JP2020078019A - 通信システム、子装置および通信方法 - Google Patents

通信システム、子装置および通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】親装置および子装置間の良好な通信を実現する。【解決手段】通信システムは、子装置である第1の子装置および第2の子装置と、親装置とを備える通信システムであって、前記第2の子装置は、前記第1の子装置と前記親装置との通信を中継することが可能であり、前記第1の子装置は、通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するための検索用情報をブロードキャストし、前記親装置は、前記検索用情報に対する応答情報を前記第1の子装置へ送信し、前記第2の子装置は、前記検索用情報に対応する応答情報を、前記検索用情報を受信したタイミングから所定時間経過後に前記第1の子装置へ送信し、前記第1の子装置は、前記検索用情報の送信後、最初に受信した前記応答情報の送信元である前記第2の子装置または前記親装置を前記送受信先とするか否かを決定する。【選択図】図5

Description

本発明は、通信システム、子装置および通信方法に関する。
近年、節電等の目的から家庭および職場における消費電力量を測定し、電力会社等のサーバへ送信する電力情報通信システムが開発されている。電力情報通信システムにおける装置の一例として、たとえば、特開2016−181785号公報(特許文献1)には、以下のような親装置が開示されている。すなわち、親装置は、電力情報の送信先となる親装置を検索して通信接続を確立することが可能な子装置と電力線を介して通信する通信部と、前記通信部と前記子装置との通信品質に関する通信品質情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記通信品質情報に基づいて、前記子装置との前記通信接続を切断すべきか否かを判断する判断処理を行う判断部とを備える。
特開2016−181785号公報
電力情報通信システムにおいて、子装置が、他の子装置と親装置との通信を中継することがある。この場合、子装置は、たとえば、通信信号の直接の送受信先を検索するための検索用情報をブロードキャストし、親装置および他の子装置からそれぞれ送信された、当該検索用情報に対する複数の応答メッセージを受信する。そして、子装置は、受信した複数の応答メッセージのうち通信品質の最も良い応答メッセージの送信元を、通信信号の直接の送受信先として選択する。すなわち、子装置は、親装置からの応答メッセージの通信品質よりも、他の子装置からの応答メッセージの通信品質の方が良い場合、当該他の子装置を送受信先として選択する。
しかしながら、子装置が、他の子装置を送受信先として選択した場合、すなわち他の子装置を介して親装置と通信を行う場合、当該他の子装置および親装置間における通信環境が悪いことがあり、親装置との通信信号の送受信が良好に行われない可能性がある。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、親装置および子装置間の良好な通信を実現することができる通信システム、子装置および通信方法を提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる通信システムは、子装置である第1の子装置および第2の子装置と、親装置とを備える通信システムであって、前記第2の子装置は、前記第1の子装置と前記親装置との通信を中継することが可能であり、前記第1の子装置は、通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するための検索用情報をブロードキャストし、前記親装置は、前記検索用情報に対する応答情報を前記第1の子装置へ送信し、前記第2の子装置は、前記検索用情報に対応する応答情報を、前記検索用情報を受信したタイミングから所定時間経過後に前記第1の子装置へ送信し、前記第1の子装置は、前記検索用情報の送信後、最初に受信した前記応答情報の送信元である前記第2の子装置または前記親装置を前記送受信先とするか否かを決定する。
(5)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる子装置は、親装置と通信する子装置であって、前記子装置は、第1の他の子装置を介して前記親装置と通信可能であり、通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するための検索用情報をブロードキャストし、前記親装置または前記第1の他の子装置から送信された、前記検索用情報に対する応答情報を受信する通信部と、前記通信部により受信された前記応答情報に基づいて、前記送受信先を決定する決定部とを備え、前記決定部は、前記通信部による前記検索用情報の送信後、前記通信部により最初に受信された前記応答情報の送信元である前記第1の他の子装置または前記親装置を前記送受信先として決定し、前記子装置は、第2の他の子装置と前記親装置との通信を中継することが可能であり、前記通信部は、前記第2の他の子装置が通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するためにブロードキャストした検索用情報、を受信したタイミングから所定時間経過後に、前記第2の他の子装置からの前記検索用情報に対する応答情報を送信する。
(6)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる通信方法は、子装置である第1の子装置および第2の子装置と、親装置とを備える通信システムにおける通信方法であって、前記第2の子装置は、前記第1の子装置と前記親装置との通信を中継することが可能であり、前記第1の子装置が、通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するための検索用情報をブロードキャストするステップと、前記第2の子装置および前記親装置が、前記検索用情報に対する応答情報を前記第1の子装置へ送信するステップと、前記第1の子装置が、前記検索用情報の送信後、最初に受信した前記応答情報の送信元である前記第2の子装置または前記親装置を前記送受信先とするか否かを決定するステップとを含み、前記応答情報を送信するステップにおいて、前記第2の子装置が、前記検索用情報を受信したタイミングから所定時間経過後に前記応答情報を前記第1の子装置へ送信する。
(7)上記課題を解決するために、この発明の他の局面に係わる通信方法は、親装置と通信する子装置における通信方法であって、前記子装置は、第1の他の子装置を介して前記親装置と通信可能であり、通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するための検索用情報をブロードキャストするステップと、前記親装置または前記第1の他の子装置から送信された、前記検索用情報に対する応答情報を受信するステップと、受信した前記応答情報に基づいて、前記送受信先を決定するステップとを含み、前記送受信先を決定するステップにおいて、前記検索用情報の送信後、最初に受信した前記応答情報の送信元である前記第1の他の子装置または前記親装置を前記送受信先として決定し、前記子装置は、第2の他の子装置と前記親装置との通信を中継することが可能であり、前記通信方法は、さらに、前記第2の他の子装置が通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するためにブロードキャストした検索用情報を受信するステップと、受信した前記検索用情報に対する応答情報を送信するステップとを含み、前記応答情報を送信するステップにおいて、前記検索用情報を受信したタイミングから所定時間経過後に前記応答情報を送信する。
本発明は、このような特徴的な処理部を備える通信システムとして実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現することができる。また、本発明は、通信システムの一部または全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
また、本発明は、このような特徴的な処理部を備える子装置として実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現することができる。また、本発明は、子装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
本発明によれば、親装置および子装置間の良好な通信を実現することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る通信システムの構成を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る通信システムにおける各機器および配線状態の一例を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る通信システムにおけるネットワークトポロジの一例を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態の比較例に係る通信システムにおける通信接続の確立処理の流れを示すシーケンス図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る通信システムにおける子装置の構成を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る通信システムにおける親装置の構成を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態の比較例に係る通信システムにおける親装置および子装置による、ビーコンリクエストの受信タイミング以降の動作を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態に係る通信システムにおける親装置による、ビーコンリクエストの受信タイミング以降の動作を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態に係る通信システムにおける子装置による、ビーコンリクエストの受信タイミング以降の動作を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態に係る通信システムにおける通信接続の確立処理の流れを示すシーケンス図の一例である。 図11は、本発明の実施の形態に係る通信システムにおける通信接続の確立処理の流れを示すシーケンス図の一例である。 図12は、本発明の実施の形態に係る通信システムにおける、通信接続が確立された後の動作の流れを示すシーケンス図の一例である。 図13は、本発明の実施の形態の変形例に係る通信システムにおける通信接続の確立処理の流れを示すシーケンス図の一例である。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る通信システムは、子装置である第1の子装置および第2の子装置と、親装置とを備える通信システムであって、前記第2の子装置は、前記第1の子装置と前記親装置との通信を中継することが可能であり、前記第1の子装置は、通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するための検索用情報をブロードキャストし、前記親装置は、前記検索用情報に対する応答情報を前記第1の子装置へ送信し、前記第2の子装置は、前記検索用情報に対応する応答情報を、前記検索用情報を受信したタイミングから所定時間経過後に前記第1の子装置へ送信し、前記第1の子装置は、前記検索用情報の送信後、最初に受信した前記応答情報の送信元である前記第2の子装置または前記親装置を前記送受信先とするか否かを決定する。
