JPH0981874A - 紛失警報装置 - Google Patents

紛失警報装置

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JPH0981874A
JPH0981874A JP26206395A JP26206395A JPH0981874A JP H0981874 A JPH0981874 A JP H0981874A JP 26206395 A JP26206395 A JP 26206395A JP 26206395 A JP26206395 A JP 26206395A JP H0981874 A JPH0981874 A JP H0981874A
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alarm
electromagnetic wave
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mobile
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JP26206395A
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Isamu Kato
勇 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 荷物の紛失、盗難、置き忘れや子供等が迷子
になるのを警告することにより、荷物や子供等の監視を
する者の負担を軽くすることができる紛失警報装置を得
ることを目的とする。 【構成】 監視者側装置及び移動体側装置から成り、そ
れらの間の距離が所定量だけ変化したときに警報を発す
る。監視者側装置は、第1の電磁波を送信する送信回路
14と、第2の電磁波を受信する受信回路18と、第1
の電磁波を送信した時刻から第2の電磁波を受信した時
刻までの時間に基づいて前記距離を算出し所定のしきい
値と比較するカウンタ16、比較器20及びレジスタ2
2と、その比較の結果に基づいて警報を発する警報発生
装置24とを備える。移動体側装置は、第1の電磁波を
受信する受信回路30と、第1の電磁波を受信して一定
時間後に第2の電磁波を送信する送信回路32とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷物の紛失、盗
難、置き忘れや子供等が迷子になるのを防止する紛失警
報装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電車等を使用して通勤、通学、旅行等を
しているときに、荷物を網棚に置いて座席に腰かけるこ
とがある。このような場合、荷物の持ち主(監視者)
は、その荷物が盗まれていないかどうかを常に監視して
いる必要がある。従って、居眠りする場合にも、定期的
に、特に途中の駅で電車が停止したときに、荷物が網棚
にちゃんとあるかどうかを確認しなければならない。
【0003】また、旅行や出張、特に海外旅行や海外出
張をしているときには、大きな荷物をかかえて移動する
ことが多い。このような場合、大きな荷物とともに移動
していたのでは足手まといになるため、その荷物を一定
の場所に置いて人だけが移動し、用事を済ませたり休憩
を取ったりすることになる。ところが、その大きな荷物
の持ち主(監視者)は、その荷物を常に監視していない
と、目を離したすきに置き引きに会ってしまう。
【0004】また、このように荷物を網棚に置いたり、
大きな荷物から離れたりした場合に、荷物の存在を忘れ
てしまい、荷物を置き忘れてしまうこともある。従っ
て、荷物の持ち主(監視者)は、荷物のことを常に頭に
入れておき、置き忘れに注意しなければならない。
【0005】さらに、子供や痴呆性の老人をつれて外出
した場合には、これらの人が迷子にならないように、常
に監視している必要がある。すなわち、子供等の動きを
監視する人(監視者)は、監視される子供等があまり遠
くに行かないように常に目を光らせていなければならな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの場合、監視者
は、荷物や子供等に対して常に神経を使っている必要が
ある。すなわち、荷物を網棚に置いた監視者は、居眠り
をせずにあるいは中断して、その荷物の存在を確認する
必要があり、大きな荷物を置いて荷物から離れた監視者
は、その荷物が置き引きされないように監視する必要が
ある。これらの監視者は、荷物の置き忘れに注意する必
要もある。また、子供等をつれて外出した監視者は、子
供等の行動を見張っている必要がある。従って、これら
の場合の監視者は、落ち着いた状態で、居眠りをした
り、用事を済ませたり、外出を楽しんだりすることがで
きないという問題があった。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、荷物の紛失、盗難、置き忘れや子
供等が迷子になるのを警告することにより、荷物や子供
等の監視をする者の負担を軽くすることができる紛失警
報装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る紛失警報
装置は、監視者側装置及び移動体側装置から成り、監視
者によって保持される監視者側装置と、監視者によって
監視される移動体に取り付けられる移動体側装置との距
離が所定量だけ変化したときに警報を発するものであ
り、監視者側装置が、(1)第1の電磁波を送信する監
視者側送信回路と、(2)移動体側装置からの第2の電
