JP2020074912A - 遠心ポンプ制御装置、遠心ポンプ及び遠心ポンプ制御方法 - Google Patents

遠心ポンプ制御装置、遠心ポンプ及び遠心ポンプ制御方法 Download PDF

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【課題】血液循環装置において、安定して送血制御することが可能な遠心ポンプ制御装置、遠心ポンプ及び遠心ポンプ制御方法を提供すること。【解決手段】血液循環装置に用いられる遠心ポンプにおいて、遠心ポンプ本体の回転駆動を制御する遠心ポンプ制御装置であって、前記遠心ポンプ本体に出力する制御量を算出する遠心ポンプ制御量算出部を備え、前記遠心ポンプ制御量算出部は、前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を増減することにより前記血液循環装置における送血流量を設定された目標送血流量に近づける送血流量制御モードを備え、前記送血流量制御モードにおいて、前記送血流量と前記目標送血流量とから算出される送血流量差の大きさに基づいて、前記遠心ポンプ本体に対する駆動回転数の変動速度を制御することを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、血液循環装置に用いられる遠心ポンプを制御するための遠心ポンプ制御装置、遠心ポンプ及び遠心ポンプ制御方法に関する。
周知のように、心臓手術等において、必要に応じて人工心肺や補助循環等の血液循環装置が広く使用されている。
血液循環装置は、例えば、脱血した血液をリザーバに貯留し、リザーバに貯留した血液を送血ポンプによって人工肺に送血して、その後、人工肺から人体(患者)に送血するようになっている。送血ポンプとしては、例えば、ローラポンプや遠心ポンプが用いられている(例えば、特許文献1、2参照。)。
人工心肺装置に送血ポンプとして遠心ポンプを用いる場合、送血する際の送血負荷(人体における末梢抵抗等)によって送血流量が変動する。したがって、遠心ポンプは、ローラポンプのように、回転数に基づいて一定の送血流量で送血することは困難である。そのため、送血流量センサによって送血流量を確認しながら、回転数を手動で調整する回転数調整制御による送血制御が一般的である。
回転数調整制御による送血は、操作に高度な知識、技術が必要なことから、例えば、医師の指示に基づいて、臨床工学技士が手動で遠心ポンプの駆動回転数を調整することが一般的である。
一方、近年、回転数調整制御とともに、人工心肺装置に流れる血液の送血流量を送血流量センサによって検出し、検出した送血流量に基づいて、予め設定した目標送血流量に自動で調整して送血させる送血流量制御が普及しつつある。
また、送血流量制御で送血する血液循環装置は、状況に応じて手動で回転数調整により送血する必要が生じる場合があり、送血流量制御に加えて回転数調整制御が可能とされていることが一般的である。そして、回転数制御は、アナログボリュームの設定位置に応じた駆動回転数で遠心ポンプを駆動する。
特開2004−187942号公報 特開2006−325750号公報
しかしながら、遠心ポンプによる送血量制御は、実際の送血流量と目標とする送血流量との送血流量差(送血流量の乖離)が生じることを前提とするものであり、安定した送血にはこの送血流量差を小さくすることが必要である。
また、送血流量制御と回転数調整制御が可能な血液循環装置では、送血制御を、送血流量制御から回転数調整制御に切換えた場合に、遠心ポンプの駆動回転数がアナログボリュームの設定と適合していないと、遠心ポンプの駆動回転数が急に変動してスムースな切換えが困難であるという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、血液循環装置において安定して送血制御することが可能な遠心ポンプ制御装置、遠心ポンプ及び遠心ポンプ制御方法を提供することを目的とする。
具体的には、送血流量制御において、送血流量がオーバーシュートするのを抑制しつつ送血流量を短時間で目標送血流量に近づけること、送血流量制御から回転数調整制御にスムースに切換わることが可能とされ、回転数調整制御において安定して送血すること、の少なくともいずれか一方を可能とすることを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に記載の発明は、血液循環装置に用いられる遠心ポンプにおいて、遠心ポンプ本体の回転駆動を制御する遠心ポンプ制御装置であって、前記遠心ポンプ本体に出力する制御量を算出する制御量算出部を備え、前記制御量算出部は、前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を増減することにより前記血液循環装置における送血流量を設定された目標送血流量に近づける送血流量制御モードを備え、前記送血流量制御モードにおいて、前記送血流量と前記目標送血流量とから算出される送血流量差の大きさに基づいて、前記遠心ポンプ本体に対する駆動回転数の変動速度を制御することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、血液循環装置に用いられる遠心ポンプにおいて、遠心ポンプ本体の回転駆動を制御する遠心ポンプ制御方法であって、前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を増減することにより前記血液循環装置における送血流量を設定された目標送血流量に近づける送血流量制御モードにおいて、前記送血流量と前記目標送血流量とから算出される送血流量差の大きさに基づいて、前記遠心ポンプ本体に対する駆動回転数の変動速度を制御することを特徴とする。
