JP2020066820A - トラバース装置、ドラフト装置及び紡績機 - Google Patents

トラバース装置、ドラフト装置及び紡績機 Download PDF

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Abstract

【課題】ドラフト部ごとにエプロンベルトが駆動される場合に適したトラバース装置、ドラフト装置及び紡績機を提供する。【解決手段】トラバース装置10Aは、第1エプロンベルト45aを案内する第1案内部11と、第2エプロンベルト55aを案内する第2案内部12と、第1エプロンベルト45a及び第2エプロンベルト55aの幅方向Aに沿って第1案内部11及び第2案内部12を往復移動させる駆動部15と、を備える。駆動部15は、第1案内部11及び第2案内部12のみを往復移動させる。【選択図】図6

Description

本発明は、トラバース装置、ドラフト装置及び紡績機に関する。
複数の紡績ユニットを備える紡績機においては、各紡績ユニットがドラフト部を有している。各ドラフト部は、繊維束をドラフトするための1対のエプロンベルトを含んでいる。エプロンベルトは、繊維束の接触によって摩耗し易く、交換が必要な部材である。紡績機においては、エプロンベルトに対する繊維束の接触位置を変えて、エプロンベルトの交換周期を長くするために、トラバース装置が用いられる場合がある。トラバース装置は、例えば、それぞれが各ドラフト部においてエプロンベルトを案内する複数の案内部と、エプロンベルトの幅方向に沿って複数の案内部を往復移動させる駆動部と、を有している。
特開2011−032618号公報
上述したような紡績機においては、複数のドラフト部に渡るラインシャフトによって、各ドラフト部のエプロンベルトが一斉に駆動される場合がある。そのような場合には、トラバース装置においても、複数の案内部が駆動部によって一斉に駆動される。しかし、ドラフト部ごとにエプロンベルトが駆動される場合には、ドラフト部ごとにエプロンベルトの駆動状態が変わり得るため、複数の案内部が駆動部によって一斉に駆動されるようなトラバース装置では、例えば、往復移動している案内部によって、停止しているエプロンベルトに不要な負荷が加えられるおそれがある。
本発明は、ドラフト部ごとにエプロンベルトが駆動される場合に適したトラバース装置、ドラフト装置及び紡績機を提供することを目的とする。
本発明のトラバース装置は、エプロンベルトを案内する案内部と、エプロンベルトの幅方向に沿って案内部を往復移動させる駆動部と、を備え、駆動部は、案内部として、1つ又は2つの案内部のみを往復移動させる。
このトラバース装置では、複数のドラフト部を備える紡績機においてドラフト部ごとにエプロンベルトが駆動される場合にも、1つ又は2つの単位でエプロンベルトの駆動状態に案内部の駆動状態を合わせることができる。よって、このトラバース装置は、ドラフト部ごとにエプロンベルトが駆動される場合に適している。
本発明のトラバース装置では、2つの案内部は、エプロンベルトとして、2つのエプロンベルトをそれぞれ案内する第1案内部及び第2案内部であり、2つのエプロンベルトは、エプロンベルトの幅方向において隣り合う第1エプロンベルト及び第2エプロンベルトであり、第1案内部は、第1エプロンベルトを案内し、第2案内部は、第2エプロンベルトを案内し、駆動部は、第1案内部及び第2案内部のみを往復移動させてもよい。これにより、2つの単位でエプロンベルトの駆動状態に案内部の駆動状態を合わせることができる。
本発明のトラバース装置では、駆動部は、第1案内部及び第2案内部を往復移動させるための駆動力を発生する1つの駆動モータを有してもよい。これにより、低コスト化及び省スペース化を図ることができる。
本発明のトラバース装置は、第1案内部及び第2案内部を支持する少なくとも1つの支持部を更に備え、駆動部は、1つの駆動モータが発生する駆動力によって回転させられることで少なくとも1つの支持部を往復移動させる駆動機構を更に有してもよい。これにより、単純な構造で第1案内部及び第2案内部を往復移動させることができる。
本発明のトラバース装置では、駆動部は、1つの駆動モータ及び駆動機構を支持する取付部を更に有してもよい。これにより、例えば、ドラフト装置に対してトラバース装置を着脱する際に、1つの駆動モータ及び駆動機構を一体として取り扱うことができる。
本発明のトラバース装置では、駆動部は、駆動機構の回転基準位置を検出する検出部を更に有し、1つの駆動モータは、ステッピングモータであってもよい。これにより、検出された回転基準位置、及び駆動モータに入力するパルス数に基づいて、駆動モータの回転速度を制御することができ、その結果、第1案内部及び第2案内部の位置に応じて第1案内部及び第2案内部の移動速度(すなわち、第1エプロンベルト及び第2エプロンベルトのトラバース速度)を調整することができる。
本発明のトラバース装置では、少なくとも1つの支持部は、第1案内部及び第2案内部を支持する1つの支持部であり、駆動機構は、1つの駆動モータが発生する駆動力によって回転させられることで1つの支持部を往復移動させてもよい。これにより、単純な構造で第1案内部及び第2案内部を往復移動させることができる。
本発明のトラバース装置では、少なくとも1つの支持部は、第1案内部を支持する第1支持部、及び第2案内部を支持する第2支持部であり、駆動機構は、1つの駆動モータが発生する駆動力によって回転させられることで第1支持部及び第2支持部の少なくとも1つを選択的に往復移動させてもよい。これにより、第1エプロンベルトの駆動状態に第1案内部の駆動状態を合わせ、第2エプロンベルトの駆動状態に第2案内部の駆動状態を合わせることができる。
本発明のトラバース装置では、駆動部は、1つの案内部を往復移動させるための駆動力を発生する1つの駆動モータ、又は、2つの案内部を往復移動させるための駆動力をそれぞれ発生する2つの駆動モータを有してもよい。これにより、1つの単位でエプロンベルトの駆動状態に案内部の駆動状態を合わせることができる。
本発明のドラフト装置は、上述したトラバース装置と、第1エプロンベルト、及び第1エプロンベルトが架けられた第1ドラフトローラを含む第1ドラフト部と、第2エプロンベルト、及び第2エプロンベルトが架けられた第2ドラフトローラを含み、エプロンベルトの幅方向において第1ドラフト部と隣り合う第2ドラフト部と、トラバース装置、第1ドラフト部及び第2ドラフト部のそれぞれの動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、第1ドラフト部によるドラフト及び第2ドラフト部によるドラフトを実施させている場合には、第1案内部及び第2案内部を往復移動させ、第1ドラフト部によるドラフトを停止させ且つ第2ドラフト部によるドラフトを実施させている場合には、第1ドラフトローラ及び第1エプロンベルトを停止させ、第1案内部及び第2案内部を停止させ、第1ドラフト部によるドラフトを実施させ且つ第2ドラフト部によるドラフトを停止させている場合には、第2ドラフトローラ及び第2エプロンベルトを停止させ、第1案内部及び第2案内部を停止させる。
このドラフト装置では、第1ドラフト部によるドラフト及び第2ドラフト部によるドラフトの少なくとも1つが停止すると、第1案内部及び第2案内部が停止する。これにより、例えば、往復移動している案内部によって、停止しているエプロンベルトに不要な負荷が加えられるのを防止することができる。
本発明のドラフト装置は、上述したトラバース装置と、第1エプロンベルト、及び第1エプロンベルトが架けられた第1ドラフトローラを含む第1ドラフト部と、第2エプロンベルト、及び第2エプロンベルトが架けられた第2ドラフトローラを含み、エプロンベルトの幅方向において第1ドラフト部と隣り合う第2ドラフト部と、トラバース装置、第1ドラフト部及び第2ドラフト部のそれぞれの動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、第1ドラフト部によるドラフト及び第2ドラフト部によるドラフトを実施させている場合には、第1案内部及び第2案内部を往復移動させ、第1ドラフト部によるドラフトを停止させ且つ第2ドラフト部によるドラフトを実施させている場合には、第1ドラフトローラ及び第1エプロンベルトを回転させ、第1案内部及び第2案内部を往復移動させ、第1ドラフト部によるドラフトを実施させ且つ第2ドラフト部によるドラフトを停止させている場合には、第2ドラフトローラ及び第2エプロンベルトを回転させ、第1案内部及び第2案内部を往復移動させる。
このドラフト装置では、第1ドラフト部によるドラフト及び第2ドラフト部によるドラフトの少なくとも1つが停止しても、第1ドラフトローラ及び第1エプロンベルト、並びに、第2ドラフトローラ及び第2エプロンベルトが回転し続け、第1案内部及び第2案内部が往復移動し続ける。これにより、例えば、ドラフトが停止している状態でも、第1エプロンベルト及び第2エプロンベルトの回転、並びに、第1案内部及び第2案内部の往復移動を継続させるという、単純な制御によって、エプロンベルトに不要な負荷が加えられるのを防止することができる。
