JP2020069892A - 飛行体 - Google Patents

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Abstract

【課題】飛行体を構造物に接触させないように飛行させることができるようにする。【解決手段】本発明による飛行体1は、レーザー発光器5、7からのレーザー光4、6を受光する複数の受光器と、受光器の少なくとも一つがレーザー光を受光し続けるように飛行制御するフライトコントローラとを備えている。フライトコントローラは、複数の受光器のうちレーザー光を受光しているものが変化したことにより、飛行体の飛行位置が変化したことを検知する。第1の波長の第1のレーザー光と、第2の波長の第2のレーザー光とが平行に照射され、フライトコントローラは、第1のレーザー光を受光した受光器の位置と、第2のレーザー光を受光した受光器の位置とに応じて、レーザー光の照射軸に直交する平面上での飛行体の向きを検知する。【選択図】図1

Description

本発明は、飛行体に関する。
飛行体の制御にはGPS(Global Positioning System)が多く用いられているところ、構造物の点検時などにはGPSの電波が届かないこともあり、GPSに頼らない飛行制御も行われている。たとえば、特許文献1には、測距データと2次元画像データとを用いて自己位置を把握するシステムが開示されている。
特開2016−111414号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシステムでは、構造体内部のような暗部を飛行する場合には光源を確保することが困難である。
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、GPSに依らずに飛行体を所望の方向に
構造物に接触させないように飛行させる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、飛行体であって、レーザー発光器からのレーザー光を受光する複数の受光器と、前記受光器の少なくとも一つが前記レーザー光を受光し続けるように飛行制御するフライトコントローラと、を備えることとする。
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、飛行体を構造物に接触させないように飛行させることができる。
本実施形態に係る飛行体1による飛行状態を説明する図である。 本実施形態に係る飛行体1の機能ブロック図である。 受光器20の配置パターン例を示す図である。 飛行体1がレーザ光に沿って飛行するように制御する処理の流れを説明する図である。 飛行体1の向きを検出する処理の流れを示す図である。 3重の管状に受光器20を配置した例を示す図である。 受光器20が複数の受光部を有している例を示す図である。 第2の実施形態に係る飛行体1における受光器20の配置パターン例を示す図である。 第2の実施形態に係るレーザ発光装置5および7の構成例を示す図である。 第2の実施形態に係る初期状態における受光器20の受光状態の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る飛行体1が左方向に移動した場合における受光器20の受光状態の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る飛行体1が前方向に移動した場合における受光器20の受光状態の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る飛行体1の方位が変化した場合における受光器20の受光状態の一例を示す図である。 第3の実施形態に係る飛行体1の飛行状態を説明する図である。 第3の実施形態に係る飛行体1における受光器20の配置パターン例を示す図である。 本実施の形態における受光器の受光状態の一例を示す図である。 本実施の形態における受光器の受光状態の一例を示す他の図である。 本実施の形態における受光器の受光状態の一例を示す他の図である。
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の実施の形態による飛行体は、以下のような構成を備える。
[項目1]
レーザー発光器からのレーザー光を受光する複数の受光器と、
前記受光器の少なくとも一つが前記レーザー光を受光し続けるように飛行制御するフライトコントローラと、
を備えることを特徴とする飛行体。
[項目2]
項目1に記載の飛行体であって、
前記フライトコントローラは、前記複数の受光器のうち前記レーザー光を受光しているものが変化したことにより、前記飛行体の飛行位置が変化したことを検知すること、
