JP2003255475A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2003255475A
JP2003255475A JP2002060612A JP2002060612A JP2003255475A JP 2003255475 A JP2003255475 A JP 2003255475A JP 2002060612 A JP2002060612 A JP 2002060612A JP 2002060612 A JP2002060612 A JP 2002060612A JP 2003255475 A JP2003255475 A JP 2003255475A
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cylindrical
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mirror
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善弥 伊本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】立体的な原稿を読み取る際に生じる倍率変動
を、ハードウェア的な手段により解消する。 【解決手段】第2のシリンドリカルミラー28−2は、
印刷済用紙18の画像を、第1のシリンドリカルミラー
28−1の方向に反射する。第1のシリンドリカルミラ
ー28−1は、第2のシリンドリカルミラー28−2か
らの画像を、第2のシリンドリカルミラー28−2と同
じ方向に曲げつつ反射し、結像レンズ220およびCC
D240の方向に導く。第1のシリンドリカルミラー2
8−1と第2のシリンドリカルミラー28−2とで、印
刷済用紙18の画像(光線)を同方向に曲げるようにす
ることにより、これらシリンドリカルミラー28−1,
28−2により発生する弓状歪みの影響を互いに相殺す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアイメージセ
ンサを用いて画像を読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】凸レンズなどから構成され、原稿の画像
をラインセンサ上に結像させる縮小光学系を用いた画像
読取装置が一般に用いられている。このような画像読取
装置は、平面的なシート原稿を読み取るだけでなく、立
体的な原稿、例えば、多数の原稿が綴じられた本の原稿
(ブック原稿)を読み取る必要がある。平面的なシート
原稿はプラテンガラスに密着可能なので、原稿の部分ご
とに倍率が変動する現象(倍率変動)は生じにくい。こ
れに対し、立体的なブック原稿の綴じ部分などはプラテ
ンガラスに密着しにくいので、綴じ部分とその他の部分
との間で倍率変動が生じてしまう。
【0003】例えば、「特開平8−154154号公報
(文献1)」は、このような観点から、原稿とプラテン
ガラスとの距離の測定値に基づいて、画像をソフトウェ
ア的な処理で補正する方法を開示する。しかしながら、
この補正処理には長い演算時間が必要とされるので、ハ
ードウェア的な処理で倍率変動を解消できることが望ま
しい。
【0004】また、例えば、「特開平1−274283
号公報(文献2)」は、プラテンガラスの面(プラテン
面)近傍にフィールドレンズを設けたテレセントリック
光学系をプリント基板検査装置に応用する方法を開示す
る。しかしながら、テレセントリック光学系では、フィ
ールドレンズを被写体読取範囲とほぼ同じサイズにまで
大きくとる必要があり、このように大きなフィールドレ
ンズは高価である。
【0005】また、例えば、「特開平11−51874
号公報(文献3)は、フィールドレンズの代りに球面ミ
ラーを使って、ウエハ検査装置用のテレセントリック光
学系を構成する方法を開示する。しかしながら、文献2
に開示された方法においてと同様に、披検査物の大きさ
に応じて大きい球面ミラーが必要とされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、立体的な
原稿を読み取る際に生じる倍率変動を、ハードウェア的
な手段により解消した画像読取装置を提供することを目
的とする。また、本発明は、立体的な原稿を読み取る際
に生じる倍率変動を、小型で安価なハードウェアにより
解消した画像読取装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる画像読取装置は、位置が変動するこ
とがある対象物の画像を反射し、前記対象物の位置の変
動に起因する影響を排除する反射装置と、前記反射され
た対象物の画像を読み取って画像データを生成する画像
データ生成装置とを有する。
【0008】好適には、前記反射装置は、所定の入力画
角で入射する対象物の画像を反射し、前記入力画角より
大きい出力画角で前記画像データ生成装置に対して出射
する第1のシリンドリカルミラーである。
【0009】好適には、前記第1のシリンドリカルミラ
ーは、前記対象物の画像を、所定の歪みを与えて反射
し、前記画像データ生成装置は、前記所定の歪みが与え
られた対象物の画像の画像データを生成し、前記生成さ
れた画像データに与えられた所定の歪みを打ち消す補正
を行う補正手段をさらに有する。
【0010】好適には、前記反射装置は、所定の入力画
角で入射する対象物の画像を、所定の歪みを与えて反射
する第2のシリンドリカルミラーと、前記反射された対
象物の画像を反射して、前記対象物の画像に与えられた
歪みを打ち消し、前記入力画角より大きい出力画角で前
記画像データ生成装置に対して出射する第3のシリンド
リカルミラーとを有する。
【0011】好適には、前記第2のシリンドリカルミラ
ーおよび前記第3のシリンドリカルミラーは、撓められ
た2つの平面ミラーである。
【0012】好適には、前記2つの平面ミラーに等しい
力を加えて撓ませ、前記第2のシリンドリカルミラーお
よび前記第3のシリンドリカルミラーとする加圧部材を
さらに有する。
【0013】好適には、前記第2のシリンドリカルミラ
ーおよび前記第3のシリンドリカルミラーは同一曲率半
径であり、前記第1のシリンドリカルミラーおよび前記
