以下の実施形態は、ルーバー用パネルに関し、詳しくは、化粧カバーが側端部に取り付けられたルーバー用パネルに関する。
(実施形態1)
1.概要
図1には、実施形態1のルーバー用パネル1が示されている。ルーバー用パネル1は、例えば、図2に示すように、建物100の外側に設置される外装ルーバーとして用いられる。
ルーバー用パネル1は、矩形板状である。ルーバー用パネル1は、例えば、自身の長手方向が鉛直方向に対して平行となる起立姿勢で建物100に設置される。以下では、ルーバー用パネル1の長手方向を上下方向とし、ルーバー用パネル1の短手方向を左右方向とし、ルーバー用パネル1の厚み方向を前後方向として、各構成について説明する。
図1及び図3Aに示すように、ルーバー用パネル1は、第一板材2、第二板材3、矩形枠状のスペーサーユニット4、芯材5、及び化粧カバー6を備える。本実施形態では、ルーバー用パネル1は更に、建物100への取り付けに用いられる複数の取付部材7と支持部材8を備える。
2.詳細
2−1.第一板材及び第二板材
図1、図3A、図4に示すように、第一板材2は、後側に開口した扁平な矩形の箱型である。第一板材2は、スペーサーユニット4及び芯材5の前側に位置する矩形状の主板部20と、スペーサーユニット4の左右に位置する一対の側板部21と、スペーサーユニット4の上側に位置する側板部22と、スペーサーユニット4の下側に位置する側板部23とを含む。
左右一対の側板部21は、主板部20の左右の縁の上下方向の全長から後側に突出している。上側の側板部22は、主板部20の上縁の左右方向の全長から後側に突出している。下側の側板部23は、主板部20の下縁の左右方向の全長から後側に突出している。側板部21,22,23のそれぞれは、主板部20に対して略垂直である。
図5Aに示すように、上側の側板部22は、スペーサーユニット4が有する左右のスペーサー40,41の上端開口を覆う部分に、取付部材7が挿通される切欠き220と、上下方向に貫通した第一位置合わせ孔221と、を有する。上側の側板部22は、その前後方向の長さが、切欠き220のある箇所を除いて、左右方向にわたって一定であり、スペーサーユニット4の前後方向の長さの略半分である。
図5Bに示すように、下側の側板部23は、左右のスペーサー40,41の下端開口を覆う部分に、取付部材7が挿通される凹段部230と、上下方向に貫通した第一位置合わせ孔231と、を有する。下側の側板部23は、凹段部230よりも左右方向の外側の部分の前後方向の長さが、左右方向にわたって一定であり、スペーサーユニット4の前後方向の長さの略半分である。下側の側板部23は、左右の凹段部230とその間の部分の前後方向の長さが、左右方向にわたって一定である。左右の凹段部230とその間の部分の前後方向の長さは、凹段部230よりも左右方向の外側の部分の前後方向の長さよりも短い。
図3A、図4に示すように、第二板材3は、前側に開口した扁平な矩形の箱型である。第二板材3は、スペーサーユニット4及び芯材5の後側に位置する矩形状の主板部30と、スペーサーユニット4の左右に位置する一対の側板部31と、スペーサーユニット4の上側に位置する側板部32と、スペーサーユニット4の下側に位置する側板部33とを含む。
左右一対の側板部31は、主板部30の左右の縁の上下方向の全長から前側に突出している。上側の側板部32は、主板部30の上縁の左右方向の全長から前側に突出している。下側の側板部33は、主板部30の下縁の左右方向の全長から前側に突出している。側板部31,32,33のそれぞれは、主板部30に対して略垂直である。
図5Aに示すように、上側の側板部32は、左右のスペーサー40,41の上端開口を覆う部分に、取付部材7が挿通される切欠き320と、上下方向に貫通した第二位置合わせ孔321と、を有する。上側の側板部32は、その前後方向の長さが、切欠き320のある箇所を除いて、左右方向にわたって一定であり、スペーサーユニット4の前後方向の長さの略半分である。
図5Bに示すように、下側の側板部33は、左右のスペーサー40,41の下端開口を覆う部分に、取付部材7が挿通される凹段部330と、上下方向に貫通した第二位置合わせ孔331と、を有する。下側の側板部33は、凹段部330よりも左右方向の外側の部分の前後方向の長さが、左右方向にわたって一定であり、スペーサーユニット4の前後方向の長さの略半分である。下側の側板部33は、左右の凹段部330とその間の部分の前後方向の長さが、左右方向にわたって一定である。左右の凹段部330とその間の部分の前後方向の長さは、凹段部330よりも左右方向の外側の部分の前後方向の長さよりも短い。
板材2,3のそれぞれは、金属板を折り曲げて形成される。金属板は、塗装鋼板、亜鉛めっき鋼板、ガルバリウム鋼板(登録商標)、エスジーエル(登録商標)鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム鋼板、チタン板等であるが、これらに限定されない。金属板の厚みは、例えば0.35mm〜1.2mmである。
2−2.芯材
図1、図3A、図4に示すように、芯材5は、第一板材2と第二板材3とスペーサーユニット4によって囲まれる領域の全体に位置する。
