JP2020063762A - クリップ取付構造、クリップ取付座及びクリップ取付方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図5に示されるように、クリップ30は、取付座20に取り付けられる部材であり、取付座20に取り付けられた状態で、後述する取付部材の一例としてのアンテナカバー40と、後述するフロントウインドウ42(図7参照)に接合されたブラケット44とを接続する。言い換えると、クリップ30は、ブラケット44を介してアンテナカバー40をフロントウインドウ42に取り付けるための部材である。このクリップ30は、一対の弾性係止片32と、係合部の一例としての内側突出部34とを備えている。なお、図7及び図8では、フロントウインドウ42及びブラケット44を二点鎖線で示している。また、図8では、アンテナカバー40で覆われるアンテナAを二点鎖線で示している。
図7に示されるように、一対の弾性係止片32は、各々板状とされ、クリップ厚み方向(図7で矢印Tで示す方向)に互いに対向して配置されている。この一対の弾性係止片32は、クリップ長さ方向(図7で矢印Lで示す方向)の一端部32A同士が連結されると共にクリップ長さ方向Lの各々の他端部32Bが自由端とされており、側方から見た形状が略U字状とされている。なお、ここでいうクリップ長さ方向Lとは、一対の弾性係止片32間の中心を通る中心線CLに沿ったクリップ30の長さ方向を指している。また、クリップ厚み方向Tは、クリップ長さ方向Lと直交する方向であり、一対の弾性係止片32が互いに対向する方向を指しており、後述するクリップ幅方向W(図8参照)は、クリップ長さ方向L及びクリップ厚み方向Tと直交する方向を指している。
図7に示されるように、弾性係止片32の対向面32Cには、内側突出部34が設けられている。この内側突出部34は、対向面32Cから上記中心線CLに向けて突出しており、後述する取付座20の貫通孔24に挿入されるようになっている。また、内側突出部34の一端部32A側の面34Aは、クリップ厚み方向Tに沿って延びている。一方、内側突出部34の他端部32B側の面34Bは、突出高さが漸減するようにクリップ長さ方向Lに対して斜めに延びている。この面34Bの傾斜により、クリップ30の移動によって面34Bが後述するガイド部26に当接した際に、クリップ30を移動させる移動力が一対の弾性係止片32を開く力(対向する他端部32B間を離す力)に効率よく変換されるため、クリップ30の移動力を低減することができる。
図1及び図2に示されるように、取付座20は、アンテナカバー40に設けられている。この取付座20は、板状部22と、被係合部の一例としての貫通孔24と、ガイド部26とを備えている。
板状部22は、図1に示されるように、第1方向(図1では矢印Yで示す方向)に延びており、一対の弾性係止片32間に挿入されるようになっている。
貫通孔24は、板状部22に設けられており、板状部22を板厚方向に貫通している。この貫通孔24は、第1方向Yと直交する第2方向(図1では矢印Zで示す方向)が長手方向とされた長孔である。なお、貫通孔24は、例えば、丸孔、角孔であってもよい。貫通孔24には、板状部22の第1方向Yとクリップ30のクリップ長さ方向Lが一致した状態で内側突出部34が挿入されるようになっている(図7参照)。
板状部22の第1方向Yと直交する第2方向Zの一端部22Aには、一対の弾性係止片32間へ板状部22が挿入されるのをガイドするガイド部26が設けられている。このガイド部26は、板状部22の第2方向Zの端面に向けて板状部22の板厚を漸減させる傾斜面であり、クリップ30の第2方向Zへの移動時に、弾性係止片32の内側突出部34の面34Bが当接するようになっている。また、ガイド部26は、板状部22の第1方向Yの先端部22B側に設けられている。
まず、図1に示されるように、アンテナカバー40の裏面側を上方へ向ける。次に、図2に示されるように、アンテナカバー40の内側へクリップ30を配置し、クリップ30の開放側(一対の弾性係止片32の他端部32B側)を取付座20のガイド部26に向ける。
クリップ取付構造Sでは、上記クリップ取付方法の通り、クリップ30が取付座20に取り付けられる。このため、クリップ取付構造Sでは、板状部22の延びる方向(第1方向Y)にクリップ30の挿入スペースがなくても、板状部22の延びる方向と直交する方向(第2方向Z)からクリップ30を取付座20に取り付けることができる。