第2のシリンドリカルミラーそれぞれが、前記対象物の
画像を反射する角度を変更することにより、前記対象物
の画像に与えられた歪みを打ち消す特性が調整される。
【0014】好適には、前記第1のシリンドリカルミラ
ーおよび前記第2のシリンドリカルミラーは、テレセン
トリック特性を示す形状とされる。
【0015】
【発明の実施の形態】[発明の背景]本発明をより理解
しやすくするために、まず、本発明にかかる画像読取装
置がなされるに至った背景を説明する。従来の技術とし
て既に説明したように、プラテンガラス上に載置された
原稿の画像を、凸レンズおよび凹レンズなどを含む結像
レンズを用いて原稿の画像を縮小し、リニアセンサ上に
結像させる縮小光学系、および、それぞれ複数のセンサ
を含むリニアセンサを1本以上により読み取るスキャナ
などの画像読取装置が一般に用いられている。このよう
な画像読取装置は、それぞれ別々のカット紙に画像が表
された平面的な原稿(シート原稿)を読み取るだけでな
く、立体的な原稿、例えば、綴じられた複数の用紙それ
ぞれに画像が表された書籍の原稿(ブック原稿)を読み
取る必要がある。
【0016】原稿読取装置が平面的なシート原稿を読み
込む場合には、シート原稿をプラテンガラスの面(プラ
テン面)に密着させ、浮かせないようにすることができ
るので、原稿面とプラテン面・縮小光学系との間の距離
はほとんど変化しない。従って、画像読取装置がシート
原稿の画像を読み取る場合には、読み取った画像の倍率
が、原稿の部分ごとに変動する現象(既に述べた「倍率
変動」)は生じにくい。これに対し、立体的なブック原
稿の綴じ部分はプラテンガラスから浮き上がった状態に
なり、その他の部分はプラテンガラスに密着した状態に
なるので、これらの部分それぞれと、プラテン面・縮小
光学系との間の距離が変化する。
【0017】従って、画像読取装置が立体的なブック原
稿を読み取る場合には、原稿の綴じ部分の画像と、その
他の部分の画像などとの間で倍率変動が起こりやすい。
上記演算により倍率変動を補正する方法は、このような
点に着目し、原稿がどれだけプラテン面から離れている
かを測定し、この測定値を用いて、読み取られたブック
原稿の画像を演算処理により補正する。
【0018】図1は、演算処理により読み取った画像の
倍率の変動を補正して、原稿画像と比較する装置の構成
を例示する図である。ここで、印刷装置やプリンタなど
の印刷結果の検査に、原稿読取装置を応用したいという
要請がある。特に、近年、カット紙1枚1枚に対して異
なる画像を高速に印刷することができる枚葉プリンタが
一般的に用いられるようになり、図1に示すように、印
刷済用紙と原稿画像とを照合してエラーをチェックする
必要が生じている。ロール紙を使って連続印刷する輪転
機などとは異なり、枚葉プリンタは、1枚1枚独立した
カット紙に印刷する。従って、枚葉プリンタにおけるエ
ラーチェックは、印刷済用紙が画像定着装置から出た
後、製本処理などを行うフィニシング装置に入る前まで
の用紙を高速に搬送する経路の途中で行われなければな
らない。
【0019】連続紙の搬送路においてとは異なり、1枚
1枚独立した印刷済用紙を高速に搬送する枚葉プリンタ
の搬送路においては、印刷済用紙の面とプラテンガラス
との間の距離(浮き状態)を安定に維持することは難し
い。従って、搬送中の枚葉プリンタの印刷済用紙の画像
には、上述の倍率変動が生じやすい。特に、印刷済用紙
の先端および後端の浮き状態を安定させることは難しい
ので、これらの部分で局所的に倍率変動が生じやすい。
【0020】例えば、印刷済用紙の浮き状態を安定化す
るために、フィードロールにより印刷済用紙を両側から
押さえつける方法も考えられる。しかしながら、フィー
ドロールを用いると、フィードロール自体が画像読み取
りの障害となる可能性がある。また、フィードロールに
より印刷済用紙をプラテンガラスに押し付ることは、紙
詰まりを増やし、また、プラテンガラスをトナー・イン
クなどで汚してしまうという不具合の原因となる。
【0021】このような用途に、図1に示された装置を
適用して、読み取った原稿の倍率変動を解消しようとす
ると、浮き状態を印刷済用紙の各部分ごとに測定し、測
定値をフィードバックして用い、画像の部分ごとに異な
る倍率で拡大・縮小する処理(偏倍処理)が必要とされ
る。この偏倍処理は多くの演算時間を必要とするので、
高速に搬送される枚葉プリンタの印刷済用紙に対して応
用するのは難しい。また、同じ理由により、演算処理に
より倍率変動を補正する方法は、印刷済用紙全体につい
て一様な倍率で画像を拡大・縮小する用途には向いてい
るが、印刷済用紙とプラテンガラスとの距離が部分ごと
に変化するような用途には向いていない。
【0022】図2は、フィールドレンズを用いたテレセ
ントリック光学系を例示する図である。偏倍処理に多く
の演算時間がかかってしまうと、印刷済用紙の画像と原
稿画像との照合処理のために使える時間がその分、短く
なってしまうので、光学系に対してハードウェア的な工
夫をすることにより倍率変動現象を解消するなど、演算
による偏倍処理自体をなくしてしまえると都合がよい。
【0023】図2に示すテレセントリック光学系を用い
ると、被写体の光軸方向位置変動に対して倍率変動を生
させるないので、このような要請に応えることができ
る。しかしながら、テレセントリック光学系では、フィ
ールドレンズを被写体読取範囲とほぼ同じサイズにまで
大きくとる必要がある。従って、例えば、検査対象が3
00mm以上になった場合には、300mm程度以上の
サイズのフィールドレンズが必要とされるといったよう
に、テレセントリック光学系自体が高価かつ大掛かりと
なってしまう。原稿近くに、フィールドレンズとしてフ
レネルレンズを用いる方法も考えられるが、フレネルレ
ンズは樹脂製なので、紙粉等により汚れが問題となり、
また、フレネルレンズの溝による散乱の影響で画質低下
が生じる。
【0024】また、例えば、フィールドレンズの代りに
球面ミラーを使ってテレセントリック光学系を構成する
ことも考えられる。例えば、上述のウェハ検査装置にお
いては、被検査面全体にわたり一定角度で回折反射光が
得られる。上述のウェハ検査装置においては、曲面の軸
に対して、斜めに光線を入射させる必要があるので、被
写体面上での直線が、センサ上で歪んでしまう。また、
