JP2020075368A - 中空部品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】中空部品の新規な製造方法を提供すること。【解決手段】発泡体が賦形されてなり開口20を有する箱状をなす発泡中空部と、非発泡体からなり前記発泡中空部の前記開口20を覆う蓋部3と、を有する中空部品を製造する方法であって、前記開口20を有する前記発泡中空部の中間体29の前記開口20を、前記蓋部3で覆い、前記中間体29における前記開口20の周縁部21と前記蓋部3とを接合させる接合工程と、前記中間体29のうち、前記蓋部3と接合する部分よりも前記開口20の径方向の外側に位置する余剰部28を切除するトリミング工程と、を有し、前記中間体29と前記蓋部3との少なくとも一方において、他方と接合する部分を、前記他方に向けて突起する凸部31とし、前記トリミング工程において、前記凸部31に対して前記径方向の外側に隣接する位置で、前記余剰部28を切除する、中空部品の製造方法。【選択図】図3

Description

本発明は、車両の空調用ダクトに代表される中空部品を製造する方法に関する。
中空部品の一種として、各々別体の2つの部材を接合し一体化したものがある。この種の接合一体型の中空部品のなかには、例えば車両の空調用ダクト等、断熱性を要求されるものがある。接合一体型の中空部品に断熱性を付与するためには、上記の2つの部材の少なくとも一方を、例えば不織布や織布、発泡体等の、内部に空気を保持し得る多孔体で構成するのが良いと考えられる。樹脂製の中空部品であれば、当該多孔体としては発泡体を用いるのが良いと考えられる。
特許文献1には、発泡体層と樹脂層とが積層されたポリオレフィン架橋発泡積層体からなる自動車用通気ダクトが紹介されている。当該特許文献1には、当該通気ダクトを製造する方法として、2枚のポリオレフィン架橋発泡積層体をそれぞれ真空成形した後で貼り合わせる方法、及び、2枚のポリオレフィン架橋発泡積層体を同時に加熱した後、金型内で圧空と真空により賦形する圧空真空成形法が例示されている。
特開2015−033881号公報
上記した特許文献1に紹介されている製造方法によると、断熱性が付与された中空部品を製造できると考えられる。しかし乍ら、当該製造方法において、2つの部材の一方が非発泡体からなる場合には、両者の剛性や収縮率が異なるために、形状や性能に優れる中空部品を効率良く製造するのは困難である。以下、必要に応じて、2つの部材のうち発泡体を賦形して得られた部材を発泡部材と称し、非発泡体からなる部材を非発泡部材と称する。
ところで、シート状や板状の発泡体を真空及び/又は圧空成形により賦形して、発泡部材を形成する場合、発泡体を賦形して得られた当該発泡部材の外縁部は不定形状となる。したがってこの場合には、中空部品の形状を整えるべく、当該発泡部材の外縁部をトリミングする工程が必要になる。上記した2つの部材のうち一方を発泡部材とし他方を非発泡部材とする場合には、発泡部材のみをトリミングする必要が生じる場合がある。例えば、非発泡部材が型成形される場合等には、当該非発泡部材をトリミングする工程自体が不要となる場合があるからである。
このような場合には、トリミング工程において、2つの部材のうち発泡部材の外縁部を、非発泡部材の形状に沿ってトリミングすれば良いと考えられる。しかし、このようなトリミング工程においては、非発泡部材を切断することなく発泡部材のみを切除する必要があるために、工程が非常に煩雑になる問題がある。
このため、形状の整った中空部品を容易に製造し得る、中空部品の新規な製造方法が望まれている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、中空部品の新規な製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の中空部品の製造方法は、
発泡体が賦形されてなり開口を有する箱状をなす発泡中空部と、非発泡体からなり前記発泡中空部の前記開口を覆う蓋部と、を有する中空部品を製造する方法であって、
前記開口を有する前記発泡中空部の中間体の前記開口を、前記蓋部で覆い、前記中間体における前記開口の周縁部と前記蓋部とを接合させる接合工程と、
前記中間体のうち、前記蓋部と接合する部分よりも前記開口の径方向の外側に位置する余剰部を切除するトリミング工程と、を有し、
前記中間体と前記蓋部との少なくとも一方において、他方と接合する部分を、前記他方に向けて突起する凸部とし、