この発明に係る遠心ポンプ制御装置、遠心ポンプ制御方法によれば、遠心ポンプ本体の駆動回転数を増減することにより血液循環装置における送血流量を設定された目標送血流量に近づける送血流量制御モードにおいて、送血流量と目標送血流量とから算出される送血流量差の大きさ(送血流量と目標送血流量との乖離)に基づいて、遠心ポンプ本体に対する駆動回転数の変動速度を制御するので、送血流量制御において、送血流量がオーバーシュートするのを抑制しつつ送血流量を短時間で目標送血流量に近づけることができる。
その結果、遠心ポンプを備えた血液循環装置において安定した送血制御を行うことができる。
ここで、駆動回転数の変動速度とは、駆動回転数が単位時間あたりに変化する変動量(例えば、(rpm/sec))をいう。
また、送血流量差の大きさに基づいて遠心ポンプ本体に対する駆動回転数の変動速度を制御するとは、例えば、送血流量差が予め設定した送血流量差(設定流量差)より大きくなった場合に増減した変動速度により駆動回転数を増減させることのほか、送血流量差を予め設定した演算式に代入して算出した変動速度によって駆動回転数を増減させること、また、血液循環装置の状態に応じて送血流量差に基づいて算出される変動速度によって駆動回転数を増減させること等を含むものとする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遠心ポンプ制御装置であって、前記制御量算出部は、前記送血流量差が、設定した送血流量差より大きくなった場合に、前記遠心ポンプ本体に対する駆動回転数の変動速度を大きくすることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の遠心ポンプ制御方法であって、前記送血流量差が、設定した送血流量差より拡大した場合に、前記遠心ポンプ本体に対する駆動回転数の変動速度を大きくすることを特徴とする。
この発明に係る遠心ポンプ制御装置、遠心ポンプ制御方法によれば、送血流量差が設定した送血流量差より大きくなった場合に、遠心ポンプ本体に対する駆動回転数の変動速度を大きくするので、簡単な構成により安定した送血流量制御を実現することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遠心ポンプ制御装置であって、
送血制御モード切換部と、操作開始位置からの変位量と、操作開始位置から変位した時間と、の少なくともいずれかに基づいて操作信号を出力する操作信号入力器と、を備え、前記制御量算出部は、前記操作信号入力器から入力された操作信号に基づいて、前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を調整する回転数制御モードを備え、前記送血制御モード切換部によって、前記送血流量制御モードから前記回転数制御モードに切換えられた際に、前記遠心ポンプ本体の前記送血流量制御モードにおける駆動回転数を基準として、前記操作信号入力器から入力された操作信号に基づいて前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を増減することを特徴とする。
この発明に係る遠心ポンプ制御装置によれば、送血流量制御モードにおける遠心ポンプ本体の駆動回転数に関わりなく、送血流量制御モードから回転数制御モードにスムースに切換えることができる。また、回転数制御における遠心ポンプ本体の回転駆動を安定して調整することができる。
その結果、遠心ポンプを備えた血液循環装置において安定した送血制御を行うことができる。
ここで、操作開始位置からの変位量に基づいて操作信号を出力する操作信号入力器としては、例えば、つまみの回転角度に応じて出力されるパルス信号に応じて操作量を出力するエンコーダや、スティックの傾き角度に応じて操作量を出力するジョイスティック等をいい、操作開始位置から変位した時間に基づいて操作信号を出力する操作信号入力器としては、例えば、つまみの回動、スティックの傾動、(+)と(−)のいずれかの押動作等により増減指示が可能とされ、その増減指示が行われている操作時間に応じて操作量を出力するスイッチ等、上記変動量と出操作時間の双方に応じた操作量が出力される機器等、種々の入力機器を適用することが可能である。
請求項4に記載の発明は、血液循環装置に用いられる遠心ポンプにおいて、遠心ポンプ本体の回転駆動を制御する遠心ポンプ制御装置であって、前記遠心ポンプ本体に出力する制御量を算出する制御量算出部と、送血制御モード切換部と、操作開始位置からの変位量と、操作開始位置から変位した時間と、の少なくともいずれかに基づいて操作信号を出力する操作信号入力器と、を備え、送血制御モード切換部によって、前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を増減することにより前記血液循環装置における送血流量を、設定された目標送血流量に近づける送血流量制御モードから、前記操作信号入力器から入力された操作信号に基づいて、前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を調整する回転数制御モードに、切換えられた際に、前記制御量算出部は、前記遠心ポンプ本体の前記送血流量制御モードにおける駆動回転数を基準として、前記操作信号入力器から入力された操作信号により前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を増減することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、血液循環装置に用いられる遠心ポンプにおいて、遠心ポンプ本体の回転駆動を制御する遠心ポンプ制御方法であって、前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を増減することにより前記血液循環装置における送血流量を設定された目標送血流量に近づける送血流量制御モードから、操作信号入力器から入力された操作信号に基づいて、前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を調整する回転数制御モードに、切換えた際に、前記回転数制御モードにおいて、操作開始位置からの変位量と、操作開始位置から変位した時間と、の少なくともいずれかに基づいて操作信号を出力する操作信号入力器を用いて、前記遠心ポンプ本体の前記送血流量制御モードにおける駆動回転数を基準として、前記操作信号入力器から入力された操作信号により前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を増減することを特徴とする。
