JP2020069313A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】描画量が多くなるタイミングに合わせて描画用バッファの使用領域を変更することにより、描画負荷による処理落ちを防止しながら適切な表示制御を行うことが可能な遊技機に関するものである。【解決手段】描画予定の動画を所定のサイズに描画した場合に、当該動画の所定の時点毎の処理負荷を特定するための特定情報に基づいて特定される処理負荷を含む描画全体の処理負荷が、所定の閾値を超える時点があるか否かを判定し、描画全体の処理負荷が所定の閾値を超える時点があると判定した場合に、当該時点での描画予定の動画を描画するサイズを、所定のサイズより小さいサイズである他のサイズに予め変更し、描画予定の動画を、当該時点において変更されたサイズにより描画用バッファに描画し、描画用バッファに描画された動画を、描画用バッファに描画されたサイズに応じて遊技者に表示するサイズに拡大された動画を表示することを特徴とする。【選択図】図6

Description

この発明は、遊技機に関するものである。
従来、遊技の進行に応じた演出用の動画の描画量が多くなると、描画負荷による処理落ちが発生してしまうことが知られている。この点、動画の描画負荷により処理落ちする期間を予測し、描画期間を変更することで処理落ちを防止する遊技機が知られている(特許文献1参照)。
特開2015−208345号公報
しかし、特許文献1の手法では、処理負荷を超える期間が長期間継続すると、描画期間を大きく変更することとなり、表示タイミングと描画タイミングとがずれてしまう結果、適切な表示制御が行われない、という問題があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
すなわち、本発明は、描画量が多くなるタイミングに合わせて描画用バッファの使用領域を変更することにより、描画負荷による処理落ちを防止しながら適切な表示制御を行うことが可能な遊技機に関するものである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
本発明に係る遊技機は、遊技の進行に応じて演出用の動画を表示可能な表示部を備えた遊技機において、少なくとも1以上の前記動画と、前記動画に対応するデータであって、前記動画の所定の時点毎の処理負荷を特定するための特定情報とを記憶する記憶部と、描画予定の前記動画を、複数のサイズのうち所定のサイズにより予め描画するためのメモリ領域である描画用バッファと、前記描画予定の前記動画を前記所定のサイズに描画した場合に、前記特定情報に基づいて特定される処理負荷を含む描画全体の処理負荷が、所定の閾値を超える時点があるか否かを判定する判定部と、前記判定部が、前記描画全体の処理負荷が前記所定の閾値を超える時点があると判定した場合に、前記時点での前記描画予定の前記動画を描画するサイズを、前記複数のサイズのうち前記所定のサイズより小さいサイズである他のサイズに予め変更する変更部と、前記描画予定の前記動画を、前記時点において前記変更部により変更されたサイズにより前記描画用バッファに描画する描画部と、前記描画用バッファに描画された前記動画を、前記描画用バッファに描画されたサイズに応じて遊技者に表示するサイズに拡大する拡大部と、を備え、前記表示部は、前記拡大部により拡大された前記動画を表示することを特徴とする。
このように、描画予定の動画を所定のサイズに描画した場合に、当該動画の所定の時点毎の処理負荷を特定するための特定情報に基づいて特定される処理負荷を含む描画全体の処理負荷が、所定の閾値を超える時点があるか否かを判定し、描画全体の処理負荷が所定の閾値を超える時点があると判定した場合に、当該時点での描画予定の動画を描画するサイズを、複数のサイズのうち所定のサイズより小さいサイズである他のサイズに予め変更し、描画予定の動画を、当該時点において変更されたサイズにより描画用バッファに描画し、描画用バッファに描画された動画を、描画用バッファに描画されたサイズに応じて遊技者に表示するサイズに拡大された動画を表示することにより、描画を行う面積が多いために描画負荷も比例して高くなることで発生する描画負荷による処理落ちを防止しながら適切な表示制御を行うことが可能な遊技機を提供することができる。
また、本発明に係る遊技機の具体例としては、さらに、前記所定のサイズは、段階的に定まる前記複数のサイズのうち最も大きいサイズであることを特徴とする。
このように、最も大きいサイズに基づいて得られる描画全体の処理負荷を用いるため、所定の閾値を超える時点がある場合に、処理落ちの発生しない適切な他のサイズに変更することができることにより、処理落ちを防止することが可能な遊技機を提供することができる。
また、本発明に係る遊技機の具体例としては、さらに、変更部は、更に、前記判定部が、前記描画全体の処理負荷が前記所定の閾値を超える時点があると判定した場合において、前記時点よりも後に、前記描画全体の処理負荷が前記所定の閾値を超えない時点が無い場合、前記時点よりも後の時点では、前記描画予定の前記動画を描画するサイズを、前記複数のサイズのうち前記他のサイズより大きいサイズに予め変更することを特徴とする。
このように、描画全体の処理負荷が所定の閾値を超える時点よりも後の時点では、描画予定の動画を描画するサイズを、複数のサイズのうち他のサイズより大きいサイズに予め変更することにより、描画負荷による処理落ちを防止しながら適切な表示制御を行いつつ、遊技者が表示画像に違和感無く演出を楽しむことが可能な遊技機を提供することができる。
また、本発明に係る遊技機の具体例としては、さらに、変更部は、前記他のサイズが、前記所定のサイズと2段階以上離れたサイズである場合に、前記時点までに前記描画予定の前記動画を描画するサイズを、段階的に前記他のサイズに近づくように変更することを特徴とする。
このように、描画予定の動画を描画するサイズを、段階的に他のサイズに近づくように変更し、描画用バッファに描画されたサイズが変更されることに起因する画質の変化を遊技者が意識せずに演出を表示することにより、描画負荷による処理落ちを防止しながら適切な表示制御を行いつつ、遊技者の興趣低下を防止することが可能な遊技機を提供することができる。
また、本発明に係る遊技機の具体例としては、さらに、前記描画用バッファと異なるメモリ領域であって、遊技者に表示するための表示用データを予め描画するメモリ領域である出力用バッファを更に備え、前記描画部は、更に、前記表示用データのうち、遊技者が獲得した遊技用価値、及び、遊技者に付与されている残りの有利量のうち少なくとも何れか一方を示す遊技情報データを、前記出力用バッファに描画し、前記表示部は、更に、前記出力用バッファに描画された前記遊技情報データを、遊技者に表示することを特徴とする。
このように、遊技者が獲得した遊技用価値、及び、遊技者に付与されている残りの有利量のうち少なくとも何れか一方を示す遊技情報データを、描画用バッファと異なるメモリ領域である出力用バッファに描画するため、描画全体の処理負荷に関わらず遊技情報データを安定して遊技者に表示することができることにより、描画負荷による処理落ちを防止しながら適切な表示制御を行いつつ、遊技情報データを容易に確認することが可能な遊技機を提供することができる。
また、本発明に係る遊技機の具体例としては、さらに、前記描画部は、前記描画予定の前記動画の優先度が最も高い場合には、前記描画全体の処理負荷によらず描画するサイズを前記所定のサイズにより前記描画用バッファに描画することを特徴とする。
このように、描画予定の動画の優先度が最も高い場合には、描画全体の処理負荷によらず描画するサイズを所定のサイズにより描画用バッファに描画するため、優先度の高い動画の画質の低下を防ぐことにより、描画負荷による処理落ちを防止しながら適切な表示制御を行いつつ、遊技者の興趣を高めることが可能な遊技機を提供することができる。
また、本発明に係る遊技機の具体例としては、さらに、前記拡大部により拡大された動画に対してレイヤを割り当てるレイヤ割当部を更に備え、前記表示部は、複数の前記拡大された動画を、前記複数の前記拡大された動画の各々についての前記レイヤ割当部により割り当てられた前記レイヤを重ね合わせることにより表示し、前記優先度が最も高いのは、複数の前記レイヤのうち最も前面で用いられるレイヤであることを特徴とする。
