JP2020066562A - WC−Si3N4系複合セラミックス及びその製造方法 - Google Patents

WC−Si3N4系複合セラミックス及びその製造方法 Download PDF

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【課題】本発明は、高硬度、高ヤング率、高破壊靭性値を有するSi3N4系複合セラミックス及びその製造方法を提供する。【解決手段】WCを70〜80mol%含有し、残部がSi3N4系セラミックスからなることを特徴とするWC−Si3N4系複合セラミックス。AlN粉末及びY2O3粉末を含むSi3N4系粉末を20〜30mol%、WC粉末を70〜80mol%となるように秤量し、これらの粉末を混合した後、混合粉末を焼結温度1500℃〜1700℃で一軸加圧成形することを特徴とするWC−Si3N4系複合セラミックスの製造方法。【選択図】図2

Description

本発明は、WC−Si系複合セラミックス及びその製造方法に関し、特には、高硬度、高ヤング率、高破壊靭性値を有するWC−Si系複合セラミックス及びその製造方法に関する。
Si(窒化珪素)セラミックスは、高温で硬さ低下が少なく、耐熱衝撃性や、耐食性に優れていることから、インコネルやハステロイなどの難削材加工用の工具材料として着目されている。しかしながら、Si単体では、強い共有結合性であり、焼結が困難で、低破壊靱性値の材料である。また、低導電性のため、放電加工による加工が困難な材料である。このため、焼結性の改善に、Al、AlN、Y等が焼結助剤として添加され、緻密に焼結されている。
これまでにSiに炭化物や窒化物を添加して複合化し、その機械的性質の変化を調べた報告がなされている。
例えば、Ti(C、N)の添加量を増加することにより、ヤング率や硬さが増加すること(非特許文献1)、焼結助剤としてAlNを用いた場合、Alを用いるよりも硬さが硬くなること(非特許文献2)が分かっている。また、Siには、α型相とβ型相の2種類の結晶多形が存在しており、α相率の増加により硬さが増加することが、Siセラミックス及びTaCやZrCとの複合化で報告されている(非特許文献3)。また、TiCを複合化した場合は、緻密な焼結体が得られ、破壊靱性値が向上すること(非特許文献4)も報告されている。
また、特許文献1には、Si系セラミックスにWOを添加して、高温での耐摩耗性を向上させることが記載され、そのSi系セラミックスには焼結助剤としてAl、Y、MgO、AlNなどが添加されていることが記載されている。
特許第5909804号
高橋元, 仁野章弘, 杉山重彰, 泰松斉, Si3N4セラミックスの機械的性質に及ぼすTi(C, N)添加の効果, 第158回 日本金属学会講演概要集, (2016) 362. 仁野章弘, 高橋元, 関根崇, 杉山重彰, 泰松斉, Si3N4-TiC0.5N0.5複合セラミックスの機械的性質, 第160回日本金属学会講演概要集, (2017) 214. A. Nino, A. Sasago, S. Sugiyama, H. Taimatsu, Preparation of Si3N4-TaC and Si3N4-ZrC composite ceramics and their mechanical properties, Int. J. Refract. Met. Hard Mater. , 61 (2016) 192-200. T. Mah, M. G. Mendiratta, H. A. Lipsitt, Fracture toughness and strength of Si3N4-TiC composites, Ceram. Bull, 60 (1981) 1229-1231.
