JP7470424B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
しかしながら、そのような遊技機では、自動操作モードの設定又は解除が意図せず行われてしまうという問題がある。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、自動操作モードの設定又は解除が意図せず行われてしまう問題を改善する遊技機を提供する。
本実施形態としては、いわゆるパチンコ遊技機を例示するが、本発明に係る遊技機はいわゆるスロットマシンであってもよい。
まずは、本実施形態の詳細を説明する前に、本実施形態の特徴の概要を説明する。
本実施形態に係る遊技機は、図柄変動を実行可能であり、図柄変動の開始に伴って特典に当選するか否かの判定を含む当否判定を実行し、前記当否判定において前記特典に当選した場合には該当否判定が実行された図柄変動の終了後に特典遊技を開始可能である。
「図柄変動」は、例えば、後述する遊技機10における特図及び普図の図柄変動、スロットマシンにおける遊技に係る図柄変動ゲーム等に相当する。
「特典」は、例えば、後述する遊技機10における、確変大当り若しくは通常大当り、又はそれら両方の大当り等に相当する。また、「特典」は、スロットマシンにおけるボーナス、アシストタイム(AT)等に相当する。
「特典遊技」は、例えば、後述する遊技機10における大当り遊技等に相当し、スロットマシンにおけるボーナス遊技、AT遊技等に相当する。特典遊技は、当否判定により特典に当選した図柄変動の終了直後に開始可能とされてもよいし、当否判定により特典に当選した図柄変動の終了後のいくつかの図柄変動実行後に開始可能とされてもよい。
上記所定操作手段に対する操作には、その所定操作手段に対する操作を促す画像の表示が行われることで推奨される操作(通常操作と表記される)と、その所定操作手段に対する操作を促す画像の表示が行われない操作(秘匿操作と表記される)とが含まれる。即ち、図柄変動の実行中に所定操作手段を用いた通常操作又は秘匿操作が行われたことを契機に、その図柄変動における当否判定の結果に関連する遊技演出が実行される場合がある。
ここで通常操作及び秘匿操作は、操作回数や操作順序、操作時間等のような操作態様(操作内容)が同じ操作であってもよいし、操作態様(操作内容)が相互に異なる操作であってもよい。
また、通常操作及び秘匿操作において用いられる所定操作手段は、一つの操作手段(操作デバイス)であってもよいし、複数の操作手段(操作デバイス)であってもよく、通常操作及び秘匿操作は、共通の所定操作手段を用いた操作であってもよいし、相互に異なる所定操作手段を用いた操作であってもよい。
後述の遊技機10では、この遊技演出として、通常操作に伴うシャッター開閉演出及び秘匿操作に伴うランプエフェクト演出が例示されており、所定操作手段として演出ボタン37が例示されており、所定操作手段に対する操作を促す画像の表示としてボタン操作要求演出が例示されている。但し、当該遊技演出、当該所定操作手段、及び操作を促す画像の表示はこのような例に限定されない。例えば、通常操作を契機として実行される遊技演出と秘匿操作を契機として実行される遊技演出とは同一演出とされてもよい。
上述したとおり、上記遊技演出は、所定操作手段に対する操作が行われたことを契機に当該図柄変動における当否判定の結果に関連して実行される場合があるところ、自動操作モードが設定されている場合、所定操作手段に対する操作が行われなかったとしても実行される場合がある。
また、自動操作モード設定手段は、当該所定操作手段に対して解除操作が行われたことを契機に自動操作モードの設定を解除可能である。
但し、当該通常操作に係る操作有効期間を含む第一規制期間に所定操作手段に対して解除操作が行われた場合に加え、秘匿操作に係る操作有効期間を含む第二規制期間に所定操作手段に対して解除操作が行われた場合には、自動操作モードの設定が解除されない。
これにより、通常操作又は秘匿操作を行うつもりが、意図せず自動操作モードの設定が解除されるといった事態を起こり難くすることができる。
以降、通常操作に係る操作有効期間を通常操作有効期間と表記し、秘匿操作に係る操作有効期間を秘匿操作有効期間と表記する場合がある。
以下、本実施形態に係る遊技機10についてより具体的に説明する。
まず、図1から図5を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図5に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50a及び遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27及び下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
可動装飾体22は、当該アクチュエータにより稼働されると共に、遊技者の押下操作を受け付け可能となっている。即ち、可動装飾体22は、可動体でありかつ操作手段でもある。可動装飾体22の操作は、他の操作手段と同様にセンサの検知状態の変化により検出される。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
ここで、メイン表示部81は、固定式の液晶表示装置であり、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81に表示される装飾図柄の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。各図柄列の変動表示の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、又はこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向又はその逆方向に装飾図柄が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
また、本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、数字の「7」を模した「7図柄」、数字の「8」を模した「8図柄」、及び数字の「9」を模した「9図柄」があり、これらの図柄は、各図柄列に設けられている。以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」、及び「9図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」、「8図柄」を総称して「偶数図柄」と表記する場合がある。
なお、サブ表示部82の各々の初期位置は、上サブ表示部82aはメイン表示部81を基準として上側であり、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からメイン表示部81における装飾図柄の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される装飾図柄の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と表記する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
また、遊技領域50aの左側及び上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51及び内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
より具体的には、特別電動役物65は、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して設定される大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への入賞が許容される。このように、特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する大当り遊技は、有利な遊技状態であると言える。
大当り遊技では、特別電動役物65の開放状態と閉鎖状態が交互に設定され、1回の開放状態(「ラウンド」と表記する場合があり、1回の大当りで発生するラウンドの総数を「ラウンド数」と表記する場合がある)は、予め定められた数(本実施形態では10)の遊技球が大入賞口55に入賞したことに基づいて終了し、特別電動役物65が閉鎖状態となる。
