JP5049260B2 - 有効送出割合の決定方法及び装置又は蠕動ポンプの速度調節方法及び装置 - Google Patents

有効送出割合の決定方法及び装置又は蠕動ポンプの速度調節方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、弾性ホース管に液体を送出する蠕動ポンプの有効送出割合の決定方法及び装置に関する。更に、本発明は、弾性ホース管に液体を送出する蠕動ポンプの速度調節方法及び装置に関する。
医療技術においては、蠕動又は咬合ポンプが、無菌性の理由から好まれて使用されている。蠕動ポンプとしては、様々なデザインのものが知られている。それらのデザインのひとつには、ローラーポンプがある。全ての蠕動ポンプには、送出される液体が流れる弾性ホース管をポンプに挿入するという共通した事実がある。
公知の体外血液処理装置は、医療技術における蠕動ポンプの活用の特定分野であり、例えば、血液透析装置、血液ろ過装置、及び血液透析ろ過装置を含む。
医療技術における蠕動ポンプ、例えば体外血液処理装置の送出精度に対しては高い要求がある。蠕動ポンプの有効送出割合は、実際にはポンプのプリセット公称速度で調節されるが、多くの要因に依存するのが欠点である。従って、ポンプの公称速度からは、その有効送出割合について結論を直ちに引き出すことができない。
ホース管の性質は、蠕動ポンプの送出割合を左右する主な要因の一つである。弾性ホースの変形は、ポンプの送出割合に変化をもたらすことは実際に示されている。
DE19747254C2には、弾性ホース管における非侵襲的内圧測定方法について記載されている。当該公報は、時間とともにホース管の性質が変化することを指摘している。
US6,691,047から体外血液処理装置用蠕動ポンプの較正方法が知られており、かかる方法によれば、処理の過程でポンプ上流の圧力を予測することが可能なように、ホース管における圧力を血液処理開始前にポンプ上流で測定する。ポンプは、先に測定された圧力の平均値と一致する圧力に較正される。
US4,715,786は、蠕動ポンプの較正方法について説明しているが、送出割合の時間に対する依存を考慮していない。
WO99/23386は、ポンプ上流のホース管における圧力の関数としての蠕動ポンプの速度の制御方法について記載している。その制御は、ホース管及びポンプの物理的性質に基づいて行うが、この場合も時間に対する依存を考慮していない。
US5,733,257から蠕動ポンプの較正方法が知られているが、プリセット継続期間が過ぎるまで較正を行わないので、送出割合の時間に対する依存が無効とされている。この継続期間の経過後の送出割合は、もはや時間とともに変化しないと考えられている。
EP0513421A1に記載されている体外血液処理中の血流決定方法は、同様に、ポンプの稼動時間に対する送出割合の時間に関連した変化を考慮していない。
独国特許19747254号 米国特許第6691047号 米国特許第4715786号 国際公開第99/23386号 米国特許第5733257号 欧州特許出願公開第0513421号
本発明の根底にある課題は、高精度の蠕動ポンプの有効送出割合の決定方法及び装置を提供することである。更に、本発明の課題は、有効送出割合を所望の送出割合に適合させるために、高精度の蠕動ポンプの速度調節方法及び装置を提供することである。
本発明によれば、これらの課題は、特許請求の範囲1、5、9、及び20に規定された特徴によって解決される。本発明の有利な実施形態は、下位クレームの主題である。
本発明に係る蠕動ポンプの有効送出割合の決定方法及び装置は、特に良好な精度を達成するため、有効送出割合を、ポンプの公称速度及びポンプ上流のホース管における圧力に基づいて行うだけでなく、ポンプの稼動時間に応じて行うことに基礎をおく。
好適な実施形態では、ポンプのプリセットストローク容量及びポンプの公称速度の積が、有効送出割合を決定するために補正関数によって補正される。当該補正関数は、稼動時間及びポンプ上流のホース管における圧力に対するポンプのストローク容量によって表される。常圧で稼働されるポンプのプリセットストローク容量は、ポンプの機械的寸法、例えばその半径やその長さ等、及びホース管の寸法によって決定される。
補正関数としては、ポンプの稼動時間に対する公称送出割合の相対的減少を表す一つ以上のパラメータを有する多項式及びポンプ上流のホース管における圧力に対する公称送出割合の相対的減少を表す一つ以上のパラメータを有する多項式が立てられることが好ましい。多項式次数は、指数を加算することによって増大され、又はパラメータをゼロにすることによって減少させることができる。個体変数の独立性も取り除くことができるが、一つの変数のパラメータは他の変数に依存する。
それらのパラメータを有する補正関数は、本質的にポンプセグメントの特性である。ストローク容量及びパラメータは、このように試験において確認でき、ポンプのユーザのために予め選択することができる。同じことが、プリセットストローク容量に当てはまる。
