JP2020061913A - モータ駆動回路、及びそのモータ駆動回路を備えた冷凍装置 - Google Patents

モータ駆動回路、及びそのモータ駆動回路を備えた冷凍装置 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性の高いモータ駆動回路を提供する。【解決手段】モータ駆動回路30では、熱源側ファンのファンモータ19bの誘起電圧が第1閾値以上になったとき、制御用電源32がその誘起電圧を利用して制御用電圧を生成し、その制御用電圧によって熱源側マイクロコンピュータ42が起動する。熱源側マイクロコンピュータ42は、誘起電圧が第2閾値以上になったとき、誘起電圧を下げる電圧抑制制御を行い、インバータ25の部品を誘起電圧から保護する。【選択図】図2

Description

DCモータを駆動するモータ駆動回路、及びそのモータ駆動回路を備えた冷凍装置に関する。
ブラシレスDCモータを駆動するモータ駆動回路では、モータが回転数にほぼ比例した誘起電圧を発生させるので、ファンモータとして採用する場合には、強風による誘起電圧で特定の電子部品が破壊されないように、強風時の誘起電圧ピーク値がその電子部品の破壊耐圧よりも大きくならないようにモータを設計する必要がある。
一方で、特許文献1(特開2012−50332号公報)に開示されているモータ駆動回路は、直流電源から電力が供給されていない状態であっても、ブラシレスDCモータが外力で回転させられると、発生した誘起電圧によってモータ駆動回路の制御手段を動作させるように構成されている。
上記のモータ駆動回路は、モータからの誘起電圧が所定値以上になると直流電源から電源が供給されたときと同じように制御手段の動作が可能となるという前提で構成されており、その動作が可能となった制御手段によって、誘起電圧の過度な上昇を防止する。
しかしながら、たとえ誘起電圧が所定値以上であっても安定せず変動している場合には、制御手段のマイクロコンピュータの起動も不安定となり信頼性に欠ける。したがって、信頼性の高いモータ駆動回路の提供が、現実の課題として存在している。
第1観点のモータ駆動回路は、機器を駆動するDCモータを回転させるモータ駆動回路であって、第1電源と、第2電源と、マイクロコンピュータとを備えている。第1電源は、少なくとも一対のDCバスに電力を供給する。第2電源は、第1電源とは別に、機器によって生じるDCモータの誘起電圧から制御用電圧を生成する。マイクロコンピュータは、第2電源から電力供給を受けて起動し、誘起電圧を下げる電圧抑制制御を行う。
このモータ駆動回路では、第2電源が誘起電圧を利用して制御用電圧を生成し、その制御用電圧によってマイクロコンピュータが動作して誘起電圧を下げる制御を行うので、誘起電圧で制御部品が破壊されることを抑制することができる。
第2観点のモータ駆動回路は、第1観点のモータ駆動回路であって、機器が送風機である。
送風機は強風によってモータが回転し誘起電圧を発生させるが、その誘起電圧を利用して制御用電圧を生成し、その制御用電圧によってマイクロコンピュータが動作して誘起電圧を下げる制御を行うので、誘起電圧で制御部品が破壊されることを抑制することができる。
第3観点のモータ駆動回路は、第1観点又は第2観点のモータ駆動回路であって、第1電源が、整流回路とコンデンサとを有している。整流回路は、交流電源の交流電圧を整流する。コンデンサは、整流回路によって整流された電圧を平滑する。第2電源は、コンデンサと並列に接続される。
このモータ駆動回路では、誘起電圧によってコンデンサが充電されるとDCバス電圧が昇圧するので、第2電源がコンデンサと並列に接続されることによって、誘起電圧を利用して制御用電圧を生成することができる。
第4観点のモータ駆動回路は、第1観点から第3観点のいずれか一つのモータ駆動回路であって、DCバス間の電圧であるDCバス電圧または誘起電圧を検出する電圧検出器をさらに備えている。第2電源は、電圧検出器の検出値が第1閾値以上のときに制御用電圧を生成する。
第5観点のモータ駆動回路は、第1観点から第3観点のいずれか1つのモータ駆動回路であって、DCバス間の電圧であるDCバス電圧を検出する電圧検出器をさらに備えている。マイクロコンピュータは、電圧検出器の検出値が第2閾値以上となったとき電圧抑制制御を行う。
このモータ駆動回路では、電圧検出器の検出値が所定閾値以上のとき、DCバス電圧の上昇により電子部品が破壊する虞があるので、電圧抑制制御を行って、部品破壊を回避する。
第6観点のモータ駆動回路は、第1観点から第3観点のいずれか1つのモータ駆動回路であって、回転数制御回路をさらに備えている。回転数制御回路は、マイクロコンピュータから指令を受けてDCモータの回転数を制御する。マイクロコンピュータは、回転数制御回路への回転数指令がないときのDCモータの回転数が所定回転数以上である場合に、電圧抑制制御を行う。
このモータ駆動回路では、回転数指令がきていない(0回転)ときにDCモータが所定回転数以上となっている場合は、DCバス電圧の上昇により電子部品が破壊する虞があるので、電圧抑制制御を行って、部品破壊を回避する。
第7観点のモータ駆動回路は、第1観点から第6観点のいずれか1つのモータ駆動回路であって、第1電源からの出力を交流に変換してDCモータに供給するインバータをさらに備えている。マイクロコンピュータは、電圧抑制制御として、インバータの全ての上アーム又は下アームのスイッチング素子をオンにする。
このモータ駆動回路では、全ての上アーム又は下アームのスイッチング素子をオンにすることによって、モータからの電流を還流させ、モータの誘起電圧によるDCバス電圧の昇圧を抑制する。
第8観点のモータ駆動回路は、第1観点から第6観点のいずれか一つのモータ駆動回路であって、DCモータに機械的な制動をかけるブレーキをさらに備えている。マイクロコンピュータは、電圧抑制制御として、ブレーキを介してDCモータに制動をかける。
このモータ駆動回路では、DCモータに機械的制動をかけることによって、DCモータの回転エネルギーを減衰させ、DCバス電圧の昇圧を抑制する。
第9観点のモータ駆動回路は、第1観点から第6観点のいずれか1つのモータ駆動回路であって、負荷と、スイッチをさらに備えている。スイッチは、接点をオン又はオフすることによって、DCモータの各相と負荷との間を導通させる状態および導通させない状態のいずれかの状態に切り換わる。マイクロコンピュータは、電圧抑制制御として、スイッチを介してDCモータの各相と負荷との間を導通させる。
このモータ駆動回路では、モータに電気的ブレーキをかけることによって、モータの回転エネルギーを減衰させ、DCバス電圧の昇圧を抑制する。
第10観点のモータ駆動回路は、第9観点のモータ駆動回路であって、コンデンサと並列に負荷が接続されている。マイクロコンピュータは、電圧抑制制御として、負荷を動作させる。
第11観点のモータ駆動回路は、第9又は第10観点のモータ駆動回路であって、負荷が圧縮機のモータである。
第12観点の冷凍装置は、利用ユニットと熱源ユニットとを配管接続して冷媒回路を構成した冷凍装置であって、冷凍装置に搭載されるDCモータに適用する第1観点から第11観点のいずれか一つのモータ駆動回路を備えている。