なお、1回の開放状態は、予め定められた数の遊技球が大入賞口55に入賞するのに十分な時間(本実施形態では30s(秒))が経過したことに基づいても終了する。
ここで、1回のラウンドにおいて、10球の遊技球が入賞したことに基づいて特別電動役物65が開放状態から閉鎖状態に設定される場合に、すぐに閉鎖状態となることはできない。そのため、1回のラウンドにおいて、10球を超える遊技球が大入賞口55に入賞する場合が発生し、当該入賞をオーバー入賞と表記する場合がある。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59への入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大し得る。
また、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球がゲート63に向けて転動するように各障害物が配置されている。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。また、一般入賞口67を複数個設けるようにしてもよい。
ここで、ベース値とは、最も不利な状態(後述する、特図低確かつ普図低確)におけるセーフ球数(賞球数)÷アウト球数×100で導出される値である。
なお、各基板を覆う基板ケース及びカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケース及びカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
このように、遊技島に設置された状態では、中枠17を開放状態としなければ、遊技盤50の背面側に設けられた各操作手段(電源スイッチ40等)の操作が困難となる。
次に、図6(a)から図6(c)を用いて、演出遮蔽体83の動作を説明する。図6(a)から図6(c)は、演出遮蔽体83の可動位置を示す図である。
上述の通り、演出遮蔽体83は、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、及び右下演出遮蔽体83dで構成されており、図6(a)には、演出遮蔽体83が初期位置にある状態が示されている。演出遮蔽体83が初期位置にある状態では、メイン表示部81の表示領域の略全体が視認可能となっている。また、当該状態は、演出遮蔽体83の開放状態又は初期状態と表記される場合がある。
図6(b)には、演出遮蔽体83によってメイン表示部81の一部(全体の30%程度)が遮蔽されている状態が示されている。演出遮蔽体83のこの状態は、演出遮蔽体83の半閉状態と表記される場合がある。
図6(c)には、演出遮蔽体83によってメイン表示部81の全体が遮蔽されている状態が示されている。演出遮蔽体83のこの状態は、演出遮蔽体83の全閉状態と表記される場合がある。
このように、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、及び右下演出遮蔽体83dは、メイン表示部81の平面と平行な方向に互いに連動して動作する。
次に、図7を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図7は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図7に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図7で図示しない制御構成を備えていてもよい。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路502において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態又は遊技可能状態)、現在の特図抽選状態、現在の普図抽選状態、大当り遊技中であるか否か、特図1及び特図2の停止図柄、図柄変動の保留情報、大当り遊技におけるラウンド遊技の回数などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。
そして、遊技機10は、復電時に、そのバックアップされた、RAM103の遊技に係る領域とRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域とに格納される各種情報を用いて復帰する。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37及びカーソルボタン38に電気的に接続されており、当該操作手段の操作を検知可能に構成されている。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300と双方向通信が可能に接続されており、各種コマンドが第1副制御基板200から第2副制御基板300へ送信される一方、その応答として、当該コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が第2副制御基板300から第1副制御基板200へ送信される。
そして、当該コントローラは、第1副制御基板200から送信されるコマンドを受信し、そのコマンドに含まれる可動制御データに従って、各アクチュエータを制御することで、演出遮蔽体83、可動装飾体22又はサブ表示部82を動作させ得るように構成されている。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき後述する演出内容決定手段225によって決定された演出の内容に沿った画像データを生成するVDPと、CPU301から受信した制御信号に基づき音声データを生成する音源ICとを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを演出表示装置80へ送信する。このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。音源ICは、CPU301からの指示に応じて音声ROMに記憶された音声データを読み込み、読み込んだ音声データを合成処理して生成した最終的な音声データを増幅器を介してスピーカ33に出力する。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路501で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、及び払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路503によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路502は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路502を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路503を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、及び払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
次に、図8を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図8は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図8に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図8で図示しない機能構成を備えていてもよい。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57又は第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、及び特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図図柄抽選用の乱数、及び普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と表記する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2及び普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと表記する。