このように、複数の前記レイヤのうち最も前面で用いられるレイヤに割り当てられた動画については、描画全体の処理負荷によらず描画するサイズを所定のサイズにより描画用バッファに描画し、複数のレイヤを重ね合わせることにより拡大された動画の各々を表示するため、最も前面で用いられるレイヤに割り当てられた動画の画質の低下を防ぐことにより、描画負荷による処理落ちを防止しながら適切な表示制御を行いつつ、最前面に表示される演出による遊技者の興趣を高めることが可能な遊技機を提供することができる。
また、本発明に係る遊技機の具体例としては、さらに、複数の前記表示部と、前記複数の前記表示部の各々について、前記表示部に対応する前記描画用バッファと、を更に備えることを特徴とする。
このように、複数の表示部と、複数の表示部の各々について、表示部に対応する描画用バッファとを備えることにより、複数の表示部を備える場合であっても、描画負荷による処理落ちを防止しながら適切な表示制御を行うことが可能な遊技機を提供することができる。
本発明の実施の形態であって、遊技機の概略正面図である。 本発明の実施の形態であって、回転リールの図柄の配列を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、図3のメイン制御基板の詳細を説明するための概略ブロック図である。 本発明の実施の形態であって、図3のサブ制御基板の詳細を説明するための概略ブロック図である。 本発明の実施の形態であって、図3の液晶制御基板400の詳細を説明するための概略ブロック図である。 本発明の実施の形態であって、演出用データの一例を示す図である。 本発明の実施の形態であって、図3の液晶制御基板400のRAMのメモリ領域の割り当てを示すイメージ図である。 本発明の実施の形態であって、バッファに動画が表示されてから、表示装置に表示されるまでの流れを示す説明図である。 本発明の実施の形態であって、遊技進行中における液晶制御基板400全体の処理負荷の一例を示すイメージ図である。 本発明の実施の形態であって、全体の処理負荷と変更するサイズとの関係の一例を示す図である。 本発明の実施の形態であって、図11の例における全体の処理負荷と変更後のサイズとの関係を示すイメージ図である。 本発明の実施の形態であって、拡大率の一例を示す図である。 本発明の実施の形態であって、動画を表示する流れを説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態であって、2段階以上サイズが異なる場合を示す図である。 本発明の実施の形態であって、表示装置が複数の液晶パネルである場合の例を示す説明図である。
(遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図1、図3を参照しながら説明する。本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前面側が開放され、他の面を板状態で形成される直方体状の筐体12と、この筐体12の前面側を開閉可能に覆う前扉14とを備えている。
(回転リール62)
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
(リールユニット60)
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。また、リールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。このリール駆動モータ65は、メイン制御基板200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。さらに、リールユニット60には、回転リール62上の図柄61を照らすためのバックランプ67が設けられている。
(クレジット表示器87、払出枚数表示器88)
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成されており、クレジット表示器87は2桁の貯留枚数、払出枚数表示器88は2桁の払出枚数が表示可能になっている。
また、払出枚数表示器88は、後述する「有利区間」において、ストップスイッチ50の操作態様(押し順)を報知するようにしている。
(区間報知ランプ90)
また、図柄表示窓部16の下方には、後述する「有利区間」に移行したことを契機にメイン制御基板200により点灯される区間報知ランプ90が設けられている。
この区間報知ランプ90は、押し順報知の状態が「有利区間」である間は常時点灯されており、「非有利区間」に移行したことを契機にメイン制御基板200により消灯される。
なお、本実施の形態にかかる区間報知ランプ90は、「有利区間」である間、常時点灯するものであるが、これに限らず、有利区間中において、有利区間に移行してから、所定の出玉率を超え、かつ、ストップスイッチ50の押し順が表示されるまでの任意の契機で点灯するようにしても良い。
ここで、区間報知ランプ90の点灯制御は、メイン制御基板200に搭載されている制御手段により制御されることが望ましく、有利区間を制御する有利区間制御手段260により実行する、或いは、当該点灯制御を実行する専用の区間報知制御手段を設けて実行する、ことが可能である。
(操作部30)
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上部に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として投入するためのメダルを後述するメダル投入口38からあらかじめ投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
前記操作部30の上面右側には、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
(メダルセレクタ17)
筐体12内部であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検出する投入センサ92が設けられている。
なお、筐体12内部には図示しないメダル通路が設けられており、メダルセレクタ17において非正規のメダルとして排除されたメダルや、ホッパーユニット24から払い出されたメダルが、このメダル通路を通過してメダル払出口28から払い出される。
(精算スイッチ36)
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
(ストップスイッチ50)
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
(スタートスイッチ40)
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
(ベットスイッチ32)
このスタートスイッチ40の上方には、貯留されたクレジットメダルから投入されたメダル数(クレジットされたメダル数)から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
(演出用ボタンスイッチ42)
マックスベットスイッチ34の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている。
(扉開閉用スイッチ19)
扉開閉用スイッチ19は前扉14が閉じているか否かを検知するためのものである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが押圧されることでオンとなり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して押圧が解除されることでオフとなる。
(設定変更スイッチ46)
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。
(設定表示器89)
設定表示器89は、例えば7セグメントの小型のLEDにより、大当り確率の設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、設定後一定時間が経過するとその表示は解除される。
前記前扉14の下部に相当する筐体12の内部には、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット24と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44を有すると共に各部品に電力を供給するための電源ユニット43とが配置されている。