本開示の第1実施形態に係るモータ駆動回路が搭載されている冷凍装置である空調機100の構成図。 本開示の第1実施形態に係るモータ駆動回路を含む回路ブロック図。 モータ回転数に対する誘起電圧ピーク値を示すグラフ。 熱源側マイクロコンピュータが起動するまでの通常の動作を示すフローチャート。 熱源側マイクロコンピュータが誘起電圧によって起動してから電圧抑制制御に至るまでのフローチャート。 電圧抑制制御時のU相、V相及びW相に対応する上アームおよび下アームのトランジスタのオンオフ状態を示した表。 図6のように上アームの全てのトランジスタをオフ、下アームの全てのトランジスタをオンしたときのインバータとファンモータとを流れる電流を示すイメージ図。 本開示の第2実施形態に係るモータ駆動回路の要部を示す回路ブロック図。 本開示の第3実施形態に係るモータ駆動回路の要部を示す回路ブロック図。 第3実施形態の第1変形例に係るモータ駆動回路の要部を示す回路ブロック図。 第3実施形態の第2変形例に係るモータ駆動回路の要部を示す回路ブロック図。 第1共通変形例において、熱源側マイクロコンピュータが誘起電圧によって起動してから電圧抑制制御に至るまでのフローチャート。 第2共通変形例における限流回路の拡大図。 第2共通変形例において、熱源側マイクロコンピュータが誘起電圧によって起動して電圧抑制制御に至るまでの制御を示すフローチャート。 第3共通変形例において、熱源側マイクロコンピュータが誘起電圧によって起動してから電圧抑制制御に至るまでの制御を示すフローチャート。 第4共通変形例において、熱源側マイクロコンピュータが誘起電圧によって起動してから電圧抑制制御に至るまでの制御を示すフローチャート。
<第1実施形態>
(1)空調機100の概要
図1は、本開示の第1実施形態に係るモータ駆動回路が搭載されている冷凍装置である空調機100の構成図である。図1において、空調機100は、利用ユニット2と熱源ユニット3とによって構成されている。
空調機100は、圧縮機15、四路切換弁16,熱源側熱交換器17、減圧機構としての膨張弁18、及び利用側熱交換器13が、冷媒配管によって環状に接続された冷媒回路110を有している。
(1−1)利用ユニット2
冷媒回路11のうち、利用側熱交換器13は利用ユニット2に属している。また、利用ユニット2には、利用側ファン14が搭載されている。利用側ファン14は、利用側熱交換器13への空気の流れを生成する。
図2は、本開示の第1実施形態に係るモータ駆動回路30を含む回路ブロック図である。図2において、利用ユニット2側には、制御用電源31、利用側通信器35、及び利用側マイクロコンピュータ41が搭載されている。制御用電源31および利用側通信器35はともに利用側マイクロコンピュータ41に接続されている。
利用側通信器35は、利用ユニット2が熱源ユニット3と通信を行う際に使用される。制御用電源31は、交流電源91から電源ライン801,802を介して電力を受け制御用電圧を利用側マイクロコンピュータ41に供給しているので、空調機100が運転していない待機中も利用側マイクロコンピュータ41は起動している。
(1−2)熱源ユニット3
冷媒回路11のうちの圧縮機15、四路切換弁16,熱源側熱交換器17、及び膨張弁18は熱源ユニット3に属している。また、熱源ユニット3には、熱源側ファン19が搭載されている。熱源側ファン19は、熱源側熱交換器17への空気の流れを生成する。
また、図2に示すように、熱源ユニット3側には、モータ駆動回路30、制御用電源32、熱源側通信器36、及び熱源側マイクロコンピュータ42が搭載されている。モータ駆動回路30、制御用電源32および熱源側通信器36はともに熱源側マイクロコンピュータ42に接続されている。
モータ駆動回路30は、ファンモータ19bを駆動するための回路である。熱源側通信器36は、熱源ユニット3が利用ユニット2と通信を行う際に使用される。制御用電源32は、制御用電圧を熱源側マイクロコンピュータ42に供給する。熱源側マイクロコンピュータ42はモータ駆動回路30を介してファンモータ19bを制御し、さらに熱源ユニット3の他の機器の制御も行う。
ファンモータ19bは、3相のブラシレスDCモータであって、ステータ191と、ロータ193とを備えている。ステータ191は、スター結線されたU相、V相及びW相の駆動コイルLu,Lv,Lwを含む。各駆動コイルLu,Lv,Lwの一方端は、それぞれインバータ25から延びるU相、V相及びW相の各配線の駆動コイル端子TU,TV,TWに接続されている。各駆動コイルLu,Lv,Lwの他方端は、互いに端子TNとして接続されている。これら3相の駆動コイルLu,Lv,Lwは、ロータ193が回転することによりその回転速度とロータ193の位置に応じた誘起電圧を発生させる。
ロータ193は、N極及びS極からなる複数極の永久磁石を含み、ステータ191に対し回転軸を中心として回転する。
(2)モータ駆動回路30の詳細構成
モータ駆動回路30は、図2に示すように、熱源ユニット3側に搭載されている。モータ駆動回路30は、主に、電源回路20、インバータ25と、ゲート駆動回路26と、制御用電源32と、熱源側マイクロコンピュータ42とで構成されている。
電源回路20は、主に、整流回路21と、コンデンサ22と、電圧検出器23と、限流回路86とで構成されている。なお、熱源側マイクロコンピュータ42は、各種リレーを操作して電源回路20を制御するので、電源回路20の構成要素でもある。
(2−1)整流回路21
整流回路21は、4つのダイオードD1a,D1b,D2a,D2bによってブリッジ状に構成されている。具体的には、ダイオードD1aとD1b、D2aとD2bは、それぞれ互いに直列に接続されている。ダイオードD1a,D2aの各カソード端子は、共にコンデンサ22のプラス側端子に接続されており、整流回路21の正側出力端子として機能する。ダイオードD1b,D2bの各アノード端子は、共にコンデンサ22のマイナス側端子に接続されており、整流回路21の負側出力端子として機能する。
ダイオードD1a及びダイオードD1bの接続点は、交流電源91の一方の極に電源ライン805、メインリレー87、電源ライン804を介して接続されている。ダイオードD2a及びダイオードD2bの接続点は、交流電源91の他方の極に電源ライン803を介して接続されている。整流回路21は、交流電源91から出力される交流電圧を整流して直流電圧を生成し、これをコンデンサ22へ供給する。
(2−2)コンデンサ22
コンデンサ22は、一端が整流回路21の正側出力端子に接続され、他端が整流回路21の負側出力端子に接続されている。コンデンサ22は、交流電圧が整流回路21を介して充電され、電荷を貯えることで、電圧を平滑する。以下、説明の便宜上、コンデンサ22による平滑後の電圧をDCバス電圧Vdcという。
DCバス電圧Vdcは、コンデンサ22の出力側に接続されるインバータ25へ印加される。つまり、整流回路21及びコンデンサ22は、インバータ25に対する電源回路20を構成している。
なお、コンデンサの種類としては、電解コンデンサやフィルムコンデンサ、タンタルコンデンサ等が挙げられるが、本実施形態においては、コンデンサ22としてフィルムコンデンサが採用される。
(2−3)電圧検出器23
電圧検出器23は、コンデンサ22の出力側に接続されており、コンデンサ22の両端電圧、即ちDCバス電圧Vdcの値を検出するためのものである。電圧検出器23は、例えば、互いに直列に接続された2つの抵抗がコンデンサ22に並列接続され、DCバス電圧Vdcが分圧されるように構成される。それら2つの抵抗同士の接続点の電圧値は、熱源側マイクロコンピュータ42に入力される。
(2−4)電流検出器24
電流検出器24は、コンデンサ22及びインバータ25の間であって、かつコンデンサ22の負側出力端子側に接続されている。電流検出器24は、ファンモータ19bの起動後、ファンモータ19bに流れるモータ電流を三相分の電流の合計値として検出する。
電流検出器24は、例えば、シャント抵抗及び該抵抗の両端の電圧を増幅させるオペアンプを用いた増幅回路で構成されてもよい。電流検出器24によって検出されたモータ電流は、熱源側マイクロコンピュータ42に入力される。
