JP2018079035A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【課題】着用時のシワヨレ及び多重折れを同時に解決するとともに、着用者の動きへの追従性が高く、肌へのフィット性に優れた吸収性物品を提供する。
【解決手段】表面シート1、裏面シート2及び中間層3を有し、着用者の腹側部、股下部及び背側部を繋ぐ方向に沿って配される縦方向(Y方向)と、該縦方向と直交する横方向(X方向)とを有する吸収性物品であって、
表面シート1は、横方向(X方向)に延びる畝部4と溝部5とが縦方向(Y方向)について交互に並んだ畝溝構造6を有し、中間層3は、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)に対して斜め方向に延びる格子状に配置されたエンボス部7を有する、吸収性物品。
【選択図】図1
【解決手段】表面シート1、裏面シート2及び中間層3を有し、着用者の腹側部、股下部及び背側部を繋ぐ方向に沿って配される縦方向(Y方向)と、該縦方向と直交する横方向(X方向)とを有する吸収性物品であって、
表面シート1は、横方向(X方向)に延びる畝部4と溝部5とが縦方向(Y方向)について交互に並んだ畝溝構造6を有し、中間層3は、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)に対して斜め方向に延びる格子状に配置されたエンボス部7を有する、吸収性物品。
【選択図】図1
Description
本発明は吸収性物品に関する。
生理用ナプキン等の吸収性物品においては、各部材の材料や構造を改良し、その機能や着用感の向上が図られてきた。
例えば、特許文献1には、肌当接面をなす表面シートを筋状の凸条部と凹状部とからなる凹凸構造とし、吸収体には高可撓領域を配した吸収性物品が記載されている。前記高可撓領域は、エンボス加工された圧縮部からなり、前記凹状部に対応して配置されている。これにより、吸収性物品は着用者の肌面の形状変化にも追従しやすく、吸収体にヨレが生じにくくなるとされる。
特許文献2記載の吸収性物品は、体のラインに対して曲がりやすくフィット性を向上させる観点から、表面シートを、幅方向に筋状の凸条部及び凹状部を配した凹凸構造とする。凸条部は中実構造とされている。特許文献3には、吸収性物品の表面シートに用いられる開孔シートが記載されている。該開孔シートは、クッション性を高め十分な凹凸とする観点から、高密度領域と低密度領域が混在して伸ばされた状態で凹凸面状に成形されたものである。
特許文献4には、吸収体の厚みを抑え体液の逆戻りを抑制する等の観点から、吸収体に吸収体圧搾部を格子状に配し、表面シートに表面シート圧搾部を配した吸収性物品が記載されている。表面シート圧搾部は、吸収体圧搾部とは異なる配置パターンとされ、吸収体圧搾部で区画される小領域と重なる配置とされている。
例えば、特許文献1には、肌当接面をなす表面シートを筋状の凸条部と凹状部とからなる凹凸構造とし、吸収体には高可撓領域を配した吸収性物品が記載されている。前記高可撓領域は、エンボス加工された圧縮部からなり、前記凹状部に対応して配置されている。これにより、吸収性物品は着用者の肌面の形状変化にも追従しやすく、吸収体にヨレが生じにくくなるとされる。
特許文献2記載の吸収性物品は、体のラインに対して曲がりやすくフィット性を向上させる観点から、表面シートを、幅方向に筋状の凸条部及び凹状部を配した凹凸構造とする。凸条部は中実構造とされている。特許文献3には、吸収性物品の表面シートに用いられる開孔シートが記載されている。該開孔シートは、クッション性を高め十分な凹凸とする観点から、高密度領域と低密度領域が混在して伸ばされた状態で凹凸面状に成形されたものである。
特許文献4には、吸収体の厚みを抑え体液の逆戻りを抑制する等の観点から、吸収体に吸収体圧搾部を格子状に配し、表面シートに表面シート圧搾部を配した吸収性物品が記載されている。表面シート圧搾部は、吸収体圧搾部とは異なる配置パターンとされ、吸収体圧搾部で区画される小領域と重なる配置とされている。
吸収性物品は、装着時に、着用者の体形の変化や大腿部の押圧等によって様々なヨレが生じることがある。例えば、表面シートの表面に浅く縦方向に連続したヨレ(以下、「シワヨレ」ともいう。)がある。また、厚み方向に深く折れ、山折れ及び谷折れが繰り返されて製品幅が装着時よりも狭くなる程のヨレ(以下、「多重折れ」ともいう。)などがある。このようなヨレ、特に表面シートのシワヨレは排泄液の伝い漏れの原因ともなり得る。
多重折れに対しては、特許文献4記載の格子状エンボスを吸収体に施すことが対策の一つとして挙げられ得る。しかしこの場合でも、表面シートの表面にできるシワヨレに対する抑制は十分満足できるものではなく、また、表面シートでのシワヨレが契機となって多重ヨレが発生し易かった。また、特許文献1及び2記載の吸収性物品、特許文献3記載の開孔シートを表面シートとする吸収性物品では、吸収体が表面シートの凹凸構造に沿って変形し肌にフィットしやすい一方で、上記の様々な態様のヨレに対する抑制は十分満足できるものではなかった。
