JP3579669B2 - 医療用ポンプ駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療用装置を含む液体流路内の液体を移送させるためのポンプ手段を駆動する医療用ポンプ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、人工心肺を含む人工臓器等の医療用装置を用いた体外循環、あるいは補助循環による治療において、血液あるいはリンゲル液等薬剤の移送手段として遠心ポンプが多く利用され始めて来た。遠心ポンプは後負荷や血液回路の内圧変化により吐出量が変化する特性をもち、体外循環あるいは補助循環の血液回路内の血液等の流れは連続的な制御が必要である。回路内の血流量を正確に知るために、電磁力や超音波を利用した流量計が用いられているが、さらに正確な制御をするため、遠心ポンプの回転数の制御方法や液体の流速および流量の補正方法が提案されている。
【0003】
また、これら体外循環や補助循環方法による治療において、例えば人工心肺の体外循環回路の血液流路には、中空糸膜型人工肺、チューブ及びコネクタ等の複雑かつ狭小な流路が多数存在するため、これら流路に付着した気泡等を除去するプライミング操作が必須であるが、この方法についてもすでに提案されている。
【0004】
しかしながら、実際の研究および臨床等の現場においては、体外循環や補助循環による治療を受ける被検者の身体の大きさはそれぞれ異なるので、体外循環等を行う際、循環させる絶対血流量も当然患者毎に異なることになる。そこでこのような現場においては、被検者毎に異なる血流量に対し、血流量の標準化された指標として被検者の体表面積当たりの血流量を用いている。この場合、現場における従来の体表面積当たりの血流量を求める方法は、あらかじめ被検者の身長と体重の値とからデュボアの公式を利用して体表面積を算出しておき、体外循環する血液等の液体流量値を流量計等を用いて計測し、刻々と出力される値をモニタ等から読み取り、体表面積当たりの血液流量はその現場で一々計算して求められていた。そのため、血液流量の変化に対する対応が遅れたり、オペレータの手間が多く人手もかかるなどの問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題を鑑みてなされたもので、その目的は、体外循環等の治療を行う場合、体外循環する血流量を迅速かつ正確に調整することができる医療用ポンプ駆動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(18)の本発明により達成される。
【0007】
(1) 医療用装置を含む液体流路内の液体を移送させるためのポンプ手段を駆動する医療用ポンプ駆動装置であって、
前記ポンプ手段を駆動させるポンプ駆動手段と、
前記ポンプ手段のモータ回転数を調整する手段と、
前記ポンプ手段より移送された血液の流量を計測する血流計測手段と、
前記血流計測手段によって得られた血流量を表示する血流量表示手段と、
前記血流計測手段によって得られた血流量に基づき被検者の体表面積当たりの血流量を算出する手段と、
前記体表面積当たりの血流量を算出する手段によって得られた体表面積当たりの血流量を表示する体表面積当たり血流量表示手段とを備え、
前記血流量表示手段と前記体表面積当たり血流量表示手段とが前記血流量と前記体表面積当たりの血流量とを同時に表示し得るよう構成されていることを特徴とする医療用ポンプ駆動装置。
【0008】
(2) 前記血流量表示手段と前記体表面積当たり血流量表示手段とは、表示の形態または大きさが互いに異なる上記(1)に記載の医療用ポンプ駆動装置。
【0009】
(3) 前記血流量表示手段と前記体表面積当たり血流量表示手段とは、表示方式が互いに異なる上記(1)または(2)に記載の医療用ポンプ駆動装置。
【0010】
(4) 前記血流量表示手段は、発光ダイオード表示装置であり、前記体表面積当たり血流量表示手段は、液晶表示装置である上記(3)に記載の医療用ポンプ駆動装置。
【0011】
(5) 前記血流量表示手段は、前記血流量をリアルタイムに表示し得る上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
【0012】
(6) 前記体表面積当たり血流量表示手段は、前記体表面積当たりの血流量をリアルタイムに表示し得る上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
【0013】
