以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を概略的に示している。遊技場内には、複数の遊技機島(図示略)が設けられており、各遊技機島には、多数の遊技機1や、これに対応する多数の遊技装置2及び情報表示装置3が設置されている。1台の遊技機1に対して、その左側方に1台の遊技装置2が配置され、当該遊技機1の上方に1台の情報表示装置3が配置されている。これら遊技機1、遊技装置2及び情報表示装置3は、中継装置4と接続されている。中継装置4は、LAN5を介して管理装置6と接続されている。
管理装置6は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード7、モニタ8(出力手段)、図示しないプリンタ等が接続されている。管理装置6は、遊技機側(遊技機1、遊技装置2、情報表示装置3等)から送信される遊技信号を受信することにより、遊技機1毎の遊技情報を管理したり、会員登録された会員毎の個人データ等、各種情報を管理したり、後述するように遊技者の顔画像データを管理したりする。尚、図1では図示を省略するが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
遊技機1は、CR(カードリーダ)パチンコ遊技機であり、盤面9に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル10、上部受皿11、下部受皿12を有すると共に、盤面9に、液晶表示部13、普図入賞口14、第1始動口15、第2始動口16、大入賞口17等を有する。
遊技機1は以下に示すように動作する。
(1)第1始動口15は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口16は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動口15,16への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を液晶表示部13にて行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当りとなる。
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
(3)遊技機設定値(優良台情報、調整情報)(以下、モード)が6段階で設けられ、このモードにより、モード別スペック値の通り大当り抽選の当選確率(大当り確率)を大当り後に大当りでも確変状態(確変)でもない状態である通常遊技状態(通常状態)と確変とを対象として出率を調整可能である。大当りがその後に確変となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率等の大当りの継続回数に関わる値等も調整可能としても良い。
通常状態における大当り確率の違いにより時短状態において発生する大当り等によって、継続回数もモードに応じて多少の違いが生じ得る。同様に通常状態と確変状態の大当り確率もモードにより不変としても良く、通常状態と確変状態との大当り確率や継続回数、及び後述するラウンド振分率等の少なくとも1つがモードにより調整可能であれば良い。
(4)大当りが発生すると対応するラウンド(R)分だけ大入賞口を開放する。1Rの上限入賞数は10個、上限開放期間は30秒であり、上限入賞数または上限開放期間のいずれかが満たされた場合に1Rを終了する。対応するラウンドも大当り抽選と同様に抽選され、その振分率は第1始動口15に入賞した場合は2Rが10%で4Rが51%で15Rが39%であるが、第2始動口16の場合は4Rが10%で15Rが90%となり、入賞に応じた図柄変動の保留消化優先順位は第1始動口15よりも第2始動口16の方が高く設定される。
(5)確変中は大当り確率が向上すると共に、第2始動口16の入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。確変は次回大当りまで継続するため、通常状態となる大当り(通常大当り)が発生するまで継続し、その後は所定の時短回数(例えば100回)の図柄変動を行うまで時短状態となる。
(6)第2始動口16は普図入賞口14への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当りとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動期間は通常状態では30秒であり時短状態では3秒となる。また、開放期間は通常状態では0.3秒であり時短状態では5秒となる。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動期間が短くなる一方、開放期間は長くなることで第2始動口16の入賞率が高くなる。以上は機種Aを例にして説明したが、例示した値は例えば機種Bであればラウンドの振分が異なる等、機種に応じて様々な値となる。
