JP2020078058A - 画像処理装置、監視システム、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、監視システム、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2020078058A
JP2020078058A JP2019182148A JP2019182148A JP2020078058A JP 2020078058 A JP2020078058 A JP 2020078058A JP 2019182148 A JP2019182148 A JP 2019182148A JP 2019182148 A JP2019182148 A JP 2019182148A JP 2020078058 A JP2020078058 A JP 2020078058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
index value
monitoring target
captured
degree
captured image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019182148A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6801760B2 (ja
Inventor
亮磨 大網
Ryoma Oami
亮磨 大網
博義 宮野
Hiroyoshi Miyano
博義 宮野
高橋 祐介
Yusuke Takahashi
祐介 高橋
浩雄 池田
Hiroo Ikeda
浩雄 池田
有紀江 海老山
Yukie Ebiyama
有紀江 海老山
諒 川合
Ryo Kawai
諒 川合
拓也 小川
Takuya Ogawa
拓也 小川
小山 和也
Kazuya Koyama
和也 小山
山田 洋志
Hiroshi Yamada
洋志 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JP2020078058A publication Critical patent/JP2020078058A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6801760B2 publication Critical patent/JP6801760B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/18Closed-circuit television [CCTV] systems, i.e. systems in which the video signal is not broadcast
    • H04N7/188Capturing isolated or intermittent images triggered by the occurrence of a predetermined event, e.g. an object reaching a predetermined position
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/20Analysis of motion
    • G06T7/292Multi-camera tracking
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/70Arrangements for image or video recognition or understanding using pattern recognition or machine learning
    • G06V10/74Image or video pattern matching; Proximity measures in feature spaces
    • G06V10/75Organisation of the matching processes, e.g. simultaneous or sequential comparisons of image or video features; Coarse-fine approaches, e.g. multi-scale approaches; using context analysis; Selection of dictionaries
    • G06V10/751Comparing pixel values or logical combinations thereof, or feature values having positional relevance, e.g. template matching
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V20/00Scenes; Scene-specific elements
    • G06V20/50Context or environment of the image
    • G06V20/52Surveillance or monitoring of activities, e.g. for recognising suspicious objects
    • G06V20/53Recognition of crowd images, e.g. recognition of crowd congestion
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/18Closed-circuit television [CCTV] systems, i.e. systems in which the video signal is not broadcast
    • H04N7/181Closed-circuit television [CCTV] systems, i.e. systems in which the video signal is not broadcast for receiving images from a plurality of remote sources
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B13/00Burglar, theft or intruder alarms
    • G08B13/18Actuation by interference with heat, light, or radiation of shorter wavelength; Actuation by intruding sources of heat, light, or radiation of shorter wavelength
    • G08B13/189Actuation by interference with heat, light, or radiation of shorter wavelength; Actuation by intruding sources of heat, light, or radiation of shorter wavelength using passive radiation detection systems
    • G08B13/194Actuation by interference with heat, light, or radiation of shorter wavelength; Actuation by intruding sources of heat, light, or radiation of shorter wavelength using passive radiation detection systems using image scanning and comparing systems
    • G08B13/196Actuation by interference with heat, light, or radiation of shorter wavelength; Actuation by intruding sources of heat, light, or radiation of shorter wavelength using passive radiation detection systems using image scanning and comparing systems using television cameras
    • G08B13/19602Image analysis to detect motion of the intruder, e.g. by frame subtraction

Abstract

【課題】監視カメラを監視する監視員が即座に監視対象の現状を把握できる技術を提供する。【解決手段】画像処理装置2000は、指標値算出部2020及び提示部2040を有する。指標値算出部2020は、カメラ3000によって撮像された複数の画像(撮像画像)を取得し、取得した撮像画像を用いて、撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する。提示部2040は、カメラ3000によって撮像された撮像画像上に、指標値算出部2020が算出した指標値に基づく表示を提示する。【選択図】図1

