JP2020062285A - 遊技機 - Google Patents

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裕輝 葛原
Hiroki Kuzuhara
裕輝 葛原
木村 哲也
Tetsuya Kimura
哲也 木村
亮 橋口
Akira Hashiguchi
亮 橋口
早川 勝昭
Katsuaki Hayakawa
勝昭 早川
剛承 中村
Takatsugu Nakamura
剛承 中村
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Abstract

【課題】遊技者が可動体の可動に着目しやすく、可動体が可動する演出の効果を高めることが可能な遊技機の提供を目的とする。【解決手段】可動体と、遊技球が流下可能な遊技領域が形成される遊技盤と、遊技盤に設けられ遊技球が進入可能な始動領域と、可動体を可動させる可動手段と、を備え、始動領域への遊技球の進入に基づく特定演出を実行可能な遊技機において、可動体を始動領域の近傍に設け、可動手段が特定演出の実行中に可動体を可動可能であるように設定する。【選択図】図3

Description

本発明は、遊技機に関し、詳しくは、可動体が設けられた遊技機に関するものである。
従来、この種の遊技機として、遊技盤に設けられた始動領域(始動入賞口)への遊技球の進入を契機として大当たりの抽選を行うとともに、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出を実行するものが知られている。
また、近年では、遊技者の興趣を向上させるために、遊技機の機種名やモチーフ等を表示した可動体を設け、種々のタイミングで、可動体が所定の態様(たとえば、上下動や回転等)で可動するような演出を実行可能な遊技機も考案されている(特許文献1参照)。
特開2017−109010号公報
遊技球が始動領域に進入することに基づいて行われる変動演出は、遊技盤の中央に設けられた大型の表示装置において実行されることが一般的であるため、遊技球が始動領域に進入すると、遊技者は上述の表示装置に着目する。
ここで、上述のような遊技機においては、遊技球が始動領域に進入した際に、変動演出とともに可動体が可動する演出の実行が決定されるような場合があるが、遊技者は、可動体の可動よりも表示装置に着目する可能性があり、可動体が可動する演出の効果を十分に高めることができないとのおそれが生じていた。
そこで、本発明は、上述した事情によりなされたものであり、遊技者が可動体の可動に着目しやすく、可動体が可動する演出の効果を高めることが可能な遊技機の提供を目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は次のように構成されている。
(1)本発明は、可動体と、遊技球が流下可能な遊技領域が形成される遊技盤と、前記遊技盤に設けられ遊技球が進入可能な始動領域と、前記可動体を可動させる可動手段と、を備え、前記始動領域への遊技球の進入に基づく特定演出を実行可能な遊技機において、前記可動体は、前記始動領域の近傍に設けられ、前記可動手段は、前記特定演出の実行中に前記可動体を可動可能であることを特徴とする。
本発明においては、可動体は始動領域の近傍に設けられ、遊技球が始動領域に進入することで行われる特定演出の実行中に可動体が可動する。したがって、遊技者が始動領域に注目していても、上述の特定演出の実行中には可動体の可動が視界内に入りやすいため、遊技者が可動体の可動に着目しやすく、可動体の可動に基づく演出の効果を高めることができる。
(2)また、前記遊技機は、前記遊技盤を流下する遊技球が前記可動体に接触することを妨げる壁部が設けられるようにしてもよい。
(3)また、前記遊技機は、前記遊技盤に設けられ遊技球が通過可能な通過領域を備え、前記始動領域、前記可動体及び前記通過領域はいずれも、前記遊技盤に固定される固定部材に設けられるようにしてもよい。
本発明によれば、遊技者が可動体の可動に着目しやすく、可動体が可動する演出の効果を高めることが可能な遊技機を提供することができる。
パチンコ機の外観斜視図である。 パチンコ機の前扉を開けた状態の外観斜視図である。 パチンコ機の遊技盤の正面概略図である。 パチンコ機の下部ユニットの外観斜視図である。 パチンコ機の可動役物演出装置の外観斜視図、右側面図及び平面図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 パチンコ機の主制御基板におけるメイン処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の変動演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の先読み演出の態様の一例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(パチンコ機Pの外部構成)
本形態に係る遊技機は、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機Pである。特に図示していないが、一般的に、パチンコ機Pが設置される遊技場においては、島と呼ばれる遊技機の設置領域に、複数台のパチンコ機Pが並べて配設されるとともに、遊技球を貸し出すための遊技球貸出装置Rが各パチンコ機Pに隣接して設置される。また、各パチンコ機Pは対応する遊技球貸出装置Rに接続されている。
遊技球貸出装置Rは、紙幣の投入や遊技球の貸し出しに必要な価値情報が記憶される記憶媒体(カード)の挿入が可能となっている。そして、遊技球貸出装置Rに紙幣を投入(又は、カードを挿入)した上で、パチンコ機Pに対して所定の操作を行うことにより、遊技球貸出装置Rから遊技球の貸し出しを受けることができるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pは、図1又は図2に示すように、島に固定される四角形状の枠体であって、中空部(特に図示しておらず)を有する機枠1と、この機枠1にヒンジ機構(特に図示しておらず)により開閉自在に取り付けられる四角形状の枠体であって、中空部(特に図示しておらず)を有する本体枠2と、この本体枠2にヒンジ機構(特に図示しておらず)により開閉自在に取り付けられ、正面に開口部(特に図示しておらず)が形成された前扉3と、を備えている。
機枠1の左下部には、図2に示すように、音声出力装置としてのスピーカ10が設けられている。また、本体枠2の中空部には、遊技領域12を形成するための遊技盤11が収容されている。また、図1に示すように、前扉3には、開口部を覆う透明板4と、透明板4の下方に位置し遊技球を受容可能な上皿6及び受皿7と、受皿7の右方に取り付けられ遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル5と、透明板4の左右上方にそれぞれ1個ずつ取り付けられたスピーカ10と、上皿6の前方に位置し、遊技者が操作することにより遊技中や待機中等に実行される演出の進行や切り替えが可能な演出操作装置9と、が設けられている。
また、図1に示すように、前扉3の外周には、種々の色や発光パターンで発光することにより演出を行う前扉演出ランプDLが設けられている。なお、この前扉演出ランプDLは、特に図示していないが、複数色の発光が可能なLEDにより構成されている。
また、上皿6には、遊技球貸出装置Rにより貸し出される遊技球や、パチンコ機Pから払い出される賞球が導かれるようになっている。上皿6は、所定量の遊技球を受容可能となっているが、この上皿6が遊技球で一杯になると、その後に貸し出されたり、払い出されたりする遊技球は受皿7に導かれるようになっている。また、受皿7の底面には、特に図示していないが、貯留されている遊技球を排出するための排出孔と、排出孔を開閉可能な開閉板と、が設けられている。常態において、排出孔は開閉板により閉じられているものの、開閉板と一体に取り付けられた開閉レバー8(図1参照)を横方向に移動させることで、開閉板も同方向に移動し、排出孔が開放される。これにより、遊技球を排出孔から落下させて、受皿7の外に排出することができるようになっている。
また、操作ハンドル5は、遊技者が所定方向へ向けて回転操作できるように形成されている。そして、遊技者が操作ハンドル5を回転操作すると、上皿6に受容されている遊技球が発射装置(特に図示しておらず)に送られ、操作ハンドル5の回転角度に応じた強度で、発射装置によって遊技球が発射される。