を特徴とする飛行体。
[項目3]
項目1または2に記載の飛行体であって、
第1の波長の第1の前記レーザー光と、第2の波長の第2の前記レーザー光とが平行に照射され、
前記フライトコントローラは、前記第1のレーザー光を受光した前記受光器の位置と、前記第2のレーザー光を受光した前記受光器の位置とに応じて、前記レーザー光の照射軸に直交する平面上での前記飛行体の向きを検知すること、
を特徴とする飛行体。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態に係る飛行体1について図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係る飛行体1による飛行状態を説明する図である。
本実施形態では、飛行体1は煙突などの縦穴状の構造物2の内部を検査することを想定している。構造物2の底にはレーザ発光装置5および7が配置され、それぞれ鉛直方向上方に向けてレーザ光4および6を発光する。飛行体1はレーザ光4および6を受光し続けるように飛行制御することで、構造物2の内部における水平方向の位置を一定にしながら構造部2の内部を上下方向に移動することができるようにしている。
レーザ発光装置5および7が照射するレーザ光4および6は、外乱光の影響を抑えるためにパルス変調され、それぞれ異なる波長であるものとする。飛行体1は後述する複数の受光器20によりレーザ光4および6を受光しており、飛行体1は、各受光器20が受光した波長に基づいて、飛行体1が水平平面上で向いている方向を把握することができる。これにより、たとえば円筒状の縦長構造物であっても、飛行体1が検査をしている方向を正確に把握することができるので、
図2は、本実施形態に係る飛行体1の機能ブロック図である。
フライトコントローラ11は、プログラマブルプロセッサ(たとえば、中央演算処理装置(CPU))などの1つ以上のプロセッサを有することができる。
フライトコントローラ11は、メモリ12を有しており、当該メモリ12にアクセス可能である。メモリ12は、1つ以上のステップを行うためにフライトコントローラ11が実行可能であるロジック、コード、および/またはプログラム命令を記憶している。
メモリ12は、たとえば、SDカードやランダムアクセスメモリ(RAM)などの分離可能な媒体または外部の記憶装置を含んでいてもよい。カメラやセンサ類13から取得したデータは、メモリ12に直接に伝達されかつ記憶されてもよい。たとえば、カメラ等13で撮影した静止画・動画データが内蔵メモリ又は外部メモリに記録される。カメラ13は飛行体にジンバル14を介して設置される。
フライトコントローラ11は、飛行体1の状態を制御するように構成された制御モジュールを含んでいる。たとえば、制御モジュールは、6自由度(並進運動x、y及びz、並びに回転運動θx、θy及びθz)を有する飛行体1の空間的配置、速度、および/または加速度を調整するために、ESC15を経由して飛行体1の推進機構(モータ16等)を制御する。モータ16によりプロペラ17が回転することで飛行体1の揚力を生じさせる。制御モジュールは、搭載部、センサ類の状態のうちの1つ以上を制御することができる。
フライトコントローラ11は、1つ以上の外部のデバイス(たとえば、送受信機(プロポ)、端末、表示装置、または他の遠隔の制御器)からのデータを送信および/または受け取るように構成された送受信部18と通信可能である。送受信機18は、有線通信または無線通信などの任意の適当な通信手段を使用することができる。
送受信部18は、たとえば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、赤外線、無線、WiFi、ポイントツーポイント(P2P)ネットワーク、電気通信ネットワーク、クラウド通信などのうちの1つ以上を利用することができる。
送受信部18は、センサ類19で取得したデータ、フライトコントローラ11が生成した処理結果、所定の制御データ、端末または遠隔の制御器からのユーザコマンドなどのうちの1つ以上を送信および/または受け取ることができる。
本実施の形態によるセンサ類19は、慣性センサ(加速度センサ、ジャイロセンサ)、GPSセンサ、近接センサ(たとえば、ライダー)、またはビジョン/イメージセンサ(たとえば、カメラ)を含み得る。
受光器20は、レーザ発光装置5および7から発光されるレーザ光4および6を受光する。受光器20は複数の波長のレーザ光を受光可能であるものとする。受光器20は飛行体1の底面に設けられ、構造物2の底面に設置されたレーザ発光装置5および7から送出されるレーザ光4および6を受光する。
