JP2020077115A - 電磁誘導タッチペン - Google Patents

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正史 阪上
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和彦 古川
飛沙則 柳
Hisanori Yanagi
飛沙則 柳
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Abstract

【課題】木軸を備えた電磁誘導タッチペンにおいて、収容するデジタイザリフィルよりも耐久性の劣る木軸を交換可能とする。【解決手段】電磁誘導タッチペン10において、デジタイザリフィル60が、木軸15の軸心に設けられた収容空間17に収容されるとともに、前記木軸15の中途部分に、前記収容空間17における前記デジタイザリフィル17の挿入限界を画する挿入規制部40が設けられ、前記デジタイザリフィル60の後端が、前記挿入規制部40と当接する当接部50として形成されている。【選択図】図6

Description

本発明は、電磁誘導タッチペンに関する。
近年、画面上への物理的な接触により入力を行う、デジタイザ等のポインティングデバイスが広く用いられている。すなわち、ペン型に形成された位置指示器で、位置検出装置が設けられた板状の入力装置の入力面に接触して接触位置を検出するものである。
このようなデジタイザには様々な方式があるが、その中に、電磁誘導方式がある。これは、位置指示器の中に、入力装置の入力面の下に設置されている位置検出装置が発生する特定の周波数の電磁波に対して共振する電磁誘導コイルが設けられていて、この共振が生じた位置を入力位置として認識するものである。
ここで、上述の電磁誘導コイルは磁性体のコアの周りにコイルが巻き回されているものである。
従来の位置指示器のうち、筆記機能のないものでは、樹脂製の芯体が筒状のフェライトコアを貫通し、その先端が入力面に接するとともに、この筒状のフェライトコアの周りにコイルが巻き回されているもの(下記特許文献1)や、棒状のフェライトコアの先端部分をペン先形状の樹脂で被覆し、この先端部分より後方の部分にコアが巻き回されているもの(下記特許文献2)がある。
特開2009−86925号公報 WO 2016/031329 A1
上記のような電磁誘導方式によるデジタイザを、ボールペンリフィルと互換性のあるリフィル(以下、「デジタイザリフィル」と称する。)として、たとえば鉛筆の木軸様の木製の軸筒に収容したものを電磁誘導タッチペンとした場合、デジタイザリフィルは、ボールペンリフィルにおけるインクのような消費材もなく、またより堅牢で長寿命であるため、一度購入すると基本的に買い換える必要がない。
ところが、デジタイザリフィルが収容される木軸は、プラスチックや金属で形成された場合に比べ、既存の鉛筆の製造ラインを流用可能で安価に製造できるという利点を有する一方、へこみ、ワレ、傷などが生じやすく堅牢性が劣っている。したがって、装着されるデジタイザリフィルよりも木軸の方の劣化が早く、その木軸の劣化によって電磁誘導タッチペンとしての使用に支障を来すことが考えられる。
以上の問題点に鑑み、本発明の実施態様は、木軸を備えた電磁誘導タッチペンにおいて、収容するデジタイザリフィルよりも耐久性の劣る木軸を交換可能とすることを課題とする。
本発明の第1の実施態様に係る電磁誘導タッチペンは、軸心に位置するフェライトコアと、前記フェライトコアの外周に配設される電磁誘導コイルと、前記フェライトコアの先端に装着される接触先端と、前記接触先端に加わる押圧を感知する感圧センサと、がリフィルとして構成されているデジタイザリフィルが、木軸の軸心に設けられた収容空間に収容されるとともに、前記木軸の中途部分に、前記収容空間における前記デジタイザリフィルの挿入限界を画する挿入規制部が設けられ、前記デジタイザリフィルの後端が、前記挿入規制部と当接する当接部として形成されていることを特徴とする。
本発明の第2の実施態様においては、第1の実施態様の特徴に加え、前記収容空間は、前記木軸の一端から前記中途部分までの有底孔であり、該有底孔の先端側を向いた底面が前記挿入規制部であり、前記挿入規制部における前記底面に嵌合凹部が形成され、前記デジタイザリフィルの後端に嵌合凸部が形成され、前記嵌合凸部が前記嵌合凹部に嵌合することで前記デジタイザリフィルが前記木軸と係合する。
