JP2020070889A - ダイアフラム弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】確実なシールをしやすいダイアフラム弁を提供すること。【解決手段】ダイアフラム部と、一次側部103と、二次側部104と、主弁60と、背圧室31と、一次側副流路と、二次側副流路と、副弁と、副弁駆動部と、主弁60を収容する本体部10、30と、を備え、第1本体部分10と第2本体部分30とにより、軸方向に延び、フランジ部635を収納する収容溝1001が形成され、フランジ部635は、収容溝3001内で、径方向に圧縮されて潰されて水密に保持され、フランジ部635の軸方向の端部6351は、一次側部の液体の圧力を受けて、収容溝3001の軸方向の端部に押圧されて潰れるダイアフラム弁1である。【選択図】図4

Description

本発明は、ダイアフラム弁に関する。
従来より、液体の流れを制御するために、液体の流路に電磁弁が設けられ、電磁弁の開閉が制御されることが知られている。電磁弁としては、いわゆるパイロット式電磁弁が知られている。パイロット式電磁弁は、例えば、ダイアフラムを備え、ダイアフラム部の上端に副流路の端部の開口が形成され、この開口がプランジャーによって開閉が行なわれることにより、ダイアフラムによる主流路の開閉が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−57955号公報
従来のパイロット式電磁弁では、ダイアフラムを固定し且つシールする構成として、ダイアフラムの周縁部に設けられたフランジ部を、縦方向(ダイアフラムの軸方向)に潰す構成が用いられている。
しかし、この構成では、縦方向にフランジ部を潰していたため確実なシールをしにくかった。
本発明は、確実なシールをしやすいダイアフラム弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、ダイアフラム部(例えば、後述の主弁60、背圧室31)と、前記ダイアフラム部に向って液体が流入する一次側部(例えば、後述の一次側流路111、一次側空間103)と、前記ダイアフラム部からの液体が流出する二次側部(例えば、後述の二次側流路112、二次側空間104)と、前記ダイアフラム部を構成し、一次側部と二次側部との遮断と連通との切替えをする主弁(例えば、後述の主弁60)と、前記主弁における前記一次側部と前記二次側部とが連通する側に対する背面側に形成された背圧室(例えば、後述の背圧室31)と、前記一次側部から前記背圧室に前記液体を流通させることにより、前記背圧室内の圧力を上昇させる一次側副流路(例えば、後述の小孔615)と、前記背圧室から前記液体を前記二次側部に流通させる二次側副流路(例えば、後述の貫通孔4612、バルブカバー連通孔305、隙間113、及び、バルブベース径方向貫通流路1061)と、前記背圧室と前記二次側副流路との遮断と連通との切替えをする副弁(例えば、後述のプランジャー45)と、前記副弁による前記切替えをするために前記副弁を駆動する副弁駆動部(例えば、後述のコア42、コイル43、磁石44)と、前記主弁を収容する本体部(例えば、後述のバルブベース10及びバルブカバー30)と、を備え、前記本体部は、前記一次側部に配置された第1本体部分(例えば、後述のバルブベース10)と、前記背圧室側に配置された第2本体部分(例えば、後述のバルブカバー30)とを有し、前記第1本体部分と前記第2本体部分とにより挟まれるようにして前記ダイアフラム部は固定され、前記主弁は、主弁座部(例えば、後述の主弁座部1011)に当接して前記一次側部と前記二次側部とを遮断するダイアフラム(例えば、後述のダイアフラム63)を備え、前記ダイアフラムの径方向の周縁部は、前記ダイアフラムの軸方向に延びるフランジ部(例えば、後述のフランジ部635)を有し、前記第1本体部分と前記第2本体部分とにより、前記軸方向に延び、前記フランジ部を収納する収容溝(例えば、後述の収容溝3001)が形成され、前記フランジ部は、前記収容溝内で、前記径方向に圧縮されて潰されて水密に保持されるダイアフラム弁(例えば、後述のパイロット式電磁弁1)を提供する。
また、前記フランジ部の前記軸方向の端部は、前記一次側部の前記液体の圧力を受けて、前記収容溝の軸方向の端部に押圧されて潰れることが好ましい。また、前記フランジ部は、前記軸方向における一方の側と他方の側との両方に延びていることが好ましい。また、前記第1本体部分と前記第2本体部分とは、嵌合して連結されていることが好ましい。また、前記第2本体部分が外周側に配置され、前記第1本体部分が前記第2本体部分に対して内周側になるように配置されて前記収容溝が形成されることが好ましい。
本発明によれば、確実なシールをしやすいダイアフラム弁を提供することができる。
本発明の実施形態に係る電磁弁1が管部材9に固定されている様子を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る電磁弁1が管部材9に固定されている様子を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る電磁弁1及び管部材9を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る電磁弁1の主弁60の部分を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る電磁弁1が管部材9に固定された状態において二次側副流路を示す断面図である。
