JP2020065199A - ジョブ管理装置、複合機及びジョブ管理方法 - Google Patents

ジョブ管理装置、複合機及びジョブ管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複合機のような複数ユーザが使用する機器においても、ユーザによる指示が曖昧であっても、ユーザの意図通りのジョブ管理をするジョブ管理装置を提供する。【解決手段】処理対象ジョブを処理内容により示される処理にかける処理装置のためのジョブ管理装置であって、入力した音声情報を音声解析にかけることにより、前記処理対象ジョブ及び前記処理内容を調べる音声解析手段と、記音声解析手段により前記処理内容が判明したが、前記処理対象ジョブの保有者が判明しないならば、前記音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を調べる音声認証処理手段と、前記音声認証処理手段により話者が判明したならば、該判明した話者のジョブを前記処理対象ジョブとする処理対象決定手段と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、ジョブを管理するためのジョブ管理装置、複合機及びジョブ管理方法に関する。
複合機のような印刷装置は複数人で共有して使用することが一般的である。そのため、複合機を使用する際にはあらかじめユーザ登録を実施して使用するケースが多い。ユーザ登録で登録可能な情報には、ユーザ名、ログインパスワード、E−mailアドレス、使用枚数カウンタ、ログイン後の画面のカスタマイズ情報等が挙げられる。
また、情報機器におけるユーザの認証方法には、パスワード直接入力やICカードを用いた認証、音声認証、指紋認証、顔認証など様々な認証方式が存在し、複合機におけるユーザ認証においても前記のような技術が用いられている。
特開2016−35514号公報 特開2015−104863号公報
音声操作機能を備えた情報機器に音声で操作指示を行う場合、操作の対象を明確にする必要があるが、スマートフォンなどのような個人端末の場合は、一つの端末につき同時に操作するのは一人のユーザのみなので、音声による指示の対象が不明確な場合でも、ほとんどの場合にユーザの想定通りの動作となる。また、個人端末では他のユーザの処理は実施していないので、他のユーザに対して不利益を与えることもない。
しかし、複合機のような複数ユーザが使用する機器においては、複数のユーザのジョブが同時に登録されている場合があり、複合機においての音声操作はその音声による指示が誰のどのジョブに対しての操作なのかを明確にしなければ、他ユーザのジョブに対して誤った処理を実施してしまう恐れがある。
なお、特許文献1には、音声入力によるプリント操作に関する発明が開示されている。また、特許文献2にはログイン済みのユーザのジョブを検索して表示する発明が開示されている。
そこで、本発明は、複合機のような複数ユーザが使用する機器においても、ユーザによる指示が曖昧であっても、ユーザの意図通りのジョブ管理をするジョブ管理装置、複合機及びジョブ管理方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、
処理対象ジョブを処理内容により示される処理にかける処理装置のためのジョブ管理装置であって、
入力した音声情報を音声解析にかけることにより、前記処理対象ジョブ及び前記処理内容を調べる音声解析手段と、
前記音声解析手段により前記処理内容が判明したが、前記処理対象ジョブの保有者が判明しないならば、前記音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を調べる音声認証処理手段と、
前記音声認証処理手段により話者が判明したならば、該判明した話者のジョブを前記処理対象ジョブとする処理対象決定手段と、
を備えることを特徴とするジョブ管理装置が提供される。
また、本発明によれば、上記のジョブ管理装置を備える複合機が提供される。
更に、本発明によれば、
処理対象ジョブを処理内容により示される処理にかける処理装置のためのジョブ管理方法であって、
入力した音声情報を音声解析にかけることにより、前記処理対象ジョブ及び前記処理内容を調べる音声解析ステップと、
前記音声解析ステップにより前記処理内容が判明したが、前記処理対象ジョブの保有者が判明しないならば、前記音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を調べる音声認証処理ステップと、
前記音声認証処理ステップにより話者が判明したならば、該判明した話者のジョブを前記処理対象ジョブとする処理対象決定ステップと、
を備えることを特徴とするジョブ管理方法が提供される。
更に、上記のジョブ管理装置としてコンピュータを機能させるプログラムが提供される。
本発明によれば、複合機のような複数ユーザが使用する機器においても、ユーザによる指示が曖昧であっても、ユーザの意図通りのジョブ管理をすることができる。
本発明の実施の形態による複合機の概念的断面図である。 本発明の実施の形態による複合機の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態による複合機のより詳細な機能ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態による方法のフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態による方法における分類をまとめた表である。 図4に示すステップS201の詳細を示すフローチャートである。 図6に示す方法で利用する予約語の例を示すテーブル群である。 図4に示すステップS208の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態による方法のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態による方法における分類をまとめた表である。 本発明の第4の実施の形態による方法のフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態による方法における分類をまとめた表である。 本発明の第5の実施の形態による方法のフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態による方法のフローチャートである。 本発明の第7の実施の形態による方法のフローチャートである。 本発明の第8の実施の形態による方法のフローチャートである。 本発明の第9の実施の形態による方法のフローチャートである。 本発明の実施例1を説明するための概念図である。 本発明の実施例2を説明するための概念図である。 本発明の実施例3を説明するための概念図である。 本発明の実施例4を説明するための概念図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
本発明の実施の形態は、複合機800に関するものである。図1及び図2は、複合機800の構成などを示すものである。
図1及び図2に示すように、複合機800は、原稿の画像を読み取る原稿読取装置820と、シートに画像を形成する複合機本体(画像形成部本体)830と、原稿読取装置820及び複合機本体830を操作するための操作パネル部843と、操作パネル部843による操作に基づいて原稿読取装置820及び複合機本体830を制御する演算処理部841と、を備えている。
画像読取りのために原稿読取装置820を単体で用いること、画像形成のために複合機本体830を単体で用いることの他に、画像を複写するためにこれらを連動させることもできる。また、複合機800は図示しない記憶装置及びファクシミリ装置を含んでいてもよい。記憶装置は、原稿読取装置820により読み取られた画像やファクシミリ装置により受信した画像を格納することができる。ファクシミリ装置は、原稿読取装置820により読み取られた画像や記憶装置に格納されている画像を送信することと、外部から画像を受信することができる。更に、複合機800は、ネットワークを介してパーソナルコンピュータと接続するためのインターフェースを含んでいてもよい。複合機800に接続されたパーソナルコンピュータは、これが管理できるデータについて複合機の機能を利用することができる。
原稿読取装置820は、原稿を自動給送する原稿自動給送部SPF(Single Pass Feeder)824と、原稿の画像を読み取る読取装置本体822と、を備えている。なお、原稿読取装置820は、図2に示す構成要素の他に、図2は示されないが図1に示される構成要素も含む。また、図1に示すように、読取装置本体822には、原稿台826が備わる。
複合機本体830は、シートを給送するシート給送部10と、シートを手差し給送可能な手差し給送部20と、シート給送部10又は手差し給送部20により給送されるシートに画像を形成する画像形成部30と、を備えている。
シート給送部10は、シートを積載するシート積載部11と、シート積載部11に積載されたシートを1枚ずつ分離給送する分離給送部12と、を備えている。シート積載部11は、回転軸13を中心に回動する中板14を備えており、中板14は、シートを給送する際に回動してシートを上方に持ち上げる。分離給送部12は、中板14により持ち上げられたシートを給送するピックアップローラ15と、ピックアップローラ15により給送されるシートを1枚ずつに分離する分離ローラ対16と、を備えている。
手差し給送部20は、シートを積載可能な手差しトレイ21と、手差しトレイ21に積載されたシートを1枚ずつ分離給送する分離給送部22と、を備えている。手差しトレイ21は、複合機本体830に回動自在に支持されており、手差し給送する際には、所定の角度に固定させることでシートを積載可能になる。分離給送部22は、手差しトレイ21に積載されたシートを給送するピックアップローラ23と、ピックアップローラ23により給送されるシートを1枚ずつに分離する分離ローラ24及び分離パッド25と、を備えている。
