JP2020065763A - 回胴式遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】第2操作部よりも先に第1操作部が操作されたにも拘わらず、第1回胴が停止されず、第2回胴のみが停止されてしまうことを抑制できる遊技機を提供する。【解決手段】本発明の回胴式遊技機では、従来の回胴式遊技機のように第1操作部および第2操作部の有効期間を同時に開始するのではなく、第1操作部の有効期間(第1有効期間)と第2操作部の有効期間(第2有効期間)とを区別して、先ず第1有効期間を開始し、その後に遅延時間が経過したら第2有効期間を開始することとした。【選択図】図16
Description
本発明は、遊技球や遊技メダル等を用いて遊技が行われる遊技機に関し、特に、外周面に複数種類の図柄が描かれた回胴を回転および停止させる回胴式遊技機(スロットマシン)に関する。
従来、遊技メダルや遊技球等の遊技媒体の投入(ベット)後に、開始操作(スタートレバーに対する操作等)に基づいて複数の回胴を回転させた後、停止操作に基づいて該複数の回胴の回転を停止させる回胴式遊技機が知られている。
このような回胴式遊技機では、一般的に、複数回胴それぞれに対応させて操作部(いわゆる回胴停止ボタンなど)が設けられており、所定の回胴に対応する操作部が操作されると、該所定の回胴が停止される(特許文献1)。従って、遊技者は、複数の回胴を所定の順序で停止させようとする場合は、該所定の順序で操作部を操作する。例えば、複数の回胴のうち第1回胴を先に停止させ、その後に第2回胴を停止させようとする場合は、第1回胴に対応する第1操作部を先に操作し、その後に第2回胴に対応する第2操作部を操作する。
しかしながら、従来の回胴式遊技機では、第2操作部よりも先に第1操作部が操作されたにも拘わらず、第1回胴が停止されず、第2回胴のみが停止されてしまう(結果的に第2回胴が先に停止されてしまう)ことがあるという問題があった。すなわち、従来の回胴式遊技機では、開始操作が行われた後に第1操作部および第2操作部の有効期間が同時に開始されるが、遊技者が第1操作部の後に第2操作部を操作した場合、第1操作部は有効期間が開始される前に操作され、第2操作部は有効期間中に操作されることがある(第2操作部への操作のみが有効になることがある)。この結果、第2回胴のみが停止されてしまう(結果的に第2回胴が先に停止されてしまう)ことがあった。
本発明は、従来の回胴式遊技機における上述した課題を解決するためになされたものであり、第2操作部よりも先に第1操作部が操作されたにも拘わらず、第1回胴が停止されず、第2回胴のみが停止されてしまう(結果的に第2回胴が先に停止されてしまう)ことを抑制できる回胴式遊技機を提供することを目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の回胴式遊技機は次の構成を採用した。すなわち、
開始操作が行われことに基づいて、複数の回胴の回転を開始させる回胴式遊技機であって、
前記複数の回胴のうち第1回胴の回転を停止させるための第1操作部と、
前記複数の回胴のうち第2回胴の回転を停止させるための第2操作部と、
を備え、
前記第1操作部の有効期間である第1有効期間中に、前記第1操作部が操作されると前記第1回胴を停止させ、前記第2操作部の有効期間である第2有効期間中に、前記第2操作部が操作されると前記第2回胴を停止させるものであり、
前記開始操作が行われた後に前記第1有効期間を開始し、前記第1有効期間が開始された後に遅延時間が経過したら前記第2有効期間を開始する
ことを特徴とする。
開始操作が行われことに基づいて、複数の回胴の回転を開始させる回胴式遊技機であって、
前記複数の回胴のうち第1回胴の回転を停止させるための第1操作部と、
前記複数の回胴のうち第2回胴の回転を停止させるための第2操作部と、
を備え、
前記第1操作部の有効期間である第1有効期間中に、前記第1操作部が操作されると前記第1回胴を停止させ、前記第2操作部の有効期間である第2有効期間中に、前記第2操作部が操作されると前記第2回胴を停止させるものであり、
前記開始操作が行われた後に前記第1有効期間を開始し、前記第1有効期間が開始された後に遅延時間が経過したら前記第2有効期間を開始する
ことを特徴とする。
また、本発明の回胴式遊技機は、
前記第2回胴が停止される前に前記第1回胴が停止される場合は、前記遅延時間が経過する前であっても前記第2有効期間を開始する
こととしてもよい。
前記第2回胴が停止される前に前記第1回胴が停止される場合は、前記遅延時間が経過する前であっても前記第2有効期間を開始する
こととしてもよい。
また、本発明の回胴式遊技機は、
少なくとも所定の期間中に、前記第1回胴が停止される前に前記第2回胴が停止された場合は、遊技者に不利益が付与される
こととしてもよい。
少なくとも所定の期間中に、前記第1回胴が停止される前に前記第2回胴が停止された場合は、遊技者に不利益が付与される
こととしてもよい。
また、本発明の回胴式遊技機は、
少なくとも所定の期間中に、前記第1回胴が停止される前に前記第2回胴が停止された場合は、次の前記開始操作の後の前記遅延時間を長くする
こととしてもよい。
少なくとも所定の期間中に、前記第1回胴が停止される前に前記第2回胴が停止された場合は、次の前記開始操作の後の前記遅延時間を長くする
こととしてもよい。
また、本発明の回胴式遊技機は、
前記第2回胴の後に前記第1回胴を停止させることを遊技者に促すナビ演出を実行可能であり、
前記ナビ演出が行われる場合は、前記第1有効期間および前記第2有効期間を同時に開始する
こととしてもよい。
前記第2回胴の後に前記第1回胴を停止させることを遊技者に促すナビ演出を実行可能であり、
前記ナビ演出が行われる場合は、前記第1有効期間および前記第2有効期間を同時に開始する
こととしてもよい。
また、本発明の回胴式遊技機は、
前記第2回胴の後に前記第1回胴を停止させることを遊技者に促すナビ演出を実行可能であり、
前記ナビ演出が行われる場合は、前記開始操作が行われた後に前記第2有効期間を開始し、前記第2有効期間が開始された後に前記第1有効期間を開始する
こととしてもよい。
前記第2回胴の後に前記第1回胴を停止させることを遊技者に促すナビ演出を実行可能であり、
前記ナビ演出が行われる場合は、前記開始操作が行われた後に前記第2有効期間を開始し、前記第2有効期間が開始された後に前記第1有効期間を開始する
こととしてもよい。
本発明によれば、第2操作部よりも先に第1操作部が操作されたにも拘わらず、第1回胴が停止されず、第2回胴のみが停止されてしまう(第2回胴が先に停止されてしまう)ことを抑制できる。
上述した本発明の内容を明確にするために、本発明の構成を以下のような回胴式遊技機に適用した実施例について説明する。また、以下の実施例は次のような順序に従って説明する。
A.回胴式遊技機の装置構成:
B.遊技の概要:
C.遊技制御処理:
C−1.回転停止処理:
C−2.ボタン操作検出処理:
C−3.停止処理:
D.演出制御処理:
E.本実施例の主な特徴:
E−1.従来の「有効期間」:
E−2.本実施例の「有効期間」:
F.変形例:
F−1.変形例1:
F−2.変形例2:
F−3.変形例3:
F−4.変形例4:
A.回胴式遊技機の装置構成:
B.遊技の概要:
C.遊技制御処理:
C−1.回転停止処理:
C−2.ボタン操作検出処理:
C−3.停止処理:
D.演出制御処理:
E.本実施例の主な特徴:
E−1.従来の「有効期間」:
E−2.本実施例の「有効期間」:
F.変形例:
F−1.変形例1:
F−2.変形例2:
F−3.変形例3:
F−4.変形例4:
A.回胴式遊技機の装置構成 :
図1は、本実施例の回胴式遊技機1(以下「スロットマシン1」ともいう)の外観を示す正面図である。図1に示すように、スロットマシン1には、箱状に形成された筐体3と、筐体3の前面側を覆うようにして設けられた前面扉2などが設けられている。前面扉2は、実際に遊技が行われる中段の領域2ma,2mbと、遊技の進行に応じて種々の演出が行われる上段の領域2uと、遊技メダルが払い出される下段の領域2dとの大きく3つの領域から構成され、更に中段の領域は、遊技の状況を表示するための遊技状況表示部2maと、遊技を行うための操作部2mbとから構成されている。
図1は、本実施例の回胴式遊技機1(以下「スロットマシン1」ともいう)の外観を示す正面図である。図1に示すように、スロットマシン1には、箱状に形成された筐体3と、筐体3の前面側を覆うようにして設けられた前面扉2などが設けられている。前面扉2は、実際に遊技が行われる中段の領域2ma,2mbと、遊技の進行に応じて種々の演出が行われる上段の領域2uと、遊技メダルが払い出される下段の領域2dとの大きく3つの領域から構成され、更に中段の領域は、遊技の状況を表示するための遊技状況表示部2maと、遊技を行うための操作部2mbとから構成されている。
上段の領域2uには、中央に演出表示装置10が設けられ、演出表示装置10の左右にはスピーカー14が設けられている。また、演出表示装置10およびスピーカー14の上方には、各種のランプ類12が設けられている。演出表示装置10は、いわゆる液晶表示装置によって構成されており、遊技の進行状況に合わせて種々の図柄(画像)を表示して演出を行うことが可能となっている。
前面扉2の中段に設けられた遊技状況表示部2maの中央には、大きな表示窓20が設けられており、内部に設けられた3つの回胴20a,20b,20c(左回胴20a,中回胴20b,右回胴20c)が回転する様子を視認可能となっている。
前面扉2の中段下方に設けられた操作部2mbは、手前(遊技者側)に向かって突出した形状に形成されており、上面には、遊技メダルを投入するための遊技メダル投入口30と、クレジットとして貯留されている遊技メダルを遊技に要する枚数だけ投入するための投入ボタン34などが設けられている。また、操作部2mbの前面には、遊技メダルの投入後に回胴20a,20b,20cの回転を開始させるためのスタートレバー36と、3つの回胴20a,20b,20c(左回胴20a,中回胴20b,右回胴20c)の回転をそれぞれ停止させるための回胴停止ボタン38a,38b,38c(左回胴停止ボタン38a,中回胴停止ボタン38b,右回胴停止ボタン38c)などが設けられている。また、操作部2mbには、上面に精算ボタン40が設けられている。精算ボタン40は、スロットマシン1の内部に貯留されている遊技メダルを外部に払い出す際に操作するボタンである。
また、前面扉2の下段の領域2dには、遊技メダルが払い出される遊技メダル払出口50と、払い出された遊技メダルを受け止める受け皿52などが設けられている。
図2は、前面扉2を開いてスロットマシン1の内部の構成を示した斜視図である。前面扉2の裏面側において、表示窓20の下方には、後述する扉基板240が設けられている。また、扉基板240の下方には、遊技メダル投入口30から投入された遊技メダルの通路となるメダルセレクタ106が設けられており、その下方には、遊技メダルを遊技メダル払出口50に導くためのコインシュータ108などが設けられている。
このような前面扉2が取り付けられる筐体3のほぼ中央には、3つの回胴20a,20b,20cが設けられており、各回胴の外周面には、後述するように複数種類の図柄が描かれている。これら回胴の上方には、遊技全体の制御を司る主制御基板200が格納された主制御基板ユニット110が設けられており、回胴の背後には、各回胴を駆動するための回胴基板260が格納された回胴基板ユニット112が設けられている。また、回胴の左方には、図1に示した演出表示装置10や、各種ランプ類12、スピーカー14などを用いて行われる各種演出の制御を司るサブ制御基板220が格納されたサブ制御基板ユニット111が設けられている。
3つの回胴20a,20b,20cの下方には、リアスピーカー114が設けられ、更にその下方には、遊技メダル投入口30から投入された遊技メダルが集められるホッパー116や、遊技メダルを払い出すメダル払出装置118、スロットマシン1全体に電源を供給するための電源基板280が格納された電源ユニット120などが搭載されている。
図3は、3つの回胴20a,20b,20cの外周面に描かれた図柄の配列を示す説明図である。各回胴の外周面は21コマの領域に区画されており、各コマに図柄が描かれている。そして、各回胴の図柄には、描かれた領域(コマ)に応じて1〜21の図柄番号が付されている。
