JP2020078760A - 浴槽 - Google Patents

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【課題】浴槽のフランジ部の内周縁下方に形成されたフランジ段部に載せた風呂蓋の安定性が高く、更には、フランジ段部での水切れが良い浴槽を提供する。【解決手段】浴槽110は、湯を溜める浴槽本体111の上端縁の周囲にフランジ部112を有する。浴槽本体111の長手方向に沿うフランジ部112の内周縁に、フランジ部112の上面より低い第1フランジ段部113が形成されている。浴槽本体111の短手方向の両端部における第1フランジ段部113は、それぞれ内周縁で低くなる傾斜を有し、互いに傾斜の角度θ2が同じである。【選択図】図4

Description

本発明は、浴槽に関する。
浴槽は、湯を溜める浴槽本体と、浴槽本体の上端縁のフランジ部とを備える。浴槽は、フランジ部に風呂蓋を載せ、浴槽本体に溜めた湯を保温する。風呂蓋は、保温性を高めるべく発泡樹脂等の断熱素材からなる芯材を有する蓋本体と、蓋本体の両面の縁部および外周端面を覆って補強する被覆部とを備える。
例えば、特許文献1には、フランジ部と、浴槽本体の上端縁に沿う上部開口部を有し、該上部開口部に風呂蓋を嵌合させたときに、フランジ部および風呂蓋の上面が略面一となる浴槽が開示されている。また、特許文献2には、浴槽本体の上端縁に上端面から一段低い段差面が設けられ、該段差面に移乗台を載せる浴槽が開示されている。
特開2005−95426号公報 特開2001−292923号公報
しかしながら、特許文献1に記載の浴槽は、風呂蓋を上部開口部に嵌合させているが、風呂蓋の載せ方によっては、風呂蓋が安定しない蓋然性があるという問題点があった。また、特許文献2に記載の浴槽は、段差面が水平であると段差面に水が滞留し、水垢やカビの原因になってしまうという問題点があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、浴槽のフランジ部の内周縁下方に形成されたフランジ段部に載せた風呂蓋の安定性が高く、更には、フランジ段部での水切れが良い浴槽を提供することにある。
本発明に係る浴槽は、湯を溜める浴槽本体の上端縁の周囲にフランジ部を有する浴槽であって、前記浴槽本体の長手方向に沿う前記フランジ部の内周縁に、該フランジ部の上面より低い第1フランジ段部が形成されており、前記浴槽本体の短手方向の両端部における前記第1フランジ段部は、それぞれ内周縁で低くなる傾斜を有し、互いに傾斜の角度が同じであることを特徴とする。
本発明にあっては、浴槽は、浴槽本体の短手方向の両端部における第1フランジ段部が、それぞれ内周縁で低くなる傾斜を有し、互いに傾斜の角度が同じである。このため、浴槽は、風呂蓋が自重で撓む場合も含み、風呂蓋に着座した際の荷重で風呂蓋が撓むことによって、風呂蓋と第1フランジ段部との接触面積が増し、風呂蓋の安定性が高くなる。
本発明によれば、浴槽は、風呂蓋が自重で撓む場合も含み、風呂蓋に着座した際の荷重で風呂蓋が撓むことによって、風呂蓋と第1フランジ段部との接触面積が増し、風呂蓋の安定性が高くなる。
実施形態に係る浴槽の使用状態を示す斜視図である。 実施形態に係る浴槽の外観を示す斜視図である。 風呂蓋の外観を示す斜視図である。 浴槽の長手方向の縦断面図である。 図2の第1フランジ段部におけるX部分の拡大断面図である。 風呂蓋に着座して使用する場合の使用状態を示す模式図である。 風呂蓋に着座して使用する場合の撓みを説明するための模式図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図1から図7を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
