JP2020062750A - 成形型及び成形装置 - Google Patents

成形型及び成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020062750A
JP2020062750A JP2018194055A JP2018194055A JP2020062750A JP 2020062750 A JP2020062750 A JP 2020062750A JP 2018194055 A JP2018194055 A JP 2018194055A JP 2018194055 A JP2018194055 A JP 2018194055A JP 2020062750 A JP2020062750 A JP 2020062750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat medium
molding
plate
passage
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018194055A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7095546B2 (ja
Inventor
貴之 津田
Takayuki Tsuda
貴之 津田
慶太 本谷
Keita Motoya
慶太 本谷
雄二 平野
Yuji Hirano
雄二 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2018194055A priority Critical patent/JP7095546B2/ja
Publication of JP2020062750A publication Critical patent/JP2020062750A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7095546B2 publication Critical patent/JP7095546B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Press Drives And Press Lines (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】成形面の形状に倣う形状をなす熱媒体流路を備える成形型を提供する。【解決手段】成形面30Aを有する型本体部32と、型本体部32の外面のうち成形面とは反対側の面32Aに形成された溝部33に嵌合された板状をなす板状部34と、を備え、溝部33の底面33Aは、成形面30Aの形状に倣う形状をなしており、底面33A及び板状部34の対向面34Aによって、熱媒体を流通させることが可能な熱媒体流路31が構成されていることに特徴を有する。【選択図】図2

Description

本明細書で開示される技術は、成形型及び成形装置に関する。
従来、成形型として熱媒体流路を備えるものが知られている(下記特許文献1)。特許文献1には、入れ子の内部に熱媒体流路(冷却回路)が形成されており、成形型を冷却することが可能な構成が記載されている。このような冷却回路は、例えば成形型の内部に孔を開けることで熱媒体流路が構成されており、その熱媒体流路に熱媒体を流通させることで成形型を冷却することが可能となっている。
特許第6020822号公報
成形型の内部に孔を開けることで熱媒体流路を形成する方法では、熱媒体流路を複雑な形状にすることが困難である。このため、成形面が複雑な形状をなす場合には、熱媒体流路を成形面に倣う形状にすることが困難となり、成形面においては、熱媒体流路に近い部分と遠い部分が生じてしまう。この結果、成形面に温度のムラが生じてしまい、成形品の品質が低下する虞がある。また、成形面において熱媒体流路から遠い部分には熱が伝わり難くなるため、所望の温度にするために時間が掛かってしまい、成形時間が増えてしまう。
本明細書で開示される技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、成形面の形状に倣う形状をなす熱媒体流路を備える成形型、及びこのような成形型を備える成形装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段として、本明細書で開示される技術は、成形面を有する型本体部と、前記型本体部の外面のうち前記成形面とは異なる面に形成された溝部に嵌合された板状をなす板状部と、を備え、前記溝部の内面の一部は、前記成形面の形状に倣う形状をなしており、前記内面の前記一部及び前記板状部の外面によって、熱媒体を流通させることが可能な熱媒体流路が構成されていることに特徴を有する。
成形面の形状に倣う形状をなす内面の一部によって熱媒体流路を構成することで、成形面の形状に倣う形状をなす熱媒体流路を形成することができる。このような熱媒体流路に加熱用の媒体や冷却用の媒体を流すことで、成形面をムラなく加熱又は冷却することができる。そして、上記構成では、溝部を形成した後で板状部を嵌合させることで、熱媒体流路を構成することができる。板状部を嵌合させる前の状態であれば、溝部内には溝部の開口から加工用の工具等を差し入れることができるため、溝部の内面を成形面の形状に倣う形状に容易に加工することができる。このため、成形面の形状に倣う形状をなす熱媒体流路を容易に形成することができる。