しかし、上述した材料との複合化したSi系セラミックスは、硬さと破壊靱性値が十分でなく、さらなる機械的特性の向上が望まれていた。本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、高硬度、高ヤング率、高破壊靭性値を有するSi系複合セラミックス及びその製造方法を提供することにある。
以上から、本発明を提供するものである。
1)WCを70〜80mol%含有し、残部がSi系セラミックスからなることを特徴とするWC−Si系複合セラミックス。
2)前記Si系セラミックスが、AlをAlN換算で17〜27mol%含有し、YをY換算で2〜6mol%含有し、SiをSi換算で残部として含有することを特徴とする上記1)記載のWC−Si系複合セラミックス。
3)ヤング率が450GPa以上であることを特徴とする上記1)又は2)に記載のWC−Si系複合セラミックス。
4)ビッカース硬度(Hv)が20GPa以上であることを特徴とする上記1)〜3)のいずれか一に記載のWC−Si系複合セラミックス。
5)破壊靱性値が8MPam0.5以上であることを特徴とする上記1)〜4)のいずれか一に記載のWC−Si系複合セラミックス。
6)かさ密度が8.5g/cm以上であることを特徴とする上記1)〜5)のいずれか一に記載のWC−Si系複合セラミックス。
7)AlN粉末及びY粉末を含むSi系粉末を20〜30mol%、WC粉末を70〜80mol%となるように秤量し、これらの粉末を混合した後、混合粉末を焼結温度1500℃〜1700℃で一軸加圧成形することを特徴とするWC−Si系複合セラミックスの製造方法。
8)前記Si系粉末が、AlN粉末を17〜27mol%含有し、Y粉末を2〜6mol%含有し、残部がSi粉末からなることを特徴する上記7)記載のWC−Si系複合セラミックスの製造方法。
本発明によれば、Si系複合セラミックスにおいて、高ヤング率、高硬度、高破壊靭性値を達成することができる。特には、従来にはない、ヤング率が450GPa以上、ビッカース硬度(Hv)が20GPa以上、破壊靱性値が8MPam0.5以上を達成することができる、という優れた効果を有する。
WC添加量に対する焼結体の密度の変化を示す図である。 WC添加量に対する焼結体のヤング率の変化を示す図である。 ヤング率の実測値、等ひずみモデルと等応力モデルによる計算値との関係を示す図である。 WC添加量に対する焼結体のビッカース硬さの変化を示す図である。 WC添加量に対する焼結体の構成相の存在率との関係を示す図である。 WC添加量に対する焼結体の微細組織の変化を示す図である。 WC添加量に対する焼結体の破壊靱性値の変化を示す図である。
Siの機械的性質を向上する目的で、遷移金属炭化物と複合化することが考えられる。ここで、遷移金属炭化物とであるWC(タングステンカーバイド)は、700MPaを超える非常に高いヤング率と、約25MPaの高い硬さを有していることから、WCと複合化することによって、Siの機械的性質の向上が期待できる。しかし現在のところ、SiとWCとの合成(複合化)及びその機械的性質に対する知見はほとんど得られていない。
そこでSiとWCとを複合化して、WCの添加量に対する機械的特性(硬度、ヤング率、破壊靱性値)の変化を調べた結果、WCを所定の量添加することで、高硬度、高ヤング率、高破壊靱性値を有する緻密なWC−Si系複合セラミックスが得られた。これらの結果に基づき、本発明に係るWC−Si系複合セラミックスは、WCを70〜80mol%含有し、残部Si系セラミックスからなることを特徴とするものである。
70〜80mol%の範囲のWCと、残部Siセラミックスとの複合化によって、焼結体の組織はWCの結晶粒の隙間にSiが入り込んだ形態となる。この形態をとることにより、破壊の尺度である亀裂がWCとSiの粒子を複雑に通るため、亀裂進展が抑制される。すなわち、WCを70〜80mol%含有することにより高い破壊靱性値を得ることができる。一方、WCを80mol%超えて含有すると亀裂がWC領域のみを伝わり、また、70mol%未満ではSi領域のみを伝わる部分が多くなって、破壊靱性値が低下する。
前記Si系セラミックスは、主成分をSiとし、必要に応じて、他の成分を添加することができる。焼結助剤として、AlN(窒化アルミニウム)粉末及びY(酸化イットリウム)粉末を添加した場合、AlをAlN換算で17〜27mol%含有し、YをY換算で2〜6mol%含有し、SiをSi換算で残部として含有することができる。なお、窒化物換算あるいは酸化物換算としているのは、焼結による反応によって、SiAlON等が合成され、添加時の物質の状態を維持していないためである。
本発明のWC−Si系複合セラミックスは、ヤング率が450GPa以上であることが好ましい。WC無添加の焼結体では、ヤング率は300GPaと低く、また、Siセラミックス(市販品)では、290〜320GPa程度であるが、本発明によれば、これらをはるかに超えるヤング率を達成することができる。
また、硬さと破壊靱性値とは一般に相反する関係にあるが、WCの上記範囲の組成では、ビッカース硬度(HV)が20GPa以上と高い硬さを持ちながら、このWC−Si系で最大の破壊靱性値8MPam0.5以上、を達成するものである。このような高硬度と高破壊靱性の両方を兼ね備えたSi系複合セラミックスは、難削材の切削や、高精度加工、工具の長寿命化に対して非常に有用である。