以下、本発明のダイアフラム弁の好ましい一実施形態について、図1〜図5を参照しながら説明する。図1は、電磁弁1が管部材9に固定されている様子を示す斜視図である。図2は、電磁弁1が管部材9に固定されている様子を示す断面図である。図3は、電磁弁1及び管部材9を示す分解斜視図である。図4は、電磁弁1の主弁60の部分を示す断面図である。図5は、電磁弁1が管部材9に固定された状態において二次側副流路を示す断面図である。
本実施形態のダイアフラム弁としての電磁弁1は、パイロット式電磁弁により構成され、図2等に示すように、バルブベース10と、バルブカバー30と、コイル部40とを備えており、これらは下から上へ向ってこの順で接続されてカートリッジタイプの構成とされている。即ち、パイロット式電磁弁1は、図2に示すように、管部材9の管部材本体90の開口部901に、バルブベース10及びバルブカバー30が挿入されて開口部901の内部に配置されて、管部材9に対して固定されて用いられる。管部材9へのパイロット式電磁弁1の固定の詳細については、後述する。
バルブベース10及びバルブカバー30は、本体部を構成する。図2に示すように、バルブベース10は、内部が中空の円筒形状を有する内側筒部101と、内側筒部101の上部を取囲むように設けられた外側筒部102とを有している。内側筒部101の外部の空間(内側筒部101と外側筒部102との間の空間)は、後述の主弁60に向って液体が流通する一次側流路111に連通する一次側空間103を構成する。一次側流路111、一次側空間103は、一次側部を構成する。内側筒部101の内部の空間は、後述の主弁60からの液体が流通する二次側流路112に連通する二次側空間104を構成する。二次側流路112、二次側空間104は、二次側部を構成する。内側筒部101は、一次側空間103と二次側空間104と間に形成された隔壁を構成する。内側筒部101の上端部は、内側筒部101の上端に近づくにつれて内側筒部101の径方向における厚みが徐々に薄くなっており、その上端においてダイアフラム63が当接する主弁座部1011(図4等参照)を構成する。
バルブベース10の下部の下端部と、バルブベース10の上下方向における中央部とには、それぞれOリング1051、1052が設けられている。Oリング1051、1052は、内側筒部101の下部の下端部、外側筒部102の下部の下端部に対して、それぞれ一周するように装着されている。Oリング1051は、内側筒部101が管部材本体90の内管92に挿入されて内管92の開口部921の内周面に当接して、一次側流路111と二次側流路112との間の止水を行う。Oリング1052は、外側筒部102が管部材本体90の外管91に挿入されて外管91の内周面に当接して、一次側流路111と、隙間113等により構成される二次側副流路との間の止水を行う。
一次側流路111と一次側空間103との間には、ストレーナ1053が設けられている。ストレーナ1053は、図3に示すように、上方向へ湾曲しており、接続部106に対して所定の位置に位置が決められて配置されている。また、内側筒部101の上部と外側筒部102とは、接続部106により接続されている。内側筒部101の内部空間と、外側筒部102の外部空間とは、接続部106の内部を貫通するとともに、内側筒部101及び外側筒部102を貫通するバルブベース径方向貫通流路1061(図5参照)により連通している。接続部106は、内側筒部101の直径位置に一対設けられており、このため、バルブベース径方向貫通流路1061も内側筒部101の直径位置に一対形成されている。バルブベース10の上端部には、上方へ突出し中央に貫通孔が形成された一対のフック係止部107(図3参照)が、バルブベース10の直径位置に設けられている。また、バルブベース10の上端面には、図2等に示すように、主弁60が設けられている。
主弁60は、図4等に示すように、ダイアフラム板61とダイアフラム63とを備えている。ダイアフラム板61は、樹脂材料が成形されて構成されており、上に向って拡径するダイアフラム板下部611と、ダイアフラム板下部611の上端よりも大径のダイアフラム板上部612と、ダイアフラム板上部612とダイアフラム板下部611とを接続する括れたダイアフラム板中間部613と、を有している。ダイアフラム板下部611からダイアフラム板中間部613にかけての部分には、これらの軸心位置に円柱形状の穴614が形成されている。穴614は、ダイアフラム板下部611の中央から上方向に、ダイアフラム板中間部613の部分に至るまで延びている。
ダイアフラム板上部612には、一次側副流路を構成する小孔615(図2等参照)が形成されている。小孔615は、ダイアフラム板上部612を上下方向へ貫通するように形成されており、一次側空間103と後述の背圧室31とを連通する。小孔615を通して水が一次側空間103から背圧室31に流入することにより、背圧室31内の圧力を上昇させる。
また、ダイアフラム板上部612の上面には、ばね係合凹部6121(図4参照)が形成されている。ばね係合凹部6121には、ばね64の下端部が当接して係合している。ばね64の上端部は、背圧室31の天井を形成するバルブカバー30の下端面に当接している。ばね64は、圧縮ばねにより構成されており、主弁60を下方へ押圧し、ダイアフラム63を内側筒部101の上端部の主弁座部1011に当接させる。ばね64の上端部においてばね64の先端の部分は水平方向へ延びて、更に下方向へ直線的に延びて、クリーニングピン641(図2参照)を構成する。クリーニングピン641は、小孔615を貫通しており、小孔615内において目詰まりが発生することを防止する。小孔615の内周面とクリーニングピン641の外周面との間には、水が流通可能な隙間が形成されており、この隙間が一次側副流路を構成する。
