JP2020063754A - 変速機制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】変速機が故障かつブレーキ装置が故障した場合においても、車両の十分な減速度を得ることを可能にする。【解決手段】変速機制御装置50は、ブレーキ装置の故障の有無を判定するブレーキ故障判定部51と、変速機の故障の有無を判定する変速機故障判定部52と、複数の摩擦係合機構のそれぞれを、係合または解放するように動作させる制御弁23と、車両の減速の要否を判定する減速要否判定部54と、ブレーキ装置が故障したと判定され、かつ、変速機が故障したと判定されると、減速が必要と判定されるまでは、変速機がニュートラル状態となるように制御弁23を制御し、減速が必要と判定されると、複数のクラッチ機構が同時に係合して変速機がインターロック状態となるように制御弁23を制御するアクチュエータ制御部56と、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、車両に搭載された自動変速機を制御する変速機制御装置に関する。
従来、自動変速機のインターロック状態を回避するために、自動変速機をニュートラル状態に制御する装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載の装置では、締結要素の1つが締結故障し入力軸と出力軸の回転が固定されるインターロック状態を検出したときは、この時点の指令変速段を達成する締結要素の1つを解放することで、インターロック状態を検出した時点の指令変速段から、大幅なダウンシフト変速を伴わない回避変速段を達成可能であるかどうかを判断する。そして、達成可能と判断したときは、回避変速段に変速させる一方、それ以外のときはニュートラル状態に変速機を制御する。
特許文献1:特開2011−58634号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の装置のように締結要素の1つが締結故障して変速機をニュートラル状態に制御しているときに、ブレーキ装置が故障すると、車両の十分な減速度が得られず、減速が必要な緊急事態に対処することが困難である。
本発明の一態様は、車両に搭載された駆動源からの動力が入力される入力軸と、変速段に対応して係合または解放される複数の摩擦係合機構と、摩擦係合機構を介して伝達されたトルクを駆動輪に向けて出力する出力軸と、を有する変速機を制御する変速機制御装置であって、駆動輪に制動力を付与するブレーキ装置の故障の有無を判定するブレーキ故障判定部と、変速機の故障の有無を判定する変速機故障判定部と、複数の摩擦係合機構のそれぞれを、係合または解放するように動作させる駆動部と、車両の減速の要否を判定する減速要否判定部と、ブレーキ故障判定部によりブレーキ装置が故障したと判定され、かつ、変速機故障判定部により変速機が故障したと判定されると、減速要否判定部により減速が必要と判定されるまでは、変速機が駆動輪にトルク伝達可能な所定変速比の状態またはトルク伝達不能なニュートラル状態となるように駆動部を制御し、減速要否判定部により減速が必要と判定されると、複数の摩擦係合機構が同時に係合して変速機がインターロック状態となるように駆動部を制御する駆動制御部と、を備える。
本発明によれば、変速機が故障かつブレーキ装置が故障した場合においても、車両の十分な減速度を得ることができ、減速が必要な緊急事態に対処することが可能である。
以下、図1〜図7を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る変速機制御装置が適用される車両101の走行駆動系の概略構成を示す図である。図1に示すように、車両101は、エンジン1と、変速機2とを有する。
エンジン1は、スロットルバルブ11を介して供給される吸入空気とインジェクタ12から噴射される燃料とを適宜な割合で混合し、点火プラグ等により点火して燃焼させ、これにより回転動力を発生する内燃機関(例えばガソリンエンジン)である。なお、ガソリンエンジンに代えてディーゼルエンジン等、各種エンジンを用いることもできる。吸入空気量はスロットルバルブ11により調節され、スロットルバルブ11の開度は、スロットル用アクチュエータの駆動によって変更される。スロットルバルブ11の開度およびインジェクタ12からの燃料の噴射量(噴射時期、噴射時間)はコントローラ40(図2)により制御される。
変速機2は、エンジン1と駆動輪3との間の動力伝達径路に設けられる自動変速機であり、入力軸2aを介して入力されたエンジン1からの回転を変速し、かつエンジン1からのトルクを変換して、出力軸2bから出力する。変速機2で変速された回転は出力軸3bを介して駆動輪3に伝達され、これにより車両101が走行する。なお、エンジン1の代わりに、あるいはエンジン1に加えて、駆動源としての走行用モータを設け、電気自動車やハイブリッド自動車として車両101を構成することもできる。車両101は、駆動輪3に設けられたブレーキ装置4により制動される。ブレーキ装置4は、例えば油圧ディスクブレーキにより構成される。
