JP2020066499A - 搬送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】可動棚をスライドさせるための駆動部を天井吊下棚側に設けることなく、複数段の天井吊下棚のそれぞれに物品を移載可能な搬送システムを提供する。【解決手段】搬送システム1は、天井搬送車3と、天井吊下棚6と、を備える。天井吊下棚6は、固定棚63と、可動棚64と、スライド機構66と、を含む。可動棚64は、固定棚63よりも下方に配置されており、横方向にスライド可能である。スライド機構66は、可動棚64を横方向にスライドさせる機構を有する。天井搬送車3は、移載装置32によりFOUP9を固定棚63に横移載可能である。天井搬送車3は、ギア駆動モータの動力をスライド機構66に伝達することで可動棚64を横方向にスライドさせるとともに、移載装置32によりFOUP9を当該可動棚64に下移載する。【選択図】図2

Description

本発明は、主として、天井搬送車と天井吊下棚を備える搬送システムに関する。
従来から、例えば半導体製品を製造する工場等では、天井に設けられたレールに沿って物品を搬送する天井搬送車が用いられている。また、このような工場には、天井搬送車が搬送する物品を一時的に保管するための天井吊下棚が設けられることがある。特許文献1及び2は、この種の天井搬送車及び天井吊下棚を含む搬送システムを開示する。
特許文献1の懸垂式棚装置(天井吊下棚)は、上下2段のスライド板と、これらのスライド板をスライドさせるギアと、ギアを駆動する減速機付きモータと、を備える。OHT台車(天井搬送車)は、上下何れかのスライド板のスライドが完了した後に、昇降ベルトにより物品を下方に移動させることで、スライド棚の上に物品を載置する。
特許文献2の天井吊下棚は、天井に吊り下げられた固定枠体と、物品を支持する1段の物品支持体と、固定枠体と物品支持部とを連結するリンク機構と、を備える。固定枠体は、物品支持体をスライドさせるためのリンク機構を備える。また、リンク機構には、当該リンク機構を動作させるための被操作部が接続されている。移動車(天井搬送車)は、被操作部を押圧して、物品支持体をスライドさせる押圧操作部を備える。押圧操作部は、移動車が備える電動モータによって駆動される。
特開2007−96140号公報 特許第4632091号公報
特許文献1の搬送システムでは、スライド棚を移動させるためのモータが懸垂式棚装置側に配置されているため、懸垂式棚装置毎にモータが必要となる。既設の工場において、スライド棚を後付け設置する場合に、スライド棚の移動のためのモータへの電力線を引く工事は工場の稼動を停止させることになってしまう。
また、特許文献2には、1段の天井吊下棚の具体的な構造が記載されているだけであり、複数段の天井吊下棚の具体的な構造は記載されていない。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、可動棚をスライドさせるための駆動部を天井吊下棚側に設けることなく、複数段の天井吊下棚のそれぞれに物品を移載可能な搬送システムを提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成の搬送システムが提供される。即ち、この搬送システムは、天井搬送車と、天井吊下棚と、を備える。前記天井搬送車は、建屋の天井に設けられるレールに沿って走行して物品を搬送する。前記天井吊下棚は、天井から吊り下げられた棚であり、目標位置に搬送される前記物品が前記天井搬送車によって一時的に置かれる。前記天井吊下棚は、固定棚と、可動棚と、スライド機構と、を含んでいる。前記可動棚は、前記固定棚よりも下方に配置されており、横方向にスライド可能である。前記スライド機構は、前記可動棚を横方向にスライドさせる機構を有する。前記天井搬送車は、移載装置と、駆動部と、を含んでいる。前記移載装置は、前記物品を横移載及び下移載可能である。前記駆動部は、前記スライド機構に伝達する動力を発生させる。前記天井搬送車は、前記移載装置により前記物品を前記固定棚に横移載可能である。前記天井搬送車は、前記駆動部の動力を前記スライド機構に伝達することで前記可動棚を横方向にスライドさせるとともに、前記移載装置により前記物品を当該可動棚に下移載可能である。
