JP2020083568A - ガイドローラ機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウインチドラムとガイドローラの間のフリートアングルを低減するガイドローラ機構を提供する。【解決手段】ガイドローラ機構は、ブームの基端側に配置されたウインチドラムから繰り出され、前記ブームの先端部に設けられたガイドシーブに巻き掛けられるワイヤロープを案内する。前記ガイドローラ機構は、前記ワイヤロープと係合する回転可能なガイドローラと、前記ガイドローラを前記ブームの左右方向に揺動可能に支持する揺動機構と、前記ガイドローラの揺動量を規制する規制部材とを有している。【選択図】図7

Description

本発明は、ウインチドラムから繰り出されてガイドシーブに巻き掛けられるワイヤロープを案内するガイドローラ機構に関する。
ウインチドラムから繰り出されたワイヤロープを、ブームの先端部に設けられたガイドシーブに良好に案内するために、ブームの先端部の近くにガイドローラを設ける手法がある。
特許文献1は、ガイドローラを備えたクレーン車を開示している。このクレーン車では、ブームの先端部にトップシーブが設けられ、ブームの先端部の近くにガイドローラが設けられ、ブームに対して基端側にウインチが設けられている。ウインチから繰り出されたワイヤロープは、ガイドローラの下側を通り、ガイドシーブに巻き掛けられる。
特許4204907号公報
特許文献1に開示された構造では、ガイドローラによって、ブームの先端部の近くにおけるワイヤロープブームの左右方向についてのワイヤロープの位置が固定されてしまう。このため、ガイドローラを有しない構造に比べて、ウインチドラムとガイドローラとの間のフリートアングルが大きくなってしまう。これは、ロープの磨耗やウインチドラムの乱巻、ガイドローラの損傷などの原因となる恐れがある。
本発明は、このような実状を考慮して成されたものであり、その目的は、ウインチドラムとガイドローラの間のフリートアングルを低減するガイドローラ機構を提供することである。
本発明は、ブームに対して基端側に配置されたウインチドラムから繰り出され、前記ブームの先端部に設けられたガイドシーブに巻き掛けられるワイヤロープを案内するガイドローラ機構であり、前記ワイヤロープと係合する回転可能なガイドローラと、前記ガイドローラを前記ブームの左右方向に揺動可能に支持する揺動機構と、前記ガイドローラの揺動量を規制する規制部材とを有している。
本発明によれば、ウインチドラムとガイドローラの間のフリートアングルを低減するガイドローラ機構が提供される。
図1は、本発明の実施形態に係るガイドローラ機構を備えたクレーン車を示している。 図2は、図1に示された伸縮ブームの先端部を拡大して示す斜視図である。 図3は、図1に示された伸縮ブームの先端部を拡大して示す側面図である。 図4は、最伸長時における図1に示された伸縮ブームの側面図である。 図5は、最伸長時における図1に示された伸縮ブームの上面図である。 図6は、図2と図3に示された主巻ガイドローラ機構と補巻ガイドローラ機構の側面図である。 図7は、図2と図3に示された主巻ガイドローラ機構と補巻ガイドローラ機構を後方から見た断面図である。 図8は、揺動リンクが下位置にある主巻ガイドローラ機構と、揺動リンクが上位置にある補巻ガイドローラ機構を後方から見た図である。 図9は、上位置にある揺動リンクが最大角度で傾斜した主巻ガイドローラ機構と補巻ガイドローラ機構を後方から見た図である。 図10は、下位置にある揺動リンクが最大角度で傾斜した主巻ガイドローラ機構と補巻ガイドローラ機構を後方から見た図である。 図11は、図6〜図10に示されたガイドローラの斜視図である。 図12は、非傾斜状態にあるガイドローラと最大傾斜状態にあるガイドローラと主巻ウインチドラムの位置関係を模式的に示している。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図面において、適宜、いくつかの部品の図示を省略している。まず、本発明の実施形態に係るガイドローラ機構を備えたクレーン車10について図1〜図5を参照して説明する。