(2−5)インバータ25
インバータ25は、ファンモータ19bのU相、V相及びW相の駆動コイルLu,Lv,Lwそれぞれに対応する3つの上下アームが互いに並列に、且つコンデンサ22の出力側に接続されている。
図2において、インバータ25は、複数のIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ、以下、単にトランジスタという)Q3a,Q3b,Q4a,Q4b,Q5a,Q5b及び複数の還流用のダイオードD3a,D3b,D4a,D4b,D5a,D5bを含む。
トランジスタQ3aとQ3b、Q4aとQ4b、Q5aとQ5bは、それぞれ互いに直列に接続されることによって各上下アームを構成しており、それによって形成された接続点NU,NV,NWそれぞれから対応する相の駆動コイルLu,Lv,Lwに向かって出力線が延びている。
各ダイオードD3a〜D5bは、各トランジスタQ3a〜Q5bに、トランジスタのコレクタ端子とダイオードのカソード端子が、また、トランジスタのエミッタ端子とダイオードのアノード端子が接続されるよう、並列接続されている。このそれぞれ並列接続されたトランジスタとダイオードにより、スイッチング素子が構成される。
インバータ25は、コンデンサ22からのDCバス電圧Vdcが印加され、かつゲート駆動回路26により指示されたタイミングで各トランジスタQ3a〜Q5bがオン及びオフを行うことによって、ファンモータ19bを駆動する駆動電圧SU,SV,SWを生成する。この駆動電圧SU,SV,SWは、各トランジスタQ3aとQ3b、Q4aとQ4b、Q5aとQ5bの各接続点NU,NV,NWからファンモータ19bの駆動コイルLu,Lv,Lwに出力される。
(2−6)ゲート駆動回路26
ゲート駆動回路26は、熱源側マイクロコンピュータ42からの指令電圧に基づき、インバータ25の各トランジスタQ3a〜Q5bのオン及びオフの状態を変化させる。具体的には、ゲート駆動回路26は、熱源側マイクロコンピュータ42によって決定されたデューティを有するパルス状の駆動電圧SU,SV,SWがインバータ25からファンモータ19bに出力されるように、各トランジスタQ3a〜Q5bのゲートに印加するゲート制御電圧Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを生成する。生成されたゲート制御電圧Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzは、それぞれのトランジスタQ3a〜Q5bのゲート端子に印加される。
(2−7)制御用電源32
制御用電源32は、DCバス電圧Vdcを受けて制御用電圧を生成する。DCバス電圧Vdcは、コンデンサ22の端子間電圧であり、コンデンサ22への充電状態と電源電圧位相、及び負荷状態に依存する。
コンデンサ22は、通常は、交流電源91の交流電圧により流れる電流が限流抵抗81を介して流れることによって、徐々に充電される。一方、空調機100が運転を停止している間は、交流電源91からの電力供給を受けないので、コンデンサ22は充電されておらず、制御用電源32への電源供給はない。
一方、熱源ユニット3は、通常、屋外に配置されるので、強風によって熱源側ファン19のプロペラファン19aが回転し、それに応じてファンモータ19bが回転する。図3は、モータ回転数に対する誘起電圧ピーク値を示すグラフであるが、図3に示すように、ファンモータ19bはブラシレスDCモータであり、回転数にほぼ比例した誘起電圧を発生させる。誘起電圧が発生することにより、DCバス電圧Vdcが上昇する。
本実施形態では、ファンモータ19bの回転数NoがN1以上となり、ファンモータ19bから発生した誘起電圧によってDCバス電圧Vdcが第1閾値V1以上になったとき、その電圧を利用して制御用電圧を生成することができるように構成されている。
(2−8)限流抵抗81
限流抵抗81は、コンデンサ22を徐々に充電するために設けられている。利用ユニット2が起動リレー80をオンしたとき、いきなり交流電源91が電源回路20に接続されると、過大な突入電流によりインバータ25を構成する電子部品が破壊される虞がある。それゆえ、通常ではメインリレー87が接点間をオフして、交流電源91とコンデンサ22とを結ぶ電源ラインを導通させていない。
したがって、利用ユニット2が起動リレー80をオンすると、交流電源91の交流電圧は起動リレー80、限流抵抗81と電源ライン804、803を介して整流回路21に印加され、限流抵抗81の抵抗値と交流電源91の交流電圧に応じた電流がコンデンサ22に流れて、コンデンサ22が徐々に充電される。
(2−9)限流リレー83
限流リレー83の接点間はノーマルオンの状態であり、利用ユニット2が起動リレー80をオンしたとき、メインリレー87をバイパスするように限流抵抗81と整流回路21との間を導通状態にする。
つまり、限流リレー83は、接点をオン又はオフすることによって、限流抵抗81に電流を流す第1状態および電流を流さない第2状態のいずれかの状態に切り換わる。なお、限流リレー83は、コンデンサ22が適度に充電されてからオフ動作する。
(2−10)メインリレー87
メインリレー87は、交流電源91とコンデンサ22とを結ぶ電源ライン上に接続されている。メインリレー87は、電源ラインを導通させる状態および導通させない状態のいずれかの状態に切り換わる。
既に説明した通り、利用ユニット2が起動リレー80をオンしたときに、いきなり交流電源91が電源回路20に投入されることを防止するために、メインリレー87の接点間はオフして、電源ラインを導通させない状態になっている。
説明の便宜上、リレーの接点間がオンすることを「・・・リレーがオンする」、リレーの接点間がオフすることを「・・・リレーがオフする」という。メインリレー87は、コンデンサ22が適度に充電され、限流リレー83がオフした後に、オンする。
(2−11)熱源側マイクロコンピュータ42
熱源側マイクロコンピュータ42は、電圧検出器23、電流検出器24、及びゲート駆動回路26と接続されている。本実施形態では、熱源側マイクロコンピュータ42は、ファンモータ19bをロータ位置センサレス方式にて駆動させている。なお、ロータ位置センサレス方式に限定されるものではないので、センサ方式で行なってもよい。
ロータ位置センサレス方式とは、ファンモータ19bの特性を示す各種パラメータ、ファンモータ19b起動後の電圧検出器23の検出結果、電流検出器24の検出結果、及びファンモータ19bの制御に関する所定の数式モデル等を用いて、ロータ位置及び回転数の推定、回転数に対するPI制御、モータ電流に対するPI制御等を行い駆動する方式である。ファンモータ19bの特性を示す各種パラメータとしては、使用されるファンモータ19bの巻線抵抗、インダクタンス成分、誘起電圧、極数などが挙げられる。なお、ロータ位置センサレス制御については多くの特許文献が存在するので、詳細はそれらを参照されたい(例えば、特開2013−17289号公報)。
(3)メインリレーがオンするまでの利用側マイクロコンピュータ41の動作
図2において、制御用電源31は、交流電源91から電源ライン801,802を介して電力を受け制御用電圧を利用側マイクロコンピュータ41に供給しているので、待機中も利用側マイクロコンピュータ41は起動している。
図4は、熱源側マイクロコンピュータ42が起動するまでの通常の動作を示すフローチャートである。以下、図4のフローに沿って説明する。
(ステップS1)
利用側マイクロコンピュータ41は、ステップS1において、運転指令の有無を判定する。例えば、空調機100がリモコン(図示せず)から「冷房」、「暖房」、「送風」のいずれかの運転指令信号を受信すると、利用側マイクロコンピュータ41は「運転指令がある」と判定する。
