JP2020081432A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用中のドライ感の向上した吸収性物品を提供すること。【解決手段】吸収性物品は、吸収性コア41及びコアラップシート42を有する吸収体4と、吸収体4の肌対向面側に配された表面シート2とを備える。表面シート2は、その非肌対向面が凹凸構造を有し、且つセルロース系繊維を含んでおいる。コアラップシート42がクレープ紙からなる。表面シート2の構成繊維の配向方向と、クレープ紙に形成されている皺が延在している方向とが交差するように、表面シート2とクレープ紙とが重ね合わされている。表面シート2の非肌対向面の凸部21とクレープ紙とが接合されて、表面シート2とクレープ紙とが間欠的に接合されている。【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
吸収性物品において、吸収体からの液の逆戻りを低減させることを目的として、吸収体との対向面側に凹凸構造のある表面シートを用いる場合がある(特許文献1参照)。また、特許文献2には、吸収体と、該吸収体との対向面側に凹凸構造のある表面シートとを備え、該表面シートがコットン繊維を含有している吸収性物品が開示されている。
これらとは別の技術として、本出願人は先に、吸収体と表面シートとの間に、液体に接触し濡れることで伸長する伸長性シートが配設された吸収性物品を提案した(特許文献3参照)。
特開2013−017530号公報 特開2018−015520号公報 特開2011−135921号公報
特許文献1に記載の技術によれば、液を素早く吸収体に吸収することができるという利点がある。しかし、着用中に吸収体が液を吸収した後のドライ感を一層向上させたいとの要求がある。特許文献2に記載の吸収性物品では、コットン繊維自体が液を保持してしまうことに起因して、表面シートから吸収体への液の移行が阻害され、液を吸収した後のドライ感が悪化してしまう。また、特許文献3に記載の吸収性物品では、凹凸構造の表面シートを備えていない。また、液を吸収した後のドライ感を向上させることについての検討はなされていない。
したがって本発明の課題は、着用中に吸収体が液を吸収した後のドライ感を向上させることにある。
本発明は、吸収性コア及びそれを被覆するコアラップシートを有する吸収体と、該吸収体の肌対向面側に配された表面シートとを備え、
前記表面シートは、その非肌対向面が凹凸構造を有し、且つセルロース系繊維を含んでおり、
前記コアラップシートがクレープ紙からなり、
前記表面シートの構成繊維の配向方向と、前記クレープ紙に形成されている皺が延在している方向とが交差するように、該表面シートと該クレープ紙とが重ね合わされており、
前記表面シートの非肌対向面における凹凸構造のうち、前記吸収体に向けて突出する凸部と、前記クレープ紙とが接合されて、該表面シートと該クレープ紙とが間欠的に接合されている、吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、吸収体が液を吸収した状態であっても高いドライ感を有する吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の吸収性物品に用いられる表面シート及び吸収体の一実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1におけるII−II線断面図である。 図3は、図1に示す表面シート及び吸収体が体液を吸収した際の断面図である。 図4は、本発明の吸収性物品に用いられる表面シート及び吸収体の別の実施形態を示す断面図である。 図5は、本発明の吸収性物品に用いられる表面シート及び吸収体の更に別の実施形態を示す斜視図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本発明の吸収性物品は一般に、着用者の腹側から股間部を介して背側まで延びる方向に相当する長手方向とこれに直交する幅方向とを有する縦長の形状をしている。吸収性物品は、着用者の股間部に配される股下部並びにその前後に延在する腹側部及び背側部を有する。股下部は、吸収性物品の着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部を有しており、該排泄部対向部は通常、吸収性物品の長手方向の中央部又はその近傍に位置している。
吸収性物品は一般に、着用者の肌対向面側に位置する表面シートと、非肌対向面側に位置する裏面シートと、両シート間に介在配置された吸収体とを備える。肌対向面とは、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側であり、非肌対向面は、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌から遠い側である。
本発明で用い得る表面シートは、少なくとも非肌対向面が凹凸構造を有するものである。その詳細については後述する。本発明で用い得る裏面シートとしては、例えば液難透過性のフィルムやスパンボンド・メルトブローン・スパンボンド積層不織布などを用いることができる。液難透過性のフィルムに、複数の微細孔を設け、該フィルムに水蒸気透過性を付与してもよい。吸収性物品の肌触り等を一層良好にする目的で、裏面シートの外面に不織布等の風合いの良好なシートを積層してもよい。
