JP2020063762A - クリップ取付構造、クリップ取付座及びクリップ取付方法 - Google Patents

クリップ取付構造、クリップ取付座及びクリップ取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】クリップに板状部が挿入されてクリップが板状部に取り付けられる構成において、板状部の延びる方向にクリップの挿入スペースがなくても、クリップを板状部に取り付け可能なクリップ取付構造を提供する。【解決手段】クリップ取付構造Sは、互いに対向して配置され、クリップ長さ方向の一端部同士が連結されると共にクリップ長さ方向Lの各々の他端部が自由端とされた一対の弾性係止片32と、弾性係止片32の対向面に設けられた係合部と、を備えるクリップ30と、第1方向Yに延び、一対の弾性係止片32間に挿入される板状部22と、板状部22に設けられ、第1方向Yとクリップ30のクリップ長さ方向Lが一致した状態で係合部と係合する被係合部と、板状部22の第1方向Yと直交する第2方向Zの一端部22Aに設けられ、一対の弾性係止片32間へ板状部22が挿入されるのをガイドするガイド部26と、を備える取付座20と、を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、クリップ取付構造、クリップ取付座及びクリップ取付方法に関する。
特許文献1には、クリップと、製品から延びてクリップが取り付けられる板状のリブ(クリップ取付座)について開示されている。このリブは、延びる方向の先端部にクリップの挿入ガイド用の斜面が形成され、延びる方向と直交する板幅方向の両端部にリブの厚み方向両側に張り出すように補強プレートがそれぞれ形成されている。
特許第4227741号公報
特許文献1では、クリップをリブの延びる方向と反対側に移動させて、リブの先端部をクリップ内に挿入していく構成となっている。しかし、リブが設けられた製品の形状によっては、リブの先端部と製品の一部との間にクリップを挿入する(言い換えるとセットする)ための挿入スペースを確保できないことがある。
本発明は上記事実を考慮し、クリップに板状部が挿入されてクリップが板状部に取り付けられる構成において、板状部の延びる方向にクリップの挿入スペースがなくても、クリップを板状部に取り付け可能なクリップ取付構造、クリップ取付座及びクリップ取付方法を提供することを目的とする。
本発明の第1態様のクリップ取付構造は、互いに対向して配置され、クリップ長さ方向の一端部同士が連結されると共に前記クリップ長さ方向の各々の他端部が自由端とされた一対の弾性係止片と、前記弾性係止片の対向面に設けられた係合部と、を備えるクリップと、第1方向に延び、一対の前記弾性係止片間に挿入される板状部と、前記板状部に設けられ、前記第1方向と前記クリップの前記クリップ長さ方向が一致した状態で前記係合部と係合する被係合部と、前記板状部の前記第1方向と直交する第2方向の端部に設けられ、一対の前記弾性係止片間へ前記板状部が挿入されるのをガイドするガイド部と、を備える取付座と、を有する。
第1態様のクリップ取付構造では、クリップを取付座の板状部の第2方向に移動させてガイド部を通すことで、一対の弾性係止片間へ板状部が挿入される。次に、クリップをクリップ長さ方向が板状部の第1方向と一致するように回転させると、第1方向とクリップ長さ方向が一致した状態となり、クリップの係合部と板状部の被係合部とが係合して、クリップが取付座に取り付けられる。このため、上記クリップ取付構造では、板状部の延びる方向(第1方向)にクリップの挿入スペースがなくても、板状部の延びる方向と直交する方向(第2方向)からクリップを取付座に取り付けることができる。
本発明の第2態様のクリップ取付構造は、第1態様のクリップ取付構造において、前記ガイド部は、前記板状部の前記第2方向の端面に向けて前記板状部の板厚を漸減させる傾斜面である。
第2態様のクリップ取付構造では、ガイド部を板状部の第2方向の端面に向けて板状部の板厚を漸減させる傾斜面としていることから、クリップがガイド部を通る際に、一対の弾性係止片が開きやすくなり、クリップの取付座への取り付けが容易になる。