(ステップS2)
利用側マイクロコンピュータ41は、ステップS2において、利用ユニット2の起動リレー80をオンし、同時にタイマーを起動して、ステップS3へ進む。
起動リレー80がオンすることによって、利用側通信器35に電力が供給されるので、利用側通信器35は通信が可能となる。
また、熱源ユニット3の限流回路86にも電力が供給され、限流回路86の限流リレー83の接点間はノーマルオンであるので、限流抵抗81を介してコンデンサ22に充電電流が流れる。このとき、熱源側通信器36にも電力が供給されるので、熱源側通信器36は通信が可能となる。
(ステップS3)
利用側マイクロコンピュータ41は、ステップS3において、利用ユニット2の起動リレー80がオンしてから所定時間tが経過したか否かを判定し、所定時間tが経過しているときはステップS4へ進む。
なお、回路に以上がなければ起動リレー80がオンしてから所定時間tが経過する前に、コンデンサ22の端子間電圧(DCバス電圧Vdc)が第1閾値V1以上になり、熱源ユニット3の制御用電源32が制御用電圧を生成し熱源側マイクロコンピュータ42が起動する。
(ステップS4)
利用側マイクロコンピュータ41は、ステップS4において、利用側通信器35を介して熱源側通信器36に「限流リレー83をオフしてメインリレー87をオンするための指令」を送信する。
なお、利用側マイクロコンピュータ41は先のステップS3において起動リレー80がオンしてから所定時間tが経過しているので、熱源側マイクロコンピュータ42が起動しているものと推定されている。
熱源側マイクロコンピュータ42は、熱源側通信器36が受けた当該指令に従って、限流リレー83をオフしてメインリレー87をオンする。
上記の動作を行うことによって、限流されないままコンデンサ22への充電が開始されることが防止されている。
(4)誘起電圧で起動した熱源側マイクロコンピュータ42の動作
しかしながら、制御用電源32がファンモータ19bからの誘起電圧を利用して制御用電圧が生成された場合、コンデンサ22が十分に充電されないまま、メインリレー87をオンにすると、限流抵抗81を介さずにコンデンサ22の充電が開始されるので、突入電流が流れてインバータ25を構成する電子部品が破壊される虞がある。
そこで、起動した熱源側マイクロコンピュータ42は、コンデンサ22が本来の経路(限流抵抗81を介した経路)で充電されたか否かを判定し、本来の経路で充電されていないと判定したときは、メインリレー87をオンさせない。
さらに、熱源側マイクロコンピュータ42は、メインリレー87をオンさせないまま、DCバス電圧Vdcの検出を行い、ファンモータ19bの回転数Noを推定している。
これは、熱源側マイクロコンピュータ42が回転数指令を出力していないにもかかわらず、回転数Noが所定回転数N2以上になった場合に、DCバス電圧Vdcが第2閾値V2以上となって電子部品を危険に晒す虞があり、それを回避する手段として、誘起電圧を抑制してDCバス電圧Vdcを下げる「電圧抑制制御」をするためである。以下、制御フローを参照しながら説明する。
図5は、熱源側マイクロコンピュータ42が誘起電圧によって起動してから電圧抑制制御に至るまでのフローチャートである。
(ステップS11)
先ず、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS11において、制御用電源32から制御用電圧の供給を受けて起動する。
(ステップS12)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS12において、電圧検出器23を介してDCバス電圧Vdcを検出する。
(ステップS13)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS13において、DCバス電圧Vdcが適正充電電圧Vchgに到達しているか否かを判定する。熱源側マイクロコンピュータ42は、「DCバス電圧Vdcが適正充電電圧Vchgに到達していない(Vdc<Vchg)」と判定したときはステップS14に進み、それ以外はステップS19へ進む。
(ステップS14)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS14において、メインリレー87をオンさせない。なぜなら、Vdc<Vchgであるので、コンデンサ22が十分に充電されておらず、メインリレー87がオンすると突入電流が発生し、インバータ25を構成する部品を破壊する虞があるからである。
(ステップS15)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS15において、電圧検出器23を介してDCバス電圧Vdcを検出し、ファンモータ19bの回転数Noを推定する。
(ステップS16)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS16において、回転数Noが所定回転数N2以上であるか否かを判定し、No≧N2と判定したときはステップS17へ進む。
(ステップS17)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS17において、回転数指令を出力していないか否かを判定し、回転数指令を出力していないと判定したときはステップS18へ進む。
(ステップS18)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS18において、ファンモータ19bの誘起電圧を抑制する制御である「電圧抑制制御」を行う。電圧抑制制御は、ファンモータ19bに制動をかける制御であり、詳細は後段にて説明する。
(ステップS19)
一方、先のステップS13で熱源側マイクロコンピュータ42が「DCバス電圧Vdcが適正充電電圧Vchgに到達している(Vdc≧Vchg)」と判定した場合は、ステップS14において、メインリレー87をオンにする。なぜなら、Vdc≧Vchgであるので、コンデンサ22が十分に充電されており、メインリレー87がオンしても突入電流が抑制されるからである。
なお、電圧抑制制御は、DCバス電圧を上昇させないために行なう制御であるから、前記ステップS15及びS16を省略してファンモータ19bの回転数推定と回転数判断を行なわず、DCバス電圧が第2閾値V2以上となっていることをもって電圧抑制制御を行なうことにしてもよい。
(5)熱源側マイクロコンピュータ42の電圧抑制制御
熱源側マイクロコンピュータ42が起動後、「コンデンサ22が適正充電電圧Vchgまで充電されていない」、又は「コンデンサ22が本来の経路で充電されていない」と判断した場合、メインリレー87をオンさせずに、ファンモータ19bの誘起電圧を抑制する電圧抑制制御を行う。
電圧抑制制御とは、ファンモータ19bに制動をかける制御であって、本実施形態では、全ての上下アームの2つのトランジスタQ3a、Q3b,Q4a、Q4b,Q5a、Q5bのいずれか片方のアームのトランジスタ全てをオンにして、ファンモータ19bに制動をかけている。
例えば、下アームの全てのトランジスタをオフにし、上アームの全てのトランジスタをオンしてもよいし、反対に、上アームの全てのトランジスタをオフにし、下アームの全てのトランジスタをオンにしてもよい。
図6は、電圧抑制制御時のU相、V相及びW相に対応する上アームおよび下アームのトランジスタのオンオフ状態を示した表である。また、図7は、図6のように上アームの全てのトランジスタをオフ、下アームの全てのトランジスタをオンしたときのインバータ25とファンモータ19bとを流れる電流を示すイメージ図である。電流の流れる方向は、各相の誘起電圧位相すなわち回転中のロータ位置により変化する。
