JP2020080563A - 像読取装置 - Google Patents

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Takashi Hiramatsu
崇 平松
和哉 福永
Kazuya Fukunaga
和哉 福永
清史 相川
Seishi Aikawa
清史 相川
菊地 理夫
Michio Kikuchi
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Abstract

【課題】光路を形成するミラーの取り付けの誤差による結像性能の低下を、そのミラーの鏡面が自由曲面である場合に比べて抑えること。【解決手段】ミラー30は、光路A1を形成する鏡面31を有する。鏡面31は、鏡面31の中心として定められた中心位置32を含む断面における鏡面がその中心位置32を挟んで対称となる凹状の形をしている。ミラー20は、ミラー30による収差を自身の鏡面が平面である場合に比べて小さくする自由曲面の形をした鏡面21を有する。ミラー20及びミラー30はいずれも絞り40よりも光路A1の上流側に配置されている。ミラー30の集光力の絶対値はミラー20の集光力の絶対値よりも小さくなっている。【選択図】図3

Description

本発明は、像読取装置に関する。
特許文献1には、自由曲面である反射面をそれぞれ有する4つの結像光学素子を用いて原稿読取装置の光学系を構成する技術が開示されている。
特開2007−053803号公報
光路を形成するミラーの鏡面を結像性能が高まるように設計すると、いわゆる自由曲面と呼ばれる複雑な形になり、ミラーの取り付け位置や取り付け角度の誤差が結像性能の低下に繋がりやすい。
本発明は、光路を形成するミラーの取り付けの誤差による結像性能の低下を、そのミラーの鏡面が自由曲面である場合に比べて抑えることを目的とする。
本発明の請求項1に係る像読取装置は、対象物からの光に基づき画像を読み取るセンサと、前記光を反射して前記センサまでの光路を形成する鏡面であって、当該鏡面の中心として定められた位置における法線を対称軸としていずれの方向においても線対象となる凸状又は凹状の鏡面を有する第1ミラーと、前記光を反射して前記光路を形成する鏡面であって前記第1ミラーによる収差を当該鏡面が平面の場合に比べて小さくする形をした自由曲面の鏡面を有する第2ミラーとを備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、光路を形成するミラーの1つである第1ミラーの取り付けの誤差による結像性能の低下を、第1ミラーの鏡面が自由曲面である場合に比べて抑えることができる。
実施例に係る画像読取装置の全体構成を表す図 光路形成部の外観を表す図 主走査方向に見た光路形成部を表す図 ミラーの断面を表す図 自由曲面の多項式の各項の係数を表す図 画像読取装置の結像性能の変化の一例を表す図 画像読取装置の公差解析結果の一例を表す図 比較例1の画像読取装置の公差解析結果の一例を表す図 ミラーにおける偏心角度を表す図 比較例2の画像読取装置の公差解析結果の一例を表す図 偏心角度毎の公差解析結果の一例を表す図 変形例の画像読取装置の全体構成を表す図
[1]実施例
図1は実施例に係る画像読取装置1の全体構成を表す。画像読取装置1は、画像読取の対象物からの光に基づいて画像を読み取る装置である。画像読取装置1は、文字や絵などが描かれた原稿を画像読取の対象とする。画像読取装置1は、原稿設置部2と、光源部3と、光路形成部4と、イメージセンサ5と、画像処理部6とを備える。
原稿設置部2は、原稿を設置する透明な台と設置された原稿を押さえ付けるカバーとを有し、画像読取の対象となる原稿が設置される。光源部3は、主走査方向に並べて配置された複数のLED(Light Emitting Diode)等を有し、原稿設置部2に設置された原稿に光を照射する。光源部3は、光を照射する位置を副走査方向に移動させながら原稿の全体に光を照射する。
光路形成部4は、複数のミラーを有し、光源部3からの光を原稿が反射した光の経路、すなわち光路を形成する。光路形成部4は、原稿からイメージセンサ5までの光路を形成する。イメージセンサ5は、例えばCCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサであり、光路形成部4が形成する光路を通って到達した原稿からの光に基づいて原稿上の画像を読み取る。イメージセンサ5は本発明の「センサ」の一例である。画像処理部6は、イメージセンサ5が読み取った画像を処理し、例えば画像データを生成してHDD(Hard Disk Drive)などの記憶媒体に記憶させたり外部装置に送信したりする。