また、以降の説明では、「作動保留情報の保留」を「図柄変動の保留」と表現する場合がある。
また、メイン保留制御手段120は、特図1又は特図2の作動保留情報(保留カウンタ)を更新(加算又は減算)した際に、特図1保留カウンタ及び特図2保留カウンタを含む演出制御コマンド(保留コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報及び特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、特図2に対応する作動保留情報が優先的に使用される優先変動が行われる。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、及び特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一又は同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定の結果は、後に実行される抽選の結果と同一の結果となる。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、上述の通り、事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないことを指し、更に、本実施形態では、後述する普図高確中に特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定が規制されるため、当該事前判定に対応する事前判定コマンドの送信も規制される。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り中ではないこと、特図1及び特図2のいずれも図柄変動中でないこと、特図1及び特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することのすべての条件が充足されたことである。
これらの抽選テーブル以外も含め、抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値を予め定められた順序に従って順次加算(対象となる抽選値が一つである場合には、加算回数は一回)され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「-」又は「0」が記載されている場合があるが、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。そして、抽選値として「-」又は「0」が記載された結果は当選することはない。更に、抽選に使用される乱数範囲(当該範囲で取得され得る乱数の数)と同一の抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。また、一回の抽選に用いられる抽選値の合計値が、抽選に使用される乱数範囲と一致した場合には、最後の抽選値の加算で必ずキャリーが発生するため、当該加算を行わなくてよく、その場合には、当該加算に用いられる抽選値自体も不要となる。
図9(a)は、特図当否判定用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、この抽選テーブルは、特図1及び特図2で共通して用いられる。特図当否判定で用いられる乱数の範囲は、0から65535であるため、特図抽選状態が低確率の場合(以下、「特図低確」と略称する場合がある)には、230/65536(約1/284.9)の確率で大当りが導出される。一方で、特図抽選状態が高確率の場合(以下、「特図高確」と略称する場合がある)には、499/65536(約1/131.3)の確率で大当りが導出される。
図9(b)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は0から99である。そのため、特図1で大当りが導出された場合には、50/100(1/2)の確率で図柄A、50/100(1/2)の確率で図柄Bが停止図柄として決定される。
ここで、図柄Aは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ後述する普図高確となる図柄(以下、「確変図柄」と称し、当該図柄に係る大当りを「確変大当り」と称する場合がある)である。一方、図柄Bは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ普図高確となる図柄(以下、「通常図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「通常大当り」と称する場合がある)である。
図9(c)は、特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、特図1停止図柄抽選と同様に、0から99である。そのため、特図2で大当りが導出された場合には、50/100(1/2)の確率で図柄a、20/100(1/5)の確率で図柄b、30/100(約1/3.33)の確率で図柄cが停止図柄として決定される。
ここで、図柄aは、ラウンド数が16であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄であり、図柄bは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄であり、図柄cは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ普図高確となる通常図柄である。したがって、図柄aは、ラウンド数に関して図柄bよりも有利な停止図柄であり、図柄bは、その後の特図抽選状態に関して図柄cよりも有利な停止図柄であると言える。
なお、以降の説明では、ラウンド数が4の確変大当りを「4R確変大当り」と、ラウンド数が16の確変大当りを「16R確変大当り」と称する場合があり、ラウンド数が4の通常大当りを「4R通常大当り」と称する場合がある。
更に、本実施形態は、特図1による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(50/100)と、特図2による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(70/100)とが異なっている(特図1の図柄変動よりも特図2の図柄変動が有利になっている)。詳細は省略するが、この違いは、大当り遊技中に遊技球が大入賞口55内に設けられたV入賞領域を通過した場合(V入賞領域に設けられたセンサが遊技球を検知した場合)に大当り遊技終了後に特図高確とする機能を備え、V入賞領域の通過が容易となるラウンドを設けるか否かを特図の停止図柄によって変えることで実現している。
また、遷移条件等の詳細は後述するが、本実施形態における特図変動パターン導出状態には、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、及び特図変動パターン導出状態PCが存在する。そして、上述の特図変動パターンの決定方法は、特図変動パターン導出状態PAでは特図1の図柄変動で採用され、特図変動パターン導出状態PB及び特図変動パターン導出状態PCでは特図2の図柄変動で採用され、各特図変動パターン導出状態における他方の特図の図柄変動は、特図当否判定の結果に応じて予め定められた一の特図変動パターンが決定される。
特図変動パターン導出状態PA時に特図当否判定の結果が大当りとなった場合には、250/1000の確率で特図変動パターンASP-A、350/1000の確率で特図変動パターンASP-B、400/1000の確率で特図変動パターンASP-Cが決定され、特図変動パターンHNP~特図変動パターンHSP-Cが決定されることはない。
また、図示は省略するが、特図変動パターン導出状態PB及び特図変動パターン導出状態PCにおいても、特図変動パターン導出状態PA時と同様に、特図当否判定の結果に応じて特図変動パターンを抽選する。
まず、図10(b)に示す通り、特図変動パターンHNPには、変動時間が3200ms(ミリ秒)の特図変動パターンHNP-A、変動時間が5600msの特図変動パターンHNP-B、変動時間が8000msの特図変動パターンHNP-C、変動時間が11200msの特図変動パターンHNP-Dがあり、この順に変動時間が長い。