本発明に係る有効送出割合の決定装置は、ポンプ上流のホース管における圧力を測定する手段、ポンプの公称速度を決定する手段、及びポンプの稼動時間に応じたポンプの公称速度及びポンプ上流のホース管における圧力に基づきポンプの有効送出割合を計算する手段を有している。
好適な実施形態では、有効送出割合を計算する手段が、プリセットストローク容量にポンプの公称速度を乗じる手段、及びストローク容量及び公称速度の積を補正する手段を備える。補正手段は、演算ユニットとして構成できる。例えば、所要の計算は、コンピュータによって行うことができる。
本発明に係る弾性ホース管に液体を送出する蠕動ポンプの速度調節方法及び装置は、所望の送出割合へのポンプの有効送出割合の適合を、ポンプの公称速度及びポンプ上流のホース管における圧力に基づいて行うだけでなく、ポンプの稼動時間に応じて行う。
原則として、本発明に係る方法及び装置によって、ポンプの公称速度での予想される有効送出割合を決定することが可能であり、有効送出割合を所望の送出割合と比較することができる。有効送出割合が所望の送出割合よりも低い場合は、有効送出割合が所望の送出割合に一致するまでポンプの速度を上げる。有効送出割合を測定せずに有効送出割合を決定するために、本発明に係る方法及び装置によって、設定値と実際の値の比較が可能である。
本発明の好適な実施形態においては、所望の送出割合に対するポンプの有効送出割合の適合を、まず初期補正ステップにおいて行う。有効送出割合の大部分は、この補正ステップの実行後に所望の送出割合に一致すると仮定されている。初期補正ステップの実行後、ポンプの送出割合の残留偏差は、制御によって取り除くことが好ましい。ポンプの調整は、反復的な補正ステップを継続的に行うことが好ましい。
有効送出割合を所望の送出割合に適合するためにポンプを稼働する際の新たな速度は、初期補正ステップにおいて、補正ステップ前に調節されたポンプの公称速度に補正係数を乗じることによって計算される。
補正係数を決定するために、好ましくはポンプをプリセット速度で運転し、プリセット速度で確定された圧力を、ポンプ上流のホース管において測定する。ホース管における圧力を決定するためにポンプを稼働する際のプリセット速度は、方程式に従ってシンプルに計算することができる。
補正係数は、ポンプ上流のホース管においてプリセット速度で確定される測定圧力から、好ましくは、ポンプ上流でのホース管における圧力以外、ポンプの稼動時間に対する送出割合の相対的減少を表す一つ以上のパラメータを含み、且つポンプ上流のホース管における圧力に対する送出割合の相対的減少を表す一つ以上のパラメータを含む式に従って計算する。
ポンプ上流のホース管における圧力と補正係数の関係を表す式は、原則として、リアルタイムで解くことができる。しかしながら、圧力及び補正係数の値の各対をメモリに格納して、式を解かずに、データへのアクセスをリアルタイムで可能にすることが好ましい。従って、補正係数の決定のためのハードウェア及びソフトウェアに対する費用を削減することができる。
初期補正ステップは、ポンプの始動又は新たな設定送出割合の調整後に行われる。更なる補正ステップでは、所望の送出割合からのポンプの有効送出割合のずれに対して、継続的に補正を行う。この必須の補正は、初期補正ステップにおいて達成される。より小さなずれのみが、以下の制御において一般的に取り除かれる。
例えば初期開始値に対する最高速度又は送出割合は、ポンプの送出割合の調整において、上限値として考慮することができる。ポンプ上流の圧力の量に対する上限値を提供することもできる。もし個々の大きさが上限値に達すれば、このことは、有効送出割合がもはや所望の送出割合に適合できないという事実の表れとして利用することができる。この場合、送出割合におけるずれに対するユーザの注意を促す視覚的及び/又は聴覚的警報を発することが可能である。
原則として、送出割合におけるずれの量がプリセット下限値を上回っている場合にのみ、その調整は行われるべきである。例えば、所望の送出割合に対する有効送出割合の更なる適合は、1パーセント未満の送出割合のずれの場合、概して必要ない。
有利な実施形態では、ポンプのプリセットストローク容量及び個々のパラメータを、様々なホースシステムの補正係数を決定するために利用可能なように準備しておき、適したストローク容量及びそれぞれのパラメータを、ホースシステムの選択に対してプリセットすることができる。
更に、本発明は、所望の送出割合で正確に弾性ホース管に液体を送出することができるように、蠕動ポンプの有効送出割合の決定装置及び/又は蠕動ポンプの速度調節装置を有する血液処理装置に関する。
以下、本発明の種々の実施例を、図面を参照することによって詳細に説明する。
図1は、極めて簡略化された概略図であり、体外血液処理装置、例えば、体外血液回路1及び透析液回路2を備えた血液透析装置の主要コンポーネントを示している。透析液は、透析液源3から透析液供給ライン4を通って、半透膜6によって透析液室5と血液室7に分割されたダイアライザ8の透析液室5に流れ込む一方、ダイアライザ8の透析液室5から透析液排出ライン9を介してドレイン10に流れ出る。透析液ポンプ11は透析液排出ライン9に配置される。
