JP2020079649A - ヒートポンプ装置の制御方法及びヒートポンプ装置 - Google Patents

ヒートポンプ装置の制御方法及びヒートポンプ装置 Download PDF

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    • F25B30/02Heat pumps of the compression type

Abstract

【課題】ヒートポンプ装置において、熱交換媒体の圧縮機吐出圧の制御精度を高めることで、高COPと高加熱能力とを可能にする。【解決手段】ヒートポンプ装置10の制御方法は、CO2を熱交換媒体とし、圧縮機16、ガスクーラ18、膨張弁20及び蒸発器22を含む超臨界ヒートポンプサイクル構成機器を備えるヒートポンプ装置10の制御方法であって、熱交換媒体の圧縮機吐出圧が目標吐出圧となるように膨張弁20の開度を制御する膨張弁開度制御ステップを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、ヒートポンプ装置の制御方法及びヒートポンプ装置に関する。
ヒートポンプサイクルを構成するヒートポンプ装置は、圧縮機吐出側で熱交換媒体が高温高圧状態となることで、被加熱水を高温まで加熱でき、高温水を得ることができる。特に、COなどの熱交換媒体は圧縮機吐出側で超臨界状態となるため、90℃程度の熱水を得ることができる。
他方、圧縮機吐出側で熱交換媒体の圧力が高くなりすぎると、ヒートポンプ装置の熱効率(成績係数COP)が低下するため、圧縮機吐出側の熱交換媒体の圧力を適度に制御する必要がある。
特許文献1には、ヒートポンプ装置において、圧縮機吐出側流路の熱交換媒体の循環量を調整することで、熱交換媒体の圧縮機吐出力を制御する運転方法が開示されている。
特開2010−281552号公報
特許文献1に開示された熱交換媒体の圧縮機吐出圧の制御方法は、熱交換媒体の循環量と圧縮機吐出力との相関がリニアなものではないため、制御の精度に限界がある。
また、熱交換媒体の圧縮機吐出圧は、蒸発器における熱源媒体の温度やガスクーラにおける被加熱水の温度等の外的条件によって変動するため、これらの外的条件を考慮して吐出圧を制御する必要がある。
少なくとも一実施形態は、上記課題に鑑み、ヒートポンプ装置において、熱交換媒体の圧縮機吐出圧の制御精度を高めることで、高COPと高加熱能力とを可能にすることを目的とする。
(1)少なくとも一実施形態に係るヒートポンプ装置の制御方法は、
COを熱交換媒体とし、圧縮機、ガスクーラ、膨張弁及び蒸発器を含む超臨界ヒートポンプサイクル構成機器を備えるヒートポンプ装置の制御方法であって、
前記熱交換媒体の圧縮機吐出力が目標吐出圧となるように前記膨張弁の開度を制御する膨張弁開度制御ステップを備える。目標吐出圧として、高COPと高加熱能力とを得られる吐出圧を予め設定しておく。
上記(1)の方法によれば、熱交換媒体の圧縮機吐出圧(以下、単位に「吐出圧」とも言う。)が目標吐出圧となるように、膨張弁の開度を制御することで、圧縮機吐出圧を精度良く目標吐出圧にすることができる。これによって、高COPと高加熱能力とを有する運転が可能になる。
従来、熱交換媒体の圧縮機吸込圧又は吸込温度を監視しながら、膨張弁の開度を制御して過熱度を制御することが行われている。この過熱度制御によって間接的に吐出圧も制御される。
上記実施形態は、かかる制御とは異なり、膨張弁の開度制御によって吐出圧を直接制御することで、高COPと高加熱能力とを可能にするものである。
(2)一実施形態では、前記(1)の方法において、
前記蒸発器における被冷却媒体の入口温度及び前記ガスクーラにおける被加熱媒体の入口温度に基づいて、前記目標吐出圧を設定する吐出圧設定ステップを備え、
前記膨張弁開度制御ステップにおいて、前記圧縮機吐出圧が前記目標吐出圧となるように前記膨張弁の開度を制御する。
圧縮機吐出圧は、蒸発器における被冷却媒体の入口温度及びガスクーラにおける被加熱媒体の入口温度等の外的条件によって変動する。