これにより、可動棚をスライドさせるための駆動部を天井吊下棚側に設けることなく、複数段の天井吊下棚のそれぞれに物品を移載できる。特に、移載装置ではなく可動棚が横方向にスライドするため、可動棚の上方に移載装置を入れるスペースを確保する必要がないため、可動棚の上下方向のスペースを抑えることができる。また、天井吊下棚に固定棚を設けることで、全ての棚がスライドする構成と比較して、天井吊下棚の構成を単純にすることができる。
前記の搬送システムにおいては、前記固定棚に置かれた前記物品の高さと、前記天井搬送車により搬送中の前記物品の高さと、が略同じであることが好ましい。
これにより、固定棚が高い位置に設けられるので、天井近傍のスペースを有効に活用できる。更に、物品を殆ど又は全く上下方向に移動させずに物品を固定棚に移載できるので、移載に掛かる時間を短くすることができる。
前記の搬送システムにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記可動棚をスライドさせて前記物品を下移載する場合において、前記移載装置による下移載の動作時間と、前記スライド機構による前記可動棚のスライド時間と、が時間的に重なっている。
これにより、下移載に掛かる時間を短くすることができる。
前記の搬送システムにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記目標位置は、前記物品に対して処理を行う処理装置に対して当該物品を置くための場所である。平面視において、スライド後の前記可動棚と、前記目標位置と、が重なっている。前記移載装置は、前記可動棚がスライド前の状態において、前記物品を前記目標位置に移載する。
これにより、可動棚が目標位置への移載の邪魔になることを防止できる。
前記の搬送システムにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記天井搬送車は、前記駆動部により回転する第1回転体を備える。前記スライド機構は、前記第1回転体と一体的に回転する第2回転体と、当該第2回転体の回転により直線運動して前記可動棚をスライドさせるスライド部と、を備える。
これにより、天井搬送車から天井吊下棚へ回転動力を伝達するだけで、可動棚をスライドさせることができる。
本発明の一実施形態に係る搬送システムの構成を概略的に示す平面図。 天井搬送車及び天井吊下棚の構成を示す正面図。 天井搬送車及び天井吊下棚の構成を示す斜視図。 主に天井搬送車に設けられる駆動部等の構成を示すブロック図。 天井搬送車が物品を固定棚に横移載する流れを示す斜視図。 天井搬送車が物品を可動棚に下移載する流れを示す斜視図。
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。初めに、図1及び図2を参照して、搬送システム1の概要について説明する。図1は、本実施形態の搬送システム1の構成を概略的に示す平面図である。図2は、天井搬送車3及び天井吊下棚6の構成を示す正面図である。
本実施形態の搬送システム1は、半導体製品を製造する工場(建屋、施設)に設置されており、様々な物品を搬送するためのシステムである。本実施形態の搬送システム1が搬送する物品は、ウエハ(半導体ウエハ)を収容するFOUP9(Front−Opening Unified Pod)である。なお、物品は、レチクルを収容するレチクルポッドであってもよい。図1に示すように、搬送システム1は、レール2と、天井搬送車3と、天井吊下棚6と、を備える。
図2に示すように、工場の天井7には支柱8が接続されている。この支柱8によって、レール2及び天井吊下棚6が天井7に吊り下げられている。また、天井搬送車3は、支柱8及びレール2を介して天井7に吊り下げられている。天井搬送車3は、レール2に沿って走行可能に構成されている。また、図1には天井搬送車3が1台のみ示されているが、天井搬送車3を複数台備える構成であってもよい。
