JP2020067115A - 摺動式等速自在継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンパクト化と製造コストの抑制を図りつつ、車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時にエンドプレートが外れること未然に防止すると共に、車両の衝突時における緩衝機能を発揮する摺動式等速自在継手を提供すること。【解決手段】 内周面14にトルク伝達要素30が係合する複数のトラック溝12が形成され、このトラック溝12の軸方向の両端に一方の開口部16と他方の開口部11を有する外側継手部材10に内部構成部材mを収容し、外側継手部材10の一方の開口部16に可撓性ブーツ60を装着すると共に他方の開口部11にエンドプレート90を装着して開口部11、16を密閉した摺動式等速自在継手1において、エンドプレート90が、他方の開口部11の内周面11aに嵌合されると共に、外側継手部材10に施した塑性変形による突起部19で係止されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

この発明は、4WD車やFR車などの自動車のプロペラシャフト等に使用され、軸方向変位を吸収し得る構造を備えた摺動式等速自在継手に関する。
4WD車やFR車などの自動車のプロペラシャフトは、トランスミッションとデファレンシャル間の相対位置変化による軸方向変位と角度変位に対応できる構造とするために摺動式等速自在継手を備えている。この摺動式等速自在継手は、トルク伝達要素としてボールを用いたダブルオフセット型等速自在継手(DOJ)、クロスグルーブ型等速自在継手(LJ)やトルク伝達要素としてローラを用いたトリポード型等速自在継手(TJ)が知られている。
プロペラシャフトに組み込まれるダブルオフセット型等速自在継手は、例えば、特許文献1に記載されている。図9に示すように、ダブルオフセット型等速自在継手101は、外側継手部材110と、内側継手部材120と、外側継手部材110および内側継手部材120の間に組み込まれた複数のボール130と、外側継手部材110と内側継手部材120との間に介在してボール130を保持する保持器140とを主な構成とする。
外側継手部材110は、その軸線に平行な複数の直線状トラック溝112が円筒状内周面114に円周方向等間隔で形成された円筒形状を有する。内側継手部材120は、外側継手部材110のトラック溝112対応して軸線に平行な複数の直線状トラック溝122が球状外周面124に形成されている。外側継手部材110のトラック溝112と内側継手部材120のトラック溝122とが協働して形成するボールトラックに、トルクを伝達するボール130が1個ずつ組み込まれている。各ボール130は、外側継手部材110の円筒状内周面114と内側継手部材120の球状外周面124との間に配置された保持器140のポケット142に収容されている。
保持器140には球状外周面143と球状内周面144が形成されている。球状外周面143は外側継手部材110の球状内周面114に摺動自在に嵌合され、球状内周面144は内側継手部材120の球状外周面124に摺動自在に嵌合されている。球状外周面143の曲率中心O1と球状内周面144の曲率中心O2は、継手中心Oに対して互いに反対側に等しい寸法fでオフセットされている。これにより、継手が作動角を取ったとき、ボール130の中心を含む平面が、外側継手部材110と内側継手部材120の二軸がなす角度の二等分平面に案内され、二軸間で等速に回転運動が伝達されることになる。
内側継手部材120の内周穴126には、シャフト150がスプライン嵌合され、止め輪152により抜け止めされている。内側継手部材120から延びるシャフト150と外側継手部材110の一方の開口端部116(図中左側)との間にブーツ160が装着され、ブーツ160により外部からの異物の侵入や継手内部からのグリースの漏洩を防止するようにしている。
外側継手部材110の一方の開口部116の内周面に環状溝118を設け、環状溝118にサークリップ170を装着している。これにより、内側継手部材120、ボール130および保持器140からなる内部構成部材mの軸方向変位時、ボール130がサークリップ170と干渉することでボール130の軸方向変位量を規制し、外側継手部材110のトラック溝112に配されたボール130が外側継手部材110の開口端部116から飛び出すスライドオーバーを規制している。
