JP2020077314A - 検針システム、プログラム、検針サーバー、検針端末および検針方法 - Google Patents
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Abstract
Description
この検針に関し、メーター側の指針値と識別情報をひとつのフレームに撮影し、その画像情報を検針サーバーに伝送し、検針サーバーが取得した画像情報からユーザーの特定と指針値から検針データを取得し、この検針データに基づく課金処理を行うことが知られている(たとえば、特許文献1)。
ガス容器のガス切れ回避に安全率を高く設定すれば、交換するガス容器のガス残量が多くなるなど、ガス配送が負担増となり、この配送コストを低減する上で検針日時をどのように決定するかの課題がある。
斯かる課題について、特許文献1には検針を行うべき日時をどのように決定するかの言及や示唆はない。
この検針システムにおいて、前記指針値情報は、前記メーター指針値を表す音声、または該音声から変換された指針値データの何れかまたは双方を含んでよい。
この検針システムにおいて、前記情報端末またはユーザーの識別情報に関係付けて前記指針値情報、前記検針データ、検針日または検針期間を記憶する記憶部とを備えてよい。
この検針システムにおいて、前記処理部は、前記情報端末に対し、前記検針日または前記検針期間に検針要求を送出し、前記検針データを用いて検針日または検針期間を算出してよい。
(1) 本発明によれば、検針データから算出した検針日または検針期間にユーザーから音声入力によりメーター指針値を表す指針値情報の提供を受け、検針データを取得できる。
(2) 取得した検針データから検針日または検針期間を算出でき、検針要求の合理化を図ることができる。
(3) 検針データ取得の人件費や通信コストを低減でき、サービス向上など、ユーザーへのコスト還元を図ることができる。
(4) LPガスでは、ガス容器交換時のガス残量を低減でき、ガス容器の交換コストを低減できる。
(5) 検針端末として、ユーザーが日常使用している情報端末を有効に活用できる。
図1は、一実施の形態に係る検針システムを示している。図1に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この検針システム2はユーザーが読み取ったメーター指針値をスマートフォンなどの情報端末を用いて音声で自己申告するシステムである。この検針システム2には検針サーバー4、情報端末6、検針対象としてたとえば、ガスメーター8が含まれる。検針サーバー4は、ユーザーにおける検針日または検針期間の到来を監視し、到来した検針日または検針期間にユーザーの情報端末6に検針要求を行う。この検針要求を受けた情報端末6は、これに応答し、ガスメーター8からユーザーが読み取ったメーター指針値を表す音声入力を受け付ける。そして、この情報端末6はメーター指針値を表す音声、または該音声から変換した指針値データの何れかまたは双方を含む指針値情報を生成し、この指針値情報をネットワーク10を介して検針サーバー4に通知する。検針日は、情報端末6に対して検針を要求する特定の日時であり、ユーザーがガスメーター8の指針値を読み、その値を音声入力により情報端末6から検針サーバー4に通知する日時である。検針期間はたとえば、検針日を含む検針日前後に幅を持った時間である。
情報端末6は検針サーバー4と通信が可能な通信機能を備えるコンピュータで構成される。この情報端末6には処理部16、通信部18、音声出力部20、音声入力部22が備えられる。検針サーバー4から発せられた検針要求は通信部18で受信し、処理部16で処理される。処理部16は検針サーバー4からの検針要求により、検針モードを実行する。この検針モードでは、処理部16が検針サーバー4からのガイド情報の提供を受け、音声出力部20からメーター指針値の読取りを案内するガイド音声を出力する。
ガスメーター8には計測部24、メーター表示部26が備えられる。計測部24はユーザーのガス機器で使用されるガス使用量やガス容器におけるガス残量を計測する。この計測値はメーター表示部26で表示される。これが指針値であり、ユーザーは目視により読み取ることができる。
