JP2020060403A - 超音波検査装置 - Google Patents

超音波検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020060403A
JP2020060403A JP2018190664A JP2018190664A JP2020060403A JP 2020060403 A JP2020060403 A JP 2020060403A JP 2018190664 A JP2018190664 A JP 2018190664A JP 2018190664 A JP2018190664 A JP 2018190664A JP 2020060403 A JP2020060403 A JP 2020060403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspection apparatus
track
ultrasonic inspection
probe
ultrasonic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018190664A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7186051B2 (ja
Inventor
佑己 大島
Yuki Oshima
佑己 大島
大内弘文
Hirofumi Ouchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Original Assignee
Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi GE Nuclear Energy Ltd filed Critical Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Priority to JP2018190664A priority Critical patent/JP7186051B2/ja
Publication of JP2020060403A publication Critical patent/JP2020060403A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7186051B2 publication Critical patent/JP7186051B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

【課題】複雑曲面に対し、細かな制御不要で安定かつ高精度な探触子走査を実現する超音波検査装置を提供する。【解決手段】本発明の超音波検査装置Eは、大円筒体101の側面の小円筒体102の中心線C0を軸として回転する回転軸200と、回転軸200に対して小円筒体102の軸C0方向にスライド可能である円弧状形状部201aを含む軌道201と、軌道201に取り付けられ大円筒体内面101a又は被検面107に接し、軌道201が小円筒体102の周方向に回転する際、大円筒体内面101a又は被検面107と軌道201との間の距離を一定に保つための倣い機構202と、軌道201に沿って移動する探触子保持機構203と、探触子保持機構203により軸線C1方向に弾性的に支持された超音波探触子1と、軌道201を小円筒体102の軸方向に移動させる移動機構203Mとを備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、超音波検査装置に関する。
発電プラントにおける構成機器の保全は正常な運転を維持するために必要である。そのため、非破壊検査技術の果たす役割は重要性が高い。特に原子力プラントでは、原子炉圧力容器(RPV)や再循環系配管などの原子炉一次系機器の健全性確保が重要である。そこで、規格により、供用期間中に機器、配管などの経年変化を確認するための体積検査として超音波探傷試験(UT)が義務づけられている。
例えば、図8に示す原子炉圧力容器101と配管102を接続するノズル(管台)103は、供用前検査(PSI)及び供用中検査(ISI)の対象箇所である。
図9Aに、ノズル103の軸方向断面(xz断面及びyz断面)を示す。図9A中、xz断面を実線で示し、yz断面を二点鎖線で示す。図9Bに、ノズル103の軸C0方向から見た場合におけるノズル103の検査範囲108と外面R部104との位置関係を示す。
ノズル103の外面には外面R部104、円筒部105、及び傾斜部106が形成されている。外面R部104は、原子炉圧力容器101とノズル103との境界部である。円筒部105はノズル103本体である。傾斜部106はノズル103と配管102との境界部である。
また、ノズル103の内面にはノズルコーナ部の内面R部107が形成されている。ノズル103の検査範囲108は、ノズル103の内面側の領域HIJK(図9A中、ハッチング部)であり、内面R部107を含むとともに原子炉圧力容器101の板厚相当部分を含む。なお、図9Bに、ノズル103の軸C0方向から見た場合における検査範囲108と外面R部104との位置関係を示す。図9B中、検査範囲108をハッチングで示し、外面R部104をドットで示す。
ノズル103の外面R部104および内面R部107は、複雑な三次元曲面形状、詳細には、ノズル103の周方向及び軸C0方向に曲率を持つ形状を有する曲面部である。そのため、図9Aに示すように、ノズル103の周方向における超音波探触子の位置に応じてノズル103の軸方向断面の形状が変化し、超音波の入射方向や反射方向を決定づける面の法線方向が位置に応じて大きく変化する。形状変化は、特に図9A中の左右方向のノズル103の軸C0方向への変化が大きい。
図10A、図10Bは、従来の超音波検査装置の検査を表す概略図である。
図10Aは、従来のノズル外面に超音波探触子100を取り付けた状態を側面からみたイメージ図である。図10Bは、従来の超音波探触子100の軌道と探触子保持機構を説明するための概略図であり、YZ断面を検査する場合における装置の状態を示した拡大図である。
ノズル103の検査範囲108を探傷する際には、一般的に、図10A、図10Bで示すように、ノズル103の外面R部104上に超音波探触子100を設置する。そして、ノズル103の外面R部104の形状に倣うように、ノズル103の周方向及び軸C0方向に超音波探触子100を走査するとともに、超音波探触子100から超音波を送信する。