図6及び図7において、本実施形態では、上アームの全てのトランジスタQ3a,Q4a,Q5aをオフにし、下アームの全てのトランジスタQ3b,Q4b,Q5bをオンにしている。
全ての下アームのトランジスタQ3b,Q4b,Q5bをオンにすることによって、ファンモータ19bの誘起電圧によって流れる電流を還流させ、ファンモータ19bの誘起電圧によるDCバス電圧Vdcの昇圧を防止しながら、ファンモータ19bの内部インピーダンスに応じた電流を流して制動させるので、回転数の上昇を抑制し、誘起電圧の上昇が抑制される。
(6)特徴
(6−1)
モータ駆動回路30では、空調機100の運転停止中に強風によりプロペラファン19aが回転し、ファンモータ19bの誘起電圧によってDCバス電圧Vdcが上昇して、電圧検出器23の検出値が第1閾値V1以上となったとき、制御用電源32が制御用電圧を生成し、その制御用電圧によって熱源側マイクロコンピュータ42が起動する。さらに、熱源側マイクロコンピュータ42は、誘起電圧が第2閾値V2以上になったとき、誘起電圧を抑制してDCバス電圧Vdcを下げる電圧抑制制御を行い、インバータ25の部品を誘起電圧から保護し、モータ駆動回路30の信頼性を高めている。
(6−2)
熱源側マイクロコンピュータ42は、ゲート駆動回路26からインバータ25に対して信号が出力されていないときに、ファンモータ19bの回転数Noが所定回転数N2以上であると判定したときは、誘起電圧によってDCバス電圧が過度に上昇している虞があるで、誘起電圧を抑制してDCバス電圧Vdcを下げる電圧抑制制御を行い、インバータ25の部品を誘起電圧から保護し、モータ駆動回路30の信頼性を高めている。
(6−3)
モータ駆動回路30では、電圧抑制制御として、熱源側マイクロコンピュータ42が上アームの全てのトランジスタQ3a,Q4a,Q5aをオフにし、下アームの全てのトランジスタQ3b,Q4b,Q5bをオンにする。これによって、ファンモータ19bの誘起電圧によって流れる電流を還流させ、ファンモータ19bの誘起電圧によるDCバスの昇圧を防止しながら、ファンモータ19bの内部インピーダンスに応じた電流を流して制動させ、回転数の上昇を抑制する。
<第2実施形態>
(1)概要
図8は、本開示の第2実施形態に係るモータ駆動回路30の要部を示す回路ブロック図である。図8おいて、第2実施形態に係るモータ駆動回路30は、図2で示された第1実施形態のモータ駆動回路のファンモータ19bの出力軸に着脱可能な機械的なブレーキ61が新たに追加されたものである。
したがって、ここではブレーキ61について説明し、それ以外の要素は第1実施形態と同様であるので、同じ名称及び符号を付して詳細な説明を省略する。
(2)モータ駆動回路30の構成
ブレーキ61は、機械的ブレーキであって、電磁クラッチ63と、ファンモータ19bの回転軸に電磁クラッチ63を介して接続される負荷65とで構成されている。電磁クラッチ63は、熱源側マイクロコンピュータ42からの駆動信号によって、ファンモータ19bの回転軸と負荷65とを連結又は解除する。
負荷65は、ロータ193の回転力を減衰させるため、ファンモータ19bのロータ193よりも十分に大きい慣性モーメントを有する回転盤、或いは、ロータリーダンパで構成されている。もちろん、回転盤及びロータリーダンパに限定されるものではなく、負荷65はロータ193の回転力を減衰することができるものであればよい。
(3)モータ駆動回路30の動作
以下、モータ駆動回路30の動作について説明する。熱源側マイクロコンピュータ42が回転数指令を出力していないにもかかわらず、回転数Noが所定回転数N2以上になった、もしくはDCバス電圧が第2閾値V2以上となったと判断したとき、トランジスタQ3a〜Q5bをオフしたまま、電磁クラッチ63を動作させて、ファンモータ19bの回転軸と負荷65とを連結する。
このとき、ファンモータ19bのインダクタンス成分がもつエネルギーとファンモータ19bの回転エネルギーとが、負荷65を回転させようとするエネルギーとして消費される。
(4)第2実施形態の特徴
ファンモータ19bのインダクタンス成分がもつエネルギー及びファンモータ19bの回転エネルギーを機械的なブレーキ61で消費させることによって、ファンモータ19bの回転数上昇を抑制し、誘起電圧の上昇が抑制されてDCバス電圧Vdcを上昇させない。
<第3実施形態>
(1)概要
図9は、本開示の第3実施形態に係るモータ駆動回路30の要部を示す回路ブロック図である。図9において、第3実施形態に係るモータ駆動回路30は、図2で示された第1実施形態におけるモータ駆動回路に、負荷抵抗71及びスイッチ(リレー回路73)が追加されたものである。
なお、スイッチは、リレー回路73に限定されるものではなく、半導体スイッチ、その他のスイッチであってもよい。
ここでは、負荷抵抗71及びリレー回路73について説明し、それ以外の要素は第1実施形態と同様であるので、同じ名称及び符号を付して詳細な説明を省略する。
(2)モータ駆動回路30の詳細構成
(2−1)負荷抵抗71
図13において、負荷抵抗71は、3つの抵抗素子71u、71v、71wで構成されている。抵抗素子71uは、U相の駆動コイルLuと接続点NUとを結ぶラインの途中に接続されている。抵抗素子71vは、V相の駆動コイルLvと接続点NVとを結ぶラインの途中に接続されている。抵抗素子71wは、W相の駆動コイルLwと接続点NWとを結ぶラインの途中に接続されている。通常、上記各ラインはリレー回路73によって遮断されている。
(2−2)リレー回路73
リレー回路73は、ファンモータ19bの各相の駆動コイルLu,Lv,Lwと、それらに対応する各抵抗素子71u,71v,71wを結ぶラインを電気的に開閉するリレー接点73aと、リレー接点73aを動作させるリレーコイル73bと、リレーコイル73bへの通電と非通電とを行うトランジスタ73cとを含んでいる。リレーコイル73bの一端は、駆動用電源Vbの正極に接続され、他端はトランジスタ73cのコレクタ側に接続されている。熱源側マイクロコンピュータ42は、トランジスタ73cのベース電流の有無を切り換えて、コレクタとエミッタ間をオンオフし、リレーコイル73bへの通電と非通電を行う。
(3)モータ駆動回路30の動作
以下、モータ駆動回路30の動作について説明する。熱源側マイクロコンピュータ42が回転数指令を出力していないにもかかわらず、回転数Noが所定回転数N2以上になった、もしくはDCバス電圧が第2閾値V2以上となったと判断したとき、トランジスタQ3a〜Q5bをオフしたまま、リレー回路73のトランジスタ73cのベースに駆動信号を出力し、各コレクタ−エミッタ間を導通状態にする。このとき、リレーコイル73bが励磁され、リレー接点73aが閉じて、抵抗素子71uとU相の駆動コイルLuとを、また抵抗素子71vとV相の駆動コイルLvとを、さらに抵抗素子71wとW相の駆動コイルLwとを結び、ファンモータ19bのインダクタンス成分がもつエネルギーを抵抗素子71u,71v,71wで消費させ、電気的ブレーキをかける。
(4)第3実施形態の特徴
モータ駆動回路30では、ファンモータ19bのインダクタンス成分がもつエネルギーを抵抗素子71u,71v,71wで消費させることによって、ファンモータ19bの回転数上昇を抑制し、誘起電圧の上昇が抑制されてDCバス電圧Vdcを上昇させない。
(5)第3実施形態の変形例
(5−1)第1変形例
図10は、第3実施形態の第1変形例に係るモータ駆動回路30の要部を示す回路ブロック図である。図10において、第1変形例に係るモータ駆動回路30は、DCバスを共用する第1モータ駆動回路30Aおよび第2モータ駆動回路30Bを含んでいる。
