JP2020076856A - 画像形成装置および画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ジャム解消作業を行わなくても、印刷ジョブを再開することが可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、用紙がセットされる複数のセット部と、用紙搬送路と、制御部と、印刷部と、を備え、制御部は、第1セット部を給紙元に設定して印刷ジョブを開始し、印刷ジョブの実行中にジャムが発生したことによって印刷ジョブを中断すると、用紙搬送路に滞留しているジャム用紙の位置を認識し、第2セット部から排出部に至る用紙搬送経路がジャム用紙で塞がれておらず、かつ、第2セット部に用紙がセットされているという条件が満たされていれば、第2セット部を新たな給紙元に設定して印刷ジョブを再開する。【選択図】図6

Description

本発明は、搬送中の用紙に画像を印刷する画像形成装置および画像形成システムに関する。
従来の画像形成装置は、用紙がセットされるセット部を備える。また、従来の画像形成装置は、印刷を行う印刷部を備える。印刷ジョブの実行中、印刷部は、セット部にセットされた用紙を用紙搬送路に給紙し、用紙搬送路に沿って用紙を搬送する。そして、印刷部は、搬送中の用紙に画像を印刷する。印刷済みの用紙は排出部(外部)に排出される。
ここで、従来、複数のセット部を備える画像形成装置が知られている。このような画像形成装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。特許文献1では、画像形成装置に複数のセット部(給紙カセット)を装着すると、複数のセット部が上下方向に積層された状態となる。
特開2007−91442号公報
特許文献1の構成において、たとえば、最下段のセット部から用紙搬送路への用紙の給紙中にジャムが発生し、それによって印刷ジョブが中断されたとする。また、最上段のセット部から排出部(排出トレイ)に至る用紙搬送経路がジャム用紙で塞がれていなかったとする。この場合、給紙元を最下段の用紙カセットから最上段の用紙カセットに切り替えれば、ジャムを放置したまま、印刷ジョブを再開することができる。すなわち、最上段のセット部は使用可能である。
しかし、通常では、ジャムが発生したことによって印刷ジョブが中断されると、ジャムが解消されるまで、印刷ジョブは再開されない。印刷ジョブを再開するには、ジャム解消作業(用紙搬送路からジャム用紙を取り除く作業)をユーザーが行わなければならない。ユーザーからすると、使用可能なセット部が存在するにもかかわらず、ジャム解消作業を行わなければ印刷ジョブを再開することができないので、利便性が悪い。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ジャム解消作業を行わなくても、印刷ジョブを再開することが可能な画像形成装置および画像形成システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の局面による画像形成装置は、用紙がセットされる複数のセット部と、用紙を搬送するための用紙搬送路と、いずれかのセット部を給紙元に設定する制御部と、印刷ジョブの実行中、給紙元に設定されたセット部から用紙搬送路に用紙を給紙し、用紙搬送路に沿って用紙を搬送し、搬送中の用紙が用紙搬送路の予め定められた印刷位置を通過するときに用紙に画像を印刷し、印刷済みの用紙を排出部に排出する印刷部と、を備える。制御部は、複数のセット部のうちユーザーにより指定された第1セット部および第2セット部を認識する。制御部は、第1セット部を給紙元に設定して印刷ジョブを開始し、印刷ジョブの実行中にジャムが発生したことによって印刷ジョブを中断すると、用紙搬送路に滞留しているジャム用紙の位置を認識し、第2セット部から排出部に至る用紙搬送経路がジャム用紙で塞がれておらず、かつ、第2セット部に用紙がセットされているという条件が満たされていれば、第2セット部を新たな給紙元に設定して印刷ジョブを再開する。
本発明の第2の局面による画像形成システムは、上記画像形成装置と、画像形成装置のユーザーにより使用される情報処理装置と、を備える。情報処理装置は、第1セット部の指定をユーザーから受け付けるとともに、第2セット部の指定をユーザーから受け付け、ユーザーにより指定された第1セット部および第2セット部をそれぞれ示すユーザー指定情報を画像形成装置に送信する。制御部は、情報処理装置から受信したユーザー指定情報に基づき、複数のセット部のうちユーザーにより指定された第1セット部および第2セット部を認識する。
本発明の構成では、ジャム解消作業を行わなくても、印刷ジョブを再開することができる。
本発明の一実施形態による画像形成装置および画像形成システムの構成を示すブロック図 本発明の一実施形態による画像形成装置の構成を示す概略図 本発明の一実施形態による画像形成装置の操作パネルに表示されるメニュー画面を示す図 本発明の一実施形態による画像形成装置の操作パネルに表示される設定画面を示す図 本発明の一実施形態による画像形成装置のユーザーが使用するユーザー端末に表示される設定画面を示す図 本発明の一実施形態による画像形成装置の制御部により行われる処理の流れを示すフローチャート 本発明の一実施形態による画像形成装置の操作パネルに表示される指定受付画面を示す図
<画像形成装置および画像形成システムの構成>
図1に示すように、画像形成システム1000は、画像形成装置100を備える。画像形成装置100は、制御部1および記憶部2を備える。制御部1は、CPUを含む。制御部1は、制御用プログラムおよび制御用データに基づき、画像形成装置100の各部を制御するための処理を行う。記憶部2は、ROMおよびRAMを含む。記憶部2は、制御用プログラムおよび制御用データを記憶する。記憶部2は、制御部1に接続される。制御部1は、記憶部2からの情報の読み出しおよび記憶部2への情報の書き込みを行う。