外側継手部材110の他方の開口部111から延びる中空状の短軸部117には、プロペラシャフトを構成する中空状の軸部180が摩擦圧接によって同軸的に連結固定されている。外側継手部材110の開口部111には、その内周面に環状溝119を設け、環状溝119にサークリップ171を嵌着した構造となっており、外部からの異物の侵入や継手内部からのグリースの漏洩を防止するため、エンドプレート190が嵌着されている。
上記の構造により、プロペラシャフトの車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時に、内部構成部材mが軸方向にスライドしても、ボール130がサークリップ171と干渉することでボール130の軸方向変位を規制することができ、内部構成部材mとエンドプレート190との接触によるエンドプレート190の抜け出しを防止することができる。
プロペラシャフトに組み込まれる摺動式等速自在継手では、例えば、車両衝突などにより生じたトランスミッションとデファレンシャル間の相対位置変位による軸方向変位を外側継手部材110に対して内部構成部材mをその軸方向にスライドオーバーさせて中空状の軸部180の内部に入り込ませることにより吸収し、これにより、車体に生じる衝撃を大幅に低減させて安全性の向上を図るようにしている。
特開2008−240893号公報
ところが、特許文献1の構造では、外側継手部材110の他方の開口部111の内周面にサークリップ171を嵌着するための環状溝119を設ける必要がある。このため、環状溝119の加工やサークリップ171による部品点数の増加、外側継手部材110の軸方向長さの増加により、コンパクト化の妨げや製造コストの増加を招く。
本発明は、上記の問題に鑑みて、コンパクト化と製造コストの抑制を図りつつ、車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時にエンドプレートが外れること未然に防止すると共に、車両の衝突時における緩衝機能を発揮する摺動式等速自在継手を提供することを目的とする。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、内周面にトルク伝達要素が係合する複数のトラック溝が形成され、このトラック溝の軸方向の両端に一方の開口部と他方の開口部を有する外側継手部材に内部構成部材を収容し、前記外側継手部材の前記一方の開口部に可撓性ブーツを装着すると共に前記他方の開口部にエンドプレートを装着して前記開口部を密閉した摺動式等速自在継手において、前記エンドプレートが、前記他方の開口部の内周面に嵌合されると共に、前記外側継手部材に施した塑性変形による突起部で係止されていることを特徴とする。
上記の構成により、コンパクト化と製造コストの抑制を図りつつ、車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時にエンドプレートが外れること未然に防止すると共に、車両の衝突時における緩衝機能を発揮する摺動式等速自在継手を実現することができる。
上記の突起部は、エンドプレートの外周面の円周方向に複数形成されていることが望ましい。これにより、突起部の成形加工を容易に行うことができる。
上記の突起部の形態は、エンドプレートの外側継手部材に対する抜け出し力に応じて設定されていることが望ましい。これにより、エンドプレートの外側継手部材に対する必要な抜け出し力を突起部の形状、突出量、周方向寸法、個数などの突起部の形態により容易に設定することができる。
上記の摺動式等速自在継手がダブルオフセット型等速自在継手であることにより、スライド量を比較的に大きく取れると共に使用実績が豊富で性能が安定した摺動式等速自在継手とすることができる。
上記の摺動式等速自在継手を自動車用プロペラシャフトに用いることが望ましい。コンパクト化と製造コストの抑制を図りつつ、車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時にエンドプレートが外れること未然に防止すると共に、車両の衝突時における緩衝機能を発揮することができ、自動車用プロペラシャフトとして好適である。
本発明によれば、コンパクト化と製造コストの抑制を図りつつ、車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時にエンドプレートが外れること未然に防止すると共に、車両の衝突時における緩衝機能を発揮する摺動式等速自在継手を実現することができる。