本発明で用い得る吸収体は、吸収性コアを備えている。吸収性コアは例えばパルプを初めとするセルロース等の親水性繊維の積繊体、該親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合積繊体、吸収性ポリマーの堆積体、2枚の吸収性シート間に吸収性ポリマーが担持された積層構造体などから構成される。吸収性コアは、少なくともその肌対向面が液透過性のコアラップシートで覆われていてもよく、肌対向面及び非肌対向面を含む表面の全域がコアラップシートで覆われていてもよい。
上述の表面シート、裏面シート及び吸収体に加え、吸収性物品の具体的な用途に応じ、肌対向面側の長手方向に沿う両側部に、長手方向に沿って延びる防漏カフが配される場合がある。防漏カフは一般に、基端部と自由端とを備えている。防漏カフは、吸収性物品の肌対向面側に基端部を有し、肌対向面側から起立している。防漏カフは、液抵抗性ないし撥水性で且つ通気性の素材から構成されている。防漏カフの自由端又はその近傍には、糸ゴム等からなる弾性部材を伸長状態で配してもよい。吸収性物品の着用状態においてこの弾性部材が収縮することによって、防漏カフが着用者の身体に向けて起立するようになり、表面シート上に排泄された液が、表面シート上を伝い吸収性物品の幅方向外方へ漏れ出すことが効果的に阻止される。
吸収性物品は更に、非肌対向面の表面に粘着剤層を有していてもよい。粘着剤層は、吸収性物品の着用状態において、該吸収性物品を、下着や別の吸収性物品に固定するために用いられる。
以上の構成を有する吸収性物品としては、例えば展開型の使い捨ておむつ、パンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等が挙げられるが、これらに限られない。
図1には、本発明の吸収性物品に用いられる表面シート及び吸収体の一例が示されている。同図は、吸収体4の肌対向面側に表面シート2が配されている状態を示している。吸収体4は、吸収性コア41と、吸収性コア41を被覆するコアラップシート42と有している。吸収性コア41は、長手方向Xに矩形状に延びている。
コアラップシート42は、体液を吸収すると皺が一方向に延びるように加工されたクレープ紙からなる。クレープ加工は、吸収性物品の分野において公知のドクターブレードを用い、搬送しているシートの幅方向に均一な線圧を加えることによって皺が形成されるように行われる。クレープ紙は、皺の形成に起因する弛みを有しているので、この弛みを引き伸ばす方向に、即ち、クレープ紙に形成されている皺が延在している方向に直交する方向に、伸長可能になっている。ここでクレープ紙に形成されている皺が延在している方向とは、室温20℃、湿度50%RHの環境下に24時間静置した乾燥状態のクレープ紙において、該クレープ紙に形成されている皺が延びている方向を意味する。
表面シート2は、セルロース系繊維を含む1枚の不織布を用いて形成されている。図1に示すように、表面シート2は、物品の幅方向Yに延びる畝部と溝部とが、物品の長手方向Xに交互に形成された畝溝形状となっており、その非肌対向面及び肌対向面がそれぞれ凹凸構造を有している。表面シート2の非肌対向面は、吸収体4側に向かって突出する凸部21と、該凸部21間に位置する凹部22とを複数有する凹凸構造となっている。凹部22は、吸収体4と反対側である着用者の身体側に向かって窪んでいる。表面シート2の肌対向面は、吸収体4側に向かって突出する凸部23と、該凸部23間に位置する凹部24とを複数有する凹凸構造となっている。凹部24は、吸収体4と反対側である着用者の身体側に向かって窪んでいる。そして、非肌対向面における凸部21の位置に、肌対向面における凸部23が位置している。また、非肌対向面における凹部22の位置に、肌対向面における凹部24が位置している。凸部21及び凹部22はそれぞれ略同じピッチで形成されている。
図1に示す凹凸構造の表面シート2を製造するには、例えば特開2012−005529号公報の図6及び図7に記載の一対の歯溝ロールを用いることができる。一対の歯溝ロールは、それぞれの周面に、ロール軸線方向に延び且つ互いに噛み合う歯溝を有している。この一対の歯溝ロールの噛み合い部分に、セルロース系繊維を含む不織布を供給して、不織布に凹凸賦形を施すことにより表面シート2が製造できる。
表面シート2とコアラップシート42とは、表面シート2の構成繊維の配向方向と、コアラップシート42であるクレープ紙の皺が延在している方向とが交差するように、重ね合わされている。特に、表面シート2の構成繊維の配向方向とクレープ紙の皺が延在している方向とが直交することが好ましい。交差するとは、表面シート2の構成繊維の配向方向とクレープ紙の皺が延在している方向とのなす角度が、45°以上135°以下となっていることを意味する。クレープ紙の皺が延在している方向は、目視により確認することができる。また、構成繊維の配向方向は、以下の方法により確認することができる。
<表面シート2の構成繊維の配向方向の確認方法>
日本電子株式会社製の走査型電子顕微鏡(型番JCM−5100)を使用して、表面シートの拡大画像を撮影する。拡大画像を株式会社nexusの画像処理ソフトウエア NewQube(商品名)を使用し、前記画像を二値化する。次いで、繊維配向解析プログラムであるFiber Orientation Analysis 8.13 Single(ソフト名)を用い、前記二値化した画像から、構成繊維の配向角と配向強度を測定する。コアラップシートの皺の配向角も同様に測定する。コアラップシートの皺の配向角と表面シートの構成繊維の配向角との差が45°以上135°以下であれば、交差しているとする。なお、コアラップシートの皺が延在している方向は一般的にはコアラップシートの構成繊維の配向方向に直交する方向である事が多い。また、コアラップシートの配向角と表面シートの構成繊維の配向角との差が+−45°未満である場合、コアラップシートの皺が延在している方向と表面シートの構成繊維の配向方向が同じであるとする。
