JP2020073256A - ろ布の触媒担持方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ろ布を縮ませることなく容易に触媒を担持させることができるとともに、ろ布に触媒を担持させるために必要とされる費用や時間を大幅に削減することができるろ布の触媒担持方法を提供する。【解決手段】排ガスをろ過するろ布11に窒素酸化物等を分解除去する触媒粉末を担持させるろ布の触媒担持方法であって、排ガスの流れ経路の途中に新しいろ布11を設置し、設置された新しいろ布11における排ガス流れの上流側に触媒粉末を供給するとともに、新しいろ布11における排ガス流れの上流側から該ろ布11を通過して下流側へと流れる気流を発生させることにより、該気流によって触媒粉末を新しいろ布11へと空気輸送して、新しいろ布11における排ガス流れの上流側表面に触媒粉末を付着するようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、例えばごみ焼却施設での排ガス処理に用いられるバグフィルタのろ布に触媒を担持させる方法に関するものである。
例えばごみ焼却施設において、ごみの燃焼に伴い発生する排ガスに含まるダスト(煤塵)を除去するための装置として、バグフィルタ(ろ過式集塵装置)が広く用いられており、このバグフィルタで使用されるろ布に、窒素酸化物やダイオキシン類の除去効果がある触媒を担持させることにより、排ガス中に含まれる窒素酸化物やダイオキシン類をも除去するようにしている。
従来、ろ布に触媒を担持させる方法として、ろ布を液状の触媒に浸漬した後に乾燥するようにしたものが知られている。
しかし、上記の触媒担持方法では、ろ布製作工場から触媒担持工場に、触媒担持工場からろ布が使用される現場(例えば、ごみ焼却施設等)まで輸送するといった具合に、触媒担持工場を経由させなければならず、ろ布の輸送や触媒を担持させるのに多大な時間と費用が掛かるという問題点がある。
また、上記の触媒担持方法では、ろ布が縮むことがあるため、ろ布の縮み量を推定してろ布寸法を決定する必要があり、触媒を担持したろ布の長さや径が想定寸法よりも小さすぎたり、大きすぎたりすると使用することができなくて無駄になることがあるという問題点がある。
そこで、繊維をろ布に成形する前の段階で、該繊維一本一本を液状の触媒に浸漬させ、その後、乾燥させてからこの触媒を担持させた繊維を用いて所定形状寸法のろ布を成形するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−230119号公報
しかしながら、特許文献1に係る技術では、確かにろ布の縮みの問題は解消できるものの、ろ布を成形する前の段階で、その構成材である繊維一本一本を液状の触媒に浸漬させた後に乾燥させるという工程が必要であるため、ろ布の成形前の段階で触媒を担持させるためにやはり多大な時間と費用が掛かるという問題点がある。
本発明は、前述のような問題点に鑑みてなされたもので、ろ布を縮ませることなく容易に触媒を担持させることができるとともに、ろ布に触媒を担持させるために必要とされる費用や時間を大幅に削減することができるろ布の触媒担持方法を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明によるろ布の触媒担持方法は、
排ガスをろ過するろ布に触媒粉末を担持させるろ布の触媒担持方法であって、
前記排ガスの流れ経路の途中に新しい前記ろ布を設置し、この設置された新しいろ布における排ガス流れの上流側に前記触媒粉末を供給するとともに、前記新しいろ布における排ガス流れの上流側から該ろ布を通過して下流側へと流れる気流を発生させることにより、該気流によって前記触媒粉末を前記新しいろ布へと空気輸送して、前記新しいろ布における排ガス流れの上流側表面に前記触媒粉末を付着するようにしたことを特徴とするものである(第1発明)。
本発明のろ布の触媒担持方法において、前記新しいろ布に付着せずに落下した前記触媒粉末を回収し、回収した前記触媒粉末を再度、前記新しいろ布における排ガス流れの上流側に供給するのが好ましい(第2発明)。