Description

本発明は画像処理技術に関する。
施設等を監視する方法の一つとして、監視カメラで当該施設等を撮像した映像を見て監視する方法がある。そして、監視カメラによる監視を容易にするための技術が開発されている。
特許文献1は、異常行動を検知する異常行動検知装置を開示している。この装置は、混雑のレベルを複数段階に分け、その混雑のレベルに応じて正常な移動パターンを求める。そして、対象物体の移動パターンが、その時の混雑レベルに応じた正常な移動パターンとマッチするか否かを判定することで、異常行動であるか否かを判定する。
特許文献2は、モニタに表示する映像上に監視対象の状態を提示する機能を有する監視システムを開示している。具体的には、群衆の移動方向の共通度合いや群衆の移動方向を示す数値を、その群衆を撮像した映像上に提示する。
特開2010−072782号公報 特開2012−022370号公報
先行技術文献に開示されている技術では、監視対象の現状を即座に把握することが難しい場合がある。例えば監視員は、監視カメラに写っている人がその場を通り過ぎる人なのか、又はその場付近を徘徊している人なのかを把握したければ、ある程度の時間監視カメラの映像を見続ける必要がある。
本発明の目的は、以上の課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、監視カメラを監視する監視員が即座に監視対象の現状を把握できる技術を提供することである。
本願発明が提供する第1から第6の画像処理装置は、カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する指標値算出手段と、前記カメラによって撮像された第1撮像画像上に、前記指標値に基づく表示を提示する提示手段と、を有する。
第1の画像処理装置において、前記指標値算出手段は、前記カメラによって撮像された撮像画像を表示する表示画面において、ある期間撮像画像が表示されない場合、その期間の前に表示される監視対象の状態と、その期間の後に表示される監視対象の状態との間の変化度合いを示す前記指標値を算出し、前記提示手段は、前記期間の後に表示される撮像画像を前記第1撮像画像として用いる。
第2の画像処理装置において、前記指標値算出手段は、前記撮像画像を表示する表示画面の第1部分領域が、ある期間その表示画面を見るユーザの視線方向又は顔方向に対応する画面領域に含まれていない場合、その期間の前に前記第1部分領域に表示される前記監視対象の状態と、その期間の後に前記第1部分領域に表示される前記監視対象の状態との間の変化度合いを示す指標値を算出する。前記提示手段は、前記期間の後に表示される前記撮像画像を前記第1撮像画像として用い、その第1撮像画像のうちの前記第1部分領域に表示される領域上に、前記第1部分領域について算出した前記指標値に基づく表示を提示する。
第3の画像処理装置において、前記指標値算出手段は、前記監視対象が前記画像に写っている頻度の変化度合いを示す指標値を算出する。
第4の画像処理装置において、前記監視対象は人を含む。前記指標値算出手段は、前記監視対象の前記指標値として、その監視対象が持つ不満度の変化度合いを示す指標値を算出する。
第5の画像処理装置において、前記監視対象は人又は場所を含む。前記指標値算出手段は、前記監視対象の前記指標値として、その監視対象の危険度の変化度合いを示す指標値を算出する。
第6の画像処理装置において、前記監視対象は人又は場所を含む。前記指標値算出手段は、前記監視対象の前記指標値として、その監視対象が監視されている度合いの変化度合いを示す指標値を算出する。
本願発明が提供する監視システムは、カメラ、画像処理装置、及び表示画面を有する。
前記画像処理装置は、前述した本願発明が提供する画像処理装置である。また、前記表示画面は、前記提示手段によって前記指標値に基づく表示が提示された前記第1撮像画像を表示する。
本願発明が提供する第1から第6の画像処理方法は、コンピュータによって実行される。当該画像処理方法は、カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する指標値算出ステップと、前記カメラによって撮像された第1撮像画像上に、前記指標値に基づく表示を提示する提示ステップと、を有する。
第1の画像処理方法では、前記指標値算出ステップにおいて、前記カメラによって撮像された撮像画像を表示する表示画面において、ある期間撮像画像が表示されない場合、その期間の前に表示される監視対象の状態と、その期間の後に表示される監視対象の状態との間の変化度合いを示す前記指標値を算出し、前記提示手段は、前記期間の後に表示される撮像画像を前記第1撮像画像として用いる。
第2の画像処理方法では、前記指標値算出ステップにおいて、前記撮像画像を表示する表示画面の第1部分領域が、ある期間その表示画面を見るユーザの視線方向又は顔方向に対応する画面領域に含まれていない場合、その期間の前に前記第1部分領域に表示される前記監視対象の状態と、その期間の後に前記第1部分領域に表示される前記監視対象の状態との間の変化度合いを示す指標値を算出する。前記提示ステップにおいて、前記期間の後に表示される前記撮像画像を前記第1撮像画像として用い、その第1撮像画像のうちの前記第1部分領域に表示される領域上に、前記第1部分領域について算出した前記指標値に基づく表示を提示する。
第3の画像処理方法では、前記指標値算出ステップにおいて、前記監視対象が前記画像に写っている頻度の変化度合いを示す指標値を算出する。
第4の画像処理方法では、前記監視対象は人を含む。前記指標値算出ステップにおいて、前記監視対象の前記指標値として、その監視対象が持つ不満度の変化度合いを示す指標値を算出する。
第5の画像処理方法では、前記監視対象は人又は場所を含む。前記指標値算出ステップにおいて、前記監視対象の前記指標値として、その監視対象の危険度の変化度合いを示す指標値を算出する。
第6の画像処理方法では、前記監視対象は人又は場所を含む。前記指標値算出ステップにおいて、前記監視対象の前記指標値として、その監視対象が監視されている度合いの変化度合いを示す指標値を算出する。
本発明が提供するプログラムは、本発明が提供する画像処理装置が有する各機能構成部の機能をコンピュータに持たせることで、このコンピュータに、本発明が提供する画像処理装置として動作する機能を持たせる。
本発明によれば、監視カメラを監視する監視員が即座に監視対象の現状を把握できる技術が提供される。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
実施形態1に係る画像処理装置を示すブロック図である。 提示対象画像ごとに監視対象の指標値を算出する処理を概念的に例示する図である。 複数の提示対象画像に対して共通の表示を提示する処理を概念的に例示する図である。 画像処理装置のハードウエア構成を例示するブロック図である。 実施形態1の画像処理装置が実行する処理の流れを例示するフローチャートである。 指標値に基づく表示をアニメーションの様に提示する処理を概念的に例示する図である。 人が積み残された様子を例示する図である。 実施形態2に係る画像処理装置を示すブロック図である。 指標値の大きさに基づいて黒色が濃くなるカラーマップを例示する図である。 虹色のカラーマップを例示する図である。 監視対象及びその周辺の色を、監視対象の位置の変化度合いを示す指標値に応じた色に変更する様子を概念的に例示する図である。 監視対象の周辺に枠線を提示することで強調表示を行う様子を概念的に例示する図である。 監視対象の周辺に指標値に応じた色及び太さの枠線を提示することで強調表示を行う様子を概念的に例示する図である。 実施形態4に係る画像処理装置を示すブロック図である。 基準の濃さが定められている場合における、乖離度に応じて表示色の濃さを決定する方法を概念的に例示する図である。 表示画面が複数のカメラによって撮像された撮像画像を時分割で表示する様子を概念的に例示する図である。 実施形態5の指標値算出部が指標値を算出する方法を説明するための図である。 実施形態5の画像処理装置によって実行される処理の流れを説明するためのフローチャートである。 ユーザの視線方向と部分領域との関係を例示する図である。 監視員の視線方向に対応する部分領域と、監視員の視線方向が変化した時点とを対応づける情報をテーブル形式で例示する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る画像処理装置2000を示すブロック図である。図1において、矢印は情報の流れを表している。さらに、図1において、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表している。
画像処理装置2000は、指標値算出部2020及び提示部2040を有する。指標値算出部2020は、カメラ3000によって撮像された複数の画像(以下、撮像画像)を取得する。ここで、カメラ3000は、例えば監視カメラなどである。また、これら複数の撮像画像は、互いに異なる時点で撮像されたものである。例えばこれら複数の撮像画像は、カメラ3000によって撮像された動画を構成する各フレームである。
さらに、指標値算出部2020は、取得した撮像画像を用いて、撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する。
提示部2040は、カメラ3000によって撮像された撮像画像上に、指標値算出部2020が算出した指標値に基づく表示を提示する。ここで、この撮像画像は、指標値の算出に用いられたものであってもよいし、用いられなかったものであってもよい。前者の場合、例えば提示部2040は、1番目から n 番目の撮像画像を用いて算出された指標値に基づく表示を、n 番目の撮像画像上に提示する。また後者の場合、例えば提示部2040は、1番目から n 番目の撮像画像を用いて算出された指標値に基づく表示を、n+1 番目の撮像画像上に提示する。以下、提示部2040が指標値に基づく表示を提示する対象の撮像画像を、提示対象画像とも表記する。
例えば提示部2040は、提示対象画像ごとに監視対象の指標値を算出する。図2は、提示対象画像ごとに監視対象の指標値を算出する処理を概念的に例示する図である。図2において、提示部2040は、1番目から n 番目の撮像画像を用いて算出された指標値に基づく表示を n+1 番目の撮像画像上に提示している。同様に、提示部2040は、2番目から n+1 番目の撮像画像を用いて算出された指標値に基づく表示を n+2 番目の撮像画像上に提示し、3番目から n+2 番目の撮像画像を用いて算出された指標値に基づく表示を n+3 番目の撮像画像上に提示している。
また例えば、提示部2040は、ある複数の撮像画像を用いて算出された指標値を、複数の提示対象画像に対して共通に利用してもよい。図3は、複数の提示対象画像に対して共通の表示を提示する処理を概念的に例示する図である。図3において、提示部2040は、1番目から n 番目の撮像画像を用いて算出された指標値に基づく表示を、n+1 番目から 2n 番目のそれぞれの撮像画像上に提示している。同様に、提示部2040は、n+1 番目から 2n 番目の撮像画像を用いて算出された指標値を用いて 2n+1 番目から 3n 番目のそれぞれの撮像画像上に提示している。
<ハードウエア構成例>
画像処理装置2000の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア構成要素(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエア構成要素とソフトウエア構成要素との組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。
図4は、画像処理装置2000のハードウエア構成を例示するブロック図である。画像処理装置2000は、バス1020、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージ1080、及び入出力インタフェース1100を有する。バス1020は、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージ1080、及び入出力インタフェース1100が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1040などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。プロセッサ1040は、例えば CPU (Central Processing Unit) や GPU (Graphics Processing Unit) などの演算処理装置である。メモリ1060は、例えば RAM (Random Access Memory) や ROM (Read Only Memory) などのメモリである。ストレージ1080は、例えばハードディスク、SSD (Solid State Drive)、又はメモリカードなどの記憶装置である。また、ストレージ1080は、RAM や ROM 等のメモリであってもよい。入出力インタフェース1100は、画像処理装置2000が外部の装置等との間でデータを送受信するための入出力インタフェースである。例えば画像処理装置2000は、入出力インタフェース1100を介して、撮像画像を取得する。また例えば、画像処理装置2000は、入出力インタフェース1100を介して、指標値に基づく表示を提示した撮像画像を出力する。
ストレージ1080は、画像処理装置2000の機能を実現するためのプログラムとして、指標値算出モジュール1220及び提示モジュール1240を有する。プロセッサ1040は、これら各モジュールを実行することで、指標値算出部2020及び提示部2040の機能をそれぞれ実現する。ここでプロセッサ1040は、上記各モジュールを実行する際、これらのモジュールをメモリ1060上に読み出してから実行してもよいし、メモリ1060上に読み出さずに実行してもよい。
画像処理装置2000のハードウエア構成は図4に示した構成に限定されない。例えば、各モジュールはメモリ1060に格納されてもよい。この場合、画像処理装置2000は、ストレージ1080を備えていなくてもよい。
<処理の流れ>
図5は、実施形態1の画像処理装置2000が実行する処理の流れを例示するフローチャートである。ステップS102において、指標値算出部2020は、撮像画像を取得する。ステップS104において、提示部2040は、撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する。ステップS106において、提示部2040は、カメラ3000によって撮像された撮像画像(提示対象画像)上に、指標値に基づく表示を提示する。
<作用・効果>
監視員等は、監視カメラに写っている監視対象の状態がどの程度変化しているかを把握したい場合、監視カメラの映像をしばらく見続けなければならない。短い時間、例えば1秒程度映像を見ただけでは、その時の監視対象の状態は把握できても、監視対象の状態がどの程度変化しているかを把握することは難しい。
これに対し、本実施形態の画像処理装置2000によれば、監視対象の状態の変化度合いを示す表示が提示対象画像上に提示される。例えば、カメラ3000が撮像した映像が表示画面4000上に表示されるとする。この場合、指標値に基づく表示が重畳された映像が表示画面4000上に表示される。そのため、監視員等は、監視対象の状態がどの程度変化しているかを短い時間で容易に把握することができる。よって、監視員等は、監視対象の現状を即座にかつ容易に把握することができる。
以下、本実施形態についてさらに詳細を述べる。
<撮像画像の取得方法>
指標値算出部2020が撮像画像を取得する方法は任意である。例えば指標値算出部2020は、カメラ3000から撮像画像を取得する。また、指標値算出部2020は、カメラ3000の外部にある記憶装置に記憶されている撮像画像を取得してもよい。この場合、カメラ3000は、撮像した画像をこの記憶装置に記憶するように構成されている。この記憶装置は、画像処理装置2000の内部に設けられてもよいし、画像処理装置2000の外部に設けられてもよい。
なお、撮像画像を取得する処理は、カメラ3000や上記記憶装置によって出力される撮像画像を指標値算出部2020が受信する処理であってもよいし、指標値算出部2020がカメラ3000や上記記憶装置から撮像画像を読み出す処理であってもよい。
<監視対象の詳細>
画像処理装置2000が扱う監視対象は様々である。例えば画像処理装置2000は、人や物などのオブジェクト、又はこれらオブジェクトの集合(群衆など)などを監視対象として扱う。なお、物を表すオブジェクトには、場所が含まれてもよい。つまり、画像処理装置2000は、撮像画像に写っている場所(領域)を監視対象として扱ってもよい。