図1に示す実施形態では、クレープ紙の皺が延在している方向は物品の幅方向Yとなっている。一方、表面シート2の構成繊維の配向方向は、長手方向Xとなっている。従って、図1に示す実施形態では、表面シート2の構成繊維の配向方向とクレープ紙の皺が延在している方向とが直交している。
図1及び図2に示すように、コアラップシート42であるクレープ紙及び表面シート2は、表面シート2の非肌対向面における凹凸構造のうちの凸部21の位置に形成された接合部7で接合されている。接合部7は、接着剤、ヒートシール、超音波シール、高周波シール等の公知の接合手段によって形成することができる。接合部7は、幅方向Yに延びており、長手方向Xに間欠的に形成されている。該接合部7によって、表面シート2とクレープ紙とが間欠的に接合されている。
接合された表面シート2及びコアラップシート42を備える図1及び図2に示す吸収性物品を使用すれば、表面シート2の非肌対向面が凹凸構造となっているので、凹部22とコアラップシート42との間に空間が形成され、通気性が向上するとともにクッション感も向上する。その為、着用中の体液を吸収する前の状態において、高いドライ感が得られる。また、表面シート2がセルロース系繊維を含んでいる為、体液を素早く吸収できる。体液は、表面シート2を介してコアラップシート42であるクレープ紙に吸収される。表面シート2とクレープ紙とは、表面シート2の構成繊維の配向方向とクレープ紙の皺が延在している方向とが交差した状態で、接合部7により間欠的に固定されている。表面シート2はその構成繊維の配向方向に伸びにくいものである。一方、コアラップシート42は体液を吸収するとクレープ紙の皺が延在している方向と直交する方向に伸びるようになる。図3に示すように、接合部7においてはクレープ紙も固定されている為、クレープ紙の伸びが規制され、表面シート2の構成繊維の配向方向に隣り合う接合部7,7どうしの間においては、体液を吸収して伸びたクレープ紙の部分が、行き場を失い、表面シート2の非肌対向面の凹凸形状の凹部22に沿って配され易くなる。クレープ紙の配置が表面シート2の凹部22に沿って配されるようになると、表面シート2のセルロース系繊維に残存している体液が、コアラップシート42に移行し易く、コアラップシート42を介して吸収性コア41に吸収される。また、表面シート2の非肌対向面が凹凸構造となっているので、接合部7を介して接触する表面シート2と吸収性コア41の接触面積が少なく、吸収性コア41に吸収された体液は、表面シート2側に戻りにくい。このように、表面シート2から吸収体4への体液の移行がスムーズに行われ、着用中に吸収体4が液を吸収した後もドライ感が持続し易い。
図1及び図2に示す実施形態では、表面シート2は、幅方向Yに延びる畝部と溝部とが交互に形成された畝溝形状となっており、その肌対向面も、凸部23及び凹部24を有する凹凸構造となっている。その為、着用中に着用者の肌との接触面積が少ないので、着用中のドライ感が更に向上する。
図1及び図2に示す畝溝構造の表面シート2においては、その非肌対向面の凹部22は、長手方向Xよりも幅方向Yに長い形状となっている。その為、体液がコアラップシート42に吸収されると、図3に示すように、表面シート2の非肌対向面の凹部22にクレープ紙が沿って配され易くなり、表面シート2から吸収体4への体液の移行がスムーズに行われ、着用中に吸収体4が液を吸収した後もドライ感が向上する。
体液を素早く吸収して、着用中のドライ感を向上させる観点から、表面シート2に含有されるセルロース系繊維は、表面シート2の非肌対向面における凹凸構造のうち、凸部21よりも、凹部22に含まれていることが好ましい。即ち凹部22の存する位置に含まれていることが好ましい。セルロース系繊維が非肌対向面の凹部22の存する位置に含まれているとは、表面シート2の非肌対向面において、凸部21の頂点と、当該凸部21に隣り合う凹部22の底点との間隔を二等分する位置で、当該凸部21を厚み方向に仮想的に二等分したとき、二等分した2つの部位のうち、凹部22側の部位に含まれていることを意味する。セルロース系繊維が凹部22の存する位置に含まれている表面シート2を製造するには、上述した例えば特開2012−005529号公報に記載の一対の歯溝ロールの噛み合い部分に供給する不織布として、凹部22となる部分にのみ、セルロース系繊維を積繊させた不織布を用いればよい。
表面シート2のセルロース系繊維に残存している体液が、コアラップシート42に移行し易くする観点から、表面シート2に含有されるセルロース系繊維は、肌対向面側よりも非肌対向面側に多く存在していることが好ましい。このような表面シート2を製造するには、上述した例えば特開2012−005529号公報に記載の一対の歯溝ロールの噛み合い部分に供給する不織布として、一面側の方が他面側よりもセルロース系繊維の積繊量の多い不織布を用いればよい。セルロース系繊維が非肌対向面側に多く存在していることは、以下の方法により確認することができる。
<セルロース系繊維が非肌対向面側に多く存在していることの確認方法>
表面シートを5cm×5cmに切り取り、純水200gに赤色1号を1g溶解させた赤色溶液に5分間含浸させる。次いで、70℃で24時間乾燥させる。これにより、セルロース繊維のみを赤色に染色したシートを作成する。この着色したシートの肌側及び非肌側それぞれの平面拡大画像をKEYENCE社製のマイクロスコープVHX1000を用いて倍率200倍にて撮影する。赤色に着色した繊維をOHPフィルムに写し取り、肌側と非肌側の赤色の面積を株式会社ローパー製のImage―Pro plus6.2 Installationを用いて画像解析を行い測定する。肌側の赤色の面積と非肌側の赤色の面積の大小でセルロール系繊維がどちらの側に多く存在するか判断する。本測定をサンプル11つで行い、6つ以上のサンプルで非肌側の赤色の割合が高ければ非肌側にセルロース系繊維が多いとする。