(ホッパーユニット24)
このホッパーユニット24には、メダルセレクタ17から流下した正規のメダルを貯留するメダルタンク(図示せず)と、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出してメイン制御基板200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。
(電源ユニット43)
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
(メダル払出口28等)
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
(遊技の流れの説明)
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35等の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組み合わせによって、当選した役を構成する図柄61の組み合わせが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組み合わせが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
この有効ライン86は、具体的には3個の回転リール62にそれぞれ表示されている図柄61のうち図柄表示窓部16から視認可能な図柄61を各回転リール62につき1個ずつ繋いでできる、複数の回転リール62の全てを貫くライン(途中で折れ曲がりも可)のうち、入賞等するために有効となる図柄61の組み合わせの並びを規定したラインである。このラインは、規定の賭け数(予め定められた数であって本実施の形態では3)のメダルをベットすることにより有効ライン86になる。
なお、規定の賭け数は、3枚に限定されず、また、2枚と3枚とを遊技者が選択可能としても良い。
本実施の形態の有効ライン86は、左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68の中段を結んだラインの1本である。
なお、有効ライン86として、1ラインを示したが、これに限定されず、2〜5ライン、或いはV字形や山形を含めて6ライン以上としても良い。
これらの図柄61は、それぞれの絵柄がプリントされたテープを回転リール62の外周表面に貼付することで形成されている。
(演出装置70)
前記前扉14と前記筐体12には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、スピーカー72と、演出用ランプ78、表示装置83とを備えている。
(スピーカー72)
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
(演出用ランプ78)
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
(表示装置83)
前記表示装置83は、その画面に種々の映像を表示し、演出内容を表示可能な液晶表示装置である。
表示装置83に表示される映像は、液晶制御基板400のROMに格納される静止画又は動画である。
(制御装置100)
図3に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、主制御装置の一例であり遊技を進行させて遊技状態を制御するメイン制御基板200(メイン制御手段ともいう)と、このメイン制御基板200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うための制御を行うサブ制御基板300(サブ制御手段ともいう)とを備えている。
なお、メイン制御基板200とサブ制御基板300との間は、メイン制御基板200への不正操作を防止するために、メイン制御基板200からサブ制御基板300への一方向の通信により行われ、サブ制御基板300からメイン制御基板200への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御基板200は、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50、ベットスイッチ32、精算スイッチ36の入力を受け付け、役抽選を行い、リールユニット60及びホッパーユニット24の作動を制御する。サブ制御基板300は、メイン制御基板200から信号を入力し、表示装置83等の演出装置70の作動を制御する。サブ制御基板300の出力側には、演出装置70としての表示装置83、スピーカー72、演出用ランプ78の各パーツが接続されている。
なお、特に図示していないが、メイン制御基板200を有するメイン基板と、サブ制御基板300を有するサブ基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御基板200は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御基板300は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
メイン制御基板200及びサブ制御基板300は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
(外部集中端子板18)
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御基板200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、データ表示器などの遊技島設備やホールコンピュータに接続されている。
(メイン制御基板200)
メイン制御基板200は、図4に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、払出制御手段240、遊技制御手段250、有利区間制御手段260及び送信手段270の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。なお、有利区間制御手段260は、メイン制御基板200ではなく、サブ制御基板300が有しても良いし、又、メイン制御基板200とサブ制御基板300との両方に分けて有するようにしても良い。
以上の構成をもって、メイン制御基板200は、役の抽選を行い、回転リール62の回転及び停止を制御し、回転リール62がすべて停止したときに停止図柄61の判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
メイン制御基板200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
上述したように、遊技状態に応じて規定の賭け数が設定されると、有効ライン86(図1参照)が設定される。
賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、ベットスイッチ32を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個すべての回転リール62の回転が開始する。
回転リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、回転リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサにより回転リール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール62の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべての回転リール62の回転が停止する。
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組み合わせが揃うと、当該図柄61の組み合わせに対応した処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組み合わせが揃うと遊技者に利益が付与されるように形成されている。例えば小役に対応した図柄61の組み合わせが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