本発明の第3の実施態様においては、第1の実施態様の特徴に加え、前記収容空間は、前記木軸の一端から前記中途部分までの有底孔であり、該有底孔の先端側を向いた底面が前記挿入規制部であり、前記挿入規制部における前記底面と、前記デジタイザリフィルの後端とに、互いに磁力により吸着し合う磁力吸着部が設けられ、前記挿入規制部及び前記デジタイザリフィルのそれぞれの磁力吸着部が互いに吸着することで前記デジタイザリフィルが前記木軸と係合する。
本発明の第4の実施態様においては、第1の実施態様の特徴に加え、前記収容空間は、前記木軸の一端から前記中途部分までの有底孔であり、該有底孔の先端側を向いた底面が前記挿入規制部であり、前記デジタイザリフィルの後端に、後方へ突出した穿刺部が設けられ、前記挿入規制部が前記穿刺部で穿刺されることで前記デジタイザリフィルが前記木軸と係合する。
本発明の第5の実施態様においては、第1の実施態様の特徴に加え、前記木軸の軸心に貫通孔としての収容空間が形成され、前記収容空間の後端から前記木軸の中途部分までに達する挿入部材が挿入され、前記挿入部材の先端が前記挿入規制部となっている。
また、前記挿入部材は、筆記機能を有する筆記部材であることが好ましい。
また、前記挿入部材は、前記デジタイザリフィルとは別の入力タッチペンユニットであることが好ましい。
また、前記デジタイザリフィルの外周面と、前記収容空間の内周面との間には、該デジタイザリフィルが抜き差し可能であるとともに、該デジタイザリフィルが前記木軸に挿入されている状態で自然落下しない程度の摩擦力が作用することが好ましい。
本発明の実施態様は、上記のように構成されているので、木軸を備えた電磁誘導タッチペンにおいて、収容するデジタイザリフィルよりも耐久性の劣る木軸を交換可能とすることができる。
本発明の各実施形態の電磁誘導タッチペンで使用されるデジタイザリフィルを正面図(A)、側面図(B)及び側面断面図(C)で示す。 図1のデジタイザリフィルにおける電磁誘導コイルの回路図である。 図1のデジタイザフィリルを収容した電磁誘導タッチペンの使用状態を模式的に示す斜視図である。 第1の実施形態で用いられる木軸を正面図(A)、平面図(B)及び(B)におけるIV−IV断面図(C)にて示す。 図4の木軸を組図にて示す。 第1の実施形態の第1例を部分側面断面図にて示す。 第1の実施形態の第2例を部分側面断面図にて示す。 第1の実施形態の第3例を部分側面断面図にて示す。 第1の実施形態の第4例を部分側面断面図にて示す。 第1の実施形態の第5例を部分側面断面図にて示す。 第2の実施形態で用いられる木軸を正面図(A)、平面図(B)、底面図(C)並びに(B)及び(C)におけるXI−XI断面図(D)にて示す。 図11の木軸を組図にて示す。 第2の実施形態の第1例を部分側面断面図にて示す。 第2の実施形態の第2例を部分側面断面図にて示す。 第2の実施形態の第3例を部分側面断面図にて示す。 第2の実施形態の第4例を部分側面断面図にて示す。 第2の実施形態の第5例を部分側面断面図にて示す。 第2の実施形態の第6例を部分側面断面図にて示す。 第1又は第2の実施形態の木軸において、断面六角形の例(A)、断面三角形の例(B)及び断面円形の例(C)をそれぞれ平面図にて模式的に示す。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明においては、電磁誘導タッチペン10において、デジタイザリフィル60の接触先端62(図1(A)〜(C)参照)が位置する側を先端とし、その反対側を後端として記述している。
<デジタイザリフィル>
以下に示す各実施形態において木軸15に収容されるデジタイザリフィル60は、図1(A)の正面図及び図1(B)の側面図に示すような外観を呈したリフィルとして構成され、また、図1(C)の側面断面図に示すような内部構造を有する。