変速機2は、例えば複数の変速段(例えば6段)に応じて変速比を段階的に変更可能な有段変速機である。なお、変速比を無段階に変更可能な無段変速機を、変速機2として用いることもできる。図示は省略するが、トルクコンバータを介してエンジン1からの動力を変速機2に入力してもよい。変速機2は、複数(2つのみ図示)のクラッチ機構21(21A,21B)を有する。各クラッチ機構21A,21Bは、それぞれ湿式クラッチとして構成され、互いに対向して配置された摩擦係合要素であるプレート(摩擦材)211とディスク(摩擦材)212とを有する。プレート211は変速機2の入力軸2a側に連結され、ディスク212は出力軸2b側に連結される。したがって、エンジン1からのトルクはクラッチ機構21のプレート211およびディスク212を介して駆動輪3に出力される。
さらに、クラッチ機構21A,21Bは、プレート211とディスク212とを互いに離間させ、ディスク212をプレート211から解放させるような付勢力を付与するばね(不図示)と、ばねの付勢力に抗してプレート211とディスク212とを互いに係合させるような押圧力を付与するピストン(不図示)とを有する。ピストンは、油圧制御装置22を介して供給される油の圧力により駆動される。
より詳しくは、油圧制御装置22は、エンジン1により駆動される油圧ポンプ(不図示)と、油圧ポンプからの圧油の流れを制御する複数の制御弁23(1つのみ図示)とを有し、制御弁23の作動に応じてクラッチ機構21Aまたは21Bのピストンに圧油が供給される。これにより、クラッチ機構21Aまたは21Bが係合し、所定の変速段が確立する。すなわち、クラッチ機構21Aが係合かつクラッチ機構21Bが解放すると第1変速段(例えば5速段)が確立し、クラッチ機構21Bが係合かつクラッチ機構21Aが解放すると第2変速段(例えば4速段)が確立する。なお、他の変速段も、図示しない他のクラッチ機構21の係合および解放により同様に確立できる。制御弁23は、電気信号により作動するソレノイドバルブを有する。
本実施形態では、車両101が、自動運転機能を有する車両(自動運転車両)として構成される。車両101は、ドライバによる運転操作が不要な自動運転モードでの走行だけでなく、ドライバの運転操作による手動運転モードでの走行も可能である。
図2は、図1の車両101を制御する車両制御システム100の基本的な全体構成を概略的に示すブロック図である。図2に示すように、車両制御システム100は、コントローラ40と、コントローラ40にそれぞれ電気的に接続された外部センサ群31と、内部センサ群32と、入出力装置33と、GPS装置34と、地図データベース35と、ナビゲーション装置36と、通信ユニット37と、走行用のアクチュエータACとを主に有する。
外部センサ群31は、車両101の周辺情報である外部状況を検出する複数のセンサの総称である。例えば外部センサ群31には、車両101の全方位の照射光に対する散乱光を測定して車両101から周辺の障害物までの距離を測定するライダ、電磁波を照射し反射波を検出することで車両101の周辺の他車両や障害物等を検出するレーダ、車両101に搭載され、CCDやCMOS等の撮像素子を有して自車両の周辺(前方、後方および側方)を撮像するカメラなどが含まれる。
内部センサ群32は、車両101の走行状態を検出する複数のセンサの総称である。例えば内部センサ群32には、車両101の車速を検出する車速センサ、車両101の前後方向の加速度および左右方向の加速度(横加速度)をそれぞれ検出する加速度センサ、エンジン1の回転数を検出するエンジン回転数センサ、車両101の重心の鉛直軸回りの回転角速度を検出するヨーレートセンサ、スロットルバルブ11の開度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサなどが含まれる。手動運転モードでのドライバの運転操作、例えばアクセルペダルの操作、ブレーキペダルの操作、ステアリングの操作等を検出するセンサも内部センサ群32に含まれる。
入出力装置33は、ドライバから指令が入力されたり、ドライバに対し情報が出力されたりする装置の総称である。例えば入出力装置33には、操作部材の操作によりドライバが各種指令を入力する各種スイッチ、ドライバが音声で指令を入力するマイク、ドライバに表示画像を介して情報を提供する表示部、ドライバに音声で情報を提供するスピーカなどが含まれる。各種スイッチには、自動運転モードおよび手動運転モードのいずれかを指令する手動自動切換スイッチが含まれる。