本発明の第1の実施形態に係る摺動式等速自在継手の縦断面図である。 図1のA−A線で矢視した横断面図である。 図1のB部における突起部の加工前の状態を示す拡大図である。 図1のB部における突起部の加工後の状態を示す拡大図である。 図9の従来の摺動式等速自在継手と図1の摺動式等速自在継手を比較した縦断面図である。 図1のA−A線で矢視した突起部の変形例を示す横断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る摺動式等速自在継手の縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る摺動式等速自在継手の縦断面図である。 従来の摺動式等速自在継手の縦断面図である。
本発明の第1の実施形態に係る摺動式等速自在継手を図1〜図6に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る摺動式等速自在継手の縦断面図で、図2は、図1のA−A線で矢視した横断面図である。図3は、図1のB部における突起部の加工前の状態を示す拡大図で、図4は、図1のB部における突起部の加工後の状態を示す拡大図である。図5は、図9の従来の摺動式等速自在継手と図1の摺動式等速自在継手を比較した縦断面図である。図6は、図1のA−A線で矢視した突起部の変形例を示す横断面図である。
図1に示すように、本実施形態の摺動式等速自在継手1は、ダブルオフセット型等速自在継手(DOJ)であり、外側継手部材10と、内側継手部材20と、外側継手部材10および内側継手部材20の間に組み込まれた複数のボール30と、外側継手部材10と内側継手部材20との間に介在してボール30を保持する保持器40とを主な構成とする。摺動式等速自在継手1としてダブルオフセット型等速自在継手を例示するが、ダブルオフセット型等速自在継手は、スライド量を比較的に大きく取れると共に使用実績が豊富で性能が安定した摺動式等速自在継手である。
外側継手部材10は、その軸線に平行な複数の直線状トラック溝12が円筒状内周面14に円周方向等間隔で形成された円筒形状を有する。内側継手部材20は、外側継手部材10のトラック溝12対応して軸線に平行な複数の直線状トラック溝22が球状外周面24に形成されている。外側継手部材10のトラック溝12と内側継手部材20のトラック溝22とが協働して形成するボールトラックに、トルクを伝達するボール30が1個ずつ組み込まれている。各ボール30は、外側継手部材10の円筒状内周面14と内側継手部材20の球状外周面24との間に配置された保持器40のポケット42に収容されている。
保持器40には球状外周面43と球状内周面44が形成されている。球状外周面43は外側継手部材10の球状内周面14に摺動自在に嵌合され、球状内周面44は内側継手部材20の球状外周面24に摺動自在に嵌合されている。保持器40の球状外周面43の曲率中心O1と球状内周面44の曲率中心O2は、継手中心Oに対して互いに反対側に等しい寸法fでオフセットされている。これにより、継手が作動角を取ったとき、ボール30の中心を含む平面が、外側継手部材10と内側継手部材20の二軸がなす角度の二等分平面に案内され、二軸間で等速に回転運動が伝達されることになる。
内側継手部材20の内周穴26には、シャフト50がスプライン嵌合され、止め輪52により抜け止めされている。内側継手部材20から延びるシャフト50と外側継手部材10の一方の開口部16(図中左側)との間に可撓性ブーツ(以下、単にブーツともいう)60が装着されている。ブーツ60の大径部は外側継手部材10の一方の開口部16の外周にカシメ固定され、小径部はシャフト50の外周にブーツバンドにより締付け固定されている。ブーツ60により外部からの異物の侵入や継手内部からのグリースの漏洩を防止するようにしている。
外側継手部材10の一方の開口部16の内周面に環状溝18を設け、環状溝18にサークリップ70を装着している。これにより、内側継手部材20、ボール30および保持器40からなる内部構成部材mの軸方向変位時、ボール30がサークリップ70と干渉することでボール30の軸方向変位量を規制し、外側継手部材10のトラック溝12に配されたボール30を含む内部構成部材mが外側継手部材10の開口端部16から飛び出すスライドオーバーを規制している。
外側継手部材10の他方の開口部11から延びる中空状の短軸部17には、プロペラシャフトを構成する中空状の軸部80が摩擦圧接、アーク溶接などによって同軸的に連結固定されている。本実施形態では、開口部11の内周面に従来設けられていた環状溝およびこれに嵌着するサークリップは廃止されている。
次に、本実施形態の特徴的な構成を説明する。図1に示すように、外側継手部材10の他方の開口部11の内周面に11aにエンドプレート90が嵌合され、このエンドプレート90は、外側継手部材10の他方の開口部11の端面11bに施された塑性変形による突起部19で係止されている。エンドプレート90が嵌着されているので、外部からの異物の侵入や継手内部からのグリースの漏洩を防止することができる。