また、演出操作装置9は、円形リング状の枠体であって回転操作が可能な操作ダイヤル9aと、操作ダイヤル9aに嵌め込まれており押下操作が可能な操作ボタン9bとから構成されている。そして、所定の演出が実行されているときに、操作ダイヤル9aの回転操作や操作ボタン9bの押下操作を行うと、上述の所定の演出が進行したり、異なる演出に切り替わったりするようになっている。
遊技盤11は、中央付近に中空部を有する透明なアクリル板であって、中空部の後方には、遊技の進行に伴って行われる演出を行う演出表示装置21が設けられている。本形態に係るパチンコ機Pでは、演出表示装置21として液晶表示装置が用いられているが、これに限定されるものではなく、たとえば、外周に図柄が付された複数のドラムを用いて各種表示を行うドラム式の表示装置等を用いてもよい。
また、遊技盤11の正面側には、図3に示すように、後述する遊技領域12の一部を構成する下部ユニットDUが取り付けられている。
そして、このパチンコ機Pでは、機枠1に対して本体枠2を閉じ、さらに、前扉3を閉じると、遊技盤11の前方に間隙を挟んで透明板4が位置することとなる。これにより、透明板4を介して、後方に位置する遊技盤11を視認することができるとともに、遊技盤11の後方に位置する演出表示装置21の表示部21aを視認することができるようになっている。
演出表示装置21の表示部21aには、背景画像が表示されるほか、所定の演出態様の一部として、演出図柄DZ(ダミー図柄)が変動表示されるようになっている。そして、各演出図柄DZの停止表示態様により、後述する特別図柄の抽選の結果が遊技者に報知されることとなる。
遊技盤11の正面側には、発射装置から発射された遊技球を案内する一対のレール13a、13bが設けられ、機枠1に対し本体枠2及び前扉3を閉じた状態で遊技盤11と透明板4との間に形成される空間のうち、一対のレール13a、13bの内側(遊技盤11の中心側)に形成される領域が遊技領域12を構成する。そして、発射された遊技球は、上述の一対のレール13a、13bに案内されて上昇し、遊技領域12に到達し、この遊技領域12内を流下可能となっている。
ここで、遊技領域12は、図3に示すように、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て左側の領域である第1遊技領域12aと、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て右側の領域である第2遊技領域12bとから構成されている。これら2つの遊技領域12は、発射装置の発射強度により、遊技球の進入可能性が異なるようになっている。具体的には、発射装置の発射強度が所定の強度未満(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達しない程度の強度)の場合には、遊技球は第1遊技領域12aに進入する。これに対して、発射装置の発射強度が所定の強度以上(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達可能な強度)の場合には、遊技球は第2遊技領域12bに進入する。
また、遊技盤11の正面中央下部には、図3に示すように、遊技領域12の一部を構成する下部ユニットDUが設けられている。この下部ユニットDUは、遊技球が入球可能な第1始動入賞口15及び普図始動口20、遊技球を遊技領域12外へ導くアウト口19、並びに、遊技の進行に伴って実行される演出において可動可能な可動役物演出装置YSが一体に設けられた装置である。
また、遊技盤11における上述の下部ユニットDUを除いた部分には、図3に示すように、遊技球の流下方向を不規則にするための風車及び多数の釘と、遊技球が入球可能な一般入賞口14及び第2始動入賞口16と、所定条件を満たすことで作動するアタッカー装置17と、が設けられている。
一般入賞口14は、図3に示すように、遊技領域12の右側下部に設けられている。なお、一般入賞口14の設置個数や設置位置は特に限定されるものではない。
第1始動入賞口15は、上述の如く、下部ユニットDUに設けられている。そして、図3に示すように、下部ユニットDUが遊技盤11に取り付けられると、第1始動入賞口15は、遊技領域12の中央下部(演出表示装置21の下方)に位置することとなる。この第1始動入賞口15へは、第1遊技領域12aを流下する遊技球が入球可能となっており、第2遊技領域12bを流下する遊技球は入球できないようになっている。
また、第2始動入賞口16は、図3に示すように、遊技領域12の右側下部(演出表示装置21の右下方)に設けられている。この第2始動入賞口16へは、第2遊技領域12bを流下する遊技球が入球可能となっており、第1遊技領域12aを流下する遊技球は入球できないようになっている。
また、第2始動入賞口16には、図3に示すように、左右に開閉可能な一対の可動片16b(普通電動役物)が設けられている。そして、可動片16bが閉じているときには第2始動入賞口16が閉状態となっており、第2始動入賞口16への遊技球の入球は不可能又は困難である。これに対して、可動片16bが開くと、第2始動入賞口16が開状態となるとともに、この可動片16bが遊技球を第2始動入賞口16へ向けて案内するガイド部材として機能することにより、第2始動入賞口16への遊技球の入球が容易となる。
また、この可動片16bの構成は特に限定されるものではなく、たとえば、遊技盤11に直交する軸を中心に左右方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する一対の羽根部材や、水平な軸を中心に前後方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する蓋部材により構成してもよいし、また、上下方向にスライドして第2始動入賞口16を開閉するシャッター部材により構成してもよい。
なお、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16の設置位置は特に限定されるものではなく、たとえば、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16は、いずれの遊技領域12(第1遊技領域12a、第2遊技領域12b)を流下する遊技球も入球しやすいような位置に配置してもよい。
アタッカー装置17は、図3に示すように、遊技領域12の中央右部(演出表示装置21の右方)に設けられている。このアタッカー装置17は、遊技球が入球可能な大入賞口18と、この大入賞口18を開閉する開閉扉18bと、を備えている。常態においては、開閉扉18bが閉じられ大入賞口18は閉鎖されているため、当該大入賞口18への遊技球の入球は不可能となっているものの、後述する特別遊技が実行されると、当該特別遊技中の所定時に、開閉扉18bが開き大入賞口18が開放されるとともに、開閉扉18bが遊技球を大入賞口18へ導く受皿部材として機能することにより、大入賞口18への遊技球の入球が可能となる。
普図始動口20は、上述の如く、下部ユニットDUに設けられている。そして、図3に示すように、下部ユニットDUが遊技盤11に取り付けられると、普図始動口20は、遊技領域12の右側下部に位置することとなる。この普図始動口20へは、第2遊技領域12bを流下する遊技球が入球可能となっており、第1遊技領域12bを流下する遊技球は入球できないようになっている。
なお、普図始動口20は遊技球が入球可能な孔状とするのではなく、遊技球が通過可能なゲート状としてもよい。
アウト口19は、上述の如く、下部ユニットDUに設けられている。そして、特に図示していないが、下部ユニットDUが遊技盤11に取り付けられると、アウト口19は、遊技領域12の最下部に位置することとなる。このアウト口19へは、一般入賞口14、第1始動入賞口15、第2始動入賞口16、大入賞口18及び普図始動口20のいずれにも入球しなかった遊技球が受け入れられる。
また、図3に示すように、遊技盤11の右下部であって、かつ、遊技領域12の外側には、遊技についての種々の状況を表示するための装置として、第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39、普通図柄表示装置32及び普通図柄保留表示装置33が設けられている。
(下部ユニットDUの構造)