画像形成部30は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する4つのプロセスカートリッジ31Y〜31Kと、後述する感光体ドラム740Y〜740Kと、これらの表面を露光する露光装置32と、感光体ドラム740Y〜740Kの表面に形成されたトナー像をシートに転写する転写部(転写手段)33と、転写したトナー像をシートに定着させる定着部34と、を備えている。なお、符号の最後に付すアルファベット(Y、M、C、K)は、それぞれの色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)を示している。
4つのプロセスカートリッジ31Y〜31Kのそれぞれは、複合機本体830から取り外し可能に構成されており、交換可能となっている。なお、4つのプロセスカートリッジ31Y〜31Kは、形成する画像の色が異なること以外は同様な構成であるため、イエロー(Y)の画像を形成するプロセスカートリッジ31Yの構成のみの説明し、プロセスカートリッジ31M〜31Kの説明は省略する。
プロセスカートリッジ31Yは、像担持体としての感光体ドラム740Yと、感光体ドラム740Yを帯電させる帯電器741Yと、感光体ドラム740Y上に形成された静電潜像を現像する現像装置742Yと、感光体ドラム740Yの表面に残留するトナーを除去するドラムクリーナ743Yと、を備えている。現像装置742Yは、感光体ドラム740Yを現像する現像装置本体(詳細には図示せず)と、現像装置本体にトナーを供給するトナーカートリッジ(詳細には図示せず)と、を備えている。トナーカートリッジは、現像装置本体に着脱可能に構成されており、収容されたトナーが無くなると、現像装置本体から取り外して、交換することができるようになっている。
露光装置32は、レーザ光を照射する光源(図示せず)と、レーザ光を感光体ドラム740Y〜740Kに導く複数のミラー(図示せず)等と、を備えている。転写部33は、感光体ドラム740Y〜740Kに形成されたトナー像を担持する中間転写ベルト35と、感光体ドラム740Y〜740Kに形成されたトナー像を中間転写ベルト35に一次転写する一次転写ローラ36Y〜36Kと、中間転写ベルト35に転写されたトナー像をシートに二次転写する二次転写ローラ37と、中間転写ベルト35に残留するトナーを除去するベルトクリーナ38と、を備えている。中間転写ベルト35は、駆動ローラ39a及び従動ローラ39bに掛け渡されており、一次転写ローラ36Y〜36Kによって感光体ドラム740Y〜740Kに押し付けられている。二次転写ローラ37は、駆動ローラ39aとで中間転写ベルト35をニップ(挟持)しており、ニップ部Nで中間転写ベルト35が担持するトナー像をシートに転写する。定着部34は、シートを加熱する加熱ローラ34aと、加熱ローラ34aに圧接する加圧ローラ34bと、を備えている。
操作パネル部843は、所定の情報を表示する表示部845と、ユーザが原稿読取装置820及び複合機本体830への指示を入力する入力部847と、を備えている。本実施形態においては、操作パネル部843は、読取装置本体822の正面側に配設されている。なお、正面側は図1の紙面の手前側に対応し、裏面側は図1の背面側に対応する。
図2に示すように、演算処理部841は、シート給送部10、手差し給送部20、画像形成部30及び原稿読取装置820を駆動制御するCPU841aと、CPU841aを動作させるための各種プログラムとCPU841aが用いる各種情報等を記憶するメモリ841bと、を備えている。演算処理部841は、ユーザによる操作パネル部843への操作に基づいて、シート給送部10、手差し給送部20、画像形成部30及び原稿読取装置820の動作を統合して制御し、シートに画像を形成させる。
次に、上述のように構成された複合機800による画像形成動作(演算処理部841による画像形成制御)について説明する。本実施形態においては、原稿自動給送部824により給送され、読取装置本体822により読み取られた読取原稿の画像を、シート給送部10により給送されるシートに画像形成部30が形成する画像形成動作を例にとり説明する。
ユーザによる操作パネル部843の入力部847への入力により、画像形成開始信号が発信されると、ユーザにより原稿自動給送部824に載置された読取原稿が原稿読取位置に向けて自動給送され、原稿読取位置で読取装置本体822によって画像が読み取られる。
読取装置本体822により原稿の画像が読み取られると、読み取られた原稿の画像情報に基づいて、露光装置32が感光体ドラム740Y〜740Kに向けて、それぞれに対応する複数のレーザ光を照射する。このとき、感光体ドラム740Y〜740Kは、それぞれ、帯電器741Y〜741Kにより予め帯電されており、それぞれに対応するレーザ光が照射されることで感光体ドラム740Y〜740K上にそれぞれの静電潜像が形成される。その後、現像装置742Y〜742Kにより感光体ドラム740Y〜740K上にそれぞれ形成された静電潜像が現像され、感光体ドラム740Y〜740K上に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)のトナー像が形成される。感光体ドラム740Y〜740K上に形成された各色のトナー像は、一次転写ローラ36Y〜36Kによって中間転写ベルト35に重畳転写され、重畳転写されたトナー像(フルカラーのトナー像)は、中間転写ベルト35に担持された状態でニップ部Nまで搬送される。
上述の画像形成動作に並行して、シート積載部11に積載されたシートが、分離給送部12によって1枚ずつに分離されながら、ピックアップローラ15によりシート搬送路26に給送される。そして、ニップ部Nのシート搬送方向上流にあるレジストローラ対27で、斜行が補正されると共に、所定の搬送タイミングでニップ部Nに搬送される。ニップ部Nに搬送されたシートは、二次転写ローラ37によって中間転写ベルト35が担持するフルカラーのトナー像が転写される。
トナー像が転写されたシートは、定着部34で加熱・加圧されることでトナー像が溶融定着され、排出ローラ対18により装置外に排出される。装置外に排出されたシートは、排出シート積載部19に積載される。
なお、シートの両面(第1面及び第2面)に画像を形成する場合には、第1面に画像が形成されたシートが装置外に排出される前に、排出ローラ対18を逆回転させて両面搬送路17に搬送し、両面搬送路17を介して画像形成部30に再搬送する。そして、第1面と同様に、第2面に画像を形成し、装置外に排出する。装置外に排出されたシートは、排出シート積載部19に積載される。
次に、図3を参照すると、本発明の実施の形態による複合機800は、音声入力部101、制御部841a、スキャナ部820、エンジン部830、記憶装置841b、UI表示部843を含む。
音声入力部101は、ユーザが発話した音声をマイクで拾い、その音声データを制御部841aに送信するモジュールである。
制御部841aは、音声解析部121、印刷ジョブ管理部123、印刷ジョブ実行部125、ファイル制御部127、画像処理部129、表示制御部131に分けられる。
音声解析部121は、音声入力部101より入力された音声データを解析し、音声による操作や発話したユーザの特定を実施するモジュールである。
ジョブ管理装置として機能する印刷ジョブ管理部123は、印刷ジョブの登録や削除、停止を行うモジュールである。印刷ジョブ管理部123に登録されたジョブが印刷可能だった場合、印刷ジョブ管理部123は印刷ジョブ実行部125へ印刷要求を行う。印刷ジョブ管理部123は、更に、後述するような印刷ジョブの順序の優先順位の入れ換え、ジョブにおける各種設定などの処理を行う。
印刷ジョブ実行部125は、登録された印刷ジョブの印刷ページ順序決定や後処理可否の判定、給紙トレイの決定、画像処理部129への画像処理要求などを行うモジュールである。
画像処理部129は、印刷ジョブ実行部125から要求された画像処理要求に応じて変倍や画像造成などを行うモジュールである。
ファイル制御部127は、記憶装置841bに含まれるHDDへのファイルの保存や読み出し、記憶装置841bに含まれるメモリへのファイルの展開などを行うモジュールである。
表示制御部131は、ユーザ操作や画像処理装置800のステータスに従ってUI画面に表示する画像を生成するモジュールである。
スキャナ部820は、コピージョブやスキャン送信ジョブなどで原稿台もしくは自動原稿読み込み装置にセットされた原稿を読み込み、制御部に画像を送信するモジュールである。
エンジン部830は、制御部841aで生成された画像を用紙に印刷するモジュールである。
記憶装置841bは、主にHDDやSSD、メモリなどを指し、スキャンした画像やプリンタデータ、音声解析のための辞書データ等を保存しておくモジュールである。
UI表示部843は、表示制御部131で生成された画面イメージを表示するモジュールであり、主に液晶ディスプレイのことを指す。
[第1の実施の形態]
図4は本発明の第1の実施の形態による方法のフローチャートである。このフローチャートは既に複数の印刷ジョブが登録済みの状態で、音声操作が行われた際の処理についてのものである。
ユーザが発話すると、音声入力部101は、ユーザの発話から音声情報を取得し、音声解析部121は、その音声情報を音声解析にかけることにより、複合機に対する操作指示が含まれていれば、操作指示に対応する処理対象ジョブ及び処理内容を調べる(ステップS201)。なお、複合機に対する操作指示が含まれていなければ、他の処理に進むが説明及び図示を省略する。