そして、この抽選で用いられる乱数(図10(a)で示した抽選テーブルに係る抽選で用いられる乱数とは異なる)の範囲は0~999である。そのため、特図1保留カウンタ=3(保3)である場合には、1000/1000の確率で特図変動パターンHNP-Aが決定され、特図1保留カウンタ=2(保2)である場合には、150/1000の確率で特図変動パターンHNP-Aが、850/1000の確率で特図変動パターンHNP-Bが決定され、特図1保留カウンタ=1(保1)である場合には、50/1000の確率で特図変動パターンHNP-Aが、150/1000の確率で特図変動パターンHNP-Bが、800/1000の確率で特図変動パターンHNP-Cが決定され、特図1保留カウンタ=0(保0)である場合には、50/1000の確率で特図変動パターンHNP-Bが、100/1000の確率で特図変動パターンHNP-Cが、850/1000の確率で特図変動パターンHNP-Dが決定される。
このように、特図変動パターンHNPが決定された場合には、特図1保留カウンタの値によって決定され易い特図変動パターン(変動時間)が異なる。より具体的には、特図1保留カウンタの値が小さくなるほど長い図柄変動が決定され易くなる(特図1保留カウンタの値が大きくなるほど短い変動時間が決定され易くなる)。
なお、このような特図変動パターンHNPに対応する特図変動パターン(以下、「基本特図変動パターン」と称する場合がる)は、特図変動パターン導出状態PBや特図変動パターン導出状態PCにおいても存在し、対応する基本特図変動パターンの種類やそれぞれの長さは異なるが、その傾向(保留カウンタ(特図変動パターン導出状態PBと特図変動パターン導出状態では、特図2保留カウンタの値)の値と決定され易い特図変動パターン(変動時間)の関係性)は特図変動パターン導出状態PAと同様である。
本実施形態では、図10(a)及び図10(b)に示されるように、特図変動パターンHNPが抽選により決定された場合には、二段階目の抽選で特図変動パターンHNP-A~HNP-Dが決定されるが、これらは一回の抽選で決定されるようにしてもよい。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率で普図当りとなり、残りの1/65536の確率でハズレとなる一方、普図低確では、1/65536の確率で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率でハズレとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536でハズレとなる)ようにしてもよい。
また、普図変動パターン抽選では、特図変動パターン抽選と同様に、複数種類の普図変動パターンから、普図変動パターン抽選用の抽選テーブル(図示省略)を用いた抽選によって一つの普図変動パターンが決定される。
このように、普図高確は、普図低確よりも普図当りが導出される確率が高く、普図低確よりも有利度が高い状態であると言える。
ここで、大当り開始デモとは、大当り遊技開始されたと同時に設定される状態であり、大当り開始デモの終了時には、上述のラウンドが連続的に実行されるラウンド遊技が開始される。大当り終了デモとは、ラウンド遊技の終了と同時に設定される状態であり、大当り終了デモの終了とともに大当り遊技が終了する。特に、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PAで導出された大当りに係る大当り開始デモのデモ時間が、特図変動パターン導出状態PB又は特図変動パターン導出状態PCで導出された大当りに係る大当り開始デモのデモ時間よりも長くなるように構成されている。
なお、図柄表示制御手段145は、特図1及び特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定停止(確定表示)を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
なお、図柄表示制御手段145は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
また、電動役物制御手段150は、普図当否抽選に当選した場合、普通電動役物ソレノイド62に制御信号を出力して、普通電動役物61を普図の停止図柄に対応する開放パターンに従って開放させる。
図11(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態は、特図低確かつ普図低確に対応する特図変動パターン導出状態PA、特図高確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PB、及び特図低確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PCで構成され、大当り遊技中を除いて特図抽選状態及び普図抽選状態に応じた特図変動パターン導出状態が設定される。そして、特図変動パターン導出状態PAから特図変動パターン導出状態PC間の遷移条件には、遷移条件(i)から遷移条件(iii)がある。
遷移条件(i)は確変大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(ii)は通常大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(iii)は100回目の図柄変動の終了となる。なお、特図変動パターン導出状態PCにおいて通常大当りに係る大当り遊技が開始された場合には、当該大当り遊技の終了後に再度特図変動パターン導出状態PCが設定される(遷移条件(iii)における図柄変動のカウントが0から開始される)こととなる。
また、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PAの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PCの平均変動時間との差は、特図変動パターン導出状態PCの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PBの平均変動時間との差よりも大きい。
なお、メインエラー制御手段165は、例えば、磁気センサ(図示省略)の検知によるエラー状態等、重要度の高いエラー状態となった場合には、払出制御基板400に遊技球の発射を規制させる等、エラーコマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する以外の処理を実行するようにしてもよい。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、及び当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
復電復帰処理において、復電処理実行手段180は、RAM103の遊技に係る領域に対してRAM異常チェックを実行する。RAM異常チェックでは、RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグが記憶されているか否か(バックアップフラグがONであるか否か)が判定され、当該バックアップフラグが記憶されている場合(当該バックアップフラグがONである場合)には、当該遊技に係る領域のチェックサムが導出され、そのチェックサムとその領域に係るバックアップ情報領域に記憶されているチェックサムとが一致しているか否かが判定され、一致していれば、当該チェック結果が正常とされ、一致しない場合には異常とされる。
一方で、RAM異常チェックで異常と判断された場合、復電処理実行手段180は、RAM103の遊技に係る領域の情報を初期化する。これにより、直前の特図抽選状態や普図抽選状態、特図変動パターン導出状態などは初期化され、例えば、特図抽選状態が特図低確とされ、普図抽選状態が普図低確とされ、特図変動パターン導出状態が特図低確且つ普図低確に対応する特図変動パターン導出状態PAとされる。
復電処理実行手段180は、初期化された当該遊技に係る情報を含む復電復帰コマンドを生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段170から送信された各種コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。なお、以降の説明では、メインコマンド管理手段170から送信された各種コマンドが、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶されることを、単に、各種コマンドの受信と表現する場合がある。