例えば指標値算出部2020は、撮像画像に含まれる領域を前景領域と背景領域とに分け、前景領域をオブジェクトとして扱う。ただし、画像から人や物などのオブジェクトを抽出する方法は、前述の方法に限定されない。画像から人や物などのオブジェクトを抽出する技術は既知の技術であり、指標値算出部2020はこれら既知の技術を利用することができる。ここで、これら既知の技術についての説明は省略する。
<監視対象の決定方法>
画像処理装置2000は、撮像画像から抽出される全てのオブジェクトを監視対象としてもよいし、特定のオブジェクトのみを監視対象としてもよい。例えば画像処理装置2000は、人又は人の集合(群衆)のみを監視対象として扱う。また、画像処理装置2000は、特定の人や群衆のみを監視対象としてもよい。この場合、画像処理装置2000は、監視対象を示す情報(例えばブラックリスト)を取得し、その情報に基づいて監視対象を決定する。監視対象を示す情報は、例えば監視対象とする各オブジェクトの特徴量を示す。また監視対象を示す情報は、「帽子をかぶっている」や「サングラスをかけている」など、監視対象とする人の特徴を示す情報であってもよい。ここで、画像に含まれるオブジェクトから、特定の特徴を持つオブジェクトを特定する技術は既知の技術であるため、詳細な方法については省略する。
<提示部2040の詳細>
前述したように、提示部2040は、カメラ3000によって撮像された撮像画像(提示対象画像)上に、指標値に基づく表示を提示する。指標値に基づく表示を提示対象画像上に提示する処理は、例えば、監視対象について算出した指標値を、提示対象画像におけるその監視対象の周辺などに提示する処理である。「指標値に基づく表示を提示対象画像上に提示する処理」のその他の例は、後述の各実施形態等で説明する。
ここで、「提示対象画像上に表示を提示する」とは、例えば提示対象画像にその表示を埋め込む、あるいは重畳する処理である。この場合、提示部2040は、上記表示が埋め込まれた提示対象画像を表示画面4000などの出力装置に出力してもよいし、画像処理装置2000の内部又は外部に設けられた記憶装置に記憶してもよい。後者の場合、この記憶装置に記憶された提示対象画像を表示画面4000やその他の装置が読み込んで、表示画面4000に出力する。なお、表示画面4000は、例えば監視員の居室等に設置されているモニタや、現場で警備を行っている警備員の携帯端末のモニタ等である。
また、提示部2040は、指標値に基づく表示を提示対象画像に埋め込まず、その表示を表す画像データを別途生成してもよい。この場合、当該画像データと提示対象データとを合わせて表示することで、提示対象画像上に上記表示が提示される。
また、提示部2040は、カメラ3000が設置されている施設の地図データを利用して、指標値に基づく表示を地図上に提示してもよい。この地図データは、表示画面4000や警備員の携帯端末等のモニタに表示される。地図上における監視対象の位置は、カメラ3000の各種パラメータ(カメラ3000の設置位置やカメラ3000の向きなど)と、撮像画像上における監視対象の位置とに基づいて算出することができる。この場合、提示部2040は、カメラ3000が設置されている施設の地図データや、カメラ3000に関する各種パラメータを取得して利用する。なお、カメラ3000の各種パラメータと地図上の位置との関係は、キャリブレーション等の処理を行うことにより予め定義しておく。
また提示部2040は、監視対象について算出した指標値に基づく表示を、アニメーション(コマ送り)の様に提示してもよい。図6は、指標値に基づく表示をアニメーションの様に提示する処理を概念的に例示する図である。図6(a)において、指標値算出部2020は、1番目から n 番目の撮像画像における監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出し、その指標値に基づいて表示1を生成する。同様に、指標値算出部2020は、n+1 番目から 2n 番目の撮像画像を用いて表示2を生成し、2n+1 番目から 3n 番目の撮像画像を用いて表示3を生成する。
そして、図6(b)において、提示部2040は、3n 番目の撮像画像に表示1を提示し、3n+1 番目の撮像画像に表示2を提示し、3n+2 番目の撮像画像に表示3を提示する。これにより、表示1から3がアニメーションの様に提示される。さらに提示部2040は、その後の撮像画像についても「表示1、表示2、表示3」という表示を繰り返してもよい。こうすることで、表示1から3で構成されるアニメーションが撮像画像上に繰り返し提示されることになる。
<指標値の算出方法>
前述したように、指標値算出部2020は、撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する。ここで、画像処理装置2000が扱う「監視対象の状態」は様々であり、指標値の算出方法は、何を監視対象として扱うかに依存する。そこで以下、画像処理装置2000が扱う監視対象の状態と、その監視対象の状態の変化度合いを示す指標値の算出方法とを例示する。
<<監視対象の位置>>
例えば指標値算出部2020は、監視対象の状態として、監視対象の位置を扱う。例えば、人が通過する通路において長時間立ち止まっている人物がいたら、その人物を注意して監視すべきであると考えられる。そこで、指標値算出部2020は、監視対象の位置の変化度合いを、監視対象の状態の変化度合いとして扱う。監視対象の位置の変化度合いは、監視対象の滞留度合いとも言い換えることができる。監視対象の滞留度合いに基づいて指標値を算出し、その指標値に基づく表示を提示対象撮像画像上に提示することで、監視員等は、各監視対象の滞留度合いをすぐに把握することができる。
例えば監視対象の位置の変化度合いは、ある監視対象(同一の人物や群衆など)が撮像画像に写っている時間の長さで表される。ここで、監視対象が撮像画像に写っている時間の長さは、例えば時系列で撮像される撮像画像(動画を構成する各フレーム)において、その監視対象が何枚の撮像画像に写っているかによって表すことができる。
また例えば、指標値算出部2020は、監視対象の位置の変化度合いを、監視対象の移動範囲の大きさで表してもよい。監視対象の移動範囲の大きさは、例えば複数の撮像画像それぞれにおける監視対象の位置を全て含む領域(円形や矩形など)の大きさで表せる。ここで、領域の大きさは、領域の面積、又は領域の辺や径の長さで表せる。
さらに、指標値算出部2020は、監視対象の体の一部の動きなど、空間的な動きの程度も加味して監視対象の位置の変化度合いを算出してもよい。
<<監視対象が撮像画像に写る頻度>>
また例えば、指標値算出部2020は、ある監視対象が撮像画像に写る頻度を、監視対象の状態として扱う。つまり、指標値算出部2020は、ある監視対象が撮像画像に写る頻度(撮像画像に写る時間の長さ)の変化度合いを、監視対象の状態の変化度合いとして扱う。例えばある監視対象が、最初の30分には撮像画像で一度も検知されず、次の30分には撮像画像で1回検知され、次の30分には撮像画像で5回検知されているとする。この場合、その監視対象が撮像画像に写る頻度は上昇している。そのため、監視対象の状態の変化度合いは、高い度合いを示す。
例えばこのような場合、この監視対象は、その場所に出現する頻度が徐々に高まっているため、行動に不自然な点があるとも考えられる。例えば、常習的にうろついていたり、あるいは犯行前に現場の下見をしたりしている可能性も考えられる。そのため、撮像画像を見て監視を行う監視員等は、このような監視対象を注意して監視することが好ましい。そこで、画像処理装置2000は、監視対象が撮像画像に写る頻度の変化度合いに基づいて指標値を算出し、その指標値に基づく表示を提示対象撮像画像上に提示する。これにより、提示対象画像を見た監視員等は、各監視対象が撮像画像に写る頻度の変化度合いをすぐに把握することができる。
指標値算出部2020は、例えば所定期間ごとに、各監視対象が撮像画像で検知された回数をカウントする。そして、所定期間ごとに算出した、監視対象の検知回数から、監視対象が撮像画像で検知される頻度の変化度合いを算出する。あるいは、検知と検知の時間間隔を求め、検知時間間隔の長さの変化の度合いを算出するようにしてもよい。
<<監視対象の密集度合い>>
例えば指標値算出部2020は、監視対象の密集度合いを、監視対象の状態として扱う。例えば人を監視対象として扱う場合、監視対象の密集度合いは人が密集している度合いであり、混雑度合いとも言い換えられる。例えば、狭い通路に人が過度に密集すると、群衆雪崩などが発生する危険がある。このような場合、警備員が適切な誘導を行う等の措置が必要となるため、監視カメラの映像を見る監視員はこのような状況を即座に把握できることが好ましい。画像処理装置2000が監視対象の密集度合いの変化度合いに基づく表示を提示対象画像上に提示することで、提示対象画像を見た監視員は、時間が経ってもなかなか混雑が解消されない監視対象をすぐに見分けることができる。
監視対象の密集度合いは、例えば監視対象の大きさと、監視対象に含まれるオブジェクトの数とを用いて表すことができる。ここで、監視対象の大きさは、監視対象を表す領域の大きさで表せる。領域の大きさの表し方は前述した通りである。例えば指標値算出部2020は、式(1)を用いて監視対象の密集度合いを算出する。式(1)において、d は密集度合い、n は監視対象に含まれるオブジェクトの数、a は監視対象を表す領域の面積である。
Figure 2020078058
ここでn は、オブジェクトを個別に数え上げて算出したオブジェクト数であってもよいし、複数のオブジェクトの塊をまとめて認識することで推定されたオブジェクト数であってもよい。
指標値算出部2020は、例えば所定期間ごとに上述の密集度合いを算出することで、密集度合いの変化度合いを算出する。
<<監視対象の行列の長さ又は速さ>>
例えば指標値算出部2020は、監視対象の行列の長さ又は進む速さを、監視対象の状態として扱う。例えば複数のレジがある店舗などにおいて、各レジにできる待ち行列の内、あるレジにできている待ち行列の長さだけが長時間変化しない(行列が進む速さが遅い)とする。この場合、そのレジで何かしらトラブルが起きていたりすることが考えられる。
そこで指標値算出部2020は、監視対象の行列の長さ又は進む速さの変化度合いに基づいて、指標値を算出する。監視対象の行列の長さは、行列を表す領域の大きさで表されてもよいし、監視対象の行列に含まれるオブジェクトの数で表されてもよい。ここで、「行列を表す領域の大きさ」をその領域の辺や径の長さで表すとする。この場合、例えば指標値算出部2020は、行列の長さが変化する方向や行列に含まれるオブジェクトの向きなどから行列の方向を算出し、行列を表す領域におけるその方向の辺や径の長さを用いて、「行列を表す領域の長さ」を表す。
なお、行列の方向は、カメラ3000に対応付けて予め与えられていてもよい。例えばカメラ3000の向きが固定されており、かつレジ等の位置も固定されている場合、行列の向きを予め定めることができる。
また、指標値算出部2020は、行列の長さの変化度合いから、行列の進む速さを計算する。あるいは、行列内の特定のオブジェクトを追跡することで行列の速さを計算することもできる。
<<積み残しの度合い>>
例えば指標値算出部2020は、駅のプラットフォームなどを撮像した撮像画像に写っている人や荷物などを監視対象とする。そして、指標値算出部2020は、人や荷物等の数の変化度合いや人や荷物の行列の長さの変化度合い(人や荷物が積み残された度合い)を、監視対象の状態の変化度合いとして算出する。
図7は、人が積み残された様子を例示する図である。図7(a)は電車のドアが開いた直後の様子を撮像した撮像画像10−1を示しており、図7(b)は電車のドアが閉まる直前の様子を撮像した撮像画像10−2を示している。この2つを比較すると、手前側のドアの前では沢山の人が電車に乗れずに積み残されている一方で、奥のドアでは積み残されている人がいない。このように、積み残しの度合いが乗車位置によって大きく異なる場合、プラットフォームや電車内で何かしらトラブルが起こっている可能性も考えられる。提示部2040が積み残し度合いに基づいた表示を提示対象画像上に提示することで、提示対象画像を見る監視員は、人や荷物等の積み残し度合いをすぐに把握することができる。
<<監視対象の不満度>>
指標値算出部2020は、前述した監視対象の位置など、撮像画像を解析して直接求まる監視対象の状態だけでなく、その状態をモデル等に適用して得られる指標に基づいて監視対象の状態を定めてもよい。
例えば指標値算出部2020は、監視対象の不満度を、監視対象の状態として扱う。ここで、監視対象は群衆であるとする。指標値算出部2020は、群衆の混雑度と流れの情報から、群衆の不満度を算出する。例えば、混雑度が高かったり流れが遅かったりする群衆は、一般的に不満が高まる傾向にあるといえる。
そこで、群衆の不満度を、混雑度 u 及び流れの速さ v を用いて、 F(u, v) という関数を用いてモデル化する。ここで、例えば F(u, v)は、u の単調非減少関数 かつ v の単調非増加関数となる。u と v の影響が独立とみなせる場合には、f(u) をu の単調非減少関数、g(v) をv の単調非増加関数として、F(u, v) = f(u)g(v) で表すことができる。
なお、群衆の速さが遅い場合に不満度が高くなる一方で、群衆の速さが速すぎる場合にも不満度が高くなる可能性がある。群衆の流れに従うのが難しく、群衆に含まれる人々にとってストレスがたまるためである。そこで、g(v) は、ある程度 v が増えると増加するような関数でモデル化してもよい。
また、行列に並んでいる場合に、他の列は進んでいるのに自分がいる行列は進まないと、その行列に並んでいる人はより不満度が高まると考えられる。そこで、各行列の進む速さを比較し、ある行列の進む速さが他の行列の進む速さより小さい場合には、v の値で定まる不満度以上に不満度が高まるようにしてもよい。つまり、Δv を隣の列との速さの差分(隣の列の速さから自列の速さを引いた値)とすると、Δv に対して単調非減少関数である g2(v, Δv) を g(v) の代わりに用いてモデル化してもよい。ここで、Δv は、自列のほうが遅い場合が正の値になるとする。また、g2(v, 0) = g(v) を満たすとする。
この方法は、行列をなす群衆以外についても適用できる。例えば、障害物や歩行制約者がいることで、ある群衆の流れが周囲の流れより遅くなっているとする。この場合、その群衆は不満度が高まるようにモデル化してもよい。すなわち、v の勾配を∇v とすると、流れの速さの影響を g2(v, ∇v)でモデル化してもよい。また、同じ群衆に属する各人について、列の中での位置(先頭からどれだけ離れているか)や列の先頭に到達するまでの予想時間に応じて不満度を算出してもよい。これは、先頭に近いほど列に並ぶ行為の終わりに近いと考えられるため、不満を許容できる程度が上がると考えられるためである。
なお、これらの関数は、その他の外的要因によって変化するようにしてもよい。その他の外的要因としては、気温や湿度、天候、明るさなどが挙げられる。例えば、気温が適温である時と比較し、気温が高すぎる場合や低すぎる場合は不満度が高まりやすくなるといえる。そこで、気温が適温の場合は不満度が低くなり、気温が適温から外れると不満度が高くなるモデルを用いてもよい。同様に、雨の場合には、晴天の場合よりも不満度が高まりやすいと考えられる。そこで、雨天の時は晴天の時よりも不満度が高くなるモデルを用いてもよい。また、カメラ3000を用いて監視している施設が試合を行うスタジアム等である場合、試合の勝敗なども外的要因になりうる。例えば、群衆を構成する人が試合負けている、あるいは負けたチームのサポータである場合、より高い不満度になるようにモデル化する。
<<監視対象の危険度>>
例えば指標値算出部2020は、監視対象について、その監視対象の周辺で何か事件が起こったとき(例えば不審物が爆発した場合や凶器を持った人物が出現した場合など)にどれだけ大きなダメージが生じ得るか、すなわちその監視対象の周辺の危険性の度合いを、その監視対象の危険度として算出する。
具体的には、人が密集しているところは、そこで事件が生じると被害者が多くなることから危険度が高い。また、人が密集していなくても、建物等の構造上の特性からそこで事件が生じたときに群衆がパニックになって避難が困難になる場所は危険度が高い。具体的には、その場所が収容できる人数に対して、出口が少なかったり、出口の間口が小さかったりする場合や、出口までに距離があったりする場合、その場所の危険度は高いといえる。