音声解析の結果、操作指示に対応する処理内容が判明できていなかったら(ステップS203でNO)、エラー処理を実行して(ステップS215)、終了する。
音声解析の結果、操作指示に対応する処理内容が判明できていたのであれば(ステップS203でYES)、既に処理対象ジョブを決定できる状況にあるかを判断する(ステップS205)。ここで、既に処理対象ジョブを決定できる状況にあることには、(1)音声解析の結果から操作対象ジョブを決定できることと、(2)音声解析の結果を用いなくても操作対象ジョブを決定できることが含まれる。
(1)音声解析の結果から操作対象ジョブを決定できることには、例えば、(1−1)特定できた利用者の全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、話者が自分の氏名や自分の所属組織を話者が操作指示に含ませていたために処理対象が判明できること、(1−2)操作対象ジョブの状態を指定されたならばその状態の全てのジョブを操作対象ジョブとするというルールを適用している場合において、音声解析の結果から対象ジョブの種類が判明できること、(1−3)操作対象ジョブをそのジョブが扱うファイル名により指定してもよいというルールを適用している場合において、音声解析の結果からファイル名が判明できること、が含まれる。
(2)音声解析の結果を用いなくても操作対象ジョブを決定できることには、(2−1)実行状態又は待ち状態の全てのジョブがログインしている利用者又は特定の1つの組織のものであるならば、全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、実際に、実行状態又は待ち状態の全てのジョブがログインしている利用者又は特定の1つの組織のものであるために処理対象が判明できること、(2−2)実行状態又は待ち状態の全てのジョブが特定の一人の利用者又は特定の1つの組織のものであるならば、全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、実際に、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが特定の一人の利用者又は特定の1つの組織のものであるために処理対象が判明できることが含まれる。なお、(2−1)、(2−2)は、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが実際の話者以外のものであってもよく、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが実際の話者が属する組織以外の組織のものであってもよいことを前提としている。これは、例えば、話者が他の者のジョブを緊急で中止させる場合に有効である。
なお、或るユーザがログインしていても、それだけでは、その利用者のジョブは処理対象ジョブにはならない。
音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を判明させなくても操作対象ジョブにするジョブを決定できるならば(ステップS205でYES)、そのようなジョブを処理対象ジョブとしてステップS201で判明した処理内容で示される処理にかける(ステップS207)。
まだ処理対象ジョブを決定できる状況にないと判断した場合には(ステップS205でNO)、音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を調べる(ステップS209)。
ステップS209で判明した話者のジョブがないならば(ステップS211でNO)、エラー処理をして(ステップS215)、終了する。
ステップS209で判明した話者のジョブがあるならば(ステップS211でYES)、ステップS209で判明した話者の全てのジョブを処理対象ジョブとする(ステップS213)。なお、ここでは、複数の利用者のジョブがあるときにおいて、音声認証により判明した利用者の全ジョブを処理対象ジョブとして選定するルールを適用することが前提となっている。
そして、ステップS213で処理対象ジョブとされたジョブをステップS201で判明した処理内容で示される処理にかける(ステップS207)。
従って、或るユーザがログインしている状況において、ログインしているユーザとステップS209で音声認証処理により判明した話者が異なっている場合には、ログインしているユーザのジョブではなく、ステップS209で音声認証処理により判明した話者のジョブが処理にかけられることになる。
本発明の第1の実施の形態による方法における分類を図5の表にまとめる。表中のCase列の#11、#12、#13は、図4中のCase#11、Case#12、Case#13に対応する。
次に、図6を参照して、ステップS201の詳細例を説明する。
入力された音声から得た音声データを保存する(ステップS201−1)。
ステップS201−1で保存された音声データを読み出す(ステップS201−2)。
ステップS201−2で読み出された音声データを音声認識にかけてテキスト化する(ステップS201−3)。
ステップS201−3で得たテキストに含まれる予約語を検出する(ステップS201−4)。
ステップS201−4で検出できた予約語に基づいて処理内容及び処理対象ジョブを調べる(ステップS201−5)。
ここで、ステップS201−4で用いる予約語は、例えば、図7に示すようなものである。なお、ファイルを指定する場合、テキストデータにジョブが扱うファイル名が含まれているものとする。ファイル名のデータはジョブに対応付けられてプリンタに送信されているものとする。
次に、ステップS209の詳細例を説明する。
ステップS201−1で保存された音声データを読み出す(ステップS209−1)。
ステップS209−1で読み出された音声データより声紋を判定する(ステップS209−2)。
ステップS209−2で判定さえた声紋より話者を特定する(ステップS209−3)。なお、ユーザ毎の声紋は予め登録されているものとする。
[第2の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態では、音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を判明させなくても所定の場合には操作対象ジョブを決定できることとしていた。
これに対して、本発明の第2の実施の形態では、音声情報を音声認証処理にかけることにより判明した話者のジョブを処理対象ジョブとする。
図9は本発明の第2の実施の形態による方法のフローチャートである。このフローチャートは既に複数の印刷ジョブが登録済みの状態で、音声操作が行われた際の処理についてのものである。
ユーザが発話すると、音声入力部101は、ユーザの発話から音声情報を取得し、音声解析部121は、その音声情報を音声解析にかけることにより、複合機に対する操作指示が含まれていれば、操作指示に対応する処理対象ジョブ及び処理内容を調べる(ステップS201)。なお、複合機に対する操作指示が含まれていなければ、他の処理に進むが説明及び図示を省略する。
音声解析の結果、操作指示に対応する処理内容が判明できていなかったら(ステップS203でNO)、エラー処理を実行して(ステップS215)、終了する。
音声解析の結果、操作指示に対応する処理内容が判明できていたのであれば(ステップS203でYES)、音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を調べる(ステップS209)。
ステップS209で判明した話者のジョブがないならば(ステップS211でNO)、エラー処理をして(ステップS215)、終了する。
ステップS209で判明した話者のジョブがあるならば(ステップS211でYES)、ステップS209で判明した話者の全てのジョブを処理対象ジョブとする(ステップS213)。なお、ここでは、複数の利用者のジョブがあるときにおいて、音声認証により判明した利用者の全ジョブを処理対象ジョブとして選定するルールを適用することが前提となっている。
そして、ステップS213で処理対象ジョブとされたジョブをステップS201で判明した処理内容で示される処理にかける(ステップS207)。
本発明の第2の実施の形態による方法における分類を図10の表にまとめる。表中のCase列の#22、#23は、図9中のCase#22、Case#23に対応する。
[第3の実施の形態]
処理内容によって、本発明の第1の実施の形態と本発明の第2の実施の形態を切り替えてもよい。つまり、ステップS205でYESとなる場合を設けてもよいかどうかを所定の基準により切り替えてもよい。
例えば、ログイン認証などにより利用者を特定できたのであれば、特定された利用者により第1の実施の形態と第2の実施の形態を切り替えてもよい。つまり、ステップS203の工程に進むまでに特定できた利用者によりステップS205でYESとなる場合を設けてもよいかどうかを切り替えてもよい。
ステップS205でYESとなる場合を設けないのであれば(つまり、ステップS203の終了までに、ステップS205を用いない第2の実施の形態のフロー(図9)を用いることとした場合)、ログイン認証などにより特定できた利用者とステップS209の音声認証処理により特定した話者が異なるのであれば、ステップS213においては、ステップS209で特定された利用者のジョブが処理対象ジョブとなるので、ステップS209の音声認証処理により特定した話者が優先することになる。
所定の条件が満たされたならばステップS205でYESとなるようにして(つまり、ステップS203の終了までに、ステップS205を用いる第1の実施の形態のフロー(図4)を用いることとした場合)、実際に所定の条件が満たされたならば、ログイン認証などにより特定できた利用者と仮にステップS209の音声認証処理を実行するならば特定することができるはずである話者が異なる場合には、ステップS209からステップS213が実行されないので、ログイン認証などにより特定できた利用者が優先することになる。