図3は、受光器20の配置パターン例を示す図である。同図に示すように、受光器20は飛行体1の底面111に設けられる。また、受光器20は環21を形成するように環状に配置される。環21の直径(受光器20の中心を通る円の直径)と、レーザ光4および6の間の距離、すなわちレーザ発光装置5および7の離間距離とが一致するようにレーザ発光装置5および7が設置される。これにより飛行体1が水平面上で回転したとしても、受光器20は常にレーザ光4および6を受光し続けることができる。また、飛行体1の飛行前には、基準となる受光器20−1および20−2を予め決めておき、たとえば受光器20−1がレーザ光4を受光し、受光器20−2がレーザ光6を受光するように調整するものとする。これにより、飛行体1の方向を特定することが可能となる。たとえば、図3の例において、紙面上方向が飛行体1の前方向とすると、レーザ光4を受光する受光器20が受光器20−1であり、レーザ光6を受光する受光器20が受光器20−2である場合には、飛行体1は前方を向いていることが分かる。同様に、レーザ光4を受光する受光器20が受光器20−3であり、レーザ光6を受光する受光器20が受光器20−4である場合には、飛行体1は少し回転しており、受光器20−4から受光器20−3に向けた方向を向いていることが分かる。
図4は、飛行体1がレーザ光に沿って飛行するように制御する処理の流れを説明する図である。
フライトコントローラ11は、飛行終了の指示を受けるまで(S401:NO)、飛行体1の飛行処理を行う(S402)。なお、飛行処理については一般的な飛行体の飛行制御処理を採用するものとしてここでは説明を省略する。また、ステップS402における飛行処理中には、構造物2の検査に係る処理も行うが、検査処理についても一般的な構造物の検査処理(たとえば、構造物2の内部をカメラで撮影する処理や、各種センサからの出力を取得する処理)を行うものとして、ここでの説明を省略する。
フライトコントローラ11は、2つの受光器20がレーザ光4および6を受光しているかどうかを判断し(S403)、2つの受光器20がレーザ光4および6を受光している場合には(S403:YES)、ステップS401からの処理を繰り返す。なお、ステプS403の判断時には、フライトコントローラ11は、レーザ光を受光している受光器20の数とともに、予め設定されたレーザ光4および6の両方の波長を、受光器20が受光しているか否かを判断するものとする。
レーザ光4および6を受光している受光器20が存在しない、1つの受光器20しか受光していない、あるいは、複数の受光器20が1種類の波長(レーザ光4または6の波長)のみしか受光していない場合(S403:NO)、フライトコントローラ11は、飛行体1を所定の方向に回転および移動の少なくともいずれかを行う(S404)。なお、フライトコントローラ11は、全ての受光器20が受光しているかどうかを判断する処理にかかる時間に応じたスピードで回転および移動の少なくともいずれかを行うものとする。
フライトコントローラ11は、再度2つの受光器20がレーザ光4および6を受光しているかどうかを判断し(S405)、2つの受光器20がレーザ光4および6を受光している場合には(S405:YES)、ステップS401に戻る。
飛行体1の回転および移動の少なくともいずれかを行っても未だに2つの受光器20がレーザ光4および6を受光していない場合に(S405:NO)、所定の時間が経過するまで(S406:NO)、フライトコントローラ11は、ステップS404に戻り、回転および移動の少なくともいずれかを継続する。
飛行体1の回転および移動の少なくともいずれかを行ってもなお2つの受光器20がレーザ光4および6を受光しないまま、所定の時間が経過した場合(S406:YES)、フライトコントローラ11は、回転および移動の少なくともいずれかに関する方向を変えて(S407)、ステップS404に戻り回転および移動の少なくともいずれかを行う。
以上のようにして、フライトコントローラ11は、飛行体1がレーザ光4および6に沿ってがレーザ光4および6の照射方向にまっすぐ飛行するように制御することができる。
上記ステップS402において、上述したように、構造物2の内部をカメラで撮影したり、各種センサからの出力を取得したりするにあたり、飛行体1の向き(レーザ光4および6に直交する平面上での方向)を検出する必要がある。本実施形態の飛行体1では、地磁気センサなどを搭載することなく飛行体1の向いている方向を特定することができる。図5は、飛行体1の向きを検出する処理の流れを示す図である。
