JP2020061913A - モータ駆動回路、及びそのモータ駆動回路を備えた冷凍装置 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)空調機100の概要
図1は、本開示の第1実施形態に係るモータ駆動回路が搭載されている冷凍装置である空調機100の構成図である。図1において、空調機100は、利用ユニット2と熱源ユニット3とによって構成されている。
冷媒回路11のうち、利用側熱交換器13は利用ユニット2に属している。また、利用ユニット2には、利用側ファン14が搭載されている。利用側ファン14は、利用側熱交換器13への空気の流れを生成する。
冷媒回路11のうちの圧縮機15、四路切換弁16,熱源側熱交換器17、及び膨張弁18は熱源ユニット3に属している。また、熱源ユニット3には、熱源側ファン19が搭載されている。熱源側ファン19は、熱源側熱交換器17への空気の流れを生成する。
モータ駆動回路30は、図2に示すように、熱源ユニット3側に搭載されている。モータ駆動回路30は、主に、電源回路20、インバータ25と、ゲート駆動回路26と、制御用電源32と、熱源側マイクロコンピュータ42とで構成されている。
整流回路21は、4つのダイオードD1a,D1b,D2a,D2bによってブリッジ状に構成されている。具体的には、ダイオードD1aとD1b、D2aとD2bは、それぞれ互いに直列に接続されている。ダイオードD1a,D2aの各カソード端子は、共にコンデンサ22のプラス側端子に接続されており、整流回路21の正側出力端子として機能する。ダイオードD1b,D2bの各アノード端子は、共にコンデンサ22のマイナス側端子に接続されており、整流回路21の負側出力端子として機能する。
コンデンサ22は、一端が整流回路21の正側出力端子に接続され、他端が整流回路21の負側出力端子に接続されている。コンデンサ22は、交流電圧が整流回路21を介して充電され、電荷を貯えることで、電圧を平滑する。以下、説明の便宜上、コンデンサ22による平滑後の電圧をDCバス電圧Vdcという。
電圧検出器23は、コンデンサ22の出力側に接続されており、コンデンサ22の両端電圧、即ちDCバス電圧Vdcの値を検出するためのものである。電圧検出器23は、例えば、互いに直列に接続された2つの抵抗がコンデンサ22に並列接続され、DCバス電圧Vdcが分圧されるように構成される。それら2つの抵抗同士の接続点の電圧値は、熱源側マイクロコンピュータ42に入力される。
電流検出器24は、コンデンサ22及びインバータ25の間であって、かつコンデンサ22の負側出力端子側に接続されている。電流検出器24は、ファンモータ19bの起動後、ファンモータ19bに流れるモータ電流を三相分の電流の合計値として検出する。
インバータ25は、ファンモータ19bのU相、V相及びW相の駆動コイルLu,Lv,Lwそれぞれに対応する3つの上下アームが互いに並列に、且つコンデンサ22の出力側に接続されている。
ゲート駆動回路26は、熱源側マイクロコンピュータ42からの指令電圧に基づき、インバータ25の各トランジスタQ3a〜Q5bのオン及びオフの状態を変化させる。具体的には、ゲート駆動回路26は、熱源側マイクロコンピュータ42によって決定されたデューティを有するパルス状の駆動電圧SU,SV,SWがインバータ25からファンモータ19bに出力されるように、各トランジスタQ3a〜Q5bのゲートに印加するゲート制御電圧Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを生成する。生成されたゲート制御電圧Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzは、それぞれのトランジスタQ3a〜Q5bのゲート端子に印加される。
制御用電源32は、DCバス電圧Vdcを受けて制御用電圧を生成する。DCバス電圧Vdcは、コンデンサ22の端子間電圧であり、コンデンサ22への充電状態と電源電圧位相、及び負荷状態に依存する。
限流抵抗81は、コンデンサ22を徐々に充電するために設けられている。利用ユニット2が起動リレー80をオンしたとき、いきなり交流電源91が電源回路20に接続されると、過大な突入電流によりインバータ25を構成する電子部品が破壊される虞がある。それゆえ、通常ではメインリレー87が接点間をオフして、交流電源91とコンデンサ22とを結ぶ電源ラインを導通させていない。
限流リレー83の接点間はノーマルオンの状態であり、利用ユニット2が起動リレー80をオンしたとき、メインリレー87をバイパスするように限流抵抗81と整流回路21との間を導通状態にする。
メインリレー87は、交流電源91とコンデンサ22とを結ぶ電源ライン上に接続されている。メインリレー87は、電源ラインを導通させる状態および導通させない状態のいずれかの状態に切り換わる。
熱源側マイクロコンピュータ42は、電圧検出器23、電流検出器24、及びゲート駆動回路26と接続されている。本実施形態では、熱源側マイクロコンピュータ42は、ファンモータ19bをロータ位置センサレス方式にて駆動させている。なお、ロータ位置センサレス方式に限定されるものではないので、センサ方式で行なってもよい。