本発明のドラフト装置は、上述したトラバース装置と、第1エプロンベルト、及び第1エプロンベルトが架けられた第1ドラフトローラを含む第1ドラフト部と、第2エプロンベルト、及び第2エプロンベルトが架けられた第2ドラフトローラを含み、エプロンベルトの幅方向において第1ドラフト部と隣り合う第2ドラフト部と、トラバース装置、第1ドラフト部及び第2ドラフト部のそれぞれの動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、第1ドラフト部によるドラフト及び第2ドラフト部によるドラフトを実施させている場合には、第1案内部及び第2案内部を往復移動させ、第1ドラフト部によるドラフトを停止させ且つ第2ドラフト部によるドラフトを実施させている場合には、第1ドラフトローラ及び第1エプロンベルトを停止させ、第1案内部を停止させ、第2案内部を往復移動させ、第1ドラフト部によるドラフトを実施させ且つ第2ドラフト部によるドラフトを停止させている場合には、第2ドラフトローラ及び第2エプロンベルトを停止させ、第1案内部を往復移動させ、第2案内部を停止させる。
このドラフト装置では、第1エプロンベルトの駆動状態に第1案内部の駆動状態を合わせ、第2エプロンベルトの駆動状態に第2案内部の駆動状態を合わせることができる。
本発明のドラフト装置は、少なくとも1つの支持部に係合された規制部を更に備え、少なくとも1つの支持部は、エプロンベルトの幅方向に沿って延在する長穴が形成された板状部材を含み、規制部は、エプロンベルトの幅方向に沿って移動可能な状態で長穴に配置されていてもよい。これにより、エプロンベルトの幅方向に沿って案内部をより正確に往復移動させることができる。
本発明の紡績機は、上述したドラフト装置と、第1ドラフト部及び第2ドラフト部のそれぞれでドラフトされた繊維束に別々に撚りを与えて2本の糸を生成する1対の空気紡績装置と、1対の空気紡績装置のそれぞれで生成された糸を別々に巻き取って2つのパッケージを形成する1対の巻取装置と、を備え、ドラフト装置は、第1ドラフト部及び第2ドラフト部のそれぞれでドラフトされている繊維束の経路を規定する1対の規定部を有し、1対の規定部及び1対の空気紡績装置は、第1ドラフト部によるドラフト及び第2ドラフト部によるドラフトが実施されている間、エプロンベルトの幅方向において固定されている。
この紡績機では、1対の規定部及び1対の空気紡績装置をエプロンベルトの幅方向において固定した状態で、エプロンベルトを往復移動させることができる。第1ドラフト部によるドラフト及び第2ドラフト部によるドラフトが実施されている間、1対の規定部及び1対の空気紡績装置がエプロンベルトの幅方向において固定されていると、1対の空気紡績装置のそれぞれから出される糸の糸道が安定する。その結果、例えば紡績再開時に空気紡績装置から出された糸を捕捉装置によって確実に捕捉することができる。
本発明によれば、ドラフト部ごとにエプロンベルトが駆動される場合に適したトラバース装置、ドラフト装置及び紡績機を提供することが可能となる。
第1実施形態の紡績機の側面図である。 第1実施形態のドラフト装置の平面図である。 第1実施形態のドラフト装置の第1ドラフト部側の側面図である。 第1実施形態のドラフト装置の第2ドラフト部側の側面図である。 ドラフトクレードルが開位置に配置された状態での第1実施形態のドラフト装置の第1ドラフト部側の側面図である。 第1実施形態のトラバース装置の正面図である。 第1実施形態のトラバース装置の背面図である。 第1実施形態のトラバース装置が有する駆動機構の側面図である。 第2実施形態のトラバース装置の正面図である。 第2実施形態のトラバース装置の背面図である。 カバーが外された状態での第2実施形態のトラバース装置の背面図である。 第2実施形態のトラバース装置の動作を説明するための駆動機構の模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態の紡績機の構成]
図1に示されるように、第1実施形態の紡績機1は、複数の紡績ユニット2と、複数のユニットコントローラ100と、を備えている。複数の紡績ユニット2は、一列に配列されている。各紡績ユニット2は、スライバ(繊維束)Sをドラフトして繊維束Fを生成し、繊維束Fに旋回空気流によって撚りを与えて糸Yを生成し、糸YをボビンBに巻き取ってパッケージPを形成する。各ユニットコントローラ100は、所定数(1つ又は複数)の紡績ユニット2ごとに設けられており、各紡績ユニット2の動作を制御する。紡績機1には、複数のユニットコントローラ100の上位コントローラである機台制御装置(図示省略)が設けられている。
以下、スライバS、繊維束F及び糸Yの走行方向における上流側を「上流側」といい、当該走行方向における下流側を「下流側」という。複数の紡績ユニット2の配列方向に垂直な水平方向における一方の側(例えば、作業通路側)を「前側」といい、当該水平方向における他方の側を「後側」という。鉛直方向における上側を「上側」といい、鉛直方向における下側を「下側」という。
各紡績ユニット2は、ドラフト装置3と、空気紡績装置4と、糸監視装置5と、糸貯留装置6と、糸継装置7と、巻取装置8と、第1捕捉案内装置9aと、第2捕捉案内装置9bと、を備えている。ドラフト装置3、空気紡績装置4、糸監視装置5、糸貯留装置6、糸継装置7及び巻取装置8は、上流側から下流側にこの順序で配置されている。一例として、ドラフト装置3から糸貯留装置6までのスライバS、繊維束F及び糸Yの走行方向は、前側から後側に向かう方向であり、水平方向に対して上側に傾斜している。糸貯留装置6から巻取装置8までの糸Yの走行方向は、下側から上側に向かう方向であり、鉛直方向に対して前側に傾斜している。各紡績ユニット2では、糸Yの走行方向が糸貯留装置6において切り替えられている。
ドラフト装置3は、スライバSをドラフトして繊維束Fを生成する。空気紡績装置4は、ドラフト装置3でドラフトされた繊維束Fに旋回空気流によって撚りを与えて糸Yを生成する。糸貯留装置6は、糸貯留ローラに糸Yを貯留することで、糸貯留装置6の下流側において糸Yに生じる張力の変動を吸収しつつ、空気紡績装置4から糸Yを安定的に引き出す。巻取装置8は、糸貯留装置6によって引き出された糸YをボビンBに巻き取ってパッケージPを形成する。巻取装置8は、クレードルアーム81と、巻取ドラム82と、を有している。クレードルアーム81は、ボビンBを回転可能に支持する。巻取ドラム82は、ボビンB又はパッケージPと接触してボビンB又はパッケージPを回転させる。巻取ドラム82の表面には、糸Yを巻き取る際に糸Yを綾振りするための綾振り溝(図示省略)が形成されている。
糸監視装置5は、走行する糸Yの情報を監視し、監視した情報に基づいて糸欠陥の有無を検出する。糸監視装置5は、糸欠陥を検出した場合、糸欠陥検出信号をユニットコントローラ100に送信する。ユニットコントローラ100は、糸欠陥検出信号を受信した場合、糸Yを切断するために、ドラフト装置3による繊維束Fの生成及び空気紡績装置4による糸Yの生成を停止させて、糸Yの供給を中断させる。ユニットコントローラ100は、糸欠陥検出信号を受信した場合、糸Yを切断するために、例えばカッタ(図示省略)を動作させてもよい。この場合、糸監視装置5がカッタを有していてよい。
糸継装置7は、糸Yが切断されたり、何らかの理由で糸Yが切れたりした場合に、空気紡績装置4からの糸YとパッケージPからの糸Yとを継ぐ糸継ぎを行う。糸継装置7は、旋回空気流によって糸端同士を撚り合わせるスプライサ装置である。第1捕捉案内装置9a及び第2捕捉案内装置9bは、それぞれ、基端部分を中心として回動可能である。第1捕捉案内装置9aは、糸継ぎが行われる前に、下側に回動することで、空気紡績装置4からの糸Yを吸引空気流によって捕捉し、その後、上側に回動することで、空気紡績装置4からの糸Yを糸継装置7に案内する。第2捕捉案内装置9bは、糸継ぎが行われる前に、上側に回動することで、パッケージPからの糸Yを吸引空気流によって捕捉し、その後、下側に回動することで、パッケージPからの糸Yを糸継装置7に案内する。
[第1実施形態のドラフト装置の構成]
図2、図3及び図4に示されるように、第1実施形態のドラフト装置3は、第1ドラフト部40と、第2ドラフト部50と、トラバース装置10Aと、を備えている。なお、図3及び図4では、スライバS及び繊維束Fの走行方向が水平方向に平行な状態でドラフト装置3が示されているが、ドラフト装置3におけるスライバS及び繊維束Fの走行方向は、実際には、水平方向に対して上側に傾斜している。その傾斜角度は、水平方向に対して45度以上(例えば65度程度)であってもよい。