図4は、本実施例のスロットマシン1の電気的構成を示す説明図である。図4に示すように、スロットマシン1には、主制御基板200を中心として、サブ制御基板220、扉基板240、回胴基板260、電源基板280、中継基板300等がデータを通信可能に接続されて構成されている。
主制御基板200は、スロットマシン1で行われる遊技全体の進行制御を司る基板である。この主制御基板200には、CPU201、ROM202、RAM203などがバスによって互いにデータを通信可能に接続されて搭載されており、前面扉2に搭載された扉基板240から、スタートレバー36や回胴停止ボタン38a,38b,38cが操作されたことを示す信号などを受け取って、後述する遊技制御処理を実行する。また、その際、サブ制御基板220や、扉基板240、回胴基板260などに向かって制御コマンド(あるいは制御信号)を送信することにより、これら各種基板の動作を制御している。
サブ制御基板220は、上述した主制御基板200と同様に、CPU221や、ROM222、RAM223、演出用のデータを記憶する演出データROM224などがバスによって互いにデータを通信可能に接続されて構成されている。また、サブ制御基板220には、各種のランプ類12、各種のスピーカー14,114、演出表示装置10、回胴バックライト20Lなどが接続されている。サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200から受け取った制御コマンドに基づき、各種ランプ類12、各種スピーカー14,114、演出表示装置10、回胴バックライト20Lにそれぞれ駆動信号を出力することにより、各種の演出を行っている。
扉基板240には、メダルセレクタ106や、投入ボタン34、スタートレバー36、回胴停止ボタン38a,38b,38c、精算ボタン40などが接続されている。また、この扉基板240は、前述した主制御基板200とデータを通信可能に接続されている。このため、前面扉2に設けられたスタートレバー36や、回胴停止ボタン38a,38b,38c、投入ボタン34、精算ボタン40などが操作されると、扉基板240を介して、その信号が主制御基板200に供給されるようになっている。また、メダルセレクタ106が、内蔵するメダルセンサによって遊技メダルの通過を検出した信号も、扉基板240を介して主制御基板200に供給される。
回胴基板260には、3つの回胴20a,20b,20cをそれぞれ回転させるための回胴モータ24a,24b,24cと、それぞれの回胴の回転位置を検出するための回胴センサ26a,26b,26cなどが接続されている。回胴基板260は、回胴センサ26a,26b,26cによって、各回胴20a,20b,20cの回転位置を検出しながら、回胴モータ24a,24b,24cを駆動することにより、それぞれの回胴20a,20b,20cを、所定の位置で停止させることが可能となっている。
また、メダル払出装置118は、中継基板300を介して、主制御基板200に接続されており、主制御基板200からの制御信号に基づいて、所定枚数の遊技メダルを払い出す動作を行う。
これら各種制御基板、および基板で消費される電力は、電源基板280から供給されている。図4では、電源基板280から電力が供給される様子を破線の矢印で表している。図示されているように、主制御基板200およびサブ制御基板220には、電源基板280から直接電力が供給されており、各種基板(扉基板240、回胴基板260、中継基板300)には、主制御基板200を介して電力が供給されている。
B.遊技の概要 :
以下では、上記の構成を有するスロットマシン1において、遊技を進行するために行われる制御の内容について説明するが、その準備として、スロットマシン1で行われる遊技の概要を説明しておく。
以下では、上記の構成を有するスロットマシン1において、遊技を進行するために行われる制御の内容について説明するが、その準備として、スロットマシン1で行われる遊技の概要を説明しておく。
遊技を開始するにあたっては、遊技メダル投入口30から遊技メダルを入れて、遊技を開始するのに必要な枚数(規定数)の遊技メダルの投入を行う。本実施例のスロットマシン1では、規定数は「3枚」に固定されており、3枚の遊技メダルを投入すると、スタートレバー36の操作が有効化される。また、遊技メダルがクレジット(貯留データ)として予め内部に貯留されている場合は、投入ボタン34を押すことによって規定数の遊技メダルを投入することも可能である。
規定数の遊技メダルを投入して、スタートレバー36を操作すると(開始操作に基づいて)、3つの回胴20a,20b,20cが回転を開始する。図3を用いて前述したように、各回胴には複数の図柄が描かれているため、回胴が回転すると、表示窓20では、これら図柄が変動表示されることになる。また、図1を用いて前述したように、前面扉2の前面側には、各回胴に対応して3つの回胴停止ボタン38a,38b,38cが設けられている。回胴20a,20b,20cの回転中に回胴停止ボタン38a,38b,38cが操作されると(停止操作に基づいて)、操作された回胴停止ボタンに対応する回胴が回転を停止し、これに伴って、表示窓20では、変動表示されていた図柄が何れかの図柄で停止表示される。このようにして、3つの回胴20a,20b,20cの回転を停止させると、それぞれの回胴で何れかの図柄が停止表示される。本実施例のスロットマシン1では、表示窓20の大きさは、各回胴あたり3つずつの図柄が表示されるような大きさに設定されている。従って、3つの回胴20a,20b,20cが停止表示されると、表示窓20には、3行3列の合計9つの図柄が表示されるようになる。また、これら9つの図柄が表示される位置には、複数本の入賞ラインが予め設定されている。
図1には、本実施例のスロットマシン1に設定されている入賞ラインL1〜L5が示されている。図示されているように、本実施例のスロットマシン1では、上段のラインL1と、中段のラインL2と、下段のラインL3と、右斜め上方向きのラインL4と、右斜め下方向きのラインL5との合計5本のラインが、入賞ラインとして(入賞ラインL1〜L5として)設定されている。そして、3つの回胴20a,20b,20cが停止すると、これらの入賞ライン上には、何らかの図柄組合せが得られることになる。そして、入賞ライン上に揃った図柄組合せが、何れかの遊技役に対応する図柄組合せであった場合には、その遊技役の入賞が成立し、遊技役に応じた特典が遊技者に付与される。
図5は、本実施例のスロットマシン1に設定されている遊技役の種類を示す説明図である。図5では、左端の欄に遊技役の名称が表示され、中央の欄には遊技役の入賞を成立させる図柄組合せが表示され、右端の欄には遊技役の入賞が成立したときに遊技者に付与される特典が表示されている。例えば、最上段に示したスイカ役という遊技役には、3つの回胴20a,20b,20cが何れも「スイカ」の図柄で揃った図柄組合せが対応付けられており、このスイカ役の入賞成立に対する特典としては、10枚の遊技メダルが遊技者に払い出されるように設定されている。また、チェリー役という遊技役には、左回胴20aの図柄が「チェリー」の図柄であれば、中回胴20bおよび右回胴20cの図柄は何れの図柄であっても構わない図柄組合せが設定されており、チェリー役の入賞成立に対する特典としては、2枚の遊技メダルが払い出されるように設定されている。また、再遊技役という遊技役には、3つの回胴20a,20b,20cが何れも「リプレイ」の図柄で揃った図柄組合せが設定されており、再遊技役の入賞成立に対する特典としては、新たな遊技メダルを投入することなく、もう一度、遊技を行う権利が付与される。すなわち、再遊技役の入賞成立時に投入していた遊技メダルと同じ枚数だけ、遊技メダルが投入されたものとして、もう一度遊技を行うことが可能となる。
また、本実施例のスロットマシン1には、ベル役A,ベル役B,ベル役C,ベル役Dが遊技役として設定されている。ベル役A〜Dには、3つの回胴20a,20b,20cが「ベル」の図柄で揃った図柄組合せが対応付けられており、ベル役A〜Dの入賞成立に対する特典としては、15枚の遊技メダルが遊技者に払い出されるように設定されている。また、ベル役A〜Dには、「入賞成立させることが可能となる回胴停止ボタン38a,38b,38cの操作順序」(以下「入賞可能押順」ともいう)が互いに異ならせて設定されている。すなわち、このことを換言すると、ベル役A〜Dには、「入賞成立させることが可能となる回胴20a,20b,20cの停止順序」(以下「入賞可能停止順」ともいう)が互いに異ならせて設定されている。
具体的には、ベル役Aには左→中→右の順序で回胴停止ボタン38a,38b,38cを操作する入賞可能押順(回胴20a,20b,20cの停止順序)が設定されており、ベル役Bには中→左→右、ベル役Cには右→左→中、ベル役Dには右→中→左の順序で回胴停止ボタン38a,38b,38cを操作する入賞可能押順(回胴20a,20b,20cの停止順序)が設定されている。従って、ベル役A〜Dは、それぞれに対応する入賞可能押順で回胴停止ボタン38a,38b,38cが操作されると、入賞が成立し得る。
もちろん、回胴20a,20b,20cが停止されたときに、何れかの遊技役の入賞が成立するとは限らない。この場合は、再び規定数の遊技メダルを投入した後、スタートレバー36を操作して回胴を回転させることによって、次回の遊技を行う。本実施例のスロットマシン1では、こうした操作を繰り返し行うことによって遊技が進行する。こうした遊技の進行は、主制御基板200に搭載されたCPU201によって制御されている。以下では、主制御基板200のCPU201が遊技の進行を制御するために行っている遊技制御処理について説明する。尚、スタートレバー36の操作を受けて回胴20a,20b,20cを回転させた後、回胴停止ボタン38a,38b,38cの操作を受けて回胴20a,20b,20cの回転を停止させる遊技を「図柄変動遊技」とも称する。
C.遊技制御処理 :
図6および図7は、本実施例のスロットマシン1において、主制御基板200のCPU201が遊技の進行を制御するために行う遊技制御処理を示すフローチャートである。この遊技制御処理は、スロットマシン1に電源が入れられて、更に主制御基板200や、サブ制御基板220に搭載されたROMのチェックサムなどの初期化処理が行われた後に実行される処理である。
図6および図7は、本実施例のスロットマシン1において、主制御基板200のCPU201が遊技の進行を制御するために行う遊技制御処理を示すフローチャートである。この遊技制御処理は、スロットマシン1に電源が入れられて、更に主制御基板200や、サブ制御基板220に搭載されたROMのチェックサムなどの初期化処理が行われた後に実行される処理である。
図6に示すように、遊技制御処理を開始すると、主制御基板200のCPU201は先ず、投入操作有効化処理を行う(S102)。前述したように、本実施例のスロットマシン1では、回胴20a,20b,20cの回転を開始させるためには規定数の遊技メダルの投入を要するが、投入操作有効化処理(S102)では、その遊技メダルを投入する操作(投入操作)を有効にする(遊技メダルの投入操作を受けて後述の投入完了フラグをONに設定することを可能にする)。
こうして投入操作有効化処理を行ったら(S102)、精算ボタン40が操作されたか否かの確認を行う(S104)。すなわち、後述のスタートレバー36の操作が検出される前であれば、投入した遊技メダルも含めて遊技メダルを精算することが可能となっている。そして、精算ボタン40が操作されていた場合には(S104:yes)、精算処理を行うことにより、貯留データとして貯留されている遊技メダルおよび投入した遊技メダルを払い出す処理を行う(S106)。遊技メダルの払い出しは、主制御基板200からメダル払出装置118に向けて、払い出すべき遊技メダルの枚数を指示する制御信号を出力することによって行われる。こうして遊技メダルを払い出したら、遊技の開始前の状態に戻って、投入操作有効化処理(S102)以降の処理を行う。
投入操作有効化処理を行った後(S102)、精算ボタン40が操作されていないと判断した場合は(S104:no)、続いて、投入操作受付処理を行う(S108)。投入操作受付処理では、規定数の遊技メダルが投入されたか否かを判断して、規定数の遊技メダルが投入された場合には「投入完了フラグ」をONに設定する処理を行う。投入完了フラグは、規定数の遊技メダルが投入されたか否かを示すフラグである。