このように、第1の子装置が、通信ネットワークに参加する際、最初に受信した応答情報の送信元を、通信信号の直接の送受信先とするか否かを決定する構成により、通信ネットワークに参加するまでの時間を短くすることができる。また、第1の子装置と直接通信可能な親装置が存在する場合、親装置からの応答情報の方が、第2の子装置からの応答情報よりも先に第1の子装置に到達するため、親装置が送受信先として選択される可能性が高くなる。すなわち、第1の子装置と親装置との間において、ホップ先を経由しない、通信環境の良好な通信経路が用いられる可能性が高くなる。したがって、親装置および子装置間の良好な通信を実現することができる。
(2)好ましくは、前記親装置は、前記応答情報を前記第2の子装置より早く前記第1の子装置へ送信する。
このような構成により、親装置が送受信先として選択される可能性をより一層高めることができる。また、第1の子装置が通信ネットワークに参加するまでの時間を、より一層短くすることができる。
(3)好ましくは、前記親装置は、前記検索用情報を受信したタイミングから、ランダムに決定される待機時間経過後に前記応答情報を前記第1の子装置へ送信し、前記第2の子装置は、前記検索用情報を受信したタイミングから、前記所定時間およびランダムに決定される待機時間経過後に前記応答情報を前記第1の子装置へ送信し、前記所定時間は、前記親装置の前記待機時間の最大値よりも長い。
このような構成により、親装置が送受信先として選択される可能性がより高くなるため、親装置および子装置間の良好な通信をより確実に実現することができる。また、第1の子装置と直接通信可能な親装置が存在しない場合であって、ホップ先となり得る第2の子装置が複数存在する場合、各第2の子装置は、ランダムに決定したタイミングで応答情報を送信する。このため、第1の子装置は、通信ネットワークへの参加を試みるたびに、異なる第2の子装置を送受信先として選択する可能性が高くなることから、通信環境の悪い通信経路が常に選択される状況を避けることができる。
(4)好ましくは、前記第1の子装置は、受信した前記応答情報の通信品質に基づいて、前記応答情報の前記送信元を前記送受信先とするか否かを決定し、前記送受信先としないと決定した場合、次に受信した前記応答情報である次応答情報の通信品質に基づいて、前記次応答情報の前記送信元を前記送受信先とするか否かを決定する。
このような構成により、第1の子装置が、最初に受信した応答情報の通信品質が悪い場合には、当該応答情報の送信元である装置を送受信先として選択せず、自己との通信環境がより良好な他の装置を送受信先として選択することができる。これにより、より適切な送受信先を選択することができる。
(5)本発明の実施の形態に係る子装置は、親装置と通信する子装置であって、前記子装置は、第1の他の子装置を介して前記親装置と通信可能であり、通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するための検索用情報をブロードキャストし、前記親装置または前記第1の他の子装置から送信された、前記検索用情報に対する応答情報を受信する通信部と、前記通信部により受信された前記応答情報に基づいて、前記送受信先を決定する決定部とを備え、前記決定部は、前記通信部による前記検索用情報の送信後、前記通信部により最初に受信された前記応答情報の送信元である前記第1の他の子装置または前記親装置を前記送受信先として決定し、前記子装置は、第2の他の子装置と前記親装置との通信を中継することが可能であり、前記通信部は、前記第2の他の子装置が通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するためにブロードキャストした検索用情報、を受信したタイミングから所定時間経過後に、前記第2の他の子装置からの前記検索用情報に対する応答情報を送信する。
このように、子装置が、通信ネットワークに参加する際、最初に受信した応答情報の送信元を、通信信号の直接の送受信先とするか否かを決定する構成により、通信ネットワークに参加するまでの時間を短くすることができる。また、子装置と直接通信可能な親装置が存在する場合、親装置からの応答情報の方が、他の子装置からの応答情報よりも先に子装置に到達するため、親装置が送受信先として選択される可能性が高くなる。すなわち、子装置と親装置との間において、ホップ先を経由しない、通信環境の良好な通信経路が用いられる可能性が高くなる。したがって、親装置および子装置間の良好な通信を実現することができる。
(6)本発明の実施の形態に係る通信方法は、子装置である第1の子装置および第2の子装置と、親装置とを備える通信システムにおける通信方法であって、前記第2の子装置は、前記第1の子装置と前記親装置との通信を中継することが可能であり、前記第1の子装置が、通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するための検索用情報をブロードキャストするステップと、前記第2の子装置および前記親装置が、前記検索用情報に対する応答情報を前記第1の子装置へ送信するステップと、前記第1の子装置が、前記検索用情報の送信後、最初に受信した前記応答情報の送信元である前記第2の子装置または前記親装置を前記送受信先とするか否かを決定するステップとを含み、前記応答情報を送信するステップにおいて、前記第2の子装置が、前記検索用情報を受信したタイミングから所定時間経過後に前記応答情報を前記第1の子装置へ送信する。
このように、第1の子装置が、通信ネットワークに参加する際、最初に受信した応答情報の送信元を、通信信号の直接の送受信先とするか否かを決定する方法により、通信ネットワークに参加するまでの時間を短くすることができる。また、第1の子装置と直接通信可能な親装置が存在する場合、親装置からの応答情報の方が、第2の子装置からの応答情報よりも先に第1の子装置に到達するため、親装置が送受信先として選択される可能性が高くなる。すなわち、第1の子装置と親装置との間において、ホップ先を経由しない、通信環境の良好な通信経路が用いられる可能性が高くなる。したがって、親装置および子装置間の良好な通信を実現することができる。
(7)本発明の実施の形態に係る通信方法は、親装置と通信する子装置における通信方法であって、前記子装置は、第1の他の子装置を介して前記親装置と通信可能であり、通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するための検索用情報をブロードキャストするステップと、前記親装置または前記第1の他の子装置から送信された、前記検索用情報に対する応答情報を受信するステップと、受信した前記応答情報に基づいて、前記送受信先を決定するステップとを含み、前記送受信先を決定するステップにおいて、前記検索用情報の送信後、最初に受信した前記応答情報の送信元である前記第1の他の子装置または前記親装置を前記送受信先として決定し、前記子装置は、第2の他の子装置と前記親装置との通信を中継することが可能であり、前記通信方法は、さらに、前記第2の他の子装置が通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するためにブロードキャストした検索用情報を受信するステップと、受信した前記検索用情報に対する応答情報を送信するステップとを含み、前記応答情報を送信するステップにおいて、前記検索用情報を受信したタイミングから所定時間経過後に前記応答情報を送信する。
このように、子装置が、通信ネットワークに参加する際、最初に受信した応答情報の送信元を、通信信号の直接の送受信先とするか否かを決定する方法により、通信ネットワークに参加するまでの時間を短くすることができる。また、子装置と直接通信可能な親装置が存在する場合、親装置からの応答情報の方が、他の子装置からの応答情報よりも先に子装置に到達するため、親装置が送受信先として選択される可能性が高くなる。すなわち、子装置と親装置との間において、ホップ先を経由しない、通信環境の良好な通信経路が用いられる可能性が高くなる。したがって、親装置および子装置間の良好な通信を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<構成および基本動作>
[通信システム201の構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る通信システムの構成を示す図である。
図1を参照して、通信システム201は、たとえば、電力情報を取得する複数の子装置101と、電力情報の送信先となる1または複数の親装置102と、サーバ103とを備える。
子装置101は、たとえばスマートメータである。親装置102は、たとえばコンセントレータである。
通信システム201は、たとえば集合住宅151において用いられる。各子装置101は、電力線161を介して親装置102に接続されている。具体的には、電力線161は、たとえば、集合住宅151において上下階に縦方向に複数系統が配設されており、階ごとに子装置101が接続されている。
子装置101および親装置102は、電力線161を用いた電力線通信により、各種電力情報等をやり取りする。
子装置101は、たとえば、通信機能付きの電力計量器であり、取得した電力情報を親装置102へ送信する。
より詳細には、子装置101は、たとえば他の子装置101と親装置102との通信を中継することが可能である。すなわち、子装置101は、たとえば、取得した電力情報を他の子装置101を介さずに親装置102へ直接送信する場合もあるし、また、取得した電力情報を1または複数の他の子装置101を介して親装置102へ送信する場合もある。
親装置102は、たとえば、各子装置101から電力情報を受信し、受信した電力情報を集約するかまたは個別にサーバ103へ送信する。
親装置102およびサーバ103は、有線通信または無線通信により、インターネット10経由で各種情報をやり取りする。