このような危険度は、建物の構造上の特徴と群衆の状態によって決まり、事前に様々な群衆状態に対して群衆の挙動のシミュレーションを行うことで、危険度を算出するモデルを生成することができる。そして、指標値算出部2020は、実際に撮像画像に写っているある場所における群衆の状態(密度や流れ)の特徴量を上記モデルに適用することで、その場所の危険度を算出する。なお、群衆が存在する場所は、その群衆が写っている撮像画像を撮像したカメラ3000によって特定できる。例えばカメラ3000の視野が固定である場合や視野が変化する範囲が狭い場合、ある撮像画像に写っている監視対象が存在する場所は、その撮像画像を撮像したカメラ3000のID等で一意に特定できる。また、カメラ3000が向きを変えながら広い範囲を監視する場合、ある撮像画像に写っている監視対象が存在する位置は、例えばそのカメラ3000のID等及び撮像時のカメラ3000の向きに基づいて特定できる。
なお、指標値算出部2020は、監視対象とする群衆の特性を考慮して危険度を算出してもよい。例えば指標値算出部2020は、移動に時間がかかる群衆(例えば年配の人が集まった群衆や歩行制約者の群衆など)に対して高い危険度を算出するモデルを用いる。さらに、指標値算出部2020は、天気等の外的要因を考慮して危険度を算出するモデルを用いてもよい。具体的には、指標値算出部2020は、天気が悪くて環境光が弱かったり、雨で床が濡れていたりする場合は危険度が上がるモデルなどを用いる。また、老人や子供、歩行制約者など、群衆の属性が別途取得可能な場合には、この属性の情報も考慮して危険度を算出してもよい。
<<監視されている度合い>>
画像処理装置2000は、監視対象が監視されていない度合い(以下、監視手薄度)を、監視対象の状態としてもよい。ここで、カメラ3000が設置されている施設において、現場にいる警備員が監視を行っているとする。現場にいる警備員は、一人で広範囲を担当しなければならなかったり、警備中に来場者の応対をしなければならなかったりすることがある。そのため、監視対象が警備員に監視されている度合いには、ばらつきがある。
そこで、指標値算出部2020は、監視対象の監視手薄度を、監視対象の状態として扱う。例えば監視手薄度は、監視対象と、その監視対象の付近にいる警備員との間の距離によって算出できる。具体的には、監視対象と警備員との間の距離が長いほど、監視手薄度が大きくなるようにする。
具体例として、監視手薄度は、警備員からの距離 d が増えると大きくなる単調非減少関数 f(d) によってモデル化できる。この際、監視手薄度は、警備員の向きも考慮してモデル化されてもよい。具体的には、監視手薄度を、上記距離 d と、警備員の向いている向きと監視対象が位置する方向とのずれの角度(警備員の位置から監視対象への方向を表すベクトルと警備員の向きを表すベクトルがなす角)の絶対値θとで定まる関数 f(d, θ) によってモデル化する。ここで、f(d,θ) は、θに対する単調非減少関数とする。距離と方向の影響を独立とみなしてモデル化する場合には、g(d) と h(θ) をそれぞれ距離 d と角度のずれの絶対値θに関する単調非減少関数とし、f(d,θ) = g(d)h(θ) のようにモデル化できる。
また、監視手薄度の算出には、警備員が警備に注力している度合い(以下、警備注力度)を利用してもよい。警備注力度は、例えば警備員の状態や姿勢などによって定まる。例えば、周囲を見回して警備すべき警備員が下や上を向いている場合、その警備員の警備注力度は低いといえる。また、警備員の姿勢が正面を向いている姿勢であったとしても、警備員が警備以外の動作をしている場合、その警備員の警備注力度は低いといえる。警備以外の動作には、例えば顧客の応対する動作、携帯電話で連絡を取る動作、又はポールを設置する動作などがある。
ここで、指標値算出部2020が警備員の状態や姿勢を把握する方法は様々である。例えば指標値算出部2020は、撮像画像に写っている警備員の状態や姿勢を解析する。また例えば、指標値算出部2020は、警備員が持っている携帯端末からその携帯端末の姿勢情報を取得することで、警備員の姿勢を把握してもよい。携帯端末の姿勢情報は、例えばその携帯端末が有する加速度センサによって計測された3次元方向それぞれについての加速度に関する情報である。
指標値算出部2020は、上述した警備員の状態などに応じて、例えば0以上1以下の値を示す警備注力度を算出する。そして指標値算出部2020は、前述した f(d, θ) などのモデルを用いて監視手薄度を算出し、さらにその値に警備員の警備注力度を掛け合わせることで、最終的な監視手薄度を算出する。
さらに、指標値算出部2020は、前述の危険度を考慮して監視手薄度を算出してもよい。具体的には、危険度が高いほど監視すべき監視対象であるといえるため、上述の方法で算出した監視手薄度が同じであったとしても、危険度が高い監視対象の方が、最終的に算出する監視手薄度が高くなるようにする。例えば指標値算出部2020は、ある監視対象について、前述の方法で危険度及び監視手薄度を算出し、これらを掛け合わせた値を、最終的に算出する監視手薄度とする。
なお、警備員が複数いる場合、指標値算出部2020は、ある監視対象に対する監視手薄度を、各警備員についてそれぞれ算出する監視手薄度を用いて算出してもよい。例えば指標値算出部2020は、ある監視対象に対する監視手薄度を、各警備員についてそれぞれ算出したその監視対象に対する監視手薄度の統計値(最小値、最大値、又は平均値など)として算出する。
ここで、指標値算出部2020は、上述の警備注力度を監視手薄度の値としてもよい。
[実施形態2]
図8は、実施形態2に係る画像処理装置2000を示すブロック図である。図8において、矢印は情報の流れを表している。さらに、図8において、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表している。
実施形態2の画像処理装置2000は、表示色決定部2060を有する。実施形態2の表示色決定部2060は、監視対象について、その監視対象について算出した指標値に応じた表示色を決定する。そして、提示部2040は、提示対象画像において、監視対象の色又はその監視対象の周辺の色を、その監視対象について決定した表示色に変更する。
例えば表示色決定部2060は、監視対象の指標値の大きさに応じてその監視対象の色の濃さを変更することで、その監視対象の表示色を決定する。例えば、表示色決定部2060は、指標値が大きいほど監視対象の色が濃くなるようにする。逆に、表示色決定部2060は、指標値が小さいほど監視対象の色が濃くなるようにしてもよい。
その他にも例えば、表示色決定部2060は、監視対象を1種類の色で表し、指標値の大きさに基づいてその色の濃さを決定することで、その監視対象の表示色を決定する。例えば表示色決定部2060は、監視対象の表示色を、その監視対象の指標値に応じた濃さの黒色にする。図9は、指標値の大きさに基づいて黒色が濃くなるカラーマップを例示する図である。図9のカラーマップでは、点の大きさが大きいほど(右側に行くほど)黒色が濃くなることを表している。また、表示色決定部2060は、監視対象の表示色を、RGBのいずれか一種類の色を用いて表し、指標値の大きさに応じてその色の濃さを決定するようにしてもよい。例えば表示色決定部2060は、監視対象の表示色を赤色にし、かつその監視対象の指標値が大きいほど表示色の赤色を濃くする。
その他にも例えば、表示色決定部2060は、特定のカラーマップを用い、カラーマップからその監視対象の指標値に対応する色を決定し、その色をその監視対象の表示色とする。利用するカラーマップの例として、ヒートマップなどに用いられる虹色のカラーマップがある。代表的な虹色のカラーマップは、図10に表すように、赤、橙、黄、緑、青、藍、及び紫のグラデーションで構成される。図10では、指標値が大きい順に、赤、橙、黄、緑、青、藍、及び紫となっている。ただし、表示色決定部2060が利用するカラーマップは図1に示すカラーマップに限定されない。表示色決定部2060は、任意のカラーマップを用いることができる。なお、表示色決定部2060が利用するカラーマップは、画像処理装置2000の内部又は外部に設ける記憶部に記憶しておく。
なお、提示部2040は、監視対象全体の色ではなく、監視対象の一部の色のみを変更してもよい。例えば提示部2040は、監視対象が人である場合、監視対象の顔の色のみを変更する。
<具体例>
図11は、監視対象及びその周辺の色を、監視対象の位置の変化度合いを示す指標値に応じた色に変更する様子を概念的に例示する図である。図11が示す撮像画像10−1と10−2は、それぞれ異なる時点で同じ通路を撮像した画像である。図11(a)に示す撮像画像10−1は、図11(b)に示す撮像画像10−2によりも前に撮像された画像である。撮像画像10−1と10−2とを比較すると、人20の位置はほぼ変化しておらず、それ以外の人の位置は大きく変化している。ここで、滞留している人は注意して監視すべき人であると考えられる。
そこで表示色決定部2060は、指標値が小さい監視対象(人)ほど濃い色になるように、表示色を決定する。そして、提示部2040は、撮像画像10−2において、監視対象及びその周辺を、決定した表示色に変更する。その結果、人20及びその周辺の色は濃い色となり、その他の人及びその周辺は薄い色になっている。なお、図11では、図9の場合と同様、点の大きさが大きいほど、濃い色を表している。また、図11(b)における矢印は、人が移動していることを説明するために描画したものであり、実際の撮像画像上に矢印を描画する必要はない。
<作用・効果>
本実施形態の画像処理装置2000によれば、監視対象の状態の変化度合いに基づいて撮像画像の表示色が決定され、その表示色を用いた表示が提示対象画像上に提示される。そのため本実施形態の画像処理装置2000によれば、提示対象画像上に指標値をそのまま表示する方法と比較し、監視対象の状態の変化度合いを直感的に把握することができる。よって、提示対象画像を見る監視員等にとって、監視対象の現状がより把握しやすくなる。
[実施形態3]
実施形態3の画像処理装置2000の構成は、実施形態1又は2の画像処理装置2000と同様の構成を有する。
実施形態3の提示部2040は、監視対象の指標値に基づいて、提示対象画像上に、監視対象を強調する表示を提示する。例えば、提示部2040は、提示対象画像上に、指標値が大きい監視対象ほど強調する表示を提示したり、指標値が小さい監視対象ほど強調する表示を提示したりする。
<枠線を用いた強調表示>
例えば提示部2040は、監視対象の周辺に、指標値の大きさに応じた太さの枠線を表示する。この場合、例えば提示部2040は、以下の式(2)を用いて枠線の太さ b を算出する。b0 は太さの初期値である。I は、指標値算出部2020が算出した指標値である。αは比例定数である。なお、提示部2040が提示する枠線の形状は任意である。
Figure 2020078058
指標値が大きい監視対象ほど強調して表示する場合、提示部2040は、監視対象の指標値が大きいほど枠線を太くする。この場合、b0 は太さの下限値であり、αは正の実数となる。一方、指標値が小さい監視対象ほど強調して表示する場合、提示部2040は、監視対象の指標値が小さいほど枠線を太くする。この場合、b0 は太さの上限値であり、αは負の実数となる。
なお提示部2040は、監視対象の周辺に枠線を表示する方法と同様の方法で、監視対象の輪郭線の太さを変更してもよい。具体的には、提示部2040は、強調する監視対象の輪郭線をする。
また提示部2040は、監視対象の指標値に応じた頻度で枠線を点滅させることで強調表示を行ってもよい。例えば提示部2040は、指標値が大きい監視対象ほど強調する場合、指標値が大きい監視対象について提示する枠線ほど、単位時間辺りの点滅回数を多く(点滅間隔を短く)する。同様に、提示部2040は、指標値が小さい監視対象ほど強調する場合、指標値が小さい監視対象について提示する枠線ほど、単位時間辺りの点滅回数を多く(点滅間隔を短く)する。
<<具体例>>
図12は、監視対象の周辺に枠線を提示することで強調表示を行う様子を概念的に例示する図である。図12が示す撮像画像10−1と10−2は、それぞれ異なる時点で同じ場所にある人の行列を撮像した画像である。図11の場合と同様、撮像画像10−1は撮像画像10−2によりも前に撮像された画像である。撮像画像10−1と10−2とを比較すると、上の行列30−1の長さは変化しておらず、下の行列30−2の長さは大きく変化している。ここで、行列の長さは時間が経つにつれ短くなることが好ましく、長さの変化度合いが小さい行列を注視すべきであると考えられる。
そこで提示部2040は、指標値が小さい監視対象(人)ほど枠線の太さが太くなるように、監視対象の周囲に枠線を表示する。図12では、行列30−1の周りに太い枠線が表示され、行列30−2の周りに細い枠線が表示されている。
<色を用いた強調表示>
また、実施形態3の画像処理装置2000は、実施形態2で説明した表示色決定部2060を用い、監視対象の色又は監視対象の周辺の色をその監視対象について決定した表示色に変更することで、その監視対象を強調する表示を提示してもよい。例えば指標値算出部2020は、監視対象の表示色の濃さを濃くすることで、その監視対象を強調する。また、表示色決定部2060は、強調すべき監視対象の指標値に対応する色ほど目立つ色で構成されたカラーマップを用いて、監視対象の表示色を構成する。例えば、指標値が大きい監視対象ほど強調する場合、表示色決定部2060は、大きい指標値に対応する色ほど目立つ色(赤色など)であり、小さい指標値に対応する色ほど目立たない色(灰色など)であるカラーマップを用いる。
ここで、監視対象の周辺の色をある色に変更することは、監視対象の周辺にその色の枠線を提示することでも実現できる。この場合提示部2040は、枠線の太さを、指標値に関わらず一定にしてもよいし、指標値に応じて異ならせてもよい。指標値に応じて枠線の太さを決定する方法は、前述した通りである。
<<具体例>>
図13は、監視対象の周辺に指標値に応じた色及び太さの枠線を提示することで強調表示を行う様子を概念的に例示する図である。図13が示す撮像画像10−1と10−2は、それぞれ異なる時点で同じ場所にある群衆を撮像した画像である。図11や図12の場合と同様、撮像画像10−1は撮像画像10−2によりも前に撮像された画像である。撮像画像10−1と10−2とを比較すると、右上の群衆40−1に含まれる人の数は増加し、左下の群衆40−2に含まれる人の数は減少している。
そこで、表示色決定部2060は、人数の増加度合いが大きい群衆ほど濃い色になるように、表示色を決定する。また、提示部2040は、人数の増加度合いが大きいほど枠線の太さが太くなるように、枠線の太さを決定する。結果、提示部2040は、人数の増加度合いが大きい群衆40−1の周辺に、太く濃い枠線を提示し、人数の増加度合いが少ない群衆40−2の周辺に、細く薄い枠線を提示する。
<作用・効果>
本実施形態の画像処理装置2000によれば、監視対象の指標値に基づいた程度でその監視対象を強調する表示が、提示対象画像上に提示される。そのため、提示対象画像を見る監視員等は、各監視対象の変化度合いをすぐに把握できると共に、各監視対象をどの程度注意して監視すべきかをすぐに把握することができる。
[実施形態4]
図14は、実施形態4に係る画像処理装置2000を示すブロック図である。図14において、矢印は情報の流れを表している。さらに、図14において、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表している。
実施形態4の画像処理装置2000は、監視対象の状態の変化度合いが、基準となる変化度合いからどの程度乖離しているかに基づいて、第1画像上に表示を提示する。そのために、実施形態4の画像処理装置2000は、乖離度算出部2080を有する。
乖離度算出部2080は、指標値算出部2020が算出した指標値と、基準となる変化度合いとの乖離度を算出する。そして、実施形態4の提示部2040は、提示対象画像において、乖離度が大きい監視対象ほど強調する表示を提示する。
ここで、乖離度算出部2080は、基準となる変化度合いを、画像処理装置2000の内部又は外部の記憶部から取得する。ここで、基準となる変化度合いは、何を監視対象の状態として扱うかによって異なる場合がある。その場合、上記記憶部は、基準となる変化度合いを、扱う監視対象の状態ごとに記憶しておく。
<乖離度の算出方法>
乖離度算出部2080が乖離度を算出する方法は様々である。例えば乖離度算出部2080は、下記の式(3)を用いて乖離度 k を算出する。I は監視対象について算出した指標値であり、Ibase は基準となる変化度合いである。ただし、乖離度の算出方法は下記の方法に限定されない。