患者の血液は、血液供給ライン12を介してダイアライザ8の血液室7に流れ込み、血液室7から血液排出ライン13を介して患者に流れ戻る。血液ポンプ14は血液供給ライン12に配置される。透析液ポンプ11及び血液ポンプ14は、双方とも蠕動ポンプであり、特にローラーポンプである。血液供給及び排出ライン12及び13及び透析液供給及び排出ライン4及び9は、ポンプに挿入される合成樹脂製の弾性ホース管であり、特に血液側において一回使用の使い捨てとして利用可能である。しかしながら、ホースは、カセットのようなモジュールの一部とし、そこからホース側ポンプセグメントがループ状に突き出るようにすることも可能である。
血液処理装置は、制御ライン16及び17を介して血液ポンプ14及び透析液ポンプ11に接続される制御ユニット15を備えている。透析装置は、データライン19を介して制御ユニット15と通信する演算ユニット18を更に備えている。
血液透析装置は、その他のコンポーネントも有しており、それらは当業者に一般的に知られており、より明瞭にする目的で表示しない。
以下、本発明に係る血液ポンプ14の有効送出割合の決定装置及び方法、及び血液ポンプの速度調節装置及び方法を詳細に説明する。対応する装置は、透析液ポンプ11にも提供することが可能である。
本発明は、血液ポンプに挿入される各ホース管12を有する血液ポンプ14の性質が、以下の通りに表されるということに基礎をおく。
血液ポンプ14の有効血流量Qb,istは、以下の式
Figure 0005049260
に従って計算される。
ここで、nは、血液ポンプのロータ速度[1/分]であり、
は、血液ポンプの1回転のストローク容量である[ml]。
血液ポンプ14のストローク容量Vは、血液ポンプ及びホースの機械的寸法r[mm]、血液ポンプの稼動時間t[h]、及び血液ポンプ上流の血液供給ライン12における圧力Part[mmHg]の関数
Figure 0005049260
として仮定できる。
ここで、rは、血液ポンプの機械的寸法及び公差[mm]であり、
tは、血液ポンプの稼動時間[h]であり、
artは、血液ポンプの入り口での圧力[mmHg]である。
ポンプの稼動時間以外、特に、その速度又はサイクル数は、実際に関係し、ポンプセグメントの負荷に正比例し、ホースの塑性に寄与する。しかしながら、一定の送出割合では、この差はあまり関係がない。しかしながら、送出速度が異なる時間で変化する場合は、効果がある。従って、変数tは、稼動時間だけでなく、明瞭な関係におけるパラメータ、例えば、ポンプの累積速度とすることができる。ポンプの稼動時間の代わりに、例えばホールセンサによって決定されるポンプの回転数を考慮することもできる。
ホース管12におけるポンプ上流の圧力Partとポンプの稼動時間tの関数としての血液ポンプのストローク容量は、以下の式
Figure 0005049260
によって表される。
ここで、VS,0(r)は、血液ポンプの入口の圧力がゼロのときのプリセット準備時間t後のストローク容量[ml]であり、
は、稼動時間に対する送出割合の相対的減少を表すパラメータ[%/時間]であり、
及びbは、動脈圧に対する送出割合の相対的減少を表すパラメータ[%/mmHg]である。
ポンプの入口での圧力が0の状態で、血液ポンプのプリセット準備時間t、例えば、5分後のプリセットストローク容量VS,0(r)[ml]は、ポンプ及びホースの機械的寸法によって決定される。
多くのタイプのホースは、式(3)による時間に関連した線形挙動からのずれを示し、数分後の稼動時間では無視できる。それは、プリセットストローク容量VS,0(r)を決定するために、今回、精錬及び試験を実施したものである。短い準備時間のために、この期間の実際のポンプ速度のずれも無視する。しかしながら、原則として、採用された補正係数の時間関連関数の関係より準備期間による効果が必要ない場合は、準備期間による効果なしでプリセットストローク容量VS,0(r)を特定することも可能である。
パラメータaは、稼動時間tに対するポンプの送出割合の相対的減少を表す一方、パラメータb及びbは、圧力に対する送出割合の相対的減少を表す。プリセットストローク容量及び各パラメータは、ホース管とともに使用される血液ポンプの特性の大きさであり、当該大きさは、試験において確認されて、ユーザに利用可能となる。
ポンプの入口での圧力がゼロの状態で、例えば5分のプリセット稼動時間後の公称送出割合(血流)Qb,0[ml/分]は、以下の式
Figure 0005049260
によって得られる。
ポンプが速度nで稼働する場合に予想される血液ポンプの有効送出割合Qb,ist(血流)は、以下の式
Figure 0005049260
によって得られる。
図2は、異なる送出割合Qb,tの血液ポンプ上流の圧力に対する有効送出割合Qb,istの依存を示している。送出割合が動脈圧の増加につれて減少することが明確に見られる。送出割合(血流)がより高くなれば、絶対的減少はより大きくなる。