前記トリミング工程において、前記凸部に対して前記径方向の外側に隣接する位置で、前記余剰部を切除する、製造方法である。
本発明の中空部品の製造方法によると、形状の整った中空部品を容易に製造し得る。
実施例1の中空部品を車両に搭載した様子を模式的に表す説明図である。 実施例1の中空部品を上下方向及び車幅方向に沿って切断した様子を模式的に表す説明図である。 実施例1の中空部品を製造している様子を模式的に表す説明図である。 実施例2の中空部品を製造している様子を模式的に表す説明図である。 実施例3の中空部品を製造している様子を模式的に表す説明図である。 実施例3の中空部品における凸状湾曲部の他の例を説明する説明図である。 実施例4の中空部品を製造している様子を模式的に表す説明図である。 実施例5の中空部品を製造している様子を模式的に表す説明図である。 本発明の中空部品の一態様を模式的に表す説明図である。 本発明の中空部品の一態様を模式的に表す説明図である。
以下に、本発明を実施するための形態を説明する。なお、特に断らない限り、本明細書に記載された数値範囲「a〜b」は、下限a及び上限bをその範囲に含む。そして、これらの上限値及び下限値、ならびに実施例中に列記した数値も含めてそれらを任意に組み合わせることで数値範囲を構成し得る。さらに、これらの数値範囲内から任意に選択した数値を、新たな上限や下限の数値とすることができる。
本発明の中空部品の製造方法は、発泡中空部の中間体、及び、蓋部の2つの部材を接合させ、当該中間体の余剰部をトリミングすることで、発泡中空部と蓋部とが接合した中空部品を製造する方法である。当該2つの部材のうち、発泡中空部は上記した発泡部材に相当し、蓋部は上記した非発泡部材に相当する。本発明の中空部品の製造方法は、接合一体型の中空部品を製造する方法といい得る。
蓋部は、発泡中空部の開口を覆うとともに、当該開口の周縁部に接合される。また、本発明の中空部品の製造方法においては、発泡中空部の中間体と、蓋部と、の少なくとも一方において、他方と接合する部分を、当該他方に向けて突起する凸部とする。トリミング工程で切除される余剰部は、中間体において当該凸部よりも開口の径方向の外側に位置する部分である。このため、本発明の中空部品の製造方法では、トリミング工程において、凸部に対して当該開口の径方向の外側に隣接する位置で、余剰部を切除すれば良い。
凸部は、中間体又は蓋部の少なくとも一方に設けられ、他方に向けて突起するため、凸部においては、中間体と蓋部との距離は非常に近い。そして、凸部に隣接する位置においては、中間体と蓋部との距離は遠くなる。つまり、凸部に隣接する位置においては、中間体と蓋部との間に隙間が形成される。本発明の中空部品の製造方法においては、当該隙間の形成された部分で中間体の余剰部を切除するために、非発泡部材を切断することなく発泡部材のみを切除するトリミング工程を容易に行い得る。よって、本発明の中空部品の製造方法によると、形状の整った中空部品を容易に製造し得る。
以下、必要に応じて、発泡中空部及びその中間体を総称して単に発泡中空部と称する場合がある。
発泡中空部は、発泡体が賦形されてなり開口を有する箱状をなす部材である。ここでいう賦形とは、材料を変形させて望みの形状とする成形方法を意味する。発泡体が賦形されてなる発泡中空部は、発泡体の性状を引き継ぐといえる。
発泡体が賦形されてなることから、発泡中空部は多孔体である。したがって、本発明の中空部品の製造方法で製造された中空部品には、発泡中空部が多孔体であることに由来する断熱性や遮音性、消音性等が付与される。
発泡体は、発泡ポリエチレンや発泡ポリウレタン等の既知の発泡樹脂を材料とする発泡層を有すれば良い。発泡体は、当該発泡層以外にも、表皮層等の非孔質の層を有しても良い。つまり、発泡中空部は1層構造であっても良いし、多層構造であっても良い。発泡体が賦形されてなる発泡中空部は、開口を有する箱状をなす。ここでいう箱状とは、断面U字状であることを意味する。
図9に示すように、発泡中空部102は四面が立壁で塞がれた箱状をなしても良いし、図10に示すように、発泡中空部102は対向する二面が開かれた箱状、つまり、軸方向Lに対して直交する方向に沿って切断された切り欠き筒状をなしても良い。
何れの場合にも、箱状をなす発泡中空部102の開口120は、蓋部103で覆われる。そして、発泡中空部102における開口120の周縁部121と、蓋部103のうち当該周縁部121に対面する部分との少なくとも一方には、他方に向けて突起する凸部131が設けられる。凸部131は、開口120の周縁部121、すなわち、開口120の径方向の外側に設けられるともいい得る。