上記(2)の方法によれば、これらの外的条件を考慮して目標吐出圧を設定するので、これらの外的条件が変動しても、高COPと高加熱能力を維持できる。
(3)一実施形態では、前記(2)の方法において、
前記吐出圧設定ステップにおいて、
前記被冷却媒体の入口温度、前記被加熱媒体の入口温度及び前記目標吐出圧の間で予め設定された相関に基づいて、前記目標吐出圧を設定する。
上記(3)の方法によれば、上記外的条件と高COPと高加熱能力とが可能な吐出圧との間の相関を予め求めておき、この相関に基づいて目標吐出圧を設定するので、上記外的条件が変動しても、高い確率で高COPと高加熱能力を得ることができる。
(4)一実施形態では、前記(2)又は(3)の方法において、
前記被冷却媒体の入口温度が高温度域のときに前記入口温度が低温度域のときより前記圧縮機の回転数を減少させる回転数制御ステップを備える。
上記(4)の方法によれば、被冷却媒体の入口温度が高温度域のときに前記入口温度が低温度域のときより前記圧縮機の回転数を減少させることで、吐出圧を目標吐出圧に精度良く制御でき、これによって、高COPと高加熱能力とが可能になる。
(5)一実施形態では、前記(1)〜(4)の何れかの方法において、
前記ヒートポンプ装置の運転モードは、
第1運転モードと、
前記第1運転モードより加熱能力が高い第2運転モードと、
を含む複数の運転モードを有する。
上記(5)の方法によれば、上記複数の運転モードを有することで、高COPを得ながら、例えば、出湯量、出湯温度、省エネ等の目標性能のうちどれかを主目的とする運転に切り替えることができる。
(6)一実施形態では、前記(3)〜(5)の何れかの方法において、
前記相関は、
前記被冷却媒体の入口温度の上昇に対応して前記目標吐出圧を単調増加させるものである。
上記(6)の方法によれば、被冷却媒体の入口温度の上昇に対応して目標吐出圧を単調増加させることで、被冷却媒体の入口温度と熱交換媒体との温度差のばらつきをなくし、被冷却媒体の入口温度の温度域にかかわらず、熱交換効率が高い温度差に保持できる。これによって、被冷却媒体の入口温度の温度域にかかわらず、高COPと高加熱能力とを維持できる。
(7)一実施形態では、前記(3)〜(5)の何れかの方法において、
前記相関は、
前記被冷却媒体の低温域における前記目標吐出圧の増加率を、前記被冷却媒体の高温域における前記目標吐出圧の増加率より大きくしたものである。
例えば夏期において被冷却媒体の入口温度が高い場合、必要温熱負荷が小さくなる。そのため、高温域では加熱能力の増大よりもCOPの向上を優先するのが妥当である。
上記(7)の方法によれば、高温域における目標吐出圧の増加率を低温域より小さくすることで、高温域において加熱能力を不足させることなくCOPの低下を抑制できる。
(8)一実施形態では、前記(3)〜(7)の何れかの方法において、
前記相関は、
前記被加熱媒体の入口温度が高いほど前記目標吐出圧を高くするものである。
上記(8)の方法によれば、被加熱媒体の入口温度が高いほど目標吐出圧を高くすることで、被加熱媒体の入口温度が変わっても被加熱媒体と熱交換媒体との温度差を熱交換効率が高い温度差に保持できる。これによって、被加熱媒体の入口温度の温度域にかかわらず高COPと高加熱能力とを維持できる。
(9)一実施形態では、前記(2)〜(8)の何れかの方法において、
前記被冷却媒体は外気又は熱源水である。
上記(9)の方法によれば、被冷却媒体が外気又は熱源水である場合に、高COPと高加熱能力を得ることができる。
(10)一実施形態では、前記(2)〜(9)の何れかの方法において、
前記被加熱媒体は被加熱水又は外気である。
上記(10)の方法によれば、被加熱媒体が被加熱水又外気である場合に、高COPと高加熱能力を得ることができる。
(11)少なくとも一実施形態に係るヒートポンプ装置は、
COを熱交換媒体とし、圧縮機、ガスクーラ、膨張弁及び蒸発器を含む超臨界ヒートポンプサイクル構成機器を備えるヒートポンプ装置であって、
前記蒸発器における被冷却媒体の入口温度を計測する第1温度センサと、
前記ガスクーラにおける被加熱媒体の入口温度を計測する第2温度センサと、