図2は、検針システム2の処理シーケンスを示している。この処理シーケンスは、本発明のプログラムまたは検針方法の一例である。この処理シーケンスにおいて、Sは処理工程、Sに付した番号は処理手順の順序の一例を示している。
検針サーバー4はユーザーの検針日または検針期間を監視する(S101)。この検針日または検針期間が到来すると、検針サーバー4は該当するユーザーの情報端末6に検針要求を行う(S102)。この検針要求を受信した情報端末6は検針モードを開始し(S103)、検針サーバー4からガイド情報が送信される(S104)。検針モードにおいて、情報端末6は、ガイド情報を受信し(S105)、このガイド情報に従ってユーザーから指針値を表す音声を受け、メーター指針値を表す指針値情報を検針サーバー4に送信する(S106)。検針サーバー4は情報端末6から指針値情報を受信し(S107)、送信側の情報端末6の識別情報に関係付けて指針値情報から検針データを取得する(S108)。検針サーバー4は、検針データを課金データに変換する(S109)。
この一実施の形態によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) ユーザーからメーター指針値を表す音声入力により、指針値情報を検針サーバー4で取り込むことができる。
(2) ユーザーはメーター指針値を読み取り、このメーター指針値を表す指針値情報で検針サーバー4に自己申告することにより、課金処理を受けることができる。
(3) メーター指針値の検針サーバー4への提供は検針データから算出された検針日または検針期間により行うことができ、LPガスではガス残量の少ないガス容器を交換できるなど、ガス容器の交換コストを低減できる。
(4) 検針端末にユーザーが日常使用しているスマートフォンや携帯電話を活用でき、検針データ取得のための通信コストの低減を図ることができ、ユーザーに対するサービス向上に役立てることができる。
(5) 情報端末6から検針サーバー4に送信する指針値情報は、情報端末6の入力音声、この入力音声から変換した指針値データの何れでもよいし、これら双方を含んでもよいから、日常使用できる情報機器を利用することができる。
図3は、実施例1に係る検針システムを示している。図3に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図3において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
実施例1に係る検針システム2では、検針モードにおいて、情報端末6に取り込まれた入力音声を指針値情報として検針サーバー4に送出し、検針サーバー4で入力音声を検針データに変換している。
この検針サーバー4には処理部12、通信部14、記憶部28が備えられる。処理部12は記憶部28にあるプログラムを実行し、検針データを取得するための情報処理を行う。この情報処理には、a)検針日または検針期間の監視、b)情報端末6に対する検針要求、c)情報端末6へのガイド情報の提供、d)情報端末6からのメーター指針値を表す音声(指針値情報)の取得、e)検針データの取得および検針日または検針期間の算出、f)検針データの課金データへの変換、課金データの提供などが含まれる。
通信部14は公衆回線など、ネットワーク10を介して情報端末6との通信に用いられる。情報端末6には、電話回線だけでなく、ユーザーの既設のWi-Fi(登録商標)回線などを用いてもよい。
情報端末6は検針端末の一例であり、通信機能を備えたコンピュータを備える。この情報端末6には処理部16、通信部18、音声出力部20、音声入力部22、記憶部30、表示部32が含まれる。処理部16は、記憶部30にある検針プログラムなど、各種のプログラムを実行する。この処理部16の情報処理には、g)検針要求の対応、h)検針モードの実行、i)音声データの送信、j)課金データの受領などの処理が含まれる。
通信部18は処理部16の制御により、公衆回線など、ネットワーク10を介して検針サーバー4との通信などに用いられる。音声出力部20は処理部16の制御により、ガイド情報の一例であるガイド音声を出力する。音声入力部22は処理部16の制御により、ユーザーによりメーター表示部26から読み取られたメーター指針値の音声入力を受ける。