着用中に吸収体4が液を吸収した後もドライ感を向上させる観点から、コアラップシート42の見かけ密度が、表面シート2の見かけ密度よりも大きいことが好ましい。コアラップシート42の見かけ密度は、好ましくは0.03g/cm以上、さらに好ましくは0.05g/cm以上、そして、好ましくは1.00g/cm以下、さらに好ましくは0.50g/cm以下である。表面シート2の見かけ密度は、好ましくは0.002g/cm以上、さらに好ましくは0.004g/cm以上、そして、好ましくは0.15g/cm以下、さらに好ましくは0.10g/cm以下である。
クレープ紙が体液を吸収した際に伸び易く、表面シート2の凹部22に沿って配され易くなる観点から、コアラップシート42のクレープ率は、好ましくは5%以上、さらに好ましくは7%以上、そして、好ましくは50%以下、さらに好ましくは40%以下である。クレープ率は、以下の方法によって測定することができる。下記測定は23±2℃、相対湿度50±5%で行い、測定の前に試料を同環境で24時間以上保存した上で測定する。
<コアラップシートのクレープ率の測定方法>
水中伸度法により測定する。コアラップシートを、皺が延在している方向及びそれに直交する方向に100mm×100mmのサイズで切断して測定試料を作製し、該測定試料を水中に 分間浸漬した後引き上げ、前記直交する方向への寸法の変化量から次式でクレープ率を算出する。
クレープ率(%)=((水に浸漬した後の寸法)/(水に浸漬する前の寸法)−1)×100
測定は5回行い(n=5)、最高値及び最低値を除外した3点の平均値をクレープ率とする。
体液を吸収して伸びたクレープ紙が凹部22に沿って配され易くする観点から、表面シート2の非肌対向面における凹凸構造のうち、凸部21の頂点と、該凸部21に最も近い位置にある別の凸部21の頂点との間の最短距離が、好ましくは6mm以下、さらに好ましくは4mm以下、そして、好ましくは1mm以上、さらに好ましくは2mm以上である。
着用中のドライ感を向上させる観点から、表面シート2の肌対向面における凹凸構造のうち、凹部24の底面と、該凹部24に最も近い位置にある別の凹部24の底面との間の最短距離が、好ましくは6mm以下、さらに好ましくは4mm以下、そして、好ましくは1mm以上、さらに好ましくは2mm以上である。
体液を素早く吸収する観点から、表面シート2におけるセルロース系繊維の含有率は、好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上であり、そして、好ましくは30質量%以下、更に好ましくは20質量%以下である。セルロース系繊維の含有率は、以下の方法に従って測定することができる。
<セルロース系繊維の含有率の測定方法>
表面シートを純水200gに赤色1号を1g溶解させた赤色溶液に5分間含浸させる。その後、70℃で24時間乾燥させる。これにより、セルロース系繊維のみを赤色に染色したシートを作成する。この着色したシートの肌側及び非肌側それぞれの平面拡大画像をKEYENCE社製のマイクロスコープVHX1000において倍率200倍にて撮影する。赤色に着色した繊維をOHPフィルムに写し取り、肌側と非肌側の赤色の面積を株式会社ローパー製のImage―Pro plus6.2 Installationを用いて画像解析を行い測定する。続いて、白色の繊維OHPフィルムに写し取り、肌側と非肌側の赤色の面積を株式会社ローパー製のImage―Pro plus6.2 Installationを用いて画像解析を行い測定する。肌側の含有率を(肌側の赤色繊維面積/(肌側赤色繊維面積+肌側白色繊維面積)×100で算出する。同様に非肌側の含有率も算出する。肌側と非肌側のセルロース系繊維の含有率の平均をシートの繊維含有率とする。なお測定は5つ以上のサンプルで同様の測定を行い平均値をとる。
着用中の吸収性物品内の湿気をスポット的に吸収できるようにする観点から、表面シート2におけるセルロース系繊維は、短繊維でも長繊維でも良いところ、短繊維であることが好ましい。セルロース系繊維としては、例えば、コットン、パルプ等の天然セルロース系繊維;レーヨン、キュプラ等の再生セルロース系繊維等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができるところ、同様な観点から、コットン繊維であることが好ましい。
表面シート2には、セルロース系繊維に加えて、熱可塑性繊維が含まれていることが好ましい。熱可塑性繊維としては、各種の熱可塑性樹脂からなる繊維を用いることができる。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド;ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸アルキルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。熱可塑性繊維は、短繊維でも長繊維でも良い。熱可塑性繊維としては、芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型等の複合繊維、分割繊維、異形断面繊維、熱収縮繊維等を用いることもできる。
