JP6593948B1 - 共用スペース用の監視システム及び監視方法 - Google Patents
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Description
図1は、監視システム100を設置することができる設備の一例として、監視システム100が設置されている介護設備200の様子を模式的に示す図である。但し、本発明の監視システムの適用対象は、同図に示すような、介護設備や病院には限られない。本発明の監視システムは、映画館やスポーツスタジアム等、入場者の全体を特定多数の監視対象者として管理することが可能なクローズド型の設備全般、より詳細には、監視対象領域への入場迄の何れかの時点までに、全ての監視対象者の顔認識情報を取得してシステムに登録することが可能な状況にある共用スペースによって構成される施設であれば、様々な施設や設備に適用することができる監視システムである。
図1に示す通り、監視システム100の好ましい実施形態の一例として、個室210、共用スペース220、及び、管理室230を有する介護設備200において、少なくとも共用スペース220に撮影部(監視カメラ)(120D〜F)が設置されていて、監視者21がいる管理室230には、監視画像を表示する監視画像表示部140Aが設置されている構成を挙げることができる。又、図1に示す通り、監視システム100においては、管理室230以外の場所(図1においては共用スペース220)にいる監視者22が携帯する小型の情報処理端末についても、これを監視画像表示部140Bとして用いることができる構成の監視システムとすることがより好ましい。
顔認証情報取得部110は、従来の公知の各種の顔認証情報取得装置を用いることができる。本発明の監視システム100においては、近年認識精度が飛躍的に向上しているディープラーニング技術を応用した各種の顔認証デバイスを用いることが好ましい。本発明の監視システム100を稼働させる場合、例えば図5に示すように、顔認証情報取得部110により、予め、監視対象領域内に滞在する全ての監視対象者10の固有の生体識別情報として顔認証情報を監視対象領域内への入場時迄の何れかの時点において取得する。
撮影部120は、監視対象領域を撮影する、所謂、監視カメラである。撮影部120は、監視対象領域を連続的に撮影することができる従来公知の各種の監視用カメラで構成することができる。尚、監視システム100は、監視画像中の位置を監視対象領域である3次元空間内における実際の位置と関連付けて特定可能な座標を設定する座標設定部(図示せず)を、更に備えることにより、2次元情報としての監視画像のみを撮影可能な単眼カメラで構成することができる。上記の座標設定部は撮影部120に内蔵されていてもよいし、別途の装置として追加的に付加されていてもよい。
演算処理部130は、顔認証情報取得部110から送信された顔認証情報及び当該情報と組合された個人情報、及び、撮影部120から送信された画像データを用いて、監視に必要な演算処理を行う。演算処理部130は、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォン等を利用して構成することができる。或いは、演算処理部130は、監視動作に特化した専用の装置として構成することもできる。これらの何れの構成においても、演算処理部130は、CPU、メモリ、通信部等のハードウェアを備えている。そして、このような構成からなる演算処理部130は、コンピュータプログラム(監視プログラム)を実行することにより、以下に説明する各種動作、及び、監視方法を具体的に実行することができる。
監視対象特定部131は、監視動作中に、撮影部120が撮影した監視画像中の一の監視対象者を、顔認証情報取得部110によって取得された監視対象者毎の生体識別情報である顔認証情報と結び付けて、他の前記監視対象者とは区別して特定する。この処理を行うための画像解析及び情報処理の装置としては、ニューラルネットワークを有する機械学習型の画像解析装置(所謂「ディープラーニング技術を用いた画像認識装置」)を用いることが好ましい。
動作認識部132は、監視対象特定部131によって特定された監視対象者が行う動作を認識する。この動作の特定は、従来公知の様々な画像解析方法によることができるが、これについても「ディープラーニング技術を用いた画像認識装置」を用いて動作認識部132を構成することが好ましい。
監視画像生成部133は、図6に示すような監視画像141を生成する機能を有する画像処理装置であれば、特に限定なく公知の画像処理装置を用いて構成することができる。監視画像141は、複数の監視対象者を、それぞれ異なる固有の色彩及び/又は形状からなる識別情報が付加された状態で表示する監視画像である。識別情報の形態は、識別力を有する形態でありさえすれば特段限定されないが、監視対象者の周囲の囲み罫線に特定の色彩を付した形態を代表的な形態として挙げることができる。