発泡体を賦形して中間体とする方法は、真空成形、真空成形と圧空成形との組み合わせ等、既知の方法を用いれば良い。発泡体としてはシート状、板状等の形状の物を用いれば良い。
以下、当該発泡中空部の開口を中空開口と称し、他の開口と区別する。
蓋部は、非発泡体からなれば良く、蓋部自体は1つ又は複数の開口を有しても良い。本発明の中空部品の製造方法において、発泡中空部と蓋部との接合方法は特に限定されないため、蓋部の材料についても又特に限定されない。例えば、蓋部は金属や金属酸化物等を材料としても良い。本発明の中空部品の製造方法で製造される中空部品が車両に搭載される空調用ダクト等、軽量であることが要求される部材である場合には、蓋部の材料として樹脂材料を選択するのが好ましい。
蓋部は、非発泡体からなるため、発泡体からなる発泡中空部よりも剛性の高い部分といい得る。つまり、蓋部は、中空部品全体としての剛性の確保に寄与し得る。このような蓋部には、中空部品を他部材に取り付けるための取付部分としての機能を付与しても良いし、或いは、蓋部を当該他部材の一部と併用しても良い。
蓋部は中空開口を覆い得る形状であれば良い。蓋部は単なる平板状をなしても良いが、発泡中空部のように箱状をなしても良い。蓋部が平板状をなす場合、中空部品の内部中空は、主として発泡中空部における箱の内部で構成される。また、蓋部が箱状をなす場合には、中空部品の内部中空は、発泡中空部における箱の内部と蓋部における箱の内部とで構成される。この場合、発泡中空部における箱の内部と、蓋部における箱の内部とは、中空開口を通じて連絡する。
蓋部は非発泡体からなるため、射出成形、押出成形、プレス成形等に代表される各種の成形法によって成形する際に、その形状を付与すれば良い。
なお、発泡中空部と蓋部との接合方法としては、溶着、接着等の方法が挙げられる。ここでいう接着は、不可逆的な接着(すなわち固着)と、可逆的な接着(すなわち粘着)と、の両方を含み得る。
発泡中空部と蓋部との接合状態は、本発明の中空部品の製造方法で製造される中空部品の用途や、当該中空部品に要求される性能に応じて適宜設定すれば良い。例えば、発泡中空部と蓋部とは、気密に接合されても良いし、隙間のあるように接合されても良い。
ところで、本発明の中空部品の製造方法では、中間体と蓋部との少なくとも一方において、他方と接合する部分を、当該他方に向けて突起する凸部とする。中間体と蓋部とを中空開口の周縁部で接合する都合上、凸部は、中空開口の周縁部に相当する位置に設けられ、かつ、中空開口の外縁に沿って設けられる。当該凸部の形状や数は、中空部品に要求される発泡中空部と蓋部との接合状態に応じて、適宜設ければ良い。
凸部は、中間体に設けても良いし、蓋部に設けても良いし、中間体と蓋部との両方に設けても良い。中間体は発泡体が賦形されてなるため、その剛性は蓋部よりも低い傾向にある。このため、トリミング工程において凸部の形状を良好に維持することを考慮すると、凸部は蓋部に設けるのが好ましいといえる。
なお、凸部の高さは1〜30mmの範囲内であるのが好ましく、1〜20mmの範囲内であるのがより好ましく、2〜10mmの範囲内であるのが特に好ましい。トリミング工程における余剰部の切除位置と、凸部の距離は、2〜50mmの範囲内であるのが好ましく、3〜30mmの範囲内であるのがより好ましく、5〜10mmの範囲内であるのが特に好ましい。
また、凸部は中空開口の外縁の全周にわたって連続的に設けても良いし、断続的に設けても良い。
例えば、発泡中空部と蓋部とを気密に接合する必要があれば、凸部は、中空開口の外縁の全周にわたって連続的に設けるのが良い。こうすることで、中空開口の周縁部の全周にわたって、中間体と蓋部とを気密に接合することができる。
また、例えば、発泡中空部と蓋部とを、隙間のあるように接合する場合には、凸部は、中空開口の外縁に沿って断続的に設けても良い。
何れの場合にも、凸部を設けることで、中間体と蓋部との間に隙間が形成されるため、トリミング工程が容易になる利点がある。なお、凸部を断続的に設ける場合、隣り合う凸部のピッチが過大であると、上記した中間体と蓋部との間の隙間が小さくなる可能性がある。このことを考慮すると、凸部を断続的に設ける場合に隣り合う凸部のピッチは、ある程度小さい方が好ましいといえる。具体的には、当該ピッチの好ましい範囲として、20mm以下、15mm以下、10mm以下、5mm以下の各範囲が挙げられる。