多重折れに対しては、特許文献4記載の格子状エンボスを吸収体に施すことが対策の一つとして挙げられ得る。しかしこの場合でも、表面シートの表面にできるシワヨレに対する抑制は十分満足できるものではなく、また、表面シートでのシワヨレが契機となって多重ヨレが発生し易かった。また、特許文献1及び2記載の吸収性物品、特許文献3記載の開孔シートを表面シートとする吸収性物品では、吸収体が表面シートの凹凸構造に沿って変形し肌にフィットしやすい一方で、上記の様々な態様のヨレに対する抑制は十分満足できるものではなかった。
本発明は、上記の点に鑑み、着用時のシワヨレ及び多重折れを同時に解決するとともに、着用者の動きへの追従性が高く、肌へのフィット性に優れた吸収性物品の提供に関する。
本発明は、肌当接面側の表面シート、非肌当接面側の裏面シート、及び前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置された中間層を有し、着用者の腹側部、股下部及び背側部を繋ぐ方向に沿って配される縦方向と、該縦方向と直交する横方向とを有する吸収性物品であって、前記表面シートは、前記横方向に延びる畝部と溝部とが前記縦方向について交互に並んだ畝溝構造を有し、前記中間層は、前記縦方向及び前記横方向に対して斜め方向に延びる格子状に配置されたエンボス部を有する、吸収性物品を提供する。
本発明の吸収性物品は、着用時のシワヨレ及び多重折れを同時に解決するとともに、着用者の動きへの追従性が高く、肌へのフィット性に優れたものとなる。
本発明の吸収性物品について、好まし実施形態としてのパンティーライナーに基づき、図面を参照しながら以下に説明する。ただし、本発明の吸収性物品は、下記に示す実施形態のパンティーライナーに限定されず、例えば生理用ナプキンや失禁パッド、失禁ライナ、おむつ、尿とりパッド等の種々のものに適応することができる。
本発明においては、特に断らない限り、着用時に人体に相対的に近い側を肌面側、肌当接面側又は表面側といい、これと反対側である、相対的に人体と遠い側を非肌面側、非肌当接面側又は裏面側という。着用時に人体の前側に位置する方向を前方といいその端部を前端部とし、後側に位置する方向を後方といいその端部を後端部として説明する。この前端部と後端部とを結ぶ方向、つまり着用者の腹側部、股下部及び背側部を繋ぐ方向を、吸収性物品の縦方向(Y方向)という。この縦方向と直交する方向を横方向(X方向)という。また、吸収性物品の表面又は裏面の法線方向を厚み方向といいその量を厚みという。
図1、図2(A)及び図3は、本実施形態1のパンティーライナー10を示している。
パンティーライナー10は、肌当接面側の表面シート1、非肌当接面側の裏面シート2、及び表面シート1と裏面シート2との間に配置された中間層3を有する。表面シート1は、中間層3の周縁外方において、裏面シート2と熱シール、超音波シール等の接合手段、もしくは、ホットメルト型接着剤の併用により接合されている。表面シート1は液透過性であり、裏面シート2は液難透過性である。液難透過性とは、液を透過させにくい性質を意味し、防水性、撥水性及び液不透過性を含む。裏面シート2の非肌当接面側には、ショーツ等の下着に固定するための粘着部(図示せず)が配されている。
パンティーライナー10は、肌当接面側の表面シート1、非肌当接面側の裏面シート2、及び表面シート1と裏面シート2との間に配置された中間層3を有する。表面シート1は、中間層3の周縁外方において、裏面シート2と熱シール、超音波シール等の接合手段、もしくは、ホットメルト型接着剤の併用により接合されている。表面シート1は液透過性であり、裏面シート2は液難透過性である。液難透過性とは、液を透過させにくい性質を意味し、防水性、撥水性及び液不透過性を含む。裏面シート2の非肌当接面側には、ショーツ等の下着に固定するための粘着部(図示せず)が配されている。
表面シート1は、横方向(X方向)に筋状に延びた畝部4と溝部5とが縦方向(Y方向)について交互に並んで配された畝溝構造6を有する。本実施形態において、畝溝構造6は表面シート1の全面に配されている。
畝溝構造6は、畝部4及び溝部5が横方向(X方向)に延びることにより、パンティーライナー10が縦方向(Y方向)に湾曲する可撓軸となる。ここでいう可撓軸とは、物品が撓んで戻る基点となる軸をいう(以下、本明細書において同様。)。これにより、パンティーライナー10は、装着時において、着用者の腹側部、股下部及び背側部を繋ぐ湾曲肌面に沿ってより柔軟に変形しやすくなり、着用者の肌へのフィット性が高くなる。また、畝溝構造6を可撓軸としてパンティーライナー10が柔軟に変形することにより、着用者の身体の動きに対する追従性が高くなる。これらにより、肌に対するパンティーライナー10の浮きが抑えられ、この浮きによる排泄液の伝い漏れが効果的に抑えられる。