(7) 前記血流量表示手段と、前記体表面積当たり血流量表示手段とは、それぞれ、装置の正面側に設けられている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
【0014】
(8) 前記血流量表示手段と、前記体表面積当たり血流量表示手段とは、互いに異なる位置に設けられている上記(7)に記載の医療用ポンプ駆動装置。
【0015】
(9) 前記体表面積当たりの血流量に基づき前記モータ回転数を調整する上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
【0016】
(10) 前記体表面積当たり血流量表示手段の表示を読み取りながら前記モータ回転数を手動にて調整する上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
【0017】
(11) 前記体表面積当たり血流量表示手段および前記血流量表示手段の表示を読み取りながら前記モータ回転数を手動にて調整する上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
【0018】
(12) 前記モータ回転数の調整は、ほぼ円形のつまみを回転させて行う上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
【0019】
(13) 前記つまみは、前記血流量表示手段および前記体表面積当たり血流量表示手段より下側に設けられている上記(12)に記載の医療用ポンプ駆動装置。
【0020】
(14) 前記モータ回転数を表示するモータ回転数表示手段を有する上記(1)ないし(13)のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
【0021】
(15) 前記モータ回転数を表示するモータ回転数表示手段を有し、装置の正面において、前記モータ回転数表示手段、前記血流量表示手段および前記体表面積当たり血流量表示手段の前記つまみに対する位置は、前記モータ回転数表示手段が最も近い位置にある上記(12)または(13)に記載の医療用ポンプ駆動装置。
【0022】
(16) 前記ポンプ手段は、遠心ポンプを有する上記(1)ないし(15)のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
【0023】
(17) 被検者の身長と体重を入力する入力部と、
前記入力部に入力された被検者の身長と体重から体表面積を算出する体表面積算出手段とを備え、
前記被検者の体表面積当たりの血流量を算出する手段は、前記血流計測手段によって得られた血流量と、前記体表面積算出手段によって得られた被検者の体表面積とから被検者の体表面積当たりの血流量を算出する上記(1)ないし(16)のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
【0024】
(18) 前記入力部に入力された身長を表示する身長表示手段と、
前記入力部に入力された体重を表示する体重表示手段と、
前記体表面積算出手段によって得られた体表面積を表示する体表面積表示手段とを備える上記(17)に記載の医療用ポンプ駆動装置。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の医療用ポンプ駆動装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明の医療用ポンプ駆動装置の実施形態における血流量測定と体表面積当たりの血流量算出回路を中心とした回路構成図である。
【0027】
本発明による医療用ポンプ駆動装置では、ポンプを駆動させて血液を体外循環させる前、或いはポンプの駆動中に、被検者の身長と体重の値を入力して体表面積を算出するとともに、血液の流量を計測する血流計測手段を作動させ、前記血流量と体表面積とから体表面積当たりの血液流量を算出することで、体外循環する被検者の血流量と体表面積当たり血流量を同時に表示する。これにより、表示された被検者の体表面積当たりの血流量に基づいて体外循環する血流量を調整することができ、よって、最適な血流量に迅速かつ正確に調整することができる。
【0028】
体外循環する血流量の計測は、超音波を用いて求めることができる。原理的には超音波ドップラ法を用い、超音波送受信器107で制御された超音波振動子108から発振する超音波を血流に照射し、血流に照射した超音波のドップラシフトした反射波の周波数を超音波送受信器107で検出して血流速を求め、これに流路断面を乗ずることで流量を算出する。