トリミング工程は、既知の切断装置を用いて自動的に行っても良いし、作業者が手動で行っても良い。
凸部は、中空開口の径方向に間隔をおいて2つ以上設けても良い。複数の凸部において中間体と蓋部とを接合することで、中間体と蓋部とを安定して一体化できる利点がある。
以下、必要に応じて、中空開口の径方向を、単に径方向と略する場合がある。
凸部と同様の突起を、凸部の径方向外側に更に設けても良い。当該突起を副凸部と称する。副凸部は、凸部と同様に、中間体と蓋部との一方から他方に向けて突起するものであり、中間体と蓋部とのうち凸部と同じ部材に設けられても良いし、凸部と異なる部材に設けられても良い。つまり、例えば中間体に凸部を設ける場合、副凸部は中間体に設けても良いし蓋部に設けても良い。
この場合、トリミング工程では、凸部と副凸部との間で、中間体の余剰部を切除する。凸部及び副凸部は2つのスペーサとして機能するため、凸部と副凸部との間において、中間体と蓋部との間の隙間は充分にかつ安定して確保される。このため、当該凸部と副凸部との間を切除位置として余剰部を切除することで、トリミング工程が更に容易になる利点がある。
凸部と副凸部とは、同じ形状であっても良いし、異なった形状であっても良い。但し、凸部は相手材との接合強度に関与する部分であるために、大きな接合強度を確保するためには、凸部は副凸部よりも大きいのが好ましい。具体的には、凸部の径方向の長さを、副凸部の径方向の長さよりも長くするのが好ましい。更に、相手材との接合強度を考慮すると、凸部の頂部は平面状をなすのが好ましい。
ところで、蓋部は非発泡体からなるのに対し、発泡中空部は既述したように発泡体を賦形して得られたものである。このため、発泡中空部は蓋部に比べて剛性が低く、変形し易い傾向にある。このため、中空部品の製造時や使用時に、発泡中空部が変形し易い環境下におかれると、発泡中空部のみが変形して、接合していた蓋部と剥離する可能性がある。
具体的には、中空部品を空調用ダクトとして用いる場合には、暖房時等に中空部品が膨張して、発泡中空部が蓋部から剥離する可能性がある。
また、賦形後の中間体を冷却前に蓋部と接合させる場合等には、両者の収縮率の差により、中間体が大きく変形して蓋部から剥離する可能性がある。
このような蓋部と発泡中空部との剥離を抑制するためには、発泡中空部の変形を抑制するのが有効と考えられる。
当該発泡中空部の変形を抑制するためには、中間体に、当該変形を和らげ得る緩衝部を設けるのが良い。緩衝部は、蓋部に向けて隆起するか、又は、蓋部とは逆側に向けて陥没する湾曲部で構成するのが有効と考えられる。蓋部に向けて隆起する湾曲部を凸状湾曲部と称し、蓋部とは逆側に向けて陥没する湾曲部を凹状湾曲部と称する。
凸状湾曲部及び凹状湾曲部は、湾曲、すなわち、弓なりに曲がった部分であるため、変形し易い部分といえる。中間体における湾曲部は、中間体の他の部分に優先して変形するともいえる。また、湾曲部を有する中間体は、見掛けの外形よりも膜長が長いともいえる。このような湾曲部を有する緩衝部を中間体に設けることで、中間体における当該緩衝部以外の部分の変形を抑制または吸収でき、上記した剥離等を抑制できる利点がある。
緩衝部の位置は、凸部の径方向の内側であれば良いが、凸部に作用する力を効率良く吸収又は緩和する目的であれば、緩衝部は凸部の近傍に設けるのが好ましく、凸部に対して径方向の内側に隣接する位置に設けるのがより好ましい。この場合の凸部と緩衝部との距離の好ましい範囲として、50mm以内、30mm以内、15mm以内の各範囲が挙げられる。なお、当該凸部と緩衝部との距離とは、具体的には、緩衝部において凸部の最も近くにある湾曲部の頂部と、凸部の頂部との距離を意味する。当該凸部と緩衝部との距離は、0mmを超えれば良い。
この場合の緩衝部が有する湾曲部の数は問わないが、当該緩衝部は凸状湾曲部を有するのがより好ましく、当該凸状湾曲部が凸部に対して径方向の内側に隣接するのが特に好ましい。
また、中間体全体の変形を抑制又は吸収する目的であれば、緩衝部は複数の湾曲部で構成されるのが好ましい。当該複数の湾曲部は、少なくとも1つの凸状湾曲部と、少なくとも1つの凹状湾曲部とを含むのが好ましく、複数の凸状湾曲部と複数の凹状湾曲部とを含むのがより好ましい。
なお、凸部は、中間体と蓋部との少なくとも一方において他方に向けて突起する部分であるため、湾曲部と同様の湾曲形状をなしても良い。しかし凸部には、湾曲部とは異なり、変形する機能は要求されないため、凸部は、湾曲形状でなく単に表面の一部が他の部分よりも出た突起状であっても良い。