手動自動切換スイッチは、例えばドライバが手動操作可能なスイッチとして構成され、スイッチ操作に応じて、自動運転機能を有効化した自動運転モードまたは自動運転機能を無効化した手動運転モードへの切換指令を出力する。手動自動切換スイッチの操作によらず、所定の走行条件が成立したときに、手動運転モードから自動運転モードへの切換、あるいは自動運転モードから手動運転モードへの切換が指令されるようにしてもよい。すなわち、手動自動切換スイッチが自動的に切り換わることで、モード切換が手動ではなく自動で行われるようにしてもよい。
GPS装置34は、複数のGPS衛星からの測位信号を受信するGPS受信機を有し、GPS受信機が受信した信号に基づいて車両101の絶対位置(緯度、経度など)を測定する。
地図データベース35は、ナビゲーション装置36に用いられる一般的な地図情報を記憶する装置であり、例えばハードディスクにより構成される。地図情報には、道路の位置情報、道路形状(曲率など)の情報、交差点や分岐点の位置情報が含まれる。なお、地図データベース35に記憶される地図情報は、コントローラ40の記憶部42に記憶される高精度な地図情報とは異なる。
ナビゲーション装置36は、ドライバにより入力された目的地までの道路上の目標経路を探索するとともに、目標経路に沿った案内を行う装置である。目的地の入力および目標経路に沿った案内は、入出力装置33を介して行われる。入出力装置33を介さずに、目的地を自動的に設定することもできる。目標経路は、GPS装置34により得られた自車両の現在位置と、地図データベース35に記憶された地図情報とに基づいて演算される。
通信ユニット37は、インターネット回線などの無線通信網を含むネットワークを介して図示しない各種サーバと通信し、地図情報および交通情報などを定期的に、あるいは任意のタイミングでサーバから取得する。取得した地図情報は、地図データベース35や記憶部42に出力され、地図情報が更新される。取得した交通情報には、渋滞情報や、信号が赤から青に変わるまでの残り時間等の信号情報が含まれる。
アクチュエータACは、車両101の走行動作に関する各種機器を作動するための走行用アクチュエータである。アクチュエータACには、エンジン1のスロットルバルブ11の開度(スロットル開度)を調整するスロットル用アクチュエータ、クラッチ機構21への油の流れを制御して変速機2の変速段を変更する変速用アクチュエータ、ブレーキ装置を作動するブレーキ用アクチュエータ、およびステアリング装置を駆動する操舵用アクチュエータなどが含まれる。変速用アクチュエータには、クラッチ機構21への圧油の流れを制御する制御弁が含まれる。
コントローラ40は、電子制御ユニット(ECU)により構成される。なお、エンジン制御用ECU、変速機制御用ECU等、機能の異なる複数のECUを別々に設けることができるが、図2では、便宜上、これらECUの集合としてコントローラ40が示される。コントローラ40は、CPU等の演算部41と、ROM,RAM,ハードディスク等の記憶部42と、入出力インターフェース等の図示しないその他の周辺回路とを有するコンピュータを含んで構成される。
記憶部42には、車線の中央位置の情報や車線位置の境界の情報等を含む高精度の詳細な地図情報が記憶される。より具体的には、地図情報として、道路情報、交通規制情報、住所情報、施設情報、電話番号情報等が記憶される。道路情報には、高速道路、有料道路、国道などの道路の種別を表す情報、道路の車線数、各車線の幅員、道路の勾配、道路の3次元座標位置、車線のカーブの曲率、車線の合流ポイントおよび分岐ポイントの位置、道路標識等の情報が含まれる。交通規制情報には、工事等により車線の走行が制限または通行止めとされている情報などが含まれる。記憶部42には、変速動作の基準となるシフトマップ(変速線図)、各種制御のプログラム、プログラムで用いられる閾値等の情報も記憶される。
演算部41は、自動走行に関する機能的構成として、自車位置認識部43と、外界認識部44と、行動計画生成部45と、走行制御部46とを有する。
自車位置認識部43は、GPS装置34で得られた車両101の位置情報および地図データベース35の地図情報に基づいて、地図上の車両101の位置(自車位置)を認識する。記憶部42に記憶された地図情報(建物の形状などの情報)と、外部センサ群31が検出した車両101の周辺情報とを用いて自車位置を認識してもよく、これにより自車位置を高精度に認識することができる。なお、道路上や道路脇の外部に設置されたセンサで自車位置を測定可能であるとき、そのセンサと通信ユニット37を介して通信することにより、自車位置を高精度に認識することもできる。
外界認識部44は、ライダ、レーダ、カメラ等の外部センサ群31からの信号に基づいて車両101の周囲の外部状況を認識する。例えば車両101の周辺を走行する周辺車両(前方車両や後方車両)の位置や速度や加速度、車両101の周囲に停車または駐車している周辺車両の位置、および他の物体の位置や状態などを認識する。他の物体には、標識、信号機、道路の境界線や停止線、建物、ガードレール、電柱、看板、歩行者、自転車等が含まれる。他の物体の状態には、信号機の色(赤、青、黄)、歩行者や自転車の移動速度や向きなどが含まれる。