本実施形態における演出モードは、通常演出モード、時短演出モード、確変演出モードに大別され、特図変動パターン導出状態PAには通常演出モード、特図変動パターン導出状態PBには確変演出モード、特図変動パターン導出状態PCには時短演出モードが対応する。
ここで、演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、後述する演出内容決定手段225によって当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
なお、本実施形態では、一の特図変動パターンに対して一の演出ルートが対応するが、複数の特図変動パターン間で同一の演出ルートが対応しなければ、一の特図変動パターンに対して複数の演出ルートを対応させてもよく、この場合には、複数の演出ルートから一の演出ルートを決定するようにすればよい。
具体的には、特図変動パターンHNP-A~特図変動パターンHNP-Dには、装飾図柄がリーチ状態とならずに装飾図柄がバラケ目で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。
特図変動パターンHRPには、装飾図柄がリーチ状態となり、その後、発展演出が実行されずに装飾図柄がバラケ目で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンHSP-A~特図変動パターンHSP-Cには、装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。但し、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP-Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP-Bには発展演出Bが対応し、特図変動パターンHSP-Cには発展演出Cが対応する。
具体的には、特図変動パターンASP-A~特図変動パターンASP-Cには、装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃い(すべての図柄列が停止され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止された状態)で停止表示される演出ルートが対応する。但し、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP-Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP-Bには発展演出Bが対応し、特図変動パターンASP-Cには発展演出Cが対応する。
本実施形態では、発展演出A、発展演出B又は発展演出Cが実行される演出ルートでは、図12(a)に示されるように装飾図柄がリーチ状態となり、その後、発展演出の前に、図12(b)に示されるようなボタン操作要求演出が実行される。
ボタン操作要求演出では、メイン表示部81に、「押せ!」という遊技者に演出ボタン37に対する操作を促す(誘導する)文字列と共に、演出ボタン37を模したボタン画像pg(演出ボタン37の操作を促す画像)及びメーター画像mgが表示される。
このように本実施形態では、所定操作手段に対する操作を促す画像の表示として図12(b)に示されるボタン操作要求演出に係る表示が行われ、そのボタン操作要求演出の表示が行われることで推奨される通常操作が演出ボタン37を押すボタン押下操作となる。
メーター画像mgは、その長さで演出ボタン37に対する操作(通常操作)が有効となる期間(操作有効期間)(例えば3秒)を示し、メーター表示領域(黒色の領域)により操作有効期間の開始からの経過時間を示す。即ち、メーター画像mgでは、時間経過に伴いメーター表示領域(黒色の領域)が増加する。
このため、メーター画像mgで示される操作有効期間は、通常操作有効期間であるといえる。
先読み演出とは、先読み対象の図柄変動が開始される前の一又は複数回の図柄変動に亘って、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。
より具体的には、演出内容決定手段225は、図柄変動における演出実行タイミングごとの演出の内容(演出パターン)を、演出ルート決定手段222によって決定された演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。
なお、演出の内容を決定するタイミングとしては、例えば、疑似変動の開始時(図柄変動の開始時を含む)があり、一の図柄変動において疑似変動の開始が複数回ある場合には、各疑似変動の開始時に当該抽選を実行する。
演出内容決定手段225は、発展演出が実行される演出ルートが決定されている場合に、シャッター開閉演出の実行の有無を決定する。一方で、発展演出が実行されない演出ルート(非発展ハズレ演出ルート)が決定されている場合には、シャッター開閉演出は実行されない。
本実施形態では、シャッター開閉演出の実行有無の決定は、抽選テーブルを用いた抽選により行われる。詳細は後述するが、本実施形態におけるその抽選テーブルでは、シャッター開閉演出の出現により特典の付与期待度が高くなるように設定されている。特典としては、演出が実行される図柄変動における確変大当り、最も有利度の高い大当り(16R確変大当り)、大当り全般、大当り及び小当り全般などがあり得る。なお、それらの決定は、抽選することなく固定的に決められていてもよい。
また、本実施形態では、演出内容決定手段225によりシャッター開閉演出の実行が決定されている場合であっても、自動操作モードが設定されていない状態でかつボタン操作要求演出の実行により推奨される演出ボタン37の押下操作(通常操作)が通常操作有効期間内に行われなかった場合には、シャッター開閉演出は実行されない。但し、その場合であっても自動操作モードが設定されている状態であれば、シャッター開閉演出は実行される。
本実施形態では、ランプエフェクト演出のエフェクト色の決定は、抽選テーブルを用いた抽選により行われる。詳細は後述するが、本実施形態におけるその抽選テーブルでは、ランプエフェクト演出のエフェクト色が特典の付与期待度を示唆するように設定されている。特典としては、演出が実行される図柄変動における確変大当り、最も有利度の高い大当り(16R確変大当り)、大当り全般、大当り及び小当り全般などがあり得る。なお、それらの決定は、抽選することなく固定的に決められていてもよい。
但し、通常操作有効期間と秘匿操作有効期間とは異なる時間長とされてもよく、例えば、通常操作有効期間が2秒間とされ、秘匿操作有効期間が1秒間とされてもよい。
具体的には、図柄A、図柄a及び図柄bには奇数図柄揃いを、図柄Bと図柄cには偶数図柄揃いを、図柄Cと図柄dにはバラケ目を、対応させている。
なお、停止させる装飾図柄の組合せを特図の停止図柄に対応させるにあたっては、必ずしも上述の対応関係とする必要はなく、例えば、図柄bに偶数図柄揃いを対応させる等、上述の対応関係に対して停止させる装飾図柄の組合せの期待度が高くならない組合せであれば、一部の場合(上述の対応関係となる割合よりも低い割合)で上述の対応関係とは異なる装飾図柄の組合せを採用してもよく、このような場合であっても、停止させる装飾図柄の組合せが特図の停止図柄と対応していると言える。
本実施形態において設定操作及び解除操作は共に、演出ボタン37の押下操作とされている。
但し、設定操作が通常操作有効期間を含む第一規制期間又は秘匿操作有効期間を含む第二規制期間に行われた場合には、操作モード設定手段228は、自動操作モードの設定を行わない。同様に、解除操作が当該第一規制期間又は当該第二規制期間に行われた場合には、操作モード設定手段228は、自動操作モード設定の解除を行わない。
これによって、通常操作又は秘匿操作を行うつもりが、意図せず自動操作モードが設定されたりその設定が解除されたりするといった事態を起こり難くすることができる。
なお、設定操作及び解除操作のタイミングと自動操作モードの設定及び解除との関係の詳細については後述する。
カーソルボタン38を用いた特定設定操作及び特定解除操作の具体的内容は制限されないが、例えば、カーソルボタン38a、38b、38c又は38dのいずれか一つを押す操作とされてもよいし、メイン表示部81に表示された自動操作モード変更メニューの中からカーソルボタン38を用いて設定又は解除を選択する操作とされてもよい。特定設定操作及び特定解除操作は、演出ボタン37以外の操作手段によって行われればよく、カーソルボタン38を用いた操作を、本実施形態に記載されている演出ボタン37以外の操作手段のいずれかに対する操作に置き換えることができる。