役抽選の当選確率は、複数段階、本実施の形態では、6段階(設定値1(SET1)〜設定値6(SET6))設定されており、設定値によって当選確率の差がある役については、設定値1が最も低く、設定値6が最も高くなるように設定されている。
なお、設定値の段階は、6段階に限定されず、6段階未満の段階や7段階以上であっても良い。
また、有効ライン86上に再遊技役(リプレイ役)に対応する図柄61の組み合わせが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。
(役抽選手段210)
役抽選手段210は、役に当選するか否かの役抽選を実行するものである。そして、役抽選において決定された役を当選役ともいう。すなわち、役抽選手段210は、メイン制御基板200が備える手段であり、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数段階の設定値毎に予め定められた抽選確率で役に当選するか否かの役抽選を行うためのものである。
役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための抽選テーブルを、主な分類としてノーマル遊技状態用、ボーナス内部中状態用、ボーナス遊技状態用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御基板200のROM上に記憶されている。
役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
(リール制御手段220)
リール制御手段220は、メイン制御基板200が備える手段であり、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50が停止操作されるときの順番(押し順)が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。
(停止図柄判定手段230)
停止図柄判定手段230は、メイン制御基板200が備える手段であり、すべての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組み合わせを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。
(払出制御手段240)
払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の処理を行うためのものである。払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されるとメダルの払い出しを行う。
(遊技制御手段250)
遊技制御手段250は、遊技状態を制御するものである。遊技状態は図示しないが、ノーマル遊技状態、ボーナス内部中状態、ボーナス遊技状態の各状態を含む。
ノーマル遊技状態における役抽選によりボーナス移行役に当選した場合に、ノーマル遊技状態からボーナス内部中状態へ移行する。
ボーナス内部中状態は、ノーマル遊技状態において、ボーナス移行役に当選し、当該ボーナス移行役に対応する図柄組合せが停止表示されなかった場合に移行する。
ボーナス遊技状態は、ボーナス移行役に当選し、当該ボーナス移行役に対応する図柄組合せが停止表示された場合に移行する。また、ボーナス遊技状態が終了すると、ノーマル遊技状態に移行する。
(有利区間制御手段260)
有利区間制御手段260は、ストップスイッチ50の操作態様を報知不可能な非有利区間と、報知可能な有利区間とを制御するものである。有利区間については図示しないが、通常状態、AT(アシストタイム)状態などを含む。
AT状態は、非有利区間より遊技者に有利な状態である。AT状態に移行すると、所定の役の入賞をアシストするための報知演出として、当選した役の押し順が報知される遊技(AT)が開始され、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役や再遊技役の図柄の組み合わせを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払い出される。
AT状態は、所定のゲーム数、例えば50ゲームの間、実行可能な状態である。そして、所定のゲーム数が消化されると、AT状態から非有利区間や有利区間の通常状態へ移行する。
そして、後述する演出制御手段320を用いてストップスイッチ50の押し順を報知させる演出等を実行させる。
(送信手段270)
送信手段270は、サブ制御基板300へ信号を送信するためのものである。
(サブ制御基板300)
サブ制御基板300は、図5に示すように、受信手段310、演出制御手段320、送信手段330の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、サブ制御基板300は、メイン制御基板200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
具体的には、サブ制御基板300は、演出用ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、表示装置83を駆動するための液晶制御基板400に対して演出するためのコマンドを送信したりする。
(受信手段310)
受信手段310は、送信手段270からの信号を受信するものである。
(演出制御手段320)
演出制御手段320は、ボーナス状態などの遊技状態及びAT状態などの有利区間の状態に応じた遊技機10の演出を制御するものである。
(送信手段330)
送信手段330は、表示装置83を駆動するための液晶制御基板400に対して演出するための命令を送信する。
(液晶制御基板400)
液晶制御基板400は、サブ制御基板300から受けた命令に従って、演出用データにより演出を実行し、表示装置83の画面に表示させるものである。
演出用データは、遊技の進行に応じた演出用の静止画又は動画である第1演出用データ、又はエフェクトを加えるための第2演出用データである。また、第1演出用データには、遊技者が獲得した遊技用価値(例えば、メダル払出し量等)、及び、遊技者に付与されている残りの有利量(例えば、残りゲーム数等)のうち少なくとも何れか一方を前記遊技者に表示するための遊技情報データが含まれる。演出用データは、液晶制御基板400のROMに格納されている。
また、演出用データに対応するデータであって、当該演出用データの所定の時点毎の処理負荷を特定するための特定情報が、液晶制御基板400のROMに格納されている。
処理負荷を特定するための特定情報として、例えば図7に示すように、所定の時点における描画時の処理負荷(図7の描画処理負荷)を示す値を予め定めておく。例えば、この値として後述する最大の描画バッファを用いたときの描画時間等を用いてもよい。
図7の例では、ROMに演出用データの静止画として静止画A、静止画B、その他の静止画が格納されている。描画処理負荷として静止画Aには3、静止画Bには5等が紐づけて格納されている。
また、図7の例では、ROMに演出用データの動画として、動画a、動画b、その他の動画が格納されている。描画処理負荷として動画aには5が紐づけて格納されており、動画aの表示が終わった場合もループ処理により表示が繰り返される。動画bには開始から第1時点(フレーム)まで3、第1時点から第2時点まで10、第2時点から第3時点まで5というように各フレームの描画処理負荷が紐づけて格納されている。動画bについても、動画bの表示が終わった場合にループ処理により表示が繰り返される。
また、図7の例では、ROMにエフェクトデータとして、エフェクトX、エフェクトY、その他のエフェクトが格納されている。図示していないが、各エフェクトについて静止画又は動画である旨の情報が付与されている。描画処理負荷としてエフェクトXには2、エフェクトYには5等が紐づけて格納されている。
また、図7の例では、ROMに遊技情報データとして、メダル払出し量及び残りゲーム数が格納されており、その描画処理負荷として各々3が紐づけて格納されている。
これらの値は、予め描画時の処理負荷を計測して求めておいてもよく、また演出用データのデータサイズに基づいて求めてもよい。