磁波を受信する監視者側受信回路と、(3)監視者側送
信回路が第1の電磁波を送信した時刻から、監視者側受
信回路が第2の電磁波を受信した時刻までの時間に基づ
いて、監視者側装置から移動体側装置までの距離を算出
し、算出された距離を所定のしきい値と比較する演算装
置と、(4)演算装置による比較結果を示す信号に基づ
いて、警報を発する警報発生装置とを備えるとともに、
移動体側装置が、(1)監視者側送信回路から送信され
た第1の電磁波を受信する移動体側受信回路と、(2)
移動体側受信回路が第1の電磁波を受信した後、一定時
間後に第2の電磁波を送信する移動体側送信回路とを備
える。
【0009】請求項1に係る紛失警報装置は上述のよう
に構成されるので、以下のように作用する。まず、監視
者側送信回路から第1の電波が送信され、この第1の電
波は移動体側受信回路によって受信される。移動体側受
信回路が第1の電磁波を受信した後、一定時間後に移動
体側送信回路から第2の電磁波が送信される。この第2
の電磁波は監視者側受信回路によって受信される。そし
て、監視者側送信回路が第1の電磁波を送信した時刻か
ら、監視者側受信回路が第2の電磁波を受信した時刻ま
での時間に基づいて、演算装置は、監視者側装置から移
動体側装置までの距離を算出し、算出された距離を所定
のしきい値と比較する。演算装置による比較結果を示す
信号に基づいて、警報発生装置から警報が発せられる。
【0010】請求項2に係る紛失警報装置では、第1の
電磁波が、電波、可視光線、または赤外線のうちのいず
れかであり、第2の電磁波が、電波、可視光線、または
赤外線のうちのいずれかである。
【0011】請求項3に係る紛失警報装置では、監視者
側送信回路から送信される第1の電磁波は、時系列的に
並べられたデータを内容とするものであって、電磁波を
発生する他の装置から発せられる電磁波と識別するため
の第1の識別データを含み、移動体側送信回路から送信
される第2の電磁波は、時系列的に並べられたデータを
内容とするものであって、電磁波を発生する他の装置か
ら発せられる電磁波と識別するための第2の識別データ
を含み、演算装置は、監視者側送信回路が第1の電磁波
を送信した時刻から、監視者側受信回路が第2の識別デ
ータに一致するデータを有する電磁波を受信した時刻ま
での時間に基づいて、監視者側装置から移動体側装置ま
での距離を算出し、移動体側送信回路は、移動体側受信
回路が第1の識別データに一致するデータを有する電磁
波を受信した後、一定時間後に第2の電磁波を送信す
る。
【0012】請求項4に係る紛失警報装置は、監視者側
装置及び移動体側装置から成り、監視者によって保持さ
れる監視者側装置と、監視者によって監視される移動体
に取り付けられる移動体側装置との距離が所定量だけ変
化したときに警報を発するものであり、監視者側装置
が、(1)第1の超音波を送信する監視者側送信回路
と、(2)移動体側装置からの第2の超音波を受信する
監視者側受信回路と、(3)監視者側送信回路が第1の
超音波を送信した時刻から、監視者側受信回路が第2の
超音波を受信した時刻までの時間に基づいて、監視者側
装置から移動体側装置までの距離を算出し、算出された
距離を所定のしきい値と比較する演算装置と、(4)演
算装置による比較結果を示す信号に基づいて、警報を発
する警報発生装置とを備えるとともに、移動体側装置
が、(1)監視者側送信回路から送信された第1の超音
波を受信する移動体側受信回路と、(2)移動体側受信
回路が第1の超音波を受信した後、一定時間後に第2の
超音波を送信する移動体側送信回路とを備える。
【0013】請求項5に係る紛失警報装置では、監視者
側送信回路から送信される第1の超音波は、時系列的に
並べられたデータを内容とするものであって、超音波を
発生する他の装置から発せられる超音波と識別するため
の第1の識別データを含み、移動体側送信回路から送信
される第2の超音波は、時系列的に並べられたデータを
内容とするものであって、超音波を発生する他の装置か
ら発せられる超音波と識別するための第2の識別データ
を含み、演算装置は、監視者側送信回路が第1の超音波
を送信した時刻から、監視者側受信回路が第2の識別デ
ータに一致するデータを有する超音波を受信した時刻ま
での時間に基づいて、監視者側装置から移動体側装置ま
での距離を算出し、移動体側送信回路は、移動体側受信
回路が第1の識別データに一致するデータを有する超音
波を受信した後、一定時間後に第2の超音波を送信す
る。
【0014】請求項6に係る紛失警報装置では、移動体
側装置が取り付けられる移動体が、手荷物、スーツケー
ス等の荷物である。
【0015】請求項7に係る紛失警報装置では、移動体
側装置が取り付けられる移動体が、子供、痴呆性老人等
の被監視人である。
【0016】請求項8に係る紛失警報装置では、監視者
側装置と移動体側装置との距離が、所定のしきい値より
も大きくなったときに、警報発生装置から警報が発せら
れる。
【0017】請求項9に係る紛失警報装置では、監視者
側装置と移動体側装置との距離が、所定のしきい値より
も小さくなったときに、警報発生装置から警報が発せら
れる。
【0018】請求項10に係る紛失警報装置では、演算
装置によって算出された監視者側装置と移動体側装置と
の距離を距離データとして記憶する記憶装置が、監視者
側装置に備えられ、演算装置によって算出される監視者
側装置及び移動体側装置の間の距離と、記憶装置に記憶
された距離データとの差が、所定のしきい値を超えたと
きに、警報発生装置から警報が発せられる。