デジタイザリフィル60は、図1(A)〜図1(C)に示すように、金属製の収納筒63の先端に、軸心に位置する棒状のフェライトコア64(図1(C)参照)を内蔵した合成樹脂製の先端継手61が装着され、その先端に合成樹脂製の接触先端62が装着されている。また、フェライトコア64の外周には、先端継手61を挟んで電磁誘導コイル65が巻き回された状態で配設されている。収納筒63の中には、電磁誘導コイル65と電気的に接続された感圧センサ66とコンデンサ67とが収納されている(図1(C)参照)。また、収納筒63の後端は、後述する挿入規制部40と当接する当接部50となっている。さらに、収納筒63を先端方向に付勢するリターンスプリング69も装着されている。このリターンスプリング69は、先端継手61の押圧により収納筒63が後方へ移動する際に圧縮される。そして、接触先端62が押圧されると、デジタイザリフィル60のフェライトコア64も後方へ押圧される。これにより、感圧センサ66が接触した状態となる。すなわち、感圧センサ66は接触先端62に加わる押圧を感知する。
電磁誘導コイル65、コンデンサ67及び感圧センサ66は図示しない配線によって図2に示すような回路を形成している。ここで、感圧センサ66が接触すると、図2の回路が閉状態となる。
図3は、各実施形態の電磁誘導タッチペン10の使用状態を示すものである。電磁誘導タッチペン10は、後述する木軸15にデジタイザリフィル60が収容されたものであり、木軸15の先端から接触先端62が突出している。
入力装置70の入力面71の下面には、特定の周波数の電磁波を発生する図示しない位置検出装置が設けられている。そして、入力面71の上を電磁誘導タッチペン10の接触先端62で描線72のようになぞると、接触先端62が押圧される。これにより、図2に示す回路が閉状態となると、電磁誘導により、回路に電流が流れることになる。この電磁誘導が生じた位置を、入力装置70は座標情報として認識することで、描線72が電子データとしても記録されることとなる。
なお、接触先端62への押圧が解除されると、リターンスプリング69の復元力によりフェライトコア64も前方へ復帰して感圧センサ66の接触も解除され、図2の回路は開状態となる。
<第1の実施形態>
第1の実施形態で用いられる木軸15の構造を、図4(A)、図4(B)及び図4(C)並びに図5を参照しつつ説明する。木軸15は、図4(B)の平面図に示すように断面六角形の柱状構造を呈しており、長手方向に沿って二分割された木軸部材16が、図5の組図に示すように貼り合わされて形成されている。木軸15の内部には、各木軸部材16に穿設された断面半円形の溝が重ね合わされたことによる断面円形の貫通孔が形成されており、これが木軸15の軸心においてデジタイザリフィル60を収容する収容空間17となっている。木軸15は、通常の鉛筆の木軸と同様のサイズとして形成される。
ここで、木軸15の材質として用いられる種類としては、たとえば、気乾比重1未満とした木材であり、檜、檜葉、桐、チーク、マホガニー、杉、松、桜、竹、アオダモ、ホワイトアッシュ、ホワイトファー、ハードメープル、インセンスシダー、リンデン、バルサなどが挙げられる。また、無垢の木材だけではなく、間伐材、廃材チップや木粉等を集めて固めた圧縮加工材料のような木質材を使用することも可能である。また、その際の含水率は20%未満である。なお、含水率は、電気式水分計MR−200II(サンコウ電子研究所)を用いて測定することができる。
ここで、木軸15を使用する意義は以下の通りである。
合成ゴム又は合成樹脂のような無機質の素材より、天然の木材のような有機質の素材の方が環境に優しいものであり、自然の素材で作成され、また、コンピュータを操作する人にとっても木の香りによる安らぎを与えることができる。また、木材を用いることによって靭性が高く衝撃にも強いために木軸15が割れにくく、また、落下時等の音を吸収するという別の効果もある。さらに、塗装すると、木材の道管の色が濃く染まって木目が浮き出し美しく仕上がるという利点もある。
また、木材は、水分を吸収するので、指に汗をかいた場合であっても、指先の汗を吸収し、指が汗で滑ったりすることがない。さらに利用者の手が直接木軸15の木肌に触れるので木の温もりが伝わり作業効率の向上が期待される。
そして、木材は、使い込めば、使い込む程に特有の渋みが生れ、独特の風雅な感じを与えることができる。一方、木軸15に傷が付いた場合でも、削り出せば、容易に修復することができ、経済的でもある。
