JP2020076396A - 軽快翼風車及びその縦長ブレード - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献2の図5における、上下端固定型縦長ブレードを備える縦軸風車の縦長ブレードも同様である。そのため縦軸から遠い遠心部分のブレードでは、気流を受ける面積が小さくて回転始動性が悪く、また回転してもトルクが小さいという欠点を有し、風力発電用には不利なものである。
本発明は、このような欠点を改善し、軽量で高速回転をする軽快翼を備え、低風速でも回転起動性に優れ、かつ回転トルクが高く、暴風にも破損が生じず、仮に破損が生じて破片が飛んだとしても、軽いために他物に二次災害が生じる虞の小さい軽快翼風車を提供することを目的としている。
軽量であるので低風速でも高速回転する軽快翼となり、回転すると縦長ブレードに遠心力がかかり、風をはらむ鯉幟のようにその形状が維持される。
縦長ブレードは全体が均等の弦長としてあるので、上部の内向曲傾部に当って通過する気流を充分に受けて回転効率を高める。かつ低コストで作製できる。 縦長ブレードの主部を支持する1個の中間支持腕は、先端部分に重錘体を設けてあるため、縦長ブレードが軽量で回転慣性が生じにくくても、中間支持腕の先端部における重錘体によって、ロータの回転慣性を維持することが出来、回転効率を高めることができる。
EPPの発泡倍率20倍〜60倍の範囲の、軽量の成形体が薄い場合には、ねじやボルトなどで取付けると、縦長ブレードが風にあおられて揺動すると、ねじやボルトの孔部分から裂ける虞があるが、接着によれば、その虞れが低い。
縦主軸の下方にある発電機よりも下方の位置にあるため、下部の各内向曲傾部の先端部は、支柱に無接触で水平に配設された環状の取付部材に固着されている。
環状の取付部材は、支柱に接触せずに支柱の周りを回転するが、これに下部の各内向曲傾部の先端を固定した、縦長ブレードの下部はブレることはない。
縦長ブレードの主部は、縦主軸の下部に固定されている取付部材の外側端に固着されているので、主部が風圧で撓むことはない。
ブレードの前縁の最大厚さを、翼弦長の20%〜30%として、横断面は略魚形の揚力形としてあるので、回転に伴ないコアンダ効果が効率良く生じて回転効率が高まる。弦長を主部の回転半径の50%±5%として、全体に均等の弦長としたので、回転に伴い、回転軌跡の内部から上部の内向曲傾部に当って通過する気流によって回転効率が高まる。
上下の内向曲傾部の先端を縱主軸に取付部材を介して固定するので、回転安定性が高く、遠心力によって全体が外側方向に張出して、手で押すと形状が変形するほどに柔らかくても形崩れがしない特長がある。
図1に示すように、軽快翼風車1は、下部支柱2の上端部に発電機3が固定され、発電機3の上面より立設された管状柱2Aの上部中央に縦主軸4が、その下部を発電機3に連係して回転可能に配設されている。図中の符号3Aは、内部の蓄電池を見るための開閉扉である。
上部の取付部材6の上面の固着面6Aと、下部の取付部材7の下面の固着面7Aは、それぞれ微細な凹凸面とされて、水平に設定されている。
一般に縦長ブレードは、回転に伴い遠心力が作用するため、硬質では折損し、破片が飛ぶと、二次的災害が生じる虞がある。
また柔らか過ぎると、縦長ブレードが変形して、回転均等性が損なわれる。
この素材による縦長ブレード5は折れにくく、千切れにくく、仮に千切れて断片が飛んだとしても、軽量なので二次的災害は生じにくい。
取付部材6、7に固定される内向曲傾部5B、5Cの先端部分は、図2に示すように平面視で先尖りにして、三枚の上部先端を突き合わせにして固定してある。
本発明においては、図3に示すように、上部の取付部材6の固着部5Dにおける取付部材6の上向きの固着面6Aと、上部の内向曲傾部5Bの下向きの固着面5Eとの対面間に、接着剤層8を0.1mm〜0.4mm程度に塗布して形成し、取付部材6と内向曲傾部5Bを接着により固定してある。接着剤層8がこの厚みであると、その弾力性により、風圧による縦長ブレード5の歪みも吸収する。