第3態様のクリップ取付構造は、第1態様又は第2態様のクリップ取付構造において、前記ガイド部は、前記板状部の前記第1方向の先端部側に設けられており、前記板状部の前記第2方向の端部には、前記板状部の前記第1方向の基端部側から前記ガイド部に向けて延び、前記板状部の板厚方向に張り出すフランジ部が形成されている。
第3態様のクリップ取付構造では、板状部の第2方向の端部にフランジ部を形成していることから、板状部の強度を確保することができる。ここで、上記クリップ取付構造では、フランジ部を第1方向の基端部側から先端部側に位置するガイド部に向けて延ばしていることから、クリップの取付座への取付性を確保しつつ、板状部の強度を確保することができる。
第4態様のクリップ取付構造は、第1態様〜第3態様のいずれか一態様のクリップ取付構造において、前記取付座は、前記クリップを介して被取付部材に取り付けられる取付部材に設けられ、前記取付部材は、前記板状部から前記第1方向に離間した位置に壁部を備え、前記板状部と前記壁部との間の距離が前記クリップの長さよりも短くされている。
第4態様のクリップ取付構造では、取付部材の壁部と取付座の板状部との距離がクリップの長さよりも短くされている、すなわち、板状部の延びる方向(第1方向)にクリップの挿入スペースがない構造とされている。しかし、上記クリップ取付構造では、クリップを板状部の第2方向に移動させてガイド部を通すことで、一対の弾性係止片間へ板状部を挿入し、次に、クリップをクリップ長さ方向が板状部の第1方向と一致するように回転させてクリップの係合部と板状部の被係合部とを係合させることで、クリップを取付座に取り付けることができる。上記クリップ取付構造により、取付部材には、板状部の延びる方向にクリップの挿入スペースを確保する必要がなく、壁部を設けることができる。すなわち、上記クリップ取付構造を用いることで、取付部材の製品形状に対する制約が緩和される。
第5態様のクリップ取付座は、互いに対向して配置され、クリップ長さ方向の一端部同士が連結されると共に前記クリップ長さ方向の各々の他端部が自由端とされた一対の弾性係止片と、前記弾性係止片の対向面に設けられた係合部と、を備えるクリップが取り付けられるクリップ取付座であって、第1方向に延び、一対の前記弾性係止片間に挿入される板状部と、前記板状部に設けられ、前記第1方向と前記クリップの前記クリップ長さ方向が一致した状態で前記係合部と係合する被係合部と、前記板状部の前記第1方向と直交する第2方向の端部に設けられ、一対の前記弾性係止片間へ前記板状部が挿入されるのをガイドするガイド部と、を備える。
第5態様のクリップ取付座では、クリップをクリップ取付座の板状部の第2方向に移動させてガイド部を通すことで、一対の弾性係止片間へ板状部が挿入される。次に、クリップをクリップ長さ方向が板状部の第1方向と一致するように回転させると、第1方向とクリップ長さ方向が一致した状態となり、クリップの係合部と板状部の被係合部とが係合して、クリップがクリップ取付座に取り付けられる。このため、上記クリップ取付座では、板状部の延びる方向(第1方向)にクリップの挿入スペースがなくても、板状部の延びる方向と直交する方向(第2方向)からクリップを取り付けることができる。
第6態様のクリップ取付方法は、第1態様〜第4態様のいずれか一態様のクリップ取付構造のクリップを取付座に取り付けるクリップの取付方法であって、前記クリップを前記取付座の板状部の第2方向に移動させて前記ガイド部を通すことで、一対の前記弾性係止片間に前記板状部を挿入し、前記クリップを前記クリップ長さ方向が前記第1方向と一致するように回転させて、前記係合部と前記被係合部とを係合させる。