図2に示すように、突起部19は、エンドプレート19の外周面の周方向に複数(図2では4個)形成されている。エンドプレート90は、他方の開口部11の内周面に11aに圧入で嵌合され、突起部19によって係止されているので、エンドプレート90の外側継手部材10に対する必要な抜け出し力が付与できる。これにより、内部構成部材mが外側継手部材10の他方の開口端部11から抜け出すことを十分に規制することができ、車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時に内部構成部材mとエンドプレート90との接触によりエンドプレート90が外れることを未然に防止することができる。
突起部19の加工方法を図3、図4に基づいて説明する。図3に示すように、エンドプレート90を外側継手部材10の他方の開口部11の内周面11aに圧入する。その後、図4に示すように、端面11bにカシメ工具61を用いたプレス等によって塑性加工(カシメ加工)する。カシメ工具61は略円すい形状の先端部を有し、突起部19は、図2に示すように円形状となり、図4に示すように、エンドプレート90の外表面の角部が突起部19で係止される。
本実施形態の摺動式等速自在継手1と図9の従来の摺動式等速自在継手101の軸方向寸法ついて図5を参照して説明する。図5の上側に示すように、従来の摺動式等速自在継手101は、外側継手部材110の他方の開口部111の内周面に環状溝119、これに嵌着するサークリップ171およびエンドプレート190が軸方向に設けられている。これに対して、本実施形態の摺動式等速自在継手1の外側継手部材10では、上記の環状溝119、サークリップ171が廃止されているので、従来の摺動式等速自在継手101の外側継手部材110より軸方向寸法Lだけ短縮できる。このため、従来品よりコンパクト化できる。また、環状溝の加工やサークリップの部品点数が減り、製造コストを低減することができる。
次に、突起部19の変形例について図6を参照して説明する。本変形例の突起部19は略矩形状で、突起部19の周方向寸法が、図2に示す突起部19より長く形成されている。突起部19は周方向に3個形成されている。さらに、これに限られず、突起部の形状、突出量、周方向寸法、個数などの突起部の形態は、適宜設定することができる。
プロペラシャフトに組み込まれる摺動式等速自在継手1では、例えば、車両衝突などにより生じたトランスミッションとデファレンシャル間の相対位置変位による軸方向変位を外側継手部材10に対して内部構成部材mをその軸方向にスライドオーバーさせて中空状の軸部80の内部に入り込ませることにより吸収し、これにより、車体に生じる衝撃を大幅に低減させて安全性の向上を図る場合がある。この場合には、車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時に内部構成部材mとエンドプレート90との接触によりエンドプレート90が外れることを防止できる突起部19の抜け耐力(抜け出し力)を設定し、車両衝突などでは、内部構成部材mとエンドプレート90との接触によりエンドプレート90が外れるように突起部19の抜け耐力を設定することができる。
本実施形態の摺動式等速自在継手1では、エンドプレート90の外側継手部材10に対する抜け出し耐力に応じて、突起部の形状、突出量、周方向寸法、個数などの突起部の形態を設定することができる。このように、エンドプレートの外側継手部材に対する必要な抜け出し力を適宜の突起部の形態により容易に設定することができる。
本発明の第2の実施形態に係る摺動式等速自在継手を図7に基づいて説明する。本実施形態の摺動式等速自在継手1では、外側継手部材10の他方の開口部11の端面11bと中空状の軸部80を直接摩擦圧接した構成が第1の実施形態と異なる。その他の構成は、第1の実施形態と同様であるので、同様の機能を有する部位には同一の符号を付し、第1の実施形態で説明した内容をすべて準用し、異なる点のみ説明する。
図7に示すように、本実施形態における外側継手部材10では、他方の開口部11の近傍の外径10aを部分的に大きくし肉厚を増加させている。これにより、他方の開口部11の端面11bのうち突起部19を設けた部分の半径方向外側に残る端面11bに中空状の軸部80を直接摩擦圧接している。このため、本実施形態では、外側継手部材10の軸方向長さを短縮することができる。