ゆえに日常を無機質で無味乾燥な電子部材に囲まれている作業環境のなかで、木軸15が有する特有の手触り感と暖かさにはストレス解消と癒しの心理効果が期待される。また、それぞれに異なる木目模様の個性的なゆらぎや質感等の固体別特徴により、長期の使用頻度に比例して専用意識が芽生え、日常の手入れを楽しめる等の精神的なリラックス効果も望める。
さらに、学校教育現場のような、デジタル機器と非デジタルなアナログ製品とが混在しやすい環境下では、筆記具として用いられる鉛筆等と近似した材料を用いることで、違和感なく使用することができる。
木軸15の収容空間17には、後端から各種の挿入部材20が挿入される。そのいくつかの例を以下に示す。
図6は、第1の実施形態に係る電磁誘導タッチペン10の第1例を部分断面側面図にて示すものである。木軸15の収容空間17には、挿入部材20としての尾栓24が後端から挿入されている。尾栓24は、収容空間17に挿入される円柱状の挿入部24Aと、その挿入部24Aの後端に一体に形成され、木軸15の後端縁と当接して係止する係止部24Bとで構成されている。挿入部24Aの先端は、木軸15の中途部分までに達し、その先端縁が挿入規制部40となっている。一方、収容空間17の先端からは、デジタイザリフィル60が挿入される。なお、本図を含め以降で言及される各図においては、デジタイザリフィル60については図1(A)〜(C)で詳述された各部の構造を簡略化して示している。
デジタイザリフィル60の後端に設けられている当接部50は、挿入部24Aの先端縁の挿入規制部40と当接する。すなわち、挿入規制部40はデジタイザリフィル60の挿入限界を画している。なお、木軸15の先端は、先細に切削されたテーパー部15Aとなっており、電磁誘導タッチペン10として使用する際にデジタイザリフィル60の先端が視認しやすくなっている。
本例では、木軸15の長さを精密に加工しなくても、尾栓24の挿入部24Aの先端を適宜切断して短くすることで、デジタイザリフィル60の後端の、木軸15の内部での位置決めが可能となる。
この図6に示す状態で、デジタイザリフィル60の外周面と、収容空間17の内周面との間には、デジタイザリフィル60が抜き差し可能であるとともに、デジタイザリフィル60が木軸15に挿入されている状態で下向きにしても自然落下しない程度の摩擦力が作用している。これは、デジタイザリフィル60と収容空間17とのそれぞれの径を調整することで実現することができる。あるいは、デジタイザリフィル60の外周面と収容空間17の内周面とのそれぞれの表面粗さを調整することで実現することとしてもよい。
図7は、第1の実施形態に係る電磁誘導タッチペン10の第2例を部分断面側面図にて示すものである。木軸15の収容空間17の後半部分には、挿入部材20として、筆記機能を有する筆記部材である鉛筆芯21が収容される。鉛筆芯21の先端は、木軸15の中途部分までに達し、その先端縁が挿入規制部40となっている。一方、収容空間17の先端からは、デジタイザリフィル60が挿入される。デジタイザリフィル60の後端に設けられている当接部50は、鉛筆芯21の先端縁の挿入規制部40と当接する。すなわち、挿入規制部40はデジタイザリフィル60の挿入限界を画している。
なお、木軸15の先端は、先細に切削されたテーパー部15Aとなっており、電磁誘導タッチペン10として使用する際にデジタイザリフィル60の先端が視認しやすくなっている。また、木軸15の後端も、普通の鉛筆と同様にシャープナーで切削することができ、電磁誘導タッチペン10の後端は鉛筆として使用することができる。
図8は、第1の実施形態に係る電磁誘導タッチペン10の第3例を部分断面側面図にて示すものである。本例は前記した第2例と同様に、木軸15の収容空間17の後半部分には、挿入部材20としての鉛筆芯21が収容されるが、鉛筆芯21の先端とデジタイザリフィル60の後端との間に、スペーサとしての調整部材30が介在している。調整部材30は、木材、プラスチックなど、適宜の材質で形成することができる。この調整部材30により、デジタイザリフィル60の後端の、木軸15の内部での位置決めが可能となる。