記憶部30にはROM、RAM、EEPROMなどの記憶素子が備えられ、検針サーバー4から取得するプログラムなどのデータの他、検針データを含む指針値情報などが格納される。表示部32にはたとえば、LCD(Liquid Crystal Display)などで構成される。この表示部32には検針サーバー4から提供される情報、検針モードの実行情報などの画像が表示される。
ガスメーター8は、ガスユーザー側にあるガス容器34とガス機器36とを接続するガス供給路38に設置されている。このガスメーター8には計測部24、メーター表示部26が含まれる。計測部24は、ガス供給路38を通過するガスGの流量を計測する。メーター表示部26は計測部24に得られる計測値を表示する。
ガス容器34には供給系と予備系の2系統のたとえば、ガス容器34−1、34−2が備えられる。ガス容器34−1は通常のガス供給用であり、ガス容器34−2はガス切れ対策のためのガス保存用である。ガス容器34−1にガス切れが生じたとき、ガス切替器40がガス供給元のガス容器34−1から予備系のガス容器34−2に切替え、ガス容器34−2からガス供給が行われる。ガス機器36にはガス器具や給湯機器など、複数のガス機器36−1、36−2、・・・が含まれる。
a)検針日または検針期間の監視
処理部12は、記憶部28に格納されている検針日または検針期間の到来をタイマーなどにより監視する。
検針サーバー4から発せられる検針要求は検針サーバー4から情報端末6に対して発せられる検針処理のコマンドである。処理部12は検針日または検針期間が到来したとき、検針要求を生成し、情報端末6へ送出する。
ガイド情報は、情報端末6側でメーター指針の読取りから音声送出をするための情報であり、この情報には画像情報および音声情報などが含まれる。処理部12は、検針要求を受けた情報端末6から応答を受け、ガイド情報を生成し、応答のあった情報端末6に対して送信する。
音声は、メーター指針値を表す音声であり、情報端末6から送信される音声である。処理部12は、通信部14を通して音声信号を取得する。
処理部12は、情報端末6から提供された音声データを検針データに変換し、この検針データを用いて検針日または検針期間を算出し、記憶部28に記憶させる。
処理部12は、検針データを課金データに変換し、記憶部28に格納するとともに、検針要求に応じた情報端末6に送出する。つまり、メーター指針値を提供したガスユーザーには検針日にタイムリーにガス料金が通知される。
処理部12では、数回に亘る検針データを取得すると、特定ユーザーについてガス使用量やガス残量の推移情報からガス切れ日を算出できる。このガス切れ日に到達前の日時や期間を次回の検針日または検針期間として算出することができる。つまり、ガス切れに陥ることなく、ガス容器34のガス残量が少ない検針日または検針期間を算出できる。
ガスGの計測にはガス使用量またはガス残量の計測が含まれる。計測部24の計測値およびガスメーター表示部26の値はガス流量を表す。ガス残量はガス容器34内のガス残量を表す。ガス容器34の全量を「100」とし、検針値がたとえば、初期検針値=40から「42」に変化したとき、ガス残量が「100」から「98」に変化する状況となる。
このガス残量は、次式で表すことができる。
ガス残量=容器全量−(検針値−初期検針値) ・・・(1)
式(1) から、
ガス残量=100−(42−40)=98 ・・・(2)
となる。
検針データにはガス容器34のガス使用量またはガス残量の何れかが用いられる。この検針データは検針サーバー4側で算出されるデータである。この検針データ算出の基礎データはメーター表示部26の指針表示からユーザーが読み取った音声入力として得ている。
g)検針要求の対応
検針サーバー4から検針要求を受信した情報端末6は、処理部16により応答情報を生成する。処理部16は通信部18により検針サーバー4に応答を行う。この検針要求に対する「応答」とは、検針サーバー4からの検針要求に対する情報端末6のアンサーバックであり、これにより、検針サーバー4はユーザーにおいて、音声によりメーター指針値の自己申告の意思を確認できる。