図2は光路形成部4の外観を表す。図2では、原稿G1及びイメージセンサ5と、原稿G1からイメージセンサ5までの光路A1を形成する光路形成部4とが表されている。光路A1は、原稿G1において主走査方向B1に並ぶ各位置で反射される光の経路によって表されている。光路形成部4は、ミラー10と、ミラー20と、ミラー30と、絞り40と、ミラー50と、ミラー60とを備える。原稿からの光は、ミラー10、20、30の順で各ミラーに反射し、絞り40を通って、ミラー50、60の順で各ミラーに反射してイメージセンサ5に到達する。
つまり、ミラー10は光路A1におけるミラー20の上流側に、光路A1においてミラー20に隣接して配置されている。以下では上流側又は下流側と言った場合、光路A1における上流側又は下流側を表すものとする。また、ミラー同士が隣接するとは、それらのミラー間の光路A1に他のミラーが配置されていないことを意味し、言い換えると、上流側のミラーから出射された光が直接下流側のミラーに入射するように両ミラーが配置されていることを意味するものとする。これは、ミラーと絞り40とが隣接する場合でも同様である。
ミラー20は、ミラー10の下流側で且つミラー30の上流側に、ミラー30に隣接して配置されている。ミラー30は、ミラー20の下流側で且つ絞り40の上流側に、絞り40に隣接して配置されている。絞り40は、ミラー30の下流側で且つミラー50の上流側に、ミラー50に隣接して配置されている。ミラー50は、絞り40の下流側で且つミラー60の上流側に、ミラー60に隣接して配置されている。絞り40は、ミラー50の下流側で且つイメージセンサ5の上流側に、イメージセンサ5に隣接して配置されている。
図3は主走査方向B1に見た光路形成部4を表す。ミラー10は、原稿からの光を反射して光路A1を形成する鏡面11を有し、その鏡面11が平面の形をしたミラーである。ミラー20は、原稿からの光を反射して光路A1を形成する鏡面21を有し、その鏡面21が自由曲面の形をしたミラーである。自由曲面とは、球面や円柱の外周面などとは異なる複雑な形をした曲面であり、例えば収差(画像読取の対象に対する読み取られた画像の色のズレやピントのボケ(焦点が定まってない状態)や像のゆがみなどのこと)を小さくするように設計された曲面である。より具体的には、ミラー20は、後述するミラー30による収差を自身の鏡面が平面である場合に比べて小さくする形をした鏡面21を有する。ミラー20は本発明の「第2ミラー」の一例である。
ミラー30は、原稿からの光を反射して光路A1を形成する鏡面31を有するミラーである。ミラー30の鏡面31の形について図4を参照して説明する。
図4はミラー30の断面を表す。図4では鏡面31と、鏡面31の中心として定められた位置である中心位置32とが、中心位置32を含むミラー30の断面において表されている。中心位置32としては、例えば、鏡面31の主走査方向B1の中心で且つ主走査方向B1に直交する方向の中心となる位置が用いられる。また、図4では、中心位置32で鏡面31に接する架空の平面C1が表されている。鏡面31は、平面C1からの高さが中心位置32からの平面C1上の距離に応じて決まる凹状の曲面の形をしている。
例えば中心位置32からの距離がr1であれば高さがL1、その距離がr2であれば高さがL2となり、凹状であるため図4に表すようにr1<r2であればL1<L2となる。つまり、鏡面31は、中心位置32を中心とする同心円における平面C1からの高さが共通する形をしている。言い換えると、鏡面31は、中心位置32を含む断面における鏡面31が中心位置32を挟んで対称となる凹状の形をしている。このような形の一例が球面であり、鏡面31は、球面を切り取った形をしている。このため、鏡面31は、中心位置32を含む全ての断面における鏡面31が中心位置32を挟んで対称となっている。鏡面31を有するミラー30は本発明の「第1ミラー」の一例である。
絞り40は、図2に表す光路A1に配置されて光路A1を進む光の光量を調節する。ミラー50は、原稿からの光を反射して光路A1を形成する鏡面51を有する。鏡面51は、ミラー30の鏡面31のように、鏡面51の中心として定められた位置である中心位置52を含む断面における鏡面51が中心位置52を挟んで対称となる凸状の形の一例である球面を切り取った形をしている。また、ミラー50は、光路A1において絞り40を挟んでミラー30の反対側に配置されている。ミラー50は本発明の「第3ミラー」の一例である。
ミラー60は、原稿からの光を反射して光路A1を形成する鏡面61を有する。より具体的には、ミラー60は、ミラー50による収差を自身の鏡面が平面の場合に比べて小さくする形をした鏡面61を有する。また、ミラー60は、光路A1においてミラー50よりも絞り40から離れた位置に配置されている。ミラー60は本発明の「第4ミラー」の一例である。