この発明に係る遠心ポンプ制御装置、遠心ポンプ制御方法によれば、遠心ポンプ本体の駆動回転数を増減することにより送血流量を目標送血流量に近づける送血流量制御モードから、操作信号入力器から入力された操作信号に基づいて遠心ポンプ本体の駆動回転数を調整する回転数制御モードに切換えた際に、回転数制御モードにおいて、操作開始位置からの変位量と、操作開始位置から変位した時間と、の少なくともいずれかに基づいて操作信号を出力する操作信号入力器を用いて、遠心ポンプ本体の送血流量制御モードにおける駆動回転数を基準として、操作信号入力器から入力された操作信号により遠心ポンプ本体の駆動回転数を増減するので、送血流量制御モードにおける遠心ポンプ本体の駆動回転数に関わりなく、回転数制御モードにスムースに切換えることができる。また、回転数制御における遠心ポンプ本体の回転駆動を安定して調整することができる。
請求項5に記載の発明は、遠心ポンプであって、請求項1〜4のいずれか一項に記載の遠心ポンプ制御装置と、前記遠心ポンプ本体と、を備えることを特徴とする。
この発明に係る遠心ポンプ制御装置、遠心ポンプ、遠心ポンプ制御方法によれば、遠心ポンプを備えた血液循環装置において安定して送血制御することができる。
本発明の第1実施形態に係る遠心ポンプを用いた人工心肺装置の概略構成を説明する回路図である。 第1実施形態に係る遠心ポンプの制御部の概略構成を説明するブロック図である。 第1実施形態に係る遠心ポンプの送血制御モード切換手順の一例を説明するフローチャートである。 第1実施形態に係る遠心ポンプの制御パターン設定手順の一例を説明するフローチャートである。 第1実施形態に係る遠心ポンプの送血流量制御モードにおける遠心ポンプ制御量算出の一例を説明するフローチャートである。 第1実施形態に係る遠心ポンプの回転数制御モードにおける遠心ポンプ制御量の算出手順の一例を説明するフローチャートである。
<第1実施形態>
以下、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る人工心肺装置(血液循環装置)について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る遠心ポンプを用いた人工心肺装置の概略構成を説明する回路図であり、符号100は人工心肺装置(血液循環装置)を、符号107は送血流量センサを、符号110は遠心ポンプを、符号111は遠心ポンプ本体を、符号120は制御部(遠心ポンプ制御装置)を、符号150は目標送血流量設定部を、符号160は回転数調整部を、符号170は送血制御モード切換部を、符号180は回転数記憶部を示している。
人工心肺装置(血液循環装置)100は、図1に示すように、例えば、脱血ライン101と、リザーバ102と、血液ライン103と、第1の送血ライン(送血ライン)104と、人工肺105と、第2の送血ライン(送血ライン)106と、遠心ポンプ110と、脱血レギュレータ(流量調整手段)210と、送血レギュレータ(流量調整手段)220と、を備えている。
また、遠心ポンプ110は、遠心ポンプ本体111と、制御部(遠心ポンプ制御装置)120と、を備えている。
また、脱血ライン101、リザーバ102、血液ライン103、遠心ポンプ本体111、第1の送血ライン104、人工肺105、第2の送血ライン106は、この順に接続されている。また、脱血ライン101には脱血レギュレータ210が配置され、第1の送血ライン104には送血レギュレータ220、送血流量センサ107がこの順に配置されている。
そして、脱血ライン101を介して脱血した血液は、遠心ポンプ本体111によって、第1の送血ライン104、第2の送血ライン106を介して患者(人体)Pに循環されるようになっている。
脱血ライン101は、例えば、ポリ塩化ビニル等の樹脂製チューブにより形成され、一端が患者Pに接続可能とされ、静脈から受け取った血液をリザーバ102に移送する。
なお、血液ライン103、第1の送血ライン104、第2の送血ライン106も同様に樹脂製チューブにより形成されている。
リザーバ102は、内部に槽を有していて、移送されてきた血液を一時的に貯留する。
血液ライン103は、樹脂製チューブにより構成され、上流がリザーバ102に接続され下流が遠心ポンプ本体111に接続されていて、リザーバ102から受け取った血液を遠心ポンプ本体111に移送する。
第1の送血ライン104は、上流が遠心ポンプ本体111に接続され、下流が人工肺105に接続されていて、遠心ポンプ本体111から送り出された血液を人工肺105に移送するようになっている。
人工肺105は、例えば、気体透過性に優れた中空糸膜または平膜などを備えており、血液中の二酸化炭素を排出して酸素を付加するように構成されている。
なお、人工肺105は、例えば、血液の温度を調整するための熱交換器が一体に形成されている。
第2の送血ライン106は、人工肺105から受け取った血液を患者Pの動脈に移送する。
