JP2020057425A - 建築物の管理システム及び管理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献2には、資材メーカーと建築業者等との間の資材注文配送システムが記載されている。しかし、注文・配送に関するプロセスしか考慮されておらず、建築物の新規施工時から取り壊しまでの一貫した工事履歴や発注履歴を管理できるものではない。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、建築物に関する情報を管理する管理サーバであって、建築物または建築物が有する設備に関する情報であるモノ関連情報と、人に関する情報であるヒト関連情報と、工事内容に関する情報であるコト関連情報と、を対応付けたトランザクション情報を記憶する記憶手段と、複数の作業を含む工事案件について生じた事象を前記記憶手段に記憶するデータ登録手段と、を有し、前記データ登録手段は、所定の建築物に対する工事案件において生じた複数の事象に関する情報を、当該所定の建築物に関する前記モノ関連情報と当該工事案件に関する前記ヒト関連情報と当該工事案件に関する前記コト関連情報として対応付けて、前記複数の事象が生じた時系列に基づいて前記記憶手段の前記トランザクション情報に記憶することを特徴とする。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
建設/不動産においての「信頼」から生まれる「安心」「安全」「適正」は、過去情報の蓄積によって得られるものであるが、サービス間で情報は断絶されており、例えば仲介時に過去の不具合情報を知ることは不可能である。そして、オーナー、住人、管理会社、職人、管理人、建物にかかわる人は全て時間とともに変わっていくため、正確な情報は行政すら把握できていない現状がある。
例えば仲介サービスでは、過去にトラブルを起こしていない入居者か、管理の行き届いた管理会社かを知ることはできなかった。修繕などの工事の場合にも、建物が継続的に抱える不具合があるのか、仕事を依頼する場合に職人が適正な仕事を丁寧にしてくれるかどうなのか、安心を得るすべはなかった。
図1は、全体の管理システム1の構成図の例である。
管理システム1は、複数の施工会社端末102、複数のメーカー端末103、複数の管理会社端末104、複数の入居者端末105、複数のその他業者端末106を備え、それぞれがネットワークを介して統合管理システム101に接続されている。なお、ネットワークは有線、無線を問わず、それぞれの端末はネットワークを介して情報を送受信することができる。
メーカー端末103は、資材メーカーや資材問屋などが使用する端末である。
管理会社端末104は、管理会社や仲介業者が使用する端末である。
入居者端末105は、入居者は建物の所有者が使用する端末である。
その他業者端末106は、建物の新規施工時から取り壊しまでの間に介在する上記以外の業者が使用する端末である。
統合管理サーバは、上記それぞれの端末から建物の新規施工時から取り壊しまでの間に生じる様々な情報の入力を受け付け、これらをメインDB220の中に記憶する。
本明細書では、各モジュールが、処理を行う主体(主語)として記載をしているが、実際には各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)を処理するプロセッサが処理を実行する。
統合管理サーバ101は、例えばクラウド上に配置されたサーバで構成される。
主記憶装置201には、データ登録表示モジュール210、状態判定モジュール211、データ解析モジュール212等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ203が実行することで統合管理サーバ101の各機能要素が実現される。
データ解析モジュール212は、メインDB220に記憶されている情報を解析することにより、各種有用な情報を抽出し、各端末や出力装置205に出力・表示する。
メインDB220は、施工会社端末102、メーカー端末103、管理会社端末104、入居者端末105、その他業者端末106から受信した情報を、建物に対するトランザクション情報900として記憶する。
ヒト関連DB221は、例えばユーザに関する情報、職人に関する情報など、人に関する情報、すなわち「ヒト」に関連する情報を記憶しており、ヒト関連マスタ情報500を格納している。
モノ関連DB222は、例えば建物のタイプ、レイアウト、区画内の構成、内部の設備など、建物に関する情報、すなわち「モノ」に関連する情報を記憶しており、モノ関連マスタ情報600を格納している。
また、コト関連DB223は、案件・工事・作業(工事内容)の進捗(フェーズ)を示すフェーズ関連の情報も記憶しており、フェーズ関連マスタ情報800を格納している。
施工管理会社端末102は、例えばスマートフォンで構成される。
主記憶装置301には、統合管理システム連携モジュール310や修繕管理モジュール311が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ303が実行することで施工管理会社端末102の各機能要素が実現される。
補助記憶装置302は、施工会社が管理する建物に対する修繕管理データ320を記憶する。
入居者端末105は、例えばスマートフォンで構成される。