また、画像形成装置100は、画像読取部3および印刷部4を備える。画像読取部3および印刷部4は、制御部1に接続される。制御部1は、画像読取部3の読取動作を制御するとともに、印刷部4の印刷動作を制御する。
画像読取部3は、原稿(図示せず)を光学的に読み取る光学系部材(図示せず)を備える。光学系部材は、光源およびイメージセンサーを含む。光源は、原稿に光を照射する。イメージセンサーは、原稿で反射された反射光を受光し光電変換する。画像読取部3は、原稿を読み取って原稿の画像データを生成する。
印刷部4は、図2に示すように、カセット給紙部41、手差し給紙部42、転写部43および定着部44を備える。印刷ジョブの実行中、印刷部4は、用紙搬送路10(破線矢印で示す)に用紙Pを給紙するとともに、用紙搬送路10に沿って用紙Pを搬送する。そして、印刷部4は、搬送中の用紙Pが用紙搬送路10の予め定められた印刷位置PPを通過するときに用紙Pに画像を印刷する。印刷済みの用紙Pは排出トレイET(「排出部」に相当)に排出される。たとえば、印刷ジョブとして、原稿の画像データに基づく画像を用紙Pに印刷するコピージョブが実行される。
カセット給紙部41は、用紙搬送路10に用紙Pを給紙する。印刷ジョブに用いる用紙Pは用紙カセット21にセット(収容)される。用紙カセット21は「セット部」および「積層型セット部」に相当する。用紙カセット21は、画像形成装置100に対して着脱可能である。
カセット給紙部41は、カセット給紙用の回転体410を含む。回転体410は、用紙カセット21の用紙Pに当接した状態で回転する。回転体410が回転することにより、用紙カセット21から用紙Pが引き出され、用紙搬送路10に用紙Pが給紙される。
ここで、用紙カセット21は、画像形成装置100に複数装着される。複数の用紙カセット21の装着位置は互いに異なる。複数の用紙カセット21を画像形成装置100に装着すると、複数の用紙カセット21が画像形成装置100の上下方向に積層された状態となる。カセット給紙部41(回転体410)は、複数の用紙カセットCAにそれぞれ割り当てられる。
複数の用紙カセット21の各用紙Pは、用紙搬送路10の印刷位置PPよりも用紙搬送方向上流側の予め定められた第1位置P1を経由して印刷位置PPに搬送される。図2では、第1位置P1を黒丸で示す。
手差し給紙部42は、手差しトレイ22にセット(載置)された用紙Pを用紙搬送路10に給紙する。手差しトレイ22は「セット部」および「手差しセット部」に相当する。手差しトレイ22は画像形成装置100に設置されなくてもよい。
なお、用紙搬送路10は、手差し給紙用の用紙搬送路である手差し搬送路11を含む。手差し搬送路11は、用紙搬送路10の予め定められた第2位置P2と手差しトレイ22とを繋ぐ。第2位置P2は、用紙搬送路10の印刷位置PPよりも用紙搬送方向上流側であって第1位置P1よりも用紙搬送方向下流側に設定される。図2では、第2位置P2を二重丸で示す。
手差し給紙部42は、手差し給紙用の回転体420を含む。回転体420は、手差しトレイ22の用紙Pに当接した状態で回転する。回転体420が回転することにより、手差しトレイ22から用紙Pが引き出され、手差し搬送路11に用紙Pが給紙される。手差し搬送路11に給紙された用紙Pは、第1位置P1を経由せずに第2位置P2を経由して印刷位置PPに搬送される。
図示しないが、用紙搬送路10(手差し搬送路11を含む)には、搬送ローラー対が複数設けられる。当該搬送ローラー対により、用紙搬送路10に給紙された用紙Pが用紙搬送路10に沿って搬送される。搬送ローラー対の設置数は特に限定されず、用紙搬送経路の長さなどに応じて変更可能である。搬送ローラー対の設置位置も用紙搬送経路の長さなどに応じて変更可能である。
以下の説明では、用紙カセット21および手差しトレイ22を総じてセット部20と称する場合がある。
転写部43は、転写ローラー対431を備える。転写ローラー対431は、感光体ドラムおよび転写ローラーを含む。また、図示しないが、転写部43は、帯電装置、露光装置および現像装置を備える。
感光体ドラムは、その周面上にトナー像を担持する。転写ローラーは、感光体ドラムに圧接し、感光体ドラムとの間で転写ニップを形成する。転写ニップの位置が印刷位置PPとなる。帯電装置は、感光体ドラムの周面を帯電させる。露光装置は、感光体ドラムの周面上に静電潜像を形成する。現像装置は、感光体ドラムの周面上の静電潜像をトナー像に現像する。用紙搬送路10の用紙Pが印刷位置PPを通過するとき、感光体ドラムの周面上のトナー像が用紙Pに転写される。
定着部44は、定着ローラー対441を備える。定着ローラー対441は、定着ローラーおよび加圧ローラーを含む。定着ローラーは、ヒーター(図示せず)を内蔵する。加圧ローラーは、定着ローラーに圧接し、定着ローラーとの間で定着ニップを形成する。
転写済みの用紙Pは定着ニップに進入する。定着部44は、定着ニップに進入した用紙Pを搬送しつつ、用紙Pを加熱および加圧する。これにより、用紙Pにトナー像が定着される。定着済みの用紙Pは、排出トレイETに排出される。
図1に戻り、印刷部4は、搬送モーターMTを備える。搬送モーターMTは、用紙Pの搬送を担う各種回転体(回転体410、回転体420、転写ローラー対431、定着ローラー対441、および、搬送ローラー対など)を回転させるためのモーターである。搬送モーターMTは、制御部1に接続される。制御部1は、搬送モーターMTを制御し、用紙Pの搬送を担う各種回転体を適切に回転させる。搬送モーターMTの設置数は特に限定されない。たとえば、回転体410、回転体420、転写ローラー対431および定着ローラー対441に1つずつ搬送モーターMTが割り当てられる。また、1または2つ以上の搬送ローラー対に1つずつ搬送モーターMTが割り当てられる。