図2において、制御用電源31は、交流電源91から電源ライン801,802を介して電力を受け制御用電圧を利用側マイクロコンピュータ41に供給しているので、待機中も利用側マイクロコンピュータ41は起動している。
利用側マイクロコンピュータ41は、ステップS1において、運転指令の有無を判定する。例えば、空調機100がリモコン(図示せず)から「冷房」、「暖房」、「送風」のいずれかの運転指令信号を受信すると、利用側マイクロコンピュータ41は「運転指令がある」と判定する。
利用側マイクロコンピュータ41は、ステップS2において、利用ユニット2の起動リレー80をオンし、同時にタイマーを起動して、ステップS3へ進む。
利用側マイクロコンピュータ41は、ステップS3において、利用ユニット2の起動リレー80がオンしてから所定時間tが経過したか否かを判定し、所定時間tが経過しているときはステップS4へ進む。
利用側マイクロコンピュータ41は、ステップS4において、利用側通信器35を介して熱源側通信器36に「限流リレー83をオフしてメインリレー87をオンするための指令」を送信する。
しかしながら、制御用電源32がファンモータ19bからの誘起電圧を利用して制御用電圧が生成された場合、コンデンサ22が十分に充電されないまま、メインリレー87をオンにすると、限流抵抗81を介さずにコンデンサ22の充電が開始されるので、突入電流が流れてインバータ25を構成する電子部品が破壊される虞がある。
先ず、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS11において、制御用電源32から制御用電圧の供給を受けて起動する。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS12において、電圧検出器23を介してDCバス電圧Vdcを検出する。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS13において、DCバス電圧Vdcが適正充電電圧Vchgに到達しているか否かを判定する。熱源側マイクロコンピュータ42は、「DCバス電圧Vdcが適正充電電圧Vchgに到達していない(Vdc<Vchg)」と判定したときはステップS14に進み、それ以外はステップS19へ進む。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS14において、メインリレー87をオンさせない。なぜなら、Vdc<Vchgであるので、コンデンサ22が十分に充電されておらず、メインリレー87がオンすると突入電流が発生し、インバータ25を構成する部品を破壊する虞があるからである。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS15において、電圧検出器23を介してDCバス電圧Vdcを検出し、ファンモータ19bの回転数Noを推定する。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS16において、回転数Noが所定回転数N2以上であるか否かを判定し、No≧N2と判定したときはステップS17へ進む。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS17において、回転数指令を出力していないか否かを判定し、回転数指令を出力していないと判定したときはステップS18へ進む。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS18において、ファンモータ19bの誘起電圧を抑制する制御である「電圧抑制制御」を行う。電圧抑制制御は、ファンモータ19bに制動をかける制御であり、詳細は後段にて説明する。
一方、先のステップS13で熱源側マイクロコンピュータ42が「DCバス電圧Vdcが適正充電電圧Vchgに到達している(Vdc≧Vchg)」と判定した場合は、ステップS14において、メインリレー87をオンにする。なぜなら、Vdc≧Vchgであるので、コンデンサ22が十分に充電されており、メインリレー87がオンしても突入電流が抑制されるからである。
熱源側マイクロコンピュータ42が起動後、「コンデンサ22が適正充電電圧Vchgまで充電されていない」、又は「コンデンサ22が本来の経路で充電されていない」と判断した場合、メインリレー87をオンさせずに、ファンモータ19bの誘起電圧を抑制する電圧抑制制御を行う。
(6−1)
モータ駆動回路30では、空調機100の運転停止中に強風によりプロペラファン19aが回転し、ファンモータ19bの誘起電圧によってDCバス電圧Vdcが上昇して、電圧検出器23の検出値が第1閾値V1以上となったとき、制御用電源32が制御用電圧を生成し、その制御用電圧によって熱源側マイクロコンピュータ42が起動する。さらに、熱源側マイクロコンピュータ42は、誘起電圧が第2閾値V2以上になったとき、誘起電圧を抑制してDCバス電圧Vdcを下げる電圧抑制制御を行い、インバータ25の部品を誘起電圧から保護し、モータ駆動回路30の信頼性を高めている。