遊技機1及び当該遊技機1に付設された周辺機器は、遊技者による玉の打ち込みや各始動口15,16への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示す遊技信号を出力する。
・アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号(稼動信号)。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。遊技機側から出力される信号でも良い。
・セーフ信号=遊技機側から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号。入賞に応じた払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。また、玉を実際に払出した際に出力される実セーフ信号と、入賞に応じて払出が予約された場合に出力される入賞セーフ信号とがあるが、入賞から出力までのタイムラグを極力省くため後者を採用することが望ましい。
・スタート信号=遊技機側から出力される始動入賞(S入賞)により変動(作動)する液晶表示部13(役物)におけるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)、及びスタート(スタート処理数)を特定可能な信号。図柄変動確定時に出力されるので信号入力に応じてスタート処理を特定する。
・S入賞信号=遊技機側から出力されるS入賞を特定可能な信号。始動入賞時に出力されるので信号入力に応じて始動入賞を特定する。スタートとS入賞とのいずれか一方のみを管理する等、兼用して管理対象としても良い。
・大当り信号=遊技機側から出力される大当り期間を特定可能な信号。大当り中にレベル出力される状態信号なので大当り信号入力中を大当り中として特定する。
・特別状態信号=遊技機側から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号。第2始動口16の入賞率が向上する特別状態中(時短中(確変時を含む))にレベル出力される状態信号なので、特別状態信号入力中を特別状態中として特定する。大当り確率が向上する確変中にレベル出力される状態信号(確変信号)であっても良い。また、大当り信号と特別状態信号のいずれも入力していない期間を通常状態として特定する。
遊技装置2は、所謂各台計数機能付の貸出機であり、当該遊技装置2や遊技機1等の状態を示す状態表示部18、貨幣(貨幣価値、有価価値)が投入される紙幣投入口19、周知のCMOSセンサやCCDセンサ等の撮像素子を含むカメラ20(撮像手段)(図1では前面のカメラ窓のみ図示)、遊技者からの操作入力を受け付けると共に遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当り確率等の遊技情報を表示するタッチパネル式の液晶表示部21、持玉(会員であれば貯玉も含む、獲得価値、有価価値)を払い出すための払出釦22、払い出された玉が通過する払出ノズル23、一般カード24や会員カード25(遊技者識別媒体)(図2参照)が挿入されるカード挿入口26、遊技機1の下部受皿12の下方に位置する着脱可能な計数受皿27等を有する。
図2は、遊技装置2の構成を中心に示す機能ブロック図である。遊技装置2の制御部28は、CPU28a、ROM28b、RAM28c、I/O28d等を有するマイクロコンピュータを主体に構成されている。制御部28に接続された周辺部としては、上記した状態表示部18、液晶表示部21、払出釦22を含むとともに、管理装置6や遊技機1との間で各種信号や各種情報を送受信するI/F部29、紙幣投入口19に投入された紙幣の真贋を判定する紙幣処理部30、液晶表示部21上に設けられたタッチパネル31、カード挿入口26に挿入されたカード24,25に記憶されている各種情報を読取ったり、書込んだりするカードRW(リーダライタ)32、最大10枚の一般カード24をストック可能なカードストック部33、払出釦22が操作されたときに、1度数分の玉を払出ノズル23から払い出す払出部34、計数受皿27から流入する玉数を計数する計数部35等を含む。
一般カード24は、当日限り有効なカードであり、ICチップ24aが内蔵されている。ICチップ24aには、カードを特定可能な一般IDが記憶されているとともに、遊技装置2に入金された入金残高や持玉数が記憶される。この一般カード24の持玉数は当日のみ有効で、入金残高は翌日以降も利用可能とされている。
会員カード25は、予め設定されている有効期限(例えば3年間)まで有効なカードであり、ICチップ25aが内蔵されている。ICチップ25aには、会員登録を行った遊技者を特定可能な会員ID(識別情報)が記憶されているとともに入金残高が記憶される。会員カード25に対応する持玉数や貯玉数は管理装置6の会員口座に記憶される。この会員カード25の持玉数、貯玉数、並びに入金残高は、翌日以降も利用可能とされている。
カメラ20は、図1に示すように4台ずつ画像処理装置36と接続されている。このカメラ20は、対応する遊技機1にて遊技を行う遊技者を撮像可能な撮像手段として機能するもので、所定周期毎に(例えば4秒毎に)撮像し、その撮像した画像を画像処理装置36に送信する。カメラ20の撮像範囲は、遊技者が遊技機1に対して正対している状態で当該遊技者の少なくとも顔全体を含む領域となるように設定されている。