ダイアフラム63は、ゴム材料によって形成されて円形状を有しており、その中央にダイアフラム中央部634を有している。ダイアフラム63の周縁部は、図4に示すように、ダイアフラム中央部634に一体的に成形され円形状のダイアフラム63の軸心方向(図2における上下方向)にダイアフラム中央部634からそれぞれ延びるフランジ部635を有している。フランジ部635は、図2、図4、図5の断面図に示すように、上下の端部がそれぞれ略円形状に膨らんだ形状を有している。
バルブベース10の上端部の壁部1003が外周側に配置されており、バルブカバー30の下端部の周縁部の壁部3003が内周側に配置されている。そしてこれらが嵌合して連結され、バルブベース10の上端部の壁部1003とバルブカバー30の下端部の周縁部の壁部3003との間で形成された収容溝3001において、フランジ部635の上部のこの膨らんだ形状の部分6351が押し込められて、ダイアフラム63の径方向において、バルブベース10の上端部の壁部1003とバルブカバー30の下端部の周縁部の壁部3003とに挟まれるようにして圧縮されて潰された状態で収納されて固定されている。
壁部3003の上側の部分は、バルブカバー30の径方向外側へフランジ状に突出する部分3011を有しており、これにより、収容溝3001の上端部が形成されている。フランジ部635が図4における上方向へ押圧された場合に、フランジ部635の上部の膨らんだ形状の部分6351が、当該フランジ状に突出した部分3011に当接し、フランジ部635の上方向への移動が規制され、上部の膨らんだ形状の部分6351が更に潰されるように構成されている。このようにフランジ部635の上方向への移動を規制する部分3011は、フランジ部635が上方向へ押圧される圧力を受ける受圧部を構成する。即ち、フランジ部635の上部の膨らんだ形状の部分6351は、収容溝3001内で、ダイアフラム63の径方向に圧縮されて潰されて水密に保持され、当該上部の膨らんだ形状の部分6351は、一次側部の水の圧力を受けて、収容溝3001の図4における上側の端部に押圧されて潰れる。
フランジ部635の下部のこの膨らんだ形状の部分6352は、バルブベース10の上端部の周縁部に形成された収容溝1001において、ダイアフラム63の径方向及び軸方向に余裕のある状態で挿入されており、圧縮されていない。即ち、フランジ部635の下部の膨らんだ形状の部分6352においては、ダイアフラム63の径方向外側の部分がバルブベース10の上端部の壁部1003の内周面に当接しているが、ダイアフラム63の径方向内側の部分とバルブベース10の内側の上端部の壁部との間、壁部1003と壁部とを接続している接続部との間には、それぞれ隙間1004、1005が形成されている。このようにして、フランジ部635は、バルブベース10及びとバルブカバー30に対して固定され、これにより、主弁60は、バルブベース10及びバルブカバー30により構成される本体部により収容されている。収容溝1001は上に向かって開口しており、開口に向かって僅かにダイアフラム63の径方向における収容溝1001の幅が広がる形状を有している。
ダイアフラム63の中心寄りの部分であるダイアフラム中央部634は、図2等に示すように、下へ窪んだ円形状を有しており、ダイアフラム中央部634の中心には、貫通孔631が形成されている。貫通孔631には、ダイアフラム板61のダイアフラム板中間部613が貫通している。このように下へ窪んだダイアフラム63の円形状の部分によって、ダイアフラム板61は支持されている。
この構成により、ダイアフラム板61は、ダイアフラム63によって上下方向へ移動可能に支持されている。ダイアフラム板61が、ダイアフラム板61を支持しているダイアフラム63の部分と共に下方向へ移動して、内側筒部101の上端部の主弁座部1011(図4参照)に当接することにより、ダイアフラム板下部611が内側筒部101の内部空間である二次側空間104に入り込み、一次側空間103と二次側空間104とを遮断する。ダイアフラム板61が、ダイアフラム板61を支持しているダイアフラム63の部分と共に上方向へ移動して、内側筒部101の主弁座部1011から離れることにより、一次側空間103と二次側空間104とが連通する。
ダイアフラム板61の上面とバルブカバー30の下面との間には、背圧室31が形成されている。背圧室31は、主弁60のダイアフラム板61においてダイアフラム板下部611が設けられている側に対する背面側に形成されている。背圧室31は、主弁60と共にダイアフラム部を構成する。バルブカバー30の下端部には、図3に示すように、フック部301が、バルブカバー30の直径方向位置に一対設けられている。フック部301は、フック係止部107の貫通孔に係合して嵌合することにより、フック係止部107に係止され連結される。これによりバルブカバー30は、バルブベース10に固定される。
上下方向におけるバルブカバー30の中央よりも上側には、溝302(図5参照)が形成されている。溝302は、バルブカバー30の全周にわたって形成されている。溝302には、Oリング32が設けられている。Oリング32は、バルブカバー30を一周するように装着されている。Oリング32は、隙間113(図2参照)等により構成される二次側副流路から外部に水が漏れないようにするための止水を行う。即ちOリング32とOリング1052とにより、隙間113により構成される二次側副流路の上下において止水が行われる。また、溝302のすぐ上側には、バルブカバー30の上端部の周縁の全周にわたって、上端壁部303が設けられている。