本発明に係る血液ポンプ14の有効送出割合の決定装置は、圧力センサ20の形で血液ポンプ14上流のホース管12の圧力を測定する手段を備え、その手段は何れにしても公知の血液処理装置に存在する。圧力センサ20は、データライン21を介して制御ユニット15に接続される。更に、制御ユニット15が血液ポンプ14の特定速度をプリセットするために、透析装置の制御ユニット15のコンポーネントである血液ポンプ14の公称速度を決定するための手段が提供される。同じことが、透析液ポンプ11に適用される。
血液ポンプ14の制御ユニット15が特定速度nをプリセットする場合、血液ポンプは、有効送出割合Qb,ist(血流)で血液を送出する。圧力センサ20からの動脈圧の測定値及び制御ユニット15からの血液ポンプ14の速度nは、演算ユニット18で利用できる。更に、ストローク容量VS,0(r)に加えてパラメータa、b、及びbも、演算ユニットで利用できる。これらの経験的に決定された大きさは、データライン23を介して演算ユニット18に接続されたメモリ22に格納される。
演算ユニット18は、血液ポンプ14のプリセット速度nで確定された有効送出割合Qb,ist(血流)を式(5)に従って計算する。有効送出割合が所望の送出割合よりも低いことが予想されるので、制御ユニット15は、有効送出割合が所望の送出割合Qb,sollに一致するまで、血液ポンプ14の速度nを増加する。
以下、ポンプの速度を調節することによって所望の送出割合に対して血液ポンプの有効送出割合を適合させる装置及び方法を、詳細に説明する。
血液ポンプの速度制御は、初期補正ステップから始まるが、ポンプを始動した直後に実行することができる。更なる補正が次に行われるが、それは継続的又は反復的に行うことができる。設定送出割合が変更された場合は、まず初期補正ステップを再び行うが、パラメータtはリセットしない。このようにして、送出割合の変化によって、送出速度に対する時間関連の影響を考慮することもできる。
制御ユニット15は、まず、以下の式
Figure 0005049260
に従って、血液ポンプ14を演算ユニットで計算されるプリセット速度に設定する。
制御ユニットによってプリセットされた速度naltで、動脈圧Part,altは確定され、圧力センサ20によって測定される。
図3は、動脈圧Partの関数として血液ポンプ14の送出割合(血流)Qb,istを示す。予想される有効送出割合Qb,ist,altは、式(5)に従って、測定された圧力Part,altにおいて得られる。初期補正ステップでは、制御ユニット15は、送出変動を補正するために速度nを増加する。
新たな速度nneuのため、動脈圧Part,altをPart,neuに変更する。圧力変化ΔPartは速度変化Δnに比例して固定される。
Figure 0005049260
ここで、xは、補正係数である。
新たな動脈圧Part,neuによって、新たなストローク容量VS,neuが得られる。
Figure 0005049260
新たなストローク容量VS,neuによって、送出割合Qb,ist,zwが、先の速度naltで生じる。
Figure 0005049260
新たな血流の期待値Qb,ist,neuが、新たな速度nneu及び現在のストローク容量VS,neuから、以下の式
Figure 0005049260
によって生じる。ここで、血流の新たな期待値を、設定値Qb,sollと等しくなるように設定する。従って、
Figure 0005049260
式(7)、(8)、及び(9)を式(11)に代入すれば、以下の式
Figure 0005049260
が得られる。
式(6)に従って、式(12)の左辺は、設定値Qb,sollとは無関係に値1を生じる。動脈圧Partの関数としては、補正係数xの定義方程式
Figure 0005049260
が続く。
演算ユニット18は、プリセット速度naltで確認された動脈圧Partから式(13)に従って補正係数xを計算する。補正係数xの決定後、演算ユニット18は、式(11)に従って制御ユニット15によってプリセットされた速度naltに補正係数xを乗じることによって速度nneuを計算し、制御ユニット15は、当該速度nneuを、有効送出割合Qb,ist(効果的な血流)を所望の送出割合Qb,soll(血流)に適合させるために設定する。
稼動時間中に式(13)を解くことは非常に費用のかかることなので、本発明の他の実施形態としては、動脈圧Partと補正係数xの関係を値テーブルに格納する。その値テーブルは、予め編集されてメモリ22に格納されている。この実施形態では、演算ユニット18は、リアルタイムで式(13)を解くことなく、確認された動脈圧Partに属する補正係数xを直接メモリ22から取り出す。
図3は、新たな速度nneuの選択で、新たな動脈圧Part,neuが生じ、その新たな動脈圧Part,neuにおいて、血液ポンプの有効送出割合Qb,ist,neu(血流)が所望の送出割合Qb,soll(血流)と等しくなることを示している。
稼動時間tでは、設定値が、更なる補正無しで、血液ポンプの実行値からそれる。従って、本発明に係る装置は、更なる補正ステップによってポンプ14の速度の継続的制御を提供する。継続的制御の理論的原理を次に説明する。
