JP2020078987A - カーテンエアバッグ用aピラーガーニッシュ - Google Patents

カーテンエアバッグ用aピラーガーニッシュ Download PDF

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純一 嶋根
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Abstract

【課題】カーテンエアバッグの一部を収納するガーニッシュ本体が車室内側への開き移動を制限される場合でも、カーテンエアバッグの展開性能を良好に確保しつつ、ガーニッシュ本体の不用意な割れや飛散を防止する。【解決手段】Aピラーガーニッシュ10は、車両12のAピラー14の車室内側に取り付けられ、Aピラー14との間にカーテンエアバッグ28の一部を収納するガーニッシュ本体24と、収納状態のカーテンエアバッグ28に沿ってガーニッシュ本体24の裏面に形成され、カーテンエアバッグ28の膨張展開時にガーニッシュ本体24の曲げ起点となるヒンジライン32と、ヒンジライン32からガーニッシュ本体24のサイドドア22側の端部24Eに亘って上記裏面に形成され、収納状態のカーテンエアバッグ28の長手方向に並ぶと共に、上記膨張展開時にガーニッシュ本体24の開裂起点となる多数のティアライン34とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、カーテンエアバッグの一部を収納するカーテンエアバッグ用Aピラーガーニッシュに関する。
下記特許文献1には、カーテンエアバッグの一部を収納するフロントピラートリム(Aピラーガーニッシュ)が開示されている。このフロントピラートリムでは、トリム本体(ガーニッシュ本体)の裏面に長手方向に沿って破断予定部となる溝が形成されると共に、該溝に交差する幅方向に沿って該溝を挟むように交差リブが形成されている。これにより、カーテンエアバッグの膨張展開時に破断予定部となる溝が破断しても、カーテンエアバッグに損傷が発生することを抑制するようにしている。
また、下記特許文献2には、カーテンエアバッグの一部を収納するガーニッシュ本体をAピラーに取り付けるためのテザークリップが開示されている。このテザークリップは、カーテンエアバッグの展開圧によって押されたガーニッシュ本体を車室内側へ開き移動させた移動位置と、ガーニッシュ本体の開き移動前の初期位置との二箇所の位置で、ガーニッシュ本体を保持可能とされている。これにより、ガーニッシュ本体の飛散を防止するようにしている。
特開2010−285060号公報 特開2006−176089号公報
近年のカーテンエアバッグでは、ロールオーバー、微小ラップ衝突、オブリーク衝突等への対応から、側面衝突用チャンバの車両前方側にチャンバが追加されるため、この追加チャンバを上記各先行技術のようにAピラーガーニッシュ内に収納する必要がある。一方、ミニバン等の車両では、運転者の前方視認性向上のため、Aピラーが二股に分岐されてその間に透明なガラス板が配置される場合がある。また、窓枠状に形成された部位の内側に透明なガラス板が配置された構成のAピラーを備える車両も開発されている。これらの車両では、Aピラーガーニッシュにおけるカーテンエアバッグの収納部が鉛直方向に立ち上がった縦配置型となる。そのようなAピラーガーニッシュでは、上記の前方視認性向上のため、上記の縦配置型収納部における車両前後方向の幅寸法を細くすることが求められる。このため、折畳まれた状態で上記の縦配置型収納部内に収納されるカーテンエアバッグに隣接して上記のテザークリップを配設するためのスペースを確保することが困難である。しかも、上記のようなAピラーガーニッシュでは、車室内下方側へのカーテンエアバッグの展開圧をガーニッシュ本体に効果的に作用させることができないため、ガーニッシュ本体の車室内側への開き移動が制限されてしまう。