画像処理装置36は、LAN5を介して管理装置6に接続されており、4台のカメラ20から送信される各画像を1秒間隔で取込み、その取込んだ画像を分析することにより当該画像の中に遊技者の顔画像(遊技者画像)が存在するか否かを判定し、顔画像が存在すると判定すると、その顔画像を管理装置6に送信する。画像処理装置36は、カメラ20から送信される画像に遊技者が含まれている場合であっても、その遊技者が遊技機1に正対しない不自然な姿勢で遊技しているために顔画像を認識できないようなときは、その画像を管理装置6に送信することはない。
遊技装置2は、以下に示す機能を備えている。
(1)貨幣を受け付けると(貨幣受付処理)と、遊技機1と遊技装置2の双方に入金額を表示すると共に貸出1単位(例えば500円)分の貸出玉(対価付与価値)を遊技機1から払い出させ(対価付与処理)、その対価付与処理に応じて入金額の表示を貸出玉の対価を除いた残高の表示とする。貨幣は複数回分の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。
(2)残高がある状態で遊技機1に設けられた貸出釦37が押下(貸出操作、付与操作)されると、貸出1単位分の貸出玉を遊技機1から払い出させ、その対価分を残高から引き落とす。また、所謂各台計数機能も備えており、遊技者が獲得した獲得玉を計数し、その計数した獲得玉を対価として再度玉を払い戻すことも可能であり、その払い戻し分の対価を除いた玉数を持玉として特定することも可能である。
(3)残高や持玉が残存する状態で遊技機1に設けられた返却釦38が押下(発行操作)されると、残高や持玉を特定可能な一般カードを発行する。残高や持玉の一部を発行対象とする分割発行は説明の簡略化のため不可としたが可能としても良い。
(4)中継装置4とのシリアル通信(売上信号の受信)により貨幣受付処理や対価付与処理、残高や貸出玉数、入金額や貸出玉数や貸出玉の対価となる売上額、計数玉、持玉、払戻玉、及び一般カードの受付や発行処理を特定可能であるが、これらはパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)でも特定可能である。
管理装置6は、遊技機側から出力される遊技信号に基づいて当日における各遊技機1の遊技情報を集計している。
管理装置6は制御部39(蓄積手段、判定手段、出力手段、記憶手段、選択手段、解除手段、抽出手段、管理手段、代表画像特定手段、遊技情報管理手段、遊技情報判定手段、調整情報管理手段、調整情報判定手段、計数手段)及び記憶部40(蓄積手段)から構成されており、制御部39は、CPU39a、ROM39b、RAM39c、I/O39d等を有するマイクロコンピュータを主体に構成されている。管理装置6は、画像処理装置36から受信した顔画像の内、1時間以上遊技した遊技者の顔画像を直近1カ月を上限として記憶部40に顔画像データベースとして蓄積する。これは、検索対象とする遊技時間が短くなったり蓄積期間が長くなったりすると、画像数が膨大になり、記憶させるメモリ容量及び処理が膨大となるためである。
管理装置6は、後述するように顔画像により同一人物判定を行う。この同一人物判定では、蓄積している顔画像に対して例えば特徴点の抽出等の画像処理を行い、顔画像データベースに既に登録されている顔画像同士を照合することで同一人物か否かを判定する。照合した顔画像が顔画像データベースに登録されていない顔画像(つまり新規の遊技者)であると判定した場合は、顔IDを付与して顔画像データベースに登録するとともに、その顔IDを遊技データと対応付けて記憶する。
一方、顔画像が既に顔画像データベースに登録されている顔画像(つまり既知の遊技者)であると判定した場合は、その顔IDに対応付けている遊技データを更新する。後述する要注意者(もしくは指定者)判定では、その顔画像と、要注意データベース(もしくは指定者データベース)に登録されている顔画像とを照合し、同一人物の顔画像が要注意データベースに登録されているか否かを判定する。同一人物の顔画像が要注意者(もしくは指定者)データベースに登録されていると判定すると、要注意者(もしくは指定者)が来店した旨を例えばインカム装置(図示略)等により遊技場の従業員に報知する。
さて、管理装置6は、上述した機能に加えて遊技機1に対する不正に対処するための各種対策機能を有している。
1.設定漏洩対策機能
店長クラスの管理者が知人に高設定台を漏洩して遊技させ、その知人と利益を共有する所謂設定値漏洩と呼ばれる不正がある。
この種の不正を検出するには、遊技者を画像認証して同一遊技者が繰返し高設定台を遊技しているかを判定すれば良いと考えられるが、このような判定は複数の営業日を跨いで行わないと余り意味がなく、そのように対象期間を広げると、比較対象となる遊技者画像数が膨大となり、システム上の画像認証精度がどのようにしても落ちざるを得ず、システム的に同一遊技者を判定するのに限界があることから、管理装置6は設定漏洩対策機能を有している。