行動計画生成部45は、例えばナビゲーション装置36で演算された目標経路と、自車位置認識部43で認識された自車位置と、外界認識部44で認識された外部状況とに基づいて、現時点から所定時間先までの車両101の走行軌道(目標軌道)を生成する。目標経路上に目標軌道の候補となる複数の軌道が存在するときには、行動計画生成部45は、その中から法令を順守し、かつ効率よく安全に走行する等の基準を満たす最適な軌道を選択し、選択した軌道を目標軌道とする。そして、行動計画生成部45は、生成した目標軌道に応じた行動計画を生成する。
行動計画には、現時点から所定時間T(例えば5秒)先までの間に単位時間Δt(例えば0.1秒)毎に設定される走行計画データ、すなわち単位時間Δt毎の時刻に対応付けて設定される走行計画データが含まれる。走行計画データは、単位時間Δt毎の車両101の位置データと車両状態のデータとを含む。位置データは、例えば道路上の2次元座標位置を示す目標点のデータであり、車両状態のデータは、車速を表す車速データと車両101の向きを表す方向データなどである。走行計画は単位時間Δt毎に更新される。
行動計画生成部45は、現時点から所定時間(例えば5秒)先までの単位時間毎の位置データを時刻順に接続することにより、目標軌道を生成する。このとき、目標軌道上の単位時間毎の各目標点の車速(目標車速)に基づいて、単位時間毎の加速度(目標加速度)を算出する。すなわち、行動計画生成部45は、目標車速と目標加速度とを算出する。なお、目標加速度を走行制御部46で算出するようにしてもよい。
走行制御部46は、走行モード(自動運転モード、手動運転モード)に応じてアクチュエータACを制御する。例えば自動運転モードにおいて、走行制御部46は、行動計画生成部45で生成された目標軌道に沿って車両100が走行するように各アクチュエータACを制御する。より具体的には、走行制御部46は、自動運転モードにおいて道路勾配などにより定まる走行抵抗を考慮して、行動計画生成部45で算出された単位時間毎の目標加速度を得るための要求駆動力を算出する。そして、例えば内部センサ群32により検出された実加速度が目標加速度となるようにアクチュエータACをフィードバック制御する。すなわち、自車両が目標車速および目標加速度で走行するようにアクチュエータACを制御する。一方、手動運転モードでは、走行制御部46は、内部センサ群32により取得されたドライバからの走行指令(アクセル開度、ステアリングホイール5の操舵角等)に応じて各アクチュエータACを制御する。
このような車両制御システム100において、例えば圧力センサ等のセンサの出力が異常となって変速機2が故障を生じると、変速機2の保護や他の理由で、フェールセーフアクションとして、入力軸2aに対し出力軸2bが自由回転するニュートラル状態に変速機2を移行させることがある。このとき、ブレーキ装置4が故障すると、車両101の十分な減速力が得られずに、減速が必要な緊急事態に対処することが困難となる。一方、変速機2の故障が生じたときに、駆動輪3へのトルク伝達が可能な所定の変速段(例えば2速段または3速段)を確立させるようなフェールセーフアクションをとることもあり、この場合には、ブレーキ装置4が故障しても、エンジンブレーキを発生させることにより減速力が得られる。しかしながら、エンジンブレーキだけでは減速力の大きさが不十分であり、したがってこの場合にも、減速が必要な緊急事態に対処することが困難である。この点を考慮し、本実施形態は以下のように変速機制御装置を構成する。
図3は、本発明の実施形態に係る変速機制御装置50の要部構成を示すブロック図である。この変速機制御装置50は、車両101の変速機2の動作を制御するための装置であり、図2の車両制御システム100の一部を構成する。なお、図2と同一の構成には同一の符号を付す。図3に示すように、変速機制御装置50は、コントローラ40と、コントローラ40にそれぞれ接続された外部センサ群31と、ブレーキ状態検出器32aと、変速機状態検出器32bと、ブレーキペダル検出器32cと、手動自動切換スイッチ33aと、制御弁23とを有する。
ブレーキ状態検出器32aは、ブレーキ装置4の作動状態を表す物理量を検出する検出器であり、例えばブレーキ装置4作動用の油圧力(ブレーキ油圧)を検出する油圧センサにより構成される。変速機状態検出器32bは、変速機2の作動状態を表す物理量を検出する検出器であり、例えばクラッチ係合用のピストンに作用する油圧力(クラッチ油圧)を検出する油圧センサにより構成される。入力軸2aや出力軸2b等の回転数を検出する回転数センサにより、変速機状態検出器32bを構成することもできる。ブレーキペダル検出器32cは、ブレーキペダルの操作量を検出する検出器である。ブレーキ状態検出器32aと変速機状態検出器32bとブレーキペダル検出器32cとは、図2の内部センサ群の一部を構成する。手動自動切換スイッチ33aは、図2の入出力装置33の一部を構成する。