第1ドラフト部40は、隣り合う1対の紡績ユニット2の一方において、スライバSをドラフトして繊維束Fを生成する。第1ドラフト部40は、バックローラ対41と、サードローラ対42と、ミドルローラ対43と、フロントローラ対44と、1対のエプロンベルト45a,45bと、を有している。バックローラ対41、サードローラ対42、ミドルローラ対43及びフロントローラ対44は、上流側から下流側にこの順序で配置されている。
バックローラ対41は、バックボトムローラ41a及びバックトップローラ41bによって構成されている。サードローラ対42は、サードボトムローラ42a及びサードトップローラ42bによって構成されている。ミドルローラ対43は、ミドルボトムローラ43a及びミドルトップローラ43bによって構成されている。フロントローラ対44は、フロントボトムローラ44a及びフロントトップローラ44bによって構成されている。
ミドルボトムローラ43aとフロントボトムローラ44aとの間には、テンサーバー46aが配置されている。エプロンベルト(第1エプロンベルト)45aは、ミドルボトムローラ(第1ドラフトローラ)43aとテンサーバー46aとに架けられている。ミドルトップローラ43bとフロントトップローラ44bとの間には、テンサーバー46bが配置されている。エプロンベルト45bは、ミドルトップローラ43bとテンサーバー46bとに架けられている。
第2ドラフト部50は、隣り合う1対の紡績ユニット2の他方において、スライバSをドラフトして繊維束Fを生成する。第2ドラフト部50は、バックローラ対51と、サードローラ対52と、ミドルローラ対53と、フロントローラ対54と、1対のエプロンベルト55a,55bと、を有している。バックローラ対51、サードローラ対52、ミドルローラ対53及びフロントローラ対54は、上流側から下流側にこの順序で配置されている。
バックローラ対51は、バックボトムローラ51a及びバックトップローラ51bによって構成されている。サードローラ対52は、サードボトムローラ52a及びサードトップローラ52bによって構成されている。ミドルローラ対53は、ミドルボトムローラ53a及びミドルトップローラ53bによって構成されている。フロントローラ対54は、フロントボトムローラ54a及びフロントトップローラ54bによって構成されている。
ミドルボトムローラ53aとフロントボトムローラ54aとの間には、テンサーバー56aが配置されている。エプロンベルト(第2エプロンベルト)55aは、ミドルボトムローラ(第2ドラフトローラ)53aとテンサーバー56aとに架けられている。ミドルトップローラ53bとフロントトップローラ54bとの間には、テンサーバー56bが配置されている。エプロンベルト55bは、ミドルトップローラ53bとテンサーバー56bとに架けられている。
第1ドラフト部40の各ボトムローラ41a,42a,43a,44a及び第2ドラフト部50の各ボトムローラ51a,52a,53a,54aは、ベース31に回転可能に支持されている。第1ドラフト部40のテンサーバー46a及び第2ドラフト部50のテンサーバー56aは、ベース31に取り付けられている。ベース31は、例えば、紡績ユニット2のユニットフレーム、又は、紡績機1の本体フレーム若しくは吸引ダクトに対して取り付けられている。
第1ドラフト部40の各トップローラ41b,42b,43b,44b及び第2ドラフト部50の各トップローラ51b,52b,53b,54bは、ドラフトクレードル32に回転可能に支持されている。第1ドラフト部40のテンサーバー46b及び第2ドラフト部50のテンサーバー56bは、ドラフトクレードル32に取り付けられている。
ベース31における下流側の端部には、回動軸33が設けられている。回動軸33には、ドラフトクレードル32における下流側の端部が回動可能に取り付けられている。ドラフトクレードル32は、ベース31に対して、閉位置と開位置との間で回動可能である。ドラフトクレードル32の回動動作は、ドラフトクレードル32における上流側の端部に設けられたハンドル34をオペレータが操作することで実施される。
ドラフトクレードル32の閉位置は、第1ドラフト部40の各トップローラ41b,42b,44b及びエプロンベルト45bが第1ドラフト部40の各ボトムローラ41a,42a,44a及びエプロンベルト45aに接触する位置である。この位置では、第2ドラフト部50の各トップローラ51b,52b,54b及びエプロンベルト55bも第2ドラフト部50の各ボトムローラ51a,52a,54a及びエプロンベルト55aに接触する。第1ドラフト部40によるスライバSのドラフト及び第2ドラフト部50によるスライバSのドラフトは、ドラフトクレードル32が閉位置に配置された状態で実施される。
ドラフトクレードル32の開位置は、図5に示されるように、第1ドラフト部40の各トップローラ41b,42b,44b及びエプロンベルト45bが第1ドラフト部40の各ボトムローラ41a,42a,44a及びエプロンベルト45aから離間する位置である。この位置では、第2ドラフト部50の各トップローラ51b,52b,54b及びエプロンベルト55bも第2ドラフト部50の各ボトムローラ51a,52a,54a及びエプロンベルト55aから離間する。ドラフトクレードル32が開位置に配置された状態では、第1ドラフト部40及び第2ドラフト部50のメンテナンス等が実施される。
図2、図3及び図4に示されるように、第1ドラフト部40において、各ボトムローラ41a,42a,43a,44aは、別々の駆動モータ(図示省略)によって、下流側ほど速くなるように互いに異なる回転速度で回転させられる。第1ドラフト部40において、各トップローラ41b,42b,44b及びエプロンベルト45bは、各ボトムローラ41a,42a,44a及びエプロンベルト45aによって従動回転させられる。
第2ドラフト部50において、各ボトムローラ51a,52a,53a,54aは、別々の駆動モータ(図示省略)によって、下流側ほど速くなるように互いに異なる回転速度で回転させられる。第2ドラフト部50において、各トップローラ51b,52b,54b及びエプロンベルト55bは、各ボトムローラ51a,52a,54a及びエプロンベルト55aによって従動回転させられる。
第1ドラフト部40及び第2ドラフト部50のそれぞれには、ドラフトしているスライバSの経路を規定する規定部35が設けられている。各規定部35には、スライバSが通過する貫通孔が形成されている。第1ドラフト部40の規定部35は、サードローラ対42とミドルローラ対43との間に配置されており、ベース31に取り付けられている。第2ドラフト部50の規定部35は、サードローラ対52とミドルローラ対53との間に配置されており、ベース31に取り付けられている。第1ドラフト部40及び第2ドラフト部50に設けられた1対の規定部35、並びに、第1ドラフト部40及び第2ドラフト部50に対応する1対の空気紡績装置4(図1参照)は、エプロンベルト45a,45b,55a,55bの幅方向において固定されている。
ドラフト装置3には、吸引装置60が設けられている。吸引装置60は、第1ブラケット61及び第2ブラケット62と、第1吸引ノズル63及び第2吸引ノズル64と、合流管65と、第1分岐管67及び第2分岐管68と、を有している。第1ブラケット61及び第2ブラケット62は、ドラフトクレードル32に取り付けられている。
第1吸引ノズル63は、第1ブラケット61に揺動可能に支持されている。第1吸引ノズル63は、第1ドラフト部40のフロントトップローラ44bに対して、近接位置と離間位置との間で揺動可能である。第1吸引ノズル63の近接位置は、第1吸引ノズル63の吸引口63aがフロントトップローラ44bに近接する位置である。第1吸引ノズル63の離間位置は、第1吸引ノズル63の吸引口63aがフロントトップローラ44bから離間する位置である。離間位置から近接位置に揺動させられた第1吸引ノズル63は、第1ブラケット61に設けられたストッパ61aに接触する。これにより、近接位置に配置された第1吸引ノズル63の吸引口63aがフロントトップローラ44bに対して位置決めされる。
第2吸引ノズル64は、第2ブラケット62に揺動可能に支持されている。第2吸引ノズル64は、第2ドラフト部50のフロントトップローラ54bに対して、近接位置と離間位置との間で揺動可能である。第2吸引ノズル64の近接位置は、第2吸引ノズル64の吸引口64aがフロントトップローラ54bに近接する位置である。第2吸引ノズル64の離間位置は、第2吸引ノズル64の吸引口64aがフロントトップローラ54bから離間する位置である。離間位置から近接位置に揺動させられた第2吸引ノズル64は、第2ブラケット62に設けられたストッパ62aに接触する。これにより、近接位置に配置された第2吸引ノズル64の吸引口64aがフロントトップローラ54bに対して位置決めされる。
合流管65の第1端部65aは、ドラフトクレードル32における下流側の端部に設けられている。合流管65の第2端部65bは、ベース31における下流側の端部に設けられている。合流管65の中間部65cは、第1端部65a及び第2端部65bに接続されており、ベローズ管によって構成されている。合流管65の第2端部65bは、配管(図示省略)を介して吸引空気流発生源(図示省略)に接続されている。