静止画であれば、原則として処理負荷は一定であるため、描画処理負荷は一定の値が格納される。なお、一定の値に限定せず、時間に応じて描画処理負荷を変更するなどの構成としてもよい。
一方、動画であれば、処理負荷が動画を描画する各フレームにおいて異なる場合があるため、描画処理負荷はフレーム毎に異なることとなる。例えば、図7に示すように、動画aを描画すると常に一定の描画処理負荷となる場合もあるが、動画bのように、あるフレームにおいては描画処理負荷が10に増えた後、その後の所定のフレームでは描画処理負荷が5に下がる。
また、図8に示すように、液晶制御基板400のRAMのメモリ領域は、描画用バッファ、特別バッファ、出力用バッファ、及びその他の領域が割り当てられている。
描画用バッファは、描画予定の動画を、段階的に定まる複数のサイズのうち所定のサイズにより予め描画するためのメモリ領域である。
描画用バッファには、描画用バッファ用に確保されたバッファ領域に描画可能なサイズが、複数用意される。例えば、図9に示すように、第1サイズ〜第3サイズまで設定され、第1サイズは描画用バッファに描画できる最大のサイズである。
特別バッファは、描画用バッファと異なるメモリ領域であって、描画用バッファよりも小さく、かつ、第2演出用データを予め描画するメモリ領域である特別バッファである。
例えば、図9に示すように、描画用バッファの最も小さいサイズである第3サイズよりも小さいサイズである。
出力用バッファは、表示装置83に表示するためのバッファ領域であり、表示装置83の液晶表示領域と同じサイズである。描画用バッファと異なるメモリ領域であって、遊技者に表示するための表示用データを予め描画するメモリ領域である
また、本実施形態では、描画用バッファの最大サイズ(第1サイズ)と、出力用バッファのサイズとは同一である場合を例に説明する。
その他の領域は、上記以外の処理・制御を行うために用いられるメモリ領域である。
図6に示すように、具体的には、液晶制御基板400は、受信手段410、判定手段420、変更手段430、描画手段440、拡大手段450の各部を有する。
(受信手段410)
受信手段410は、サブ制御基板300の送信手段330からの信号を受信するものである。
(判定手段420)
判定手段420は、描画予定の第1演出用データを所定のサイズに描画した場合に、特定情報に基づいて特定される処理負荷を含む描画全体の処理負荷が、所定の閾値を超える時点があるか否かを判定する。
具体的には、判定手段420は、サブ制御基板300から第1演出用データの表示指示を受けると、当該第1演出用データを描画用バッファに描画した場合における、現在他の描画用バッファに描画されている他の第1演出用データを含む全体の処理負荷をフレームごとに求める。
判定手段420は、特定情報を用いて、例えば所定期間先(例えば1秒)までのnフレーム(例えばn=60)について、フレームごとに全体の処理負荷を求める。
図10の例では、動画aがレバーON(スタートスイッチ40操作)から次BET(次ゲームのベットスイッチ32)までの間に繰り返し表示され、動画bが2停(ストップスイッチ50の第2停止)から次のレバーONまでの間に繰り返し表示される。この場合に、2停があった場合に、描画予定である動画bを描画用バッファに描画した場合に、動画aの処理負荷が5、動画bの処理負荷が図10の時刻T〜時刻Tのフレーム間では3、図10の時刻T〜時刻Tのフレーム間では10、図10の時刻T〜時刻Tのフレーム間では5であるため、全体の処理負荷はそれぞれ8、15、10となる。
なお、本実施形態では便宜的に動画データを対象に記載しているが、全体の処理負荷としては当該タイミングで表示する対象を含むものであり、静止画も併せて表示する場合は、当該静止画を含めて全体の処理負荷を算出することとなる。
次に、判定手段420は、全体の処理負荷が所定の閾値を超えるか否かを判定する。
例えば、全体の処理負荷が所定の閾値である10を超えるか否かを判定する。本実施形態では、図11に示すように、(1)全体の処理負荷が8未満であるか、(2)8以上10以下であるか、又は(3)10を超えるか否かを判定する。すなわち、第1の閾値として10を用いると共に、第2の閾値として8を用いる。
上記の例では、全体の処理負荷が8、15、10であるため、動画bの処理負荷が3である図10の時刻T〜時刻Tのフレーム間、及び動画bの処理負荷が5である図10の時刻T〜時刻Tのフレーム間では全体の処理負荷が8以上10未満(2)であり、動画bの処理負荷が10である図10の時刻T〜時刻Tのフレーム間では全体の処理負荷が10を超える(3)。
このため、判定手段420は、第1の閾値を超える時点があると判定すると共に、第1の閾値は超えないが、第2の閾値を超える時点があるとも判定する。
そして、判定手段420は、判定結果を変更手段430に渡す。
また、判定手段420は、所定秒毎(例えば、1秒毎)や1ループ毎等に、当該判定処理を繰り返す。
(変更手段430)
変更手段430は、判定手段420が、描画全体の処理負荷が所定の閾値を超える時点があると判定した場合に、当該時点での描画予定の第1演出用データを描画するサイズを、複数のサイズのうち所定のサイズより小さいサイズである他のサイズに予め変更する。
また、変更手段430は、判定手段420が、描画全体の処理負荷が所定の閾値を超える時点があると判定した場合において、当該時点よりも後に、描画全体の処理負荷が所定の閾値を超えない時点が無い場合、当該時点よりも後の時点では、描画予定の第1演出用データを描画するサイズを、複数のサイズのうち他のサイズより大きいサイズに予め変更する。
具体的には、変更手段430は、判定手段420から判定結果を受け取ると、判定結果に基づいて描画予定の第1演出用データを描画するサイズを変更する。なお、描画するサイズは、最大サイズである第1サイズが予め決定されている。
例えば、変更手段430は、図11に示すテーブルを用いて、各フレームについての判定結果に対応する描画サイズを変更する。図11の例に示すように、全体の処理負荷が、(1)8以下の場合には、描画サイズを第1サイズとし、(2)8よりも大きく10以下である場合には、描画サイズを第2サイズとし、(3)10よりも大きい場合には、第3サイズとする。
なお、判定手段420は、全体の処理負荷が第1の閾値である10を超えている場合、変更後のサイズにおいても全体の処理負荷を更に計算し、変更後の全体の処理負荷が第1の閾値を超えている場合には、更に小さいサイズに変更し、第1の閾値を超えないサイズ又は最小のサイズになるまでこれを繰り返す。
このように、閾値を超える時点(フレーム)以降については、所定のサイズよりも小さい複数のサイズのうち他のサイズに変更する。そして、再度閾値が超える時点(フレーム)がない場合(すなわち、閾値が超えない時点がある場合)には、当該他のサイズよりも大きいサイズに変更する。
図12に、全体の処理負荷と描画用バッファの使用領域(サイズ)との関係を表す。図12に示すように、全体の処理負荷が第1閾値を超える場合((1)となる時点)には、描画用バッファのサイズを小さくし、第1閾値以下であり、かつ第2閾値を超える場合((2)の時点)では、(1)の時点で小さくしたサイズよりも大きいサイズに変更する。
このようにすることで、処理落ちの可能性がある時点では処理落ちを防ぎつつ、その後の時点において処理落ちの可能性が無い場合には、遊技者になるべく画質の良い画像を見せることができる。
そして、各フレームについての描画サイズを、描画手段440に渡す。
(描画手段440)
描画手段440は、第1描画手段441と、第2描画手段442とを含む。
第1描画手段441は、描画予定の第1演出用データを、所定の閾値を超える時点において変更手段430により変更されたサイズにより描画用バッファに描画する。
具体的には、図9で示すように、描画用バッファに変更手段430により変更されたフレーム毎の描画サイズに従って、描画する。例えば、図12の時刻T〜時刻Tのフレーム間では、描画サイズが第2サイズとなるため、第1描画手段441は、動画bは第2サイズにより描画用バッファに描画する。また、図12の時刻T〜時刻Tのフレーム間では、描画サイズが第3サイズとなるため、第1描画手段441は、動画bは第3サイズにより描画用バッファに描画する。なお、図12の時刻Tに到達するまでは、描画サイズが第1サイズとなる。