Figure 2020078058
<色を用いた強調表示>
例えば実施形態4の画像処理装置2000は、乖離度に基づいて監視対象の色を変更する。この場合、実施形態4の画像処理装置2000は、表示色決定部2060を有する。
実施形態4の表示色決定部2060は、実施形態2で説明した表示色決定部2060と同様の方法で、監視対象やその周辺の色を決定する。例えば、表示色決定部2060は、監視対象について算出した乖離度に基づいてその監視対象の色の濃さを決定する。この場合、表示色決定部2060は、乖離度が0の場合は濃さを最小とし、乖離度が大きくなるほど監視対象の色を濃くする。なおこの方法を用いる場合において、指標値が負の値も取り得る場合、乖離度は、指標値と基準値との乖離の絶対値で表される。例えば、乖離度は、式(3)で算出される値の絶対値で表される。
また表示色決定部2060は、乖離度が0である場合における監視対象の色の濃さを基準の濃さとし、乖離度が正の方向に大きくなる(基準値より大きくなる)ほど監視対象の色を濃くし、乖離度が負の方向に大きくなる(基準値より小さくなる)ほど監視対象の色を薄くする。図15は、基準の濃さが定められている場合における、乖離度に応じて表示色の濃さを決定する方法を概念的に例示する図である。例えば表示色決定部2060は、基準の変化度合いに対応する色の濃さを、監視対象の本来の色の濃さにする。つまり、乖離度が0である場合には、監視対象の色の濃さが変更されない。そして、表示色決定部2060は、指標値が基準の変化度合いより大きい場合(乖離度が正である場合)、監視対象の色を本来の色より濃くし、指標値が基準の変化度合いより小さい場合(乖離度が負である場合)、監視対象の色を本来の色より薄くする。
なお、実施形態2で説明したRGBの内の一種類の色の濃さを用いる場合や特定のカラーマップを用いる場合に、乖離度に応じて表示色を決定する方法も、上述した乖離度に応じて監視対象の色の濃さを変更する方法と同様となる。
<強調表示>
提示部2040は、実施形態3で説明した方法と同様の方法により、監視対象について算出した乖離度の大きさに基づいて、その監視対象を強調する表示を提示してもよい。
<<枠線を用いた強調表示>>
例えば提示部2040は、実施形態3と同様に、枠線や色を用いて強調表示を行う。この場合、例えば提示部2040は、数式(4)にしたがって監視対象の枠線の太さ b' を決定する。ここで、k は前述の乖離度を表す。例えばαを正の実数とすると、乖離度が大きいほど枠線の太さが太くなる。
Figure 2020078058
また実施形態3と同様に、提示部2040は、乖離度に応じて監視対象の輪郭線の太さを変更したり、乖離度に応じた頻度で枠線を点滅させたりすることで強調表示を行ってもよい。
<<色を用いた強調表示>>
実施形態4の表示色決定部2060は、実施形態3の表示色決定部2060と同様に、監視対象の表示色を変更することで、監視対象を強調する表示を提示してもよい。具体的には、表示色決定部2060は、乖離度が大きい監視対象ほど強調したい場合、乖離度が大きいほど表示色の濃さを濃くしたり、大きい乖離度に対応する色ほど目立つ色で構成されたカラーマップを用いて表示色を決定する。同様に、表示色決定部2060は、乖離度が小さい監視対象ほど強調したい場合、乖離度が小さいほど表示色の濃さを濃くしたり、小さい乖離度に対応する色ほど目立つ色で構成されたカラーマップを用いて表示色を決定する。
<作用・効果>
本実施形態によれば、監視対象の状態の変化度合いが、基準となる変化度合いからどの程度乖離しているかに基づいて、監視対象を強調する表示が提示対象画像上に提示される。基準となる変化度合いを導入することにより、監視対象を強調すべき度合いをより正確に求めることができる。よって、監視員等は、各監視対象について、注意して監視すべき度合いをより正確に把握することができる。
[実施形態5]
実施形態4の画像処理装置2000の構成は、実施形態1と同様に図1で表される。
実施形態4の指標値算出部2020は、算出された監視対象の状態の変化度合いに基づいて、その算出に用いられた各撮像画像が撮像された時点以降における、その監視対象の状態の変化度合いの予測値を算出する。そして、指標値算出部2020は、監視対象について算出した予測値を、その監視対象の指標値とする。
例えば指標値算出部2020は、ある時点 t から見て過去の所定期間に撮像された複数の撮像画像を用いて、時点 t の所定時間後における監視対象の状態の変化度合いの予測値を算出する。そして、時点 t に表示画面に提示される提示対象画像上に、上記予測値に基づく表示を提示する。
例えば指標値算出部2020は、取得した複数の撮像画像を用いて、監視対象の状態を予測するモデルを生成する。なお、サンプルした値から予測モデルを生成する方法は既知の手法であるため、詳細については省略する。そして、指標値算出部2020は、取得した複数の撮像画像から生成した監視対象の状態を予測するモデルを用いて、モデルの生成に用いられた撮像画像が撮像された時点以降における監視対象の状態の変化度合いの予測値を算出する。
例えば、監視対象の状態を予測するモデルが f(t) で表されるとする。t は時点を表し、f(t) は時点 t における監視対象の状態の予測値である。この場合、例えば指標値算出部2020は、ある時点 t1 から未来の時点 t2 までの間における監視対象の状態の変化度合いを、次の式(5)で算出する。a は監視対象の状態の変化度合いの予測値を表す。ただし、下記の式(5)はあくまで例示であり、上記予測値を算出する方法は式(5)を用いる方法に限定されない。
Figure 2020078058
なお、t1 は未来のある時点であってもよいし、現時点であってもよいし、過去のある時点であってもよい。t1 が現時点あるいは過去のある時点の場合、f(t) の値を、予測モデルを用いて算出する代わりに、実測された値に基づいて計算してもよい。
また、指標値算出部2020は、予め用意されている予測モデルを用いて、監視対象の状態の変化度合いの予測値を算出してもよい。この場合、指標値算出部2020は、取得した撮像画像における各監視対象の状態を予測モデルに対する入力として用いる。この予測モデルは、指標値算出部2020の内部又は外部に記憶しておく。
さらに、指標値算出部2020は、あるカメラ3000−1によって撮像された撮像画像上に予測値に基づく表示を提示する場合、そのカメラ3000−1の周辺にある別のカメラ3000によって撮像された撮像画像を利用してもよい。例えば指標値算出部2020は、カメラ3000−1に隣接するカメラ3000−2が撮像している撮像画像を解析する。その結果、例えばカメラ3000−1の撮像範囲になっている場所へ群衆が向かっているとする。この場合、提示部2040は、カメラ3000−1によって撮像された撮像画像のうち、その群衆が移動してくると予測される領域に、その群衆について算出した状態の変化度合いの予測値に基づく表示を提示する。具体的には、提示部2040は、カメラ3000−1によって撮像された撮像画像のうち、群衆が流入してくると予測される領域について、その領域の色を変更したり、その領域を枠線で囲んだりする処理を行う。
<作用・効果>
本実施形態によれば、監視対象の状態の変化度合いの予測値に基づく表示が、提示対象画像上に提示される。そのため、監視員等は、今後の行動を注視した方がよい監視対象を即座に把握することができる。
[実施形態6]
実施形態6において、あるカメラ3000(以下、カメラ3000−1)によって撮像された撮像画像は、表示画面4000によって表示される期間と表示されない期間がある。例えば1つの表示画面4000に、複数のカメラ3000によって撮像された撮像画像を時分割で表示させる場合などが該当する。
そこで、実施形態6の指標値算出部2020は、カメラ3000−1によって撮像された撮像画像が、ある期間表示画面4000に表示されず、その期間後に表示画面4000に表示される場合、その期間の前後において監視対象の状態が変化した度合いに基づいて、その監視対象の指標値を算出する。
図16は、表示画面4000が複数のカメラ3000によって撮像された撮像画像を時分割で表示する様子を概念的に例示する図である。図16の場合、期間 p1 と p3 ではカメラ3000−1によって撮像された撮像画像が表示され、期間 p2 では別のカメラ3000−2によって撮像された撮像画像が表示される。この場合、指標値算出部2020は、期間 p2 の前における監視対象の状態と、期間 p2 の後における監視対象の状態との間の変化度合いに基づいて、指標値を算出する。以下、カメラ3000−1によって撮像された撮像画像が表示画面4000に表示されない期間(図16における p2 など)を、非表示期間と表記する。
例えば指標値算出部2020は、非表示期間前に表示画面4000に提示される所定数の撮像画像と、非表示期間後に表示画面4000に提示される所定時間分(所定数)の撮像画像を用いて、非表示期間経過後の提示に利用する指標値を算出する。図17は、実施形態6の指標値算出部2020が指標値を算出する方法を説明するための図である。期間 p1、p2、及び p3 は、図16と同様である。指標値算出部2020は、p1 の期間の一部である期間 p4 において表示画面4000に表示される撮像画像と、p3 の期間の一部である p5 において表示画面4000に表示される撮像画像とを用いて、監視対象の指標値を算出する。そして、提示部2040は、時点 t に表示画面4000に表示される提示対象画像上に、算出した指標値に基づく表示を提示する。なお、期間 p4 の長さと期間 p5 の長さは、同じでもよいし、異なってもよい。
例えば提示部2040は、期間 p2 の前後における監視対象の状態の変化度合いを監視員等が十分に把握できるようにするため、時点 t から所定期間(例えば10秒間)、期間 p4 と p5 との間における監視対象の状態の変化度合いに基づく表示を、撮像画像上に提示し続ける。
図18は、実施形態6の画像処理装置2000によって実行される処理の流れを説明するためのフローチャートである。ステップS202において、表示画面4000は、カメラ3000−1によって撮像された撮像画像を表示する。ステップS204において、表示画面4000の表示対象が、カメラ3000−1からカメラ3000−2に切り替えられる。ステップS206において、表示画面4000は、カメラ3000−2によって撮像された撮像画像を表示する。ステップS208において、表示画面4000の表示対象が、カメラ3000−2からカメラ3000−1に切り替えられる。
ステップS210において、指標値算出部2020は、S202で表示されていた監視対象の状態と、これから表示する監視対象の状態との間の変化の度合いを示す指標値を算出する。ステップS212において、指標値算出部2020は、カメラ3000−1によって撮像された撮像画像上に算出した指標値に基づく表示を提示する。この表示が提示された撮像画像は、表示画面4000上に表示される。
なお、指標値算出部2020は、カメラ3000−1によって撮像された撮像画像が表示画面4000に表示されていない期間が所定時間より短い場合、「カメラ3000−1によって撮像された撮像画像が表示画面4000に表示され続けていた」とみなしてもよい。例えば、表示対象のカメラを1秒程度の短い時間だけ別のカメラに切り替えただけなら、監視員は同じカメラの映像を見続けていたとみなしても問題ないと考えられるためである。
<作用・効果>
本実施形態によれば、カメラ3000−1によって撮像された撮像画像が、ある期間表示画面4000に表示されず、その期間後に表示画面4000に表示される場合、その期間の前後において監視対象の状態が変化した度合いを示す指標値が算出される。こうすることで、監視員等は、例えば表示画面4000のチャンネルをカメラ3000−1の映像からカメラ3000−2の映像に切り替えてしばらく後、再度表示画面4000のチャンネルをカメラ3000−1の映像に切り替えた際、前回カメラ3000−1の映像を見た時と比べて各監視対象の状態がどの程度変化したかを即座に把握することができる。よって、特定のカメラ3000が撮像した撮像画像のみを監視し続けることが難しい場合でも、あるカメラ3000が撮像した画像を見た時に、そのカメラ3000に写っている監視対象の状態の変化度合いを即座に把握することができる。
[実施形態7]
実施形態7の画像処理装置2000は、実施形態1の画像処理装置2000と同様に、図1で表される。
例えば、表示画面4000の大きさが大きい場合など、表示画面4000を見る監視員等が一度に表示画面4000の全体を注視できない場合がある。そこで実施形態7の指標値算出部2020は、表示画面4000のある部分領域(以下、第1部分領域)に表示される監視対象について、第1部分領域がユーザ(監視員など)の視線方向に対応していなかった期間の前後における監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する。そして、実施形態7の提示部2040は、上記期間の後に表示される撮像画像のうちの第1部分領域に表示される領域上に、算出した指標値に基づく表示を提示する。
図19は、ユーザの視線方向と部分領域との関係を例示する図である。図19において、視線方向50−1は部分領域60−1に対応する視線方向であり、視線方向50−2は部分領域60−2に対応する視線方向である。なお、図を簡潔にするため、部分領域に対応する視線方向を1つの矢印で表しているが、実際には、部分領域に対応する視線方向はある程度の幅を持つ。例えば視線方向50−1は、ユーザが部分領域60−1に含まれる監視対象を注視できる程度に、部分領域60−1がユーザの視界に入る視線の方向であればよい。
実施形態7の指標値算出部2020が行う処理の基本的な原理は、実施形態6の指標値算出部2020が行う処理の原理と同様である。具体的には、指標値算出部2020は、「部分領域がユーザの視線方向に対応する領域に含まれている期間」を、実施形態6における「カメラ3000−1による撮像画像が表示画面4000に表示されている期間」と同様に扱う。また指標値算出部2020は、「部分領域がユーザの視線方向に含まれていない期間」を、実施形態6における「カメラ3000−1による撮像画像が表示画面4000に表示されていない期間」と同様に扱う。
<ユーザの視線方向の取得>
指標値算出部2020は、ユーザの視線方向を取得する。視線方向は、例えば「水平方向の角度、垂直方向の角度」の組み合わせで表される。ここで、水平方向の角度や垂直方向の角度の基準(0度とする方向)は任意である。
例えばユーザの視線方向は、ユーザの顔や目をカメラ等で撮像し、撮像された画像を解析することで算出される。ユーザの顔や目を撮像するカメラは、例えば表示画面4000の付近に設置する。ユーザの顔や目を撮像して視線方向を検出する技術は既知の技術であるため、詳細な説明は省略する。なお、ユーザの視線方向を検出する処理部(以下、視線方向検出部)は、画像処理装置2000の内部に設けられてもよいし、外部に設けられてもよい。
<具体的な方法>
例えば、指標値算出部2020は、表示画面4000を予め所定数の部分領域に分割して扱う。そして、指標値算出部2020は、視線方向検出部から監視員の視線方向を取得し、その視線方向がどの部分領域に対応するか割り出す。そして、割り出した部分領域が、前回割り出した部分領域と異なる場合、ユーザの視線方向に対応する部分領域が変化したことを把握する。
図20は、監視員の視線方向に対応する部分領域と、監視員の視線方向が変化した時点とを対応づける情報をテーブル形式で例示する図である。このテーブルを、視線情報テーブル100と表記する。視線情報テーブル100は、時点102及び部分領域ID104という2つの列を有する。視線情報テーブル100の各レコードは、時点102が示す時点からユーザの視線方向に含まれていた部分領域のIDを、部分領域ID104に示す。
図20では、時点t1とt4において、監視員の視線方向に対応する領域が部分領域1となっている。そこで、指標値算出部2020は、時点t1とt2との間の期間(部分領域1がユーザの視線方向に対応していた期間)における監視対象の状態と、時点t4以降(再度部分領域1がユーザの視線方向に対応するようになった時点以降)における監視対象の状態との間の変化度合いを示す指標値を、その監視対象の指標値として算出する。
なお、指標値算出部2020は、ユーザの視線方向が別の部分領域の方へ変更された期間が所定時間より短い場合、「ユーザは同じ部分領域を見続けていた」とみなしてもよい。例えば、監視員がある部分領域から1秒程度の短い時間目を離しただけなら、「監視員はその部分領域を見続けていた」とみなしても問題ないと考えられるためである。