また、畝溝構造6が横方向(X方向)に延出する形態であるため、表面シート1には、縦方向に不規則に生じる折れ痕跡のような従来のシワヨレが残り難くなる。これによっても、肌に対するパンティーライナー10の浮きが抑えられ、この浮きによる排泄液の伝い漏れが効果的に抑えられる。
加えて、畝溝構造6は、不織布の形状として備わるものであるため、ヨレによって生じる繊維の目詰まり無く液を透過させることができる。
また、畝溝構造6が横方向(X方向)に延出する形態であるため、表面シート1には、縦方向に不規則に生じる折れ痕跡のような従来のシワヨレが残り難くなる。これによっても、肌に対するパンティーライナー10の浮きが抑えられ、この浮きによる排泄液の伝い漏れが効果的に抑えられる。
加えて、畝溝構造6は、不織布の形状として備わるものであるため、ヨレによって生じる繊維の目詰まり無く液を透過させることができる。
本実施形態においては、表面シート1の全体に畝溝構造6があることで、表面シート1全体のシワヨレの発生をより効果的に抑制することができる。更にパンティーライナー10の端部におけるメクレまでを抑制することができる。
中間層3は、表面シート1から透過される排泄液を吸収保持する機能を備えた層である。パンティーライナー10の用途においては、中間層3の厚みは、生理用ナプキンやおむつなどの他の吸収性物品に比べて薄くされている。それでも、排泄液を吸収保持する機能の観点から、排泄液を素早く透過させる表面シート1よりも厚くされている。中間層3の厚みとしては、好ましくは0.1mm以上4.0mm以下、より好ましくは0.2mm以上3.0mm以下であり、坪量としては、好ましくは10g/m2以上100g/m2以下、より好ましくは20g/m2以上80g/m2以下である。
中間層3は少なくとも液保持性の吸収体31を有し、本実施形態においては吸収体31と吸収体31の肌当接面側を覆う中間シート32とからなる。中間シート32は、表面シート1から透過される排泄液を面方向に広げつつ吸収体31への移行を促進する部材である。中間シート32は、液保持部である吸収体3が液保持した際のヘタリを抑制することができる。そのため、中間シート32を有することが様々なヨレを抑制する観点から好ましい。さらに中間シート32が不織布からなると、圧縮に対する復元力が紙などよりも高く、更にヨレを抑制する作用が高くなる。
中間層3は、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)に対して斜め方向に延びる格子状に配置したエンボス部7を有する。エンボス部7とは、エンボス加工により部材を厚み方向に圧搾した部分であり、圧搾部ともいう。このエンボス部7が、中間層3の平面視において格子状に配置されている。「格子状」とは、エンボス部7が描く四角形が複数連接して規則的に配列されている形状を意味する。隣接する四角形同士は頂点71及び辺72を共有しており、互いの四角形の辺72の向きが揃えられている。これにより、各四角形は、隣接する四角形の辺72同士が繋がる方向(2方向)に並んで配列されている。「縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)に対して斜め方向に延びる格子状」とは、隣接する四角形の辺72同士が繋がる方向(2方向)が、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)に対して斜め方向であることを意味する。このとき、四角形を構成する、対向配置される頂点71同士を結ぶ方向(2方向)は、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)に沿う方向であることが好ましい。
エンボス部7は、前述した四角形の辺72を形成するように配置されていれば種々の態様をとり得る。例えば、エンボス部7を線状にして四角形の辺72をなしてもよい。また、エンボス部7を点状や破線状にして複数配列することで四角形の辺72をなしてもよい。点状にする場合、1つの点の形状は種々のものとすることができる。例えば円形や三角形、四角形などの幾何学形状、星や動物など物の形を象った形状などが挙げられる。
エンボス部7の格子状配列は、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)に対して斜め方向に延出していることにより、中間層3の横方向(X方向)に対する斜め方向の可撓軸となる。これにより、パンティーライナー10において、横方向(X方向)からの圧縮に対して反発する抗力が高くなる。また、可撓軸となるエンボス部7が部材の圧搾により形成された圧密部分であるため、エンボス部7の配列が格子状に延出することによって、中間層3の平面形状が保持されるように仕付けられている。これにより、中間層3は、変形した場合の形状回復性が高い。これによりパンティーライナー10において、表面シート1と中間層3との多重折れが発生し難くなる。