前記被冷却媒体の入口温度及び前記被加熱媒体の入口温度に基づいて、前記圧縮機の目標吐出圧となるように前記膨張弁の開度を制御する制御部と、
を備える。
上記(11)の構成によれば、上記第1温度センサ及び上記第2温度センサによって被冷却媒体及び被加熱媒体の入口温度を計測し、これらの計測値に基づいて、吐出圧が目標吐出圧となるように膨張弁の開度を制御することで、吐出圧を精度良く目標吐出圧とすることができ、これによって、高COPと高加熱能力を得ることができる。目標吐出圧として、高COPと高加熱能力とを得られる吐出圧を予め設定しておく。
(12)一実施形態では、前記(11)の構成において、
前記ヒートポンプ装置は、箱形ケーシングの内部に前記超臨界ヒートポンプサイクル構成機器が収納されたヒートポンプユニットである。
上記(12)の構成によれば、ヒートポンプ装置をヒートポンプユニットとすることで、ヒートポンプ装置をコンパクト化でき、これによって、ヒートポンプ装置の設置が容易になり、ヒートポンプ装置の用途を拡大できる。
少なくとも一実施形態によれば、COを熱交換媒体とするヒートポンプ装置において、熱交換媒体の圧縮機吐出圧の制御精度を高めることで、高COPと高加熱能力とが可能になる。
一実施形態に係るヒートポンプ装置の系統図である。 一実施形態に係るヒートポンプ装置の系統図である。 一実施形態に係るヒートポンプユニットの斜視図である。 一実施形態に係るヒートポンプ装置の制御方法の工程図である。 一実施形態に係る運転モードごとの目標吐出圧を示す図表である。 一実施形態に係る目標吐出圧の設定値を示す線図である。 一実施形態に係る目標吐出圧の設定値を示す線図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載され又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1及び図2は幾つかの実施形態に係るヒートポンプ装置を示す。図1及び図2において、ヒートポンプ装置10(10A、10B)は、COを熱交換媒体とし、熱交換媒体としてCOが循環するCO循環路14に、圧縮機16、ガスクーラ18(18a、18b)、膨張弁20及び蒸発器22(22a、22b)を含む超臨界ヒートポンプサイクル構成機器12を備える。
蒸発器22において、熱交換媒体は被冷却媒体の保有熱を採取して気化し、ガスクーラ18において、熱交換媒体は被加熱媒体と熱交換して冷却され、被加熱媒体は加熱される。熱交換媒体がCOのとき、COは圧縮機16の吐出側で超臨界状態となるため、ガスクーラ18で加熱された被加熱媒体として、例えば90℃程度の高温水が得られる。
また、蒸発器22における被冷却媒体の入口温度を計測する第1温度センサ24と、ガスクーラ18における被加熱媒体の入口温度を計測する第2温度センサ26と、を備える。制御部28は、被冷却媒体の入口温度T及び被加熱媒体の入口温度Tに基づいて、圧縮機16の吐出圧が目標吐出圧となるように膨張弁20の開度を制御する。目標吐出圧として、高COPと高加熱能力とを得られる吐出圧を予め選定しておく。
膨張弁20は開度制御可能な膨張弁を用い、例えば、開度制御可能な電子式膨張弁を用いる。一般的には、膨張弁20の開度を絞ると、吐出圧は高くなり、膨張弁20の開度を広げると、吐出圧は低くなる。
上記構成によれば、入口温度T及びTに基づいて、吐出圧が目標吐出圧となるように膨張弁20の開度を制御することで、精度良く目標吐出圧とすることができる。吐出圧を目標吐出圧に制御することで、ヒートポンプ装置10は、高COPと高加熱能力を得ることができる。
一実施形態では、ガスクーラ18の下流側で循環路14から分岐し、膨張弁20の下流側で循環路14に合流するバイパス路30を備える。バイパス路30には熱交換媒体を一時貯留可能なCOタンク32が設けられ、COタンク32の入口側及び出口側に開閉弁34及び36が設けられる。