第1分岐管67の両端部は、合流管65の第1端部65a及び第1吸引ノズル63の基端部63bに接続されている。第1分岐管67の中間部(両端部の間の部分)は、ベローズ管によって構成されている。第2分岐管68の両端部は、合流管65の第1端部65a及び第2吸引ノズル64の基端部64bに接続されている。第2分岐管68の中間部(両端部の間の部分)は、ベローズ管によって構成されている。
第1ドラフト部40によるスライバSのドラフトは、第1吸引ノズル63が近接位置に配置された状態で実施される。これにより、第1ドラフト部40のフロントトップローラ44bで巻き上がった繊維片は、第1吸引ノズル63の吸引口63aから吸引される。第2ドラフト部50によるスライバSのドラフトは、第2吸引ノズル64が近接位置に配置された状態で実施される。これにより、第2ドラフト部50のフロントトップローラ54bで巻き上がった繊維片は、第2吸引ノズル64の吸引口64aから吸引される。
第1吸引ノズル63は、第1ドラフト部40のフロントトップローラ44bに繊維片が巻き付いていないかオペレータがチェックする際、フロントトップローラ44bに巻き付いた繊維片をオペレータが取り除く際、オペレータがどこかから取り除いた繊維片を第1吸引ノズル63に吸引させる際、オペレータがフロントトップローラ44bを着脱する際等に、離間位置に配置される。第2吸引ノズル64は、第2ドラフト部50のフロントトップローラ54bに繊維片が巻き付いていないかオペレータがチェックする際、フロントトップローラ54bに巻き付いた繊維片をオペレータが取り除く際、オペレータがどこかから取り除いた繊維片を第2吸引ノズル64に吸引させる際、オペレータがフロントトップローラ54bを着脱する際等に、離間位置に配置される。
[第1実施形態のトラバース装置の構成]
図6及び図7に示されるように、第1実施形態のトラバース装置10Aは、第1案内部11及び第2案内部12と、支持部19と、駆動部15と、を備えている。トラバース装置10Aは、ミドルボトムローラ43aに架けられたエプロンベルト45a(図3参照)及びミドルボトムローラ53aに架けられたエプロンベルト55a(図4参照)を、エプロンベルト45a,55aの幅方向Aに沿って往復移動させる。すなわち、トラバース装置10Aは、幅方向Aにおいて隣り合う第1ドラフト部40及び第2ドラフト部50に対して設けられており、幅方向Aにおいて隣り合うエプロンベルト45a,55aを幅方向Aに沿って往復移動させる。以下、ミドルボトムローラ43a及びエプロンベルト45aを、それぞれ、第1ドラフトローラ43a及び第1エプロンベルト45aといい、ミドルボトムローラ53a及びエプロンベルト55aを、それぞれ、第2ドラフトローラ53a及び第2エプロンベルト55aという。
第1案内部11には、上側に開口する切欠き11aが形成されている。第1案内部11は、切欠き11a内に第1エプロンベルト45aの下側部分が配置されることで、第1エプロンベルト45aを案内する。第1エプロンベルト45aの下側部分とは、第1エプロンベルト45aのうち、第1ドラフトローラ43a及びテンサーバー46aの下側を走行する部分である。
第2案内部12には、上側に開口する切欠き12aが形成されている。第2案内部12は、切欠き12a内に第2エプロンベルト55aの下側部分が配置されることで、第2エプロンベルト55aを案内する。第2エプロンベルト55aの下側部分とは、第2エプロンベルト55aのうち、第2ドラフトローラ53a及びテンサーバー56aの下側を走行する部分である。
支持部19は、第1案内部11及び第2案内部12を支持する板状部材である。支持部19には、ドラフト装置3のベース31(図2、図3及び図4参照)に設けられた1対の規制部36が係合されている。具体的には、支持部19には、幅方向Aに沿って延在する1対の長穴19a,19bが形成されている。長穴19aには、1対の規制部36のうちの一方の規制部36が、幅方向Aに沿って移動可能な状態で配置されている。長穴19bには、1対の規制部36のうちの他方の規制部36が、幅方向Aに沿って移動可能な状態で配置されている。各規制部36には、例えばワッシャ及びボルトを含む留め具37が着脱可能に取り付けられている。これにより、1対の規制部36からの支持部19の外れが防止されている。
駆動部15は、幅方向Aに沿って第1案内部11及び第2案内部12のみを往復移動させる。駆動部15は、駆動モータ16と、駆動機構20と、取付部17と、検出部18と、を有している。駆動モータ16は、第1案内部11及び第2案内部12を往復移動させるための駆動力を発生するステッピングモータである。駆動機構20は、1つの駆動モータ16が発生する駆動力によって回転させられることで1つの支持部19を往復移動させる。取付部17は、駆動モータ16及び駆動機構20を支持している。取付部17は、ドラフト装置3のベース31(図2、図3及び図4参照)に、例えばボルト等によって着脱可能に取り付けられている。検出部18は、駆動機構20の回転基準位置を検出する。回転基準位置は、例えば、幅方向Aにおける第1エプロンベルト45aの中央部が第1エプロンベルト45aの往復移動の幅の中間点に位置し且つ幅方向Aにおける第2エプロンベルト55aの中央部が第2エプロンベルト55aの往復移動の幅の中間点に位置しているときの駆動機構20の位置である。
図8に示されるように、駆動機構20は、円板21と、回転軸22と、偏心ピン23と、を有している。回転軸22は、円板21の前側に設けられており、偏心ピン23は、円板21の後側に設けられている。回転軸22の中心線は、円板21の中心線と一致しており、偏心ピン23の中心線は、円板21の中心線と一致していない。つまり、偏心ピン23の中心線は、回転軸22の中心線に対してずれている。
図6及び図7に示されるように、駆動機構20の円板21の外縁部には、磁石24が設けられている。検出部18は、取付部17に固定されたブラケット17aに取り付けられており、円板21の外縁部に対向している。検出部18は、磁気センサーであり、磁石24を検出することで駆動機構20の回転基準位置を検出する。
駆動機構20の回転軸22は、取付部17に回転可能に支持されている。回転軸22は、例えばベルト及びプーリを含む動力伝達部材(図示省略)を介して、駆動モータ16の回転軸(図示省略)に接続されている。支持部19には、上下方向に沿って延在する長穴19cが形成されている。長穴19cには、駆動機構20の偏心ピン23が、上下方向に沿って移動可能な状態で配置されている。偏心ピン23には、例えばワッシャ及びスナップリングを含む留め具25が着脱可能に取り付けられている。これにより、偏心ピン23からの支持部19の外れが防止されている。
トラバース装置10Aでは、駆動モータ16が発生する駆動力によって駆動機構20が回転させられると、偏心ピン23の中心線が回転軸22の中心線に対してずれている分だけ、幅方向Aに沿って支持部19並びに第1案内部11及び第2案内部12が往復移動させられる。このとき、偏心ピン23の上下方向への移動成分は、長穴19cによって吸収される。トラバース装置10Aは、このようにして、幅方向Aに沿って第1エプロンベルト45a及び第2エプロンベルト55aを往復移動させる。
ユニットコントローラ100(図1参照)は、ドラフト装置3の動作を制御する制御部として機能する。具体的には、ユニットコントローラ100は、次の第1例及び第2例のように、第1ドラフト部40、第2ドラフト部50及びトラバース装置10Aのそれぞれの動作を制御する。次の第1例及び第2例は、隣り合う1対の紡績ユニット2に1つのユニットコントローラ100が設けられている場合であるが、隣り合う1対の紡績ユニット2に1対のユニットコントローラ100が1対1で設けられていてもよい。その場合には、1対のユニットコントローラ100が互いに通信することで、次の第1例及び第2例が実施される。
第1例では、ユニットコントローラ100は、第1ドラフト部40によるスライバSのドラフト及び第2ドラフト部50によるスライバSのドラフトを実施させている場合には、駆動モータ16を駆動させることで第1案内部11及び第2案内部12を往復移動させる(つまり、第1エプロンベルト45a及び第2エプロンベルト55aを往復移動させる)。ユニットコントローラ100は、第1ドラフト部40によるスライバSのドラフトを停止させ且つ第2ドラフト部50によるスライバSのドラフトを実施させている場合には、第1ドラフトローラ43a及び第1エプロンベルト45aを停止させ、駆動モータ16を停止させることで第1案内部11及び第2案内部12を停止させる(つまり、第1エプロンベルト45a及び第2エプロンベルト55aを停止させる)。ユニットコントローラ100は、第1ドラフト部40によるスライバSのドラフトを実施させ且つ第2ドラフト部50によるスライバSのドラフトを停止させている場合には、第2ドラフトローラ53a及び第2エプロンベルト55aを停止させ、駆動モータ16を停止させることで第1案内部11及び第2案内部12を停止させる(つまり、第1エプロンベルト45a及び第2エプロンベルト55aを停止させる)。