芯材5は、全体形状が1つの板をなすように左右方向に並んだ複数のブロック体で構成される。複数のブロック体のそれぞれは、ロックウールやグラスウールなどの繊維状無機材をバインダー等で固めて形成される。
芯材5の厚みは、スペーサーユニット4の厚みと同じである。芯材5は、スペーサーユニット4で囲まれる領域の全体に充填された樹脂発砲材(ウレタンフォーム、フェノールフォーム、スチレンフォーム等)でもよい。
2−3.スペーサーユニット
スペーサーユニット4は、スペーサーユニット4の一対の長辺部分を構成する第一長辺側スペーサー40及び第二長辺側スペーサー41と、スペーサーユニット4の一対の短辺部分を構成する第一短辺側スペーサー42及び第二短辺側スペーサー43を含む。
スペーサー40,41は、長手方向(上下方向)の長さが、互いに同じである。スペーサー42,43は、長手方向(左右方向)の長さが互いに同じである。スペーサー40,41の長手方向の長さは、スペーサー42,43の長手方向の長さよりも長い。スペーサー40,41,42,43は、前後方向の長さが互いに同じである。
第一短辺側スペーサー42は、長辺側スペーサー40,41の上端部の間に位置する。第二短辺側スペーサー43は、長辺側スペーサー40,41の下端部の間に位置する。スペーサー40,41,42,43は、矩形枠状に配置されている。
スペーサー40,41,42,43のそれぞれは、自身の長手方向にわたって断面形状が一定である。スペーサー40,41,42,43は、断面形状が互いに同じである。スペーサー40,41,42,43のそれぞれは、例えばアルミニウム製の押出成形品である。スペーサー40,41,42,43のそれぞれは、同じ型を用いて成形される。
続いて、スペーサーユニット4の左側の長辺部分を構成する第一長辺側スペーサー40について説明する。
図3Bに示すように、スペーサー40は、自身の長手方向に直交する断面形状が、略矩形の枠状である。スペーサー40は、自身の長手方向にわたって断面形状が一定である。
スペーサー40は、第一板材2の側(前側)を向く面の左端部に、この面の他の部分よりも後側に凹んだ第一凹段部44を有し、第二板材3の側(後側)を向く面の左端部に、この面の他の部分よりも前側に凹んだ第二凹段部45を有する。第一凹段部44の右端部には、後側に更に凹んだ凹み440が設けられ、第二凹段部45の右端部には、前側に更に凹んだ凹み450が設けられている。
スペーサー40は、芯材5の側とは反対側(左側)を向く面の前後方向の中央部に、右側に凹んだ凹条部46を有する。凹条部46は、芯材5の側とは反対側(左側)に開口している。
スペーサー40は、自身の長手方向(上側と下側)に開口した第一挿入孔47と第二挿入孔48を更に有する。挿入孔47,48のそれぞれは、C字状の片で囲まれた部分であり、芯材5の側(右側)にも開口している。第一挿入孔47は、スペーサー40の前側の部分に位置し、第二挿入孔48は、スペーサー40の後側の部分に位置する。挿入孔47,48は、スペーサー40の左側の部分に位置する。挿入孔47,48は、凹段部44,45の間に位置する。
スペーサー40は更に、芯材5の側(右側)を向く面の前端部と後端部に、この面の前後方向の中央部よりも左側に凹んだ凹段部49を有する。
スペーサー40は、凹段部44,45及び挿入孔47,48よりも芯材5の側(右側)の部分が、取付部材7が挿入される部分である。
スペーサー41,42,43のそれぞれは、スペーサー40と同様に、第一凹段部44、第二凹段部45、凹条部46、第一挿入孔47、第二挿入孔48、及び一対の凹段部49を有する。
2−4.化粧カバー
図1に示すように、化粧カバー6は、上下方向に長尺な部材であり、長辺側スペーサー40,41と同じ上下長さを有する。化粧カバー6は、自身の長手方向に直交する断面形状が、長手方向にわたって一定である。化粧カバー6は、例えば、アルミニウム製の押出成形品である。化粧カバー6には、塗装等の各種の表面加工が施される。
ルーバー用パネル1は、左右の長辺側スペーサー40,41に取り付けられる左右一対の化粧カバー6を備える。左右一対の化粧カバー6は、長手方向に直交する断面形状が互いに同じである。以下では、左側の化粧カバー6について説明する。
図3Bに示すように、化粧カバー6は、スペーサー40を前後方向から挟む第一取付片60と第二取付片61を有する。化粧カバー6は更に、スペーサー40の凹条部46に嵌まる突条部62を有する。化粧カバー6は更に、板状の化粧部63を有する。
化粧部63は、矩形板状である。突条部62は、化粧部63と一体であり、本実施形態では、半角筒状である。突条部62は、化粧部63から芯材5の側(右側)に突出した一対の突出片620と、一対の突出片620の先端部(右端部)の間に介在する連結片621とで構成される。一対の突出片620は、互いに平行である。
取付片60,61のそれぞれは、突条部62と一体であり、本実施形態では、L字状である。第一取付片60は、前側の突出片620の右側の部分から前側に突出した第一片部600と、第一片部600の前端部から右側に突出した第二片部601と、第二片部601の先端部から後側に突出した爪部602とを有する。
第一取付片60は更に、第一片部600の前後方向の中央部から左側に突出した第一堰部603を有する。第一取付片60は更に、第二片部601の第一板材2の主板部20の側を向く面(前面)の前後方向の中央部に設けられ、ビス等の固定具9の挿入位置を示す凹条の溝604を有する。