テレセントリック光学系を構成する球面ミラーは、フィ
ールドレンズなどのレンズに比べて安価であるが、それ
でも、径が300mmを超えるような大型のものはかな
り高価である。
【0025】また、例えば、ロッドレンズアレイとCI
Sセンサとを組み合わせた密着読取光学系を用いても、
上記倍率変動の発生を防ぐことができる。しかしなが
ら、ロッドレンズの焦点深度は浅いので、このような密
着光学系を用いると、読み取った画像がぼける現象(ピ
ントぼけ)が生じやすい。
【0026】本発明は、以上のような背景からなされた
ものであり、例えば、高速枚葉プリンタの印刷結果のチ
ェックをする場合に想定される諸問題を解決可能に構成
されている。つまり、以下に実施形態として示す画像読
取装置は、高速枚葉プリンタの印刷結果(印刷済用紙)
を検査する装置において、印刷結果の浮きの変動による
局所的な倍率変動の影響を、演算処理なしに有効に軽減
する。また、以下に示す画像読取装置は、高価で特殊な
光学部材なしに、ハードウェア的に原稿の局所的な倍率
変動を解消する。また、以下に示す画像読取装置は、印
刷結果と印刷原稿とのリアルタイムな照合処理を可能に
する。
【0027】[第1実施例]以下、本発明の第1の実施
例を説明する。
【0028】[印刷システム1]図3は、本発明にかか
る画像読取装置2が適用される印刷システム1の構成を
示す図である。図4は、図3に示したコンピュータ(P
C)16の構成を示す図である。図3に示すように、印
刷システム1は、枚葉プリンタ10、高速搬送路12、
後処理装置(フィニッシャ)14およびPC16から構
成される。図4に示すように、PC16は、CPU10
2およびメモリ104などを含むPC本体100、画像
読取装置2との間のインターフェースを実現する画像読
取装置IF120、HDD・CR−ROMなどの記録装
置140、および、キーボード・CRT表示装置などを
含む表示・入力装置160などから構成される。
【0029】[印刷システム1の各構成部分]印刷シス
テム1において、枚葉プリンタ10は、複数のカット紙
それぞれに対して、複数の異なった画像それぞれを高速
に印刷する。高速搬送路12は、紙送りローラ120−
1,120−2(図5)などを含み、枚葉プリンタ10
により画像が印刷された印刷済用紙18(例えば、最大
サイズB4長手;364mm)を、高速にフィニッシャ
14に対して搬送する。画像読取装置2は、線状のラン
プ20により、高速搬送路12を高速に搬送されている
印刷済用紙18を照明し、画像を読み取る。
【0030】PC16は、上述のように一般的なコンピ
ュータとしての構成部分を含み、画像検査プログラム4
0(図5など)を実行し、印刷済用紙18それぞれに、
部分的欠落や汚れなどなしに、原稿の画像が正しく印刷
されているかを検査する。フィニッシャ14は、枚葉プ
リンタ10から高速搬送路12を介して搬送されてきた
印刷済用紙18に対して、ソート・製本などの後処理を
行う。
【0031】[画像読取装置2・画像検査プログラム4
0]以下、画像読取装置2および画像検査プログラム4
0をさらに説明する。図5は、画像読取装置2(図
3)、および、PC16において実行される画像検査プ
ログラム40の構成を示す図である。図5に示すよう
に、画像読取装置2は、ランプ20、光学系22、画像
データ生成装置24およびシリンドリカル凹面鏡(シリ
ンドリカルミラー)26から構成される。画像データ生
成装置24は、CCD240、アナログ/デジタル変換
回路(A/D回路)242および補正回路244を含
む。光学系22は、シリンドリカルミラー26、結像レ
ンズ220および画像データ生成装置24の電荷結合素
子(CCD)240を含む。画像読取装置2は、これら
の構成部分により、高速搬送路12を高速搬送される印
刷済用紙18の浮きの変動による局所的な倍率変動の影
響を、演算処理なしに有効に軽減する。
【0032】ランプ20は、高速搬送路12上を搬送さ
れる印刷済用紙18を照明する。シリンドリカルミラー
26は、印刷済用紙18により反射された光線を結像レ
ンズ220に対して反射する。結像レンズ220は、シ
リンドリカルミラー26により反射された光線をCCD
240に結像させる。
【0033】CCD240は、ラインセンサを構成し、
結像レンズ220により結像された印刷済用紙18の画
像を、印刷済用紙18の搬送方向(副走査方向)に対し
て直角な方向(主走査方向)に読み取って光電変換し、
電気的な画像信号を生成し、A/D回路242に対して
出力する。A/D回路242は、CCD240から入力
された画像信号をデジタル形式の画像データに変換し、
補正回路244に対して出力する。補正回路244は、
A/D回路242から入力された画像データに対して、
シェーディング補正および後述する弓形補正などの補正
を行い、補正した画像データを画像検査プログラム40
(PC16)に対して出力する。
【0034】また、図5に示すように、画像検査プログ
ラム40は、検査画像記憶部400、原稿画像記憶部4
02および比較演算判定部404から構成される。画像
検査プログラム40は、例えば、PC16の記録装置1
40(図4)に、フレキシブルディスク・CD−ROM
などの記録媒体142を介して供給され、メモリ104
にロードされて実行される。画像検査プログラム40
は、これらの構成部分により、画像読取装置2により生
成された複数の印刷済用紙18それぞれを、これらの原
稿の画像と比較し、印刷結果の検査を行う。
【0035】画像検査プログラム40において、検査画
像記憶部400は、画像読取装置2から入力された印刷
済用紙18それぞれの画像データを順次、記憶し、比較
演算判定部404に対して順次、出力する。原稿画像記
憶部402は、枚葉プリンタ10により印刷済用紙18
それぞれに印刷される原稿の画像データ(原稿画像デー
タ)を記憶し、順次、比較演算判定部404に対して出
力する。つまり、枚葉プリンタ10により原稿画像が正
確に印刷され、画像読取装置2により印刷済用紙18が
正確に読み取られた場合には、検査画像記憶部400に
記憶された画像データと、原稿画像記憶部402に記憶
された原稿画像データとは一致する。
【0036】比較演算判定部404は、検査画像記憶部
400から入力される印刷済用紙18それぞれの画像デ