投入操作受付処理を行ったら(S108)、投入完了フラグがONに設定されているか否か、すなわち、規定数の遊技メダルが投入されたか否かを判断する(S110)。その結果、規定数の遊技メダルが投入されていない場合は(S110:no)、精算ボタン40の操作の有無を確認しながら(S104)、規定数の遊技メダルが投入されるまで待機する。これに対して、規定数の遊技メダルが投入されている場合は(S110:yes)、今度は、スタートレバー36が操作されたか否かを判断する(S112)。その結果、スタートレバー36が操作されていない場合は(S112:no)、精算ボタン40の操作の有無を確認しながら(S104)、スタートレバー36が操作されるまで待機する。
一方、スタートレバー36が操作されたら(S112:yes)、投入操作無効化処理を行う(S114)。投入操作無効化処理では、遊技メダルの投入操作を無効にする処理を行う。すなわち、スタートレバー36が操作された後は、何れの操作を行っても遊技メダルを投入することはできないように構成されている。こうして、遊技メダルの投入操作を無効にする処理が終了したら(S114)、内部抽選処理を開始する(S116)。
内部抽選処理では、図5を用いて前述した遊技役の何れかの入賞成立を許容するか否かを、抽選によって決定する処理を行う。尚、この抽選で何れかの遊技役に当選した(入賞成立が許容された)としても、直ちに遊技役の入賞が成立するわけではなく、所定のタイミングで(ベル役A〜Dはそれぞれに対応する入賞可能押順で)回胴停止ボタン38a,38b,38cを操作することにより、当選した遊技役に対応する図柄組合せを入賞ライン上に揃えなければ遊技役の入賞を成立させることはできない。また逆に、抽選で当選した遊技役でなければ、どのようなタイミングや操作順序(以下、遊技者による回胴停止ボタン38a,38b,38cの操作順序を「遊技者押順」ともいう)で回胴停止ボタン38a,38b,38cを操作したとしても、入賞ライン上に対応する図柄組合せを揃えることはできないようになっている。その意味で、この抽選は、図柄組合せを揃えて遊技役の入賞を成立させるための前提条件として、内部的に行われる抽選であることから「内部抽選」とも表記する。また、内部抽選において所定の遊技役に当選することを該遊技役に「内部当選する」とも表現する。また、内部抽選に当選した状態を「内部当選状態」とも表現する。
この内部抽選は、役抽選テーブルと呼ばれる専用のテーブルを用いて行われている。この役抽選テーブルには、遊技役と内部抽選用乱数との対応関係が設定されている。ここで内部抽選用乱数とは、主制御基板200のCPU201がスタートレバー36の操作信号を受け取ったときに取得する乱数である。本実施例のスロットマシン1では、内部抽選用乱数は2バイトデータとなっており、0〜65535の範囲の乱数値を取ることが可能である。
図8は、本実施例の役抽選テーブルを概念的に示した説明図である。図8(a)には、各遊技役に対して割り当てられた乱数の範囲がまとめて示されている。また、図8(b)には、各遊技役に割り当てられた乱数範囲の大まかな比率が示されている。図示されているように、役抽選テーブルでは、「ベル役A」に対しては0〜4999の乱数値が設定されている。これは、取得した乱数値がこの範囲にあった場合には、ベル役Aに内部当選することを表している。同様に、「ベル役B」に対しては5000〜9999の乱数値が設定され、「ベル役C」に対しては10000〜14999の乱数値が設定され、「ベル役D」に対しては15000〜19999の乱数値が設定されている。
また、「スイカ役」に対しては20000〜21999の乱数値が設定され、「チェリー役」には22000〜23999の乱数値が設定され、「再遊技役」には24000〜43999の乱数値が設定されている。尚、44000〜65535の乱数値には、何れの遊技役も設定されておらず、従って、取得した乱数値がこの範囲にあった場合は「ハズレ」となる。
内部抽選処理(S116)では、以上のようにして、スタートレバー36が操作されたことを検出して内部抽選用乱数を取得するとともに、役抽選テーブルを参照することにより、何れの遊技役に内部当選したか、若しくは何れの遊技役にも内部当選しなかったかを判断する。そして、何れかの遊技役に内部当選したら、遊技役毎に設けられた「内部当選フラグ」のうち、当選した遊技役に対応する「内部当選フラグ」をONに設定する。「内部当選フラグ」は、内部抽選の結果を記憶しておくために用いられるフラグである。
こうして、内部抽選処理を行ったら(S116)、主制御基板200のCPU201は、サブ制御基板220に対して内部抽選結果伝達コマンドを送信する(S118)。内部抽選結果伝達コマンドには、内部抽選処理(S116)で行われた内部抽選において遊技役に当選したか否かを示す情報や、当選している場合にはその遊技役の種類(内部抽選結果)を示す情報が含まれており、これら情報に基づき、サブ制御基板220のCPU221の制御下で各種の演出が行われる。
内部抽選結果伝達コマンドをサブ制御基板220に向けて送信したら(S118)、回転開始処理を行う(図7のS120)。回転開始処理では、所定の条件が満足されているか否かを判断して、条件が満たされている場合は、3つの回胴20a,20b,20cの回転を開始させる。本実施例の回転開始処理では、スタートレバー36が操作され、且つ、前回に回胴20a,20b,20cの回転が開始されてから「ウェイト時間(本実施例では4.1秒)」が経過した場合に、回胴20a,20b,20cの回転を開始させる。回胴20a,20b,20cの回転は、各回胴20a,20b,20cの各々に設けられた回胴モータ24a,24b,24cに対して駆動信号を出力することによって行われる。
こうして3つの回胴20a,20b,20cを回転させたら、回胴の回転を停止させるための処理(回転停止処理)を行う(S122)。詳しくは後述するが、回転停止処理では、先に行われた内部抽選の結果(S116)や、遊技者によって回胴停止ボタン38a,38b,38cが操作されたタイミング、遊技者による回胴停止ボタン38a,38b,38cの操作順序(遊技者押順)に基づいて、3つの回胴20a,20b,20cのそれぞれの停止位置を決定し、決定した位置で停止させる処理を行う。
主制御基板200のCPU201は、3つの回胴20a,20b,20cを停止させると、その停止位置に基づいて何れかの遊技役の入賞が成立したか否かを判断する(S124)。上述したように、内部抽選処理(S116)で何れかの遊技役に内部当選していても、回胴停止ボタン38a,38b,38cを押すタイミングや遊技者押順によっては、その遊技役に対応する図柄組合せが入賞ライン上に揃うとは限らない。そこで、主制御基板200は、回胴の回転を停止させた後、内部抽選で当選した遊技役の入賞が成立しているか否かを判断する。
尚、図柄変動遊技において何れかの遊技役に内部当選した場合は、その図柄変動遊技で当選した遊技役に対応する図柄組合せを入賞ライン上に停止表示させることができなければ、その内部当選は次回の図柄変動遊技以降に持ち越されることなくリセットされてしまう。
S124の判断処理の結果、何れかの遊技役の入賞が成立したと判断された場合は(S124:yes)、入賞の成立した遊技役が再遊技役であるか否かを判断する(S126)。そして、再遊技役の入賞が成立している場合は(S126:yes)、「再遊技フラグ」をONに設定する(S128)。ここで、「再遊技フラグ」とは、再遊技役の入賞が成立したことを記憶しておくためのフラグである。この「再遊技フラグ」がONに設定されていると、次回の投入操作受付処理(図6のS108)において、遊技者によって遊技メダルが投入されなくても、自動的に遊技メダルが再投入される(投入完了フラグがONに設定される)。すなわち、次回の図柄変動遊技では、遊技者による遊技メダルの投入が不要である図柄変動遊技(再遊技)を行うことが可能である。再遊技が終了した後は、「再遊技フラグ」はOFFに戻される。
再遊技フラグをONに設定したら(S128)、サブ制御基板220に向けて遊技終了コマンドを送信する(S132)。遊技終了コマンドは、1回の図柄変動遊技が終了するたびに送信されるコマンドである。サブ制御基板220のCPU221は、遊技終了コマンドを受信することによって、1回の図柄変動遊技が終了したことを検出する。また、遊技終了コマンドには、今回の遊技で何れかの遊技役が入賞成立したか否かを示す情報や、入賞成立した遊技役の種類(入賞結果)を示す情報、所定のラインに停止表示された図柄組合せ(停止表示結果)を示す情報、今回の図柄変動遊技における遊技者押順を示す情報などが含まれている。従って、サブ制御基板220のCPU221は、遊技終了コマンドを受信することによって、1回の図柄変動遊技が終了したことだけでなく、該図柄変動遊技における「入賞結果」「停止表示結果」「遊技者押順」も把握する。こうして遊技終了コマンドを送信したら(S132)、遊技制御処理の先頭に戻って、図6に示した投入操作有効化処理(図6のS102)以降の上述の処理を行う。
一方、入賞の成立した遊技役が再遊技役でない場合は(S126:no)、何れかの遊技役の入賞が成立していることから(図6のS124:yes)、再遊技役とは異なる遊技役が入賞成立したと判断される。そこで、入賞の成立した遊技役に応じた枚数の遊技メダルを払い出す処理(メダル払出処理)を行う(S130)。具体的には、入賞の成立した遊技役がベル役A〜Dの何れかであれば15枚の遊技メダルを払い出し、スイカ役であれば10枚の遊技メダルを払い出し、チェリー役であれば2枚の遊技メダルを払い出す処理を行う。この処理は、主制御基板200のCPU201が払い出すべき遊技メダルの枚数を決定した後、その遊技メダルの払い出しを行うための制御信号をメダル払出装置118に対して出力することによって行われる。
こうしてメダル払出処理を行ったら(S130)、サブ制御基板220に向けて遊技終了コマンドを送信した後(S132)、図6に示した遊技制御処理の先頭に戻って、投入操作有効化処理(図6のS102)以降の上述の処理を行う。尚、S124の判断処理で、何れの遊技役の入賞も成立していないと判断された場合は(S124:no)、S126〜S130の処理を省略して、サブ制御基板220に向けて遊技終了コマンドを送信した後(S132)、図6に示した遊技制御処理の先頭に戻って、投入操作有効化処理(図6のS102)以降の上述の処理を行う。
C−1.回転停止処理 :
図9は、本実施例のスロットマシン1で行われる回転停止処理を示すフローチャートである。前述したように、回転停止処理は、主制御基板200のCPU201によって、図7に示した遊技制御処理の中で実行される(図7のS122)。
図9は、本実施例のスロットマシン1で行われる回転停止処理を示すフローチャートである。前述したように、回転停止処理は、主制御基板200のCPU201によって、図7に示した遊技制御処理の中で実行される(図7のS122)。
回転停止処理を開始すると、先ず初めに、この処理に先立って行われた内部抽選(図6のS116)の結果に応じて停止テーブルを選択する処理を行う(S200)。ここで、停止テーブルとは、回胴20a,20b,20cを停止する際に参照する専用のテーブルである。詳しくは後述するが、遊技者が回胴停止ボタン38a,38b,38cを操作したときに、回胴の外周面に描かれた図柄のうち(図3参照)、何れの図柄を表示窓20に表示して回胴20a,20b,20cを停止するか(何れの図柄を何れの入賞ライン上に停止するか)は、停止テーブルに予め設定されている。前述したように、内部抽選によって何れかの遊技役に当選している(内部当選フラグがONに設定されている)場合は、適切なタイミングで回胴停止ボタン38a,38b,38cを操作すると(ベル役A〜Dの何れかに内部当選している場合は、遊技者押順がそれぞれに対応する入賞可能押順に一致すると)、その遊技役に対応する図柄組合せが入賞ライン上に揃うように、各回胴20a,20b,20cを停止する必要がある。逆に、内部当選していない遊技役については、どのようなタイミングで回胴停止ボタン38a,38b,38cを操作したとしても、対応する図柄組合せが有効な入賞ライン上に揃わないように、各回胴20a,20b,20cを停止する必要がある。
S200の処理では、内部抽選の結果がハズレであれば何れの遊技役も入賞成立させないように回胴20a,20b,20cを停止させる停止テーブルが選択され、チェリー役またはスイカ役に内部当選している場合は、回胴停止ボタンの操作タイミングが所定のタイミングである場合にのみチェリー役またはスイカ役が入賞成立する停止テーブルが選択され、ベル役A〜Dに内部当選している場合は、回胴停止ボタンの操作順序(遊技者押順)が入賞可能押順である場合にのみベル役A〜Dが入賞成立する停止テーブルが選択される。また、再遊技役に内部当選している場合は、何れのタイミングおよび何れの操作順序で回胴停止ボタンを操作しても、再遊技役の入賞が成立する停止テーブルが選択される。