また、指標値算出部2020は、ユーザの視線方向の代わりに、ユーザの顔の向きを利用してもよい。ユーザの顔の向きを取得したりユーザの顔の向きを利用する方法は、ユーザの視線方向を検出したりユーザの視線方向を利用する方法と同様である。
<作用・効果>
本実施形態によれば、ある領域を監視していない期間があった場合、次にその領域を見た際に、前回その領域を見た時からの各監視対象の状態の変化度合いを示す表示が、表示画面4000上に提示される。そのため、監視員等は、表示画面4000の全ての領域を一度に監視できない場合であっても、各領域に写っている監視対象の状態の変化度合いをすぐに把握することができる。
<変形例7−1>
実施形態7の画像処理装置2000と同様の構成で、以下に示す変形例7−1の画像処理装置2000を実現してもよい。当該変形例7−1の画像処理装置2000において、表示画面4000は、複数の小画面4100を有する。そして、各小画面4100には、それぞれ異なるカメラ3000によって撮像された撮像画像が表示される。
変形例7−1の指標値算出部2020は、ある小画面4100−1に表示されている監視対象について、その小画面4100−1がユーザの視線方向に対応する領域に含まれていなかった期間の前後における監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する。そして、変形例7−1の提示部2040は、上記期間の後に小画面4100−1に表示される撮像画像に、算出した指標値に基づく表示を提示する。
小画面4100は、実施形態7における部分領域と同様に扱うことができる。そのため、変形例7−1の指標値算出部2020が行う処理の基本的な原理は、実施形態7の指標値算出部2020が行う処理の原理と同様である。具体的には、指標値算出部2020は、「小画面4100−1がユーザの視線方向に含まれている期間」を、実施形態7における「部分領域がユーザの視線方向に含まれている期間」と同様に扱う。また指標値算出部2020は、「小画面4100−1が監視員によって見られていない期間」を、実施形態7の「部分領域がユーザの視線方向に含まれていない期間」と同様に扱う。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
以下、参考形態の例を付記する。
1. カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する指標値算出手段と、
前記カメラによって撮像された第1撮像画像上に、前記指標値に基づく表示を提示する提示手段と、
を有する画像処理装置。
2. 前記監視対象について、前記指標値に応じた表示色を決定する第1表示色決定手段を有し、
前記提示手段は、前記第1撮像画像において、前記監視対象の色又はその監視対象の周辺の色を、その監視対象について決定した前記表示色に変更する1.に記載の画像処理装置。
3. 前記提示手段は、前記指標値が大きい監視対象ほど強調する表示を提示するか、又は前記指標値が小さい監視対象ほど強調する表示を提示する1.又は2.に記載の画像処理装置。
4. 前記指標値と基準となる変化度合いとの乖離度を算出する乖離度算出手段を有し、
前記提示手段は、前記第1撮像画像において、前記乖離度が大きい監視対象ほど強調する表示を提示するか、又は前記乖離度が小さい監視対象ほど強調する表示を提示する1.に記載の画像処理装置。
5. 前記監視対象に対し、その監視対象について算出した前記乖離度に応じた表示色を決定する第2表示色決定手段を有し、
前記提示手段は、前記第1撮像画像において、前記監視対象の色又はその監視対象の周辺の色を、その監視対象に対して決定した前記表示色に変更する4.に記載の画像処理装置。
6. 前記指標値算出手段は、算出された前記監視対象の状態の変化度合いを用いて、その算出に用いられた各撮像画像が撮像された時点以降における、その監視対象の状態の変化度合いの予測値を算出し、その予測値を前記指標値とする1.乃至5.いずれか一つに記載の画像処理装置。
7. 前記指標値算出手段は、前記カメラによって撮像された撮像画像を表示する表示画面において、ある期間撮像画像が表示されない場合、その期間の前に表示される監視対象の状態と、その期間の後に表示される監視対象の状態との間の変化度合いを示す前記指標値を算出し、
前記提示手段は、前記期間の後に表示される撮像画像を前記第1撮像画像として用いる1.乃至6.いずれか一つに記載の画像処理装置。
8. 前記指標値算出手段は、前記撮像画像を表示する表示画面の第1部分領域が、ある期間その表示画面を見るユーザの視線方向又は顔方向に対応する画面領域に含まれていない場合、その期間の前に前記第1部分領域に表示される前記監視対象の状態と、その期間の後に前記第1部分領域に表示される前記監視対象の状態との間の変化度合いを示す指標値を算出し、
前記提示手段は、前記期間の後に表示される前記撮像画像を前記第1撮像画像として用い、その第1撮像画像のうちの前記第1部分領域に表示される領域上に、前記第1部分領域について算出した前記指標値に基づく表示を提示する1.乃至7.いずれか一つに記載の画像処理装置。
9. 前記指標値算出手段は、前記監視対象の位置の変化度合いを示す指標値を算出する1.乃至8.いずれか一つに記載の画像処理装置。
10. 前記指標値算出手段は、前記監視対象が前記画像に写っている頻度の変化度合いを示す指標値を算出する1.乃至9.いずれか一つに記載の画像処理装置。
11. 前記指標値算出手段は、前記監視対象に含まれる複数のオブジェクトの密集度合いの変化度合いを示す指標値を算出する1.乃至10.いずれか一つに記載の画像処理装置。
12. 前記監視対象はオブジェクトの行列を含み、
前記指標値算出手段は、前記行列の長さ又は速さの変化度合いを示す指標値を算出する1.乃至11.いずれか一つに記載の画像処理装置。
13. 前記指標値算出手段は、前記監視対象に含まれるオブジェクトの数の変化度合いを示す指標値を算出する1.乃至12.いずれか一つに記載の画像処理装置。
14. 前記監視対象は人を含み、
前記指標値算出手段は、前記監視対象の前記指標値として、その監視対象が持つ不満度の変化度合いを示す指標値を算出する1.乃至13.いずれか一つに記載の画像処理装置。
15. 前記監視対象は人又は場所を含み、
前記指標値算出手段は、前記監視対象の前記指標値として、その監視対象の危険度の変化度合いを示す指標値を算出する1.乃至14.いずれか一つに記載の画像処理装置。
16. 前記監視対象は人又は場所を含み、
前記指標値算出手段は、前記監視対象の前記指標値として、その監視対象が監視されている度合いの変化度合いを示す指標値を算出する1.乃至15.いずれか一つに記載の画像処理装置。
17. カメラ、表示画面、及び1.乃至16.いずれか一つに記載の画像処理装置を有する監視システムであって、
前記カメラは、それぞれ異なる時点で撮像を行うことで、複数の撮像画像を生成し、
前記表示画面は、前記提示手段によって前記指標値に基づく表示が提示された前記第1撮像画像を表示する監視システム。
18. コンピュータによって実行される画像処理方法であって、
カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する指標値算出ステップと、
前記カメラによって撮像された第1撮像画像上に、前記指標値に基づく表示を提示する提示ステップと、
を有する画像処理方法。
19. 前記監視対象について、前記指標値に応じた表示色を決定する第1表示色決定ステップを有し、
前記提示ステップは、前記第1撮像画像において、前記監視対象の色又はその監視対象の周辺の色を、その監視対象について決定した前記表示色に変更する18.に記載の画像処理方法。
20. 前記提示ステップは、前記指標値が大きい監視対象ほど強調する表示を提示するか、又は前記指標値が小さい監視対象ほど強調する表示を提示する18.又は19.に記載の画像処理方法。
21. 前記指標値と基準となる変化度合いとの乖離度を算出する乖離度算出ステップを有し、
前記提示ステップは、前記第1撮像画像において、前記乖離度が大きい監視対象ほど強調する表示を提示するか、又は前記乖離度が小さい監視対象ほど強調する表示を提示する18.に記載の画像処理方法。
22. 前記監視対象に対し、その監視対象について算出した前記乖離度に応じた表示色を決定する第2表示色決定ステップを有し、
前記提示ステップは、前記第1撮像画像において、前記監視対象の色又はその監視対象の周辺の色を、その監視対象に対して決定した前記表示色に変更する21.に記載の画像処理方法。
23. 前記指標値算出ステップは、算出された前記監視対象の状態の変化度合いを用いて、その算出に用いられた各撮像画像が撮像された時点以降における、その監視対象の状態の変化度合いの予測値を算出し、その予測値を前記指標値とする18.乃至22.いずれか一つに記載の画像処理方法。
24. 前記指標値算出ステップは、前記カメラによって撮像された撮像画像を表示する表示画面において、ある期間撮像画像が表示されない場合、その期間の前に表示される監視対象の状態と、その期間の後に表示される監視対象の状態との間の変化度合いを示す前記指標値を算出し、
前記提示ステップは、前記期間の後に表示される撮像画像を前記第1撮像画像として用いる18.乃至23.いずれか一つに記載の画像処理方法。
25. 前記指標値算出ステップは、前記撮像画像を表示する表示画面の第1部分領域が、ある期間その表示画面を見るユーザの視線方向又は顔方向に対応する画面領域に含まれていない場合、その期間の前に前記第1部分領域に表示される前記監視対象の状態と、その期間の後に前記第1部分領域に表示される前記監視対象の状態との間の変化度合いを示す指標値を算出し、
前記提示ステップは、前記期間の後に表示される前記撮像画像を前記第1撮像画像として用い、その第1撮像画像のうちの前記第1部分領域に表示される領域上に、前記第1部分領域について算出した前記指標値に基づく表示を提示する18.乃至24.いずれか一つに記載の画像処理方法。
26. 前記指標値算出ステップは、前記監視対象の位置の変化度合いを示す指標値を算出する18.乃至25.いずれか一つに記載の画像処理方法。
27. 前記指標値算出ステップは、前記監視対象が前記画像に写っている頻度の変化度合いを示す指標値を算出する18.乃至26.いずれか一つに記載の画像処理方法。
28. 前記指標値算出ステップは、前記監視対象に含まれる複数のオブジェクトの密集度合いの変化度合いを示す指標値を算出する18.乃至27.いずれか一つに記載の画像処理方法。
29. 前記監視対象はオブジェクトの行列を含み、
前記指標値算出ステップは、前記行列の長さ又は速さの変化度合いを示す指標値を算出する18.乃至28.いずれか一つに記載の画像処理方法。
30. 前記指標値算出ステップは、前記監視対象に含まれるオブジェクトの数の変化度合いを示す指標値を算出する18.乃至29.いずれか一つに記載の画像処理方法。
31. 前記監視対象は人を含み、
前記指標値算出ステップは、前記監視対象の前記指標値として、その監視対象が持つ不満度の変化度合いを示す指標値を算出する18.乃至30.いずれか一つに記載の画像処理方法。
32. 前記監視対象は人又は場所を含み、
前記指標値算出ステップは、前記監視対象の前記指標値として、その監視対象の危険度の変化度合いを示す指標値を算出する18.乃至31.いずれか一つに記載の画像処理方法。
33. 前記監視対象は人又は場所を含み、
前記指標値算出ステップは、前記監視対象の前記指標値として、その監視対象が監視されている度合いの変化度合いを示す指標値を算出する18.乃至32.いずれか一つに記載の画像処理方法。
34. コンピュータを、1.乃至16.いずれか一つに記載の画像処理装置として動作させるプログラム。
35. カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを算出する算出手段と、
前記カメラによって撮像された撮像画像上において、前記監視対象を表す領域の色を、前記変化度合いに基づく色に変更する提示手段と、
を有する画像処理装置。
36. コンピュータによって実行される画像処理方法であって、
カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを算出する算出ステップと、
前記カメラによって撮像された撮像画像上において、前記監視対象を表す領域の色を、前記変化度合いに基づく色に変更する提示ステップと、
を有する画像処理方法。
37. コンピュータを35.に記載の画像処理装置として動作させるプログラム。
38. カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを算出する算出手段と、
前記カメラによって撮像された撮像画像上において、前記変化度合いに基づいて前記監視対象を強調する提示手段と、
を有する画像処理装置。
39. コンピュータによって実行される画像処理方法であって、
カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを算出する算出ステップと、
前記カメラによって撮像された撮像画像上において、前記変化度合いに基づいて前記監視対象を強調する提示ステップと、
を有する画像処理方法。
40. コンピュータを39.に記載の画像処理装置として動作させるプログラム。
この出願は、2014年6月30日に出願された日本出願特願2014−134786号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本願発明が提供する第1画像処理装置は、カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する指標値算出手段と、前記カメラによって撮像された第1撮像画像上に、前記指標値に基づく表示を提示する提示手段と、を有する。前記提示手段は、前記変化度合いを、列車の扉が開くときと閉じるときの値に基づいて算出する。
本願発明が提供する第2の画像処理装置は、カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を連続的に表示する表示画面において、ある期間撮像画像が表示されない場合、当該期間の前に表示される前記撮像画像に映る監視対象の状態と、当該期間の後に表示される当該監視対象の状態との間の変化に応じて、当該期間の後に表示される当該監視対象を強調する表示を変化させて提示する提示手段を有する。
本願発明が提供する第3の画像処理装置は、カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を連続的に表示する表示画面において、前記表示画面の第1部分領域が、ある期間その表示画面を見るユーザの視線方向又は顔方向に対応する画面領域に含まれていない場合、当該期間の前に前記第1部分領域に表示される監視対象の状態と、当該期間の後に当該監視対象の状態との間の変化度合いに応じて、当該期間の後に表示される前記第1部分領域に映っている当該監視対象を強調する表示を変化させて提示する提示手段を有する。
本願発明が提供する第1から第の画像処理方法は、コンピュータによって実行される。
第1の画像処理方法は、カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する指標値算出ステップと、前記カメラによって撮像された第1撮像画像上に、前記指標値に基づく表示を提示する提示ステップと、を有する。前記提示ステップにおいて、前記変化度合いを、列車の扉が開くときと閉じるときの値に基づいて算出する。
第2の画像処理方法は、カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を連続的に表示する表示画面において、ある期間撮像画像が表示されない場合、当該期間の前に表示される前記撮像画像に映る監視対象の状態と、当該期間の後に表示される当該監視対象の状態との間の変化に応じて、当該期間の後に表示される当該監視対象を強調する表示を変化させて提示する提示ステップを有する。
第3の画像処理方法は、カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を連続的に表示する表示画面において、前記表示画面の第1部分領域が、ある期間その表示画面を見るユーザの視線方向又は顔方向に対応する画面領域に含まれていない場合、当該期間の前に前記第1部分領域に表示される監視対象の状態と、当該期間の後に当該監視対象の状態との間の変化度合いに応じて、当該期間の後に表示される前記第1部分領域に映っている当該監視対象を強調する表示を変化させて提示する提示ステップを有する。

