JP2020076965A - 攪拌装置、トナー容器、廃トナー容器及び画像形成装置 - Google Patents

攪拌装置、トナー容器、廃トナー容器及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020076965A
JP2020076965A JP2019177827A JP2019177827A JP2020076965A JP 2020076965 A JP2020076965 A JP 2020076965A JP 2019177827 A JP2019177827 A JP 2019177827A JP 2019177827 A JP2019177827 A JP 2019177827A JP 2020076965 A JP2020076965 A JP 2020076965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stirring
coating layer
stirring device
toner
agitator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019177827A
Other languages
English (en)
Inventor
松田 直樹
Naoki Matsuda
直樹 松田
石田 雅裕
Masahiro Ishida
雅裕 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to US16/590,547 priority Critical patent/US10877399B2/en
Publication of JP2020076965A publication Critical patent/JP2020076965A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

【課題】騒音の低減を図ることができる攪拌装置、トナー容器、廃トナー容器及び画像形成装置を提供する。【解決手段】トナーなどの被攪拌物を攪拌するアジテータ12などの攪拌部材を備えた攪拌装置において、攪拌部材の被攪拌物を収容するホッパ部などの収容部材の内壁面や、搬送スクリュ9などの収容部材内の被攪拌物を搬送する搬送部材と接触する接触部および攪拌部材が接触する収容部材の内壁面や搬送部材の被接触部の少なくとも一方に被膜層を設けた。【選択図】図6

Description

本発明は、攪拌装置、トナー容器、廃トナー容器及び画像形成装置に関するものである。
従来、被攪拌物を攪拌する攪拌部材を備えた攪拌装置が知られている。
例えば、特許文献1には、収納容器のトナーを攪拌する攪拌部材を備えた攪拌装置が記載されている。攪拌部材は、PET(ポリエチレンテレフタレート)などから成るシート等の可撓性有する材質で構成された羽部を有し、羽部が容器本体の内壁と接触することにより羽部が撓みながら、攪拌部材が回転すると記載されている。
しかしながら、攪拌部材の羽部が、収容器の内壁に摺動する際に摺動音が発生するおそれがあった。
上述した課題を解決するために、本発明は、被攪拌物を攪拌する攪拌部材を備えた攪拌装置において、前記攪拌部材の他部品と接触する接触部および前記他部品の前記攪拌部材が接触する被接触部の少なくとも一方に被膜層を設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、騒音の低減を図ることができる。
本実施形態1に係るプリンタの全体概要図。 本実施形態1に係る作像ユニットの説明図。 同作像ユニットの断面斜視図。 同作像ユニットの分解斜視図。 駆動部を示す概略構成図。 羽部の先端が撓みながらホッパ部の内壁面に摺動する様子を示す断面図。 羽部の先端が第二搬送スクリュに接触した様子を示す図であり、(a)が断面斜視図であり、(b)が、断面図である。 羽部の先端が撓みながら二搬送スクリュに摺動する様子を示す断面図。 羽部先端の一例を示す図。 被膜層で被膜した羽部先端を示す図。 被膜層の他の例を示す図。 先端にバリない羽部の被膜層形成例を示す図。 実施形態2の画像形成装置の概略図。 トナーカートリッジの断面図。 図14のW方向から見たトナーカートリッジの分解斜視図。
〔実施形態1〕
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のカラーレーザープリンタ(以下、プリンタ300という)の一実施形態(以下、本実施形態を実施形態1という)について説明する。まず、プリンタ300の構成・動作から図を用いて説明する。本実施形態1では、プリンタ300について説明するが、本発明は、画像形成装置としてプリンタに限らず、複写機やファクシミリ装置、あるいは印刷機、さらには、これらの各機能を複合させた複合機等の装置にも適用可能である。
ここで、図1は、本実施形態1に係るプリンタ300の全体概要図、図2は、本実施形態1に係る作像ユニット10の説明図である。
本実施形態1のプリンタ300は、イエロー(Y)、マセンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナー用いたタンデム方式のカラーレーザープリンタである。そして、図1に示すように装置本体200の下部には記録紙等のシート状記録媒体(以下、シートPという)を積載収容可能な給紙カセット81が装備される給紙部80が、給紙部80の上方には画像形成部20がそれぞれ配置されている。
次に、各部の構成を、その動作も含めて説明する。
画像形成部20には、各色に対応した作像ユニット10Y,M,C,Kが、図1図中右側からY,M,C,Kの順に、その下方に配置された中間転写ユニット30の中間転写ベルト31の展張方向に沿って配置されている。また、各作像ユニット10の上方には、光書き込み装置5が配置されている。そして、中間転写ユニット30の図1図中右側には2次転写部60が配置され、2次転写部60の上方には、定着装置70が配置されている。
作像ユニット10Y,M,C,Kには、それぞれ潜像担持体である感光体ドラム1Y、M、C、Kを備えた4個の作像ユニット10Y,M,C,Kを備えている。各作像ユニット10Y,M,C,Kは、それぞれ感光体ドラム1Y,M,C,Kに対応する、帯電ローラ2、現像装置3、クリーニング装置4等を各色毎にまとめてプロセスカートリッジのハウジングに収納している。ここで、各作像ユニット10の構成は、いずれも用いるトナーの色が異なるのみで、同様な構成であるので、以下の説明では、適宜、符合Y、M、C、Kを省略して説明する。
作像ユニット10には、図2に示すように、感光体ドラム1と、感光体ドラム1の表面に当接する一様帯電手段である帯電ローラ2と、現像剤担持体である現像ローラ6を有した現像装置3が配置されている。また、感光体ドラム1の表面に当接するクリーニングブレード41を有したクリーニング装置4も配置されている。