熱源側マイクロコンピュータ42は、ゲート駆動回路26からインバータ25に対して信号が出力されていないときに、ファンモータ19bの回転数Noが所定回転数N2以上であると判定したときは、誘起電圧によってDCバス電圧が過度に上昇している虞があるで、誘起電圧を抑制してDCバス電圧Vdcを下げる電圧抑制制御を行い、インバータ25の部品を誘起電圧から保護し、モータ駆動回路30の信頼性を高めている。
モータ駆動回路30では、電圧抑制制御として、熱源側マイクロコンピュータ42が上アームの全てのトランジスタQ3a,Q4a,Q5aをオフにし、下アームの全てのトランジスタQ3b,Q4b,Q5bをオンにする。これによって、ファンモータ19bの誘起電圧によって流れる電流を還流させ、ファンモータ19bの誘起電圧によるDCバスの昇圧を防止しながら、ファンモータ19bの内部インピーダンスに応じた電流を流して制動させ、回転数の上昇を抑制する。
(1)概要
図8は、本開示の第2実施形態に係るモータ駆動回路30の要部を示す回路ブロック図である。図8おいて、第2実施形態に係るモータ駆動回路30は、図2で示された第1実施形態のモータ駆動回路のファンモータ19bの出力軸に着脱可能な機械的なブレーキ61が新たに追加されたものである。
ブレーキ61は、機械的ブレーキであって、電磁クラッチ63と、ファンモータ19bの回転軸に電磁クラッチ63を介して接続される負荷65とで構成されている。電磁クラッチ63は、熱源側マイクロコンピュータ42からの駆動信号によって、ファンモータ19bの回転軸と負荷65とを連結又は解除する。
以下、モータ駆動回路30の動作について説明する。熱源側マイクロコンピュータ42が回転数指令を出力していないにもかかわらず、回転数Noが所定回転数N2以上になった、もしくはDCバス電圧が第2閾値V2以上となったと判断したとき、トランジスタQ3a〜Q5bをオフしたまま、電磁クラッチ63を動作させて、ファンモータ19bの回転軸と負荷65とを連結する。
ファンモータ19bのインダクタンス成分がもつエネルギー及びファンモータ19bの回転エネルギーを機械的なブレーキ61で消費させることによって、ファンモータ19bの回転数上昇を抑制し、誘起電圧の上昇が抑制されてDCバス電圧Vdcを上昇させない。
(1)概要
図9は、本開示の第3実施形態に係るモータ駆動回路30の要部を示す回路ブロック図である。図9において、第3実施形態に係るモータ駆動回路30は、図2で示された第1実施形態におけるモータ駆動回路に、負荷抵抗71及びスイッチ(リレー回路73)が追加されたものである。
(2−1)負荷抵抗71
図13において、負荷抵抗71は、3つの抵抗素子71u、71v、71wで構成されている。抵抗素子71uは、U相の駆動コイルLuと接続点NUとを結ぶラインの途中に接続されている。抵抗素子71vは、V相の駆動コイルLvと接続点NVとを結ぶラインの途中に接続されている。抵抗素子71wは、W相の駆動コイルLwと接続点NWとを結ぶラインの途中に接続されている。通常、上記各ラインはリレー回路73によって遮断されている。
リレー回路73は、ファンモータ19bの各相の駆動コイルLu,Lv,Lwと、それらに対応する各抵抗素子71u,71v,71wを結ぶラインを電気的に開閉するリレー接点73aと、リレー接点73aを動作させるリレーコイル73bと、リレーコイル73bへの通電と非通電とを行うトランジスタ73cとを含んでいる。リレーコイル73bの一端は、駆動用電源Vbの正極に接続され、他端はトランジスタ73cのコレクタ側に接続されている。熱源側マイクロコンピュータ42は、トランジスタ73cのベース電流の有無を切り換えて、コレクタとエミッタ間をオンオフし、リレーコイル73bへの通電と非通電を行う。
以下、モータ駆動回路30の動作について説明する。熱源側マイクロコンピュータ42が回転数指令を出力していないにもかかわらず、回転数Noが所定回転数N2以上になった、もしくはDCバス電圧が第2閾値V2以上となったと判断したとき、トランジスタQ3a〜Q5bをオフしたまま、リレー回路73のトランジスタ73cのベースに駆動信号を出力し、各コレクタ−エミッタ間を導通状態にする。このとき、リレーコイル73bが励磁され、リレー接点73aが閉じて、抵抗素子71uとU相の駆動コイルLuとを、また抵抗素子71vとV相の駆動コイルLvとを、さらに抵抗素子71wとW相の駆動コイルLwとを結び、ファンモータ19bのインダクタンス成分がもつエネルギーを抵抗素子71u,71v,71wで消費させ、電気的ブレーキをかける。
モータ駆動回路30では、ファンモータ19bのインダクタンス成分がもつエネルギーを抵抗素子71u,71v,71wで消費させることによって、ファンモータ19bの回転数上昇を抑制し、誘起電圧の上昇が抑制されてDCバス電圧Vdcを上昇させない。
(5−1)第1変形例
図10は、第3実施形態の第1変形例に係るモータ駆動回路30の要部を示す回路ブロック図である。図10において、第1変形例に係るモータ駆動回路30は、DCバスを共用する第1モータ駆動回路30Aおよび第2モータ駆動回路30Bを含んでいる。