こうして停止テーブルを選択したら、回胴停止ボタン38a,38b,38cの「有効期間」を開始するための有効期間開始処理(S202)を行う。「有効期間」とは、回胴停止ボタン38a,38b,38cが操作されると、回胴20a,20b,20cを停止する期間である。すなわち、回胴20a,20b,20cの回転が開始されてから直ぐに停止可能となるのではなく、回転が開始されてから所定の時間が経過したら「有効期間」を開始し、この「有効期間」中に回胴停止ボタン38a,38b,38cが操作されると、回胴20a,20b,20cを停止する。
詳しくは後述するが、本実施例のスロットマシン1では、「有効期間」として、左回胴停止ボタン38aに対応する「左有効期間」と、中回胴停止ボタン38bに対応する「中有効期間」と、右回胴停止ボタン38cに対応する「右有効期間」とを設定可能である。そして、「左有効期間」中に左回胴停止ボタン38aが操作されると左回胴20aを停止し、「中有効期間」中に中回胴停止ボタン38bが操作されると中回胴20bを停止し、「右有効期間」中に右回胴停止ボタン38cが操作されると右回胴20cを停止する。有効期間開始処理(S202)では、所定のタイミングが到来したら、これらの有効期間(左有効期間、中有効期間、右有効期間)を開始する。
有効期間開始処理(S202)を行ったら、続いて、回胴停止ボタン38a,38b,38cに対する操作を検出するためのボタン操作検出処理(S204)、回胴20a,20b,20cを停止させるための停止処理(S206)を行う。
以下では、ボタン操作検出処理(S204)、停止処理(S206)について説明するが、その準備として、これらの処理で利用される各種フラグについて説明する。図10には、ボタン操作検出処理(S204)、停止処理(S206)で利用されるフラグの説明図である。
図10に示すように、ボタン操作検出処理(S204)、停止処理(S206)で利用されるフラグとしては、図10(a)に示す左回胴停止ボタン38aに係るフラグ、図10(b)に示す中回胴停止ボタン38bに係るフラグ、図10(c)に示す右回胴停止ボタン38cに係るフラグがある。
これらのうち、左回胴停止ボタン38aに係るフラグとしては、図10(a)に示すように、「左有効期間」中であることを示す「左有効フラグ」、「左有効期間」中に左回胴停止ボタン38aが操作されてから左回胴20aが停止されるまでの期間であることを示す「左操作済フラグ」、左回胴20aが停止されたことを示す「左停止済フラグ」がある。
また、中回胴停止ボタン38bに係るフラグとしては、図10(b)に示すように、「中有効期間」中であることを示す「中有効フラグ」、「中有効期間」中に中回胴停止ボタン38bが操作されてから中回胴20bが停止されるまでの期間であることを示す「中操作済フラグ」、中回胴20bが停止されたことを示す「中停止済フラグ」がある。
また、右回胴停止ボタン38cに係るフラグとしては、図10(c)に示すように、「右有効期間」中であることを示す「右有効フラグ」、「右有効期間」中に右回胴停止ボタン38cが操作されてから右回胴20cが停止されるまでの期間であることを示す「右操作済フラグ」、右回胴20cが停止されたことを示す「右停止済フラグ」がある。
以下では、これらのフラグを利用したボタン操作検出処理(S204)、停止処理(S206)について説明する。
C−2.ボタン操作検出処理 :
図11は、本実施例のボタン操作検出処理(図9のS204)を示すフローチャートである。ボタン操作検出処理では、左回胴停止ボタン38aの操作に係る処理(S300〜S308)、中回胴停止ボタン38bの操作に係る処理(S310〜S318)、右回胴停止ボタン38cの操作に係る処理(S320〜S328)を行う。
図11は、本実施例のボタン操作検出処理(図9のS204)を示すフローチャートである。ボタン操作検出処理では、左回胴停止ボタン38aの操作に係る処理(S300〜S308)、中回胴停止ボタン38bの操作に係る処理(S310〜S318)、右回胴停止ボタン38cの操作に係る処理(S320〜S328)を行う。
左回胴停止ボタン38aの操作に係る処理(S300〜S308)では、先ず、左有効フラグがONに設定されているか否か、すなわち、「左有効期間」中であるか否かを判断する(S300)。「左有効期間」中であれば(S300:yes)、今度は、左回胴停止ボタン38aが操作されたか否かを判断する(S302)。その結果、左回胴停止ボタン38aが操作された場合(S302:yes)、すなわち、「左有効期間」中に左回胴停止ボタン38aが操作された場合は、「左有効期間」を終了すべく左有効フラグをOFFに設定すると共に、「左有効期間」中に左回胴停止ボタン38aが操作されたことを示すべく(記憶すべく)左操作済フラグをONに設定する(S304)。
そして、回転停止処理の開始直後(図9のS200)に選択しておいた停止テーブルを参照しながら、左回胴停止ボタン38a操作時の左回胴20aの回転位置に基づいて、左回胴20aの停止位置を決定する(S306)。本実施例のスロットマシン1では、回胴の停止位置として、基準位置(図1の中段ラインL2上)に停止表示させる図柄(停止図柄)の図柄番号を決定するようになっている。
図12は、本実施例のスロットマシン1に設定されている停止テーブルの1つを例示した説明図である。停止テーブルには、回胴停止ボタンが操作された時の回胴の回転位置と、回胴停止ボタンが操作されてからその回胴を停止するまでの時間(停止時間)との対応関係が設定されている。本実施例では、回胴20a,20b,20cの回転位置を、基準位置に表示されていた図柄番号(図3参照)によって検出していることから、図12では、回転位置として、回胴20a,20b,20cの外周面に描かれた図柄番号が設定されている。また、回胴は一定の速度で回転しているので、停止時間が決まれば、その間に回胴に描かれた図柄にして何コマ分の回転が進むかも決定される。そこで、図12に示した例では、停止時間に代えて、回胴停止ボタンが操作されてから何コマ分回転を進めて(滑らせて)その回胴を停止するかを示す「滑りコマ数」が設定されている。従って、図11のS306の処理では、このような停止テーブルを参照するとともに、左回胴停止ボタン38aの操作時に基準位置に表示されていた図柄の図柄番号に対応する滑りコマ数を読み出して、停止位置(基準位置に停止させる図柄(停止図柄)の図柄番号)を決定する。
ここで、停止テーブルに設定される停止時間は、最大で190msecとなっており、この190msecの間に、回胴20a,20b,20cは図柄にして4コマ分回転する。換言すれば、回胴停止ボタンが操作されると、その時点で基準位置に表示されている図柄から最大で4コマ以内にある図柄(基準位置の図柄を含めて5つの図柄)の中から停止図柄を決定することになる。このことと対応して、停止テーブルでは、基準位置の図柄に応じて、滑りコマ数として0〜4の数値が設定されている。
こうして左回胴20aの停止位置を決定したら(S306)、「左有効期間」中に左回胴停止ボタン38aが操作されたことを示す操作コマンドをサブ制御基板220に向けて送信する(S308)。尚、「左有効期間」中でない場合や(S300:no)、「左有効期間」中であっても左回胴停止ボタン38aが操作されていない場合は(S302:no)、S304〜S308の処理を省略する。
続いて、中回胴停止ボタン38bの操作に係る処理(S310〜S318)を行う。この処理としては、上述の左回胴停止ボタン38aの操作に係る処理(S300〜S308)と同様の処理を中回胴停止ボタン38bについて行う。すなわち、主制御基板200のCPU201は、先ず、中有効フラグがONに設定されているか否か、すなわち、「中有効期間」中であるか否かを判断する(S310)。「中有効期間」中であれば(S310:yes)、今度は、中回胴停止ボタン38bが操作されたか否かを判断する(S312)。その結果、中回胴停止ボタン38bが操作された場合(S312:yes)、すなわち、「中有効期間」中に中回胴停止ボタン38bが操作された場合は、「中有効期間」を終了すべく中有効フラグをOFFに設定すると共に、「中有効期間」中に中回胴停止ボタン38bが操作されたことを示すべく(記憶すべく)中操作済フラグをONに設定する(S314)。
そして、回転停止処理の開始直後(図9のS200)に選択しておいた停止テーブル(図12参照)を参照しながら、中回胴停止ボタン38b操作時の中回胴20bの回転位置に基づいて、中回胴20bの停止位置を決定する(S316)。続いて、「中有効期間」中に中回胴停止ボタン38bが操作されたことを示す操作コマンドをサブ制御基板220に向けて送信する(S318)。尚、「中有効期間」中でない場合や(S310:no)、「中有効期間」中であっても中回胴停止ボタン38bが操作されていない場合は(S312:no)、S314〜S318の処理を省略する。
続いて、右回胴停止ボタン38cの操作に係る処理(S320〜S328)を行う。この処理としては、上述した左回胴停止ボタン38aの操作に係る処理(S300〜S308)と同様の処理を右回胴停止ボタン38cについて行う。すなわち、主制御基板200のCPU201は、先ず、右有効フラグがONに設定されているか否か、すなわち、「右有効期間」中であるか否かを判断する(S320)。「右有効期間」中であれば(S320:yes)、今度は、右回胴停止ボタン38cが操作されたか否かを判断する(S322)。その結果、右回胴停止ボタン38cが操作された場合(S322:yes)、すなわち、「右有効期間」中に右回胴停止ボタン38cが操作された場合は、「右有効期間」を終了すべく右有効フラグをOFFに設定すると共に、「右有効期間」中に右回胴停止ボタン38cが操作されたことを示すべく(記憶すべく)右操作済フラグをONに設定する(S324)。
そして、回転停止処理の開始直後(図9のS200)に選択しておいた停止テーブル(図12参照)を参照しながら、右回胴停止ボタン38c操作時の右回胴20cの回転位置に基づいて、右回胴20cの停止位置を決定する(S326)。続いて、「右有効期間」中に右回胴停止ボタン38cが操作されたことを示す操作コマンドをサブ制御基板220に向けて送信する(S328)。尚、「右有効期間」中でない場合や(S320:no)、「右有効期間」中であっても右回胴停止ボタン38cが操作されていない場合は(S322:no)、S324〜S328の処理を省略する。
こうして、それぞれの回胴停止ボタンの操作に関する処理(有効期間に操作されたことを記憶する処理、回胴の停止位置を決定する処理)を行ったら、図11に示すボタン操作検出処理を終了して、図9に示す回転停止処理に復帰する。回転停止処理では、ボタン操作検出処理に続いて(S204)、回胴を停止させる処理(停止処理)を行う(S206)。停止処理(S206)では、ボタン操作検出処理(S204)で決定した停止位置で、それぞれの回胴を停止させる処理を行う。
C−3.停止処理 :
図13は、本実施例の停止処理を示すフローチャートである。停止処理では、左回胴20aの停止に係る処理(S400〜S406)、中回胴20bの停止に係る処理(S410〜S416)、右回胴20cの停止に係る処理(S420〜S426)を行う。
図13は、本実施例の停止処理を示すフローチャートである。停止処理では、左回胴20aの停止に係る処理(S400〜S406)、中回胴20bの停止に係る処理(S410〜S416)、右回胴20cの停止に係る処理(S420〜S426)を行う。
左回胴20aの停止に係る処理(S400〜S406)では、先ず、左操作済フラグがONに設定されているか否か、すなわち、「左有効期間」中に左回胴停止ボタン38aが操作されてから左回胴20aが停止されるまでの期間(図10(a)参照)であるか否かを判断する(S400)。そして、この期間である場合は(S400:yes)、図11のS306の処理で既に左回胴20aの停止位置が決定されているので、左回胴20aの回転位置が該停止位置に達したか否かを判断する(S402)。
つまり、図12を用いて前述したように、各回胴は各回胴停止ボタンが操作されると、直ちに停止するのではなく、基準位置から滑りコマ数だけ回転してから停止する。そこで、S402の処理では、左回胴20aが基準位置から滑りコマ数だけ回転したか否かを判断する。その結果、左回胴20aが基準位置から滑りコマ数だけ回転した(左回胴20aの回転位置が停止位置に達した)場合は(S402:yes)、左回胴20aを停止する(S404)。こうして左回胴20aを停止させたら(S404)、左操作済フラグをOFFに設定すると共に、左回胴20aが停止されたことを記憶すべく(示すべく)左停止済フラグをONに設定する(S406)。