Claims (23)

  1. カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する指標値算出手段と、
    前記カメラによって撮像された第1撮像画像上に、前記指標値に基づく表示を提示する提示手段と、
    を有し、
    前記指標値算出手段は、前記カメラによって撮像された撮像画像を表示する表示画面において、ある期間撮像画像が表示されない場合、その期間の前に表示される監視対象の状態と、その期間の後に表示される監視対象の状態との間の変化度合いを示す前記指標値を算出し、
    前記提示手段は、前記期間の後に表示される撮像画像を前記第1撮像画像として用いる、画像処理装置。
  2. カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する指標値算出手段と、
    前記カメラによって撮像された第1撮像画像上に、前記指標値に基づく表示を提示する提示手段と、
    を有し、
    前記指標値算出手段は、前記撮像画像を表示する表示画面の第1部分領域が、ある期間その表示画面を見るユーザの視線方向又は顔方向に対応する画面領域に含まれていない場合、その期間の前に前記第1部分領域に表示される前記監視対象の状態と、その期間の後に前記第1部分領域に表示される前記監視対象の状態との間の変化度合いを示す指標値を算出し、
    前記提示手段は、前記期間の後に表示される前記撮像画像を前記第1撮像画像として用い、その第1撮像画像のうちの前記第1部分領域に表示される領域上に、前記第1部分領域について算出した前記指標値に基づく表示を提示する、画像処理装置。
  3. カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する指標値算出手段と、
    前記カメラによって撮像された第1撮像画像上に、前記指標値に基づく表示を提示する提示手段と、
    を有し、
    前記指標値算出手段は、前記監視対象が前記撮像画像に写っている頻度の変化度合いを示す指標値を算出する、画像処理装置。
  4. カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する指標値算出手段と、
    前記カメラによって撮像された第1撮像画像上に、前記指標値に基づく表示を提示する提示手段と、
    を有し、
    前記監視対象は人を含み、
    前記指標値算出手段は、前記監視対象の前記指標値として、その監視対象が持つ不満度の変化度合いを示す指標値を算出する、画像処理装置。
  5. カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する指標値算出手段と、
    前記カメラによって撮像された第1撮像画像上に、前記指標値に基づく表示を提示する提示手段と、
    を有し、
    前記監視対象は人又は場所を含み、
    前記指標値算出手段は、前記監視対象の前記指標値として、その監視対象の危険度の変化度合いを示す指標値を算出する、画像処理装置。
  6. カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する指標値算出手段と、
    前記カメラによって撮像された第1撮像画像上に、前記指標値に基づく表示を提示する提示手段と、
    前記監視対象は人又は場所を含み、
    前記指標値算出手段は、前記監視対象の前記指標値として、その監視対象が監視されている度合いの変化度合いを示す指標値を算出する、画像処理装置。
  7. 前記監視対象について、前記指標値に応じた表示色を決定する第1表示色決定手段を有し、
    前記提示手段は、前記第1撮像画像において、前記監視対象の色又はその監視対象の周辺の色を、その監視対象について決定した前記表示色に変更する請求項1乃至6いずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記提示手段は、前記指標値が大きい監視対象ほど強調する表示を提示するか、又は前記指標値が小さい監視対象ほど強調する表示を提示する請求項1乃至7いずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記指標値と基準となる変化度合いとの乖離度を算出する乖離度算出手段を有し、
    前記提示手段は、前記第1撮像画像において、前記乖離度が大きい監視対象ほど強調する表示を提示するか、又は前記乖離度が小さい監視対象ほど強調する表示を提示する請求項1乃至6いずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記監視対象に対し、その監視対象について算出した前記乖離度に応じた表示色を決定する第2表示色決定手段を有し、
    前記提示手段は、前記第1撮像画像において、前記監視対象の色又はその監視対象の周辺の色を、その監視対象に対して決定した前記表示色に変更する請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記指標値算出手段は、算出された前記監視対象の状態の変化度合いを用いて、その算出に用いられた各撮像画像が撮像された時点以降における、その監視対象の状態の変化度合いの予測値を算出し、その予測値を前記指標値とする請求項1乃至10いずれか一項に記載の画像処理装置。
  12. 前記指標値算出手段は、前記監視対象の位置の変化度合いを示す指標値を算出する請求項1乃至11いずれか一項に記載の画像処理装置。
  13. 前記指標値算出手段は、前記監視対象に含まれる複数のオブジェクトの密集度合いの変化度合いを示す指標値を算出する請求項1乃至12いずれか一項に記載の画像処理装置。
  14. 前記監視対象はオブジェクトの行列を含み、
    前記指標値算出手段は、前記行列の長さ又は速さの変化度合いを示す指標値を算出する請求項1乃至13いずれか一項に記載の画像処理装置。
  15. 前記指標値算出手段は、前記監視対象に含まれるオブジェクトの数の変化度合いを示す指標値を算出する請求項1乃至14いずれか一項に記載の画像処理装置。
  16. カメラ、表示画面、及び請求項1乃至15いずれか一項に記載の画像処理装置を有する監視システムであって、
    前記カメラは、それぞれ異なる時点で撮像を行うことで、複数の撮像画像を生成し、
    前記表示画面は、前記提示手段によって前記指標値に基づく表示が提示された前記第1撮像画像を表示する監視システム。
  17. コンピュータによって実行される画像処理方法であって、
    カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する指標値算出ステップと、
    前記カメラによって撮像された第1撮像画像上に、前記指標値に基づく表示を提示する提示ステップと、
    を有し、
    前記指標値算出ステップにおいて、前記カメラによって撮像された撮像画像を表示する表示画面において、ある期間撮像画像が表示されない場合、その期間の前に表示される監視対象の状態と、その期間の後に表示される監視対象の状態との間の変化度合いを示す前記指標値を算出し、
    前記提示ステップにおいて、前記期間の後に表示される撮像画像を前記第1撮像画像として用いる、画像処理方法。
  18. コンピュータによって実行される画像処理方法であって、
    カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する指標値算出ステップと、
    前記カメラによって撮像された第1撮像画像上に、前記指標値に基づく表示を提示する提示ステップと、
    を有し、
    前記指標値算出ステップにおいて、前記撮像画像を表示する表示画面の第1部分領域が、ある期間その表示画面を見るユーザの視線方向又は顔方向に対応する画面領域に含まれていない場合、その期間の前に前記第1部分領域に表示される前記監視対象の状態と、その期間の後に前記第1部分領域に表示される前記監視対象の状態との間の変化度合いを示す指標値を算出し、
    前記提示ステップにおいて、前記期間の後に表示される前記撮像画像を前記第1撮像画像として用い、その第1撮像画像のうちの前記第1部分領域に表示される領域上に、前記第1部分領域について算出した前記指標値に基づく表示を提示する、画像処理方法。
  19. コンピュータによって実行される画像処理方法であって、
    カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する指標値算出ステップと、
    前記カメラによって撮像された第1撮像画像上に、前記指標値に基づく表示を提示する提示ステップと、
    を有し、
    前記指標値算出ステップにおいて、前記監視対象が前記撮像画像に写っている頻度の変化度合いを示す指標値を算出する、画像処理方法。
  20. コンピュータによって実行される画像処理方法であって、
    カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する指標値算出ステップと、
    前記カメラによって撮像された第1撮像画像上に、前記指標値に基づく表示を提示する提示ステップと、
    を有し、
    前記監視対象は人を含み、
    前記指標値算出ステップにおいて、前記監視対象の前記指標値として、その監視対象が持つ不満度の変化度合いを示す指標値を算出する、画像処理方法。
  21. コンピュータによって実行される画像処理方法であって、
    カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する指標値算出ステップと、
    前記カメラによって撮像された第1撮像画像上に、前記指標値に基づく表示を提示する提示ステップと、
    を有し、
    前記監視対象は人又は場所を含み、
    前記指標値算出ステップにおいて、前記監視対象の前記指標値として、その監視対象の危険度の変化度合いを示す指標値を算出する、画像処理方法。
  22. コンピュータによって実行される画像処理方法であって、
    カメラによってそれぞれ異なる時点で撮像された複数の撮像画像を用いて、前記撮像画像に写っている監視対象の状態の変化度合いを示す指標値を算出する指標値算出ステップと、
    前記カメラによって撮像された第1撮像画像上に、前記指標値に基づく表示を提示する提示ステップと、
    を有し、
    前記監視対象は人又は場所を含み、
    前記指標値算出ステップにおいて、前記監視対象の前記指標値として、その監視対象が監視されている度合いの変化度合いを示す指標値を算出する、画像処理方法。
  23. コンピュータを、請求項1乃至15いずれか一項に記載の画像処理装置として動作させるプログラム。
JP2019182148A 2014-06-30 2019-10-02 画像処理装置、監視システム、画像処理方法、及びプログラム Active JP6801760B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014134786 2014-06-30
JP2014134786 2014-06-30