送血流量センサ(送血流量測定手段)107は、例えば、超音波によって血液の流速を測定する超音波センサが用いられており、測定した送血流量信号(送血流量パラメータ信号)を制御部120に送るようになっている。
なお、送血流量センサ107は、送血流量そのものを測定する測定手段、送血流量を特定するための種々の送血流量パラメータ測定手段を含むものとする。
脱血レギュレータ210は、例えば、操作者が、操作部211を操作してクランパ212のクランプ量(挟込量)を調整して、脱血ライン101の断面積を変化させ畄ことにより脱血ライン101を流れる脱血流量を調整する構成とされている。
また、送血レギュレータ220は、操作部221と、クランパ222を備え、送血レギュレータ220と同様の構成とされている。
遠心ポンプ110は、上述のよいに、遠心ポンプ本体111と、制御部(遠心ポンプ制御装置)120と、を備えている。
遠心ポンプ本体111は、例えば、ACサーボモータ又はDCサーボモータによりインペラ羽根を回転させて、リザーバ102に貯留された血液を、血液ライン103を介して吸引し、第1の送血ライン104を介して人工肺105に送血する構成とされている。
また、遠心ポンプ本体111は、制御部120から出力される制御信号により駆動回転数が増減されて送血するようになっている。
次に、図2を参照して、制御部120の概略構成について説明する。
図2は、第1実施形態に係る制御部(遠心ポンプ制御装置)120の概略構成を説明するブロック図である。
制御部(遠心ポンプ制御装置)120は、図2に示すように、例えば、目標送血流量設定部150と、回転数調整部(操作信号入力器)160と、送血制御モード切換部170と、回転数記憶部180と、送血流量表示部190とを備えている。また、制御部120は、送血流量センサ107と、遠心ポンプ本体111に接続されている。
また、制御部120は、送血制御モード切換部170によって、遠心ポンプ本体120の回転駆動を、手動操作による回転数制御モードと、自動運転による送血流量制御モードに切換えすることが可能とされている。
なお、制御部120の構成は任意に設定することが可能である。
また、制御部120は、図2に示すように、例えば、送血流量信号受付部121と、送血流量算出部122と、設定送血流量信号受付部123と、目標送血流量算出部124と、回転数調整信号受付部125と、送血制御切換設定部126と、送血流量差算出部127と、補正量算出部128と、遠心ポンプ制御量算出部129と、遠心ポンプ制御部130と、を備えている。
目標送血流量設定部150は、遠心ポンプ本体111が、送血流量モードにおいて自動運転で送血する際に目標とする送血流量(目標送血流量)を設定するための送血流量設定信号を入力する。目標送血流量設定部150の構成は任意に設定することが可能であり、この実施形態では、例えば、エンコーダにより構成されている。なお、例えば、アナログボリューム(可変抵抗器)やテンキー等のデジタルスイッチにより構成してもよい。
回転数調整部(操作信号入力器)160は、操作者が送血流量を確認しながら、送血流量を目標とする送血流量(以下、目標送血流量という場合がある)に近づけるために操作する。
この実施形態において、回転数調整部(操作信号入力器)160は、例えば、回転角度の変位量に応じて操作量が調整可能なエンコーダ等により構成されている。
エンコーダは、任意の周方向位置(位置)に位置されたつまみを用いて、操作を開始した時の周方向位置を基準として、つまみを回転させた回転角度の変位量に応じてパルス信号を出力して、このパルス信号のカウント数が増減することにより、操作開始位置に対する操作量の増減を出力するようになっている。
送血制御モード切換部170は、遠心ポンプ本体111の送血制御モード(送血流量制御モード、回転数制御モード)を指示するものであり、例えば、二者択一のスイッチを備えている。
なお、送血制御モード切換部170は、例えば、手動による切換えに換えて、タイマーによるカウントアップや人工心肺装置100の状況に応じたパラメータ(例えば、異常を検出するためのセンサ等が検出した信号等)によって、送血制御モードを切換える構成とされていてもよい。
回転数記憶部180は、例えば、外部メモリ等により構成されている。そして、回転数記憶部180は、送血流量制御モードにおける遠心ポンプ111の最新の駆動回転数を逐次記憶するようになっている。
送血流量表示部190は、例えば、また、この実施形態では、例えば、送血制御モード(送血流量制御モード、回転数制御モード)、送血流量制御モードにおける目標送血流量、現在の送血流量、送血流量差、遠心ポンプ本体111の現在の駆動回転数(制御量)、駆動回転数の変動速度(増減速度)、を表示して、送血に関する情報を操作者に知らせる。
なお、送血流量表示部190を設けるかどうかは任意に設定することが可能であり、表示項目についても任意に設定することができる。また、送血流量モードにおける制御パターンを表示する構成としてもよい。
送血流量信号受付部121は、送血流量センサ(送血流量測定手段)107と接続されていて、送血流量センサ107から送られた送血流量信号(送血流速;送血流量パラメータ信号)を受け取り、送血流量算出部122に出力する。
送血流量算出部122は、送血流量信号受付部121から送られた送血流量信号に基づいて送血流量を算出する。具体的には、例えば、送血流量信号から算出した送血流速(流量パラメータ)と、第1の送血ライン104の流路断面積と、を乗じて送血流量を算出する構成とされている。
また、送血流量算出部122は、送血流量差算出部127、及び送血流量表示部190に、算出した送血流量を出力する。
設定送血流量信号受付部123は、目標送血流量設定部150と接続されていて、目標送血流量設定部150から送られた設定送血流量信号(目標とする送血流量の設定値)を受け取り、目標送血流量算出部124に出力する。