図1に示されるように、クレーン車10は、走行車体11と、走行車体11の上に旋回可能に設けられた旋回体12とを備えている。旋回体12は、旋回台13と、クレーン作業を行うためのクレーン装置14と、クレーン車10の走行とクレーン作業の操作を行うための運転室15とを備えている。
走行車体11は、前側と後側の両側に設けられた車輪16と、前側の車輪16の前方と後側の車輪16の後方にそれぞれ設けられたアウトリガ17とを備えている。走行車体11は、エンジンの駆動力により車輪16を回転させることによって走行する。
クレーン装置14は、旋回台13に起伏可能に支持された伸縮可能な伸縮ブーム20を備えている。伸縮ブーム20は、図2〜図5に示されるように、筒状の複数のブーム部材として、基端ブーム21と中間ブーム22と先端ブーム23とを有している。中間ブーム22は、一例として、2段ブーム22Aと3段ブーム22Bと4段ブーム22Cとから構成されている。基端ブーム21と中間ブーム22の内部には、それぞれ、先端側に隣り合うブーム部材が移動可能に収納されている。たとえば油圧式の図示しない伸縮シリンダによって中間ブーム22と先端ブーム23を移動させることにより伸縮ブーム20の伸縮動作が行われる。基端ブーム21は、基端部が旋回台13に上下方向に回動自在に連結されている。基端ブーム21と旋回台13には、たとえば油圧式の図示しない起伏シリンダが連結されており、起伏シリンダの伸縮動作によって伸縮ブーム20の起伏動作が行われる。
図2と図3に示されるように、先端ブーム23の先端部には、ブームヘッド24が取り付けられている。ブームヘッド24は、回転可能に支持された主巻ガイドシーブ25Aと補巻ガイドシーブ25Bと主巻トップシーブ26Aと補巻トップシーブ26Bとを有している。主巻ガイドシーブ25Aと補巻ガイドシーブ25Bは、主巻トップシーブ26Aと補巻トップシーブ26Bの上側に位置し、主巻ガイドシーブ25Aと補巻ガイドシーブ25Bは左右方向に隣り合って配置されている。補巻トップシーブ26Bは主巻トップシーブ26Aよりも前方に配置されている。本明細書において、上下は、伸縮ブーム20を水平にした状態を基準にしている。また、前後左右は、伸縮ブーム20の基端側から先端側を向いた状態を基準にしている。
クレーン装置14は、図4と図5に示されるように、主巻ガイドシーブ25Aと主巻トップシーブ26Aに巻き掛けられる主巻ワイヤロープ27Aと、主巻ワイヤロープ27Aの繰り出しと巻き取りを行うための主巻ウインチ28Aと、補巻ガイドシーブ25Bと補巻トップシーブ26Bに巻き掛けられる補巻ワイヤロープ27Bと、補巻ワイヤロープ27Bの繰り出しと巻き取りを行うための補巻ウインチ28Bとを有している。主巻ウインチ28Aは、主巻ワイヤロープ27Aが巻き付けられる主巻ウインチドラム29Aを有し、補巻ウインチ28Bは、補巻ワイヤロープ27Bが巻き付けられる補巻ウインチドラム29Bを有している。
クレーン装置14はまた、主巻ウインチ28Aから繰り出された主巻ワイヤロープ27Aを伸縮ブーム20に沿って案内する主巻スライドシーブ30Aと、補巻ウインチ28Bから繰り出された補巻ワイヤロープ27Bを伸縮ブーム20に沿って案内する補巻スライドシーブ30Bとを有している。主巻スライドシーブ30Aと補巻スライドシーブ30Bは、基端ブーム21の基端部に設けられており、回転可能かつ左右に移動可能に支持されている。