主記憶装置401には、統合管理システム連携モジュール410や入居者メンテナンスモジュール411が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサが実行することで施工管理会社端末102の各機能要素が実現される。
補助記憶装置402は、入居者の入居者情報管理データ420を記憶する。
ヒト関連マスタ情報500は、建物の新規施工時から取り壊しまでに関連するすべての「人」に関する情報のマスタ情報である。マスタID501、カテゴリID503、個別ID505はメインDB220の外部キーであり、トランザクション情報900の該当する箇所に値が記入される。それぞれの内容は参照情報502、504、506に記憶されている。
・どのようなタイプの職人か
・対応可能な地域はどこか
・対応できる工事スキルは何か
・対応可能な仕事内容は何か
などの情報をメインDB220のトランザクション情報900に記憶して管理することができる。
モノ関連マスタ情報600は、建物の新規施工時から取り壊しまでに関連するすべての建物や設備などの「物」に関する情報のマスタ情報である。マスタID601、カテゴリID603、個別ID605はメインDB220の外部キーであり、トランザクション情報900の該当する箇所に値が記入される。それぞれの内容は参照情報602、604、606に記憶されている。
・建物(プロパティ)のタイプはどんなっているか
・建物の間取り(セクション)はどうなっているか
・レイアウトはどうなっているか
・専有部分か、共有部分か
・区画内の構成要素(ブロック)は何か
・どの設備(ファシリティ)に関するものか
などの情報をメインDB220のトランザクション情報900に記憶して管理することができる。
コト関連マスタ情報700は、建物の新規施工時から取り壊しまでに関連するすべての工事、作業の内容などの「事柄」に関する情報のマスタ情報である。マスタID701、カテゴリID703、個別ID705はメインDB220の外部キーであり、トランザクション情報900の該当する箇所に値が記入される。それぞれの内容は参照情報702、704、706に記憶されている。
・プロジェクトの内容はどのようなものか
・プロジェクトに対するアクションはどのようなものか
・工事の内容はどのようなものか
・作業の内容はどのようなものか
などの情報をメインDB220のトランザクション情報900に記憶して管理することができる。
なお図7は例示であり、これ以外の「事柄」に関するマスタ情報を記憶してもよい。
フェーズ関連マスタ情報800は、メインDB220のトランザクション情報900に記憶されていく案件の進捗を管理するためのマスタ情報である。マスタID801、カテゴリID803、個別ID805はメインDB220のトランザクション情報900の該当する箇所の値として使用される。それぞれの内容は参照情報802、804、806に記憶されている。
・現在「依頼・調査・手配・現場作業・完了報告・請求・完了」の7つのフェーズ821のうちのどのフェーズにいるのか(phase_name811)
・それぞれのフェーズの中で、どのような状況なのか(status_name812)
・上記各状況の中で、さらにどのような状態なのか(status_item813)
について細かく管理することができる。
status_name812の個別ID805の値は、メインDB220のトランザクション情報900のステータス名911(status_name)に記憶され、トランザクションのレコードがステータス名一覧822のどの状況なのかを示す。
status_item813の個別ID805の値は、メインDB220のトランザクション情報900のステータス項目912(status_item)に記憶され、822の状況の中で詳細がさらにステータス項目一覧823のどの状況なのかを示す。
統合管理システム101は、施工会社端末102、メーカー端末103、管理会社端末104、入居者端末105、その他業者端末106とネットワークを経由してつながっており、これらの端末からの入力を受け付け、建物の新規施工時から取り壊しまでに関連するすべてのトランザクションをメインDB220のトランザクション情報900に記憶する。
ヒト関連マスタDB221、モノ関連マスタDB222、コト関連マスタDB223で管理されているように、「ヒト」「モノ」「コト」に関するすべての事象が、トランザクション情報900として記憶され、「誰が」「どこに」「何をしたか」が1レコードで表現される。例えば、1部屋の原状回復工事案件で100件以上のトランザクションデータが生成・記憶される。
記載される対象901、902、911、912は、プロジェクトに関する情報、時期に関する情報、モノ(建物や設備)に関する情報、コト(工事内容:状況、対応内容、金銭)に関する情報、ヒト(依頼元や依頼先)に関する情報を記憶する。
属性904、914は、各記憶できる情報の内容であり、それぞれが属性タイプ(クラス名)905、915として定義されている。それぞれについてデータ型906、916が決められている。
モノに関する情報1103として、建物ID、建物名、建物住所、区画ID(部屋番号)が記憶されている。また、ブロックID、ブロック種別として、現場調査を行う対象の区画である洋室・トイレ・玄関などが記憶されている。さらに、ファシリティ種別ID、ファシリティID、型番、メーカーとして、調査の対象である設備(ファシリティ)であるエアコン、水栓、鍵やその型番やメーカーなどが記憶されている。1101は図10の項番903、913に対応し、1102は属性タイプ905、915に対応する。