【0019】請求項11に係る紛失警報装置では、所定
のしきい値が、複数個のうちから選択可能となってい
る。
【0020】請求項12に係る紛失警報装置では、警報
発生装置が、音を発する装置、光を発する装置、及び振
動を生じる装置のうちの少なくとも1つを有する。
【0021】
【発明の実施の形態】
【0022】以下、添付図面を参照しながら本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、図面において同一ま
たはほぼ同一の構成要素には同一の符号を付し、重複す
る説明は省略する。
【0023】(第1の実施形態)先ず、第1の実施形態
について説明する。図1は、荷物や子供、痴呆性老人等
の監視をする監視者が保持する監視者側装置の構成を示
すブロック図である。パルス発生装置10は、例えば水
晶振動子、セラミック振動子等を有しており、一定周波
数、例えば1.5GHzの矩形波パルスPを発生する。
本発明の紛失警報装置において必要とされる距離測定精
度は比較的低いので(例えば±0.1mの精度で測定で
きれば十分)、パルス発生装置10としては、抵抗器及
びコンデンサによる発振回路によって一定周波数のパル
スを発生するものであってもよい。
【0024】この1.5GHzのパルスPは、カウンタ
12に入力される。カウンタ12は、例えば1.5×1
8 パルスをカウントしたときに、パルスを1つ出力す
るものとする。このとき、カウンタ12の出力信号は、 1.5[GHz]/(1.5×108)=10[Hz] ・・・(1) の周波数をもつパルスQになる。
【0025】カウンタ12からの10HzのパルスQ
は、送信回路14に入力される。送信回路14は、パル
スQをトリガ信号として所定の電波(第1の電波)を発
生する。すなわち、送信回路14は10Hzのタイミン
グで第1の電波を発生する。この場合、荷物等までの距
離が10Hzのタイミングで測定されることになるが、
荷物、子供等が紛失、盗難、置き忘れに遭遇し、あるい
は迷子になる際には、荷物、子供等の速度は比較的小さ
いと考えられる。従って、送信回路14が第1の電波を
発生するタイミングは、1Hzあるいは0.1Hz程度
で十分なことも多い。
【0026】さて、パルス発生装置10からの1.5G
HzのパルスPはカウンタ16に入力され、カウンタ1
6はパルスPをカウントする。カウンタ16には10H
zのパルスQも入力されており、パルスQが入力された
とき、カウンタ16はカウント値をリセットする。すな
わち、パルスQはカウンタ16のリセット信号として機
能する。カウンタ16には受信回路18の出力信号も入
力されており、カウンタ16は、受信回路18の出力信
号が入力されたとき、カウント値をラッチする。すなわ
ち、受信回路18の出力信号はカウンタ16のラッチ信
号として機能する。
【0027】ここで、移動体側装置の構成について説明
する。移動体側装置は、手荷物、スーツケース等の荷物
や、迷子にならないように監視される子供、痴呆性老人
等(被監視人)に取り付けられる。荷物や被監視人が移
動体である。図2は、移動体側装置の構成を示すブロッ
ク図である。受信回路30は送信回路14から発せられ
た第1の電波を受信し、この受信のときに出力信号を発
生する。送信回路32は、受信回路30の出力信号をト
リガ信号として所定の電波(第2の電波)を発生する。
【0028】なお、ここでは第1及び第2の電波が監視
者側装置及び移動体側装置の間でやりとりされるとした
が、電波の代わりに可視光線、赤外線、その他の光、さ
らに一般に電磁波がやりとりされるとしてもよい。
【0029】受信回路30及び送信回路32は、動作ス
ピードの比較的遅いものでもかまわない。つまり、受信
回路30が第1の電波を受信してから送信回路32が第
2の電波を発するまでの時間は長くてもかまわない。し
かし、受信回路30及び送信回路32は、温度変化等の
環境変化、あるいは経時変化に対して、動作スピードが
変動しないもの、すなわち一定の時間で動作するもので
あることが要求される。どのくらい一定の時間であれば
よいかというと、動作時間の誤差が、パルス発生装置1
0の発生パルスで±1パルス〜±10パルス程度であれ
ばよい。例えば、パルス発生装置10の発生パルスが
1.5GHzである場合には、動作時間の誤差が、±
0.667nsec〜±6.67nsecであればよい
ことになる。このように、受信回路30及び送信回路3
2の動作スピードがほとんど変動しないため、受信回路
30が第1の電波を受信してから送信回路32が第2の
電波を発生するまでの時間もほとんど一定になる。
【0030】再び図1に戻り、監視者側装置の構成及び
動作について説明する。前述のように、カウンタ16の
カウント値は、送信回路14が第1の電波を送信するタ
イミングでリセットされ、受信回路18からのラッチ信
号が入力されたときにラッチされる。そして、受信回路
18は、送信回路32からの第2の電波を受信したとき
に、ラッチ信号を発生する。このため、カウンタ16の
ラッチされたカウント値Cは、送信回路14が第1の電
波を発生してからこの第1の電波が受信回路30によっ
て受信されるまでの時間T1、受信回路30が第1の電
波を受信したときから送信回路32が第2の電波を発生
するまでの時間T2、及び、送信回路32が第2の電波
を発生してから受信回路18がこの第2の電波を受信す
るまでの時間T3を合計した時間における、パルスPの
数に対応する。時間T1〜T3のうち、時間T1及びT
3は一致し、監視者側装置及び移動体側装置の間の距離
に比例する。また、前述のように時間T2は一定であっ
