JP2020066473A - 粉粒体材料の貯留装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、下記特許文献1には、計量ホッパの下端に形成された材料排出口に開閉蓋を設けた構成の開示がある。この開閉蓋は、計量ホッパの材料排出口の側方に設けられた軸回りに回転されるアーム状の支持部に支持され、該支持部が軸回りに回転されることで、材料排出口を開放させるように材料排出口に対して斜め下方側に向けて離間するように移動する構成とされている。
なお、以下の実施形態では、本実施形態に係る粉粒体材料の貯留装置を設置した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1〜図4は、本実施形態に係る粉粒体材料の貯留装置の一例を模式的に示す図である。
ここに、上記粉粒体材料は、粉体・粒体状の材料を指すが、微小薄片状や短繊維片状、スライバー状の材料等を含む。
また、上記材料としては、樹脂ペレットや樹脂繊維片等の合成樹脂材料、金属材料、半導体材料、木質材料、薬品材料、食品材料等どのようなものでもよい。
また、粉粒体材料としては、例えば、合成樹脂成形品を成形する場合には、ナチュラル材(バージン材)や粉砕材、マスターバッチ材、各種添加材等が挙げられる。また、ガラス繊維や炭素繊維等の強化繊維を含んだ構成としてもよい。
なお、質量検出器6としては、上記したような片持ち状に貯留容器10を保持するものに限られない。例えば、ケーシング2を横断するように設けられた支持フレームを、貯留容器10を貫通させるように設け、この支持フレームに支持される被支持フレームを貯留容器10に設け、この被支持フレームと支持フレームとの間に質量検出器6を設けたような態様としてもよい。質量検出器6及び貯留容器10を支持する態様としては、上記したような態様とされたものに限られず、その他、種々の態様とされたものでもよい。
また、この貯留容器10は、上端側に上方側に向けて開口する受入口11を設けた構成とされている。図例では、この受入口11を、当該貯留容器10の上端側の全体に亘って開口させた構成としている。つまり、受入口11は、開口方向に見て、略正方形状とされている。下端側の排出口12は、当該貯留容器10の下方側部位を逆錘状としているので、この受入口11よりも開口面積が小とされている。図例では、この排出口12を、開口方向に見て、蓋体20開閉方向に沿う方向が短辺とされた略長方形状とした例を示している。また、本実施形態では、この排出口12の開口周縁部を構成する当該貯留容器10の下端面(開口端面)を、当該貯留装置1が設置された状態で略真下方向に向く略水平面状としている。
本実施形態では、後側壁部13の上方側部位に対する下方側部位の傾斜角度を、先側壁部14の上方側部位に対する下方側部位の傾斜角度よりも大としている。また、両側壁部17,17のそれぞれの上方側部位に対する下方側部位の傾斜角度を、互いに略同角度とし、かつ先側壁部14の上方側部位に対する下方側部位の傾斜角度よりも大としている。
また、この先側壁部14の下端側部位に、覆い壁部15が設けられている。この覆い壁部15は、その上端部が先側壁部14の傾斜状とされた下方側部位の外側面に沿うように固定され、下端側部位が蓋体20の先側開口21を覆う覆い部15aとされている。この覆い部15aは、図1及び図3(a)に示すように、本実施形態では、排出口12の開口縁との間に閉鎖方向に沿う隙間が形成されるように開口縁よりも閉鎖方向先側に位置するように設けられている。つまり、この覆い部15aは、排出口12の閉鎖方向先側の開口縁を構成する先側壁部14の下端部との間に蓋体20開閉方向に沿う隙間を隔てて設けられている。また、覆い部15aは、蓋体20の開閉方向に概ね沿う方向(後側壁部13と先側壁部14との対向方向)でかつ略水平方向に厚さ方向を沿わせて配される板状とされている。この覆い部15aの厚さ方向一方側(蓋体20側(後側壁部13)側)に向く面が、蓋体20の先側端面22が当接される被当接面16を構成する。
なお、この覆い壁部15は、上端部が先側壁部14の外側面に接着や溶接、ねじ等によって固定されたものでもよく、または、先側壁部14に一体的に設けられたものでもよい。
また、本実施形態では、この支軸18を、蓋体20の開閉方向(後側壁部13と先側壁部14との対向方向)で、排出口12の中央部または排出口12の中央部よりも蓋体20の移動方向開放側(後方側)に位置するように設けた構成としている。図例では、支軸18を、蓋体20の開閉方向で、排出口12の中央部に位置するように設けた構成としている。つまり、排出口12の蓋体20開閉方向中央部の直上に位置するように支軸18を設けた構成としている。また、この支軸18を、両側壁部17,17の上方側部位の先側壁部14側に寄った部位に設けた構成としている。つまり、支軸18を、当該貯留容器10の上方側部位の蓋体20開閉方向における中央部よりも先側壁部14側に寄った位置となるように設けた構成としている。