フライトコントローラ11は、レーザ光4または6を受光している受光器20を特定し(S421)、そのうちレーザ光4の波長(第1の波長)を受光している第1の受光器20を特定し(S422)、レーザ光6の波長(第2の波長)を受光している第2の受光器20を特定する(S423)。フライトコントーラ11は、第2の受光器20から第1の受光器20に向けた方向を飛行体1の方向として把握する(S424)。
以上のようにして、フライトコントローラ11は、飛行体1の向きを容易に特定することができる。
以上説明したように、フライトコントローラ11は、2つの受光器20がレーザ光4および6を受光しながら飛行体1が飛行および検査を行うように制御することができる。これにより、飛行体1はレーザ光4および6に沿ってまっすぐ移動することができる。したがって、GPS信号の届かないような煙突や下水等の縦穴状の構造物2の内部においても、飛行体1は構造部2にぶつからないように飛行することができる。
<第2の実施形態>
図8は、本発明の第2の実施形態に係る飛行体1における受光器20の配置パターン例を示す図である。また、図9は、第2の実施形態に係るレーザ発光装置5および7の構成例を示す図である。第2の実施形態では、図9に示すように、レーザ発光装置5および7には、ビームエキスパンダ51および71が設けられ、レーザ光4および6は拡大されて照射される。なお、レーザ光4および6をビームエキスパンダ51および71で拡大するほどレーザ光が弱まり、受光器20が受光できる距離が短くなるため、構造物2の内部において飛行する距離などに応じて調整することが好適である。
なお、第2の実施形態に係る図面においては、便宜的に矢印112が示す方向が飛行体1の前方向であり、矢印113が示す方向が飛行体1の右方向であるものとする。
受光器20は、レーザ光4および6のそれぞれについて3つ以上配置される。図8の例では、飛行体1の飛行開始時において、底面111にレーザ光4および6が照射される位置が照射位置41および61であり、照射位置41および61のそれぞれの周囲に3つの受光器20が配置されている。すなわち、レーザ光4の照射位置41の周囲にS1ないしS3の3つの受光器2が配され、レーザ光6の照射位置61の周囲にS4ないしS6の3つの受光器2が配される。レーザ光4および6は、照射中心から外側に向けて強度が下がるため、周囲に配置された受光器20の受光強度に基づいて、飛行体1の水平平面上で向いている向き(方位)および飛行体1の前後左右の移動距離(オフセット)を求めることができる。
図10は、第2の実施形態に係る初期状態(飛行開始時)における受光器20の受光状態の一例を示す図である。同図に示すように、初期状態では全ての受光器20の受光強度(図10では10%としているが、この値は理解を容易にするために示すものであり、実際の受光強度を示す値とは限らない。以下、受光強度を示す値については同様である。)が同一になっており、この場合、飛行体1の水平方向での方位は0°(すなわち、飛行体1は前方を向いている。)であり、前後左右のオフセットも0である。
図11は、第2の実施形態に係る飛行体1が左方向に移動した場合における受光器20の受光状態の一例を示す図である。飛行体1が左方向に移動すると、レーザ光4および6の照射位置は右方向にシフトすることになる。図11の例では、右側に配されている受光器20であるS3およびS4では受光強度が上がっており(図10の状態に比べて+30%)、その他の受光器20の受光強度が下がっている。前後方向に配されているS2およびS5の受光強度の下がり具合(図10の状態に比べて−2%)が同じであるから、前後方向にはシフトしておらず、S3およびS3の受光器20の受光強度の上がり具合(S1およびS6の受光器20の受光強度の下がり具合)から左方向のオフセット距離Yを計算することができる。
図12は、第2の実施形態に係る飛行体1が前方向に移動した場合における受光器20の受光状態の一例を示す図である。飛行体1が前方に移動すると、レーザ光4および6の照射位置は後方にシフトすることになる。図12の例では、後方に配されているS5の受光器20の受光強度が上がり(図10の状態に比べて+30%)、前方に配されているS2の受光器20の受光強度が下がっている(図10の状態に比べて−5%)。これに対して、レーザ光4の左右方向に配されているS1およびS3の受光強度も上がっているものの、その上がり具合(図10の状態に比べて+10%)は同じであり、レーザ光6の左右方向に配されているS4およびS6の受光強度は下がっているものの、その下がり具合(図10の状態に比べて−5%)は同じであるから、左右方向にはシフトしていないことが分かる。したがって、S2およびS5の受光器20の受光強度の変化に基づいて、前方向のオフセット距離Xを計算することができる。