このとき、例えばノズル103の軸方向断面では屈折角0度、ノズル103の径方向断面では屈折角θとなるように、超音波を入射させる。そして、ノズル103の欠陥、詳細には、例えばき裂や孔等からのエコー(反射波)を超音波探触子1で受信する。
ただし、この方式は複雑曲面から別の複雑曲面に超音波を伝播させるため、欠陥の位置と方向の違いに対する超音波伝播経路の変化が激しく、十分な強度の反射波を受信できる欠陥は内面R部107の丸みの中央付近(半径方向45°の地点)に存在する軸方向割れに限られる。
一方、ノズル103の内面からアクセス可能であれば、検査範囲108の内面R部107とノズル103の内側の円筒面上に直接、表面検査用の超音波探触子100を設置する方式もある。想定する割れの向きに合わせて探触子100の向きを変えて走査する。例えば、軸割れに対しては周方向、周割れに対しては軸方向に探触子100を向ける。これにより、常に割れの面に対して正対する方向から探触子100によって超音波ビームを入射させることができるため、高い検出感度が期待できる。
例えば、特許文献1では、ノズル内面側から内面R部を検査する超音波検査装置として、複雑に変化する内面形状に合わせて治具側が変形することで探触子を密着させる装置が提案されている。
特開平10−90233号公報(図91〜図1、段落0007〜0014) 特許第2637553号公報
ところで、特許文献1に記載の装置は、複数の探触子(3)(特許文献1の図1)の使用が前提であり、変形機構にエアチャンバ(41)と弾性壁(43)を用いる大掛りな装置で高コストである。また、内面R部は前述したように、周方向及び軸方向の2方向に曲率を持つ複雑な曲面である。そのため、単純に探触子(3)を押し付けて表面に倣わせる方式では、探触子(3)の姿勢を常に安定させることは難しい。探触子(3)の姿勢は超音波の伝播方向にそのまま影響するため、検査の信頼性確保の観点で懸念がある。
そこで、比較的単純な機構でコストを抑えつつ、ノズルの内面R部に対し安定した姿勢で探触子を走査するためには、検査位置の違いにより大きく変化する表面曲率への対策が必要である。内面に設置する探触子からみて周方向の曲率が負の値、すなわち凹面になっているため、探触子に内面の最大曲率以上の曲率を付けたウェッジを設置しないと超音波入射点となる探触子中央が内面から浮いてしまう。
しかしながら、内面の周方向曲率は配管の軸方向の位置によって大きく変化する。例えば、図9Aに示すように、ノズル内面R部の0°側で最大、90°側で最小のため、探触子中央が浮くことを防止するには最大曲率に合せたウェッジを用いなければならず、原子炉圧力容器の内面側に近づくと点接触となり単純に押し付けただけでは探触子の姿勢が不安定となってしまう。
上記の探触子の姿勢の安定化を図った装置の一例として、特許文献2に記載の装置がある。特許文献2の第4図に示すように、ノズル周方向における垂直上方(図8の0°方向)と水平左方(図8の270°方向)におけるノズル内面の断面形状に合わせたレールを有している。
そして、レール(26、27)に沿って探触子を弾性的に保持した探触子(センサ)保持装置(30)が軸方向に移動しながら、レール(26、27)を周方向に回転することで、ノズル内面R部(ノズル開口部14)に対して探触子を走査する装置もある。この装置は、0°、180°方向および90°、270°方向に対してはノズル内面R部(ノズル開口部14)の検査対象位置での法線に超音波探触子の軸線を一致させることができる。
そのため、探触子が安定するが、それ以外の方位に対してはレールの軸方向位置等を手動で調整する必要があり、操作が煩雑となる。また、ノズル1種類の形状に特化した装置となるため、少なくとも同じレールで寸法違いのノズルには対応できない。
本発明は上記実状に鑑み創案されたものであり、複雑曲面に対し、細かな制御不要で安定かつ高精度な探触子走査を実現する超音波検査装置の提供を目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の超音波検査装置は、大円筒体の側面に突設された小円筒体の中心線を軸として回転するように配置される回転軸と、前記回転軸に対して前記小円筒体の軸方向にスライド可能である円弧状形状部を含む軌道と、前記軌道に取り付けられ前記大円筒体内面に接し、前記軌道が前記小円筒体の周方向に回転する際、前記大円筒体内面と前記軌道との間の距離を一定に保つための倣い機構と、前記軌道に沿って移動する探触子保持機構と、前記探触子保持機構により軸線方向に弾性的に支持された超音波探触子と、前記軌道を前記小円筒体の軸方向に移動させる移動機構とを備えている。
本発明によれば、複雑曲面に対し、細かな制御不要で安定かつ高精度な探触子走査を実現する超音波検査装置を提供できる。
実施形態の超音波検査装置の図8における0°および180°方向となるXZ断面を示す図。 実施形態の超音波検査装置の図8における90°および270°方向となるYZ断面を検査する場合における装置の状態を示す図。 軸方向に見たピッチ円直径を収縮した軸受機構の図。 軸方向に見たピッチ円直径を拡大した軸受機構の図。 回転軸の回転機構の駆動ユニットを示す模式図。 YZ断面を検査する場合における超音波検査装置の状態を示す図1Bの一部を拡大した拡大図。 超音波探触子を保持する探触子保持機構の構造を示す断面模式図。 図5AのI方向矢視図。 軌道位置調整機構とオフセット調整機構の一例を示す模式図。 図6AのII−II断面図。 変形例の超音波検査装置を示す断面模式図。 原子炉圧力容器と配管を接続するノズル(管台)を示す斜視図。 ノズルの軸方向断面(xz断面及びyz断面)を示す図。 ノズルの軸方向から見た場合における検査範囲と外面R部との位置関係を示す図。 従来のノズル外面に超音波探触子を取り付けた状態を側面からみたイメージ図。 従来の超音波探触子の軌道と探触子保持機構を説明するための概略図であり、YZ断面を検査する場合における装置の状態を示した拡大図。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明は、発電プラント、特に原子力プラントにおいて圧力容器や配管の管台における内面のR部での超音波検査に好適な超音波検査装置に係る。
実施形態の検査対象として、上述したノズル103(図8参照)を例にとり、説明する。なお、前記した図8、図9A、図9Bは、本実施形態も同様であり、適宜説明に用いる。