また、両側壁部17,17には、後記する駆動部8によって開放側へ移動される蓋体20の更なる開放側への移動を抑止するストッパー部17c,17cが設けられている。これらストッパー部17c,17cは、両側壁部17,17の上方側部位における後側壁部13側部位に設けられている。図例では、これらストッパー部17c,17cを、支軸18よりも下方側でかつ後側壁部13側に位置するように設けた例を示している。また、図例では、これらストッパー部17c,17cを、保持部17b,17bよりも僅かに下方側に位置するように設けた例を示している。また、これらストッパー部17c,17cを、両側壁部17,17の外側面から支軸18の軸方向に沿って突出する突起状とした例を示している。
この蓋本体23は、閉鎖状態で上方側に向けて開口する当該蓋体20の底面を構成する。また、この蓋本体23の閉鎖方向先側端部は、当該蓋体20の先側開口21の下方側開口縁部を構成する。また、蓋本体23の閉鎖方向先側端面は、当該蓋体20の先側端面22を構成し、閉鎖状態で、上記した覆い壁部15の被当接面16に突当状態で当接する。
この蓋本体23は、閉鎖状態で、上側面の最深部が支軸18の直下に位置するように配される。つまり、蓋本体23は、閉鎖状態で、上側面の最深部が蓋体20の開閉方向で排出口12の中央部に位置するように配される構成とされている。また、蓋本体23は、閉鎖状態で、閉鎖方向先側端部と、この閉鎖方向先側端部とは異なる側となる後側端部と、が略同高さに位置するように配される構成とされている。
また、本実施形態では、蓋体20が開閉方向に移動する際にも立壁部24,25,25及び蓋本体23と貯留容器10の下端部との間に隙間が形成される構成としている。
この後立壁部24は、閉鎖状態で上端部が貯留容器10の下端面よりも上方側に位置するように設けられている。この後立壁部24の蓋本体23からの立上寸法(閉鎖状態における上下方向に沿う寸法)は、粉粒体材料の漏出を抑制する観点等から上記した貯留容器10の下端部との隙間等に応じて適宜の寸法としてもよい。図例では、この後立壁部24の上端部を、閉鎖状態で、上記した覆い部15aの上端部(支軸18方向に延出する部位の上端部)よりも下方側に位置するように設けた例を示しているが、覆い部15aの上端部と略同高さとなる構成等としてもよい。
本実施形態では、閉鎖状態で、この後立壁部24から後側壁部13の下端縁までの後側壁部13と先側壁部14との対向方向に沿う寸法と、覆い部15aから先側壁部14の下端縁までの同方向に沿う寸法と、を略同寸法としている。
また、この後立壁部24は、図2及び図4に示すように、両側立壁部25,25間の全体に亘って設けられている。
また、これら両側立壁部25,25の上方側部位の閉鎖方向先側とは異なる側となる後ろ側に向く面が、上記したストッパー部17c,17cに当接される被当接部を構成する。
また、本実施形態では、この従動部27を、閉鎖状態で後側壁部13と先側壁部14との対向方向に沿う方向に厚さ方向を沿わせて配される板状としている。
また、この駆動部8は、蓋体20を開放位置において維持する構成とされている。
本実施形態では、駆動部8を、シリンダーとしている。このようなシリンダーとしては、例えば、エアーシリンダーでもよく、シリンダー本体に対して伸縮されるロッドを有した構成とされ、その先端部に、従動部27に当接される当接部9を設けた構成とされている。また、この駆動部8を、ロッドが後側壁部13と先側壁部14との対向方向に沿う方向に伸縮するように設けた構成としている。また、この駆動部8のロッドの先端部の当接部9と蓋体20の従動部27とを、蓋体20が閉鎖状態において非接触(非連結)としている。このような構成とすれば、例えば、蓋体20の従動部27と駆動部8とが連結されたものと比べて、メンテナンス性や清掃性を向上させることができる。
また、この駆動部8のシリンダー本体を、ケーシング2の外側面に固定した例を示している。ケーシング2には、ロッドが挿通される挿通孔5が設けられている。
このように蓋体20が開放側に移動する際には、蓋本体23は、下方側へは略移動することなく、支軸18を円心とする円弧上に沿うように斜め上方側に向けて移動する。また、開放位置では、蓋体20の後立壁部24側部位(後端側部位)が貯留容器10の後側壁部13の上方側部位の外側面から後方側(開放方向先側)に大きく突出せず、また、ケーシング2の内周面に干渉しない位置となる。また、図例では、閉鎖位置から開放位置までの蓋体20の支軸18回りの回転角度を35度程度とした例を示しているが、粉粒体材料の排出性の観点や、貯留容器10の下端部の排出口12を含む形状、蓋体20の形状や回転半径等に応じて適宜の角度としてもよい。