また、この工場には、処理装置4及びロードポート5が配置されている。処理装置4は、ウエハに様々な処理を行う装置である。ロードポート5は、処理装置4に接続されている。天井搬送車3によって搬送されたFOUP9はロードポート5に置かれる。その後、FOUP9内のウエハは、取り出された後に処理装置4で処理される。処理済みのウエハはFOUP9に収容され、FOUP9は同一又は別の天井搬送車3によって別の工程を行う位置へ搬送される。図1に示すように、本実施形態では、レール2の下方にロードポート5が配置されているが、別の場所にロードポート5が配置されていてもよい。
天井吊下棚6は、工場の天井7に設けられている。天井吊下棚6は、処理装置4及びロードポート(目標位置)5が占有されている(使用中である)場合等に、これらが占有解除(使用可能)になるまでFOUP9等を一時的に置いておくための棚である。本実施形態では、天井吊下棚6はレール2の長手方向に沿うように、当該レール2と平行に配置されている。本実施形態の天井吊下棚6は、レール2の両側に配置されているが、片側のみに配置されていてもよい。
次に、図2から図4を参照して、天井搬送車3及び天井吊下棚6について更に詳細に説明する。また、図3の斜視図では、レール2を鎖線で示すとともに、レール2の一側に配置される天井吊下棚6の図示を省略する。また、図2以降の図面において、他の部材に隠れて見えない部分を破線で示すことがある。また、図2以降の図面において、移動可能な部分の移動後の位置を鎖線で示すことがある。
図3に示すように、天井搬送車3は、前面、後面、上面を覆うハウジング31を備える。ハウジング31の内部には、移載装置32が設けられている。移載装置32は、FOUP9の上部を保持可能であるとともに、FOUP9を横方向に移載するための横移載機構33と、FOUP9を下方向に移載するための下移載機構35と、を備える。また、図4に示すように、横移載機構33は横移載モータ34によって駆動される。また、下移載機構35は、下移載モータ36によって駆動される。
横移載機構33は、FOUP9を横方向(水平方向、具体的には平面視で進行方向に直交する左右方向)に移動させる機構である。横移載機構33は、例えば1又は複数の可動板を含んで構成されており、横移載モータ34が発生させた動力によって、図2に示すように可動板を横方向に移動させることで、FOUP9を横方向に移動させることができる。また、本実施形態の横移載機構33は、左右方向の何れにもFOUP9を移動させることができるが、左右の片側のみに移動可能な構成であってもよい。
下移載機構35は、FOUP9を上下方向に移動させる機構である。下移載機構35は、例えばホイストであり、下移載モータ36が発生させた動力によって図2及び図3に示すようにワイヤ等の吊下げ部材を降下させたり巻き取ったりすることで、FOUP9を上下に移動させることができる。
また、下移載機構35は、横移載機構33の可動板と一体的に移動するように構成されている。そのため、横移載機構33による横方向の移動と、下移載機構35による下方向の移動と、を両立させることができる。従って、移載装置32は、FOUP9を真下、真横だけでなく、斜め下方にもFOUP9を移動できる。
図4に示すように、横移載モータ34及び下移載モータ36等の駆動源及び電気機器は制御装置100によって制御されている。制御装置100は、天井搬送車3の適宜の位置に設けられたコンピュータとして構成されている。制御装置100は、CPU等の演算装置と、フラッシュメモリ又はハードディスク等の記憶装置と、外部と通信するための入出力部と、を備える。記憶装置には、各種のプログラムや設定値が記憶されている。演算装置は、各種プログラム等を記憶装置から読み出し、天井搬送車3の各部の動作を制御する。