また、第1描画手段441は、更に、表示用データのうち、遊技者が獲得した遊技用価値(例えば、AT状態で払い出したメダルの量等)、及び、遊技者に付与されている残りの有利量(例えば、AT状態などの残りゲーム数など)のうち少なくとも何れか一方を示す遊技情報データを、出力用バッファに描画する。
すなわち、遊技情報データは、遊技用価値や残りの有利量の表示は描画負荷によらず画像が粗くなったりすることが無いため、第1描画手段441により、直接出力用バッファに描画されることとなる。
第2描画手段442は、第2演出用データを、特別バッファに描画する。
エフェクトの演出は、エフェクトの発生自体に意味があり、エフェクトそのものを遊技者が認知できればよく、遊技者もエフェクト表示そのものを凝視することはあまりない。このため、エフェクトを加えるための第2演出用データについては、描画用バッファで用いる最小のサイズよりも小さい特別バッファに描画され、第2演出用データを描画する処理負荷を小さくすることができる。
(拡大手段450)
拡大手段450は、バッファに描画された演出用データを、出力用バッファに描画するサイズに拡大し、拡大した演出用データを出力用バッファに描画する。
具体的には、拡大手段450は、第1拡大手段451と、第2拡大手段452とを含む。
第1拡大手段451は、第1描画手段441により描画用バッファに描画された第1演出用データ及び後述の第2拡大手段452により描画用バッファに描画された第2演出用データを、描画用バッファに描画されたサイズに応じて遊技者に表示するサイズに拡大する。
具体的には、図13で示すようなサイズに応じた拡大率を用いて、第1演出用データ及び第2演出用データを出力用バッファに描画するサイズに拡大する。図13の例では、第1拡大手段451は、描画サイズが第1サイズである場合には1.0を第1拡大率とし、描画サイズが第2サイズである場合には1.5を第1拡大率とし、描画サイズが第3サイズである場合には2.0を第1拡大率とする。
第2拡大手段452は、特別バッファに描画された第2演出用データを、第1拡大率に乗ずると所定の値となる拡大率である第2拡大率にて、所定のサイズに拡大し、描画用バッファに描画する。第2拡大率は、特別バッファのサイズに応じて予め定められる。
具体的には、図9で示すように、第2拡大率を用いて、第2演出用データを描画用バッファに描画するサイズに拡大する。第2演出用データを表示装置83に表示するための拡大率は一定の値であり、第1拡大率と第2拡大率とを乗算した値である。図13の例では、第2拡大手段452は、描画サイズが第1サイズである場合には4.5を第2拡大率とし、描画サイズが第2サイズである場合には3.0を第2拡大率とし、描画サイズが第3サイズである場合には2.25を第2拡大率とする。いずれの場合も、第1拡大率と第2拡大率とを乗算して得られる値は、4.5となる。
(表示手段460)
表示手段460は、第1拡大部により拡大された第1演出用データ及び第2演出用データを用いて演出を遊技者に表示する。
具体的には、表示手段460は、出力用バッファに描画されている演出用データを、表示装置83に表示させる。なお、本実施形態では、出力用バッファのサイズと表示装置83の液晶表示領域とは同じサイズとしたが、異なるサイズである場合には、表示装置83の液晶表示領域に併せて第3拡大率にて拡大する構成としてもよい。
また、表示手段460は、更に、出力用バッファに描画された遊技情報データを、表示装置83に表示させることにより、遊技者に表示する。
(図14を用いた液晶制御の基本的な流れの説明)
図14に示すフローチャートに基づいて、液晶制御基板400が表示装置83に動画とエフェクトデータを表示する場合の処理について説明する。
ステップS10において、液晶制御基板400は、サブ制御基板300により、描画指示を受け付ける。
ステップS11において、判定手段420は、描画指示の対象となる描画予定の動画とその特定情報をROMから取得する。
ステップS12において、判定手段420は、描画予定の動画を描画した場合の各フレームにおける全体の処理負荷を算出する。なお、静止画も描画している場合は、静止画についての処理負荷も含めて全体の処理負荷を算出する。
ステップS13において、判定手段420は、描画予定の動画を描画した場合に閾値を超えるフレームがあるか否かを判定する。閾値を超えるフレームがある場合、ステップS15へ進み、閾値を超えるフレームがない場合、ステップS14へ進む。
ステップS14において、判定手段420は、描画予定の動画を描画した場合に一定値を超えるフレームが無いか否かを判定する。一定値を超えるフレームが無い場合、ステップS15へ進み、一定値を超えるフレームがある場合、ステップS16へ進む。
ステップS15において、変更手段430は、判定手段420が算出した全体の処理負荷に基づいて、各フレームでの描画予定の第1演出用データを描画するサイズを、複数のサイズのうち処理負荷に応じた他のサイズに予め変更する。
ステップS16において、第1描画手段441は、上記ステップS15において描画予定の動画について各フレームにおいて変更されている場合には、変更されたサイズにより描画用バッファに描画する。一方、変更されていない場合には、描画予定の動画を最大のサイズにより描画用バッファに描画する。
ステップS17において、第2描画手段442は、エフェクトデータを、特別バッファに描画する。
ステップS18において、第2拡大手段452は、特別バッファに描画された第2演出用データを、第2拡大率を用いて、描画用バッファのサイズに拡大し、描画用バッファに描画する。
ステップS19において、第1拡大手段451は、描画用バッファに描画された動画を、描画用バッファに描画されたサイズに応じて出力用バッファのサイズに拡大し、出力用バッファに描画する。
ステップS20において、表示手段460は、出力用バッファに描画された画像の画質を整える。具体的には、描画用バッファに描画される際に動画のサイズが変更された場合には、第1拡大手段451による拡大処理により画質が粗くなってしまうため、既知の画質調整手法により、画質を整える。
なお、予め描画サイズを最大サイズよりも小さくした後に、第1拡大手段451により拡大された画像と、元の画像との差分を予め収集しておき、画質調整に用いてもよい。
ステップS21において、表示手段460は、出力用バッファに描画された画像を、表示装置83に表示させる。
ステップS16〜S21は、描画予定の動画の表示を行うか、新たに描画指示を受け付けるまで繰り返される。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上述したように、液晶制御基板400を用いる場合を用いて説明したが、これに限定されず、液晶制御基板400の処理を、サブ制御基板300が行うこととしても良い。
また、上述したように、出力用バッファが単一のバッファである場合を用いて説明したが、これに限定されず、出力用バッファが複数のレイヤから構成される構成としてもよい。この場合、レイヤ割当手段(図示しない)により、拡大手段450により拡大された演出用データに対してレイヤを割り当てる構成とする。
この場合には、第1描画手段441は、描画予定の動画の優先度が最も高い場合には、描画全体の処理負荷によらず描画するサイズを所定のサイズにより描画用バッファに描画する構成としてもよい。優先度としては、例えば出力用バッファの複数のレイヤのうち、最も前面で用いられるレイヤに描画される動画であることとすることができる。
例えば、キャラクターの動作に関する動画及び背景に関する動画が遊技者に表示される場合、遊技者は背景よりもキャラクターに注視する。この場合、背景の画質は落としても遊技者が違和感を抱きにくいが、キャラクターの画質が落ちてしまうと遊技者は違和感を抱きやすいと考えられる。
この場合において、キャラクターの動作に関する動画を最も前面で用いられるレイヤに描画される動画とすれば、キャラクターの動作の画質を落とさずに済むため、画質を落とすことなく遊技者に表示されることとなる。全体の処理負荷が閾値を超える時点がある場合には、変更手段430は、既に描画済みの他の第1演出用データの描画サイズを変更する。
また、最前面のレイヤに限定されず、キャラクターの動作に関する動画をレイヤに関わらず優先度が最も高くなるようにする、有利区間のAT状態やボーナス状態などの遊技者にとって有利状態等に入ったような場合に表示される動画については優先度が最も高くなるようにする、等の構成とすることができる。このような構成にすることにより、優先度の高い動画については、画質を落とすことなく遊技者に表示されることとなる。