以下、具体例を挙げて本発明の中空部品の製造方法を説明する。
(実施例1)
実施例1の中空部品の製造方法は、中空部品の一種である車両の空調用ダクトを製造する方法である。したがって、実施例1の中空部品は車両の空調用ダクトである。
図1は実施例1の中空部品を車両に搭載した様子を模式的に表す説明図である。図2は実施例1の中空部品を上下方向及び車幅方向に沿って切断した様子を模式的に表す説明図である。図3は実施例1の中空部品を製造している様子を模式的に表す説明図である。以下の実施例において、運転席側、助手席側とは、図1及び図2に示す運転席側、助手席側を意味する。前、後とは図1に示す前、後を意味し、上、下とは図2に示す上、下を意味する。なお、運転席側−助手席側方向は、車両の車幅方向と読み替えることができ、前は車両進行方向の先側、後は車両進行方向の後側、と読み替えることができる。
実施例1の中空部品1は、図1に示されるように車両室内に配設された車両のセンターコンソールボックス90に一体に配設され、シート91に着座した乗員92の太腿93に向けて空調空気94を吹き出すための空調用ダクトである。図1に示すように、中空部品1は、略前後方向に延びる略筒状をなす。中空部品1の後側部分は、センターコンソールボックス90の内部に配置されている。中空部品1の前側部分は、センターコンソールボックス90の前側に位置する車両用空調装置(図略)に接続されている。中空部品1は、車両用空調装置が車両室内95に供給する空調空気94の流通経路となる。
図2に示すように、中空部品1は、発泡中空部2と蓋部3とで構成されている。中空部品1は、センターコンソールボックス90におけるコンソールリッド96の下側かつサイドパネル97の内側に配置されている。中空部品1の発泡中空部2は、運転席側に開口する断面略U字状をなす。当該発泡中空部2の開口は上記した中空開口20である。発泡中空部2における中空開口20の周縁部21は、中空開口20と略面一となるよう略平面状に延びる。
発泡中空部2の中空開口20は蓋部3で覆われている。
蓋部3は、略板状をなし、中空開口20を運転席側から覆う。蓋部3における後側部分には窓状の吹出開口30が設けられ、蓋部3における中空開口20側の面には、吹出開口30よりも下側において中空開口20の内部に向けて突起する整流リブ35が設けられている。当該吹出開口30は、中空部品1とは別体の吹出部材6で覆われている。当該吹出部材6は多数の開口を有する格子状をなす。中空部品1の内部中空10は、既述した空調空気94の流通経路となる。当該内部中空10を流通する空調空気94は、前後方向に延びる整流リブ35によって整流され、中空開口20及び吹出開口30を通過し、更に格子状の吹出部材6を経て車両室内95に流出する。
実施例1の中空部品1の製造方法を以下に説明する。
(接合工程)
接合工程では図3に示すように、発泡中空部2の中間体29と蓋部3とを接合させる。
実施例1の中空部品1の製造方法においては、ポリエチレンを材料として射出成形することで蓋部3を得た。当該蓋部3は、後述する発泡中空部2とは異なり、非発泡体である。
蓋部3は、図3に示すように、中空開口20の周縁部21に相当する位置に、中間体29に向けて突起する凸部31を有する。凸部31は、中空開口20の外縁20pよりも更に径方向の外側に配置され、中空開口20の外縁20pに沿って連続的に形成されている。実施例1の中空部品1の製造方法では、蓋部3の凸部31に図略の接着剤を塗布し、当該蓋部3を図略の成形型の一方に載置した状態で、接合工程に供した。
発泡中空部2の中間体29は、発泡体が賦形されてなるものであり、図3に示すように、発泡中空部2と同じ中空開口20を有する。中間体29の材料である発泡体としては、シート状の発泡ポリエチレンを用いた。参考までに、当該発泡ポリエチレンは、基材であるポリエチレンを発泡剤により発泡させたものであるため、非発泡体である蓋部3の材料とは異なり、発泡体である。
発泡体を加熱状態で図略の真空成形型に配置し、当該真空成形型内で真空引きすることにより、発泡体を当該真空成形型の型面に沿った形状に賦形して、発泡中空部2の中間体29を得た。賦形後、中間体29が一方の型に残るように、真空成形型を型開きした。中間体29が残った側の型と、上記の蓋部3が載置された型とを組み合わせて新たな成形型とし、当該成形型を型締めすることで、中間体29と蓋部3とを位置決めし、密着させた。既述したように、蓋部3の凸部31には接着剤が塗布されているため、中間体29のうち凸部31に対面する部分、すなわち、中間体29のうち中空開口20の周縁部21は凸部31に接着された。