上記した格子状に配置されたエンボス部7は、中間層3の肌当接面側、非肌当接面側のどちらの方向から施してもよいが、パンティーライナー10の多重折れの十分な抑制の観点から、少なくとも中間層3の肌当接面側にあることが好ましい。このとき、格子状に配置されたエンボス部7による中間層3の反発抗力及び形状回復力が、表面シート1の畝溝構造6の形状回復力がより高まるように作用し得る。
加えて、格子状に配置されたエンボス部7は、中間層3の肌当接面側にあることにより液の拡散路となる。これは、エンボス部7が厚み方向に窪み、しかも圧搾によって繊維密度が他の部分よりも高められて毛管力が強く作用する部分であることによる。その結果、表面シート1の畝溝構造6によって横方向(X方向)の広い範囲で迅速に透過された排泄液は、中間層3の肌当接面側に到達した途端、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)に対して斜め方向に拡散する。これにより、排泄液は中間層3の広い領域で吸収保持され、パンティーライナー10に備わる吸収性能が十分に発揮される。
また、この連携した液吸収保持は、畝溝構造6を有する表面シート1と格子状に配置されたエンボス部7を有する中間層3との組み合わせによってシワヨレ及び多重折れを効果的に抑制することで、装着の間、より効果的に持続的に発現され得る。
また、この連携した液吸収保持は、畝溝構造6を有する表面シート1と格子状に配置されたエンボス部7を有する中間層3との組み合わせによってシワヨレ及び多重折れを効果的に抑制することで、装着の間、より効果的に持続的に発現され得る。
上記の連携した液吸収保持をより効果的にする観点から、エンボス部7の配列がなす四角形について、縦方向(Y方向)に並ぶ頂点71同士を結ぶ対角線長さP3が横方向(X方向)に並ぶ頂点71同士を結ぶ対角線長さP2よりも長いことが好ましい(図2参照)。これにより、排泄液は、表面シート1において横方向に拡散しつつ、中間層3においてより縦方向に広がりやすくなり、中間層3の広い領域で偏りなく吸収保持することができる。
また、この場合、中間層3において縦方向に近い可撓軸が得られる。これにより、表面シートの横方向の可撓軸との組み合わせにより、着用者の身体の複雑な変形にもよく追従でき、フィット性が更に向上する。加えて、縦方向及び横方向の可撓軸の組み合わせにより、様々な外力に対する反発する抗力及び形状回復力が高くなる。その結果、パンティーライナー10の形状保持性が高くなり、多重折れ、シワヨレ、メクレなど様々な態様のヨレ現象をより効果的に抑えることができる。
以上の各作用によって、パンティーライナー10における横漏れ抑制力を更に高めることができる。
また、この場合、中間層3において縦方向に近い可撓軸が得られる。これにより、表面シートの横方向の可撓軸との組み合わせにより、着用者の身体の複雑な変形にもよく追従でき、フィット性が更に向上する。加えて、縦方向及び横方向の可撓軸の組み合わせにより、様々な外力に対する反発する抗力及び形状回復力が高くなる。その結果、パンティーライナー10の形状保持性が高くなり、多重折れ、シワヨレ、メクレなど様々な態様のヨレ現象をより効果的に抑えることができる。
以上の各作用によって、パンティーライナー10における横漏れ抑制力を更に高めることができる。
本実施形態においては、中間シート32の肌当接面側と吸収体31の非肌当接面側の同じ位置にエンボス部7が配設されている。両面のエンボス部7により、中間シート32と吸収体31とが一体化されている。これにより、横方向(X方向)に対する斜め方向の可撓軸がより明確となり、前述した中間層3の横方向(X方向)からの圧縮に対して反発する抗力及び形状回復力が更に高められる。
このようにエンボス部7は、中間層3が複数層からなる場合、少なくとも最も肌当接面側にある層の肌当接面側にエンボス部7が配設されていることが好ましい。最も肌当接面側にある層以外の層については、エンボス部7が無い態様でもよく、各層毎にエンボス部7が配設されている態様であってもよい。最も肌当接面側にある層以外の層については、肌当接面側及び非肌当接面側のいずれの層にエンボス部7があってもよい。ただし、多重折れをより効果的に抑制する観点から、エンボス部7が2層以上を連結することがより好ましく、中間層3全体を厚み方向に一体化することが更に好ましい。
次に、表面シート1の畝溝構造6と中間層3の格子状に配置されたエンボス部7との好ましい関係について説明する。