バルブカバー30の上面の中央には、下方に窪んだ中央凹部33が形成されている。背圧室31の天井を構成するバルブカバー30の下面には、上方向へ延びる2本の貫通孔304(図5参照)が形成されている。貫通孔304は、背圧室31の中心に対して直径位置に一対形成されており、貫通孔304の上端部は、中央凹部33の近傍において、上方向へ向って開口している。また、中央凹部33の底部における側面には、中央凹部33とバルブカバー30の外部の空間とを連通するバルブカバー連通孔305が形成されている。バルブカバー連通孔305は、バルブベース10及びバルブカバー30の軸心を中心として、バルブベース10及びバルブカバー30の周方向へ、バルブベース径方向貫通流路1061から90°の位置関係で配置されており、バルブカバー30の直径位置に一対形成されている。バルブカバー連通孔305は、中央凹部33内の水を、バルブカバー30及びバルブベース10により構成される本体部の周囲に、より具体的には、当該本体部の外周面上と、図2に示す管部材9の内周面との隙間113(図2参照)に流通させる。
主弁60が閉じているときであって背圧室31の圧力が上がると、バルブカバー30は、図4における下向きの力を受けておらず、図4における上向きの力を受ける。一方、バルブベース10においては、その一部において図4における上向きの力を受け、他の部分において図4における下向きの力を受ける。具体的には、図4においてAで示される部分からBで示される部分を除いた部分には、図4の上方向への力を受ける。また、図4においてCで示される部分からDで示される部分を除いた部分には、図4の下方向への力を受ける。また、図4においてDで示される部分にも、図4の下方向への力を受ける。また、これら以外の部分(例えば、図4においてBで示される部分からCで示される部分を除いた部分)においては、図4の上方向への力と下方向への力とを受けるため、これらは相殺されている。
ここで、Aは、外側筒部102の下端部の外径であり、Bは、ダイアフラム63の径方向における収容溝1001の内側の壁面を結ぶ直径であり、Cは、内側筒部101の外径であり、Dは、内側筒部101の主弁座部1011にダイアフラム63が当接して弁が閉じられているときの当該当接部の直径である。バルブベース10に作用する力は、以下の式で表される。
(πA/4 − πB/4) − (πC/4 − πD/4) − πD/4
=πA/4 − πB/4 − πC/4
=π/4(A−B−C) (式1)
従って、バルブカバー30がバルブベース10から外れないようにするためには、図4の上方向への力を受ける部分の面積
(πA/4 − πB/4)
が、図4の下方向への力を受ける部分の面積
(πC/4 − πD/4)及びπD/4
よりも大きいことが条件となる。即ち、以下の式を満たすことが条件となり、本実施形態においては、以下の式を満たす面積の関係を有するように、各部の寸法が設定されている。ここで、以下の式を満たすためには、Aの値が十分大きい必要がある。本実施形態においては、外側筒部102の下に管部材が存在していないため、Aの値を十分大きくするための有利な構成となっている。
−B−C ≧ 0 (式2)
図2に示すように、コイル部40は、ヨーク41と、コア42とコイル43と磁石44とを有する副弁駆動部と、を備えており、また、副弁駆動部によって駆動され背圧室31と後述の二次側副流路との遮断と連通との切替えをする副弁としてのプランジャー45を備えている。プランジャー45は、円筒形状を有する樹脂製の筒状部材46の内部に収納されており、主弁60と同軸上に配置されている。即ち、プランジャー45の軸心と主弁60の軸心とは、一致する位置関係を有している。プランジャー45は、筒状部材46の内部を上下方向に移動可能に、筒状部材46に支持されている。副弁駆動部によるプランジャー45の駆動により、副弁による背圧室31と、バルブカバー連通孔305等により構成される二次側副流路と、の遮断と連通との切替えが行われる。
ヨーク41は、上端部が塞がれた円筒形状を有しており、筒状部材46と同軸的な位置関係を有している。ヨーク41の内部空間には、コア42とコイル43と磁石44と筒状部材46とプランジャー45とが収容されており、ヨーク41は、ロアプレート47に圧入されることで筒状部材46に固定されている。ヨーク41は、ビス止めによりバルブカバー30に固定されている。バルブカバー30の周方向における、バルブカバー30、ヨーク41の向きは、ヨーク41の被固定部411(図3参照)とバルブカバー30の切欠き部306とにより決定される。
図3に示すように、ヨーク41の下端部には、被固定部411が設けられている。被固定部411は、ヨーク41の直径位置に一対設けられており、それぞれ板状に形成されている。バルブカバー30に形成されヨーク41の軸心方向に直交する方向に延びる一対の貫通孔に、略U字形状の弾性変形可能な金属により構成されたU字状クリップ35の一方の端部351と他方の端部352とがそれぞれ挿入されて貫通して、U字状クリップ35がバルブカバー30に固定される。これにより、ヨーク41がバルブカバー30から離間する方向に移動しようとすると、被固定部411がU字状クリップ35に当接して弾性変形し、U字状クリップ35が被固定部411の、図2等の上方向(ヨーク41がバルブカバー30から離間する方向)への移動を規制する。このため、コイル部40は、U字状クリップ35によって弾性的にバルブカバー30に固着させられる。