本発明のろ布の触媒担持方法において、前記触媒粉末の粒径は、15〜20μmであり、前記触媒粉末の前記新しいろ布への付着量は、200g/mを目標値として180〜220g/mの範囲であるのが好ましい(第3発明)。
本発明のろ布の触媒担持方法において、前記触媒粉末は、酸化チタン粉末、酸化モリブデン粉末および酸化バナジウム粉末の中から選択される1種もしくは2種以上を含むものであるのが好ましい(第4発明)。
本発明のろ布の触媒担持方法によれば、例えばごみ焼却施設等の現場における排ガスの流れ経路の途中に新しいろ布を設置し、この設置された新しいろ布における排ガス流れの上流側に触媒粉末を供給するとともに、新しいろ布における排ガス流れの上流側から該ろ布を通過して下流側へと流れる気流を発生させることによって、触媒粉末が新しいろ布へと空気輸送され、新しいろ布における排ガス流れの上流側表面に触媒粉末が付着されるので、液状触媒の浸漬・乾燥工程を含む従来法に対し、ろ布を縮ませることなく容易に触媒を担持させることができるとともに、液状触媒の浸漬・乾燥工程が必要な従来法よりも、ろ布に触媒を担持させるために必要とされる費用や時間を大幅に削減することができる。
第2発明の構成を採用することにより、新しいろ布に付着せずに落下した触媒粉末がろ布への触媒担持のために再利用されるので、触媒粉末の使用量を抑えることができる。
第3発明の構成を採用することにより、ろ布を目詰まりさせることなくろ布の繊維間に触媒粉末を確実に付着させることができるとともに、ろ布の差圧上昇を抑えつつ窒素酸化物やダイオキシン類の除去効果を確実に得ることができる。
第4発明の構成を採用することにより、排ガス中の窒素酸化物やダイオキシン類を除去するのに必要十分な性能を確保することができる。
本発明の第1の実施形態に係るろ布の触媒担持方法が適用されるごみ焼却施設の概略システム構成図である。 本発明の第2の実施形態に係るろ布の触媒担持方法が適用されるごみ焼却施設の概略システム構成図である。 本発明の第3の実施形態に係るろ布の触媒担持方法が適用されるごみ焼却施設の概略システム構成図である。 本発明の第4の実施形態に係るろ布の触媒担持方法が適用されるごみ焼却施設の概略システム構成図である。
次に、本発明によるろ布の触媒担持方法の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
〔第1の実施形態〕
図1には、本発明の第1の実施形態に係るろ布の触媒担持方法が適用されるごみ焼却施設の概略システム構成図が示されている。
<ごみ焼却施設の説明>
図1に示されるように、ごみ焼却施設1Aは、主に、焼却炉2、ボイラ3、エコノマイザ4、減温塔5、バグフィルタ(ろ過式集塵装置)6、誘引ファン7および煙突8を備えている。焼却炉2では、ごみが燃焼され、これに伴い排ガスが発生する。この排ガスは、誘引ファン7による気流により、下流側へと送られる。すなわち、焼却炉2からの排ガスは、ボイラ3やエコノマイザ4で熱回収された後に減温塔5に送られ、この減温塔5で所定温度にまで冷却された後に、バグフィルタ6へと送られる。バグフィルタ6では、排ガス中のダストが捕捉・除去される。バグフィルタ6でダストが除去された後の排ガスは、誘引ファン7を介して煙突8から外部へと排気される。
<バグフィルタの説明>
バグフィルタ6は、ケーシング10の内部に、所要のろ布11が組み込まれてなるものである。
ケーシング10の内部は、ケージプレート12によって上下に仕切られており、ケーシング10の内部には、ケージプレート12の下側にろ過処理前排ガス室13が、ケージプレート12の上側にろ過処理後排ガス室14が、それぞれ区画形成され、ろ過処理前排ガス室13には、排ガス導入口部15が形成される一方、ろ過処理後排ガス室14には、排ガス導出口部16が形成されている。
ケージプレート12には、ろ布11の吊り下げ用の開口部が所要個数設けられており、各開口部からは、ろ布11がろ過処理前排ガス室13内に配されるように吊り下げ支持されている。
ろ布11は、円筒状の袋体であり、閉鎖された一端側(下端側)がろ過処理前排ガス室13内に差し込まれる一方で、開放された他端側(上端側)がろ過処理後排ガス室14に臨ませて配され、該ろ布11の内部には、その円筒形状を維持するための骨材(図示省略)が組み込まれている。