また、前記成形面は、段差部を有しており、前記溝部は、前記成形面と反対側に開口されており、前記熱媒体流路は、前記溝部の底面と前記板状部における前記底面と対向する対向面によって構成されており、前記溝部の前記底面は、前記段差部の形状に倣う溝部側段差部を有しているものとすることができる。溝部の底面に溝部側段差部を形成することで、成形面が有する段差部に倣う形状の熱媒体流路を形成することができる。溝部の底面は溝部の開口側から工具等を差し入れることができるため、容易に溝部側段差部を形成することができる。
また、前記溝部は、前記成形面と反対側に開口されており、前記板状部において前記溝部の側面と対向する箇所には、板状部側溝部が形成され、前記熱媒体流路は、前記溝部の底面と前記板状部における前記底面と対向する対向面によって構成された第1流路と、前記溝部の前記側面と前記板状部側溝部の内面によって構成された第2流路と、を有するものとすることができる。板状部に溝部(板状部側溝部)を形成することで、板状部側溝部の内面によって第1流路とは別の第2流路を形成することができる。このため、一枚の板状部によって2本の流路(第1流路及び第2流路)を形成することができる。
また、前記熱媒体流路は、上下方向に沿って延びており、当該成形型は、前記熱媒体流路の上端と接続される上端側流路と、前記熱媒体流路の下端と接続される下端側流路と、を有し、前記上端側流路は、上方に開口された開口部を有しており、前記下端側流路は、下方に開口された開口部を有しているものとすることができる。上方に開口された開口部に対して熱媒体を供給し、下方に開口された開口部から熱媒体を排出することができる。このようにすれば、熱媒体を上方から下方に向かって流すことができるため、熱媒体流路内部において熱媒体をより円滑に流すことができる。このため、成形面をより速やかに加熱又は冷却することが可能となる。
また、前記型本体部と前記板状部は、同じ材質であるものとすることができる。型本体部及び板状部を同じ材質にすることで、熱媒体流路に熱媒体が流れた場合の温度変化に伴う体積の変化(熱膨張率及び熱収縮率)を同じ程度にすることができる。これにより、例えば、板状部が型本体部に比して収縮し、板状部と型本体部の間に隙間が生じる事態や、板状部が型本体部に比して膨張し、型本体部に対して応力が作用する事態を抑制することができる。
また、前記熱媒体流路は、前記成形面に沿って複数並んでいるものとすることができる。成形面の形状に倣う複数の熱媒体流路を成形面に沿って複数並べることで、成形面を2次元方向(面方向)についてムラなく加熱(又は冷却)することができる。
また、本明細書によって開示される成形装置は、上記成形型と、前記成形型が備える複数の前記熱媒体流路の各々に熱媒体を分配する分配器と、を備え、前記分配器の出口を構成する出口側通路は、前記分配器の入口を構成する入口側通路の中心軸を中心とする円周上に等間隔で複数設けられているものとすることができる。分配器の入口側通路から分配器の各出口側通路までの各距離をより近い値にすることができる。この結果、分配器で分配された後、複数の熱媒体流路に供給される熱媒体の流量をより均一にすることができ、成形面をより均一に加熱又は冷却することが可能となる。
本発明によれば、成形面の形状に倣う形状をなす熱媒体流路を備える成形型、及びこのような成形型を備える成形装置を提供することができる。
実施形態1に係る成形装置を示す図 図1の成形装置が備える成形型を示す断面図 成形型において複数の熱媒体流路を示す断面図 成形型において図2とは異なる断面を示す断面図 第1流路及び第2流路を示す断面図(図3のV−V線で切断した図に対応) 型本体部及び板状部材を示す分解図 入口側マニホールド21を示す断面図(図8のVII−VII線で切断した図に対応) 入口側マニホールド21のマニホールド本体部を入口側から視た図 入口側マニホールド22を示す断面図(図10のIX−IX線で切断した図に対応) 入口側マニホールド22のマニホールド本体部を上方から視た図 比較例の成形型を示す断面図 実施形態2に係る成形型を示す断面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図11によって説明する。本実施形態では、トリムボード12(乗物用内装材)を製造するための成形装置10を例示する。トリムボード12は、例えば、合成樹脂(例えばポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂)製とされ、射出成形によって製造される樹脂成形品である。図1及び図2に示すように、成形装置10は、成形型29,30と、成形型30が備える複数の熱媒体流路31に対して熱媒体(例えば温水又は冷水)を供給することが可能な供給装置11と、供給装置11から供給された熱媒体を複数の熱媒体流路31の各々に分配する入口側マニホールド21,22(分配器)と、複数の熱媒体流路31から排出された熱媒体を集約して供給装置11に送るための出口側マニホールド23,24と、を備える。なお、各図においては、複数の熱媒体流路31の並び方向をX軸方向とし、成形型29,30の閉閉方向をY軸方向とし、鉛直方向をZ軸方向としている。