一例として、ユニットコントローラ100は、第1ドラフト部40側の糸監視装置5(隣り合う1対の紡績ユニット2の一方の糸監視装置5)によって糸欠陥が検出された場合、第1ドラフト部40側の糸監視装置5等によって糸Yが切れたことが検出された場合等に、第1ドラフト部40によるスライバSのドラフトを停止させる。ユニットコントローラ100は、第2ドラフト部50側の糸監視装置5(隣り合う1対の紡績ユニット2の他方の糸監視装置5)によって糸欠陥が検出された場合、第2ドラフト部50側の糸監視装置5等によって糸Yが切れたことが検出された場合等に、第2ドラフト部50によるスライバSのドラフトを停止させる。第1ドラフト部40によるスライバSのドラフトは、糸Yが分断されていた状態から、第1ドラフト部40側の巻取装置8によって糸Yの巻き取りが開始又は再開されるときに、開始され、次に糸Yが分断されるまで連続して実施される。第2ドラフト部50によるスライバSのドラフトは、糸Yが分断されていた状態から、第2ドラフト部50側の巻取装置8によって糸Yの巻き取りが開始又は再開されるときに、開始され、次に糸Yが分断されるまで連続して実施される。なお、第1ドラフト部40側の巻取装置8及び第2ドラフト部50側の巻取装置8の少なくとも1つによって糸Yの巻き取りが開始又は再開されるときにおけるトラバース装置10Aの動作の開始タイミングは、適宜、調整可能である。
第2例では、ユニットコントローラ100は、第1ドラフト部40によるスライバSのドラフト及び第2ドラフト部50によるスライバSのドラフトを実施させている場合には、駆動モータ16を駆動させることで第1案内部11及び第2案内部12を往復移動させる(つまり、第1エプロンベルト45a及び第2エプロンベルト55aを往復移動させる)。ユニットコントローラ100は、第1ドラフト部40によるスライバSのドラフトを停止させ且つ第2ドラフト部50によるスライバSのドラフトを実施させている場合には、第1ドラフトローラ43a及び第1エプロンベルト45aを回転させ、駆動モータ16を駆動させることで第1案内部11及び第2案内部12を往復移動させる(つまり、第1エプロンベルト45a及び第2エプロンベルト55aを往復移動させる)。ユニットコントローラ100は、第1ドラフト部40によるスライバSのドラフトを実施させ且つ第2ドラフト部50によるスライバSのドラフトを停止させている場合には、第2ドラフトローラ53a及び第2エプロンベルト55aを回転させ、駆動モータ16を駆動させることで第1案内部11及び第2案内部12を往復移動させる(つまり、第1エプロンベルト45a及び第2エプロンベルト55aを往復移動させる)。
メンテナンス時におけるトラバース装置10Aの取扱いについて説明する。オペレータが駆動部15のメンテナンスを実施する場合には、オペレータは、偏心ピン23から留め具25を取り外し、ドラフト装置3のベース31(図2、図3及び図4参照)から取付部17を取り外すことで、支持部19並びに第1案内部11及び第2案内部12をドラフト装置3から取り外すことなく、駆動部15をドラフト装置3から取り外すことができる。オペレータが支持部19並びに第1案内部11及び第2案内部12のメンテナンスを実施する場合には、オペレータは、偏心ピン23から留め具25を取り外し、各規制部36から留め具37を取り外すことで、駆動部15をドラフト装置3から取り外すことなく、支持部19並びに第1案内部11及び第2案内部12をドラフト装置3から取り外すことができる。
[第1実施形態の作用及び効果]
トラバース装置10Aでは、駆動部15が、第1エプロンベルト45aを案内する第1案内部11、及び第2エプロンベルト55aを案内する第2案内部12のみを、幅方向Aに沿って往復移動させる。これにより、2つの単位で第1エプロンベルト45a及び第2エプロンベルト55aの駆動状態に第1案内部11及び第2案内部12の駆動状態を合わせることができる。
トラバース装置10Aでは、駆動部15が、第1案内部11及び第2案内部12を往復移動させるための駆動力を発生する1つの駆動モータ16を有している。これにより、低コスト化及び省スペース化を図ることができる。
トラバース装置10Aでは、駆動部15が、駆動モータ16及び駆動機構20を支持する取付部17を有している。これにより、例えば、ドラフト装置3に対してトラバース装置10Aを着脱する際に、駆動モータ16及び駆動機構20を一体として取り扱うことができる。
トラバース装置10Aでは、駆動部15が、駆動機構20の回転基準位置を検出する検出部18を有しており、駆動モータ16がステッピングモータである。これにより、検出された回転基準位置、及び駆動モータに入力するパルス数に基づいて、駆動モータ16の回転速度を制御することができ、その結果、第1案内部11及び第2案内部12の位置に応じて第1案内部11及び第2案内部12の移動速度(すなわち、第1エプロンベルト45a及び第2エプロンベルト55aのトラバース速度)を調整することができる。一例として、第1案内部11及び第2案内部12が移動方向を変更する際における第1案内部11及び第2案内部12の移動速度を相対的に大きくすることで、スライバSの接触による第1エプロンベルト45a及び第2エプロンベルト55aの摩耗度合い(幅方向Aにおける摩耗度合い)の均一化を図ることができる。換言すると、幅方向Aにおける第1エプロンベルト45a及び第2エプロンベルト55aの中央部において、第1案内部11及び第2案内部12の移動速度を遅くしてもよい。
トラバース装置10Aでは、支持部19が、第1案内部11及び第2案内部12を支持しており、駆動機構20が、駆動モータ16が発生する駆動力によって回転させられることで支持部19を往復移動させる。これにより、単純な構造で第1案内部11及び第2案内部12を往復移動させることができる。
トラバース装置10Aを備えるドラフト装置3では、ユニットコントローラ100が、上述した第1例のように、第1ドラフト部40、第2ドラフト部50及びトラバース装置10Aのそれぞれの動作を制御する。つまり、ドラフト装置3では、第1ドラフト部40によるスライバSのドラフト及び第2ドラフト部50によるスライバSのドラフトの少なくとも1つが停止すると、第1案内部11及び第2案内部12が停止する。これにより、例えば、往復移動している第1案内部11又は第2案内部12によって、停止している第1エプロンベルト45a又は第2エプロンベルト55aに不要な負荷が加えられるのを防止することができる。
トラバース装置10Aを備えるドラフト装置3は、ユニットコントローラ100が、上述した第2例のように、第1ドラフト部40、第2ドラフト部50及びトラバース装置10Aのそれぞれの動作を制御する。つまり、ドラフト装置3では、第1ドラフト部40によるスライバSのドラフト及び第2ドラフト部50によるスライバSのドラフトの少なくとも1つが停止しても、第1ドラフトローラ43a及び第1エプロンベルト45a、並びに、第2ドラフトローラ53a及び第2エプロンベルト55aが回転し続け、第1案内部11及び第2案内部12が往復移動し続ける。これにより、例えば、ドラフトが停止している状態でも、第1エプロンベルト45a及び第2エプロンベルト55aの回転、並びに、第1案内部11及び第2案内部12の往復移動を継続させるという、単純な制御によって、第1エプロンベルト45a又は第2エプロンベルト55aに不要な負荷が加えられるのを防止することができる。
トラバース装置10Aを備えるドラフト装置3では、幅方向Aに沿って延在する1対の長穴19a,19bが支持部19に形成されており、1対の規制部36のうちの一方の規制部36が、幅方向Aに沿って移動可能な状態で長穴19aに配置されており、1対の規制部36のうちの他方の規制部36が、幅方向Aに沿って移動可能な状態で長穴19bに配置されている。これにより、幅方向Aに沿って第1案内部11及び第2案内部12をより正確に往復移動させることができる。
紡績機1では、第1ドラフト部40及び第2ドラフト部50に設けられた1対の規定部35、並びに、第1ドラフト部40及び第2ドラフト部50に対応する1対の空気紡績装置4が、第1ドラフト部40によるスライバSのドラフト及び第2ドラフト部50によるスライバSのドラフトが実施されている間、幅方向Aにおいて固定されている。これにより、1対の規定部35及び1対の空気紡績装置4を幅方向Aにおいて固定した状態で、第1エプロンベルト45a及び第2エプロンベルト55aを幅方向Aに沿って往復移動させることができる。第1ドラフト部40によるスライバSのドラフト及び第2ドラフト部50によるスライバSのドラフトが実施されている間、1対の規定部35及び1対の空気紡績装置4が幅方向Aにおいて固定されていると、1対の空気紡績装置4のそれぞれから出される糸Yの糸道が安定する。その結果、例えば紡績再開時に空気紡績装置4から出された糸Yを第1捕捉案内装置9aによって確実に捕捉することができる。