クレーン装置14はまた、図2と図3に拡大して示されるように、主巻ウインチ28Aから繰り出された主巻ワイヤロープ27Aを主巻ガイドシーブ25Aに案内する主巻ガイドローラ機構50Aと、補巻ウインチ28Bから繰り出された補巻ワイヤロープ27Bを補巻ガイドシーブ25Bに案内する補巻ガイドローラ機構50Bとを有している。主巻ガイドローラ機構50Aと補巻ガイドローラ機構50Bは、基端ブーム21の先端部の近くにおいて、基端ブーム21に設けられている。また、中間ブーム22は、それぞれ、一対のガイドローラ32を有するガイド31を有している。
主巻ウインチ28Aの主巻ウインチドラム29Aから繰り出された主巻ワイヤロープ27Aは、主巻スライドシーブ30Aを経て伸縮ブーム20に沿って前方へ延び、主巻ガイドローラ機構50Aと、中間ブーム22のガイド31を通り、主巻ガイドシーブ25Aと主巻トップシーブ26Aに巻き掛けられる。主巻ワイヤロープ27Aはさらに、図1に示される主巻フック33Aの内部の回転可能なフックシーブに巻き掛けられ、その先端部はブームヘッド24に固定されている。
補巻ウインチ28Bの補巻ウインチドラム29Bから繰り出された補巻ワイヤロープ27Bは、補巻スライドシーブ30Bを経て伸縮ブーム20に沿って前方へ延び、補巻ガイドローラ機構50Bと、中間ブーム22のガイド31を通り、補巻ガイドシーブ25Bと補巻トップシーブ26Bに巻き掛けられる。補巻ワイヤロープ27Bはさらに、図示しない補巻フックに連結されている。
ここで、主巻ガイドローラ機構50Aと補巻ガイドローラ機構50Bについて図6〜図10を参照して説明する。主巻ガイドローラ機構50Aと補巻ガイドローラ機構50Bは実質的に同じ構造体である。以下では、代表的に主巻ガイドローラ機構50Aについて説明する。
図6と図7に示されるように、主巻ガイドローラ機構50Aは、ガイドローラ51と、補助ローラ52と、ガイドローラ51と補助ローラ52を回転可能に支持する揺動リンク60と、揺動リンク60を伸縮ブーム20の左右方向に揺動可能に支持するブーム側ブラケット70とを有している。補助ローラ52は、ガイドローラ51の下側に、ガイドローラ51に隣接して位置している。
揺動リンク60は、ガイドローラ51を回転可能に支持する回転軸61と、補助ローラ52を回転可能に支持する回転軸62と、回転軸61と回転軸62を保持する一対の保持板63と、一対の保持板63を保持する一対の保持板64とを有している。一対の保持板63は、伸縮ブーム20の長手方向について、一対の保持板64の間で挟まれている。各保持板64は、下端部に、縦に延びる長穴65を有している。ここで、縦とは、ガイドローラ51の中心と補助ローラ52の中心を通る直線66に平行な方向をいう。
ブーム側ブラケット70は、伸縮ブーム20の基端ブーム21の先端部の近くにおいて、基端ブーム21に固定された一対の固定板71を有している。一対の固定板71は、中央下部と、左上端部と、右上端部に、互いに整列した丸穴を有している。ブーム側ブラケット70は、一対の固定板71の中央下部の丸穴を実質的に隙間なく貫通して延びる揺動軸72と、一対の固定板71の左上端部の丸穴と右上端部の丸穴を実質的に隙間なく貫通して延びる一対のストッパピン73とを有している。揺動軸72は、揺動リンク60の一対の保持板64の長穴65を貫通している。図示していないが、揺動軸72とストッパピン73は、抜け止めの処置が施されている。つまり、揺動軸72とストッパピン73は、一対の固定板71に保持されている。
