JP2020076916A - 光ファイバテープ心線の製造装置および製造方法 - Google Patents

光ファイバテープ心線の製造装置および製造方法 Download PDF

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Yuji Norisugi
優司 乗杉
武田 健太郎
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健太郎 武田
江川 晋爾
Shinji Egawa
晋爾 江川
高橋 健
Takeshi Takahashi
高橋  健
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Abstract

【課題】光ファイバテープ心線に対して同位相で一括切込み加工が可能で、カッター刃のメンテナンスが容易であり、かつ、装置の設備占有スペースを抑えた光ファイバテープ心線の製造装置を提供する。【解決手段】光ファイバテープ心線の製造装置は、複数本の光ファイバ心線2a〜hが平行一列に並べられ共通被覆により一体化された光ファイバテープ心線1の隣り合う光ファイバ心線2a〜hの間に、カッター刃により長手方向に間欠的な切込み4を入れる第1の切込みユニット10Aを備えており、第1の切込みユニット10Aは、光ファイバテープ心線1の幅方向に複数枚のカッター刃を有し、複数枚のカッター刃がスイング動作で、同時に光ファイバテープ心線1に複数の切込み4を入れる。【選択図】図3

Description

本発明は、光ファイバの製造装置および製造方法に関し、詳しくは、複数本の光ファイバ心線を平行一列に並べ、隣り合う光ファイバ心線同士が間欠的に結合された形態の光ファイバテープ心線の製造装置および製造方法に関する。
複数本の光ファイバ心線を平行一列に並べて一体化された光ファイバテープ心線において、光ファイバ心線を単心に分離するのが容易であると共に、テープ心線の平行一列の保持状態を維持して多心一括融着接続等が行える光ファイバテープ心線として、間欠型光ファイバテープ心線が知られている。この間欠型光ファイバテープ心線は、複数本の光ファイバ心線を平行一列に並べ、その長手方向で結合部と非結合部を交互に形成し、隣り合う光ファイバ心線同士が間欠的に連結された形状のもので、種々の形状と製造方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、隣り合う光ファイバ心線間の長手方向に所定距離だけ接着性樹脂または被覆樹脂が付与されてなる結合部と、所定距離だけ接着性樹脂または被覆樹脂が付与されない非結合部と、を交互に形成する光ファイバテープ心線の製造方法が開示されている。
また、特許文献2には、複数本の光ファイバ心線の全長にUV(紫外線硬化)樹脂を塗布した後、長手方向に間欠的にUV照射を行い、UV樹脂の硬化部分(非結合部)と未硬化部分(結合部)と、を交互に形成する光ファイバテープ心線の製造方法が開示されている。
また、特許文献3には、複数本の光ファイバ心線が平行一列に並べられ共通被覆により一体化された光ファイバテープ心線の隣り合う光ファイバ心線間に、カッター刃により長手方向に間欠的な切込みを入れる光ファイバテープ心線の製造装置が開示されている。
特開2003−232972号公報 特開2010−2743号公報 特許2013−238720号公報
特許文献1に開示されたように、隣り合う光ファイバ線間に間欠的に接着樹脂等を付与する方法は、樹脂の付与制御が容易ではなく、製造線速を上げることが難しいという問題がある。また、特許文献2に開示されたように、UV照射を間欠的に行う方法は、未硬化部分を形成する遮光シャッタの駆動制御が容易でなく、遮光した部分が狙いどおりの寸法で未硬化にできる確率が低く、同じく製造線速を上げることが難しい。
これに対し、特許文献3のようにカッター刃を用いる方法は、製造線速に応じてカッター刃の切込み速度等を制御することにより、結合部と非結合部を一定の比率で形成することができる。しかしながら、光ファイバテープ心線の光ファイバ心線数が増加すると、切込み数(スリット数)も増加する。これに伴い、カッター刃を設けたユニットの数も増加し、各々のカッター刃のメンテナンスや交換が必要となり、作業時間がかかる。また、光ファイバテープ心線の幅方向に同一の位相を有する切込みを入れる際にも、カッター刃を有する切込みユニットを、位置をずらしながら光ファイバテープ心線の走行方向に複数配置しているため、切込み装置の設備占有スペースを広くする必要があった。