このように設定操作及び解除操作で用いられる操作手段とは異なる操作手段に対する特定設定操作及び特定解除操作でも自動操作モードの設定及びその解除を可能とすることで、意図的な自動操作モードの設定解除を容易にすることができる。
本実施形態では、メインエラー制御手段165によってすべてのエラー状態の判定が行われるが、セキュリティ信号の出力を伴う重要度が高いエラー状態以外のエラー状態(例えば、右打ちエラー等)については、サブエラー制御手段230が判定するようにしてもよい。この場合、サブエラー制御手段230は、当該エラー状態の判定に係るセンサの状態を含むコマンドを主制御基板100から受信するようにすればよい。
ランプエフェクト演出に係る演出データには演出ランプ35に対応する演出データ(エフェクト色指定データを含む)が含まれ、ランプエフェクト演出はその演出データに基づいて実行される。
シャッター開閉演出に係る演出データには演出遮蔽体83に対応する演出データが含まれ、シャッター開閉演出ではその演出データに基づいて演出遮蔽体83が動作する。
演出内容決定手段225は、発展演出が実行される演出ルートが決定されている場合に、図13に例示される抽選テーブルを用いた抽選を行うことで、シャッター開閉演出の実行の有無を決定する。
本実施形態では、演出内容決定手段225は、発展演出が実行される演出ルートが決定されている場合に、対象の図柄変動に対応する特図変動パターンに基づいて抽選を行う。
具体的には、特図変動パターンがHSP-Aである場合には、5/100の確率でシャッター開閉演出の実行有りが決定され、95/100の確率でシャッター開閉演出の実行無しが決定される。特図変動パターンがHSP-Bである場合には、10/100の確率でシャッター開閉演出の実行有りが決定され、90/100の確率でシャッター開閉演出の実行無しが決定される。特図変動パターンがHSP-Cである場合には、15/100の確率でシャッター開閉演出の実行有りが決定され、85/100の確率でシャッター開閉演出の実行無しが決定される。
一方で、特図変動パターンがASP-Aである場合には、50/100の確率でシャッター開閉演出の実行有りが決定され、50/100の確率でシャッター開閉演出の実行無しが決定される。特図変動パターンがASP-Bである場合には、60/100の確率でシャッター開閉演出の実行有りが決定され、40/100の確率でシャッター開閉演出の実行無しが決定される。特図変動パターンがASP-Cである場合には、70/100の確率でシャッター開閉演出の実行有りが決定され、30/100の確率でシャッター開閉演出の実行無しが決定される。
このため、本実施形態では、シャッター開閉演出は、特図当否判定の結果が大当りとなる場合にハズレの場合よりも実行され易くなっており、大当り期待度を示唆する演出であるといえる。但し、このような例に限定されることなく、シャッター開閉演出は、演出が実行される図柄変動における確変大当り、大当り遊技のラウンド数が多い大当り等のような特典の付与期待度を示唆する演出となっていてもよい。
また、発展演出Aが実行される演出ルートに対応する特図変動パターンASP-A、発展演出Bが実行される演出ルートに対応する特図変動パターンASP-B、発展演出Cが実行される演出ルートに対応する特図変動パターンASP-Cの順に、シャッター開閉演出が実行され易くなっている。
シャッター開閉演出は、上述したとおり、発展演出が実行される演出ルートが決定されている場合に実行されるため、その演出ルート(発展ハズレ演出ルート又は大当り演出ルート)に従って、装飾図柄がリーチ状態となり、その後、ボタン操作要求演出が実行される(図14(a)及び図15(a))。
その後、演出遮蔽体83が開放状態(初期状態)に戻された後、発展演出が実行される(図14(c))。
但し、シャッター開閉演出が実行有りと決定されている場合であっても、自動操作モードの設定が解除されている状態で当該通常操作有効期間内に演出ボタン37の押下操作(通常操作)が行われなかった場合、シャッター開閉演出は実行されず、演出遮蔽体83は開放状態(初期状態)のまま動作しないで(図示せず)、発展演出が実行されることになる。
その後、演出遮蔽体83が開放状態(初期状態)に戻された後、発展演出が実行される(図15(c))。このように演出遮蔽体83が半閉状態にされて戻される演出は、シャッター開閉演出と区別してシャッター半閉演出と呼ぶことができる。
但し、シャッター開閉演出が実行無しと決定されている場合に当該通常操作有効期間内に演出ボタン37の押下操作が行われなかった場合には、自動操作モードの設定状態又は解除状態のいずれの状態においても、演出遮蔽体83は開放状態(初期状態)のまま動作しないで発展演出が実行されることになる。
演出内容決定手段225は、発展演出が実行される演出ルートが決定されている場合に、図16に例示される抽選テーブルを用いた抽選を行うことで、ランプエフェクト演出のエフェクト色を決定する。これにより、発展演出が実行される演出ルートが決定されている場合であって、秘匿操作(演出ボタン37の押下操作)が秘匿操作有効期間(リーチ状態となった時から所定期間)内に行われた場合に、ランプエフェクト演出が実行され、当該決定されたエフェクト色により演出ランプ35が点灯することになる。但し、発展演出が実行される演出ルートが決定されている場合であっても、当該秘匿操作が秘匿操作有効期間内に行われない場合には、自動操作モードの設定状態に関わらず、ランプエフェクト演出は実行されない。
本実施形態では、演出内容決定手段225は、発展演出が実行される演出ルートが決定されている場合に、ランプエフェクト演出のエフェクト色(演出ランプ35の点灯色)を抽選により決定する。
具体的には、当該図柄変動の特図当否判定の結果が大当りの場合には、24/100の確率で青色が選択され、24/100の確率で黄色が選択され、24/100の確率で緑色が選択され、24/100の確率で赤色が選択され、4/100の確率で虹色が選択される。
一方で、当該図柄変動の特図当否判定の結果がはずれの場合には、50/100の確率で青色が選択され、25/100の確率で黄色が選択され、15/100の確率で緑色が選択され、10/100の確率で赤色が選択され、虹色が選択されることはない。
また、ランプエフェクト演出のエフェクト色は、青色、黄色、緑色、赤色、虹色の順に、大当り期待度が高くなっている。即ち、本実施形態においてランプエフェクト演出は、エフェクト色により大当り期待度を示唆する演出となっている。
更に言えば、ランプエフェクト演出自体、発展演出が実行されるときのみに実行され得るため、ランプエフェクト演出自体が大当り期待度を示唆する演出ということもできる。
但し、このような例に限定されることなく、ランプエフェクト演出又はそのエフェクト色は、演出が実行される図柄変動における確変大当り、大当り遊技のラウンド数が多い大当り等のような特典の付与期待度を示唆するようになっていてもよい。
図17は、設定操作のタイミングと自動操作モードとの関係を示す図である。なお、図17における表記「規制期間」は、第一規制期間又は第二規制期間を示す。
操作モード設定手段228は、演出ボタン37に対する操作を検知するためのセンサの検知状態に応じて、演出ボタン37の押下状態を判定する。
図17(a)に示されるように、第一規制期間外かつ第二規制期間外において、演出ボタン37が押下状態(ON状態)になりそのままその押下状態が所定時間長(本実施形態では2秒)以上継続したことを検知することで、設定操作が行われたと判定し、その検知タイミングで自動操作モードの設定を行う(自動操作モードをON状態とする)。
このため、設定操作は、演出ボタン37に対するいわゆる長押し操作ということもできる。
加えて、第一規制期間内又は第二規制期間内において演出ボタン37が押下状態(ON状態)になりかつその押下状態がそのまま継続されて、第一規制期間外又は第二規制期間外になってからも所定時間長継続したとしても、自動操作モードの設定を行わない(自動操作モードをOFF状態のままとする)。
加えて、第一規制期間外又は第二規制期間外において演出ボタン37が押下状態(ON状態)になりかつその押下状態がそのまま継続されて第一規制期間又は第二規制期間を過ぎて第一規制期間外又は第二規制期間外になってからも所定時間長継続したとしても、自動操作モードの設定を行わない(自動操作モードをOFF状態のままとする)。