図13は、第2の実施形態に係る飛行体1の方位が変化した場合における受光器20の受光状態の一例を示す図である。飛行体1が水平面上を回転すると、レーザ光4および6の照射位置も回転する。図13の例では、レーザ光4の左方に配置されているS1の受光器20の受光強度は上がっている(図10の状態に比べて+20%)のに対して、レーザ光6の左方に配置されているS6の受光器20の受光強度は下がっており(図10の状態に比べて−8%)、その一方で、レーザ光6の右方に配置されているS4の受光器20の受光強度は上がっている(図10の状態に比べて+20%)。これにより、飛行体1が水平面上を回転したことが分かる。したがって、受光器20の受光強度の変化に基づいて、飛行体1の方位θを計算することができる。
以上のようにして、レーザ光4および6の照射位置の周辺にそれぞれ3つ以上の受光器20を配することにより、飛行体1の前後左右方向のオフセットおよび方位を算出することができる。
<第3の実施形態>
図14は、本発明の第3の実施形態に係る飛行体1の飛行状態を説明する図である。第3の実施形態では、飛行体1は水平な構造物2の内部を水平に飛行することを想定している。第1の実施形態では、2つのレーザ発光装置5および7を用いていたが、第3の実施形態では、1つのレーザ発光装置8を用いる。レーザ発光装置8には、たとえばレーザ墨出し器などのラインレーザの発光装置を用いることができる。
図15は、第3の実施形態に係る飛行体1における受光器20の配置パターン例を示す図である。受光器20は、底面111において、中心線114の左右にそれぞれ2つ以上配置される。なお、受光器20は飛行体1の上面に配置するようにしてもよい。図15の例では、S1およびS3の受光器20が中心線114の左側、S2およびS4の受光器20が中心線114の右側にそれぞれ配置されている。飛行体1は、レーザ発光装置8からのレーザ光9の上側を飛行する。すなわち、レーザ光9は、底面111と平行に照射される。受光器20はレーザ光9を検知することができ、受光器20の受光強度の変化により、飛行体1の左右方向のオフセットを検出することができる。なお、第3の実施形態に係る飛行体1では、レーザ光9の方向と同じ前後方向のオフセットを検出することはできない。
図16は、第3の実施形態に係る初期状態(飛行開始時)における受光器20の受光状態の一例を示す図である。同図に示すように、初期状態では、全ての受光器20の受光強度が同一になっている。この場合、飛行体1の水平方向での方位は0°(すなわち、飛行体1は前方を向いている。)であり、左右のオフセットも0である。
図17は、第3の実施形態に係る飛行体1が左方向に移動した場合における受光器20の受光状態の一例を示す図である。飛行体1が左方向に移動すると、レーザ光9の光軸は右方向にシフトする。図17の例では、右側に配されている受光器20であるS2およびS4では受光強度が上がっており(図16の状態に比べて+40%)、その他の受光器20の受光強度が下がっている。右側の受光器20であるS2およびS4の受光強度の上がり具合は同一であり、同様に左側の受光器20であるS1およびS3の受光強度の下がり具合も同一であるから、飛行体1は回転していない。このように、S2およびS4の受光器20の受光強度の上がり具合(および/またはS1およびS3の受光器20の受光強度の下がり具合)から左右方向のオフセット距離Yを計算することができる。
図18は、第3の実施形態に係る飛行体1の方位が変化した場合における受光器20の受光状態の一例を示す図である。飛行体1が水平面上を回転すると、底面111に対してレーザ光9の光軸も回転する。図18の例では、レーザ光9の左方で飛行体1の前方寄りに配置されているS1の受光器20の受光強度は上がっている(図16の状態に比べて+30%)のに対して、レーザ光9の左方で飛行体1の後方よりに配置されているS3の受光器20の受光強度は下がっている(図16の状態に比べて−5%)。これに対応して、レーザ光9の右方で飛行体1の前方寄りに配置されているS2の受光器20の受光強度は下がっており、右方後方寄りのS4の受光器20の受光強度は上がっている。これにより、飛行体1が水平面上を回転したことが分かる。したがって、受光器20の受光強度の変化に基づいて、飛行体1の方位θを計算することができる。
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