【0029】
体表面積値は、一般的にデュボアの式により求める。即ち、被検者の体表面積をS(m)、身長をH(cm)、体重をW(kg)とすると、デュボアの式はS=H0.725×W0.425×k
となる。ここでkは人種により異なる定数であり、例えば、欧米人の場合であれば0.007184、日本人の場合であれば0.007246となる。このデュボアの式に被検者の身長と体重の値および定数を当てはめることで体表面積値を算出できる。
【0030】
体表面積当たりの血流量は、前記血流量を前記体表面積で除算することにより算出する。
【0031】
図5は、本発明の医療用ポンプ駆動装置の実施形態における操作パネルを示す正面図である。
【0032】
この操作パネルには、ポンプの駆動開始を指示するためのSTARTキー111、駆動を停止させるためのSTOPキー112、プライミング操作のためのスイッチ201、体外循環回路を流れる液体の流量を表示するためのLED表示部(発光ダイオード表示装置)106、ポンプ(遠心ポンプ)を駆動するモータ117のモータ回転数の表示部202、ポンプ(遠心ポンプ)を駆動するモータ117の回転数を任意に調整するための回転調整用つまみ200、オペレータに対する各種メッセージ、例えば被検者の身長、体重、および体表面積の設定値、装置の駆動中では被検者の体表面積当たりの血流量などを表示するLCD表示部(液晶表示装置)109、LCD表示部109に表示されるメッセージ内容を選択するMODEキー113、被検者の身長値、体重値および体表面積値を任意の値に設定するためのUPキー114/DOWNキー115などにより構成される。
【0033】
この場合、図5に示すように、モータ回転数の表示部202、LED表示部106およびLCD表示部109の回転調整用つまみ200に対する位置は、モータ回転数の表示部202が最も近い位置にある。これにより、回転調整用つまみ200での調整により直接に変化するモータ回転数をより把握し易く、よって、血流量の調整をより迅速かつ正確に行うことができる。
【0034】
図1に示すように、本実施形態の医療用ポンプ駆動装置の血流測定および体表面積当たりの血流量算出回路はCPU(中央処理装置)100を備え、このCPU100は、血流量の計測・演算および表示命令を集中的に処理しており、データバス等のバス101を介して装置の各部と接続されている。
【0035】
このうちROM(リード・オンリ・メモリ)102は、超音波送受信器107と超音波振動子108からなる血流速測定回路で測定された血流速から流路断面を乗ずることで流量を算出するための演算や被検者の身長と体重から体表面積を算出するための演算(デュボアの式)および血流量と体表面積から被検者の体表面積当たりの血流量を算出するための演算を行うためのプログラムを格納したメモリである。
【0036】
RAM(ランダム・アクセス・メモリ)103はこの体表面積当たりの血流量の演算を行う上で必要とされる各種データ、例えば設定した被検者の身長や体重の値や各種の演算の過程で随時算出される血流量値など、を一時的に記憶するためのメモリである。
【0037】
EEPROM(エレクトリカル・イレーザブル・プログラマブル・リード・オンリ・メモリ)104は、身長や体重値の初期値を記憶するための一部書き換え可能なメモリである。なお、この身長と体重の値はRAM103をバックアップしてこれに記憶させるようにしてもよい。
【0038】
LED駆動回路105は、血流速が超音波送受信器107と超音波振動子108で測定され、CPU100で血流速から血流量に演算された値がLED表示部106に表示するのを制御するものである。
【0039】
CPU100にはまた、キーボードインターフェース回路110が接続されている。このキーボードインターフェース回路110は、STARTキー111、STOPキー112、MODEキー113、UPキー114、DOWNキー115からなるスイッチ回路から出力される各種指示信号をCPU100またはモータ駆動回路116に送るようになっている。ここで、すべてのスイッチキーの信号はCPU100送られるが、そのうちSTARTキー111とSTOPキー112の信号はモータ駆動回路116へも送られる。
【0040】
CPU100は、STARTキー111によってモータ117が駆動するとROM102に格納されたプログラムに基づき、超音波送受信器107から得た血流速を表すデータから血流量の演算を行い、演算結果をLED駆動回路105を経てLED表示部106に随時表示させる。
【0041】