表面シート2とコアラップシート42とを接合する接合部7は、接着剤、ヒートシール、超音波シール、高周波シール等の接合手段により形成でき、それらのうちの、接着剤で形成されていることが好ましい。表面シート2の非肌対向面の凹部22にクレープ紙が沿って配され、表面シート2から吸収体4への体液の移行をスムーズに行わせるとともに、着用中のドライ感を向上させる観点から、図1に示す接合部7は、例えばスプレーガンを用いて、接着剤を幅方向Yに延びるスパイラル状に塗工し、且つ長手方向Xに間欠的に塗工することによって、幅方向Yに延びるスパイラル状に形成されていることが好ましい。接合部7の形状は、スパイラル状のほかに、幅方向Yに長いΩ(オメガ)字状でもかまわない。また、同様な観点から、接合部7は、ストライプ状に形成されていることが好ましい。
次に、本発明の他の実施形態を、図4及び図5を参照して説明する。図4及び図5に示す実施形態については、上述した実施形態と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、上述した実施形態についての説明が適宜適用される。
図4に示す実施形態では、吸収性コア41は、その肌対向面に、非肌対向面側に向けて凹陥した窪み部43を有している。窪み部43は、吸収性物品の着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部に配され、且つ幅方向Yに延びるように配されていることが好ましい。図4に示す実施形態では、表面シート2の非肌対向面における凹凸構造のうち、凸部21と厚み方向に重なる位置ではなく、凹部22と厚み方向に重なる位置に、窪み部43が位置している。このように位置していると、窪み部43の位置において、表面シート2と吸収性コア41とが接触しにくくなり、吸収性コア41に吸収された体液が、表面シート2側に戻りにくく、着用中のドライ感が向上する。
図4に示す吸収性コア41においては、窪み部43が、吸収性コア41を貫通している。窪み部43が貫通していると、表面シート2と吸収性コア41との間に互いに全く接触しない部分ができるようになり、吸収性コア41に吸収された体液が、表面シート2側に更に戻りにくくなる。
図4に示す吸収性コア41においては、窪み部43が貫通しているが、これに代えて、窪み部43は、窪み部43の非肌対向面側に底部のある圧搾溝となっていてもよい。圧搾溝になっていると、吸収性コア41に体液が吸収された際に、粗密勾配によって密度の高い圧搾溝に体液が集まり易く、圧搾溝に沿って体液が効率的に拡散され易くなり、着用中のドライ感が向上する。
図5に示す実施形態では、表面シート2は、着用者の肌側に位置する上層不織布2Aと、着用者の肌から遠い側に位置する下層不織布2Bとから形成されており、上層不織布2A及び下層不織布2Bを複数のシート接合部2Cにおいて互いに接合した積層シートとなっている。上層不織布2Aは、シート接合部2C以外の部位において下層不織布2Bから離れる方向に突出する凹部24を多数形成している。その結果、表面シート2の肌当接面には凹凸構造が形成されている。同様に、下層不織布2Bは、シート接合部2C以外の部位において上層不織布2Aから離れる方向に突出する凸部21を多数形成している。その結果、表面シート2の非肌当接面にも凹凸構造が形成されている。上層不織布2Aの凹部24と、下層不織布2Bの凸部21との間には空間が形成されるようになっているので、吸収性コア41に吸収された体液が、下層不織布2Bの凸部21を介して表面シート2側に戻りにくく、着用中のドライ感が向上する。図5に示す表面シート2において、構成繊維の配向方向を判断するときには、非肌対向面を形成する下層不織布2Bに基づいて判断する。
図5に示す表面シート2においては、非肌対向面における凹凸構造のうちの凹部22と厚み方向に重なる位置に、その肌対向面における凹凸構造のうちの凸部23が位置している。その為、下層不織布2Bの凹部22が着用中に潰れにくくなっており、非肌対向面の凹凸構造が維持されやすく、着用中の通気性が向上するとともにドライ感が向上する。
着用中に着用者の肌との接触面積を少なくして着用中のドライ感を向上させる観点から、表面シート2は、図5に示すように、その肌対向面における凹凸構造のうちの凸部23の高さD1が、その非肌対向面における凹凸構造のうちの凹部22の深さD2よりも大きいことが好ましい。
高さD1は、好ましくは0.2mm以上、更に好ましくは0.4mm以上であり、また好ましくは5mm以下、更に好ましくは4mm以下である。そして、高さD1は、好ましくは0.2mm以上5mm以下、更に好ましくは0.4mm以上4mm以下である。
深さD2は、好ましくは0.04mm以上、更に好ましくは0.08mm以上であり、また好ましくは3mm以下、更に好ましくは2mm以下である。そして、深さD2は、好ましくは0.04mm以上3mm以下、更に好ましくは0.08mm以上2mm以下である。
高さD1は肌対向面の凹部24の底面から凸部23の頂点までの距離であり、深さD2は非肌当接面側の凹部22の底面から凸部21の頂点までの距離である。高さD1及び深さD2はKEYENCE社製非接触レーザー厚み計を用いて測定する。
表面シート2が体液と触れたときに、非肌当接面側の凹部22に体液を集め易く、コアラップシート42への体液の移行性を高め、着用中のドライ感を向上させる観点から、凹部22は、圧密部であることが好ましい。圧密部とは、凹部22の部分が他の部位に比べて構成繊維が圧密化されている部分である。非肌対向面の凹部22は、表面シート2における凹部22を除く他の部位よりも相対的に見かけ密度が大きいことが好ましい。表面シート2の凹部22での見かけ密度は、好ましくは0.02g/cm以上、さらに好ましくは0.04g/cm以上、そして、好ましくは1.5g/cm以下、さらに好ましくは1.0g/cm以下である。表面シート2の前記他の部位での見かけ密度は、好ましくは0.002g/cm以上、さらに好ましくは0.004g/cm以上、そして、好ましくは0.15g/cm以下、さらに好ましくは0.10g/cm以下である。表面シート2の凹部22での見かけ密度、及び前記他の部位での見かけ密度は、以下の方法に従って測定することができる。