その結果、カーテンエアバッグの展開経路がガーニッシュ本体によって塞がれてしまい、カーテンエアバッグの展開不良が生じることや、極低温時等にガーニッシュ本体の割れや飛散が生じることが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、カーテンエアバッグの一部を収納するガーニッシュ本体が車室内側への開き移動を制限される場合でも、カーテンエアバッグの展開性能を良好に確保しつつ、ガーニッシュ本体の不用意な割れや飛散を防止できるカーテンエアバッグ用Aピラーガーニッシュを得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係るカーテンエアバッグ用Aピラーガーニッシュは、車両のAピラーの車室内側に取り付けられ、前記Aピラーとの間にカーテンエアバッグの一部を収納するガーニッシュ本体と、収納状態の前記カーテンエアバッグに沿って前記ガーニッシュ本体の裏面に形成され、前記カーテンエアバッグの膨張展開時に前記ガーニッシュ本体の曲げ起点となるヒンジ用溝と、前記ヒンジ用溝から前記ガーニッシュ本体のサイドドア側端部に亘って前記裏面に形成され、前記収納状態のカーテンエアバッグの長手方向に並ぶと共に、前記カーテンエアバッグの膨張展開時に前記ガーニッシュ本体の開裂起点となる多数の開裂用溝と、を備えている。
請求項1に記載の発明では、車両のAピラーの車室内側に取り付けられるガーニッシュ本体とAピラーとの間にカーテンエアバッグの一部が収納される。ガーニッシュ本体の裏面には、収納状態のカーテンエアバッグに沿ってヒンジ用溝が形成されると共に、収納状態のカーテンエアバッグの長手方向に並ぶ多数の開列用溝が、上記ヒンジ用溝からガーニッシュ本体のサイドドア側端部に亘って形成される。
ここで、車両の側面衝突時やロールオーバー時等にカーテンエアバッグが膨張展開し始めると、当該カーテンエアバッグの一部を収納したガーニッシュ本体にカーテンエアバッグの展開圧が作用する。これにより、ガーニッシュ本体が上記多数の開裂用溝を起点として開裂(破断)し、ガーニッシュ本体におけるサイドドア側の部位が多数の短冊状の部位に分離される。分離された多数の短冊状の部位は、上記ヒンジ用溝を曲げ起点として車室内側へ開く。この結果、ガーニッシュ本体が車室内側への開き移動を制限される場合(例えば、ガーニッシュ本体におけるカーテンエアバッグの収納部が鉛直方向に立ち上がった縦配置型である場合)でも、カーテンエアバッグを円滑に車室内下方側へ膨張展開させることができ、ガーニッシュ本体の不用意な割れや飛散を防止できる。
以上説明したように、本発明に係るカーテンエアバッグ用Aピラーガーニッシュによれば、カーテンエアバッグの一部を収納するガーニッシュ本体が車室内側への開き移動を制限される場合でも、カーテンエアバッグの展開性能を良好に確保しつつ、ガーニッシュ本体の不用意な割れや飛散を防止できる。
本発明の実施形態に係るカーテンエアバッグ用Aピラーガーニッシュが適用された車両の車室前部を車両左方側から見た側面図である。 図1のF2−F2線に沿った切断面を拡大して示す拡大断面図である。 図1に示されるカーテンエアバッグ用Aピラーガーニッシュを車両幅方向外側から見た側面図である。 本発明の実施形態に係るカーテンエアバッグ用Aピラーガーニッシュがミニバンタイプの車両に適用された例を示す側面図である。 図4に示されるカーテンエアバッグ用Aピラーガーニッシュを車両幅方向外側から見た側面図である。
以下、図1〜図5を用いて、本発明の実施形態に係るカーテンエアバッグ用Aピラーガーニッシュ10(以下、単に「Aピラーガーニッシュ10」と称する)について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、車両の前方(進行方向)、上方、車両幅方向の外方をそれぞれ示している。以下、単に前後、上下の方向を用いて説明する場合、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下を示すものとする。
(構成)
図1及び図2に示されるように、本実施形態に係るAピラーガーニッシュ10が適用された車両12(例えばセダン)のAピラー14は、窓枠状に形成された部位の内側に略矩形の透明なガラス板16が配置された構成とされている。これにより、Aピラー14周辺における運転者等の前方視認性を向上させるようにしている。このAピラー14は、車室側部の上端部に設けられたルーフサイドレール18の前端部から車両前方斜め下方側へ延びる上方ピラー部14Uと、上方ピラー部14Uの前端部から二股状に分岐して車両下方側へ延びる前方ピラー部14F及び後方ピラー部14Rとを備えている。前方ピラー部14F及び後方ピラー部14Rの下端部は、Aピラー14の下部を構成する図示しない下方ピラー部の上端部に繋がっている。
前方ピラー部14Fと後方ピラー部14Rとは、車両前後方向に並んでおり、前方ピラー部14Fと後方ピラー部14Rとの間には、上記のガラス板16が配置されている。このガラス板16は、例えば接着剤を用いてAピラー14に固定されている。また、前方ピラー部14Fの車両幅方向内側には、ウインドシールドガラス20が配置されている。このウインドシールドガラス20の車両幅方向外側端部は、例えば接着剤を用いて前方ピラー部14Fに固定されている。また、上方ピラー部14Uの車両下方側で後方ピラー部14Rの車両後方側には、フロントサイドドア22が配置されている。このフロントサイドドア22は、本発明における「サイドドア」に相当する。