図2及び図3に示すように、成形型29は、トリムボード12の表裏面のうち一方の面に倣う成形面29Aを有しており、成形型30は、トリムボード12の表裏面のうち他方の面に倣う成形面30Aを有している。成形型29,30は図示しない駆動装置によって開閉可能に設けられている。成形型29,30を型閉じした状態では、図2に示すように、成形面29Aと成形面30Aの間に成形空間S1が形成される。また、成形装置10は、成形空間S1に溶融樹脂を射出するための射出装置(図示せず)を備える。
成形型30は、図2及び図3に示すように、成形面30Aを有する型本体部32と、複数の板状部34と、板状部34に対して型本体部32と反対側から当接する受板39(図3では図示省略)と、を備える。図3に示すように、型本体部32において成形面30Aとは反対側の面32A(型本体部32の外面のうち成形面とは異なる面)には、複数の溝部33が形成されており、板状部34は、その板厚方向がX軸方向と一致する形で配され、溝部33に嵌合されている。型本体部32と板状部34は、鋼材等の金属製であり、互いに同じ材質によって構成されている。成形型30は、熱媒体を流通させることが可能な複数の熱媒体流路31を有しており、熱媒体流路31は、型本体部32と板状部34との間に空間を設けることで構成されている。
図2に示すように、成形面30Aは、トリムボード12の表面形状に対応する形で複数の段差部(例えば段差部35A,35B)を有している。溝部33は、図3に示すように、成形面30Aと反対側(図3では下側)に開口されており、溝部33の底面33A(溝部の内面の一部)は、図2に示すように、成形面30Aの形状に倣う形状をなしている。つまり、底面33Aは、成形面30Aが有する複数の段差部(例えば段差部35A,35B)の形状に倣う複数の溝部側段差部(例えば溝部側段差部36A,36B)を有している。そして、熱媒体流路31は、溝部33の底面33A及び、板状部34における底面33Aと対向する対向面34A(板状部の外面)によって構成されている。つまり、熱媒体流路31は、底面33Aと対向面34Aとの間に設けられた空間である。
なお、図6に示すように、熱媒体流路31を形成する際には、成形面30Aに溝部33を形成した後、溝部33の開口側(図6では右側)から溝部33に対して板状部34を嵌合させる。また、溝部33に対して板状部34を嵌合させた後、受板39(図2参照)で溝部33の開口側から板状部34を覆うようにする。
熱媒体流路31は、図1及び図2に示すように、上下方向に沿って延びている。また、成形型30は、熱媒体流路31の上端と接続される上端側流路41と、熱媒体流路31の下端と接続される下端側流路42と、を有している。上端側流路41は、板状部34と受板39の双方に亘って形成された貫通孔によって構成されており、熱媒体流路31の上端から受板39側に延びた後、上方に延びている。上端側流路41は、上方に開口された開口部41A(第1開口部)を有しており、この開口部41Aは成形型30における熱媒体の入口である。下端側流路42は、板状部34と受板39の双方に亘って形成された貫通孔によって構成されており、熱媒体流路31の下端から受板39側に延びた後、下方に延びている。下端側流路42は、下方に開口された開口部42A(第2開口部)を有しており、この開口部42Aは成形型30における熱媒体の出口である。
また、板状部34と受板39との境界において、上端側流路41及び下端側流路42の周囲となる箇所には、Oリング43がそれぞれ配されている。これにより、熱媒体流路31を流れる熱媒体が板状部34と受板39との境界(隙間)から成形型30の外部に漏れる事態を防止することができる。また、図3に示すように、溝部33の側面と板状部34との間には、Oリング45が介在されている。これにより、熱媒体流路31を流れる熱媒体が型本体部32と板状部34との境界(隙間)から成形型30の外部に漏れる事態を防止することができる。
図1及び図2に示すように、本実施形態では、熱媒体流路31は、X軸方向(成形面30Aに沿う方向且つ熱媒体流路31の延設方向と直交する方向)に沿って複数並んでいる。なお、複数の熱媒体流路31は、例えば、X軸方向において等間隔で並んでいる。図2及び図4は、成形型30をZ軸方向に沿う線で切断した断面図であり、それぞれ異なる断面を示している。図2及び図4に示すように、熱媒体流路31の形状は、その熱媒体流路31が配された部分の成形面30Aの形状に倣うものとなっている。つまり、複数の熱媒体流路31の各々は、それぞれ異なる形状を有している。