て、既知である。
【0031】なお、送信回路14及び受信回路18の動
作時間、すなわちトリガ信号が出されてから送信回路1
4が第1の電波を発生するまでの時間、及び受信回路1
8が第2の電波を受信してからラッチ信号が出されるま
での時間は、一定であり、T2に含めることにする。
【0032】従って、ラッチされたカウント値Cは、監
視者側装置及び移動体側装置の間の距離に対応した値に
なる。すなわち、カウント値Cから時間T2の間のカウ
ント値を引き、残りのカウント値に対応する時間の半分
の間に電波が進行する距離が、監視者側装置及び移動体
側装置の間の距離に一致する。具体的には、監視者側装
置及び移動体側装置の間の距離Lは以下のように求めら
れる。 L=((C−P[Hz]×T2[sec])/P[Hz])/2 ×(3.00×108 [m/sec])[m] ・・・(2 ) ここで、P[Hz]はカウンタ16によってカウントさ
れるパルスPの周波数であり、図1の例では1.5GH
zである。また、3.00×108[m/sec]は電
波の進行速度である。
【0033】式(2)において、ラッチされたカウント
値Cが1だけ多いと、距離Lは、 ((1/P[Hz])/2)×(3.00×108[m/sec])[m] ・・・(3) だけ多いことになる。すなわち、図1及び図2の回路に
よって測定できる距離Lの分解能は、式(3)で与えら
れる。例えば、P[Hz]が1.5GHzのときには、
分解能は、 ((1/1.5[GHz])/2)×(3.00×108[m/sec]) =0.1[m] ・・・(4) となる。
【0034】本発明の紛失警報装置においては、距離L
の測定の分解能は1mあるいは5m程度で十分であるこ
ともある。このような場合には、パルス発生装置10が
発生するパルスPの周波数を、150MHzあるいは3
0MHzとすればよい。このとき、カウンタ12のカウ
ント数を適当な値に変更することによってパルスQの周
波数を調整し、送信回路14が第1の電波を発生する周
期が長くなりすぎないようにする必要がある。
【0035】さて、カウンタ16においてラッチされて
いるカウント値Cは、あらかじめレジスタ22内に設定
されている比較値Vと、比較器20によって比較され
る。比較値Vは、監視者に向けて警報を発するべき、監
視者側装置と移動体側装置との間の距離のしきい値に対
応する値である。そして、カウント値Cが比較値Vより
も大きいときに、比較器20から警報発生装置24に起
動信号が出力され、警報発生装置24から監視者に向け
て警報が発せられる。従って、移動体側装置を手荷物や
スーツケース等の荷物に取り付けておけば、荷物が盗難
されたり置き引きされたり、荷物を置き忘れそうになっ
たりしたときに、荷物の持ち主に警報が発せられる。ま
た、移動体側装置を子供や痴呆性老人等(被監視人)に
取り付けておけば、被監視人が監視者から一定距離以上
離れたときに警報が出されるため、被監視人が迷子にな
るのを防止することができる。
【0036】なお、送信回路14によって監視者側送信
回路が構成され、受信回路18によって監視者側受信回
路が構成され、受信回路30によって移動体側受信回路
が構成され、送信回路32によって移動体側送信回路が
構成される。また、カウンタ16、比較器20、及びレ
ジスタ22によって演算装置が構成される。
【0037】例えば、監視者側装置と移動体側装置との
間の距離のしきい値を10mとし、時間T2を100n
secとする。時間T1、T3は一致し、次のように求
められる。 T1=T3=10[m]/(3.00×108)[m/sec] =33.3[nsec] ・・・(5) となる。従って、T1〜T3の合計時間は167nse
cである。従って、しきい値10mに対応する比較値V
は、 1.5[GHz]×167[nsec]=250 ・・・(6) となる。
【0038】このように比較値Vを250にした場合に
は、カウント値Cが250を超えたときに警報発生装置
24から警報が発せられる。カウント値Cが250に一
致するときの、監視者側装置と移動体側装置との間の距
離Lは、式(2)を用いて、 L=(250−1.5[GHz]×100[nsec]) /(1.5[GHz]×2) ×(3.00×108[m/sec])[m] =10[m] ・・・(7) と求められ、最初に設定したしきい値10mに一致す
る。
【0039】なお、以上の説明では、カウント値Cが比
較値Vよりも大きくなったときに警報が発せられるとし
たが、カウント値Cが比較値Vよりも小さくなったとき
に警報が発せられるとしてもよい。これは、荷物を捜し
ているとき(例えば、飛行機が到着した後、機内から運
び出されてくる自分のスーツケースを他人のたくさんの
荷物の中から捜しているとき等)や、迷子になってしま
った子供等を捜しているときに有効である。荷物や子供
等が監視者の近くに来たときに、警報が出されるからで
ある。カウント値Cが比較値Vよりも大きくなったとき
に警報が発せられるモードと、小さくなったときに警報
が発せられるモードとを切り換えられるようにしておけ
ば、さらに有効である。
【0040】(第2の実施形態)次に、監視者側装置及
び移動体側装置の間の連絡のために、電波のかわりに超
音波を用いる実施形態について説明する。図3は、この
ような監視者側装置の構成を示すブロック図である。図
3において、超音波送信回路14aは、移動体側装置に
向けて第1の超音波を発生する回路である。第1の超音
波を発生するのは、図1の場合と同様、10Hzの周波
数を有するパルスQのタイミングである。このタイミン