上記のAピラー14の車室内側には、Aピラーガーニッシュ10の本体部を構成するガーニッシュ本体24が取り付けられている。ガーニッシュ本体24は、例えば樹脂によって形成されたものであり、上方ピラー部14Uを車室内側から覆う上方ガーニッシュ部24Uと、上方ガーニッシュ部24Uの前端部から二股状に分岐して車両下方側へ延びる前方ガーニッシュ部24F及び後方ガーニッシュ部24Rとを備えている。上方ガーニッシュ部24U、前方ガーニッシュ部24F及び後方ガーニッシュ部24Rは、車両幅方向外側が開放された樋状をなしている。前方ガーニッシュ部24Fと後方ガーニッシュ部24Rとは、車両前後方向に並んでおり、前方ピラー部14F及び後方ピラー部14Rを車室内側から覆っている。前方ガーニッシュ部24F及び後方ガーニッシュ部24Rの下端部は、車両前後方向に延びる下端連結部24Lによって連結されている。
上記のガーニッシュ本体24は、例えば図示しないクリップを用いてAピラー14に取り付けられている。また、上記の下端連結部24Lを含むガーニッシュ本体24の下端部には、車両下方側へ突出した複数の嵌合爪26が車両前後方向に並んで形成されている。これらの嵌合爪26は、図示しないインストルメントパネルの車両幅方向外側端部に形成された嵌合孔に嵌合されている。これにより、ガーニッシュ本体24の下端部がインストルメントパネルに固定されている。
上記のガーニッシュ本体24とAピラー14との間には、図1に示されるように、カーテンエアバッグ28の一部が収納されている。カーテンエアバッグ28は、通常時には、ロール折り及び蛇腹折りの少なくとも一方を含む所定の折畳み方で折畳まれて長尺状にされた上で、Aピラーガーニッシュ10とAピラー14との間、及びルーフサイドレール18とルーフヘッドライニング30との間に収納される。ルーフサイドレール18とルーフヘッドライニング30との間には、カーテンエアバッグ28と共に車両用カーテンエアバッグ装置を構成する図示しないインフレータが収納されている。このインフレータは、車両12の側面衝突、ロールオーバー、微小ラップ衝突、オブリーク衝突等が検知された際に作動され、ガスを噴出する構成になっている。なお、上記の微小ラップ衝突は、例えば、米国道路安全保険協会(Insurance Institute for Highway Safety)によって規定されているスモールオーバーラップ前突(Small overlap frontal crash test;以下、「IIHS−SOL」と称する)である。
上記のカーテンエアバッグ28は、例えばナイロン系又はポリエステル系の布材が切り出されて形成された2枚の基布が互いに重ね合わされると共に外周縁部を互いに縫製されることにより袋状に形成されている。このカーテンエアバッグ28は、上記のインフレータからガスを供給されて車室内の下方側へ膨張展開する構成になっている。このカーテンエアバッグ28は、前席乗員Pの頭部Hに対して車両幅方向外側に膨張展開する前席側突チャンバ28Aと、図示しない後席乗員の頭部に対して車両幅方向外側に膨張展開する図示しない後席側突チャンバと、前席側突チャンバ28Aの車両前方側に膨張展開する前席斜突チャンバ(前席ロールオーバーチャンバ)28Bと、前席側突チャンバ28Aと後席側突チャンバとの間に膨張展開する図示しない後席斜突チャンバ(後席ロールオーバーチャンバ)と、を備えている。
上記の前席斜突チャンバ28Bは、ロールオーバー時、微小ラップ衝突時、オブリーク衝突時等に、Aピラー14側へ慣性移動する前席乗員Pの頭部H(図1に二点鎖線で示される頭部H参照)を保護するものである。この前席斜突チャンバ28Bの膨張展開領域には、IIHS−SOLの頭部保護領域が含まれている。この前席斜突チャンバ28Bが前席側突チャンバ28Aの車両前方側に設けられた(追加された)カーテンエアバッグ28は、前席斜突チャンバ28Bを含む前方部位28Fがガーニッシュ本体24とAピラー14との間に収納される構成になっている。具体的には、カーテンエアバッグ28の前方部位28Fは、折畳まれて長尺状にされた上で、上方ガーニッシュ部24Uと上方ピラー部14Uとの間、及び後方ガーニッシュ部24Rと後方ピラー部14Rとの間に収納される。この収納状態では、前方部位28Fの前端部(下端部)が、後方ガーニッシュ部24Rの下端部付近に配置される構成になっている。