<表面シート2の凹部22での見かけ密度、及び前記他の部位での見かけ密度の測定方法>
表面シートの見かけ密度は断面状態を観察することによって測定できる。具体的には、表面シートを最も窪んだ部位を通るようにフェザー安全剃刀株式会社製の片刃(品番FAS−10)を使用して切断し、表面シート2の断面を形成する。続いて、日本電子株式会社製の走査型電子顕微鏡(型番JCM−5100)を使用して、切り出した断面を拡大観察する。断面を画像データや印刷物とし、もっとも窪んだ部位である凹部22の厚み、及び隣り合う凹部の中間にある部位の厚みを測定する。その後、表面シート2の幅方向中央部分を4cm×4cmに切断し平面シートの坪量を算出し、先に測定した厚みの値から見かけ密度を算出する。なお、凹部と他の部位の密度算出に当たり、厚みや坪量は各5点以上測定し、平均値を採用することとする。
図5に示す凹凸構造の表面シート2を製造するには、例えば特開2005−111908号公報の図2に記載の装置を用いることができる。この装置においては、周面が互いに噛み合い形状となっている第1ロールと第2ロールとが、噛み合い状態で配置されている。更にこの装置は、第1ロールの周面に当接するように配置されたアンビルロールを有している。上層不織布2A及び下層不織布2Bの少なくとも下層不織布2Bにセルロース系繊維を含む不織布を用いることが好ましい。この装置を用い、上層不織布2Aを、第1ロールと第2ロールとの間に供給して、上層不織布2Aを凹凸形状に賦形させる。次いで、上層不織布2Aを第1ロールの周面に保持して凹凸賦形状態を維持しつつ、下層不織布2Bを上層不織布2Aに重ね合わせるように供給して両シート2A,2Bを、第1ロールとアンビルロールとの間に通し、これらのロールによって、熱を伴うエンボス加工を施す。熱を伴うエンボス加工によって、上層不織布2Aと下層不織布2Bとが部分的に接合されて、複数のシート接合部2Cが形成されとともに、下層不織布2Bに凹凸形状が形成される。シート接合部2Cに対応する部分が凹部22となり、シート接合部2Cでは構成繊維が圧密化されているので、凹部22の見かけ密度が他の部位の見かけ密度よりも高くなる。
以上の各実施形態で用いられる表面シート2を構成するセルロース系繊維を含む不織布としては、例えばエアスルー不織布、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布などが挙げられる。これらの不織布を2種以上組み合わせた積層体や、これらの不織布とフィルム等とを組み合わせた積層体を用いることもできる。これらのなかでも、エアスルー不織布又はスパンボンド不織布を用いることが好ましい。
本発明の吸収性物品は、上述の各実施形態に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。また、上述の各実施形態における各構成要件は、本発明の趣旨を損なわない範囲で、適宜組み合わせて実施できる。
例えば、前記実施形態においては、接合部7は幅方向Yに延びているが、接合部7が、所定の幅で長手方向Xに直線状に配され、且つ幅方向Yに間欠的に配されていてもよい。例えば吸収性物品の装着時において股下部に幅方向Y内方への力が加わったとしても、非接合部に比べて硬い接合部7が長手方向Xに直線状に配され、且つ幅方向Yに間欠的に配されていれば、動作時に足が動かしやすく違和感が少なくなるという効果を奏する。
また、本発明の吸収性物品では、上述の実施形態において用いている表面シート2は、非肌対向面及び肌対向面がそれぞれ凹凸構造を有しているが、少なくとも非肌対向面に凹凸構造を有していればよい。
また、本発明の吸収性物品は、上述の図1〜図3、又は図5の実施形態において用いている表面シート2以外に、原料不織布として、単層構造であるか、又は複数の層が積層されてなる多層構造であるエアスルー不織布を用い、例えば特開2013−133574号公報に記載の方法により好適に製造した凹凸形状のシートを用いることができる。この方法によって製造された凹凸形状のシートは、シートの形に形成するための熱融着部が無い構成となっている。そして、当該凹凸形状のシートは、該着用者の肌側に向かって突出し内部空間を有する凸部と、吸収体4側に向かって突出し内部空間を有する複数の凸部とを有し、該肌側の凸部と該吸収体4側の凸部とが、長手方向X及び幅方向Yの少なくとも一方に交互に配された形状となっている。また、図5の実施形態において用いている表面シート2は、内部に空間を有する中空構造のものであるが、内部が繊維で満たされた中実構造のものであってもよい。中実構造の凹凸形状の表面シート2としては、熱伸長性繊維を伸長及び捲縮させて凸部を形成した例えば特開2007−182662号公報や特開2002−187228号公報に記載のものを用いることができる。
前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の吸収性物品を開示する。
<1>
吸収性コア及びそれを被覆するコアラップシートを有する吸収体と、該吸収体の肌対向面側に配された表面シートとを備え、
前記表面シートは、その非肌対向面が凹凸構造を有し、且つセルロース系繊維を含んでおり、
前記コアラップシートがクレープ紙からなり、