図1A、図1Bは、実施形態における超音波検査装置Eの構造を表す概略図であり、ノズル103の内面に装置(E)を取り付けた状態を側面からみたイメージ図である。図1Aに図8における0°および180°方向となるXZ断面を示し、図1Bに図8における90°および270°方向となるYZ断面を検査する場合における装置(E)の状態を示す。図1A、図1Bでは、超音波探触子1がノズル内面R部107の45°方位に移動している場合を代表して図示している。
超音波検査装置Eは、軸受機構260、回転軸200、軌道201、倣い機構202、探触子保持機構203、および超音波探触子1を備えている。
超音波検査装置Eは、原子炉圧力容器(以下、RPVと称す)の胴体部101の側面に突設され配管102を接続するノズル103の中心軸C0と軸線が一致するように、ノズル内面103aに密着するように軸受機構260が設置されている。
回転軸200は、軸受機構260に挿入されてノズル103の周方向に回転するように配置されている。
回転軸200には、軌道201を保持するガイドレール200bが付設されている。
軌道201は、ガイドレール200bに沿ってノズル103の軸C0方向にスライド可能な状態で保持される円弧状形状部201aを含む。
倣い機構202は、軌道201に取り付けられRPV内面101aまたはノズル内面R部107に接した状態で用いられる倣いローラ202rを有している。倣い機構202は、RPV内面101aまたはノズル内面R部107と回転軸200との間の距離を一定に保つ役割をもつ。
探触子保持機構203は、超音波探触子1を保持している。超音波探触子1は、超音波を発振し、かつ、超音波の反射波を受信する。探触子保持機構203は、移動機構203M(図5A参照)によって軌道201に沿ってノズル103の軸C0方向に移動する。
超音波探触子1は、探触子保持機構203が有する、軌道201に対して直角方向に向いた押し付け軸310(図5A参照)、例えばバネ、空気圧シリンダ、又は油圧シリンダなどにより超音波探触子1の軸線方向に弾性的に保持されている。つまり、超音波探触子1は、軌道201に対して直角方向に向いた押し付け軸310により、ノズル内面R部107に押し付けられている。
<軸受機構260>
図2A、図2Bに、ピッチ円直径を変更可能な構造の軸受機構260の1例を示す。図2Aは、軸C0方向に見たピッチ円直径を収縮した軸受機構260の図であり、図2Bは、軸方向に見たピッチ円直径を拡大した軸受機構260の図である。
軸受機構260は、ノズル内面103aに押し付けられる複数の押し付けパッド261を有している。
軸受機構260は、複数の押し付けパッド261の配置のピッチ円直径を変更可能な構造を持つ可変機構としている。これにより、軸受機構260は、ノズル内面103aへの挿入、および密着が容易であり、様々な寸法のノズル103に同じ装置を適用できる。
軸受機構260は、複数の押し付けパッド261、複数のパッド支持アーム262、可変誘導リング264、および支持円板260bを有している。
支持円板260bには、中央に回転軸受穴260aが開口されている。回転軸受穴260aには、回転軸200と同軸に接続される回転中心軸200jが挿入される。
支持円板260bには複数の支持ピン260b1が設置されている。そして、支持ピン260b1には、パッド支持アーム262の一方端部が回転自在に支持されている。
支持円板260bの外周外方には、支持円板260bに対して回動自在に可変誘導リング264が配設されている。可変誘導リング264の内径は、支持円板260bの外径より若干大きな寸法を有しており、可変誘導リング264は、支持円板260bの周囲を円滑に回動する。
可変誘導リング264には、複数のパッド支持アーム262と同数のリングピン264aが設置されている。
可変誘導リング264の外周外方には、複数の押し付けパッド261が環状に配設されている。
押し付けパッド261には、パッド支持アーム262を支持するパッドピン261pが設置されている。隣接する押し付けパッド261の間には、互いを回転自在に支持するパッド間プレート263が配設されている。パッド間プレート263は、隣接する押し付けパッド261を回転自在に連結している。
支持円板260bと可変誘導リング264と複数の押し付けパッド261との間には、互いを回転自在に連結する複数のパッド支持アーム262が設けられている。
パッド支持アーム262は、中央部に長穴262aが設けられ、両端部に孔262b、262cがそれぞれ設けられている。
パッド支持アーム262の長穴262aには可変誘導リング264のリングピン264aがスライド自在に嵌合されている。
パッド支持アーム262の一方端部の孔262bには、支持円板260bの支持ピン260b1が嵌入され、パッド支持アーム262の一方端部が支持ピン260b1に回転自在に支持されている。
パッド支持アーム262の他方端部の孔262cには、押し付けパッド261のパッドピン261pが嵌入され、パッド支持アーム262の他方端部は、パッドピン261pに回転自在に支持されている。
上述の軸受機構260は、図2Aに示すように、可変誘導リング264を反時計周りの方向(矢印α1方向)に回転させることで、複数のパッド支持アーム262の位置が変更され、複数の押し付けパッド261の配置のピッチ円直径を縮小できる。
一方、図2Bに示すように、軸受機構260の可変誘導リング264を時計周りの方向(矢印α2方向)に回転させることで、複数のパッド支持アーム262の位置が変更され、複数の押し付けパッド261の配置のピッチ円直径を拡大できる。
上述の軸受機構260によって、ノズル103が変わっても押し付けパッド261の配置のピッチ円直径を変更し、同じ超音波検査装置Eを適用できる。
なお、軸受機構260は、押し付けパッド261の配置のピッチ円直径を縮小または拡大できれば、上記以外の他の構成を用いてもよい。例えば、複数のパッド支持アーム262に径方向外方に外力を付与し、当該外力を制御する構成としてもよい。
図1A、図1Bに示すように、超音波検査装置Eでは、回転軸200に対して、軸受機構260の反対側に、RPV内面101aの形状に合わせた形状のマグネットホルダ269a、269bを有する固定フレーム269を設置している。マグネットホルダ269a、269bをRPV内面101aに密着させることで、回転軸200のRPV内面101aに対する傾斜を抑え、回転軸200の軸線をノズル103の中心軸と一致させることができる。
固定フレーム269には、軸受機構260、超音波探触子1、探触子保持機構203、軌道201、および倣い機構202を支持する回転軸200と、マグネットホルダ269a、269bとが固定されている。そのため、固定フレーム269は、装置全体の重量を支える役割も果たす。