次に、下部ユニットDUの構造について詳述する。なお、下部ユニットDUを構成する各構成部品についての、前後(正面背面)、左右(側面)、上下(平面底面)の方向は、下部ユニットDUを遊技盤11に固定した状態でパチンコ機Pを正面視したときの方向を示すものとする。
下部ユニットDUは、図4(a)及び(b)に示すように、大別して、ベース部60と、ベース部60の背面に取り付けられ正面側に開口する箱型部材であるケース部70と、可動役物演出装置YSと、を備えている。そして、ベース部60にケース部70が取り付けられると、ベース部60とケース部70との間に収容空間が形成され、この収容空間に各種部材が収容される。
ベース部60は、図4(a)及び(b)に示すように、薄板状のベース板61と、ベース板61の左下端部から右下端部まで至る底板62と、ベース板61の中央に設けられ背面側からの光を正面方向へ拡散させる拡散部63と、拡散部63の周囲を囲むようにベース板61から正面方向に突設した遮蔽壁64と、ベース板61の中央上部に設けられ上方に開口しベース板61を貫通する樋状の第1始動入賞口15と、ベース板61の下端部における左右の遮蔽壁64の外側にそれぞれ形成された貫通孔であるアウト口19と、ベース板61の右上部に設けられ、上方に開口しベース板61を貫通する樋状の普図始動口20と、を備えている。
底板62は、特に図示していないが、左右両端から中央方向に向けて次第に低くなるように傾斜しているとともに、正面側から背面側に向けても次第に低くなるように傾斜している。これにより、底板62に到達した遊技球は全てアウト口19へ向けて転動し、アウト口19に受け入れられるようになっている。
また、図4(a)及び(b)に示すように、拡散部63は第1始動入賞口15の下方に設けられており、第1始動入賞口15と拡散部63との間には遮蔽壁64が設けられている。
なお、特に図示していないが、第1始動入賞口15、左右のアウト口19及び普図始動口20はいずれも、同一の排球通路に連通するようになっており、第1始動入賞口15へ入球した遊技球、左右のアウト口19に受け入れられた遊技球及び普図始動口20へ入球した遊技球はいずれも、上述の排球通路を介して遊技盤11の背面側に導かれ回収される。
ベース部60とケース部70との間に形成された収容空間には、特に図示していないが、ベース板61に形成された導光部63と対応する位置に設けられた発光基板と、第1始動入賞口15へ入球した遊技球を上述の排球通路まで導く導通路と、第1始動入賞口15へ入球した遊技球を検出するための第1始動入賞口検出センサ15aと、第1始動入賞口15に向けられた磁気及び普図始動口20へ向けられた磁気をそれぞれ検出するための複数の磁気検出センサ25と、が設けられている。本形態における第1始動入賞口検出センサ15aは、貫通型近接センサにより構成されている。
発光基板の表面には、種々の色や発光パターンで発光することにより演出を行う役物演出ランプYLが設けられている。この役物演出ランプYLは、特に図示していないが、複数色の発光が可能なLEDにより構成されている。役物演出ランプYLにより照射される光は、ベース板61の拡散部63を介して遊技盤11の正面側へ拡散される。
可動役物演出装置YSは、図4(a)及び(b)、図5(a)〜(c)に示すように、薄板状の右可動部81と、薄板状の左可動部82と、右可動部81を右方向へ移動させ、かつ左可動部82を左方向へ移動させるためのリンク部材83が連結された開閉ソレノイド84と、を備え、固定枠Wを介してケース部70の背面に固定されるものである。
右可動部81及び左可動部82は、図4(a)及び(b)に示すように、ベース板61における拡散部63の正面側であって、遮蔽壁64で囲まれた領域内に設けられている。そして、これらの部材は、常態において、右可動部81の左側面及び左可動部82の右側面が当接する中央位置に位置しているものの(図4(a)、図9(a)参照)、所定の演出が実行されると、右可動部81が右方向へ移動するとともに左可動部82が左方向へ移動することにより、右可動部81及び左可動部82が離開し、可動位置に位置するようになっている(図4(b)、図9(b)参照)。すなわち、右可動部81及び左可動部82は、ベース板61における拡散部63の正面側であって、遮蔽壁64で囲まれた領域内において、中央位置から可動位置まで可動可能となっている。
右可動部81及び左可動部82が当接した状態では、所定のロゴマーク(本形態ではローマ数字の3)を構成し、ベース板61の導光部63の略全面を覆い隠すようになっている(図4(a)、図9(a)参照)。そして、右可動部81及び左可動部82が離開すると、ベース板61の導光部63の一部が表出する(図4(b)、図9(b)参照)。
また、右可動部81は、ベース板61とケース部70との間に掛け渡された右可動軸85aに可動可能に軸支されており、右可動軸85aは、ケース部70に固定された右回動軸86aを軸心として回動可能な右回動部材87aに取り付けられている。
右回動部材87aは、図5(a)〜(c)に示すように、円筒状の右第1軸筒88aと、当該右第1軸筒88aを挟んで当該右第1軸筒88aの側面に当接された円筒状の右第2軸筒88b及び右第3軸筒88cと、を備えるものであり、右第1軸筒88aには上述の右回動軸86aが通され、右第2軸筒88bには上述の右可動軸85aが通され、右第3軸筒88cには後方に突出する右突出ピン89aが通されている。
また、右第2軸筒88bに通された右可動軸85aは、ベース板61の拡散部63に形成された右横長孔(特に図示しておらず)を貫通しており、右第3軸筒88cに通された右突出ピン89aは、ケース部70に形成された右縦長孔(特に図示しておらず)を貫通している。そして、右突出ピン89aが右縦長孔の下端部付近に位置しているときには、右可動軸85aが右横長孔の左端部付近に位置し、右可動部81が中央位置に位置するようになっている。また、右突出ピン89aが右縦長孔の上端部付近まで移動すると、これに伴って右回動部材87aが右回動軸86aを軸心として時計回りに回転し、右可動軸85aが右横長孔の右端部付近まで移動し、これにより右可動部81が可動位置に位置するようになっている。
また、左可動部82は、右可動部81と対称に配置、可動する以外は、同様の構造となっている。
具体的には、ベース板61とケース部70との間に掛け渡された左可動軸85bに可動可能に軸支されており、左可動軸85bは、ケース部70に固定された左回動軸86bを軸心として回動可能な左回動部材87bに取り付けられている。
左回動部材87bは、特に図示していないが、円筒状の左第1軸筒と、当該左第1軸筒を挟んで当該左第1軸筒の側面に当接された円筒状の左第2軸筒及び左第3軸筒と、を備えるものであり、左第1軸筒には上述の右回動軸86bが通され、左第2軸筒には上述の左可動軸85bが通され、左第3軸筒には後方に突出する左突出ピン89bが通されている(図5(c)参照)。
また、左第2軸筒に通された左可動軸85bは、ベース板61の拡散部63に形成された左横長孔(特に図示しておらず)を貫通しており、左第3軸筒に通された左突出ピン89bは、ケース部70に形成された左縦長孔(特に図示しておらず)を貫通している。そして、左突出ピン89bが左縦長孔の下端部付近に位置しているときには、左可動軸85bが左横長孔の右端部付近に位置し、左可動部82が中央位置に位置するようになっている。また、左突出ピン89bが左縦長孔の上端部付近まで移動すると、これに伴って左回動部材87bが左回動軸86bを軸心として反時計回りに回転し、左可動軸85bが左横長孔の左端部付近まで移動し、これにより左可動部82が可動位置に位置するようになっている。
リンク部材83は、図5(b)に示すように、鉤型に折り曲がったアーム状の部材であり、開閉ソレノイド84の可動軸84aに軸支されるとともに、折曲部分に支持軸91を貫通させて固定枠Wに回動自在に支持されている。また、リンク部材83の前端部は、上下二股に分かれており、この二股に分かれた上の部分である押下部83aと下の部分である持上部83bとの間に、右可動部81の右突出ピン89a及び左可動部82の左突出ピン89bが位置するように形成されている。
そして、開閉ソレノイド84が非通電状態である場合にはリンク部材83の押下部83aが右突出ピン89a及び左突出ピン89bを押し下げている。そのため、右突出ピン89aが右縦長孔の下端部付近に位置し、かつ左突出ピン89bが左縦長孔の下端部付近に位置し、これにより、右可動軸85aが右横長孔の左端部付近に位置し、かつ左可動軸85bが左横長孔の右端部付近に位置することとなり、右可動部81及び左可動部82が中央位置に位置し当接した状態となっている(図4(a)、図5(a)参照)。