また、図3に示すように、成形面30Aは、その周端部30Bにおいては、成形型29側(図3では上側)に立ち上がる形で延びており、周端部30Bと隣接する熱媒体流路31(以下の説明では熱媒体流路31Aと呼ぶ)は、底面33Aと対向面34Aによって構成された第1流路51と、第2流路52と、を有する。熱媒体流路31Aを構成する板状部34において溝部33の側面33Bと対向する箇所には、板状部側溝部34B(板状部側の溝部)が形成されており、第2流路52は、溝部33の側面33B(溝部の内面の一部)と板状部側溝部34Bの内面(板状部34の外面)によって構成されている。図5に示すように、例えば、第2流路52は第1流路51から枝分かれする形で延びている。なお、図示しないが、第2流路52の出口は、第1流路51と合流されている。つまり、熱媒体流路31Aは、入口側(上端側流路41側)では第1流路51のみによって構成され、その途中においては第1流路51と第2流路52によって構成され、出口側(下端側流路42)では第1流路51のみによって構成されている。
次に、成形型30に熱冷媒を供給するための供給装置11について説明する。供給装置11は、図1に示すように、冷水供給部13と、温水供給部14と、エア供給部15と、バルブ16と、を備える。入口側マニホールド21及び出口側マニホールド24は、バルブ16を介して各供給部13,14,15と接続されている。冷水供給部13は、図示しないポンプや冷却装置などを備えており、熱媒体流路31に冷水(熱冷媒)を供給することが可能な構成となっている。温水供給部14は、図示しないポンプや加熱装置などを備えており、熱媒体流路31に温水(熱冷媒)を供給することが可能な構成となっている。エア供給部15は、熱媒体流路31にエアを供給することが可能な構成となっている。
バルブ16を切り替えることで、各供給部13,14,15から各熱媒体流路31に対して、冷水、温水及びエアのいずれかを選択的に供給することが可能となっている。熱媒体流路31に供給された熱冷媒(冷水又は温水)が、熱媒体流路31の上部から下部に向かって流れることで、成形面30Aを冷却又は加熱することができる。なお、熱媒体流路31の出口(開口部42A)から排出された熱冷媒は、供給装置11に戻り、再度冷却(又は加熱)された後、熱媒体流路31に送られる構成となっている。
また、熱媒体流路31に対してエアを供給することで、熱媒体流路31に残留した冷水又は温水を熱媒体流路31の外部に排出することができる。なお、本実施形態では、熱媒体流路31に温水を供給することで成形面30Aを加熱した後、成形空間S1(図2参照)に溶融樹脂を射出し、その後、熱媒体流路31に冷水を供給することで成形面30Aを冷却する。熱媒体流路31に冷水を供給する前に熱媒体流路31に対してエアを供給することで熱媒体流路31に残留した温水を熱媒体流路31の外部により確実に排出することができ、冷水によって成形面30Aをより効果的に冷却することができる。
成形装置10では、供給装置11、入口側マニホールド21,22、成形型30(熱媒体流路31)、出口側マニホールド23,24の順番で循環接続されている。なお、図1に示すように、本実施形態では、成形型30が24本の熱媒体流路31を有している場合を例示するが、熱媒体流路31の本数は適宜変更可能である。入口側マニホールド21においては、供給装置11からホース17を介して供給された流体(冷水、温水、エアのいずれか)が4本のホース18に分配される。4つの入口側マニホールド22は4本のホース18の各々に設けられている。入口側マニホールド22においては、ホース18から供給された流体が各ホース19を介して6本の熱媒体流路31に分配される。なお、4本のホース18は、その全長が同じとなるように設定されており、4本のホース18の全長を揃えることで、各入口側マニホールド22(ひいては各熱媒体流路31)へ供給される流体の流量差を小さくすることができる。なお、4本のホース18においては、入口側マニホールド21と入口側マニホールド22との距離が小さいホース18程、その巻数が多いものとなっている。
出口側マニホールド23は、6本の熱媒体流路31とホース25,26を介して接続されている。ホース25及びホース26の間には、圧力を調整するための調整弁53が設けられている。各調整弁53によって、各熱媒体流路31の出口側の圧力を調整することで、各熱媒体流路31から熱媒体が排出される際の排出時間をほぼ同じにすることができる。出口側マニホールド23においては、6本の熱媒体流路31から排出された流体が集約され、ホース27を介して出口側マニホールド24に供給される。出口側マニホールド24においては、4つの出口側マニホールド23から供給された流体が集約され、ホース28を介して供給装置11に供給される。なお、4本のホース27は、その全長が同じとなるように設定されており、出口側マニホールド23と出口側マニホールド24との距離が小さいホース27程、その巻数が多いものとなっている。
図7及び図8に示すように、入口側マニホールド21は、金属製のブロックであるマニホールド本体部21Aと、入口側通路61及び4本の出口側通路62と、2本の接続路63と、を有する。接続路63は、入口側通路61と2本の出口側通路62とを繋いでいる。入口側通路61、出口側通路62及び接続路63は、マニホールド本体部21Aに孔を開けることで形成することができる。入口側通路61には、ホース17が接続され、出口側通路62には、ホース18が接続されている。図8に示すように、入口側マニホールド21の出口を構成する出口側通路62は、入口側マニホールド21の入口を構成する入口側通路61の中心軸L1を中心とする円周R1上に等間隔で4つ設けられている。なお、図示しないが、出口側マニホールド24は、流体の入口及び出口を入口側マニホールド21と逆にした構成となっている。