<回転軸200の回転機構>
図3は、回転軸200の回転機構である駆動ユニット280を示す模式図である。
回転軸200は、同芯の支持軸200sを介して固定フレーム269に回転自在に支持されている。支持軸200sの端部には、回転軸ピニオン284が固定されている。
回転軸200は、回転軸ピニオン284、支持軸200sを介して、駆動ユニット280によって回転駆動される。
つまり、回転軸200は、固定フレーム269の外部に取り付けられた駆動ユニット280内部のモータ281から歯車282bやタイミングベルト等(図示せず)で動力を伝達され、保持した軌道201ごとノズル103の周方向に回転する。
駆動ユニット280は、モータ281、ギアボックス282、エンコーダ283、歯車282b等を有している。
モータ281の回転は、ギアボックス282内の各種歯車282aによって減速され、回転軸ピニオン284と噛み合う歯車282bに伝達される。歯車282bの回転はエンコーダ283で取得され、回転軸200の回転速度を把握できる。
この構成により、モータ281の回転により、回転軸200は、所望の回転速度で回転制御されている。
駆動ユニット280で回転軸200を回転させることで、超音波探触子1をノズル103の周方向に回転させてノズル内面R部107を周方向に測定できる。
<軌道201と探触子保持機構203>
図4はYZ断面を検査する場合における超音波検査装置Eの状態を示しており、図1Bの一部を拡大した拡大図である。
軌道201と探触子保持機構203について、詳細に説明する。
軌道201は、ノズル内面103aにおける検査範囲108(図1A参照)の表面形状に合わせて設計されている。すなわち、軌道201は、ノズル内面103aの側における直線状の断面輪郭(103a)と、RPV(RPV内面101a)側の円弧状の断面輪郭に合わせ、直線軌道と円弧軌道(中心角およそ90°)を組み合わせた構造である。これにより、軌道201の円弧状形状部201aの曲率中心とノズル内面R部107の曲率中心C(図4参照)とが一致するようにしている。
軌道201の内側のノズル内面103a側には、探触子保持機構203が取り付けられている。
<探触子保持機構203>
図5Aは、超音波探触子1を保持する探触子保持機構203の構造を示す断面模式図であり、図5Bは、図5AのI方向矢視図である。
探触子保持機構203は、押し付け軸310が搭載される走行台車203aを備えている。走行台車203aは軌道201に沿って走行する。
探触子保持機構203は、移動機構203Mを備えている。移動機構203Mは、ラック301、ピニオン302、モータ303、およびエンコーダ304を有している。
ラック301は、軌道201の延在方向(図5Aの紙面表裏面方向)に沿って軌道201の内側の底板201s上に形成されている。
ラック301には、ピニオン302が噛み合う。
ピニオン302は、減速機構を収納するギアボックス305のギアを介して、モータ303に接続されている。
ピニオン302の回転量は、ピニオン302と同軸に設けられるエンコーダ304によって検出される。
押し付け軸310は、エアシリンダで形成されている。押し付け軸310は、シリンダ310aとピストン310bとを有している。
ピストン310bの一方端部は、シリンダ310aの内部に収納されている。
シリンダ310aにはエアがエア供給チューブ311から供給される。シリンダ310a内のエアの増減により、ピストン310bはシリンダ310aから突出したり、シリンダ310a内に収納される。
ピストン310bの他方端部には、超音波探触子1を軸C1周りに回転させる探触子回転機構320が固定されている
探触子回転機構320には、探触子ホルダ321を軸C1周りに回転させる探触子回転軸320aが設けられている。探触子回転機構320には図示しないモータが設けられ、モータの回転が探触子回転軸320aの回転に伝達される。例えば、モータが探触子回転軸320aをダイレクトドライブで回転させてもよいし、減速機構を介して回転させてもよい。
探触子ホルダ321には、超音波を発振し、超音波の反射波を受信する超音波探触子1が支持されている。
<超音波探触子1>
超音波探触子1の先端部には、被検体内面(図4のノズル内面103a、ノズル内面R部107)との接触を保つウェッジ1a(図5A参照)が設置されている。探触子回転機構320のモータを駆動することで、図5Bに示すように、探触子ホルダ321を介して、ウェッジ1aが設置された超音波探触子1が回転する(図5Bの矢印α21方向)。超音波探触子1を回転させることで、360°のあらゆる方向の亀裂を測定できる。例えば、ノズル103の軸C0方向(図4参照)やノズル103の周方向の割れを測定できる。
押し付け軸310を延伸させることで、図5Aの二点鎖線に示すように、探触子1のウェッジ1aを被検体内面hnに接触させ、被検体内面hn(図4のノズル内面R部107)の法線C9と、探触子1、探触子保持機構203の軸線C1とを、一致させる。
そして、探触子1からウェッジ1aの接触箇所1a0を通して、被検体内面hnに超音波ビームb0を発振する。そのため、ウェッジ1aの接触面1a1における軸線C1の接触箇所1a0が被検体内面hnに接触する必要がある。そのため、ウェッジ1aの接触面1a1の曲率は、被検体内面hnの最大曲率以上の曲率を有している。
なお、配管102の内面102aを計測するには、配管102の内面102aと同等の曲率を持つウェッジ1aが取り付けられる。これによって、配管102の内面102aを超音波探触子1を用いて精確に測定できる。
上記構成により、ピニオン302が軌道201のラック301と噛み合って回転することにより、探触子保持機構203が軌道201に沿って移動する(図4の左右方向)。
この際、探触子保持機構203は、軌道201の側形状に拘束されて、探触子保持機構203の軸線C1の方向は、常に軌道201の底板201s(図5A参照)に対し直角方向を向くようになっている。探触子保持機構203の軌道201に沿った移動に伴い、探触子保持機構203の押し付け軸310によりノズル内表面103aに押し付けられた超音波探触子1が、検査範囲108(図4参照)の表面上でノズル軸C0方向に走査される。そして、探触子1からウェッジ1aを通して超音波がノズル内面R部107、ノズル内表面103aに発振される。