第二取付片61は、後側の突出片620の右側の部分から後側に突出した第一片部610と、第一片部610の後端部から右側に突出した第二片部611と、第二片部611の先端部から前側に突出した爪部612とを有する。
第二取付片61は更に、第一片部610の前後方向の中央部から左側に突出した第二堰部613を有する。第二取付片61は更に、第二片部611の第二板材3の主板部30の側を向く面(後面)の前後方向の中央部に設けられ、固定具9の挿入位置を示す凹条の溝614を有する。
化粧カバー6は、第一取付片60と第二取付片61とでスペーサー40を前後方向から挟み、かつ突条部62がスペーサー40の凹条部46に嵌まり込むように、スペーサー40に取り付けられる。
取付状態において、第一取付片60の第二片部601は、スペーサー40の第一凹段部44に接し、第一取付片60の爪部602は、スペーサー40の凹み440に挿入される。第一取付片60の第一片部600は、スペーサー40の左側の面のうち、凹条部46よりも前側の部分に接する。
また取付状態において、第二取付片61の第二片部611は、スペーサー40の第二凹段部45に接し、第二取付片61の爪部612は、スペーサー40の凹み450に挿入される。第二取付片61の第一片部610は、スペーサー40の左側の面のうち、凹条部46よりも後側の部分に接する。
また取付状態において、突条部62の一対の突出片620のうち、第一片部600,610よりも芯材5の側の部分と連結片621は、スペーサー40の凹条部46に嵌まり込む。
スペーサー40への化粧カバー6の取り付けは、スペーサー40の左側に化粧カバー6を配置した状態から、化粧カバー6をスペーサー40に対して近づけることで、行うことができる。この際、一対の取付片60,61は、第二片部601,611の先端部間の間隔が僅かに拡がるように弾性変形可能である。
化粧カバー6は、取付片60,61でスペーサー40を挟み込んだ状態で、固定具9を取付片60,61の第二片部601,611の溝604,614に打ち込むことによって、スペーサー40に固定される。
右側の化粧カバー6は、右側の第二長辺側スペーサー41に対して、上述した方法と同様の方法で固定される。
2−5.取付部材
図1に示すように、複数の取付部材7は、互いに同じ構造である。ルーバー用パネル1は、4つの取付部材7を備える。4つの取付部材7は、長辺側スペーサー40,41の上下の端部に対して、上下方向に移動可能に1つずつ取り付けられる。以下では、左側の第一長辺側スペーサー40の下端部に取り付けられる取付部材7について説明する。
図6、図7A、図7B及び図7Cに示すように、取付部材7は、スペーサー40の下端部内に嵌め込まれる嵌め込み部70と、嵌め込み部70から下側に突出した連結片71を含む。連結片71は、嵌め込み部70よりも前後方向の長さが短い。
嵌め込み部70は、平面視H字状の本体部72と、本体部72に取り付けられた筒状の弾性部材73とで構成される。
本体部72は、前後一対の矩形板状のフランジ部分720と、前側のフランジ部分720の左右方向の中央部分と後側のフランジ部分720の左右方向の中央部分の間に位置する矩形板状のウェブ部分721とを含む。本体部72は更に、ウェブ部分721の上端部と下端部から左右方向の片側(本実施形態では左側)に突出した支持部722を含む。
ウェブ部分721は、左右方向に貫通した矩形状の孔723を有する。孔723は、ウェブ部分721のうち、上下方向及び前後方向の中央部分に位置する。ウェブ部分721は更に、左右方向に貫通した円形の孔724を有する。孔724は、ウェブ部分721のうち、上側の支持部722と孔723の間の部分と、孔723と下側の支持部722の間の部分とにそれぞれ1つずつ設けられる。上下一対の支持部722は、互いに平行であり、それぞれが矩形板状である。
弾性部材73は、角筒状であり、周方向の一部に内側に凹んだ形状の取付部730を有する。本実施形態では、弾性部材73は、左右一対の取付部730を有する。
弾性部材73は、その一部が、前側のフランジ部分720の前面と左右の側面に接し、他の一部が後側のフランジ部分720の後面と左右の側面に接し、左右一対の取付部730のうちの一方が上下の支持部722の間に位置するように、本体部72に装着される。上下の支持部722によって、弾性部材73が本体部72から外れ落ちることが抑制される。
連結片71は、ウェブ部分721の前後方向の中央部分から下側に突出している。連結片71は、平板状である。連結片71の左右方向の長さ(つまり厚み)は、ウェブ部分721の左右方向の長さ(つまり厚み)と同じである。
連結片71の上部は、上下方向に亘って前後幅が一定であり、連結片71の下部は、下側ほど前後幅が小さくなるように設けられている。連結片71の下面は、下方に凸の円弧状である。連結片71は、左右方向に貫通する貫通孔710を有する。貫通孔710は、連結片71の先端部(下端部)に位置する。連結片71は更に、貫通孔710よりも上側に、左右方向に貫通する孔711を有する。連結片71は、左右の面のそれぞれの貫通孔710の周囲に位置する凹部713と、各凹部713に配置されるワッシャー712とを更に有する。