また、印刷部4は、搬送センサーFSを備える。搬送センサーFSは、用紙搬送路10に設置される。たとえば、搬送センサーFSは、発光部と受光部とを有する透過型光センサーである。搬送センサーFSは、アクチュエーター(図示せず)を検知対象とする。アクチュエーターは、用紙搬送路10の内側に突出するよう回動可能に支持される。アクチュエーターは、搬送センサーFSの検知位置に用紙Pの先端が到達すると用紙Pに押圧されて一方側に回動し、発光部と受光部との間の光路を遮蔽(または開放)する。一方で、アクチュエーターは、搬送センサーFSの検知位置を用紙Pの後端が通過すると一方側とは逆の他方側に回動して元の位置に戻り、発光部と受光部との間の光路を開放(または遮蔽)する。
搬送センサーFSの設置数は複数であり、用紙搬送路10の予め定められた複数の位置がそれぞれ搬送センサーFSの検知位置に設定される。複数の搬送センサーFSは、それぞれ、用紙搬送路10の対応する検知位置における用紙Pの有無に応じて出力値を変化させる。
複数の搬送センサーFSは制御部1に接続される。制御部1は、印刷ジョブの実行中、複数の搬送センサーFSの各出力値に基づき、用紙搬送路10での用紙Pの搬送状態(各検知位置における用紙Pの先端到達および後端通過)の検知を行う。当該検知の結果に基づき、制御部1は、用紙搬送路10で用紙Pのジャム(紙詰まり)が発生したか否かを判断する。
たとえば、制御部1は、複数の搬送センサーFSのうち或る搬送センサーFS(ここでは、第1センサーFSと称する)の検知位置において用紙Pの先端到達を検知してから計時を開始する。そして、制御部1は、第1センサーFSの検知位置において用紙Pの先端到達を検知してから所定時間が経過したとき、第1センサーFSよりも用紙搬送方向下流側にある搬送センサーFS(ここでは、第2センサーFSと称する)の検知位置に用紙Pの先端が到達したか否かを検知する。その結果、用紙Pの先端到達を検知できなければ、制御部1は、ジャムが発生したと判断する。この場合の所定時間は、第1センサーFSの検知位置と第2センサーFSの検知位置との間を用紙Pが進むのに要する時間であり、第1センサーFSの検知位置と第2センサーFSの検知位置との間の用紙搬送距離および用紙搬送速度に基づき予め求めることができる。
また、制御部1は、複数の搬送センサーFSのうち或る搬送センサーFSの検知位置において用紙Pの先端到達を検知してから、所定時間が経過しても同じ検知位置において用紙Pの後端通過を検知できなければ、ジャムが発生したと判断する。この場合の所定時間は、或る搬送センサーFSの検知位置に用紙Pの先端が到達してから同じ検知位置を用紙Pの後端が通過するのに要する時間であり、用紙サイズ(搬送方向長さ)および用紙搬送速度に基づき予め求めることができる。
制御部1は、ジャムが発生したと判断すると、印刷ジョブを中断する。印刷ジョブが中断して以降、ジャムを解消するためのジャム解消作業をユーザーが行うと、印刷ジョブが再開される。ジャムの発生によって印刷ジョブが中断して以降、ユーザーがジャム解消作業を行わなくても、印刷ジョブが再開される場合もある。詳細は後述する。
また、印刷部4は、用紙センサーPSを複数備える。用紙センサーPSは、複数のセット部20にそれぞれ設置される。複数の用紙センサーPSは、対応するセット部20における用紙Pの有無に応じて出力値を変化させる。
複数の用紙センサーPSは、制御部1に接続される。制御部1は、複数の用紙センサーPSの各出力値に基づき、複数のセット部20のそれぞれについて、用紙Pがセットされているか否かを判断する。
また、画像形成装置100は、操作パネル5を備える。操作パネル5は、タッチスクリーンおよびハードウェアボタンを含む。タッチスクリーンは、ソフトウェアボタンを配した画面を表示し、タッチ操作をユーザーから受け付ける。ハードウェアボタンは、操作パネル5に複数設けられる。ハードウェアボタンとしては、印刷ジョブの実行要求をユーザーから受け付けるためのスタートボタンなどがある。
操作パネル5は、制御部1に接続される。制御部1は、操作パネル5の表示動作を制御するとともに、操作パネル5に対する操作を検知する。画像形成装置100にコピージョブを実行させる場合には、画像形成装置100(画像読取部3)に原稿をセットし、操作パネル5のスタートボタンを操作すればよい。
制御部1は、画像読取部3に原稿がセットされた状態で、操作パネル5のスタートボタンに対する操作を検知すると、ユーザーから印刷ジョブの実行要求を受け付けたと判断する。この場合、制御部1は、画像読取部3に原稿の読み取りを行わせる。そして、制御部1は、画像読取部3による原稿の読み取りで得られた画像データに基づく画像の用紙Pへの印刷を印刷部4に行わせる。
また、画像形成装置100は、通信部6を備える。通信部6は、画像形成装置100をLANなどのネットワークNTに接続するためのインターフェースである。通信部6は、通信用回路、通信用メモリーおよび通信用コネクターなどを含む。
通信部6は、制御部1に接続される。制御部1は、通信部6を用いて、ネットワークNTに接続されたユーザー端末200(「情報処理装置」に相当)と通信する。ユーザー端末200は、画像形成装置100のユーザーにより使用される。ユーザー端末200は、たとえば、パーソナルコンピューターである。ユーザー端末200には、画像形成装置100をプリンターとして使用するためのプリンタードライバーがインストールされる。
画像形成装置100がプリンターとして使用される場合、ユーザー端末200から画像形成装置100に対して、PDL(ページ記述言語)データなどのジョブデータが送信される。制御部1は、通信部6がジョブデータを受信すると、ユーザーから印刷ジョブの実行要求を受け付けたと判断する。制御部1は、通信部6がジョブデータを受信すると、ジョブデータに基づき画像データを生成し、当該生成した画像データに基づく画像の用紙Pへの印刷を印刷部4に行わせる。
なお、画像形成システム1000は、画像形成装置100とユーザー端末200とで構成される。
<給紙元切替処理>
制御部1は、印刷ジョブを開始するとき、複数のセット部20(複数の用紙カセット21および手差しトレイ22)のいずれかを印刷ジョブの給紙元に設定し、印刷部4に印刷を行わせる。印刷部4は、給紙元に設定されたセット部20から用紙搬送路10に用紙Pを給紙するとともに、用紙搬送路10に沿って用紙Pを搬送する。そして、印刷部4は、搬送中の用紙Pが印刷位置PPを通過するときに用紙Pに画像を印刷し、印刷済み用紙Pを排出トレイETに排出する。