フェーズ番号1201、フェーズ名1202、フェーズ項目1203は、フェーズ関連マスタ800のphase_name811に示される7つのフェーズ一覧821のどれに当たるのかを示す。
各フェーズにはそれぞれ開始条件1204及び終了条件1205が定められており、これらの条件の組み合わせにより、トランザクション情報900に記載される各レコードの現時点の進捗状況(フェーズ)を判定する。
フェーズ進行可否判定情報1300は、複数並列して発生する工事や作業について、現フェーズから次のフェーズに移行してよいかどうかを規定するテーブルである。
表の縦軸に現フェーズ1302及びそのステータス1303が記載されており、これが横軸に記載されている次フェーズ・ステータスに移行してよいかどうかを「◎」「〇」「×」「−」で示している。
「◎」は、横軸のフェーズに進行可、かつ最も一般的な進行を示す。
「〇」は、横軸のフェーズに進行可であることを示す。
「×」は、横軸のフェーズに進行不可であることを示す。
「戻」は、現状よりも前のフェーズ(1301のフェーズ番号が小さい方向)に戻ることが想定されているものを示す。
「−」は、現状よりも前のフェーズに戻ることは通常ないが、特に戻ることを禁止しているわけではないものを示す。
このように、フェーズ進行可否情報1300により、各フェーズの進行可否を判定することで、誤った作業工程の進行を防ぐことが可能となる。
データ登録処理は、統合管理システム101のデータ登録表示モジュール210が、施工会社端末102、メーカー端末103、管理会社端末104、入居者端末105、その他業者端末106と連携して、これらの端末から生じた事象に関する情報(アクション内容)を受信・記憶する処理である。
各アクション内容は、例えば、施工管理会社端末102の統合管理システム連携モジュール310がユーザからの入力を受け付けることにより生成される。又は、例えば入居者端末105の統合管理システム連携モジュール410がユーザからの入力を受け付けることにより生成される。
フェーズ更新処理は、統合管理システム101の状態判定モジュール211が、トランザクション情報900の記入に応じて、現時点のフェーズを判定する処理である。
そして、当該モジュールは、指定された案件のトランザクション情報900のレコードを取得し、各レコードに記載された最新のステータス情報を取得する(ステップ1520)。
例えば図11の記入例では、案件ID1113が「11」であり同一のものを抽出し、これらのレコードのステータス情報(ステータス名1111及びステータス項目1112)を取得する。
具体的には、当該モジュールは取得したステータス情報(ステータス名911及びステータス項目912)が、フェーズ開始終了条件のフェーズ終了条件を満たしているか(ステップ1530がYes)もしくは次フェーズの開始条件を満たしいている場合(ステップ1540がYes)、次フェーズに進行してもよい場合であると判定する。
進行可能であると判定された場合には、フェーズを次フェーズに更新する(ステップ1560)。
また、ステップ1530又は1540がYesであり、次フェーズに進行してもよい場合であっても、フェーズ進行可否判定情報1300によるフェーズ進行可否判定の結果(ステップ1550)がNoであった場合には、現フェーズのままとする(ステップ1570)。
例えば、特定の作業に関するフェーズを判定したい場合には、当該特定の作業IDを有するレコードを抽出して、同様のフェーズ判定処理を実行すればよい。また特定の建物や設備に関するフェーズを判定したい場合には、トランザクション情報900のモノ1103に記載された、建物名や、区画ID、ファシリティIDなどでソートして、レコードを抽出し、同様のフェーズ判定処理を実行すればよい。
トランザクション情報900を記入する際の端末からの入力画面や、トランザクション情報900から取得した情報を表示する画面の例を示す。
統合管理システム101のユーザや、管理会社端末104のユーザ、施工管理会社端末102のユーザなど、案件を管理するユーザが、案件を起案する際に入力する画面の例である。統合管理システム101の場合には、データ登録表示モジュール210が出力装置205に画面を表示し、入力装置204を介してユーザからの入力を受け付ける。施工管理会社端末102や管理会社端末104など各端末の場合には、各端末の統合管理システム連携モジュールが、統合管理システム101のデータ登録表示モジュール210と連携して画面を表示する。統合管理システム連携モジュールは、スマートフォンのアプリのような形態でもよいし、統合管理システム101から受信した画面情報を表示するWebブラウザの形態でもよい。
1602は、建物に関する情報を入力する欄である。
1603は、管理会社に関する情報を入力する欄である。
1604は、連絡先に関する情報を入力する欄である。
1605は、契約内容について入力する欄である。
1606は、案件の詳細について入力する欄である。
1607は、対応日程について入力する欄である。
1608は、工事依頼先について記入する欄である。
1701は、案件の選択を受け付ける選択欄であり、既にコト関連DB223やトランザクション情報900に記憶されている案件一覧の情報が表示される。
1702は、作業の種別の選択を受け付ける選択欄である。既にコト関連DB223やトランザクション情報900に記憶されている作業一覧の情報が表示される。