畝溝構造6のピッチP1(畝部4同士の配置間隔又は溝部5同士の配置間隔)が、中間層3の格子状に配置されたエンボス部7の縦方向(Y方向)の対角線長さP3よりも短いことが好ましい(図2、図3参照)。ここでいう対角線長さP3とは、エンボス部7の配列がなす四角形において、縦方向(Y方向)に並ぶ頂点71同士を結んだ距離を意味する。この対角線長さP3よりも畝溝構造6のピッチP1が短いことによって、表面シート1の可撓軸が増える。これにより、従来、単にエンボス部を中間層に配しただけでは防ぎ切れなかった表面シート表面の細かなシワヨレの折れ痕をより効果的に抑制することができる。
畝溝構造6のピッチP1(畝部4同士の配置間隔又は溝部5同士の配置間隔)が、中間層3の格子状に配置されたエンボス部7の縦方向(Y方向)の対角線長さP3よりも短いことが好ましい(図2、図3参照)。ここでいう対角線長さP3とは、エンボス部7の配列がなす四角形において、縦方向(Y方向)に並ぶ頂点71同士を結んだ距離を意味する。この対角線長さP3よりも畝溝構造6のピッチP1が短いことによって、表面シート1の可撓軸が増える。これにより、従来、単にエンボス部を中間層に配しただけでは防ぎ切れなかった表面シート表面の細かなシワヨレの折れ痕をより効果的に抑制することができる。
また、表面シート1と中間層3の肌側面とは、熱融着またはホットメルトによって接合されることが好ましく、熱融着によって接合されていることがより好ましい。本実施形態では、表面シート1と中間シート32とが熱融着によって接合されている。また、中間シート32と吸収体31がエンボス部7によって接合されているので、表面シート1、中間シート32及び吸収体31が一体化された構造となっている。熱融着の方法としては、通常用いられる方法を種々採用でき、例えば、熱エンボス加工や超音波エンボス加工などが挙げられる、これにより、液吸収時においても表面シート1と中間層3の肌面側とは剥がれ難く、表面シート1におけるシワヨレ発生の抑制力がより高く保持される。特に、表面シート1の溝部5が中間層3のエンボス部7と接合されている部分があることが、種々のヨレ防止の観点から好ましい。また、表面シート1の溝部5が中間層3のエンボス部7と接合されている部分(図3に示す、溝部55がエンボス部7に入り込んで接合されている部分)は、中間層3の他の部分よりも繊維密度が高くなり、表面シート1から中間層3への液透過性の向上に寄与し得て好ましい。さらに、排泄液の移行経路をより短くでき迅速な液吸収保持を可能にする。また、液透過性の観点からは、熱融着による接合部は、縦方向及び横方向に間欠的に配されることが好ましい。
表面シート1の畝溝構造6は、次のような繊維密度の構造を有することが好ましい。
畝溝構造6は、前述のとおり、畝部4と溝部5とを横方向(X方向)に交互に配置させてなる。表面シート1は、図4に示すように、畝溝構造6がなす凹凸により、畝部4から溝部5までの厚みを有する。このような畝溝構造6において、厚み方向に厚みを3等分し、最も肌側の畝部4の頂部41、最も非肌側の溝部5の底部51、両者を繋ぐ中間部61と区分した場合に(図4参照)、中間部61の繊維密度が、畝部4の頂部41及び溝部5の底部51の繊維密度よりも小さいことが好ましい。これにより、畝溝構造6が中間部61を可撓軸としてより可動しやすくなり、様々な外力に対してより効果的にシワヨレの発生を抑制することができる。加えて、繊維密度の低い中間部61は、排泄液の透過抵抗が畝部4の頂部41及び溝部5の底部51よりも小さいところである。そのため、中間部61が、表面シート1が外力を受けた状態においても迅速な液の移行に寄与し得る。繊維密度の測定方法は以下の通りである。
畝溝構造6は、前述のとおり、畝部4と溝部5とを横方向(X方向)に交互に配置させてなる。表面シート1は、図4に示すように、畝溝構造6がなす凹凸により、畝部4から溝部5までの厚みを有する。このような畝溝構造6において、厚み方向に厚みを3等分し、最も肌側の畝部4の頂部41、最も非肌側の溝部5の底部51、両者を繋ぐ中間部61と区分した場合に(図4参照)、中間部61の繊維密度が、畝部4の頂部41及び溝部5の底部51の繊維密度よりも小さいことが好ましい。これにより、畝溝構造6が中間部61を可撓軸としてより可動しやすくなり、様々な外力に対してより効果的にシワヨレの発生を抑制することができる。加えて、繊維密度の低い中間部61は、排泄液の透過抵抗が畝部4の頂部41及び溝部5の底部51よりも小さいところである。そのため、中間部61が、表面シート1が外力を受けた状態においても迅速な液の移行に寄与し得る。繊維密度の測定方法は以下の通りである。
〔頂部41、底部51又は中間部61での繊維密度の測定方法〕
フェザー剃刀(品番FAS‐10、フェザー安全剃刀(株)製)を用いて不織布を切断し、頂部41での繊維密度に関しては、不織布の切断面の厚みをZ方向に3等分した際の上方の部位である頂部41の頂点付近を、走査電子顕微鏡を用いて拡大観察(繊維断面が30〜60本計測できる倍率に調整;150〜500倍)し、一定面積当たり(0.5mm2)の前記切断面によって切断されている繊維の断面数を数える。次に1mm2当たりの繊維の断面数に換算し、これを頂部41での繊維密度とする。測定は3箇所行い、平均してそのサンプルの繊維密度とする。同様に、底部51での繊維密度に関しては、不織布の切断面の厚みをZ方向に3等分した際の下方の部位である底部51の底点付近を測定して求める。同様に、中間部61の繊維密度に関しては、不織布の切断面の厚みをZ方向に3等分した際の中央の部位を測定して求める。尚、走査電子顕微鏡としては、日本電子(株)社製のJCM−5100(商品名)を用いる。