そしてCPU100は、MODEキー113によって選択された身長値設定、或いは体重値設定、或いは体表面積値設定のそれぞれのMODEにおいて、初期値をEEPROM104から読み込み、UPキー114/DOWNキー115でそれぞれの値の修正を行い、その修正された値をEEPROM104或いはRAM103に記憶させるとともに、各MODEにおける値などをLCD表示部109に表示させる。
【0042】
またCPU100は、ROM102に格納されたプログラムに基づき被検者の身長値と体重値とから体表面積を演算して、その値をLCD表示部109に表示する。さらにCPU100は、ROM102に格納されたプログラムに基づき血流量値と体表面積値とから体表面積当たりの血流量を演算し、その値をLCD表示部109に表示する。
【0043】
これらのうちどの数値がLCD表示部109に表示されるかはMODEキー113により選択されるが、本装置の動作時は通常、体表面積当たりの血流量が表示される。
【0044】
モータ駆動回路116は、STARTキー111から出力されたスタート信号を受けてモータ117を駆動させ、またSTOPキー112から出力されるストップ信号を受けてモータ117の駆動を停止させるようになっている。
【0045】
モータ駆動回路116には可変抵抗器が接続されていて、表示される体表面積当たりの血流量をモニタしながら(読み取りながら)モータ117の回転数を調整できるような構成となっている。
【0046】
このモータ117の回転数の調整は、前記回転調整用つまみ200を手動にて回転させて行う。
【0047】
図5に示すように、この回転調整用つまみ200は、ほぼ円形(円筒状)をなしている。また、回転調整用つまみ200は、血流量を表示するLED表示部106および体表面積当たりの血流量を表示するLCD表示部109より下側に設けられている。これにより、表示される血流量や体表面積当たりの血流量を見ながら、容易に回転調整用つまみ200を操作することができる。
【0048】
次に、本実施形態の医療用ポンプ駆動装置における血流量算出動作について図2、図3、図4の流れ図を参照して詳細に説明する。
【0049】
まず、電源スイッチがオンされる(ステップS101)と、CPU100はイニシャライズ処理を行った(ステップS102)後、LCD表示部109にREADY表示をする(ステップS103)とともにLED表示部106に0.0(L/min.)表示をする(ステップS104)。
【0050】
ポンプ駆動前に体表面積を入力する場合、STARTキー111をオンにせず(ステップS105)MODEキー113を押してMODEを切り替えて(ステップS114)LCD表示部109に身長値の表示を行う(ステップS201)。
【0051】
このとき身長は、例えば初期値160(cm)の様に表示し、初期設定値を変更しないときはMODEキー113を押してMODEを切り替えることにより(ステップS202)LCD表示部109を体重値表示にする(ステップS203)。身長の初期設定値を変更するとき、例えば表示値160(cm)を変更するときは、UPキー114/DOWNキー115を用いて(ステップS208)値を上下させる(ステップS209)ことでLCD表示部109の表示身長値も変化させ(ステップS201)任意の値に身長設定をする。身長値の変更が終了したらMODEキー113を押してMODEを切り替えることにより(ステップS202)LCD表示部109を体重表示にする(ステップS203)。このときの身長設定の値は、必要により1cm間隔でも0.1cm間隔でも良い。
【0052】
体重値表示されたLCD表示部109は、例えば初期値50(kg)の様に表示し(ステップS203)、初期設定値を変更しないときはMODEキー113を押してMODEを切り替えることにより(ステップS204)、設定した身長値と体重値とから体表面積を演算し(ステップS205)、LCD表示部109を体表面積表示にする(ステップS206)。体重の初期設定値を変更するとき、例えば表示値50(kg)を変更するときは、UPキー114/DOWNキー115を用いて(ステップS210)値を上下させる(ステップS211)ことでLCD表示部109の体重表示値も変化させ(ステップS203)任意の値に体重設定をする。
【0053】
体重値の変更が終了したらMODEキー113を押しMODEを切り替えることにより(ステップS204)、設定した身長値と体重値とから体表面積を演算し(ステップS205)、LCD表示部109を体表面積表示にする(ステップS206)。このときの体重設定の値は、必要により1kg間隔でも0.1kg間隔でも良い。
【0054】