これに対して、開閉ソレノイド84が通電状態となった場合には、可動軸84aの下方向への移動に伴いリンク部材83が支持軸91を中心に回動し、持上部83bが右突出ピン89a及び左突出ピン89bを持ち上げる。そのため、右突出ピン89aが右縦長孔の上限付近まで移動し、これに伴って右回動部材87aが右回動軸86aを軸心として時計回りに回転し、右可動軸85aが右横長孔の右端部付近まで移動する。併せて、左突出ピン89bが左縦長孔の上端部付近まで移動し、これに伴って左回動部材87bが左回動軸86bを軸心として反時計回りに回転し、左可動軸85bが左横長孔の左端部付近まで移動する。これにより、右可動部81及び左可動部82が離開し、可動位置に位置した状態となる(図4(b)参照)。
また、ベース板61には、図4(a)及び(b)に示すように、ネジ等の固定具を挿通させて下部ユニットDUを固定するための複数の固定孔65が設けられている。そして、遊技盤11における所定の取り付け位置(遊技盤11の中央下部)に下部ユニットDUを配置した状態で、遊技盤11の正面側から固定孔65に固定具を挿通して固定することにより、下部ユニットDUが遊技盤11に取り付けられる。
ここで、特に図示していないが、遊技盤11に下部ユニットDUを取り付けた状態で前扉3を閉じると、前扉3に設けられた透明板4とベース板61との間には遊技球が通過可能な間隙が形成されるものの、透明板4とベース板61から突設した遮蔽壁64の突設端との間に形成される間隙は遊技球の大きさよりも小さくなっている。そのため、遊技領域12を流下する遊技球は遮蔽壁64の内側に進入することはない。したがって、右可動部81及び左可動部82は、遊技盤11の表面から突設した位置に配置されているものの遮蔽壁64の内側に位置しているため、遊技領域12を流下する遊技球が右可動部81及び左可動部82に接触することはない。
以上より、本形態に係るパチンコ機Pによれば、流下する遊技球が接触することにより右可動部81や左可動部82に破損や故障等が発生するような事態を確実に防止することができることとなる。
また、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、下部ユニットDUには、第1始動入賞口15、普図始動口20、アウト口19及び可動役物演出装置YSが一体的に設けられており、この下部ユニットDUを遊技盤11に取り付けることのみで、複数の部材が遊技盤11に設置される。
以上より、本形態に係るパチンコ機Pによれば、少ない作業手順で複数の部材を遊技盤11に設けることができるため、遊技盤11の製造工程における作業効率を向上させることができる。
(パチンコ機Pの制御手段の構成)
次に、パチンコ機Pの遊技や演出を制御する制御手段について説明する。
上述の制御手段は各種制御基板により構成されており、具体的には、図6に示すように、パチンコ機Pの遊技の基本動作を制御する主制御基板100、遊技球の発射及び賞球の払い出しを制御する発射払出制御基板200、各種演出を制御する副制御基板300、及び、遊技球貸出装置への操作を中継する遊技球貸出制御基板400を備えている。
また、主制御基板100には、発射払出制御基板200及び副制御基板300が接続され、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400が接続されている。さらに、主制御基板100及び発射払出制御基板200には、遊技進行上の種々の情報をパチンコ機Pの外部(たとえば、遊技場のホールコンピュータ等)に出力するための外部情報端子基板500が接続されている。
主制御基板100は、パチンコ機Pにおいて行われる遊技を制御するものであり、図6に示すように、各種演算処理を行うメインCPU101と、遊技を進行するための制御プログラム、遊技に必要なデータやテーブル等を格納するメインROM102と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるメインRAM103と、を備えている。
そして、メインCPU101は、後述する各検出センサやタイマからの信号に基づき、メインROM102に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、メインCPU101に接続されている各種装置の制御や、演算処理の結果に基づく他の基板へのコマンド送信等を行う。
また、図6に示すように、主制御基板100には、一般入賞口14へ遊技球が入球したことを検出する一般入賞口検出センサ14aと、第1始動入賞口15へ遊技球が入球したことを検出する第1始動入賞口検出センサ15aと、第2始動入賞口16へ遊技球が入球したことを検出する第2始動入賞口検出センサ16aと、大入賞口18へ遊技球が入球したことを検出する大入賞口検出センサ18aと、普図始動口20へ遊技球が入球したことを検出する普図始動口検出センサ20aと、磁気検出センサ25aと、が接続されている。そして、これらの各検出センサから出力される検出信号が、主制御基板100に入力されるようになっている。
さらに、主制御基板100には、制御の対象となる機器として、第2始動入賞口16の可動片16bを開閉駆動する始動入賞口ソレノイド16cと、大入賞口18の開閉扉18bを開閉駆動する大入賞口ソレノイド18cと、第1特別図柄表示装置30と、第2特別図柄表示装置31と、普通図柄表示装置32と、第1特図保留表示装置38と、第2特図保留表示装置39と、普通図柄保留表示装置33と、が接続されている。
そして、主制御基板100によって、各ソレノイドが駆動されることで第2始動入賞口16や大入賞口18の開閉制御がなされ、また、各表示装置の表示制御がなされるようになっている。
発射払出制御基板200は、特に図示していないが、主制御基板100と同様に、CPU、ROM及びRAMを備えており、主制御基板100と双方向に通信可能となるように接続されている。
また、発射払出制御基板200には、遊技球の発射を制御するための機器として、操作ハンドル5に遊技者が触れたことを検出するタッチセンサ5aと、操作ハンドル5の操作角度(回転角度)を検出する操作ボリューム5bと、遊技球の発射を停止する発射停止スイッチ5cと、上皿6に受容されている遊技球を発射装置(図示しておらず)に送る球送りソレノイド50と、遊技球を発射する発射モータ51と、が接続されており、タッチセンサ5a、操作ボリューム5b及び発射停止スイッチ5cから出力される制御信号が、発射払出制御基板200に入力されるようになっている。
そして、タッチセンサ5a及び操作ボリューム5bからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド50及び発射モータ51を通電して遊技球を発射させる制御がなされる。これに対して、発射停止スイッチ5cからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド50及び発射モータ51の通電を止めて遊技球の発射を停止させる制御がなされる。
また、発射払出制御基板200には、図6に示すように、遊技球の払い出しを制御するための機器として、遊技球貯留部(特に図示しておらず)に貯留されている遊技球を賞球として払い出す払出モータ52と、払い出された遊技球を検出して計数する払出計数スイッチ53と、が接続されている。そして、主制御基板100から送信される払出数コマンドを発射払出制御基板200が受信すると、当該発射払出制御基板200は、この払出数コマンドに基づいて所定個数の遊技球(賞球)を払い出すように払出モータ52を制御する。このとき、払い出された遊技球の個数が払出計数スイッチ53によって計数され、所定個数の遊技球(賞球)が払い出されたか否かの判定が可能となっている。
副制御基板300は、遊技中や待機中等に実行される演出を制御するものである。
この副制御基板300は、図6に示すように、各種演算処理を行うサブCPU301と、演出を実行するための制御プログラム、演出の実行に必要なデータやテーブル等を格納するサブROM302と、を備えており、主制御基板100から副制御基板300への一方向に通信可能となるように接続されている。