この閉鎖位置では、蓋体20の従動部27と駆動部8の当接部9との間に僅かな隙間が形成される。なお、このような態様に代えて、当接部9と従動部27とが閉鎖位置において当接する態様としてもよい。また、蓋体20を閉鎖側に付勢する付勢部材19,19としては、上記のような引張コイルばねに限られず、トーションばねや板ばね等の他のばね材としてもよく、また、ゴム等でもよい。また、このような付勢部材19,19を設けた態様に代えて、蓋体20の自重や蓋体20に固定された錘によって蓋体20が閉鎖側に付勢される態様としてもよい。また、蓋体20を閉鎖側に移動させる適宜の駆動部を設けた構成としてもよい。
つまり、排出口12の上方側に位置するように設けられた略水平方向に沿う支軸18回りに回転されて排出口12を開閉する蓋体20を設けた構成としている。従って、排出口12の上方側に位置する支軸18回りに蓋体20を回転させることで、支軸18下方側の蓋体20が振子状に開放側に向けて移動することとなる。これにより、例えば、貯留容器10の側方に設けられた軸回りに回転されて下方側に向けて移動されて開放される弁体を設けたものと比べて、貯留容器10の下方側に要する蓋体20の開閉スペースを効果的に小さくすることができる。これにより、当該貯留装置1が組み込まれるシステムの高さ寸法のコンパクト化を図ることができる。
また、貯留容器10を略四角筒状とした態様に代えて、略円筒状等としてもよく、この場合は、蓋体20の形状を適宜、変形するようにしてもよい。また、排出口12を区画する下端面を略真下方向に向く略水平面とした態様に代えて、上記した湾曲形状とされた蓋本体23に合わせて下方側に凸となる凸湾曲面形状としたり、傾斜面としたり、一部を屈曲させたような形状としたりしてもよい。本実施形態に係る貯留装置1が備える各部材及び各部の具体的構成は、上記した構成に限られず、その他、種々の変形が可能である。
8 駆動部
10 貯留容器
12 排出口
15 覆い壁部
18 支軸
20 蓋体
21 先側開口(閉鎖方向先側の開口)
22 先側端面(閉鎖方向先側端面)
23 蓋本体
24 後立壁部(立壁部)
25 側立壁部(立壁部)
27 従動部
Claims (6)
- 下端側に下方側に向けて開口する排出口が設けられ、粉粒体材料を貯留する貯留容器と、前記排出口の上方側に位置するように設けられた略水平方向に沿う支軸回りに回転されて前記排出口を開閉する蓋体と、を備えており、
前記蓋体は、前記排出口を覆うように該排出口よりも大径状に形成された蓋本体と、該蓋本体の前記支軸方向両側縁部及び開放状態における上端側縁部から立ち上がるように形成され、閉鎖状態で前記貯留容器の下端部外周を覆うように配される立壁部と、を備え、閉鎖状態で上方側及び閉鎖方向先側に向けて開口する形状とされており、
前記貯留容器には、閉鎖状態の前記蓋体の閉鎖方向先側端面が当接されて該蓋体の閉鎖方向先側の開口を覆う覆い壁部が設けられていることを特徴とする粉粒体材料の貯留装置。 - 請求項1において、
前記蓋体の蓋本体及び立壁部は、閉鎖状態で前記貯留容器の下端部との間に隙間を設けて配される構成とされていることを特徴とする粉粒体材料の貯留装置。 - 請求項1または2において、
前記貯留容器の覆い壁部は、前記排出口の開口縁との間に閉鎖方向に沿う隙間が形成されるように該開口縁よりも閉鎖方向先側に位置するように設けられていることを特徴とする粉粒体材料の貯留装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記蓋体の蓋本体は、当該蓋体の支軸と略同心円弧状の湾曲形状とされていることを特徴とする粉粒体材料の貯留装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項において、
前記蓋体の支軸は、当該蓋体の開閉方向で、前記排出口の中央部または該排出口の中央部よりも該蓋体の移動方向開放側に位置するように設けられていることを特徴とする粉粒体材料の貯留装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項において、
前記蓋体には、当該蓋体が開放される際に駆動部によって移動される従動部が設けられており、該従動部は、前記蓋本体の前記支軸方向両側縁部から立ち上がるように設けられた両側の立壁部のうちの一方における前記支軸よりも下方側部位に設けられていることを特徴とする粉粒体材料の貯留装置。
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