ここで、本実施形態では、上記の後方ガーニッシュ部24R及び後方ピラー部14Rが、鉛直方向に立ち上がった縦配置型とされている。このような構成では、背景技術の欄で説明したテザークリップを採用することができず、また、車室内下方側へのカーテンエアバッグ28の展開圧を後方ガーニッシュ部24Rに効果的に作用させることができないため、後方ガーニッシュ部24Rの車室内側への開き移動が制限されてしまう。その結果、カーテンエアバッグ28の展開経路がガーニッシュ本体24によって塞がれてしまい、カーテンエアバッグ28の展開不良が生じることや、極低温時等にガーニッシュ本体24の割れや飛散が生じることが考えられる。
このため、本実施形態では、ガーニッシュ本体24の裏面24B(図3参照;Aピラー14への取付状態で車外側を向く面)に、ヒンジ用溝としてのヒンジライン32と、多数の開裂用溝としての多数のティアライン34とが形成されている。ヒンジライン32は、収納状態のカーテンエアバッグ28に沿ってガーニッシュ本体24の裏面24Bに形成された溝(凹み)である。このヒンジライン32は、後方ガーニッシュ部24Rの下端部付近から上方ガーニッシュ部24Uの後端部(ルーフサイドレール18側の端部)に亘って形成されている。このヒンジライン32は、収納状態のカーテンエアバッグ28(前方部位28F)に対して車両幅方向内側且つ車両後方側から対向している。多数のティアライン34は、ヒンジライン32からガーニッシュ本体24におけるフロントサイドドア22側の端部24E(下方側かつ後方側の縁部)に亘ってガーニッシュ本体24の裏面24Bに形成された溝(凹み)であり、収納状態のカーテンエアバッグ28の長手方向に所定間隔で並んでいる。なお、ヒンジライン32の長さやティアライン34の数は、ガーニッシュ本体24内に収納するカーテンエアバッグ28の長さ等に応じて適宜変更可能である。
上記のヒンジライン32は、カーテンエアバッグ28の膨張展開時にガーニッシュ本体の曲げ起点となり、上記多数のティアライン34は、カーテンエアバッグ28の膨張展開時にガーニッシュ本体24の開裂起点となる。具体的には、例えば多数のティアライン34の溝深さは、ヒンジライン32の溝深さよりも深く設定されている。これにより、カーテンエアバッグ28の展開圧がガーニッシュ本体24に作用した際には、多数のティアライン34を起点としてガーニッシュ本体24が開裂(破断)する一方、ガーニッシュ本体24におけるヒンジライン32の形成部位は開裂せずに折れ曲がる構成になっている。このため、上記のように多数のティアライン34を起点としてガーニッシュ本体24が開裂すると、ガーニッシュ本体24におけるフロントサイドドア22側の部位が多数の短冊状の部位に分離されると共に、当該分離された多数の短冊状の部位がヒンジライン32を曲げ起点として車室内側へ開く構成になっている。これにより、図2に二点鎖線で示されるように、車室内側へのカーテンエアバッグ28の展開経路が確保される構成になっている。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、車両12のAピラー14の車室内側に取り付けられたガーニッシュ本体24とAピラー14との間にカーテンエアバッグ28の一部である前方部位28Fが収納されている。ガーニッシュ本体24の裏面24Bには、収納状態のカーテンエアバッグ28に沿ってヒンジライン32が形成されると共に、当該ヒンジライン32からガーニッシュ本体24におけるフロントサイドドア22側の端部24Eに亘って多数のティアライン34が形成されている。多数のティアライン34は、収納状態のカーテンエアバッグ28の長手方向に所定間隔で並んでいる。
ここで、車両12の側面衝突、微小ラップ衝突、オブリーク衝突又はロールオーバーが検知され、カーテンエアバッグ28が膨張展開し始めると、当該カーテンエアバッグ28の前方部位28Fを収納したガーニッシュ本体24にカーテンエアバッグ28の展開圧が作用する。これにより、ガーニッシュ本体24が多数のティアライン34を起点として開裂し、ガーニッシュ本体24におけるフロントサイドドア22側の部位が多数の短冊状の部位に分離される。分離された多数の短冊状の部位は、ヒンジライン32を曲げ起点として車室内側へ開く。この結果、本実施形態のようにガーニッシュ本体24の後方ガーニッシュ部24R(カーテンエアバッグ28の収納部)が鉛直方向に立ち上がった縦配置型であり、ガーニッシュ本体24が車室内側への開き移動を制限される場合でも、カーテンエアバッグ28を円滑に車室内下方側へ膨張展開させることができ、ガーニッシュ本体24の不用意な割れや飛散を防止できる。