ここでは、ラック301とピニオン302による探触子保持機構203の移動機構203M(図5A参照)を例示したが、タイミングベルトやチェーン等で、探触子保持機構203の外部から探触子保持機構203に駆動力を伝える構造を用いてもよい。
また、前記したように、探触子保持機構203に、超音波探触子1の向きを探触子保持機構203の軸線を中心軸C1として回転可能(図5Bの矢印α21)とする探触子回転機構320を備えれば、軸割れや周割れ、あるいはその中間的な方向に生じる割れ等、様々な方向の割れの検査を超音波探触子1の付け替えを行わず実施できる。なお、軸割れとは、ノズル軸C0方向(図4の左右方向)に入った亀裂をいう。一方、周割れとは、ノズル103の周方向に入った亀裂をいう。
<軌道201>
図4に示す軌道201は、回転軸200の持つ押し付け機構200c(詳細には、例えばバネ、空気圧シリンダ、又は油圧シリンダ)により、ノズル軸C0方向(図4中の左方)に弾性的に保持されている。
軌道201は、ガイドレール200bに沿ってノズル軸C0方向にスライド可能となっている。回転軸200の回転に伴い、軌道201の円弧形状部201aの両側面に取り付けられた倣い機構202の先端にある倣いローラ202rがRPV内面101aまたはノズル内面R部107に接して、RPV内面101aまたはノズル内面R部107の形状変化に追従する。
これにより、軌道201は、自動的にノズル軸C0方向にスライドする。図4中の符号201の二点鎖線部はRPV鉛直方向のXZ断面検査時の軌道201の位置を表したものである。超音波検査装置EでのRPV水平方向であるYZ断面検査時には図示するようにRPV中心側(図4中の右方)にスライドする。
軌道201の円弧形状部201aは、ノズル内面R部107の軸方向曲率半径より大きな一定の曲率半径を持つ中心角90°強の円弧状の軌道である。軌道201の回転軸200に対する取り付け位置は、2つの位置調整軸により微調整可能となっている。
ガイドレール200bには、図4中の上下方向に調整する軌道位置調整機構300(図6A参照)と、図6A中の左右方向に調整するオフセット調整機構202bとを備えている。
軌道位置調整機構300は、ノズル半径方向(図4中の上下方向)に対する軌道201の取り付け位置を調整する。
オフセット調整機構202bは、軌道201からの軌道201に取り付けられた倣い機構202の先端にある倣いローラ202rまでの距離を調整する。
<軌道位置調整機構300>
図6Aは、軌道位置調整機構300とオフセット調整機構202bの一例を示す模式図であり、図6Bは、図6AのII−II断面図である。
軌道位置調整機構300は下記の構成を有している。
回転軸200には、リフトピン302aが設けられている。回転軸200には、ボールねじ305が接続される回転つまみ306が回転自在に付設されている。ボールねじ305には、ボールねじ305の回転によりボールねじ305の延在方向に移動するスライド台車304が取り付けられている。スライド台車304には、リフトピン302bが設けられている。リフトピン302bは、回転軸200に対して、図6Aの左右方向に移動する(図6Aの矢印α31a、α31b)。
一方、ガイドレール200bには、リフトピン302c、リフトローラ303が設置されている。リフトローラ303は、ガイドレール200bに対して、図6Aの左右方向に移動自在(図6Aの矢印α32a、α32b)かつ自転自在に設けられている。
回転軸200のリフトピン302aには、第1リフトアーム301aの一方端部が回転自在に接続され、リフトローラ303は、第1リフトアーム301aの他方端部に回転自在に接続されている。
ガイドレール200bのリフトピン302cには、第2リフトアーム301bの一方端部が回転自在に接続され、スライド台車304のリフトピン302bには、第2リフトアーム301bの他方端部が回転自在に接続されている。
第1リフトアーム301aと第2リフトアーム301bとは、中央部で接続ピン301pを介して、互いに回転自在に接続されている。
上記構成の軌道位置調整機構300は、回転つまみ306を回して、スライド台車304を、図6Aの矢印α31a方向に移動させることで、リフトローラ303が図6Aの矢印α32a方向に移動する。これにより、軌道201が図6Aの矢印α33a方向(図6Aの上方向)に移動する。一方、回転つまみ306を回して、スライド台車304を、図6Aの矢印α31b方向に移動させることで、リフトローラ303が図6Aの矢印α32b方向に移動する。これにより、軌道201が図6Aの矢印α33b方向(図6Aの下方向)に移動する。
こうして、軌道位置調整機構300により、軌道201の回転軸200の中心線(C0)からの距離L(図4参照)を調整できる。これにより、被検体内面(図4のノズル内面103a、ノズル内面R部107)の内径が変わった場合にも、軌道201の回転軸200の中心線(C0)からの距離L(図4参照)を調整することで、軌道201を変えることなく対応できる。
<倣い機構202のオフセット調整機構202b>
倣い機構202(図1A参照)は、軸C0方向の回転軸200とノズル103との距離を一定に保つ役割をもつ。
図6Aに示す倣い機構202は、オフセット調整機構202bと、オフセット調整機構202bの先端部に回転自在(図6Aの矢印α4)に支持される倣いローラ202rを有している。
オフセット調整機構202bは、スライド金具等で構成されている。スライド動作でオフセット調整機構202bの長さを変更することで、倣いローラ202rのRPV内表面101aまたはノズル内面R部107からの距離(図4のL)を調整できる。
例えば、オフセット調整機構202bの長さを長くして倣いローラ202rを移動し(図6Aの矢印α44a方向)、倣いローラ202rの軌道201からの距離を長くできる。或いは、オフセット調整機構202bの長さを短くして倣いローラ202rを移動し(図6Aの矢印α44b方向)、倣いローラ202rの軌道201からの距離を短くできる。
前記した軌道位置調整機構300とオフセット調整機構202bとで調整を行うことで、図4中で示す軌道201からのノズル内面103aまでの距離L(回転軸200の中心線から軌道201までの距離L)、および軌道201からのRPV内面101aまでの距離Lを適切に設定する。
これにより、軌道201の円弧形状部201aの円弧軌道の曲率中心をノズル内面R部107の軸方向曲率中心Cに一致させることができる。2つの調整機構(300、202b)を有することで、様々な寸法のノズル103に対して同じ装置を適用することができる。そのため、超音波検査装置Eのコスト低減、検査時間短縮の観点で有効である。なお、距離Lおよび距離Lの調整は以下の数式に従い実施するものとする。