1703は、工事の種類の選択を受け付ける選択欄である。既にコト関連DB223やトランザクション情報900に記憶されている工事一覧の情報が表示される。
その他、作業や工事に関する情報の入力を受け付け、保存ボタン1704がクリックされると、データ登録表示モジュール210は、これらの入力情報をもとにトランザクション情報900に1行レコードを追記する。
例えば、1702で退去立会代行が選択され、予定日時等が入力されて保存ボタン1704が押されると、図11のレコードID10007の様に、ステータス情報1111,1112に、「退去立会」が「依頼済み」であることを示す情報「tachiai_status」「assign_done」が記入される。
1801には、案件に関する情報が表示されている。統合管理システム連携モジュールは、統合管理システム101と連携し、トランザクション情報900に記憶されている案件に関する情報や対象の建物に関する情報を、コト関連DB223やモノ関連DB222を参照しながら取得し、1801に表示する。
トランザクション情報900に記憶されている住所に関する情報(項番26)に基づき、地図上に表示を行ったり(1802)、鍵に関する情報(項番73〜76等)に基づき、カギ情報を表示する(1803)こともできる。
すべての現場調査が終了した場合には、完了報告1813がクリックされ、データ登録表示モジュール210がすべての情報をトランザクション情報900に記憶する。
1901は、工事する部屋についての情報を入力する欄である。統合管理システム連携モジュールは、トランザクション情報900及びモノ関連マスタ情報600に基づき、すでに登録されている部屋の情報をプルダウン表示する。対応する部屋が無い場合には、「新規追加」の選択を受け付け、1910のような新規追加画面をポップアップ表示する。
また、この際、同じ部屋や、同じ工事箇所に関する過去のトランザクション情報900を検索することで、過去の状況や過去の写真などを取得して、1905の様に表示することが可能である。
左側の画面2000は、工事実施時に担当者が情報を入力する入力画面の例である。右側画面2010は、その入力を受けて、検収者が検収を行う場合の入力画面の例である。
2001には、トランザクション情報900に記憶されている、同一設備の過去の写真が検索され、表示されている。
2002には、今回の工事の対象についての情報が、トランザクション情報900のモノやコト、ヒト、時期に関する情報から取得され表示されている。
2012には工事実施前の写真がBeforeとして掲載され、2013には工事完了後の写真がAfterとして掲載されている。いずれもトランザクション情報900の添付写真(項番66〜68)から取得することで表示される。
すると、統合管理システム101のデータ登録表示モジュール210は記入された情報についてメインDB220のトランザクション情報900に1行レコードを追記する。
統合管理システム101の場合のデータ登録表示モジュール210は、トランザクション情報900及びヒト関連DB221、モノ関連DB222、コト関連DB223等の各種情報を取得することで、出力装置205に画面を表示し、ユーザからの操作を受け付ける。施工管理会社端末102や管理会社端末104など各端末の統合管理システム連携モジュールは、統合管理システム101のデータ登録表示モジュール210と連携して画面を表示する。統合管理システム連携モジュールは、スマートフォンのアプリのような形態でもよいし、統合管理システム101から受信した画面情報を表示するWebブラウザの形態でもよい。
統合管理システム101のデータ登録表示モジュール210は、メインDB220のトランザクション情報900に記憶されている情報をヒト関連DB221、モノ関連DB222、コト関連DB223を参照しながら呼び出し、各種画面を生成して、出力装置205に表示する。またインターネット経由で各端末に表示を行ってもよい。
例えば、建物に関する情報、管理会社に関する情報、工事会社に関する情報、連絡先に関する情報、受注済みの見積書、報告された不具合等が記載され、これらの情報はトランザクション情報900および各種マスタDBの情報から取得をすることにより表示をすることができる。
それぞれの施工内容については、部屋や箇所(区画や設備)がどこなのか、行う工事が何なのか、どのような理由で工事するのか、等の情報をトランザクション情報900から取得して2105のように表示することができる。
同様に2103で選ばれた項目に関する情報について、データ登録表示モジュール210は、トランザクション情報900からヒト・モノ・コトマスタDBを参照しながら該当する情報を取得し、2104の欄に表示を行うことができる。
ここでは、発注・手配する作業一覧を表示している。
例えば、エアコン工事、大工工事、検収工事等の各工事が記載され、それぞれの中に複数の作業が登録されている。
各作業の対象や原因、依頼先、依頼内容などはトランザクション情報900に記載された各項目から取得し、2203のように表示する。
まだ依頼されていない2件の作業2204については、手配ボタン2206のクリックに応じて、入力画面を表示し、手配に進むことができる。
この中で、手配される各作業については、この工事期間の始期と終期の間に設定される必要があり、手配の際に工事の期間2205を超えた日程が規定されている場合には、エラーを表示してもよい。