被冷却媒体の蒸発器入口温度及びガスクーラ入口温度等の外的条件によって、CO循環路14を循環する熱交換媒体の必要流量は異なる。そこで、開閉弁34及び開閉弁36の開閉動作を制御することで、COタンク32へのCOの出入りを調整し、COタンク32に貯留される熱交換媒体の貯留量を調整する。これによって、CO循環路14を循環する熱交換媒体の流量を調整する。
また、一実施形態では、ガスクーラ18から出た熱交換媒体で蒸発器22から出た熱交換媒体を加熱する熱交換器38が設けられる。熱交換器38を設けることで、ヒートポンプ装置10のCOPを向上できる。
一実施形態では、図1に示すように、蒸発器22(22a)は、外気を被冷却媒体とし、熱交換媒体は外気と熱交換して外気から熱を採取して気化する空気熱源熱交換器である。
一実施形態では、この空気熱源熱交換器は、入口ヘッダ40と、出口ヘッダ42と、これらヘッダ間に架設される複数の伝熱管44を含む。複数の伝熱管44は、夫々外気が流通可能な間隔を有して並列に配置され、複数の伝熱管44の間を流れる空気流a1を形成するためのファン46を有し、第1温度センサ24は空気熱源熱交換器の入口側の空気流a1に面して設けられる。
複数の伝熱管44の間に空気流a1が形成されることで、外気と熱交換媒体との熱交換効率を向上できる。
一実施形態では、図1に示すように、ガスクーラ18(18a)は、被加熱水w1を被加熱媒体とし、熱交換媒体は被加熱水w1を加熱する。
一実施形態では、ガスクーラ18(18a)に被加熱水路48が導設され、ポンプ50によって被加熱水路48に被加熱水w1が循環する。第2温度センサ26はガスクーラ18(18a)に対して入口側の被加熱水路48に設けられる。被加熱水w1は熱交換媒体によって加熱され、温水となって需要先に供給される。
図1に示す実施形態では、制御部28は、空気熱源熱交換器における空気流a1の入口温度T及びガスクーラ18における被加熱水w1の入口温度Tに基づいて、圧縮機16の吐出圧が目標吐出圧となるように膨張弁20の開度を制御する。
これによって、ヒートポンプ装置10(10A)は、高COPと高加熱能力とが可能になる。
一実施形態では、蒸発器22(22b)は、図2に示すように、熱源水w2を被冷却媒体とし、熱交換媒体は熱源水w2と熱交換して熱源水w2から熱を採取して気化する水熱源熱交換器である。熱源水循環路52が該水熱源熱交換器に導設され、第1温度センサ24は該水熱源熱交換器の入口側の熱源水循環路52に設けられる。
一実施形態では、該水熱源熱交換器は熱交換効率の良いプレート型熱交換器が用いられる。
一実施形態では、図2に示すように、ガスクーラ18(18b)に、空気ダクト54が設けられ、ファン56によって空気ダクト54の内部に外気が導入されて空気流a2が形成される。空気流a2はガスクーラ18で熱交換媒体と熱交換し、熱交換媒体によって加熱され、例えば乾燥装置などの需要先に供給される。
図2に示す実施形態では、制御部28は、水熱源熱交換媒体における熱源水w2の入口温度T及びガスクーラ18における空気流a2の入口温度Tに基づいて、圧縮機16の吐出圧が目標吐出圧となるように膨張弁20の開度を制御する。
これによって、ヒートポンプ装置10(10B)は、高COPと高加熱能力とが可能になる。
他の実施形態として、蒸発器22が、CO循環路14に対して空気熱源熱交換器と水熱源蒸発器とが並列に設けられ、熱交換媒体が空気熱源熱交換器又は水熱源蒸発器に切替え可能に供給される実施形態がある。この実施形態においても、高COPと高加熱能力とが可能になる。
一実施形態では、図3に示すように、ヒートポンプ装置10は、箱形ケーシング58の内部に超臨界ヒートポンプサイクル構成機器12が収納されたヒートポンプユニットである。
この実施形態によれば、ヒートポンプ装置10をヒートポンプユニットとすることで、ヒートポンプ装置10をコンパクト化でき、これによって、ヒートポンプ装置10の設置が容易になり、ヒートポンプ装置10の用途を拡大できる。