フェザー剃刀(品番FAS‐10、フェザー安全剃刀(株)製)を用いて不織布を切断し、頂部41での繊維密度に関しては、不織布の切断面の厚みをZ方向に3等分した際の上方の部位である頂部41の頂点付近を、走査電子顕微鏡を用いて拡大観察(繊維断面が30〜60本計測できる倍率に調整;150〜500倍)し、一定面積当たり(0.5mm2)の前記切断面によって切断されている繊維の断面数を数える。次に1mm2当たりの繊維の断面数に換算し、これを頂部41での繊維密度とする。測定は3箇所行い、平均してそのサンプルの繊維密度とする。同様に、底部51での繊維密度に関しては、不織布の切断面の厚みをZ方向に3等分した際の下方の部位である底部51の底点付近を測定して求める。同様に、中間部61の繊維密度に関しては、不織布の切断面の厚みをZ方向に3等分した際の中央の部位を測定して求める。尚、走査電子顕微鏡としては、日本電子(株)社製のJCM−5100(商品名)を用いる。
また、表面シート1は、図4に示すように、畝部4の内部が中空(以下、中空部ともいう。)であることが好ましい。この中空部は、畝部4の非肌当接面側において中間層3との間の空間となる。これにより、表面シート1は、畝溝構造6による可撓軸を利用した可動がより柔軟となってシワヨレを抑制できる。また、畝部4の中空部は、表面シート1から透過される排泄液のバッファ領域となり液戻り抑制に効果的である。
表面シート1の素材としては、液透過性を有すれば、この種の物品に通常用いられるものを特に制限なく採用できる。肌触りの良さを考慮すると、親水性の不織布が好ましく、サーマルボンド不織布がより好ましく、エアスルー不織布が特に好ましい。親水化処理された熱可塑性樹脂繊維であり、かつ、該繊維が2次クリンプ又は3次クリンプのような立体捲縮がなされた繊維であることが好ましい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、及びこれらの複合繊維を作成し、所定の長さにカットしてステープルを形成する前の段階で、各種親水化剤を塗工する。親水化剤としては、αオレフィンスルホン酸塩に代表される各種アルキルスルホン酸塩、アクリル酸塩、アクリル酸塩/アクリルアミド共重合体、エステルアミド、エステルアミドの塩、ポリエチレングリコール及びその誘導物、水溶性ポリエステル樹脂、各種シリコーン誘導物、各種糖類誘導物、及びこれらの混合物など、通常用いられる親水化剤による親水化処理を用いることができる。
表面シート1の畝溝構造6はこの種の物品に用いられる種々の方法により形成することができる。例えば、エアスルー不織布の形成時に畝溝に対応する支持体を用いて熱風により賦形してもよいし、水流により繊維を選り分けるようにしてもよい。また、不織布化後に、一対の歯溝ロール間で噛み合わせて賦形してもよい。歯溝ロールを用いる場合、例えば特開2016−79529号公報の段落[0048]〜[0065]に記載の方法がある。この歯溝加工により、中間部61の繊維密度が、畝部4の頂部41及び溝部5の底部51の繊維密度よりも小さくする構成を形成しやすい。この歯溝加工される不織布の素材としては、同文献の段落[0016]〜[0028]に記載の高伸度繊維が含まれることが好ましい。
中間層3の素材としては、この種の物品に用いられるものを特に制限なく採用できる。
前述した格子状に配置されたエンボス部7を良好に形成する観点、表面シート1と中間層3との熱融着による良好な接合を形成する観点から、中間層3が熱融着性繊維を含んでいることが好ましい。熱融着性繊維は親水性であることが好ましい。熱融着性繊維としては、ポリエチレン繊維やポリプロピレン繊維、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレン、ポリプロピレンとポリエチレンとを組み合わせた芯鞘構造又はサイド・バイ・サイド構造の複合繊維などが挙げられる。
前述した格子状に配置されたエンボス部7を良好に形成する観点、表面シート1と中間層3との熱融着による良好な接合を形成する観点から、中間層3が熱融着性繊維を含んでいることが好ましい。熱融着性繊維は親水性であることが好ましい。熱融着性繊維としては、ポリエチレン繊維やポリプロピレン繊維、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレン、ポリプロピレンとポリエチレンとを組み合わせた芯鞘構造又はサイド・バイ・サイド構造の複合繊維などが挙げられる。