この取付部材10の外側面にも、必要に応じて細かな凹凸を形成し、接着剤層8を形成して、縦長ブレード5の主部5Aの内側面を固着させる。図1中の符号9Eは中間支持腕9の固定部材である。
縦長ブレード5が上下方向に長い場合には、主部5Aが回転時に遠心力により湾曲し、かつ、発電機3の上に突出する縦主軸4を長くすると、その上部が回転遠心力によって大きく揺動する虞がある。
なお本発明は、縦主軸4に縦長ブレード5を多層状に配設することができる。
2.下部支柱
2A.管状柱
3.発電機
4.縦主軸
5.縦長ブレード
5A.主部
5B.上部の内向曲斜部
5C.下部の内向曲斜部
5D.固着部
5E、5F.固着面
6、7.取付部材
6A、7A.固着面
8.接着剤層
9.中間支持腕
9A.腕片
9B.重錘体
9C.前縁
9D.後縁
9E.固定部材
10.取付部材
11.環状の取付部材
11A.腕片
11B.固着部
11C.固着面
12.取付部材
12A.固定部材
12B.固着面
特許文献2の図5における、上下端固定型縦長ブレードを備える縦軸風車の縦長ブレードも同様である。そのため縦軸から遠い遠心部分のブレードでは、気流を受ける面積が小さくて回転始動性が悪く、また回転してもトルクが小さいという欠点を有し、風力発電用には不利なものである。
本発明は、このような欠点を改善し、軽量で高速回転をする軽快翼を備え、低風速でも回転起動性に優れ、かつ回転トルクが高く、暴風にも破損が生じず、仮に破損が生じて破片が飛んだとしても、軽いために他物に二次災害が生じる虞の小さい軽快翼風車を提供することを目的としている。
前記中央支持腕は、平面視で、その軸固定部から放射方向へ向いて、縦長ブレードの数に合わせた数の腕片を突出させ、その先端部に回転慣性を維持する重錘体を備え、かつ各腕片の外端面に前記縦長ブレードの主部内側面を固着する取付部材が、その外端面を、そこに取付ける縦長ブレードの内側面に合わせて設けられている軽快翼風車。
軽量であるので低風速でも高速回転する軽快翼となり、回転すると縦長ブレードに遠心力がかかり、風をはらむ鯉幟のようにその形状が維持される。
縦長ブレードは全体が均等の弦長としてあるので、上部の内向曲傾部に当って通過する気流を充分に受けて回転効率を高める。かつ低コストで作製できる。 縦長ブレードの主部を支持する中央支持腕は、先端部分に重錘体を設けてあるため、縦長ブレードが軽量で回転慣性が生じにくくても、中央支持腕の先端部における重錘体によって、ロータの回転慣性を維持することが出来、回転効率を高めることができる。
前記中央支持腕は、縦長ブレードの数に合う複数の腕片が突出されており、その先端部に重錘体が設けられているため、回転時に気流が円滑に通過し、かつ回転慣性を高める。また腕片の先端部に設けられた取付部材の外端面は、そこに取付ける縦長ブレードの主部の内側面に合う形に形成されているので、ブレードを密着して堅固に取付けることができる。
EPPの発泡倍率20倍〜60倍の範囲の、軽量の成形体が薄い場合には、ねじやボルトなどで取付けると、縦長ブレードが風にあおられて揺動すると、ねじやボルトの孔部分から裂ける虞があるが、接着によれば、その虞れが低い。
前記接着剤層を、スチレンブタジェンゴム系溶剤形接着剤の0.1mm〜0.4mmの層としたので、EPPの発泡倍率20倍〜60倍の成形体の縦長ブレードの接着性と耐久性に優れている。
縦長ブレードの主部は、縦主軸の下部に固定されている取付部材の外側端に固着されているので、主部が風圧で撓むことはない。
ブレードの前縁の最大厚さを、翼弦長の20%〜30%として、横断面は略魚形の揚力形としてあるので、回転に伴ないコアンダ効果が効率良く生じて回転効率が高まる。弦長を主部の回転半径の50%±5%として、全体に均等の弦長としたので、回転に伴い、回転軌跡の内部から上部の内向曲傾部に当って通過する気流によって回転効率が高まる。