Figure 2020060403
ここで、R0は円弧形状部201aの円弧軌道の内径半径、Rはノズル内面R部107の軸方向曲率半径である。
被検面(本実施形態では、ノズル内面R部107、ノズル内表面103a)が変わった際にも、軌道位置調整機構300とオフセット調整機構202bとで調整して、同じ超音波検査装置Eでの測定が可能となる。
<倣い機構202の取り付け位置>
倣い機構202の取り付け位置については、図4に示すように、回転軸200の軸に垂直な方向を0°とする場合にノズル内面R部107における90°方位ではなく、70°以上90°未満のやや小さな方位(90°−α)に取り付けると良い。ここで、0°<α≦20°である。
この理由は、RPVの曲率の影響により、垂直断面であるXZ断面から水平方向断面であるYZ断面に近づくにつれて、ノズル内面R部107のR止まり(図9A中の点Hに相当)の方位が90°より小さくなるためである。軌道201の曲率中心をノズル内面R部107の曲率中心C(図4参照)に常に一致させるためには、倣いローラ202rの接触面がRPV内表面101aではなくノズル内面R部107であることが望ましい。
上記構成によれば、超音波探触子1をノズル内面103a、ノズル内面R部107に対して精確に配置できる。
また、超音波探触子1の周方向走査に伴い被検体の内面形状が、図9AのIからHに示すように、大きく変わっても、軌道201は倣い機構202により被検体内面形状に追従して、ノズル軸C0方向へ自動的にスライドし、距離L(図4参照)を一定に保つ。
そのため、細かな制御を一切必要とせず、ノズル103の周方向の全範囲にわたって、円弧状形状部201aの円弧軌道の曲率中心をノズル内面R部107の軸方向曲率中心C(図4参照)に一致させることができる。これにより、ノズル内面R部107の法線(C9)(図5A参照)と超音波探触子1の軸線C1とを一致させることができる。これにより、ノズル内面R部107の超音波探触子1による精確な計測が可能となる。
このとき、探触子保持機構203の軸線C1(図5A参照)方向はノズル内面R部107の法線(C9)方向と一致するため、探触子保持機構203によりやはり軸線C1方向に保持された超音波探触子1の法線方向は、ジンバル等の倣い機構を用いずに、被検体の法線方向に常に一致する。
したがって、ノズル内表面103aやRPV内表面101aの負の曲率(凹面)の影響で、超音波入射点となる超音波探触子1の中心(ウェッジ1aの接触面1a1の軸線C1での接触箇所1a0)(図5A参照)が浮いてしまうことを防止するために、負の曲率が極大となるノズル内表面103aにおける曲率と同等のウェッジ1aを付与した場合でも、ジンバル等の倣い機構を用いないため、超音波探触子1の姿勢がぐらつくことなく安定した走査が可能となる。なお、図面形状と公差を含む実物形状(アズビルド形状)の誤差を考慮する場合、想定される角度公差の最大値で稼働範囲を制限したジンバル機構を用いてもよい。
以上、超音波検査装置Eによって、ノズル103等の大円筒体(RPV)の側面に突設された小円筒体(ノズル103)の複雑3次元曲面となるノズル内面R部107のような複雑曲面に対する内面側からの超音波検査において、細かな制御を不要としつつ、安定かつ高精度な超音波探触子1の走査を実現できる。
<<その他の実施形態>>
1.なお、前記実施形態においては、検査対象として、原子炉圧力容器(RPV)の側面(胴体部101)に接合された、原子炉圧力容器101より小径のノズル(管台)103を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば、円筒状の容器又は配管の側面に接合された、その容器又は配管より小径の管台でもよい。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
2.前記実施形態においては、1つの超音波探触子1を軌道201に沿って走査する形式を示したが、代わりに、図7に示すように、複数の超音波探触子1Hを軌道201の複数箇所にて軸線C0方向に弾性的に保持した装置を用いてもよい。なお、図7は変形例の超音波検査装置E1を示す断面模式図である。
この場合、探触子1Hの軸方向走査が省略できるため、検査速度の向上が期待できる。探触子保持機構203の移動機構203M(図5A参照)が必要ないため、移動機構203Mのコストが解消する。
3.前記実施形態では、様々な構成を説明したが、少なくとも一部を採用してもよい。例えば、説明した構成を、適宜構成を組み合わせて構成してもよい。
4.前記実施形態で説明した構成は、本発明の一例であり、特許請求の範囲で記載した範囲内でその他の様々な形態が可能である。
1 超音波探触子
1a ウェッジ
1H 複数の超音波探触子
101 原子炉圧力容器(RPV)(大円筒体)
101a RPV内面(大円筒体内面)
102 配管(小円筒体)
102a 配管の内面(小円筒体の内面)
103 ノズル(管台)
103a ノズル内面(小円筒体内面)
104 外面R部
107 内面R部(接続部内面)
108 検査範囲(被検査面)
200 回転軸
201 軌道
201a 円弧状形状部
202 倣い機構
202b オフセット調整機構
203 探触子保持機構
203M 移動機構
230 軌道位置調整機構
231 倣い機構のオフセット調整機構
250 探触子回転機構
260 軸受機構(可変軸受機構)
261 押し付けパッド
262 固定フレーム
280 駆動ユニット(回転機構)
300 軌道位置調整機構(位置決め手段)
320 探触子回転機構
C ノズル内面R部の軸方向曲率中心(大円筒体と小円筒体との接続部内面の曲率中心)
C0 配管の軸(小円筒体の中心線)
C1 超音波探触子1の軸(超音波探触子の軸線)
C9 ノズル内面R部の法線(被検面の法線)
E、E1 超音波検査装置
軌道の回転軸の中心線からの距離(軌道と前記回転軸の中心軸の間の距離)
軌道からのRPV内面までの距離(軌道の大円筒体内面に対する距離)

Claims (13)

  1. 大円筒体の側面に突設された小円筒体の中心線を軸として回転するように配置される回転軸と、
    前記回転軸に対して前記小円筒体の軸方向にスライド可能である円弧状形状部を含む軌道と、
    前記軌道に取り付けられ前記大円筒体内面または被検面に接し、前記軌道が前記小円筒体の周方向に回転する際、前記大円筒体内面または前記被検面と前記軌道との間の距離を一定に保つための倣い機構と、