本発明は、これらの実情に鑑みてなされたものであり、簡便な機構で複数の切込みを入れることができ、かつ、切込み装置の設備占有スペースを抑えることのできる、光ファイバテープ心線の製造装置および製造方法を提供することをその目的とする。
本発明の一態様に係る光ファイバテープ心線の製造装置は、複数本の光ファイバ心線が平行一列に並べられ共通被覆により一体化された光ファイバテープ心線の隣り合う光ファイバ心線間に、カッター刃により長手方向に間欠的な切込みを入れる光ファイバテープ心線の製造装置であって、前記光ファイバテープ心線の幅方向に複数枚の前記カッター刃を有し、該カッター刃をスイング動作させることにより、同時に複数の前記切込みを入れる第1の切込みユニットを有する。
また、本発明の一態様に係る光ファイバテープ心線の製造方法は、複数本の光ファイバ心線が平行一列に並べられ共通被覆により一体化された光ファイバテープ心線の隣り合う光ファイバ心線間に、カッター刃により長手方向に間欠的な切込みを入れる光ファイバテープ心線の製造方法であって、前記光ファイバテープ心線の幅方向に並べた複数枚の前記カッター刃をスイング動作させることにより、同時に複数の前記切込みを入れるものである。
本発明によれば、簡便な機構で複数の切込みを入れることができ、かつ、切込み装置の設備占有スペースを抑えることができる。
本発明により製造される光ファイバテープ心線の一例を示す図である。 本発明により製造される光ファイバテープ心線であって、精度よく切込みが可能な例を示す図である。 本発明に係る光ファイバテープ心線の製造装置の例を示す図である。 本発明に係る光ファイバテープ心線の製造装置の切込みユニットにおける切込み機構の例を示す図である。
(本願発明の実施形態の説明)
最初に本願発明の実施形態を列記して説明する。
本発明案の一態様(1)に係る光ファイバテープ心線の製造装置は、複数本の光ファイバ心線が平行一列に並べられ共通被覆により一体化された光ファイバテープ心線の隣り合う光ファイバ心線間に、カッター刃により長手方向に間欠的な切込みを入れる光ファイバテープ心線の製造装置であって、前記光ファイバテープ心線の幅方向に複数枚の前記カッター刃を有し、該カッター刃をスイング動作させることにより、同時に複数の前記切込みを入れる第1の切込みユニットを有する。
この構成により、光ファイバテープ心線に対して同位相で複数の心線間への一括切込み加工が可能となるので、切込み装置の設備占有スペースを抑えることができる。
本実施形態の一態様(2)として、上記(1)の光ファイバテープ心線の製造装置において、前記光ファイバテープ心線の走行方向に沿って前記第1の切込みユニットとは異なる位置に配置された第2の切込みユニットを有し、該第2の切れ込みユニットは前記光ファイバテープ心線の幅方向に複数枚のカッター刃を有し、該第2の切込みユニットのカッター刃をスイング動作させることにより、前記第1の切込みユニットの前記カッター刃によって切込みが入れられた前記光ファイバ心線間以外の光ファイバ心線間に同時に切込みを入れてよい。
この構成により、光ファイバテープ心線の光ファイバ心線数が増加して、切込み数が増加した場合でも、同じ切込み装置を長手方向に並べて配置すればよいので、切込み装置の設備占有スペースを抑えることができる。
本発明案の一態様(3)に係る光ファイバテープ心線の製造方法は、複数本の光ファイバ心線が平行一列に並べられ共通被覆により一体化された光ファイバテープ心線の隣り合う光ファイバ心線間に、カッター刃により長手方向に間欠的な切込みを入れる光ファイバテープ心線の製造方法であって、前記光ファイバテープ心線の幅方向に並べた複数枚の前記カッター刃をスイング動作させることにより、同時に複数の前記切込みを入れる。
この構成により、光ファイバテープ心線に対して同位相で複数の心線間への一括切込み加工が可能とるので、切込み装置の設備占有スペースを抑えることができる。
(本願発明の実施形態の詳細)
以下に図面を参照しながら、本発明に係る光ファイバテープ心線の製造装置について説明する。本発明は以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、複数の実施形態について組み合わせが可能である限り、本発明は任意の実施形態を組み合わせたものを含む。なお、以下の説明において、異なる図面においても同じ符号を付した構成は同様のものであるとして、その説明を省略する場合がある。