本実施例では、原稿G1からミラー10の鏡面11までの距離(光軸における距離。以下同じ)が118.9mmであり、鏡面11からミラー20の鏡面21までの距離が30.0mmである。鏡面21からミラー30の鏡面31までの距離は57.5mmであり、鏡面31から絞り40までの距離は34.7mmである。絞り40からミラー50の鏡面51までの距離は30.3mmであり、鏡面51からミラー60の鏡面61までの距離は18.1mmである。鏡面61からイメージセンサ5までの距離は45.8mmである。
また、ミラー30の鏡面31の曲率半径は336.2mmであり、ミラー50の鏡面51の曲率半径は−287.5mmである(ここでは凹面の曲率半径を正、凸面の曲率半径を負で表すものとする)。また、ミラー20の鏡面21及びミラー60の鏡面61という各自由曲面の形状は、どちらもz=C4×x2+C5×x×y+C6×y2+C7×x3+C8×x2×y+C9×x×y2+C10×y3+C11×x4+C12×x3×y+C13×x2×y2+C14×x×y3+C15×y4+C16×x5+C17×x4×y+C18×x3×y2+C19×x2×y3+C20×x×y4+C21×y5という多項式で表される。
図5は自由曲面の多項式の各項の係数を表す。図5では、例えば「C4」という項の係数が鏡面21だと「0.001713」、鏡面61だと「0.0058」であることが表され、「C15」という項の係数が鏡面21だと「5.84E−08」、鏡面61だと「−2.80E−06」であることが表されている。それら以外の項についても同様に、鏡面21及び鏡面61についての係数が表されている。
画像読取装置1は、ミラー30及びミラー50の各鏡面が自由曲面ではなく上記のとおり中心位置を挟んで対称となる形をしている。自由曲面の鏡面は、設計されたとおりの位置に配置されれば高い結像性能が実現されるが、取り付けの誤差(配置される位置や角度の誤差)による結像性能の低下の度合いが大きい。これに対し、ミラー30及びミラー50の各鏡面の形は、自由曲面に比べると、取り付けの誤差による結像性能の低下の度合いが小さい。このように、本実施例によれば、ミラー30及びミラー50の取り付けの誤差による結像性能の低下が、これらのミラーの鏡面が自由曲面である場合に比べて抑えられる。
また、画像読取装置1においては、ミラー30及びミラー50が設計されたとおりの位置に配置された場合に高い結像性能が実現されるようになっている。例えばイメージセンサ5の位置をずらした場合、画像読取装置1においては結像性能が次のように変化する。
図6は画像読取装置1の結像性能の変化の一例を表す。図6では、解像度が13lp/mm(linepair/mm)におけるMTF(Modulation Transfer Function:変調伝達関数)を縦軸が表し、イメージセンサ5の位置の光軸の方向に対するずれ量(単位はmm(ミリメートル))を横軸が表している。
MTFとは、結像性能(ピントの合い具合のこと。解像特性ともいう)を表す指標であり、画像読取の対象物の持つコントラストをどの程度忠実に再現しているかを空間周波数特性として表したものである。MTFは、0.00から1.00までの値で表され、或る空間周波数における値が1.00に近いほど、伝達特性が良いこと、すなわち結像性能が良いことを表す。
図6の例では、MTFとずれ量との関係が、原稿上の9つの読み取り位置について表されている。ずれ量が0mmの場合にはいずれの位置のMTFも最大値(およそ0.90)となっており、ずれ量が増えるにつれて、いずれの位置のMTFも低下している。つまり、画像読取装置1においては、設計されたとおりに各ミラー及びイメージセンサが配置されていれば、どの読み取り位置においてもMTFが最大となるようになっている。
また、画像読取装置1においては、自由曲面の鏡面を有するミラー20及び上記のとおり中心位置を挟んで対称となる曲面の鏡面を有するミラー30がいずれも絞り40よりも光路A1の上流側に配置されている。そして、ミラー30の集光力の絶対値がミラー20の集光力の絶対値よりも小さくなっている。集光力とはレンズやミラーの有効径が光を集める度合いを表す指標である。例えば鏡面31のように球面を切り取った凹状の形をした鏡面であれば、曲率半径が小さくなるほど集光力が大きくなる。
中心位置を挟んで対称となる形をしている鏡面では、自由曲面の形をした鏡面に比べて、集光力の絶対値が大きくなったときの収差の増加量が大きくなりやすい。本実施例では、そのような対称形の鏡面を有するミラー30の集光力の絶対値をミラー20の集光力の絶対値よりも小さくすることで、両絶対値の関係が反対である場合に比べて、ミラー30により生じる収差、すなわちミラー20が小さくすべき収差が小さくなり、ミラー20の鏡面21の自由曲面の形が単純なものでよくなる。その結果、両絶対値の関係が反対である場合に比べて、ミラーの取り付け位置の誤差による結像性能の低下が抑えられる。