画像形成動作が開始すると、帯電ローラ2は、暗中にて図2図中、時計方向に回転する感光体ドラム1の表面上を一様帯電(高電位で初期化帯電)する、一様帯電された感光体ドラム1上には、光書き込み装置5から画像情報に基づいたレーザー光Lが照射される。そして、この照射により、感光体ドラム1の表面上の電位の減衰した低電位部と上記一様帯電による高電位部とからなる静電潜像が形成されることとなる。現像装置3は、感光体ドラム1の回転にともない、上記静電潜像の低電位部(又は高電位部)に、供給ローラ7から現像剤が供給され現像ローラ6に担持したトナーを転移させて、トナー画像として現像(可視像化処理)する。その後、現像されたトナー画像は、感光体ドラム1の回転にともない、中間転写ユニット30の中間転写ベルト31と対向する1次転写部に向け搬送される。そして、中間転写ベルト31を介して対向する1次転写ローラ34に印加された1次転写バイアスで、中間転写ベルト31上に転写される。
1次転写部で転写されずに感光体ドラム1上に残った転写残トナーは、1次転写部の感光体ドラム1の回転方向下流側に設けられ、感光体ドラム1の表面に当接しているクリーニング装置4のクリーニングブレード41により掻き落とされる。このクリーニングブレード41により掻き落とされた転写残トナーは、クリーニング装置4の搬送スクリュ42により、廃トナー回収部13に搬送され廃トナーとなる。
上記のような静電潜像の形成、及び現像によるトナー画像の形成は、図1に示すように、各作像ユニット10において順次、タイミングを設定されて行われるように構成されている。そして、各色のトナー画像が、上側展張面が矢印Sで示す方向(図中左側)に走行する中間転写ベルト31上に各感光体ドラム1から順次重ねられるように、1次転写されてフルカラーのトナー画像が中間転写ベルト31に担持される。
中間転写ユニット30は、トナー画像を担持する中間転写ベルト31と、この中間転写ベルト31の内周側で、中間転写ベルト31を両端で張架する駆動ローラ32及びテンションローラ33を有している。このように、中間転写ベルト31は駆動ローラ32とテンションローラ33の2つのローラで主に張架されている。これにより、中間転写ユニット30の小型化が図られている。また、中間転写ベルト31の内周側には、中間転写ベルト31を介して各感光体ドラム1に対向する金属の1次転写ローラ34Y,M,C,Kと、クリーニング対向ローラ35を有している。
また、これら各ローラを両端で回転自在に保持する保持部材を有している。そして、テンションローラ33で中間転写ベルト31にテンションを与えた状態で、駆動ローラ32の回転により中間転写ベルト31が回転駆動、つまり走行駆動させる。ここで、中間転写ベルト31として、ポリイミドやポリアミド、ポリカーボネート、TPE等の耐熱性材料からなり、中抵抗に調整された基体からなる、無端ベルトを用いている。
また、中間転写ベルト31の外周側には、シートP上への2次転写を行った後に、中間転写ベルト31上に残った転写残トナーをクリーニングするベルトクリーニング装置50が、2次転写部のベルト走行方向下流側に配置されている。すなわち、駆動ローラ32とテンションローラ33に張架される中間転写ベルト31の上側展張面の、駆動ローラ32のベルト走行方向下流側であって、作像ユニット10Yの上流側の位置にベルトクリーニング装置50が配置されている。
中間転写ベルト31に転写され、担持されたフルカラーのトナー画像は、2次転写部60で給紙部80から搬送されてくるシートPに一括転写される。つまり、図1に示す給紙部80に装備されている給紙カセット81から給紙ローラ82により、繰り出されたシートPは、その途中で摩擦パッド83により一枚に分離される。一枚に分離されたシートPは、2次転写部60の2次転写ローラ61と、中間転写ベルト31を介して駆動ローラ32とが対向配置されている2次転写位置に向け、レジストローラ対84により搬送される。レジストローラ対84は、中間転写ベルト31上に担持されて移動してくるフルカラーのトナー画像にタイミングを合わせてシートPを搬送し、中間転写ベルト31上のフルカラーのトナー画像が、2次転写位置で一括して2次転写される。転写後の中間転写ベルト31は、駆動ローラ32のベルト走行方向下流側に設けられたベルトクリーニング装置50により転写残トナーを除去されて、次のトナー画像の転写に備えられる。
また、ベルトクリーニング装置50には、中間転写ベルト31を介してクリーニング対向ローラ35と対向し、中間転写ベルト31上の転写残トナーを掻き取ってクリーニングするベルトクリーニングブレードを有している。また、このベルトクリーニングブレードで、中間転写ベルト31上から掻き取った転写残トナーは廃トナー回収容器に搬送される。この搬送された転写残トナーは、廃トナーとなる。
また、2次転位置を通過してフルカラーのトナー画像が2次転写されたシートPは、用紙搬送経路に沿って搬送され、定着装置70により、定着を受けた後、排紙ローラ85を介して、積載部である排紙トレイ86上に排出される。このようにして、一連の画像形成動作が終了し、次の画像形成に備える。
次に、作像ユニット10について詳述する。
図3は、作像ユニット10の断面斜視図であり、図4は作像ユニットの分解斜視図である。
作像ユニット10は、感光体ドラム1と、感光体ドラム1の表面に当接する一様帯電手段である帯電ローラ2と、現像剤担持体である現像ローラ6を有した現像装置3が配置されている。また、感光体ドラム1の表面に当接するクリーニングブレード41と、クリーニングブレード41で除去したトナーを廃トナー回収部13に向け搬送する搬送スクリュ42、を有したクリーニング装置4も配置されている。作像ユニット10は、プリンタ本体に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
現像装置3は、トナーを収容する縦長のホッパ部11bと、現像部11aとを有している。ホッパ部11bと現像部11aとの間には、ホッパ部11bと現像部11aとを仕切る仕切り壁部14を有している。この仕切り壁部14には、ホッパ部11bと現像部11aとを連通する連通穴が設けられている。
現像部11aには、現像ローラ6と、1成分トナーを現像ローラ6に供給するために現像ローラ6に摺接する供給ローラ7と、トナーを攪拌し、供給ローラ7に供給する第一搬送部材である第一搬送スクリュ8と、現像ローラ6に当接してこの現像ローラ6上のトナー層を一定の厚さの薄層とするトナー層規制部材(現像ブレード)15とが配設されている。