サーバ103は、たとえば電力料金情報を親装置102へ送信する。親装置102は、サーバ103から電力料金情報を受信すると、受信した電力料金情報を子装置101へ送信する。
子装置101は、親装置102から電力料金情報を受信すると、受信した電力料金情報をたとえば図示しないHEMS(Home Energy Management System)等の他の装置へ送信する。
親装置102および子装置101間の通信、ならびに各子装置101間の通信は、たとえばG3−PLC(登録商標)の規格に従って行われる。
また、たとえば、子装置101、親装置102およびサーバ103間で送受信される情報は、所定の方式に従い暗号化および復号化される。
図2は、本発明の実施の形態に係る通信システムにおける各機器および配線状態の一例を示す図である。図2では、集合住宅151における2系統の電力線161A,161Bを代表的に示す。
図2を参照して、電力系統171からたとえば6.6kVの三相交流電力が集合住宅151に供給される。電力系統171からの交流電力は、たとえばトランス104A,104Bにより200Vの単相三線式の交流電力に変換されて各階に供給される。
たとえば、電力線161Aには、トランス104A、ならびに親装置102である親装置102Aおよび子装置101である子装置101A,101B,101Cが接続されており、電力線161Bには、トランス104B、ならびに親装置102である親装置102Bおよび子装置101である子装置101D,101Eが接続されている。
[ネットワークトポロジ]
図3は、本発明の実施の形態に係る通信システムにおけるネットワークトポロジの一例を示す図である。
図3を参照して、親装置102および子装置101は、たとえばPAN_ID(Personal Area Network Identification)およびショートアドレスを有する。
各親装置102は、異なるPAN_IDを有する。また、各親装置102のショートアドレスは、たとえばゼロに設定されている。なお、各親装置102のショートアドレスは、ゼロ以外の値に設定することも可能である。
子装置101のPAN_IDは、たとえば、当該子装置101を設置するユーザによって、当該子装置101にとっての電力情報等の送信先となる親装置102が有するPAN_IDと同じ値に設定される。
また、親装置102および子装置101は、たとえば、装置固有の識別子であるEUI(Extended Unique ID)−64形式のIDである64ビットのロングアドレスを有する。このロングアドレスは、たとえば装置の製造時に設定される。
親装置102は、たとえば、1または複数の子装置101を管理し、管理対象の子装置101と認証情報および電力情報等のやり取りを行う。
子装置101は、電力情報等の送信先となる親装置102と通信接続を確立する。具体的には、子装置101Aは、親装置102の管理下にない場合、親装置102Aと通信接続を確立する。
この場合、子装置101Aは、たとえば認証情報および電力情報等のやり取りを親装置102Aと直接行う。
また、子装置101Bは、親装置102の管理下にない場合、子装置101Aを介して親装置102Aと通信接続を確立する。この場合、子装置101Bは、子装置101Aを介して親装置102Aと認証情報および電力情報等のやり取りを行う。すなわち、子装置101Aは、親装置102Aおよび子装置101B間においてやり取りされる情報を中継するためのホップ先となる。なお、子装置101Bは、子装置101Aを介さずに親装置102Aと通信接続を確立してもよい。
また、子装置101Cは、親装置102の管理下にない場合、子装置101Aおよび子装置101Bを介して親装置102Aと通信接続を確立する。この場合、子装置101Cは、子装置101Aおよび子装置101Bを介して親装置102Aと認証情報および電力情報等のやり取りを行う。すなわち、子装置101Aおよび子装置101Bは、親装置102Aおよび子装置101C間においてやり取りされる情報を中継するためのホップ先となる。なお、子装置101Cは、子装置101Aおよび子装置101Bを介さずに親装置102Aと通信接続を確立してもよい。
親装置102A、および親装置102Aの管理下にある子装置101A,101B,101CのPAN_IDは、たとえば「0001」である。
また、同じPAN_IDを有する各装置において、異なる識別子であるショートアドレスが付与される。具体的には、子装置101A,101B,101Cのショートアドレスは、ゼロ以外の値であって互いに重複しない値、たとえばそれぞれ「3」、「4」および「5」である。子装置101A,101B,101Cのアドレスは、たとえば親装置102Aにより付与される。
親装置102Aおよび子装置101A,101B,101Cは、PAネットワークNWAを形成する。
同様に、親装置102Bは、子装置101D,101Eを管理する。親装置102B、および親装置102Bの管理下にある子装置101D,101EのPAN_IDは、たとえば「0002」である。また、子装置101D,101Eのショートアドレスは、ゼロ以外の値であって互いに重複しない値、たとえばそれぞれ「4」および「5」である。子装置101D,101Eのアドレスは、たとえば親装置102Bにより付与される。
親装置102Bおよび子装置101D,101Eは、PAネットワークNWBを形成する。
すなわち、親装置102および子装置101がどのPAネットワークに通信接続されているかは、PAN_IDに基づいて判別することが可能である。
[比較例]
(比較例に係る通信システム901における通信接続の確立処理)
図4は、本発明の実施の形態の比較例に係る通信システムにおける通信接続の確立処理の流れを示すシーケンス図である。ここでは、比較例に係る通信システム901における3つの子装置501A,501B,501Cおよび1つの親装置502が設けられ、子装置501CがPAネットワークに参加する場合における通信接続の確立処理の流れについて説明する。
図4を参照して、まず、子装置501Cは、通信信号の直接の送受信先(以下、「接続先」とも称する。)とすべき装置を検索するための検索用情報をブロードキャストする。検索用情報は、子装置501CのMAC(Media Access Control address)アドレス等の識別情報を含む。
より詳細には、子装置501Cは、たとえば、G3−PLC規格に従うBeacon Request Commandであるビーコンリクエストを検索用情報として作成し、作成したビーコンリクエストをブロードキャストする(ステップS101)。
次に、親装置502および子装置501A,501Bは、子装置501Cから送信されたビーコンリクエストを受信すると、ビーコンリクエストに対する応答情報を作成する。応答情報は、送信元である、親装置502、子装置501Aまたは子装置501BのMACアドレス等の識別情報を含む。
また、親装置502、子装置501Aおよび子装置501Bは、たとえば、G3−PLC規格に従うパラメータを用いて待機時間Rtを決定する。親装置502および子装置501A,501Bによりそれぞれ決定される待機時間Rtは、ランダムに決定される時間であり、同じ値となる可能性がゼロであるか、または非常に低い。
ここでは、親装置502により決定される待機時間RtをRt1とし、子装置501Aにより決定される待機時間RtをRt2とし、子装置501Bにより決定される待機時間RtをRt3とする。待機時間Rt1,Rt2,Rt3の関係は、Rt1<Rt2<Rt3であるとする(ステップS102)。
次に、親装置502は、ビーコンリクエストを受信したタイミングから待機時間Rt1経過後、たとえば、CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)方式に従い、伝送路上に他のキャリアが存在しているか否かを確認するキャリアセンスを行う(ステップS103)。
次に、親装置502は、伝送路上に他のキャリアが存在していないことを確認した場合、作成した応答情報を子装置501Cへ送信する。そして、子装置501Cは、親装置502から送信された応答情報を受信する(ステップS104)。
次に、子装置501Aは、ビーコンリクエストを受信したタイミングから待機時間Rt2経過後、親装置502と同様に、たとえば、CSMA/CD方式に従うキャリアセンスを行う(ステップS105)。
次に、子装置501Aは、伝送路上に他のキャリアが存在していないことを確認した場合、作成した応答情報を子装置501Cへ送信する。そして、子装置501Cは、子装置501Aから送信された応答情報を受信する(ステップS106)。
次に、子装置501Bは、ビーコンリクエストを受信したタイミングから待機時間Rt3経過後、親装置502および子装置501Aと同様に、たとえば、CSMA/CD方式に従うキャリアセンスを行う(ステップS107)。
次に、子装置501Bは、伝送路上に他のキャリアが存在していないことを確認した場合、作成した応答情報を子装置501Cへ送信する。そして、子装置501Cは、子装置501Bから送信された応答情報を受信する(ステップS108)。
次に、子装置501Cは、ビーコンリクエストをブロードキャストしたタイミングから所定時間Pt1経過したか否かを確認する(ステップS109)。所定時間Pt1は、たとえば、親装置502および子装置501A,501Bによりそれぞれランダムに決定される待機時間Rtの最大値よりも長い。たとえば、子装置501Cは、ビーコンリクエストをブロードキャストしたタイミングから所定時間Pt1経過するまで待機する。
そして、子装置501Cは、ビーコンリクエストをブロードキャストしたタイミングから所定時間Pt1経過すると(ステップS109において「YES」)、所定時間Pt1内に受信した応答情報、すなわち親装置502および子装置501A,501Bの各々から送信された応答情報の通信品質を評価する。具体的には、子装置501Cは、通信品質として、LQI(Link Quality Indicator)を算出し、評価する(ステップS110)。
次に、子装置501Cは、たとえば、LQIが最も大きい応答情報の送信元を接続先として決定する。ここでは、子装置501Cは、親装置502を接続先として決定したとする(ステップS111)。
次に、子装置501Cは、自己のロングアドレスおよび親装置502のPAN_IDを含む、親装置502との通信接続を確立するための接続要求、具体的にはJoiningを親装置502へ送信する(ステップS112)。
次に、親装置502は、子装置501Cから接続要求を受信すると、当該接続要求に含まれるロングアドレスを用いて子装置501Cとの間で認証情報のやり取りを行い、子装置501Cを認証する(ステップS113)。これにより、子装置501Cおよび親装置502間において、直接の通信接続が確立する。
なお、子装置501Cは、ステップS111において、子装置501Aまたは501Bを接続先、すなわちホップ先として決定してもよい。この場合、子装置501Cは、決定したホップ先である子装置501Aまたは501Bへ接続要求を送信する。