先述の通り、Siセラミックスにおいて、炭化物や炭窒化物を複合化して、機械的性質を調べた報告が数例されているが、SiセラミックスにTiCやTiNを添加した場合、硬さは最大でも17GPaであった。また、ZrCを添加した場合、TaCを添加した場合も、硬さは最大で17GPaであった。しかしながら、所定量のWCを添加した場合には、これをはるかに超える20GPa以上を達成するものであり、本発明によれば、このような硬さの著しい向上が得られる。
本発明のWC−Si系複合セラミックスは、かさ密度が8.5g/cm以上であることが好ましい。このような緻密な複合セラミックス(焼結体)は、硬さ、破壊靭性値、ヤング率等の機械的性質に優れるという利点がある。
次に、本発明のWC−Si系複合セラミックスの製造方法について説明する。
まず、原料粉末として、Si粉末、焼結助剤であるAlN粉末、Y粉末、添加粉末であるWC粉末を準備する。なお、Si粉末にはα型とβ型があるが、使用するSi粉末の種類に特に制限はない。
Si−17〜27mol%AlN−2〜6mol%Yをベース組成とし、これに70〜80mol%のWCを添加するように、各原料粉末を秤量した。次に、各原料粉末をボールミルによりSiボールを用いて、24時間、湿式混合を行う。なお、混合条件や混合方法は特に制限はなく、湿式混合の条件を変えたり、混合方法を変えることができる。
得られた混合粉末を乾燥後、グラファイトダイスに充填し、充填したダイスを通電加圧焼結装置にセットして、真空中あるいは不活性雰囲気中、焼結温度1500〜1700℃で一軸加圧成形(ホットプレス)する。昇温速度は40〜60℃/min、圧力は40MPa〜60MPa、保持時間は5〜15分とすることが好ましい。その後、得られた焼結体は、両面を平面研削、片面を鏡面研削して仕上げ加工を行う。
本開示において、評価方法は、実施例、比較例を含め、以下の通りとした。
(焼結体の密度の測定)
焼結体のかさ密度は、アルキメデス法で測定した。
(構成相の同定)
構成相の同定には、XRD(X線回折装置)を用いた。各相の存在率は、それぞれの相の最も強度の高いピークを用い、相対強度比をとり、存在率とした。
(ヤング率の測定)
ヤング率は、室温で超音波パルス法により測定した。
(硬さの測定)
硬さの測定は、ビッカース硬さ試験機により、室温で試験力98N、保持時間15秒の条件で測定した。
(破壊靱性値の測定)
破壊靱性値は、ビッカース硬さ試験(室温、試験力98N、保持時間15秒)で生じた圧痕の対角長さ、及び圧痕の先端から伸びる亀裂の長さを測定し、IF法のED式で評価した。
(微細組織観察)
焼結体の微細組織は、EPMA(電子線マイクロアナライザー)により観察した。
以下、実施例および比較例に基づいて説明する。なお、本実施例はあくまで一例であり、この例によって何ら制限されるものではない。すなわち、本発明は特許請求の範囲によってのみ制限されるものであり、本発明に含まれる実施例以外の種々の変形を包含するものである。
原料粉末として、Si粉末(α率93%)、AlN粉末、Y粉末、WC粉末を準備した。次に、Si−22mol%AlN−4mol%Yをベース組成とし、WCを0〜80mol%の範囲で添加するように、これらの原料粉末を秤量した。次に、秤量したこれらの原料粉末を、ボールミル(Siボールを用いた)により24時間、湿式混合を行い、その後、乾燥させた。次に、得られた混合粉末をグラファイトダイスに充填し、一軸加圧成形(ホットプレス)を行った。具体的には、混合粉末を充填したダイスを通電加圧焼結装置にセットし、焼結温度1600℃、昇温速度50℃/min、圧力50MPa、保持時間10分、真空中にて焼結した。その後、得られた焼結体は、両面を平面研削、片面を鏡面研磨した。
(密度の測定)
WCを添加することによって、またそれぞれの添加量において、緻密なセラミックス焼結体が得られているかを調べるために、上記によって作製した焼結体の密度を測定した。そして、実際に測定したかさ密度と計算により求めた理想的な密度とを比較した。図1にWCの添加量とセラミックス焼結体のかさ密度との関係を示す。Siの密度が3.104g/cmに対して、WCの密度は15.669g/cmと高いためWCの添加量の増加によりかさ密度の増加していた。
(ヤング率の測定)
焼結体の構成相やヤング率に影響されるヤング率の変化について、ヤング率に及ぼすWC添加量の影響を調べた。図2にWC添加量とヤング率との関係を示す。WCの添加量の増加によりヤング率は増加し、WC無添加の約300GPaから80mol%WC添加で約512GPaまで増加した。WCのヤング率が700GPaとSiの約300GPaに比べ高いため、WC量の増加によりヤング率が増加したと考えられる。図3にWC添加量とヤング率の実測値、等ひずみモデルと等応力モデルによる計算値との関係を示す。作製した焼結体のヤング率は、等ひずみモデルに近い変化を示した。
(硬さの測定)