コントローラ40は、機能的構成として、ブレーキ故障判定部51と、変速機故障判定部52と、フェールセーフ処理部53と、減速要否判定部54と、減速力設定部55と、アクチュエータ制御部56とを有する。ブレーキ故障判定部51と変速機故障判定部52と減速要否判定部54と減速力設定部55とは、例えば図2の行動計画生成部45により構成され、フェールセーフ処理部53とアクチュエータ制御部56とは、例えば図2の走行制御部46により構成される。
ブレーキ故障判定部51は、ブレーキ状態検出器32aからの信号に基づいてブレーキ装置4が故障しているか否かを判定する。具体的には、ブレーキ装置4に対し制動指令がなされたにも拘らず、ブレーキ状態検出器32a(例えば油圧センサ)により所定のブレーキ油圧が検出されない場合などに、ブレーキ装置4が故障と判定する。
変速機故障判定部52は、変速機状態検出器32bからの信号に基づいて変速機2が故障しているか否かを判定する。具体的には、変速機2を目標変速段へ切り換えるための変速指令がなされたにも拘らず、変速機状態検出器32b(例えば油圧センサ)により目標変速段に対応した所定のクラッチ油圧が検出されない場合などに、変速機2が故障と判定する。
フェールセーフ処理部53は、変速機故障判定部52により変速機2が故障していると判定されたとき、変速機2の故障態様に応じたフェールセーフ処理を実行する。例えば変速機故障判定部52からの信号に基づいて目標変速段以外の所定変速段(例えば2速段)への切換が可能であるか否かを判定する。そして、所定変速段への切換が可能であると判定すると、フェールセーフ処理部53は、変速機2が所定変速段へ切り換わるように制御弁23に制御信号を出力する。これにより、変速機2を所定変速段に固定した状態で、エンジン1からの走行駆動トルクを駆動輪3に伝達することができ、車両101は変速動作が制限された状態で走行することができる。一方、フェールセーフ処理部53は、所定変速段への切換が不可能であると判定すると、変速機2がニュートラル状態に切り換わるように制御弁23に制御信号を出力する。これにより、車両101の走行可能な距離を延ばすことができる。
減速要否判定部54は、フェールセーフ処理部53によりフェールセーフ処理が行われているとき、外部センサ群31とブレーキペダル検出器32cとからの信号に基づいて走行中の車両101の減速が必要か否かを判定する。例えば自動運転モードで走行中に、外部センサ群31(カメラ等)により車両101の周囲の障害物が検出されると、障害物との衝突を回避するために減速が必要と判定する。また、手動運転モードで走行中に、ブレーキペダル検出器32cによりブレーキペダルの操作が検出されたときも、減速が必要と判定する。
減速力設定部55は、例えば自動運転モードで走行中に、外部センサ群31からの信号に基づいて車両101の周囲の障害物と車両101との距離および距離の変化の割合、すなわち車両101と障害物との接近度合いを算出する。そして、接近度合いに基づいて、障害物との衝突を回避するために必要な減速力を算出し、これを目標減速力として設定する。また、減速力設定部55は、例えば手動運転モードで走行中に、予め記憶された図4の特性を用いて、ブレーキペダル検出器32cにより検出されたブレーキペダルの操作量に対応した減速力を算出し、これを目標減速力として設定する。図4では、操作量が大きいほど、目標減速力が大きくなっている。なお、所定の演算式を用いて、ブレーキペダルの操作量に態様した減速力を算出することもできる。ブレーキペダルの操作量に代えてブレーキペダルの踏力に応じて目標減速力を算出および設定してもよい。
アクチュエータ制御部56は、変速機故障判定部52により変速機2が故障したと判定される前は、変速機2が車速と要求駆動力とに応じた目標変速段となるように制御弁23に制御信号を出力する。一方、変速機故障判定部52により変速機2が故障したと判定され、かつ、ブレーキ故障判定部51によりブレーキ装置4が故障したと判定されると、アクチュエータ制御部56は、減速力設定部55により設定された目標減速力が得られるように制御弁23に制御信号を出力する。すなわち、図1のクラッチ機構21A,21Bを同時に係合させるように制御弁23の作動を制御し、これにより変速機2をインターロック状態として減速力を得る。
この場合、一対のクラッチ機構21A,21Bの係合力を調整することで減速力の大きさを変更できる。図5は、一対のクラッチ機構21A,21Bのクラッチ容量Ta,Tbの時間経過に伴う変化の一例を示す図である。クラッチ容量Ta,Tbは、各クラッチ機構21A,21Bを介して出力軸2bに伝達可能なトルクである。すなわちTaは、第1変速段(例えば5速段)のギアを介して出力軸2bに伝達されるトルクに対応したクラッチ容量であり、Tbは、第2変速段(例えば4速段)のギアを介して出力軸2bに伝達されるトルクに対応したクラッチ容量である。クラッチ機構21A,21B自体のクラッチ容量は、クラッチ容量Ta,Tbをそれぞれ対応する変速比で除算した値である。