なお、ろ布11としては、例えば、ガラス繊維やPTFE繊維からなる二重織、綾織り、平織り等の織布またはフェルトなどが好適に用いられる。
このバグフィルタ6において、ケーシング10の排ガス導入口部15は、バグフィルタ入口側ダクト20を介して減温塔5に接続される一方、ケーシング10の排ガス導出口部16は、バグフィルタ出口側ダクト21を介して誘引ファン7へと接続されている。そして、減温塔5で所定温度にまで冷却された排ガスが、バグフィルタ入口側ダクト20および排ガス導入口部15を介してろ過処理前排ガス室13内に導入され、導入された排ガスがろ布11を通過することでろ過されて排ガス中のダストが除去され、個々のろ布11でダストが除去されたろ過処理後の排ガスが一旦、ろ過処理後排ガス室14内に集められた後に、このろ過処理後排ガス室14から排ガス導出口部16およびバグフィルタ出口側ダクト21を介して誘引ファン7により引き抜かれて煙突8へと送られるようになっている。
バグフィルタ6の下部には、スクリューコンベヤ25が付設されている。スクリューコンベヤ25の排出口側には、ロータリーバルブ26が接続されている。バグフィルタ6で捕集されたダスト、つまり飛灰は、スクリューコンベヤ25およびロータリーバルブ26により順次排出される。ロータリーバルブ26から排出された飛灰は、飛灰処理設備27に搬送される。
なお、飛灰処理設備27において飛灰は、例えば重金属固定剤やセメント、水等を混練機で混ぜ合わせて重金属が溶出しないように処理された後に図示されない灰ピット等へと送られる。
<触媒粉末吹込装置の説明>
バグフィルタ入口側ダクト20には、該ダクト20内に触媒粉末を吹き込むための触媒粉末吹込装置30が付設されている。
ここで、触媒粉末は、窒素酸化物やダイオキシン類を分解除去するためのものであり、特に限定されるものではないが、例えば酸化チタン粉末、酸化モリブデン粉末および酸化バナジウム粉末の中から選択される1種もしくは2種以上を含むものが好適である。
また、触媒粉末の粒径としては、触媒粉末によるろ布11の目詰まり防止と、ろ布11の繊維間に触媒粉末を確実に付着させる観点とから、15〜20μm程度であるのが好ましい。
触媒粉末吹込装置30は、押込み気流を発生させるブロワ31と、触媒粉末を貯留するサイロ(またはローリーのタンク)32とを備えている。
ブロワ31とバグフィルタ入口側ダクト20とは、粉体輸送管33によって接続されている。
サイロ32の下部には、フィーダ34が付設され、このフィーダ34と粉体輸送管33とが触媒輸送ダクト35によって接続されている。
そして、ブロワ31の作動によってバグフィルタ入口側ダクト20へと向かう押込み気流を粉体輸送管33内に発生させながらサイロ32内に貯留されている触媒粉末をフィーダ34により触媒輸送ダクト35を介して粉体輸送管33内へと供給することにより、触媒粉末が粉体輸送管33内の押込み気流によって運ばれてバグフィルタ入口側ダクト20内に吹き込まれるようになっている。
以上に述べたように構成されるごみ焼却施設1Aにおいて、焼却炉2でのごみの燃焼に伴い発生した排ガスは、ボイラ3やエコノマイザ4で熱回収された後に減温塔5に送られ、この減温塔5で所定温度にまで冷却された後に、バグフィルタ6へと送られる。バグフィルタ6では、ろ布11によるろ過作用により、排ガス中のダストが捕捉される。なお、ろ布11で捕捉したダストの堆積が進んで差圧が所定値以上に上昇しないように、適宜に、ろ布11上に堆積したダストの払い落としが行われる。ダストの払い落としとしては、例えば、ろ布11の排ガス流れの下流側から上流側に向かって圧縮空気を吹き込むパルスジェット方式のものが挙げられる。
<ろ布の交換・触媒担持方法の説明>
上記のように排ガス中のダストの捕捉・除去に供するろ布11は、使用が進むにつれて劣化するものであり、ろ布11を定期的に交換する必要がある。以下、ろ布11の交換並びにろ布11に対する触媒担持方法について説明することとする。
(ろ布交換工程)
まず、古くなったろ布11をバグフィルタ6内から取り外し、新しいろ布11をバグフィルタ6内に取り付ける。これにより、排ガスの流れ経路の途中に新しいろ布11が設置されることになる。
(気流発生工程)