この機能は、遊技機のモードやマイナス粗利額(いずれも優良台情報)等の集計対象と対象期間を設定し、設定条件で検索する機能である。画像認識により同一人物と判断された遊技者はソートされると共に、その人の条件合致日数と来店日数とが表示されるので、不審な遊技を繰り返している人物を見つけ出すことができる。
この機能を利用する場合は、管理装置6のモニタ8にメニュー画面を表示する。図3はメニュー画面を示している。このメニュー画面には、「来店者検索」釦41、「追跡者確認」釦42、「メンテナンス」釦43が表示されている。「来店者検索」釦41をクリックすると、図4に示すように、「追跡者確認」釦42及び「メンテナンス」釦43が不活性化されると同時に「来店者検索」釦41に関連付けて「遊技状況検索」釦44及び「会員カード利用検索」釦45が表示されるので、「遊技状況検索」釦44をクリックする。
管理装置6は、「遊技状況検索」釦44がクリックされた場合は遊技状況検索画面を表示する。
図6は遊技状況検索画面を示している。遊技状況検索画面の上部には、検索条件を設定するための「種別」選択部46、「来店日数」選択部47、「遊技時間」選択部48、「日付」選択部49、「売種別」選択部50、「機種」選択部51が表示されていると共に、「追跡者のみ」有効部52、「マスク等着用」有効部53、「朝一」有効部54、「朝一」を有効とした場合の時間選択部55が表示され、さらに「検索」釦56が表示されている。
設定漏洩対策機能を利用する場合、「種別」選択部46に対する設定に応じてモード別遊技状況や台粗利別遊技状況で集計することができる。
(1)モード別遊技状況
モードを集計対象とするモード別遊技状況を利用する場合は、図6に示すように「種別」として「モード別遊技状況」を選択する。すると、モード選択部57が表示されるので、集計対象とするモードをクリックすることで有効化する。図6に示す例では、モード5,6が有効に設定されており、高モード遊技機を集計対象とすることを示している。全ての検索条件の設定が終了した場合は、「検索」釦56をクリックする。
管理装置6は、「検索」釦56がクリックされた場合は、設定された検索条件に基づいて集計した一覧画面を表示する。一覧画面では、検索条件の該当日が多い順や来店日中の該当日の割合が高い順位に遊技者単位でソートし、ソートした順の遊技者の該当日の顔画像と、台番や遊技時間といった関連情報とを検索一覧画面に表示する。
図7は検索一覧画面を示している。検索一覧画面示の左端には遊技者単位に対応して「詳細」釦58、情報欄59、営業日毎の顔画像一覧60が表示される。情報欄59には、遊技者単位で採番される遊技者ID、遊技した遊技機が設定されたモードである条件合致日数と来店日数が表示される。顔画像一覧60には、検索条件に合致した人物の内、同一人物の顔画像が横並びに表示される。
顔画像一覧60において一番左が最新の条件合致日であり、以後右に前回、前々回……となるが、一番左から古い順に条件合致日を表示するようにしても良い。顔画像に対応して日付、台番、遊技時間、モードが表示される。顔画像としては、同一営業日の顔画像から遊技者の顔の認識得点が高い顔画像や、遊技者が認証された最も早い時点の顔画像等が代表画像として特定される。
図7では、顔画像一覧60の上から優良台で遊技した日数が多い遊技者の順に表示しているが、来店日数に対する優良台の遊技日数(遊技した割合)の多い順に表示するようにしても良い。優良台とは高モードであり、本実施形態ではモードが5(基準値)以上を優良台と想定しているが、別途、優良台に対応するモードとしてモード5以上を設定してはいない。しかしながら、それに限定されるものではない。
図7に示す例では、集計対象として高モードが設定されていることから、条件合致日数と来店日数とが近似する程、遊技傾向として不正が疑わしくなると言える。
顔画像とそれに対応した情報を確認した結果、不正が疑われる場合は、対応する「詳細」釦58をクリックする。
管理装置6は、「詳細」釦58がクリックされた場合は、個別詳細画面を表示する。個別詳細画面では、図8に示すようにクリックした人物の顔画像をカレンダ61(代表画像を複数の営業日を出力対象としたカレンダ形式の営業日出力情報)上の営業日に対応付けて表示する。図中に太枠(実際には赤色の太枠)で囲まれることで識別表示された顔画像は、検索一覧画面で設定した検索条件に合致した遊技が検索条件に該当する営業日に含まれていることを示しており、日付に続けて検索条件に合致したモードが表示される。図8に示す例では、遊技者がモード5以上の優良台で遊技した営業日が該当する。
1営業日における遊技者の台移動履歴を確認したい場合は、該当するカレンダ61の日付をクリックする。
管理装置6は、カレンダ61の日付がクリックされた場合は、詳細データ欄62を表示する。詳細データ欄62には、クリックで選択した日付の営業日単位における遊技者の台移動履歴に対応して、顔画像(遊技機単位の代表画像)、台番、遊技時間、収支金額が横並びに表示され、その下方に、機種、遊技時刻が対応して表示される。
台移動履歴における遊技機単位のクリックで当該遊技機単位の遊技データ欄63が表示される。この遊技データ欄63には、アウト、セーフ、特賞1回数、特賞2回数、特賞1時間、特賞2時間、入金金額、モードが表示される。