接合工程で得られた中間体29と蓋部3との一体品を、成形型から取り出して、以下のトリミング工程に供した。
(トリミング工程)
トリミング工程では、接合工程で得られた中間体29と蓋部3との一体品のうち、中間体29の余剰部28を切除する。
図3に示すように、中間体29のうち蓋部3と接合する部分よりも径方向の外側に位置する部分は、中空部品1に不要な部分である。当該部分が余剰部28である。トリミング工程では、当該余剰部28を切除することで、中間体29と蓋部3との一体品を整形する。
具体的には、中間体29のうち凸部31に対して径方向の外側に隣接する位置に、カッターの刃80をあてがい、当該位置で余剰部28を切除する。凸部31は中間体29に向けて突起しているため、凸部31に隣接する位置においては、中間体29と蓋部3との間には隙間15が形成されている。このため、当該位置で余剰部28を切除することで、蓋部3の切断及び損傷を抑制しつつ、中間体29のみを切除するトリミング工程を、容易にかつ精度高く行うことが可能である。
以上の工程により、実施例の中空部品1を得た。なお、実施例の中空部品1における発泡中空部2は、図2に示すように、凸部31に対して径方向の外側に隣接する位置に切断面19を有する。
(実施例2)
実施例2の中空部品の製造方法及び中空部品は、蓋部が凸部に加えて副凸部を有する点、及び、発泡中空部が2つの緩衝部(第1緩衝部、第2緩衝部)を有する点において実施例1の中空部品の製造方法及び中空部品と相違し、その余は実施例1の中空部品の製造方法及び中空部品と概略同じである。
実施例2の中空部品を製造している様子を模式的に表す説明図を図4に示す。
以下、実施例2の中空部品の製造方法及び中空部品について、実施例1と相違する点を中心として説明する。
図4に示すように、蓋部3は、凸部31の径方向の外側に副凸部33を有する。凸部31と副凸部33とは略同形であり、凸部31と副凸部33とは径方向に間隔をおいて配置されている。
中間体29は、凸部31よりも径方向の内側に、第1緩衝部22及び第2緩衝部23を有する。第1緩衝部22は、中間体29における径方向の略中央部分に設けられ、2つの凹状湾曲部24aと、当該2つの凹状湾曲部24aの間に位置する1つの凸状湾曲部25aとを有する。各凹状湾曲部24aは、蓋部3とは逆側に向けて陥没する、弓なりに曲がった部分である。凸状湾曲部25aは、蓋部3に向けて隆起する、弓なりに曲がった部分である。したがって、第1緩衝部22において、中間体29は、互いに逆方向に弓なりに曲がった部分が交互に連続する凹凸形状をなす。
第2緩衝部23は、凸部31に対して径方向の内側に隣接する位置に設けられている。第2緩衝部23は1つの凸状湾曲部25bを有する。
実施例2の中空部品の製造方法では、蓋部3が凸部31に加えて副凸部33を有するため、図4に示すように、トリミング工程では、凸部31と副凸部33との間で、中間体29の余剰部28を切除する。このとき、中間体29における中空開口20の周縁部21は、カッターの刃80によって蓋部3に向けて押しつけられる。しかし、当該周縁部21は凸部31及び副凸部33によって支えられるため、凸部31と副凸部33との間においては、中間体29と蓋部3との間の隙間15は充分にかつ安定して確保される。このため、余剰部28の切除は容易にかつ精度高く行われる。
また、実施例2の中空部品1の製造方法では、中間体29に第1緩衝部22を設けたことで、蓋部3からの中間体29の剥離が抑制される。
つまり、中間体29は発泡体からなり、非発泡体からなる蓋部3に比べて熱収縮し易い。このため、賦形後の中間体29を、冷却前に、蓋部3に接合させると、冷却される際の中間体29の収縮量が蓋部3の収縮量を大きく上回るため、双方に寸法差が生じて、中間体29が蓋部3から剥離する可能性がある。しかし、実施例2の中空部品の製造方法においては、凹状湾曲部24a及び凸状湾曲部25aを有する第1緩衝部22が伸びることで中間体29の収縮が吸収されるために、蓋部3からの中間体29の剥離が抑制される。
また、凸状湾曲部25bを有する第2緩衝部23が凸部31に対して径方向の内側に隣接する位置に設けられていることで、蓋部3の凸部31との接合部に作用する力は、当該凸状湾曲部25bが変形することで緩和される。例えば、暖房時に、中空部品1の内部中空10を温かい空調空気94が流通する場合には、中空部品1の発泡中空部2が膨張する場合がある。この場合、第2緩衝部23の凸状湾曲部25bが折り畳まれる方向に変形して、凸部31に向かう力の伝達を阻害する。このため、凸部31に塗布された接着剤(図略)に作用する力が緩和され、蓋部3からの発泡中空部2の剥離が抑制される。