図9は、第1の実施形態に係る電磁誘導タッチペン10の第4例を部分断面側面図にて示すものである。木軸15の収容空間17の後半部分には、挿入部材20として、筆記機能を有する筆記部材であるボールペンリフィル22が収容される。ボールペンリフィル22の先端(筆記先端の位置する方とは反対であることに留意されたい)は、木軸15の中途部分までに達し、その先端縁が挿入規制部40となっている。一方、収容空間17の先端からは、デジタイザリフィル60が挿入される。デジタイザリフィル60の後端に設けられている当接部50は、ボールペンリフィル22の先端縁の挿入規制部40と当接する。すなわち、挿入規制部40はデジタイザリフィル60の挿入限界を画している。
なお、木軸15の先端は、先細に切削されたテーパー部15Aとなっており、電磁誘導タッチペン10として使用する際にデジタイザリフィル60の先端が視認しやすくなっている。また、木軸15の後端も、同様にテーパー部15Aとして切削されているため、電磁誘導タッチペン10の後端をボールペンとして使用する際にやはり筆記先端が視認しやすくなっている。なお、本例においても、前記第3例のように、ボールペンリフィル22の先端とデジタイザリフィル60の後端との間に、スペーサとしての調整部材30を介在させることで、デジタイザリフィル60の後端の、木軸15の内部での位置決めを行うことができる。
図10は、第1の実施形態に係る電磁誘導タッチペン10の第5例を部分断面側面図にて示すものである。木軸15の収容空間17の後半部分には、挿入部材20としての入力ペンユニット23が収容される。入力ペンユニット23は、デジタイザリフィル60とは別種の入力態様(たとえば、感圧式や、静電容量式など)が可能なものが望ましいが、デジタイザリフィル60と同じ電磁誘導方式のものであってもよい。入力ペンユニット23の先端(入力先端の位置する方とは反対であることに留意されたい)は、木軸15の中途部分までに達し、その先端縁が挿入規制部40となっている。一方、収容空間17の先端からは、デジタイザリフィル60が挿入される。デジタイザリフィル60の後端に設けられている当接部50は、入力ペンユニット23の先端縁の挿入規制部40と当接する。すなわち、挿入規制部40はデジタイザリフィル60の挿入限界を画している。
なお、木軸15の先端は、先細に切削されたテーパー部15Aとなっており、電磁誘導タッチペン10として使用する際にデジタイザリフィル60の先端が視認しやすくなっている。また、木軸15の後端も、同様にテーパー部15Aとして切削されているため、電磁誘導タッチペン10の後端を別の入力ペンとして使用する際にやはり入力先端が視認しやすくなっている。なお、本例においても、前記第3例のように、入力ペンユニット23の先端とデジタイザリフィル60の後端との間に、スペーサとしての調整部材30を介在させることで、デジタイザリフィル60の後端の、木軸15の内部での位置決めを行うことができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態で用いられる木軸15の構造を、図11(A)、図11(B)、図11(C)及び図11(D)並びに図12を参照しつつ説明する。木軸15は、図11(B)の平面図及び図11(C)の底面図に示すように断面六角形の柱状構造を呈しており、長手方向に沿って二分割された木軸部材16が、図12の組図に示すように貼り合わされて形成されている。木軸15の内部には、各木軸部材16の前半部分に穿設された断面半円形の溝が重ね合わされたことによる断面円形の空間が前半部分に形成されており、これが木軸15の軸心においてデジタイザリフィル60を収容する収容空間17となっている。一方、木軸15の後半部分は中実であり、収容空間17は木軸15の一端(すなわち、先端)から中途部分までの有底孔として形成されている。そしてその有底孔の底面18は先端側を向いており、これがデジタイザリフィル60の挿入限界を画する挿入規制部40として機能することになる。木軸15は、通常の鉛筆の木軸と同様のサイズとして形成される。
木軸15の材質及び木軸15を使用する意義については、前記第1の実施の形態と同様である。
図13は、第2の実施形態に係る電磁誘導タッチペン10の第1例を部分断面側面図にて示すものである。木軸15の収容空間17の底面18は、前記した挿入規制部40となり、収容空間17の先端から挿入されたデジタイザリフィル60の後端の当接部50と当接する。すなわち、挿入規制部40はデジタイザリフィル60の挿入限界を画している。なお、木軸15の先端は、先細に切削されたテーパー部15Aとなっており、電磁誘導タッチペン10として使用する際にデジタイザリフィル60の先端が視認しやすくなっている。