図1は本発明の実施形態に係る浴槽110の使用状態を示す斜視図、図2は本発明の実施形態に係る浴槽110の外観を示す斜視図、図3は風呂蓋100の外観を示す斜視図、図4は浴槽110の長手方向の縦断面図である。尚、図1、図3および図4は、後述する風呂蓋100のクッション材14を上側に向けた状態を表している。浴槽110は、上部に風呂蓋100が載せられ、図示しない他の風呂蓋とともに浴槽110に溜めた湯を保温する。風呂蓋100は、湯の保温以外にユーザが着座することや、テーブル代わりとしても使用される。
浴槽110は、湯を溜める浴槽本体111を有し、平面視矩形状である。浴槽本体111の上端縁には、フランジ部112が形成されている。浴槽本体111の長手方向に沿うフランジ部112における両長辺の内周縁下方には、フランジ部112の上面より低く1段下がった第1フランジ段部113が長辺に沿って設けられている。また、浴槽本体111の長手方向の端部におけるフランジ部112の両短辺の内周縁下方には、フランジ部112の上面より低く1段下がった第2フランジ段部114が短辺に沿って設けられている。尚、浴槽110の外形形状は、平面視矩形状に限らず、楕円形状や、湾曲した辺を有する形状等であってもよい。
図1および図2に示す浴槽110は、第1フランジ段部113がフランジ部112の長辺2辺の内周縁に、第2フランジ段部114が短辺2辺の内周縁に設けられている。浴槽110は、第1フランジ段部113のみを有していても良い。また浴槽110は、第1フランジ段部113を有し、後述する浴槽110の端部115側におけるフランジ部112の短辺1辺の内周縁にのみ第2フランジ段部114を有するようにしても良い。
風呂蓋100は、浴槽110の第1フランジ段部113に載せられ、浴槽110の長手方向の端部に寄せて配置する場合には第2フランジ段部114にも載せられる。風呂蓋100は、洗い場に設けられたカウンター116とほぼ同じ高さにあり、浴槽110の長手方向の端部115に寄せて位置させた状態で、ユーザが風呂蓋100およびカウンター116間を移乗して動作するのに適する。
風呂蓋100は、矩形板状をなす蓋本体1を備え、蓋本体1の周縁部2で浴槽110の第1フランジ段部113に接触する。蓋本体1は、芯材11、表面材12及び13、並びにクッション材14を有する。芯材11は、発泡ポリスチレン等の発泡樹脂製であり、浴槽110に溜めた湯の保温性を高めるため適度な厚みを有する矩形板状をなす。表面材12は、ガラス繊維に合成樹脂を含浸した繊維強化樹脂(FRP)の薄板であり、芯材11の厚み方向の一面側を覆う。表面材13は、ガラス繊維に合成樹脂を含浸した繊維強化樹脂(FRP)の薄板の表面に保護膜としてポリプロピレン製シートを貼り付けてあり、芯材11の厚み方向の他面側を覆う。ポリプロピレン製シートは、例えば革シボ調の表面加工を施し、意匠性を高めてある。
クッション材14は発泡ポリエチレン等の発泡樹脂製であり、芯材11の一面側を覆うように設けられている。クッション材14は、縁部において、長辺1辺に沿う隆起部14aおよび短辺2辺に沿う隆起部14bを有する。隆起部14aおよび14bは連続している。クッション材14は、隆起部14aを設けた長辺に対向する長辺の縁部においては、隆起部分を有しない。クッション材14表面の隆起は、全体としてC字状をなす。隆起部14aおよび14bは、視覚的に着座の方向性を示すとともに、ユーザの座り心地を良くしている。尚、クッション材14は、例えば革シボ調の表面加工を施し、意匠性を高めてある。
周縁部2は、風呂蓋100の短辺2辺に沿って延びる被覆部21、風呂蓋100の長辺1辺に沿って延びる被覆部22、該長辺に対向する長辺1辺に沿って延びる被覆部23を有する。
図5は、図2の第1フランジ段部113におけるX部分の拡大断面図である。以下、第1フランジ段部113における一方の長辺側について説明するが、他方の長辺側、および第2フランジ段部114における両短辺側についても同様であり、これらの部分については記載の簡潔化のため説明を省略する。
周縁部2の被覆部21は、縁被覆部21aおよび端面被覆部21bを有する。端面被覆部21bは、蓋本体1の厚み方向の幅を有して蓋本体1の短辺に沿って延びる板状をなし、蓋本体1の外周端面を覆う。