ホッパ部11bには、現像部11aへトナーを供給する第二搬送部材である第二搬送スクリュ9と、ホッパ部内のトナーを攪拌させるアジテータ12とが配置されている。また、ホッパ部11bの軸方向一端側の側壁部には、ホッパ部11b内にトナーを充填するための開口が設けられており、この開口はキャップ部材111aにより閉じられている。ホッパ部11bの上部には、廃トナー回収部13が設けられており、この廃トナー回収部13によりホッパ部11bの上部開口が閉じられている。
アジテータ12は、断面矩形状のアジテータ軸12bと、アジテータ軸12bに取り付けられた羽部12aとを備えている。アジテータ12は、後述する駆動部90によって図2の矢印A方向(図中反時計回り)に回転する。そして、ホッパ部11b内のトナーを攪拌しながら第二搬送スクリュ9に向けて移動させるように搬送する。また、アジテータ12の羽部12aは、厚みが0.1[mm]以上のPET(ポリエチレンテレフタレート)からなる樹脂シートであり可撓性を有している。羽部12aがホッパ部11bの内壁面などと接触することにより羽部12aが撓みながら、アジテータ12が回転する。
また、羽部12aには複数の穴部121が形成されている。これは、ホッパ部11b内のトナー量が多いときトナーの重みに負けて羽部が大きく変形し、ホッパ部11bの内壁面に接触せず、ホッパ部11bの隅まで撹拌できないことがあるためである。なお、トナーの種類やホッパ部の形状によっては、これら穴部121はなくても良い場合がある。また、樹脂シートの厚み薄すぎると、同様に、トナーの重みに負けて羽部が大きく変形し、ホッパ部11bの内壁面に接触せず、ホッパ部11bの隅まで撹拌できないことがある。そのため、本実施形態では、樹脂シートの厚みは、0.1[mm]以上が好ましい。
また、図4に示すように、作像ユニット10の図中手前側の側面には、作像ユニットの複数の回転体を駆動する駆動部90が設けられている。作像ユニット10の軸方向に対向する両側面には、それぞれ、カバー部材10aが取り付けられる。
図5は、駆動部90を示す概略構成図である。
図5に示すように、感光体ドラム1をドラム軸1aに固定するためのフランジ部材に設けられた感光体フランジギヤ91には、現像ローラ6の軸6aに設けられた現像ギヤ92が噛み合っている。この現像ギヤ92は、第一搬送スクリュ8の軸8aに設けられた第一スクリュギヤ93が噛み合っている。この第一スクリュギヤ93は、軸方向に所定の幅を有しており(図4参照)ている。この第一スクリュギヤ93に、アジテータ軸12bに取り付けられたアジテータギヤ94、第二搬送スクリュ9の軸9aに取り付けられた第二スクリュギヤ95、供給ローラ7の軸に取り付けられた供給ギヤ96が噛み合っている。
駆動源たる駆動モータの駆動力は、まず、感光体フランジギヤ91に伝達され、感光体ドラム1を回転駆動する。そして、感光体フランジギヤ91から現像ギヤ92に伝達され現像ローラ6が回転駆動する。次に、現像ギヤ92から第一スクリュギヤ93に伝達され、第一搬送スクリュ8が回転駆動する。さらに、第一スクリュギヤ93から、第二スクリュギヤ95、供給ギヤ96、アジテータギヤ94にそれぞれ駆動力が伝達され、第二搬送スクリュ9、アジテータ12、供給ローラ7が回転駆動する。
図6〜図8は、アジテータ12の回転の様子を示す図である。
図2に示すようにアジテータ12の羽部12aの先端がホッパ部11bの内壁面に接触した状態からアジテータが回転駆動すると、アジテータの羽部12aの先端側が撓みながらホッパ部11bの内壁面を摺動する。アジテータ12の羽部12aは、図6のSの範囲でホッパ部11bの内壁面を摺動する。このSの範囲の一端は、図2に示す羽部12aの先端がホッパ部11bの内壁面に最初に接触する位置S1から第二搬送スクリュ9と対向する端部まである。
アジテータ12は、ホッパ部11bの内壁面の上記Sの範囲を羽部12aが摺動しながら回転することで、ホッパ部11b内のトナーを攪拌しながら第二搬送スクリュ9に向けて移動させるように搬送することができる。
羽部12aが、上記Sの範囲のアジテータ回転方向下流側端部に到達後は、図7に示すように羽部12aの先端が第二搬送スクリュ9の螺旋状羽部の端面に接触する。そして、図7に示す状態からさらにアジテータが回転すると、図8に示すようにアジテータの羽部が撓みながら第二搬送スクリュ9の端面を摺動しながら移動する。
本実施形態においては、第二搬送スクリュ9の軸に設けられた第二スクリュギヤ95とアジテータ軸12bに設けられたアジテータギヤ94は、それぞれ第一スクリュギヤと噛み合っており、アジテータ12と第二搬送スクリュ9とは、同方向に回転する。そのため、アジテータの羽部12aと第二搬送スクリュ9との摺動範囲において、アジテータの羽部12aの先端は、第二搬送スクリュ9に対してカウンター方向に移動することになり、アジテータの羽部12aは、第二搬送スクリュ9の端面を摺動しながら移動することになる。
このように、アジテータの羽部は、ホッパ部11bの内壁面や第二搬送スクリュ9に摺動する。このとき、摺動音が発生し、その摺動音が画像形成装置の騒音となる。アジテータの羽部であるPETシートは、羽部12aの形を作るとき打ち抜き成型する。その時シートには図9に示すようなバリBが発生する場合ある。このバリBがホッパ部の内壁面やスクリュと接触することで、大きな摺動音を発生させてしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、アジテータの少なくともホッパ部の内壁面や第二搬送スクリュ9に接触する接触部分に、図10に示すように、被膜層122を設けた。かかる被膜層122のJIS B0601(2001)に基づく算術平均粗さRaは、0.01〜1.0[μm]である。被膜層122の算術平均粗さRaを1.0[μm]以下とすることで、摺動時の抵抗や振動が小さくなり、ホッパ部11bや第二搬送スクリュなどの羽部12aが接触する他部品との摩擦係数を低減し、摺動音の発生を抑えることができる。特に、羽部12aと他部品との間の表面粗さに起因する擦れ音を低減することができ、静音化を実現するという見地から被膜層122の算術平均粗さRaは0.01〜0.50[μm]、0.01〜0.40[μm]、0.01〜0.30[μm]の範囲であることが好ましく、0.01〜0.25[μm]、0.01〜0.20[μm]の範囲であることが特に好ましい。
ここで、被膜層122の算術平均粗さRaは、塗装により被膜が形成された直後から上記範囲であってもよいが、被膜層形成後に、表面研磨加工または他部品との摺動を経て、被膜層122の算術平均粗さRaが上記範囲(特に、好適範囲)となってもよい。
また、被膜層122の他部品(ホッパ部11bの内壁面や第二搬送スクリュ)との静止摩擦係数μsと動摩擦係数μdとの差Δμ(μs−μd)が、0.12以下にするのが好ましい。上記摩擦係数の差Δμを0.12以下にすることで、アジテータの羽部12aが、ホッパ部の内壁面や第二搬送スクリュ9に接触した状態でアジテータ12回転停止後の再回転時において、羽部12aが他部品との摺動でスティックスリップ現象が発生するのを抑制することができる。これにより、スティックスリップ現象に起因する騒音(ビビリ音)が発生するのを抑制することができる。