図11は、第3実施形態の第2変形例に係るモータ駆動回路30の要部を示す回路ブロック図である。図11において、本変形例の特徴は、第3実施形態の第1変形例における圧縮機モータ15aの駆動コイルLu,Lv,Lwを、第3実施形態の負荷抵抗71のように利用する点である。
上記の第1実施形態、第2実施形態。3実施形態、その第1変形例および第2変形例では、電圧抑制制御を実行するための条件として、DCバス電圧Vdcの値に基づいて、ファンモータ19bの回転数を推定し、さらに熱源側マイクロコンピュータ42からゲート駆動回路26に対して回転数指令を出力していないことを挙げている。
以下、図面を参照しながら、第1共通変形例における熱源側マイクロコンピュータ42によるメインリレー87の制御について説明する。
先ず、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS21において、制御用電源32から制御用電圧の供給を受けて起動する。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS22において、電圧検出器23を介してDCバス電圧Vdcを検出する。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS23において、DCバス電圧Vdcが適正充電電圧Vchgに到達しているか否かを判定する。熱源側マイクロコンピュータ42は、Vdc<Vchgであると判定したときはステップS24に進み、それ以外はステップS28へ進む。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS24において、メインリレー87をオンさせない。なぜなら、Vdc<Vchgであるので、コンデンサ22が十分に充電されておらず、メインリレー87がオンすると突入電流が発生し、インバータ25を構成する部品を破壊する虞があるからである。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS25において、電圧検出器23を介してDCバス電圧Vdcを検出する。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS26において、電圧検出器23の検出値(Vdc)が第2閾値V2以上であるか否かを判定し、Vdc≧V2と判定したときはステップS27へ進む。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS27において、上記の第1実施形態、第2実施形態、3実施形態、その第1変形例および第2変形例で説明したいずれかの「電圧抑制制御」を行う。
一方、先のステップS23で熱源側マイクロコンピュータ42が「DCバス電圧Vdcが適正充電電圧Vchgに到達している」と判定した場合は、ステップS28において、メインリレー87をオンにする。なぜなら、DCバス電圧Vdc≧適正充電電圧Vchgであるので、コンデンサ22が十分に充電されており、メインリレー87がオンしても突入電流が抑制されるからである。
図13は、第2共通変形例における限流回路86Bの拡大図である。図13において、限流回路86Bは充電電流検出器85を有しているという点で、上記実施形態における限流回路86と相違する。
先ず、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS31において、制御用電源32から制御用電圧の供給を受けて起動する。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS32において、充電電流検出器85を介して充電電流Icを検出する。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS33において、充電電流Icが0であるか否かを判定する。熱源側マイクロコンピュータ42は、充電電流Ic=0であると判定したときはステップS34に進み、それ以外はステップS38へ進む。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS34において、メインリレー87をオンさせない。なぜなら、コンデンサ22が本来の経路で充電されておらず、メインリレー87がオンすると突入電流が発生し、インバータ25を構成する部品を破壊する虞があるからである。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS35において、電圧検出器23を介してDCバス電圧Vdcを検出する。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS36において、電圧検出器23の検出値(Vdc)が第2閾値V2以上であるか否かを判定し、Vdc≧V2と判定したときはステップS37へ進む。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS37において、上記の第1実施形態、第2実施形態、3実施形態、その第1変形例および第2変形例で説明したいずれかの「電圧抑制制御」を行う。