    前記軌道に沿って移動する探触子保持機構と、
    前記探触子保持機構により軸線方向に弾性的に支持された超音波探触子と、
    前記軌道を前記小円筒体の軸方向に移動させる移動機構とを
    備えることを特徴とする超音波検査装置。
  2. 請求項1に記載の超音波検査装置において、
    前記円弧状形状部の曲率中心は、前記大円筒体と前記小円筒体との接続部内面の曲率中心と一致している
    ことを特徴とする超音波検査装置。
  3. 請求項1に記載の超音波検査装置において、
    前記回転軸を回転させる回転機構を備える
    ことを特徴とする超音波検査装置。
  4. 請求項1に記載の超音波検査装置において、
    前記超音波探触子の軸線が被検面の法線と一致している
    ことを特徴とする超音波検査装置。
  5. 請求項1に記載の超音波検査装置において、
    前記超音波探触子は、前記小円筒体の内面と同等の曲率を持つウェッジが取り付けられる
    ことを特徴とする超音波検査装置。
  6. 請求項1に記載の超音波検査装置において、
    前記軌道と前記回転軸の中心軸の間の距離を前記小円筒体の半径方向に調整可能とする軌道位置調整機構を備える
    ことを特徴とした超音波検査装置。
  7. 請求項1に記載の超音波検査装置において、
    前記軌道の前記大円筒体内面または前記被検面に対する距離を調整可能とする前記倣い機構のオフセット調整機構を備える
    ことを特徴とした超音波検査装置。
  8. 請求項1に記載の超音波検査装置において、
    前記軌道の円弧状形状部の中心角はおよそ90°で、前記円弧状形状部のうち前記大円筒体内面側を前記回転軸の軸に垂直な方向を0°とする場合に90°の方位としたとき、前記倣い機構は90°より小さな方位に取り付けられている
    ことを特徴とする超音波検査装置。
  9. 請求項1に記載の超音波検査装置において、
    前記超音波探触子を前記軸線周りの任意の方向に回転させる探触子回転機構を備える
    ことを特徴とする超音波検査装置。
  10. 請求項1に記載の超音波検査装置において、
    前記回転軸を支持して前記小円筒体の内面に密着可能である可変軸受機構を備える
    ことを特徴とする超音波検査装置。
  11. 請求項1に記載の超音波検査装置において、
    前記回転軸を支持して前記小円筒体の内面に密着可能である可変軸受機構を備え、
    前記可変軸受機構は、複数の押し付けパッドを配置するピッチ円直径を変更して前記小円筒体の内面に前記押し付けパッドを密着させる
    ことを特徴とする超音波検査装置。
  12. 請求項1に記載の超音波検査装置において、
    前記大円筒体の内面または前記被検面の形状に合わせて、前記軌道の位置を調整する位置決め手段を備える
    ことを特徴とする超音波検査装置。
  13. 大円筒体の側面に突設された小円筒体の中心線を軸として回転するように配置される回転軸と、
    前記回転軸に対して前記小円筒体の軸方向にスライド可能である円弧状形状部を含む軌道と、
    前記軌道に取り付けられ前記大円筒体内面または被検面に接し、前記軌道が前記小円筒体の周方向に回転する際、前記大円筒体内面または前記被検面と前記軌道との間の距離を一定に保つための倣い機構と、
    軸線方向に弾性的に前記軌道に支持された複数の超音波探触子とを
    備えることを特徴とする超音波検査装置。
JP2018190664A 2018-10-09 2018-10-09 超音波検査装置 Active JP7186051B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018190664A JP7186051B2 (ja) 2018-10-09 2018-10-09 超音波検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018190664A JP7186051B2 (ja) 2018-10-09 2018-10-09 超音波検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020060403A true JP2020060403A (ja) 2020-04-16
JP7186051B2 JP7186051B2 (ja) 2022-12-08

Family

ID=70219581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018190664A Active JP7186051B2 (ja) 2018-10-09 2018-10-09 超音波検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7186051B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113341183A (zh) * 2021-07-15 2021-09-03 祥腾(深圳)智能装备有限公司 一种lcr智能探针模组
CN113984897A (zh) * 2021-11-02 2022-01-28 上海艾柯检测科技有限公司 一种复合材料粘接缺陷检测的装置
JP7312143B2 (ja) 2020-05-28 2023-07-20 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 プローブホルダ

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4969375U (ja) * 1972-09-30 1974-06-17
JPS4969374U (ja) * 1972-09-30 1974-06-17
JPS55144540A (en) * 1979-04-24 1980-11-11 Westinghouse Electric Corp Device for testing reactor container during operation
JPS5838855A (ja) * 1981-09-01 1983-03-07 Hitachi Ltd 自動超音波探傷装置
JPS61292052A (ja) * 1985-06-19 1986-12-22 Nippon Kokan Kk <Nkk> 鋼管ベベル部の超音波探傷法