[第2実施形態のトラバース装置の構成]
図9、図10及び図11に示されるように、第2実施形態のトラバース装置10Bは、第1案内部11及び第2案内部12と、第1支持部13及び第2支持部14と、駆動部15と、を備えている。トラバース装置10Bは、幅方向Aに沿って第1エプロンベルト45a及び第2エプロンベルト55aを往復移動させる。なお、第2実施形態のトラバース装置10Bが適用されるドラフト装置3及び紡績機1の構成は、第1実施形態のドラフト装置3及び紡績機1の構成と同一である。
第1案内部11は、切欠き11a内に第1エプロンベルト45aの下側部分が配置されることで、第1エプロンベルト45aを案内する。第2案内部12は、切欠き12a内に第2エプロンベルト55aの下側部分が配置されることで、第2エプロンベルト55aを案内する。
第1支持部13は、第1案内部11を支持する板状部材である。第1支持部13には、規制部36が係合されている。具体的には、第1支持部13には、幅方向Aに沿って延在する長穴13aが形成されている。長穴13aには、1対の規制部36のうちの一方の規制部36が、幅方向Aに沿って移動可能な状態で配置されている。当該規制部36には、留め具37が着脱可能に取り付けられている。これにより、当該規制部36からの第1支持部13の外れが防止されている。
第2支持部14は、第2案内部12を支持する板状部材である。第2支持部14には、規制部36が係合されている。具体的には、第2支持部14には、幅方向Aに沿って延在する長穴14aが形成されている。長穴14aには、1対の規制部36のうちの他方の規制部36が、幅方向Aに沿って移動可能な状態で配置されている。当該規制部36には、留め具37が着脱可能に取り付けられている。これにより、当該規制部36からの第2支持部14の外れが防止されている。
駆動部15は、幅方向Aに沿って第1案内部11及び第2案内部12のみを往復移動させる。駆動部15は、駆動モータ16と、駆動機構20と、取付部17と、検出部18と、を有している。駆動モータ16は、第1案内部11及び第2案内部12を往復移動させるための駆動力を発生するステッピングモータである。駆動機構20は、1つの駆動モータ16が発生する駆動力によって回転させられることで第1支持部13及び第2支持部14の少なくとも1つを選択的に往復移動させる。取付部17は、駆動モータ16及び駆動機構20を支持している。取付部17は、ドラフト装置3のベース31(図2、図3及び図4参照)に着脱可能に取り付けられている。検出部18は、駆動機構20の回転基準位置を検出する。
駆動機構20は、円板21と、回転軸22と、を有している。回転軸22は、円板21の前側に設けられている。回転軸22の中心線は、円板21の中心線と一致している。円板21の後側の表面には、環状に延在する溝26が形成されている。溝26内には、第1支持部13に設けられたピン13b、及び第2支持部14に設けられたピン14bが、溝26に沿って移動可能な状態で配置されている。
取付部17には、円板21を覆うようにカバー27が着脱可能に取り付けられている。カバー27には、幅方向Aに沿って延在する一対の長穴27a,27bが形成されている。長穴27aには、第1支持部13に設けられたピン13cが、幅方向Aに沿って移動可能な状態で配置されている。長穴27bには、第2支持部14に設けられたピン14cが、幅方向Aに沿って移動可能な状態で配置されている。各ピン13c,14cには、留め具25が着脱可能に取り付けられている。これにより、一対のピン13c,14cからのカバー27の外れが防止されている。
駆動機構20の円板21の外縁部には、磁石24が設けられている。検出部18は、カバー27に取り付けられており、円板21の外縁部に対向している。検出部18は、磁気センサーであり、磁石24を検出することで駆動機構20の回転基準位置を検出する。
駆動機構20の回転軸22は、取付部17に回転可能に支持されている。回転軸22は、動力伝達部材(図示省略)を介して、駆動モータ16の回転軸(図示省略)に接続されている。
駆動機構20の円板21に形成された溝26について説明する。図12の(a),(b),(c)に示されるように、溝26は、第1部分26a及び第2部分26bを有している。第1部分26aは、回転軸22の中心線を中心として半周分の部分である。回転軸22の中心線と第1部分26aの各部との距離は、一定である。第2部分26bは、回転軸22の中心線を中心として残りの半周分の部分である。回転軸22の中心線と第2部分26bの各部との距離は、第1部分26aの両端部から離れるにつれて増加している。以下、時計回りにおいて第2部分26bから第1部分26aに変わる境界部を境界部P1といい、時計回りにおいて第1部分26aから第2部分26bに変わる境界部を境界部P2という。
図12の(a)に示されるように、ピン13bが境界部P1に配置され且つピン14bが境界部P2に配置された状態から、駆動機構20が時計回りで回転すると、図12の(a),(b)に示されるように、ピン14bの位置は一定であるものの、ピン13bの位置は回転軸22の中心線から徐々に離れる。その状態から、駆動機構20が更に時計回りで回転すると、図12の(b),(c)に示されるように、ピン14bの位置は一定であるものの、ピン13bの位置は回転軸22の中心線に徐々に近づく。
したがって、駆動機構20が時計回り又は反時計回りのいずれかで回転し続ける場合には、幅方向Aに沿ったピン13bの往復移動と、幅方向Aに沿ったピン14bの往復移動とが繰り返される。これにより、幅方向Aに沿った第1支持部13及び第1案内部11の往復移動と、幅方向Aに沿った第2支持部14及び第2案内部12の往復移動とが繰り返される(図11参照)。駆動機構20が図12の(a)に示される状態から時計回りでの180度の回転と反時計回りでの180度の回転とを繰り返す場合には、幅方向Aに沿ったピン13bの往復移動のみが繰り返される。これにより、幅方向Aに沿った第1支持部13及び第1案内部11の往復移動のみが繰り返される(図11参照)。駆動機構20が図12の(a)に示される状態から反時計回りでの180度の回転と時計回りでの180度の回転とを繰り返す場合には、幅方向Aに沿ったピン14bの往復移動のみが繰り返される。これにより、幅方向Aに沿った第2支持部14及び第2案内部12の往復移動のみが繰り返される(図11参照)。このように、駆動機構20は、1つの駆動モータ16が発生する駆動力によって回転させられることで、駆動機構20の回転の仕方によって、第1支持部13及び第2支持部14の少なくとも1つを選択的に往復移動させることができる。
ユニットコントローラ100(図1参照)は、ドラフト装置3の動作を制御する制御部として機能する。具体的には、ユニットコントローラ100は、次の第3例のように、第1ドラフト部40、第2ドラフト部50及びトラバース装置10Bのそれぞれの動作を制御する。次の第3例は、隣り合う1対の紡績ユニット2に1つのユニットコントローラ100が設けられている場合であるが、隣り合う1対の紡績ユニット2に1対のユニットコントローラ100が1対1で設けられていてもよい。その場合には、1対のユニットコントローラ100が互いに通信することで、次の第3例が実施される。
第3例では、ユニットコントローラ100は、第1ドラフト部40によるスライバSのドラフト及び第2ドラフト部50によるスライバSのドラフトを実施させている場合には、駆動モータ16を駆動させることで第1案内部11及び第2案内部12を往復移動させる(つまり、第1エプロンベルト45a及び第2エプロンベルト55aを往復移動させる)。ユニットコントローラ100は、第1ドラフト部40によるスライバSのドラフトを停止させ且つ第2ドラフト部50によるスライバSのドラフトを実施させている場合には、第1ドラフトローラ43a及び第1エプロンベルト45aを停止させ、駆動モータ16を駆動させることで第1案内部11を停止させて第2案内部12を往復移動させる(つまり、第1エプロンベルト45aを停止させて第2エプロンベルト55aを往復移動させる)。ユニットコントローラ100は、第1ドラフト部40によるスライバSのドラフトを実施させ且つ第2ドラフト部50によるスライバSのドラフトを停止させている場合には、第2ドラフトローラ53a及び第2エプロンベルト55aを停止させ、駆動モータ16を駆動させることで第1案内部11を往復移動させて第2案内部12を停止させる(つまり、第1エプロンベルト45aを往復移動させて第2エプロンベルト55aを停止させる)。