また、第2の実施の形態を基本として、次のような選択をしてもよい。つまり、ログイン認証などにより利用者(利用者A)を特定できたのであれば、この利用者(利用者A)とステップS209の音声認証処理により特定した話者(利用者B)に対して所定の判断方法を適用して、何れかの利用者を選択してもよい。利用者Aと利用者Bが同一であれば、同一である両者を選択する。利用者Aと利用者Bとが異なれば所定の判断方法により利用者A又は利用者Bを選択する。所定のポリシーに基づいた設定により利用者Aを優先するようにしてもよいし、別の所定のポリシーに基づいた別の設定により利用者Bを優先するようにしてもよい。所定の判断方法に、実行中又は待機中の各ジョブに対応する利用者も考慮に入れてもよい。また、所定の判断方法に、処理内容も考慮に入れてもよい。なお、ステップS211の判断は、選択された利用者のジョブがあるか否かの判断になる。
[第4の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態では、ステップS211で判明した話者の全てのジョブを処理対象ジョブとする。
これに対して、本発明の第4の実施の形態では、ステップS211で判明した話者のジョブであって、その話者により指定されたジョブを処理対象ジョブとする。
図11は本発明の第4の実施の形態による方法のフローチャートである。このフローチャートは既に複数の印刷ジョブが登録済みの状態で、音声操作が行われた際の処理についてのものである。
ユーザが発話すると、音声入力部101は、ユーザの発話から音声情報を取得し、音声解析部121は、その音声情報を音声解析にかけることにより、複合機に対する操作指示が含まれていれば、操作指示に対応する処理対象ジョブ及び処理内容を調べる(ステップS201)。なお、複合機に対する操作指示が含まれていなければ、他の処理に進むが説明及び図示を省略する。
音声解析の結果、操作指示に対応する処理内容が判明できていなかったら(ステップS203でNO)、エラー処理を実行して(ステップS215)、終了する。
音声解析の結果、操作指示に対応する処理内容が判明できていたのであれば(ステップS203でYES)、既に処理対象ジョブを決定できる状況にあるかを判断する(ステップS205)。ここで、既に処理対象ジョブを決定できる状況にあることには、(1)音声解析の結果から操作対象ジョブを決定できることと、(2)音声解析の結果を用いなくても操作対象ジョブを決定できることが含まれる。
(1)音声解析の結果から操作対象ジョブを決定できることには、例えば、(1−1)特定できた利用者の全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、話者が自分の氏名や自分の所属組織を話者が操作指示に含ませていたために処理対象が判明できることが含まれる。
(2)音声解析の結果を用いなくても操作対象ジョブを決定できることには、(2−1)実行状態又は待ち状態の全てのジョブがログインしている利用者又は特定の1つの組織のものであるならば、全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、実際に、実行状態又は待ち状態の全てのジョブがログインしている利用者又は特定の1つの組織のものであるために処理対象が判明できること、(2−2)実行状態又は待ち状態の全てのジョブが特定の一人の利用者又は特定の1つの組織のものであるならば、全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、実際に、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが特定の一人の利用者又は特定の1つの組織のものであるために処理対象が判明できることが含まれる。なお、(2−1)、(2−2)は、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが実際の話者以外のものであってもよく、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが実際の話者が属する組織以外の組織のものであってもよいことを前提としている。これは、例えば、話者が他の者のジョブを緊急で中止させる場合に有効である。
既に処理対象ジョブを決定できる状況にあるならば(ステップS205でYES)、そのようなジョブを処理対象ジョブとしてステップS201で判明した処理内容で示される処理にかける(ステップS207)。
まだ処理対象ジョブを決定できる状況にないと判断した場合には(ステップS205でNO)、音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を調べる(ステップS209)。
ステップS209で判明した話者のジョブがないならば(ステップS211でNO)、エラー処理をして(ステップS215)、終了する。
ステップS209で判明した話者のジョブがあるならば(ステップS211でYES)、ステップS209で判明した話者のジョブのうちのどのジョブを処理対象ジョブとして選択できるかを調べる(ステップS212)。
例えば、複数の利用者のジョブがあるときにおいて、音声認証により特定した話者のジョブであって、その話者により指定されたジョブ又はその話者の1つのみのジョブを選定するルールを適用することとして、実際に話者を音声認証により特定でき、指定されたジョブを音声解析により判明できたとき又はその話者のジョブが1つのみであるときには、判明した話者のジョブのうちの処理対象ジョブにするジョブを選択できる。
逆に、同様なルールを適用することとしても、話者を音声認証により特定できるが、指定されたジョブを音声解析により判明できず、更に、話者のジョブが複数であるときには、判明した話者のジョブのうちの処理対象ジョブにするジョブを選択できない。
ステップS209における音声認証処理で判明した話者のジョブのうちのどのジョブを処理対象ジョブにするのか判明したならば(ステップS212でYES)、判明した話者の判明したジョブを処理対象ジョブとする(ステップS213)。
そして、ステップS213で処理対象ジョブとされたジョブをステップS201で判明した処理内容で示される処理にかける(ステップS207)。
本発明の方法による分類を図12の表にまとめる。表中のCase列の#31、#32A、#32B、#33は、図11中のCase#31、Case#32A、Case#32B、Case#33に対応する。
[第5の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態では、ステップS209で判明した話者のジョブがないならば(ステップS211でNO)、エラー処理をして(ステップS215)、終了する。
これに対して、本発明の第5の実施の形態では、ステップS209で判明した話者のジョブがないならば(ステップS211でNO)、現在ログインしているユーザ又はその後のプロンプトに応じてログインしたユーザのジョブを処理対象ジョブとする。
図13は第5の実施の形態による方法のフローチャートである。このフローチャートは既に複数の印刷ジョブが登録済みの状態で、音声操作が行われた際の処理についてのものである。
ユーザが発話すると、音声入力部101は、ユーザの発話から音声情報を取得し、音声解析部121は、その音声情報を音声解析にかけることにより、複合機に対する操作指示が含まれていれば、操作指示に対応する処理対象ジョブ及び処理内容を調べる(ステップS201)。なお、複合機に対する操作指示が含まれていなければ、他の処理に進むが説明及び図示を省略する。
音声解析の結果、操作指示に対応する処理内容が判明できていなかったら(ステップS203でNO)、エラー処理を実行して(ステップS215)、終了する。
音声解析の結果、操作指示に対応する処理内容が判明できていたのであれば(ステップS203でYES)、既に処理対象ジョブを決定できる状況にあるかを判断する(ステップS205)。ここで、音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を判明させなくても操作対象ジョブを決定できることには、(1)音声解析の結果から操作対象ジョブを決定できることと、(2)音声解析の結果を用いなくても操作対象ジョブを決定できることが含まれる。
(1)音声解析の結果から操作対象ジョブを決定できることには、例えば、(1−1)特定できた利用者の全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、話者が自分の氏名や自分の所属組織を話者が操作指示に含ませていたために処理対象が判明できることが含まれる。
(2)音声解析の結果を用いなくても操作対象ジョブを決定できることには、(2−1)実行状態又は待ち状態の全てのジョブがログインしている利用者又は特定の1つの組織のものであるならば、全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、実際に、実行状態又は待ち状態の全てのジョブがログインしている利用者又は特定の1つの組織のものであるために処理対象が判明できること、(2−2)実行状態又は待ち状態の全てのジョブが特定の一人の利用者又は特定の1つの組織のものであるならば、全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、実際に、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが特定の一人の利用者又は特定の1つの組織のものであるために処理対象が判明できることが含まれる。なお、(2−1)、(2−2)は、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが実際の話者以外のものであってもよく、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが実際の話者が属する組織以外の組織のものであってもよいことを前提としている。これは、例えば、話者が他の者のジョブを緊急で中止させる場合に有効である。