上下の内向曲傾部の先端を縱主軸に取付部材を介して固定するので、回転安定性が高く、遠心力によって全体が外側方向に張出して、手で押すと形状が変形するほどに柔らかくても形崩れがしない特長がある。
前記縦長ブレードの主部を垂直とした状態において、下部の内向曲傾部の先端を、上部の内向曲傾部の長さよりも短く形成してあるので、縦長ブレードの下部の内向曲傾部の部分が、発電機の位置よりも下方に位置する時は、下部支柱の周囲に無接触で水平に配する環状の取付部材に、先の短かな下部の内向曲傾部の先端を固定して、主部を垂直に支持することができる。
図1に示すように、軽快翼風車1は、下部支柱2の上端部に発電機3が固定され、発電機3の上面より立設された管状柱2Aの上部中央に縦主軸4が、その下部を発電機3に連係して回転可能に配設されている。図中の符号3Aは、内部の蓄電池を見るための開閉扉である。
上部の取付部材6の上面の固着面6Aと、下部の取付部材7の下面の固着面7Aは、それぞれ微細な凹凸面とされて、水平に設定されている。
一般に縦長ブレードは、回転に伴い遠心力が作用するため、硬質では折損し、破片が飛ぶと、二次的災害が生じる虞がある。
また柔らか過ぎると、縦長ブレードが変形して、回転均等性が損なわれる。
この素材による縦長ブレード5は折れにくく、千切れにくく、仮に千切れて断片が飛んだとしても、軽量なので二次的災害は生じにくい。
本発明においては、図3に示すように、上部の取付部材6の固着部5Dにおける上部の取付部材6の上向きの固着面6Aと、上部の内向曲傾部5Bの下向きの固着面5Eとの対面間に、接着剤層8を0.1mm〜0.4mm程度に塗布して形成し、上部の取付部材6と上部の内向曲傾部5Bを接着により固定してある。接着剤層8がこの厚みであると、その弾力性により、風圧による縦長ブレード5の歪みも吸収する。
この中央の取付部材10の外側面にも、必要に応じて細かな凹凸を形成し、接着剤層8を形成して、縦長ブレード5の主部5Aの内側面を固着させる。図1中の符号9Eは中央支持腕9の固定部材である。
縦長ブレード5が上下方向に長い場合には、主部5Aが回転時に遠心力により湾曲し、かつ、発電機3の上に突出する縦主軸4を長くすると、その上部が回転遠心力によって大きく揺動する虞がある。
なお本発明は、縦主軸4に縦長ブレード5を多層状に配設することができる。
2.下部支柱
2A.管状柱
3.発電機
4.縦主軸
5.縦長ブレード
5A.主部
5B.上部の内向曲斜部
5C.下部の内向曲斜部
5D.固着部
5E、5F.固着面
6.上部の取着部材
7.下部の取付部材
6A、7A.固着面
8.接着剤層
9.中央支持腕
9A.腕片
9B.重錘体
9C.前縁
9D.後縁
9E.固定部材
10.中央の取付部材
11.環状の取付部材
11A.腕片
11B.固着部
11C.固着面
12.上部の取付部材
12A.固定部材
12B.固着面
Claims (9)
- 縦主軸の周囲に、複数の縦長ブレードを固定する縦軸風車であって、各縦長ブレードは、手で押すと形状が変形するほどに柔らかく、軽くするためEPPの発泡倍率20倍〜60倍の範囲の軽量の成形体とし、ほぼ垂直の主部の上下部に、それぞれ縦主軸方向に向いて曲傾する内向曲傾部を連続して備え、各縦長ブレードは、全体を均等の弦長とした揚力型とし、各上部の内向曲傾部における先端部を、前記縦主軸に固定された上部の取付部材における固着面に固着し、前記各主部の内側面は、縦主軸に固定された1個の中間支持腕の先端部に固着し、該中間支持腕の先端部には、回転時の回転慣性を維持する重錘体を備えてなることを特徴とする軽快翼風車。