遊技データ欄63に隣接して機種モード欄64が設けられており、その機種モード欄64に遊技者が遊技した機種のモード設定配分(配分情報)が表示される。
図8に示す例では、同一機種台数が10台あり、その内、モード3が4台、モード4が3台、モード5が3台、その他のモードが0台であることを示している。この場合、モード5の設定比率が低い中でモード5を遊技していることから怪しいと判定できる。
尚、機種モード欄64では台移動履歴におけるクリック、即ち、遊技機を選択した場合に当該遊技機が属する機種の配分情報を表示することを例示したが、遊技機が選択されていない場合には対象となる遊技者が遊技した全遊技機を対象として当該遊技機が属する機種における配分情報を表示し、例えば営業日の代表画像がクリックされる等、営業日が指定されれば当該営業日において遊技された全遊技機を対象として配分情報を表示するようにしても良い。
(2)台粗利別遊技状況
遊技機に設定されたモードがいずれのモードなのかは遊技機1から情報出力されないため、管理装置6にて操作入力することでモード管理しているが、その操作入力を行う管理者が、管理装置6には低モードを入力する一方、遊技機1では高モードを設定し、その遊技機を知人に漏洩することで、遊技機1の調整は計画通りであるが、低モードで偶然遊技結果が良かったために計画通りとならなかったとオーナーに説明する一方、共謀した知人と利益を共有するといった不正が横行している。また、セット打法(不正ROMにより特定遊技の場合だけ出率増)も想定できることから、検索対象となる台粗利を入力することで遊技機単位の収支による台粗利検索も可能となっている。
この台粗利検索は、負の台粗利(遊技場の粗利益であって台単位の粗利益であり、例えば売上額から差玉(アウト−セーフ)分の景品交換額を差し引いた値が該当する)となる遊技機や遊技者を対象とするもので、閾値としてマイナス粗利額を入力可能とするものである。図9に示すように種別として「台粗利別遊技状況」を設定すると、台粗利選択部57’が表示されるので、検索条件となるマイナス粗利額を選択することで該当する遊技機で遊技した遊技者や遊技機を集計することができる。遊技機を検索対象とした場合は、検索条件となるマイナス粗利額の遊技機を抽出対象とし、抽出した遊技機の台番を表示する。
本実施形態では、マイナス粗利額が1万円(基準値)以下を優良台と想定しているが、別途、優良台に対応するマイナス粗利額として1万円以下を設定してはいない。また、低設定も同様に本実施形態ではモード2以下を想定しているが、別途、低設定に対応するモードとしてモード2以下に設定してはいない。しかしながら、それらに限定されるものではない。
尚、優良台を示す遊技情報、或いは優良台情報として台粗利を例示したが、例えば再プレイ分を含めた台粗利である補正台粗利や、再プレイ分の交換率を考慮した台粗利指標や、遊技者単位の粗利のような粗利情報だけでなく、大当り回数や差玉や理論持玉(売上玉−差玉)等、どのような遊技情報であっても優良台を示すことが可能であれば採用可能となる。
管理装置6は、台粗利検索が設定された場合は、低設定で収支の高い遊技機(特定遊技機)を遊技する遊技者の顔画像を検索し、図7と同一の一覧画面を表示する。従って、上述したモード別遊技状況と同様に、不正を疑われる遊技者の詳細を確認することができる。
一方、朝一有効部54を有効とした場合は、時間選択部55にて指定した時間までに遊技した遊技者の内、蓄積対象となる1時間以上遊技した遊技者を抽出可能となる。この場合、モード選択部57や台粗利選択部57’にて入力した条件に見合う遊技機で遊技した遊技者(営業開始から特定遊技機で遊技した遊技者)を抽出対象とすることができる。
尚、遊技者が該当営業日において最初に遊技した遊技機を抽出対象とするのが望ましいが、上記条件を満たせば2番目以降に遊技した遊技機を抽出対象としても良い。
2.マスク等着用検出機能
この機能は、顔にマスクやサングラス等の装着物を装着している遊技者を検出する機能である。これは、不正者はマスクやサングラスをしているケースが多いので、上述したモード別遊技状況または台粗利別遊技状況に加えてマスク等着用の条件で検索する。
例えば図7に示す検索一覧画面において、「マスク等着用」有効部53をチェックすることで有効化すると、管理装置6は、検索条件にマスクやサングラス等の装着有を付加し、図7に示す顔画像からマスクやサングラス等を装着した遊技者の一覧画面(図示せず)を表示する。このとき、例えばマスク等を装着している場合は、マスク等の装着率(マスク等した来店日/全来店日)(頻度)を遊技者に対応して表示する。
この場合、遊技者が例えば花粉症であることからマスクを着けている場合もあり、単に装着物を装着しているだけで怪しいと判定するのは精度が低いことから、マスクやサングラス等により目や口や鼻等が隠れる第1状態と、隠れない第2状態とを検知し、第1状態から第2状態または/及び第2状態から第1状態への移行回数を遊技者単位、営業日単位で集計し、営業日単位の移行回数が基準値(例えば5回)以上となる営業日を検索条件に含めるようにしている。これは、不正者の心理傾向としてマスク等を頻繁にずらしたり外したりする傾向が見受けられるからである。優良台の遊技者の移行回数が1営業日中に基準値以上となった場合を検索条件としても良いし、平均移行回数を対象としても良い。