また、上述したように、全体の処理負荷の対象を第1演出用データに係る動画及び静止画のみとしたがこれに限定されるものではなく、第2演出用データを対象としてもよい。
また、上述したように、変更手段430は、全体の処理負荷に応じてサイズを変更することとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、変更手段430は、他のサイズが、所定のサイズと2段階以上離れたサイズである場合に、当該時点までに描画予定の第1演出用データを描画するサイズを、段階的に他のサイズに近づくように変更する。
例えば、図15(a)のように、全体の処理負荷が5から15に変化する場合(図15(a)のT)、描画サイズは第1サイズから第3サイズに変わることとなる。この場合、遊技者に表示される画像は画質が一気に変化することとなるため、遊技者に違和感を生じさせてしまうこととなる。
このため、図15(b)のように、変更手段430は、次の変化する地点との間の任意のフレーム(図15(b)のT)において、描画サイズを第1サイズと第3サイズとの間の第2サイズに変更するように構成する。
第2サイズに変更する時点(図15(b)のT)については、開始時点(図15(b)のT)と、第1サイズと第3サイズとの変更時点(図15(b)のT)の中間の時点でもよいし、その間の任意の時点を採用することができる。
また、サイズ数が3つ以上ある場合には、現時点から変更すべき時点までをサイズ数に応じて均等に割った時点毎に描画サイズを段階的に変更しても、サイズ数よりも少ない数の任意の時点毎に描画サイズを段階的に変更してもよい。
例えば、30フレーム後に3段階描画サイズを小さくする場合には、10フレーム後、20フレーム後、及び30フレーム後のそれぞれの時点において1つずつ描画サイズを小さくしてもよい。また、この場合において、15フレーム後に2段階小さいサイズに変更し、30フレーム後に1段階小さいサイズに変更するという構成にしてもよい。
均等に割った時点を設定する場合、遊技者に最も違和感を与えにくいと考えられるため、最も効果的である。
また、第3サイズから第1サイズに変わるように、描画サイズが小さいサイズから大きいサイズに変更される場合にも、同様の構成とすることができる。
また、上述したように、出力用バッファと表示装置83とが共に1つの場合を用いて説明したが、これに限定されるものではない。
出力用バッファが1つで、表示装置83が複数の液晶パネルであってもよい。
この場合、図16下部で示すように、表示装置83が3面からなる液晶パネルである場合、表示手段460は、液晶パネルと出力用バッファとが対応する部分について、液晶パネルに出力用バッファに描画された画像を表示する。
図16の例では、出力用バッファの左部が表示装置83aに対応し、出力用バッファの中部が表示装置83bに対応し、出力用バッファの左部が表示装置83cに対応する。
また、3面からなる液晶パネルの3面は必ずしも結合されている必要はなく、分離していてもよい。
また、出力用バッファを複数用意しておき、表示手段460が、これらに描画された画像を1つの表示装置83に表示させる構成や、複数の出力用バッファと、複数の液晶パネルとを対応付けて表示させる構成としてもよい。
なお、描画用バッファを複数用意しておき、複数の出力用バッファや複数の液晶パネルに対応させる構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、第2拡大手段452は第2拡大率を用いて第2演出用データを拡大し、描画用バッファに描画する構成としたが、これに限定されるものではない。
例えば、第2拡大手段452は、特別バッファに描画された第2演出用データを、出力用バッファのサイズに拡大するための第4拡大率を用いて拡大し、出力用バッファに描画する構成としてもよい。第4拡大率は、上述の実施形態における第1拡大率と第2拡大率とを乗算した値である4.5に相当し、第1拡大率に影響されない。特別バッファのサイズが描画用バッファの一番小さいサイズよりも小さいことから、第4拡大率は、結果として第1拡大率よりも大きくなることとなる。
この場合、第1拡大手段451は、描画用バッファに描画された第1演出用データを、描画用バッファに描画されたサイズに応じて遊技者に表示するサイズに拡大する。また、表示手段460は、第1拡大部により拡大された第1演出用データと第2拡大部により拡大された第2演出用データとを用いて演出を遊技者に表示する。
以上のように、本発明では、以下の効果を奏する。
本発明は、描画予定の動画を所定のサイズに描画した場合に、当該動画の所定の時点毎の処理負荷を特定するための特定情報に基づいて特定される処理負荷を含む描画全体の処理負荷が、所定の閾値を超える時点があるか否かを判定し、描画全体の処理負荷が所定の閾値を超える時点があると判定した場合に、当該時点での描画予定の動画を描画するサイズを、複数のサイズのうち所定のサイズより小さいサイズである他のサイズに予め変更し、描画予定の動画を、当該時点において変更されたサイズにより描画用バッファに描画し、描画用バッファに描画された動画を、描画用バッファに描画されたサイズに応じて遊技者に表示するサイズに拡大された動画を表示することにより、描画負荷による処理落ちを防止しながら適切な表示制御を行うことが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明は、描画全体の処理負荷が所定の閾値を超える時点よりも後の時点では、描画予定の動画を描画するサイズを、複数のサイズのうち他のサイズより大きいサイズに予め変更することにより、描画負荷による処理落ちを防止しながら適切な表示制御を行いつつ、遊技者が表示画像に違和感無く演出を楽しむことが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明は、最も大きいサイズに基づいて得られる描画全体の処理負荷を用いるため、所定の閾値を超える時点がある場合に、処理落ちの発生しない適切な他のサイズに変更することができることにより、処理落ちを防止することが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明は、描画全体の処理負荷が所定の閾値を超える時点よりも後の時点では、描画予定の動画を描画するサイズを、複数のサイズのうち他のサイズより大きいサイズに予め変更することにより、描画負荷による処理落ちを防止しながら適切な表示制御を行いつつ、遊技者が表示画像に違和感無く演出を楽しむことが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明は、描画予定の動画を描画するサイズを、段階的に他のサイズに近づくように変更し、描画用バッファに描画されたサイズが変更されることに起因する画質の変化を遊技者が意識せずに演出を表示することにより、描画負荷による処理落ちを防止しながら適切な表示制御を行いつつ、遊技者の興趣低下を防止することが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明は、遊技者が獲得した遊技用価値、及び、遊技者に付与されている残りの有利量のうち少なくとも何れか一方を示す遊技情報データを、描画用バッファと異なるメモリ領域である出力用バッファに描画するため、描画全体の処理負荷に関わらず遊技情報データを安定して遊技者に表示することができることにより、描画負荷による処理落ちを防止しながら適切な表示制御を行いつつ、遊技情報データを容易に確認することが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明は、描画予定の動画の優先度が最も高い場合には、描画全体の処理負荷によらず描画するサイズを所定のサイズにより描画用バッファに描画するため、優先度の高い動画の画質の低下を防ぐことにより、描画負荷による処理落ちを防止しながら適切な表示制御を行いつつ、遊技者の興趣を高めることが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明は、複数の前記レイヤのうち最も前面で用いられるレイヤに割り当てられた動画については、描画全体の処理負荷によらず描画するサイズを所定のサイズにより描画用バッファに描画し、複数のレイヤを重ね合わせることにより拡大された動画の各々を表示するため、最も前面で用いられるレイヤに割り当てられた動画の画質の低下を防ぐことにより、描画負荷による処理落ちを防止しながら適切な表示制御を行いつつ、最前面に表示される演出による遊技者の興趣を高めることが可能な遊技機10を提供することできる。