ここで、印刷ジョブの実行中、ジャムが発生すると、印刷ジョブが中断される。以降、通常では、用紙搬送路10に滞留している用紙P(以下、ジャム用紙JPと称する)を取り除くジャム解消作業をユーザーが行わなければ、印刷ジョブは再開されない。
しかし、ジャムの発生位置によっては、ジャムを放置したままでも、印刷ジョブを再開できる場合がある。たとえば、用紙搬送路10に滞留しているジャム用紙JPが第1位置P1よりも用紙搬送方向上流側の位置に存在するとする(図2参照)。図2では、ジャム用紙JPを太線で示す。
図2に示す例では、3段目および最下段の各用紙カセット21から用紙搬送路10に用紙Pを給紙しても、用紙搬送路10に給紙した用紙Pを印刷位置PPに搬送することができない。すなわち、ジャム解消作業が行われなければ、3段目および最下段の各用紙カセット21を使用することはできない。
一方で、最上段および2段目の用紙カセット21については、ジャムを放置したままでも使用可能である。なぜなら、最上段および2段目の各用紙カセット21から印刷位置PPに至る用紙搬送経路はジャム用紙JPの滞留位置を経由しないからである。同様の理由で、手差しトレイ22も使用可能である。
そこで、本実施形態では、印刷ジョブの制御モードとして、ジャムを放置したまま印刷ジョブを再開できるモードが準備される。具体的には、第1モードおよび第2モードのいずれかの制御モードで画像形成装置100に印刷ジョブを実行させることができる。第1モードは、給紙元の自動切替を行う制御モードである。第2モードは、給紙元の自動切替を行わない制御モードである。
印刷ジョブの制御モードを第1モードに設定した場合には、ジャムが発生したとき、制御部1によって給紙元切替処理(給紙元を自動で切り替える処理)が行われる。これにより、ジャムが発生しても、ジャム解消作業を行うことなく、印刷ジョブを再開することができる。ただし、用紙搬送路10のうち第2位置P2よりも用紙搬送方向下流側でジャムが発生した場合には、印刷ジョブの制御モードを第1モードに設定していても、ジャム解消作業を行わなければ、印刷ジョブを再開することはできない。
印刷ジョブの制御モードを第2モードに設定した場合には、制御部1による給紙元切替処理は行われない。したがって、ジャムが発生したときには、ジャム解消作業を行わなければ、印刷ジョブは再開されない。
印刷ジョブの制御モードはユーザーが任意に設定することができる。印刷ジョブの制御モードの設定は操作パネル5がユーザーから受け付ける。操作パネル5は、印刷ジョブの制御モードの設定を受け付けるとき、図3に示すようなメニュー画面510を表示する。たとえば、操作パネル5のメニューボタン(ハードウェアボタン)を操作することによってメニュー画面510が表示される。
メニュー画面510には、複数の項目にそれぞれ対応する複数の項目欄が配される。複数の項目欄の中に、給紙元の自動切替に対応する項目(「Controlled Cassette Reassignment」という項目)の項目欄C1がある。項目欄C1には設定ボタンB1が配される。設定ボタンB1は、印刷ジョブの制御モードを設定するためのソフトウェアボタンである。
デフォルトでは、印刷ジョブの制御モードは第2モード(給紙元の自動切替を行わないモード)に設定されている。印刷ジョブの制御モードが第2モードに設定された状態で設定ボタンB1を1回操作すると、印刷ジョブの制御モードが第1モード(給紙元の自動切替を行うモード)に設定される。印刷ジョブの制御モードが第1モードに設定された状態で設定ボタンB1を1回操作すると、印刷ジョブの制御モードが第2モードに戻る。
また、操作パネル5は、図4に示すような設定画面520を表示する。設定画面520は、給紙元切替処理に関する詳細設定をユーザーから受け付けるための画面である。操作パネル5は、いずれかのセット部20を指定する第1指定操作を受け付けるとともに、第1指定操作で指定されたセット部20以外のセット部20を指定する第2指定操作を受け付ける。
設定画面520には、第1入力欄521および第2入力欄522が配される。操作パネル5は、第1入力欄521にセット部20の識別名を入力する操作を第1指定操作として受け付け、第2入力欄522にセット部20の識別名を入力する操作を第2指定操作として受け付ける。第1入力欄521への識別名の入力および第2入力欄522への識別名の入力は、それぞれ、プルダウン方式で行われる。
第1指定操作を受け付けるとき、操作パネル5は、全てのセット部20の識別名をリストアップした第1プルダウンリストを表示する。そして、操作パネル5は、第1プルダウンリストにリストアップしたいずれかの識別名を指定する操作を第1指定操作として受け付ける。ユーザーが第1指定操作で指定した識別名は第1入力欄521に入力(表示)される。第1入力欄521に入力された識別名に対応するセット部20が第1指定操作で指定されたセット部20として扱われる。
第1指定操作では、全てのセット部20の識別名が第1プルダウンリストにリストアップされるので、全てのセット部20が指定可能候補となる。複数の用紙カセット21のいずれかが第1指定操作で指定される場合もあれば、手差しトレイ22が第1指定操作で指定される場合もある。
第2指定操作を受け付けるとき、操作パネル5は、第1指定操作で指定されたセット部20以外のセット部20の識別名をリストアップした第2プリダウンリストを表示する。そして、操作パネル5は、第2プルダウンリストにリストアップしたいずれかの識別名を指定する操作を第2指定操作として受け付ける。ユーザーが第2指定操作で指定した識別名は第2入力欄522に入力(表示)される。第2入力欄522に入力された識別名に対応するセット部20が第2指定操作で指定されたセット部20として扱われる。