図3に示す実施形態は、蒸発器22(22a)として一対の空気熱源熱交換器を備えるヒートポンプユニット10(10C)の実施形態である。空気流a1は、ファン46の稼働によって箱形ケーシング58の正面58a及び背面58bの上部領域に形成された空気取込口60から箱形ケーシング58の内部に入り、パネル状に形成された蒸発器(空気熱源熱交換器)22(22a)を構成する複数の伝熱管44の間を通り抜け、箱形ケーシング58の上面58cに形成された空気流出口62から流出する。一実施形態では、ファン46は空気流出口62に設けられる。
上部領域に一対の空気熱源熱交換器及びファン46を含む熱交換ユニット64が配置され、下部に、圧縮機16、ガスクーラ18(18a)及び膨張弁20等を含む超臨界ヒートポンプサイクル構成機器12が配置される。
一実施形態に係るヒートポンプ装置10の制御方法は、図4に示すように、熱交換媒体の圧縮機吐出力が目標吐出圧となるように膨張弁20の開度を制御する(膨張弁開度制御ステップS12)。
このように、熱交換媒体の圧縮機吐出圧が目標吐出圧となるように、膨張弁20の開度を制御することで、圧縮機吐出圧を精度良く目標吐出圧にすることができる。また、目標吐出圧に制御することで、ヒートポンプ装置10は、高COPと高加熱能力を有する運転が可能になる。
一実施形態では、膨張弁開度制御ステップS12の前段で、蒸発器22における被冷却媒体(例えば、空気流a1、熱源水w1等)の入口温度T及びガスクーラ18における被加熱媒体(例えば、熱源水w2、空気流a2等)の入口温度Tに基づいて、目標吐出圧を設定し、設定された目標吐出圧となるように膨張弁20の開度を制御する(吐出圧設定ステップS10)。
吐出圧は、蒸発器22における被冷却媒体の入口温度T及びガスクーラ18における被加熱媒体の入口温度T等の外的条件によって変動する。
この実施形態では、これらの外的条件を考慮して目標吐出圧を設定するので、これらの外的条件が変動しても、ヒートポンプ装置10は高COPと高加熱能力を得ることができる。
一実施形態では、吐出圧設定ステップS10において、被冷却媒体の入口温度、被加熱媒体の入口温度及び圧縮機吐出側の熱交換媒体の目標吐出圧の間で予め設定された相関に基づいて、目標吐出圧を設定する。
この実施形態では、上記外的条件と圧縮機吐出圧との間の相関を予め求めておき、この相関に基づいて目標吐出圧を設定するので、上記外的条件が変動しても、高い確率で高COPと高加熱能力を得ることができる。
一実施形態では、下記のように、高COPと高加熱能力とが可能な目標吐出圧Psetを被冷却媒体の入口温度T及び被加熱媒体の入口温度Tの関数として予め求めておく。
Pset =F(T、T) (1)
上記関数で求めた目標吐出圧Psetとなるように、膨張弁20の開度を制御することで、入口温度T及びTが変動しても、ヒートポンプ装置10は高COPと高加熱能力とを得ることができる。
一実施形態では、図4に示すように、被冷却媒体の入口温度が高温度域のときに入口温度が低温度域のときより圧縮機16の回転数を減少させる(回転数制御ステップS14)。
この実施形態によれば、被冷却媒体の入口温度が高温度域のときに入口温度が低温度域のときより圧縮機16の回転数を減少させることで、吐出圧を目標吐出圧に精度良く制御でき、これによって、高COPと高加熱能力とが可能になる。
一実施形態では、圧縮機は、例えば、往復動式圧縮機が用いられ、往復動式圧縮機の回転数を制御する。
一実施形態では、図7に示すように、ある入口温度Tを境にして、被冷却媒体の入口温度が温度Tより低い温度域では、温度Tより入口温度が高い温度域より圧縮機16の回転数を増加させる。
これによって、入口温度T及びTが変動しても、ヒートポンプ装置10は高COPと高加熱能力とを得ることができる。
一実施形態では、ヒートポンプ装置10の運転モードは、第1運転モードと、第1運転モードより加熱能力が高い第2運転モードと、を含む複数の運転モードを有する。
この実施形態では、ヒートポンプ装置10が複数の運転モードに切替え可能であるため、高COPを得ながら、例えば、出湯量、出湯温度、省エネ等の目標性能のうちどれかを主眼とする運転に切り替えることができる。