また、図2及び図3に示すように、天井搬送車3は、左右一対のマグネット駆動ギア(第1回転体)37を備える。本実施形態のマグネット駆動ギア37は、ハウジング31から一部が露出するように配置されているが、異なる位置に配置されていてもよい。ただし、マグネット駆動ギア37は後述の天井吊下棚6側の部材(具体的にはマグネット従動ギア71)を回転させるための部材であるため、ハウジング31の外部に露出していることが好ましい。マグネット駆動ギア37は、磁力により非接触で動力を伝達するギアである。また、マグネット駆動ギア37は、図4に示すギア駆動モータ(駆動部)38の動力によって回転可能である。ギア駆動モータ38は天井搬送車3に備えられており、マグネット駆動ギア37とギア駆動モータ38は一体的に移動可能である。また、左右一対のマグネット駆動ギア37は独立して回転させることができる。また、ギア駆動モータ38の回転方向を変更することで、マグネット駆動ギア37の回転方向を変更することもできる。
図2に示すように、天井吊下棚6は、上板61と、背板62と、固定棚63と、可動棚64と、支持板65と、スライド機構66と、を備える。
上板61は、支柱8によって天井7に吊り下げられている。上板61の後端には背板62が接続されている。背板62は、固定棚63等を支持する。なお、背板62に代えて又は加えて側板を設けてもよい。また、背板62又は側板に代えて支持棒を配置し、当該支持棒が固定棚63等を支持する構成であってもよい。
天井吊下棚6は、上下2段の棚であり、固定棚63が上段の棚であり、可動棚64が下段の棚である。固定棚63及び可動棚64は、FOUP9を置くための棚である。固定棚63及び可動棚64には、例えば上方に突出するピンが形成されており、当該ピンをFOUP9の底面の溝(凹部)に挿入することで、FOUP9の位置及び姿勢を安定させる。なお、ピンとは異なる構成でFOUP9の位置及び姿勢を安定させてもよい。
固定棚63は、背板62に固定されており、移動不能である。また、固定棚63に置かれたFOUP9の高さは、天井搬送車3によって搬送されるFOUP9の高さと殆ど同じである。従って、天井搬送車3は、FOUP9を殆ど上下に移動させずに固定棚63に移載可能である。なお、固定棚63には上述のピンが形成されているため、FOUP9を僅かに下降させる動作は必要である。このように、FOUP9を主として横方向に移動させて固定棚63に置くことを横移載と称する。また、固定棚63には、横移載機構33が入り込むため、固定棚63の上下のスペースは、FOUP9の高さに、横移載機構33(特に固定棚63に入り込む部分)の高さを加えた値よりも大きい。
一方、可動棚64は、支持板65にスライド可能に支持されており、横方向にスライド可能である。具体的には、可動棚64は、保管位置と移載位置との間でスライド可能である。保管位置とは、可動棚64に置かれたFOUP9を天井吊下棚6に保管するための位置である。移載位置とは、保管位置から天井搬送車3に近づくように横方向にスライドした位置である。可動棚64が移載位置にある状態で、移載装置32(下移載機構35)がFOUP9を下方に移動させて、FOUP9を可動棚64に移載する。このように、FOUP9を主として下方向に移動させて可動棚64に置くことを下移載と称する。ここで、可動棚64には横移載機構33は入り込まない。従って、可動棚64の上下のスペースは、固定棚63の上下のスペースよりも小さく、更に具体的にはFOUP9の高さと殆ど同じである。
以下、可動棚64をスライドさせるためのスライド機構66及びその動作について具体的に説明する。図2及び図3に示すように、横移載機構33は、マグネット従動ギア(第2回転体)71と、動力伝達シャフト72と、ピニオンギア73と、ラック(スライド部)64aと、を備える。
マグネット従動ギア71は、マグネット駆動ギア37と同様、磁力により非接触で動力を伝達するギアである。マグネット従動ギア71は、マグネット駆動ギア37と同じ高さに配置されている。また、天井搬送車3の走行方向において、天井搬送車3と天井吊下棚6の位置を合わせた状態では(後述の図6の左上の図では)、マグネット従動ギア71とマグネット駆動ギア37が動力を伝達可能な位置関係となる。言い換えれば、天井搬送車3を移動させて、FOUP9の移載先の天井吊下棚6に到着した状態において(FOUP9を可動棚64に移載可能な状態において)、マグネット従動ギア71とマグネット駆動ギア37とが近接する。