その結果、縦配置型の後方ガーニッシュ部24Rを有するAピラーガーニッシュ10を備えた車両12に対しても、前席斜突チャンバ28Bを有するカーテンエアバッグ28を採用可能となり、カーテンエアバッグ28の頭部保護領域を車両前方側へ拡大することができる(図1において一点鎖線で囲まれた領域A参照)。これにより、オブリーク衝突やIIHS−SOLに対する前席乗員Pの頭部保護機能をカーテンエアバッグ28で確保することが可能となる。しかも、本実施形態では、ガーニッシュ本体24の裏面24Bに上記のヒンジライン32及びティアライン34(何れも溝)を形成するだけでよく、背景技術の欄で説明したテザークリップ等の部品が不要となるため、極めて簡素な構成でカーテンエアバッグ28の展開性能を向上することができる。
また、本実施形態では、ガーニッシュ本体24において、多数のティアライン34の設定部位(すなわち車室内側へのカーテンエアバッグ28の展開経路を確保するために必要な部位)のみが開裂する。この開裂によってガーニッシュ本体24に加わるカーテンエアバッグ28の展開圧が減少するので、従来のAピラーガーニッシュの補強に採用されていた表皮張りや補強リブを廃止することが可能となる。
特に、本実施形態に係るAピラー14のように、前方ピラー部14Fと後方ピラー部14Rとの間にガラス板16が配置される構成では、前方ガーニッシュ部24F及び後方ガーニッシュ部24Rを細くして、運転者等の前方視認性を向上させる。このため、後方ガーニッシュ部24Rの内側に上記の補強リブが設定されていると、カーテンエアバッグ28の収納スペースの確保が困難になるが、上記の補強リブが廃止されることにより、カーテンエアバッグ28の収納スペースの確保が容易になる。
また、本実施形態では、ヒンジライン32及び多数のティアライン34の配置、間隔、溝深さ、形状等を適宜設定変更することにより、カーテンエアバッグ28の膨張展開初期にカーテンエアバッグ28の展開方向を規制することができる。したがって、これによってもカーテンエアバッグ28の展開性能を向上させることができる。例えば、多数のティアライン34の溝幅を車両幅方向で変化させる構成にしてもよい。
なお、上記実施形態では、窓枠状に形成された部位の内側に略矩形の透明なガラス板16が配置された構成のAピラー14を備えた車両12に対して本発明が適用された場合について説明したが、これに限るものではない。例えば図4及び図5には、ミニバンタイプの車両に適用されるAピラーガーニッシュ10に対して本発明が適用された例が示されている。このミニバンタイプの車両では、Aピラー14が二股に分岐されてその間に略三角形の透明なガラス板16が配置されている。なお、図4及び図5では、上記実施形態と基本的に同様の構成に、上記実施形態と同符号を付している。これらの図4及び図5に示される例でも、上記実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、上記実施形態は、本発明に係るカーテンエアバッグ用Aピラーガーニッシュの実施形態として説明したが、Aピラーガーニッシュ及びカーテンエアバッグを備えた「カーテンエアバッグ収納構造」の発明の実施形態として捉えることもできる。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 カーテンエアバッグ用Aピラーガーニッシュ
12 車両
14 Aピラー
22 フロントサイドドア(サイドドア)
24 ガーニッシュ本体
24E フロントサイドドア側の端部
28 カーテンエアバッグ
28F 前方部位(カーテンエアバッグの一部)
32 ヒンジライン(ヒンジ用溝)
34 ティアライン(開裂用溝)

Claims (1)

  1. 車両のAピラーの車室内側に取り付けられ、前記Aピラーとの間にカーテンエアバッグの一部を収納するガーニッシュ本体と、
    収納状態の前記カーテンエアバッグに沿って前記ガーニッシュ本体の裏面に形成され、前記カーテンエアバッグの膨張展開時に前記ガーニッシュ本体の曲げ起点となるヒンジ用溝と、
    前記ヒンジ用溝から前記ガーニッシュ本体のサイドドア側端部に亘って前記裏面に形成され、前記収納状態のカーテンエアバッグの長手方向に並ぶと共に、前記カーテンエアバッグの膨張展開時に前記ガーニッシュ本体の開裂起点となる多数の開裂用溝と、
    を備えたカーテンエアバッグ用Aピラーガーニッシュ。
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