縁被覆部21aは、端面被覆部21bにおける蓋本体1の厚み方向の両端から蓋本体1の内向きに屈曲し、蓋本体1の短辺に沿って延びる板状をなし、蓋本体1のクッション材14および表面材13の表面の縁部を覆う。図5に示す断面において、縁被覆部21aは、端面被覆部21bに連なる基端部から先端部までの寸法が、表面材13側よりもクッション材14側で大きくしてある。また、風呂蓋100は、クッション材14側を上にして第1フランジ段部113に載せており、表面材13側の縁被覆部21aが第1フランジ段部113に線接触している。
縁被覆部21aおよび端面被覆部21bは、例えばオレフィン系エラストマーで構成し、含有するポリプロピレンの量によって硬度を定める。縁被覆部21aおよび端面被覆部21bは、均一な硬さとしても良いし、各部位の用途に応じた硬度としても良い。例えば、表面に傷がつき難くするためには、JIS K6253に従うショアA硬度を90以上とすると良い。また、表面材13側の縁被覆部21aは、JIS K6253に従うショアA硬度を80以上90未満とすることで、ユーザがクッション材14側に着座したときに、風呂蓋100が第1フランジ段部113の面に沿う方向に対してすべり難く安定性が高くなる。
次に、フランジ部112および第1フランジ段部113について詳細に説明する。フランジ部112は、内周縁側で低くなるように水平面41に対して角度θ1で傾斜している。フランジ部112は平坦状であっても良いし、やや丸みを帯びた湾曲面状であっても良い。第1フランジ段部113は、平坦状をなし、内周縁側で低くなるように水平面42に対して角度θ2で傾斜している。フランジ部112および第1フランジ段部113は、水平面に対して略45度に傾斜する斜面によって接続されている。
第1フランジ段部113の傾斜の角度θ2は、0度より大きく3度以下の角度であり、例えば2度とする。第1フランジ段部113の傾斜は、勾配として規定してもよく、例えば第1フランジ段部113の幅を20mmとすると、2度相当の勾配は、内周縁で0.7mm低いことに相当する。フランジ部112の傾斜の角度θ1は、第1フランジ段部113の傾斜の角度θ2より大きい値とし、3度より大きく15度以下の角度であり、例えば9度とする。フランジ部112の傾斜は、勾配として規定してもよく、例えばフランジ部112の幅を32mmとすると、9度相当の勾配は、内周縁で5mm低いことに相当する。尚、フランジ部112の傾斜の角度θ1は、水の流れが良くなるように大きくとることができるが、大きすぎると、フランジ部112に手を置いたときに滑り易くなるため、上限として15度程度以下すると良い。
フランジ部112および第1フランジ段部113の傾斜の角度は、フランジ部112の両長辺2辺で同じであり、第2フランジ段部114の傾斜の角度は、第1フランジ段部113の傾斜の角度と同じである。
次に、浴槽110の動作について説明する。図6は風呂蓋100に着座して使用する場合の使用状態を示す模式図であり、図7は風呂蓋に着座して使用する場合の撓みを説明するための模式図である。風呂蓋100にユーザが着座して使用する場合、風呂蓋100は、クッション材14側を上にして浴槽110の第1フランジ段部113に載せる。クッション材14は、ユーザが風呂蓋100に着座したときに、適度な反発力で体重を支え、長時間の着座を可能にする。また、蓋本体1は、芯材11の厚み方向の両面を繊維強化樹脂製の表面材12および13で覆っているので、強度が高く、ユーザの体重に耐える。クッション材14の表面に革シボ調などの表面加工を施し、ユーザとの接触面を減らすような微細な凹凸があると、座った時に冷やっとする感覚を抑えることもできる。
クッション材14の隆起部14aおよび14bは、上述のとおり、全体としてC字状をなし、視覚的に着座の方向性を示す。即ち、隆起部14aおよび14bは、隆起部14aを背中側にして着座することで、座り易くなる印象をユーザに与える。ユーザが隆起部14aを背中側にして着座したとき、大腿部は、縁部に沿って隆起のないクッション材14の長辺に位置し、座り易い。