上記被膜層122の膜厚は、50[μm]以下が好ましい。被膜層122の膜厚を50[μm]以下とすることで、羽部12aの可撓性の阻害を抑制し、ホッパ部の内壁面や第二搬送スクリュ9との摺動抵抗の増加を抑制できる。これにより、アジテータの回転駆動時のトルクの増加などを抑制することができる。また、被膜層122の膜厚は、20[μm]以上であることが好ましい。被膜層122の膜厚を20[μm]以上とすることで、表面粗さを低減させる被膜層122の機能をより確実に発揮させることができる。
また、本実施形態では、被膜層122を、図10に示すように、羽部12aの先端面123aと、羽部12aのアジテータ12の回転方向(図中矢印A方向)の下流側の面123bの先端側とに形成している。また、図10に示すように被膜層122を形成することで、羽部先端のバリBを被膜層122で覆うことができる。被膜層122で覆うことで、摺動性を高めることができるともに、尖りが抑制され、羽部12aが、他部品(ホッパ部の内壁面や第二搬送スクリュ9)との摺動時にバリの部分が、他部品に引っ掛るのを抑制することができる。これにより、摺動時の抵抗や羽部12aの振動が抑制され、摺動音の低減を図ることができる。なお、図10の被膜は、一例であり、少なくとも羽部の他部品との接触箇所に設けていればよい。
例えば、図11(a)に示すように、羽部12aの先端面123aのアジテータの回転方向(図中矢印A方向)下流側の一部と、羽部12aのアジテータの回転方向下流側の面123bの先端側にのみ設けてもよい。かかる構成でも、他部品との摺動箇所およびバリBを被膜層122で覆うことができる。
また、図11(b)に示すように、羽部12aのアジテータの回転方向下流側の面123bの先端側とバリBの箇所のみを被膜層122で覆ってもよい。
図12(a)〜(c)は羽部の先端にバリがない場合の被膜層の一例である。図12(a)は、羽部の先端面123aと羽部12aのアジテータの回転方向下流側の面123bの先端側(他部品と接触部分)に被膜層122を設けた例である。また、図12(b)は、先端面の下流側の一部と、羽部12aのアジテータの回転方向下流側の面123bの先端側に被膜層122を設けた例である。図12(b)は、羽部12aのアジテータの回転方向下流側の面123bの先端側にのみ被膜層122を設けた例である。
本実施形態においては、塗膜液を塗布して被膜層を形成するが、液体の表面張力により図12(a)や(b)に示すように、羽部12aに羽部のエッジ部Eを覆う箇所が(先端面と回転方向下流側の面123bとの辺)箇所が丸くなる。これにより、羽根部のエッジ部が他部品(ホッパ部の内壁面や第二搬送スクリュ9)と摺動するよりも、他部品と引っ掛りを抑制することができる。これにより、摺動音の発生を抑制することができる。
また、被膜層122を設けることで表面粗さの低減を図ることができることから、羽部12aへのトナー固着の抑制が期待できることから、羽部全体に被膜層122を形成してもよい。
また、被膜層122は、摺動するホッパ部の内壁面や第二搬送スクリュ9側へ移行しないものが好ましい。これにより、被膜層122の機能を長期に亘って維持することができ、摺動音の発生を長期に亘り低減することができる。
また、本実施形態においては、アジテータの羽部12aに被膜層122を形成しているが、ホッパ部11bの内壁面の羽部12aとの摺動箇所(図6のSの範囲)や、第二搬送スクリュ9の羽部12aとの摺動箇所(螺旋状羽部の端面)に被膜層を形成してもよい。かかる構成としても羽部12aとの摺動抵抗を低減することができ、摺動音の発生を抑制することができる。また、被膜層を設けることで、表面粗さの低減できることから、ホッパ部の内壁面へのトナー固着や、第二搬送スクリュへのトナー固着の抑制も期待することができる。
また、アジテータの羽部12aの他部品(ホッパ部の内壁面や第二搬送スクリュ9)との接触部と、他部品の羽部12aとの接触部の両方に被膜層を形成してもよい。両方に被膜層を形成することで、両方の表面粗さの低減を図ることができ、より一層、摺動音の発生を抑制する効果を期待できる。
上記被膜層は、少なくとも樹脂バインダーと固体潤滑剤とからなる。
樹脂バインダーとしては、溶剤系樹脂であっても、水系樹脂であっても、特に制限なく用いることができるが、水系エマルジョン型の樹脂を用いることが好ましい。樹脂バインダーは、硬化により被膜層を形成し、固体粒子等のバインダー樹脂として機能する。また、被膜層の静音性の見地から、水系エマルジョン型のコーティング剤組成物であることが好ましい。
樹脂バインダーは、特に限定されるものではないが、ポリアミドイミド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂またはこれらの変性物から選ばれる1種類以上の樹脂バインダーが例示される。
また、固体潤滑剤は特に限定されるものではなく、1種類の固体潤滑剤を使用してもよく、また、2種類以上の固体潤滑剤を併用してもよい。具体的には、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、ステアリン酸カルシウム、マイカ、黒鉛、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)その他の潤滑性樹脂及び酸素欠陥ペロブスカイト構造を持つ複合酸化物(SrCa1−xCuO等)等が挙げられる。
好適には、固体潤滑剤としては、例えば、フッ素樹脂(特に、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレンヘキサフルオロプロピレンコポリマー等)、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂等からなる有機化合物の微粒子、二硫化モリブデン、グラファイト、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、窒化ホウ素、酸化亜鉛等の無機化合物の微粒子、鉛等の金属の微粒子、並びに、これらの混合物が挙げられる。特に、フッ素樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂、二硫化モリブデン、グラファイト、酸化アルミニウム、窒化ホウ素、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム及びこれらの混合物から選ばれる少なくとも1種類の固体潤滑剤を使用することが好ましい。なお、得られる被膜層の消音化の見地から、無機化合物の微粒子、特に、二硫化モリブデン、グラファイト、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、窒化ホウ素、酸化亜鉛等が好ましい。