一実施形態では、図5に示すように、ヒートポンプ装置10は、省エネを目的とした省エネモード、加熱能力を高めたパワーモード、及び省エネモードとパワーモードとの中間モードである標準モードの3種類の運転モードに切替え可能になっている。これらの運転モードごとに、入口温度T及びTから異なる相関で目標吐出圧Psetを設定する。
これによって、高COPを得ながら、各運転モードの目的に応じた運転が可能になる。
一実施形態では、図5に示すように、運転モードごと及び被冷却媒体の入口温度に応じて、領域(A、B、C、・・・J)ごとに異なる相関で異なる目標吐出圧Psetを設定する。
このように、被冷却媒体の入口温度ごとにきめ細かく目標吐出圧を設定することで、被冷却媒体の入口温度が変動しても高COPと高加熱能力とが可能になる。
一実施形態では、上記(1)式で、領域A、B、C、・・・Jごとに入口温度T及びTの係数を異ならせてPsetを算出する。
一実施形態では、図4に示すように、運転モードの変更が必要になったとき、吐出圧設定ステップS10に戻り、新たに目標吐出圧を設定する(ステップS16)。
一実施形態では、図4に示すように、外的条件が変わったとき、吐出圧設定ステップS10に戻り、新たに目標吐出圧を設定する(ステップS18)。
一実施形態では、吐出圧設定ステップS10において、図6に示すように、目標吐出圧Psetを、被冷却媒体の入口温度Tの上昇に対応して目標吐出圧を単調増加させる。
この実施形態によれば、被冷却媒体の入口温度の上昇に対応して目標吐出圧を単調増加させることで、被冷却媒体と熱交換媒体との温度差のばらつきをなくし、被冷却媒体の入口温度にかかわらず、熱交換効率が高い温度差に保持できる。これによって、被冷却媒体の入口温度にかかわらず、高COPと高加熱能力とを維持できる。
一実施形態では、吐出圧設定ステップS10において、図7に示すように、目標吐出圧Psetを、被冷却媒体の低温域における目標吐出圧の増加率を、被冷却媒体の高温域における目標吐出圧の増加率より大きくしている。
即ち、図7に示すように、被冷却媒体のある入口温度Tを境にして、被冷却媒体の入口温度が温度Tより低い温度域より、温度Tより入口温度が高い温度域における目標吐出圧の増加率を大きくする。
例えば夏期において被冷却媒体の入口温度が高い場合、必要温熱負荷が小さくなる。そのため、高温域では加熱能力の増大よりもCOPの向上を優先するのが妥当である。
この実施形態によれば、高温域における目標吐出圧の増加率を低温域より小さくすることで、高温域において加熱能力を不足させることなくCOPの低下を抑制できる。
一実施形態では、温度T0より入口温度が低い低温域及び温度T0より入口温度が高い高温域では、目標吐出圧を夫々単調増加させる。
これによって、低温域及び高温域の各々において、被冷却媒体と熱交換媒体との温度差のばらつきをなくし、被冷却媒体の入口温度にかかわらず、熱交換効率が高い温度差に保持できる。これによって、夫々の温度域において被冷却媒体の入口温度にかかわらず、高COPと高加熱能力とを維持できる。
一実施形態では、図6及び図7に示すように、被加熱媒体の入口温度が高いほど目標吐出圧を高くする。図6及び図7において、目標吐出圧設定値の例X、Y及びZにおける被加熱媒体の入口温度Tは、X<Y<Zの関係にある。
このように、被加熱媒体の入口温度が高いほど目標吐出圧を高くすることで、被加熱媒体の入口温度が変わっても被加熱媒体と熱交換媒体との温度差を熱交換効率が高い温度差に保持できる。これによって、被加熱媒体の入口温度の温度域にかかわらず高COPと高加熱能力とを維持できる。
少なくとも一実施形態によれば、COを熱交換媒体とするヒートポンプ装置において、熱交換媒体の圧縮機吐出圧の制御精度を高めることで、高COPと高加熱能力とを実現できる。
10(10A、10B) ヒートポンプ装置
10(10C) ヒートポンプユニット
12 超臨界ヒートポンプサイクル構成機器
14 CO循環路
16 圧縮機
18(18a、18b) ガスクーラ
20 膨張弁
22(22a、22b) 蒸発器
24 第1温度センサ
26 第2温度センサ
28 制御部
30 バイパス路
32 COタンク
34、36 開閉弁
38 熱交換器
40 入口ヘッダ