目標送血流量算出部124は、設定送血流量信号受付部123から送られた設定送血流量信号に基づいて、目標送血流量(目標とする送血流量)を算出するようになっている。
また、目標送血流量算出部124は、算出した目標送血流量を送血流量差算出部127と、遠心ポンプ制御量算出部129に出力する。
回転数調整信号受付部125は、回転数調整部160と接続されている。
また、回転数調整信号受付部125は、回転数調整部160から送られた回転数調整信号(回転数の増減量)を受け取り、遠心ポンプ制御量算出部129、回転数記憶部180、送血流量表示部190に出力する。
送血制御切換設定部126は、送血制御モード切換部170と接続されている。
また、送血制御切換設定部126は、送血制御モード切換部170から送られた送血制御切換信号を受け取り、送血制御モード(送血流量制御モード、回転数制御モード)を設定する。そして、制御モード設定信号を遠心ポンプ制御量算出部129に出力する。
送血制御切換設定部126における送血制御モードの設定は、例えば、図3に示す手順で行われる。
〔送血制御モード切換手順〕
以下、図3を参照して、1実施形態に係る遠心ポンプの送血制御モード切換手順の一例について説明する。図3は、第1実施形態に係る遠心ポンプの送血制御モード切換手順を説明するフローチャートである。
(1)まず、送血制御切換設定部126は、受け取った送血制御切換信号により、送血制御モード切換部が回転数制御モードかどうかを判断する(S101)。
送血制御モードが回転数制御モードである場合(S101:Yes)はS103に移行し、送血制御モードが回転数制御モードでない場合(S101:No)はS102に移行する。
(2)送血制御切換設定部126は、制御モードとして送血流量制御モードを設定する(S102)。
(3)送血制御切換設定部126は、制御モードとして回転数制御モードを設定する(S103)。
上記S101からS103の処理は、遠心ポンプ110が回転駆動されている間、所定の周期で実施する。
送血流量差算出部127は、送血流量算出部122から受け取った送血流量と目標送血流量算出部124から受け取った目標送血流量に基づいて、送血流量差(目標送血流量と送血流量の差(=目標送血流量−送血流量))を算出する。
また、送血流量差算出部127は、算出した送血流量差を遠心ポンプ制御量算出部129、送血流量表示部190に出力する。
制御パターン設定部128は、送血流量差算出部127から受け取った送血流量差信号に基づいて制御パターンを設定する。
この実施形態において、制御パターンは、送血流量制御モードにおいて設定され、例えば、第1制御パターン(制御パターン1)、第2制御パターン(制御パターン2)、第3制御パターン(制御パターン3)を設定する構成とされている。
制御パターン設定部128は、例えば、設定送血流量差K1≧送血流量差≧設定送血流量差K1である場合に制御パターン1(微調整)を設定し、送血流量差<設定送血流量差K2である場合に送血流量を高速で増加させ制御パターン2(粗調整1)を設定し、送血流量差>設定送血流量差K1である場合に送血流量を高速で減少させ制御パターン3(粗調整2)を設定する。
ここで、第1設定送血流量差K1、第2設定送血流量差K2は(送血流量−目標送血流量)と対比される送血流量差であり、第1設定送血流量差K1は正、第2設定送血流量差K2は負の値である。
第1制御パターンは、例えば、送血流量を微調整で目標送血流量に近づける制御パターンであり、予め設定した増減速度(駆動回転数を変動する速度)で、遠心ポンプ本体111の駆動回転数を増減する。
第2制御パターンは、例えば、予め設定した第1制御パターンよりも高速な粗調整1で、遠心ポンプ本体111の駆動回転数を増加させて、目標送血流量に近づける制御パターンである。
第3制御パターンは、例えば、予め設定した第1制御パターンよりも高速な粗調整2で、遠心ポンプ本体111の駆動回転数を減少させて、目標送血流量に近づける制御パターンである。
制御パターン設定部128における制御パターンの設定は、例えば、図4に示す手順で行われる。
〔制御モードの設定〕
(1)まず、制御パターン設定部126は、図4に示すように、送血流量差算出部127から送られた送血流量差信号を受け取る。そして、送血流量差>第1設定送血流量差K1であるかどうかを判断する(S201)。
送血流量差>第1設定送血流量差K1でない場合(S201:No)はS202に移行し、送血流量差>第1設定送血流量差K1である場合(S201:Yes)はS205に移行する。
(2)次に、制御パターン設定部126は、送血流量差<第2設定送血流量差K2であるかどうかを判断する(S202)。
送血流量差<第2設定送血流量差K2でない場合(S202:No)はS203に移行し、送血流量差<第2設定送血流量差K2である場合(S202:Yes)はS204に移行する。
(3)制御パターン設定部126は、制御パターンを第1制御パターン(微調整)に設定する(S203)。
(4)制御パターン設定部126は、制御パターンを第2制御パターン(粗調整1、送血流量を高速で増加)に設定する(S204)。
(5)制御パターン設定部126は、制御パターンを第3制御パターン(粗調整2、送血流量を高速で減少)に設定する(S205)。
制御パターン設定部126は、上記S201〜S205の処理を、送血流量差算出部127から送血流量差信号が送られるごとに繰り返して実施する。