初期補正ステップは、補正無しで血液ポンプの始動後にのみ実行可能である。初期補正ステップ後は、式(6)をもはや満たさず、補正係数xが、実際の速度nartに対する所望の送出割合Qb,soll(血流)の比率に依存する。
式(12)を式(13)に変形させると、式(12)の左辺の代わりに、以下の式
Figure 0005049260
が定義される。
式(12)を式(14)によって割ると、式(13)と形式的に一致している以下の式
Figure 0005049260
が得られる。
ここで、Part,r=qartは、式(15a)であり、
=x/qは、式(15b)である。
いずれの場合にも式(13)に従って補正係数xを動脈圧Partに割り当てメモリ22に格納されたテーブルを使用可能なように、減補正係数xを、減動脈圧Part,rのために決定する。このために、演算ユニット18は、まず式(14)に従って、減補正係数xと補正係数x間の比率qを計算する。速度naltは、初期補正ステップ後に、制御ユニット15によって即座にプリセットされる速度である。圧力センサ20によって測定された動脈圧Partに係数qを乗じることにより、演算ユニットは、式(15a)に従って減動脈圧Part,rを計算する。演算ユニットは、次に、メモリ22に格納されたテーブルから、減動脈圧Part,rに割り当てられた減補正係数xの値を取り出す。減補正係数x及び係数qを決定した後、演算ユニット18は、制御ユニット15によって設定される速度nneuを、以下の式
Figure 0005049260
から計算する。
制御ユニット15が新たな速度nneuを設定するので、送出速度の実際の値は設定値に再び適合される。次に、反復的な補正ステップが続き、制御ユニット15によって今設定された速度naltにおいてまず係数qが再び計算され、速度naltは先の補正ステップで決定した新たな速度nneuと対応する。
必須の補正は、初期補正ステップにおいて達成される。その結果、原則的に、次に来る制御を省くことも可能である。より小さいずれのみが、通例、継続的な制御において取り除かれ、一反復毎の最大変化量は動脈圧≦150mmHgの2%まで、及び動脈圧≧150mmHgの4%までに制限される。
所望の送出割合で液体を送出するために、血液処理装置の蠕動ポンプの有効送出割合の決定装置及びポンプの速度調節装置共に体外血液処理装置を極めて簡略化された概略図である。 種々の送出割合のポンプの上流圧力の関数としてポンプの有効送出割合を示している。 ポンプの種々の速度のポンプ上流圧力に対するポンプの有効送出割合の依存を示している。

Claims (32)

  1. 弾性ホース管に液体を送出する蠕動ポンプの有効送出割合の決定方法であって、
    前記ポンプ上流のホース管における圧力及び前記ポンプの公称速度を決定し、
    前記ポンプの公称速度及びポンプ上流のホース管における圧力に基づいて有効送出割合を計算し、
    前記有効送出割合の計算は、前記ポンプの一回の稼働の稼動時間に応じ前記ポンプの公称速度及び該公称速度で確定されるポンプ上流のホース管における圧力に基づいて行われ、
    前記有効送出割合が、前記ポンプ上流のホース管における圧力の増加につれて減少する前記有効送出割合の前記圧力に対する依存に基づいて決定され、
    前記決定された有効送出割合が、前記ポンプの稼働時間の増加につれて減少する前記有効送出割合の前記稼働時間に対する依存に基づいて補正されて前記有効送出割合の計算が行われる、
    ことを特徴とする有効送出割合の決定方法。
  2. 請求項1記載の有効送出割合の決定方法であって、
    前記ポンプのストローク容量を前記ポンプの公称速度に乗じ、
    前記ポンプの稼動時間及びポンプ上流のホース管における圧力に対するポンプのストローク容量の依存を表す補正関数によって、前記有効送出割合を決定するために前記ポンプのストローク容量と公称速度との積を補正する、
    ことを特徴とする有効送出割合の決定方法。
  3. 請求項2記載の有効送出割合の決定方法であって、
    前記補正関数として、前記ポンプの稼動時間に対する公称送出割合の相対的減少を表す一つ以上のパラメータを有する多項式及び前記ポンプ上流のホース管における圧力に対する公称送出割合の相対的減少を表す一つ以上のパラメータを有する多項式を立てる、
    ことを特徴とする有効送出割合の決定方法。
  4. 請求項3記載の有効送出割合の決定方法であって、
    前記多項式は、以下の式
    Figure 0005049260
    によって表され、
    S,0(r)は、血液ポンプの入口での圧力がゼロの状態での特定の稼動時間後のストローク容量[ml]であり、
    は、前記稼動時間に対する送出割合の相対的減少を表すパラメータ[%/h]であり、
    及びbは、動脈圧に対する前記送出割合の相対的減少を表すパラメータ[%/mmHg]であり、
    art は、血液ポンプの入り口での圧力[mmHg]である、
    ことを特徴とする有効送出割合の決定方法。