そして、ホップ先である子装置501Aまたは子装置501Bは、子装置501Cから接続要求を受信すると、当該接続要求に含まれるロングアドレスを用いて子装置501Cとの間で認証情報のやり取りを行い、子装置501Cを認証する。これにより、ホップ先である子装置501Aまたは子装置501B、および子装置501C間において、直接の通信接続が確立する。
また、子装置501Cは、ホップ先である子装置501Aまたは子装置501Bを介して親装置502との間で認証情報のやり取りを行う。そして、親装置502により子装置501Cが認証されると、親装置502および子装置501C間において通信接続が確立する。
なお、親装置502および子装置501A,501Bは、応答情報の送信前におけるキャリアセンスにより、伝送路上に他のキャリアが存在していることを確認した場合、他のキャリアが存在しなくなるまで待機した後に応答情報を送信する。
また、親装置502および子装置501A,501Bは、応答情報の送信を開始してから所定時間が経過するまでの間、衝突の有無を検知し、衝突を検知した場合は直ちに応答情報の送信を中止し、ランダムに発生させた待機時間Stの経過後、再びキャリアセンスを行う。
(課題の説明)
上記のように、子装置501Cが、受信した複数の応答情報のうちの通信品質が最も良い応答情報の送信元を接続先として決定する構成では、ホップ先を経由する通信経路が選択される可能性が一定程度ある。そして、子装置501Cが、ホップ先を経由する通信経路を選択した場合、ホップ先および親装置502間における通信環境が悪いことがあり、親装置502との通信信号の送受信が良好に行われない可能性がある。
また、装置間において複数のキャリアを用いて通信信号が送受信される場合、装置間における信号の通信品質として、LQI等の、各キャリアにおける通信品質の平均値が用いられることがある。この場合、子装置501Cは、特定のキャリアの通信品質が良く、当該特定のキャリア以外のキャリアの通信品質が悪い通信環境にあるホップ先を選択することがあり、親装置502との通信信号の送受信が良好に行われない可能性がある。
また、子装置501Cが、ホップ先と親装置502との間における通信環境が悪化したことを原因としてPAネットワークから離脱し、接続先を再び選択する構成であっても、同じホップ先を経由する通信経路を再度選択する可能性がある。すなわち、上記の課題が依然として残る。
そこで、本発明の実施の形態に係る通信システム201では、以下のような構成および動作により、このような課題を解決する。
[通信システム201における子装置101の構成]
図5は、本発明の実施の形態に係る通信システムにおける子装置の構成を示す図である。
図5を参照して、子装置101は、通信部21と、作成部22と、通信制御部23と、記憶部24と、消費電力計測部25と、決定部26とを備える。
記憶部24は、たとえば不揮発性メモリである。記憶部24には、たとえば、親装置102のPAN_ID、自己の子装置101のロングアドレス、および自己の子装置101の親装置102における認証処理に用いる認証情報等が保存されている。
通信部21は、たとえば、G3−PLC規格に従って、電力線161を介して親装置102および他の子装置101と通信する。また、通信部21は、他の子装置101を介して親装置102と通信可能である。
作成部22は、通信部21による通信信号の直接の送受信先、すなわち接続先を検索するための検索用情報を作成する。より詳細には、作成部22は、親装置102に対応するPAネットワークの識別情報を含むビーコンリクエストを検索用情報として作成し、作成したビーコンリクエストを通信制御部23へ出力する。
通信制御部23は、作成部22から出力されたビーコンリクエストを受けると、当該ビーコンリクエストを通信部21へ出力する。
通信部21は、通信制御部23から出力されたビーコンリクエストを受けると、当該ビーコンリクエストをブロードキャストする。
また、子装置101は、他の装置から送信された応答情報を受信して、当該応答情報の送信元の親装置102または他の子装置101との通信接続を確立する。具体的には、通信部21は、たとえば、親装置102または他の子装置101からの応答情報を受信すると、受信した応答情報を通信制御部23へ出力する。
通信制御部23は、通信部21から出力された応答情報を受けると、受けた応答情報を決定部26へ出力する。
決定部26は、たとえば、応答情報を受信した順番に従って、接続先とすべき親装置102または他の子装置101を決定する。すなわち、決定部26は、自己の子装置101がビーコンリクエストを送信した後、最初に受信した応答情報の送信元を接続先として決定し、決定した接続先を作成部22に通知する。たとえば、決定部26は、当該応答情報に含まれるPAN_IDおよびMACアドレス等を作成部22に通知する。
作成部22は、決定部26から接続先の通知を受けて、たとえば、記憶部24からPAN_IDおよびロングアドレスを取得し、取得したPAN_IDおよびロングアドレスを含み、かつ決定部26から通知された、接続先である装置のPAN_IDおよびMACアドレスを含む接続要求、具体的にはJoiningを作成して通信制御部23へ出力する。
通信制御部23は、作成部22から接続要求を受けると、受けた接続要求を通信部21へ出力する。
通信部21は、通信制御部23から接続要求を受けると、受けた接続要求を接続先へ送信する。
また、通信制御部23は、たとえば、接続先が親装置102である場合、記憶部24に保存されている認証情報等を当該親装置102と送受信することにより、当該親装置102との通信接続を確立する。また、通信制御部23は、たとえば、接続先が他の子装置101である場合、認証情報等を他の子装置101を介して当該親装置102と送受信することにより、当該他の子装置101および当該親装置102との通信接続を確立する。
また、通信部21は、たとえば、他の子装置101によってブロードキャストされたビーコンリクエストを受信すると、受信したビーコンリクエストを通信制御部23へ出力する。
通信制御部23は、通信部21からビーコンリクエストを受けると、受けたビーコンリクエストを作成部22へ出力する。
作成部22は、通信部21から出力されたビーコンリクエストを受けると、当該ビーコンリクエストに対する応答情報を作成する。具体的には、作成部22は、たとえば、記憶部24からPAN_IDを取得し、取得したPAN_ID、および自己のMACアドレス、ならびに当該ビーコンリクエストの送信元である他の子装置101のMACアドレス等を含む応答情報を作成する。そして、作成部22は、作成した応答情報を通信制御部23へ出力する。
通信制御部23は、作成部22から出力された応答情報を受けて、当該応答情報を保持する。そして、通信制御部23は、たとえば、通信部21からビーコンリクエストを受けたタイミングから所定時間Pt2待機する。所定時間Pt2は、たとえば5秒である。
また、通信制御部23は、通信部21からのビーコンリクエストを受けたタイミングから所定時間Pt2経過後、G3−PLC規格に従うパラメータを用いて待機時間Rtを決定する。待機時間Rtは、ランダムに決定される時間である。また、所定時間Pt2は、待機時間Rtの最大値よりも長い。
通信制御部23は、ビーコンリクエストを受けたタイミングから、所定時間T2および待機時間Rtが経過すると、通信部21を介してキャリアセンスを行う。そして、通信制御部23は、伝送路上に他のキャリアが存在していないことを確認した場合、保持している応答情報を、ビーコンリクエストの送信元である他の子装置101へ通信部21経由で送信する。
消費電力計測部25は、たとえば、自己の子装置101が計測対象とする家庭または事業所において消費される電力を計測し、計測結果を通信制御部23へ出力する。
通信制御部23は、消費電力計測部25から計測結果を受けると、受けた計測結果を示す電力情報を作成し、作成した電力情報を親装置102へ通信部21経由で送信する。
また、通信部21は、たとえば、他の子装置101のホップ先として、自己の子装置101と当該他の子装置101との通信接続が確立されている場合、当該他の子装置101から受信した電力情報を親装置102へ転送する。
なお、本発明の実施の形態に係る子装置101では、通信部21は、電力情報の送信先となる親装置102、または他の子装置101と電力線161を介して通信する構成であるとしたが、これに限定するものではない。通信部21は、当該親装置102または当該他の子装置101と無線通信、または電力線通信以外の有線通信を行う構成であってもよい。
[通信システム201における親装置102の構成]
図6は、本発明の実施の形態に係る通信システムにおける親装置の構成を示す図である。
図6を参照して、親装置102は、通信部41と、作成部42と、通信制御部43と、記憶部44とを備える。
記憶部44は、たとえば不揮発性メモリである。記憶部44には、たとえば自己の親装置102のPAN_ID、自己の親装置102のロングアドレス、および子装置101の認証に用いられる認証情報等が保存されている。
通信部41は、電力情報等の送信元となる子装置101と通信する。また、通信部41は、子装置101によってブロードキャストされたビーコンリクエストを受信し、受信したビーコンリクエストを通信制御部43へ出力する。
通信制御部43は、通信部41からビーコンリクエストを受けると、受けたビーコンリクエストを作成部42へ出力する。
作成部42は、通信部41から出力されたビーコンリクエストを受けると、当該ビーコンリクエストに対する応答情報を作成する。具体的には、作成部42は、たとえば、記憶部44からPAN_IDを取得し、取得したPAN_ID、および自己のMACアドレスを含む応答情報を作成する。そして、作成部42は、作成した応答情報を通信制御部43へ出力する。
通信制御部43は、子装置101からのビーコンリクエストを受信したことに応答して、作成部42により作成された応答情報を当該子装置101へ通信部41経由で送信する。すなわち、通信制御部43は、作成部42により作成された応答情報を受けたことをトリガとして、通信部41を介してキャリアセンスを行う。そして、通信制御部43は、伝送路上に他のキャリアが存在していないことを確認した場合、作成部42から受けた応答情報を、ビーコンリクエストの送信元である子装置101へ通信部41経由で送信する。
また、通信部41は、子装置101から送信された接続要求を受信すると、受信した接続要求を通信制御部43へ出力する。
通信制御部43は、通信部41から出力された接続要求を受けると、たとえば当該接続要求からロングアドレスを取得する。そして、通信制御部43は、たとえば、取得したロングアドレスを用いて、通信部41を介して接続要求の送信元である子装置101と認証情報のやり取りを行うことにより当該子装置101を認証する。これにより、親装置102および子装置101間において通信接続が確立される。