制御部1は、第1指定操作で指定されたセット部20を認識し、当該認識したセット部20を示す情報を記憶部2に記憶する。また、制御部1は、第2指定操作で指定されたセット部20を認識し、当該認識したセット部20を示す情報を記憶部2に記憶する。第1指定操作で指定されたセット部20は「第1セット部」に相当し、以下の説明では第1セット部20と称する。第2指定操作で指定されたセット部20は「第2セット部」に相当し、以下の説明では第2セット部20と称する。
ここで、制御部1は、第1セット部20の種別を認識する。具体的には、制御部1は、第1セット部20が用紙カセット21であるか手差しトレイ22であるかを認識する。また、制御部1は、第1セット部20が用紙カセット21である場合、第1セット部20の装着位置(何段目の用紙カセット21であるか)を認識する。
そして、制御部1は、操作パネル5に第2指定操作の受け付けを行わせるとき、第1指定操作で指定されたセット部20(すなわち、第1セット部20)の種別に基づき、操作パネル5に表示させる第2プルダウンリストを設定する。
第1指定操作で用紙カセット21が指定された場合、操作パネル5は、第1指定操作で指定された用紙カセット21よりも上段の用紙カセット21の識別名を第2プルダウンリストにリストアップする。さらに、操作パネル5は、手差しトレイ22の識別名を第2プルダウンリストにリストアップする。すなわち、操作パネル5は、第1指定操作で指定された用紙カセット21よりも上段の用紙カセット21および手差しトレイ22を指定可能候補として報知し、第2指定操作を受け付ける。ただし、第1指定操作で最上段の用紙カセット21が指定された場合には、第1指定操作で指定された用紙カセット21よりも上段の用紙カセット21は存在しないので、手差しトレイ22だけが第2指定操作での指定可能候補となる。
たとえば、第1指定操作で3段目の用紙カセット21が指定されたとする。この場合には、最上段の用紙カセット21、2段目の用紙カセット21および手差しトレイ22が第2指定操作での指定可能候補となる。4段目の用紙カセット21は第1指定操作で指定された3段目の用紙カセット21よりも下段の用紙カセット21であるので、4段目の用紙カセット21は第2指定操作での指定可能候補とならない。
また、第1指定操作で手差しトレイ22が指定された場合、操作パネル5は、全ての用紙カセット21の識別名を第2プルダウンリストにリストアップする。すなわち、操作パネル5は、全ての手差しトレイ22を指定可能候補として報知し、第2指定操作を受け付ける。
なお、画像形成装置100をプリンターとして使用する場合には、印刷ジョブの制御モードの設定をユーザー端末200で行うことができる。また、給紙元切替処理に関する詳細設定もユーザー端末200で行うことができる。たとえば、ユーザー端末200は、図5に示すような設定画面210を表示し、各種設定をユーザーから受け付ける。
設定画面210には、第1ラジオボタンB21および第2ラジオボタンB22が配される。第1ラジオボタンB21に対して操作を行うことにより、印刷ジョブの制御モードを第1モードに設定することができる。第2ラジオボタンB2に対して操作を行うことにより、印刷ジョブの制御モードを第2モードに設定することができる。
また、設定画面210には、第1入力欄211および第2入力欄212が配される。ユーザー端末200は、第1入力欄211にセット部20の識別名を入力する操作(第1指定操作に相当する操作)を受け付けるとともに、第2入力欄212にセット部20の識別名を入力する操作(第2指定操作に相当)を受け付ける。
そして、ユーザー端末200は、第1入力欄211に入力された識別名に対応するセット部20(第1指定操作で指定されたセット部20)を第1セット部20と認識する。また、ユーザー端末200は、第2入力欄212に入力された識別名に対応するセット部20(第2指定操作で指定されセット部20)を第2セット部20と認識する。
なお、ユーザー端末200は、第1指定操作を受け付けるとき、操作パネル5が第1指定操作を受け付けるときに表示する第1プルダウンリストと同様のプルダウンリストを表示する(プルダウン方式で第1セット部20の指定を受け付ける)。また、ユーザー端末200は、第2指定操作を受け付けるとき、操作パネル5が第2指定操作を受け付けるときに表示する第2プルダウンリストと同様のプルダウンリストを表示する(プルダウン方式で第2セット部20の指定を受け付ける)。
ユーザー端末200は、設定画面210で設定された設定内容を示す設定情報を画像形成装置100に送信する。設定情報は、印刷ジョブの制御モードを示す情報(第1モードおよび第2モードのうちユーザーが指定した指定モードを示す情報)を含む。また、設定情報は、第1指定操作で指定されたセット部20(第1セット部20)および第2指定操作で指定されたセット部20(第2セット部20)をそれぞれ示すユーザー指定情報を含む。
制御部1は、印刷ジョブの制御モードを設定情報で示される指定モードに設定する。また、制御部1は、ユーザー指定情報に基づき、第1指定操作で指定されたセット部20(第1セット部20)および第2指定操作で指定されたセット部20(第2セット部20)をそれぞれ認識し、当該認識した各セット部20を示す情報を記憶部2に記憶する。
制御部1は、印刷ジョブを開始するとき、第1セット部20(第1指定操作で指定されたセット部20)を給紙元に設定する。そして、制御部1は、印刷ジョブを開始する。印刷ジョブの実行中、印刷部4は、第1セット部20(給紙元に設定されたセット部20)から用紙搬送路10に用紙Pを給紙する。また、印刷部4は、用紙Pに印刷すべき画像(トナー像)を形成する。用紙搬送路10に給紙された用紙Pは用紙搬送路10に沿って搬送され、印刷位置PPを通過する。このとき、用紙Pに画像が印刷(転写)される。印刷済みの用紙Pは排出トレイETに排出される。
制御部1は、印刷ジョブの開始以降、印刷ジョブが完了するまで、ジャムが発生したか否かを判断する。印刷ジョブの実行中にジャムが発生したとき、制御部1は、印刷ジョブを中断する。そして、このとき、制御部1は、給紙元切替処理を行う。