図1は、本発明により製造される光ファイバテープ心線の例を示す図である。なお、本発明では、間欠型の光ファイバテープ心線を、光ファイバテープ心線と称する。図1(A)は切込み部を広げない状態の光ファイバテープ心線を示しており、図1(B)は切込み部を広げた状態の光ファイバテープ心線を示している。図1において、光ファイバテープ心線1は、複数本、例えば8心の光ファイバ心線2(2a〜2h)と共通被覆3を有している。
本発明での光ファイバ心線2は、例えば、外径が125μmのガラスファイバに、被覆径が250μm前後のファイバ被覆を施した光ファイバ素線、あるいは、ファイバ被覆の外面に着色層を施したものを含めた単心の光ファイバを言う。なお、被覆径が200μm程度であっても構わない。
また、光ファイバテープ心線1は、光ファイバ心線2の3心以上を、平行一列に並べ共通被覆3により一体化してテープ状としたものであって、共通被覆3に、隣り合う光ファイバ心線2間で所定長さの切込み部分4と非切込み部分5が交互に形成されている形態のものを言う。
光ファイバテープ心線1の共通被覆3に入れられた切込み部分4は、光ファイバテープ心線1の上下面を貫通するように形成されていて、この切込みが入れられた切込み部分4では、隣り合う光ファイバ心線2同士が互いに分離されていて互いに引き離す方向(長手方向と直交する幅方向)に引っ張ることにより、図1(B)に示すように、湾曲させて分けることが可能な非結合部となる。一方、切込みが入れられていない非切込み部分5では、隣り合う光ファイバ心線同士が互いに共通被覆3により一体とされて、テープ状態を保持する結合部となる。
切込み部分4と非切込み部分5は、種々の形態(パターン)で形成することができる。図1(A)の例は、隣り合う心線間においては、切込み部分4の位置が長手方向に異なるようにし、隣より1つ離れた切込み部分同士の位置が一致するように形成した例である。また、別の例として、光ファイバテープ心線1の幅方向に、隣り合う切込み部分4が全て一致するように形成することもでき、この場合は、非切込み部分5の位置も全ての心線間で一致し、幅方向に全ての光ファイバ心線2が連結されることになる。
また、切込み部分4の長さと非切込み部分5の長さは、任意に設定することができる。例えば、光ファイバ心線の単心分離性を重視するなら、切込み部分4の切込み長さを非切込み部分5より長くする。また、テープ心線としての一体性を重視するなら非切込み部分5の長さを切込み部分4より長くする。また、単心分離性と一体性をバランスさせるなら、切込み部分4と非切込み部分5の長さを等しくする等の形態とすることができる。
後述するように、切込み部分4はカッター刃をスイング動作させて共通被覆3を切込むことによって形成している。図2は、本発明により製造される光ファイバテープ心線において、精度よく切込みが可能となる例を示す図である。図2(A)に示す光ファイバテープ心線1は、共通被覆3の両面を光ファイバ心線2の外面に沿うように波型に成形した例である。図2(B)に示す光ファイバテープ心線1aは、共通被覆3aの一方の面を光ファイバ心線2の外面に沿うように波型にし、他方の面を平坦に成形した例である。これらの光ファイバテープ心線1、1aの場合は、共通被覆3、3aの波型の谷部でカッター刃を位置決めすることができ、切込み部分4を精度よく形成することができる。このため、光ファイバ心線2に対する損傷の発生が低減される。
また、図2(C)に示す光ファイバテープ心線1bは、光ファイバ心線2間の間隔をあけて、共通被覆3bを連結部6で繋がるように成形した例である。図2(D)に示す光ファイバテープ心線1cは、光ファイバ心線2間の間隔をあけて、図2(D)の共通被覆3cの連結部6を一方の面側で平坦になるように成形した例である。なお、連結部6を設けることにより、図2(A)、(B)のものと比べて光ファイバ心線2間の間隔が広がるが、光ファイバ心線2に細径(例えば、0.2mm)のものを用いて、間隔を合わせるようにしてもよい。
これらの光ファイバテープ心線1b,1cは、共通被覆3b,3cの連結部6にカッター刃を当てることで位置決めすることができ、上記の図2(A)、(B)の場合と同様に、切込み部分4を精度よく形成することができる。また、光ファイバ心線間に多少の距離があるため、光ファイバ心線に対する損傷の発生がより低減される。