本体部72及び連結片71は、例えば、鉄やステンレスなどの金属で鋳造された鋳物である。本体部72及び連結片71は、鋳造に限らず、溶接やプレス等のその他の方法で製造されてもよい。
弾性部材73及びワッシャー712のそれぞれは、例えば、エチレン・プロピレン・ジエンゴムやクロロプレンゴムで形成される。弾性部材73及びワッシャー712のそれぞれは、ゴム製に限らず、その他の弾性を有する材料で形成されてもよい。貫通孔710の周囲に、弾性を有するワッシャー712を備えることで、貫通孔170に挿入された後述する連結具12のピン14が、がたつくことを抑制することができる。
図3Bに示すように、取付部材7は、スペーサー40の下端部の内周面に、弾性部材73を介して本体部72が押し当たることで、スペーサー40に対して上下方向に移動可能に取り付けられる。取付部材7は、連結片71がスペーサー40の外側(下側)に位置するように、スペーサー40に取り付けられる。連結片71は、前側の側板部23の凹段部230と後側の側板部33の凹段部330の間(図5B参照)を通じて、スペーサー40の外側(下側)に突出する。
取付部材7は、スペーサー40の上端部に対しても、同様に取り付けられる。スペーサー40の上端部に取り付けられた取付部材7は、前側の側板部22の切欠き220と後側の側板部32の切欠き320(図5A参照)を通じて、スペーサー40の外側(上側)に突出する。
スペーサー40の上端部からの取付部材7の抜け出しは、前後の側板部22,32によって防がれ、スペーサー40の下端部からの取付部材7の抜け出しは、前後の側板部23,33によって防がれる。
右側の長辺側スペーサー41の上端部と下端部に対しても、取付部材7が同様に取り付けられる。
2−6.支持部材
図1及び図4に示すように、支持部材8は、下側の第二短辺側スペーサー43の凹条部46の底面460に固定される。支持部材8は、底面460に固定されるベース80と、底面460及びベース80に軸部分810が挿通され、頭部811がベース80よりも下側に位置するボルト81と、ボルト81の軸部分810に取り付けられたナット82と、を有する。
ベース80には、ボルト81の軸部分810が挿通される孔800が形成されている。孔800は、直径が一定の孔であり、内周面に螺旋状の溝が形成されたねじ孔ではない。ベース80は、底面460に対して、例えばねじで固定される。ナット82は、ボルト81の軸部分810の軸方向(長手方向)に沿って位置を変更可能である。
支持部材8は、ナット82を回転させて軸部分810における位置を変更することで、ボルト81の下側への突出量を調整することができる。
支持部材8は、第二短辺側スペーサー43の凹条部46のうち、左右方向の中央部に取り付けられる。
3.ルーバー用パネルの組み立て方法
続いて、ルーバー用パネル1の組み立て方法の一例について説明する。
まず、第一板材2を、主板部20の前面が下側を向くように、平置きする。この状態で、主板部20の上面、一対の側板部21の左右方向内側の面、側板部22,23の前後方向内側の面のそれぞれに、接着剤10を塗布する。
次いで、第一板材2の主板部20の上面に、スペーサーユニット4を載せる。長辺側スペーサー40,41としては、長手方向の両端部に取付部材7が挿入され、かつ化粧カバー6が固定されたものを用いる。
図3Bに示すように、第一長辺側スペーサー40は、化粧カバー6の第一堰部603が、左の側板部21の右面に当たり、化粧カバー6の化粧部63が、左の側板部21よりも左側に位置するように、主板部20の上面の左端部に載せる。またこのとき、第一長辺側スペーサー40の第一挿入孔47が、側板部22,23の第一位置合わせ孔221,231に対して、前後に一直線上に並ぶように、第一長辺側スペーサー40を配置する。
第二長辺側スペーサー41は、化粧カバー6の第一堰部603が、右の側板部21の左面に当たり、化粧カバー6の化粧部63が、右の側板部21よりも右側に位置するように、主板部20の上面の右端部に載せる。またこのとき、第二長辺側スペーサー41の第一挿入孔47が、側板部22,23の第一位置合わせ孔221,231に対して、前後に一直線上に並ぶように、第二長辺側スペーサー41を配置する。
図4に示すように、第一短辺側スペーサー42は、凹段部49が側板部22に対向するように、主板部20の上面の前端部に載せる。第一短辺側スペーサー42としては、側板部22の側を向く面のうち、一対の凹段部49の間の部分に、ブチル両面テープ等の止水テープを貼り付けたものを用いる。第一短辺側スペーサー42は、側板部22の側を向く面のうち、下半部が側板部22に接着される。
第二短辺側スペーサー43は、凹条部46が側板部23の側に開口するように、主板部20の上面の後端部に載せる。第二短辺側スペーサー43は、側板部23の側を向く面のうち、凹条部46よりも下側の部分が、側板部23に接着される。
第一短辺側スペーサー42の左右の端面と、長辺側スペーサー40,41の長手方向の一端部(前端部)との間には、パッキンが挟み込まれる。第二短辺側スペーサー43の左右の端面は、長辺側スペーサー40,41の長手方向の他端部(後端部)によって閉塞される。なお、第二短辺側スペーサー43の左右の端面と、長辺側スペーサー40,41の長手方向の他端部(後端部)との間にも、パッキンを挟み込んでもよい。