グは、前述のように1Hzあるいは0.1Hz程度で十
分なことも多い。また、超音波受信回路18aは、移動
体側装置からの第2の超音波を受信する回路である。
【0041】超音波の進行速度は、例えば気温25℃に
おいて346m/secであり、電波の進行速度に比べ
て著しく遅いため、パルスPの周波数は電波の場合に比
べてずっと低くてよい。例えば、監視者側装置及び移動
体側装置の間の距離Lの測定の分解能が0.1mである
とき、パルスPの周波数は、 P=346[m/sec]/(2×0.1[m])=1730[Hz] ・・・(8) になる。電波の場合と同様、距離Lの測定の分解能は1
mあるいは5m程度で十分であることもある。このよう
な場合には、パルス発生装置10が発生するパルスPの
周波数を、173Hzあるいは34.6Hzとすればよ
い。また、パルスPの周波数が電波の場合に比べて低く
なっているため、カウンタ12a及び16aとしては、
動作スピードが遅く、従って低コストのものを用いるこ
とができる。これら以外の構成は、図1の構成とほぼ同
様である。
【0042】図4は、超音波を用いる移動体側装置の構
成を示すブロック図である。図4において、超音波受信
回路30aは監視者側装置からの第1の超音波を受信す
る回路であり、超音波送信回路32aは監視者側装置に
向けて第2の超音波を発生する回路である。超音波受信
回路30a及び超音波送信回路32aの動作スピードが
ほぼ一定である点等は、図2の構成とほぼ同様である。
なお、超音波は、監視者側装置あるいは移動体側装置が
収容される衣類、カバン等の布や皮革等によって吸収さ
れやすく減衰しやすいため、場合によっては、監視者側
装置及び移動体側装置の間の連絡がうまく取れないこと
もある。しかし、前述のように、回路の動作スピードが
遅くてもよいため、本実施形態は、装置が低コストにな
るという大きなメリットを有する。
【0043】なお、ここでは第1及び第2の超音波が監
視者側装置及び移動体側装置の間でやりとりされるとし
たが、超音波の代わりに、可聴音を含む一般的な音波が
やりとりされるとしてもよい。
【0044】(第3の実施形態)次に、監視者側装置及
び移動体側装置の間でやりとりされる電波が、識別デー
タを有する場合の実施形態について説明する。この実施
形態における電波は、時系列的に並べられたデータを内
容とし、そのデータの全部または一部が識別データとな
っている。図5及び図6は、この場合の、それぞれ監視
者側装置及び移動体側装置の構成を示すブロック図であ
る。送信回路14bから出力される第1の電波、及び送
信回路32bから出力される第2の電波は、ともに、時
系列的に並べられたデータを内容とするものとなってい
る。これらの電波は、例えばFM変調された電波であ
り、FM変調のされ方によって2つの特徴が規定されて
いる。これら2つの特徴がn個並ぶことによって、nビ
ットの2進数が表現される。このような方法により、第
1及び第2の電波は時系列的に並べられたデータを内容
とするものとなっている。
【0045】図5を参照しながら、監視者側装置におけ
る動作について説明する。まず、何らかの電波を受信し
た受信回路18bの受信データの全部または一部が、比
較器40によって、レジスタ42に設定されている第2
の識別データと比較される。この比較の結果、受信回路
18bが受信した電波が有するデータと、第2の識別デ
ータとが一致したときに、比較器40から一致信号が出
力される。この一致信号をラッチ信号として、カウンタ
16のカウント値がラッチされる。例えば、受信回路1
8bによって受信された電波が、2進数「101001
10」を内容とするものであり、第2の識別データも同
じ2進数であるとする。このとき、比較器40から一致
信号が出力されることになる。一方、受信回路18bの
受信した電波が、送信回路32bから発せられたもので
なく、第2の識別データを有しないときには、比較器4
0からは一致信号は出力されない。従って、カウンタ1
6ではラッチは行われず、カウント動作が継続される。
【0046】次に、図6を参照しながら、移動体側装置
における動作について説明する。移動体側装置における
動作は、上述の監視者側装置における動作とほぼ同様で
ある。まず、何らかの電波を受信した受信回路30bの
受信データの全部または一部が、比較器44によって、
レジスタ46に設定されている第1の識別データと比較
される。この比較の結果、受信回路30bが受信した電
波が有するデータと、第1の識別データとが一致したと
きに、比較器44から一致信号が出力される。この一致
信号をトリガ信号として、送信回路32bから第2の電
波が発せられる。一方、受信回路30bの受信した電波
が、送信回路14bから発せられたものでなく、第1の
識別データを有しないときには、比較器44からは一致
信号は出力されない。従って、送信回路32bからの第
2の電波の送信は行われない。
【0047】このように、第3の実施形態の紛失警報装
置によれば、電波を発生する他の装置からの電波との区
別が可能であるので、そのような装置が使われている環
境においても使用することができる。また、複数台の紛
失警報装置が同じ場所あるいは近い場所で使用される場
合であっても、それぞれの第1及び第2の識別データを
変えておけば、それら複数台の紛失警報装置を同時に使
用することができる。
【0048】なお、この場合の演算装置は、カウンタ1
6、比較器20、レジスタ22、比較器40、レジスタ
42によって構成され、移動体側送信回路は、送信回路
32b、比較器44、レジスタ46によって構成され
る。