一方、先のステップS33で熱源側マイクロコンピュータ42が「充電電流Ic=0である」と判定しなかったときは、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS38において、メインリレー87をオンにする。なぜなら、充電電流Ic>0であるので、平滑コンデンサ22が本来の経路で充電されており、メインリレー87がオンしても突入電流が抑制されるからである。
先のコンデンサ22の通常の充電動作で説明したとおり、熱源側マイクロコンピュータ42は、熱源側通信器36が利用ユニット2から受けた指令に従って、限流リレー83をオフしてメインリレー87をオンする。
先ず、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS41において、制御用電源32から制御用電圧の供給を受けて起動する。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS42において、熱源側通信器36の通信履歴を確認する。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS43において、利用ユニット2からの要求指令に従って限流抵抗81に通電したか否かを判定する。熱源側マイクロコンピュータ42は、「限流抵抗81に通電していない」と判定したときはステップS44に進み、それ以外はステップS48へ進む。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS44において、メインリレー87をオンさせない。なぜなら、コンデンサ22が本来の経路で充電されておらず、メインリレー87がオンすると突入電流が発生し、インバータ25を構成する部品を破壊する虞があるからである。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS45において、電圧検出器23を介してDCバス電圧Vdcを検出する。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS46において、電圧検出器23の検出値(Vdc)が第2閾値V2以上であるか否かを判定し、Vdc≧V2と判定したときはステップS47へ進む。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS47において、上記の第1実施形態、第2実施形態、3実施形態、その第1変形例および第2変形例で説明したいずれかの「電圧抑制制御」を行う。
一方、先のステップS43で熱源側マイクロコンピュータ42が「限流抵抗81に通電した」と判定したときは、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS48において、メインリレー87をオンにする。なぜなら、コンデンサ22が本来の経路で充電されており、メインリレー87がオンしても突入電流が抑制されるからである。
上記各実施形態では、モータ駆動回路30はインバータ25を搭載しているので、インバータ制御のために、交流電源の電源電圧位相を検出する回路(図示せず。以下、電源電圧位相検出回路という。)が搭載されている。
先ず、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS51において、制御用電源32から制御用電圧の供給を受けて起動する。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS52において、電源電圧位相を検出する。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS53において、電源電圧位相を検出することができたか否かを判定する。熱源側マイクロコンピュータ42は、「電源電圧位相を検出することができなかった」と判定したときはステップS54に進み、それ以外はステップS58へ進む。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS54において、メインリレー87をオンさせない。なぜなら、コンデンサ22が本来の経路で充電されておらず、メインリレー87がオンすると突入電流が発生し、インバータ25を構成する部品を破壊する虞があるからである。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS55において、電圧検出器23を介してDCバス電圧Vdcを検出する。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS56において、電圧検出器23の検出値(Vdc)が第2閾値V2以上であるか否かを判定し、Vdc≧V2と判定したときはステップS57へ進む。
次に、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS57において、上記の第1実施形態、第2実施形態、3実施形態、その第1変形例および第2変形例で説明したいずれかの「電圧抑制制御」を行う。
一方、先のステップS53で熱源側マイクロコンピュータ42が「電源電圧位相を検出することができた」と判定したときは、熱源側マイクロコンピュータ42は、ステップS58において、メインリレー87をオンにする。なぜなら、電源電圧位相を検出することができたので、コンデンサ22が本来の経路で充電されており、メインリレー87がオンしても突入電流が抑制されるからである。