ータと、原稿画像記憶部402から入力される原稿画像
データとを比較し、印刷済用紙18の画像に、汚れ、部
分的な欠落が生じていないかを検査する。比較演算判定
部404は、印刷済用紙18それぞれの検査結果を、例
えば、検査結果をPC16の表示・入力装置160(図
3,図4)に表示する。
【0037】図6は、シリンドリカルミラーを入れない
状態の光学系を例示する図である。図7は、図5に示し
た光学系22を例示する図である。図8は、図5,図7
に示した画像読取装置2の光学系22を示す図である。
図9は、図7,図8に示した光学系22における印刷済
用紙18〜シリンドリカルミラー26間の最大画角と、
シリンドリカルミラー26〜結像レンズ220間の最大
画角との関係を示す図である。
【0038】図6に示すシリンドリカルミラーを入れな
い状態の光学系と、図8に示すシリンドリカルミラー2
6を用いた光学系22とを比較して説明する。例えば、
図6に示した光学系において、印刷済用紙と結像レンズ
との間の光路長が986.1mmである場合には、周辺
最大画角は16.86°(16.86deg)になる。
図6に示した場合、読み取り可能な原稿の最大サイズは
415mmである。なお、図6に示す画角は「半画角」
とも呼ばれるが、以下の説明においては単に「画角」と
記す。これに対し、図7,図8に例示するように、画像
読取装置2(図5)においては、シリンドリカルミラー
26を介した印刷済用紙18とCCD240との間の光
路長を、図6に示した場合と同一(686.1mm)な
ままとして、例えば、光軸に対して45°傾けられた長
手方向曲率半径(以下、単に「曲率半径」と記す)14
08mmの凹型のシリンドリカルミラー26が、結像レ
ンズ220に対して646.1mm、印刷済用紙18に
対しては40mm離れた位置に配設される。
【0039】図7に示した場合には、図8に示すよう
に、印刷済用紙18とシリンドリカルミラー26との間
の周辺最大画角は5.62°となり、シリンドリカルミ
ラー26と結像レンズ220との間の最大画画角は1
6.85°となる。この場合でも、読み取るべき原稿の
最大サイズを、B4長手サイズ(364mm)に余裕を
持たせたサイズの388mmとすることができるので、
光学系22は、印刷済用紙18の最大サイズに適合す
る。なお、光学系22における印刷済用紙18〜シリン
ドリカルミラー26間の最大画角を主走査方向に変化さ
せると、シリンドリカルミラー26〜結像レンズ220
間の最大画角は、図9に示す通り、ほぼ直線的に変化す
る。つまり、図9に示すように、シリンドリカルミラー
26を入れても、画像に著しい歪みは生じない(後述す
る弓状の歪みと、わずかな歪曲収差とを除く)。
【0040】図1,図6に示した光学系においては、高
速搬送路12において印刷済用紙18が浮き沈みして、
例えば、光軸方向に±2mmの変動が生じると、主走査
方向に±0.6mm(=±2mm×tan(16.9
°))の変化が生じ、この変化に対応する倍率変動が生
じる。これに対し、図5,図7,図8に示した光学系2
2においては、例えば、光軸方向に±2mmの変動が生
じても、主走査方向には±0.2mm(=±2mm×t
an(16.9°/3))の変化しか生じず、この変化
に伴う倍率変動も軽減される。
【0041】例えば、画像読取装置2が、200dpi
の解像度で画像を読み取る場合には、±0.2mmは±
2画素以下となる。従って、この場合において、画像検
査プログラム40の比較演算判定部404は、光学系2
2と組み合わせると、印刷済用紙18それぞれから読み
取った画像と原稿画像との違いを、±2画素の精度で検
出することができる。
【0042】[シリンドリカルミラー26に起因する影
響の補正]なお、シリンドリカルミラー26により、主
走査・副走査方向の結像倍率変化による縦方向/横方向
のベストピント位置のずれ、最良像面の湾曲および歪曲
収差が生じるが、シリンドリカルミラー26に起因する
これらの影響は、以下に説明するように容易に補正可能
である。
【0043】[主走査・副走査方向の結像倍率変化]な
お、シリンドリカルミラー26を用いることにより、主
走査方向または副走査方向の結像倍率の変化が生じる。
副走査方向の倍率は、サンプリングのトリガとして用い
られるセンサラインシンク信号と、副走査方向の送り速
度とを調節することにより、補正することができる。ま
た、主走査方向の倍率変化は、補間などの演算処理によ
り補正することができる。
【0044】また、例えば、本出願人による特願200
0−274320に記されている複数ラインセンサを使
用した高速並列読み取りを行う装置に、本発明を応用す
ることも可能である。例えば、2本のラインセンサによ
り200dpiの読み取りを行う場合には、2本のライ
ンセンサは、副走査方向に100dpiのピッチで画像
を読み込むように設定される。2本のラインセンサのギ
ャップ分に対応するサンプル位置のずれが、半画素にあ
たる設定(例えば10→2.5ライン,10→3.5ラ
イン)になるように、結像倍率が調整され、主走査方向
の標準サンプルピッチが決められる。例えば、10ライ
ン→3.5ラインの場合、標準サンプルピッチは、28
6dpi(=100dpi×{10ライン/3.5ライ
ン})と決められる。
【0045】この複数のラインセンサを用いる方式は、
原理的に、副走査方向よりも高解像度で主走査方向の読
み取りを行い、主走査方向の解像度を演算処理により低
下させるようになっている。従って、この方式は、演算
処理による主走査方向の補正に向いている。本発明を適
用すると、シリンドリカルミラー26により結像倍率が
上がるので、主走査方向の解像度(286dpi;10
ライン→3.5ラインの場合)を上げることができる。
この点に着目し、例えば、シリンドリカルミラー26を
上手く設計すると、主走査方向の解像度を、300dp
iなど、演算処理に向いた、きりのよい値とすることが
できる。
【0046】[縦方向/横方向のベストピント位置のず
れ]図7に示したように、印刷済用紙18から40mm
程度の位置にシリンドリカルミラー26を配設すると、
主走査方向にのみレンズ作用を持つことから、縦方向細
線と横方向細線とで、お互いにベストピント位置が、光
軸方向に2mm弱、変化した場合と同じになる。しかし