メンテナンス時におけるトラバース装置10Bの取扱いについて説明する。オペレータが駆動部15のメンテナンスを実施する場合には、オペレータは、各ピン13c,14cから留め具25を取り外し、取付部17からカバー27を取り外し、ドラフト装置3のベース31(図2、図3及び図4参照)から取付部17を取り外すことで、第1支持部13及び第1案内部11並びに第2支持部14及び第2案内部12をドラフト装置3から取り外すことなく、駆動部15をドラフト装置3から取り外すことができる。オペレータが第1支持部13及び第1案内部11のメンテナンスを実施する場合には、オペレータは、各ピン13c,14cから留め具25を取り外し、取付部17からカバー27を取り外し、長穴13aに配置されている規制部36から留め具37を取り外すことで、駆動部15並びに第2支持部14及び第2案内部12をドラフト装置3から取り外すことなく、第1支持部13及び第1案内部11をドラフト装置3から取り外すことができる。オペレータが第2支持部14及び第2案内部12のメンテナンスを実施する場合には、オペレータは、各ピン13c,14cから留め具25を取り外し、取付部17からカバー27を取り外し、長穴14aに配置されている規制部36から留め具37を取り外すことで、駆動部15並びに第1支持部13及び第1案内部11をドラフト装置3から取り外すことなく、第2支持部14及び第2案内部12をドラフト装置3から取り外すことができる。
[第2実施形態の作用及び効果]
トラバース装置10Bでは、駆動部15が、第1エプロンベルト45aを案内する第1案内部11、及び第2エプロンベルト55aを案内する第2案内部12のみを、幅方向Aに沿って往復移動させる。これにより、2つの単位で第1エプロンベルト45a及び第2エプロンベルト55aの駆動状態に第1案内部11及び第2案内部12の駆動状態を合わせることができる。
トラバース装置10Bでは、駆動部15が、第1案内部11及び第2案内部12を往復移動させるための駆動力を発生する1つの駆動モータ16を有している。これにより、低コスト化及び省スペース化を図ることができる。
トラバース装置10Bでは、駆動部15が、駆動モータ16及び駆動機構20を支持する取付部17を有している。これにより、例えば、ドラフト装置3に対してトラバース装置10Bを着脱する際に、駆動モータ16及び駆動機構20を一体として取り扱うことができる。
トラバース装置10Bでは、駆動部15が、駆動機構20の回転基準位置を検出する検出部18を有しており、駆動モータ16がステッピングモータである。これにより、検出された回転基準位置、及び駆動モータに入力するパルス数に基づいて、駆動モータ16の回転速度を制御することができ、その結果、第1案内部11及び第2案内部12の位置に応じて第1案内部11及び第2案内部12の移動速度(すなわち、第1エプロンベルト45a及び第2エプロンベルト55aのトラバース速度)を調整することができる。一例として、第1案内部11及び第2案内部12が移動方向を変更する際における第1案内部11及び第2案内部12の移動速度を相対的に大きくすることで、スライバSの接触による第1エプロンベルト45a及び第2エプロンベルト55aの摩耗度合い(幅方向Aにおける摩耗度合い)の均一化を図ることができる。
トラバース装置10Bでは、第1支持部13が第1案内部11を支持しており、第2支持部14が第2案内部12を支持しており、駆動機構20が、駆動モータ16が発生する駆動力によって回転させられることで第1支持部13及び第2支持部14の少なくとも1つを選択的に往復移動させる。これにより、単純な構造で第1案内部11及び第2案内部12を往復移動させることができる。更に、第1エプロンベルト45aの駆動状態に第1案内部11の駆動状態を合わせ、第2エプロンベルト55aの駆動状態に第2案内部12の駆動状態を合わせることができる。
トラバース装置10Bを備えるドラフト装置3は、ユニットコントローラ100が、上述した第3例のように、第1ドラフト部40、第2ドラフト部50及びトラバース装置10Bのそれぞれの動作を制御する。これにより、第1エプロンベルト45aの駆動状態に第1案内部11の駆動状態を合わせ、第2エプロンベルト55aの駆動状態に第2案内部12の駆動状態を合わせることができる。
トラバース装置10Bを備えるドラフト装置3では、幅方向Aに沿って延在する長穴13aが第1支持部13に形成されており、1対の規制部36のうちの一方の規制部36が、幅方向Aに沿って移動可能な状態で長穴13aに配置されている。これにより、幅方向Aに沿って第1案内部11をより正確に往復移動させることができる。ドラフト装置3では、幅方向Aに沿って延在する長穴14aが第2支持部14に形成されており、1対の規制部36のうちの他方の規制部36が、幅方向Aに沿って移動可能な状態で長穴14aに配置されている。これにより、幅方向Aに沿って第2案内部12をより正確に往復移動させることができる。
[変形例]
本発明は、上述した第1実施形態及び第2実施形態に限定されない。例えば、本発明のトラバース装置は、エプロンベルトを案内する案内部と、エプロンベルトの幅方向に沿って案内部を往復移動させる駆動部と、を備え、駆動部が案内部として1つ又は2つの案内部のみを往復移動させる装置であってよい。そのようなトラバース装置では、複数のドラフト部を備える紡績機においてドラフト部ごとにエプロンベルトが駆動される場合にも、1つ又は2つの単位でエプロンベルトの駆動状態に案内部の駆動状態を合わせることができる。よって、そのようなトラバース装置は、ドラフト部ごとにエプロンベルトが駆動される場合に適している。本発明のトラバース装置では、駆動部が、1つの案内部を往復移動させるための駆動力を発生する1つの駆動モータ、又は、2つの案内部を往復移動させるための駆動力をそれぞれ発生する2つの駆動モータを有してもよい。これにより、1つの単位でエプロンベルトの駆動状態に案内部の駆動状態を合わせることができる。
トラバース装置10A,10Bは、トップ側のエプロンベルト45b,55bを往復移動させるように構成されていてもよい。その場合、トラバース装置10A,10Bは、例えば、ドラフトクレードル32に取り付けられる。ドラフト装置3は、ボトム側のエプロンベルト45a,55aを往復移動させるように構成されたトラバース装置10A,10Bと、トップ側のエプロンベルト45b,55bを往復移動させるように構成されたトラバース装置10A,10Bと、を備えていてもよい。
第1実施形態及び第2実施形態において、駆動機構20は、ピン23又は溝26を用いた偏心カム機構であったが、本発明の駆動機構は、回転運動を直線運動に変換することができる他の機構(例えば、ラックピニオン等)であってもよい。駆動モータ16は、ステッピングモータ以外のモータであってもよい。検出部18は、設けられていなくてもよい。
紡績ユニット2では、糸Yの走行方向が糸貯留装置6において切り替えられていたが、糸Yの走行方向が糸貯留装置6において切り替えられていなくてもよい。紡績ユニット2では、上側で供給された糸Yが下側で巻き取られるように各装置が配置されてもよい。この場合、トラバース装置10A,10Bの前後方向が上記実施形態と反対になるようにトラバース装置10A,10Bが配置されていてもよい。
空気紡績装置4から糸Yを引き出すために、空気紡績装置4と糸貯留装置6との間に、デリベリローラ及びニップローラが配置されてもよい。デリベリローラ及びニップローラが設けられる場合、糸貯留装置6の代わりに、吸引空気流で糸Yの弛みを吸収するスラックチューブ又は機械的なコンペンセータ等が設けられてもよい。糸監視装置5は、糸貯留装置6と巻取装置8との間に配置されてもよい。
糸継装置7、第1捕捉案内装置9a及び第2捕捉案内装置9bは、複数の紡績ユニット2の配列方向に沿って移動可能な糸継台車に設けてられてもよい。複数の紡績ユニット2の配列方向に沿って移動可能な玉揚台車に、糸継ぎが行われる際等にパッケージPからの糸Yを引き出す糸引出し装置が設けられてもよい。糸継装置7は、機械式のノッタ等であってもよい。或いは、パッケージPからの糸Yを空気紡績装置4に逆送させた状態でドラフト装置3によるスライバSのドラフト及び空気紡績装置4による糸Yの生成を再開することにより、糸継ぎを行ってもよい。
巻取装置8では、巻取ドラム82の表面に綾振り溝が形成されておらず、別途設けられた綾振り装置によって、ボビンBに糸Yが巻き取られる際に糸Yが綾振りされてもよい。巻取装置8では、ボビンBが駆動回転させられて、ボビンBに接触した巻取ドラム82が従動回転させられてもよい。
ドラフト装置3は、第1ドラフト部40の各トップローラ41b,42b,43b,44b及び第2ドラフト部50の各トップローラ51b,52b,53b,54bを清掃する清掃装置を備えていてもよい。清掃装置は、例えば、各トップローラに対して設けられた揺動式のパッド体(特開2016−194173号公報参照)又は複数のトップローラに接触する無端ベルト(特開2016−188444号公報参照)を有していてもよい。ドラフト装置3が清掃装置を備えている場合、駆動モータ16は、清掃装置も駆動してもよい。清掃装置は、駆動モータ16以外の駆動部(例えば清掃装置の専用の駆動部)によって駆動されていてもよい。
駆動モータ16は、第1案内部11及び第2案内部12を往復移動させるだけでなく、ドラフト装置3の他の部材を駆動するように構成されていてもよい。