  5. 弾性ホース管に液体を送出する蠕動ポンプの有効送出割合の決定装置であって、
    前記ポンプ上流のホース管における圧力を測定する手段(20)と、
    前記ポンプの公称速度を決定する手段(15)と、
    前記ポンプの公称速度及びポンプ上流のホース管の圧力に基づいて有効送出割合を計算する手段(18)とを有し、
    前記有効送出割合を計算する手段(18)は、前記ポンプの一回の稼働の稼動時間に応じ前記ポンプの公称速度及び該公称速度で確定されるポンプ上流のホース管の圧力に基づいて有効送出割合を計算し、
    前記有効送出割合が、前記ポンプ上流のホース管における圧力の増加につれて減少する前記有効送出割合の前記圧力に対する依存に基づいて決定され、
    前記決定された有効送出割合が、前記ポンプの稼働時間の増加につれて減少する前記有効送出割合の前記稼働時間に対する依存に基づいて補正されて前記有効送出割合の計算が行われる、
    ことを特徴とする有効送出割合の決定装置。
  6. 請求項5記載の有効送出割合の決定であって、
    前記有効送出割合を計算する手段(18)は、
    前記ポンプのストローク容量に公称速度を乗じる手段と、
    前記ポンプの稼動時間及びポンプ上流のホース管における圧力に対する前記ポンプのストローク容量の依存を表す補正関数によって、前記ポンプのストローク容量と公称速度の積を補正する手段とを備える
    ことを特徴とする有効送出割合の決定装置。
  7. 請求項6記載の有効送出割合の決定装置であって、
    前記補正手段は、前記補正関数として、前記ポンプの稼動時間に対する公称送出割合の相対的減少を表す一つ以上のパラメータを有する多項式及び前記ポンプ上流のホース管における圧力に対する公称送出割合の相対的減少を表す一つ以上のパラメータを有する多項式を立てる
    ことを特徴とする有効送出割合の決定装置。
  8. 請求項7記載の有効送出割合の決定装置であって、
    前記多項式が、以下の式
    Figure 0005049260
    によって表され、
    S,0(r)は、血液ポンプの入口での圧力がゼロの状態の特定の稼動時間後のストローク容量[ml]であり、
    は、前記稼動時間に対する送出割合の相対的減少を表すパラメータ[%/時間]であり、
    及びbは、前記圧力に対する送出割合の相対的減少を表すパラメータ[%/mmHg]であり、
    art は、血液ポンプの入り口での圧力[mmHg]である、
    ことを特徴とする有効送出割合の決定装置。
  9. 請求項5〜8の何れかに記載の有効送出割合の決定装置であって、
    前記蠕動ポンプは、ローラーポンプ又はフィンガーポンプである
    ことを特徴とする有効送出割合の決定装置。
  10. 弾性ホース管に液体を送出する蠕動ポンプの速度調節方法であって、
    前記ポンプ上流のホース管における圧力及びポンプの公称速度の決定するプロセスステップと、
    有効送出割合をポンプの所望の送出割合に適合させるためのポンプの公称速度を調節するプロセスステップとを備え、
    前記ポンプの有効送出割合の所望の送出割合への適合は、前記ポンプの一回の稼働の稼動時間に応じ前記ポンプの公称速度及びポンプ上流でのホース管の圧力に基づいて行い、
    前記有効送出割合が、前記ポンプ上流のホース管における圧力の増加につれて減少する前記有効送出割合の前記圧力に対する依存に基づいて決定され、
    前記決定された有効送出割合が、前記ポンプの稼働時間の増加につれて減少する前記有効送出割合の前記稼働時間に対する依存に基づいて補正されて前記有効送出割合の所望の送出割合への適合が行われる、
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節方法。
  11. 請求項10記載の蠕動ポンプの速度調節方法であって、
    補正ステップにおいて、前記ポンプの有効送出割合Qb,istを所望の送出割合Qb,sollに適合させるための前記ポンプの稼働速度nneuを、前記補正ステップ前に調節されたポンプの公称速度naltに補正係数xを乗じることによって計算する
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節方法。
  12. 請求項11記載の蠕動ポンプの速度調節方法であって、
    前記ポンプを、前記補正係数xを決定するために予め設定された特定速度であるプリセット速度で稼働し、
    前記プリセット速度で確定された圧力を、前記ポンプ上流のホース管において測定する
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節方法。
  13. 請求項12記載の蠕動ポンプの速度調節方法であって、
    前記ホース管における圧力Partを決定するために前記ポンプが稼働されるプリセット速度naltは、以下の式
    Figure 0005049260
    に従って計算され、