たとえば、第1および第2の実施形態では、縦穴状の構造物2を想定していたが、横や斜めに傾斜した管状物の内部に対しても適用することができる。この場合、管状物の長手方向に平行にレーザ光4および6が発光されるようにレーザ発光器5および7を配置する。また、飛行体1が備える受光器20は、鉛直方向下向きではなく、管状部の傾きに応じてレーザ光4および6を受光できる角度に設けるものとする。これにより、管状物がどのような角度であっても、管状物内部において飛行体1を確実にレーザ光4および6に平行に飛行させることが可能となり、飛行体1を管状物に接触させないようにすることができる。
また、本実施形態では、構造物2は管状であることを想定していたが、これに限らず、飛行体1が飛行する周囲に検査や撮影の対象となる構造物2が配置されている状況であればどのような場合にも適用可能である。この場合にも、飛行体1を確実にレーザ光4および6に平行に飛行させることができるので、飛行体1の飛行ルート周辺の構造物2に確実に接触しないように飛行体1を飛行させることが可能となる。
また、たとえばジンバルなどに受光器20を配置するなどにより、受光器20の受光方向を可変としてもよい。この場合、たとえば、屈折している管状物の内部を飛行させる場合に、入口から屈折部に向けてレーザ光を照射する2つのレーザ発光装置と、屈折部から出口または次の屈折部に向けてレーザ光を照射する2つのレーザ発光装置とを設置し、これらの4つのレーザ光に沿って飛行するように制御することができる。
また、第1の実施形態では、受光器20は1つの環21を形成するものとしたが、複数の環21を形成するように配置してもよい。図6は3重の管状に受光器20を配置した例を示す図である。図6の例では、受光器20を環211、212および213の3つの管状となるように配置している。ここで、中央の環212を形成する受光器20がレーザ光4および6を受光するように調整したうえで飛行体1を飛行させるものとする。図6の例では、受光器20−1がレーザ光4を受光し、受光器20−2がレーザ光6を受光するように調整されるものとする。ここで、飛行体1の飛行位置がずれたときには、たとえば外側の環211を形成する1つの受光器20がレーザ光4または6の一方を受光し、内側の環213を形成する1つの受光器20がレーザ光4または6の他方を受光するようになる。図6の例では、受光器20−3および受光器20−4がレーザ光4および6を受光する。これによりフライトコントローラ11は、受光器20−1から受光器20−3までの距離だけ飛行体1の飛行位置がずれたことを検出することができる。また、上述した実施形態と同様に、飛行体1の回転も把握することができるので、フライトコントローラ11は、常に中央の環212を形成する受光器20がレーザ光4および6を受光するように容易に制御することができる。
また、第1の実施形態では、受光器20の状態はレーザ光4または6を受光するか否かのいずれかをとるものとしたが、これに限らず、受光器20がレーザ光4または6を受光している度合を提供するようにしてもよい。たとえば、図7は、受光器20が複数の受光部22を有している例を示す図である。同図に示すように、受光器20が複数の受光部22を備えている場合に、フライトコントローラ11は、受光器20が備える受光部22のうち、レーザ光4または6を受光している数を受光度合として把握することができる。したがって、受光度合が減ってきている場合には、飛行体1の飛行位置がずれているものとして、フライトコントローラ11は受光度合が増加して最大値となるように飛行位置を調整することができる。これにより、飛行体1がレーザ光4および6を見失って飛行位置が特定不能となることを低減することができる。
1 飛行体
2 構造物2
4 レーザ光
5 レーザ発光装置
6 レーザ光
7 レーザ発光装置
11 フライトコントローラ
20 受光器

Claims (3)

  1. レーザー発光器からのレーザー光を受光する複数の受光器と、
    前記受光器の少なくとも一つが前記レーザー光を受光し続けるように飛行制御するフライトコントローラと、
    を備えることを特徴とする飛行体。
  2. 請求項1に記載の飛行体であって、
    前記フライトコントローラは、前記複数の受光器のうち前記レーザー光を受光しているものが変化したことにより、前記飛行体の飛行位置が変化したことを検知すること、
    を特徴とする飛行体。
  3. 請求項1または2に記載の飛行体であって、
    第1の波長の第1の前記レーザー光と、第2の波長の第2の前記レーザー光とが平行に照射され、
    前記フライトコントローラは、前記第1のレーザー光を受光した前記受光器の位置と、前記第2のレーザー光を受光した前記受光器の位置とに応じて、前記レーザー光の照射軸に直交する平面上での前記飛行体の向きを検知すること、
    を特徴とする飛行体。
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