ながら、光学系22の披写界深度は2mm以上あるの
で、方向によるベストピント位置のずれの影響を、実用
上、画像読取装置2,3の動作に何らの影響も及ぼさな
いようにすることができる。
【0047】[最良画像の湾曲・歪曲収差]図10は、
シリンドリカルミラー26(図5,図7,図11)によ
るベストピント面の変化を示す図である。シリンドリカ
ルミラー26により、結像レンズ220と印刷済用紙1
8との間の光路が、印刷済用紙18の中央部では、その
周辺部よりも長くなるので、図10に示すように、ベス
トピント面が、画角により変化してしまう。図10に示
した変化は、印刷済用紙18の被写界深度よりも大きい
ので補正する必要がある。最良像面が、中央の部分より
端の部分で結像レンズ220側に近づく(結像レンズ2
20側に倒れる)特性を示すように結像レンズ220を
設計することにより、この変化を補正することができ
る。このように、結像レンズ220側に最適像面が倒れ
るように結像レンズ220を設計することは、これと反
対、つまり、中央の部分より端の部分で結像レンズ22
0側から遠のくように結像レンズ220を設計するより
も容易である。また、シリンドリカルミラー26によ
り、約2%の歪曲収差が生じるが、この程度の歪曲収差
は、結像レンズ220を適切に設計することにより、補
正可能である。
【0048】[第2実施例]以下、シリンドリカルミラ
ー26(図5)に起因する副走査方向への画像の静的な
歪みを、電子的に補正するように構成された本発明の第
2の実施形態を説明する。
【0049】図11は、画像読取装置2(図5)におい
て走査方向に生じる弓状歪みの影響を示す図である。図
1に示した平面ミラーを用いた光学系においては、CC
Dは主走査方向を直線にたどって原稿を読み込むことが
できるので、CCDが原稿を読み取る場合に、副走査方
向のずれは生じない。
【0050】一方、シリンドリカルミラー26の曲面の
影響により、光学系22を用いて印刷済用紙18の画像
を読み取ると、CCD240が印刷済用紙18を走査す
るときにたどる線(主走査方向ライン)が弓状に歪んで
しまう。つまり、図11に示すように、画像読取装置2
においては、CCD240と印刷済用紙18との画角に
応じて、CCD240が印刷済用紙18を読み取る位置
に、副走査方向のずれが生じる。
【0051】この主走査方向ラインの歪みは、印刷済用
紙18の浮き沈みと同様に、画像読取装置2が読み取る
画像の位置変動の原因となるが、印刷済用紙18の浮き
沈みによっては変化せず、CCD240と印刷済用紙1
8との間の画角に従って値が定まるという特徴を有す
る。以下に説明する画像読取装置3(図12,図13)
は、このような主走査方向ラインの歪みに起因する悪影
響を解消するためになされたものである。
【0052】図12は、本発明にかかる第2の画像読取
装置3の構成を示す図である。図13は、図12に示し
た補正回路246の構成を示す図である。図12に示し
たように、画像読取装置3は、図5などに示した補正回
路244を、補正回路246に置換した構成を採る。図
13に示すように、図12に示した補正回路246は、
FIFOメモリ426、ルックアップテーブル424お
よびアドレスカウンタ422から構成される。画像読取
装置3は、これらの構成部分により、図11に示したシ
リンドリカルミラー26に起因する主走査方向ラインの
歪みを補正する。
【0053】以下、補正回路246を中心に、画像読取
装置3の動作を説明する。シリンドリカルミラー26
(図12)により反射されて弓状に歪んだ印刷済用紙1
8の画像は、光学系22およびA/D242により画像
データとされ、例えば、クロック信号に同期して補正回
路246に入力される。アドレスカウンタ422は、ク
ロック信号をカウントし、FIFOメモリ426から歪
みを補正せずに画像データを出力させる場合に用いられ
る主走査方向アドレスを発生し、ルックアップテーブル
424に対して出力する。
【0054】ルックアップテーブル424は、主走査方
向アドレスを、FIFOメモリ426から歪みを補正し
て画像データを出力させる場合に用いられる遅延量制御
アドレスに変換するためのテーブルを保持しており、こ
のテーブルを用いて、アドレスカウンタ422から入力
された主走査方向アドレスを、遅延量制御アドレスに変
換してFIFOメモリ426に対して出力する。FIF
Oメモリ426は、ルックアップテーブル424から入
力される遅延量制御アドレスに従って、遅延線から出力
を選択することにより、歪みが補正された画像データを
検査画像記憶部400に対して出力する。
【0055】検査画像記憶部400は、入力された画像
データを記憶し、記憶した画像データを、比較演算判定
部404に対して出力する。原稿画像記憶部402は、
比較演算判定部404に対して原稿画像データを出力す
る。比較演算判定部404は、検査画像記憶部420か
ら入力された画像データと、原稿画像記憶部402から
入力された原稿画像データを比較・検査する。
【0056】[第3実施例]本発明の第2の実施例とし
て、シリンドリカルミラー26に起因する弓状歪みを、
画像データをFIFOメモリ426(図13)の遅延量
と、主走査方向アドレスにより制御することにより、補
正する画像読取装置3(図12)を示した。この弓状歪
みを、光学的に補正することも可能である。以下、本発
明の第3の実施例として、画像読取装置2,3(図5,
図12)において光学系22と置換されて用いられ、弓
状歪みを光学的に補正する光学系50(図14など)を
説明する。光学系50においては、2つのシリンドリカ
ル凹面鏡が用いられ、これら2つのシリンドリカル凹面
鏡は、光線進行方向に対して、左右どちらか同じ方向に
2回、印刷済用紙18の画像を反射させる。
【0057】図14は、本発明にかかる第2の光学系5
0の構成を示す斜視図である。図15は、光学系50
(図14)の側面図である。図14,図15に示すよう
に、光学系50は、それぞれシリンドリカルミラー26
(図5など)と同じ第1および第2のシリンドリカルミ
ラー26−1,26−2、結像レンズ220およびCC
D240から構成される。
【0058】図15に示すように、第2のシリンドリカ
ルミラー28−2(曲率半径が3540mm)は、シリ
ンドリカルミラー26(図5,図12)と同様なミラー