表示された体表面積値を変更しないときは、MODEキー113を押しMODEを切り替える(ステップS207)ことでポンプ駆動前の状態にし、又表示された体表面積値の変更や体表面積値を直接入力するときなどは、体表面積値表示(ステップS206)後にMODEキー113を押してMODEを切り替えをせず、UPキー114/DOWNキー115を用いて(ステップS212)値を上下させる(ステップS213)ことでLCD表示部109の体表面積表示値も変化させ(ステップS206)任意の値に体表面積設定をした後、MODEキー113を押しMODEを切り替える(ステップS207)ことでポンプ駆動前の状態にする。
【0055】
次に、STARTキー111をオンにして(ステップS105)、ポンプを駆動させる(ステップS106)。ポンプが駆動して経路内に血液が流れると、血液の流量は、流速パルス計測(ステップS107)によって血液の流速を測定し、この流速値と測定箇所の経路管断面積とから血液流量値を算出する(ステップS108)。
【0056】
さらに、体表面積値と血液流量値とから体表面積当たりの血流量値(CI)を算出する(ステップS109)。
【0057】
このとき算出された血液流量値はLED表示部106に、体表面積当たりの血液流量値はLCD表示部109にそれぞれリアルタイムで表示する(ステップS110)。
【0058】
このように、血流量を表示するのは、LED表示部106であり、体表面積当たりの血流量を表示するのは、LCD表示部109であり、両者の表示方式が互いに異なっており、よって、表示の形態が異なっている。また、図5に示すように、LED表示部106とLCD表示部109とは、その大きさが互いに異なっており、よって、表示の大きさが異なっている。さらに、同図に示すように、LED表示部106とLCD表示部109とは、それぞれ、装置の正面側に設けられているとともに、異なる位置に配置されている。このような構成により、LED表示部106に表示される血流量と、LCD表示部109に表示される体表面積当たりの血流量とを区別し易く、両者を取り違えて読み取るようなことを確実に防止することができる。
【0059】
そして、治療などが終了してポンプを停止させるときはSTOPキー112を押して(ステップS111)ポンプを停止させ(ステップS113)、LCD表示部109とLED表示部106の表示をイニシャライズ後の状態にする(ステップS103、S104)。
【0060】
ポンプ駆動後に体表面積を入力する場合、CPU100がイニシャライズ処理を行ない(ステップS102)、LCD表示部109にREADY表示(ステップS103)、LED表示部106に0.0(L/min.)表示をした後(ステップS104)、STARTキー111をオンにして(ステップS105)、モータ117によりポンプを駆動させる(ステップS106)。モータ117によりポンプが駆動して経路内に血液が流れると、血液の流量は、流速パルス計測(ステップS107)によって血液の流速を測定し、この流速値と測定箇所の経路管断面積とから血液流量値を算出し(ステップS108)、算出された血液流量値はLED表示部106にリアルタイムで表示する(ステップS110)。
【0061】
次に、体表面積値の設定を行うために、MODEキー113を押してMODEを切り替えて(ステップS112)LCD表示部109に身長表示を行う(ステップS301)。
【0062】
このとき身長は、例えば初期値160(cm)の様に表示し、初期設定値を変更しないときはMODEキー113を押しMODEを切り替えることにより(ステップS302)LCD表示部109を体重表示にする(ステップS303)。身長の初期設定値を変更するとき、例えば表示値160(cm)を変更するときは、UPキー114/DOWNキー115を用いて(ステップS308)値を上下させる(ステップS309)ことでLCD表示部109の身長表示値も変化させ(ステップS301)任意の値に身長設定をする。身長値の変更が終了したらMODEキー113を押しMODEを切り替えることにより(ステップS302)LCD表示部109を体重表示にする(ステップS303)。このときの身長設定の値は、必要により1cm間隔でも0.1cm間隔でも良い。
【0063】
体重表示されたLCD表示部109は、例えば初期値50(kg)の様に表示し(ステップS303)、初期設定値を変更しないときはMODEキー113を押しMODEを切り替えることにより(ステップS304)、設定した身長値と体重値とから体表面積を演算し(ステップS305)、LCD表示部109を体表面積表示にする(ステップS306)。体重の初期設定値を変更するとき、例えば表示値50(kg)を変更するときは、UPキー114/DOWNキー115を用いて(ステップS310)値を上下させる(ステップS311)ことでLCD表示部109の体重表示値も変化させ(ステップS303)任意の値に体重設定をする。