更に、第2緩衝部23の凸状湾曲部25bによって、内部中空10の流路断面積は、凸部31に対して径方向の内側に隣接する位置において、急激に狭くなる。このことにより、内部中空10を流通する空調空気94が凸部31に到達し難くなり、凸部31の温度変化量が小さくなり、ひいては、凸部31に塗布された接着剤の熱による劣化が抑制される。
(実施例3)
実施例3の中空部品の製造方法及び中空部品は、凸部及び副凸部の形状、第1緩衝部が2つの凸状湾曲部と1つの凹状湾曲部とで構成されていること、及び、第2緩衝部における凸状湾曲部が大きく隆起していること以外は実施例2の中空部品の製造方法及び中空部品と概略同じである。
実施例3の中空部品を製造している様子を模式的に表す説明図を図5に示す。
以下、実施例3の中空部品の製造方法及び中空部品について、実施例2と相違する点を中心として説明する。
図5に示すように、実施例3の中空部品の製造方法では、凸部31及び副凸部33の頂部は平面状をなし、凸部31の径方向の長さは副凸部33の径方向の長さよりも長い。凸部31がこのような形状であるため、凸部31における頂部の面積、つまり、中間体29と蓋部3との接着面積が大きく確保され、中間体29と蓋部3とはより強固に接合する。
つまり、実施例3の中空部品の製造方法では、蓋部3からの中間体29の剥離がより一層抑制され、実施例3の中空部品では、蓋部3からの発泡中空部2の剥離がより一層抑制される。
また、実施例3の中空部品の製造方法は、中間体29における第1緩衝部22が2つの凸状湾曲部25aと1つの凹状湾曲部24aとで構成されている点で実施例2の中空部品の製造方法と相違する。
しかし、実施例3の中空部品の製造方法においても、実施例2の中空部品の製造方法と同様に、凹状湾曲部24a及び凸状湾曲部25aを有する第1緩衝部22が伸びることで中間体29の収縮が吸収されるために、蓋部3からの中間体29の剥離が抑制される。
また、実施例3の中空部品の製造方法においては、第2緩衝部23の凸状湾曲部25bが蓋部3に向けて大きく隆起している。このため、内部中空10の流路断面積は、凸部31に対して径方向の内側に隣接する位置において、急激に狭くなる。実施例3の中空部品の製造方法では、実施例2の中空部品の製造方法に比べて、この凸部31に隣接する部分の流路断面積は更に狭くなり、かつ、当該流路断面積の狭い部分の長さも更に長くなる。
このことにより、実施例3の中空部品の製造方法においては、内部中空10を流通する空調空気94はより一層凸部31に到達し難くなり、凸部31の温度変化量がより一層小さくなり、ひいては、凸部31に塗布された接着剤の熱による劣化がより一層抑制される。
なお実施例3の凸状湾曲部25aは、図5に示すように、中空内部10において断面略円弧状となる緩やかな湾曲形状をなすが、例えば図6に示すように、曲率の大きな屈曲形状であっても良い。この場合にも、当該凸状湾曲部25aによって中間体29の収縮を吸収できる。また、当該屈曲形状の凸状湾曲部25aを、整流リブ35と同様に前後方向に延びる形状とすることで、凸状湾曲部25aに整流機能を付与することもできる。
(実施例4)
実施例4の中空部品の製造方法及び中空部品は、凸部及び副凸部が中間体に設けられていること、及び第2緩衝部の形状以外は、実施例2の中空部品の製造方法及び中空部品と概略同じである。
実施例4の中空部品を製造している様子を模式的に表す説明図を図7に示す。
以下、実施例4の中空部品の製造方法及び中空部品について、実施例2と相違する点を中心として説明する。
図7に示すように、実施例4の中空部品の製造方法では、凸部31及び副凸部33が中間体29に設けられている。このような場合にも、凸部31と副凸部33との間において、中間体29と蓋部3との間の隙間15は、充分にかつ安定して確保される。このため、実施例4の中空部品の製造方法においても、余剰部28の切除は容易にかつ精度高く行われる。
また、実施例4の中空部品の製造方法においても、凸部31及び副凸部33の頂部は平面状をなし、凸部31の径方向の長さは副凸部33の径方向の長さよりも長い。このため実施例4の中空部品の製造方法においても、中間体29と蓋部3との接着面積が大きく確保され、中間体29と蓋部3とはより強固に接合する。