DCバスには、第1インバータ25Aが接続され、その第1インバータ25Aにファンモータ19bが接続されている。
また、同一のDCバスから延びてDCバスの正側・負側を共有する一対の分岐線には、第2インバータ25Bが接続され、その第2インバータ25Bの圧縮機モータ15bが接続されている。圧縮機モータ15bは圧縮機15に内蔵されている(図1参照)。
第1インバータ25Aには第1ゲート駆動回路26A、第2インバータ25Bには第2ゲート駆動回路26Bが接続されている。
また、第1モータ駆動回路30Aは、第1〜第3実施形態のモータ駆動回路30と同様の機能を果たす電圧検出器23A及び電流検出部24Aを有し、それらは熱源側マイクロコンピュータ42に接続されている。
さらに、第2モータ駆動回路30Bは、第1〜第3実施形態のモータ駆動回路30と同様の機能を果たす電圧検出部23B及び電流検出部24Bを有し、それらも熱源側マイクロコンピュータ42に接続されている。
なお、図10正面視でコンデンサ22より左側の回路構成は、第1実施形態(図2)と同じであるので記載を省略した。
次に、第1モータ駆動回路30Aの動作について説明する。熱源側マイクロコンピュータ42が、熱源側マイクロコンピュータ42が回転数指令を出力していないにもかかわらず、回転数Noが所定回転数N2以上になった、もしくはDCバス電圧が第2閾値V2以上となったと判断したとき、熱源側マイクロコンピュータ42は、第2ゲート駆動回路26Bに回転数指令を出力し、第2インバータ25Bを介して圧縮機モータ15bを動作させる。
これによって、ファンモータ19bの誘起電圧によってコンデンサ22に貯えられた電荷が圧縮機モータ15bの動作により消費されるので、DCバス電圧Vdcを下げることができる。また、DCバス電圧Vdcが下がることによって、誘起電圧によりコンデンサ22を充電する電流すなわちモータ電流が増加し制動がかかるので、モータ19bの回転数上昇を抑制することができる。
(5−2)第2変形例
図11は、第3実施形態の第2変形例に係るモータ駆動回路30の要部を示す回路ブロック図である。図11において、本変形例の特徴は、第3実施形態の第1変形例における圧縮機モータ15aの駆動コイルLu,Lv,Lwを、第3実施形態の負荷抵抗71のように利用する点である。
すなわち、熱源側マイクロコンピュータ42が、熱源側マイクロコンピュータ42が回転数指令を出力していないにもかかわらず、回転数Noが所定回転数N2以上になった、もしくはDCバス電圧が第2閾値V2以上となったと判断したとき、トランジスタQ3a〜Q5bをオフしたまま、リレー回路73のトランジスタ73cのベースに駆動信号を出力し、各コレクタ−エミッタ間を導通状態にする。
このとき、リレーコイル73bが励磁され、リレー接点73aが閉じて、圧縮機モータ15bのU相の駆動コイルLucとファンモータ19bのU相の駆動コイルLuとを結び、また圧縮機モータ15bのV相の駆動コイルLvcとファンモータ19bのV相の駆動コイルLvとを結び、さらに圧縮機モータ15bのW相の駆動コイルLwcとファンモータ19bのW相の駆動コイルLwとを結び、ファンモータ19bのインダクタンス成分がもつエネルギーを圧縮機モータ15bの駆動コイルLuc,Lvc,Lwcで消費させ、電気的ブレーキをかける。
その結果、モータ駆動回路30では、ファンモータ19bのインダクタンス成分がもつエネルギーを圧縮機モータ15bの駆動コイルLuc,Lvc,Lwcで消費させることによって、誘起電圧の上昇が抑制されてDCバス電圧を上昇させない。
<全実施形態に共通の変形例>
上記の第1実施形態、第2実施形態。3実施形態、その第1変形例および第2変形例では、電圧抑制制御を実行するための条件として、DCバス電圧Vdcの値に基づいて、ファンモータ19bの回転数を推定し、さらに熱源側マイクロコンピュータ42からゲート駆動回路26に対して回転数指令を出力していないことを挙げている。
しかしながら、それに限定されるものでなく、熱源ユニット3が運転状態にないことを判断できればよい。例えば、コンデンサ22が本来の経路(限流抵抗81を介した経路)で充電されたか否かを判定し、コンデンサ22が本来の経路で充電されていなければ、ファンモータ19bの誘起電圧によってコンデンサ22が充電されたものとみなして、その後のDCバス電圧Vdcが電子部品を危険に晒すような電圧まで上昇したと判断されれば、電圧抑制制御の対象となり得る。
以下、上記の第1実施形態、第2実施形態、3実施形態、その第1変形例および第2変形例の共通の変形例について説明する。
(1)第1共通変形例
以下、図面を参照しながら、第1共通変形例における熱源側マイクロコンピュータ42によるメインリレー87の制御について説明する。
図12は、第1共通変形例において、熱源側マイクロコンピュータ42が誘起電圧によって起動してから電圧抑制制御に至るまでのフローチャートである。
(ステップS21)
先ず、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS21において、制御用電源32から制御用電圧の供給を受けて起動する。
(ステップS22)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS22において、電圧検出器23を介してDCバス電圧Vdcを検出する。
(ステップS23)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS23において、DCバス電圧Vdcが適正充電電圧Vchgに到達しているか否かを判定する。熱源側マイクロコンピュータ42は、Vdc<Vchgであると判定したときはステップS24に進み、それ以外はステップS28へ進む。
(ステップS24)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS24において、メインリレー87をオンさせない。なぜなら、Vdc<Vchgであるので、コンデンサ22が十分に充電されておらず、メインリレー87がオンすると突入電流が発生し、インバータ25を構成する部品を破壊する虞があるからである。
(ステップS25)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS25において、電圧検出器23を介してDCバス電圧Vdcを検出する。
(ステップS26)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS26において、電圧検出器23の検出値(Vdc)が第2閾値V2以上であるか否かを判定し、Vdc≧V2と判定したときはステップS27へ進む。
(ステップS27)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS27において、上記の第1実施形態、第2実施形態、3実施形態、その第1変形例および第2変形例で説明したいずれかの「電圧抑制制御」を行う。
(ステップS28)
一方、先のステップS23で熱源側マイクロコンピュータ42が「DCバス電圧Vdcが適正充電電圧Vchgに到達している」と判定した場合は、ステップS28において、メインリレー87をオンにする。なぜなら、DCバス電圧Vdc≧適正充電電圧Vchgであるので、コンデンサ22が十分に充電されており、メインリレー87がオンしても突入電流が抑制されるからである。
(2)第2共通変形例
図13は、第2共通変形例における限流回路86Bの拡大図である。図13において、限流回路86Bは充電電流検出器85を有しているという点で、上記実施形態における限流回路86と相違する。