前記表面シートの構成繊維の配向方向と、前記クレープ紙に形成されている皺が延在している方向とが交差するように、該表面シートと該クレープ紙とが重ね合わされており、
前記表面シートの非肌対向面における凹凸構造のうち、前記吸収体に向けて突出する凸部と、前記クレープ紙とが接合されて、該表面シートと該クレープ紙とが間欠的に接合されている、吸収性物品。
<2>
前記セルロース系繊維は、前記表面シートの非肌対向面における凹凸構造のうち、前記凸部間に位置する凹部に含まれている、前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記セルロース系繊維は、肌対向面側よりも非肌対向面側に多く存在している、前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記コアラップシートの見かけ密度が、前記表面シートの見かけ密度よりも大きい、前記<1>〜<3>の何れか1に記載の吸収性物品。
<5>
前記コアラップシートの見かけ密度は、好ましくは0.03g/cm以上、さらに好ましくは0.05g/cm以上、そして、好ましくは1.00g/cm以下、さらに好ましくは0.50g/cm以下である、前記<4>に記載の吸収性物品。
<6>
前記表面シートの見かけ密度は、好ましくは0.002g/cm以上、さらに好ましくは0.004g/cm以上、そして、好ましくは0.15g/cm以下、さらに好ましくは0.10g/cm以下である、前記<4>又は<5>に記載の吸収性物品。
<7>
前記表面シートは、その肌対向面が前記吸収体に向けて突出する凸部と、該凸部間に位置する凹部とを有する凹凸構造となっている、前記<1>〜<6>の何れか1に記載の吸収性物品。
<8>
前記コアラップシートのクレープ率は、好ましくは5%以上、さらに好ましくは7%以上、そして、好ましくは50%以下、さらに好ましくは40%以下である、前記<1>〜<7>の何れか1に記載の吸収性物品。
<9>
前記表面シートにおける前記セルロース系繊維の含有率は、好ましくは0.01質量%以上、さらに好ましくは0.1質量%以上であり、そして、好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下である、前記<1>〜<8>の何れか1に記載の吸収性物品。
<10>
前記セルロース系繊維は短繊維である、前記<1>〜<9>の何れか1に記載の吸収性物品。
<11>
前記セルロース系繊維はコットン繊維である、前記<1>〜<10>の何れか1に記載の吸収性物品。
<12>
前記吸収性コアは、その肌対向面に、非肌対向面側に向けて凹陥した窪み部を有しており、
前記表面シートの非肌対向面における凹凸構造のうち、前記凸部間に位置する凹部と厚み方向に重なる位置に、前記窪み部が位置している、前記<1>〜<11>の何れか1に記載の吸収性物品。
<13>
前記窪み部は、前記吸収性コアを貫通している、前記<12>に記載の吸収性物品。
<14>
前記窪み部は、非肌対向面側に底部を有する圧搾溝である、前記<12>に記載の吸収性物品。
<15>
前記表面シートの非肌対向面における凹凸構造のうち、前記凸部の頂点と、該凸部に最も近い位置にある別の凸部の頂点との間の最短距離が、好ましくは6mm以下、さらに好ましくは4mm以下、そして、好ましくは1mm以上、さらに好ましくは2mm以上である、前記<1>〜<14>の何れか1に記載の吸収性物品。
<16>
前記表面シートは、その肌対向面が前記吸収体に向けて突出する凸部と、該凸部間に位置する凹部とを有する凹凸構造となっており、
前記表面シートは、その肌対向面における凹凸構造のうちの前記凸部の高さが、その非肌対向面における凹凸構造のうちの前記凸部間に位置する凹部の深さよりも大きい、前記<1>〜<15>の何れか1に記載の吸収性物品。
<17>
肌対向面における凹凸構造のうちの前記凸部の高さは、好ましくは0.2mm以上、さらに好ましくは0.4mm以上、そして、好ましくは5mm以下、さらに好ましくは4mm以下である、前記<16>に記載の吸収性物品。
<18>
非肌対向面における凹凸構造のうちの前記凸部間に位置する凹部の深さは、好ましくは0.04mm以上、さらに好ましくは0.08mm以上、そして、好ましくは3mm以下、さらに好ましくは2mm以下である、前記<16>又は<17>に記載の吸収性物品。
<19>
前記表面シートは、その肌対向面が前記吸収体に向けて突出する凸部と、該凸部間に位置する凹部とを有する凹凸構造となっており、
前記表面シートの非肌対向面における凹凸構造のうちの前記凸部間に位置する凹部と厚み方向に重なる位置に、その肌対向面における凹凸構造のうちの前記凸部が配されている、前記<1>〜<18>の何れか1に記載の吸収性物品。
<20>
前記表面シートの非肌対向面における凹凸構造のうちの前記凸部間に位置する凹部は、該表面シートの他の部位よりも相対的に見かけ密度が大きい、前記<1>〜<19>の何れか1に記載の吸収性物品。
<21>
前記凹部での見かけ密度は、好ましくは0.02g/cm以上、さらに好ましくは0.04g/cm以上、そして、好ましくは1.5g/cm以下、さらに好ましくは1.0g/cm以下である、前記<20>に記載の吸収性物品。
<22>
前記表面シートの非肌対向面における凹凸構造のうちの前記凸部間に位置する凹部は、圧密部である、前記<1>〜<21>の何れか1に記載の吸収性物品。
<23>
前記表面シートは、その肌対向面が前記吸収体に向けて突出する凸部と、該凸部間に位置する凹部とを有する凹凸構造となっており、
前記表面シートが、着用者の肌側に位置する上層不織布と、着用者の肌から遠い側に位置する下層不織布とを接合した積層構造からなり、