次いで、誘引ファン7を作動させて、新しいろ布11における排ガス流れの上流側から該ろ布11を通過して下流側へと流れる気流を発生させる。
(触媒粉末担持工程)
気流の流速が安定してきたら、触媒粉末吹込装置30を作動させて、新しいろ布11における排ガス流れの上流側に触媒粉末を供給する。すなわち、ブロワ31の作動によってバグフィルタ入口側ダクト20へと向かう押込み気流を粉体輸送管33内に発生させながらサイロ32内に貯留されている触媒粉末をフィーダ34の作動によって粉体輸送管33内へと供給し、粉体輸送管33内を流れる押込み気流によって触媒粉末をバグフィルタ入口側ダクト20内に吹き込む。吹き込まれた触媒粉末は、誘引ファン7によって発生させたバグフィルタ入口側ダクト20内を流れる気流によってバグフィルタ6内へと空気輸送され、新しいろ布11における排ガス流れの上流側表面に直接付着することで新しいろ布11の繊維に担持されて、新しいろ布11の上流側表面に触媒粉末による一次付着層が形成される。この一次付着層は、半永久的に脱離することがなく、前述したパルスジェット方式によるダスト払い落とし動作が実施されて一次付着層上に堆積したダスト層が剥離した場合でも、該一次付着層はろ布11の繊維に保持される。
なお、この一次付着層を形成するための新しいろ布11への触媒粉末の付着量は、触媒による有毒ガス(窒素酸化物やダイオキシン類)の除去効果や、ろ布11の差圧上昇抑制の観点から、200g/mを目標値として、180〜220g/mの範囲であるのが好ましい。付着量が180g/m未満であると、触媒による有毒ガス除去効果が不足する恐れがあり、付着量が220g/mを超えると、ろ布11の差圧上昇が顕著になる恐れがあり、好ましくない。
(触媒粉末再利用工程)
上記触媒粉末担持工程において、新しいろ布11に付着せずに落下する触媒粉末があるが、かかる触媒粉末はバグフィルタ6におけるケーシング10の底部に集められ、集められた触媒粉末は、スクリューコンベヤ25およびロータリーバルブ26により順次排出される。こうして、ロータリーバルブ26から排出される触媒粉末を回収し、回収した触媒粉末をサイロ32に戻し、再度、バグフィルタ入口側ダクト20内に吹き込んで、新しいろ布11における排ガス流れの上流側に供給する。
<作用効果の説明>
第1の実施形態に係るろ布11の触媒担持方法によれば、触媒粉末吹込装置30の作動による触媒粉末の供給と、誘引ファン7の作動にて発生させた気流とによって、触媒粉末が新しいろ布11へと空気輸送されて、新しいろ布11における排ガス流れの上流側表面に触媒粉末が付着されるので、液状触媒の浸漬・乾燥工程を含む従来法に対し、ろ布11を縮ませることなく容易に触媒を担持させることができるとともに、液状触媒の浸漬・乾燥工程が必要な従来法よりも、ろ布11に触媒を担持させるために必要とされる費用や時間を大幅に削減することができる。
また、同触媒担持方法によれば、以下の(1),(2)の作用効果を得ることができる。
(1)新しいろ布11に付着せずに落下した触媒粉末を回収し、回収した触媒粉末を再度、新しいろ布11における排ガス流れの上流側に供給して、ろ布11への触媒担持のために再利用するようにされているので、触媒粉末の使用量を抑えることができる。
(2)触媒粉末の粒径が、15〜20μmであり、触媒粉末の新しいろ布11への付着量が、200g/mを目標値として180〜220g/mの範囲とされるので、ろ布11を目詰まりさせることなくろ布11の繊維間に触媒粉末を確実に付着させることができるとともに、ろ布11の差圧上昇を抑えつつ窒素酸化物やダイオキシン類の除去効果を確実に得ることができる。
〔第2の実施形態〕
図2には、本発明の第2の実施形態に係るろ布の触媒担持方法が適用されるごみ焼却施設の概略システム構成図が示されている。
なお、この第2の実施形態において、先の第1の実施形態と同一または同様のものについては、図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとし、以下においては、この第2の実施形態に特有の部分を中心に説明することとする。
第2の実施形態におけるごみ焼却施設1Bにおいては、ロータリーバルブ26から排出された飛灰の一部をバグフィルタ入口側ダクト20内に供給して循環させる飛灰循環システム40が設けられている。