情報端末6の処理部16は、検針要求に対する応答を発することを以て、検針モードに移行する。この検針モードは、情報端末6における他の処理に優先して実行する処理である。この検針モードには、検針サーバー4からのガイド情報の受信、メーター表示部26の読取り入力などの処理が含まれる。これらの処理は、既述のように他の処理に優先して実行される。
情報端末6は検針モードにおいて、メーター表示部26からユーザーが読み取ったメーター指針値を音声で音声入力部22に入力し、この音声を通信部18から検針サーバー4に送信する。
処理部16は、検針サーバー4から送信される課金データを受領する。この課金データを受領したユーザーは、ガス消費の傾向を迅速に知ることができ、そのデータにしたがって料金の支払いを行うことができる。
図4は、検針システム2の処理シーケンスを示している。この処理シーケンスにおける処理は、本発明のプログラムまたは検針方法の一例である処理手順として既述の情報処理をフローチャートで示している。図中、既述の通り、Sは処理工程を表し、Sに付した番号は処理手順の順序を示しているにすぎない。
検針サーバー4の処理部12は、記憶部28にユーザー情報、メーター情報、検針日および検針期間を登録する(S201)。処理部12は、各ユーザーに対し、検針日または検針期間が到来したかを判断する(S202)。検針日または検針期間が到来したと処理部12が判断したとき(S202のYES)、処理部12は検針要求を検針日または検針期間が到来しているユーザーに係る情報端末6に向けて送信する(S203)。
応答を発した情報端末6に対し、検針サーバー4は、その特定ユーザーに対し、指針値情報を取得するためのガイド情報を送信する(S207)。
このメーター情報およびガイド情報を受信した情報端末6は、ガイド情報に従ってガスメーター8のメーター表示部26をユーザーが読み取り、メーター指針値を表す音声データを取得し(S208)、この音声データを検針サーバー4に向けて送信する(S209)。
図5のAはガスメーター8の一例を示している。このガスメーター8にはメーター表示部26にメーター指針値が表示され、識別情報部42に識別情報が表示されている。
検針モードにおいて、情報端末6の表示部32の表示画面44には、図5のBに示すように、検針モード表示46、検針サーバー4から提供された識別情報48が表示される。検針モード表示46は検針モードの実行、つまり、ユーザーがメーター表示部26の読取りを行うことを示す情報である。識別情報48はユーザーに属するガスメーター8の識別情報である。この識別情報によりユーザーは該当するガスメーター8であることをガスメーター8側の識別情報と比較して認識することができる。
ユーザーがガイド情報の一例であるガイド音声に従ってメーター指針値を音声で入力すれば、音声データが記憶部30にある第1の検針情報ファイル50(図6)に格納される。
検針情報ファイル50には図6に示すように、検針情報を格納するたとえば、番号部52、識別情報部54、検針日部56、検針期間部58、音声データ部60、検針データ部62、変換係数部64、課金データ部66が備えられる。
番号部52にはデータ番号が格納される。識別情報部54には端末部54−1、ユーザー部54−2、メーター部54−3が含まれる。端末部54−1にはユーザー端末を表す端末情報たとえば、メールアドレスなどが格納される。ユーザー部54−2にはユーザーIDなどの識別情報が格納される。メーター部54−3にはユーザーに係るガスメーター番号などのメーター識別情報が格納される。
音声データ部60には情報端末6から検針日または検針期間に提供された音声データが格納される。検針データ部62には音声データから取得した検針データが格納される。変換係数部64には検針データから課金データに変換するための変換係数が格納される。この変換係数は音声データを自己申告するガスユーザーに対する個別の係数とすればよい。課金データ部66には検針データと変換係数を用いて算出された課金データが格納される。
図7は、ガス容器34におけるガス残量の推移、検針データSの取得、トレンドデータTD、検針要求間隔Tおよび検針要求タイミングSTの生成などの情報処理を示している。この情報処理は、図4に示す処理シーケンスに準拠している。
図7において、Aはガス残量Gnを示すガス残量線LC、BはトレンドデータTD、Cは検針要求間隔T、Dは検針要求タイミングSTにおける検針要求タイミング信号St1〜St7を示している。ガス残量線LCは一例として直線的に示しているが、ガス残量の漸減傾向により曲線や屈曲線となる場合もある。