中間層3は熱収縮繊維を含んでいることが好ましい。これにより中間層3の弾力性及び形状回復性が高められ、ヨレ難くなる。熱収縮繊維とは、熱処理により捲縮等の収縮を発現した繊維である。熱処理の対象とする原料繊維としては、例えば、収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料を成分とする偏心芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維からなるものが挙げられる。
本実施形態の中間層3を構成する中間シート32としては、通常用いられる素材を採用でき、親水性を有し液拡散性に優れているものが好ましい。前述のとおり、圧縮に対する復元力を高める観点から、不織布からなることが好ましい。前述した熱融着繊維、熱収縮繊維を含むことがより好ましい。不織布としては、各種の製法によって得られた不織布を用いることができる。例えば、カード法又はエアレイド法により得た繊維ウエブにエアスルー法で繊維どうしの熱融着点を形成したエアスルー不織布、カード法により得た繊維ウエブにヒートロール法で繊維どうしの熱融着点を形成したヒートロール不織布、ヒートエンボス不織布、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布、レジンボンド不織布等の種々の不織布を用いることができる。
中間層3を構成する吸収体31としては、液保持性を有すれば、この種の物品に用いられるものを特に制限なく採用できる。前述した熱融着繊維、熱収縮繊維を含むことがより好ましい。これにより吸収体31が排泄液を吸収保持した状態で膨潤した場合でも、型崩れが抑えられ、外力に対する形状保持性及び形状回復性を高めることができる。
吸収体31は、例えば、吸収性コアと外周を被覆するコアラップシートならなる構成、厚みの薄いシート状にした吸収性シートなどが挙げられる。パンティーライナー10の吸収体31としては、厚みの薄いシート状にした吸収性シートが好ましい。吸収体31において液を吸収保持する素材としては、パルプ、コットン、レーヨン、リヨセルなどの親水性繊維、高吸水性ポリマー(SAP)などが挙げられる。ただし、高吸水性ポリマー(SAP)を含有すると吸収体31に硬い部分が生じ、その部分が折れ基点となりえる。そのため、中間層3の多重折れを防止する観点からは、高吸水性ポリマー(SAP)を含まないことが好ましい。この場合、パンティーライナー用の吸収性シートとしては、例えは、パルプ繊維を用いて形成したエアレイド不織布や親水性繊維やパルプを用いて水流交絡により形成したスパンレース不織布が挙げられる。吸収体31は、1枚の吸収性シートからなるものでもよく、複数枚の吸収性シートを積層したものでもよく、1枚の吸収性シートを折り畳んで多層にしたものでもよい。
吸収体31は、例えば、吸収性コアと外周を被覆するコアラップシートならなる構成、厚みの薄いシート状にした吸収性シートなどが挙げられる。パンティーライナー10の吸収体31としては、厚みの薄いシート状にした吸収性シートが好ましい。吸収体31において液を吸収保持する素材としては、パルプ、コットン、レーヨン、リヨセルなどの親水性繊維、高吸水性ポリマー(SAP)などが挙げられる。ただし、高吸水性ポリマー(SAP)を含有すると吸収体31に硬い部分が生じ、その部分が折れ基点となりえる。そのため、中間層3の多重折れを防止する観点からは、高吸水性ポリマー(SAP)を含まないことが好ましい。この場合、パンティーライナー用の吸収性シートとしては、例えは、パルプ繊維を用いて形成したエアレイド不織布や親水性繊維やパルプを用いて水流交絡により形成したスパンレース不織布が挙げられる。吸収体31は、1枚の吸収性シートからなるものでもよく、複数枚の吸収性シートを積層したものでもよく、1枚の吸収性シートを折り畳んで多層にしたものでもよい。
パンティーライナー10においては、吸収体31の厚みは、0.1mm以上3mm以下が好ましく、0.3mm以上2mm以下がより好ましい。吸収体31の厚みは次の方法によって測定できる。
2つの平行な加圧面(固定加圧面と可動加圧面)を持つマイクロメーターであるピーコック式精密測定器(型式R1−C)を用いて厚みTを測定する。測定子可動加圧面の直径は5mm、圧力は100kPa以下で測定する。測定用試験片の大きさは、下記のプレートの大きさ以上とする。試験片上に20mm×20mmのプレート(質量5.4g)を置き、測定子可動加圧面を2mm/sの速度で操作し、該プレートに当て、安定直後の値を読み取る。加圧面間(試験片に加わる圧力)の圧力は1.3kPa以下とする。
2つの平行な加圧面(固定加圧面と可動加圧面)を持つマイクロメーターであるピーコック式精密測定器(型式R1−C)を用いて厚みTを測定する。測定子可動加圧面の直径は5mm、圧力は100kPa以下で測定する。測定用試験片の大きさは、下記のプレートの大きさ以上とする。試験片上に20mm×20mmのプレート(質量5.4g)を置き、測定子可動加圧面を2mm/sの速度で操作し、該プレートに当て、安定直後の値を読み取る。加圧面間(試験片に加わる圧力)の圧力は1.3kPa以下とする。