ユーザが風呂蓋100に着座すると、図7の白抜き矢印が示すユーザの体重による荷重Pが風呂蓋100の中央部にかかる。このとき、風呂蓋100は、中央部で撓みδが生じる。風呂蓋100の周縁部2は、浴槽110の内側が低くなるように傾斜する。第1フランジ段部113は、角度θ2で傾斜しているので、風呂蓋100の周縁部2が傾斜することにより、表面材13側の縁被覆部21aが第1フランジ段部113に対して、線接触から面接触するようになり、さらには表面材13の縁部における外面が第1フランジ段部113に接触することになる。尚、風呂蓋100が自重で撓む場合にも同様に、中央部で撓みが生じて周縁部2が傾斜し、第1フランジ段部113に対して、線接触から面接触するようになる。
表面材13側の縁被覆部21aの厚みを大きくした場合、風呂蓋100が撓んだときに、第1フランジ段部113に縁被覆部21aの外面が面接触し、表面材13の外面が第1フランジ段部113に線接触して、風呂蓋100と第1フランジ段部113との接触面積が増加し、水平方向に風呂蓋100がずれにくくなって安定性が高くなる。
また、表面材13側の縁被覆部21aの厚みを小さくした場合、風呂蓋100が撓んだときに、縁被覆部21aと表面材13の外面が第1フランジ段部113に面接触して、風呂蓋100と第1フランジ段部113との接触面積が増加し、水平方向に風呂蓋100がずれにくくなって安定性が高くなる。
風呂蓋100は、第1フランジ段部113の長辺2辺に載せる場合、第1フランジ段部113の両長辺部で第1フランジ段部113が同じように傾斜しているので、荷重Pを受けたときに長手方向の周縁部2での第1フランジ段部113への接触面積が増す。また、浴槽110の端部115側に寄せて風呂蓋100を載せた場合、ユーザが端部115側に背を向けて、端部115とは反対側に足を配置して座ったときに、風呂蓋100は、ユーザの荷重Pを端部115とは反対側に多く受ける。風呂蓋100は、荷重Pを受けたときに足側へ撓み、第2フランジ段部114が第1フランジ段部113と同じように傾斜しているので、さらに短手方向の周縁部2での第2フランジ段部114への接触面積が増す。
上述のとおり、フランジ部112の傾斜の角度θ1は、第1フランジ段部113の傾斜の角度θ2より大きい。フランジ部112にかかった水は、フランジ部112の傾斜の角度θ2が大きいことで、内周縁部に向かって流れ易い。フランジ部112の内周縁から第1フランジ段部113の外周縁にかけて形成された斜面で水の勢いが増す。第1フランジ段部113は、傾斜の角度θ2が角度θ1に比較して小さくしてあり、斜面を下って流れてきた水の勢いを抑え、ゆっくりと水切れ良く浴槽本体111へ水を導く。
次に、実施形態の浴槽110の特徴を説明する。
本発明の実施形態の浴槽110は、湯を溜める浴槽本体111の上端縁の周囲にフランジ部112を有する。浴槽本体111の長手方向に沿うフランジ部112の内周縁に、フランジ部112の上面より低い第1フランジ段部113が形成されている。浴槽本体111の短手方向の両端部における第1フランジ段部113は、それぞれ内周縁で低くなる傾斜を有し、互いに傾斜の角度θ2が同じである。浴槽110は、浴槽本体111の短手方向の両端部における第1フランジ段部113が、それぞれ内周縁で低くなる傾斜を有し、互いに傾斜の角度が同じであるため、風呂蓋100が自重で撓む場合も含み、風呂蓋100に着座した際の荷重で風呂蓋100が撓むことによって、第1フランジ段部113への接触面積が増し、風呂蓋100の安定性が高くなる。
また浴槽110は、浴槽本体111の長手方向の一端部におけるフランジ部112の内周縁に、フランジ部112の上面より低い第2フランジ段部114が形成されている。第2フランジ段部114は、内周縁で低くなる傾斜を有し、傾斜の角度が第1フランジ段部113の傾斜の角度と同じである。浴槽110は、風呂蓋100が自重で撓む場合も含み、風呂蓋100に着座した際の荷重で風呂蓋100が撓むことによって、第2フランジ段部114への接触面積が増し、風呂蓋100の安定性がさらに高くなる。