<飛灰循環システムの説明>
飛灰循環システム40は、主に、粉体搬送装置41と、粉体供給装置42とから構成されている。
粉体搬送装置41は、ロータリーバルブ26から排出された飛灰の一部を粉体供給装置42へと搬送するための装置であり、例えばコンベヤや空気輸送装置などが好適に用いられる。
粉体供給装置42は、粉体搬送装置41により搬送された飛灰を循環飛灰として貯留する貯留槽43を備えている。この貯留槽43の下部には、フィーダ44が付設され、このフィーダ44とバグフィルタ入口側ダクト20とが粉体輸送ダクト45によって接続されている。そして、フィーダ44の作動により、貯留槽43に貯留されている循環飛灰が粉体輸送ダクト45を介してバグフィルタ入口側ダクト20内に供給されるようになっている。
なお、上記の説明は、飛灰循環システム40の通常の使用形態についての説明であり、後述する触媒粉末再利用工程では、新しいろ布11に付着せずに落下した触媒粉末を循環触媒粉末として再度、バグフィルタ入口側ダクト20内に供給するための触媒粉末循環システム40´として機能することになる。
以上に述べたように構成されるごみ焼却施設1Bにおいて、ろ布交換工程、気流発生工程および触媒粉末担持工程の各工程は、第1の実施形態と同様であり、触媒粉末再利用工程は、飛灰の循環利用の目的で既に設けられている飛灰循環システム40を、触媒粉末の循環利用を目的とする触媒粉末循環システム40´として利用して以下のように実施される。
(触媒粉末再利用工程)
前述したように、触媒粉末担持工程において、新しいろ布11に付着せずに落下する触媒粉末があるが、かかる触媒粉末はバグフィルタ6におけるケーシング10の底部に集められ、集められた触媒粉末は、スクリューコンベヤ25およびロータリーバルブ26により順次排出される。ロータリーバルブ26から排出される触媒粉末(この場合、ロータリーバルブ26から飛灰処理設備27への搬送経路は予め閉じられている。)を粉体搬送装置41で循環触媒粉末として貯留槽43へと搬送し、この貯留槽43に貯留される循環触媒粉末をフィーダ44により、粉体輸送ダクト45を介してバグフィルタ入口側ダクト20内に供給する。これにより、循環触媒粉末は、バグフィルタ入口側ダクト20内の気流によってバグフィルタ6内へと空気輸送され、新しいろ布11への触媒担持のために再利用される。
<作用効果の説明>
第2の実施形態に係るろ布の触媒担持方法によっても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
〔第3の実施形態〕
図3には、本発明の第3の実施形態に係るろ布の触媒担持方法が適用されるごみ焼却施設の概略システム構成図が示されている。
なお、この第3の実施形態において、上記各実施形態と同一または同様のものについては、図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとし、以下においては、この第3の実施形態に特有の部分を中心に説明することとする(後述する第4の実施形態においても同様)。
第3の実施形態においては、第1の実施形態(図1参照)で用いた触媒粉末吹込装置30を使用せず、触媒粉末を搬送するローリー車50を使用するようにされており、ローリー車50からの配管51を図示されない継手装置等を介してバグフィルタ入口側ダクト20に接続して、ローリー車50から触媒粉末をバグフィルタ入口側ダクト20内に直接吹き込むようにされている。
この第3の実施形態において、ろ布交換工程および気流発生工程は、第1の実施形態と同様であり、触媒粉末担持工程および触媒粉末再利用工程は、以下のように実施される。
(触媒粉末担持工程)
誘引ファン7による気流の流速が安定してきたら、ローリー車50に付属のコンプレッサ50aの作動よってバグフィルタ入口側ダクト20へと向かう押込み気流を配管51内に発生させながら、ローリー車50内に貯留されている触媒粉末をその押込み気流によってバグフィルタ入口側ダクト20内に吹き込む。吹き込まれた触媒粉末は、誘引ファン7によって発生させたバグフィルタ入口側ダクト20内を流れる気流によってバグフィルタ6内へと空気輸送され、新しいろ布11における排ガス流れの上流側表面に直接付着することで新しいろ布11の繊維に担持される。