図9及び図10に示すように、入口側マニホールド22は、金属製のブロックであるマニホールド本体部22Aと、入口側通路71及び6本の出口側通路72と、3本の接続路73と、を有する。接続路73は、入口側通路71と2本の出口側通路72とを繋いでいる。入口側通路71、出口側通路72及び接続路73は、マニホールド本体部22Aに孔を開けることで形成することができる。入口側通路71は、L字状に屈曲されており、その一端部71Aにおいてホース18と接続され、他端部72Aにおいて接続路73と連通されている。出口側通路72には、ホース19が接続されている。図10に示すように、入口側マニホールド22の出口を構成する出口側通路72は、入口側マニホールド22の入口を構成する入口側通路71の他端部72Aの中心軸L2を中心とする円周R2上に等間隔で6つ設けられている。なお、図示しないが、出口側マニホールド23は、流体の入口及び出口を入口側マニホールド22と逆にした構成となっている。
次に本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、成形面30Aの形状に倣う形状をなす底面33Aによって熱媒体流路31を構成することで、成形面30Aの形状に倣う形状をなす熱媒体流路31を形成することができる。このような熱媒体流路31に熱媒体を流すことで、成形面30Aをムラなく加熱又は冷却することができる。そして、本実施形態では、図6に示すように、溝部33を形成した後で板状部34を嵌合させることで、熱媒体流路31を構成することができる。板状部34を嵌合させる前の状態であれば、溝部33内には溝部33の開口から加工用の工具等を差し入れることができるため、溝部33の底面33Aを成形面30Aの形状に倣う形状に容易に加工することができる。このため、成形面30Aの形状に倣う形状をなす熱媒体流路31を容易に形成することができる。
また、成形面30Aは、段差部35Aを有しており、溝部33は、成形面30Aと反対側に開口されており、熱媒体流路31は、溝部33の底面33Aと板状部34における底面33Aと対向する対向面34Aによって構成されており、溝部33の底面33Aは、段差部35Aの形状に倣う溝部側段差部36Aを有している。溝部33の底面33Aに溝部側段差部36Aを形成することで、成形面30Aが有する段差部35Aに倣う形状の熱媒体流路31を形成することができる。つまり、段差部35Aを有するような複雑な形状の成形面30Aに倣う熱媒体流路31を形成することができる。また、溝部33の底面33Aは溝部33の開口側から工具等を差し入れることができるため、容易に溝部側段差部36Aを形成することができる。
なお、熱媒体流路を有する成形型としては、図11の成形型1に示すように、Z軸方向に貫通した孔部2Aと、孔部2Aと連通する複数の孔部2Bとを成形型1にそれぞれ形成し、孔部2Bに仕切部材2Cを挿入することで、熱媒体流路2が構成されているものが知られている。なお、図11においては熱媒体流路2内の流体の流れを矢線A1で示す。熱媒体流路2を孔部によって構成する場合、孔部は直線状をなすことになるため、熱媒体流路2を複雑な形状にすることが困難であり、成形面30Aにおいては孔部2Bから遠い箇所と近い箇所ができ、加熱ムラ又は冷却ムラの原因となる。本実施形態によれば、溝部33の開口側から工具等を差し入れることができるため、複雑な形状をなす熱媒体流路31を容易に形成することができる。
また、溝部33は、成形面30Aと反対側に開口されており、板状部34において溝部33の側面33Bと対向する箇所には、板状部側溝部34Bが形成され、熱媒体流路31は、溝部33の底面33Aと板状部34における底面33Aと対向する対向面34Aによって構成された第1流路51と、溝部33の側面33Bと板状部側溝部34Bの内面によって構成された第2流路52と、を有する。板状部34に板状部側溝部34Bを形成することで、板状部側溝部34Bの内面によって第1流路51とは別の第2流路52を形成することができる。このため、一枚の板状部34によって2本の流路(第1流路51及び第2流路52)を形成することができる。
また、熱媒体流路31は、上下方向に沿って延びており、成形型30は、熱媒体流路31の上端と接続される上端側流路41と、熱媒体流路31の下端と接続される下端側流路42と、を有し、上端側流路41は、上方に開口された開口部41Aを有しており、下端側流路42は、下方に開口された開口部42Aを有している。上方に開口された開口部41Aに対して熱媒体を供給し、下方に開口された開口部42Aから熱媒体を排出することができる。このようにすれば、熱媒体を上方から下方に向かって流すことができるため、熱媒体流路31内部において熱媒体をより円滑に流すことができる。このため、成形面30Aをより速やかに加熱又は冷却することが可能となる。