であって、例えば、印刷済用紙18を搬送する高速搬送
路12(図5,図12)から40mm離れた位置に配設
される。
【0059】第1のシリンドリカルミラー28−1は、
その長手方向曲率半径が3640mmと、第2シリンド
リカルミラーの長手方向曲率半径(3540mm)より
もわずかに大きくなるように形成されている。第1のシ
リンドリカルミラー28−1は、第2のシリンドリカル
ミラー28−2〜印刷済用紙18間の光軸に対して45
°の方向であって、結像レンズ220・CCD240か
ら第2のシリンドリカルミラー28−2よりも遠い方向
に、例えば20mm離れた位置に配設される。結像レン
ズ220は、第2のシリンドリカルミラー28−2〜印
刷済用紙18間の光軸と直角の方向に、第1のシリンド
リカルミラー28−1から、例えば621mm離れた位
置に配設される。
【0060】第2のシリンドリカルミラー28−2は、
印刷済用紙18の画像を、第1のシリンドリカルミラー
28−1の方向に反射する。第1のシリンドリカルミラ
ー28−1は、第2のシリンドリカルミラー28−2か
らの画像を、第2のシリンドリカルミラー28−2と同
じ方向に曲げつつ反射し、結像レンズ220およびCC
D240の方向に導く。第1のシリンドリカルミラー2
8−1と第2のシリンドリカルミラー28−2とで、印
刷済用紙18の画像(光線)を同方向に曲げるようにす
ることにより、これらシリンドリカルミラー28−1,
28−2により発生する弓状歪みの影響を互いに相殺す
ることができる。
【0061】さらに詳細に説明する。図15に示したシ
リンドリカルミラー28−1,28−2の間の光路に着
目する。光学系50を側面から見て分かるように、第2
のシリンドリカルミラー28−2の中心部で反射された
光線は、その周辺部で反射された光線よりも、結像レン
ズ220・CCD240から遠い光路を通る。つまり、
印刷済用紙18上で主走査方向に沿って直線であるべき
走査ラインの画像は、印刷済用紙18の端に近い部分で
あればあるほど、より短い光路を経て第2のシリンドリ
カルミラー28−2の端の部分であって下方の(印刷済
用紙18に近い)部分で、印刷済用紙18の中心に近い
部分であればあるほど、より長い光路を経て第2のシリ
ンドリカルミラー28−2の中心の部分であって上方の
(印刷済用紙18から遠い)部分で反射される。ここで
の反射位置の上下のずれが、弓状歪みの原因となる。
【0062】同様に、光学系50を側面から見て分かる
ように、第2のシリンドリカルミラー28−2の中心部
からの光線は、その周辺部で反射された光線よりも、頭
上で左上側の光路を通る。つまり、第2のシリンドリカ
ルミラー28−2により反射された走査ラインの画像
は、印刷済用紙18の端に近い部分であればあるほど、
より右下側の光路を経て第1のシリンドリカルミラー2
8−1の端の部分であって下方の(印刷済用紙18に近
い)部分で、印刷済用紙18の中心に近い部分であれば
あるほど、左上側の光路を経て第2のシリンドリカルミ
ラー28−2の中心の部分であって上方の(印刷済用紙
18から遠い)部分で反射され、印刷済用紙18に平行
で、第1のシリンドリカルミラー28−1の中心と結像
レンズ220・光学系2240の中心とを通る平面上に
重ね合わされる。こうして、2枚のミラーによる弓状歪
みは相殺される。
【0063】図16は、光学系50(図14〜図16)
において発生する弓状歪みを示す図である。以上説明し
たように、第2のシリンドリカルミラー28−2により
走査ラインに与えられた弓状歪みは、第1のシリンドリ
カルミラー28−1反射されることにより相殺され、図
16に示すように、0.1mm以下とすることができ
る。
【0064】図17は、光学系50(図14,図15)
における印刷済用紙18〜シリンドリカルミラー28−
1,28−2間の最大画角と、シリンドリカルミラー2
8−1〜結像レンズ220間の最大画角との関係を示す
図である。図17に示すように、光学系50において
も、光学系22(図5,図7など)と同様に、第2のシ
リンドリカルミラー28−2〜印刷済用紙18間の画角
を、図1に示した光学系における値(16.86°)の
1/3(5.62°)にすることができる。従って、光
学系50によっても、印刷済用紙18の浮き沈みに起因
する倍率変化を、光学系22によった場合と同程度に抑
えることができる。
【0065】さらに、光学系50においては、2枚のシ
リンドリカルミラーが組み合わされて用いられるので、
シリンドリカルミラー28−1,28−2の曲率半径、
光学系22におけるシリンドリカルミラー26の曲率半
径よりも小さくすることができる。
【0066】さらに具体例を挙げて説明する。シリンド
リカルミラーの曲率半径が1408mmである場合に
は、その両端380mmの位置から、その中央部は1
2.9mm凹む。シリンドリカルミラーの曲率半径が3
500mmである場合には、その両端380mmの位置
から、その中央部は5.2mm凹む。シリンドリカルミ
ラーの曲率半径が3640mmである場合には、その両
端380mmの位置から、その中央部は5.0mm凹
む。これらの値をまとめて表1に示す。
【0067】
【表1】[表1]シリンドリカルミラー曲率半径と中心
部の凹みの量: 曲率半径(mm): 凹み量(mm) 1408 : 12.9 3500 : 5.2 3640 : 5.0
【0068】[変形例]以下、第3の実施例の変形例と
して、リニアイメージセンサ(結像レンズ220)の画
素列方向と平行な方向に湾曲したシリンドリカル凹面鏡
を、平面ミラーを長手方向にたわませることにより形成
し、さらに、結像レンズを、標準結像面よりもレンズ側
に像面がたおれるように像面湾曲設計した光学系を説明
する。この変形例においては、2つのシリンドリカル凹
面鏡の曲率半径は同じに設定され、2つのシリンドリカ
ル凹面鏡の内、印刷済用紙18に近い方の光軸偏角は、
他方の光軸偏角よりも大きく設定される。
【0069】図18は、平面ミラー30−1,30−2
の中心部に力を加えて、シリンドリカルミラー28−
1,28−2(図14,図15,図17)の代用とする
方法を示す図である。つまり、シリンドリカルミラー2
8−1,28−2のカーブは緩くてよいので、図18に
示すように、両端が保持された平面ミラー30−1,3