検針サーバー4では図7のAに示すように、時点t1から時点t8までの間、情報端末6から提供される複数の指針値情報(音声データ)より検針データS1、S2、S3、・・・、S7が取得される。時点t1はガス容器34の交換タイミングでの検針要求タイミングであり、つまり、ガス容器34の第1検針日に相当する。ガス残量Gnは、時点t1の最大ガス残量Gmaxからガス使用に応じて漸減し、ガス容器34の交換時点である時点t7で最小ガス残量Gmin、時点t8がガス切れ時点であり、ガス残量G0=0である。
検針サーバー4では図7のCに示すように、データ収集期間である検針要求間隔T1−2、T2−3、・・・、T6−7が生成される。T1−2は第1検針日である時点t1からの一定期間での初期の検針要求間隔(T1−2=t2−t1)、T2−3は時点t2からの検針要求間隔(T2−3=t3−t2)、T3−4は時点t3からの検針要求間隔(T3−4=t4−t3)、T4−5は時点t4からの検針要求間隔(T4−5=t5−t4)、T5−6は時点t5からの検針要求間隔(T5−6=t6−t5)、T6−7は時点t6からの検針要求間隔(T6−7=t7−t6)である。
この例では、直近の検針データSから得られるトレンドを用いているが、過去のトレンドに直近のトレンドを加味して検針要求タイミングSTを割り出してもよい。図7のDの各タイミング信号Stについて、一例としてHは高レベル区間、Lは低レベル区間を示すが、これらは逆の関係であってもよい。
このように算出された検針日または検針期間は、第2の検針情報ファイル68(図8)に格納される。
図8は、第2の検針情報ファイル68を示している。この検針情報ファイル68は検針データベースの一例である。この検針情報ファイル68には時点部70、検針データ部72、トレンドデータ部74、検針要求タイミング部76、交換タイミング部78が備えられる。
時点部70には時点tとして検針日が格納される。検針データ部72には既述の検針データSが格納される。トレンドデータ部74にはトレンドデータTDが格納される。検針要求タイミング部76には検針要求タイミングSTとして、検針要求間隔Tおよびタイミング信号St1、St2、・・・、St7が格納される。交換タイミング部78にはガス容器34の交換タイミングCHが格納される。
図9は、ガス残量の推移に応じた検針データSの処理手順を示している。この処理手順は検針データSからガス容器交換タイミングを算出する処理である。
この処理手順では、処理の開始とともに、ガス容器34の交換を判断する(S301)。
ガス容器34の交換であれば(S301のYES)、第1検針日が確定する(S302)。つまり、ガス容器34の交換タイミングが確定する。この処理に続き、i=0とし、データを初期化する(S303)。処理部12は交換タイミングから一定期間T(i)−(i+1)で検針データSを記憶部28から取得し(S304)、この検針データSからトレンドデータTD(i+1)を生成する(S305)。この場合、ガス容器34の交換時点後の最初のトレンドデータTD1は予め設定した値、または前回のガス容器交換時のトレンドデータTDが存在する場合にはこれらの値のいずれかを初期値のトレンドデータTDとすればよい。また、初期データ収集をスキップし、定期データ収集からトレンドデータTDを生成する処理でもよい。
次に、処理部12はガス容器34の交換時期かを判断する(S307)。ガス容器34の交換時期でなければ(S307のNO)、時点tの更新(i=i+1)を行い(S308)、S304ないしS307の処理、つまり検針データSの取得、トレンドデータTDの生成、トレンドの割り出し、時点t(i+1)、t(i+2)、ガス切れ時点txの修正、検針要求タイミング信号Stの送出を繰り返し、ガス容器34の交換時期かの判断(S307)を行う。
また、ガス容器34の交換時期であれば(S307のYES)、S302ないしS307の処理、つまり第1検針日を確定し、検針データSの取得、トレンドデータTDの作成、トレンドの割り出し、時点t(i+1)、t(i+2)、ガス切れ時点txの修正、検針要求タイミング信号Stの送出を繰り返し、ガス容器34の交換時期かの判断(S307)を行う。