この図13に示す状態で、デジタイザリフィル60の外周面と、収容空間17の内周面との間には、デジタイザリフィル60が抜き差し可能であるとともに、デジタイザリフィル60が木軸15に挿入されている状態で下向きにしても自然落下しない程度の摩擦力が作用している。この摩擦力により、デジタイザリフィル60は木軸15と係合している。これは、デジタイザリフィル60と収容空間17とのそれぞれの径を調整することで実現することができる。あるいは、デジタイザリフィル60の外周面と収容空間17の内周面とのそれぞれの表面粗さを調整することで実現することとしてもよい。
図14は、第2の実施形態に係る電磁誘導タッチペン10の第2例を部分断面側面図にて示すものである。木軸15の収容空間17の底面18には、挿入規制部40としての嵌合凹部41が固定されている。一方、デジタイザリフィル60の後端には、当接部50として、この嵌合凹部41と嵌合し得る形状の突起である嵌合凸部51が形成されている。収容空間17の先端からデジタイザリフィル60が挿入されると、嵌合凸部51が嵌合凹部41に嵌合して、この嵌合によりデジタイザリフィル60は木軸15と係合し、電磁誘導タッチペン10としての使用が可能となる。
この状態から、デジタイザリフィル60の先端をつまんで先端方向へ引っ張れば、嵌合凸部51と嵌合凹部41との間の嵌合が解けて離間し、デジタイザリフィル60を木軸15から取り外すことができる。なお、木軸15の先端は、先細に切削されたテーパー部15Aとなっており、電磁誘導タッチペン10として使用する際にデジタイザリフィル60の先端が視認しやすくなっている。
図15は、第2の実施形態に係る電磁誘導タッチペン10の第3例を部分断面側面図にて示すものである。木軸15の収容空間17の底面18には、挿入規制部40として、磁石の一方の極(たとえば、S極)を先端方向に向けた磁力吸着部42が固定されている。一方、デジタイザリフィル60の後端には、当接部50として、この磁力吸着部42とは反対の極(たとえば、N極)を後端方向に向けた磁力吸着部52が固定されている。収容空間17の先端からデジタイザリフィル60が挿入されると、双方の磁力吸着部42、52同士が互いに磁力により吸着し合い、この吸着によりデジタイザリフィル60は木軸15と係合し、電磁誘導タッチペン10としての使用が可能となる。
この状態から、デジタイザリフィル60の先端をつまんで先端方向へ引っ張れば、磁力吸着部42、52同士の吸着が解けて離間し、デジタイザリフィル60を木軸15から取り外すことができる。なお、木軸15の先端は、先細に切削されたテーパー部15Aとなっており、電磁誘導タッチペン10として使用する際にデジタイザリフィル60の先端が視認しやすくなっている。
図16は、第2の実施形態に係る電磁誘導タッチペン10の第4例を部分断面側面図にて示すものである。デジタイザリフィル60の後端には、当接部50として、画鋲の針のような穿刺部53が固定されている。収容空間17の先端からデジタイザリフィル60が挿入されると、木軸15の収容空間17における、挿入規制部40としての底面18にこの穿刺部53が穿刺され、この穿刺によりデジタイザリフィル60は木軸15と係合し、電磁誘導タッチペン10としての使用が可能となる。なお、木軸15の先端は、先細に切削されたテーパー部15Aとなっており、電磁誘導タッチペン10として使用する際にデジタイザリフィル60の先端が視認しやすくなっている。
図17は、第2の実施形態に係る電磁誘導タッチペン10の第5例を部分断面側面図にて示すものである。本例では、前記第2例において、木軸15の先端側の部分の外周に、木材よりも軟質な素材、たとえばラバーなどで形成されたグリップ部11が設けられている。このグリップ部11を設けた部分の外径は、通常のシャープナーには挿入できない程度の長さとなっている。これによって、デジタイザリフィル60が設けられている先端側を誤ってシャープナーで切削するようなことが防止できる。なお、このようなグリップ部11は、本実施形態において前記第2例に限らず、他の例でも設けることができ、また、前記第1の実施形態の各例においても設けることができる。