既に処理対象ジョブを決定できる状況にあるならば(ステップS205でYES)、そのようなジョブを処理対象ジョブとして処理対象ジョブとしてステップS201で判明した処理内容で示される処理にかける(ステップS207)。
既に処理対象ジョブを決定できる状況にあると判断した場合には(ステップS205でNO)、音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を調べる(ステップS209)。
ステップS209で話者が判別しなかったら(ステップS210でNO)、ユーザが現在ログインしているか確認する(ステップS234)。
また、ステップS209で判明した話者のジョブがないならば(ステップS211でNO)、ユーザが現在ログインしているか確認する(ステップS234)。
上記2通りの場合において、ユーザが現在ログインしていれば、ステップS239に進む。
上記2通りの場合において、ユーザがログインしていなければ、ログインを促すためのプロンプトを画面に表示し、又は、音声出力する(ステップS235)。
プロンプトに応じてユーザによるログインがあったならばログイン処理をして(ステップS237)、ステップS239に進む。
ステップS239では、ログインしたユーザのジョブがあるかを調べ、ないならば(ステップS239でNO)、エラー処理をして(ステップS215)、終了する。
ログインしたユーザのジョブがあるならば(ステップS239でYES)、ステップS237でログインしたユーザのジョブを処理対象ジョブとする(ステップS241)。
ステップS209で判明した話者のジョブがあるならば(ステップS211でYES)、ステップS209で判明した話者の全てのジョブを処理対象ジョブとする(ステップS213)。なお、ここでは、複数の利用者のジョブがあるときにおいて、音声認証により判明した利用者の全ジョブを処理対象ジョブとして選定するルールを適用することが前提となっている。
そして、ステップS213で処理対象ジョブとされたジョブをステップS201で判明した処理内容で示される処理にかける(ステップS207)。
[第6の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態では、まだ処理対象ジョブを決定できる状況にないと判断した場合には(ステップS205でNO)、音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を調べた(ステップS209)。
これに対して、本発明の第6の実施の形態では、まだ処理対象ジョブを決定できる状況にないと判断した場合には(ステップS205でNO)、現在ログインしているユーザ又はプロンプトに応じてログインするユーザのジョブを処理対象ジョブとする。
図14は本発明の第6の実施の形態による方法のフローチャートである。このフローチャートは既に複数の印刷ジョブが登録済みの状態で、音声操作が行われた際の処理についてのものである。
ユーザが発話すると、音声入力部101は、ユーザの発話から音声情報を取得し、音声解析部121は、その音声情報を音声解析にかけることにより、複合機に対する操作指示が含まれていれば、操作指示に対応する処理対象ジョブ及び処理内容を調べる(ステップS201)。なお、複合機に対する操作指示が含まれていなければ、他の処理に進むが説明及び図示を省略する。
音声解析の結果、操作指示に対応する処理内容が判明できていなかったら(ステップS203でNO)、エラー処理を実行して(ステップS215)、終了する。
音声解析の結果、操作指示に対応する処理内容が判明できていたのであれば(ステップS203でYES)、既に処理対象ジョブを決定できる状況にあるかを判断する(ステップS205)。ここで、音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を判明させなくても操作対象ジョブを決定できることには、(1)音声解析の結果から操作対象ジョブを決定できることと、(2)音声解析の結果を用いなくても操作対象ジョブを決定できることが含まれる。
(1)音声解析の結果から操作対象ジョブを決定できることには、例えば、(1−1)特定できた利用者の全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、話者が自分の氏名や自分の所属組織を話者が操作指示に含ませていたために処理対象が判明できることが含まれる。
(2)音声解析の結果を用いなくても操作対象ジョブを決定できることには、(2−1)実行状態又は待ち状態の全てのジョブがログインしている利用者又は特定の1つの組織のものであるならば、全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、実際に、実行状態又は待ち状態の全てのジョブがログインしている利用者又は特定の1つの組織のものであるために処理対象が判明できること、(2−2)実行状態又は待ち状態の全てのジョブが特定の一人の利用者又は特定の1つの組織のものであるならば、全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、実際に、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが特定の一人の利用者又は特定の1つの組織のものであるために処理対象が判明できることが含まれる。なお、(2−1)、(2−2)は、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが実際の話者以外のものであってもよく、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが実際の話者が属する組織以外の組織のものであってもよいことを前提としている。これは、例えば、話者が他の者のジョブを緊急で中止させる場合に有効である。
既に処理対象ジョブを決定できる状況にあるならば(ステップS205でYES)、そのようなジョブを処理対象ジョブとしてステップS201で判明した処理内容で示される処理にかける(ステップS207)。
既に処理対象ジョブを決定できる状況にあると判断した場合には(ステップS205でNO)、現在ユーザがログイン中か否かを調べる(ステップS261)。
ログイン中であり(ステップS261でYES)、ログイン中のユーザのジョブがあれば(ステップS263でYES)、ログイン中のユーザの全てのジョブを処理対象ジョブとして(ステップS265)、ステップS202で判明した処理内容で示される処理にかける(ステップS207)。
ユーザがログイン中でなければ(ステップS261でNO)、ログインを促すためのプロンプトを画面に表示し、又は、音声出力する(ステップS235)。
プロンプトに応じてユーザによるログインがあったならばログイン処理をする(ステップS237)。
次に、ログインしたユーザのジョブがあるかを調べ、ないならば(ステップS239でNO)、エラー処理をして(ステップS215)、終了する。
ログインしたユーザのジョブがあるならば(ステップS239でYES)、ステップS237でログインしたユーザのジョブを処理対象ジョブとして(ステップS241)、ステップS201で判明した処理内容で示される処理にかける(ステップS207)。
[第7の実施の形態]
本発明の第6の実施の形態では、ユーザがログイン中でなければ(ステップS261でNO)、それから出力したプロンプトに応じてログインしたユーザのジョブを処理対象ジョブとする。
これに対して、本発明の第7の実施の形態では、ユーザがログイン中でなければ(ステップS261でNO)、音声認証により判明した話者のジョブがあるならばそれを処理対象ジョブとし、音声認証により判明した話者のジョブがなければ、それから出力したプロンプトに応じてログインしたユーザのジョブを処理対象ジョブとする。
図15は本発明の第7の実施の形態による方法のフローチャートである。このフローチャートは既に複数の印刷ジョブが登録済みの状態で、音声操作が行われた際の処理についてのものである。
ユーザが発話すると、音声入力部101は、ユーザの発話から音声情報を取得し、音声解析部121は、その音声情報を音声解析にかけることにより、複合機に対する操作指示が含まれていれば、操作指示に対応する処理対象ジョブ及び処理内容を調べる(ステップS201)。なお、複合機に対する操作指示が含まれていなければ、他の処理に進むが説明及び図示を省略する。
音声解析の結果、操作指示に対応する処理内容が判明できていなかったら(ステップS203でNO)、エラー処理を実行して(ステップS215)、終了する。
音声解析の結果、操作指示に対応する処理内容が判明できていたのであれば(ステップS203でYES)、既に処理対象ジョブを決定できる状況にあるかを判断する(ステップS205)。ここで、既に処理対象ジョブを決定できる状況にあることには、(1)音声解析の結果から操作対象ジョブを決定できることと、(2)音声解析の結果を用いなくても操作対象ジョブを決定できることが含まれる。
(1)音声解析の結果から操作対象ジョブを決定できることには、例えば、(1−1)特定できた利用者の全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、話者が自分の氏名や自分の所属組織を話者が操作指示に含ませていたために処理対象が判明できることが含まれる。