また、管部材本体90の上部に形成されヨーク41の軸心方向に直交する方向に延びる一対の貫通孔913(図3参照)に、U字状クリップ35よりも強度が高い略U字形状の金属により構成されたU字状ピン36の一方の端部361と他方の端部362とがそれぞれ挿入されて貫通して、U字状ピン36が管部材9の上部に固定される。これにより、ヨーク41及びバルブカバー30が、バルブベース10から離間する方向に移動しようとすると、バルブカバー30の上端部がU字状ピン36の下側に当接して、バルブカバー30の上端部とU字状ピン36との間に生じていたクリアランスがなくなり、U字状ピン36がバルブカバー30の図2等の上方向(バルブカバー30がバルブベース10から離間する方向)への移動を規制する。このため、コイル部40及びバルブカバー30は、バルブベース10及び管部材本体90に保持させられる。即ち、パイロット式電磁弁1は、一次側流路111に流入する流路(一次側流路111の上流側)と二次側流路112から流出する流路(二次側流路112の下流側)とを備えている管部材9に保持されている。
図2に示すように、コイル43は、筒状部材46の外周に巻回されている。コア42は、プランジャー45の上側に配置されている。プランジャー45の軸心位置には、圧縮ばねにより構成されるばね48が設けられている。ばね48は、プランジャー45の軸心位置に形成され当該軸心に沿って延びる穴に配置されている。ばね48は、コア42に対してプランジャー45を下方向へ付勢している。また、コア42の上側には、磁石44が設けられている。
磁石44の磁力によってプランジャー45は、上側の位置に保持される。また、コイル43に電気が供給されることによるコイル43の磁力によって、プランジャー45は下側の位置に移動させられる。このときには、プランジャー45に対する磁石44の磁力はばね48の付勢力よりも弱く、ばね48の付勢力により、プランジャー45は、下側の位置に保持される。即ち、副弁駆動部の駆動方式は、プランジャー45により構成される副弁が開いている状態と、閉じている状態とを切替える際にのみコイル43に通電するラッチ式である。プランジャー45が上側の位置から下側の位置に移動させられる際に供給される電気とは逆向きに電気が供給されることより、プランジャー45は下側の位置から上側の位置に移動させられる。
筒状部材46の下部は、図2に示すように、板状部464を有しており、コイル43は、板状部464よりも上側に配置されている。板状部464とバルブカバー30の上端面3005との間には、ロアプレート47が配置されている。筒状部材46の下端部は、コイル43を支持する筒状部材46の上部に一体成形され筒状部材46の一部を構成するバルブシート部461を有している。バルブシート部461は、筒状部材46の下端部において筒状部材46の内部空間を塞ぐように設けられており、バルブシート部461の外周面と中央凹部33を形成しているバルブカバー30の部分との間は、2つのOリング462、463によりシールされている。Oリング462は、背圧室31から貫通孔304を通してプランジャー45へ流れる水が外部に漏れないように止水する。Oリング463は、小孔615により構成される1次側副流路と、バルブカバー連通孔305等により構成される二次側副流路との間を止水する。
バルブシート部461は、プランジャー45の下端部452が当接する弁座としてのシート部4611(図5参照)を有している。シート部4611の上部は、截頭円錐形状を有しており、その軸心位置には、上下方向に貫通する貫通孔4612が形成されている。シート部4611の下端部は、中央凹部33の底面331よりも高い位置に配置されている。これにより、シート部4611の貫通孔4612の内部空間とバルブカバー連通孔305とが、シート部4611の下端部と中央凹部33の底面331との間の空間により連通している。
シート部4611の貫通孔4612、バルブカバー連通孔305、管部材9に固定されたバルブカバー30及びバルブベース10の外表面と管部材9の内周面との隙間113、及び、バルブベース径方向貫通流路1061は、背圧室31から水を二次側空間104に流通させる二次側副流路を構成する。従って、バルブシート部461のシート部4611は、二次側副流路の上流側の端部に設けられている。
次に、主弁60を開く動作について説明する。
先ず、主弁60が開く前の閉じている状態について説明する。主弁60が閉じている状態、即ち、主弁60が内側筒部101の主弁座部1011における開口を塞いでいる状態のときには、プランジャー45は、バルブシート部461のシート部4611の上端部の開口を塞いでいる。このとき、一次側流路111から一次側空間103に流入した水は、小孔615を通過して背圧室31へ流入しており、これにより、背圧室31には水が充填されている。このため、背圧室31の圧力及びばね64の付勢力によって主弁60は、下方向へ付勢されているため、主弁60は、内側筒部101の主弁座部1011に押しけられ、開口を塞いでいる状態が維持されている。
次に、主弁60が閉じている状態から開く動作について説明する。
コイル43に電気が供給されて、プランジャー45がばね48の付勢力に抗して上側の位置に移動させられると、バルブシート部461のシート部4611の上端部の開口が開かれる。これにより、背圧室31内の水がシート部4611の上端部の開口から貫通孔4612内に流入し、バルブカバー連通孔305からバルブカバー30の外周面上に流出する。そして水は、バルブカバー30と管部材9の内周面との間、及び、バルブベース10と管部材9の内周面との間の隙間113を流通して、バルブベース径方向貫通流路1061に流入し、内側筒部101の内部空間である二次側空間104へ流入する。そして、二次側流路112へ流通する。これにより背圧室31の圧力が低下し、一次側空間103の圧力が背圧室31の圧力及びばね64の付勢力よりも高くなり、主弁60は上方向へ移動して主弁60が開き、一次側空間103と、二次側空間104が連通し、一次側空間103の水が二次側空間104へ流通する。