遠心ポンプ制御量算出部129は、例えば、目標送血流量算出部124から受け取った目標送血流量信号、回転数調整信号受付部125から受け取った回転数調整信号、制御モード設定部126から受け取った制御モード設定信号、送血流量差算出部127から受け取った送血流量差信号、制御パターン設定部128から受け取った制御パターン設定信号、回転数記憶部180から受け取った回転数記憶信号、に基づいて、遠心ポンプ111に出力する制御量を算出する。そして、遠心ポンプ制御量算出部129は、算出した遠心ポンプ制御量を、遠心ポンプ制御部130に出力する。
ここで、遠心ポンプ制御量算出部129は、例えば、送血制御切換設定部126から受け取った制御モード設定信号が送血流量制御モードである場合は、回転数調整信号受付部125から送られた回転数調整信号を受け付けずに、送血流量制御を実施する。
遠心ポンプ制御量算出部129は、例えば、送血流量制御モードにおける遠心ポンプ制御量を、目標送血流量算出部124から受け取った目標送血流量信号と、送血流量差算出部127から受け取った送血流量差信号と、制御モード設定部126から受け取った制御モード設定信号と、制御パターン設定部128から受け取った制御パターン設定信号に基づいて算出する。
また、遠心ポンプ制御量算出部129は、例えば、回転数制御モードにおける遠心ポンプ制御量を、回転数調整信号受付部125から受け取った回転数調整信号と、回転数記憶部180から受け取った回転数記憶信号に基づいて算出する。
遠心ポンプ制御量算出部129は、血流量制御モードにおける遠心ポンプ制御量を、例えば、図5に示す手順で算出する。
以下、図5を参照して、送血流量制御モードにおける遠心ポンプ制御量算出手順の概略について説明する。図5は、第1実施形態に係る遠心ポンプの送血流量制御モードにおける遠心ポンプ制御量算出手順の一例を説明するフローチャートである。
〔送血流量制御モードにおける遠心ポンプ制御量算出手順〕
以下、図5を参照して、送血流量制御モードにおける遠心ポンプ制御量算出手順の概略について説明する。図5は、第1実施形態に係る遠心ポンプの送血流量制御モードにおける遠心ポンプ制御量算出手順を説明するフローチャートである。
(1)まず、遠心ポンプ制御量算出部129は、目標送血流量算出部124から目標送血流量信号を受け取る(S301)。
(2)次いで、遠心ポンプ制御量算出部129は、送血流量差算出部124から送血流量差信号を受け取る(S302)。
(3)次に、遠心ポンプ制御量算出部129は、制御パターン設定部128から適用される制御パターンを受け取る(S303)。
(4)次いで、遠心ポンプ制御量算出部129は、目標送血流量算出部124から受け取った目標送血流量と、送血流量差算出部124から受け取った送血流量差と、制御パターン設定部128から受け取った制御パターンに基づいて、遠心ポンプ制御量を算出する(S304)。
(5)次に、遠心ポンプ制御量算出部129は、S304で算出した遠心ポンプ制御量(駆動回転数信号)を遠心ポンプ制御部130に出力する(305)。
(6)次いで、遠心ポンプ制御量算出部129は、S304で算出した遠心ポンプ制御量(駆動回転数)を、回転数データとして回転数記憶部180に出力して記憶させる(306)。
上記S301からS306の処理は、遠心ポンプ110が送血流量制御モードで回転駆動されている間、所定の周期で実施する。
遠心ポンプ制御量算出部129は、回転数制御モードにおける遠心ポンプ制御量を、例えば、図6に示す手順で算出する。
以下、図6を参照して、回転数制御モードにおける遠心ポンプ制御量算出手順の概略について説明する。図6は、第1実施形態に係る遠心ポンプの回転数制御モードにおける遠心ポンプ制御量算出手順の一例を説明するフローチャートである。
〔回転数制御モードにおける遠心ポンプ制御量算出手順〕
(1)まず、遠心ポンプ制御量算出部129は、回転数記憶部180に回転数記憶データがあるかどうかを判断する(S401)。回転数記憶データがある場合(S401:Yes)はS402に移行し、回転数記憶データがない場合(S401:No)はS404に移行する。
(2)次に、遠心ポンプ制御量算出部129は、回転数記憶部180から回転数記憶データを読み取る(S402)。
(3)回転数記憶部180から読み取った回転数記憶データを遠心ポンプ制御量を算出する際の基準に設定する(S403)。
S403を実行したらS405に移行する。
(4)「ゼロ」を遠心ポンプ制御量を算出する際の基準に設定する(S404)。
S404を実行したらS405に移行する。
(5)次に、遠心ポンプ制御量算出部129は、回転数調整信号受付部125から回転数調整信号を受取る(S405)。
(6)次いで、遠心ポンプ制御量算出部129は、受取った回転数調整信号に基づいて遠心ポンプ制御量を算出する(S406)。
遠心ポンプ制御量は、例えば、回転数記憶部180から受け取った回転数記憶データに、回転数調整信号受付部125から受け取った回転数調整信号(変動量)を加算(増減)して算出する。
上記S401〜S406の処理を、回転数制御モードで駆動される間、所定の周期で繰り返して実行する。
第1実施形態に係る遠心ポンプ110、遠心ポンプ制御装置120、遠心ポンプ制御方法によれば、送血流量制御モードにおいて、送血流量差の大きさに基づいて算出した送血ポンプ制御量に基づいて遠心ポンプ本体111を回転駆動するので、送血流量制御において、送血流量がオーバーシュートするのを抑制しつつ送血流量を短時間で目標送血流量に近づけること送血流量を短時間で近づけることができる。
その結果、遠心ポンプを備えた血液循環装置において安定した送血制御を行うことができる。
第1実施形態に係る遠心ポンプ110、遠心ポンプ制御装置120、遠心ポンプ制御方法によれば、送血流量差が設定した送血流量差より大きくなった場合に、遠心ポンプ本体111に対する駆動回転数の変動速度を大きくするので、簡単な構成により安定した送血流量制御を実現することができる。