(2)音声解析の結果を用いなくても操作対象ジョブを決定できることには、(2−1)実行状態又は待ち状態の全てのジョブがログインしている利用者又は特定の1つの組織のものであるならば、全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、実際に、実行状態又は待ち状態の全てのジョブがログインしている利用者又は特定の1つの組織のものであるために処理対象が判明できること、(2−2)実行状態又は待ち状態の全てのジョブが特定の一人の利用者又は特定の1つの組織のものであるならば、全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、実際に、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが特定の一人の利用者又は特定の1つの組織のものであるために処理対象が判明できることが含まれる。なお、(2−1)、(2−2)は、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが実際の話者以外のものであってもよく、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが実際の話者が属する組織以外の組織のものであってもよいことを前提としている。これは、例えば、話者が他の者のジョブを緊急で中止させる場合に有効である。
既に処理対象ジョブを決定できる状況にあるならば(ステップS205でYES)、そのようなジョブを処理対象ジョブとしてステップS201で判明した処理内容で示される処理にかける(ステップS207)。
まだ処理対象ジョブを決定できる状況にないと判断した場合には(ステップS205でNO)、現在ユーザがログイン中か否かを調べる(ステップS261)。
ログイン中であり(ステップS261でYES)、ログイン中のユーザのジョブがあれば(ステップS263でYES)、ログイン中のユーザの全てのジョブを処理対象ジョブとして(ステップS265)、ステップS202で判明した処理内容で示される処理にかける(ステップS207)。
ユーザがログイン中でなければ(ステップS261でNO)、音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を調べる(ステップS209)。
ステップS209で判明した話者のジョブがあるならば(ステップS211でYES)、ステップS209で判明した話者の全てのジョブを処理対象ジョブとする(ステップS213)。なお、ここでは、複数の利用者のジョブがあるときにおいて、音声認証により判明した利用者の全ジョブを処理対象ジョブとして選定するルールを適用することが前提となっている。
ステップS209で判明した話者のジョブがないならば(ステップS211でNO)、ログインを促すためのプロンプトを画面に表示し、又は、音声出力する(ステップS235)。
ユーザによるログインがあったならばログイン処理をする(ステップS237)。
次に、ログインしたユーザのジョブがあるかを調べ、ないならば(ステップS239でNO)、エラー処理をして(ステップS215)、終了する。
ログインしたユーザのジョブがあるならば(ステップS239でYES)、ステップS237でログインしたユーザのジョブを処理対象ジョブとして(ステップS241)、ステップS201で判明した処理内容で示される処理にかける(ステップS207)。
[第8の実施の形態]
本発明の第7の実施の形態では、まだ処理対象ジョブを決定できる状況にないと判断したならば、第1優先でログイン中のユーザのジョブを処理対象ジョブとし、第2優先で音声認証により判明した話者のジョブを処理対象ジョブとし、第3優先でログインさせたユーザのジョブを処理対象ジョブとした。
これに対して、本発明の第8の実施の形態では、まだ処理対象ジョブを決定できる状況にないと判断したならば、第1優先で音声認証により判明した話者のジョブを処理対象ジョブとし、第2優先でログイン中のユーザのジョブを処理対象ジョブとし、第3優先でログインさせたユーザのジョブを処理対象ジョブとする。
図16は本発明の第8の実施の形態による方法のフローチャートである。このフローチャートは既に複数の印刷ジョブが登録済みの状態で、音声操作が行われた際の処理についてのものである。
ユーザが発話すると、音声入力部101は、ユーザの発話から音声情報を取得し、音声解析部121は、その音声情報を音声解析にかけることにより、複合機に対する操作指示が含まれていれば、操作指示に対応する処理対象ジョブ及び処理内容を調べる(ステップS201)。なお、複合機に対する操作指示が含まれていなければ、他の処理に進むが説明及び図示を省略する。
音声解析の結果、操作指示に対応する処理内容が判明できていなかったら(ステップS203でNO)、エラー処理を実行して(ステップS215)、終了する。
音声解析の結果、操作指示に対応する処理内容が判明できていたのであれば(ステップS203でYES)、既に処理対象ジョブを決定できる状況にあるかを判断する(ステップS205)。ここで、音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を判明させなくても操作対象ジョブを決定できることには、(1)音声解析の結果から操作対象ジョブを決定できることと、(2)音声解析の結果を用いなくても操作対象ジョブを決定できることが含まれる。
(1)音声解析の結果から操作対象ジョブを決定できることには、例えば、(1−1)特定できた利用者の全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、話者が自分の氏名や自分の所属組織を話者が操作指示に含ませていたために処理対象が判明できることが含まれる。
(2)音声解析の結果を用いなくても操作対象ジョブを決定できることには、(2−1)実行状態又は待ち状態の全てのジョブがログインしている利用者又は特定の1つの組織のものであるならば、全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、実際に、実行状態又は待ち状態の全てのジョブがログインしている利用者又は特定の1つの組織のものであるために処理対象が判明できること、(2−2)実行状態又は待ち状態の全てのジョブが特定の一人の利用者又は特定の1つの組織のものであるならば、全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、実際に、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが特定の一人の利用者又は特定の1つの組織のものであるために処理対象が判明できることが含まれる。なお、(2−1)、(2−2)は、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが実際の話者以外のものであってもよく、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが実際の話者が属する組織以外の組織のものであってもよいことを前提としている。これは、例えば、話者が他の者のジョブを緊急で中止させる場合に有効である。
既に処理対象ジョブを決定できる状況にあるならば(ステップS205でYES)、そのようなジョブを処理対象ジョブとしてステップS201で判明した処理内容で示される処理にかける(ステップS207)。
まだ処理対象ジョブを決定できる状況にないと判断した場合には(ステップS205でNO)、音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を調べる(ステップS209)。
ステップS209で判明した話者のジョブがあるならば(ステップS211でYES)、ステップS209で判明した話者の全てのジョブを処理対象ジョブとする(ステップS213)。なお、ここでは、複数の利用者のジョブがあるときにおいて、音声認証により判明した利用者の全ジョブを処理対象ジョブとして選定するルールを適用することが前提となっている。
ステップS209で判明した話者のジョブがないならば(ステップS211でNO)、現在ユーザがログイン中か否かを調べる(ステップS261)。
ログイン中であり(ステップS261でYES)、ログイン中のユーザのジョブがあれば(ステップS263でYES)、ログイン中のユーザの全てのジョブを処理対象ジョブとして(ステップS265)、ステップS202で判明した処理内容で示される処理にかける(ステップS207)。
ユーザがログイン中でなければ(ステップS261でNO)、ログインを促すためのプロンプトを画面に表示し、又は、音声出力する(ステップS235)。
ユーザによるログインがあったならばログイン処理をする(ステップS237)。
次に、ログインしたユーザのジョブがあるかを調べ、ないならば(ステップS239でNO)、エラー処理をして(ステップS215)、終了する。
ログインしたユーザのジョブがあるならば(ステップS239でYES)、ステップS237でログインしたユーザのジョブを処理対象ジョブとして(ステップS241)、ステップS201で判明した処理内容で示される処理にかける(ステップS207)。
[第9の実施の形態]
本発明の第8の実施の形態では、音声認証により判明した話者又はログインしているユーザのジョブ若しくはプロンプトを用いてログインさせたユーザのジョブを処理対象ジョブにした。
これに対して、本発明の第9の実施の形態では、音声認証により判明した話者とログインしているユーザが一致していれば、音声認証により判明した話者のジョブを処理対象ジョブにするが、一致していなければ、処理をしない。
図17は本発明の第9の実施の形態による方法のフローチャートである。このフローチャートは既に複数の印刷ジョブが登録済みの状態で、音声操作が行われた際の処理についてのものである。