フロントトップローラ44b及び吸引装置60の第1吸引ノズル63は、ドラフトクレードル32に支持されているのではなく、フロントボトムローラ44aを支持しているハウジングに支持されていてもよい。フロントトップローラ54b及び吸引装置60の第2吸引ノズル64は、ドラフトクレードル32に支持されているのではなく、フロントボトムローラ54aを支持しているハウジングに支持されていてもよい。すなわち、フロントトップローラ44b,54bは、他のトップローラとは独立して、接触位置と離間位置との間で移動可能に設けられていてもよい。
1…紡績機、3…ドラフト装置、4…空気紡績装置、8…巻取装置、10A,10B…トラバース装置、11…第1案内部、12…第2案内部、13…第1支持部、14…第2支持部、15…駆動部、16…駆動モータ、17…取付部、18…検出部、19…支持部、20…駆動機構、35…規定部、36…規制部、40…第1ドラフト部、43a…ミドルボトムローラ(第1ドラフトローラ)、45a…エプロンベルト(第1エプロンベルト)、50…第2ドラフト部、53a…ミドルボトムローラ(第2ドラフトローラ)、55a…エプロンベルト(第2エプロンベルト)、100…ユニットコントローラ(制御部)、S…スライバ(繊維束)、F…繊維束、Y…糸、P…パッケージ。

Claims (14)

  1. エプロンベルトを案内する案内部と、
    前記エプロンベルトの幅方向に沿って前記案内部を往復移動させる駆動部と、を備え、
    前記駆動部は、前記案内部として、1つ又は2つの案内部のみを往復移動させる、トラバース装置。
  2. 前記2つの案内部は、前記エプロンベルトとして、2つのエプロンベルトをそれぞれ案内する第1案内部及び第2案内部であり、
    前記2つのエプロンベルトは、前記エプロンベルトの前記幅方向において隣り合う第1エプロンベルト及び第2エプロンベルトであり、
    前記第1案内部は、前記第1エプロンベルトを案内し、
    前記第2案内部は、前記第2エプロンベルトを案内し、
    前記駆動部は、前記第1案内部及び前記第2案内部のみを往復移動させる、請求項1に記載のトラバース装置。
  3. 前記駆動部は、前記第1案内部及び前記第2案内部を往復移動させるための駆動力を発生する1つの駆動モータを有する、請求項2に記載のトラバース装置。
  4. 前記第1案内部及び前記第2案内部を支持する少なくとも1つの支持部を更に備え、
    前記駆動部は、前記1つの駆動モータが発生する前記駆動力によって回転させられることで前記少なくとも1つの支持部を往復移動させる駆動機構を更に有する、請求項3に記載のトラバース装置。
  5. 前記駆動部は、前記1つの駆動モータ及び前記駆動機構を支持する取付部を更に有する、請求項4に記載のトラバース装置。
  6. 前記駆動部は、前記駆動機構の回転基準位置を検出する検出部を更に有し、
    前記1つの駆動モータは、ステッピングモータである、請求項4又は5に記載のトラバース装置。
  7. 前記少なくとも1つの支持部は、前記第1案内部及び前記第2案内部を支持する1つの支持部であり、
    前記駆動機構は、前記1つの駆動モータが発生する前記駆動力によって回転させられることで前記1つの支持部を往復移動させる、請求項4〜6のいずれか一項に記載のトラバース装置。
  8. 前記少なくとも1つの支持部は、前記第1案内部を支持する第1支持部、及び前記第2案内部を支持する第2支持部であり、
    前記駆動機構は、前記1つの駆動モータが発生する前記駆動力によって回転させられることで前記第1支持部及び前記第2支持部の少なくとも1つを選択的に往復移動させる、請求項4〜6のいずれか一項に記載のトラバース装置。
  9. 前記駆動部は、前記1つの案内部を往復移動させるための駆動力を発生する1つの駆動モータ、又は、前記2つの案内部を往復移動させるための駆動力をそれぞれ発生する2つの駆動モータを有する、請求項1に記載のトラバース装置。
  10. 請求項7に記載のトラバース装置と、
    前記第1エプロンベルト、及び前記第1エプロンベルトが架けられた第1ドラフトローラを含む第1ドラフト部と、
    前記第2エプロンベルト、及び前記第2エプロンベルトが架けられた第2ドラフトローラを含み、前記エプロンベルトの前記幅方向において前記第1ドラフト部と隣り合う第2ドラフト部と、
    前記トラバース装置、前記第1ドラフト部及び前記第2ドラフト部のそれぞれの動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1ドラフト部によるドラフト及び前記第2ドラフト部によるドラフトを実施させている場合には、前記第1案内部及び前記第2案内部を往復移動させ、
    前記第1ドラフト部によるドラフトを停止させ且つ前記第2ドラフト部によるドラフトを実施させている場合には、前記第1ドラフトローラ及び前記第1エプロンベルトを停止させ、前記第1案内部及び前記第2案内部を停止させ、
    前記第1ドラフト部によるドラフトを実施させ且つ前記第2ドラフト部によるドラフトを停止させている場合には、前記第2ドラフトローラ及び前記第2エプロンベルトを停止させ、前記第1案内部及び前記第2案内部を停止させる、ドラフト装置。
  11. 請求項7に記載のトラバース装置と、
    前記第1エプロンベルト、及び前記第1エプロンベルトが架けられた第1ドラフトローラを含む第1ドラフト部と、
    前記第2エプロンベルト、及び前記第2エプロンベルトが架けられた第2ドラフトローラを含み、前記エプロンベルトの前記幅方向において前記第1ドラフト部と隣り合う第2ドラフト部と、
    前記トラバース装置、前記第1ドラフト部及び前記第2ドラフト部のそれぞれの動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1ドラフト部によるドラフト及び前記第2ドラフト部によるドラフトを実施させている場合には、前記第1案内部及び前記第2案内部を往復移動させ、
    前記第1ドラフト部によるドラフトを停止させ且つ前記第2ドラフト部によるドラフトを実施させている場合には、前記第1ドラフトローラ及び前記第1エプロンベルトを回転させ、前記第1案内部及び前記第2案内部を往復移動させ、
    前記第1ドラフト部によるドラフトを実施させ且つ前記第2ドラフト部によるドラフトを停止させている場合には、前記第2ドラフトローラ及び前記第2エプロンベルトを回転させ、前記第1案内部及び前記第2案内部を往復移動させる、ドラフト装置。
  12. 請求項8に記載のトラバース装置と、
    前記第1エプロンベルト、及び前記第1エプロンベルトが架けられた第1ドラフトローラを含む第1ドラフト部と、
    前記第2エプロンベルト、及び前記第2エプロンベルトが架けられた第2ドラフトローラを含み、前記エプロンベルトの前記幅方向において前記第1ドラフト部と隣り合う第2ドラフト部と、
    前記トラバース装置、前記第1ドラフト部及び前記第2ドラフト部のそれぞれの動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1ドラフト部によるドラフト及び前記第2ドラフト部によるドラフトを実施させている場合には、前記第1案内部及び前記第2案内部を往復移動させ、
    前記第1ドラフト部によるドラフトを停止させ且つ前記第2ドラフト部によるドラフトを実施させている場合には、前記第1ドラフトローラ及び前記第1エプロンベルトを停止させ、前記第1案内部を停止させ、前記第2案内部を往復移動させ、
    前記第1ドラフト部によるドラフトを実施させ且つ前記第2ドラフト部によるドラフトを停止させている場合には、前記第2ドラフトローラ及び前記第2エプロンベルトを停止させ、前記第1案内部を往復移動させ、前記第2案内部を停止させる、ドラフト装置。
  13. 前記少なくとも1つの支持部に係合された規制部を更に備え、
    前記少なくとも1つの支持部は、前記エプロンベルトの前記幅方向に沿って延在する長穴が形成された板状部材を含み、
    前記規制部は、前記エプロンベルトの前記幅方向に沿って移動可能な状態で前記長穴に配置されている、請求項10又は11に記載のドラフト装置。
  14. 請求項10〜13のいずれか一項に記載のドラフト装置と、
    前記第1ドラフト部及び前記第2ドラフト部のそれぞれでドラフトされた繊維束に別々に撚りを与えて2本の糸を生成する1対の空気紡績装置と、
    前記1対の空気紡績装置のそれぞれで生成された前記糸を別々に巻き取って2つのパッケージを形成する1対の巻取装置と、を備え、
    前記ドラフト装置は、前記第1ドラフト部及び前記第2ドラフト部のそれぞれでドラフトされている繊維束の経路を規定する1対の規定部を有し、
    前記1対の規定部及び前記1対の空気紡績装置は、前記第1ドラフト部によるドラフト及び前記第2ドラフト部によるドラフトが実施されている間、前記エプロンベルトの前記幅方向において固定されている、紡績機。
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