前述の実施形態では、図2及び図3に示されるように、クリップ30の長さ方向Lを板状部22の第2方向Zに合わせながら、クリップ30を第2方向Zに移動させて取付座20の板状部22を一対の弾性係止片32間に挿入する構成としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、クリップ30の長さ方向Lを板状部22の第1方向Yに合わせながら、クリップ30を第2方向Zに移動(横移動)させて取付座20の板状部22を一対の弾性係止片32間に挿入する構成としてもよい。この場合には、クリップ30を回転させる必要がないため、クリップ30の取付座20への取付作業が容易になる。
21 取付座(クリップ取付座)
22 板状部
22A 一端部(第2方向の端部)
22B 先端部
22C 基端部
24 貫通孔(被係合部)
26 ガイド部
28 フランジ部
30 クリップ
32 弾性係止片
32A 一端部
32B 他端部
32C 対向面
34 内側突出部(係合部)
40 アンテナカバー(取付部材)
40A 壁部
42 フロントウインドウ(被取付部材)
K1 距離
L クリップ長さ方向
S クリップ取付構造
Y 第1方向
Z 第2方向
Claims (6)
- 互いに対向して配置され、クリップ長さ方向の一端部同士が連結されると共に前記クリップ長さ方向の各々の他端部が自由端とされた一対の弾性係止片と、前記弾性係止片の対向面に設けられた係合部と、を備えるクリップと、
第1方向に延び、一対の前記弾性係止片間に挿入される板状部と、前記板状部に設けられ、前記第1方向と前記クリップの前記クリップ長さ方向が一致した状態で前記係合部と係合する被係合部と、前記板状部の前記第1方向と直交する第2方向の端部に設けられ、一対の前記弾性係止片間へ前記板状部が挿入されるのをガイドするガイド部と、を備える取付座と、
を有するクリップ取付構造。 - 前記ガイド部は、前記板状部の前記第2方向の端面に向けて前記板状部の板厚を漸減させる傾斜面である、請求項1に記載のクリップ取付構造。
- 前記ガイド部は、前記板状部の前記第1方向の先端部側に設けられており、
前記板状部の前記第2方向の端部には、前記板状部の前記第1方向の基端部側から前記ガイド部に向けて延び、前記板状部の板厚方向に張り出すフランジ部が形成されている、請求項1又は請求項2に記載のクリップ取付構造。 - 前記取付座は、前記クリップを介して被取付部材に取り付けられる取付部材に設けられ、
前記取付部材は、前記板状部から前記第1方向に離間した位置に壁部を備え、
前記板状部と前記壁部との間の距離が前記クリップの長さよりも短い、請求項1〜3のいずれか1項に記載のクリップ取付構造。 - 互いに対向して配置され、クリップ長さ方向の一端部同士が連結されると共に前記クリップ長さ方向の各々の他端部が自由端とされた一対の弾性係止片と、前記弾性係止片の対向面に設けられた係合部と、を備えるクリップが取り付けられるクリップ取付座であって、
第1方向に延び、一対の前記弾性係止片間に挿入される板状部と、
前記板状部に設けられ、前記第1方向と前記クリップの前記クリップ長さ方向が一致した状態で前記係合部と係合する被係合部と、
前記板状部の前記第1方向と直交する第2方向の端部に設けられ、一対の前記弾性係止片間へ前記板状部が挿入されるのをガイドするガイド部と、
を備えるクリップ取付座。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のクリップ取付構造のクリップを取付座に取り付けるクリップの取付方法であって、
前記クリップを前記取付座の板状部の第2方向に移動させて前記ガイド部を通すことで、一対の前記弾性係止片間に前記板状部を挿入し、
前記クリップを前記クリップ長さ方向が前記第1方向と一致するように回転させて、前記係合部と前記被係合部とを係合させる、クリップの取付方法。
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WO2007126201A1 (en) * | 2006-04-28 | 2007-11-08 | Trw Controls & Fasteners Inc. | Automotive fastener |
JP2014228031A (ja) * | 2013-05-20 | 2014-12-08 | 株式会社パイオラックス | 取付部材の取付構造 |
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