この実施例1によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) 検針日または検針期間にユーザーの情報端末6に対し、検針要求やガイド情報が送出されるので、ユーザーは検針要求に応答し、ガイド情報に従ってガスメーター8より指針値情報として音声データを検針サーバー4に送信することにより、自己申告することができる。
(2) 検針サーバー4は取得した指針値を表す音声データを検針データに変換し、この検針データから次の検針日または検針期間を算出でき、課金データに変換できる。
(3) 音声データから得られる検針データを以て検針日または検針期間、検針要求、検針データ、課金データの管理を自己申告をベースに一元管理できる。
(4) 検針データの人件費、取得コスト、通信コストを低減できる。
(5) LPガスなど、ガス残量が配送コストに影響する場合、検針データから予測した検針日または検針期間に検針することができ、ガス残量の少ないガス容器を交換でき、ガス容器の配送コストを低減できる。
<処理手順>
図10は、実施例2に係る検針モードの処理手順を示している。この処理手順には検針モードで実行される音声ガイドの処理が含まれる。
この実施例2においても、情報端末6は検針サーバー4からの検針要求を受領し(S401)、この検針要求に応答する(S402)。これにより、情報端末6は、検針モードに移行する(S403)。
この検針モードでは、情報端末6が検針サーバー4からガイド情報を受領し(S404)、音声ガイドを出力する(S405)。この検針モードが開始されると、情報端末6では、他の処理に優先して音声ガイドが出力される。
情報端末6が取得した指針値の入力音声は情報端末6から検針サーバー4に向けて送信される(S410)。そして、検針サーバー4側の演算処理を経て、情報端末6は検針サーバー4から課金データを受信する(S411)。
図11は、検針モードにおける表示画面44の推移を示し、ガイド音声を説明するために文字で表記している。
検針モードに移行すると、図11のAに示すように、検針モードの初期画面として、情報端末6の表示画面44には検針モードを表すアイコン80が表示されるとともに、音声出力部20からガイド音声として「検針モードニ移行シテイマス、ガイド音声ニ従ッテクダサイ」が出力される。
検針モードの初期画面から、図11のBに示すように、識別情報の表示として、情報端末6の表示画面44には検針モード表示82とともに、識別情報84が表示される。識別情報の確認を促す表示としてたとえば、「識別情報は一致していますか?」が表示される。このとき、音声出力部20からガイド音声として「識別情報ヲ確認シテクダサイ」が出力される。ユーザーは表示画面44側の識別情報48がガスメーター8側の識別情報と一致しているかを確認する。識別情報48がガスメーター8の識別情報部42に表示された識別情報と一致していなければ、検針モードを終了させる。
識別情報の確認画面から、図11のCに示すように、情報端末6の表示画面44は指針値読上げ画面に移行する。情報端末6の表示画面44には識別情報48が表示されるとともに、音声出力部20からガイド音声として「識別情報ガ一致シテイレバ、指針値を読ンデクダサイ」が出力される。ユーザーはガスメーター8のメーター表示部26の指針値ヲ読み、音声でその値を読み上げる。これにより、情報端末6の音声入力部22から指針値が音声で入力される。
指針値読上げ画面から、図11のDに示すように、情報端末6の表示画面44は送信完了画面に移行する。送信完了を表すアイコン86として、「指針値データを送信しました」が表示され、音声出力部20から「指針値データヲ送信シマシタ」が出力される。これにより、指針値の送信完了を表示する。
この実施例2によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 音声ガイドに従ってメーター表示部26の指針値を読み上げることにより、メーター指針値を検針サーバー4に送信でき、指針値を自己申告できる。
(2) 検針要求を受けることにより、ユーザーからメーター指針値を自己申告するので、ユーザーによる高度な信頼性の上で信頼性の高い検針データの提供および取得が可能なシステムを構築することができる。