42 出口ヘッダ
44 伝熱管
46、56 ファン
48 被加熱水路
50 ポンプ
52 熱源水循環路
54 空気ダクト
58 箱形ケーシング
58a 正面
58b 背面
58c 上面
60 空気取込口
62 空気流出口
64 熱交換ユニット
、T、T 入口温度
a1、a2 空気流
w1 被加熱水
w2 熱源水

Claims (12)

  1. COを熱交換媒体とし、圧縮機、ガスクーラ、膨張弁及び蒸発器を含む超臨界ヒートポンプサイクル構成機器を備えるヒートポンプ装置の制御方法であって、
    前記熱交換媒体の圧縮機吐出圧が目標吐出圧となるように前記膨張弁の開度を制御する膨張弁開度制御ステップを備えることを特徴とするヒートポンプ装置の制御方法。
  2. 前記蒸発器における被冷却媒体の入口温度及び前記ガスクーラにおける被加熱媒体の入口温度に基づいて、前記目標吐出圧を設定する吐出圧設定ステップを備え、
    前記膨張弁開度制御ステップにおいて、前記圧縮機吐出圧が前記目標吐出圧となるように前記膨張弁の開度を制御することを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ装置の制御方法。
  3. 前記吐出圧設定ステップにおいて、
    前記被冷却媒体の入口温度、前記被加熱媒体の入口温度及び前記目標吐出圧の間で予め設定された相関に基づいて、前記目標吐出圧を設定することを特徴とする請求項2に記載のヒートポンプ装置の制御方法。
  4. 前記被冷却媒体の入口温度が高温度域のときに前記入口温度が低温度域のときより前記圧縮機の回転数を減少させる回転数制御ステップを備えることを特徴とする請求項2又は3に記載のヒートポンプ装置の制御方法。
  5. 前記ヒートポンプ装置の運転モードは、
    第1運転モードと、
    前記第1運転モードより加熱能力が高い第2運転モードと、
    を含む複数の運転モードを有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のヒートポンプ装置の制御方法。
  6. 前記相関は、
    前記被冷却媒体の入口温度の上昇に対応して前記目標吐出圧を単調増加させるものであることを特徴とする請求項3乃至5の何れか一項に記載のヒートポンプ装置の制御方法。
  7. 前記相関は、
    前記被冷却媒体の低温域における前記目標吐出圧の増加率を、前記被冷却媒体の高温域における前記目標吐出圧の増加率より大きくしたものであることを特徴とする請求項3乃至5の何れか一項に記載のヒートポンプ装置の制御方法。
  8. 前記相関は、
    前記被加熱媒体の入口温度が高いほど前記目標吐出圧を高くするものであることを特徴とする請求項3乃至7の何れか一項に記載のヒートポンプ装置の制御方法。
  9. 前記被冷却媒体は外気又は熱源水であることを特徴とする請求項2乃至8の何れか一項に記載のヒートポンプ装置の制御方法。
  10. 前記被加熱媒体は被加熱水又は外気であることを特徴とする請求項2乃至9の何れか一項に記載のヒートポンプ装置の制御方法。
  11. COを熱交換媒体とし、圧縮機、ガスクーラ、膨張弁及び蒸発器を含む超臨界ヒートポンプサイクル構成機器を備えるヒートポンプ装置であって、
    前記蒸発器における被冷却媒体の入口温度を計測する第1温度センサと、
    前記ガスクーラにおける被加熱媒体の入口温度を計測する第2温度センサと、
    前記被冷却媒体の入口温度及び前記被加熱媒体の入口温度に基づいて、前記熱交換媒体の圧縮機吐出圧が目標吐出圧となるように前記膨張弁の開度を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とするヒートポンプ装置。
  12. 前記ヒートポンプ装置は、箱形ケーシングの内部に前記超臨界ヒートポンプサイクル構成機器が収納されたヒートポンプユニットであることを特徴とする請求項11に記載のヒートポンプ装置。
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