また、通信制御部43は、たとえば、子装置101から通信部41経由で電力情報を受信すると、受信した電力情報をサーバ103へ通信部41経由で送信する。
なお、通信制御部43は、子装置101からのビーコンリクエストを受信したことをトリガとしてキャリアセンスを行い、応答情報を当該子装置101へ送信する構成に限定されない。たとえば、通信制御部43は、図4に示すように、ビーコンリクエストを受信したタイミングから、ランダムに決定した待機時間Rt経過後にキャリアセンスを行い、作成部42により作成された応答情報を子装置101へ送信する構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る親装置102では、通信部41は、電力情報の送信元となる子装置101と電力線161を介して通信する構成であるとしたが、これに限定するものではない。通信部41は、当該子装置101と無線通信、または電力線通信以外の有線通信を行う構成であってもよい。
[ビーコンリクエストの受信タイミング以降の各装置の動作]
図7は、本発明の実施の形態の比較例に係る通信システムにおける親装置および子装置による、ビーコンリクエストの受信タイミング以降の動作を示す図である。図8は、本発明の実施の形態に係る通信システムにおける親装置による、ビーコンリクエストの受信タイミング以降の動作を示す図である。図9は、本発明の実施の形態に係る通信システムにおける子装置による、ビーコンリクエストの受信タイミング以降の動作を示す図である。
比較例に係る親装置502および子装置501の各々は、ビーコンリクエストを受信すると待機時間Rtを決定する。そして、親装置502および子装置501の各々は、ビーコンリクエストを受信したタイミングから、決定した待機時間Rtが経過すると、キャリセンスを行い、応答情報を送信する。
これに対して、本発明の実施の形態に係る親装置102は、上述のとおり、ビーコンリクエストを受信したことをトリガとしてキャリアセンスを行い、応答情報を送信する。
また、本発明の実施の形態に係る子装置101は、上述のとおり、ビーコンリクエストを受信すると、当該ビーコンリクエストの受信タイミングから、所定時間T2および待機時間Rtが経過するとキャリアセンスを行う。すなわち、子装置101は、ビーコンリクエストの受信タイミングから、所定時間T2および待機時間Rtの合計時間だけ待機した後、キャリアセンスを行い、応答情報を送信する。
このように、ビーコンリクエストの送信元である子装置101と親装置102とが直接通信可能である場合、親装置102の方が、他の子装置101よりも先に応答情報を送信する。この結果、子装置101は、親装置102からの応答情報を最初に受信し、親装置102を接続先として決定する。
なお、親装置102および子装置101は、キャリアセンスを行わない構成であってもよい。
<動作の流れ>
通信システム201における各装置は、メモリを含むコンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のシーケンス図またはフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを当該メモリからそれぞれ読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
[子装置101Cと親装置102Aとが直接通信可能である場合]
図10は、本発明の実施の形態に係る通信システムにおける通信接続の確立処理の流れを示すシーケンス図の一例である。ここでは、図2に示すように、子装置101A,101B,101Cおよび親装置102Aがトランス104Aに接続されており、親装置102Bがトランス104Bに接続されているとする。また、子装置101CがPAネットワークに参加する場合における通信接続の確立処理の流れについて説明する。
図2および図10を参照して、まず、子装置101Cは、ビーコンリクエストを作成し、作成したビーコンリクエストをブロードキャストする(ステップS11)。
次に、親装置102A,102Bおよび子装置101A,101Bは、子装置101Cから送信されたビーコンリクエストを受信すると、当該ビーコンリクエストに対する応答情報を作成する(ステップS12)。
次に、子装置101A,101Bは、たとえば、G3−PLC規格に従うパラメータを用いて待機時間Rtを決定する。ここでは、子装置101Aにより決定される待機時間RtをRt12とし、子装置101Bにより決定される待機時間RtをRt13とする。待機時間Rt12,Rt13の関係は、Rt12<Rt13であるとする(ステップS13)。
次に、親装置102Aは、子装置101Cから送信されたビーコンリクエストを受信したことに応答して、たとえばCSMA/CD方式に従うキャリアセンスを行う(ステップS14)。
次に、親装置102Aは、伝送路上に他のキャリアが存在していないことを確認した場合、作成した応答情報を子装置101Cへ送信する。そして、子装置101Cは、親装置102Aから送信された応答情報を受信する(ステップS15)。
ここで、上述のとおり、子装置101A,101B,101Cおよび親装置102Aがトランス104Aに接続されており、親装置102Bがトランス104Bに接続されている。このため、子装置101Cおよび親装置102Aは、直接通信可能であり、子装置101Cおよび親装置102Bは、トランス104Aおよびトランス104Bを介して通信可能である。
すなわち、親装置102Aは、子装置101Cからのビーコンリクエストを親装置102Bよりも早いタイミングで受信する可能性が高い。
この結果、親装置102Aおよび親装置102Bは、ビーコンリクエストを受信したことをトリガとしてキャリアセンスを行い、応答情報を送信する構成であるが、親装置102Aからの応答情報の送信タイミングの方が、親装置102Bからの応答情報の送信タイミングよりも早い。すなわち、子装置101Cは、ビーコンリクエストの送信後、自己と同一のトランス104Aに接続されている親装置102Aからの応答情報を最初に受信する。
次に、子装置101Cは、ビーコンリクエストを送信した後に最初に受信した応答情報の送信元、すなわち親装置102Aを接続先として決定する(ステップS16)。
次に、親装置102Bは、子装置101から送信されたビーコンリクエストを受信したことに応答して、たとえばCSMA/CD方式に従うキャリアセンスを行う(ステップS17)。
次に、親装置102Bは、伝送路上に他のキャリアが存在していないことを確認した場合、トランス104Bおよびトランス104A経由で、作成した応答情報を子装置101Cへ送信する。そして、子装置101Cは、親装置102Bから送信された応答情報を、トランス104Bおよびトランス104A経由で受信する(ステップS18)。ここでは、子装置101Cは、接続先を決定済であるため、たとえば、親装置102Bから受信した応答情報を破棄する。
次に、子装置101Aは、子装置101Cからのビーコンリクエストを受信したタイミングから、所定時間Pt2および待機時間Rt12経過後のタイミングにおいて、たとえばCSMA/CD方式に従うキャリアセンスを行う(ステップS19)。
次に、子装置101Aは、伝送路上に他のキャリアが存在していないことを確認した場合、作成した応答情報を子装置101Cへ送信する。そして、子装置101Cは、子装置101Aから送信された応答情報を受信する(ステップS20)。ここでは、子装置101Cは、接続先を決定済であるため、たとえば、子装置101Aから受信した応答情報を破棄する。
次に、子装置101Bは、子装置101Cから送信されたビーコンリクエストを受信したタイミングから、所定時間Pt2および待機時間Rt13経過後のタイミングにおいて、たとえばCSMA/CD方式に従うキャリアセンスを行う(ステップS21)。
次に、子装置101Bは、伝送路上に他のキャリアが存在していないことを確認した場合、作成した応答情報を子装置101Cへ送信する。そして、子装置101Cは、子装置101Bから送信された応答情報を受信する(ステップS22)。ここでは、子装置101Cは、接続先を決定済であるため、たとえば、子装置101Bから受信した応答情報を破棄する。
次に、子装置101Cは、自己のロングアドレスおよび親装置102のPAN_IDを含む、親装置102Aとの通信接続を確立するための接続要求、具体的にはJoiningを、接続先である親装置102Aへ送信する(ステップS23)。
次に、親装置102Aは、子装置101Cから接続要求を受信すると、当該接続要求に含まれるロングアドレスを用いて子装置101Cとの間で認証情報のやり取りを行い、子装置101Cを認証する(ステップS24)。これにより、子装置101Cおよび親装置102A間において直接の通信接続が確立する。
たとえば、子装置101Cは、親装置102Aとの通信接続が確立した後、親装置102Aからの情報が欠損なく受信できているかなど、親装置102Aとの通信状態を定期的または不定期に確認する。このとき、親装置102Aとの通信状態を確認するための情報として、たとえば、電気料金情報および接続確認のための管理用情報等が利用される。そして、子装置101Cは、親装置102Aとの通信ができない状態であると判断した場合、PAネットワークから離脱し、ステップS11以降の動作を再び行うことにより、新たに接続先を決定する。
また、たとえば、親装置102A,102Bおよび子装置101A,101Bは、応答情報の送信前におけるキャリアセンスにより、伝送路上に他のキャリアが存在していることを確認した場合、他のキャリアが存在しなくなるまで待機した後に応答情報を送信する。
親装置102A,102Bおよび子装置101A,101Bは、応答情報の送信を開始してから所定時間が経過するまでの間、衝突の有無を検知し、衝突を検知した場合は直ちに応答情報の送信を中止し、ランダムに発生させた待機時間Stの経過後、再びキャリアセンスを行う。各装置がキャリアセンスを繰り返す回数の最大値は、たとえば50回である。
なお、子装置101Cは、親装置102Aへの接続要求の送信(ステップS23)を、接続先の決定(ステップS16)以降のいずれのタイミングで行ってもよい。
また、子装置101A,101Bは、ビーコンリクエストの受信タイミングから所定時間Pt2経過までにおいて、待機時間Rtの決定(ステップS13)を行う構成であればよい。
[子装置101Cと親装置102とが直接通信可能ではない場合]
図11は、本発明の実施の形態に係る通信システムにおける通信接続の確立処理の流れを示すシーケンス図の一例である。ここでは、図10に示すシーケンス図と同様に、子装置101CがPAネットワークに参加する場合における通信接続の確立処理の流れについて説明する。
図2および図11を参照して、まず、子装置101Cは、ビーコンリクエストを作成し、作成したビーコンリクエストをブロードキャストする(ステップS31)。ここでは、子装置101A,101Bは、子装置101Cから送信されたビーコンリクエストを受信することができ、親装置102A,102Bは、当該ビーコンリクエストを受信できなかったとする。