また、各作業の日程について、現在のステータス情報や各作業の進捗を判断して、最適な作業日程を候補日としてあらかじめ表示するようにしてもよい。
2301には、検収結果が表示されている。
2302には、完了報告書が表示されている
2303には、精算交渉の状況が表示されている。
データ登録表示モジュール210は、トランザクション情報900のステータス情報911、922の内容に基づいて、現在の状況をそれぞれの項目のステータス2311、2321、2322として表示する。
データ登録表示モジュール210は、関連する案件の作業情報をトランザクション情報900からまとめて取得し、このステータス情報911、912でソートすることで、2401のように、見積書提出待ち、手配待ちの作業、未報告の現場対応、完了報告書の提出待ち、完了報告書の承認待ち、現場対応予定、のそれぞれの件数をカウントして、表示する。
2403には、トランザクション情報900に書き込まれた、同一案件に関する情報がログとして表示されている。
データ登録表示モジュール210は、ユーザが対応しているすべての案件について、工程表を表示する。通常1つの案件でも最低3〜10人の職人が関与し、工事の手配は多数の職人を期限内に手配する必要があって、案件管理には深い経験が求められた。
しかしながら、図25のように、現在進捗中及び今後手配しなければならない工事・作業の一覧を見える化することで、手配の支援を容易にし、また手配漏れを防ぐことが可能となる。
調査には2件の作業、エアコン工事には3件の作業、大工工事には1件の作業が必要で、それぞれの作業予定が線表2504の様に分解して記載されている。それぞれの作業に必要な日数や、作業の予定日は、すべてトランザクション情報900または各種マスタDBに記載されている情報を取得することで、データ登録表示モジュール210が表示をおこなう。
例えば管理会社端末104や施工会社端末102に表示される画面の例である。管理会社も施工会社も多数の案件を抱えており、各案件の中で複雑な進捗状況を管理する必要がある。図26のようにトランザクション情報900に格納したすべての作業情報を検索する機能を提供することで、各社が担当する案件が、どのような状態で、次にどんなアクションをしなければならないのかを表示することが可能となる。
また、それぞれの案件について、フェーズ判定処理手段により判定された現在のフェーズが2602に表示され、現在のステータス情報が2603に表示されている。
本実施例では、実施例1において蓄積されたメインDB220の情報に基づいて、データ解析を実施し、有益な情報を抽出・表示する方法について説明する。
統合管理システム101のデータ解析モジュール212は、メインDB220から検索したい項目の情報を取得する(ステップ2710)。
データ解析モジュール212は、取得したデータを解析し(ステップ2720)、解析結果を統合管理システム101の出力装置205に表示する、もしくは各端末に送付し、各端末が表示する(ステップ2730)。
データ解析モジュール212におけるデータ解析処理2720のユースケースの1つを説明するフローであり、時系列に蓄積された多数の情報の中から、共通の因子を抽出発見して表示するものである。
1.建物単位のソート分析による共通因子の発見
2.区画単位のソート分析による共通因子の発見
3.施設単位のソート分析による共通因子の発見
4.担当管理会社単位のソート分析による共通因子の発見
5.業者単位のソート分析による共通因子の発見
などにより、それぞれの単位で共通に発生している事項、評価、内容などを、特異情報として表示する。
当該モジュールは、データを解析し、それらのデータに共通する因子を検出する(ステップ2820)。
共通因子が見つからなかった場合には、一つ上位の階層の項目に移動し(2860)、この一つ上位の階層の情報をまたすべて取得して同様の解析処理を実施する。
例えば、トランザクション情報900は、建物のトラブルに関する情報を、建物・区画・ブロック・設備などの階層上の項目で記憶している。具体的には、ある建物AAのBB号室の部屋CCの設備DDにトラブルが起きているのかという情報を蓄積している。
ここで、過去も何度もの同じような不具合が発見されれば、このある建物AAのBB号室の部屋CCのトイレ自体に問題があるのだという特異情報が抽出される。
項番24の建物IDごとに、項番52のトラブル有無をソート、トラブルがあった件について、項番50のファシリティ症状種別で1年ごとに集計を行う。
これにより、部屋や区画を超えて建物自体の老朽化や施工品質を把握することができる。
建物や区画関係なく、項番39の型番、項番40のメーカー、項番41の年式ごとに、項番52のトラブル有無をソート、時系列で集計することで、型番、メーカー、年式ごとにトラブル頻度を算出。
例えばXX社製の2000年式YYという型番のエアコンは2年ごとに多くの場合故障しているという情報を得ることができる。
また、故障している地域(項番26建物住所)を軸にみることで、上記のエアコンが寒冷地では故障頻度が高いなどの分析結果を出力することができる。
また、ある時期にまとめて同型番や同メーカーの商品を発注してリプレースすることで大量購入によるコスト減も可能となる。
項番52のトラブル有無、項番37のファシリティID、項番50のファイシリティ症状種別、項番26の建物住所の相関を見ることで、一つの区画トラブルを超えた例えば悪臭や害虫被害などの地域インフラのトラブルを検知することが可能となる。