監視画像表示部140は、監視画像生成部133によって生成された監視画像141を表示することができる公知の各種情報処理端末や各種画像表示装置で構成することができる。図6は、監視画像生成部133によって生成された監視画像141が、小型の情報処理端末である監視画像表示部140Bに表示されている状態を示している。
図5は、監視システム100を用いて実行することができる本発明の監視方法の流れを示すフローチャートである。
顔認証情報取得ステップS11では、顔認証情報取得部110が、各々の監視対象者の固有の顔認証情報を取得する。
監視撮影ステップS12では、撮影部120が、監視撮影を行う。ここで、監視撮影は、静止画の撮影を所定間隔で連続して行い、撮影される画像の連続として後述する監視動作を行うが、撮影間隔を非常に短くすることにより、実質的には、動画撮影として、監視動作を行っているものと捉えることもできる。
監視対象特定ステップS13では、監視対象特定部131が、監視動作中に、撮影部120が撮影した監視画像中の一の監視対象者を、顔認証情報取得部110によって取得された監視対象者毎の生体識別情報である顔認証情報と結び付けて、他の監視対象者とは区別して検出して特定したか否かについて判断を行う。上記態様で監視対象者を検出して特定した場合(S13、Yes)には、動作認識ステップS14へ進み、監視対象者が検出されていない場合(S13、No)には、監視撮影ステップS12へ戻り、監視動作を継続する。
「ディープラーニングと画像認識、オペレーションズ・リサーチ」
(http://www.orsj.o.jp/archive2/or60−4/or60_4_198.pdf)
動作認識ステップS14では、動作認識部132が、監視対象特定ステップS13において特定した監視対象者が行う動作を認識する。この動作認識は、公知の各種の画像解析方法によることができる。動作認識ステップS14を行うための画像解析方法は特定の方法、手段に限定されないが、複数の特徴点を連接する骨格線で構成される監視対象者の骨格を抽出する骨格抽出部と、骨格抽出部が抽出した特徴点の3次元空間内における位置を特定する位置特定部と、を備えなる動作認識部132によって行われる動作認識方法によることが好ましい。以下、動作認識ステップS14が、上記の骨格抽出部及び位置特定部を備える動作認識部132によって行われる場合の実施形態について、具体的に説明する。
「Zhe Cao 他 Realtime Multi−Person 2D Human Pose Estimation using Part Affinity Fields, CVPR 2017」
監視画像生成ステップS15では、監視対象特定ステップS13によって特定された監視対象者が、固有の顔認証情報に応じて決定される固有の色彩及び/又は形状からなる固有の視覚情報が付加された状態で表示される監視画像を生成する。固有の視覚情報の具体的形態については上述した通りである。
監視画像表示ステップS16では、監視画像生成ステップS15において生成された監視画像141が、監視画像表示部140に表示される。
110 顔認証情報取得部
120(120A、120B、120C、120D) 撮影部(監視カメラ)
130 演算処理部
131 監視対象特定部
132 動作認識部
133 監視画像生成部
140(140A、140B) 監視画像表示部
141 監視画像
200 介護施設
210 個室
220 共用スペース
230 管理室
10 監視対象者
S11 顔認証情報取得ステップ
S12 監視撮影ステップ
S13 監視対象特定ステップ
S14 動作認識ステップ
S15 監視画像生成ステップ
S16 監視画像表示ステップ
Claims (1)
- 複数の登録された監視対象者が滞在する共用スペース用の監視方法であって、
顔認証情報取得部が、全ての前記監視対象者について、前記共用スペースへの入場時迄の何れかの時点において、各々の前記監視対象者の固有の顔認証情報を取得する顔認証情報取得ステップと、
撮影部が、前記共用スペース内を撮影する監視撮影ステップと、
監視対象特定部が、前記監視撮影ステップにおいて撮影した監視画像中おいて、一の登録済みの監視対象者を、ニューラルネットワークを有する機械学習型の画像解析装置によって前記顔認証情報と結び付けて、他の登録済みの前記監視対象者とは区別して特定する監視対象者特定ステップと、
監視画像生成部が、前記監視対象者特定ステップにおいて特定された監視対象者の前記顔認証情報に応じて決定される固有の色彩及び/又は形状からなる固有の視覚情報が付加された状態で表示される監視画像を生成する、監視画像生成ステップと、を含んでなり、
前記監視対象者特定ステップにおける監視対象者の特定は、前記監視画像の解析結果と、予め取得済の該監視対象者の前記顔認証情報と、を結び付けることによって行われる、
監視方法。
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