固体潤滑剤の平均粒径は15μm以下が好ましく、0.2〜10μmがより好ましい。なお、ここでの平均粒径はレーザー回折式粒度分布測定装置を使用して測定された体積平均粒子径、または走査型電子顕微鏡を使用して観察された粒子径を意味する。
また、被膜層は、固体潤滑剤以外の固体粒子を含んでもよい。これらの固体粒子は、被膜層に所望の機能を付与する成分である。固体粒子の種類は特に制限されるものではないが、補強性充填剤;増稠剤;耐摩耗剤;顔料;色材;紫外線吸収剤;熱伝導性充填剤;導電性充填剤;絶縁材等の機能性粒子が例示される。なお、一部の粒子は、複数の機能性粒子として配合することができる。
上記の固体潤滑剤およびその他の固体粒子の形状は、特に限定されるものではなく、粒子状、板状、針状、繊維状等の任意の形状のものを用いることができる。固体粒子の形状が板状、針状、繊維状等の異方性の場合、そのアスペクト比は1.5以上、5以上、または10以上であることができる。
また、上記被膜層は、スプレー塗工や、刷毛やローラ等により塗布、含浸塗工など、公知の方法で形成することができる。樹脂バインダーとしては、溶剤系樹脂や水系樹脂を用いることで、塗布後、乾燥、硬化させるという比較的簡単な処理により被膜層を形成することができる。さらに、固形潤滑剤を含有することで、被膜層に潤滑性を付与することができ、被膜層と他部品(ホッパ部の内壁面や第二搬送スクリュ)との摩擦係数の低減を図ることができ、摺動音の低減を図ることができる。
[実施形態2]
図13は、実施形態2の画像形成装置の概略図である。
図13に示す実施形態2の画像形成装置は、モノクロプリンタである。その装置本体100には、着脱ユニットとしての作像ユニット10が着脱可能に装着されている。作像ユニット10は、実施形態1と同様、表面に画像を担持する像担持体としての感光体ドラム1と、感光体ドラム1の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ2と、感光体ドラム1上の潜像を可視画像化する現像手段としての現像装置3と、感光体ドラム1の表面をクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニングブレード41等を備える。また、感光体ドラム1の周囲には表面を露光する露光手段としてのLEDヘッドアレイ105が配設されている。
また、作像ユニット10には、現像剤収容器としてのトナーカートリッジ110が着脱可能に設けられている。トナーカートリッジ110は、その容器本体111に、現像装置3へ補給する現像剤であるトナーを収容する現像剤収容部112を有する。さらに、トナーカートリッジ110は、クリーニングブレード41で除去されたトナー(廃トナー)を回収する現像剤回収部113も一体的に有している。
また、プリンタは、シートPに画像を転写する転写ユニット130と、シートPを供給する給紙部80、シートPに転写された画像を定着させる定着装置70とを備える。
転写ユニット130は、転写フレーム131に回転自在に支持された転写部材としての転写ローラ161を備える。転写ローラ161は、作像ユニット10を装置本体100に装着した状態で感光体ドラム1と当接しており、両者の当接部において転写ニップが形成されている。また、転写ローラ161は、電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が印加されるようになっている。
給紙部80は、シートPを収容した給紙カセット81や、給紙カセット81に収容されているシートPを給送する給紙ローラ82を備える。また、給紙ローラ82に対して用紙搬送方向下流側には、搬送タイミングを計ってシートPを転写ニップへ搬送するタイミングローラとしてのレジストローラ対84が設けてある。なお、シートPには、厚紙、はがき、封筒、普通紙、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ等も含まれる。また、シートP以外の記録媒体として、OHPシートやOHPフィルム等を用いることも可能である。
定着装置70は、定着ローラ70aと、加圧ローラ70bとを備える。定着ローラ70aは、定着ローラ内部に設置された赤外線ヒータ70cによって加熱されるようになっている。加圧ローラ70bは、定着ローラ70a側へ加圧されて定着ローラ70aに当接し、その当接箇所において定着ニップが形成されている。
定着装置70の下流側には一対の排紙ローラ85を備える。排紙ローラ85によって装置外に排出されたシートPは、装置本体100の上面を凹ませて形成された排紙トレイ86上に積載されるようになっている。
続いて、図13を参照して、本実施形態2に係るプリンタの基本的動作について説明する。作像動作が開始されると、作像ユニット10の感光体ドラム1が図1の時計回りに回転駆動され、帯電ローラ2によって感光体ドラム1の表面が所定の極性に一様に帯電される。外部の機器から入力される画像情報に基づいて、LEDヘッドアレイ105から感光体ドラム1の帯電面に光が照射されて、感光体ドラム1の表面に静電潜像が形成される。
このように感光体ドラム1上に形成された静電潜像に、現像装置3によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、転写ローラ161が回転駆動し、転写ローラ161に、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が印加されることによって、転写ローラ101と感光体ドラム1との間において転写電界が形成される。
装置本体100の下部では、給紙ローラ82が回転駆動を開始し、給紙カセット81からシートPが送り出される。送り出されたシートPは、レジストローラ対84によって搬送を一旦停止される。
その後、所定のタイミングでレジストローラ対84の回転駆動を開始し、感光体ドラム上のトナー画像が転写ニップに達するタイミングに合わせて、シートPを転写ニップへ搬送する。そして、上記転写電界によって、感光体ドラム1上のトナー画像がシートP上に一括して転写される。また、シートPに転写しきれなかった感光体ドラム上の残留トナーは、クリーニングブレード41によって除去され、除去されたトナーは、現像剤回収部113へ搬送され回収される。
その後、トナー画像が転写されたシートPは、定着装置70へと搬送され、定着装置70においてシートP上のトナー画像が当該シートPに定着される。そして、シートPは、一対の排紙ローラ85によって装置外に排出され、排紙トレイ86上にストックされる。
