JP7240853B2 - ダイアフラム弁 - Google Patents
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Description
(πA2/4 - πB2/4) - (πC2/4 - πD2/4) - πD2/4
=πA2/4 - πB2/4 - πC2/4
=π/4(A2-B2-C2) (式1)
(πA2/4 - πB2/4)
が、図4の下方向への力を受ける部分の面積
(πC2/4 - πD2/4)及びπD2/4
よりも大きいことが条件となる。即ち、以下の式を満たすことが条件となり、本実施形態においては、以下の式を満たす面積の関係を有するように、各部の寸法が設定されている。ここで、以下の式を満たすためには、Aの値が十分大きい必要がある。本実施形態においては、外側筒部102の下に管部材が存在していないため、Aの値を十分大きくするための有利な構成となっている。
A2-B2-C2 ≧ 0 (式2)
先ず、主弁60が開く前の閉じている状態について説明する。主弁60が閉じている状態、即ち、主弁60が内側筒部101の主弁座部1011における開口を塞いでいる状態のときには、プランジャー45は、バルブシート部461のシート部4611の上端部の開口を塞いでいる。このとき、一次側流路111から一次側空間103に流入した水は、小孔615を通過して背圧室31へ流入しており、これにより、背圧室31には水が充填されている。このため、背圧室31の圧力及びばね64の付勢力によって主弁60は、下方向へ付勢されているため、主弁60は、内側筒部101の主弁座部1011に押しけられ、開口を塞いでいる状態が維持されている。
コイル43に電気が供給されて、プランジャー45がばね48の付勢力に抗して上側の位置に移動させられると、バルブシート部461のシート部4611の上端部の開口が開かれる。これにより、背圧室31内の水がシート部4611の上端部の開口から貫通孔4612内に流入し、バルブカバー連通孔305からバルブカバー30の外周面上に流出する。そして水は、バルブカバー30と管部材9の内周面との間、及び、バルブベース10と管部材9の内周面との間の隙間113を流通して、バルブベース径方向貫通流路1061に流入し、内側筒部101の内部空間である二次側空間104へ流入する。そして、二次側流路112へ流通する。これにより背圧室31の圧力が低下し、一次側空間103の圧力が背圧室31の圧力及びばね64の付勢力よりも高くなり、主弁60は上方向へ移動して主弁60が開き、一次側空間103と、二次側空間104が連通し、一次側空間103の水が二次側空間104へ流通する。
本実施形態におけるパイロット式電磁弁1は、主弁60及び背圧室31を含むダイアフラム部と、ダイアフラム部に向って液体が流入する一次側流路111と、ダイアフラム部からの液体が流出する二次側流路112と、ダイアフラム部を構成し、一次側空間103と二次側空間104との遮断と連通との切替えをする主弁60と、主弁60における一次側部と二次側部とが連通する側に対する背面側に形成された背圧室31と、主弁60に形成され、一次側空間103から背圧室31に水を流通させることにより、背圧室31内の圧力を上昇させる一次側副流路としての小孔615と、背圧室31から液体を二次側空間104に流通させる二次側副流路(貫通孔4612、バルブカバー連通孔305、隙間113、及び、バルブベース径方向貫通流路1061)と、背圧室31と二次側流路112との遮断と連通との切替えをする副弁としてのプランジャー45と、プランジャー45による切替えをするためにプランジャー45を駆動する副弁駆動部(コア42、コイル43、磁石44)と、主弁60を収容する本体部(バルブベース10、バルブカバー30)と、を備える。
バルブベース10における一次側部を構成する一次側空間103から背圧室31へ向かって作用する一方向圧力を受ける部分の面積
(πA2/4 - πB2/4)
は、バルブベース10における背圧室31から一次側空間103へ向かって作用する他方向圧力を受ける部分の面積
(πC2/4 - πD2/4)及びπD2/4
よりも大きい。
また、U字状ピン36を取り外すことにより、容易に管部材9から電磁弁1を取り外すことが可能である。このため、メンテナンス等の作業を容易とすることができる。
本体部は、一次側部に配置された第1本体部分としてのバルブベース10と、背圧室側に配置された第2本体部分としてのバルブカバー30とを有し、バルブベース10とバルブカバー30とにより挟まれるようにしてダイアフラム部は固定され、主弁60は、主弁座部1011に当接して一次側部と二次側部とを遮断するダイアフラム63を備える。ダイアフラム63の径方向の周縁部は、ダイアフラム63の軸方向に延びるフランジ部635を有する。バルブベース10と、背圧室側に配置された第2本体部分としてのバルブカバー30とにより、ダイアフラム63の軸方向に延び、フランジ部635を収納する収容溝3001が形成され、フランジ部635は、収容溝3001内で、径方向に圧縮されて潰されて水密に保持される。