次いで、主板部20の上面のうち、スペーサー40,41,42,43で囲まれる領域の全体に、芯材5を載せる。芯材5は、その下面全体が主板部20に接着される。
次いで、スペーサーユニット4及び芯材5の上面に、主板部30の前面が下側を向くように平置き姿勢にした第二板材3を載せる。ここで、第二板材3の主板部30の下面、左右の側板部31の左右方向内側の面、及び前後の側板部32,33の前後方向内側の面のそれぞれには、接着剤10を塗布しておく。
第二板材3は、第一長辺側スペーサー40に固定された化粧カバー6の第二堰部613が、左の側板部31の右面に当たり、化粧カバー6の化粧部63が、左の側板部31よりも左側に位置するように、配置する。またこのとき、第一長辺側スペーサー40の第二挿入孔48が、側板部32,33の第二位置合わせ孔321,331に対して、前後に一直線上に並ぶように、第二板材3を配置する。
上述のように第二板材3を載せると、第二長辺側スペーサー41に固定された化粧カバー6の第二堰部613が、右の側板部31の左面に当たり、この化粧カバー6の化粧部63が、右の側板部31よりも右側に位置する。第二長辺側スペーサー41の第二挿入孔48が、側板部32,33の第二位置合わせ孔321,331に対して、前後に一直線上に並ぶ。第一短辺側スペーサー42の上側の凹段部49が側板部32に対向する。第一短辺側スペーサー42は、側板部32の側を向く面のうち、上半部が側板部32に接着される。第二短辺側スペーサー43は、側板部33の側を向く面のうち、凹条部46よりも上側の部分が、側板部33に接着される。
次いで、第一板材2の側板部22の左右の第一位置合わせ孔221のそれぞれに位置決め用のピンを挿入して、長辺側スペーサー40,41のそれぞれの第一挿入孔47までピンを差し込み、側板部22を長辺側スペーサー40,41に対して仮固定する。同様に、第一板材2の側板部23、第二板材3の側板部32、及び第二板材3の側板部33を、ピンを用いて、長辺側スペーサー40,41に対して仮固定する。
次いで、スペーサーユニット4及び芯材5を間にセットした板材2,3に対して、ホットプレス加工を行って、接着剤10を硬化させ、板材2,3を、スペーサー40,41,42,43及び芯材5に対して固定する。次いで、各位置合わせ孔221,231,321,331からピンを抜く。
次いで、第二短辺側スペーサー43の凹条部46に支持部材8を取り付ける。
上記のように組み立てることで、図1に示すルーバー用パネル1が製造される。
主板部20上にスペーサー40,41,42,43を載せる際、スペーサー40,41のそれぞれに固定されている化粧カバー6の第一堰部603は、接着剤10を堰き止めることができ、接着剤10のはみ出しを抑制することができる。
また、スペーサー40,41,42,43及び芯材5の上に第二板材3を載せる際、スペーサー40,41のそれぞれに固定されている化粧カバー6の第二堰部613は、接着剤10を堰き止めることができ、接着剤10のはみ出しを抑制することができる。
スペーサー40,41のそれぞれに固定されている化粧カバー6の第一取付片60と第一板材2とで囲まれる部分と、化粧カバー6の第二取付片61と第二板材3とで囲まれる部分のそれぞれは、接着剤10が溜まる部分となり、取付片60,61の、板材2,3に対する接着強度をそれぞれ高めることができる。
スペーサー42は、下側の凹段部49と第一板材2とで囲まれる部分と、上側の凹段部49と第二板材3とで囲まれる部分のそれぞれが、接着剤10が溜まる部分となり、板材2,3に対する接着強度をそれぞれ高めることができる。また、第一凹段部44と第一板材2とで囲まれる部分と、第二凹段部45と第二板材3とで囲まれる部分も、接着剤10が溜まる部分となり、スペーサー42の、板材2,3への接着強度を高めることとができる。
スペーサー43は、第二凹段部45と第一板材2とで囲まれる部分と、第一凹段部44と第二板材3とで囲まれる部分のそれぞれが、接着剤10が溜まる部分となり、板材2,3に対する接着強度を高めることができる。また、スペーサー43は、一対の凹段部49と板材2,3で囲まれる部分も、接着剤10が溜まる部分となり、板材2,3に対する接着強度を高めることができる。
また、スペーサー40,41に固定されている化粧カバー6の取付片60,61を固定する固定具9は、板材2,3によって覆い隠すことができ、もし緩んでも落下を防ぐことができる。
4.ルーバー用パネルの取付構造
続いて、ルーバー用パネル1を建物100に取り付けた取付構造の一例について説明する。
図8に示すように、取付構造は、建物100が有する上下の板状の支持部101,102に固定される複数(4つ)の固定部材11と、取付部材7と固定部材11を一対一に連結する複数の連結具12とを、備える。
複数の固定部材11は、互いに同じ構造である。固定部材11は、図9に示すように、支持部101,102に固定される矩形板状の固定部110と、固定部110の長手方向の一端部から突出した突出部111とを有する。
固定部110には、アンカーボルト13が挿入される複数の貫通孔112が形成されている。突出部111は、一対の突出片113で構成される。一対の突出片113のそれぞれには、厚み方向(左右方向)に貫通した貫通孔114が設けられている。一対の突出片113の間には、取付部材7の連結片71が配置される。