通常地域は所有区画で管理がわかれており、統一的に町内の共通インフラの問題を知ることは極めて難しい。しかしながら、このデータ形式では部屋や建物の単位を超えて地域の抱える問題についても知ることや予見することが可能となる。
実際に建物を治すのは「職人」と言われる人たちであるが、この「職人」は主に、電気工事、水道工事、内装工事などある程度のジャンルに分かれている。
項番102の依頼先担当者名でソートし、項番60の作業検収判定にNGがついている職人を集計すると、依頼した作業を一回で終わらせられないいい加減な仕事をする職人かどうかの評価を出力可能となる。
また、その職人が対応した箇所(項番37のファシリティID)に、次に問題が発生するまでの時間が短い(項番52のトラブル有無及び項番21のタイムスタンプより算出)場合、見た目が良く工事完了を検収しても、すぐにダメになるいい加減な仕事をする職人であるという評価を出力することが可能となる。
類似する工事の金額の平均値と分散を取得。
項番33のファイシリティ種別ID、項番58の作業名、項番102の依頼先担当者、項番90の原価の情報でソートすることにより、特定の職人について工事対象箇所に関する原価を集計することで、各作業ごとの適正価格を出力することが可能となる。
通常、一式で工事見積もりを通していることが多く作業粒度も大きく、個別の作業の価格の分析ができる状況ではなかった。また、職人が他でいくらで仕事をしているか分からなかった。
しかしながら、本実施例のトランザクション情報900では、すべての作業が細かい粒度で記憶されているため、これらを個別に分析することで、例えば、同じ水道管のパッキン交換であっても、職人Aは平均3万円、職人Bは平均10万で行っているということを見える化することが可能となる。
複数の分析を組み合わせることによってヒトやモノをスコアリングすることが可能になる。
例えば、職人の「作業の価格」「作業品質」「対応スピード」の3つをパラメータ化し、各職人ごとに評価することで、各職人をスコアリングすることが可能となる。
「作業の価格」は、分析5で導出したように、価格の平均値からのハズレ具合をスコア化することができる。例えば工種によって価格差は大きく異なるため偏差値を用いてスコア化する。
「工事品質」は、分析4で記載したような仕事の品質に基づいてスコアリングが可能である。
「対応スピード」は、例えば、「現場」と「職人の事務所が近いかどうか」で近似してスコア化することが可能である。この際、スケジュールの空き状況も考慮しても構わない。
これらに応じて例えば、価格(安いほうが高くなる偏差値)×品質(悪いと低くなるスコア)/対応スピード(遠くなるほどゆっくりあがるスコア)のような組み合わせに対して、各関数のパラメータを最適化することで、その工事にいま適した職人を1つのスコアで出すことが可能となる。
上記分析6で「人間のスコア」を算出したが、これを複数の作業の関連性を考慮してスコア化することもできる。
メインDB220には、項番92〜99の「誰が」、項番100〜103の「誰に」依頼したかという作業の関連性を示す情報が記憶されている。これらの情報及び項番57〜83の作業の内容を用いることで、例えば、AからBに「発注」をしたという情報や、AからBが「情報を得た」という情報や、AがBを「評価した」という情報などが取得できる。
その結果「信頼性の低い」団体の「推薦」でゴリ押しされる職人や大家や入居者や業者でなく、「信頼性の高い、もしくはみんなに信頼された」職人や大家や入居者や業者の評価値を上げる公正な評価システムを構築することが可能となる。
項番10の案件IDごとに、項番22の初回作成時タイムスタンプと項番15の完了報告IDが記載された項番21のタイムスタンプとの差分を求めることで、「実際の工期」を算出ことが可能である。
ここで各案件ごとに、項番86の出し値(請求額)と項番90の原価とを集計することにより、工事の規模と原価を算出することが可能である。
これらの因子を分析し、担当者とその他の因子との間の相関関係があることが分かれば、例えば、担当者名を入力すると、それに応じた工期や、出し値、原価等の数値の予測値を求めることが可能となる。また、さらに時期の因子も加味して担当者と、その他の因子との間の相関関係を求めれば、担当者名と開始時期を入力することで、季節因子も加味した状態で工期や、出し値、原価等の予測値を求めることが可能となる。
トランザクション情報900に記憶された膨大な工事件数の類型化を行い、工事のタイプごとの「工期」と「費用」の傾向を導出する。例えばこれらの因子の関係が不明である場合に教師なし学習(クラスタリング)を行うことにより、季節性や他の因子の依存性によって大きく異なる工事の傾向を知ることができ、適切な工期や価格を導出することができる。
以上のような工期と費用などの結果に対して、メインDB220の中で結果に大きな影響を与える因子の標準的な閾値を導出し、この閾値を超えていないかを常に監視するような仕組みを作ることが可能である。
なお、上述の実施例は少なくとも下記を開示している。
(1)
建築物に関する情報を管理する管理サーバであって、
建築物または建築物が有する設備に関する情報であるモノ関連情報と、
人に関する情報であるヒト関連情報と、
工事内容に関する情報であるコト関連情報と、
を対応付けたトランザクション情報を記憶する記憶手段と、
複数の作業を含む工事案件について生じた事象を前記記憶手段に記憶するデータ登録手段と、
を有し、