上記誤差による結像性能の低下の度合いは、公差解析によって比較される。
図7は画像読取装置1の公差解析結果の一例を表す。図7では、横軸がMTF(解像度は13lp/mm(linepair/mm))を表し、縦軸が画像読取装置1に公差を与えたときの歩留まり率(製造された製品のうち不良品でない製品の割合。単位は%)を表している。図7の例では、MTFの値と歩留まり率との関係が、9つの原稿の読み取り位置について表されている。画像読取装置1においては、例えばMTFが0.500未満を不良品とした場合、歩留まり率が概ね100%となる。
この公差解析結果を、ミラー30の集光力の絶対値がミラー20の集光力の絶対値よりも大きくなっている比較例1と比べてみる。
図8は比較例1の画像読取装置の公差解析結果の一例を表す。比較例1の画像読取装置では、ミラー30の集光力の絶対値がミラー20の集光力の絶対値よりも大きくなっている。この比較例1においては、上記のようにMTFが0.500未満を不良品とした場合、歩留まり率が概ね97%となる。このように、比較例1に比べて、図7で公差解析結果を表した本実施例の画像読取装置1の方が、ミラーの取り付け位置の誤差による結像性能の低下が抑えられる。
また、画像読取装置1においては、光路A1における光軸とミラー30の鏡面31の中心位置32における法線との成す角度が19度以下となるようにミラー30が配置されている。この光軸と中心位置の法線とが成す角度を以下では「偏心角度」という。
図9はミラー30における偏心角度を表す。図9では、ミラー30の鏡面31における中心位置32の法線D1と、光軸E1とが表されている。光軸E1は、図3に表すミラー20の中心位置22と中心位置32とを結ぶ線分E11と、中心位置32とミラー50の中心位置52とを結ぶ線分E12とによって表される。図9の例では、法線D1及び線分E11が成す偏心角度と、法線D1及び線分E12が成す偏心角度とがいずれもF1(F1は19度以下の角度)となっている。
鏡面31のように球面を切り取った凹状の形をした鏡面においては、偏心角度が大きくなるほど収差が大きくなる。図7に表す歩留まり率が得られる画像読取装置1においては、ミラー30での偏心角度が17度となるようにミラー30が設置されている。この偏心角度を例えば20度にした比較例2においては、歩留まり率が次のように変化する。
図10は比較例2の画像読取装置の公差解析結果の一例を表す。比較例2の画像読取装置においては、光路A1を通る光のミラー30での偏心角度が20度となるようにミラー30が配置されている。比較例2においては、図7の例のようにMTFが0.500未満を不良品とした場合、図7の例に比べて原稿の読み取り位置によって歩留まり率のばらつきが大きくなっており、最も歩留まり率が悪い位置では94%程度になっている。
図11は偏心角度毎の公差解析結果の一例を表す。図11の例では、横軸が偏心角度を示し、縦軸が公差を考慮したMTF(解像度は13lp/mm(linepair/mm))を示している。偏心角度は15度から25度まで1度刻みで示されており、19度以下ではMTFが60%以上となっているのに対し、20度を超えるとMTFが低下し続けている。このように、比較例2のようにミラー30の偏心角度が19度を超える場合に比べて、図7に表す本実施例の画像読取装置1の方が、ミラーの取り付け位置の誤差による結像性能の低下が抑えられる。
[2]変形例
上述した実施例は本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、実施例及び各変形例は必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
[2−1]第1ミラーの鏡面
実施例では第1ミラーの一例であるミラー30の鏡面が球面を切り取った凹状の形をしていたが、第1ミラーの鏡面の形はこれに限らず、中心位置(鏡面の中心として定められた位置)を含む断面における鏡面がその中心位置を挟んで対称となる凹状の形をしているものであれば球面でなくてもよい。また、第1ミラーの鏡面は中心位置を挟んで対称となっていれば凸状の形をしていてもよい。
また、実施例では、中心位置を含む全ての断面において鏡面が対称となっていたが、これに限らない。例えば少なくとも図2に表す主走査方向B1に沿った断面において対称となっていれば、第1ミラーの配置が主走査方向B1に沿ってずれても、実施例のように第1ミラーの取り付けの誤差による結像性能の低下が、第1ミラーの鏡面が自由曲面である場合に比べて抑えられる。このように、本発明は、中心位置を含む断面のうちいずれかの断面において鏡面が中心位置を挟んで対称となっていればよい。