また浴槽110は、フランジ部112が、内周縁で低くなる傾斜を有している。浴槽110は、フランジ部112にかかった水がフランジ部112の傾斜によって内周縁から第1フランジ段部113および第2フランジ段部114へ流れる。浴槽110は、第1フランジ段部113および第2フランジ段部114に到達した水が第1フランジ段部113および第2フランジ段部114の傾斜によって浴槽本体111へ流れる。
また浴槽110は、第1フランジ段部113の傾斜の角度が、フランジ部112の傾斜の角度より小さい。浴槽110は、第1フランジ段部113で水の勢いを抑えるので、水切れが良い。
また浴槽110は、第1フランジ段部113の傾斜の角度が水平方向に対して0度より大きく3度以下である。浴槽110、第1フランジ段部113の傾斜の角度を水平方向に対して0度より大きく3度以下とすることで、第1フランジ段部113で水の勢いを抑えるので、水切れが良い。
上述の実施形態では、浴槽本体111の上端縁の周囲にフランジ部112を設けたもので説明したが、必ずしも全周にフランジ部112を設ける必要はなく、部分的に設けてあるものであってもよい。また、第1フランジ段部113は、浴槽本体111の長手方向に沿って全体に亘っている例で説明したが、必ずしも全体に亘ってフランジ段部が設けられている必要はなく、部分的に設けられていてもよい。また、浴槽本体111の長手方向に沿う第1フランジ段部113の短辺方向の幅が同じである説明をしたが、幅が異なるものであってもよい。また、浴槽本体111の長手方向の端部におけるフランジ部112が略直線状のもので説明をしたが、大きな円弧状である場合であってもよい。例えば、浴槽110の端部115の内周縁が円弧状であってもよい。端部115の円弧状の内周縁に沿って第2フランジ段部114が形成されていてもよいし、第2フランジ段部114が形成されずに端部115の内周縁が浴槽本体111の内側面に連なり、浴槽本体111の端部115側の内側面が円弧状となっているものでもよい。また、浴槽110の形状は、ほぼ左右対称の形状のものを説明したが、左右非対称の形状であってもよい。
態様1の浴槽は、湯を溜める浴槽本体の上端縁の周囲にフランジ部を有する浴槽であって、前記浴槽本体の長手方向に沿う前記フランジ部の内周縁に、該フランジ部の上面より低い第1フランジ段部が形成されており、前記浴槽本体の短手方向の両端部における前記第1フランジ段部は、それぞれ内周縁で低くなる傾斜を有し、互いに傾斜の角度が同じであることを特徴とする浴槽。
態様2の浴槽は、前記浴槽本体の長手方向の一端部における前記フランジ部の内周縁に、該フランジ部の上面より低い第2フランジ段部が形成されており、前記第2フランジ段部は、内周縁で低くなる傾斜を有し、傾斜の角度が前記第1フランジ段部の傾斜の角度と同じであることを特徴とする態様1に記載の浴槽。
態様3の浴槽は、前記フランジ部は、内周縁で低くなる傾斜を有していることを特徴とする態様1または態様2に記載の浴槽。
態様4の浴槽は、前記第1フランジ段部の傾斜の角度が、前記フランジ部の傾斜の角度より小さいことを特徴とする態様3に記載の浴槽。
態様5の浴槽は、前記第1フランジ段部の傾斜の角度が水平方向に対して0度より大きく、3度以下であることを特徴とする態様1から4のいずれか1項に記載の浴槽。
以上、本発明の実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
110 浴槽、 112 フランジ部、 113 第1フランジ段部、
114 第2フランジ段部。

Claims (1)

  1. 湯を溜める浴槽本体の上端縁の周囲にフランジ部を有する浴槽であって、
    前記浴槽本体の長手方向に沿う前記フランジ部の内周縁に、該フランジ部の上面より低い第1フランジ段部が形成されており、
    前記浴槽本体の短手方向の両端部における前記第1フランジ段部は、それぞれ内周縁で低くなる傾斜を有し、互いに傾斜の角度が同じであることを特徴とする浴槽。
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