このため、通常操作に係る操作有効期間を含む第一規制期間に所定操作手段(演出ボタン37)に対して設定操作が行われた場合に加え、秘匿操作に係る操作有効期間を含む第二規制期間に所定操作手段(演出ボタン37)に対して設定操作が行われた場合には、自動操作モードの設定が行われないということができる。
上述したとおり、第一規制期間は通常操作有効期間を含み、第二規制期間は秘匿操作有効期間を含む。そして、通常操作有効期間内に通常操作が行われた場合には、通常操作が検出されたタイミングで第一規制期間は終了し、秘匿操作有効期間内に秘匿操作が行われた場合には、秘匿操作が検出されたタイミングで第二規制期間は終了する。
このため、第一規制期間における通常操作有効期間内に通常操作が行われた直後に演出ボタン37の押下状態が開始され、他の第一規制期間にも第二規制期間にも入ることなくそのままその押下状態が所定時間長(本実施形態では2秒)以上継続された場合には、所定時間長以上継続が検出されたタイミングで自動操作モードの設定が行われる。また、第二規制期間における秘匿操作有効期間内に秘匿操作が行われた直後に演出ボタン37の押下状態が開始され、他の第二規制期間にも第一規制期間にも入ることなくそのままその押下状態が所定時間長(本実施形態では2秒)以上継続された場合には、所定時間長以上継続が検出されたタイミングで自動操作モードの設定が行われる。
上述したとおり、本実施形態において設定操作及び解除操作は共に、演出ボタン37の押下操作とされている。但し、本実施形態において解除操作は、演出ボタン37が押されていない状態(OFF状態)から押下状態(ON状態)への変化により検出される点において、上述の設定操作とは異なる。このため、解除操作は、演出ボタン37に対するいわゆる単押し操作によっても実現可能であり、設定操作は、解除操作とは異なる操作であるといえる。
このように、特に、自動操作モードの設定のための設定操作と、自動操作モードの設定解除のための解除操作とを異なる操作とすることで、誤って自動操作モードの設定及びその解除が行われ難くすることができる。
また、本実施形態では、設定操作は、解除操作のみでなく通常操作及び秘匿操作とも異なる操作とされている。これにより、遊技者にとっては通常操作や秘匿操作を行うつもりが誤って自動操作モードの設定がなされるといった事態を生じ難くすることができる。
本実施形態では、もし、演出ボタン37の押下状態から押されていない状態(OFF状態)への変化が第一規制期間内又は第二規制期間内で生じる場合であっても、演出ボタン37の押下状態への変化が第一規制期間外かつ第二規制期間外で検出された場合には、図18(a)と同様に、演出ボタン37の押下状態への変化が検出されたタイミングで自動操作モードの設定が解除される。
また、本実施形態では、通常操作及び秘匿操作も設定操作と同様に、演出ボタン37の押下状態への変化により検出される。
上述したとおり、通常操作有効期間内に通常操作が行われた場合には、通常操作が検出されたタイミングで第一規制期間は終了し、秘匿操作有効期間内に秘匿操作が行われた場合には、秘匿操作が検出されたタイミングで第二規制期間は終了する。
このため、第一規制期間における通常操作有効期間内に通常操作が行われた直後に演出ボタン37の押下状態への変化が検出された場合には、その変化が検出されたタイミングで自動操作モードの設定が解除される。また、第二規制期間における秘匿操作有効期間内に秘匿操作が行われた直後に演出ボタン37の押下状態への変化が検出された場合には、その変化が検出されたタイミングで自動操作モードの設定が解除される。
これにより、本実施形態では後述するとおり、一の図柄変動において秘匿操作有効期間の後に通常操作有効期間が設けられる場合があるところ、秘匿操作後に自動操作モードの設定を解除し易くすることで、秘匿操作による遊技演出を見た上で、通常操作有効期間において遊技者が好きなタイミングで通常操作をし易くすることができる。
また、図18(c)により、第一規制期間に係る通常操作有効期間において通常操作が行われた場合には、当該通常操作が行われた時点で当該第一規制期間が終了することで、第一規制期間に係る通常操作有効期間において通常操作が行われなかった場合よりも早いタイミングで、解除操作(演出ボタン37の押下状態への変化)を契機に自動操作モードの設定が解除可能となるといえる。
図19は、第一規制期間及び第二規制期間と通常操作有効期間及び秘匿操作有効期間との関係を示す図である。
第一規制期間の長さと第二規制期間の長さとは異なっており、本実施形態では、図19に示されるように、第二規制期間の長さが第一規制期間の長さよりも長くなっている。但し、ここでの第一規制期間と第二規制期間との時間長の比較は、通常操作有効期間内又は秘匿操作有効期間内に通常操作又は秘匿操作が行われなかった場合の比較である。図17(d)及び図18(c)で示したとおり、通常操作有効期間内に通常操作が行われた場合には、通常操作が検出されたタイミングで第一規制期間は終了し、秘匿操作有効期間内に秘匿操作が行われた場合には、秘匿操作が検出されたタイミングで第二規制期間は終了するからである。
また、一の図柄変動中に第一規制期間及び第二規制期間が設定される場合に、上述の第一規制期間と第二規制期間との時間長の関係となっていることが好ましい。
において
このため、秘匿操作有効期間を含む第二規制期間を通常操作有効期間を含む第一規制期間よりも長くすることで、遊技者は秘匿操作を行ったつもりが意図せず自動操作モードの設定の解除が行われてしまう可能性を低くすることができる。
遊技者は、通常操作又は秘匿操作に対応する遊技演出(本実施形態におけるシャッター開閉演出又はランプエフェクト演出)が実行された時点でその操作を行わなくなる可能性が高く、通常操作有効期間又は秘匿操作有効期間の後よりも、その期間よりも手前のほうが誤操作をし易いと考えられる。よって、特に、秘匿操作有効期間の手前に規制期間を長く設けることで、遊技者は秘匿操作を行ったつもりが意図せず自動操作モードの設定の解除が行われてしまう可能性をより低くすることができる。
このため、本実施形態とは異なるが、第二規制期間のうちの秘匿操作有効期間の手前には規制期間を設ける一方で、第一規制期間のうちの通常操作有効期間の手前には規制期間を設けないようにしても、同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、第二規制期間のうちの秘匿操作有効期間の後の期間及び第一規制期間のうちの通常操作有効期間の後の期間がそれぞれ設けられており、それら両期間は同じ時間長とされている。但し、第二規制期間のうちの秘匿操作有効期間の後の期間及び第一規制期間のうちの通常操作有効期間の後の期間は設けられなくてもよい。
図20は、各種演出と通常操作有効期間及び秘匿操作有効期間と第一規制期間及び第二規制期間との関係を示す図である。図20には、装飾図柄がリーチ状態となる演出、ボタン操作要求演出、及び発展演出が挙げられている。
上述したとおり、本実施形態において秘匿操作有効期間は、発展演出が実行される演出ルートが決定されている図柄変動において、装飾図柄がリーチ状態となった時(t12)から所定期間(t12からt13の間)に設定されている。
また、図19に示されるとおり、秘匿操作有効期間の手前及び後にはそれぞれ規制期間が設けられており、これらトータルの期間が第二規制期間(t11からT14の間)とされている。
このようなボタン操作要求演出の開始後、シャッター開閉演出の実行有りと決定されておりかつ通常操作有効期間内に通常操作が行われた場合には、シャッター開閉演出の実行を挟んで、発展演出が実行される(t19)。
以上の説明に記載されていない変形例について、以下に列挙する。
また、本実施形態及びその変形例における確率、割合、頻度の高低は、各関係性が担保されていれば、低い方が当選しないようにしてもよいし、高い方が必ず当選するようにしてもよい。いずれの場合も抽選自体を行わないようにしてもよい。
更に、本実施形態において図示した抽選テーブルにおける各抽選値は一例であって、抽選テーブル同士の大小関係が維持されていれば、各抽選値は当該範囲において任意の値を採用してもよい。
図21は、第一規制期間及び第二規制期間と通常操作有効期間及び秘匿操作有効期間との関係の変形例を示す図である。