図8に示すように、複数の連結具12は、互いに同じ構造である。連結具12は、取付部材7の連結片71と固定部材11の突出部111を左右方向に貫通して、取付部材7を固定部材11に対して回転可能に連結する。
連結具12は、ピン14と、ピン14の先端部に着脱可能に取り付けられる抜け止め用のスナップピン15とを有する。
続いて、ルーバー用パネル1の取付構造の施工方法の一例について説明する。
ルーバー用パネル1としては、支持部材8が取り付けられたものを用いる。
まず、上下の支持部101,102のそれぞれに、2つの固定部材11をアンカーボルト13で固定する。
次いで、上下4つの固定部材11の間に、ルーバー用パネル1を配置し、支持部材8を下側の支持部102の上面に載せる。
次いで、複数の取付部材7のそれぞれの連結片71を、対応する固定部材11の一対の突出片113間に配置する。
次いで、各取付部材7の連結片71と、各固定部材11の一対の突出片113に、連結具12のピン14を通し、ピン14の先端部にスナップピン15を取り付ける。
次いで、固定部材11と連結片71との各連結部分の左右方向外側に、弾性変形可能なバックアップ材16を配置する。次いで、上下の支持部101,102とルーバー用パネル1の間の隙間に、弾性変形可能なシーリング材17を充填して、隙間を埋める。これにより、複数の取付部材7の連結片71、複数の固定部材11、支持部材8、複数の連結具12、及びバックアップ材16のそれぞれが、シーリング材17によって覆い隠される。
以上のようにして施工されたルーバー用パネル1の取付構造では、ルーバー用パネル1が、上下の支持部101,102に対して揺動可能に取り付けられている。そのため、地震が起こった場合などに、支持部101,102の層間変位に追従してルーバー用パネル1が揺動することができ、ルーバー用パネル1の脱落や破壊を抑制することができる。
さらに、この取付構造では、ルーバー用パネル1が風で撓んだときに、複数の取付部材7のそれぞれが、ルーバー用パネル1の撓み具合に対応して、連結具12周りに回転して傾くことができる。そのため、この取付構造では、ルーバー用パネル1が風で撓んだときに、各取付部材7に過度な負荷がかかって変形することを抑制でき、建物100に対するルーバー用パネル1の取付強度を確保することができる。
5.変形例
続いて、上述したルーバー用パネル1及びその取付構造の変形例について説明する。
ルーバー用パネル1は、スペーサー40,41の片側にだけ、化粧カバー6を取り付けたものであってもよい。
第一長辺側スペーサー40は、凹段部44,45を有さなくてもよい。
第一長辺側スペーサー40は、凹条部46を有さなくてもよく、この場合、化粧カバー6は、突条部62を有さない。
第一長辺側スペーサー40は、挿入孔47,48を有さなくてもよく、この場合、板材2,3は、位置合わせ孔221,231,321,331を有さなくてもよい。
スペーサー40,41,42,43は、断面形状が互いに同じでなくてもよい。例えば、長辺側スペーサー40,41のみ、断面形状が互いに同じであり、長辺側スペーサー40,41と短辺側スペーサー42,43とは、断面形状が互いに異なってもよい。
取付片60,61は、堰部603,613を有さなくてもよい。
化粧カバー6の化粧部63は、矩形板状に限らず、図10A、図10Bに示す変形例のように、三角形の枠状や半円の枠状であってもよく、化粧部63の形状は適宜選択可能である。
ルーバー用パネル1は、複数の取付部材7が建物100への施工時に装着されるものであってもよい。また、ルーバー用パネル1は、支持部材8が建物100への施工時に装着されるものであってもよい。
ルーバー用パネル1は、自身の長手方向が水平方向に対して平行となり、自身の厚み方向が鉛直方向に対して略平行となる倒伏姿勢で、建物100に設置されてもよい。
図11A、図11B、図11Cに示すルーバー用パネル1の変形例は、倒伏姿勢で建物100に設置する場合のルーバー用パネル1である。ルーバー用パネル1は、第一板材2の主板部20がルーバー用パネル1の下面を構成し、第二板材3の主板部30がルーバー用パネル1の上面を構成し、建物100に対して、第一長辺側スペーサー40が屋外側(左側)に位置し、第二長辺側スペーサー41が屋内側(右側)に位置する倒伏姿勢で、建物100に設置される。
化粧カバー6は、左側の第一長辺側スペーサー40にのみ取り付けており、右側の第二長辺側スペーサー41には取り付けていない。
右側の第二長辺側スペーサー41の凹条部46の前端部と後端部(つまり長手方向の両端部)には、バックアップ材190が取り付けられる。第一板材2の右側の側板部21は、その先端部(上端部)が、第二長辺側スペーサー41の右側を向く面のうち、凹条部46よりも上側の部分に貼り付けられる。第二板材3の右側の側板部31は、その先端部310が内側(左側)かつ上側に折り曲げられ、第一板材2の右側の側板部21の右側に重ねられている。
第二板材3の右側の側板部31の先端部310と第一板材2の右側の側板部21の間には、パッキン191が挟み込まれている。パッキン191は、第二板材3の右側の側板部31の先端部310と第一板材2の右側の側板部21のそれぞれに対して接着されている。