なお、マグネット駆動ギア37は、横方向の位置を調整可能に構成されていてもよい。これにより、マグネット駆動ギア37がマグネット従動ギア71に近接して当該マグネット従動ギア71に動力を伝達可能な状態と、マグネット駆動ギア37がマグネット従動ギア71から離間して動力が伝達できない状態と、を切り替えることができる。
動力伝達シャフト72には、マグネット従動ギア71が相対回転不能に取り付けられている。従って、マグネット従動ギア71が回転することで、動力伝達シャフト72も一体的に回転する。これにより、動力伝達シャフト72は、マグネット駆動ギア37から伝達した回転力を天井吊下棚6の下部まで伝達する。
動力伝達シャフト72の下部には、ピニオンギア73が相対回転不能に取り付けられている。従って、動力伝達シャフト72が回転することで、ピニオンギア73も一体的に回転する。また、ピニオンギア73は、可動棚64の側面に形成されたラック64aと噛み合っている。この構成により、ピニオンギア73が回転することで、ラック64a(ひいては可動棚64)が横方向にスライドする。以上により、天井搬送車3のマグネット駆動ギア37を回転させることで、可動棚64をスライドさせて、可動棚64を保管位置と移載位置との間で切り替えることができる。
また、本実施形態では、マグネット従動ギア71は、非接触で動力を伝達する機構であるが、例えば歯が形成されたギアを互いに接触させることで(噛み合わせることで)、動力を伝達する構成であってもよい。また、天井搬送車3は、回転運動ではなく直線運動の動力を可動棚64に供給する構成であってもよい。また、本実施形態では、動力伝達シャフト72のみによって、マグネット従動ギア71からピニオンギア73に動力を伝達する構成であるが、複数の動力伝達部材を介して動力を伝達する構成であってもよい。また、ラックピニオン機構に代えて、例えばボールネジ等によって、回転運動を直線運動に変換してもよい。
次に、図5を参照して、天井搬送車3がFOUP9を固定棚63に横移載する処理の流れを説明する。
FOUP9を把持して走行中の天井搬送車3は、FOUP9の移載先の天井吊下棚6と位置を合わせた状態で停止する(図5の左上)。
次に、天井搬送車3は、移載装置32(横移載機構33)を動作させることで、FOUP9を横方向に移動し、FOUP9を固定棚63に移載する。上述のように、天井搬送車3に保持されるFOUP9の高さは、固定棚63に置かれるFOUP9の高さと略同じであるため、FOUP9を上下に殆ど移動させることなく、FOUP9を固定棚63に移載できる。
その後、天井搬送車3は、移載装置32を元に戻す(図5の右下)。これにより、固定棚63へのFOUP9の移載が完了し、天井搬送車3は、別の場所への走行を開始する。
次に、図6を参照して、天井搬送車3がFOUP9を可動棚64に下移載する処理の流れを説明する。
FOUP9を把持して走行中の天井搬送車3は、FOUP9の移載先の天井吊下棚6と位置を合わせた状態で停止する(図6の左上)。上述したように、この状態ではマグネット駆動ギア37がマグネット従動ギア71に動力を伝達可能である。
次に、天井搬送車3は、マグネット駆動ギア37を回転させる。これにより、この回転動力に基づいてスライド機構66が動作することで、可動棚64が保管位置から移載位置へスライドする(図6の右上)。また、天井搬送車3は、移載装置32(下移載機構35)を動作させることで、FOUP9を下方向に移動する。ここで、本実施形態では、マグネット駆動ギア37を回転させる動作(即ち、可動棚64のスライド)と、FOUP9を下降させる動作と、が時間的に重なる。可動棚64のスライドとFOUP9の下降は、何れの開始が早くてもよい。なお、可動棚64の適切な位置にFOUP9を置くため(更に言えば可動棚64のピンをFOUP9に挿入するため)、可動棚64のスライドが完了した後に、FOUP9の下降が完了することが好ましい。これにより、必要な動作を並行して行うことができるので、作業時間を短くすることができる。なお、可動棚64のスライドが完了した後に、FOUP9の下降を開始してもよい。