次に、子装置101A,101Bは、子装置101Cから送信されたビーコンリクエストを受信すると、当該ビーコンリクエストに対する応答情報を作成する(ステップS32)。
次に、子装置101A,101Bは、たとえば、G3−PLC規格に従うパラメータを用いて待機時間Rtを決定する。ここでは、子装置101Aにより決定される待機時間RtをRt22とし、子装置101Bにより決定される待機時間RtをRt23とする。待機時間Rt22,Rt23の関係は、Rt22>Rt23であるとする(ステップS33)。
次に、子装置101Bは、子装置101Cからのビーコンリクエストを受信したタイミングから、所定時間Pt2および待機時間Rt23経過後のタイミングにおいて、たとえばCSMA/CD方式に従うキャリアセンスを行う(ステップS34)。
次に、子装置101Bは、伝送路上に他のキャリアが存在していないことを確認した場合、作成した応答情報を子装置101Cへ送信する。そして、子装置101Cは、子装置101Bから送信された応答情報を受信する(ステップS35)。
次に、子装置101Cは、ビーコンリクエストを送信した後に最初に受信した応答情報の送信元、すなわち子装置101Bを接続先として決定する(ステップS36)。
次に、子装置101Aは、子装置101Cからのビーコンリクエストを受信したタイミングから、所定時間Pt2および待機時間Rt22経過後のタイミングにおいて、たとえばCSMA/CD方式に従うキャリアセンスを行う(ステップS37)。
次に、子装置101Aは、伝送路上に他のキャリアが存在していないことを確認した場合、作成した応答情報を子装置101Cへ送信する。そして、子装置101Cは、子装置101Aから送信された応答情報を受信する(ステップS38)。ここでは、子装置101Cは、接続先を決定済であるため、たとえば、子装置101Aから受信した応答情報を破棄する。
次に、子装置101Cは、自己のロングアドレスおよび子装置101BのPAN_IDを含む、子装置101Bとの通信接続を確立するための接続要求、具体的にはJoiningを子装置101Bへ送信する(ステップS39)。
次に、子装置101Bは、子装置101Cからの接続要求を受信すると、当該接続要求に含まれるロングアドレスを用いて子装置101Cとの間における通信接続を確立する(ステップS40)。
次に、子装置101Cは、親装置102Aとの通信接続を確立するための接続要求、具体的にはJoiningを子装置101Bへ送信する(ステップS41)。
次に、子装置101Bは、子装置101Cからの接続要求を受信すると、当該接続要求を親装置102Aへ転送する(ステップS42)。
次に、親装置102Aは、子装置101Cからの接続要求を子装置101B経由で受信すると、子装置101Bを介して、当該接続要求に含まれるロングアドレスを用いて子装置101Cとの間で認証情報のやり取りを行い、子装置101Cを認証する(ステップS43)。これにより、子装置101Cおよび親装置102A間において、通信接続が確立し、子装置101Bを介して電力情報等の送受信が行われる。
図12は、本発明の実施の形態に係る通信システムにおける、通信接続が確立された後の動作の流れを示すシーケンス図の一例である。図12では、図11に示すシーケンス図の続き、すなわち、子装置101Cが、子装置101Bをホップ先として選択した後の動作の流れを示している。
図12を参照して、まず、親装置102Aは、子装置101Cのショートアドレス等を宛先アドレスとして格納した電気料金情報などの電力情報を子装置101Bへ送信する(ステップS44)。
次に、子装置101Bは、親装置102Aから送信された電力情報を子装置101Cへ転送する(ステップS45)。
次に、子装置101Cは、親装置102Aから子装置101B経由で送信される電力情報の通信状態を確認する(ステップS46)。
ここでは、子装置101Cは、親装置102Aからの電力情報を所定時間受信できなかったこと等を判断基準として、親装置102Aとの通信ができない状態であると判断したとする。この場合、子装置101Cは、PAネットワークから離脱し(ステップS47)、新たな接続先を検索するためのビーコンリクエストを作成してブロードキャストする(ステップS48)。ここでは、図11に示すビーコンリクエストのブロードキャスト(ステップS31)の場合と同様に、子装置101A,101Bは、子装置101Cから送信されたビーコンリクエストを受信することができ、親装置102A,102Bは、当該ビーコンリクエストを受信できなかったとする。
次に、子装置101A,101Bは、子装置101Cから送信されたビーコンリクエストを受信すると、当該ビーコンリクエストに対する応答情報を作成する(ステップS49)。
次に、子装置101A,101Bは、たとえば、G3−PLC規格に従うパラメータを用いて待機時間Rtを決定する。ここでは、子装置101Aにより決定される待機時間RtをRt24とし、子装置101Bにより決定される待機時間RtをRt25とする。待機時間Rt24,Rt25の関係は、Rt24<Rt25であるとする(ステップS50)。
次に、子装置101Aは、子装置101Cからのビーコンリクエストを受信したタイミングから、所定時間Pt2および待機時間Rt24経過後のタイミングにおいて、たとえばCSMA/CD方式に従うキャリアセンスを行う(ステップS51)。
次に、子装置101Aは、伝送路上に他のキャリアが存在していないことを確認した場合、作成した応答情報を子装置101Cへ送信する。そして、子装置101Cは、子装置101Aから送信された応答情報を受信する(ステップS52)。
次に、子装置101Cは、ビーコンリクエストを送信した後に最初に受信した応答情報の送信元、すなわち子装置101Aを接続先として決定する(ステップS53)。
次に、子装置101Bは、子装置101Cからのビーコンリクエストを受信したタイミングから、所定時間Pt2および待機時間Rt25経過後のタイミングにおいて、たとえばCSMA/CD方式に従うキャリアセンスを行う(ステップS54)。
次に、子装置101Bは、伝送路上に他のキャリアが存在していないことを確認した場合、作成した応答情報を子装置101Cへ送信する。そして、子装置101Cは、子装置101Bから送信された応答情報を受信する(ステップS55)。ここでは、子装置101Cは、接続先を決定済であるため、たとえば、子装置101Bから受信した応答情報を破棄する。
次に、子装置101Cは、自己のロングアドレスおよび子装置101AのPAN_IDを含む、子装置101Aとの通信接続を確立するための接続要求、具体的にはJoiningを子装置101Aへ送信する(ステップS56)。
次に、子装置101Aは、子装置101Cからの接続要求を受信すると、当該接続要求に含まれるロングアドレスを用いて子装置101Cとの間における通信接続を確立する(ステップS57)。
次に、子装置101Cは、親装置102Aとの通信接続を確立するための接続要求、具体的にはJoiningを子装置101Aへ送信する(ステップS58)。
次に、子装置101Aは、子装置101Cからの接続要求を受信すると、当該接続要求を親装置102Aへ転送する(ステップS59)。
次に、親装置102Aは、子装置101Cからの接続要求を子装置101A経由で受信すると、子装置101Aを介して、当該接続要求に含まれるロングアドレスを用いて子装置101Cとの間で認証情報のやり取りを行い、子装置101Cを認証する(ステップS60)。これにより、子装置101Cおよび親装置102A間において、通信接続が確立し、子装置101Aを介して電力情報等の送受信が行われる。
このように、ホップ先となり得る複数の子装置101が存在する場合、各子装置101は、ランダムに決定したタイミングで応答情報を送信する。このため、子装置101Cは、自己と直接通信可能な親装置102が存在しない場合、PAネットワークへの参加を試みるたびに、異なる他の子装置101を送受信先として選択する可能性が高くなることから、通信環境の悪い通信経路が常に選択される状況を避けることができる。
<変形例>
上述した本発明の実施の形態に係る子装置101は、ビーコンリクエストを送信した後に最初に受信した応答情報の送信元を接続先として決定する。しかしながら、子装置101は、最初の応答情報の送信元を接続先として決定する構成に限定されない。本発明の実施の形態の変形例に係る子装置101は、たとえば、受信した応答情報の通信品質に基づいて、当該応答情報の送信元を接続先とするか否かを決定する。そして、子装置101は、当該送信元を接続先としないと決定した場合、次に受信した応答情報である次応答情報の通信品質に基づいて、当該次応答情報の送信元を接続先とするか否かを決定する。
[構成および基本動作]
再び図5を参照して、子装置101における決定部26は、親装置102または他の子装置101から送信された応答情報を通信部21経由で受信すると、当該応答情報の通信品質、具体的にはLQIを算出して評価し、当該応答情報の送信元を接続先とするか否かを決定する。より詳細には、決定部26は、たとえば、通信品質が閾値Th1以上である場合、当該応答情報の送信元を接続先とすることを決定する。
一方、決定部26は、たとえば、当該通信品質が閾値Th1未満である場合、当該応答情報の送信元を接続先としないと決定し、当該応答情報を破棄する。そして、決定部26は、通信部21経由で他の応答情報を次に受信すると、受信した他の応答情報の通信品質を算出して評価し、当該他の応答情報の送信元を接続先とするか否かを決定する。
また、決定部26は、応答情報の送信元を接続先とすること決定した場合、当該接続先を作成部22に通知する。作成部22は、決定部26から接続先の通知を受けると、当該接続先との通信接続を確立するための接続要求を作成し、作成した接続要求を通信制御部23および通信部21経由で当該接続先へ送信する。
[動作の流れ]
図13は、本発明の実施の形態の変形例に係る通信システムにおける通信接続の確立処理の流れを示すシーケンス図の一例である。ここでは、図10および図11に示すシーケンス図と同様に、子装置101CがPAネットワークに参加する場合における通信接続の確立処理の流れについて説明する。
図13を参照して、ステップS61からステップS65までの動作は、図10に示すステップS11からステップS15までの動作と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
次に、子装置101Cは、自己の子装置101Cがビーコンリクエストを送信した後に最初に受信した応答情報、すなわち親装置102Aからの応答情報のLQIを算出して評価する(ステップS66)。ここでは、当該LQIが閾値Th1未満であるとする。この場合、子装置101Cは、たとえば当該応答情報を破棄する。