当然ながら、左回胴20aが未だ基準位置から滑りコマ数だけ回転していない(左回胴20aの回転位置が未だ停止位置に達していない)場合は(S402:no)、左回胴20aは停止させない(左回胴20aを回転させたままにする)。また、「左有効期間」中に左回胴停止ボタン38aが操作されてから左回胴20aが停止されるまでの期間(図10(a)参照)でない場合は(S400:no)、S402〜S406の処理を省略する。
続いて、中回胴20bの停止に係る処理(S410〜S416)を行う。この処理としては、上述の左回胴20aの停止に係る処理(S400〜S406)と同様の処理を左回胴20aについて行う。すなわち、主制御基板200のCPU201は、先ず、中操作済フラグがONに設定されているか否か、すなわち、「中有効期間」中に中回胴停止ボタン38bが操作されてから中回胴20bが停止されるまでの期間(図10(b)参照)であるか否かを判断する(S410)。そして、この期間である場合は(S410:yes)、図11のS316の処理で既に中回胴20bの停止位置が決定されているので、中回胴20bの回転位置が該停止位置に達したか否かを判断する(S412)。その結果、中回胴20bの回転位置が停止位置に達したていると判断した場合は(S412:yes)、中回胴20bを停止する(S414)。こうして中回胴20bを停止させたら(S414)、中操作済フラグをOFFに設定すると共に、中回胴20bが停止されたことを記憶すべく(示すべく)中停止済フラグをONに設定する(S416)。
当然ながら、中回胴20bが未だ基準位置から滑りコマ数だけ回転していない(中回胴20bの回転位置が未だ停止位置に達していない)場合は(S412:no)、中回胴20bは停止させない(中回胴20bを回転させたままにする)。また、「中有効期間」中に中回胴停止ボタン38bが操作されてから中回胴20bが停止されるまでの期間(図10(b)参照)でない場合は(S410:no)、S412〜S416の処理を省略する。
続いて、右回胴20cの停止に係る処理(S420〜S426)を行う。この処理としては、上述の左回胴20aの停止に係る処理(S400〜S406)と同様の処理を左回胴20aについて行う。すなわち、主制御基板200のCPU201は、先ず、右操作済フラグがONに設定されているか否か、すなわち、「右有効期間」中に右回胴停止ボタン38cが操作されてから右回胴20cが停止されるまでの期間(図10(c)参照)であるか否かを判断する(S420)。そして、この期間である場合は(S420:yes)、図11のS316の処理で既に右回胴20cの停止位置が決定されているので、右回胴20cの回転位置が該停止位置に達したか否かを判断する(S422)。その結果、右回胴20cの回転位置が停止位置に達したていると判断した場合は(S422:yes)、右回胴20cを停止する(S424)。こうして右回胴20cを停止させたら(S424)、右操作済フラグをOFFに設定すると共に、右回胴20cが停止されたことを記憶すべく(示すべく)右停止済フラグをONに設定する(S426)。
当然ながら、右回胴20cが未だ基準位置から滑りコマ数だけ回転していない(右回胴20cの回転位置が未だ停止位置に達していない)場合は(S422:no)、右回胴20cは停止させない(右回胴20cを回転させたままにする)。また、「右有効期間」中に右回胴停止ボタン38cが操作されてから右回胴20cが停止されるまでの期間(図10(c)参照)でない場合は(S420:no)、S422〜S426の処理を省略する。
こうして、それぞれの回胴の停止に関する処理(回胴が停止位置にある場合に停止させる処理)を行ったら、図13に示す停止処理を終了して、図9に示す回転停止処理に復帰する。回転停止処理では、停止処理に続いて(S206)、回胴20a,20b,20cが全て停止されたか否か、すなわち、左停止済みフラグ、中停止済フラグ、右停止済フラグの全てがONに設定されているか否かを判断する(S208)。その結果、回胴20a,20b,20cが全て停止されていなければ(S208:no)、上述した有効期間開始処理(S202)、ボタン操作処理(S204)、停止処理(S206)を繰り返す。これに対して、回胴20a,20b,20cが全て停止されたら(S208:yes)、図9に示す回転停止処理を終了して、図6および図7に示す遊技制御処理に復帰する。その際、次回の図柄変動遊技に備えて、左停止済みフラグ、中停止済フラグ、右停止済フラグの全てをOFFに設定する。
D.演出制御処理 :
本実施例のスロットマシン1では、上述したような主制御基板200のCPU201による処理に連動して、サブ制御基板220のCPU221が演出制御処理を行うことによって、各種ランプ類12、各種スピーカー14,114、演出表示装置10、回胴バックライト20L等を用いた各種の演出が実行される。各種の演出の実行は次のような構成によって実現される。
本実施例のスロットマシン1では、上述したような主制御基板200のCPU201による処理に連動して、サブ制御基板220のCPU221が演出制御処理を行うことによって、各種ランプ類12、各種スピーカー14,114、演出表示装置10、回胴バックライト20L等を用いた各種の演出が実行される。各種の演出の実行は次のような構成によって実現される。
サブ制御基板220の演出データROM224には、演出で使用される画像データ(スプライトデータや動画データ等)や音声データが記憶されている。また、サブ制御基板220のROM222には、各種の演出に対応する演出パターンが記憶されている。演出パターンとは、演出に使用する画像データや音声データの種類、画像データの出力位置や出力タイミング、音声データの出力音量や出力タイミング、ランプの点灯パターン等が規定されたデータである。サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200からのコマンド等に基づき実行する演出を決定すると、該演出に対応する演出パターンをROM222から読み出す。そして、読み出した演出パターンにしたがって、演出データROM224に記憶された画像データや音声データを出力することで演出を実行する。
ここで、本実施例のスロットマシン1では、上述の演出の一環として「ナビ演出」が実行される「アシストタイム期間(以下「AT期間」という)」を開始する場合がある(特定状態発生手段)。「ナビ演出」とは、ベル役A〜Dの何れかが内部当選した場合に、その入賞可能押順(停止操作の態様)を遊技者に報知する演出である(報知手段)。従って、「ナビ演出」が実行される「AT期間(特定状態)」は、該ナビ演出どおりに回胴停止ボタン38a,38b,38cを操作することで、遊技者押順を入賞可能押順に一致させてベル役A〜Dを入賞成立させることができる(15枚の遊技メダルの払い出しを受けることができる)遊技者に有利な期間である。
このAT期間は、AT期間開始抽選で「AT期間の開始」が決定されると開始され、50回の図柄変動遊技が行われるまで継続する。AT期間開始抽選は、AT期間中ではない期間(非AT期間)にスイカ役またはチェリー役に内部当選した場合に行われる。例えば、非AT期間にスイカ役に内部当選した場合は10分の1の確率で「AT期間の開始」が決定され、非AT期間にチェリー役に内部当選した場合は5分の1の確率で「AT期間の開始」が決定される。
また、AT期間開始抽選で「AT期間の開始」が決定されると、AT期間の開始を示唆する演出を実行する。そして、AT期間中は、AT期間中であることを示唆する演出を実行する。一方、AT期間開始抽選は行ったものの「AT期間の開始」が決定されなかった場合は、AT期間の非開始を示唆する演出を実行する。
また、AT期間中にスイカ役またはチェリー役に内部当選した場合は、AT期間延長抽選が行われる。AT期間中に行われるAT期間延長抽選で「AT期間の延長」が決定されると、当該AT期間が延長される。すなわち、残りのAT期間の図柄変動遊技の回数(本明細書では「残りAT回数」ともいう)が加算される。例えば、AT期間中にスイカ役に内部当選した場合は10分の1の確率で残りAT回数が30回加算され、AT期間中にチェリー役に内部当選した場合は5分の1の確率で残りAT回数が10回加算される。
ここで、本実施例のスロットマシン1では、非AT期間中は、1回の図柄変動遊技において、回胴20a,20b,20cのうち左回胴20aを最初に停止させないと、遊技者にペナルティ(不利益)を付与する。すなわち、非AT期間中は、中回胴20bを最初に停止させた場合や、右回胴20cを最初に停止させた場合は、遊技者にペナルティを付与する。このペナルティとしては、左回胴20aを最初に停止させなかった図柄変動遊技の次から10回の図柄変動遊技が行われるまでの期間(本明細書では「ペナルティ期間」ともいう)は、スイカ役またはチェリー役に内部当選してもAT期間開始抽選を行わないこととしている。
尚、『回胴20a,20b,20cのうち左回胴20aを最初に停止させるということ』は、『「中有効期間」中における中回胴停止ボタン38bの操作、および、「右有効期間」中における右回胴停止ボタン38cの操作よりも、先に、「左有効期間」中における左回胴停止ボタン38aの操作を行うこと』として捉えることもできる。また、ペナルティは「不利益」として捉えることもできる。
E.本実施例の主な特徴 :
本実施例のスロットマシン1では上述したように、非AT期間中は左回胴20aを最初に停止させないと遊技者にペナルティが付与される。従って、当然ながら遊技者は、ペナルティを回避すべく、非AT期間中は左回胴20aを最初に停止させようとする。もっとも、遊技者の意に反して、左回胴20a以外の回胴(中回胴20b、右回胴20c)が最初に停止されてしまい、ひいては、遊技者にペナルティが付与されてしまうことがある。本実施例のスロットマシン1は、このようなペナルティを回避すべく、回胴停止ボタン38a,38b,38cの「有効期間(左有効期間、中有効期間、右有効期間)」の設定態様に主な特徴を有している。以下では、その特徴について説明するが、その準備として先ず、従来の回胴停止ボタン38a,38b,38cの「有効期間(左有効期間、中有効期間、右有効期間)」の設定態様について説明する。
本実施例のスロットマシン1では上述したように、非AT期間中は左回胴20aを最初に停止させないと遊技者にペナルティが付与される。従って、当然ながら遊技者は、ペナルティを回避すべく、非AT期間中は左回胴20aを最初に停止させようとする。もっとも、遊技者の意に反して、左回胴20a以外の回胴(中回胴20b、右回胴20c)が最初に停止されてしまい、ひいては、遊技者にペナルティが付与されてしまうことがある。本実施例のスロットマシン1は、このようなペナルティを回避すべく、回胴停止ボタン38a,38b,38cの「有効期間(左有効期間、中有効期間、右有効期間)」の設定態様に主な特徴を有している。以下では、その特徴について説明するが、その準備として先ず、従来の回胴停止ボタン38a,38b,38cの「有効期間(左有効期間、中有効期間、右有効期間)」の設定態様について説明する。
E−1.従来の「有効期間」 :
回胴停止ボタン38a,38b,38cの「有効期間(左有効期間、中有効期間、右有効期間)」は、当然ながら、回胴20a,20b,20cの回転が開始した後に開始される。このような回胴20a,20b,20cの回転を開始するタイミングは、従来も本実施例と同様に、スタートレバー36が操作され、且つ、前回に回胴20a,20b,20cの回転開始から「ウェイト時間(本実施例では4.1秒)」が経過したタイミングであった。
回胴停止ボタン38a,38b,38cの「有効期間(左有効期間、中有効期間、右有効期間)」は、当然ながら、回胴20a,20b,20cの回転が開始した後に開始される。このような回胴20a,20b,20cの回転を開始するタイミングは、従来も本実施例と同様に、スタートレバー36が操作され、且つ、前回に回胴20a,20b,20cの回転開始から「ウェイト時間(本実施例では4.1秒)」が経過したタイミングであった。