3.同一カード複数人利用検索機能
1枚の会員カードを複数の遊技者で使い回して遊技する遊技集団が来店することがあり、このような遊技集団の来店を検出したいという要望があることから、管理装置6は同一カード複数人利用検索機能を有している。
この機能は、1枚の会員カードを複数人で利用した場合に、それぞれの人物の顔画像を記憶して一覧検索を行うものである。会員カードのID番号からの逆引きも可能なので、不審なグループのものと思しき会員カードのIDを取得した際には、そのグループのメンバーの顔を把握可能となる。
カード複数人利用検索機能を利用するには、図10に示すように種別として「会員カード複数人利用」を選択する。
管理装置6は、「会員カード複数人利用」が選択された状態で「検索」釦56がクリックされた場合は、会員カード利用検索一覧画面を表示する。
図10は会員カード利用検索画面を示しており、同一の会員カードを利用した遊技者(一致遊技者)であって、同一遊技者ではないと判定されることで、該当期間において複数人により利用された会員カードを対象として、その複数の利用者の顔画像(遊技者画像)を含む複数の顔画像を比較可能に表示している。この場合、カードID単位(識別情報単位)で一覧化し、情報欄59にカード属性情報(識別媒体の属性情報)を表示し、当該カード属性情報と顔画像一覧60とを比較して表示する。カード属性情報とは、会員の会員番号、性別、年齢等である。
図10では顔画像を遊技日時の古い順に表示しており、横方向にスクロールすることで顔画像を順に確認することができるが、顔画像を新しい順に表示するようにしても良い。集計対象として「会員番号」入力部65に会員番号を入力することで特定の会員カードを利用した人物の逆引きも可能である。
また、同一日に別人判定された複数の人物が同一の会員カードを利用した場合は、図10に示すように顔画像を例えば赤色の太枠で囲んで識別表示する。
管理者は識別表示された顔画像が、例えば夫婦の様に会員カードを使い回しても許容できるような利用者の顔画像である場合には、当該顔画像を選択した状態で会員カード利用検索画面に表示されている「判定解除」釦66(解除手段)をクリックする。
管理装置6は、「判定解除」釦66がクリックされた場合は、該当する顔画像を識別表示、或いは表示自体の対象から除外する(判定を解除する)。以後、会員カード複数人利用検索機能を実行した場合には識別表示、或いは当該顔画像が表示されないようになる。この場合、確認済みであることを表示するといったように他の方法にて上記判定を解除しても良い。
4.追跡機能
以上のようにして、所望の検索条件を設定することで不正の可能性がある遊技者を検索することができるものの、不正者として断定することはできない。そこで、管理装置6は、検索した遊技者が不正者であるか否かを判定するための追跡機能を備えている。
図8に示す個別詳細画面の下部には、「追跡者登録」釦67、「指定者登録」釦68、「要注意者登録」釦69、「登録解除」釦70が表示されている。「追跡者登録」釦67は、追跡者として遊技履歴を以後通常の1か月に代えて例えば1年間に亘って蓄積するための釦である。追跡者関連の機能には別途使用権限を設けることが可能である。
「指定者登録」釦68及び「要注意者登録」釦69は、次回以降の来店時に自動発報をしたい場合に登録する釦である。この場合、指定者と要注意者とは怪しさの程度で区別するもので、従業員は指定者と要注意者とを選択するのに応じて遊技者への対応(注目度合)を変更することができる。また、要注意者は不正者、指定者は常連客といったように使い分けることも想定できる。
管理者は、個別詳細画面を確認した場合に怪しい遊技者を追跡したいときは、顔画像を選択した状態で「追跡者登録」釦67をクリックする。
管理装置6は、図示しない登録画面を表示するので、追跡者として登録する場合は登録操作を行う。
以上のようにして、管理装置6に追跡者を登録することができる。
追跡者を確認したい場合は、図3に示すメニュー画面に表示されている「追跡者確認」釦42をクリックする。すると、図5に示すように、メニュー画面の「来店者検索」釦41及び「メンテナンス」釦43が不活性化されると同時に「追跡者確認」釦42に関連付けて「追跡者一覧」釦71及び「追跡者解除履歴」釦72が表示されるので、「追跡者一覧」釦71をクリックする。
管理装置6は、「追跡者一覧」釦71がクリックされた場合は、図11に示す追跡者一覧画面を表示する。追跡者一覧画面には、登録されている追跡者の追跡ID73に対応して顔画像74、追跡開始日75、最終来店日76、「メモ」欄77が表示される。
追跡者一覧画面には、追跡開始日選択部78、最終来店日選択部79が表示されるので、それらを選択した状態で「検索」釦56をクリックすることにより、図8に示す個別詳細画面と同様なカレンダ画面を表示する。この場合、カレンダをスクロールすることで1年間に亘って遊技者画像を確認することができる。また、追跡ID入力部80により特定の追跡者のカレンダ画面を表示することができる。