図3は、本発明に係る光ファイバテープ心線の製造装置の例を示す図である。光ファイバテープ心線1は、例えば、8心の光ファイバ心線2a〜2hを共通被覆で一体化したものが紙面の右方向から左方向に向けて矢印方向に走行しているものとし、この光ファイバテープ心線1に対して、例えば、第1の切込みユニット10Aと第2の切込みユニット10Bの2台の切込みユニットが配設される。第1の切込みユニット10Aと第2の切込みユニット10Bは、例えば、光ファイバテープ心線1の走行をガイドするガイドローラ9a、9b間で、製造ライン方向(光ファイバテープ心線1の長手方向)にずらせて配置され、それぞれの切込みユニットにより切込み部分4が形成される。
より具体的には、第1の切込みユニット10Aには、それぞれカッター刃を有する切込み機構10が4組設けられており、まず、光ファイバ心線2aと2bとの間の共通被覆3、光ファイバ心線2cと2dとの間の共通被覆3、光ファイバ心線2eと2fとの間の共通被覆3、および、光ファイバ心線2gと2hとの間の共通被覆3に切込み部分4を形成している。また、第2の切込みユニット10Bには、それぞれカッター刃を有する切込み機構10が3組設けられており、光ファイバ心線2bと2cとの間の共通被覆3、光ファイバ心線2dと2eとの間の共通被覆3、および、光ファイバ心線2fと2gとの間の共通被覆3に切込み部分4を形成している。すなわち、第2の切込みユニット10Bは、第1の切込みユニット10Aによって切込み部分4が形成された光ファイバ心線間以外の光ファイバ心線間に切込み部分4を形成している。
ここで、第1の切込みユニット10Aと第2の切込みユニット10Bで切込み入れるタイミングを制御することにより、異なる切込みの形態(パターン)を得ることができる。図3に示す例では、図1に示すように、隣り合う心線間においては、切込み部分4の位置が長手方向に異なるようにし、隣より1つ離れた切込み部分同士の位置が一致するように形成した例である。また、第1の切込みユニット10Aと第2の切込みユニット10Bで、光ファイバテープ心線1の長手方向で同じ位置に切込みを入れることも可能である。
次に、切込み機構10について説明する。図4は、本発明に係る光ファイバテープ心線の製造装置の切込みユニットにおける切込み機構の例を示す図である。切込み機構10は、支持軸12により回動可能に支持されたスイング部材11を有しており、このスイング部材11には、カッター保持部材17によりカッター刃19が取り付け固定されている。またスイング部材11には、軸部14により保持された従動ローラ13を備えている。この従動ローラ13に対向する位置に、カム駆動軸16により回転駆動されるカム部材15が設けられており、カム部材15と従動ローラ13は、バネ部材18により互いに接触するように付勢されている。
上記の切込み機構10は、カム部材15がカム駆動軸16により反時計方向に回転されると、従動ローラ13がカム部材15のカム面に従動して位置が変動する。この従動ローラ13の変動は、スイング部材11に伝わり、スイング部材11は支持軸12の周りを反時計方向に円弧状に回動する。スイング部材11の回動によって、カッター刃19の位置が反時計方向にスイングするように変位し、走行している光ファイバテープ心線1の長手方向に切込まれる。
次に、切込み機構10による光ファイバテープ心線1への切込み過程を説明する。まず、図4(A)に示すカム部材15の回転位置でカッター刃19は、走行する光ファイバテープ心線1から離れた状態となり、光ファイバテープ心線1には切込まれず、隣り合う光ファイバ心線間は、互いに結合された状態が維持される。この互いに結合された箇所は、光ファイバテープ心線1の非切込み部分5となる。次いで、図4(B)に示すように、カム部材15の回転により従動ローラ13の位置が変動し、スイング部材11が反時計方向に回動し、カッター刃19がこれに倣って、光ファイバテープ心線1の上面に接触する位置にスイングする。
この後、図4(C)に示すように、カム部材15がさらに回動すると、従動ローラ13によりスイング部材11がさらに回動し、カッター刃19は光ファイバテープ心線1内に食い込んで、共通被覆3への切込みが行われる。カム部材15の回動により、光ファイバテープ心線1に所定長の切込み行われると、図4(D)に示すように、カム部材15の回転位置により、カッター刃19が、光ファイバテープ心線1内への食い込み状態から、カッター刃19が光ファイバテープ心線1の上面に接触する位置にスイングする。次いで、さらなるカム部材15の回転により、図4(E)に示すように、従動ローラ13の変動とスイング部材11の図4(A)から図4(C)に至る反時計方向の回動と反対の時計方向の回動により、カッター刃19は光ファイバテープ心線1の上面から離れ、図4(A)の状態に戻る。