    S,0(r)は、血液ポンプの入口での圧力がゼロの場合の特定の稼動時間後のストローク容量[ml]であり、
    は、前記稼動時間tに対する送出割合の相対的減少を表すパラメータ[%/時間]である
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節方法。
  14. 請求項13記載の蠕動ポンプの速度調節方法であって、
    前記補正係数xは、以下の式
    Figure 0005049260
    に従って、前記ポンプ上流のホース管において、前記プリセット速度naltで確定された圧力Partから決定され
    及びb は、前記圧力に対する前記送出割合の相対的減少を表すパラメータ[%/mmHg ]である、
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節方法。
  15. 請求項10〜14の何れかに記載の蠕動ポンプの速度調節方法であって、
    前記ポンプの送出割合は、第1の補正ステップ後に制御される
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節方法。
  16. 請求項15記載の蠕動ポンプの速度調節方法であって、
    前記ポンプの有効送出割合を所望の送出割合に適合させるために前記ポンプが稼働される速度nneuは、更なる補正ステップにおいて、前記ポンプの送出割合を制御するために前記第1の補正ステップ後に調節された前記ポンプの公称速度naltに前記補正係数xを乗じることによって計算される
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節方法。
  17. 請求項16記載の蠕動ポンプの速度調節方法であって、
    前記補正係数xを決定するために、前記更なる補正ステップにおいて確認される前記補正係数xと減補正係数xの比qは、以下の式
    Figure 0005049260
    に従って決定され
    前記減補正係数x は、前記第1の補正ステップ後に調整された前記ポンプの公称速度に直接乗じて新たな速度n neu を算出するための補正係数である、
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節方法。
  18. 請求項17記載の蠕動ポンプの速度調節方法であって、
    前記ポンプ上流のホース管における減圧力Part,rは、ポンプ上流のホース管において測定された圧力に、前記減補正係数xに対する補正係数xの比qを乗じることによって計算される圧力であり、これによって減補正係数xは、以下の式
    Figure 0005049260
    に従って減圧力Part,rから計算され
    及びb は、前記圧力に対する前記送出割合の相対的減少を表すパラメータ[%/mmHg ]である、
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節方法。
  19. 請求項18記載の蠕動ポンプの速度調節方法であって、
    前記補正係数xは、前記減補正係数xに対する補正係数xの比qを、前記減補正係数xに乗じることによって計算される
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節方法。
  20. 請求項16〜19の何れかに記載の蠕動ポンプの速度調節方法であって、
    前記ポンプの送出速度は、連続的且つ反復的な補正ステップにおいて継続的に制御される
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節方法。
  21. 弾性ホース管に液体を送出する蠕動ポンプの速度調節装置であって、
    前記ポンプ上流のホース管における圧力及びポンプの公称速度を決定する手段(20)と、
    有効送出割合を前記ポンプの所望の送出割合に適合させ、調節速度を計算するための演算ユニット(18)及び前記調節速度に対して前記ポンプの公称速度を調節する手段(15)を有する手段とを備え、
    前記演算ユニット(18)は、前記ポンプの有効送出割合を所望の送出割合に適合させるための前記調節速度の計算を、前記ポンプの一回の稼働の稼動時間に応じ前記ポンプの公称速度及びポンプ上流でのホース管の圧力に基づいて行い、
    前記有効送出割合が、前記ポンプ上流のホース管における圧力の増加につれて減少する前記有効送出割合の前記圧力に対する依存に基づいて決定され、
    前記決定された有効送出割合が、前記ポンプの稼働時間の増加につれて減少する前記有効送出割合の前記稼働時間に対する依存に基づいて補正されて前記調節速度の計算が行われる、
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節装置。
  22. 請求項21記載の蠕動ポンプの速度調節装置であって、