図18は、第2の実施形態に係る電磁誘導タッチペン10の第6例を部分断面側面図にて示すものである。本例では、前記第2例において、木軸15の後端に装飾部12が装着されている。この装飾部12は、動物や漫画のキャラクタなどの形状に成形したり、名前を記入したり、あるいは各種イラスト又は広告や社名などを印刷したりするのに利用することができる。なお、このような装飾部12は、本実施形態において前記第2例に限らず、他の例でも設けることができる。
<その他>
上記した第1又は第2の実施形態では、図19(A)の模式的な平面図に示すように、木軸15の断面は六角形に形成されているため、既存の鉛筆の製造ラインを流用して製造することができる。しかし、木軸15はこのような六角形の断面に限られず、鉛筆の断面形状として採用されることのある正三角形(図19(B))若しくは円形(図19(C))の断面形状を有するものとして形成することができ、その他の任意の形状とすることもできる。
本発明は、電磁誘導タッチペンとして利用可能である。
10 電磁誘導タッチペン 11 グリップ部 12 装飾部
15 木軸 15A テーパー部 16 木軸部材
17 収容空間 18 底面
20 挿入部材 21 鉛筆芯 22 ボールペンリフィル
23 入力ペンユニット 24 尾栓 24A 挿入部
24B 係止部
30 調整部材
40 挿入規制部 41 嵌合凹部 42 磁力吸着部
50 当接部 51 嵌合凸部 52 磁力吸着部
53 穿刺部
60 デジタイザリフィル 61 先端継手 62 接触先端
63 収納筒 64 フェライトコア 65 電磁誘導コイル
66 感圧センサ 67 コンデンサ
69 リターンスプリング
70 入力装置 71 入力面 72 描線

Claims (5)

  1. 軸心に位置するフェライトコアと、
    前記フェライトコアの外周に配設される電磁誘導コイルと、
    前記フェライトコアの先端に装着される接触先端と、
    前記接触先端に加わる押圧を感知する感圧センサと、
    がリフィルとして構成されているデジタイザリフィルが、木軸の軸心に設けられた収容空間に収容されるとともに、
    前記木軸の中途部分に、前記収容空間における前記デジタイザリフィルの挿入限界を画する挿入規制部が設けられ、
    前記デジタイザリフィルの後端が、前記挿入規制部と当接する当接部として形成されていることを特徴とする電磁誘導タッチペン。
  2. 前記収容空間は、前記木軸の一端から前記中途部分までの有底孔であり、該有底孔の先端側を向いた底面が前記挿入規制部であり、前記挿入規制部における前記底面に嵌合凹部が形成され、
    前記デジタイザリフィルの後端に嵌合凸部が形成され、
    前記嵌合凸部が前記嵌合凹部に嵌合することで前記デジタイザリフィルが前記木軸と係合することを特徴とする請求項1記載の電磁誘導タッチペン。
  3. 前記収容空間は、前記木軸の一端から前記中途部分までの有底孔であり、該有底孔の先端側を向いた底面が前記挿入規制部であり、前記挿入規制部における前記底面と、前記デジタイザリフィルの後端とに、互いに磁力により吸着し合う磁力吸着部が設けられ、
    前記挿入規制部及び前記デジタイザリフィルのそれぞれの磁力吸着部が互いに吸着することで前記デジタイザリフィルが前記木軸と係合することを特徴とする請求項1記載の電磁誘導タッチペン。
  4. 前記収容空間は、前記木軸の一端から前記中途部分までの有底孔であり、該有底孔の先端側を向いた底面が前記挿入規制部であり、前記デジタイザリフィルの後端に、後方へ突出した穿刺部が設けられ、
    前記挿入規制部が前記穿刺部で穿刺されることで前記デジタイザリフィルが前記木軸と係合することを特徴とする請求項1記載の電磁誘導タッチペン。
  5. 前記木軸の軸心に貫通孔としての収容空間が形成され、
    前記収容空間の後端から前記木軸の中途部分までに達する挿入部材が挿入され、
    前記挿入部材の先端が前記挿入規制部となっていることを特徴とする請求項1記載の電磁誘導タッチペン。
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