図5の特性faは、クラッチ機構21Aのクラッチ容量Taの特性の一例であり、特性fbはクラッチ機構21Bのクラッチ容量Tbの特性の一例である。特性fcは、変速機2を含むパワートレイン全体のフリクションである。車両101に作用する減速力は、クラッチ容量Taからクラッチ容量Tbを減算し、さらに特性fcのフリクションを減算することにより得られる。なお、特性fcのフリクションを無視してもよい。図5に示すように、一方のクラッチ機構21Aのクラッチ容量Taは時点t1〜t2の範囲で一定値に制御される(特性fa)。このとき、他方のクラッチ機構21Bの係合力(クラッチ機構21Bのピストンに作用する油圧力)を適宜調整してクラッチ容量Tbを増減することにより、所望の減速力を得ることができる。すなわち、クラッチ容量Tbを小さくすれば(特性fb1)、減速力は増加し、クラッチ容量Tbを大きくすれば(特性fb2)、減速力は減少する。
このように一対のクラッチ機構21A,21Bのクラッチ容量Ta,Tbの差が大きくなるに従い減速力を増大させることができる。なお、クラッチ容量は、変速段毎に異なる。したがって、5速段および4速段に対応したクラッチ機構21A,21Bを同時係合させるのではなく、目標減速力に応じて同時係合させるクラッチ機構21を選択するようにしてもよい。すなわち、アクチュエータ制御部56は、目標減速力が大きいときは、変速比の差の大きい変速段に対応した一対のクラッチ機構(例えば1速段用のクラッチ機構と6速段用のクラッチ機構)を同時係合させ、目標減速力が小さいときは、変速比の差の小さい変速段に対応した一対のクラッチ機構(例えば3速段用のクラッチ機構と4速段用のクラッチ機構)を同時係合させるようにしてもよい。これにより所望の減速力を容易に得ることができる。
変速機2の故障の態様が例えば制御弁23の固着であり、特定のクラッチ機構21(例えばクラッチ機構21B)が常に係合状態となっているときには、そのクラッチ機構21Bとは異なるクラッチ機構21Aを係合させて、減速力を得るようにすればよい。例えば、変速機故障判定部52によりクラッチ機構21Bが係合状態に固定された故障(制御弁23の固着)が生じていると判定されると、アクチュエータ制御部56は、クラッチ機構21Aの係合力を調整するように制御弁23を制御すればよい。
図6は、予め記憶されたプログラムに従い図3のコントローラ40のCPUで実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、例えば車両101のエンジンキースイッチのオンにより開始され、所定周期で繰り返される。
図6に示すように、まず、ステップS1で、変速機状態検出器32bからの信号に基づいて変速機2が故障しているか否かを判定する。ステップS1で肯定されるとステップS2に進み、否定されると処理を終了する。ステップS2では、変速機2の故障態様に応じたフェールセーフ処理を実行する。例えば、変速機2をニュートラル状態に切り換える。次いで、ステップS3で、ブレーキ状態検出器32aからの信号に基づいてブレーキ装置4が故障しているか否かを判定する。ステップS3で肯定されるとステップS4に進み、否定されると処理を終了する。
ステップS4では、外部センサ群31またはブレーキペダル検出器32cからの信号に基づいて、車両101の減速が必要か否かを判定する。ステップS4で肯定されるとステップS5に進み、外部センサ群31またはブレーキペダル検出器32cからの信号に基づいて、目標減速力を設定する。すなわち、手動自動切換スイッチ33aからの信号に基づいて運転モードを判定するとともに、自動運転モードと判定すると外部センサ群31からの信号に基づいて、手動運転モードと判定するとブレーキペダル検出器32cからの信号に基づいて、それぞれ目標減速力を設定する。
次いで、ステップS6で、目標減速力に対応した車両101の減速力が得られるように制御弁23に制御信号を出力し、クラッチ機構21A,21Bを同時に係合させる。例えば、クラッチ機構21Aを完全に係合させるとともに、目標減速力に応じてクラッチ機構21Bの係合力を調整する。一方、ステップS4で車両101の減速が不要と判定されると、ステップS7に進み、クラッチ機構21A,21Bが同時係合されているか否かを判定する。ステップS7で肯定されるとステップS8に進み、否定されると処理を終了する。ステップS8では、制御弁23に制御信号を出力してクラッチ機構21を解放させ、クラッチ機構21A,21Bを同時係合させる前の状態(フェールセーフ処理が行われた状態)に復帰させる。