図14は、トナーカートリッジ110の断面図であり、図15は、図14のW方向から見たトナーカートリッジ110の分解斜視図である。
図15に示すように、トナーカートリッジ110は、上ケース110a、下ケース110bと、側面カバー110cとを有している。現像剤回収部113は、下ケース110bによって構成され、現像剤収容部112は、上ケース110aと下ケース110bとによって構成されている。
現像剤収容部112には、実施形態1のホッパ部11bと同様、アジテータ12と現像装置3へトナーを搬送する搬送スクリュ9とを備えている。実施形態2におけるアジテータ12は、アジテータ軸12bに回転方向180度の間隔を開けて羽部12aを2つ有している。一方の羽部は、軸方向中央を基準にして、一方側に配置されており、他方の羽部は、他方側に配置されている。現像剤回収部113には、クリーニングブレード41によって除去されたトナーを現像剤回収部113へ搬入する搬入スクリュ113aが設けられている。
この実施形態2のアジテータの羽部は、実施形態1と同様、厚みが0.1[mm]以上のPET(ポリエチレンテレフタレート)からなる樹脂シートであり可撓性を有している。
トナーカートリッジ110の一方の側面には、アジテータ12や搬送スクリュ9に駆動モータの駆動力を伝達する駆動部190が設けられている。駆動部190には、アジテータ軸12bに固定された第一駆動伝達部材191を有している。第一駆動伝達部材191は、側面カバー110cを貫通し、駆動モータから駆動力が伝達される装置本体に設けられた駆動ギヤと噛み合う入力ギヤ191aと、搬送スクリュ9の軸に取り付けられたスクリュギヤ192が噛み合う出力ギヤ191bとを有している。また、この出力ギヤ191bには、搬入スクリュ113aの軸に固定された搬入ギヤ194が噛み合っているアイドラギヤ193も噛み合っている。
図14に示すように、アジテータ12は、図中矢印A方向(図中時計回り)に回動駆動する。すると、アジテータ12の羽部12aの先端が現像剤収容部112の内壁面に接触し、図中Sの範囲で撓みながら、内壁面を摺動し、現像剤収容部112内のトナーを攪拌しながら搬送スクリュ9に向けてトナー移動させる。そして、図14に示す摺動範囲Sの回転方向下流端まできた羽部は、アジテータの回転に伴い搬送スクリュ9の螺旋状羽の先端に接触し、撓みながら搬送スクリュ9の螺旋状羽の先端に摺動する。
この実施形態2cの構成においても、アジテータの羽部が、現像剤収容部112の内壁面や搬送スクリュ9に摺動するとき摺動音が発生し、その摺動音が画像形成装置の騒音となる。よって、この実施形態2においても、羽部の現像剤収容部112の内壁面、搬送スクリュ9に摺動する面や現像剤収容部112の内壁面の羽部が摺動する箇所(図14の摺動範囲S)、搬送スクリュ9の羽部が摺動する箇所(螺旋状羽の先端)に実施形態1と同様の被膜層を形成する。これにより、摺動音の発生を抑制することができ、騒音の低減を図ることができる。また、被覆層を形成することで、表面粗さの低減効果が期待され、トナー固着の抑制も期待できる。
以上、実施形態1や実施形態2は、一例であり、廃トナーボトルに収容された廃トナーを攪拌する攪拌装置にも本発明を適用することができる。また、トナーに限られるものではなく、セメントや小麦粉などの粉体や液体を攪拌する攪拌装置にも、本発明の適用が可能である。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
トナーなどの被攪拌物を攪拌するアジテータ12などの攪拌部材を備えた攪拌装置において、攪拌部材の他部品(本実施形態では、被攪拌物を収容するホッパ部や現像剤収用部などの収容部材や、搬送スクリュ9などの収容部材内の被攪拌物を搬送する搬送部材)と接触する接触部および他部品の攪拌部材が接触する被接触部の少なくとも一方に被膜層122を設けた。
態様1によれば、攪拌部材の他部品と接触する接触部および他部品の攪拌部材が接触する被接触部の少なくとも一方に被膜層を設けることで、他部品と攪拌部材との間の摺動性を高めることが可能となり、摺動音を抑制することが可能となる。
(態様2)
態様1において、被膜層122のJIS B0601(2001)に基づく算術平均粗さが、Ra0.01[μm]以上1.0[μm]以下である。
これによれば、実施形態で説明したように、上記接触部と上記被接触部との摩擦係数の低減を図ることができ、摺動音の発生を抑えることができる。また、上記接触部や上記被接触部にトナーなどの被攪拌物の固着を抑制する効果も期待できる。
(態様3)
態様1または2において、被膜層の動摩擦係数と静止摩擦係数との差が0.12以下である。
これによれば、実施形態で説明したように、攪拌部材の接触部が他部品の被接触部に接触した状態で停止した状態から、上記接触部と被接触部との摺動が再開されたときの攪拌部材のスティックスリップ現象の発生を抑制することができ、ビビリ音などの騒音の発生を抑制することができる。
(態様4)
態様1乃至3いずれか一項において、被膜層122が、固体潤滑剤を含有する樹脂で形成されている。
これによれば、実施形態で説明したように、被膜層に潤滑性が付与され上記接触部と上記被接触部との摩擦係数の低減を図ることができ、摺動音の発生を低減することができる。
(態様5)
態様1乃至4いずれかにおいて、被膜層122は、被膜層に接触した部材側へ移行しない。
これによれば、実施形態で説明したように、被膜層122の機能を長期に亘って維持することができ、摺動音の発生を長期に亘り低減することができる。
(態様6)
態様1乃至5いずれかにおいて、被膜層122の膜厚は、50[μm]以下である。
これによれば、実施形態で説明したように、被膜層を攪拌部材の接触部に形成した場合は、接触部の可撓性を阻害するのを抑制することができ、接触部と被接触部との接触圧が高まるのを抑制することができる。また、ホッパ部の内壁面などの被接触部に被膜層を設けた場合は、内壁面と攪拌部材との距離が縮まって、接触部と被接触部との接触圧が高まるのを抑制することができる。
(態様7)
態様1乃至6いずれかにおいて、被膜層122の膜厚は、20[μm]以上である。
これによれば、実施形態で説明したように、被膜層122の効果をより確実に発揮することができる。
(態様8)
態様1乃至7いずれかにおいて、攪拌部材が、樹脂シートである。
これによれば、実施形態で説明したように、撓みながらホッパ部の内壁面などの被接触部に摺動することができ、確実にホッパ部内のトナーなどの被攪拌物を第二搬送スクリュ9へ搬送しながら攪拌することができる。
(態様9)
態様8において、樹脂シートは、ポリエチレンテレフタレート(PET)である。
これによれば、実施形態で説明したように、可撓性を有する樹脂シートにできる。
(態様10)
態様8または9において樹脂シートの厚みが0.1[mm]以上である。