揺動リンク60は、保持板64の長穴65を貫通している揺動軸72によって支持されている。このため、揺動リンク60は、伸縮ブーム20の左右方向に揺動可能である。また、揺動リンク60は、保持板64の長穴65に沿って移動可能である。
つまり、揺動リンク60は、揺動軸72によって揺動可能に支持されている。言い換えれば、揺動軸72と揺動リンク60は、ガイドローラ51を揺動可能に支持する機構を構成している。
揺動リンク60の揺動は、揺動リンク60の側面が、詳細には保持板63の側面がストッパピン73に当接することにより所定の角度範囲に規制される。言い換えれば、ストッパピン73は、揺動リンク60の側面に当接して、揺動リンク60の揺動量を、言い換えればガイドローラ51の揺動量を規制する部材である。揺動リンク60が揺動可能な所定の角度範囲は、たとえば180度未満である。
揺動リンク60の長穴65に沿った移動は、揺動軸72が長穴65の端部に当接することより規定される。言い換えれば、揺動軸72と長穴65は、ブーム側ブラケット70に対して揺動リンク60を所定の範囲で上下方向に移動可能に連結する機構を構成している。
揺動軸72が保持板64の長穴65の下側端部に当接している状態では、揺動リンク60は上下方向に最も高い位置にあり、揺動軸72が保持板64の長穴65の上側端部に当接している状態では、揺動リンク60は上下方向に最も低い位置にある。以下では、便宜上、揺動軸72が保持板64の長穴65の下側端部に当接している状態を揺動リンク60が上位置にある状態と称し、揺動軸72が保持板64の長穴65の上側端部に当接している状態を揺動リンク60が下位置にある状態と称する。
図8は、主巻ガイドローラ機構50Aの揺動リンク60が下位置にあり、補巻ガイドローラ機構50Bの揺動リンク60が上位置にある状態を示している。図9は、上位置にある揺動リンク60が最大角度で傾斜した様子を示している。図9では、揺動リンク60が外側に最大角度で傾斜した状態が実線で描かれ、揺動リンク60が内側に最大角度で傾斜した状態が想像線で描かれている。図10は、下位置にある揺動リンク60が最大角度で傾斜した様子を示している。図10では、揺動リンク60が外側に最大角度で傾斜した状態が実線で描かれ、揺動リンク60が内側に最大角度で傾斜した状態が想像線で描かれている。
図2と図3と図6に示されるように、主巻ガイドローラ機構50Aと補巻ガイドローラ機構50Bは、左右に位置をずらして配置されており、さらに、ガイドローラ51の干渉を避けるため、前後に位置をずらして配置されている。ガイドローラ51の干渉が生じなければ、主巻ガイドローラ機構50Aと補巻ガイドローラ機構50Bは、前後にずらすことなく左右に並んで配置されてもよい。
主巻ワイヤロープ27Aは、主巻ガイドローラ機構50Aのガイドローラ51と補助ローラ52の間に通される。つまり、主巻ワイヤロープ27Aは、ガイドローラ51の下側を通される。当初、主巻ガイドローラ機構50Aの揺動リンク60は下位置にある。主巻ワイヤロープ27Aが張力を受けると、自重によるたわみが減り、ガイドローラ51と係合する。主巻ワイヤロープ27Aがさらに強い張力を受けると、自重によるたわみがさらに減り、主巻ガイドローラ機構50Aの揺動リンク60は上位置まで押し上げられる。反対に、主巻ワイヤロープ27Aが受ける張力が弱まると、自重によるたわみが増え、揺動リンク60は、自重により下位置へ移動する。
また、揺動リンク60は、主巻ウインチドラム29Aからの主巻ワイヤロープ27Aの繰り出し位置の変化に応じて揺動する。少なくとも主巻ワイヤロープ27Aが主巻ウインチドラム29Aの外側端から繰り出される状態では、揺動リンク60は外側に最大角度で傾斜する。揺動リンク60は、主巻ワイヤロープ27Aの繰り出し位置が主巻ウインチドラム29Aの中央から外側端へ移動する途中で、外側に最大角度で傾斜してもよい。