また、型本体部32と板状部34は、同じ材質である。型本体部32及び板状部34を同じ材質にすることで、熱媒体流路31に熱媒体が流れた場合の温度変化に伴う体積の変化(熱膨張率及び熱収縮率)を同じ程度にすることができる。これにより、例えば、板状部34が型本体部32に比して収縮し、板状部34と型本体部32の間に隙間が生じる事態や、板状部34が型本体部32に比して膨張し、型本体部32に対して応力が作用する事態を抑制することができる。
なお、本実施形態では、熱媒体流路31に温水を流した後、冷水を流すことから板状部34と型本体部32が急激に冷やされる。型本体部32と板状部34が同じ材質であるため、板状部34と型本体部32が急激に冷やされた場合において、板状部34と型本体部32の温度変化に伴う不具合が生じる事態を抑制することができる。
また、熱媒体流路31は、成形面30Aに沿って複数並んでいる。成形面30Aの形状に倣う複数の熱媒体流路31を成形面30Aに沿って複数並べることで、成形面30Aを2次元方向(面方向)についてムラなく加熱(又は冷却)することができる。
また、成形型30と、成形型30が備える複数の熱媒体流路31の各々に熱媒体を分配する入口側マニホールド21と、を備え、入口側マニホールド21の出口を構成する出口側通路62は、入口側マニホールド21の入口を構成する入口側通路61の中心軸L1を中心とする円周上に等間隔で複数設けられている。このようにすれば、入口側マニホールド21の入口側通路61から入口側マニホールド21の各出口側通路62までの各距離をより近い値にすることができる。この結果、入口側マニホールド21で分配された後、複数の入口側マニホールド22(ひいては複数の熱媒体流路31)に供給される熱媒体の流量をより均一にすることができ、成形面30Aをより均一に加熱又は冷却することが可能となる。
なお、入口側マニホールド22についても、出口側通路72が、入口側マニホールド22の入口を構成する入口側通路71の他端部72Aの中心軸L2を中心とする円周R2上に等間隔で複数(6つ)設けられている。このため、入口側マニホールド22で分配された後、複数の熱媒体流路31に供給される熱媒体の流量をより均一にすることができ、成形面30Aをより均一に加熱又は冷却することが可能となる。
また、成形面30Aの形状に倣う熱媒体流路を形成する構成としては、例えば、成形面30Aの全面に倣う形状の表面を有するブロック状の中子型を成形面30Aとは反対側の面32Aに形成した凹部に嵌合させ、凹部の底面と中子型の表面との間に熱媒体流路を形成することが考えられる。しかしながら、このような構成では、中子型を嵌合させるための凹部(ブロック状の凹部)が大きくなり、成形型の強度低下が懸念される。本実施形態では、成形型30に複数の溝部33を形成することで熱媒体流路31を形成することができるため、ブロック状の中子型を用いる構成と比べて、成形型30の強度低下を抑制できる。このため、本実施形態の構成は、特に車両用内装材(乗物用内装材)のように広い成形面30Aが必要となる成形型に適用すると好適である。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図12によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態の成形型130では、型本体部132が2つの部材(第1型構成部材132A,第2型構成部材132B)によって分割構成されている。第1型構成部材132Aには溝部133Aが形成され、第2型構成部材132Bには溝部133Bが形成されている。そして、溝部133Aには、板状部134Aが嵌合され、溝部133Bには、板状部134Bが嵌合されている。熱媒体流路131は、溝部133Aの底面と板状部134Aの外面によって構成された入口側流路131Aと、溝部133Bの底面と板状部134Bの外面によって構成された出口側流路131Bと、を有する。このように、一本の熱媒体流路131が2枚の板状部134A,134Bによって構成されていてもよい。なお、一本の熱媒体流路が3枚以上の板状部によって構成されていてもよい。なお、型本体部132が2つの部材(第1型構成部材132A,第2型構成部材132B)によって分割構成されている場合、2つの部材132A,132Bの間にOリング145を配することが好ましい。これにより、熱媒体流路131を流れる熱媒体が2つの部材132A,132Bの間から成形型130の外部に漏れる事態を防止することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、樹脂成形品としてトリムボード12を例示したが、これに限定されない。樹脂成形体は、トリムボード12以外のドアトリムの構成部品であってもよく、ドアトリム以外の車両用内装材(インストルメントパネル、ラゲージトリム、パッケージトレイ等)であってもよい。また、樹脂成形品は、車両以外の乗物に搭載される内装材(乗物用内装材)であってもよいし、内装材以外の部材であってもよい。