この実施例3では、図1に示す検針システム2において、処理部16の情報処理としてk)音声データの指針値データへの変換、l)指針情報ファイル88(図12)への指針値データの格納が含まれる。
これに対応し、検針サーバー4の情報処理には、m)検針情報ファイル50(図13)への指針値データの格納、n)指針値データから検針データへの変換が含まれる。
これらの処理は、検針システム2として図3に示す構成で実現可能であるので、その構成説明は割愛する。
k)音声データの指針値データへの変換
情報端末6の処理部16はユーザーからのメーター指針値の音声入力を受け、実施例1または実施例2と異なり、検針サーバー4への音声送信を行うことなく、音声データを指針値データに変換する。
l)指針情報ファイル88(図12)への指針値データの格納
情報端末6には、指針値情報を格納するための手段として指針情報ファイル88が備えられる。処理部16は、音声データから得た指針値データを指針情報ファイル88に格納する。
m)検針情報ファイル50(図13)への指針値データの格納
検針サーバー4の処理部12は情報端末6から送信された指針値データを指針情報ファイル50(図13)に格納する。
n)指針値データから検針データへの変換
処理部12は情報端末6から取得した指針値データを検針データに変換する。
実施例3では、情報端末6の記憶部30に指針情報ファイル88が備えられる。この指針情報ファイル88には番号部90、識別情報部92、検針日部94、検針期間部96、音声データ部98、指針値データ部100が備えられ、音声データとともに指針値データが格納される。識別情報部92には端末部92−1、ユーザー部92−2、メーター部92−3が備えられる。この指針情報ファイル88において、番号部90、識別情報部92、検針日部94、検針期間部96は検針サーバー4側の検針情報ファイル50と共通しているので、その説明を割愛する。
実施例3では、検針サーバー4の記憶部28に格納される検針情報ファイル50に図13に示すように、指針値データ部102が備えられる。この指針値データ部102は情報端末6から送信された指針値データが格納される。その他の構成は実施例1の検針情報ファイル50(図6)と同様であるので、その説明を割愛する。
図14は、実施例3に係る処理シーケンスを示している。この処理シーケンスでは情報端末6が検針モード(S501)に移行すると指針値の読取り(S502)、音声入力(S503)を経て音声データを取得する(S504)。情報端末6の処理部16は、音声送信を行うことなく、音声データを指針値データに変換し(S505)、この指針値データを検針サーバー4に送信する(S506)。
検針サーバー4はこの指針値データを受信し、処理部12は指針値データを記憶部28にある検針情報ファイル50(図13)に格納する(S507)。処理部12はこの指針値データを検針データに変換し(S508)、この検針データを検針情報ファイル50に格納する(S509)。この検針データは、課金データの算出や既述の検針日または検針期間の算出などに用いられる。
この実施例3によれば、次の効果が得られる。
(1) 情報端末6から音声データに代え、指針値情報として指針値データが提供されるので、検針サーバー4側で音声や音声データを指針値データに変換する処理が不要となる。
(2) 音声伝送の負荷を軽減でき、検針サーバー4側の情報処理を簡略化できる。
(3) ガイド音声に応答して音声などの指針値情報を検針サーバー4に送信でき、信頼性の高い指針値データを取得し、管理することができる。
(4) 検針サーバー4側の指針値情報の取得コストを低減できる。
本発明には次のような他の実施の形態が含まれる。
(1) 上記実施の形態または上記実施例では、情報端末6にはPC(Personal Computer)やスマートフォンを用いることができ、その他、検針サーバー4と情報の送受が可能な情報処理機能や通信機能を備える電子機器を用いてよい。
(2) 上記実施の形態では、単一の情報端末6を例示しているが、これは、複数のガスユーザーにおける検針端末の一例であり、自己申告に係る指針値情報の提供を希望するガスユーザーが複数であれば、複数の情報端末6で検針端末が構成されることになる。