第6態様のクリップ取付方法では、クリップを取付座の板状部の第2方向に移動させてガイド部を通すことで、一対の弾性係止片間に板状部を挿入する。次に、クリップをクリップ長さ方向が第1方向と一致するように回転させて、係合部と被係合部とを係合させることで、クリップの係合部と板状部の被係合部とが係合する。このように、クリップの係合部と板状部の被係合部とが係合することで、クリップが取付座に取り付けられる。上記クリップ取付方法では、板状部の延びる方向(第1方向)にクリップの挿入スペースがなくても、板状部の延びる方向と直交する方向(第2方向)からクリップを取り付けることができる。
本発明は、板状部の延びる方向にクリップの挿入スペースがなくても、クリップを板状部に取り付けることができるクリップ取付構造、クリップ取付座及びクリップ取付方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るクリップ取付座を斜め上方から見た斜視図である。 図1のクリップ取付座とクリップを斜め上方から見た斜視図である。 図2のクリップを第2方向へ移動させてクリップ取付座の板状部を挿入した状態を示す斜視図である。 図3のクリップをクリップ長さ方向とクリップ取付座の第1方向が一致するように回転させている状態を示す斜視図である。 図4のクリップのクリップ長さ方向とクリップ取付座の第1方向が一致した状態を示す斜視図であり、本発明の一実施形態に係るクリップ取付構造の斜視図である。 クリップ取付座にクリップが取り付けられた取付部材の裏面側を斜め上方から見た斜視図である。 図6の7X−7X線断面図である。 図6の8X−8X線断面図である。
次に、本発明の一実施形態に係るクリップ取付構造及びクリップ取付座を図1及び図5〜図8を用いて説明し、クリップ取付方法を図2〜図5を用いて説明する。まず、本実施形態のクリップ取付構造S及びクリップ取付座20について説明し、次にクリップ取付方法について説明する。
図5に示されるように、本実施形態のクリップ取付構造(以下適宜、適宜「取付構造」と記載する。)Sは、クリップ30をクリップ取付座(以下、適宜「取付座」と記載する。)20に取り付けるための構造である。この取付構造Sは、クリップ30と取付座20とを備えている。
[クリップ30]
図5に示されるように、クリップ30は、取付座20に取り付けられる部材であり、取付座20に取り付けられた状態で、後述する取付部材の一例としてのアンテナカバー40と、後述するフロントウインドウ42(図7参照)に接合されたブラケット44とを接続する。言い換えると、クリップ30は、ブラケット44を介してアンテナカバー40をフロントウインドウ42に取り付けるための部材である。このクリップ30は、一対の弾性係止片32と、係合部の一例としての内側突出部34とを備えている。なお、図7及び図8では、フロントウインドウ42及びブラケット44を二点鎖線で示している。また、図8では、アンテナカバー40で覆われるアンテナAを二点鎖線で示している。
(弾性係止片32)
図7に示されるように、一対の弾性係止片32は、各々板状とされ、クリップ厚み方向(図7で矢印Tで示す方向)に互いに対向して配置されている。この一対の弾性係止片32は、クリップ長さ方向(図7で矢印Lで示す方向)の一端部32A同士が連結されると共にクリップ長さ方向Lの各々の他端部32Bが自由端とされており、側方から見た形状が略U字状とされている。なお、ここでいうクリップ長さ方向Lとは、一対の弾性係止片32間の中心を通る中心線CLに沿ったクリップ30の長さ方向を指している。また、クリップ厚み方向Tは、クリップ長さ方向Lと直交する方向であり、一対の弾性係止片32が互いに対向する方向を指しており、後述するクリップ幅方向W(図8参照)は、クリップ長さ方向L及びクリップ厚み方向Tと直交する方向を指している。
図7に示されるように、一対の弾性係止片32の互いに対向する対向面32Cには、内側突出部34がそれぞれ設けられている。また、一対の弾性係止片32の各々の対向面32Cと反対側の外面32Dには、外側突出部36がそれぞれ設けられている。
(内側突出部34)