前記データ登録手段は、所定の建築物に対する工事案件において生じた複数の事象に関する情報を、当該所定の建築物に関する前記モノ関連情報と当該工事案件に関する前記ヒト関連情報と当該工事案件に関する前記コト関連情報として対応付けて、前記複数の事象が生じた時系列に基づいて前記記憶手段の前記トランザクション情報に記憶する
ことを特徴とする管理サーバ。
(2)
(1)に記載の管理サーバであって、
前記工事案件の進捗度合を特定する状態判定手段を有し、
前記データ登録手段は、前記工事案件の複数の作業それぞれについて、各作業の状況に関する情報を前記モノ関連情報と前記ヒト関連情報と前記コト関連情報と対応付けて前記トランザクション情報に記憶し、
前記状態判定手段は、前記複数の作業の前記状況に関する情報に基づいて、前記複数の作業を含む前記工事案件の進捗度合を特定する
ことを特徴とする管理サーバ。
(3)
(2)に記載の管理サーバであって、
前記進捗度合は複数のフェーズからなり、それぞれのフェーズの開始条件と終了条件とを記憶したフェーズ開始終了条件情報を有し、
前記状態判定手段は、前記複数の作業が、現在のフェーズの終了条件を満たしている場合または次のフェーズの開始条件を満たしている場合のいずれかを満たす場合に、前記進捗度合を次のフェーズに更新する
ことを特徴とする管理サーバ。
(4)
(3)に記載の管理サーバであって、
現在のフェーズから次のフェーズへ進行してよい場合を定めるフェーズ進行可否判定情報を有し、
前記状態判定手段は、前記フェーズ進行可否判定情報に基づいて次のフェーズに進行してよい場合に、前記進捗度合を次のフェーズに更新する
ことを特徴とする管理サーバ。
(5)
(3)または(4)に記載の管理サーバであって、
前記複数のフェーズは、前記工事案件についての、依頼・調査・手配・現場作業・完了報告・請求・完了の少なくともいずれかを含む
ことを特徴とする管理サーバ。
(6)
(1)〜(5)のいずれか1項に記載の管理サーバであって、
記憶手段に記憶された前記トランザクション情報に基づく情報を表示する表示手段を有し、
前記トランザクション情報の前記モノ関連情報は、前記工事案件の対象である前記所定の建築物に対して、前記建築物を特定する情報と前記建築物の中の区画を特定する情報と前記区画の中の設備を特定する情報とを合わせて記憶しており、
前記表示手段は、前記建築物を特定する情報、前記区画を特定する情報または前記設備を特定する情報の少なくとも一つの情報をキーとして、前記トランザクション情報を検索し、同一のキーを持つ工事内容に関する情報を取得し、表示する
ことを特徴とする管理サーバ。
(7)
(6)に記載の管理サーバであって、
前記トランザクション情報の前記コト関連情報は、前記所定の設備に関連する写真データを合わせて記憶しており、
前記表示手段は、前記トランザクション情報を検索し、同一の前記設備を特定する情報を持つ前記写真データを取得し、同一の前記設備に関連する写真データを時系列で複数表示する
ことを特徴とする管理サーバ。
(8)
(7)に記載の管理サーバであって、
前記表示手段は、現場調査と関連付けて記憶された前記所定の設備に関する写真データと、現場調査後に実施された工事と関連付けて記憶された前記所定の設備に関する写真データと、を比較可能な状態で表示する
ことを特徴とする管理サーバ。
(9)
(1)〜(8)のいずれか1項に記載の管理サーバであって、
前記表示手段は、
前記工事案件の前記複数の作業それぞれに要する期間に関する情報を、前記トランザクション情報から取得し、
取得された前記期間に関する情報に基づいて、前記複数の作業を線表の上に表示する
ことを特徴とする管理サーバ。
(10)
建築物に関する情報を管理する管理サーバにおける情報管理方法であって、
前記管理サーバは、
建築物または建築物が有する設備に関する情報であるモノ関連情報と、
人に関する情報であるヒト関連情報と、
工事内容に関する情報であるコト関連情報と、
を対応付けたトランザクション情報を記憶する記憶手段と、
を有しており、
所定の建築物に対する工事案件において生じた複数の事象に関する情報を、当該所定の建築物に関する前記モノ関連情報と当該工事案件に関する前記ヒト関連情報と当該工事案件に関する前記コト関連情報として対応付けて、前記複数の事象が生じた時系列に基づいて前記記憶手段の前記トランザクション情報に記憶する
ことを特徴とする情報管理方法。
(11)
(10)に記載の情報管理方法であって、
前記トランザクション情報は、前記工事案件が有する複数の作業それぞれについて、各作業の状況に関する情報を前記モノ関連情報と前記ヒト関連情報と前記コト関連情報と対応付けて記憶しており、
前記複数の作業の前記状況に関する情報に基づいて、前記複数の作業を含む前記工事案件の進捗度合を特定する
ことを特徴とする情報管理方法。
(12)
(11)に記載の情報管理方法であって、
前記進捗度合は複数のフェーズからなり、前記記憶手段はそれぞれのフェーズの開始条件と終了条件とを記憶したフェーズ開始終了条件情報を有しており、
前記複数の作業が、現在のフェーズの終了条件を満たしている場合または次のフェーズの開始条件を満たしている場合のいずれかを満たす場合に、前記進捗度合を次のフェーズに更新する
ことを特徴とする情報管理方法。
(13)
(12)に記載の情報管理方法であって、
前記記憶手段は現在のフェーズから次のフェーズへ進行してよい場合を定めるフェーズ進行可否判定情報を有しており、