図7は、本実施形態に係る変速機制御装置50の動作の一例を示すタイムチャートである。このタイムチャートは、変速機2が故障し、変速機2がフェールセーフ処理(ステップS2)によりニュートラル状態に切り換わった状態から開始される。図7に示すように、ニュートラル状態で走行中に、時点t11でブレーキ装置4が故障し、時点t12で車両101の減速が必要と判定されると、4速段用のクラッチ機構21Bと5速段用のクラッチ機構21Aとが同時に係合される(ステップS6)。これにより車両101の走行駆動力がマイナスとなり、車両101が減速する。その後、時点t13で車両101の減速が不要と判定されると、クラッチ機構21A,21Bがそれぞれ解放され、変速機2がニュートラル状態に復帰する(ステップS8)。
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)変速機制御装置50は、車両101に搭載されたエンジン1からの動力が入力される入力軸2aと、変速段に対応して係合または解放される複数のクラッチ機構21A,21Bと、クラッチ機構21A,21Bを介して伝達されたトルクを駆動輪3に向けて出力する出力軸2bと、を有する変速機2を制御するように構成される。すなわち、変速機制御装置50は、駆動輪3に制動力を付与するブレーキ装置4の故障の有無を判定するブレーキ故障判定部51と、変速機2の故障の有無を判定する変速機故障判定部52と、複数のクラッチ機構21A,21Bのそれぞれを、係合または解放するように動作させる制御弁23と、車両101の減速の要否を判定する減速要否判定部54と、ブレーキ故障判定部51によりブレーキ装置4が故障したと判定され、かつ、変速機故障判定部52により変速機2が故障したと判定されると、減速要否判定部54により減速が必要と判定されるまでは、変速機2が駆動輪3にトルク伝達可能な所定変速比の状態またはトルク伝達不能なニュートラル状態となるように制御弁23を制御し(フェールセーフ処理)、減速要否判定部54により減速が必要と判定されると、複数のクラッチ機構21A,21Bが同時に係合して変速機2が入力軸2aと出力軸2bとが固定されたインターロック状態となるように制御弁23を制御するアクチュエータ制御部56と、を備える(図3)。
(1)変速機制御装置50は、車両101に搭載されたエンジン1からの動力が入力される入力軸2aと、変速段に対応して係合または解放される複数のクラッチ機構21A,21Bと、クラッチ機構21A,21Bを介して伝達されたトルクを駆動輪3に向けて出力する出力軸2bと、を有する変速機2を制御するように構成される。すなわち、変速機制御装置50は、駆動輪3に制動力を付与するブレーキ装置4の故障の有無を判定するブレーキ故障判定部51と、変速機2の故障の有無を判定する変速機故障判定部52と、複数のクラッチ機構21A,21Bのそれぞれを、係合または解放するように動作させる制御弁23と、車両101の減速の要否を判定する減速要否判定部54と、ブレーキ故障判定部51によりブレーキ装置4が故障したと判定され、かつ、変速機故障判定部52により変速機2が故障したと判定されると、減速要否判定部54により減速が必要と判定されるまでは、変速機2が駆動輪3にトルク伝達可能な所定変速比の状態またはトルク伝達不能なニュートラル状態となるように制御弁23を制御し(フェールセーフ処理)、減速要否判定部54により減速が必要と判定されると、複数のクラッチ機構21A,21Bが同時に係合して変速機2が入力軸2aと出力軸2bとが固定されたインターロック状態となるように制御弁23を制御するアクチュエータ制御部56と、を備える(図3)。
この構成により、車両走行中に変速機2の故障によって変速機2がニュートラル状態に移行し、さらにブレーキ装置4が故障したとしても、車両101に対し必要十分な減速力を及ぼすことができる。したがって、減速が必要な緊急事態に容易に対処することができる。
(2)変速機制御装置50は、減速要否判定部54により減速が必要と判定されたときの目標減速力を設定する減速力設定部55をさらに備える(図3)。アクチュエータ制御部56は、減速要否判定部54により減速が必要と判定されると、例えばクラッチ機構21Aを所定の係合力で係合させるとともに、減速力設定部55により設定された目標減速力に応じてクラッチ機構21Bの係合力を調整するように制御弁23を制御する(図5)。これにより、減速力の調整が容易であり、ブレーキ装置4が故障した場合であっても、車両101に対し適切な減速力を及ぼすことができる。
(3)車両101は、自動運転機能を有する自動運転車両として構成される(図2)。変速機制御装置50は、自動運転を実現するための車両制御システム100の一部であり、車両101の周囲の外部状況を認識する外界認識部44をさらに備える(図2)。減速力設定部55は、自動運転モードで運転中は、外界認識部44により認識された外部状況に応じて目標減速力を設定する。これにより、自動運転モードにおいて最適な減速力を付与することができる。
(4)変速機制御装置50は、ブレーキペダルの操作量を検出するブレーキ検出部としてのブレーキペダル検出器32cをさらに備える(図3)。減速力設定部55は、手動運転モードで運転中は、ブレーキペダル検出器32cにより検出されたブレーキペダルの操作量に応じて目標減速力を設定する。これにより、手動運転モードにおいてドライバが望む減速力を得ることができる。