(2)上記実施形態では、射出成形によって樹脂成形品を成形する成形型を例示したが、これに限定されない。上記実施形態で例示した構成は、例えば、射出成形の代わりにプレス成形によって樹脂成形品を成形する成形型(プレス型)に適用することが可能である。なお、供給装置から熱媒体流路に供給する熱媒体は、液体(温水又は冷水)に限定されず、気体であってもよい。また、加熱用の熱媒体及び冷却用の熱媒体のうちいずれか一方のみを熱媒体流路に供給する構成であってもよい。
10…成形装置、21,22…入口側マニホールド(分配器)、30…成形型、30A…成形面、31…熱媒体流路、32…型本体部、32A…成形面とは反対側の面(型本体部の外面のうち成形面とは異なる面)、33…溝部、33A…底面(溝部の内面の一部)、33B…溝部の側面、34…板状部、34A…対向面(板状部の外面)、34B…板状部側溝部、35A,35B…段差部、36A,36B…溝部側段差部、41…上端側流路、41A…上端側流路の開口部(第1開口部)、42…下端側流路、42A…下端側流路の開口部(第2開口部)、51…第1流路、52…第2流路、61…入口側通路、62…出口側通路、L1…入口側通路の中心軸

Claims (7)

  1. 成形面を有する型本体部と、
    前記型本体部の外面のうち前記成形面とは異なる面に形成された溝部に嵌合された板状をなす板状部と、を備え、
    前記溝部の内面の一部は、前記成形面の形状に倣う形状をなしており、
    前記内面の前記一部及び前記板状部の外面によって、熱媒体を流通させることが可能な熱媒体流路が構成されている成形型。
  2. 前記成形面は、段差部を有しており、
    前記溝部は、前記成形面と反対側に開口されており、
    前記熱媒体流路は、前記溝部の底面と前記板状部における前記底面と対向する対向面によって構成されており、
    前記溝部の前記底面は、前記段差部の形状に倣う溝部側段差部を有している請求項1に記載の成形型。
  3. 前記溝部は、前記成形面と反対側に開口されており、
    前記板状部において前記溝部の側面と対向する箇所には、板状部側溝部が形成され、
    前記熱媒体流路は、
    前記溝部の底面と前記板状部における前記底面と対向する対向面によって構成された第1流路と、
    前記溝部の前記側面と前記板状部側溝部の内面によって構成された第2流路と、を有する請求項1又は請求項2に記載の成形型。
  4. 前記熱媒体流路は、上下方向に沿って延びており、
    当該成形型は、前記熱媒体流路の上端と接続される上端側流路と、前記熱媒体流路の下端と接続される下端側流路と、を有し、
    前記上端側流路は、上方に開口された第1開口部を有しており、
    前記下端側流路は、下方に開口された第2開口部を有している請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の成形型。
  5. 前記型本体部と前記板状部は、同じ材質である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の成形型。
  6. 前記熱媒体流路は、前記成形面に沿って複数並んでいる請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の成形型。
  7. 請求項6に記載の成形型と、
    前記成形型が備える複数の前記熱媒体流路の各々に熱媒体を分配する分配器と、を備え、
    前記分配器の出口を構成する出口側通路は、前記分配器の入口を構成する入口側通路の中心軸を中心とする円周上に等間隔で複数設けられている成形装置。
JP2018194055A 2018-10-15 2018-10-15 成形装置 Active JP7095546B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018194055A JP7095546B2 (ja) 2018-10-15 2018-10-15 成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018194055A JP7095546B2 (ja) 2018-10-15 2018-10-15 成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020062750A true JP2020062750A (ja) 2020-04-23
JP7095546B2 JP7095546B2 (ja) 2022-07-05

Family

ID=70386562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018194055A Active JP7095546B2 (ja) 2018-10-15 2018-10-15 成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7095546B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113927020A (zh) * 2021-09-30 2022-01-14 苏州豪威精密压铸有限公司 一种电机零配件成型模具及其成型工艺