    前記演算ユニット(18)は、補正ステップにおいて、前記ポンプの有効送出割合Qb,istを所望の送出割合Qb,sollに適合させるための前記ポンプの稼働速度nneuを、前記補正ステップ前に調節されたポンプの公称速度naltに補正係数xを乗じることによって計算する
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節装置。
  23. 請求項22記載の蠕動ポンプの速度調節装置であって、
    前記演算ユニット(18)は、前記ポンプを、前記補正係数xを決定するために予め設定された特定速度であるプリセット速度で稼働させ、前記プリセット速度で確定された圧力を、前記ポンプ上流のホース管において測定する
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節装置。
  24. 請求項23記載の蠕動ポンプの速度調節装置であって、
    前記演算ユニット(18)は、前記ホース管における動脈圧Partを決定するために前記ポンプが運転されるプリセット速度naltを、以下の式
    Figure 0005049260
    に従って計算し、
    S,0(r)は、血液ポンプの入口での圧力がゼロの場合の特定の稼動時間後のストローク容量[ml]であり、
    は、稼動時間tに対する送出速度の相対的減少を表すパラメータ[%/時間]である
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節装置。
  25. 請求項24記載の蠕動ポンプの速度調節装置であって、
    前記演算ユニット(18)は、前記補正係数xを、以下の式
    Figure 0005049260
    に従って、前記ポンプ上流のホース管において、プリセット速度naltで確定された圧力Partから決定し、
    及びb は、前記圧力に対する前記送出割合の相対的減少を表すパラメータ[%/mmHg ]である、
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節装置。
  26. 請求項22〜25の何れかに記載の蠕動ポンプの速度調節装置であって、
    前記有効送出割合を前記ポンプの所望の送出割合に適合させる手段は、前記ポンプの送出割合を第1の補正ステップ後に制御する
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節装置。
  27. 請求項26記載の蠕動ポンプの速度調節装置であって、
    前記演算ユニット(18)は、前記ポンプの有効送出割合を所望の送出割合に適合させるために前記ポンプが稼働される速度nneuを、更なる補正ステップにおいて、前記ポンプの送出割合を制御するために前記第1の補正ステップ後に調節された前記ポンプの公称速度naltに前記補正係数xを乗じることによって計算する
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節装置。
  28. 請求項27記載の蠕動ポンプの速度調節装置であって、
    前記演算ユニット(18)は、前記補正係数xを決定するために、前記補正ステップにおいて確認される前記補正係数x及び減補正係数xの比qを、以下の式
    Figure 0005049260
    に従って決定され、
    前記減補正係数x は、前記第1の補正ステップ後に調整された前記ポンプの公称速度に直接乗じて新たな速度n neu を算出するための補正係数である、
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節装置。
  29. 請求項28記載の蠕動ポンプの速度調節装置であって、
    前記演算ユニット(18)は、前記ポンプ上流のホース管における減圧力Part,rを、前記ポンプ上流のホース管において測定された圧力に、前記減補正係数xに対する補正係数xの比qを乗じることによって計算し、これによって減補正係数xを、以下の式
    Figure 0005049260
    に従って減圧力Part,rから計算し、
    及びb は、前記圧力に対する前記送出割合の相対的減少を表すパラメータ[%/mmHg ]である、
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節装置。
  30. 請求項29記載の蠕動ポンプの速度調節装置であって、
    前記演算ユニット(18)は、前記補正係数xを、減補正係数xに対する補正係数xの比qを減補正係数xに乗じることによって計算する
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節装置。
  31. 請求項21〜30の何れかに記載の蠕動ポンプの速度調節装置であって、
    前記蠕動ポンプは、ローラーポンプ又はフィンガーポンプである
    ことを特徴とする蠕動ポンプの速度調節装置。
  32. 請求項5〜9及び21〜31の何れかに記載の装置を有する血液処理装置。
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