図7に示されるように、弾性係止片32の対向面32Cには、内側突出部34が設けられている。この内側突出部34は、対向面32Cから上記中心線CLに向けて突出しており、後述する取付座20の貫通孔24に挿入されるようになっている。また、内側突出部34の一端部32A側の面34Aは、クリップ厚み方向Tに沿って延びている。一方、内側突出部34の他端部32B側の面34Bは、突出高さが漸減するようにクリップ長さ方向Lに対して斜めに延びている。この面34Bの傾斜により、クリップ30の移動によって面34Bが後述するガイド部26に当接した際に、クリップ30を移動させる移動力が一対の弾性係止片32を開く力(対向する他端部32B間を離す力)に効率よく変換されるため、クリップ30の移動力を低減することができる。
図7に示されるように、弾性係止片32の外面32Dには、外側突出部36が設けられている。この外側突出部36は、内側突出部34の突出方向と反対側に向けて突出しており、ブラケット44の貫通孔46に挿入されるようになっている。なお、ブラケット44は、フロントウインドウ42の裏面(車室側の面)に接合される接合板部44Aと、この接合板部44Aから車室側に向けて延びる取付板部44Bとを備えており、取付板部44Bに上記貫通孔46が形成されている。また、弾性係止片32の外面32Dには、他端部32Bから突出するストッパ部38が形成されている。一対の弾性係止片32を一端部32A側からブラケット44の貫通孔46に挿入することで、外側突出部36とストッパ部38との間に取付板部44Bの貫通孔46の縁部が保持されるようになっている。
[取付座20]
図1及び図2に示されるように、取付座20は、アンテナカバー40に設けられている。この取付座20は、板状部22と、被係合部の一例としての貫通孔24と、ガイド部26とを備えている。
(板状部22)
板状部22は、図1に示されるように、第1方向(図1では矢印Yで示す方向)に延びており、一対の弾性係止片32間に挿入されるようになっている。
(貫通孔24)
貫通孔24は、板状部22に設けられており、板状部22を板厚方向に貫通している。この貫通孔24は、第1方向Yと直交する第2方向(図1では矢印Zで示す方向)が長手方向とされた長孔である。なお、貫通孔24は、例えば、丸孔、角孔であってもよい。貫通孔24には、板状部22の第1方向Yとクリップ30のクリップ長さ方向Lが一致した状態で内側突出部34が挿入されるようになっている(図7参照)。
(ガイド部26)
板状部22の第1方向Yと直交する第2方向Zの一端部22Aには、一対の弾性係止片32間へ板状部22が挿入されるのをガイドするガイド部26が設けられている。このガイド部26は、板状部22の第2方向Zの端面に向けて板状部22の板厚を漸減させる傾斜面であり、クリップ30の第2方向Zへの移動時に、弾性係止片32の内側突出部34の面34Bが当接するようになっている。また、ガイド部26は、板状部22の第1方向Yの先端部22B側に設けられている。
フランジ部28は、板状部22の第2方向Zの一端部22Aに設けられている。このフランジ部28は、板状部22の第1方向Yの基端部22C側からガイド部26に向けて延びており、板状部22の板厚方向両側にそれぞれ張り出している。
フランジ部29は、板状部22の第2方向Zの他端部22Dに設けられている。このフランジ部29は、板状部22の第1方向Yの基端部22C側から先端部22B側に向けて延びており、板状部22の板厚方向両側にそれぞれ張り出している。
図7に示されるように、取付座20が設けられるアンテナカバー40には、板状部22から第1方向Yに離間した位置に壁部40Aが形成されている。この壁部40Aと板状部22との間の第1方向Yに沿った距離K1は、クリップ30の長さL1よりも短くされている。
図6に示されるように、アンテナカバー40には、取付座20から第2方向Zに離間した位置に取付座21が設けられている。この取付座21の構成は、アンテナカバー40の壁部との間の距離がクリップ30の長さL1よりも広くされている以外は、取付座20と同じ構成とされている。
次に本実施形態のクリップ取付方法について説明する。
まず、図1に示されるように、アンテナカバー40の裏面側を上方へ向ける。次に、図2に示されるように、アンテナカバー40の内側へクリップ30を配置し、クリップ30の開放側(一対の弾性係止片32の他端部32B側)を取付座20のガイド部26に向ける。