ガイドローラ51は、図11に示されるように、底面部51aと側面部51bを有している。底面部51aは、円周に沿って延びる丸溝を有しており、側面部51bは、ほぼ平らな表面を有している。主巻ガイドローラ機構50Aのガイドローラ51の底面部51aの丸溝の径は、主巻ワイヤロープ27Aの径とほぼ一致している。
主巻ワイヤロープ27Aがガイドローラ51の底面部51aに良好に係合している状態では、伸縮ブーム20の前後方向についての主巻ワイヤロープ27Aの移動は、ほぼガイドローラ51の回転に変換される。
図3に示されるように、たとえば、揺動リンク60が上位置にあり、主巻ワイヤロープ27Aがガイドローラ51の底面部51aに良好に係合している状態において、主巻ワイヤロープ27Aが2段ブーム22Aのガイド31のガイドローラ32よりも高くに位置するように、主巻ガイドローラ機構50Aは構成されている。詳細には、主巻ワイヤロープ27Aは揺動リンク60の揺動によって上下方向に移動するが、最下位置における主巻ワイヤロープ27Aが2段ブーム22Aのガイド31のガイドローラ32よりも高くに位置するように、主巻ガイドローラ機構50Aは構成されている。これにより、揺動リンク60の揺動に対して、主巻ワイヤロープ27Aが2段ブーム22Aのガイドローラ32に接触することにより不所望な抵抗が発生するようなことはない。つまり、揺動リンク60は自由に揺動する。
揺動リンク60の揺動に伴って、主巻ワイヤロープ27Aは左右方向に振れる。図9と図10に示されるように、主巻ワイヤロープ27Aがガイドローラ51の底面部51aに係合している状態において、揺動リンク60が外側に最大角度で傾斜したときの主巻ワイヤロープ27Aの中心位置と、揺動リンク60が内側に最大角度で傾斜したときの主巻ワイヤロープ27Aの中心位置との間の距離を、主巻ワイヤロープ27Aの振れ幅とする。さらに、図9に示されるように揺動リンク60が上位置にある状態における主巻ワイヤロープ27Aの振れ幅をs1とする。また、図10に示されるように揺動リンク60が下位置にある状態における主巻ワイヤロープ27Aの振れ幅をs2とする。
揺動リンク60は、詳細には保持板64は、振れ幅s1と振れ幅s2が実質的に同じになるような揺動角でストッパピン73に当接する輪郭形状を有している。詳しくは、揺動リンク60は、詳細には保持板64は、振れ幅s1と振れ幅s2が実質的に同じになるように、揺動リンク60が下位置にある状態よりも上位置にある状態の方が小さい揺動角でストッパピン73に当接する輪郭形状を有している。具体的には、揺動リンク60は、詳細には保持板64は、ストッパピン73に当接する部分が下部から上部に向かって先細りした輪郭形状を有している。
より好ましくは、揺動リンク60は、詳細には保持板64は、揺動リンク60の上下方向の位置に関わらず主巻ワイヤロープ27Aの振れ幅が実質的に一定になるような揺動角でストッパピン73に当接する輪郭形状を有している。詳しくは、揺動リンク60の上下方向の位置に関わらず主巻ワイヤロープ27Aの振れ幅が実質的に一定になるように、揺動リンク60は、詳細には保持板64は、揺動リンク60が高い位置にある状態ほど、小さい揺動角でストッパピン73に当接する輪郭形状を有している。
図12は、非傾斜状態にあるガイドローラ51Aと最大傾斜状態にあるガイドローラ51Bと主巻ウインチドラム29Aの位置関係を模式的に示している。
非傾斜状態にあるガイドローラ51Aの位置は、いわば、揺動しない従来のガイドローラの位置に相当する。したがって、揺動しない従来のガイドローラと主巻ウインチドラム29Aにおけるフリートアングルは、図中のθ1で表される。