0−2の中心部それぞれに対し、加圧部材32を用いて
等しい力を加えて撓ませることにより、シリンドリカル
ミラー28−1,28−2の代用とすることができる。
このように、平面ミラー30−1,30−2に等しい力
を加えて2枚のシリンドリカルミラーとすると、シリン
ドリカルミラーを簡単に製造することができる。
【0070】図19は、図18に示した平面ミラー30
−1,30−2の反射角度θを示す図である。図20
は、図19に示した反射角度θと歪み量との関係を示す
図である。上述したように、弓状歪みを補正するために
は、曲率半径の異なる2つのシリンドリカルミラーを用
いる必要がある。これに対し、図18に示したように、
平面ミラーを変形して作成した同じ曲率半径の2つのシ
リンドリカルミラーを用いる場合には、図19に示す平
面ミラー30−2の反射角度θを45°とすると、主走
査方向ラインの弓状歪み補正が不完全になる。このよう
な場合に、弓状歪み補正の完全を期すためには、図1
9,図20に示すように、反射角度θを調整すればよ
い。
【0071】[第4実施例]以上、本発明の第1〜第3
の実施例として、印刷済用紙18に対する画角を十分に
小さくすることにより、画像読み取りの際の倍率変化を
補正する光学系を説明した。これに対し、本発明の第3
実施例として示した光学系50(図14,図15,図1
7)において、2枚のシリンドリカルミラーの曲率を適
当に選ぶことにより、ほぼ完全なテレセントリック特性
を得ることができる。
【0072】図21は、2枚のシリンドリカルミラー3
4−1,34−2の曲率半径を適切に選ぶことにより、
テレセントリック特性を実現した第3の光学系52の構
成を示す図である。図22は、光学系52(図21)に
おける印刷済用紙18〜シリンドリカルミラー34−
1,34−2間の最大画角と、シリンドリカルミラー2
8−1,28−2〜結像レンズ220間の最大画角との
関係を示す図である。図23は、図21,図22に示し
た光学系52により得られるテレセントリック特性を示
す図である。
【0073】図21に示すように、第3の光学系52
は、第2の光学系50の第1および第2のシリンドリカ
ルミラー28−1,28−2が、それぞれ曲率半径24
20mm,2300mmの第1および第2のシリンドリ
カルミラー34−1,34−2に置換された構成を採
り、画像読取装置2,3(図5,図12など)におい
て、光学系22に置換されて用いられる。図21に示し
た光学系52においては、図23に示すように、±0.
1度以下の範囲の安定したテレセントリック特性が得ら
れる。第2の光学系50において用いられるシリンドリ
カルミラー28−1,28−2の曲率半径に比べ、第3
の光学系52において用いられるシリンドリカルミラー
34−1,34−2の曲率半径は若干、きつくなるが、
第3の光学系52は、印刷済用紙18の浮き沈みに対し
て、より有効に倍率の変動を抑えることができる。
【0074】[まとめ] (1)本発明にかかる画像読取装置においては、被写体
原稿の浮沈みの原因となる結像光束の傾きが、シリンド
リカル凹面鏡の効果で低減され、テレセントリック光学
系に近づけられる。 (2)本発明にかかる画像読取装置においては、平面ミ
ラーをたわませたシリンドリカル凹面鏡を用いられてい
るので、その光学系が安価である。 (3)本発明にかかる画像読取装置においては、結像レ
ンズが、シリンドリカル凹面鏡によって発生するベスト
ピント面の変化を、結像レンズ側(センサから遠ざかる
側)に倒れるように収差設計しておくことにより相殺さ
せているので、読取画像の中央部と周辺部によらず、ベ
ストな結像状態が維持されている。 (4)本発明にかかる画像読取装置においては、2つの
シリンドリカル凹面鏡が、画像を同じ方向に反射させる
構成を採っているので、これらの凹面鏡に斜め反射する
ことで生じる歪みが相殺される。
【0075】(5)本発明にかかる画像読取装置におい
ては、2枚のシリンドリカル凹面鏡の曲率半径が同じに
設定されているので、簡易にミラー曲率を設定できる。 (6)本発明にかかる画像読取装置においては、被検査
原稿からの距離の違いによる歪みへの影響の差が、光軸
でみた偏角を、原稿側を大きくすることにより補正され
ている。 (7)本発明にかかる画像読取装置においては、シリン
ドリカル凹面鏡に画像が反射されることに起因する歪み
は、浮沈み状態によらず、同じ量を、中央部、及び端部
で補正すればよいので、この歪みを電子的に補正する場
合に、あらかじめ固定値を補正する処理を行えばよい。
従って、本発明にかかる画像読取装置における歪み補正
処理の演算量は、浮き量の変化をリアルタイムフィード
バックして歪みを補正する処理の演算量に比べて少な
い。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる画
像読取装置によれば、立体的な原稿を読み取る際に生じ
る倍率変動を、ハードウェア的な手段により解消するこ
とができる。また、本発明にかかる画像読取装置によれ
ば、立体的な原稿を読み取る際に生じる倍率変動を、小
型で安価なハードウェアにより解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】演算処理により読み取った画像の倍率の変動を
補正して、原稿画像と比較する装置の構成を例示する図
である。
【図2】フィールドレンズを用いたテレセントリック光
学系を例示する図である。
【図3】本発明にかかる画像読取装置が適用される印刷
システムの構成を示す図である。
【図4】図3に示したコンピュータ(PC)の構成を示
す図である。
【図5】画像読取装置(図3)、および、PCにおいて
実行される画像検査プログラムの構成を示す図である。
【図6】シリンドリカルミラーを入れない状態の光学系
を例示する図である。
【図7】図5に示した光学系を例示する図である。
【図8】図5,図7に示した画像読取装置の光学系を示
す図である。
【図9】図7,図8に示した光学系における印刷済用紙
〜シリンドリカルミラー間の最大画角と、シリンドリカ
ルミラー〜結像レンズ間の最大画角との関係を示す図で
ある。
【図10】シリンドリカルミラー(図5,図7,図1
1)によるベストピント面の変化を示す図である。
【図11】画像読取装置(図5)において走査方向に生