管理装置6は、入力された追跡開始日から最終来店日までの対象期間に来店した遊技者の内、追跡登録された遊技者の顔画像を抽出して一覧表示する。通常は過去1カ月分の顔画像を保存しているが、追跡登録を行った場合は、登録した人物の顔画像を1年間に亘って保存することで長期間の追跡が可能となる。
追跡者一覧画面には「追跡解除」釦81が表示されるので、追跡解除する場合は、遊技者画像を選択した状態で「追跡解除」釦81をクリックする。
管理装置6は、「追跡解除」釦81がクリックされた場合は、該当する遊技者の追跡を解除するが、解除日から例えば1年間は追跡者解除履歴に解除情報を保存する。
「追跡履歴表示」釦82をクリックすることで詳細な追跡履歴を表示でき、「メモ編集」釦83をクリックすることで「メモ」欄77の記載を編集することができる。
追跡解除履歴を確認したい場合は、図5に示す「追跡者解除履歴」釦72をクリックする。
管理装置6は、「追跡者解除履歴」釦72がクリックされた場合は、図示しない追跡解除履歴画面を表示するので、追跡を解除した遊技者を確認することができる。追跡解除履歴画面には「再登録」釦が表示されるので、追跡を解除した遊技者を再度追跡する場合は、「再登録」釦をクリックすることで追跡者解除履歴に基づいて追跡を再開する。
以上のようにして、追跡者の登録・解除を任意に行うことができる。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
管理装置6は、複数の利用者が特定されたカードIDを対象として、その複数の利用者の画像を比較可能に出力するので、複数の利用者とのシステム上の判断が正しいかの判断や、遊技場として許容できる例えば夫婦間の会員カードの利用かの判断が可能となり、1つの会員カードを使い回していないかの判断を適切にサポート可能となる。
同一営業日に異なる遊技者が同一カードIDを使用した場合に識別表示するので、会員カードが使い回された営業日を優先して判断対象とすることが可能となる。
カードID単位で利用者数を表示するので、利用者数が多ければ遊技場で許容できる例えば夫婦間の利用ではなく上記集団による利用の可能性が高いと判断することが可能となる。
カード属性情報を対応するカード利用者の画像と比較可能に出力するので、カード利用者が会員登録した遊技者かの判断をサポート可能となる。
誤った同一判定を選択された場合は同一判定を解除するので、システム上の判断を正すことが可能となるだけでなく、例えば夫婦のように会員カードを使い回しても許容できるような利用について、度重なる検出を抑制可能になる。
同一遊技者画像も営業日単位で表示した上で、複数の遊技者が特定された営業日を単一の遊技者が特定された営業日に優先して表示するので、会員カードが使い回された営業日を優先して判断対象とすることが可能となる。
管理装置6は、設定漏洩の不正を検出するために複数の営業日を対象として比較対象となる遊技者画像が多くなり、異なる遊技者を同一遊技者とシステム上で判定される虞が高まっても、営業日単位の遊技者画像を比較可能に出力するので、同一遊技者との判定が正しいかを管理者が判断できるようになる一方、対応する優良台情報により同一遊技者による遊技が優良台での遊技であるのか否かも確認でき、優良台情報の漏洩に関する不正が行われていないかといった判断を適切にサポート可能となる。
機種単位のモード配分を示す情報を出力するので、優良台に相当する優良モードの割合が低いにも関わらず、優良モードばかりを遊技しているかを把握可能になり、上記判断を適切にサポート可能となる。
複数の営業日に跨ることで遊技者画像は膨大となり、上限期限を定めて画像を記憶する必要はあるが、追跡者登録を行った遊技者画像については上限期限を超えて記憶するので、怪しい遊技者については他の遊技者と比較してより長い期間を対象として遊技者画像の比較検討対象にすることが可能となる。
遊技者単位で営業日別に遊技者画像を表示可能とした上で、優良台の遊技日数や優良台割合にてソート可能であるので、優良台の遊技頻度の高い遊技者を適切に把握可能となる。
対象期間の内、遊技者が来店した営業日の画像をカレンダ61に対応付けて表示可能とした上で、その内、優良台を遊技した営業日を識別表示可能としたので、遊技者が対象期間の内、どれぐらいの頻度で来店し、更にどれぐらいの頻度で優良台を遊技したかを容易に把握可能となる。
収支や出率のような遊技情報は優良台を示す一方、管理装置6上は非優良台に設定される遊技機を特定するので、管理上は優良台でない旨が設定されているにも関わらず遊技機には優良台となる調整が行われる不正に適切に対応可能となる。
遊技情報と、管理装置6に設定される調整情報とに関わる条件を設定し、当該選択した条件に見合う遊技者画像を表示するので、上記不正を行っている遊技者の画像をより把握できやすくなる。
遊技情報は遊技機単位の遊技情報とするので、遊技者単位では遊技情報が優良台を示さない場合であっても遊技機単位の遊技情報であれば優良台を示せば対象とすることが可能となり、不正者が優良台を遊技したが結果が出ずに遊技終了した場合であっても、当該不正が行われた対象に含めることが可能となる。