次に、ダイアフラム63のフランジ部635に作用する圧力について説明する。主弁60に向って一次側流路111から一次側空間に水が流通したときには、水は、ダイアフラム63のフランジ部635の下部の膨らんだ形状の部分6352に沿って隙間1004、1005に流入する。これにより、隙間1004、1005に流入した水の圧力により、フランジ部635においては、ダイアフラム63の軸方向上側(図4における上方向)へ押圧され、バルブベース10の上端部の壁部1003とバルブカバー30の下端部の周縁部の壁部3003との間で形成された収容溝3001において、フランジ部635の上部の膨らんだ形状の部分6351が、更に押し込められて、ダイアフラム63の径方向においてバルブベース10の上端部の壁部1003とバルブカバー30の下端部の周縁部の壁部3003とに挟まれるようにして、更に圧縮されて潰されて、この部分におけるフランジ部635のシール性が更に高められる。
上記構成の実施形態による電磁弁1によれば、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態におけるパイロット式電磁弁1は、主弁60及び背圧室31を含むダイアフラム部と、ダイアフラム部に向って液体が流入する一次側流路111と、ダイアフラム部からの液体が流出する二次側流路112と、ダイアフラム部を構成し、一次側空間103と二次側空間104との遮断と連通との切替えをする主弁60と、主弁60における一次側部と二次側部とが連通する側に対する背面側に形成された背圧室31と、主弁60に形成され、一次側空間103から背圧室31に水を流通させることにより、背圧室31内の圧力を上昇させる一次側副流路としての小孔615と、背圧室31から液体を二次側空間104に流通させる二次側副流路(貫通孔4612、バルブカバー連通孔305、隙間113、及び、バルブベース径方向貫通流路1061)と、背圧室31と二次側流路112との遮断と連通との切替えをする副弁としてのプランジャー45と、プランジャー45による切替えをするためにプランジャー45を駆動する副弁駆動部(コア42、コイル43、磁石44)と、主弁60を収容する本体部(バルブベース10、バルブカバー30)と、を備える。
バルブベース10における一次側部を構成する一次側空間103から背圧室31へ向かって作用する一方向圧力を受ける部分の面積
(πA2/4 − πB2/4)
は、バルブベース10における背圧室31から一次側空間103へ向かって作用する他方向圧力を受ける部分の面積
(πC2/4 − πD2/4)及びπD2/4
よりも大きい。
U字状ピン36により、バルブカバー30がバルブベース10から離間する方向へのバルブカバー30の移動を規制する構成では、バルブカバー30の上端部とU字状ピン36との間にはクリアランスが生じ、このクリアランスにより、バルブカバー30はバルブベース10から外れようとする方向へ、バルブベース10から相対的に移動できる。しかし、このような構成であっても、上記構成により、一次側空間103から背圧室31へ向かって作用する圧力は、背圧室31から一次側空間103へ向かって作用する圧力よりも大きくなり、このため、バルブベース10とバルブカバー30とが引き剥がされるような力が作用することを抑えることが可能となる。この結果、ダイアフラム63の周縁部のフランジ部635によるシールを維持することが可能である。
また、本体部としてのバルブベース10及びバルブカバー30は、管部材9の開口部901に挿入される。コイル部40は、管部材9に挿入される本体部固定用挿入部材としてのU字状ピン36により、管部材9から離間する方向(図2の上方向)への本体部(バルブベース10及びバルブカバー30)の移動が規制されて、本体部(バルブベース10及びバルブカバー30)を介して管部材9に対して接続される。
この構成により、ビス止めにより管部材の吐水口本体の開口部に固定する場合と比較して、ビスの径以上の厚さを開口部の厚さに確保する必要がなく、電磁弁1が開口部901に取り付けられた全体のユニットを小型化することが可能となる。
また、U字状ピン36を取り外すことにより、容易に管部材9から電磁弁1を取り外すことが可能である。このため、メンテナンス等の作業を容易とすることができる。
また、主弁60は、主弁座部1011に当接して一次側空間103と二次側空間104とを遮断するダイアフラム63と、ダイアフラム63に固定され一次側空間103と背圧室31とを連通するダイアフラム板61とを備える。ダイアフラム63の周縁部としてのフランジ部635は、ダイアフラム63の径方向に圧縮された状態で、本体部(バルブベース10及びバルブカバー30)に形成された固定溝としての収容溝1001に収容されて固定されている。
この構成により、ダイアフラム63の軸心方向においてフランジ部635を潰してシールしなくてよいため、周方向において予め潰す分だけの空間を確保する必要もなく、本体部(バルブベース10及びバルブカバー30)の小型化を図ることを容易とすることができる。
また、コイル部40は、本体部(バルブベース10及びバルブカバー30)に挿入される弾性変形可能な挿入部材としてのU字状クリップ35により、バルブカバー30から離間する方向へのコイル部40の移動が規制されてバルブカバー30に対して接続される。
この構成により、弾性変形可能なU字状クリップ35により弾性的にバルブカバー30に対してコイル部40が保持されているため、ウォーターハンマーなどの衝撃波を受けた場合に、U字状ピン36はU字状クリップ35よりも強度が高いため曲げられにくく、これに対してU字状クリップ35が弾性的に衝撃波を吸収することが可能であり、これにより、コイル部40のコイル43が巻かれる樹脂部品である筒状部材46が破壊されることを抑えることが可能である。