また、サブCPU301は、主制御基板100から送信されるコマンドやタイマからの信号に基づき、サブROM302に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、画像表示を制御するための画像制御基板(特に図示しておらず)、音声出力を制御するための音声制御基板(特に図示しておらず)、前扉演出ランプDLや役物演出ランプYLの点灯を制御するための電飾制御基板(特に図示しておらず)、可動役物演出装置YSの可動を制御するための作動制御基板(特に図示しておらず)に、演出実行用のコマンドを送信する。
また、副制御基板300には、画像制御基板を介して演出表示装置21が接続され、音声制御基板を介してスピーカ10が接続されている。また、副制御基板300には、電飾制御基板を介して、前扉演出ランプDLと、役物演出ランプYLと、操作ダイヤル9aの回転操作を検出する回転操作検出センサ9cと、操作ボタン9bの押下操作を検出する押下操作検出センサ9dと、が接続されている。さらに、副制御基板300には、作動制御基板を介して、開閉ソレノイド84が接続されている。
画像制御基板は、特に図示していないが、CPU、ROM、RAM及びVRAM等を備えている。この画像制御基板のROMには、演出表示装置21に表示される図柄、背景等の画像データが格納されている。そして、副制御基板300から送信されたコマンドに基づき、CPUが、ROMから読み出した画像データをVRAMに記憶することによって、演出表示装置21による画像表示を制御する。
音声制御基板は、特に図示していないが、サウンドチップ(CPU)、サウンドROM及びRAM等を備えている。サウンドROMには、スピーカ10から出力される音声、BGM等のサウンドデータが格納されている。そして、副制御基板300から送信されたコマンドに基づき、サウンドROMから読み出したサウンドデータをRAMに記憶することによって、スピーカ10からの音声出力を制御する。
電飾制御基板は、副制御基板300からのコマンドに基づき、前扉演出ランプDLや役物演出ランプYLの点灯、消灯を制御する。また、電飾制御基板は、操作ダイヤル9aの回転操作に基づき回転操作検出センサ9cから出力される回転操作検出信号、又は、操作ボタン9bの押下操作に基づき押下操作検出センサ9dから出力される押下操作検出信号が入力されると、所定のコマンドを副制御基板300に送信する。
作動制御基板は、副制御基板300からのコマンドに基づき、開閉ソレノイド84の通電を制御する。そして、開閉ソレノイド84が通電状態となることにより、中央位置に位置していた右可動部81及び左可動部82が離開し、可動位置まで移動する。
(遊技の概要)
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示せず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球が、一般入賞口14、第1始動入賞口15、第2始動入賞口16に入球すると、所定個数(たとえば、一般入賞口14に入球した場合には5個、第1始動入賞口15に入球した場合には3個、第2始動入賞口16に入球した場合には2個)の賞球が払い出される。なお、普図始動口20に遊技球が入球した場合にも、所定個数(たとえば、2個)の賞球が払い出されるようにしてもよいし、この場合には賞球が払い出されないようにしてもよい。
また、遊技球が第1始動入賞口15、第2始動入賞口16に入球した場合には、大入賞口18が開放される特別遊技を実行させるか否かを決定する大当たりの抽選が行われるとともに、大当たりの抽選の結果に対応する特別図柄の決定が行われる。そして、この大当たりの抽選によって大当たりに当選すると、大入賞口18が開閉するラウンド遊技が所定回数行われる特別遊技が実行される。大入賞口18へ遊技球が入球すると、所定個数(たとえば、15個)の賞球が払い出される。また、1回のラウンド遊技は、大入賞口18が開放されることにより開始され、開始後、所定時間(たとえば、29秒)が経過するか、所定個数(たとえば、10個)の遊技球の入球が検出されたかのいずれかの条件に該当すると、大入賞口18が閉じることにより終了する。そして、所定のインターバル期間(たとえば、2秒)をおいて、次のラウンド遊技が開始されるようになっている。
ここで、上述のように、大当たりの抽選の結果に応じて特別図柄の決定が行われるが、大当たりに当選した場合には、大当たりの当選に対応付けられた複数種類の特別図柄のうちいずれか一の特別図柄が抽選により決定される。そして、各特別図柄には特別遊技中に実行されるラウンド遊技の回数(ラウンド数)が予め定められている。ラウンド数は1種類であっても複数種類であってもよい。
さらに、本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たりに当選した場合に決定される各特別図柄には、当該大当たりに基づいて実行される特別遊技の終了後に設定される遊技状態が予め定められている。
具体的には、本形態に係るパチンコ機Pでは、遊技状態として、大当たりの抽選によって大当たりに当選する確率が所定の値(たとえば、約1/319)に設定されているとともに、第2始動入賞口16が所定の頻度で開放されるように設定された通常状態、及び、大当たりの抽選によって大当たりに当選する確率が通常状態よりも高い値(たとえば、約1/59)に設定されているとともに、第2始動入賞口16が通常状態よりも高い頻度で開放されるように設定された高確率状態を備え、所定の特別図柄には高確率状態が定められ、所定の特別図柄以外の特別図柄には通常状態が定められている。そして、大当たりに当選した場合において、所定の特別図柄が決定されたときには当該大当たりに基づく特別遊技の終了後に高確率状態が設定され、所定の特別図柄以外の特別図柄が決定されたときには当該大当たりに基づく特別遊技の終了後に通常状態が設定されることとなる。
なお、遊技状態は、上述の通常状態及び高確率状態に限られず、大当たりの抽選によって大当たりに当選する確率は通常状態と変わらないものの、第2始動入賞口16が通常状態よりも高い頻度で開放されるように設定された遊技状態や、大当たりの抽選によって大当たりに当選する確率は通常状態よりも高い値に設定されるものの、第2始動入賞口16が開放される頻度は通常状態と変わらないように設定された遊技状態等を設けてもよい。
また、第1始動入賞口15へ遊技球が入球すると、第1特別図柄表示装置30において、所定の変動時間にわたり特別図柄の変動表示が行われ、第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、第2特別図柄表示装置31において、所定の変動時間にわたり特別図柄の変動表示が行われる。また、この間、演出表示装置21では演出用の図柄である演出図柄DZの変動表示が行われる。そして、所定の変動時間の経過後、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31の変動表示が停止し、大当たり抽選の結果を示す特別図柄が停止表示される。大当たりの抽選に当選している場合には大当たりに対応して決定された特別図柄が停止表示され、ハズレの場合にはハズレに対応して決定された特別図柄が停止表示される。これに併せて、演出表示装置21においても演出図柄DZの変動表示を停止させて、大当たりの抽選の結果に応じた態様で演出図柄DZを停止表示させる。この演出図柄DZの停止表示の態様により、大当たりの抽選の結果が報知されることとなる。また、大当たりに対応付けられた特別図柄が停止表示された場合には、特別遊技が開始される。
また、特別図柄の変動表示が行われている最中、又は特別遊技の実行中に、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16に遊技球が入球した場合には、その旨が記憶(保留)され、第1特図保留表示装置38又は第2特図保留表示装置39に保留数が表示される。具体的には、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく保留数が第1特図保留表示装置38に表示され、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく保留数が第2特図保留表示装置39に表示される。そして、特別図柄の変動表示が終了し又は特別遊技が終了した場合には、保留に基づいて大当たりの抽選及び特別図柄の抽選が行われる。保留はそれぞれ最大4個まで記憶することができ、保留に基づいて大当たりの抽選及び特別図柄の抽選が行われると保留数が減じられ、それに伴い第1特図保留表示装置38又は第2特図保留表示装置39の特別図柄の保留数の表示も減じられる。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、特別図柄の変動表示が終了し又は特別遊技が終了したときに、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく保留、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく保留が記憶されていた場合には、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく保留に優先して、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく保留について大当たりの抽選及び特別図柄の抽選が行われる。