遊技情報は優良台を示す一方、管理装置上は非優良台に設定される遊技機の遊技者を選択した場合に、当該遊技者の当該営業日における他の遊技機における遊技者画像を遊技時間と共に表示することで、例えば台移動せずに遊技していたのか、他の優良台に台移動したのか、或いは優良台ではない遊技機に台移動したのかといった遊技傾向を把握した上で、上記不正が行われたかを判断できるようになる。
営業開始時に遊技情報は優良台を示す一方、管理装置上は非優良台に設定される遊技機での遊技を条件に該当する遊技機の遊技者を抽出するので、共謀する遊技場管理者から伝え聞いた優良台を確保すべく営業開始時から遊技した場合を考慮して、管理上は優良台でない旨が設定されているにも関わらず遊技機には優良台となる調整が行われる不正が行われたかを判断できるようになる。
「マスク等着用」有効部53が有効な場合は、優良台の遊技者であって、マスクやサングラス等を着用した遊技者の画像を抽出するので、マスク等を着用する遊技者が不正者であるかの判断を適切にサポート可能となる。
優良台の遊技者の画像を表示する場合にマスク率に関する表示を行うので、優良台の遊技者がどの程度のマスク率かにより不正者かを判断するための指標を提供可能となる。
不正者の心理傾向としてマスク等を頻繁にずらしたり外したりする傾向が見受けられることから、優良台の遊技者を対象として、マスク等により鼻や口等が隠れる第1状態と、隠れない第2状態とを検知可能とするので、優良台の遊技者に不正者の心理傾向が見受けられるかの判断をサポート可能となる。
第1状態から第2状態または第2状態から第1状態となった回数を遊技者単位で計数するので、その移行回数により不正者か否かを判断することが可能となる。
優良台の遊技者の内、装着物を装着している営業日における移行回数とその基準値とを比較した結果により装着物を移動または取り外し頻度の高い遊技者の画像を営業日単位で抽出可能としたので、抽出された不正者の傾向が見受けられる遊技者の画像を比較することで、適切に不正者の判断を行えるようになるだけでなく、システム上の判定精度の確認も可能となる。
(その他の実施形態)
優良台情報としてはモード以外に釘調整した結果(釘間隔や入賞率等)を示した情報を採用しても良い。
図8や図10において遊技者の顔画像を識別表示するだけでなく、例えば営業日やカードIDを識別するようにしても良い。
図10において「判定解除」釦66で選択された遊技者画像自体を表示しないようにしても良いし、他人遊技者として識別表示せず一致遊技者の画像として残すようにしても良い。
図10において複数の遊技者(複数の一致遊技者)が特定された営業日単位の遊技者画像を、一の遊技者(単一の一致遊技者)が特定された営業日単位の遊技者画像に優先表示するようにしても良い。
各設定値は管理者が任意に操作入力により設定しても、予め管理装置6の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)のサーバから設定情報をダウンロードして設定しても良いし、過去の遊技情報を基準値として設定しても勿論良い。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定しても良い。また、遊技信号としてパルス信号を例示したがシリアル通信等による電文のような信号入力としても良い。
機種としては、例えばレート別やフロア別に機種をグループ化する等、どのような区分により機種を構成しても良い。また、以上と超過についてはどちらを採用しても良く、「達した」等の表現は以上となった或いは超過したのいずれにも対応する表現となる。以下と未満についても同様で、「達していない」等の表現は双方に対応する表現となる。
数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良いし、適宜採用しない項目を設けても良い。また、識別出力についても例示した以外に記号を付ける等、どのような出力態様としても良く、出力としては印字出力、表示出力が少なくとも想定される。
また、入力の例示として数値を選択することを例示した箇所もあるが、適宜、数値を直接的に入力しても良い。同様に数値を直接的に入力することを例示した箇所にて選択的に入力しても良い。
範囲としては最小値と最大値との双方を設定しても良いし、各範囲の最小値のみを設定し、最大値については次の範囲の最小値を参照して特定する等、最小値と最大値との一方のみを設定しても良い。
対象となる遊技機としては遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式やクレジット式等の例示したパチンコ遊技機以外のパチンコ遊技機や、スロットマシン等にも採用できることから、所謂封入式を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。
管理装置6が行う処理の一部を中継装置4、情報表示装置3、或いは遊技装置2等にて行っても良く、遊技情報の特定や管理等を行う手段はどの様に構成しても良い。更に例示した構成は変形例も含めて、どのように組合わせても良いし、適宜、採用しない構成を設けても良い。