図21に示されるように、上述の実施形態とは異なり、第二規制期間の長さは第一規制期間の長さよりも短くされてもよい。但し、図21の変形例においても、通常操作有効期間と秘匿操作有効期間とは同じ時間長さとされており、かつ、第二規制期間のうちの秘匿操作有効期間の手前にある期間の長さが、第一規制期間のうちの通常操作有効期間の手前にある期間の長さよりも長くされている点においては、上述の実施形態と同様である。
このように第二規制期間の長さを第一規制期間の長さよりも短くすることで、第二規制期間による設定操作や解除操作の無効化を発生し難くし、当該第二規制期間に係る秘匿操作の存在を認識させ難くすることができる。秘匿操作は本遊技機に関する遊技経験が長くなった遊技者を飽きさせず興趣を高めるために設けられるところ、秘匿操作の存在を認識させ難くすることで、そのような興趣の向上効果を期待することができる。
以上で説明した本発明は、上述の説明に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)
図柄変動を実行可能であり、図柄変動の開始に伴って特典に当選するか否かの判定を含む当否判定を実行し、前記当否判定において前記特典に当選した場合には該当否判定が実行された図柄変動の終了後に特典遊技を開始可能であり、図柄変動の実行中に所定操作手段に対する操作が行われたことを契機に該図柄変動における前記当否判定の結果に関連する遊技演出を実行可能な遊技機であって、
前記遊技演出の実行契機となり得る前記所定操作手段に対する操作には、前記所定操作手段に対する操作を促す画像の表示が行われることで推奨される通常操作と、前記所定操作手段に対する操作を促す画像の表示が行われない秘匿操作と、があり、
前記通常操作が行われることなく該通常操作に対応する前記遊技演出が実行され得る自動操作モードを設定可能な自動操作モード設定手段を、備え、
前記自動操作モード設定手段は、前記所定操作手段に対して解除操作が行われたことを契機に前記自動操作モードの設定を解除可能に構成され、
前記通常操作に係る操作有効期間を含む第一規制期間に前記所定操作手段に対して前記解除操作が行われた場合に加え、前記秘匿操作に係る操作有効期間を含む第二規制期間に前記所定操作手段に対して前記解除操作が行われた場合には、前記自動操作モードの設定が解除されない、
ことを特徴とする遊技機。
(2)
(1)に記載の遊技機であって、
前記第一規制期間の長さと、前記第二規制期間の長さと、が異なる、
ことを特徴とする遊技機。
(3)
(2)に記載の遊技機であって、
前記第二規制期間の長さは、前記第一規制期間の長さよりも短い、
ことを特徴とする遊技機。
(4)
(2)に記載の遊技機であって、
前記第二規制期間の長さは、前記第一規制期間の長さよりも長い、
ことを特徴とする遊技機。
(5)
(3)又は(4)に記載の遊技機であって、
前記第一規制期間と前記第二規制期間との関係性について、
前記第二規制期間のうちの前記秘匿操作に係る操作有効期間の手前にある期間の長さが、前記第一規制期間のうちの前記通常操作に係る操作有効期間の手前にある期間の長さよりも長い、
または、前記第二規制期間のうちの前記秘匿操作に係る操作有効期間の手前にある期間が存在する一方、前記第一規制期間のうちの前記通常操作に係る操作有効期間の手前にある期間が存在しない、
ことを特徴とする遊技機。
(6)
(1)乃至(5)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
一の図柄変動において、前記秘匿操作に係る操作有効期間の後に、前記通常操作に係る操作有効期間が設けられる場合があり、
前記第二規制期間に係る操作有効期間において前記秘匿操作が行われた場合には、該秘匿操作が行われた時点で該第二規制期間が終了することで、前記第二規制期間に係る操作有効期間において前記秘匿操作が行われなかった場合よりも早いタイミングで、前記所定操作手段に対する前記解除操作を契機に前記自動操作モードの設定が解除可能となる、
ことを特徴とする遊技機。
(7)
(6)に記載の遊技機であって、
前記第一規制期間に係る操作有効期間において前記通常操作が行われた場合には、該通常操作が行われた時点で該第一規制期間が終了することで、前記第一規制期間に係る操作有効期間において前記通常操作が行われなかった場合よりも早いタイミングで、前記所定操作手段に対する前記解除操作を契機に前記自動操作モードの設定が解除可能となる、
ことを特徴とする遊技機。
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 演出ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38(38a、38b、38c、38d) カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
45 開閉カバー
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物ソレノイド
67 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72 大入賞口センサ
73 一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
75 アウト球センサ
76 中枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
82a 上サブ表示部
82b 左サブ表示部
82c 右サブ表示部
83 演出遮蔽体
83a 左上演出遮蔽体
83b 右上演出遮蔽体
83c 左下演出遮蔽体
83d 右下演出遮蔽体
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 電断処理実行手段
180 復電処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
228 操作モード設定手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
250 可動役物制御手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
400 払出制御基板
401 CPU
402 ROM
403 RAM
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
501 通常電源回路
502 バックアップ電源回路
503 電断検出回路
509 電源制御基板ケース
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (1)
- 図柄変動を実行可能であり、図柄変動の開始に伴って特典に当選するか否かの判定を含む当否判定を実行し、前記当否判定において前記特典に当選した場合には該当否判定が実行された図柄変動の終了後に特典遊技を開始可能であり、図柄変動の実行中に所定操作手段に対する操作が行われたことを契機に該図柄変動における前記当否判定の結果に関連する操作遊技演出を実行可能な遊技機であって、
前記操作遊技演出の実行契機となり得る前記所定操作手段に対する操作には、前記所定操作手段に対する操作を促す画像の表示が行われることで推奨される通常操作と、前記所定操作手段に対する操作を促す画像の表示が行われない秘匿操作と、があり、
前記通常操作が行われることなく該通常操作に対応する前記操作遊技演出が実行され得る自動操作モードを設定可能な自動操作モード設定手段を、備え、
前記自動操作モード設定手段は、前記所定操作手段に対して解除操作が行われたことを契機に前記自動操作モードの設定を解除可能に構成され、
前記通常操作に係る操作有効期間を含む第一規制期間に前記所定操作手段に対して前記解除操作が行われた場合に加え、前記秘匿操作に係る操作有効期間を含む第二規制期間に前記所定操作手段に対して前記解除操作が行われた場合には、前記自動操作モードの設定が解除されず、
図柄変動の実行中に、前記操作遊技演出とは異なる特定遊技演出を実行可能であり、
前記特定遊技演出の実行期間内に設けられた前記秘匿操作に係る操作有効期間を含む前記第二規制期間は、前記特定遊技演出の実行前に開始する期間であって、前記秘匿操作に係る操作有効期間の前で該操作有効期間と連続する前期間、又は、前記特定遊技演出中に終了する期間であって、前記秘匿操作に係る操作有効期間の後で該操作有効期間と連続する後期間の少なくとも一方を更に含んで構成される、
ことを特徴とする遊技機。
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