次に、Si系セラミックスとWCを複合化したときの硬さの変化について調べた。図4にWCの添加量とビッカース硬さの関係を示す。WC無添加の硬さは、19.2GPaとなった。WCを添加した場合、WCの添加量に伴って硬さが増加した。WC添加量が70mol%では21GPaとなり、WC無添加と比べて高い硬さとなった。SiへのWC複合化は、硬さの増加に効果的であることが分かる。なお、SiにTaCやZrCを添加した場合、α相率が硬さに影響していたことから、α相率と硬さの関係を調べたが、これらの添加材とWCの硬さが大きく異なるため、WCの場合はα率との間の相関は見られなかった。
(構成相の観察)
焼結体のヤング率および硬さ等の機械的性質は、その構成相に影響される。そこで、X線回折分析法により構成相を同定し、WC添加量による各相の存在率の変化について調べた。各相の存在率は、それぞれの相の最も強度の高いピークを用い、相対強度比をとり存在率としている。図5にWC添加量と構成相の存在率との関係を示す。WCを添加することにより、α−Si、α−SiAlON、β−SiAlON、WCが確認された。一方、WCとSiの反応生成物は確認されなかった。原料粉末のSiはほとんどがα型で、焼結後は、β型も見られるが、α型の方が多くなっている。WC添加量が40mol%まではα率[α/(α+β)]が若干増加し、WC添加量が40mol%を超えるとα率は低下し、80mol%では、50%程度まで低下した。なお、焼結助剤にAlを用いた場合は、1600℃で焼結すると、ほぼβ型になっていた。
(微細組織の観察)
次に、焼結体の硬さ等の機械的性質は、その微細組織の影響を受けるため、微細組織の観察を行った。図6にセラミックス焼結体の組織変化を示す。WC添加量が0〜80mol%までのWC添加量による微細組織の変化を調べた。Alを焼結助剤に用いた場合、同一の焼結条件では粗大な板状粒が見られたが、AlNを焼結助剤に用いた場合には、微細な粒状の組織となっており、WCを加えても組織の粗大化は見られず、WC粒の割合が増えていった。
(破壊靱性値の測定)
一般的にセラミックスでは、硬さが増加すると、破壊靱性値が低下する関係にある。そこで、WCを添加することにより、破壊靱性値がどのように変化するかを測定した。図7にWC添加量と破壊靱性値との関係を示す。WC無添加では、約4.2MPam0.5程度であったが、WCを添加することにより破壊靱性値は増加し、80mol%で最大の8.9MPa0.5になった。なお、WCのみでは約6MPam0.5程度であるが、それよりも高い破壊靱性値となった。セラミックスでは、破壊靱性値が上がれば、硬さが低下するのが一般的であるが、SiとWCとの複合化は硬さを低下させることなく、破壊靱性値を向上させることができることが分かった。
以上の通り、WC−Si系複合セラミックスは、WC添加量の増加によって、ヤング率が増加し、また、SiとWCとの複合化は、硬さと破壊靱性値の両方を増加させ、機械的性質を向上させるのに極めて有効である。また、WCを添加しても、微細で緻密なセラミックス焼結体を作製することができた。
以上の結果を表1に示す。
本発明によれば、Si系複合セラミックスにおいて、高ヤング率、高硬度、高破壊靭性値を達成することができる。特には、従来にはない、ヤング率が450GPa以上、ビッカース硬度(Hv)が20GPa以上、破壊靱性値が8MPam0.5以上を達成することができる。本発明のWC−Si系複合セラミックスは、特に切削工具(チップ、ドリル、エンドミル)、摩擦撹拌接合ツール、レンズ用金型材料、耐摩耗部材(ノズル、メカニカルシール、スリーブ、ベアリング)、医療用ナイフ、などの利用に有用である。

Claims (8)

  1. WCを70〜80mol%含有し、残部がSi系セラミックスからなることを特徴とするWC−Si系複合セラミックス。
  2. 前記Si系セラミックスが、AlをAlN換算で17〜27mol%含有し、YをY換算で2〜6mol%含有し、SiをSi換算で残部として含有することを特徴とする請求項1記載のWC−Si系複合セラミックス。
  3. ヤング率が450GPa以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のWC−Si系複合セラミックス。
  4. ビッカース硬度(Hv)が20GPa以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のWC−Si系複合セラミックス。
  5. 破壊靱性値が8MPam0.5以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のWC−Si系複合セラミックス。
  6. かさ密度が8.5g/cm以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のWC−Si系複合セラミックス。
  7. AlN粉末及びY粉末を含むSi系粉末を20〜30mol%、WC粉末を70〜80mol%となるように秤量し、これらの粉末を混合した後、混合粉末を焼結温度1500℃〜1700℃で一軸加圧成形することを特徴とするWC−Si系複合セラミックスの製造方法。
  8. 前記Si系粉末がAlN粉末を17〜27mol%含有し、Y粉末を2〜6mol%含有することを特徴する請求項7記載のWC−Si系複合セラミックスの製造方法。
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