- 前記1個の中間支持腕は、平面視で、その軸固定部から放射方向へ向いて、縦長ブレードの数に合わせた数の腕片を突出させ、その中間から先端へかけて次第に厚みを大として回転慣性を維持する重錘体とし、かつ腕片の外端面に前記縦長ブレードの主部内側面を固着する取付部材が、その外端面を、そこに取付ける縦長ブレードの内側面に合わせて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の軽快翼風車。
- 前記各取付部材の固着面は、微細な凹凸面とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の軽快翼風車。
- 前記上部の取付部材の上向きの固着面に接着剤層を形成し、各縦長ブレードの上部の内向曲傾部における、下向きの固着面を接着剤層に重ねて、固着してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の軽快翼風車。
- 前記接着剤層は、スチレンブタジェンゴム系溶剤形接着剤の0.1mm〜0.4mmの層であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の軽快翼風車。
- 前記縦軸風車において、下部支柱の上部に配設された発電機の中央部に支持されて上部に突出している縦主軸の下部と上端部とに、各々取付部材が水平に固定され、前記縦主軸の周囲に、複数の縦長ブレードを固定し、各上部の内向曲傾部における先端の下面を、前記縦主軸の上端部に固定された取付部材の上面の固着面に対面させ、当該対面間に接着剤層を介して固着し、各下部の内向曲傾部における先端の上面を、前記縦主軸の下部に固定された取付部材における固着面に固着し、各縦長ブレードを縦主軸に固定してなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の軽快翼風車。
- 縦主軸の周囲に、複数の縦長ブレードを固定する縦軸風車であって、各縦長ブレードは、ほぼ垂直の主部の上下部に、それぞれ縦主軸方向に向いて曲傾する内向曲傾部を連続して備え、各縦長ブレードは、各上部の内向曲傾部における先端部を、前記縦主軸に固定された上部の取付部材における固着面に固着し、前記各主部の内側面は、縦主軸に固定された1個の中間支持腕の先端部に固着し、該中間支持腕の先端部には、回転時の回転慣性を維持する重錘体を備え、下部の各内向曲傾部の先端部を、下部支柱の周りにおいて水平に無接触に配設された、環状の取付部材における固着面に固着し、各縦長ブレードを縦主軸に固定してなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の軽快翼風車。
- 縦軸風車の縦主軸の周囲に配設する縦長ブレードであって、主部の上下に縱主軸方向へ向いて曲傾する内向曲傾部を連続して備え、手で押すと形状が変形するほどに柔らかく、軽くするためEPPの発泡倍率20倍〜60倍の範囲の軽量の成形体とし、厚さは前縁の最大厚さを翼弦長の20%〜30%として横断面は略魚形の揚力形とし、弦長は主部の回転半径の50%±5%として、全体に均等の弦長とし、前記各主部の内側面は、縦主軸に固定された1個の中間支持腕の先端部に固着し、上の内向曲傾部の先端を縱主軸に取付部材を介して固定することを特徴とする縦長ブレード。
- 前記縦長ブレードの主部を垂直とした状態において、下部の内向曲傾部の先端を上部の内向曲傾部の長さよりも短く形成し、該下部の内向曲傾部の短い先端は、縦軸風車の下部支柱の周りにおいて水平で無接触に配設された、環状の取付部材における固着面に固着するようにしたことを特徴とする請求項8に記載の縦長ブレード。
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2019
- 2019-05-10 JP JP2019089458A patent/JP2020076396A/ja active Pending
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