(3) 上記実施の形態または上記実施例では、ガスメーターを例示したが、本発明は都市ガス、LPガスのガスメーターに限定されるものではなく、水道メーター、積算電力計など、メーター指針を備えてユーザーが検針可能な機器に適用することができる。
(4) 通信手段として情報端末を例示しているが、ユーザーの既設のWi-Fi 機器を情報端末に用いてもよい。
4 検針サーバー
6 情報端末
8 ガスメーター
10 ネットワーク
12 処理部
14 通信部
16 処理部
18 通信部
20 音声出力部
22 音声入力部
24 計測部
26 メーター表示部
28 記憶部
30 記憶部
32 表示部
34、34−1、34−2 ガス容器
36、36−1、36−2 ガス機器
38 ガス供給路
40 ガス切替器
42 識別情報部
44 表示画面
46 検針モード表示
48 識別情報
50 検針情報ファイル
52 番号部
54 識別情報部
54−1 端末部
54−2 ユーザー部
54−3 メーター部
56 検針日部
58 検針期間部
60 音声データ部
62 検針データ部
64 変換係数部
66 課金データ部
68 検針情報ファイル
70 時点部
72 検針データ部
74 トレンドデータ部
76 検針要求タイミング部
78 交換タイミング部
80 アイコン
82 検針モード表示
86 アイコン
88 指針情報ファイル
90 番号部
92 識別情報部
94 検針日部
96 検針期間部
98 音声データ部
100 指針値データ部
102 指針値データ部
Claims (8)
- メーター指針値を音声で入力し、前記メーター指針値を表す指針値情報を送信する情報端末と、
前記情報端末に対して前記メーター指針値の読み取りおよび前記メーター指針値の音声入力を促すガイド情報を送信し、前記情報端末から指針値情報を受信し、該指針値情報から検針データを取得する処理部と、
を備えることを特徴とする検針システム。
- 前記指針値情報は、前記メーター指針値を表す音声、または該音声から変換された指針値データの何れかまたは双方を含むことを特徴とする請求項1に記載の検針システム。
- 前記情報端末またはユーザーの識別情報に関係付けて前記指針値情報、前記検針データ、検針日または検針期間を記憶する記憶部と、
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の検針システム。
- 前記処理部は、前記情報端末に対し、前記検針日または前記検針期間に検針要求を送出し、前記検針データを用いて検針日または検針期間を算出することを特徴とする請求項請求項3に記載の検針システム。
- コンピュータで実現させるプログラムであって、
情報端末にメーター指針値を音声で入力させ、前記メーター指針値を表す指針値情報を送信させる機能と、
前記情報端末に対して前記指針値の読み取りおよび前記メーター指針値の音声入力を促すガイド情報を送信する機能と、
前記情報端末から前記指針値情報を受信し、該指針値情報から検針データを取得する機能と、
をコンピュータで実現させるためのプログラム。
- 情報端末に対してメーター指針値の読み取りおよび該メーター指針値の音声入力を促すガイド情報を送信し、前記情報端末から指針値情報を受信し、該指針値情報から検針データを取得する処理部と、
前記情報端末またはユーザーの識別情報に関係付けて前記指針値情報、前記検針データ、検針日または検針期間を格納する記憶部と、
を備えることを特徴とする検針サーバー。
- 請求項6に記載の検針サーバーから検針要求を受信する受信部と、
前記検針要求の受信を契機に検針モードを実行し、前記検針サーバーから提供されたガイド情報に応じて音声を入力させ、前記検針サーバーに対して指針値情報を送出する処理部と、
を備えることを特徴とする検針端末。
- 情報端末またはユーザーの識別情報に関係付けて指針値情報、検針データ、検針日または検針期間を記録する工程と、
前記情報端末に対し、前記検針日または前記検針期間に検針要求を送出する工程と、
前記情報端末から受信した指針値情報から検針データを取得する工程と、
前記検針データを用いて検針日または検針期間を算出する工程と、
を含むことを特徴とする検針方法。
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