また、本発明は、複数の表示部と、複数の表示部の各々について、表示部に対応する描画用バッファとを備えることにより、複数の表示部を備える場合であっても、描画負荷による処理落ちを防止しながら適切な表示制御を行うことが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明は、描画予定の第1演出用データを所定のサイズにより予め描画するメモリ領域である描画用バッファと、描画用バッファと異なるメモリ領域であって、描画用バッファよりも小さく、かつ、第2演出用データを予め描画するメモリ領域である特別バッファとを備え、特別バッファに描画された第2演出用データを、第1拡大率に乗ずると所定の値となる拡大率である第2拡大率にて、所定のサイズに拡大し、描画用バッファに描画するため、第2演出用データを描画する処理負荷を軽減することができることにより、描画負荷による処理落ちを防止しながら適切な表示制御を行うことが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明は、描画予定の第1演出用データを所定のサイズにより予め描画するメモリ領域である描画用バッファと、描画用バッファと異なるメモリ領域であって、描画用バッファよりも小さく、かつ、エフェクトを加えるための第2演出用データを予め描画するメモリ領域である特別バッファとを備え、特別バッファに描画された第2演出用データを、表示部のサイズに拡大するための拡大率であって、前記所定のサイズに応じた拡大率である第1拡大率よりも大きくなる第2拡大率にて、表示部に表示するサイズに拡大するため、第2演出用データを描画する処理負荷を軽減することができることにより、描画負荷による処理落ちを防止しながら適切な表示制御を行うことが可能な遊技機10を提供することができる。
10 遊技機 12 筐体
14 前扉 16 図柄表示窓部
17 メダルセレクタ 18 外部集中端子板
19 扉開閉用スイッチ 20 上パネル
22 下パネル 24 ホッパーユニット
26 メダル受け皿 28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ 42 演出用ボタンスイッチ
43 電源ユニット 44 電源スイッチ
45 設定キースイッチ 46 設定変更スイッチ
50 ストップスイッチ L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
62 回転リール 63 リール位置センサ
64 左回転リール 65 リール駆動モータ
66 中回転リール 67 バックランプ
68 右回転リール 70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
83 表示装置 86 有効ライン
87 クレジット表示器 88 払出枚数表示器
89 設定表示器 90 区間報知ランプ
92 投入センサ 94 払出センサ
95 ホッパーモータ 96 オーバーフローセンサ
100 制御装置
200 メイン制御基板 210 役抽選手段
220 リール制御手段 230 停止図柄判定手段
240 払出制御手段 250 遊技制御手段
260 有利区間制御手段 270 送信手段
300 サブ制御基板 310 受信手段
320 演出制御手段 330 送信手段
400 液晶制御基板 410 受信手段
420 判定手段 430 変更手段
440 描画手段 441 第1描画手段
442 第2描画手段 450 拡大手段
451 第1拡大手段 452 第2拡大手段
460 表示手段

Claims (8)

  1. 遊技の進行に応じて演出用の動画を表示可能な表示部を備えた遊技機において、
    少なくとも1以上の前記動画と、前記動画に対応するデータであって、前記動画の所定の時点毎の処理負荷を特定するための特定情報とを記憶する記憶部と、
    描画予定の前記動画を、複数のサイズのうち所定のサイズにより予め描画するためのメモリ領域である描画用バッファと、
    前記描画予定の前記動画を前記所定のサイズに描画した場合に、前記特定情報に基づいて特定される処理負荷を含む描画全体の処理負荷が、所定の閾値を超える時点があるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部が、前記描画全体の処理負荷が前記所定の閾値を超える時点があると判定した場合に、前記時点での前記描画予定の前記動画を描画するサイズを、前記複数のサイズのうち前記所定のサイズより小さいサイズである他のサイズに予め変更する変更部と、
    前記描画予定の前記動画を、前記時点において前記変更部により変更されたサイズにより前記描画用バッファに描画する描画部と、
    前記描画用バッファに描画された前記動画を、前記描画用バッファに描画されたサイズに応じて遊技者に表示するサイズに拡大する拡大部と、
    を備え、
    前記表示部は、前記拡大部により拡大された前記動画を表示する
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記所定のサイズは、段階的に定まる前記複数のサイズのうち最も大きいサイズである
    ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記変更部は、更に、前記判定部が、前記描画全体の処理負荷が前記所定の閾値を超える時点があると判定した場合において、前記時点よりも後に、前記描画全体の処理負荷が前記所定の閾値を超えない時点が無い場合、前記時点よりも後の時点では、前記描画予定の前記動画を描画するサイズを、前記複数のサイズのうち前記他のサイズより大きいサイズに予め変更する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記変更部は、前記他のサイズが、前記所定のサイズと2段階以上離れたサイズである場合に、前記時点までに前記描画予定の前記動画を描画するサイズを、段階的に前記他のサイズに近づくように変更する
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の遊技機。
  5. 前記描画用バッファと異なるメモリ領域であって、遊技者に表示するための表示用データを予め描画するメモリ領域である出力用バッファ
    を更に備え、
    前記描画部は、更に、前記表示用データのうち、遊技者が獲得した遊技用価値、及び、遊技者に付与されている残りの有利量のうち少なくとも何れか一方を示す遊技情報データを、前記出力用バッファに描画し、
    前記表示部は、更に、前記出力用バッファに描画された前記遊技情報データを、遊技者に表示する
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の遊技機。
  6. 前記描画部は、前記描画予定の前記動画の優先度が最も高い場合には、前記描画全体の処理負荷によらず描画するサイズを前記所定のサイズにより前記描画用バッファに描画する
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の遊技機。
  7. 前記拡大部により拡大された動画に対してレイヤを割り当てるレイヤ割当部
    を更に備え、
    前記表示部は、複数の前記拡大された動画を、前記複数の前記拡大された動画の各々についての前記レイヤ割当部により割り当てられた前記レイヤを重ね合わせることにより表示し、
    前記優先度が最も高いのは、複数の前記レイヤのうち最も前面で用いられるレイヤである
    ことを特徴とする請求項6記載の遊技機。
  8. 複数の前記表示部と、
    前記複数の前記表示部の各々について、前記表示部に対応する前記描画用バッファと、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項記載の遊技機。
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