上述の場合における抽選は、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく保留を優先して実行するのではなく、保留が記憶された順に実行するようにしてもよい。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、特別図柄の変動表示の開始時に上述のような大当たりの抽選が行われ、大当たりの抽選の結果、大当たりの抽選時の遊技状態や保留数等に応じて、上述の所定の変動時間が定められた変動コマンドが決定される。決定された変動コマンドは主制御基板100から副制御基板300へ送信され、副制御基板300のサブCPU301は、受信した変動コマンドに基づいて演出図柄DZの変動表示及び停止表示の態様(変動演出の態様)を決定する。そして、この決定された態様により演出図柄DZの変動表示及び停止表示が行われる。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球して保留が記憶されると、当該保留に基づく特別図柄の変動表示の開始前に、当該保留について大当たりの抽選に関する各種判定(大当たりの抽選の結果の判定、特別図柄の抽選の結果の判定等)を行う事前判定処理が実行され、当該判定の結果を示す事前判定コマンドが取得される。取得された事前判定コマンドは主制御基板100から副制御基板300へ送信される。以上の処理により、記憶された保留について、特別図柄の変動表示の開始時に決定される大当たりの抽選の結果や特別図柄の抽選の結果等が、事前判定コマンドによって、当該保留が記憶された時点で(すなわち、当該保留に基づく特別図柄の変動表示の開始前に)副制御基板300に伝達される。
この事前判定処理は、第1始動入賞口15へ遊技球が入球して保留が記憶された場合、及び、第2始動入賞口16へ遊技球が入球して保留が記憶された場合のいずれにおいても実行されるようにしてもよいし、いずれか一方の場合にのみ実行されるようにしてもよい。また、事前判定処理は、いずれの遊技状態においても実行されるようにしてもよいし、所定の遊技状態においてのみ実行されるようにしてもよい。
また、遊技球が普図始動口20に入球すると、上述の第2始動入賞口16に設けられた可動片16bを開状態にさせて第2始動入賞口16を開放させるか否かの抽選が行われる。この抽選は、第2始動入賞口16の開放(当たり)、非開放(ハズレ)にそれぞれ対応付けられた複数種類の普通図柄の中から一の普通図柄を決定する普通図柄の抽選として行われる。そして、当該抽選の結果が当たりであった場合、可動片16bが所定時間(たとえば、3秒)開状態となり、第2始動入賞口16が開放されるようになっている。
そして、普図始動口20に遊技球が入球すると、普通図柄表示装置32において、所定時間にわたり、普通図柄の変動表示が行われる。そして、変動時間の経過後、普通図柄表示装置32の変動表示が停止し、普通図柄の抽選の結果を示す普通図柄が停止表示される。すなわち、当たりの場合には当たりに対応して決定された普通図柄が停止表示され、ハズレの場合にはハズレに対応して決定された普通図柄が停止表示される。当たりに対応して決定された普通図柄が停止表示されると、第2始動入賞口16が開放される。第2始動入賞口16が開放されている場合には、より多くの遊技球を第2始動入賞口16へ入球させることができ、大当たりの抽選を受ける機会が増え、第2始動入賞口16が開放されていない場合よりも有利な状態とすることができる。
また、普通図柄表示装置32において普通図柄の変動表示が行われている最中、又は第2始動入賞口16の開放中に、普図始動口20に遊技球が入球した場合には、上記特別図柄の場合と同様に最大4個までその旨が記憶(保留)され、普通図柄保留表示装置33に普通図柄の保留数が表示される。そして、普通図柄の変動表示が終了した場合には、保留に基づいて普通図柄の抽選が行われ、保留数が減じられるとともに普通図柄保留表示装置33の普通図柄の保留数の表示も減じられる。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第1遊技領域12aを流下する遊技球は第1始動入賞口15への入球が可能となっており、第2遊技領域12bを流下する遊技球は、第2始動入賞口16、大入賞口18及び普図始動口20への入球が可能となっている。そして、特別遊技中及び高確率状態中でないときには、第1始動入賞口15へ遊技球を入球させるべく、遊技者に第1遊技領域12b内への遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)を行わせ、特別遊技中及び高確率状態中は、大入賞口18又は第2始動入賞口16及び普図始動口20へ遊技球を入球させるべく、遊技者に第2遊技領域12b内への遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)を行わせるようになっている。
具体的には、特別遊技中及び高確率状態中は、演出表示装置21において、第2遊技領域12b内へ遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われ、特別遊技又は高確率状態が終了すると、演出表示装置21において、第1遊技領域12a内への遊技球の打ち出しに戻す旨を指示する表示が行われる。
(パチンコ機Pの主制御基板100における処理の概要)
次に、主制御基板100で実行される処理の概要について、図7のフローチャートを用いて説明する。
ステップ100において、メインCPU101は、工場出荷直後やリセット後の初期状態である場合に、初期状態におけるメインRAM103への各種データの記憶等を行う初期設定処理を実行する。そして、次のステップ101に進む。
ステップ101において、メインCPU101は、各種タイマカウンタを更新するタイマ更新処理を実行する。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、メインCPU101は、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて、大当たりの抽選、保留に関する処理、事前判定処理、特別図柄の変動表示や停止表示等の各種処理を行う特図遊技制御処理を実行する。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、メインCPU101は、上記ステップ102の特別遊技制御処理における大当たりの抽選により大当たりに当選した場合に、特別遊技の実行、特別遊技終了後の遊技状態の設定等の各種処理を行う特別遊技制御処理を実行する。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、メインCPU101は、普図始動口20への遊技球の入球に基づいて、普通図柄の抽選、保留に関する処理、普通図柄の変動表示や停止表示、普通図柄の抽選の結果に応じた可動片16bの作動制御等の各種処理を行う普図遊技制御処理を実行する。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、メインCPU101は、一般入賞口検出センサ14a、第1始動入賞口検出センサ15a、第2始動入賞口検出センサ16a、大入賞口検出センサ18aからの検出信号が入力された場合に、それぞれの検出信号に対応する払出個数指定コマンドを発射払出制御基板200に送信する。これにより、発射払出制御基板200により、それぞれの検出信号に対応する数の賞球の払い出しが行われる。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106において、メインCPU101は、パチンコ機Pの遊技状態を当該パチンコ機Pの外部に出力するための外部情報データ、第2始動入賞口16の可動片16bを開閉するための始動入賞口ソレノイドデータ、大入賞口18の開閉を制御するための大入賞口ソレノイドデータ、各種表示装置(第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、普通図柄表示装置32、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39及び普通図柄保留表示装置33)の表示データ等の作成を実行する。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、メインCPU101は、上述のステップ106で作成した各データの信号を出力するポート出力、及び、演出用伝送データ格納領域に記憶されたコマンドを送信するコマンド送信等の処理を行う出力制御処理を実行する。そして、メイン処理を終了する。