ユーザが発話すると、音声入力部101は、ユーザの発話から音声情報を取得し、音声解析部121は、その音声情報を音声解析にかけることにより、複合機に対する操作指示が含まれていれば、操作指示に対応する処理対象ジョブ及び処理内容を調べる(ステップS201)。なお、複合機に対する操作指示が含まれていなければ、他の処理に進むが説明及び図示を省略する。
音声解析の結果、操作指示に対応する処理内容が判明できていなかったら(ステップS203でNO)、エラー処理を実行して(ステップS215)、終了する。
音声解析の結果、操作指示に対応する処理内容が判明できていたのであれば(ステップS203でYES)、既に処理対象ジョブを決定できる状況にあるかを判断する(ステップS205)。ここで、音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を判明させなくても操作対象ジョブを決定できることには、(1)音声解析の結果から操作対象ジョブを決定できることと、(2)音声解析の結果を用いなくても操作対象ジョブを決定できることが含まれる。
(1)音声解析の結果から操作対象ジョブを決定できることには、例えば、(1−1)特定できた利用者の全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、話者が自分の氏名や自分の所属組織を話者が操作指示に含ませていたために処理対象が判明できることが含まれる。
(2)音声解析の結果を用いなくても操作対象ジョブを決定できることには、(2−1)実行状態又は待ち状態の全てのジョブがログインしている利用者又は特定の1つの組織のものであるならば、全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、実際に、実行状態又は待ち状態の全てのジョブがログインしている利用者又は特定の1つの組織のものであるために処理対象が判明できること、(2−2)実行状態又は待ち状態の全てのジョブが特定の一人の利用者又は特定の1つの組織のものであるならば、全てのジョブを処理対象とするルールを適用することとしている場合において、実際に、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが特定の一人の利用者又は特定の1つの組織のものであるために処理対象が判明できることが含まれる。なお、(2−1)、(2−2)は、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが実際の話者以外のものであってもよく、実行状態又は待ち状態の全てのジョブが実際の話者が属する組織以外の組織のものであってもよいことを前提としている。これは、例えば、話者が他の者のジョブを緊急で中止させる場合に有効である。
既に処理対象ジョブを決定できる状況にあるならば(ステップS205でYES)、そのようなジョブを処理対象ジョブとしてステップS201で判明した処理内容で示される処理にかける(ステップS207)。
まだ処理対象ジョブを決定できる状況にないと判断した場合には(ステップS205でNO)、音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を調べる(ステップS209)。
次に、ステップS209で判明した話者のジョブがないならば(ステップS271でNO)、エラー処理をして(ステップS215)、終了する。
ステップS209で判明した話者のジョブがあるならば(ステップS271でYES)、ユーザがログイン中であるか調べる(ステップS273)。
ユーザがログイン中でなければ(ステップS273でNO)、ステップS209で判明した話者のジョブを処理対象ジョブとして(ステップS265)、ステップS201で判明した処理内容により示される処理にかける(ステップS207)。
ユーザがログイン中であれば(ステップS273でYES)、ステップS209で判明した話者とログイン中のユーザが異なれば(ステップS275でNO)、エラー処理をして(ステップS215)、終了する。
また、ステップS209で判明した話者とログイン中のユーザが同一であれば(ステップS275でYES)、ステップS201で判明した処理内容により示される処理にかける(ステップS207)。
図18を参照して、実施例1の説明をする。実施例1は、第1の実施の形態に対応する。
複合機800にはユーザAAA、BBB、CCC、DDDの4名分の印刷ジョブ(3つのコピージョブ及び3つのプリンタジョブを含む)が登録済みである。これらの印刷ジョブは、登録された順番に順次印刷されようとしている。
具体的には、図18の上表に示すように、
・ユーザBBBのコピージョブ
・ユーザAAAのコピージョブ
・ユーザAAAのプリンタジョブ
・ユーザCCCのプリンタジョブ
・ユーザCCCのプリンタジョブ
・ユーザDDDのコピージョブ
がこの順に並んでいる。
先頭のコピージョブは、現在ログインしているユーザBBBのものである。そして、先頭のコピージョブは、実行中(印刷中)であるが、2番目以降のジョブは待機中である。
このような状態で、ログインしていないユーザAAAが「印刷を優先させて。」と音声指示をした場合、音声情報を解析するだけでは、処理内容が“印刷を優先させること”であることがわかるが、6つの印刷ジョブのうちのどの印刷ジョブを優先して実行させればよいかが不明瞭である。
そのため、音声認証処理を実施し、音声認証処理の結果、話者がユーザAAAであると判明した場合、ユーザAAAの印刷ジョブを優先して実行するためにジョブの順序を変更する。この結果、図18の下表に示すように、
・ユーザAAAのコピージョブ
・ユーザAAAのプリンタジョブ
・ユーザBBBのコピージョブ
・ユーザCCCのプリンタジョブ
・ユーザCCCのプリンタジョブ
・ユーザDDDのコピージョブ
がこの順に並ぶようになる。
従って、まず、ユーザAAAのコピージョブが最初に実行され、その次に、ユーザAAAのコピージョブが実行されるようになる。
処理内容としては、上記以外に、例えば、次のようなものがある。
・印刷の中止
・印刷の後回し
・印刷をカラーにする
・印刷をグレースケールにする
・印刷を縮小印刷にする
・用紙サイズを所定サイズにする
・印刷における機能の使用(上記のものを含む)
・印刷における設定値の指定(上記のものを含む)
図19を参照して、実施例2を説明する。実施例1は、第1の実施の形態に対応する。
複合機800にはユーザBBBのみの印刷ジョブが登録済みである。印刷処理を実施中で、現在ユーザBBBがログインしている状態である。ログインしていないユーザAAAが「印刷中のジョブをキャンセルして」と音声指示を実施した場合、処理内容は“ジョブをキャンセルすること”であることがわかる。また、実施例1とは異なり、音声認識処理によりわざわざ話者を判明させなくても、音声指示の対象がユーザBBBのコピージョブであることが明確である。そのため、音声認識処理を実施せず、ユーザBBBのコピージョブをキャンセルする。
図20を参照して、実施例3を説明する。実施例3は、第5の実施の形態に対応する。
複合機800にはユーザAAA、BBB、CCC、DDDの4名分の印刷ジョブ(3つのコピージョブ及び3つのプリンタジョブを含む)が登録済みである。これらの印刷ジョブは、登録された順番に順次印刷されようとしている。
具体的には、図20の上表に示すように、
・ユーザBBBのコピージョブ
・ユーザAAAのコピージョブ
・ユーザAAAのプリンタジョブ
・ユーザCCCのプリンタジョブ
・ユーザCCCのプリンタジョブ
・ユーザDDDのコピージョブ
がこの順に並んでいる。
先頭のコピージョブは、ユーザBBBのものである。ユーザBBBは現在ログインしていない。そして、先頭のコピージョブは、実行中(印刷中)であるが、2番目以降のジョブは待機中である。
このような状態で、ログインしていないユーザAAAが「印刷をキャンセルして。」と音声指示をした場合、音声情報を解析するだけでは、処理内容が“印刷をキャンセルすること”であることがわかるが、6つの印刷ジョブのうちのどの印刷ジョブをキャンセルすればよいかが不明瞭である。
そのため、音声認証処理を実施するが話者を判別できない場合、ログインを促すためのプロンプトを出力する。これに応じてユーザAAAがログインしたならば、ユーザAAAのジョブを削除する。この結果、図20の右下表に示すように、
・ユーザBBBのコピージョブ
・ユーザCCCのプリンタジョブ
・ユーザCCCのプリンタジョブ
・ユーザDDDのコピージョブ
がこの順に並ぶようになる。
図21を参照して、実施例4を説明する。実施例3は、第6の実施の形態に対応する。
複合機800にはユーザAAA、BBB、CCC、DDDの4名分の印刷ジョブ(3つのコピージョブ及び3つのプリンタジョブを含む)が登録済みである。これらの印刷ジョブは、登録された順番に順次印刷されようとしている。
具体的には、図21の上表に示すように、
・ユーザBBBのコピージョブ
・ユーザAAAのコピージョブ
・ユーザAAAのプリンタジョブ
・ユーザCCCのプリンタジョブ
・ユーザCCCのプリンタジョブ
・ユーザDDDのコピージョブ
がこの順に並んでいる。
先頭のコピージョブは、現在ログインしていないユーザBBBのものである。そして、先頭のコピージョブは、実行中(印刷中)であるが、2番目以降のジョブは待機中である。現在ログインしているユーザAAAのジョブは、2番目のコピージョブ及び3番目のプリンタジョブである。
このような状態で、ログインしているユーザAAAが「印刷を優先させて。」と音声指示をした場合、音声情報を解析するだけでは、処理内容が“印刷を優先させること”であることがわかるが、6つの印刷ジョブのうちのどの印刷ジョブを優先して実行させればよいかが不明瞭である。
そのため、ログインしているユーザAAAの印刷ジョブを優先して実行するためにジョブの順序を変更する。この結果、図21の下表に示すように、