上記実施形態は種々の形態に変形することができる。以下、変形例について説明する。上記実施形態では、摩擦係合機構として複数のクラッチ機構21A,21Bを有する変速機2を用いたが、複数の摩擦係合機構の一部をブレーキ機構により構成してもよい。すなわち、プレート211とディスク212との一方を固定部材、他方を回転部材とし、プレート211とディスク212の係合により両者を固定させるようにしてもよい。すなわち、車両に搭載された駆動源からの動力が入力される入力軸と、変速段に対応して係合または解放される複数の摩擦係合機構と、摩擦係合機構を介して伝達されたトルクを駆動輪に向けて出力する出力軸と、を有するのであれば、変速機の構成はいかなるものでもよい。摩擦係合機構が油圧力ではなく、電磁力に係合する電磁クラッチであってもよい。
上記実施形態では、制御弁23の切換により複数のクラッチ機構21A,21Bのそれぞれを、係合または解放するように動作させるようにしたが、駆動部の構成はこれに限らない。上記実施形態では、ブレーキ装置4が故障かつ変速機2が故障したと判定されると、減速が必要と判定されるまでは、アクチュエータ制御部56が、変速機2が駆動輪3にトルク伝達可能な所定変速比の状態(例えば2速段や3速段に確立された状態)またはニュートラル状態となるように制御弁23を制御し、減速が必要と判定されると、複数のクラッチ機構21A,21Bが同時に係合して変速機2がインターロック状態となるように制御弁23を制御した。より具体的には、車両101の減速が必要と判定されると、クラッチ機構21A(第1摩擦係合機構)を所定の係合力で係合させるとともに、目標減速力に応じてクラッチ機構(第2摩擦係合機構)の係合力を調整するようにしたが、駆動制御部の構成はこれに限らない。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。
2 変速機、2a 入力軸、2b 出力軸、21,21A,21B クラッチ機構、23 制御弁、31 外部センサ群、32a ブレーキ状態検出器、32b 変速機状態検出器、32c ブレーキペダル検出器、44 外界認識部、50 変速機制御装置、51 ブレーキ故障判定部、52 変速機故障判定部、53 フェールセーフ処理部、54 減速要否判定部、55 減速力設定部、56 アクチュエータ制御部、101 車両
Claims (4)
- 車両に搭載された駆動源からの動力が入力される入力軸と、変速段に対応して係合または解放される複数の摩擦係合機構と、前記摩擦係合機構を介して伝達されたトルクを駆動輪に向けて出力する出力軸と、を有する変速機を制御する変速機制御装置であって、
前記駆動輪に制動力を付与するブレーキ装置の故障の有無を判定するブレーキ故障判定部と、
前記変速機の故障の有無を判定する変速機故障判定部と、
前記複数の摩擦係合機構のそれぞれを、係合または解放するように動作させる駆動部と、
前記車両の減速の要否を判定する減速要否判定部と、
前記ブレーキ故障判定部により前記ブレーキ装置が故障したと判定され、かつ、前記変速機故障判定部により前記変速機が故障したと判定されると、前記減速要否判定部により減速が必要と判定されるまでは、前記変速機が前記駆動輪にトルク伝達可能な所定変速比の状態またはトルク伝達不能なニュートラル状態となるように前記駆動部を制御し、前記減速要否判定部により減速が必要と判定されると、前記複数の摩擦係合機構が同時に係合して前記変速機がインターロック状態となるように前記駆動部を制御する駆動制御部と、を備えることを特徴とする変速機制御装置。 - 請求項1に記載の変速機制御装置において、
前記複数の摩擦係合機構は、第1摩擦係合機構と第2摩擦係合機構とを含み、
前記減速要否判定部により減速が必要と判定されたときの目標減速力を設定する減速力設定部をさらに備え、
前記駆動制御部は、前記減速要否判定部により減速が必要と判定されると、前記第1摩擦係合機構を所定の係合力で係合させるとともに、前記減速力設定部により設定された目標減速力に応じて前記第2摩擦係合機構の係合力を調整するように前記駆動部を制御することを特徴とする変速機制御装置。 - 請求項2に記載の変速機制御装置において、
前記車両は、自動運転機能を有する自動運転車両であり、
車両の周囲の外部状況を認識する外界認識部をさらに備え、
前記減速力設定部は、前記外界認識部により認識された外部状況に応じて目標減速力を設定することを特徴とする変速機制御装置。 - 請求項2に記載の変速機制御装置において、
ブレーキペダルの操作量を検出するブレーキ検出部をさらに備え、
前記減速力設定部は、前記ブレーキ検出部により検出された前記ブレーキペダルの操作量に応じて目標減速力を設定することを特徴とする変速機制御装置。
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