以下に、図6に示すフローチャートを参照し、制御部1が行う給紙元切替処理の流れについて説明する。図6に示すフローチャートは、ジャムが発生したとき(印刷ジョブが中断したとき)にスタートする。
たとえば、画像形成装置100にはスピーカーが設置される。そして、ジャムが発生したとき、警告音がスピーカーから出力される。これにより、画像形成装置100がプリンターとして使用されている場合であっても、ジャムが発生すると、画像形成装置100の状態(操作パネル5の表示内容)を確認するため、ユーザーが画像形成装置100に近づく。
ステップS1において、制御部1は、第1モードおよび第2モードのうちユーザーにより指定された指定モードを認識する。そして、制御部1は、指定モードが第1モードであるか否かを判断する。その結果、指定モードが第1モードではない(第2モードである)と制御部1が判断した場合、ステップS2に移行する。
ステップS2に移行すると、制御部1は、ジャム解消作業を促すためのエラーメッセージ(図示せず)を操作パネル5に表示させる。ここで、制御部1は、印刷ジョブの制御モードが第2モードである場合、ジャムが解消されるまで、印刷ジョブを再開しない。したがって、印刷ジョブを再開するには、ジャム解消作業を行う必要がある。
ステップS1において、指定モードが第1モードであると制御部1が判断した場合、ステップS3に移行する。ステップS3に移行すると、制御部1は、複数の搬送センサーFSの各出力値を確認する。そして、制御部1は、複数の搬送センサーFSのうち出力値が用紙Pの有りを示す値となっている搬送センサーFSの検知位置に基づき、用紙搬送路10に滞留しているジャム用紙JPの位置を認識する。言い換えると、制御部1は、用紙搬送路10のうちジャム用紙JPで塞がれている位置を認識する。
ステップS4において、制御部1は、用紙搬送路10の第2位置P2から排出トレイETに至る用紙搬送経路(以下、メイン経路と称する)がジャム用紙JPで塞がれているか否かを判断する。その結果、メイン経路がジャム用紙JPで塞がれていると制御部1が判断した場合には、ステップS2に移行する。すなわち、メイン経路がジャム用紙JPで塞がれている場合には、印刷ジョブの制御モードが第1モードであっても、ジャム解消作業を行わなければ、印刷ジョブを再開することはできない。
ステップS4において、メイン経路が塞がれていないと制御部1が判断した場合、ステップS5に移行する。ステップS5に移行すると、制御部1は、第2セット部20の使用が可能であるか否かを判断する。このとき、制御部1は、第2セット部20から排出トレイETに至る用紙搬送経路がジャム用紙JPで塞がれていれば、第2セット部20が使用できないと判断する。また、制御部1は、第2セット部20に用紙Pがセットされていなければ、第2セット部20が使用できないと判断する。すなわち、制御部1は、第2セット部20から排出トレイETに至る用紙搬送経路がジャム用紙JPで塞がれておらず、かつ、第2セット部20に用紙Pがセットされているという条件が満たされていれば、第2セット部20の使用が可能であると判断する。
ステップS5において、第2セット部20が使用できると制御部1が判断した場合、ステップS6に移行する。ステップS6に移行すると、制御部1は、第2セット部20を新たな給紙元に設定する。そして、ステップS7において、制御部1は、第2セット部20を給紙元に設定した状態で印刷ジョブを再開する。印刷ジョブの再開以降、印刷部4は、第2セット部20(新たな給紙元)から用紙搬送路10に用紙Pを給紙する。
ステップS5において、第2セット部20が使用できないと制御部1が判断した場合、ステップS8に移行する。ステップS8に移行すると、制御部1は、第1セット部20および第2セット部20の他に使用可能なセット部20(以下、第3セット部20と称する)が存在するか否かを判断する。制御部1は、排出トレイETに至る用紙搬送経路がジャム用紙JPで塞がれておらず、かつ、用紙Pがセットされている他のセット部20を第3セット部20と認識する。
ステップS8において、第3セット部3が存在しないと制御部1が判断した場合、ステップS2に移行する。すなわち、第2セット部20が使用できず、かつ、第3セット部20が存在しない場合には、印刷ジョブの制御モードが第1モードであっても、ジャム解消作業を行わなければ、印刷ジョブを再開することはできない。
ステップS8において、第3セット部20が存在すると制御部1が判断した場合、ステップS9に移行する。ステップS9に移行すると、制御部1は、使用する第3セット部20の指定受付を操作パネル5に行わせる。そして、制御部1は、使用する第3セット部20の指定をユーザーから受け付けたか否かを判断する。
操作パネル5は、使用する第3セット部20の指定をユーザーから受け付けるとき、図7に示すような指定受付画面530を表示する。指定受付画面530には、第3セット部20に対応する指定ボタンB3が配される。指定ボタンB3は、使用する第3セット部20の指定をユーザーから受け付けるためのソフトウェアボタンである。第3セット部20が複数存在する場合には、複数の第3セット部20にそれぞれ対応する複数の指定ボタンB3が指定受付画面530に配される。また、指定受付画面530には、キャンセルボタンCBが配される。
制御部1は、指定ボタンB3に対する操作を検知すると、操作を検知した指定ボタンB3に対応する第3セット部20が指定されたと判断する。また、制御部1は、キャンセルボタンCBに対する操作を検知すると、ユーザーからキャンセル指示を受け付けたと判断する。
図6に戻って、ステップS9おいて、使用する第3セット部20の指定をユーザーから受け付けていない(キャンセル指示をユーザーから受け付けた)と制御部1が判断した場合、ステップS2に移行する。この場合には、ジャム解消作業を行わなければ、印刷ジョブを再開することはできない。
ステップS9において、使用する第3セット部20の指定をユーザーから受け付けたと制御部1が判断した場合、ステップS10に移行する。ステップS10に移行すると、制御部1は、指定受付画面530でユーザーが指定した第3セット部20を新たな給紙元に設定する。そして、ステップS7に移行する。ステップS7に移行すると、制御部1は、印刷ジョブを再開する。ステップS10からステップS7に移行した場合には、印刷ジョブの再開以降、第3セット部20(新たな給紙元)から用紙搬送路10に用紙Pが給紙される。