次に図3に示されるように、クリップ30を取付座20の第2方向Zに移動させてガイド部26を通すことで、一対の弾性係止片32間へ板状部22が挿入される。具体的には、板状部22のガイド部26と内側突出部34が当接して、一対の弾性係止片32が開き、クリップ30の奥へ板状部22が挿入される。
次に、図4及び図5に示されるように、クリップ30をクリップ長さ方向Lが板状部22の第1方向Yと一致するように回転させる。この回転により、第1方向Yとクリップ長さ方向Lが一致した状態となり、クリップ30の内側突出部34と板状部22の貫通孔24とが係合して、クリップ30が取付座20に取り付けられる。
次に本実施形態の作用について説明する。
クリップ取付構造Sでは、上記クリップ取付方法の通り、クリップ30が取付座20に取り付けられる。このため、クリップ取付構造Sでは、板状部22の延びる方向(第1方向Y)にクリップ30の挿入スペースがなくても、板状部22の延びる方向と直交する方向(第2方向Z)からクリップ30を取付座20に取り付けることができる。
また、取付座20では、ガイド部26を板状部22の第2方向Zの端面に向けて板状部22の板厚を漸減させる傾斜面としていることから、クリップ30がガイド部26を通る際に、一対の弾性係止片32が開きやすくなり、クリップ30の取付座20への取り付けが容易になる。
また取付座20では、板状部22の第2方向Zの一端部22Aにフランジ部28を形成していることから、板状部22の強度を確保することができる。ここで、取付座20では、フランジ部28を第1方向Yの基端部22C側から先端部22B側に位置するガイド部26に向けて延ばしている、詳細には、ガイド部26の手前まで延ばす構成としていることから、クリップ30の取付座20への取付性を確保しつつ、板状部22(取付座20)の強度を確保することができる。また、取付座20では、板状部22の第2方向Zの他端部22Dにフランジ部29を形成していることから、板状部の強度をさらに確保することができる。
クリップ取付構造Sでは、アンテナカバー40の壁部40Aと取付座20の板状部22との距離K1がクリップ30の長さL1よりも短くされている、すなわち、板状部22の延びる方向(第1方向Y)にクリップ30の挿入スペースがない構造とされている。しかし、クリップ取付構造Sでは、クリップ30を板状部22の第2方向Zに移動させてガイド部26を通すことで、一対の弾性係止片32間へ板状部22を挿入し、次に、クリップ30をクリップ長さ方向Lが板状部22の第1方向Yと一致するように回転させてクリップ30の内側突出部34を板状部22の貫通孔24に挿入することで、クリップ30を取付座20に取り付けることができる。上記取付構造Sにより、アンテナカバー40には、板状部22の延びる方向にクリップ30の挿入スペースを確保する必要がなく、壁部40Aを設けることができる。すなわち、上記取付構造Sを用いることでアンテナカバー40の製品形状に対する制約が緩和される。
(その他の実施形態)
前述の実施形態では、図2及び図3に示されるように、クリップ30の長さ方向Lを板状部22の第2方向Zに合わせながら、クリップ30を第2方向Zに移動させて取付座20の板状部22を一対の弾性係止片32間に挿入する構成としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、クリップ30の長さ方向Lを板状部22の第1方向Yに合わせながら、クリップ30を第2方向Zに移動(横移動)させて取付座20の板状部22を一対の弾性係止片32間に挿入する構成としてもよい。この場合には、クリップ30を回転させる必要がないため、クリップ30の取付座20への取付作業が容易になる。