コンデンサ22が本来の経路で充電され、制御用電源32によって制御用電圧が生成されて熱源側マイクロコンピュータ42が起動したとき、熱源側マイクロコンピュータ42は充電電流検出器85を介して充電電流を検出することができる。
以下、図面を参照しながら、第2変形例における熱源側マイクロコンピュータ42によるメインリレー87の制御について説明する。
図14は、第2共通変形例において、熱源側マイクロコンピュータ42が誘起電圧によって起動してから電圧抑制制御に至るまでのフローチャートである。
(ステップS31)
先ず、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS31において、制御用電源32から制御用電圧の供給を受けて起動する。
(ステップS32)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS32において、充電電流検出器85を介して充電電流Icを検出する。
(ステップS33)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS33において、充電電流Icが0であるか否かを判定する。熱源側マイクロコンピュータ42は、充電電流Ic=0であると判定したときはステップS34に進み、それ以外はステップS38へ進む。
(ステップS34)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS34において、メインリレー87をオンさせない。なぜなら、コンデンサ22が本来の経路で充電されておらず、メインリレー87がオンすると突入電流が発生し、インバータ25を構成する部品を破壊する虞があるからである。
(ステップS35)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS35において、電圧検出器23を介してDCバス電圧Vdcを検出する。
(ステップS36)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS36において、電圧検出器23の検出値(Vdc)が第2閾値V2以上であるか否かを判定し、Vdc≧V2と判定したときはステップS37へ進む。
(ステップS37)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS37において、上記の第1実施形態、第2実施形態、3実施形態、その第1変形例および第2変形例で説明したいずれかの「電圧抑制制御」を行う。
(ステップS38)
一方、先のステップS33で熱源側マイクロコンピュータ42が「充電電流Ic=0である」と判定しなかったときは、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS38において、メインリレー87をオンにする。なぜなら、充電電流Ic>0であるので、平滑コンデンサ22が本来の経路で充電されており、メインリレー87がオンしても突入電流が抑制されるからである。
(3)第3共通変形例
先のコンデンサ22の通常の充電動作で説明したとおり、熱源側マイクロコンピュータ42は、熱源側通信器36が利用ユニット2から受けた指令に従って、限流リレー83をオフしてメインリレー87をオンする。
したがって、熱源側マイクロコンピュータ42は起動後、利用ユニット2と通信を行って、限流抵抗81に通電したか否かを確認すれば、コンデンサ22が本来の経路で充電されたか否かを判定することができる。
図15は、第3共通変形例において、熱源側マイクロコンピュータ42が誘起電圧によって起動してから電圧抑制制御に至るまでの制御を示すフローチャートである。
(ステップS41)
先ず、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS41において、制御用電源32から制御用電圧の供給を受けて起動する。
(ステップS42)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS42において、熱源側通信器36の通信履歴を確認する。
(ステップS43)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS43において、利用ユニット2からの要求指令に従って限流抵抗81に通電したか否かを判定する。熱源側マイクロコンピュータ42は、「限流抵抗81に通電していない」と判定したときはステップS44に進み、それ以外はステップS48へ進む。
(ステップS44)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS44において、メインリレー87をオンさせない。なぜなら、コンデンサ22が本来の経路で充電されておらず、メインリレー87がオンすると突入電流が発生し、インバータ25を構成する部品を破壊する虞があるからである。
(ステップS45)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS45において、電圧検出器23を介してDCバス電圧Vdcを検出する。
(ステップS46)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS46において、電圧検出器23の検出値(Vdc)が第2閾値V2以上であるか否かを判定し、Vdc≧V2と判定したときはステップS47へ進む。
(ステップS47)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS47において、上記の第1実施形態、第2実施形態、3実施形態、その第1変形例および第2変形例で説明したいずれかの「電圧抑制制御」を行う。
(ステップS48)
一方、先のステップS43で熱源側マイクロコンピュータ42が「限流抵抗81に通電した」と判定したときは、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS48において、メインリレー87をオンにする。なぜなら、コンデンサ22が本来の経路で充電されており、メインリレー87がオンしても突入電流が抑制されるからである。
(4)第4共通変形例
上記各実施形態では、モータ駆動回路30はインバータ25を搭載しているので、インバータ制御のために、交流電源の電源電圧位相を検出する回路(図示せず。以下、電源電圧位相検出回路という。)が搭載されている。
コンデンサ22が本来の経路で充電されているときは交流電源91から電力供給を受けているので、電源電圧位相検出回路において位相が検出される。
電源電圧位相検出回路において位相が検出されないときは、コンデンサ22が本来の経路で充電されていないことを意味しているので、熱源側マイクロコンピュータ42が起動しても、メインリレー87はオンしないように制御すればよい。
図16は、第4共通変形例において、熱源側マイクロコンピュータ42が誘起電圧によって起動してから電圧抑制制御に至るまでの制御を示すフローチャートである。
(ステップS51)
先ず、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS51において、制御用電源32から制御用電圧の供給を受けて起動する。
(ステップS52)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS52において、電源電圧位相を検出する。
(ステップS53)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS53において、電源電圧位相を検出することができたか否かを判定する。熱源側マイクロコンピュータ42は、「電源電圧位相を検出することができなかった」と判定したときはステップS54に進み、それ以外はステップS58へ進む。