【0064】
体重値の変更が終了したらMODEキー113を押しMODEを切り替えることにより(ステップS304)、設定した身長値と体重値とから体表面積を演算し(ステップS305)、LCD表示部109を体表面積表示にする(ステップS306)。このときの体重設定の値は、必要により1kg間隔でも0.1kg間隔でも良い。
【0065】
表示された体表面積値を変更しないときは、MODEキー113を押しMODEを切り替える(ステップS307)ことでポンプ駆動(ステップS106)後の状態にし、体表面積値を直接入力するときなどの値を変更するときは、UPキー114/DOWNキー115を用いて(ステップS312)値を上下させる(ステップS313)ことでLCD表示部109の体表面積表示値も変化させ(ステップS306)任意の値に体表面積設定をした後、MODEキー113を押しMODEを切り替える(ステップS307)ことでポンプ駆動(ステップS106)後の状態にする。
【0066】
このときはすでにポンプは駆動して経路内に血液が流れているので、血液の流量は、流速パルス計測(ステップS107)によって血液の流速が測定され、この流速値と測定箇所の経路管断面積とから血液流量値が随時算出されている(ステップS108)。
【0067】
さらに、体表面積値と血液流量値とから体表面積当たりの血流量値(CI)が算出され(ステップS109)、算出された血液流量値はLED表示部106に、体表面積当たりの血液流量値はLCD表示部109にそれぞれリアルタイムで表示される(ステップS110)。
【0068】
そして、治療などが終了してポンプを停止させるときはSTOPキー112を押して(ステップS111)ポンプを停止させ(ステップS113)、LCD表示部109とLED表示部106の表示をイニシャライズ後の状態にする(ステップS103、S104)。
【0069】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、被検者の血流量のほか、被験者の体表面積当たりの血流量も表示されるため、この体表面積当たりの血流量に基づいて体外循環する血流量を調整することができ、よって、最適な血流量に迅速かつ正確に調整することができる。
【0070】
また、血流量表示手段と、体表面積当たり血流量表示手段との表示の形態または大きさが互いに異なる場合や、表示方式が互いに異なる場合や、設置位置が互いに異なる場合には、両者の表示を取り違えて読み取ることを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の医療用ポンプ駆動装置の実施形態における血流量測定と体表面積当たりの血流量算出回路を中心とした回路構成図である。
【図2】体表面積当たり血流量算出動作を表す全体の流れ図である。
【図3】ポンプ駆動前に体表面積を算出する動作を表す流れ図である。
【図4】ポンプ駆動中に体表面積を算出する動作を表す流れ図である。
【図5】本発明の医療用ポンプ駆動装置の実施形態における操作パネルの正面図である。
【符号の説明】
100 CPU
101 バス
102 ROM
103 RAM
104 EEPROM
105 LED駆動回路
106 LED表示部
107 超音波送受信器
108 超音波振動子
109 LCD表示部
110 キーボードインターフェース回路
111 STARTキー
112 STOPキー
113 MODEキー
114 UPキー
115 DOWNキー
116 モータ駆動回路
117 モータ
200 回転数調整用つまみ
201 プライミング用スイッチ
202 遠心ポンプ回転数表示部(モータ回転数表示手段)
S101〜S113、S201〜S213、S301〜S313 ステップ

Claims (18)

  1. 医療用装置を含む液体流路内の液体を移送させるためのポンプ手段を駆動する医療用ポンプ駆動装置であって、
    前記ポンプ手段を駆動させるポンプ駆動手段と、
    前記ポンプ手段のモータ回転数を調整する手段と、
    前記ポンプ手段より移送された血液の流量を計測する血流計測手段と、
    前記血流計測手段によって得られた血流量を表示する血流量表示手段と、
    前記血流計測手段によって得られた血流量に基づき被検者の体表面積当たりの血流量を算出する手段と、