例えば、主弁、副弁、一次側副流路、二次側副流路等の各部の構成は、本実施形態における主弁60、プランジャー45、小孔615、二次側副流路(貫通孔4612、バルブカバー連通孔305、隙間113、及び、バルブベース径方向貫通流路1061)等の各部の構成に限定されない。
また、例えば、収容溝3001は、フランジ部635の軸方向の端部である上部の膨らんだ形状の部分6351を収容したが、この構成に限定されない。例えば、バルブベースの壁部とバルブカバーの壁部との間で、図4における下側の収容溝が形成される場合には、当該下側の収容溝において、フランジ部の軸方向の端部である下部の膨らんだ形状の部分を収容して潰すようにしてもよい。この場合には、フランジ部の軸方向の端部である上部の膨らんだ形状の部分は、バルブカバーにより構成される収容溝において、隙間1004、1005と同様の隙間が形成された余裕のある状態で収容される。この構成においては、フランジ部の軸方向の端部である下部の膨らんだ形状の部分の、ダイアフラムの径方向内側に、シールされる部材であるバルブカバーが配置され、バルブカバーにより形成される背圧室がダイアフラムによりシールされる。
また、本実施形態においては、隙間1004、1005が形成されていたが、この構成に限定されない。例えば、隙間1004、1005というほどの空間を確保するものでなくてもよく、フランジ部の軸方向の端部が潰されない程度に、フランジ部の軸方向の端部が壁部に当接していてもよい。
また、コイル部40を構成する筒状部材46の下端部は、コイル43を支持する筒状部材46の上部に一体成形され筒状部材46の一部を構成するバルブシート部461を有していたが、この構成に限定されない。コイル部は、弁座を有していればよい。
また、液体は、水であったが、水に限定されない。
10…バルブベース(本体部、第1本体部)
30…バルブカバー(本体部、第2本体部)
31…背圧室(ダイアフラム部)
40…コイル部
42…コア(副弁駆動部)
43…コイル(副弁駆動部)
44…磁石(副弁駆動部)
45…プランジャー(副弁)
60…主弁(ダイアフラム部)
63…ダイアフラム
635…フランジ部
113…隙間(二次側副流路)
305…バルブカバー連通孔(二次側副流路)
615…小孔(一次側副流路)
634…ダイアフラム中央部
635…フランジ部
1061…バルブベース径方向貫通流路(二次側副流路)
1011…主弁座部
3001…収容溝
6351…部分
Claims (4)
- ダイアフラム部と、
前記ダイアフラム部に向って液体が流入する一次側部と、
前記ダイアフラム部からの液体が流出する二次側部と、
前記ダイアフラム部を構成し、一次側部と二次側部との遮断と連通との切替えをする主弁と、
前記主弁における前記一次側部と前記二次側部が連通する側に対する背面側に形成された背圧室と、
前記一次側部から前記背圧室に前記液体を流通させることにより、前記背圧室内の圧力を上昇させる一次側副流路と、
前記背圧室から前記液体を前記二次側部に流通させる二次側副流路と、
前記背圧室と前記二次側副流路との遮断と連通との切替えをする副弁と、
前記副弁による前記切替えをするために前記副弁を駆動する副弁駆動部と、
前記主弁を収容する本体部と、を備え、
前記本体部は、前記一次側部に配置された第1本体部分と、前記背圧室側に配置された第2本体部分とを有し、前記第1本体部分と前記第2本体部分とにより挟まれるようにして前記ダイアフラム部は固定され、
前記主弁は、主弁座部に当接して前記一次側部と前記二次側部とを遮断するダイアフラムを備え、
前記ダイアフラムの径方向の周縁部は、前記ダイアフラムの軸方向に延びるフランジ部を有し、
前記第1本体部分と前記第2本体部分とにより、前記軸方向に延び、前記フランジ部を収納する収容溝が形成され、前記フランジ部は、前記収容溝内で、前記径方向に圧縮されて潰されて水密に保持され、
前記フランジ部の前記軸方向の端部は、前記一次側部の前記液体の圧力を受けて、前記収容溝の軸方向の端部に押圧されて潰れるダイアフラム弁。 - 前記フランジ部は、前記軸方向における一方の側と他方の側との両方に延びている請求項1に記載のダイアフラム弁。
- 前記第1本体部分と前記第2本体部分とは、嵌合して連結されている請求項1~請求項2のいずれかに記載のダイアフラム弁。
- 前記第2本体部分が外周側に配置され、前記第1本体部分が前記第2本体部分に対して内周側になるように配置されて前記収容溝が形成される請求項1~請求項3のいずれかに記載のダイアフラム弁。
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