次に、親装置102Bは、子装置101から送信されたビーコンリクエストを受信したことに応答して、たとえばCSMA/CD方式に従うキャリアセンスを行う(ステップS67)。
次に、親装置102Bは、伝送路上に他のキャリアが存在していないことを確認した場合、トランス104Bおよびトランス104A経由で、作成した応答情報を子装置101Cへ送信する。そして、子装置101Cは、親装置102Bから送信された応答情報を、トランス104Bおよびトランス104A経由で受信する(ステップS68)。
次に、子装置101Cは、接続先が未決定であるため、親装置102Bからの応答情報のLQIを算出して評価する(ステップS69)。ここでは、当該応答情報のLQIが閾値Th1未満であるとする。この場合、子装置101Cは、親装置102Bを接続先としないと決定し、たとえば当該応答情報を破棄する。
次に、子装置101Aは、子装置101Cからのビーコンリクエストを受信したタイミングから、所定時間Pt2および待機時間Rt12経過後のタイミングにおいて、たとえばCSMA/CD方式に従うキャリアセンスを行う(ステップS70)。
次に、子装置101Aは、伝送路上に他のキャリアが存在していないことを確認した場合、作成した応答情報を子装置101Cへ送信する。そして、子装置101Cは、子装置101Aから送信された応答情報を受信する(ステップS71)。
次に、子装置101Cは、接続先が未決定であるため、子装置101Aからの応答情報のLQIを算出して評価する(ステップS72)。ここでは、当該LQIが閾値Th1未満であるとする。この場合、子装置101Cは、子装置101Aを接続先としないと決定し、たとえば当該応答情報を破棄する。
次に、子装置101Bは、子装置101Cからのビーコンリクエストを受信したタイミングから、所定時間Pt2および待機時間Rt13経過後のタイミングにおいて、たとえばCSMA/CD方式に従うキャリアセンスを行う(ステップS73)。
次に、子装置101Bは、伝送路上に他のキャリアが存在していないことを確認した場合、作成した応答情報を子装置101Cへ送信する。そして、子装置101Cは、子装置101Bから送信された応答情報を受信する(ステップS74)。
次に、子装置101Cは、接続先が未決定であるため、子装置101Bからの応答情報のLQIを算出して評価する(ステップS75)。ここでは、当該LQIが閾値Th1以上であるとする。この場合、子装置101Cは、子装置101Bを接続先とすることを決定する(ステップS76)。
次に、子装置101Cは、自己のロングアドレスおよび子装置101BのPAN_IDを含む、子装置101Bとの通信接続を確立するための接続要求、具体的にはJoiningを作成し、作成したJoiningを子装置101Bへ送信する(ステップS77)。
次に、子装置101Bは、子装置101Cから接続要求を受信すると、当該接続要求に含まれるロングアドレスを用いて子装置101Cとの間における通信接続を確立する(ステップS78)。
次に、子装置101Cは、親装置102Aとの通信接続を確立するための接続要求、具体的にはJoiningを子装置101Bへ送信する(ステップS79)。
次に、子装置101Bは、子装置101Cからの接続要求を受信すると、当該接続要求を親装置102Aへ転送する(ステップS80)。
次に、親装置102Aは、子装置101Cからの接続要求を子装置101B経由で受信すると、子装置101Bを介して、当該接続要求に含まれるロングアドレスを用いて子装置101Cとの間で認証情報のやり取りを行い、子装置101Cを認証する(ステップS81)。これにより、子装置101Cおよび親装置102A間において通信接続が確立する。
ところで、節電等の目的から家庭および職場における消費電力量を測定し、電力会社等のサーバへ送信する電力情報通信システムにおいて、子装置が、他の子装置と親装置との通信を中継することがある。この場合、子装置は、たとえば、通信信号の直接の送受信先を検索するための検索用情報をブロードキャストし、親装置および他の子装置からそれぞれ送信された、当該検索用情報に対する複数の応答メッセージを受信する。そして、子装置は、受信した複数の応答メッセージのうち通信品質の最も良い応答メッセージの送信元を、通信信号の直接の送受信先として選択する。すなわち、子装置は、親装置からの応答メッセージの通信品質よりも、他の子装置からの応答メッセージの通信品質の方が良い場合、当該他の子装置を送受信先として選択する。
しかしながら、子装置が、他の子装置を送受信先として選択した場合、すなわち他の子装置を介して親装置と通信を行う場合、当該他の子装置および親装置間における通信環境が悪いことがあり、親装置との通信信号の送受信が良好に行われない可能性がある。
これに対して、本発明の実施の形態に係る通信システム201は、子装置である第1の子装置101および第2の子装置101と、親装置102とを備える。第2の子装置101は、第1の子装置101と親装置102との通信を中継することが可能である。第1の子装置101は、通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するための検索用情報をブロードキャストする。親装置102は、当該検索用情報に対する応答情報を第1の子装置101へ送信する。第2の子装置101は、検索用情報を受信したタイミングから所定時間Pt経過後に応答情報を第1の子装置101へ送信する。第1の子装置101は、索用情報の送信後、最初に受信した応答情報の送信元である第2の子装置101または親装置102を送受信先とするか否かを決定する。
このように、第1の子装置101が、通信ネットワークに参加する際、最初に受信した応答情報の送信元を、通信信号の直接の送受信先とするか否かを決定する構成により、通信ネットワークに参加するまでの時間を短くすることができる。また、第1の子装置101と直接通信可能な親装置102が存在する場合、親装置102からの応答情報の方が、第2の子装置101からの応答情報よりも先に第1の子装置101に到達するため、親装置102が送受信先として選択される可能性が高くなる。すなわち、第1の子装置101と親装置102との間において、ホップ先を経由しない、通信環境の良好な通信経路が用いられる可能性が高くなる。
したがって、本発明の実施の形態に係る通信システム201では、親装置102および子装置101間の良好な通信を実現することができる。
また、本発明の実施の形態に係る通信システム201では、親装置102は、応答情報を第2の子装置101より早く第1の子装置101へ送信する。
このような構成により、親装置102が送受信先として選択される可能性をより一層高めることができる。また、第1の子装置101が通信ネットワークに参加するまでの時間を、より一層短くすることができる。
また、本発明の実施の形態に係る通信システム201では、親装置102は、検索用情報を受信したタイミングから、ランダムに決定される待機時間Rt経過後に応答情報を第1の子装置101へ送信する。第2の子装置101は、検索用情報を受信したタイミングから、所定時間Ptおよびランダムに決定される待機時間Rt経過後に応答情報を第1の子装置101へ送信する。所定時間Ptは、親装置102の待機時間Rtの最大値よりも長い。
このような構成により、親装置102が送受信先として選択される可能性がより高くなるため、親装置102および子装置101間の良好な通信をより確実に実現することができる。また、第1の子装置101と直接通信可能な親装置102が存在しない場合であって、ホップ先となり得る第2の子装置101が複数存在する場合、各第2の子装置101は、ランダムに決定したタイミングで応答情報を送信する。このため、第1の子装置101は、通信ネットワークへの参加を試みるたびに、異なる第2の子装置101を送受信先として選択する可能性が高くなることから、通信環境の悪い通信経路が常に選択される状況を避けることができる。
また、本発明の実施の形態に係る通信システム201では、第1の子装置101は、受信した応答情報の通信品質に基づいて、当該応答情報の送信元を送受信先とするか否かを決定し、送受信先としないと決定した場合、次に受信した応答情報である次応答情報の通信品質に基づいて、当該次応答情報の送信元を送受信先とするか否かを決定する。
このような構成により、第1の子装置101が、最初に受信した応答情報の通信品質が悪い場合には、当該応答情報の送信元である装置を送受信先として選択せず、自己との通信環境がより良好な他の装置を送受信先として選択することができる。これにより、より適切な送受信先を選択することができる。
また、本発明の実施の形態に係る子装置101は、第1の他の子装置101を介して親装置102と通信可能である。子装置101における通信部21は、通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するための検索用情報をブロードキャストし、親装置102または第1の他の子装置101から送信された、当該検索用情報に対する応答情報を受信する。子装置101における決定部26は、通信部21により受信された応答情報に基づいて、送受信先を決定する。また、決定部26は、通信部21による検索用情報の送信後、通信部21により最初に受信された応答情報の送信元である第1の他の子装置101または親装置102を送受信先として決定する。また、子装置101は、第2の他の子装置101と親装置102との通信を中継することが可能である。通信部21は、第2の他の子装置101が通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するためにブロードキャストした検索用情報、を受信したタイミングから所定時間経過後に、第2の他の子装置101からの検索用情報に対する応答情報を送信する。
このように、子装置101が、通信ネットワークに参加する際、最初に受信した応答情報の送信元を、通信信号の直接の送受信先とするか否かを決定する構成により、通信ネットワークに参加するまでの時間を短くすることができる。また、子装置101と直接通信可能な親装置102が存在する場合、親装置102からの応答情報の方が、他の子装置101からの応答情報よりも先に子装置101に到達するため、親装置102が送受信先として選択される可能性が高くなる。すなわち、子装置101と親装置102との間において、ホップ先を経由しない、通信環境の良好な通信経路が用いられる可能性が高くなる。
したがって、本発明の実施の形態に係る子装置101では、親装置102および子装置101間の良好な通信を実現することができる。
また、本発明の実施の形態に係る通信方法では、まず、第1の子装置101が、通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するための検索用情報をブロードキャストする。次に、第2の子装置101および親装置102が、上記検索用情報に対する応答情報を第1の子装置101へ送信する。次に、第1の子装置101が、検索用情報の送信後、最初に受信した応答情報の送信元である第2の子装置101または親装置102を送受信先とするか否かを決定する。第2の子装置101は、応答情報を送信する際、検索用情報を受信したタイミングから所定時間Pt経過後に応答情報を第1の子装置101へ送信する。