なお、前述の実施形態では、取付座20をアンテナカバー40に設けているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、取付座20を車両のプリクラッシュセーフティシステムの一部として用いられるカメラのカメラカバーに設ける構成としてもよい。この場合においても、カメラカバーの取付座20とクリップ30とによって取付構造Sが構成される。また、例えば、取付座20を車両内装部品であるガーニッシュやトリム等に用いてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
20 取付座(クリップ取付座)
21 取付座(クリップ取付座)
22 板状部
22A 一端部(第2方向の端部)
22B 先端部
22C 基端部
24 貫通孔(被係合部)
26 ガイド部
28 フランジ部
30 クリップ
32 弾性係止片
32A 一端部
32B 他端部
32C 対向面
34 内側突出部(係合部)
40 アンテナカバー(取付部材)
40A 壁部
42 フロントウインドウ(被取付部材)
K1 距離
L クリップ長さ方向
S クリップ取付構造
Y 第1方向
Z 第2方向

Claims (6)

  1. 互いに対向して配置され、クリップ長さ方向の一端部同士が連結されると共に前記クリップ長さ方向の各々の他端部が自由端とされた一対の弾性係止片と、前記弾性係止片の対向面に設けられた係合部と、を備えるクリップと、
    第1方向に延び、一対の前記弾性係止片間に挿入される板状部と、前記板状部に設けられ、前記第1方向と前記クリップの前記クリップ長さ方向が一致した状態で前記係合部と係合する被係合部と、前記板状部の前記第1方向と直交する第2方向の端部に設けられ、一対の前記弾性係止片間へ前記板状部が挿入されるのをガイドするガイド部と、を備える取付座と、
    を有するクリップ取付構造。
  2. 前記ガイド部は、前記板状部の前記第2方向の端面に向けて前記板状部の板厚を漸減させる傾斜面である、請求項1に記載のクリップ取付構造。
  3. 前記ガイド部は、前記板状部の前記第1方向の先端部側に設けられており、
    前記板状部の前記第2方向の端部には、前記板状部の前記第1方向の基端部側から前記ガイド部に向けて延び、前記板状部の板厚方向に張り出すフランジ部が形成されている、請求項1又は請求項2に記載のクリップ取付構造。
  4. 前記取付座は、前記クリップを介して被取付部材に取り付けられる取付部材に設けられ、
    前記取付部材は、前記板状部から前記第1方向に離間した位置に壁部を備え、
    前記板状部と前記壁部との間の距離が前記クリップの長さよりも短い、請求項1〜3のいずれか1項に記載のクリップ取付構造。
  5. 互いに対向して配置され、クリップ長さ方向の一端部同士が連結されると共に前記クリップ長さ方向の各々の他端部が自由端とされた一対の弾性係止片と、前記弾性係止片の対向面に設けられた係合部と、を備えるクリップが取り付けられるクリップ取付座であって、
    第1方向に延び、一対の前記弾性係止片間に挿入される板状部と、
    前記板状部に設けられ、前記第1方向と前記クリップの前記クリップ長さ方向が一致した状態で前記係合部と係合する被係合部と、
    前記板状部の前記第1方向と直交する第2方向の端部に設けられ、一対の前記弾性係止片間へ前記板状部が挿入されるのをガイドするガイド部と、
    を備えるクリップ取付座。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のクリップ取付構造のクリップを取付座に取り付けるクリップの取付方法であって、
    前記クリップを前記取付座の板状部の第2方向に移動させて前記ガイド部を通すことで、一対の前記弾性係止片間に前記板状部を挿入し、
    前記クリップを前記クリップ長さ方向が前記第1方向と一致するように回転させて、前記係合部と前記被係合部とを係合させる、クリップの取付方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59223537A (ja) * 1983-05-31 1984-12-15 Nissan Motor Co Ltd ガ−ニツシユの取付構造
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