本発明の第3の実施形態に係る摺動式等速自在継手を図8に基づいて説明する。本実施形態の摺動式等速自在継手1では、外側継手部材10の他方の開口部11の近傍の半径方向外側に取付けフランジ部を設けた構成が第1の実施形態と異なる。その他の構成は、第1の実施形態と同様であるので、同様の機能を有する部位には同一の符号を付し、第1の実施形態で説明した内容をすべて準用し、異なる点のみ説明する。
図8に示すように、本実施形態における外側継手部材10では、他方の開口部11の近傍の半径方向外側に取付けフランジ部10bが設けられ、この取付けフランジ部10bに複数のボルト挿通孔10cが設けられている。取付けフランジ部10bに対応して中空状の接続フランジ82にも取付けフランジ部82aが設けられ、この取付けフランジ部82aにボルト挿通孔10cに対応してねじ孔82bが設けられている。
外側継手部材10の他方の開口部11の端面11bの突起部19の半径方向外側にインロー凸部10dが形成され、中空状の接続フランジ82の取付けフランジ部82aにインロー凹部82cが形成されている。
本実施形態の摺動式等速自在継手1では、外側継手部材10のインロー凸部10dと接続フランジ82のインロー凹部82cを嵌合させて両部材の芯出しを行い、取付けフランジ部10bと取付けフランジ部82aを当接させ、ボルト挿通孔10cに挿通したボルト81をねじ孔82bに螺合させて、摺動式等速自在継手1と接続フランジ82を締付け固定する。
以上説明した実施形態は、いずれも、エンドプレートが、外側継手部材の他方の開口部の内周面に嵌合されると共に、外側継手部材に施した塑性変形による突起部で係止された構成にしたので、コンパクト化と製造コストの抑制を図りつつ、車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時にエンドプレートが外れること未然に防止すると共に、車両の衝突時における緩衝機能を発揮する摺動式等速自在継手を実現することができる。
以上説明した実施形態では、摺動式等速自在継手としてダブルオフセット型等速自在継手を例示したが、これに限られず、トラック溝を有する外側継手部材と、内側継手部材としてのトリポード部材とこのトリポード部材に装着したトルク伝達要素としての3個のローラを外側継手部材のトラック溝に係合させた構成のトリポード型等速自在継手(TJ)や、外側継手部材のトラック溝と内側継手部材のトラック溝が交差し、この交差部に保持器で保持したボールを係合させた構成のクロスグルーブ型等速自在継手(LJ)としてもよい。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々の形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
1 摺動式等速自在継手
10 外側継手部材
11 他方の開口部
11a 内周面
11b 端面
12 トラック溝
14 円筒状内周面
16 一方の開口部
19 突起部
20 内側継手部材
22 トラック溝
30 ボール(トルク伝達要素)
40 保持器
60 可撓性ブーツ
90 エンドプレート
O 継手中心
O1 曲率中心
O2 曲率中心
m 内部構成部材

Claims (5)

  1. 内周面にトルク伝達要素が係合する複数のトラック溝が形成され、このトラック溝の軸方向の両端に一方の開口部と他方の開口部を有する外側継手部材に内部構成部材を収容し、前記外側継手部材の前記一方の開口部に可撓性ブーツを装着すると共に前記他方の開口部にエンドプレートを装着して前記開口部を密閉した摺動式等速自在継手において、
    前記エンドプレートが、前記他方の開口部の内周面に嵌合されると共に、前記外側継手部材に施した塑性変形による突起部で係止されていることを特徴とする摺動式等速自在継手。
  2. 前記突起部が、前記エンドプレートの外周面の円周方向に複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の摺動式等速自在継手。
  3. 前記突起部の形態が、前記エンドプレートの前記外側継手部材に対する抜け出し力に応じて設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の摺動式等速自在継手。
  4. 前記摺動式等速自在継手がダブルオフセット型等速自在継手であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の摺動式等速自在継手。
  5. 前記摺動式等速自在継手が自動車用プロペラシャフトに用いられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の摺動式等速自在継手。
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