その後、回胴20a,20b,20cの回転速度が所定値に達したら、従来は、回胴停止ボタン38a,38b,38cの「有効期間(左有効期間、中有効期間、右有効期間)」を同時に開始させていた。すなわち、回胴20a,20b,20cを回転させるに際しては、徐々に加速させていき、回転速度が所定値に達したら一定の回転速度(所定値)で回転させる。そこで、回転速度が所定値に達したら(一定の回転速度の回転が開始されたら)、図14に示すように、回胴停止ボタン38a,38b,38cの「有効期間(左有効期間、中有効期間、右有効期間)」を同時に開始させていた。尚、以下では、回胴20a,20b,20cの回転速度を加速させる期間を「加速期間」とも表現し、回胴20a,20b,20cを一定の回転速度で回転させる期間を「定速期間」とも表現する。
もっとも、回胴停止ボタン38a,38b,38cの「有効期間(左有効期間、中有効期間、右有効期間)」を同時に開始してしまうと、遊技者の意に反して、左回胴20a以外の回胴(中回胴20b、右回胴20c)が最初に停止されてしまい、ひいては、遊技者にペナルティが付与されてしまうことがある。
詳しくは、大抵の場合であれば、図14にケース1として示すように、遊技者は「有効期間(左有効期間、中有効期間、右有効期間)」の開始後に回胴停止ボタン38a,38b,38cを操作するので、回胴停止ボタン38a,38b,38cが操作された順序で回胴20a,20b,20cは停止する。従って、ペナルティが付与されないように、遊技者が左回胴停止ボタン38aを最初に操作した場合は、左回胴20aが最初に停止される。
これに対して、稀にではあるが、図14にケース2として示すように、回胴停止ボタン38a,38b,38cの最初の操作が「有効期間」の開始前になされて、その後の操作が「有効期間」の開始後になされる場合がある。すなわち、回胴停止ボタン38a,38b,38cの操作は連続して行われるところ、回胴停止ボタン38a,38b,38cの最初の操作が「有効期間」の開始前であっても、そのまま惰性でその後の操作が「有効期間」開始後になされることがある。この場合は、結果的に最初の操作は無効となり該操作に対応する回胴は停止されないものの、その後の操作は有効となり該操作に対応する回胴が停止されることとなる。この結果、遊技者がペナルティを回避すべく、左回胴停止ボタン38aを最初に操作した場合であっても、遊技者の意に反して、左回胴20a以外の回胴(中回胴20b、右回胴20c)が最初に停止されてしまい、ひいては、遊技者にペナルティが付与されてしまうことがある。
そこで、本実施例のスロットマシン1は、上述したようなペナルティを回避すべく、回胴停止ボタン38a,38b,38cの「有効期間(左有効期間、中有効期間、右有効期間)」を次のような態様で設定することとした。
E−2.本実施例の「有効期間」 :
図15には、本実施例の有効期間開始処理(S202)のフローチャートが示されている。この有効期間開始処理(S202)は、主制御基板200のCPU201によって、図9を用いて前述した回転停止処理の一環として行われる。
図15には、本実施例の有効期間開始処理(S202)のフローチャートが示されている。この有効期間開始処理(S202)は、主制御基板200のCPU201によって、図9を用いて前述した回転停止処理の一環として行われる。
有効期間開始処理(S202)を開始すると、主制御基板200のCPU201は先ず、今回の図柄変動遊技において「左有効期間」は既に開始済みであるか否かを判断する(S500)。この判断処理では、「左有効期間」中でなくても(例えば、左回胴20aが停止されることによって、左有効期間が終了した後の期間であっても)、今回の図柄変動遊技において「左有効期間」が開始された後の期間であれば、「左有効期間」は既に開始済みであると判断する。これに対して、今回の図柄変動遊技において「左有効期間」が未だ開始されていなければ、「左有効期間」は未だ開始済みでないと判断する。
そして、「左有効期間」が未だ開始済みでない場合は(S500:no)、回胴20a,20b,20cの回転速度が所定値に達したか(定速期間が開始されたか)否かを判断する(S502)。この処理では、実際の回転速度を計測しなくても、回胴20a,20b,20cの回転開始から所定の時間が経過したことを条件に、回転速度が所定値に達したと判断することとしてもよい。
そして、回胴20a,20b,20cの回転速度が所定値に達したら(S502:yes)、左有効フラグをONに設定することで「左有効期間」を開始する(S504)。すなわち、「左有効期間」については従来と同様に、回胴20a,20b,20cの回転速度が所定値に達したら開始する。
一方、S500の判断処理で、「左有効期間」は既に開始済みであると判断された場合は(S500:yes)、今回の図柄変動遊技において「中有効期間」、「右有効期間」は既に開始済みであるか否かを判断する(S506)。この判断処理では、「中有効期間」、「右有効期間」中でなくても(例えば、中回胴20b、右回胴20cが停止されることによって、中有効期間、右有効期間が終了した後の期間であっても)、今回の図柄変動遊技において「中有効期間」、「右有効期間」が開始された後の期間であれば、「中有効期間」、「右有効期間」は既に開始済みであると判断する。これに対して、今回の図柄変動遊技において「中有効期間」、「右有効期間」が未だ開始されていなければ、「中有効期間」、「右有効期間」は未だ開始済みでないと判断する。
そして、「中有効期間」、「右有効期間」は未だ開始済みでない場合は(S506:no)、「左有効期間」が開始されてから1秒が経過したか否かを判断する(S508)。その結果、「左有効期間」が開始されてから1秒が経過した場合は(S508:yes)、「中有効フラグ」、「右有効フラグ」をONに設定することによって、「中有効期間」、「右有効期間」を開始する。
図16には、上述した有効期間開始処理を行うことで設定される本実施例の「有効期間」が示されている。図16に示すように、本実施例では、回胴20a,20b,20cの回転速度が所定値に達したら(定速期間が開始されたら)、先ず、「左有効期間」を開始する。そして、「左有効期間」が開始されてから1秒が経過したら、「中有効期間」、「右有効期間」を開始する。
こうすると、大抵の場合であれば、図16にケース1として示すように、遊技者は、「左有効期間」の開始後に左回胴停止ボタン38aを操作し、「中有効期間」、「右有効期間」の開始後に中回胴停止ボタン38b、右回胴停止ボタン38cを操作する。従って、ペナルティが付与されないように、遊技者が左回胴停止ボタン38aを最初に操作した場合は、左回胴20aが最初に停止され、ペナルティが付与されることはない。
一方、左回胴停止ボタン38aの操作(最初の操作)が「有効期間」の開始前になされた場合は、従来であれば図14にケース2として示したように、左回胴20a以外の回胴(中回胴20b、右回胴20c)が最初に停止されてしまうことがある。この点、本実施例のように「有効期間」を設定すれば、左回胴20a以外の回胴(中回胴20b、右回胴20c)が最初に停止されてしまうことを防止することができる。
すなわち、回胴停止ボタン38a,38b,38cの操作は連続して行われるので、図16にケース2として示すように、左回胴停止ボタン38aの操作(最初の操作)が「左有効期間」の開始前になされた場合であっても、その後の操作(中回胴停止ボタン38bまたは右回胴停止ボタン38cの操作)が惰性で行われることがある。もっとも、本実施例では、「中有効期間」、「右有効期間」は、「左有効期間よりも1秒遅く開始されるので、その後の操作(惰性で行われる中回胴停止ボタン38bまたは右回胴停止ボタン38cの操作)は、「中有効期間」、「右有効期間」の開始前に行われる可能性が高い。そして、その後の操作(中回胴停止ボタン38bまたは右回胴停止ボタン38cの操作)が「中有効期間」、「右有効期間」の開始前に行われた場合は、中回胴20b、右回胴20cは停止されない。この結果、遊技者の意に反して、左回胴20a以外の回胴(中回胴20b、右回胴20c)が最初に停止されてしまうことを防止でき、ひいては、遊技者にペナルティが付与されてしまうことを防止することができる。
こうして最初の操作(左回胴停止ボタン38aの操作)、その後の操作(中回胴停止ボタン38b、右回胴停止ボタン38cの操作)で回胴20a,20b,20cが停止されなかった場合は、当然ながら、遊技者は仕切り直して、回胴停止ボタン38a,38b,38cの操作をする(あらためて左回胴停止ボタン38aを最初に操作する)こととなる。この場合は、当然ながら、「左有効期間」中に左回胴停止ボタン38aが操作されることとなるので、最初に左回胴20aが停止される。
尚、「左有効期間」が開始されてから「中有効期間」、「右有効期間」が開始されるまでの時間(本明細書では「遅延時間」ともいう、本実施例では1秒)が短いと、2番目の操作(中回胴停止ボタン38bの操作)は「有効期間(中有効期間)」が開始される前に行われるものの、3番目の操作(右回胴停止ボタン38cの操作)は「有効期間(右有効期間)」が開始された後に行われてしまうことも考えられる。そして、この場合は、3番目の操作によって停止される回胴(左回胴20a)が最初に停止されてしまう。しかし、最初の操作(左回胴停止ボタン38aの操作)で回胴(左回胴20a)が停止しなかった時点で遊技者は違和感を抱くものであり、2番目の操作(中回胴停止ボタン38bの操作)は惰性で行ってしまっても、3番目の操作(右回胴停止ボタン38cの操作)は踏みとどまることが通常である。従って、「左有効期間」が開始されてから「中有効期間」、「右有効期間」が開始されるまでの時間(遅延時間)は、2番目の操作(中回胴停止ボタン38b)が惰性で行われるタイミングよりも後に該操作に対応する「有効期間(中有効期間)」が開始されるように設定すればよい。
F.変形例 :
次に変形例について説明する。
F−1.変形例1 :
変形例1では、上述した実施例において、中回胴20b、右回胴20cが停止される前に左回胴20aが停止された場合は、遅延時間(1秒)が経過する前であっても、「中有効期間」、「左有効期間」を開始する(開始を早める)こととする。すなわち、ペナルティの付与を回避すべく、『左有効期間中における左回胴停止ボタン38aの操作』が『中有効期間中における中回胴停止ボタン38bの操作』、『右有効期間中における右回胴停止ボタン38cの操作』よりも先に行われた場合は、中回胴20b、右回胴20cが停止される前に左回胴20aが停止される。このような場合は、遅延時間(1秒)が経過する前であっても(遅延時間を短縮して)、「中有効期間」、「左有効期間」を開始する。
次に変形例について説明する。
F−1.変形例1 :
変形例1では、上述した実施例において、中回胴20b、右回胴20cが停止される前に左回胴20aが停止された場合は、遅延時間(1秒)が経過する前であっても、「中有効期間」、「左有効期間」を開始する(開始を早める)こととする。すなわち、ペナルティの付与を回避すべく、『左有効期間中における左回胴停止ボタン38aの操作』が『中有効期間中における中回胴停止ボタン38bの操作』、『右有効期間中における右回胴停止ボタン38cの操作』よりも先に行われた場合は、中回胴20b、右回胴20cが停止される前に左回胴20aが停止される。このような場合は、遅延時間(1秒)が経過する前であっても(遅延時間を短縮して)、「中有効期間」、「左有効期間」を開始する。
図17は、変形例1を示す説明図である。変形例1では、図17にケース1として示すように、全ての「有効期間」が開始されてから左回胴停止ボタン38aの操作が行われた場合は、上述した実施例と同様に(遅延時間の経過後に)「中有効期間」、「右有効期間」が設定される。これに対して、図17にケース2として示すように、「中有効期間」、「右有効期間」が開始される前(遅延時間が経過する前)の「左有効期間」中に左回胴停止ボタン38aの操作が操作された場合、すなわち、中回胴20b、右回胴20cが停止される前に左回胴20aが停止された場合は、遅延時間(1秒)が経過する前であっても、「中有効期間」、「左有効期間」を開始する。換言すると、「中有効期間」、「左有効期間」の開始を前倒しする(早める)。