前記表面シートの肌対向面の凹部及び非肌対向面の凸部が、前記上層不織布と前記下層不織布とを接合する接合部以外の部位においてそれらの不織布どうしが互いに離間するように突出することで、該上層不織布と該下層不織布との間に空間が形成されている、前記<1>〜<22>の何れか1に記載の吸収性物品。
<24>
前記吸収性物品は、着用者の腹側から股間部を介して背側まで延びる方向に相当する長手方向とこれに直交する幅方向とを有し、
前記表面シートは、セルロース系繊維を含む1枚の不織布を用いて形成されており、
前記表面シートは、前記吸収性物品の幅方向に延びる畝部と溝部とが、該吸収性物品の長手方向に交互に形成された畝溝形状となっており、その非肌対向面及び肌対向面がそれぞれ凹凸構造を有している、前記<1>〜<23>の何れか1に記載の吸収性物品。
<25>
前記表面シートの構成繊維の配向方向と前記クレープ紙における皺が連続して延びている方向とが直交するように、該表面シートと該クレープ紙とが重ね合わされている、前記<1>〜<24>の何れか1に記載の吸収性物品。
<26>
前記吸収性物品は、着用者の腹側から股間部を介して背側まで延びる方向に相当する長手方向とこれに直交する幅方向とを有し、
前記表面シートの構成繊維の配向方向は、長手方向となっており、
前記クレープ紙における皺が連続して延びている方向は、幅方向となっている、前記<1>〜<25>の何れか1に記載の吸収性物品。
<27>
前記表面シートは、その肌対向面が前記吸収体に向けて突出する凸部と、該凸部間に位置する凹部とを有する凹凸構造となっており、
前記表面シートの肌対向面における凹凸構造のうち、前記凹部の底面と、該凹部に最も近い位置にある別の凹部の底面との間の最短距離が、好ましくは6mm以下、さらに好ましくは4mm以下、そして、好ましくは1mm以上、さらに好ましくは2mm以上である、前記<1>〜<26>の何れか1に記載の吸収性物品。
2 表面シート
21 非肌対向面側の凸部
22 非肌対向面側の凹部
23 肌対向面側の凸部
24 肌対向面側の凹部
2A 上層不織布
2B 下層不織布
4 吸収体
41 吸収性コア
42 コアラップシート
43 窪み部
7 接合部

Claims (10)

  1. 吸収性コア及びそれを被覆するコアラップシートを有する吸収体と、該吸収体の肌対向面側に配された表面シートとを備え、
    前記表面シートは、その非肌対向面が凹凸構造を有し、且つセルロース系繊維を含んでおり、
    前記コアラップシートがクレープ紙からなり、
    前記表面シートの構成繊維の配向方向と、前記クレープ紙に形成されている皺が延在している方向とが交差するように、該表面シートと該クレープ紙とが重ね合わされており、
    前記表面シートの非肌対向面における凹凸構造のうち、前記吸収体に向けて突出する凸部と、前記クレープ紙とが接合されて、該表面シートと該クレープ紙とが間欠的に接合されている、吸収性物品。
  2. 前記セルロース系繊維は、前記表面シートの非肌対向面における凹凸構造のうち、前記凸部間に位置する凹部に含まれている、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記コアラップシートの見かけ密度が、前記表面シートの見かけ密度よりも大きい、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記表面シートは、その肌対向面が前記吸収体に向けて突出する凸部と、該凸部間に位置する凹部とを有する凹凸構造となっている、請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記表面シートにおける前記セルロース系繊維の含有率が0.01質量%以上30質量%以下である、請求項1〜4の何れか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記セルロース系繊維はコットン繊維である、請求項1〜5の何れか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記吸収性コアは、その肌対向面に、非肌対向面側に向けて凹陥した窪み部を有しており、
    前記表面シートの非肌対向面における凹凸構造のうち、前記凸部間に位置する凹部と厚み方向に重なる位置に、前記窪み部が位置している、請求項1〜6の何れか1項に記載の吸収性物品。
  8. 前記表面シートの非肌対向面における凹凸構造のうち、前記凸部の頂点と、該凸部に最も近い位置にある別の凸部の頂点との間の最短距離が、6mm以下である、請求項1〜7の何れか1項に記載の吸収性物品。
  9. 前記表面シートの非肌対向面における凹凸構造のうちの前記凸部間に位置する凹部は、該表面シートの他の部位よりも相対的に見かけ密度が大きい、請求項1〜8の何れか1項に記載の吸収性物品。
  10. 前記表面シートは、その肌対向面が前記吸収体に向けて突出する凸部と、該凸部間に位置する凹部とを有する凹凸構造となっており、
    前記表面シートが、着用者の肌側に位置する上層不織布と、着用者の肌から遠い側に位置する下層不織布とを接合した積層構造からなり、
    前記表面シートの肌対向面の凹部及び非肌対向面の凸部が、前記上層不織布と前記下層不織布とを接合する接合部以外の部位においてそれらの不織布どうしが互いに離間するように突出することで、該上層不織布と該下層不織布との間に空間が形成されている、請求項1〜9の何れか1項に記載の吸収性物品。
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