第一板材2の右側の側板部21と第二板材3の右側の側板部31のそれぞれは、接着剤10を介して第二長辺側スペーサー41に接着されている。これにより、第一板材2の右側の側板部21の先端面(上端面)と第二板材3の右側の側板部31の先端部310の先端面(上端面)が露出することを防いで、これらの先端面が雨等で錆びることを抑制することができる。
化粧カバー6は、矩形板状の化粧部63と、化粧部63の上下方向の中間部から右側に突出した連結片64と、連結片64の先端部(右端部)から下側に突出したL字状の第一取付片60と、連結片64の先端部(右端部)から上側に突出したL字状の第二取付片61と、取付片60,61と一体の突条部62と、を有する。
突条部62は、第一取付片60の第一片部600の上下方向の中央部から右側に突出した突出片620と、第二取付片61の第一片部610の上下方向の中央部から右側に突出した突出片620とで構成される。これら一対の突出片620は、互いに平行である。
化粧カバー6は、第一取付片60の第一片部600のうち突出片620よりも上側の部分から左側に突出した突起605と、第二取付片61の第一片部610のうち突出片620よりも下側の部分から左側に突出した突起615を更に有する。
第一堰部603は、第一取付片60の第一片部600のうち突出片620よりも下側の部分から左側に突出しており、第二堰部613は、第二取付片61の第一片部610の突出片620よりも上側の部分から左側に突出している。
化粧カバー6は、化粧部63のうち、突起615に対向する部分から右側に突出した突起630を更に有する。連結片64の左右方向の中央部には、排水孔640が形成されている。排水孔640は、例えば、連結片64の長手方向(前後方向)の複数個所に形成されている。
化粧カバー6の取付片60,61のそれぞれには、板材2、3の左側の側板部21,31が接着されている。第一取付片60の第一片部600のうち突起605と第一堰部603の間の部分には、パッキン182が配置されている。パッキン182は、その一部が第一板材2の左側の側板部21の先端と突起605の間から左上側にはみ出すように配置されている。パッキン182は、第一取付片60の第一片部600と第一板材2の左側の側板部21との間に長手方向(前後方向)にわたって配置されている。パッキン182は、第一取付片60の第一片部600と第一板材2の左側の側板部21のそれぞれに接着されている。
化粧カバー6の化粧部63の連結片64よりも上側の部分と、第二板材3の左側の側板部31との間には、バックアップ材180とシーリング材181が配置されている。バックアップ材180は、丸棒状であり、化粧カバー6の化粧部63と第二板材3の左側の側板部31との間に、長手方向(前後方向)にわたって配置されている。バックアップ材180は、突起630と突起615によって支持されている。シーリング材181は、化粧カバー6の化粧部63の連結片64よりも上側の部分と、第二板材3の左側の側板部31との間のうち、バックアップ材180よりも上側の箇所を塞いでいる。シーリング材181は、例えば施工現場で取り付けられる。
なお図示は省略しているが、左右の長辺側スペーサー40,41と前後の短辺側スペーサー42,43との間には、パッキンが挟み込まれている。これにより、左右の長辺側スペーサー40,41の上下の凹段部49と短辺側スペーサー42,43の左右の端面との間の隙間がパッキンによって塞がれる。
以上説明した変形例のルーバー用パネル1では、パッキン182,191、バックアップ材190,180、及びシーリング材181を有するため、倒伏姿勢で用いてもパネル1の内部(芯材5)へ雨水が浸入しにくくなっている。
変形例のルーバー用パネル1では、仮に化粧カバー6の連結片64上まで雨水が浸入しても、連結片64に設けた排水孔640を通じてこの雨水を排水することができる。なお、変形例のルーバー用パネル1は、第一長辺側スペーサー40にのみ化粧カバー6を取り付けた例であるが、第二長辺側スペーサー41にも、同様の構造の化粧カバー6と、パッキン182と、バックアップ材180と、シーリング材181とを取り付けてもよい。
また、ルーバー用パネル1は、上記の起立姿勢や倒伏姿勢に限らず、自身の長手方向が鉛直方向に対して傾いた傾斜姿勢で、建物に設置されてもよい。
ルーバー用パネル1は、建物内に設置される内装ルーバーを構成してもよい。
6.作用効果
以上説明した実施形態1のルーバー用パネル1のように、第一態様のルーバー用パネル1は、以下の構成を備える。
すなわち、第一態様のルーバー用パネル1は、第一板材2と、第一板材2に対向して位置する第二板材3と、矩形枠状のスペーサーユニット4と、芯材5と、スペーサーユニット4の側端部に取り付けられた化粧カバー6と、を備える。
スペーサーユニット4は、板材2,3の間に位置し、板材2,3のそれぞれに接着されている。芯材5は、板材2,3とスペーサーユニット4で囲まれる領域に位置し、板材2,3のそれぞれに接着されている。
スペーサーユニット4は、スペーサーユニット4の一対の長辺部分を構成する第一長辺側スペーサー40及び第二長辺側スペーサー41と、スペーサーユニット4の一対の短辺部分を構成する第一短辺側スペーサー42及び第二短辺側スペーサー43と、を含む。