【0049】(第4の実施形態)次に、カウンタ16で
ラッチされたカウント値Cと比較される値Viが切り換
えられる場合の実施形態について説明する。図7は、こ
のような場合の監視者側装置の構成を示すブロック図で
ある。比較値V1、V2、V3は、前述と同様、監視者に
向けて警報を発するべき、監視者側装置と移動体側装置
との間の距離のしきい値に対応する値であり、それぞれ
レジスタ22c1、22c2、22c3に格納されてい
る。比較値V1〜V3のうちの一つの値が、切り換え器5
0によって比較器20に導かれ、カウント値Cと比較さ
れる。切り換え器50は、監視者によってあらかじめ
(移動体の監視を始める前に)切り換えられている。切
り換え器50は、機械的な接点によって構成してもよい
し、ソフトウェアによって構成してもよい。前述と同
様、比較器20から警報発生装置24に起動信号が出力
され、警報発生装置24から監視者に向けて警報が発せ
られる。なお、移動体側装置の構成は図1の場合と同様
である。
【0050】例えば、パルスP、Qの周波数を図1の場
合と同様の値として、V1=200、V2=250、V3
=300とする。比較値をV1、V2、V3にした場合
に、警報発生装置24から警報が発せられるときの監視
者側装置と移動体側装置との間の距離は、式(7)と同
様の計算により、それぞれ、 L1=(200−1.5[GHz]×100[nsec]) /(1.5[GHz]×2) ×(3.00×108[m/sec])[m] =5[m] ・・・(9) L2=(250−1.5[GHz]×100[nsec]) /(1.5[GHz]×2) ×(3.00×108[m/sec])[m] =10[m] ・・・(10) L3=(300−1.5[GHz]×100[nsec]) /(1.5[GHz]×2) ×(3.00×108[m/sec])[m] =15[m] ・・・(11) となる。
【0051】すなわち、切り換え器50によって比較値
を200、250、300に切り換えることにより、警
報発生装置24から警報が発せられるときの監視者側装
置と移動体側装置との間の距離は、それぞれ、5m、1
0m、15mになる。従って、移動体である荷物が置か
れる場所の状況、移動体である被監視人が移動する場所
の人の密度等によって、比較値を切り換えることによ
り、警報が最適なタイミングで発せられるようにするこ
とができる。
【0052】例えば、人通りの激しいゴミゴミした場所
に荷物を置く場合には、比較値を小さな値に設定して、
監視者側装置と移動体側装置との間の距離が小さくても
警報が発せられるようにし、人気のない静かな場所に荷
物を置く場合には、比較値を大きな値に設定して、監視
者側装置と移動体側装置との間の距離が大きくなったと
きに初めて警報が発せられるようにする。また、被監視
人が小さな子供である場合には、比較値を小さな値に設
定して、監視者側装置と移動体側装置との間の距離が小
さくても警報が発せられるようにし、被監視人が大きな
子供である場合には、比較値を大きな値に設定して、監
視者側装置と移動体側装置との間の距離が大きくなった
ときに初めて警報が発せられるようにする。なお、この
場合の演算装置は、カウンタ16、比較器20、レジス
タ22c1〜22c3、切り換え器50によって構成され
る。
【0053】(第5の実施形態)次に、ある時点での監
視者側装置及び移動体側装置の距離を記憶し、この距離
と現時点の距離とを比較する実施形態について説明す
る。図8は、この場合の監視者側装置の構成を示すブロ
ック図である。図8において、カウンタ16の出力信号
は、切り換え器60によってレジスタ62または比較器
20に切り換えられるようになっている。レジスタ62
の出力は、加算器66によって、レジスタ64に設定さ
れたしきい値データと加算される。このしきい値データ
は、過去の時点で記憶された距離データと現時点の距離
とを比較するときの、比較の幅を示すものである。具体
的には、監視者側装置及び移動体側装置の間の距離と、
レジスタ64に記憶された距離データとの差が、レジス
タ64に設定されたしきい値を超えたときに、警報発生
装置24から警報が発せられることになる。そして、加
算器66から出力される和を表す信号が、比較器20に
よって、現時点のカウント値Cと比較される。なお、カ
ウンタ16、比較器20、切り換え器60、レジスタ6
4、加算器66によって演算装置が構成され、レジスタ
62によって記憶装置が構成される。
【0054】次に、この実施形態の動作について説明す
る。まず、荷物や被監視人が監視者の目の届くところに
いることが確認されている状態で、切り換え器60を切
り換え、カウンタ16のカウント値を初期値としてレジ
スタ62に入力する。従って、カウンタ16でラッチさ
れるカウント値が、レジスタ62に記憶されているカウ
ント値に比べて、小さいか同じくらいであるときには、
荷物や被監視人が監視者の目の届く安全な場所に存在す
ることになる。レジスタ62に記憶された、距離に関す
る初期値は、レジスタ64に設定されているしきい値デ
ータと、加算器66によって加算される。
【0055】例えば、レジスタ62に記憶されている初
期値を250、レジスタ64に設定されているしきい値
データを10とし、パルスP等の値を図1の場合と同じ
とする。このとき、加算器66の出力である和は260
になる。前述の計算例からわかるように、比較値250
は監視者側装置及び移動体側装置の間の距離10mに相
当する。また、比較値260は、 L=(260−1.5[GHz]×100[nsec]) /(1.5[GHz]×2) ×(3.00×108[m/sec])[m] =11[m] ・・・(12) に相当する。従って、荷物や被監視人が、初期値10m