ここで、遊技者がペナルティを回避すべく、左回胴20aの後に中回胴20b、右回胴20cを停止させようとする場合、左回胴20aが停止された後であれば、何れのタイミングで中回胴20b、右回胴20cが停止されても、左回胴20aの後に中回胴20b、右回胴20cが停止されることとなる。もっとも、左回胴20aが停止された後も、「中有効期間」、「右有効期間」が未だ開始されていなければ、「中回胴停止ボタン38b」を操作しても中回胴20bが停止せず、「右回胴停止ボタン38c」を操作しても右回胴20cが停止せず、遊技者に違和感を与えてしまう。そこで、変形例2では、上述したように「中有効期間」、「右有効期間」が開始される前(遅延時間が経過する前)の「左有効期間」中に左回胴停止ボタン38aの操作が操作された場合、すなわち、中回胴20b、右回胴20cが停止される前に左回胴20aが停止された場合は、遅延時間(1秒)が経過する前であっても、「中有効期間」、「左有効期間」を開始することとした。こうすると、「中有効期間」、「右有効期間」が開始される前の「左有効期間」中に左回胴停止ボタン38aの操作が操作された場合、すなわち、中回胴20b、右回胴20cが停止される前に左回胴20aが停止された場合は、直ぐに中回胴20b、右回胴20cを停止させることが可能となるので、上述した違和感を遊技者に与えることを防止できる。
F−2.変形例2 :
変形例2では、上述した実施例または変形例1において、左回胴20aが停止される前に、左回胴20a以外の回胴(中回胴20bまたは右回胴20c)が停止された場合は、次の図柄変動遊技における遅延時間(次のスタートレバー36が操作された後の遅延時間)を長くする。
変形例2では、上述した実施例または変形例1において、左回胴20aが停止される前に、左回胴20a以外の回胴(中回胴20bまたは右回胴20c)が停止された場合は、次の図柄変動遊技における遅延時間(次のスタートレバー36が操作された後の遅延時間)を長くする。
上述した実施例では、「左有効期間」を開始した後に遅延時間が経過したら、「中有効期間」、「右有効期間」を開始することとした。もっとも、このような構成とした場合であっても、遊技者の操作タイミングによっては、左回胴20a以外の回胴(中回胴20b、右回胴20c)が最初に停止されてしまうことがある。すなわち、遊技者の中には、左回胴停止ボタン38aを操作してから、左回胴停止ボタン38a以外のボタン(中回胴停止ボタン38b、右回胴停止ボタン38c)を操作するまでの時間が比較的長い遊技者も存在する。
そして、このような遊技者においては、図18にケース1として示すように、左回胴停止ボタン38aは「左有効期間」が開始される前に操作され(左回胴20aは停止せず)、その後、左回胴停止ボタン38a以外のボタン(中回胴停止ボタン38b、右回胴停止ボタン38c)は直ぐには操作されず、遅延時間経過後(中有効期間、右有効期間が開始された後)に操作されることがあり、この場合は、左回胴20a以外の回胴(中回胴20b、右回胴20c)が最初に停止されてしまう。
そこで、変形例2では、上述のような遊技者に対応することとした。すなわち、左回胴20aが停止される前に、左回胴20a以外の回胴(中回胴20bまたは右回胴20c)が停止された場合は、図18にケース2として示すように、次の図柄変動遊技における遅延時間(次のスタートレバー36が操作された後の遅延時間)を長くする(延長する)こととした(図中では1秒から2秒に変更していた)。換言すると、「中有効期間」、「右有効期間」の開始を更に遅らせることとした。
こうすると、上述のような遊技者においても、次の図柄変動遊技からは、「中有効期間」、「右有効期間」が開始される前に左回胴停止ボタン38a以外のボタン(中回胴停止ボタン38b、右回胴停止ボタン38c)の操作(2番目の操作)が行われる可能性が高くなる。この結果、上述のような遊技者においても、左回胴20a以外の回胴(中回胴20b、右回胴20c)が最初に停止されてしまうことを防止でき、ひいては、遊技者にペナルティが付与されてしまうことを防止することができる。
F−3.変形例3 :
ここで、上述した実施例では、ナビ演出が行われる場合は、該ナビ演出が促す順序で回胴を停止させると、ベル役A〜Dを入賞成立させることができ、遊技者に特典として15枚の遊技メダルが払い出される。従って、『左回胴20a以外の回胴の後に左回胴20aを停止させることを遊技者に促すナビ演出』が行われる場合は、遊技者は左回胴20aよりも先に左回胴20a以外の回胴を停止させようとする。従って、このようなナビ演出が行われる場合にまで(あるいはAT期間まで)、上述したような『左有効期間が開始された後に遅延時間が経過したら中有効期間、右有効期間を開始する』構成とすると、「遊技者にとって左回胴20aよりも先に停止させる必要がある左回胴20a以外の回胴」がなかなか停止可能にならず、遊技者を苛立たせてしまう。
ここで、上述した実施例では、ナビ演出が行われる場合は、該ナビ演出が促す順序で回胴を停止させると、ベル役A〜Dを入賞成立させることができ、遊技者に特典として15枚の遊技メダルが払い出される。従って、『左回胴20a以外の回胴の後に左回胴20aを停止させることを遊技者に促すナビ演出』が行われる場合は、遊技者は左回胴20aよりも先に左回胴20a以外の回胴を停止させようとする。従って、このようなナビ演出が行われる場合にまで(あるいはAT期間まで)、上述したような『左有効期間が開始された後に遅延時間が経過したら中有効期間、右有効期間を開始する』構成とすると、「遊技者にとって左回胴20aよりも先に停止させる必要がある左回胴20a以外の回胴」がなかなか停止可能にならず、遊技者を苛立たせてしまう。
そこで、変形例3では、『左回胴20a以外の回胴の後に左回胴20aを停止させることを遊技者に促すナビ演出』が行われる場合(あるいはAT期間中)は、「左有効期間」、「中有効期間」、「右有効期間」を同時に開始することとする。こうすると、このようなナビ演出が行われる場合(遊技者にとって左回胴20aよりも先に左回胴20a以外の回胴を停止させる必要がある場合)は、左回胴20a以外の回胴が停止可能となる時期を早めることができるので、遊技者が苛立つことを防止できる。
F−4.変形例4 :
また、変形例4では、『左回胴20a以外の回胴の後に左回胴20aを停止させることを遊技者に促すナビ演出』が行われる場合は、先ず『左回胴20a以外の回胴に対応する有効期間』を開始し、その後に「左有効期間」を開始することとする。
また、変形例4では、『左回胴20a以外の回胴の後に左回胴20aを停止させることを遊技者に促すナビ演出』が行われる場合は、先ず『左回胴20a以外の回胴に対応する有効期間』を開始し、その後に「左有効期間」を開始することとする。
例えば、『中回胴20bの回胴の後に左回胴20aを停止させることを遊技者に促すナビ演出』が行われる場合は、先ず「中有効期間」を開始し、その後に「左有効期間」を開始することとする。また、『右回胴20cの回胴の後に左回胴20aを停止させることを遊技者に促すナビ演出』が行われる場合は、先ず「右有効期間」を開始し、その後に「左有効期間」を開始することとする。
こうすると、このようなナビ演出が行われる場合(遊技者にとって左回胴20aよりも先に左回胴20a以外の回胴を停止させる必要がある場合)は、左回胴20a以外の回胴が停止可能となる時期を早めることができるので、遊技者が苛立つことを防止できる。
また、『左回胴20a以外の回胴の後に左回胴20aを停止させることを遊技者に促すナビ演出』を受けて、左回胴停止ボタン38a以外のボタンを操作した後に、左回胴停止ボタン38aを操作した場合であっても、左回胴20aが先に停止されてしまうことがある。すなわち、左回胴停止ボタン38a以外のボタンは該ボタンに対応する有効期間(中有効期間または右有効期間)が開始される前に操作され、左回胴停止ボタン38aは「左有効期間」中に操作されることがある(左回胴停止ボタン38aへの操作のみが有効になることがある)。この結果、左回胴20aのみが停止されてしまう(左回胴20aが先に停止されてしまう)ことがある。
この点、変形例4では、『左回胴20a以外の回胴の後に左回胴20aを停止させることを遊技者に促すナビ演出』が行われる場合は、先ず『左回胴20a以外の回胴に対応する有効期間』を開始し、その後に「左有効期間」を開始することとした。こうすると、遊技者が左回胴停止ボタン38a以外のボタンの後に左回胴停止ボタン38aを操作した場合において、左回胴停止ボタン38a以外のボタンが該ボタンに対応する有効期間(中有効期間または右有効期間)が開始される前(左回胴停止ボタン38a以外のボタンの無効期間中)に操作された場合は、左回胴停止ボタン38aも「左有効期間」が開始される前(左回胴停止ボタン38aの無効期間中)に操作される可能性が高い。そして、左回胴停止ボタン38aも「左有効期間」が開始される前(左回胴停止ボタン38aの無効期間中)に操作された場合は、左回胴20aおよび左回胴20a以外の回胴の何れも停止されないので、左回胴20aが先に停止されてしまうことを防止することが可能となる。
尚、上述した実施例および変形例において、左回胴20aは「第1回胴」として捉えることもでき、左回胴20a以外の回胴(中回胴20b、右回胴20c)は「第2回胴」として捉えることもできる。また、左回胴停止ボタン38aは「第1操作部」として捉えることもでき、左回胴停止ボタン38a以外のボタン(中回胴停止ボタン38b、右回胴停止ボタン38c)は「第2操作部」として捉えることもできる。また、左有効期間は「第1有効期間」として捉えることもでき、左有効期間以外の有効期間(中有効期間、右有効期間)は「第2有効期間」として捉えることもできる。また、スタートレバー36に対する操作は「開始操作」として捉えることもできる。
以上、本発明について実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
<上述した実施例から抽出できる回胴式遊技機A1〜A6>
上述した実施例のスロットマシンは、次のような回胴式遊技機A1〜A6として捉えることができる。
上述した実施例のスロットマシンは、次のような回胴式遊技機A1〜A6として捉えることができる。
<回胴式遊技機A1>
開始操作が行われことに基づいて、複数の回胴の回転を開始させる回胴式遊技機であって、
前記複数の回胴のうち第1回胴の回転を停止させるための第1操作部と、
前記複数の回胴のうち第2回胴の回転を停止させるための第2操作部と、
を備え、
前記第1操作部の有効期間である第1有効期間中に、前記第1操作部が操作されると前記第1回胴を停止させ、前記第2操作部の有効期間である第2有効期間中に、前記第2操作部が操作されると前記第2回胴を停止させるものであり、
前記開始操作が行われた後に前記第1有効期間を開始し、前記第1有効期間が開始された後に遅延時間が経過したら前記第2有効期間を開始する
ことを特徴とする回胴式遊技機。
開始操作が行われことに基づいて、複数の回胴の回転を開始させる回胴式遊技機であって、
前記複数の回胴のうち第1回胴の回転を停止させるための第1操作部と、
前記複数の回胴のうち第2回胴の回転を停止させるための第2操作部と、
を備え、
前記第1操作部の有効期間である第1有効期間中に、前記第1操作部が操作されると前記第1回胴を停止させ、前記第2操作部の有効期間である第2有効期間中に、前記第2操作部が操作されると前記第2回胴を停止させるものであり、
前記開始操作が行われた後に前記第1有効期間を開始し、前記第1有効期間が開始された後に遅延時間が経過したら前記第2有効期間を開始する
ことを特徴とする回胴式遊技機。
一般的な回胴式遊技機において、遊技者は、第1回胴の後に第2回胴を停止させようとする場合、当然ながら、第1操作部の後に第2操作部を操作する。もっとも、従来の回胴式遊技機では、第1操作部の後に第2操作部を操作しても、第2回胴が先に停止されてしまうことがある。すなわち、従来の回胴式遊技機では、開始操作が行われた後に第1操作部および第2操作部の有効期間が同時に開始されるが、遊技者が第1操作部の後に第2操作部を操作した場合、第1操作部は有効期間が開始される前に操作され、第2操作部は有効期間中に操作されることがある(第2操作部への操作のみが有効になることがある)。この結果、第2回胴のみが停止されてしまう(結果的に第2回胴が先に停止されてしまう)ことがある。
そこで、本回胴式遊技機では、第1操作部の有効期間(第1有効期間)と第2操作部の有効期間(第2有効期間)とを区別して(これらを同時に開始するのではなく)、先ず第1有効期間を開始し、その後に遅延時間が経過したら第2有効期間を開始することとした。こうすると、遊技者が第1操作部の後に第2操作部を操作した場合において、第1有効期間が開始される前(第1操作部の無効期間中)に第1操作部が操作された場合は、第2操作部も第2有効期間が開始される前(第2操作部の無効期間中)に操作される可能性が高い。そして、第2操作部も第2有効期間が開始される前(第2操作部の無効期間中)に操作された場合は、第1回胴および第2回胴の何れも停止されないので、第2回胴が先に停止されてしまうことを防止することが可能となる。