これに対して、本実施形態の主巻ガイドローラ機構50Aにおいては、揺動リンク60は、主巻ウインチドラム29Aからの主巻ワイヤロープ27Aの繰り出し位置の変化に応じて揺動し、主巻ワイヤロープ27Aが主巻ウインチドラム29Aの外側端から繰り出される状態では、揺動リンク60と共にガイドローラ51は外側に最大角度で傾斜している。主巻ガイドローラ機構50Aと主巻ウインチドラム29Aにおけるフリートアングルは、最大傾斜状態にあるガイドローラ51Bと主巻ウインチドラム29Aにおけるフリートアングルであり、図中のθ2で表される。
図12から明らかなように、θ2はθ1よりも小さい。すなわち、本実施形態の主巻ガイドローラ機構50Aと主巻ウインチドラム29Aにおけるフリートアングルは、揺動しない従来のガイドローラと主巻ウインチドラム29Aにおけるフリートアングルよりも小さくなっている。
揺動しない従来のガイドローラでは、主巻ワイヤロープ27Aが左右方向に大きく振れた際に、主巻ワイヤロープ27Aがガイドローラ51の底面部51aから浮いて側面部51bで曲げられることが懸念される。そのような状態では、伸縮ブーム20の前後方向についての主巻ワイヤロープ27Aの移動は、ガイドローラ51の回転に良好に変換されずに主巻ワイヤロープ27Aとガイドローラ51の間にすべりが発生して主巻ワイヤロープ27Aの磨耗の原因となる。また、ガイドローラ51が不所望な方向の外力を受けるためにガイドローラ51の損傷の原因となる。さらに、主巻ウインチドラム29Aにおける主巻ワイヤロープ27Aの乱巻の原因となる。
これに対して、主巻ガイドローラ機構50Aにおいては、揺動リンク60が揺動することにより、フリートアングルが小さく抑えられており、また、揺動リンク60の揺動に伴ってガイドローラ51が傾斜する。このため、主巻ワイヤロープ27Aが左右方向に大きく振れた際にも、主巻ワイヤロープ27Aがガイドローラ51の底面部51aから浮くことなく底面部51aで曲げられる。
このため、主巻ガイドローラ機構50Aにおいては、揺動しない従来のガイドローラと比較して、主巻ワイヤロープ27Aとガイドローラ51の底面部51aとの良好な係合が維持される。これにより、主巻ワイヤロープ27Aとガイドローラ51の間にすべりによる主巻ワイヤロープ27Aの磨耗や、ガイドローラ51が不所望な方向の外力を受けることに起因するガイドローラ51の損傷、主巻ウインチドラム29Aにおける主巻ワイヤロープ27Aの乱巻などが防止される。
主巻ワイヤロープ27Aが強い張力を受けていない状態では、揺動リンク60は自重によって下位置に移動する。これにより、走行時におけるクレーン車10の車高を低く抑えることができる。
揺動リンク60が下位置にある状態における主巻ワイヤロープ27Aの振れ幅は、揺動リンク60が上位置にある状態における主巻ワイヤロープ27Aの振れ幅と実質的に同じである。このため、主巻ガイドローラ機構50Aは、作業時に揺動リンク60が不所望に下位置に移動してしまった場合であっても、揺動リンク60が上位置にある状態と同様の機能を果たせる。
以上、主巻ガイドローラ機構50Aおよび主巻ワイヤロープ27Aについて代表的に説明してきたが、補巻ガイドローラ機構50Bおよび補巻ワイヤロープ27Bについても同様である。
実施形態では、クレーン車に適用された例について説明したが、本実施形態のガイドローラ機構は、これに限らず、固定のクレーンに適用されてもよく、また、クレーンに限らず、他の機械に適用されてもよい。本実施形態のガイドローラ機構は、ワイヤロープとウインチとブームとシーブを有する機械に広く適用可能である。