このように、第1の子装置101が、通信ネットワークに参加する際、最初に受信した応答情報の送信元を、通信信号の直接の送受信先とするか否かを決定する構成により、通信ネットワークに参加するまでの時間を短くすることができる。また、第1の子装置101と直接通信可能な親装置102が存在する場合、親装置102からの応答情報の方が、第2の子装置101からの応答情報よりも先に第1の子装置101に到達するため、親装置102が送受信先として選択される可能性が高くなる。すなわち、第1の子装置101と親装置102との間において、ホップ先を経由しない、通信環境の良好な通信経路が用いられる可能性が高くなる。
したがって、本発明の実施の形態に係る通信方法では、親装置102および子装置101間の良好な通信を実現することができる。
また、本発明の実施の形態に係る通信方法では、まず、子装置101における通信部21が、通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するための検索用情報をブロードキャストする。次に、通信部21が、親装置102または第1の他の子装置101から送信された、上記検索用情報に対する応答情報を受信する。次に、子装置101における決定部26が、通信部21により受信された応答情報に基づいて、送受信先を決定する。決定部26は、送受信先を決定する際、検索用情報の送信後、最初に受信した応答情報の送信元である第1の他の子装置101または親装置102を送受信先として決定する。また、通信方法では、子装置101が、第2の他の子装置101と親装置102との通信を中継する場合、当該子装置101における通信部21が、第2の他の子装置101が通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するためにブロードキャストした検索用情報を受信する。次に、通信部21が、受信した検索用情報に対する応答情報を送信する。当該子装置101は、応答情報を送信する際、検索用情報を受信したタイミングから所定時間経過後に前記応答情報を送信する。
このように、子装置101が、通信ネットワークに参加する際、最初に受信した応答情報の送信元を、通信信号の直接の送受信先とするか否かを決定する方法により、通信ネットワークに参加するまでの時間を短くすることができる。また、子装置101と直接通信可能な親装置102が存在する場合、親装置102からの応答情報の方が、他の子装置101からの応答情報よりも先に子装置101に到達するため、親装置102が送受信先として選択される可能性が高くなる。すなわち、子装置101と親装置102との間において、ホップ先を経由しない、通信環境の良好な通信経路が用いられる可能性が高くなる。
したがって、本発明の実施の形態に係る通信方法では、親装置102および子装置101間の良好な通信を実現することができる。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
子装置である第1の子装置および第2の子装置と、親装置とを備える通信システムであって、
前記第2の子装置は、前記第1の子装置と前記親装置との通信を中継することが可能であり、
前記第1の子装置は、通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するための検索用情報をブロードキャストし、
前記親装置は、前記検索用情報に対する応答情報を前記第1の子装置へ送信し、
前記第2の子装置は、前記検索用情報に対応する応答情報を、前記検索用情報を受信したタイミングから所定時間経過後に前記第1の子装置へ送信し、
前記第1の子装置は、前記検索用情報の送信後、最初に受信した前記応答情報の送信元である前記第2の子装置または前記親装置を前記送受信先とするか否かを決定し、
前記子装置は、電力情報を取得し、
前記親装置は、前記電力情報の送信先であり、
前記親装置は、前記検索用情報を受信したタイミングから前記所定時間経過前に前記応答情報を前記第1の子装置へ送信し、
前記第1の子装置および前記第2の子装置は、スマートメータであり、
前記親装置は、コンセントレータであり、
前記親装置、および前記第1の子装置または前記第2の子装置間の通信、ならびに前記第1の子装置および前記第2の子装置間の通信は、G3−PLCの規格に従って行われる、電力情報通信システム。
10 インターネット
21,41 通信部
22,42 作成部
23,43 通信制御部
24,44 記憶部
25 消費電力計測部
26 決定部
101,101A,101B,101C,101D,101E,501A,501B,501C 子装置
102,102A,102B,502 親装置
103 サーバ
104A,104B トランス
151 集合住宅
161,161A,161B 電力線
171 電力系統
201 通信システム

Claims (7)

  1. 子装置である第1の子装置および第2の子装置と、親装置とを備える通信システムであって、
    前記第2の子装置は、前記第1の子装置と前記親装置との通信を中継することが可能であり、
    前記第1の子装置は、通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するための検索用情報をブロードキャストし、
    前記親装置は、前記検索用情報に対する応答情報を前記第1の子装置へ送信し、
    前記第2の子装置は、前記検索用情報に対応する応答情報を、前記検索用情報を受信したタイミングから所定時間経過後に前記第1の子装置へ送信し、
    前記第1の子装置は、前記検索用情報の送信後、最初に受信した前記応答情報の送信元である前記第2の子装置または前記親装置を前記送受信先とするか否かを決定する、通信システム。
  2. 前記親装置は、前記応答情報を前記第2の子装置より早く前記第1の子装置へ送信する、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記親装置は、前記検索用情報を受信したタイミングから、ランダムに決定される待機時間経過後に前記応答情報を前記第1の子装置へ送信し、
    前記第2の子装置は、前記検索用情報を受信したタイミングから、前記所定時間およびランダムに決定される待機時間経過後に前記応答情報を前記第1の子装置へ送信し、
    前記所定時間は、前記親装置の前記待機時間の最大値よりも長い、請求項1または請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記第1の子装置は、受信した前記応答情報の通信品質に基づいて、前記応答情報の前記送信元を前記送受信先とするか否かを決定し、前記送受信先としないと決定した場合、次に受信した前記応答情報である次応答情報の通信品質に基づいて、前記次応答情報の前記送信元を前記送受信先とするか否かを決定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の通信システム。
  5. 親装置と通信する子装置であって、
    前記子装置は、第1の他の子装置を介して前記親装置と通信可能であり、
    通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するための検索用情報をブロードキャストし、前記親装置または前記第1の他の子装置から送信された、前記検索用情報に対する応答情報を受信する通信部と、
    前記通信部により受信された前記応答情報に基づいて、前記送受信先を決定する決定部とを備え、
    前記決定部は、前記通信部による前記検索用情報の送信後、前記通信部により最初に受信された前記応答情報の送信元である前記第1の他の子装置または前記親装置を前記送受信先として決定し、
    前記子装置は、第2の他の子装置と前記親装置との通信を中継することが可能であり、
    前記通信部は、前記第2の他の子装置が通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するためにブロードキャストした検索用情報、を受信したタイミングから所定時間経過後に、前記第2の他の子装置からの前記検索用情報に対する応答情報を送信する、子装置。
  6. 子装置である第1の子装置および第2の子装置と、親装置とを備える通信システムにおける通信方法であって、
    前記第2の子装置は、前記第1の子装置と前記親装置との通信を中継することが可能であり、
    前記第1の子装置が、通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するための検索用情報をブロードキャストするステップと、
    前記第2の子装置および前記親装置が、前記検索用情報に対する応答情報を前記第1の子装置へ送信するステップと、
    前記第1の子装置が、前記検索用情報の送信後、最初に受信した前記応答情報の送信元である前記第2の子装置または前記親装置を前記送受信先とするか否かを決定するステップとを含み、
    前記応答情報を送信するステップにおいて、前記第2の子装置が、前記検索用情報を受信したタイミングから所定時間経過後に前記応答情報を前記第1の子装置へ送信する、通信方法。
  7. 親装置と通信する子装置における通信方法であって、
    前記子装置は、第1の他の子装置を介して前記親装置と通信可能であり、
    通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するための検索用情報をブロードキャストするステップと、
    前記親装置または前記第1の他の子装置から送信された、前記検索用情報に対する応答情報を受信するステップと、
    受信した前記応答情報に基づいて、前記送受信先を決定するステップとを含み、
    前記送受信先を決定するステップにおいて、前記検索用情報の送信後、最初に受信した前記応答情報の送信元である前記第1の他の子装置または前記親装置を前記送受信先として決定し、
    前記子装置は、第2の他の子装置と前記親装置との通信を中継することが可能であり、
    前記通信方法は、さらに、
    前記第2の他の子装置が通信信号の直接の送受信先とすべき装置を検索するためにブロードキャストした検索用情報を受信するステップと、
    受信した前記検索用情報に対する応答情報を送信するステップとを含み、
    前記応答情報を送信するステップにおいて、前記検索用情報を受信したタイミングから所定時間経過後に前記応答情報を送信する、通信方法。
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