第1実施形態に係る遠心ポンプ110、遠心ポンプ制御装置120、遠心ポンプ制御方法によれば、遠心ポンプ本体111の送血流量制御モードを、送血流量制御モードから回転数制御モードに切換えた際に、操作開始位置からの変位量と操作開始位置から変位した時間と、の少なくともいずれかに基づいて操作信号を出力する回転数調整部(操作信号入力器)160を用いて、遠心ポンプ本体111の送血流量制御モードにおける駆動回転数を基準として、遠心ポンプ本体111の駆動回転数を増減するので、送血流量制御モードにおける遠心ポンプ本体111の駆動回転数に関わりなく、回転数制御モードにスムースに切換えることができる。また、回転数制御における遠心ポンプ本体111の回転駆動を安定して調整することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
例えば、上記実施形態においては、遠心ポンプ制御装置120が、送血流量制御モードと、回転数制御モードと、を備える場合について説明したが、例えば、送血流量制御モードのみを備える構成としてもよい。また、送血流量制御モード、回転数制御モード、に加えて他の送血制御モード(例えば、送血流量を脱血流量と連動させる連動送血制御モード)を備える構成としてもよい。
例えば、上記実施形態においては、送血制御切換部170を手動で操作することにより、送血流量制御モードから回転数制御モードに切換えられる場合について説明したが、例えば、送血制御切換部170が、タイマーや、外部から人工心肺装置100における状況に基づくパラメータ等を検出して自動で切り換わる構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、遠心ポンプ制御部120が、送血流量制御モードにおいて、送血流量差の大きさに基づいて駆動回転数の変動速度を調整する場合について説明したが、送血流量制御モードにおける送血制御を上記構成とするかどうか任意に設定することが可能である。
また、上記実施形態においては、遠心ポンプ制御部120が、操作開始位置からの変位量と、操作開始位置から変位した時間と、の少なくともいずれかに基づいて操作信号を出力する操作信号入力器を用いる場合について説明したが、操作信号入力部の構成については任意に設定することが可能であり、他の構成の操作信号入力器を適用してもよい。
また、上記実施形態においては、回転数調整部160として、エンコーダからなる操作信号入力器を用いる場合について説明したが、エンコーダに換えて、ジョイスティック等の操作量入力器を用いてもよいし、他の種々の操作量入力器を用いることが可能である。
また、上記実施形態においては、目標送血流量設定部150、回転数調整部160が別々である場合について説明したが、例えば、目標送血流量設定部150、回転数調整部160を、ともにエンコーダ等の、操作を開始したときの位置を基準として操作量を出力可能な操作信号入力器で構成する場合、目標送血流量設定部150と回転数調整部160を兼用する構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、送血流量制御モードにおいて、設定送血流量差K1≧送血流量差≧設定送血流量差K1である場合に制御パターン1(微調整)を設定し、送血流量差<設定送血流量差K2である場合に送血流量を高速で増加させ制御パターン2(粗調整1)を設定し、送血流量差>設定送血流量差K1である場合に送血流量を高速で減少させ制御パターン3(粗調整2)を設定する場合について説明したが、送血流量制御モードにおける送血流量差の大きさに基づく送血制御は任意に設定することが可能である。例えば、制御パターン1、制御パターン2のいずれか一方、又は双方に複数の設定送血流量差を設定して複数に分割してもよい。
また、例えば、送血流量差を予め設定した演算式に代入して算出した変動速度によって駆動回転数を増減させてもよいし、また、血液循環装置の状態に応じて送血流量差に基づいて算出される変動速度によって駆動回転数を増減させてもよい。
また、送血流量制御モードにおいて、送血流量差の大きさに基づく送血制御に係る構成を備えるかどうかは任意に設定することが可能である。
また、上記実施形態においては、外部メモリからなる回転数記憶部180を備える場合について説明したが、回転数記憶部180の構成、配置、回転数記憶部180を備えるかどうかについては任意に設定することができる。
また、上記実施形態においては、送血流量センサ107として、超音波センサを用いる場合について説明したが、超音波センサに代えて、レーザ、赤外線等を用いた周知の種々の流量測定手段を用いてもよい。
また、上記実施形態においては、血液循環装置が人工心肺装置100である場合について説明したが、血液循環装置の構成、用途については任意に設定することが可能であり、例えば、補助循環装置に適用してもよい。
また、上記実施形態においては、図2に制御部120の概略構成を示すブロック図の一例を示したが、制御部120の構成は任意に設定することが可能であり、図2に示したブロック図以外の構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、図3〜図6に遠心ポンプ100を制御するためのフローチャートの概略構成の例を説明したが、上記フローチャート以外の方法(アルゴリズム)を用いて制御してもよい。
この発明に係る遠心ポンプ制御装置、遠心ポンプ及び遠心ポンプ制御方法によれば、血液循環装置において、安定して送血制御することができるので、産業上利用可能である。
P 患者(人体)
100 人工心肺装置(血液循環装置)
107 送血流量センサ(送血流量測定手段)
110 遠心ポンプ
111 遠心ポンプ本体
120 制御部(遠心ポンプ制御装置)
150 目標送血流量設定部
160 回転数調整部(操作信号入力器)
170 送血制御モード切換部
180 回転数記憶部