また、副弁としてのプランジャー45が当接する弁座としてのバルブシート部461を備え、コイル部40は、バルブシート部461を有する。この構成により、弾性変形可能なU字状クリップ35により弾性的にバルブカバー30に対してコイル部40が保持されていることにより、バルブカバー30に対してコイル部40が若干変位した場合であっても、プランジャー45とバルブシート部461との間の距離には変化はなく、プランジャー45のストロークに変化はなく、挙動が不安定になることを防止することができる。
また、本実施形態におけるパイロット式電磁弁1は、主弁60及び背圧室31を含むダイアフラム部と、ダイアフラム部に向って液体が流入する一次側流路111と、ダイアフラム部からの液体が流出する二次側流路112と、ダイアフラム部を構成し、一次側空間103と二次側空間104との遮断と連通との切替えをする主弁60と、主弁60における一次側部と二次側部とが連通する側に対する背面側に形成された背圧室31と、主弁60に形成され、一次側空間103から背圧室31に水を流通させることにより、背圧室31内の圧力を上昇させる一次側副流路としての小孔615と、背圧室31から液体を二次側空間104に流通させる二次側副流路(貫通孔4612、バルブカバー連通孔305、隙間113、及び、バルブベース径方向貫通流路1061)と、背圧室31と二次側流路112との遮断と連通との切替えをする副弁としてのプランジャー45と、プランジャー45による切替えをするためにプランジャー45を駆動する副弁駆動部(コア42、コイル43、磁石44)と、主弁60を収容する本体部(バルブベース10、バルブカバー30)と、を備える。
本体部は、一次側部に配置された第1本体部分としてのバルブベース10と、背圧室側に配置された第2本体部分としてのバルブカバー30とを有し、バルブベース10とバルブカバー30とにより挟まれるようにしてダイアフラム部は固定され、主弁60は、主弁座部1011に当接して一次側部と二次側部とを遮断するダイアフラム63を備える。ダイアフラム63の径方向の周縁部は、ダイアフラム63の軸方向に延びるフランジ部635を有する。バルブベース10と、背圧室側に配置された第2本体部分としてのバルブカバー30とにより、ダイアフラム63の軸方向に延び、フランジ部635を収納する収容溝3001が形成され、フランジ部635は、収容溝3001内で、径方向に圧縮されて潰されて水密に保持される。
この構成により、ダイアフラム63の軸方向においてダイアフラム63のフランジ部635を潰してシールする必要がなく、確実なシールをしやすくすることができる。
また、フランジ部635の軸方向の端部は、一次側部の液体の圧力を受けて、収容溝3001の軸方向の端部に押圧されて潰れる。この構成により、フランジ部635は、一次側部の水の圧力を受けることにより、フランジ部635の径方向に圧縮されて潰されるので、水圧が増える程、水密性を高くすることが可能となる。このため、従来のような、フランジ部の軸方向にフランジ部を潰すことより発生する面圧を上限とするシールとなる場合と比較して、シールの性能を確実に高めることが可能となる。このため、従来では、例えば、組み付け不良で既定位置まで組み付けられていない場合には、検査時の通常水圧では漏れていなくても、高水圧時に漏れが発生したり、部品寸法のばらつきによりフランジ部の耐圧性能がばらついたりするという問題があったが、このような問題を解消することができる。
また、ダイアフラム63の径方向の中央部は、ダイアフラム中央部634を有し、フランジ部635は、ダイアフラム中央部634から軸方向における一方の側(図4における上方向)と他方の側(図4における下方向)との両方に延びている。この構成により、フランジ部635が収容溝3001から抜け出すのを抑えることができる。
また、第1本体部分としてのバルブベース10と、第2本体部分としてのバルブカバー30とは、嵌合して連結されている。この構成により、バルブベース10とバルブカバー30とをダイアフラム63の軸方向において螺合して連結するなどしてダイアフラム63のフランジ部635を潰す必要がなく、組付けがし易くすることが可能となる。
また、第2本体部分としてのバルブカバー30が外周側に配置され、第1本体部分としてのバルブベース10がバルブカバー30に対して内周側になるように配置されて収容溝3001が形成される。この構成により、第1本体部分としてのバルブベース10と、第2本体部分としてのバルブカバー30との連結部分が、ダイアフラム63の背面側(背圧室31側)に配置されることになり、フランジ部635の内側に背圧室31などを形成しつつ、フランジ部635の外側で連結部分を形成でき、パイロット式電磁弁1全体の構成をコンパクトにすることができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、主弁、副弁、一次側副流路、二次側副流路等の各部の構成は、本実施形態における主弁60、プランジャー45、小孔615、二次側副流路(貫通孔4612、バルブカバー連通孔305、隙間113、及び、バルブベース径方向貫通流路1061)等の各部の構成に限定されない。
また、例えば、収容溝3001は、フランジ部635の軸方向の端部である上部の膨らんだ形状の部分6351を収容したが、この構成に限定されない。例えば、バルブベースの壁部とバルブカバーの壁部との間で、図4における下側の収容溝が形成される場合には、当該下側の収容溝において、フランジ部の軸方向の端部である下部の膨らんだ形状の部分を収容して潰すようにしてもよい。この場合には、フランジ部の軸方向の端部である上部の膨らんだ形状の部分は、バルブカバーにより構成される収容溝において、隙間1004、1005と同様の隙間が形成された余裕のある状態で収容される。この構成においては、フランジ部の軸方向の端部である下部の膨らんだ形状の部分の、ダイアフラムの径方向内側に、シールされる部材であるバルブカバーが配置され、バルブカバーにより形成される背圧室がダイアフラムによりシールされる。