[2−2]第1ミラーの配置
実施例ではミラー30及びミラー50がともに中心位置を挟んで対称な鏡面を有していたが、いずれか一方だけがこの対称な鏡面を有し、他方のミラーは自由曲面の鏡面を有していてもよい。この場合、対称な鏡面を有しているミラーが第1ミラーの一例となる。ミラー50が第1ミラーの一例となった場合、ミラー60が第2ミラーの一例となる。この場合、絞り40よりも光路A1の下流側に第1ミラー及び第2ミラーの両方が配置されることになる。
また、実施例では、第1ミラー(ミラー30)が絞り40に隣接して配置されていたが、これに限らず、第1ミラーと絞り40の間に他のミラーが配置されてもよい。その場合でも、第1ミラーの鏡面が自由曲面である場合に比べれば、第1ミラーの取り付けの誤差による結像性能の低下が、第1ミラーの鏡面が自由曲面である場合に比べて抑えられる。ただし、自由曲面のミラーが反射する光の光路が狭いほど、そのミラーの取り付けの誤差による結像性能の低下の度合いが大きくなるため、絞り40に隣接する位置には自由曲面の鏡面を有するミラーよりも第1ミラーを配置することが望ましい。これにより、第1ミラーよりも第2ミラーの方が絞り40側に配置される場合に比べて、第1ミラーの取り付けの誤差による結像性能の低下が抑えられる。
[2−3]調整部
画像読取装置においてミラーの位置や角度が調整されるようになっていてもよい。
図12は本変形例の画像読取装置1aの全体構成を表す。画像読取装置1aは、図1に表す各部に加えてミラー調整部7を備える。ミラー調整部7は、例えばユーザの操作に基づいて、ミラーの位置又は角度を調整する。ミラー調整部7は、例えばユーザが操作するレバーに接続される雄ねじと、ミラーに接続される雌ねじとを有し、雄ねじを回転させることで雌ねじの位置が変化してミラーの位置や角度が調整される。
これにより、ミラー調整部7が備えられていない場合に比べて、ミラーの取り付けの誤差が小さくなり、この誤差によって生じていた収差も小さくなる。上記の調整は全てのミラーについて行われることが望ましいが、画像読取装置のサイズやコストのために調整可能なミラーが限られる場合には、取り付けの誤差による結像性能の低下の度合いが大きい自由曲面の鏡面を有するミラー、すなわち上述した第2ミラーや第4ミラーについて上記の調整が行われることが望ましい。
[2−4]ミラーの数
実施例では画像読取装置1が5つのミラーを備えていたが、これに限らず、4つ以下のミラーや6つ以上のミラーを備えていてもよい。画像読取装置は、少なくとも図4に表すような対象な鏡面を有する第1ミラーと、第1ミラーによる収差を小さくする鏡面を有する第2ミラーとを備えていればよい。
[2−5]画像読取の対象
実施例では文字や絵などが描かれた原稿が画像読取の対象であり、画像読取装置はいわゆるスキャナであったが、これに限らない。例えば写真の被写体が画像読取の対象であってもよい。この場合、画像読取装置はいわゆるデジタルカメラである。この場合でも、上述した第1ミラー及び第2ミラーを備えることにより、実施例のように第1ミラーの取り付け位置の誤差による結像性能の低下が抑えられる。
[2−6]原稿又は読取装置の移動
実施例では、原稿、光路形成部及びイメージセンサは固定されて動かない状態で光源部が移動するものとして説明したが、これに限らない。例えば、原稿からの反射光をフルレートキャリッジおよびハーフレートキャリッジにより光路形成部まで導く場合には、光源及びフルレートキャリッジおよびハーフレートキャリッジが移動する。また、光源、光路形成部及びイメージセンサが一体型の場合にはこれらが移動して、原稿は固定されて動かない状態で読み取りが行われる。また、画像読取装置(光源部、光路形成部、イメージセンサ)を固定して動かない状態にして原稿を移動させてもよい。
1…画像読取装置、2…原稿設置部、3…光源部、4…光路形成部、5…イメージセンサ、6…画像処理部、7…ミラー調整部、10、20、30、50、60…ミラー、40…絞り。

Claims (1)

  1. 対象物からの光に基づき画像を読み取るセンサと、
    前記光を反射して前記センサまでの光路を形成する鏡面であって、当該鏡面の中心として定められた位置における法線を対称軸としていずれの方向においても線対象となる凸状又は凹状の鏡面を有する第1ミラーと、
    前記光を反射して前記光路を形成する鏡面であって前記第1ミラーによる収差を当該鏡面が平面の場合に比べて小さくする形をした自由曲面の鏡面を有する第2ミラーと
    を備える像読取装置。
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