<回胴式遊技機A2>
回胴式遊技機A1において、
前記第2回胴が停止される前に前記第1回胴が停止される場合は、前記遅延時間が経過する前であっても前記第2有効期間を開始する
ことを特徴とする回胴式遊技機。
回胴式遊技機A1において、
前記第2回胴が停止される前に前記第1回胴が停止される場合は、前記遅延時間が経過する前であっても前記第2有効期間を開始する
ことを特徴とする回胴式遊技機。
遊技者が第1回胴の後に第2回胴を停止させようとする場合、第1回胴が停止された後であれば、何れのタイミングで第2回胴が停止されても、第1回胴の後に第2回胴が停止されることとなる。もっとも、第1回胴が停止された後も、第2有効期間が未だ開始されていなければ、第2操作部を操作しても第2回胴が停止せず、遊技者に違和感を与えてしまう。そこで、本回胴式遊技機では、第1回胴が停止された場合は、遅延時間が経過する前であっても第2有効期間を開始することとした。こうすると、第1回胴が停止されたら直ぐに第2回胴を停止させることが可能となるので、上述した違和感を遊技者に与えることを防止できる。
<回胴式遊技機A3>
回胴式遊技機A1または回胴式遊技機A2において、
少なくとも所定の期間中に、前記第1回胴が停止される前に前記第2回胴が停止された場合は、遊技者に不利益が付与される
ことを特徴とする回胴式遊技機。
回胴式遊技機A1または回胴式遊技機A2において、
少なくとも所定の期間中に、前記第1回胴が停止される前に前記第2回胴が停止された場合は、遊技者に不利益が付与される
ことを特徴とする回胴式遊技機。
このような回胴式遊技機では、少なくとも所定の期間中は、第1回胴の後に第2回胴が停止させないと、遊技者に不利益が付与されてしまう。この点、上述したように本回胴式遊技機では、第1操作部の後に第2操作部を操作すれば(故意に第2回胴を先に停止させようとしなければ)、第2回胴が先に停止されてしまうことを防止できるので、遊技者に不利益が付与されることを防止できる。
<回胴式遊技機A4>
回胴式遊技機A1乃至回胴式遊技機A3の何れか1つの回胴式遊技機において、
少なくとも所定の期間中に、前記第1回胴が停止される前に前記第2回胴が停止された場合は、次の前記開始操作の後の前記遅延時間を長くする
ことを特徴とする回胴式遊技機。
回胴式遊技機A1乃至回胴式遊技機A3の何れか1つの回胴式遊技機において、
少なくとも所定の期間中に、前記第1回胴が停止される前に前記第2回胴が停止された場合は、次の前記開始操作の後の前記遅延時間を長くする
ことを特徴とする回胴式遊技機。
上述したように本回胴式遊技機では、第1有効期間を開始した後に遅延時間が経過したら第2有効期間を開始することとしている。もっとも、このような構成とした場合であっても、遊技者の操作タイミングによっては、第2回胴が先に停止されてしまう可能性もある。すなわち、遊技者の中には、第1操作部を操作してから第2操作部を操作するまでの時間が比較的長くなる遊技者も存在する。そして、このような遊技者においては、第1操作部は第1有効期間が開始される前に操作され(第1回胴は停止せず)、その後、第2操作部は直ぐには操作されず、遅延時間経過後に操作される(第2回胴は停止する)ことがあり、この場合は、第2回胴が先に停止されてしまう。
そこで、本回胴式遊技機では、上述のような遊技者に対応するために、次のような構成とした。すなわち、第2回胴が先に停止された場合、次からの第2有効期間は更に遅延させて開始すべく、遅延時間を長くする(延長する)こととした。こうすると、上述のような遊技者においても、次からは第2有効期間の開始前に第2操作部が操作される(第2回胴は停止されない)ので、第2回胴が先に停止されてしまうことを防止することが可能となる。
<回胴式遊技機A5>
回胴式遊技機A1乃至回胴式遊技機A4の何れか1つの回胴式遊技機において、
前記第2回胴の後に前記第1回胴を停止させることを遊技者に促すナビ演出を実行可能であり、
前記ナビ演出が行われる場合は、前記第1有効期間および前記第2有効期間を同時に開始する
ことを特徴とする回胴式遊技機。
回胴式遊技機A1乃至回胴式遊技機A4の何れか1つの回胴式遊技機において、
前記第2回胴の後に前記第1回胴を停止させることを遊技者に促すナビ演出を実行可能であり、
前記ナビ演出が行われる場合は、前記第1有効期間および前記第2有効期間を同時に開始する
ことを特徴とする回胴式遊技機。
このような回胴式遊技機では、ナビ演出が行われる場合は、該ナビ演出が促す順序で回胴を停止させると、遊技者に特典が付与される。従って、「第2回胴の後に第1回胴を停止させることを遊技者に促すナビ演出」が行われる場合は、遊技者は第1回胴よりも先に第2回胴を停止させようとする。この点、このようなナビ演出が行われる場合にまで、上述したような「第1有効期間が開始された後に遅延時間が経過したら第2有効期間を開始する」構成とすると、「遊技者にとって第1回胴よりも先に停止させる必要がある第2回胴」がなかなか停止可能にならず、遊技者を苛立たせてしまう。
そこで、本回胴式遊技機では、「第2回胴の後に第1回胴を停止させることを遊技者に促すナビ演出」が行われる場合は、第1有効期間および第2有効期間を同時に開始することとした。こうすると、このようなナビ演出が行われる場合(遊技者にとって第1回胴よりも先に第2回胴を停止させる必要がある場合)は、第2回胴が停止可能となる時期を早めることができるので、遊技者が苛立つことを防止できる。
<回胴式遊技機A6>
回胴式遊技機A1乃至回胴式遊技機A4の何れか1つの回胴式遊技機において、
前記第2回胴の後に前記第1回胴を停止させることを遊技者に促すナビ演出を実行可能であり、
前記ナビ演出が行われる場合は、前記開始操作が行われた後に前記第2有効期間を開始し、前記第2有効期間が開始された後に前記第1有効期間を開始する
ことを特徴とする回胴式遊技機。
回胴式遊技機A1乃至回胴式遊技機A4の何れか1つの回胴式遊技機において、
前記第2回胴の後に前記第1回胴を停止させることを遊技者に促すナビ演出を実行可能であり、
前記ナビ演出が行われる場合は、前記開始操作が行われた後に前記第2有効期間を開始し、前記第2有効期間が開始された後に前記第1有効期間を開始する
ことを特徴とする回胴式遊技機。
このような回胴式遊技機では、ナビ演出が行われる場合は、該ナビ演出が促す順序で回胴を停止させると、遊技者に特典が付与される。従って、「第2回胴の後に第1回胴を停止させることを遊技者に促すナビ演出」が行われる場合は、遊技者は第1回胴よりも先に第2回胴を停止させようとする。この点、このようなナビ演出が行われる場合にまで、上述したような「第1有効期間が開始された後に遅延時間が経過したら第2有効期間を開始する」構成とすると、「遊技者にとって第1回胴よりも先に停止させる必要がある第2回胴」がなかなか停止可能にならず、遊技者を苛立たせてしまう。
そこで、本回胴式遊技機では、「第2回胴の後に第1回胴を停止させることを遊技者に促すナビ演出」が行われる場合は、先ず第2有効期間を開始し、その後に第1有効期間を開始することとした。こうすると、このようなナビ演出が行われる場合(遊技者にとって第1回胴よりも先に第2回胴を停止させる必要がある場合)は、第2回胴が停止可能となる時期を早めることができるので、遊技者が苛立つことを防止できる。
また、「第2回胴の後に第1回胴を停止させることを遊技者に促すナビ演出」を受けて遊技者が第2操作部の後に第1操作部を操作した場合であっても、第1回胴が先に停止されてしまうことがある。すなわち、第2操作部は第2有効期間が開始される前に操作され、第1操作部は第1有効期間中に操作されることがある(第1操作部への操作のみが有効になることがある)。この結果、第1回胴のみが停止されてしまう(第1回胴が先に停止されてしまう)ことがある。
この点、本回胴式遊技機では、「第2回胴の後に第1回胴を停止させることを遊技者に促すナビ演出」が行われる場合は、先ず第2有効期間を開始し、その後に第1有効期間を開始することとした。こうすると、遊技者が第2操作部の後に第1操作部を操作した場合において、第2有効期間が開始される前(第2操作部の無効期間中)に第2操作部が操作された場合は、第1操作部も第1有効期間が開始される前(第1操作部の無効期間中)に操作される可能性が高い。そして、第1操作部も第1有効期間が開始される前(第1操作部の無効期間中)に操作された場合は、第1回胴および第2回胴の何れも停止されないので、第1回胴が先に停止されてしまうことを防止することが可能となる。
本発明は、遊技ホールで用いられる回胴式遊技機に利用することができる。
1…スロットマシン(回胴式遊技機)、20a…左回胴(第1回胴)、20b…中回胴(第2回胴)、20c…右回胴(第2回胴)、36…スタートレバー(回転開始部材)、38a…左回胴停止ボタン(第1操作部)、38b…中回胴停止ボタン(第2操作部)、38c…右回胴停止ボタン(第2操作部)、200…主制御基板、201…CPU、220…サブ制御基板、221…CPU(演出実行手段)。
Claims (6)
- 開始操作が行われことに基づいて、複数の回胴の回転を開始させる回胴式遊技機であって、
前記複数の回胴のうち第1回胴の回転を停止させるための第1操作部と、
前記複数の回胴のうち第2回胴の回転を停止させるための第2操作部と、
を備え、
前記第1操作部の有効期間である第1有効期間中に、前記第1操作部が操作されると前記第1回胴を停止させ、前記第2操作部の有効期間である第2有効期間中に、前記第2操作部が操作されると前記第2回胴を停止させるものであり、
前記開始操作が行われた後に前記第1有効期間を開始し、前記第1有効期間が開始された後に遅延時間が経過したら前記第2有効期間を開始する
ことを特徴とする回胴式遊技機。 - 請求項1に記載の回胴式遊技機において、
前記第2回胴が停止される前に前記第1回胴が停止される場合は、前記遅延時間が経過する前であっても前記第2有効期間を開始する
ことを特徴とする回胴式遊技機。 - 請求項1または請求項2に記載の回胴式遊技機において、
少なくとも所定の期間中に、前記第1回胴が停止される前に前記第2回胴が停止された場合は、遊技者に不利益が付与される
ことを特徴とする回胴式遊技機。 - 請求項1乃至請求項3に記載の回胴式遊技機において、
少なくとも所定の期間中に、前記第1回胴が停止される前に前記第2回胴が停止された場合は、次の前記開始操作の後の前記遅延時間を長くする
ことを特徴とする回胴式遊技機。 - 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の回胴式遊技機において、
前記第2回胴の後に前記第1回胴を停止させることを遊技者に促すナビ演出を実行可能であり、
前記ナビ演出が行われる場合は、前記第1有効期間および前記第2有効期間を同時に開始する
ことを特徴とする回胴式遊技機。 - 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の回胴式遊技機において、
前記第2回胴の後に前記第1回胴を停止させることを遊技者に促すナビ演出を実行可能であり、
前記ナビ演出が行われる場合は、前記開始操作が行われた後に前記第2有効期間を開始し、前記第2有効期間が開始された後に前記第1有効期間を開始する
ことを特徴とする回胴式遊技機。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018200668A JP2020065763A (ja) | 2018-10-25 | 2018-10-25 | 回胴式遊技機 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=70388985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018200668A Pending JP2020065763A (ja) | 2018-10-25 | 2018-10-25 | 回胴式遊技機 |
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-
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- 2018-10-25 JP JP2018200668A patent/JP2020065763A/ja active Pending
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