をしきい値1m以上超えて監視者から離れたとき、すな
わち、荷物が盗難や置き引きに遭遇しているとき、ある
いは被監視人が遠くに行きつつあるときに、警報発生装
置24から警報が発せられることになる。
【0056】(第6の実施形態)次に、警報発生装置に
ついて説明する。警報発生装置24には、音を発する装
置、光を発する装置、及び振動を生じる装置のうちの少
なくとも1つが設けられていればよい。これにより、
音、光、または振動によって監視者に警報が発せられ、
監視者は、荷物を取り返す、迷子になった子供を捜し始
める、等の行動を取ることが可能になる。音を発する装
置は、スピーカー、ブザー等であり、一般的な状況にお
いて有効である。光を発する装置は、発光ダイオード、
強力な光を短時間だけ発するカメラのフラッシュのよう
な光源等であり、騒音のひどい状況等において有効であ
る。振動を発する装置は、偏心した質量を回すモータ
ー、圧電素子等であり、警報を他人に気付かれないよう
にしなければならない状況において有効である。
【0057】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
よれば、荷物の紛失、盗難、置き忘れや子供等が迷子に
なるのを警告することにより、荷物や子供等の監視をす
る者の負担を軽くすることができる紛失警報装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るもので、荷物や子供、痴
呆性老人等の監視をする監視者が保持する監視者側装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係るもので、移動体側装置の
構成を示すブロック図である。
【図3】監視者側装置及び移動体側装置の間の連絡のた
めに超音波を用いる第2の実施形態に係るもので、監視
者側装置の構成を示すブロック図である。
【図4】第2の実施形態に係るもので、移動体側装置の
構成を示すブロック図である。
【図5】監視者側装置及び移動体側装置の間でやりとり
される電波が識別データを有する、第3の実施形態に係
るもので、監視者側装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】第3の実施形態に係るもので、移動体側装置の
構成を示すブロック図である。
【図7】カウンタでラッチされたカウント値と比較され
る値が切り換えられる、第4の実施形態に係るもので、
監視者側装置の構成を示すブロック図である。
【図8】ある時点での監視者側装置及び移動体側装置の
間の距離と現時点の距離とを比較する、第5の実施形態
に係るもので、監視者側装置の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
14,14b…送信回路、14a…超音波送信回路、1
6,16a…カウンタ、18,18b…受信回路、18
a…超音波受信回路、20…比較器、22,22c1
22c2,22c3…レジスタ、24…警報発生装置、3
0,30b…受信回路、30a…超音波受信回路、3
2,32b…送信回路、32a…超音波送信回路、40
…比較器、42…レジスタ、44…比較器、46…レジ
スタ、50…切り換え器、60…切り換え器、62…レ
ジスタ、64…レジスタ、66…加算器。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視者側装置及び移動体側装置から成
    り、監視者によって保持される前記監視者側装置と、監
    視者によって監視される移動体に取り付けられる前記移
    動体側装置との距離が所定量だけ変化したときに警報を
    発する紛失警報装置であって、 前記監視者側装置が、 第1の電磁波を送信する監視者側送信回路と、 前記移動体側装置からの第2の電磁波を受信する監視者
    側受信回路と、 前記監視者側送信回路が前記第1の電磁波を送信した時
    刻から、前記監視者側受信回路が前記第2の電磁波を受
    信した時刻までの時間に基づいて、前記監視者側装置か
    ら前記移動体側装置までの距離を算出し、算出された距
    離を所定のしきい値と比較する演算装置と、 前記演算装置による比較結果を示す信号に基づいて、警
    報を発する警報発生装置とを備えるとともに、 前記移動体側装置が、 前記監視者側送信回路から送信された前記第1の電磁波
    を受信する移動体側受信回路と、 前記移動体側受信回路が前記第1の電磁波を受信した
    後、一定時間後に前記第2の電磁波を送信する移動体側
    送信回路とを備える紛失警報装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の電磁波が、電波、可視光線、
    または赤外線のうちのいずれかであり、前記第2の電磁
    波が、電波、可視光線、または赤外線のうちのいずれか
    であることを特徴とする請求項1に記載の紛失警報装
    置。
  3. 【請求項3】 前記監視者側送信回路から送信される前
    記第1の電磁波は、時系列的に並べられたデータを内容
    とするものであって、電磁波を発生する他の装置から発
    せられる電磁波と識別するための第1の識別データを含
    み、 前記移動体側送信回路から送信される前記第2の電磁波
    は、時系列的に並べられたデータを内容とするものであ
    って、電磁波を発生する他の装置から発せられる電磁波