JPS62245154A (ja) * 1986-04-16 1987-10-26 Tokyo Electric Power Co Inc:The 超音波探傷装置
JPH02281141A (ja) * 1989-04-24 1990-11-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 超音波探傷装置
JPH1090233A (ja) * 1996-09-17 1998-04-10 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 容器ノズル内面の検査装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4969375U (ja) * 1972-09-30 1974-06-17
JPS4969374U (ja) * 1972-09-30 1974-06-17
JPS55144540A (en) * 1979-04-24 1980-11-11 Westinghouse Electric Corp Device for testing reactor container during operation
JPS5838855A (ja) * 1981-09-01 1983-03-07 Hitachi Ltd 自動超音波探傷装置
JPS61292052A (ja) * 1985-06-19 1986-12-22 Nippon Kokan Kk <Nkk> 鋼管ベベル部の超音波探傷法
JPS62245154A (ja) * 1986-04-16 1987-10-26 Tokyo Electric Power Co Inc:The 超音波探傷装置
JPH02281141A (ja) * 1989-04-24 1990-11-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 超音波探傷装置
JPH1090233A (ja) * 1996-09-17 1998-04-10 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 容器ノズル内面の検査装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7312143B2 (ja) 2020-05-28 2023-07-20 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 プローブホルダ
CN113341183A (zh) * 2021-07-15 2021-09-03 祥腾(深圳)智能装备有限公司 一种lcr智能探针模组
CN113984897A (zh) * 2021-11-02 2022-01-28 上海艾柯检测科技有限公司 一种复合材料粘接缺陷检测的装置
CN113984897B (zh) * 2021-11-02 2023-12-22 上海艾柯检测科技有限公司 一种复合材料粘接缺陷检测的装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7186051B2 (ja) 2022-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7186051B2 (ja) 超音波検査装置
US4757716A (en) Boresonic inspection system
JP2019060888A (ja) ストリンガの非破壊検査のための装置
JPS6045371B2 (ja) 圧力容器の接続座管接合部、導管接合部、接続座管縁部を超音波で検査するための検査装置ホルダ
EP0251698A2 (en) Boresonic inspection system
US20090314089A1 (en) Ultrasonic inspection probe carrier system for performing non-destructive testing
JP4528711B2 (ja) 作業装置および作業方法
JPS608746A (ja) 材料欠陥を検出する方法及びその装置
CN108845027A (zh) 一种用于插入式管座角焊缝检测的扫查装置
US5571968A (en) Apparatus for mounting a plurality of ultrasonic probes for movement in specified directions for detecting defects in a body
KR100901964B1 (ko) 블레이드루트 자동초음파탐상용 웨지세트
GB2169984A (en) Ultrasonic transducer assembly
CN117073550B (zh) 非接触式金属管壁厚测量装置
US4991441A (en) Positioning assembly for a transducer in a boresonic inspection system
KR102606272B1 (ko) 위상배열초음파탐상법을 이용한 터빈 블레이드의 도브테일 비파괴검사용 이송장치
JP2007003400A (ja) 制御棒貫通孔部材検査装置
CN105806953A (zh) 一种可水下标定的水浸超声角度调整装置及方法
CN208752037U (zh) 一种用于插入式管座角焊缝检测的扫查装置
CN104979027A (zh) 核电站控制棒驱动组件下部ω焊缝涡流扫查器
JP2001056318A (ja) 超音波による管の探傷方法及び超音波探傷器
JPH11264813A (ja) 超音波探傷装置および超音波探傷方法
CN113030274A (zh) 一种易于插入式角接焊缝tofd检测的装置及其使用方法
JP2002340866A (ja) ノズル探傷装置
CN215894498U (zh) 一种用于接管角焊缝超声相控阵检测扫查装置
JP2000287300A (ja) 超音波トランスデューサの特性試験装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220719

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7186051

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150