(ステップS54)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS54において、メインリレー87をオンさせない。なぜなら、コンデンサ22が本来の経路で充電されておらず、メインリレー87がオンすると突入電流が発生し、インバータ25を構成する部品を破壊する虞があるからである。
(ステップS55)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS55において、電圧検出器23を介してDCバス電圧Vdcを検出する。
(ステップS56)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS56において、電圧検出器23の検出値(Vdc)が第2閾値V2以上であるか否かを判定し、Vdc≧V2と判定したときはステップS57へ進む。
(ステップS57)
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS57において、上記の第1実施形態、第2実施形態、3実施形態、その第1変形例および第2変形例で説明したいずれかの「電圧抑制制御」を行う。
(ステップS58)
一方、先のステップS53で熱源側マイクロコンピュータ42が「電源電圧位相を検出することができた」と判定したときは、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS58において、メインリレー87をオンにする。なぜなら、電源電圧位相を検出することができたので、コンデンサ22が本来の経路で充電されており、メインリレー87がオンしても突入電流が抑制されるからである。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
実施形態においては、モータとしてブラシレスDCモータを例にとり説明したが、ブラシ付きDCモータの場合にも、モータが回転することにより誘起電圧が発生するため、同様に考えることができる。そこで、これらを共通に表す言葉として「DCモータ」を用いている。
本開示のモータ駆動装置は、ファンモータに限らず、外力によって回転し誘起電圧を発生させるモータの駆動装置に有用である。
2 利用ユニット
3 熱源ユニット
11 冷媒回路
15 圧縮機
15b 圧縮機モータ
19 熱源側ファン(送風機)
19b ファンモータ(DCモータ)
20 電源回路(第1電源)
21 整流回路
22 コンデンサ
23 電圧検出器
25 インバータ
26 ゲート駆動回路(回転数制御回路)
30 モータ駆動回路
32 制御用電源(第2電源)
42 熱源側マイクロコンピュータ
61 ブレーキ
71 負荷
73 スイッチ(リレー回路)
91 交流電源
100 冷凍装置
特開2012−50332号公報

Claims (12)

  1. 機器を駆動するDCモータ(19b)を回転させるモータ駆動回路であって、
    少なくとも一対のDCバスに電力を供給する第1電源(20)と、
    前記第1電源(20)とは別に、前記機器によって生じる前記DCモータ(19b)の誘起電圧から制御用電圧を生成する第2電源(32)と、
    前記第2電源(32)から電力供給を受けて起動し、前記誘起電圧を下げる電圧抑制制御を行うマイクロコンピュータ(42)と、
    を備える、
    モータ駆動回路(30)。
  2. 前記機器が送風機(19)である、
    請求項1に記載のモータ駆動回路(30)。
  3. 前記第1電源(20)は、
    交流電源(91)の交流電圧を整流する整流回路(21)と、
    前記整流回路(21)の出力に接続されたコンデンサ(22)と、
    を有し、
    前記第2電源(32)は、前記コンデンサ(22)と並列に接続される、
    請求項1又は請求項2に記載のモータ駆動回路(30)。
  4. 前記DCバス間の電圧であるDCバス電圧または前記誘起電圧を検出する電圧検出器(23)をさらに備え、
    前記第2電源(32)は、前記電圧検出器(23)の検出値が第1閾値以上のときに制御用電圧を生成する、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモータ駆動回路(30)。
  5. 前記DCバス間の電圧であるDCバス電圧または前記誘起電圧を検出する電圧検出器(23)をさらに備え、
    前記マイクロコンピュータ(42)は、前記電圧検出器(23)の検出値が第2閾値以上となったとき前記電圧抑制制御を行う、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモータ駆動回路(30)。
  6. 前記マイクロコンピュータ(42)から指令を受けて前記DCモータ(19b)の回転数を制御する回転数制御回路(26)をさらに備え、
    前記マイクロコンピュータ(42)は、前記回転数制御回路(26)への回転数指令がないときの前記DCモータ(19b)の回転数が所定回転数以上である場合に、前記電圧抑制制御を行う、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモータ駆動回路(30)。
  7. 前記第1電源(20)からの出力を交流に変換して前記DCモータ(19b)に供給するインバータ(25)をさらに備え、
    前記マイクロコンピュータ(42)は、前記電圧抑制制御として、前記インバータ(25)の全ての上アーム又は下アームのスイッチング素子をオンにする、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のモータ駆動回路(30)。
  8. 前記DCモータ(19b)に機械的な制動をかけるブレーキ(61)をさらに備え、
    前記マイクロコンピュータ(42)は、前記電圧抑制制御として、前記ブレーキ(61)を介して前記DCモータ(19b)に制動をかける、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のモータ駆動回路(30)。
  9. 負荷(71)と、
    接点をオン又はオフすることによって、前記DCモータ(19b)の各相と前記負荷(71)との間を導通させる状態および導通させない状態のいずれかの状態に切り換わるスイッチ(73)と、
    をさらに備え、
    前記マイクロコンピュータ(42)は、前記電圧抑制制御として、前記スイッチ(73)を介して前記DCモータ(19b)の各相と前記負荷(71)との間を導通させる、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のモータ駆動回路(30)。
  10. 前記コンデンサ(22)と並列に前記負荷が接続されており、
    前記マイクロコンピュータ(42)は、前記電圧抑制制御として、前記負荷を動作させる、
    請求項9に記載のモータ駆動回路(30)。
  11. 前記負荷が圧縮機(15)のモータ(15b)である、
    請求項9又は請求項10に記載のモータ駆動回路。
  12. 利用ユニット(2)と熱源ユニット(3)とを配管接続して冷媒回路(11)を構成した冷凍装置であって、
    前記冷凍装置に搭載されるDCモータに適用する請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のモータ駆動回路(30)を備える、
    冷凍装置(100)。
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