たとえば、図2に示すように、用紙搬送路10に滞留しているジャム用紙JPが第1位置P1よりも用紙搬送方向上流側の位置に存在するとする。また、第1セット部20が3段目の用紙カセット21であり、第2セット部20が最上段の用紙カセット21であるとする。さらに、最上段の用紙カセット21に用紙Pがセットされているとする。
この例では、最上段の用紙カセット21(第2セット部20)から排出トレイETに至る用紙搬送経路はジャム用紙JPで塞がれていない。また、最上段の用紙カセット21には用紙Pがセットされている。このため、最上段の用紙カセット21が新たな給紙元に設定され、印刷ジョブが再開される。
仮に、最上段の用紙カセット21には用紙Pがセットされておらず、排出トレイETに至る用紙搬送経路がジャム用紙JPで塞がれていない2段目の用紙カセット21には用紙Pがセットされているとする。また、排出トレイETに至る用紙搬送経路がジャム用紙JPで塞がれていない手差しトレイ22にも用紙Pがセットされているとする。この場合には、2段目の用紙カセット21に対応する指定ボタンB3(B31)および手差しトレイ22に対応する指定ボタンB3(B32)を配した指定受付画面530(図7参照)が表示される。ユーザーが指定ボタンB31を操作すると、2段目の用紙カセット21が新たな給紙元に設定され、印刷ジョブが再開される。ユーザーが指定ボタンB32を操作すると、手差しトレイ22が新たな給紙元に設定され、印刷ジョブが再開される。
ここで、制御部1は、新たな給紙元の設定後に再開した印刷ジョブが完了したとき、ジャムを放置するか否かを選択する選択操作の受け付けを操作パネル5に行わせる。このとき、操作パネル5は、選択受付画面(図示せず)を表示し、ユーザーから選択操作を受け付ける。たとえば、選択受付画面には、ジャムを放置する旨を受け付けるためのソフトウェアボタンおよびジャムを放置しない旨(ジャム解消作業を行う旨)を受け付けるためのソフトウェアボタンが配される。
ジャムを放置する旨を受け付けた場合、制御部1は、次に印刷ジョブを開始するとき、前回の印刷ジョブの再開時に給紙元に設定したセット部20を給紙元に設定する。ジャムを放置しない旨を受け付けた場合、制御部1は、ジャムが解消されるまで、印刷ジョブを開始しない。
本実施形態の構成では、第1セット部20を給紙元とする印刷ジョブの実行中にジャムが発生し、それによって印刷ジョブが中断した場合、第2セット部20から排出トレイETに至る用紙搬送経路がジャム用紙JPで塞がれておらず、かつ、第2セット部20に用紙がセットされているという条件が満たされていれば、自動的に、給紙元が第1セット部20から第2セット部20に切り替わり、印刷ジョブが再開される。すなわち、第2セット部20から用紙搬送路10に給紙された用紙Pが用紙搬送路10に沿って搬送される。このとき、第2セット部20から排出トレイETに至る用紙搬送経路はジャム用紙JPで塞がれていないので、第2セット部20から用紙搬送路10に給紙された用紙Pの搬送がジャム用紙JPで妨げられることはない(印刷ジョブが正常に実行される)。ユーザーからすると、ジャム解消作業を行わなくても、印刷ジョブを再開することができる(印刷ジョブを完了させることができる)ので、利便性が良い。
ここで、本実施形態の構成では、ジャムが発生したことによって中断された印刷ジョブの再開時に、ユーザーが指定した第2セット部20が優先的に給紙元に設定される。これにより、ユーザーの意図とは異なるセット部20が給紙元に設定されるのを抑制することができる。
また、本実施形態の構成では、印刷ジョブの制御モードをユーザーが指定することができる。ジャムが発生した場合にジャム解消作業を行うことなく印刷ジョブを再開したい場合には、印刷ジョブの制御モードを第1モードに設定しておけばよい。ジャムが発生した場合にジャム解消作業を行ってから印刷ジョブを再開したい場合(給紙元を切り替えたくない場合)には、印刷ジョブの制御モードを第2モードに設定しておけばよい、これにより、ユーザーの利便性をより向上させることができる。
また、本実施形態の構成では、第2セット部20が使用できなくても、使用可能な他のセット部20(第3セット部20)が存在すれば、ジャムを放置したまま印刷ジョブを再開することができる。これにより、印刷ジョブを速やかに完了させたいユーザーの利便性が向上する。
また、本実施形態の構成では、ジャムの発生後に再開された印刷ジョブが完了すると、ジャムを放置するか否か選択受付が行われる。ジャムを放置する旨を選択すると、次に開始される印刷ジョブでは、前回の印刷ジョブの再開時に給紙元に設定されていたセット部20が給紙元に再度設定される。これにより、ジャムを放置したままであっても、次の印刷ジョブを開始することができる。
また、本実施形態の構成では、操作パネル5は、第1指定操作で用紙カセット21が指定された場合、第1指定操作で指定された用紙カセット21よりも上段の用紙カセット21を第2指定操作での指定可能候補として報知するとともに、手差しトレイ22を第2指定操作での指定可能候補として報知する。また、操作パネル5は、第1指定操作で手差しトレイ22が指定された場合、全ての用紙カセット21を第2指定操作での指定可能候補として報知する。これにより、ユーザーからすると、第2指定操作を行うとき、各セット部20から排出トレイETに至る用紙搬送経路の確認作業が不要となるので、利便性が良い。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 制御部
4 印刷部
5 操作パネル
10 用紙搬送路
20 セット部
21 用紙カセット(セット部、積層型セット部)
22 手差しトレイ(セット部、手差しセット部)
100 画像形成装置
200 情報処理装置
1000 画像形成システム
ET 排出トレイ(排出部)