・ユーザAAAのコピージョブ
・ユーザAAAのプリンタジョブ
・ユーザBBBのコピージョブ
・ユーザCCCのプリンタジョブ
・ユーザCCCのプリンタジョブ
・ユーザDDDのコピージョブ
がこの順に並ぶようになる。
従って、まず、ユーザAAAのコピージョブが最初に実行され、その次に、ユーザAAAのコピージョブが実行されるようになる。
なお、上記のジョブ管理装置は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組合わせにより実現することができる。また、上記のジョブ管理装置により行なわれるジョブ管理方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらに組合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non−transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の種々の形で実施することができる。そのため、前述した各実施形態は単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるべきではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文にはなんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更はすべて本発明の範囲内のものである。
本発明は、ジョブの管理に利用することができる。
101 音声入力部
800 複合機
820 スキャナ部
830 エンジン部
841a 制御部
841b 記憶装置
843 UI表示部

Claims (19)

  1. 処理対象ジョブを処理内容により示される処理にかける処理装置のためのジョブ管理装置であって、
    入力した音声情報を音声解析にかけることにより、前記処理対象ジョブ及び前記処理内容を調べる音声解析手段と、
    前記音声解析手段により前記処理内容が判明したが、前記処理対象ジョブの保有者が判明しないならば、前記音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を調べる音声認証処理手段と、
    前記音声認証処理手段により話者が判明したならば、該判明した話者のジョブを前記処理対象ジョブとする処理対象決定手段と、
    を備えることを特徴とするジョブ管理装置。
  2. 請求項1に記載のジョブ管理装置であって、
    前記音声認証処理手段により話者が判明しないならば、ログインしているユーザのジョブを前記処理対象ジョブとすることを特徴とするジョブ管理装置。
  3. 請求項1又は2に記載のジョブ管理装置であって、
    前記音声認証処理手段により話者が判明せず、ログインしているユーザがいなければ、ログインをユーザに促すためのプロンプトを音声又は文字にて出力するログインプロンプト手段を更に備え、
    前記処理対象決定手段は、ユーザによるログインがあり、ログインしたユーザのジョブを前記処理対象ジョブとすることを特徴とするジョブ管理装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載のジョブ管理装置であって、
    前記音声認証処理手段により話者が判明したが、判明した話者のジョブが存在しないならば、ログインしているユーザのジョブを前記処理対象ジョブとすることを特徴とするジョブ管理装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載のジョブ管理装置であって、
    前記音声認証処理手段により話者が判明したが、判明した話者のジョブが存在しないならば、ログインをユーザに促すためのプロンプトを音声又は文字にて出力するログインプロンプト手段を更に備え、
    前記処理対象決定手段は、ユーザによるログインがあり、ログインしたユーザのジョブが存在するならば、該ログインしたユーザのジョブを前記処理対象ジョブとすることを特徴とするジョブ管理装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載のジョブ管理装置であって、
    前記音声認証処理手段により話者が判明したならば、該判明した話者の全てのジョブを前記処理対象ジョブとする処理対象決定手段と、
    を備えることを特徴とするジョブ管理装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載のジョブ管理装置であって、
    前記音声認証処理手段により話者が判明したならば、該判明した話者の全てのジョブのうちの前記音声解析手段により特定できたジョブを処理対象ジョブとする処理対象決定手段と、
    を備えることを特徴とするジョブ管理装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載のジョブ管理装置であって、
    前記処理対象決定手段は、特定のユーザのジョブしか存在しないならば、該特定のユーザのジョブを前記処理対象ジョブとすることを特徴とするジョブ管理装置。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載のジョブ管理装置であって、
    前記処理対象決定手段は、ログインしているユーザのジョブしか存在しないならば、該特定のユーザのジョブを前記処理対象ジョブとすることを特徴とするジョブ管理装置。
  10. 請求項1乃至9の何れか1項に記載のジョブ管理装置であって、
    前記処理対象決定手段は、前記音声解析手段により処理対象ジョブが判明したならば、前記処理対象決定手段により判明したジョブを前記処理対象ジョブとすることを特徴とするジョブ管理装置。
  11. 請求項1乃至10の何れか1項に記載のジョブ管理装置であって、
    前記処理対象決定手段は、前記音声認証処理手段により判明した話者とログインしているユーザとが一致していれば、前記音声認証処理手段により判明した話者のジョブを前記処理対象ジョブとすることを特徴とするジョブ管理装置。
  12. 請求項1乃至11の何れか1項に記載のジョブ管理装置であって、
    前記処理対象決定手段は、前記音声認証処理手段により判明した話者とログインしているユーザとが一致していなければ、前記音声認証処理手段により判明した話者のジョブを前記処理対象ジョブとすることを特徴とするジョブ管理装置。
  13. 処理対象ジョブを処理内容により示される処理にかける処理装置のためのジョブ管理装置であって、
    入力した音声情報を音声解析にかけることにより、前記処理対象ジョブ及び前記処理内容を調べる音声解析手段と、
    前記音声解析手段により前記処理内容が判明したが、前記処理対象が判明せず、且つ、ログインしているユーザのジョブが存在するならば、該ログインしているユーザのジョブを前記処理対象ジョブとする処理対象決定手段と、
    を備えることを特徴とするジョブ管理装置。
  14. 請求項13に記載のジョブ管理装置であって、
    前記音声解析手段により前記処理内容が判明したが、前記処理対象が判明せず、且つ、ログインしているユーザがいなければ、前記音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を調べる音声認証処理手段を更に備え、
    前記処理対象決定手段は、前記音声認証処理手段により話者が判明したならば、該判明した話者のジョブを前記処理対象ジョブとすることを特徴とするジョブ管理装置。
  15. 請求項13に記載のジョブ管理装置であって、
    前記音声解析手段により前記処理内容が判明したが、前記処理対象が判明せず、且つ、ログインしているユーザがいなければ、ログインをユーザに促すためのプロンプトを音声又は文字にて出力するログインプロンプト手段を更に備え、
    前記処理対象決定手段は、ユーザによるログインがあり、ログインしたユーザのジョブが存在するならば、該ログインしたユーザのジョブを前記処理対象ジョブとすることを特徴とするジョブ管理装置。
  16. 請求項15に記載のジョブ管理装置であって、
    前記ログインプロンプト手段に応じたユーザによるログインがなければ、前記音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を調べる音声認証処理手段を更に備え、
    前記処理対象決定手段は、前記音声認証処理手段により話者が判明したならば、該判明した話者のジョブを前記処理対象ジョブとすることを特徴とするジョブ管理装置。
  17. 請求項1乃至16の何れか1項に記載のジョブ管理装置を備えることを特徴とする複合機。
  18. 処理対象ジョブを処理内容により示される処理にかける処理装置のためのジョブ管理方法であって、
    入力した音声情報を音声解析にかけることにより、前記処理対象ジョブ及び前記処理内容を調べる音声解析ステップと、
    前記音声解析ステップにより前記処理内容が判明したが、前記処理対象ジョブの保有者が判明しないならば、前記音声情報を音声認証処理にかけることにより話者を調べる音声認証処理ステップと、
    前記音声認証処理ステップにより話者が判明したならば、該判明した話者のジョブを前記処理対象ジョブとする処理対象決定ステップと、
    を備えることを特徴とするジョブ管理方法。
  19. 請求項1乃至17の何れか1項に記載のジョブ管理装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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