更に、実施例4の中空部品の製造方法においては、実施例3の中空部品の製造方法と同様に、第2緩衝部23の凸状湾曲部25bが蓋部3に向けて大きく隆起している。このため、実施例4の中空部品の製造方法及び中空部品においても、凸部31に塗布された接着剤の熱による劣化が更に抑制される。
(実施例5)
実施例5の中空部品の製造方法及び中空部品は、凸部が中間体に設けられ、副凸部が蓋部に設けられていること以外は、実施例3の中空部品の製造方法及び中空部品と概略同じである。
実施例5の中空部品を製造している様子を模式的に表す説明図を図8に示す。
以下、実施例5の中空部品の製造方法及び中空部品について、実施例3と相違する点を中心として説明する。
図8に示すように、実施例5の中空部品の製造方法では、凸部31が中間体29に設けられ、副凸部33が蓋部3に設けられている。
しかし、実施例5の中空部品の製造方法においても、当該凸部31と副凸部33とは径方向に間隔をおいて配置され、副凸部33は凸部31よりも径方向の外側に位置する。また、凸部31及び副凸部33の頂部は平面状であり、凸部31の径方向の長さは副凸部33の径方向の長さよりも長い。
したがって、実施例5の中空部品の製造方法においても、実施例3の中空部品の製造方法と同様に、余剰部28の切除を容易にかつ精度高く行うことができ、蓋部3からの中間体29の剥離がより一層抑制される。当然乍ら、実施例5の中空部品においても、蓋部3からの発泡中空部2の剥離はより一層抑制される。
本発明は、上記し且つ図面に示した実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。また、実施形態を含む本明細書に示した各構成要素は、それぞれ任意に抽出し組み合わせて実施できる。
1:中空部品 2:発泡中空部
3:蓋部 19:切断面
20:中空開口(開口) 21:中空開口(開口)の周縁部
22:第1緩衝部 23:第2緩衝部
24a:凹状湾曲部 25a、25b:凸状湾曲部
28:余剰部 29:発泡中空部の中間体
31:凸部 33:副凸部
102:発泡中空部 120:開口
103:蓋部 122:開口の周縁部
131:凸部

Claims (6)

  1. 発泡体が賦形されてなり開口を有する箱状をなす発泡中空部と、非発泡体からなり前記発泡中空部の前記開口を覆う蓋部と、を有する中空部品を製造する方法であって、
    前記開口を有する前記発泡中空部の中間体の前記開口を、前記蓋部で覆い、前記中間体における前記開口の周縁部と前記蓋部とを接合させる接合工程と、
    前記中間体のうち、前記蓋部と接合する部分よりも前記開口の径方向の外側に位置する余剰部を切除するトリミング工程と、を有し、
    前記中間体と前記蓋部との少なくとも一方において、他方と接合する部分を、前記他方に向けて突起する凸部とし、
    前記トリミング工程において、前記凸部に対して前記径方向の外側に隣接する位置で、前記余剰部を切除する、中空部品の製造方法。
  2. 前記凸部の前記径方向の外側に、前記他方に向けて突起する副凸部を設け、
    前記トリミング工程において、前記凸部と前記副凸部との間で前記余剰部を切除する、請求項1に記載の中空部品の製造方法。
  3. 前記凸部の前記径方向の長さは、前記副凸部の前記径方向の長さよりも長い、請求項2に記載の中空部品の製造方法。
  4. 前記中間体は、前記凸部よりも前記径方向の内側に、前記蓋部に向けて隆起する凸状湾曲部及び/又は前記蓋部とは逆側に向けて陥没する凹状湾曲部を有する緩衝部を有する、請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の中空部品の製造方法。
  5. 前記緩衝部は、前記凸状湾曲部を有し、前記凸部に対して前記径方向の内側に隣接する位置に設けられる、請求項4に記載の中空部品の製造方法。
  6. 発泡体が賦形されてなり開口を有する箱状をなす発泡中空部と、非発泡体からなり前記発泡中空部の前記開口を覆い前記開口の周縁部で前記発泡中空部に接合されている蓋部と、を有し、
    前記発泡中空部と前記蓋部との少なくとも一方において、他方と接合する部分は、前記他方に向けて突出する凸部で構成され、
    前記発泡中空部は、前記凸部に対して前記開口の径方向の外側に隣接する位置に切断面を有する、中空部品。
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