天井搬送車3は、FOUP9を可動棚64に置いて、FOUP9の保持を解除した後に、マグネット駆動ギア37を逆方向に回転させる。これにより、可動棚64を移載位置から保管位置に戻すことができる(図6の右下)。また、天井搬送車3は、移載装置32を元に戻す。また、本実施形態では、可動棚64を元に戻すためのスライドと、移載装置32を元に戻す動作と、が時間的に重なる。これにより、作業時間を短くすることができる。以上により、可動棚64へのFOUP9の移載が完了し、天井搬送車3は、別の場所への走行を開始する。
なお、レール2を挟んで反対側に配置される天井吊下棚6に対してFOUP9を移載する場合は、反対側のマグネット駆動ギア37が用いられる。これにより、レール2の両側に天井吊下棚6が配置される状況において、両側の天井吊下棚6の可動棚64にFOUP9を移載できる。
以上に説明したように、本実施形態の搬送システム1は、天井搬送車3と、天井吊下棚6と、を備える。天井搬送車3は、建屋の天井7に設けられるレール2に沿って走行してFOUP9を搬送する。天井吊下棚6は、天井7から吊り下げられた棚であり、目標位置に搬送されるFOUP9が天井搬送車3によって一時的に置かれる。天井吊下棚6は、固定棚63と、可動棚64と、スライド機構66と、を含んでいる。可動棚64は、固定棚63よりも下方に配置されており、横方向にスライド可能である。スライド機構66は、可動棚64を横方向にスライドさせる機構を有する。天井搬送車3は、移載装置32と、ギア駆動モータ38と、を含んでいる。移載装置32は、FOUP9を横移載及び下移載可能である。ギア駆動モータ38は、スライド機構66に伝達する動力を発生させる。天井搬送車3は、移載装置32によりFOUP9を固定棚63に横移載可能である。天井搬送車3は、ギア駆動モータ38の動力をスライド機構66に伝達することで可動棚64を横方向にスライドさせるとともに、移載装置32によりFOUP9を当該可動棚64に下移載可能である。
これにより、可動棚64をスライドさせるためのギア駆動モータ38を天井吊下棚6側に設けることなく、複数段の天井吊下棚6のそれぞれにFOUP9を移載できる。特に、移載装置32ではなく可動棚64が横方向にスライドするため、可動棚64の上方に移載装置32を入れるスペースを確保する必要がないため、可動棚64の上下方向のスペースを抑えることができる。また、天井吊下棚6に固定棚63を設けることで、全ての棚がスライドする構成と比較して、天井吊下棚6の構成を単純にすることができる。
また、本実施形態の搬送システム1において、固定棚63に置かれたFOUP9の高さと、天井搬送車3により搬送中のFOUP9の高さと、が略同じである。
これにより、固定棚63が高い位置に設けられるので、天井近傍のスペースを有効に活用できる。更に、FOUP9を殆ど又は全く上下方向に移動させずにFOUP9を固定棚63に移載できるので、移載に掛かる時間を短くすることができる。
また、本実施形態の搬送システム1において、可動棚64をスライドさせてFOUP9を下移載する場合において、移載装置32による下移載の動作時間と、スライド機構66による可動棚64のスライド時間と、が時間的に重なっている。
これにより、下移載に掛かる時間を短くすることができる。
また、本実施形態の搬送システム1において、目標位置は、FOUP9に対して処理を行う処理装置4に対して当該FOUP9を置くための場所である。平面視において、スライド後の(移載位置の)可動棚64と、目標位置(ロードポート5)と、が重なっている。移載装置32は、可動棚64がスライド前の状態(保管位置にある状態)において、FOUP9を目標位置に移載する。
これにより、可動棚64が目標位置への移載の邪魔になることを防止できる。
また、本実施形態の搬送システム1において、天井搬送車3は、ギア駆動モータ38により回転するマグネット駆動ギア37を備える。スライド機構66は、マグネット駆動ギア37と一体的に回転するマグネット従動ギア71と、当該マグネット従動ギア71の回転により直線運動して可動棚64をスライドさせるラック64aと、を備える。