これによれば、トナーなどの被攪拌物の抵抗により樹脂シートが大きく撓むのを抑制することができ、樹脂シートの先端などの接触部が、ホッパ部の内壁面などの被接触部に接触しなくなるのを抑制することができる。
(態様11)
態様1乃至10いずれかにおいて、前記他部品が、トナーなどの被攪拌物を収容するホッパ部などの収容ケースである。
これによれば、ホッパ部などの収容ケースの内壁面に摺動するときの摺動音の発生を抑制することができる。
(態様12)
態様1乃至11いずれかにおいて、他部品が、トナーなどの被攪拌物を搬送する第二搬送スクリュ9などの搬送部材である。
これによれば、第二搬送スクリュ9などの搬送部材に攪拌部材が摺動するときの摺動音の発生を抑制することができる。
(態様13)
態様1乃至12いずれかにおいて、被攪拌物が、トナーである。
これによれば、トナーの凝集を抑制することができ、かつ、トナー攪拌時の騒音の発生を抑制することができる。
(態様14)
収容したトナーを攪拌するアジテータ12などの攪拌手段を備えたホッパ部やトナーカートリッジなどのトナー容器において、攪拌手段として、態様1乃至13いずれかの攪拌装置を用いた。
これによれば、トナー容器内のトナーを攪拌する際の騒音を低減することができる。
(態様15)
収容した廃トナーを攪拌する攪拌手段を備えた廃トナー容器において、攪拌手段として、態様1乃至13いずれかの攪拌装置を用いた。
これによれば、廃トナー容器内のトナーを攪拌する際の騒音を低減することができる。
(態様16)
プリンタなどの画像形成装置において、態様1乃至13いずれかの攪拌装置を備える。
これによれば、画像形成装置の騒音を低減することができる。
1 :感光体ドラム
1a :ドラム軸
2 :帯電ローラ
3 :現像装置
4 :クリーニング装置
5 :光書き込み装置
6 :現像ローラ
7 :供給ローラ
8 :第一搬送スクリュ
9 :第二搬送スクリュ(搬送スクリュ)
10 :作像ユニット
10a :カバー部材
11a :現像部
11b :ホッパ部
12 :アジテータ
12a :羽部
12b :アジテータ軸
13 :廃トナー回収部
14 :仕切り壁部
20 :画像形成部
30 :中間転写ユニット
90 :駆動部
91 :感光体フランジギヤ
92 :現像ギヤ
93 :第一スクリュギヤ
94 :アジテータギヤ
95 :第二スクリュギヤ
96 :供給ギヤ
100 :装置本体
105 :LEDヘッドアレイ
110 :トナーカートリッジ
110a :上ケース
110b :下ケース
110c :側面カバー
111 :容器本体
111a :キャップ部材
112 :現像剤収容部
113 :現像剤回収部
113a :搬入スクリュ
121 :穴部
122 :被膜層
123a :先端面
123b :下流側の面
130 :転写ユニット
131 :転写フレーム
190 :駆動部
191 :第一駆動伝達部材
191a :入力ギヤ
191b :出力ギヤ
192 :スクリュギヤ
193 :アイドラギヤ
194 :搬入ギヤ
200 :装置本体
300 :プリンタ
P :シート
S :摺動範囲
μd :動摩擦係数
μs :静止摩擦係数
特開2014−174538号公報

Claims (16)

  1. 被攪拌物を攪拌する攪拌部材を備えた攪拌装置において、
    前記攪拌部材の他部品と接触する接触部および前記他部品の前記攪拌部材が接触する被接触部の少なくとも一方に被膜層を設けたことを特徴とする攪拌装置。
  2. 請求項1に記載の攪拌装置において、
    前記被膜層のJIS B0601(2001)に基づく算術平均粗さが、Ra0.01[μm]以上1.0[μm]以下であることを特徴とする攪拌装置。
  3. 請求項1または2に記載の攪拌装置において、
    前記被膜層の動摩擦係数と静止摩擦係数との差が0.12以下であることを特徴とする攪拌装置。
  4. 請求項1乃至3いずれか一項に記載の攪拌装置において、
    前記被膜層が、固体潤滑剤を含有する樹脂で形成されていることを特徴とする攪拌装置。
  5. 請求項1乃至4いずれか一項に記載の攪拌装置において、
    前記被膜層は、前記被膜層に接触した部材側へ移行しないことを特徴とする攪拌装置。
  6. 請求項1乃至5いずれか一項に記載の攪拌装置において、
    前記被膜層の膜厚は、50[μm]以下であることを特徴とする攪拌装置。
  7. 請求項1乃至6いずれか一項に記載の攪拌装置において、
    前記被膜層の膜厚は、20[μm]以上であることを特徴とする攪拌装置。
  8. 請求項1乃至7いずれか一項に記載の攪拌装置において、
    前記攪拌部材が、樹脂シートであることを特徴とする攪拌装置。
  9. 請求項8に記載の攪拌装置において、
    前記樹脂シートは、ポリエチレンテレフタレート(PET)であることを特徴とする攪拌装置。
  10. 請求項8または9に記載の攪拌装置において、
    前記樹脂シートの厚みが0.1[mm]以上であることを特徴とする攪拌装置。
  11. 請求項1乃至10いずれか一項に記載の攪拌装置において、
    前記他部品が、前記被攪拌物を収容する収容ケースであることを特徴とする攪拌装置。
  12. 請求項1乃至11いずれか一項に記載の攪拌装置において、
    前記他部品が、前記被攪拌物を搬送する搬送部材であることを特徴とする攪拌装置。
  13. 請求項1乃至12いずれか一項に記載の攪拌装置において、
    前記被攪拌物が、トナーであることを特徴とする攪拌装置。
  14. 収容したトナーを攪拌する攪拌手段を備えたトナー容器において、
    前記攪拌手段として、請求項1乃至13いずれか一項に記載の攪拌装置を用いたことを特徴とするトナー容器。
  15. 収容した廃トナーを攪拌する攪拌手段を備えた廃トナー容器において、
    前記攪拌手段として、請求項1乃至13いずれか一項に記載の攪拌装置を用いたことを特徴とする廃トナー容器。
  16. 請求項1乃至13いずれか一項に記載の攪拌装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2019177827A 2018-10-17 2019-09-27 攪拌装置、トナー容器、廃トナー容器及び画像形成装置 Pending JP2020076965A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/590,547 US10877399B2 (en) 2018-10-17 2019-10-02 Stirring device with a lubricating layer, toner container, waste toner receptacle, and image forming apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018195582 2018-10-17