(演出の概要)
上述の如く、主制御基板100において各種処理が実行されることにより遊技が進行し、遊技の進行中には、主制御基板100から種々のコマンドを副制御基板300に送信し、このコマンドを副制御基板300が受信することにより、当該副制御基板300において、遊技の進行に伴う演出の制御が行われる。
以下では、特別図柄の変動表示中に実行され大当たりの抽選の結果を報知する変動演出、変動演出の実行中に当該変動演出とは別個に実行可能な先読み演出について説明する。
(変動演出の概要)
変動演出は、特別図柄の変動表示中に、演出図柄DZの表示態様により大当たりの抽選の結果を報知するものである。この変動演出では、演出表示装置21の表示部21aに表示される背景画像に重ねて、演出図柄DZ(ダミー図柄)の変動表示が行われる。そして、変動表示した後に停止表示された演出図柄DZの組み合わせ(停止表示態様)により、大当たりの抽選の結果が遊技者に報知されるようになっている。
具体的には、特別図柄の変動表示の開始後に、すべての演出図柄DZが停止表示された状態から、すべての演出図柄DZの変動表示が開始され(図8(a)及び(b)参照)、その後、左側に位置する演出図柄DZ(以下、第1停止図柄という)、右側に位置する演出図柄DZ(以下、第2停止図柄という)、中央に位置する演出図柄DZ(以下、第3停止図柄)という順番で停止表示される(図8(c)〜(e)参照)。
そして、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合には、全ての演出図柄DZが同一の図柄で停止表示される(図8(e)参照)。すなわち、全ての演出図柄DZが同一の図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果が大当たりであることが報知される。
これに対して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合には、特に図示していないが、全ての演出図柄DZが同一の図柄で停止表示されることはない。すなわち、少なくとも一の演出図柄DZが他の演出図柄DZとは異なる図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果がハズレであることが報知される。
本形態に係るパチンコ機Pには、変動演出の態様として、第1停止図柄と第2停止図柄とが異なる図柄で停止表示されるリーチなし変動パターン、及び、第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示される(いわゆるリーチ表示が行われる)リーチ変動パターンが設けられている。
また、特に図示しないが、リーチ変動パターンには、演出図柄DZとは異なる動画や静止画等の予告画像を表示することで、リーチ表示が行われる旨の期待感を高めるリーチ予告演出が実行されるリーチ変動パターンや、全ての演出図柄DZ(すなわち、第1停止図柄、第2停止図柄、第3停止図柄)が所定の停止表示態様で仮停止した後に変動表示を再開するという態様の演出(いわゆる擬似連演出)が所定回数行われ、その後に、リーチ表示がなされるリーチ変動パターン、変動の仕方や演出図柄DZの表示内容に特段の変化が生じることなく単に第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示されるリーチ変動パターン等が設けられている。
これらのリーチ変動パターンについては、大当たりに当選した場合に実行される可能性の高低がそれぞれ別個に設定されている。これにより、実行されるリーチ変動パターンに応じて、大当たりに対する遊技者の期待感を変化させることができるようになっている。
また、特に図示していないが、リーチ変動パターンによりリーチ表示がなされた場合には、その後、演出表示装置21の表示部21aに所定の発展演出画像が表示されるリーチ発展演出が実行されることもある。
このようなリーチ発展演出は、大当たりに当選した場合に実行される可能性が高く設定されているため、遊技者の期待感を高めることとなる。
また、これらの演出においては、画像の表示のみならず、画像の表示に併せて、スピーカ10から所定のBGMや音声等を出力してもよいし、前扉演出ランプDLを所定の点灯パターンや色で発光させてもよい。また、予告画像や発展演出画像の表示中の所定の期間内に、演出操作装置9(操作ダイヤル9a、操作ボタン9b)が操作されることにより、他の画像が表示されるようにしてもよい。
また、上述の変動演出の態様には、変動の仕方、演出図柄DZの表示内容、予告画像の種類、発展演出画像の種類等が異なる複数のパターンが設けられている。そして、副制御基板300のサブCPU301は、主制御基板100から送信された変動コマンドを受信することにより、当該変動コマンドに基づいて変動演出の態様を決定し、演出表示装置21において、決定された態様に基づく変動演出が実行されることとなる。
(先読み演出の概要)
先読み演出は、記憶された保留を対象として実行され、当該対象の保留に係る変動演出の実行前から当該対象の保留に関する所定の示唆を実行可能な演出である。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16に遊技球が入球し新たに保留が記憶されると、この記憶された保留を対象とした先読み演出の実行の可否が決定される。
具体的には、上述の如く、本形態の主制御基板100では、新たな保留が記憶された時点で事前判定処理が実行され、当該事前判定処理の判定の結果に対応する事前判定コマンドが副制御基板300に送信される。そして、副制御基板300において、事前判定コマンドが受信されると、この事前判定コマンドに基づいて先読み演出の実行の可否が決定される。
そして、先読み演出を実行する旨が決定されると先読み演出が実行される。この先読み演出では、当該先読み演出の実行が決定された時点から当該先読み演出の実行の対象となった保留(以下、対象保留という)に基づく変動演出が開始されるまでの間、継続して、可動役物演出装置YSの右可動部81及び左可動部82が可動位置に位置するとともに、役物演出ランプYLが所定の色(たとえば、青色、赤色、金色、虹色等)で点灯し続けるようになっている(図9(b)参照)。そして、対象保留に基づく変動演出が開始されると、右可動部81及び左可動部82が中央位置まで移動するとともに、役物演出ランプYLが消灯し(図9(a)参照)、先読み演出が終了することとなる。
なお、本形態における先読み演出は、大当たりの抽選の結果がハズレと判定された場合よりも大当たりと判定された場合に実行される可能性が高く設定されている。すなわち、対象保留についての大当たりの抽選の結果が大当たりである場合に、先読み演出が実行されやすくなっているため、先読み演出が実行された場合には、大当たりに対する遊技者の期待感を高めることができる。
また、先読み演出中における役物演出ランプYLの点灯色については、大当たりの抽選の結果が大当たりと判定された場合に選択される可能性の高低がそれぞれ別個に設定されている。これにより、役物演出ランプYLの点灯色に応じて、大当たりに対する遊技者の期待感を変化させることができる。
ここで、通常状態中は、第1始動入賞口15へ遊技球を入球させることにより大当たりの抽選を受けるという遊技性となっており、発射装置により打ち出した遊技球が第1始動入賞口15へ入球するか否かについては遊技者にとって大きな関心事である。そのため、通常状態の遊技中においては、第1始動入賞口15に注目する遊技者が多い。