    前記体表面積当たりの血流量を算出する手段によって得られた体表面積当たりの血流量を表示する体表面積当たり血流量表示手段とを備え、
    前記血流量表示手段と前記体表面積当たり血流量表示手段とが前記血流量と前記体表面積当たりの血流量とを同時に表示し得るよう構成されていることを特徴とする医療用ポンプ駆動装置。
  2. 前記血流量表示手段と前記体表面積当たり血流量表示手段とは、表示の形態または大きさが互いに異なる請求項1に記載の医療用ポンプ駆動装置。
  3. 前記血流量表示手段と前記体表面積当たり血流量表示手段とは、表示方式が互いに異なる請求項1または2に記載の医療用ポンプ駆動装置。
  4. 前記血流量表示手段は、発光ダイオード表示装置であり、前記体表面積当たり血流量表示手段は、液晶表示装置である請求項3に記載の医療用ポンプ駆動装置。
  5. 前記血流量表示手段は、前記血流量をリアルタイムに表示し得る請求項1ないし4のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
  6. 前記体表面積当たり血流量表示手段は、前記体表面積当たりの血流量をリアルタイムに表示し得る請求項1ないし5のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
  7. 前記血流量表示手段と、前記体表面積当たり血流量表示手段とは、それぞれ、装置の正面側に設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
  8. 前記血流量表示手段と、前記体表面積当たり血流量表示手段とは、互いに異なる位置に設けられている請求項7に記載の医療用ポンプ駆動装置。
  9. 前記体表面積当たりの血流量に基づき前記モータ回転数を調整する請求項1ないし8のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
  10. 前記体表面積当たり血流量表示手段の表示を読み取りながら前記モータ回転数を手動にて調整する請求項1ないし9のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
  11. 前記体表面積当たり血流量表示手段および前記血流量表示手段の表示を読み取りながら前記モータ回転数を手動にて調整する請求項1ないし10のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
  12. 前記モータ回転数の調整は、ほぼ円形のつまみを回転させて行う請求項1ないし11のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
  13. 前記つまみは、前記血流量表示手段および前記体表面積当たり血流量表示手段より下側に設けられている請求項12に記載の医療用ポンプ駆動装置。
  14. 前記モータ回転数を表示するモータ回転数表示手段を有する請求項1ないし13のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
  15. 前記モータ回転数を表示するモータ回転数表示手段を有し、装置の正面において、前記モータ回転数表示手段、前記血流量表示手段および前記体表面積当たり血流量表示手段の前記つまみに対する位置は、前記モータ回転数表示手段が最も近い位置にある請求項12または13に記載の医療用ポンプ駆動装置。
  16. 前記ポンプ手段は、遠心ポンプを有する請求項1ないし15のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
  17. 被検者の身長と体重を入力する入力部と、
    前記入力部に入力された被検者の身長と体重から体表面積を算出する体表面積算出手段とを備え、
    前記被検者の体表面積当たりの血流量を算出する手段は、前記血流計測手段によって得られた血流量と、前記体表面積算出手段によって得られた被検者の体表面積とから被検者の体表面積当たりの血流量を算出する請求項1ないし16のいずれかに記載の医療用ポンプ駆動装置。
  18. 前記入力部に入力された身長を表示する身長表示手段と、
    前記入力部に入力された体重を表示する体重表示手段と、
    前記体表面積算出手段によって得られた体表面積を表示する体表面積表示手段とを備える請求項17に記載の医療用ポンプ駆動装置。
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