P 用紙
P1 第1位置
P2 第2位置
PP 印刷位置

Claims (8)

  1. 用紙がセットされる複数のセット部と、
    用紙を搬送するための用紙搬送路と、
    いずれかの前記セット部を給紙元に設定する制御部と、
    印刷ジョブの実行中、前記給紙元に設定された前記セット部から前記用紙搬送路に用紙を給紙し、前記用紙搬送路に沿って用紙を搬送し、搬送中の用紙が前記用紙搬送路の予め定められた印刷位置を通過するときに用紙に画像を印刷し、印刷済みの用紙を排出部に排出する印刷部と、を備え、
    前記制御部は、複数の前記セット部のうちユーザーにより指定された第1セット部および第2セット部を認識し、
    前記制御部は、前記第1セット部を前記給紙元に設定して前記印刷ジョブを開始し、前記印刷ジョブの実行中にジャムが発生したことによって前記印刷ジョブを中断すると、前記用紙搬送路に滞留しているジャム用紙の位置を認識し、前記第2セット部から前記排出部に至る用紙搬送経路が前記ジャム用紙で塞がれておらず、かつ、前記第2セット部に用紙がセットされているという条件が満たされていれば、前記第2セット部を新たな前記給紙元に設定して前記印刷ジョブを再開することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記ジャムが発生したことによって前記印刷ジョブを中断すると、前記給紙元の自動切替を行う第1モードおよび前記自動切替を行わない第2モードのうちユーザーにより指定された指定モードを認識し、
    前記制御部は、前記指定モードが前記第1モードである場合に、前記条件が満たされていれば、前記第2セット部を新たな前記給紙元に設定して前記印刷ジョブを再開し、前記指定モードが前記第2モードである場合には、前記ジャムが解消されるまで、前記印刷ジョブを再開しないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. ユーザーから操作を受け付ける操作パネルを備え、
    前記制御部は、前記条件が満たされていない場合、前記排出部に至る用紙搬送経路が前記ジャム用紙で塞がれておらず、かつ、用紙がセットされている他の前記セット部である第3セット部が存在するか否かを判断し、前記第3セット部が存在すれば、使用する前記第3セット部の指定受付を前記操作パネルに行わせ、前記操作パネルが指定を受け付けた前記第3セット部を新たな前記給紙元に設定して前記印刷ジョブを再開することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. ユーザーから操作を受け付ける操作パネルを備え、
    前記制御部は、新たな前記給紙元の設定後に再開した前記印刷ジョブが完了したとき、前記ジャムを放置するか否かの選択受付を前記操作パネルに行わせ、
    前記ジャムを放置する旨を受け付けた場合、前記制御部は、次に前記印刷ジョブを開始するとき、前回の前記印刷ジョブの再開時に前記給紙元に設定した前記セット部を前記給紙元に設定し、
    前記ジャムを放置しない旨を受け付けた場合、前記制御部は、前記ジャムが解消されるまで、前記印刷ジョブを開始しないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. いずれかの前記セット部を指定する第1指定操作をユーザーから受け付けるとともに、前記第1指定操作で指定された前記セット部以外の前記セット部を指定する第2指定操作をユーザーから受け付ける操作パネルを備え、
    前記制御部は、前記第1指定操作で指定された前記セット部を前記第1セット部と認識し、前記第2指定操作で指定された前記セット部を前記第2セット部と認識し、
    複数の前記セット部の中には、上下方向に積層された複数の積層型セット部があり、
    前記操作パネルは、前記第1指定操作で前記積層型セット部が指定された場合、前記第1指定操作で指定された前記積層型セット部よりも上段の前記積層型セット部を指定可能候補として報知し、前記第2指定操作を受け付けることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 複数の前記セット部の中には、手差しセット部があり、
    複数の前記積層型セット部の用紙は、それぞれ、前記用紙搬送路の予め定められた第1位置を経由して前記印刷位置に搬送され、
    前記手差しセット部の用紙は、前記第1位置を経由せずに前記用紙搬送路の前記第1位置よりも用紙搬送方向下流側の予め定められた第2位置を経由して前記印刷位置に搬送され、
    前記操作パネルは、前記第1指定操作で前記積層型セット部が指定された場合、前記第1指定操作で指定された前記積層型セット部よりも上段の前記積層型セット部に加え、前記手差しセット部を指定可能候補として報知し、前記第2指定操作を受け付けることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記操作パネルは、前記第1指定操作で前記手差しセット部が指定された場合、全ての前記積層型セット部を指定可能候補として報知し、前記第2指定操作を受け付けることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置と、
    前記画像形成装置のユーザーにより使用される情報処理装置と、を備え、
    前記情報処理装置は、前記第1セット部の指定をユーザーから受け付けるとともに、前記第2セット部の指定をユーザーから受け付け、ユーザーにより指定された前記第1セット部および前記第2セット部をそれぞれ示すユーザー指定情報を前記画像形成装置に送信し、
    前記制御部は、前記情報処理装置から受信した前記ユーザー指定情報に基づき、複数の前記セット部のうちユーザーにより指定された前記第1セット部および前記第2セット部を認識することを特徴とする画像形成システム。
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