そこで、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の先読み演出は第1始動入賞口15への遊技球の入球を契機として実行されるように設定するとともに、この先読み演出において作動する可動役物演出装置YSの右可動部81及び左可動部82は、通常状態の遊技中に多くの遊技者が注目する第1始動入賞口15の近傍かつ直下に設けている(図3、図4及び図9参照)。これにより、遊技者が第1始動入賞口15に注目していても、先読み演出中に行われる右可動部81及び左可動部82の移動が視界内に入りやすいため、遊技者に可動役物演出装置YSの可動を認識させることができ、さらには、可動役物演出装置YSの可動による演出の効果を向上させることができる。
次に、上述の実施の形態の変形例について説明する。
上述の実施の形態では、可動役物演出装置YSは遊技領域12内であって、第1始動入賞口15の近傍かつ直下に設けられていたが、設置個所はこれに限定されるものではない。たとえば、第1始動入賞口15の近傍かつ直上、第1始動入賞口15の近傍かつ側方に設けてもよい。また、これらの位置に設けた場合にも、遊技領域12を流下する遊技球が可動役物演出装置YSに接触しないように、当該可動役物演出装置YSを取り囲む遮蔽壁64を設けてもよい。
また、上述の実施の形態における可動役物演出装置YSは、右可動部81及び左可動部82を備え、右可動部81が右方向へかつ左可動部82が左方向へ移動可能となっていたが、可動態様はこれに限定されるものではない。たとえば、複数の可動部材が上下方向へ移動(昇降)可能としてもよいし、遊技盤11に対して前後方向へ移動(突没)可能としてもよいし、遊技盤11に直交する軸を中心に回転可能としてもよい。また、複数の可動部材の両方が同時に可動するようにしてもよいし、各可動部材が異なるタイミングでそれぞれ別個に可動するようにしてもよい。また、1の可動部材のみを設け、この1の可動部材が左右方向、上下方向、前後方向へ移動可能としてもよいし、回転可能としてもよい。
このようにすることで、可動役物演出装置YSが可動する演出のバリエーションが豊富となるため、遊技者の興趣を高めることができる。
また、上述の可動役物演出装置YS以外に、所定の態様で可動可能な他の可動役物演出装置を設けてもよい。そして、たとえば、先読み演出の態様として、上述の可動役物演出装置YSが可動する第1パターン、他の可動役物演出装置が可動する第2パターンを設け、大当たりに当選した場合に実行される可能性の高低がそれぞれ異なるように設定してもよい。たとえば、大当たりに当選した場合には第2パターンよりも第1パターンが実行されやすく、ハズレの場合には第1パターンよりも第2パターンが実行されやすいように設定してもよい。
このようにすることで、先読み演出のバリエーションが豊富となり、遊技者の興趣を高めることができる。
また、上述の他の可動役物演出装置は、第1始動入賞口15からの距離が、当該第1始動入賞口15から可動役物演出装置YSまでの距離よりも長くなる位置(たとえば、演出表示装置21の上部等)に設置してもよい。
このようにすることで、ハズレに当選した場合に実行されやすい先読み演出よりも大当たりに当選した場合に実行されやすい先読み演出の方が遊技者に注目されやすくなるため、遊技者の興趣を高めることができる。
また、上述の実施の形態における先読み演出は、当該先読み演出の実行が決定された時点から対象保留に基づく変動演出が開始されるまでの間、継続して、可動役物演出装置YSの右可動部81及び左可動部82が可動位置に位置するとともに、役物演出ランプYLが所定の色で点灯し続けるという態様により実行されるようになっていたが、先読み演出の実行態様はこれに限定されるものではない。
たとえば、先読み演出の実行中、常に継続して可動役物演出装置YSが可動するのではなく、先読み演出の実行中における所定タイミング(たとえば、先読み演出の実行が決定された時点から対象保留に基づく変動演出が開始されるまでに実行される各変動演出の開始時点、終了時点等)においてのみ、可動役物演出装置YSが可動するようにしてもよい。
また、先読み演出の実行中、常に同じ態様で可動役物演出装置YSが可動するのではなく、たとえば、対象保留に基づく変動演出の実行が近付くに連れて、可動役物演出装置YSの可動の態様が変化するようにしてもよい。
また、先読み演出では、可動役物演出装置YSの可動及び役物演出ランプYLの発光のみならず、演出表示装置21において所定の先読み演出画像を表示してもよいし、可動役物演出装置YSの可動のみを行ってもよい。
このようにすることで、先読み演出のバリエーションが豊富となるため、遊技者の興趣を高めることができる。
また、上述の実施の形態では、先読み演出中に可動役物演出装置YSの可動が実行されるようになっていたが、これに限定されるものではない。たとえば、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて実行される変動演出中のいずれかのタイミング(たとえば、リーチ表示が行われる時点、リーチ発展演出が開始されてから終了するまでのいずれかの時点等)で、可動役物演出装置YSの可動が実行されるようにしてもよい。
このようにすることで、可動役物演出装置YSが可動する機会が豊富となるため、遊技者の興趣を高めることができる。
また、遊技状態(通常状態、高確率状態)ごとに設定可能な大当たりの抽選確率は1パターンのみであるようにしてもよいし、遊技状態ごとに複数段階の大当たりの抽選確率の中からいずれかを設定できるようにしてもよい。すなわち、大当たりの当選確率がそれぞれ別個に定められた複数段階の設定を設けてもよい。そして、複数段階の設定を設けた場合には、設定ごとに、可動役物演出装置YSが可動する先読み演出が実行される確率が異なるように設定してもよい。
このようにすることで、可動役物演出装置YSが可動する頻度によって設定を示唆することができ、遊技者の興趣を高めることができる。
なお、上述の変形例は、可能な範囲で互いに組み合わせて構成することもできる。
また、上述の実施の形態における可動役物演出装置YSの右可動部81、左可動部82は、本発明の可動体に相当する。また、上述の実施の形態における第1始動入賞口15、第2始動入賞口16は、本発明の始動領域に相当する。また、上述の実施の形態における開閉ソレノイド84、作動制御基板は、本発明の可動手段に相当する。また、上述の実施の形態における先読み演出は、本発明の始動領域への遊技球の進入に基づく特定演出に相当する。また、上述の実施の形態におけるパチンコ機Pは、本発明の遊技機に相当する。また、上述の実施の形態における遮蔽壁64は、本発明の壁部に相当する。また、上述の実施の形態における普図始動口20は、本発明の通過領域に相当する。また、上述の実施の形態における下部ユニットDUのベース板61は、本発明の固定部材に相当する。
P パチンコ機
DU 下部ユニット
YS 役物演出装置
11 遊技盤
15 第1始動入賞口
19 アウト口
20 普図始動口
61 ベース板
64 遮蔽壁
81 右可動部
82 左可動部
84 開閉ソレノイド
100 主制御基板
300 副制御基板

Claims (3)

  1. 可動体と、
    遊技球が流下可能な遊技領域が形成される遊技盤と、
    前記遊技盤に設けられ遊技球が進入可能な始動領域と、
    前記可動体を可動させる可動手段と、を備え、
    前記始動領域への遊技球の進入に基づく特定演出を実行可能な遊技機において、
    前記可動体は、前記始動領域の近傍に設けられ、
    前記可動手段は、前記特定演出の実行中に前記可動体を可動可能であることを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技盤を流下する遊技球が前記可動体に接触することを妨げる壁部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記遊技盤に設けられ遊技球が通過可能な通過領域を備え、
    前記始動領域、前記可動体及び前記通過領域はいずれも、前記遊技盤に固定される固定部材に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
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