    と識別するための第2の識別データを含み、 前記演算装置は、前記監視者側送信回路が前記第1の電
    磁波を送信した時刻から、前記監視者側受信回路が前記
    第2の識別データに一致するデータを有する電磁波を受
    信した時刻までの時間に基づいて、前記監視者側装置か
    ら前記移動体側装置までの距離を算出し、 前記移動体側送信回路は、前記移動体側受信回路が前記
    第1の識別データに一致するデータを有する電磁波を受
    信した後、一定時間後に前記第2の電磁波を送信するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の紛失警報装
    置。
  4. 【請求項4】 監視者側装置及び移動体側装置から成
    り、監視者によって保持される前記監視者側装置と、監
    視者によって監視される移動体に取り付けられる前記移
    動体側装置との距離が所定量だけ変化したときに警報を
    発する紛失警報装置であって、 前記監視者側装置が、 第1の超音波を送信する監視者側送信回路と、 前記移動体側装置からの第2の超音波を受信する監視者
    側受信回路と、 前記監視者側送信回路が前記第1の超音波を送信した時
    刻から、前記監視者側受信回路が前記第2の超音波を受
    信した時刻までの時間に基づいて、前記監視者側装置か
    ら前記移動体側装置までの距離を算出し、算出された距
    離を所定のしきい値と比較する演算装置と、 前記演算装置による比較結果を示す信号に基づいて、警
    報を発する警報発生装置とを備えるとともに、 前記移動体側装置が、 前記監視者側送信回路から送信された前記第1の超音波
    を受信する移動体側受信回路と、 前記移動体側受信回路が前記第1の超音波を受信した
    後、一定時間後に前記第2の超音波を送信する移動体側
    送信回路とを備える紛失警報装置。
  5. 【請求項5】 前記監視者側送信回路から送信される前
    記第1の超音波は、時系列的に並べられたデータを内容
    とするものであって、超音波を発生する他の装置から発
    せられる超音波と識別するための第1の識別データを含
    み、 前記移動体側送信回路から送信される前記第2の超音波
    は、時系列的に並べられたデータを内容とするものであ
    って、超音波を発生する他の装置から発せられる超音波
    と識別するための第2の識別データを含み、 前記演算装置は、前記監視者側送信回路が前記第1の超
    音波を送信した時刻から、前記監視者側受信回路が前記
    第2の識別データに一致するデータを有する超音波を受
    信した時刻までの時間に基づいて、前記監視者側装置か
    ら前記移動体側装置までの距離を算出し、 前記移動体側送信回路は、前記移動体側受信回路が前記
    第1の識別データに一致するデータを有する超音波を受
    信した後、一定時間後に前記第2の超音波を送信するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の紛失警報装置。
  6. 【請求項6】 前記移動体側装置が取り付けられる前記
    移動体が、手荷物、スーツケース等の荷物であることを
    特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の紛失警
    報装置。
  7. 【請求項7】 前記移動体側装置が取り付けられる前記
    移動体が、子供、痴呆性老人等の被監視人であることを
    特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の紛失警
    報装置。
  8. 【請求項8】 前記監視者側装置と前記移動体側装置と
    の距離が、所定のしきい値よりも大きくなったときに、
    前記警報発生装置から警報が発せられることを特徴とす
    る請求項1ないし7のいずれかに記載の紛失警報装置。
  9. 【請求項9】 前記監視者側装置と前記移動体側装置と
    の距離が、所定のしきい値よりも小さくなったときに、
    前記警報発生装置から警報が発せられることを特徴とす
    る請求項1ないし7のいずれかに記載の紛失警報装置。
  10. 【請求項10】 前記演算装置によって算出された前記
    監視者側装置と前記移動体側装置との距離を距離データ
    として記憶する記憶装置が、前記監視者側装置に備えら
    れ、 前記演算装置によって算出される前記監視者側装置及び
    前記移動体側装置の間の距離と、前記記憶装置に記憶さ
    れた距離データとの差が、所定のしきい値を超えたとき
    に、前記警報発生装置から警報が発せられることを特徴
    とする請求項1ないし7のいずれかに記載の紛失警報装
    置。
  11. 【請求項11】 前記所定のしきい値が、複数個のうち
    から選択可能となっていることを特徴とする請求項8な
    いし10のいずれかに記載の紛失警報装置。
  12. 【請求項12】 前記警報発生装置が、音を発する装
    置、光を発する装置、及び振動を生じる装置のうちの少
    なくとも1つを有することを特徴とする請求項1ないし
    11のいずれかに記載の紛失警報装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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