3 熱源ユニット
11 冷媒回路
15 圧縮機
15b 圧縮機モータ
19 熱源側ファン(送風機)
19b ファンモータ(DCモータ)
20 電源回路(第1電源)
21 整流回路
22 コンデンサ
23 電圧検出器
25 インバータ
26 ゲート駆動回路(回転数制御回路)
30 モータ駆動回路
32 制御用電源(第2電源)
42 熱源側マイクロコンピュータ
61 ブレーキ
71 負荷
73 スイッチ(リレー回路)
91 交流電源
100 冷凍装置
Claims (12)
- 機器を駆動するDCモータ(19b)を回転させるモータ駆動回路であって、
少なくとも一対のDCバスに電力を供給する第1電源(20)と、
前記第1電源(20)とは別に、前記機器によって生じる前記DCモータ(19b)の誘起電圧から制御用電圧を生成する第2電源(32)と、
前記第2電源(32)から電力供給を受けて起動し、前記誘起電圧を下げる電圧抑制制御を行うマイクロコンピュータ(42)と、
を備える、
モータ駆動回路(30)。 - 前記機器が送風機(19)である、
請求項1に記載のモータ駆動回路(30)。 - 前記第1電源(20)は、
交流電源(91)の交流電圧を整流する整流回路(21)と、
前記整流回路(21)の出力に接続されたコンデンサ(22)と、
を有し、
前記第2電源(32)は、前記コンデンサ(22)と並列に接続される、
請求項1又は請求項2に記載のモータ駆動回路(30)。 - 前記DCバス間の電圧であるDCバス電圧または前記誘起電圧を検出する電圧検出器(23)をさらに備え、
前記第2電源(32)は、前記電圧検出器(23)の検出値が第1閾値以上のときに制御用電圧を生成する、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモータ駆動回路(30)。 - 前記DCバス間の電圧であるDCバス電圧または前記誘起電圧を検出する電圧検出器(23)をさらに備え、
前記マイクロコンピュータ(42)は、前記電圧検出器(23)の検出値が第2閾値以上となったとき前記電圧抑制制御を行う、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモータ駆動回路(30)。 - 前記マイクロコンピュータ(42)から指令を受けて前記DCモータ(19b)の回転数を制御する回転数制御回路(26)をさらに備え、
前記マイクロコンピュータ(42)は、前記回転数制御回路(26)への回転数指令がないときの前記DCモータ(19b)の回転数が所定回転数以上である場合に、前記電圧抑制制御を行う、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモータ駆動回路(30)。 - 前記第1電源(20)からの出力を交流に変換して前記DCモータ(19b)に供給するインバータ(25)をさらに備え、
前記マイクロコンピュータ(42)は、前記電圧抑制制御として、前記インバータ(25)の全ての上アーム又は下アームのスイッチング素子をオンにする、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のモータ駆動回路(30)。 - 前記DCモータ(19b)に機械的な制動をかけるブレーキ(61)をさらに備え、
前記マイクロコンピュータ(42)は、前記電圧抑制制御として、前記ブレーキ(61)を介して前記DCモータ(19b)に制動をかける、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のモータ駆動回路(30)。 - 負荷(71)と、
接点をオン又はオフすることによって、前記DCモータ(19b)の各相と前記負荷(71)との間を導通させる状態および導通させない状態のいずれかの状態に切り換わるスイッチ(73)と、
をさらに備え、
前記マイクロコンピュータ(42)は、前記電圧抑制制御として、前記スイッチ(73)を介して前記DCモータ(19b)の各相と前記負荷(71)との間を導通させる、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のモータ駆動回路(30)。 - 前記コンデンサ(22)と並列に前記負荷が接続されており、
前記マイクロコンピュータ(42)は、前記電圧抑制制御として、前記負荷を動作させる、
請求項9に記載のモータ駆動回路(30)。 - 前記負荷が圧縮機(15)のモータ(15b)である、
請求項9又は請求項10に記載のモータ駆動回路。 - 利用ユニット(2)と熱源ユニット(3)とを配管接続して冷媒回路(11)を構成した冷凍装置であって、
前記冷凍装置に搭載されるDCモータに適用する請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のモータ駆動回路(30)を備える、
冷凍装置(100)。
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