(触媒粉末再利用工程)
上記触媒粉末担持工程において、新しいろ布11に付着せずに落下する触媒粉末があるが、かかる触媒粉末はバグフィルタ6におけるケーシング10の底部に集められ、集められた触媒粉末は、スクリューコンベヤ25およびロータリーバルブ26により順次排出される。こうして、ロータリーバルブ26から排出される触媒粉末を回収し、回収した触媒粉末をローリー車50に戻し、再度、バグフィルタ入口側ダクト20内に吹き込んで、新しいろ布11における排ガス流れの上流側に供給する。
<作用効果の説明>
第3の実施形態に係るろ布の触媒担持方法によっても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
〔第4の実施形態〕
図4には、本発明の第4の実施形態に係るろ布の触媒担持方法が適用されるごみ焼却施設の概略システム構成図が示されている。
第4の実施形態においては、第2の実施形態(図2参照)で用いた触媒粉末吹込装置30を使用せず、第3の実施形態で用いたローリー車50を使用するようにされている。
<作用効果の説明>
第4の実施形態に係るろ布の触媒担持方法によっても、第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
以上、本発明のろ布の触媒担持方法について、複数の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、各実施形態に記載した構成を適宜組み合わせる等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
例えば、上記各実施形態において、ろ布11に担持させた触媒の劣化等を考慮し触媒を補充するために、通常運転時や休炉時に、触媒粉末吹込装置30あるいは触媒粉末循環システム40´を用いて触媒粉末を連続または間欠的にバグフィルタ入口側ダクト20に吹き込むようにしてもよい。
本発明のろ布の触媒担持方法は、ろ布を縮ませることなく容易に触媒を担持させることができるとともに、ろ布に触媒を担持させるために必要とされる費用や時間を大幅に削減することができるという特性を有していることから、例えばごみ焼却施設や発電所、各種工業炉等においてバグフィルタが設置されている現場でのろ布への触媒担持の用途に好適に用いることができる。
1A〜1D ごみ焼却施設
2 焼却炉
6 バグフィルタ
11 ろ布
20 バグフィルタ入口側ダクト
30 触媒粉末吹込装置
40´ 触媒粉末循環システム
50 ローリー車

Claims (4)

  1. 焼却炉からの排ガスをろ過するろ布に触媒粉末を担持させるろ布の触媒担持方法であって、
    前記排ガスの流れ経路の途中に新しい前記ろ布を設置し、前記焼却炉の休炉時に、前記新しいろ布における排ガス流れの上流側に前記触媒粉末を供給するとともに、前記新しいろ布における排ガス流れの上流側から該ろ布を通過して下流側へと流れる気流を発生させることにより、該気流によって前記触媒粉末を前記新しいろ布へと空気輸送して、前記新しいろ布における排ガス流れの上流側表面に前記触媒粉末を付着するようにしたことを特徴とするろ布の触媒担持方法。
  2. 前記新しいろ布に付着せずに落下した前記触媒粉末を回収し、回収した前記触媒粉末を再度、前記新しいろ布における排ガス流れの上流側に供給することを特徴とする請求項1に記載のろ布の触媒担持方法。
  3. 前記触媒粉末の粒径は、15〜20μmであり、前記触媒粉末の前記新しいろ布への付着量は、200g/mを目標値として180〜220g/mの範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載のろ布の触媒担持方法。
  4. 前記触媒粉末は、酸化チタン粉末、酸化モリブデン粉末および酸化バナジウム粉末の中から選択される1種もしくは2種以上を含むものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のろ布の触媒担持方法。
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