Claims (8)

  1. 血液循環装置に用いられる遠心ポンプにおいて、遠心ポンプ本体の回転駆動を制御する遠心ポンプ制御装置であって、
    前記遠心ポンプ本体に出力する制御量を算出する制御量算出部を備え、
    前記制御量算出部は、
    前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を増減することにより前記血液循環装置における送血流量を設定された目標送血流量に近づける送血流量制御モードを備え、
    前記送血流量制御モードにおいて、前記送血流量と前記目標送血流量とから算出される送血流量差の大きさに基づいて、前記遠心ポンプ本体に対する駆動回転数の変動速度を制御する
    ことを特徴とする遠心ポンプ制御装置。
  2. 請求項1に記載の遠心ポンプ制御装置であって、
    前記制御量算出部は、
    前記送血流量差が、設定した送血流量差より大きくなった場合に、
    前記遠心ポンプ本体に対する駆動回転数の変動速度を大きくする
    ことを特徴とする遠心ポンプ制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の遠心ポンプ制御装置であって、
    送血制御モード切換部と、
    操作開始位置からの変位量と、操作開始位置から変位した時間と、の少なくともいずれかに基づいて操作信号を出力する操作信号入力器と、
    を備え、
    前記制御量算出部は、
    前記操作信号入力器から入力された操作信号に基づいて、前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を調整する回転数制御モード
    を備え、
    前記送血制御モード切換部によって、前記送血流量制御モードから前記回転数制御モードに切換えられた際に、
    前記遠心ポンプ本体の前記送血流量制御モードにおける駆動回転数を基準として、前記操作信号入力器から入力された操作信号に基づいて前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を増減する
    ことを特徴とする遠心ポンプ制御装置。
  4. 血液循環装置に用いられる遠心ポンプにおいて、遠心ポンプ本体の回転駆動を制御する遠心ポンプ制御装置であって、
    前記遠心ポンプ本体に出力する制御量を算出する制御量算出部と、
    送血制御モード切換部と、
    操作開始位置からの変位量と、操作開始位置から変位した時間と、の少なくともいずれかに基づいて操作信号を出力する操作信号入力器と、
    を備え、
    送血制御モード切換部によって、
    前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を増減することにより前記血液循環装置における送血流量を、設定された目標送血流量に近づける送血流量制御モードから、前記操作信号入力器から入力された操作信号に基づいて、前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を調整する回転数制御モードに、切換えられた際に、
    前記制御量算出部は、
    前記遠心ポンプ本体の前記送血流量制御モードにおける駆動回転数を基準として、前記操作信号入力器から入力された操作信号により前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を増減する
    ことを特徴とする遠心ポンプ制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の遠心ポンプ制御装置と、前記遠心ポンプ本体と、を備えることを特徴とする遠心ポンプ。
  6. 血液循環装置に用いられる遠心ポンプにおいて、遠心ポンプ本体の回転駆動を制御する遠心ポンプ制御方法であって、
    前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を増減することにより前記血液循環装置における送血流量を設定された目標送血流量に近づける送血流量制御モードにおいて、前記送血流量と前記目標送血流量とから算出される送血流量差の大きさに基づいて、前記遠心ポンプ本体に対する駆動回転数の変動速度を制御する
    ことを特徴とする遠心ポンプ制御方法。
  7. 請求項6に記載の遠心ポンプ制御方法であって、
    前記送血流量差が、設定した送血流量差より拡大した場合に、前記遠心ポンプ本体に対する駆動回転数の変動速度を大きくすることを特徴とする遠心ポンプ制御方法。
  8. 血液循環装置に用いられる遠心ポンプにおいて、遠心ポンプ本体の回転駆動を制御する遠心ポンプ制御方法であって、
    前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を増減することにより前記血液循環装置における送血流量を設定された目標送血流量に近づける送血流量制御モードから、操作信号入力器から入力された操作信号に基づいて、前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を調整する回転数制御モードに、切換えた際に、前記回転数制御モードにおいて、操作開始位置からの変位量と、操作開始位置から変位した時間と、の少なくともいずれかに基づいて操作信号を出力する操作信号入力器を用いて、前記遠心ポンプ本体の前記送血流量制御モードにおける駆動回転数を基準として、前記操作信号入力器から入力された操作信号により前記遠心ポンプ本体の駆動回転数を増減する
    ことを特徴とする遠心ポンプ制御方法。
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