JP2018195582 2018-10-17

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020076965A true JP2020076965A (ja) 2020-05-21

Family

ID=70724023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019177827A Pending JP2020076965A (ja) 2018-10-17 2019-09-27 攪拌装置、トナー容器、廃トナー容器及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020076965A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000112253A (ja) * 1998-09-30 2000-04-21 Canon Inc 画像形成装置
JP2003091192A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Ricoh Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP2003302834A (ja) * 2002-04-11 2003-10-24 Canon Inc 現像装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2017115135A (ja) * 2015-12-11 2017-06-29 株式会社リコー 摺動部材、部品、および機械装置の騒音低減方法
JP2018017972A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像剤容器およびこれを備える画像形成装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000112253A (ja) * 1998-09-30 2000-04-21 Canon Inc 画像形成装置
JP2003091192A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Ricoh Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP2003302834A (ja) * 2002-04-11 2003-10-24 Canon Inc 現像装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2017115135A (ja) * 2015-12-11 2017-06-29 株式会社リコー 摺動部材、部品、および機械装置の騒音低減方法
JP2018017972A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像剤容器およびこれを備える画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5660312B2 (ja) 現像剤搬送装置、現像剤収容器、現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置
JP6318604B2 (ja) トナーカートリッジ
US9069284B2 (en) Image forming apparatus and powder transport unit
JP2018049118A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP6300064B2 (ja) トナー量検知機構、現像装置、プロセスユニット、及び画像形成装置
JP5325761B2 (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
US10877399B2 (en) Stirring device with a lubricating layer, toner container, waste toner receptacle, and image forming apparatus
US9658574B2 (en) Powder container, developing device, process unit, and image forming apparatus
JP2020076965A (ja) 攪拌装置、トナー容器、廃トナー容器及び画像形成装置
JP2010038939A (ja) 現像装置及びこれを用いる画像形成装置
JP7402425B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP2014091606A (ja) 画像形成装置
US9910386B2 (en) Developing device and image forming apparatus including the same
JP4777184B2 (ja) 中間トナー補給装置、これを備えた現像装置および画像形成装置
JP2016114645A (ja) 現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置
JP2014123065A (ja) 粉体収容容器および画像形成装置
JP6112298B2 (ja) 現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置
JP7353885B2 (ja) 現像装置、カートリッジ、画像形成装置
JP2010039070A (ja) 現像装置及びこれを用いる画像形成装置
JP2016053703A (ja) トナー補給装置及びこれを備える画像形成装置
JP2007183519A (ja) 現像装置、画像形成方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2006323258A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP2016014788A (ja) 粉体収容器及び画像形成装置
JP2016118637A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP5589455B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230614

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230901