これにより、天井搬送車3から天井吊下棚6へ回転動力を伝達するだけで、可動棚64をスライドさせることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態では、可動棚64は1段であるが、複数段であってもよい。この場合、それぞれの可動棚64を個別にスライドする必要がある。従って、天井搬送車3は、可動棚64の各段に応じたマグネット駆動ギア37をそれぞれ異なる位置に備える。また、天井搬送車3は、指定したマグネット駆動ギア37のみを回転可能である。一方、天井吊下棚6にも、可動棚64の各段に応じたマグネット従動ギア71が配置される。以上の構成により、可動棚64が複数段であっても、FOUP9を移載できる。なお、天井吊下棚6の段数に関係なく、最も高い棚が固定棚63となり、それ以外の棚が可動棚64となる。
上記実施形態では、半導体製品を製造する工場に設置される搬送システム1について説明したが、この搬送システム1は、他の製品を製造する工場に設置することもできる。また、この搬送システム1は、製造工場以外の建屋(例えば倉庫)に設置することもできる。
1 搬送システム
3 天井搬送車
4 処理装置
5 ロードポート
6 天井吊下棚
9 FOUP(物品)
32 移載装置
33 横移載機構
35 下移載機構
37 マグネット駆動ギア(第1回転体)
38 ギア駆動モータ(駆動部)
63 固定棚
64 可動棚
66 スライド機構
71 マグネット従動ギア(第2回転体)
72 動力伝達シャフト
73 ピニオンギア
64a ラック(スライド部)

Claims (5)

  1. 建屋の天井に設けられるレールに沿って走行して物品を搬送する天井搬送車と、
    天井から吊り下げられた棚であり、目標位置に搬送される前記物品が前記天井搬送車によって一時的に置かれる天井吊下棚と、
    を備え、
    前記天井吊下棚は、
    固定棚と、
    前記固定棚よりも下方に配置されており、横方向にスライド可能な1又は複数の可動棚と、
    前記可動棚を横方向にスライドさせる機構を有するスライド機構と、
    を含んでおり、
    前記天井搬送車は、
    前記物品を横移載及び下移載可能な移載装置と、
    前記スライド機構に伝達する動力を発生させる駆動部と、
    を含んでおり、
    前記天井搬送車は、
    前記移載装置により前記物品を前記固定棚に横移載することが可能であるとともに、
    前記駆動部の動力を前記スライド機構に伝達することで前記可動棚を横方向にスライドさせるとともに、前記移載装置により前記物品を当該可動棚に下移載することが可能であることを特徴とする搬送システム。
  2. 請求項1に記載の搬送システムであって、
    前記固定棚に置かれた前記物品の高さと、前記天井搬送車により搬送中の前記物品の高さと、が略同じであることを特徴とする搬送システム。
  3. 請求項1又は2に記載の搬送システムであって、
    前記可動棚をスライドさせて前記物品を下移載する場合において、
    前記移載装置による下移載の動作時間と、前記スライド機構による前記可動棚のスライド時間と、が時間的に重なっていることを特徴とする搬送システム。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の搬送システムであって、
    前記目標位置は、前記物品に対して処理を行う処理装置に対して当該物品を置くための場所であり、
    平面視において、スライド後の前記可動棚と、前記目標位置と、が重なっており、
    前記移載装置は、前記可動棚がスライド前の状態において、前記物品を前記目標位置に移載することを特徴とする搬送システム。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載の搬送システムであって、
    前記天井搬送車は、前記駆動部により回転する第1回転体を備え、
    前記スライド機構は、前記第1回転体と一体的に回転する第2回転体と、当該第2回転体の回転により直線運動して前記可動棚をスライドさせるスライド部と、を備えることを特徴とする搬送システム。
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