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016531203A Division JP6597609B2 (ja) 2014-06-30 2015-06-01 画像処理装置、監視システム、画像処理方法、及びプログラム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020189231A Division JP7092177B2 (ja) 2014-06-30 2020-11-13 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020078058A true JP2020078058A (ja) 2020-05-21
JP6801760B2 JP6801760B2 (ja) 2020-12-16

Family

ID=55018960

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016531203A Active JP6597609B2 (ja) 2014-06-30 2015-06-01 画像処理装置、監視システム、画像処理方法、及びプログラム
JP2019182148A Active JP6801760B2 (ja) 2014-06-30 2019-10-02 画像処理装置、監視システム、画像処理方法、及びプログラム
JP2020189231A Active JP7092177B2 (ja) 2014-06-30 2020-11-13 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016531203A Active JP6597609B2 (ja) 2014-06-30 2015-06-01 画像処理装置、監視システム、画像処理方法、及びプログラム

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020189231A Active JP7092177B2 (ja) 2014-06-30 2020-11-13 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Country Status (5)

Country Link
US (4) US10269126B2 (ja)
JP (3) JP6597609B2 (ja)
CN (1) CN107113399A (ja)
AR (1) AR101008A1 (ja)
WO (1) WO2016002408A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022004302A1 (ja) * 2020-06-30 2022-01-06 富士フイルム株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、及びプログラム

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017081717A1 (ja) * 2015-11-09 2017-05-18 三菱電機株式会社 画像生成システム及び画像生成方法
US10346688B2 (en) * 2016-01-12 2019-07-09 Hitachi Kokusai Electric Inc. Congestion-state-monitoring system
JP6918523B2 (ja) * 2017-03-06 2021-08-11 キヤノン株式会社 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法ならびに情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラム
JP7099809B2 (ja) * 2017-07-27 2022-07-12 セコム株式会社 画像監視システム
JP6664420B2 (ja) * 2017-09-27 2020-03-13 ソフトバンク株式会社 監視システム
CN108596045B (zh) * 2018-04-02 2021-08-20 四川大学 一种基于空中监控平台的群体异常行为检测方法
US11704543B2 (en) * 2018-06-12 2023-07-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Neural network hardware acceleration with stochastic adaptive resource allocation
US11164335B2 (en) * 2018-11-06 2021-11-02 International Business Machines Corporation Passenger travel route inferencing in a subway system
JP7115277B2 (ja) * 2018-12-10 2022-08-09 トヨタ自動車株式会社 行動監視装置、行動監視システム、及び行動監視プログラム
JP2020184252A (ja) * 2019-05-09 2020-11-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 ストレス推定システム
JP6593948B1 (ja) * 2019-05-30 2019-10-23 アースアイズ株式会社 共用スペース用の監視システム及び監視方法
WO2020241034A1 (ja) * 2019-05-30 2020-12-03 アースアイズ株式会社 監視システム及び監視方法
JP2021144466A (ja) * 2020-03-12 2021-09-24 オムロン株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP7052833B2 (ja) * 2020-07-16 2022-04-12 日本電気株式会社 情報処理装置、制御方法、及びプログラム
US20230351070A1 (en) * 2022-04-27 2023-11-02 Armored Things, Inc. Simulation-driven localization and tracking of people

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008519567A (ja) * 2004-11-02 2008-06-05 センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション 行列監視のためのシステム及び方法
JP2012022370A (ja) * 2010-07-12 2012-02-02 Hitachi Kokusai Electric Inc 監視システムおよび監視方法
JP2014054899A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Saxa Inc 監視システム、撮影装置及びデータ管理装置

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5275184A (en) * 1990-10-19 1994-01-04 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Apparatus and system for treating surface of a wafer by dipping the same in a treatment solution and a gate device for chemical agent used in the apparatus and the system
JPH0981874A (ja) * 1995-09-18 1997-03-28 Isamu Kato 紛失警報装置
US20020168084A1 (en) 2001-05-14 2002-11-14 Koninklijke Philips Electronics N.V. Method and apparatus for assisting visitors in navigating retail and exhibition-like events using image-based crowd analysis
US20020180866A1 (en) * 2001-05-29 2002-12-05 Monroe David A. Modular sensor array
JP4480299B2 (ja) * 2001-06-21 2010-06-16 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 移動体を含む画像の処理方法及び装置
JP2003259337A (ja) * 2002-02-26 2003-09-12 Toshiba Lighting & Technology Corp 監視カメラシステム
JP2007209008A (ja) * 2003-10-21 2007-08-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 監視装置
JP2005328236A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像監視方法、映像監視装置、および映像監視プログラム
US8284254B2 (en) * 2005-08-11 2012-10-09 Sightlogix, Inc. Methods and apparatus for a wide area coordinated surveillance system
US7378969B2 (en) * 2005-10-25 2008-05-27 Sap Ag Systems and methods for visualizing auto-id data
KR100882011B1 (ko) * 2007-07-29 2009-02-04 주식회사 나노포토닉스 회전 대칭형의 광각 렌즈를 이용하여 전방위 영상을 얻는 방법 및 장치
US8195598B2 (en) 2007-11-16 2012-06-05 Agilence, Inc. Method of and system for hierarchical human/crowd behavior detection
JP2009148498A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Panasonic Corp 超音波診断装置および超音波計測値表示方法
US8339274B2 (en) * 2008-01-16 2012-12-25 Koninklijke Philips Electronics N.V. System and method for automatically adjusting a lighting atmosphere based on presence detection
EP2093698A1 (en) * 2008-02-19 2009-08-26 British Telecommunications Public Limited Company Crowd congestion analysis
JP5025607B2 (ja) 2008-09-17 2012-09-12 セコム株式会社 異常行動検知装置
CN101751553B (zh) * 2008-12-03 2012-04-25 中国科学院自动化研究所 一种大规模人群密度分析和预测方法
JP5003731B2 (ja) * 2009-07-07 2012-08-15 日本電気株式会社 巡回警備支援システム、方法及びプログラム
TWI397865B (zh) * 2009-08-12 2013-06-01 Utechzone Co Ltd Security personnel to monitor the degree of focus monitoring system
JP4547040B1 (ja) * 2009-10-27 2010-09-22 パナソニック株式会社 表示画像切替装置及び表示画像切替方法
JP5574692B2 (ja) * 2009-12-17 2014-08-20 キヤノン株式会社 映像情報処理方法及びその装置
US20130268230A1 (en) * 2010-12-16 2013-10-10 Bae Systems Plc Processing distributions
US9098604B2 (en) * 2011-12-22 2015-08-04 General Electric Company System and method for monitoring clinician responsiveness to alarms
US9530221B2 (en) * 2012-01-06 2016-12-27 Pelco, Inc. Context aware moving object detection
KR101655102B1 (ko) * 2012-11-06 2016-09-07 알까뗄 루슨트 이벤트 검출을 위해 시각 정보를 프로세싱하기 위한 시스템 및 방법
US9536308B2 (en) * 2012-12-10 2017-01-03 Verint Systems Ltd. Irregular event detection in push notifications
CN103246869B (zh) * 2013-04-19 2016-07-06 福建亿榕信息技术有限公司 基于人脸识别和行为语音识别的犯罪监控方法
US9946921B2 (en) * 2013-04-26 2018-04-17 Nec Corporation Monitoring device, monitoring method and monitoring program
JP5438861B1 (ja) * 2013-07-11 2014-03-12 パナソニック株式会社 追跡支援装置、追跡支援システムおよび追跡支援方法
WO2015155833A1 (ja) * 2014-04-08 2015-10-15 三菱電機株式会社 衝突防止装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008519567A (ja) * 2004-11-02 2008-06-05 センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション 行列監視のためのシステム及び方法
JP2012022370A (ja) * 2010-07-12 2012-02-02 Hitachi Kokusai Electric Inc 監視システムおよび監視方法
JP2014054899A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Saxa Inc 監視システム、撮影装置及びデータ管理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022004302A1 (ja) * 2020-06-30 2022-01-06 富士フイルム株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、及びプログラム
JPWO2022004302A1 (ja) * 2020-06-30 2022-01-06

Also Published As

Publication number Publication date
US10909697B2 (en) 2021-02-02
JP2021044821A (ja) 2021-03-18
US10269126B2 (en) 2019-04-23
US20190206067A1 (en) 2019-07-04
US20170148178A1 (en) 2017-05-25
JP7092177B2 (ja) 2022-06-28
AR101008A1 (es) 2016-11-16
JP6597609B2 (ja) 2019-10-30
JPWO2016002408A1 (ja) 2017-05-25
CN107113399A (zh) 2017-08-29
US20190197708A1 (en) 2019-06-27
US11403771B2 (en) 2022-08-02
JP6801760B2 (ja) 2020-12-16
US20210104053A1 (en) 2021-04-08
WO2016002408A1 (ja) 2016-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7092177B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
US10810438B2 (en) Setting apparatus, output method, and non-transitory computer-readable storage medium
US11373408B2 (en) Image processing apparatus, monitoring system, image processing method, and program
JP5597781B1 (ja) 滞留状況分析装置、滞留状況分析システムおよび滞留状況分析方法
US11023707B2 (en) System and method for selecting a part of a video image for a face detection operation
JP6406241B2 (ja) 情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
CN104123536B (zh) 用于图像分析的系统和方法
KR20110034545A (ko) 화상 처리 장치 및 화상 처리 방법
KR101648786B1 (ko) 객체 인식 방법
US20200311438A1 (en) Representative image generation device and representative image generation method
JP7229698B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP5864231B2 (ja) 移動方向識別装置
CN111754543A (zh) 图像处理方法、装置及系统
JP2019029747A (ja) 画像監視システム
JP2023172759A (ja) 対象物解析装置、対象物解析方法
JP2021027399A (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191003

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191003

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6801760

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150