じる弓状歪みの影響を示す図である。
【図12】本発明にかかる第2の画像読取装置の構成を
示す図である。
【図13】図12に示した補正回路の構成を示す図であ
る。
【図14】本発明にかかる第2の光学系の構成を示す斜
視図である。
【図15】光学系(図14)の側面図である。
【図16】光学系(図14〜図16)において発生する
弓状歪みを示す図である。
【図17】光学系(図14,図15)における印刷済用
紙〜シリンドリカルミラー間の最大画角と、シリンドリ
カルミラー〜結像レンズ間の最大画角との関係を示す図
である。
【図18】図18は、平面ミラーの中心部に力を加え
て、シリンドリカルミラー(図14,図15,図17)
の代用とする方法を示す図である。
【図19】図18に示した平面ミラーの反射角度θを示
す図である。
【図20】図19に示した反射角度θと歪み量との関係
を示す図である。
【図21】2枚のシリンドリカルミラーの曲率半径を適
切に選ぶことにより、テレセントリック特性を実現した
第3の光学系の構成を示す図である。
【図22】光学系(図21)における印刷済用紙〜シリ
ンドリカルミラー間の最大画角と、シリンドリカルミラ
ー〜結像レンズ間の最大画角との関係を示す図である。
【図23】図21,図22に示した光学系により得られ
るテレセントリック特性を示す図である。
【符号の説明】
1・・・印刷システム 10・・・枚葉プリンタ 12・・・高速搬送路 120−1,120−2・・・紙送りローラ 14・・・フィニッシャ 16・・・PC 100・・・PC本体 102・・・CPU 104・・・メモリ 120・・・画像読取装置IF 140・・・記録装置 142・・・記録媒体 18・・・印刷済用紙 2,3・・・画像読取装置 20・・・ランプ 22,50,52・・・光学系 220・・・結像レンズ 24・・・画像データ生成装置 240・・・CCD 242・・・A/D回路 244,246・・・補正回路 422・・・アドレスカウンタ 424・・・ルックアップテーブル 426・・・FIFOメモリ 26,28,34・・・シリンドリカルミラー 30・・・平面ミラー 32・・・加圧部材 40・・・画像検査プログラム 400・・・検査画像記憶部 402・・・原稿画像記憶部 404・・・比較演算判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/04 H04N 1/04 103Z 1/19 1/12 Z Fターム(参考) 2H108 AA14 CA03 FA25 5B047 AA01 BA01 BB02 BC05 BC09 BC11 BC14 CA17 CB22 DC09 5B057 AA11 BA02 BA15 CA12 CA16 CB12 CB16 CD12 CH07 DA07 DA17 DB02 DC33 DC36 5C072 AA01 BA01 BA02 BA17 CA02 DA02 DA04 DA21 DA23 EA05 XA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】位置が変動することがある対象物の画像を
    反射し、前記対象物の位置の変動に起因する影響を排除
    する反射装置と、 前記反射された対象物の画像を読み取って画像データを
    生成する画像データ生成装置とを有する画像読取装置。
  2. 【請求項2】前記反射装置は、所定の入力画角で入射す
    る対象物の画像を反射し、前記入力画角より大きい出力
    画角で前記画像データ生成装置に対して出射する第1の
    シリンドリカルミラーである請求項1に記載の画像読取
    装置。
  3. 【請求項3】前記第1のシリンドリカルミラーは、前記
    対象物の画像を、所定の歪みを与えて反射し、 前記画像データ生成装置は、前記所定の歪みが与えられ
    た対象物の画像の画像データを生成し、 前記生成された画像データに与えられた所定の歪みを打
    ち消す補正を行う補正手段をさらに有する請求項2に記
    載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】前記反射装置は、 所定の入力画角で入射する対象物の画像を、所定の歪み
    を与えて反射する第2のシリンドリカルミラーと、 前記反射された対象物の画像を反射して、前記対象物の
    画像に与えられた歪みを打ち消し、前記入力画角より大
    きい出力画角で前記画像データ生成装置に対して出射す
    る第3のシリンドリカルミラーとを有する請求項1に記
    載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】前記第2のシリンドリカルミラーおよび前
    記第3のシリンドリカルミラーは、撓められた2つの平
    面ミラーである請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】前記2つの平面ミラーに等しい力を加えて
    撓ませ、同一曲率半径の前記第2のシリンドリカルミラ
    ーおよび前記第3のシリンドリカルミラーとする加圧部
    材をさらに有する請求項5の画像読取装置。
  7. 【請求項7】前記第2のシリンドリカルミラーおよび前
    記第3のシリンドリカルミラーは同一曲率半径であり、 前記第2のシリンドリカルミラーおよび前記第3のシリ
    ンドリカルミラーそれぞれが、前記対象物の画像を反射
    する角度を変更することにより、前記対象物の画像に与
    えられた歪みを打ち消す特性が調整される請求項4〜6
    のいずれかに記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】前記第2のシリンドリカルミラーおよび前
    記第3のシリンドリカルミラーは、テレセントリック特
    性を示す形状とされる請求項4または5に記載の画像読
    取装置。
  9. 【請求項9】前記生成された画像データと、前記対象物
    の画像の画像データとを比較する画像比較手段をさらに
    有する請求項1〜8のいずれかに記載の画像読取装置。
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