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06238728A (ja) * 1993-02-18 1994-08-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 金 型
JP2007125894A (ja) * 2001-05-23 2007-05-24 Minoru Kasei Kk ブロー成形用金型装置
JP2009543697A (ja) * 2006-07-17 2009-12-10 マグナ インターナショナル インク ホットスタンプダイ装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06238728A (ja) * 1993-02-18 1994-08-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 金 型
JP2007125894A (ja) * 2001-05-23 2007-05-24 Minoru Kasei Kk ブロー成形用金型装置
JP2009543697A (ja) * 2006-07-17 2009-12-10 マグナ インターナショナル インク ホットスタンプダイ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113927020A (zh) * 2021-09-30 2022-01-14 苏州豪威精密压铸有限公司 一种电机零配件成型模具及其成型工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP7095546B2 (ja) 2022-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105848850B (zh) 注塑模具、包括该注塑模具的注塑模制工具、其使用方法和所获得的物体
EP1110692B1 (en) Synthetic resin forming metal mold and metal mold temperature regulating method
EP3027379B1 (en) Injection-molding systems having hot-runner manifolds containing non-melt internal channels for providing operability enhancements
JPH08501995A (ja) プラスチック成形部品を製造するための温度調節可能な工具または温度調節可能な金型及びこのような工具または金型の製法
CN201402416Y (zh) 一种温度控制系统以及具有温度控制系统的设备
US20030168199A1 (en) Die cast mold cooling mechanism
US7172405B2 (en) Metal mold device for blow molding
JP7095546B2 (ja) 成形装置
US6598451B2 (en) Internally cooled tool pack
US20080257431A1 (en) Tempering system, device with tempering system, and process for tempering a device and for producing the device
JP2011126171A (ja) 金型の温度調節装置
CN104385542A (zh) 熔融态物体成形模具的冷却及温度控制系统
US20090041962A1 (en) Composite casting process
KR20090067765A (ko) 냉각 구조를 갖는 금형
US7445746B2 (en) Temperable member
CN112078105A (zh) 成型用模具和成型设备
KR101560831B1 (ko) 열간 프레스 장치
KR100845275B1 (ko) 압출성형패널용 압출금형 구조
US11897175B2 (en) Mold plate cooling arrangement
CN108407242B (zh) 模具
US20240131764A1 (en) Mold plate cooling arrangement
CN217318824U (zh) 一种模温机的媒介集成块及模温机
WO2014133702A1 (en) Hot runner and components thereof with a melt conditioning zone
JP4493360B2 (ja) 射出成形用金型構造
JP4244100B2 (ja) 樹脂成形金型

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220606

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7095546

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151