裏面シート2としては、液難透過性を有すれば、この種の物品に用いられるものを特に制限なく採用できる。例えば、疎水性の熱可塑性樹脂と、炭酸カルシウム等からなる微小な無機フィラー又は相溶性のない有機高分子等とを溶融混練してフィルムを形成し、該フィルムを一軸又は二軸延伸して得られる多孔性フィルムが挙げられる。前記熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィンが挙げられる。該ポリオレフィンとしては、高〜低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等が挙げられ、これらを単独で又は混合して用いることができる。
1 表面シート
2 裏面シート
3 中間層
31 吸収体
32 中間シート
4 畝部
41 畝部の頂部
5 溝部
51 溝部の底部
6 畝溝構造
61 中間部
7 エンボス部
10 パンティーライナー
2 裏面シート
3 中間層
31 吸収体
32 中間シート
4 畝部
41 畝部の頂部
5 溝部
51 溝部の底部
6 畝溝構造
61 中間部
7 エンボス部
10 パンティーライナー
Claims (12)
- 肌当接面側の表面シート、非肌当接面側の裏面シート、及び前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置された中間層を有し、着用者の腹側部、股下部及び背側部を繋ぐ方向に沿って配される縦方向と、該縦方向と直交する横方向とを有する吸収性物品であって、
前記表面シートは、前記横方向に延びる畝部と溝部とが前記縦方向について交互に並んだ畝溝構造を有し、前記中間層は、前記縦方向及び前記横方向に対して斜め方向に延びる格子状に配置されたエンボス部を有する、吸収性物品。 - 前記格子状に配置されたエンボス部が前記中間層の肌当接面側に存在する、請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記表面シートの前記畝部と前記溝部のピッチが、前記中間層の前記格子状のエンボス部の縦方向の対角線長さより短い請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記表面シートの前記畝溝構造において、前記畝部の頂部と前記溝部の底部とを繋ぐ中間部の密度が、前記畝部の頂部及び前記溝部の底部の密度よりも小さい、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記中間層が、液保持性の吸収体と該吸収体の肌当接面側を覆う中間シートとからなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記中間シートと前記吸収体とが前記格子状のエンボス部で接合されている請求項5記載の吸収性物品。
- 前記格子状のエンボス部が、前記中間シートの肌当接面側と前記吸収体の非肌当接面側の同じ位置に配設されている請求項5又は6記載の吸収性物品。
- 前記中間シートが不織布からなる請求項5〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記吸収体が高吸水性ポリマー材を含まない請求項5〜8のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記中間層が熱融着繊維を含む請求項1〜9のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記中間層が熱収縮繊維を含む請求項1〜10のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記表面シートと前記中間層とは熱融着によって接合されている請求項1〜11のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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-
2016
- 2016-11-15 JP JP2016222697A patent/JP2018079035A/ja active Pending
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WO2020110617A1 (ja) * | 2018-11-27 | 2020-06-04 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
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