また、本実施形態においては、隙間1004、1005が形成されていたが、この構成に限定されない。例えば、隙間1004、1005というほどの空間を確保するものでなくてもよく、フランジ部の軸方向の端部が潰されない程度に、フランジ部の軸方向の端部が壁部に当接していてもよい。
また、コイル部40を構成する筒状部材46の下端部は、コイル43を支持する筒状部材46の上部に一体成形され筒状部材46の一部を構成するバルブシート部461を有していたが、この構成に限定されない。コイル部は、弁座を有していればよい。
また、例えば、本実施形態では、プランジャー45とダイアフラム63とが同軸上に配置されたが、この構成に限定されない。また、二次側副流路は、シート部4611の貫通孔4612、バルブカバー連通孔305、管部材9に固定されたバルブカバー30及びバルブベース10の外表面と管部材9の内周面との隙間113、及び、バルブベース径方向貫通流路1061により構成されたが、この構成に限定されない。例えば、二次側副流路は、管部材9に固定されたバルブカバー30及びバルブベース10の外表面と管部材9の内周面との隙間113に代えて、バルブカバー及びバルブベースにより構成される本体部の外面に形成された溝により構成されてもよい。また、例えば、二次側副流路は、管部材9に固定されたバルブカバー30及びバルブベース10の外表面と管部材9の内周面との隙間113に代えて、バルブカバー連通孔305とバルブベース径方向貫通流路1061とを連通する他の流路が、バルブカバー及びバルブベースにより構成される本体部の内部に形成されていてもよい。
また、副弁駆動部の駆動方式は、ラッチ式であったが、これに限定されない。例えば、副弁駆動部の駆動方式は、コイル43に通電している間は一の状態(例えば、弁が開いた状態)となり、コイル43に通電していない間は他の状態(例えば、弁が閉じた状態)となる連続通電式であってもよい。また、本実施形態では、電磁弁は、いわゆるパイロット式電磁弁であったが、これに限定されない。また、本実施形態では、ダイアフラム弁は、電磁弁1により構成されていたが、電磁弁に限定されず、電磁弁以外のダイアフラム弁、例えば、プッシュバルブタイプの流量調整弁等に利用されてもよい。
また、液体は、水であったが、水に限定されない。
1…パイロット式電磁弁
10…バルブベース(本体部、第1本体部)
30…バルブカバー(本体部、第2本体部)
31…背圧室(ダイアフラム部)
40…コイル部
42…コア(副弁駆動部)
43…コイル(副弁駆動部)
44…磁石(副弁駆動部)
45…プランジャー(副弁)
60…主弁(ダイアフラム部)
63…ダイアフラム
635…フランジ部
113…隙間(二次側副流路)
305…バルブカバー連通孔(二次側副流路)
615…小孔(一次側副流路)
634…ダイアフラム中央部
635…フランジ部
1061…バルブベース径方向貫通流路(二次側副流路)
1011…主弁座部
3001…収容溝
6351…部分

Claims (5)

  1. ダイアフラム部と、
    前記ダイアフラム部に向って液体が流入する一次側部と、
    前記ダイアフラム部からの液体が流出する二次側部と、
    前記ダイアフラム部を構成し、一次側部と二次側部との遮断と連通との切替えをする主弁と、
    前記主弁における前記一次側部と前記二次側部が連通する側に対する背面側に形成された背圧室と、
    前記一次側部から前記背圧室に前記液体を流通させることにより、前記背圧室内の圧力を上昇させる一次側副流路と、
    前記背圧室から前記液体を前記二次側部に流通させる二次側副流路と、
    前記背圧室と前記二次側副流路との遮断と連通との切替えをする副弁と、
    前記副弁による前記切替えをするために前記副弁を駆動する副弁駆動部と、
    前記主弁を収容する本体部と、を備え、
    前記本体部は、前記一次側部に配置された第1本体部分と、前記背圧室側に配置された第2本体部分とを有し、前記第1本体部分と前記第2本体部分とにより挟まれるようにして前記ダイアフラム部は固定され、
    前記主弁は、主弁座部に当接して前記一次側部と前記二次側部とを遮断するダイアフラムを備え、
    前記ダイアフラムの径方向の周縁部は、前記ダイアフラムの軸方向に延びるフランジ部を有し、
    前記第1本体部分と前記第2本体部分とにより、前記軸方向に延び、前記フランジ部を収納する収容溝が形成され、前記フランジ部は、前記収容溝内で、前記径方向に圧縮されて潰されて水密に保持されるダイアフラム弁。
  2. 前記フランジ部の前記軸方向の端部は、前記一次側部の前記液体の圧力を受けて、前記収容溝の軸方向の端部に押圧されて潰れる請求項1に記載のダイアフラム弁。
  3. 前記フランジ部は、前記軸方向における一方の側と他方の側との両方に延びている請求項1又は請求項2に記載のダイアフラム弁。
  4. 前記第1本体部分と前記第2本体部分とは、嵌合して連結されている請求項1〜請求項3のいずれかに記載のダイアフラム弁。
  5. 前記第2本体部分が外周側に配置され、前記第1本体部分が前記第2本体部分に対して内周側になるように配置されて前記収容溝が形成される請求項1〜請求項4のいずれかに記載のダイアフラム弁。
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