上述のカッター刃19による切込み動作は、所定の速度で走行する光ファイバテープ心線1に対して、スイング状態の挙動を呈し、カッター刃が光ファイバテープ心線1に切込みを入れる際の衝撃を緩和し、光ファイバテープ心線1への切込みをスムーズに行うことができる。
以上、本実施形態では、8心の光ファイバ心線2a〜2hからなる光ファイバテープ心線について説明したが、光ファイバ心線2の本数は3心以上であればよく、この場合、切込みユニットは、2組の切込み機構を備えた切込みユニット1台で光ファイバテープ心線を製造することができる。なお、カッター刃19の幅は薄いほど望ましいが、カッター刃19に強度を確保するために所定の厚さが必要となる。これにより、カッター刃19が光ファイバ心線間の共通被覆3に食い込んだ際に、カッター刃によって光ファイバテープ心線1の幅方向に力が加わる。そして、この力によって光ファイバ心線に作用する力を逃がすために光ファイバテープ心線が幅方向に撓むことが必要となる。したがって、切込みユニットに設けた複数のカッター刃19間の距離は、切込み間に位置する光ファイバ心線2が十分に撓めるだけの幅を空けることが望ましい。そして、一般的には、カッター刃19の間隔が狭くなるほど、光ファイバテープ心線が幅方向に撓みにくくなる。
例えば、図3に示した第1の切込みユニット10Aおよび第2の切込みユニット10Bでは、2心の光ファイバ心線ごとに切込み機構10を設けているが、4心ごとに切込み機構10を設けるようにしてもよい。この場合、切込みユニットは合計で4台並ぶことになり、切込み機構10は、切込み機構10をそれぞれ2基、2基、2基、1基有することになる。しかしながら、1基の切込み機構10を設けた切込みユニットを7台設ける場合に比べて、占有スペースを小さくすることができる。なお、直径が200μmの光ファイバ心線を12本テープ状にした光ファイバテープ心線において、4心ごとに切込み機構10を設けた場合に、心線間に良好な切込みを形成することが確認できた。そして、カッター刃を薄くすればするほど、より狭い幅で心線間に良好な切込みを形成することができる。
1,1a〜1c…光ファイバテープ心線、
2,2a〜2h…光ファイバ心線、
3,3a〜3c…共通被覆、
4…切込み部分、
5…非切込み部分、
6…連結部、
9a,9b…ガイドローラ、
10…切込み機構、
10A…第1の切込みユニット、
10B…第2の切込みユニット、
11…スイング部材、
12…支持軸、
13…従動ローラ、
14…軸部、
15…カム部材、
16…カム駆動軸、
17…カッター保持部材、
18…バネ部材、
19…カッター刃。

Claims (3)

  1. 複数本の光ファイバ心線が平行一列に並べられ共通被覆により一体化された光ファイバテープ心線の隣り合う光ファイバ心線間に、カッター刃により長手方向に間欠的な切込みを入れる光ファイバテープ心線の製造装置であって、
    前記光ファイバテープ心線の幅方向に複数枚の前記カッター刃を有し、該カッター刃をスイング動作させることにより、同時に複数の前記切込みを入れる第1の切込みユニットを有する光ファイバテープ心線の製造装置。
  2. 前記光ファイバテープ心線の走行方向に沿って前記第1の切込みユニットとは異なる位置に配置された第2の切込みユニットを有し、該第2の切れ込みユニットは前記光ファイバテープ心線の幅方向に複数枚のカッター刃を有し、該第2の切込みユニットのカッター刃をスイング動作させることにより、前記第1の切込みユニットの前記カッター刃によって切込みが入れられた前記光ファイバ心線間以外の光ファイバ心線間に同時に切込みを入れる、請求項1に記載の光ファイバテープ心線の製造装置。
  3. 複数本の光ファイバ心線が平行一列に並べられ共通被覆により一体化された光ファイバテープ心線の隣り合う光ファイバ心線間に、カッター刃により長手方向に間欠的な切込みを入れる光ファイバテープ心線の製造方法であって、
    前記光ファイバテープ心線の幅方向に並べた複数枚の前記カッター刃をスイング動作させることにより、同時に複数の前記切込みを入れる、光ファイバテープ心線の製造方法。
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