化粧カバー6は、第一長辺側スペーサー40を挟む第一取付片60と第二取付片61を有する。第一取付片60は、第一板材2で覆われた状態で、第一板材2に接着され、第二取付片61は、第二板材3で覆われた状態で、第二板材3に接着されている。
上記構成を備えることで、第一態様のルーバー用パネル1では、化粧カバー6の取付片60,61によって第一長辺側スペーサー40を挟むことで、化粧カバー6を第一長辺側スペーサー40に簡単に取り付けることができる。第一態様のルーバー用パネル1では、従来例のように第一長辺側スペーサー40に対してベースをねじ固定する工程が不要であり、また多数のねじをねじ締めする施工も省略できるため、製造の簡略化を図ることができる。また、第一態様のルーバー用パネル1では、取付片60,61のそれぞれは、板材2,3で覆われ、板材2,3が接着されているため、取付片60,61を板材2,3によって保護でき、取付片60,61を板材2,3に対しても一体化することができる。
また、実施形態1のルーバー用パネル1のように、第二態様のルーバー用パネル1は、第一態様のルーバー用パネル1の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第二態様のルーバー用パネル1では、第一長辺側スペーサー40は、第一板材2の側を向く面に、第一取付片60が収まる第一凹段部44を有し、第二板材3の側を向く面に、第二取付片61が収まる第二凹段部45を有する。
上記構成を備えることで、第二態様のルーバー用パネル1では、第一長辺側スペーサー40を挟む取付片60,61を収まりよく、第一長辺側スペーサー40に取り付けることができる。
また、実施形態1のルーバー用パネル1のように、第三態様のルーバー用パネル1は、第一または第二態様のルーバー用パネル1の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第三態様のルーバー用パネル1では、第一長辺側スペーサー40は、凹条部46を有する。化粧カバー6は、凹条部46に嵌まる突条部62を有する。
上記構成を備えることで、第三態様のルーバー用パネル1では、凹条部46に突条部62が嵌まることによって、第一長辺側スペーサー40に対する化粧カバー6の取付強度を向上させることができる。
また、実施形態1のルーバー用パネル1のように、第四態様のルーバー用パネル1は、第一〜第三のいずれかの態様のルーバー用パネル1の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第四態様のルーバー用パネル1では、第一長辺側スペーサー40は、第一長辺側スペーサー40の長手方向に開口した第一挿入孔47と第二挿入孔48を有する。第一板材2は、第一挿入孔47に重なる第一位置合わせ孔221を有する。第二板材3は、第二挿入孔48に重なる第二位置合わせ孔321を有する。
上記構成を備えることで、第四態様のルーバー用パネル1では、板材2,3を第一長辺側スペーサー40に固定する接着剤10が硬化していない状態において、挿入孔47,48と位置合わせ孔221,321にピン等を差し込むことによって、板材2,3を第一長辺側スペーサー40に対して仮固定することができる。そのため、第四態様のルーバー用パネル1では、ホットプレス等によって接着剤10を硬化させる工程において、板材2,3と第一長辺側スペーサー40の相対位置にずれが生じることを抑制することができる。
また、実施形態1のルーバー用パネル1のように、第五態様のルーバー用パネル1は、第一〜第四のいずれかの態様のルーバー用パネル1の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第五態様のルーバー用パネル1では、第一長辺側スペーサー40、第二長辺側スペーサー41、第一短辺側スペーサー42及び第二短辺側スペーサー43は、断面形状が互いに同じである。
上記構成を備えることで、第五態様のルーバー用パネル1では、スペーサー40,41,42,43のそれぞれの厚みにずれが生じることを抑制でき、ルーバー用パネル1の厚みを一定にしやすい。また、第五態様のルーバー用パネル1では、スペーサー40,41,42,43のそれぞれを成形する型として、同じ型を用いることができ、製造コストが抑えられるほか、材料ロスを抑えることができる。
また、実施形態1のルーバー用パネル1のように、第六態様のルーバー用パネル1は、第一〜第五のいずれかの態様のルーバー用パネル1の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第六態様のルーバー用パネル1では、第一取付片60は、第一板材2に当たるように突出した第一堰部603を有する。第二取付片61は、第二板材3に当たるように突出した第二堰部613を有する。
上記構成を備えることで、第六態様のルーバー用パネル1では、取付片60,61に対して板材2,3を接着する際に、板材2,3と取付片60,61の間から接着剤10がはみ出すことを、堰部603,613によって抑制することができる。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。