これまで、図面を参照しながら本発明の実施形態を述べたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において様々な変形や変更が施されてもよい。ここにいう様々な変形や変更は、上述した実施形態を適当に組み合わせた実施も含む。
たとえば、実施形態では、ブーム側ブラケット70に対して揺動リンク60を所定の範囲で上下方向に移動可能に連結する機構が、揺動リンク60の一対の保持板64に形成された長穴65と、保持板64の長穴65を貫通し、ブーム側ブラケット70の一対の固定板71に保持された揺動軸72とから構成された例を示したが、これに代えて、ブーム側ブラケット70の一対の固定板71に形成された長穴と、揺動リンク60の一対の保持板64に保持され、固定板71の長穴を貫通して延びる揺動軸とから構成されてもよい。
10…クレーン車、11…走行車体、12…旋回体、13…旋回台、14…クレーン装置、15…運転室、16…車輪、17…アウトリガ、20…伸縮ブーム、21…基端ブーム、22…中間ブーム、23…先端ブーム、24…ブームヘッド、25A…主巻ガイドシーブ、25B…補巻ガイドシーブ、26A…主巻トップシーブ、26B…補巻トップシーブ、27A…主巻ワイヤロープ、27B…補巻ワイヤロープ、28A…主巻ウインチ、28B…補巻ウインチ、29A…主巻ウインチドラム、29B…補巻ウインチドラム、30A…主巻スライドシーブ、30B…補巻スライドシーブ、31…ガイド、32…ガイドローラ、33A…主巻フック、50A…主巻ガイドローラ機構、50B…補巻ガイドローラ機構、51…ガイドローラ、51A…ガイドローラ、51B…ガイドローラ、51a…底面部、51b…側面部、52…補助ローラ、60…揺動リンク、61…回転軸、62…回転軸、63…保持板、64…保持板、65…長穴、70…ブーム側ブラケット、71…固定板、72…揺動軸、73…ストッパピン。

Claims (5)

  1. ブームに対して基端側に配置されたウインチドラムから繰り出され、前記ブームの先端部に設けられたガイドシーブに巻き掛けられるワイヤロープを案内するガイドローラ機構であって、
    前記ワイヤロープと係合する回転可能なガイドローラと、
    前記ガイドローラを前記ブームの左右方向に揺動可能に支持する揺動機構と、
    前記ガイドローラの揺動量を規制する規制部材とを有しているガイドローラ機構。
  2. 前記揺動機構は、ガイドローラを回転可能に支持する揺動リンクと、前記揺動リンクを揺動可能に支持するブーム側ブラケットとを有し、前記ブーム側ブラケットに前記規制部材が設けられている請求項1に記載のガイドローラ機構。
  3. 前記揺動機構は、前記ブーム側ブラケットに対して前記揺動リンクを所定の範囲で上下方向に移動可能に連結する連結機構を有している請求項2に記載のガイドローラ機構。
  4. 前記連結機構は、前記揺動リンクと前記ブーム側ブラケットの一方に形成された長穴と、前記揺動リンクと前記ブーム側ブラケットの他方に設けられた揺動軸とを有し、前記揺動軸は前記長穴を貫通して延びている請求項3に記載のガイドローラ機構。
  5. 前記規制部材は、前記揺動リンクの側面に当接して前記揺動リンクの揺動を規制する前記ブーム側ブラケットに設けられたストッパを有し、
    前記揺動リンクは、前記揺動リンクが上下方向に最も低い位置にある状態と最も高い位置にある状態とにおいて前記揺動リンクの揺動に伴う前記ワイヤロープの左右方向の振れ幅が実質的に同じになるような揺動角でストッパに当接する輪郭形状を有している請求項3または4に記載のガイドローラ機構。
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