前記フェーズ進行可否判定情報に基づいて次のフェーズに進行してよい場合に、前記進捗度合を次のフェーズに更新する
ことを特徴とする情報管理方法。
(14)
(12)または(13)に記載の情報管理方法であって、
前記複数のフェーズは、前記工事案件についての、依頼・調査・手配・現場作業・完了報告・請求・完了の少なくともいずれかを含む
ことを特徴とする情報管理方法。
(15)
(10)〜(14)のいずれか1項に記載の情報管理方法であって、
前記トランザクション情報の前記モノ関連情報は、前記工事案件の対象である前記所定の建築物に対して、前記建築物を特定する情報と前記建築物の中の区画を特定する情報と前記区画の中の設備を特定する情報とを合わせて記憶しており、
前記建築物を特定する情報、前記区画を特定する情報または前記設備を特定する情報の少なくとも一つの情報をキーとして、前記トランザクション情報を検索し、同一のキーを持つ工事内容に関する情報を取得し、表示する
ことを特徴とする情報管理方法。
(16)
(15)に記載の情報管理方法であって、
前記トランザクション情報の前記コト関連情報は、前記所定の設備に関連する写真データを合わせて記憶しており、
前記トランザクション情報を検索し、同一の前記設備を特定する情報を持つ前記写真データを取得し、同一の前記設備に関連する写真データを時系列で複数表示する
ことを特徴とする情報管理方法。
(17)
(16)に記載の情報管理方法であって、
現場調査と関連付けて記憶された前記所定の設備に関する写真データと、現場調査後に実施された工事と関連付けて記憶された前記所定の設備に関する写真データと、を比較可能な状態で表示する
ことを特徴とする情報管理方法。
(18)
(10)〜(17)のいずれか1項に記載の情報管理方法であって、
前記工事案件の前記複数の作業それぞれに要する期間に関する情報を、前記トランザクション情報から取得し、
取得された前記期間に関する情報に基づいて、前記複数の作業を線表の上に表示する
ことを特徴とする情報管理方法。
(19)
建築物に関する情報を管理する管理サーバを実現させるためのプログラムであって、
前記管理サーバに(10)〜(18)のいずれか1項に記載の情報管理方法の各ステップを実行させるためのプログラム。
Claims (19)
- 建築物に関する情報を管理する管理サーバであって、
建築物または建築物が有する設備に関する情報であるモノ関連情報と、
人に関する情報であるヒト関連情報と、
工事内容に関する情報であるコト関連情報と、
を対応付けたトランザクション情報を記憶する記憶手段と、
複数の作業を含む工事案件について生じた事象を前記記憶手段に記憶するデータ登録手段と、
を有し、
前記データ登録手段は、所定の建築物に対する工事案件において生じた複数の事象に関する情報を、当該所定の建築物に関する前記モノ関連情報と当該工事案件に関する前記ヒト関連情報と当該工事案件に関する前記コト関連情報として対応付けて、前記複数の事象が生じた時系列に基づいて前記記憶手段の前記トランザクション情報に記憶する
ことを特徴とする管理サーバ。 - 請求項1に記載の管理サーバであって、
前記工事案件の進捗度合を特定する状態判定手段を有し、
前記データ登録手段は、前記工事案件の複数の作業それぞれについて、各作業の状況に関する情報を前記モノ関連情報と前記ヒト関連情報と前記コト関連情報と対応付けて前記トランザクション情報に記憶し、
前記状態判定手段は、前記複数の作業の前記状況に関する情報に基づいて、前記複数の作業を含む前記工事案件の進捗度合を特定する
ことを特徴とする管理サーバ。 - 請求項2に記載の管理サーバであって、
前記進捗度合は複数のフェーズからなり、それぞれのフェーズの開始条件と終了条件とを記憶したフェーズ開始終了条件情報を有し、
前記状態判定手段は、前記複数の作業が、現在のフェーズの終了条件を満たしている場合または次のフェーズの開始条件を満たしている場合のいずれかを満たす場合に、前記進捗度合を次のフェーズに更新する
ことを特徴とする管理サーバ。 - 請求項3に記載の管理サーバであって、
現在のフェーズから次のフェーズへ進行してよい場合を定めるフェーズ進行可否判定情報を有し、
前記状態判定手段は、前記フェーズ進行可否判定情報に基づいて次のフェーズに進行してよい場合に、前記進捗度合を次のフェーズに更新する
ことを特徴とする管理サーバ。 - 請求項3または4に記載の管理サーバであって、
前記複数のフェーズは、前記工事案件についての、依頼・調査・手配・現場作業・完了報告・請求・完了の少なくともいずれかを含む
ことを特徴とする管理サーバ。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の管理サーバであって、
記憶手段に記憶された前記トランザクション情報に基づく情報を表示する表示手段を有し、
前記トランザクション情報の前記モノ関連情報は、前記工事案件の対象である前記所定の建築物に対して、前記建築物を特定する情報と前記建築物の中の区画を特定する情報と前記区画の中の設備を特定する情報とを合わせて記憶しており、
前記表示手段は、前記建築物を特定する情報、前記区画を特定する情報または前記設備を特定する情報の少なくとも一つの情報をキーとして、前記トランザクション情報を検索し、同一のキーを持つ工事内容に関する情報を取得し、表示する
ことを特徴とする管理サーバ。 - 請求項6に記載の管理サーバであって、
前記トランザクション情報の前記コト関連情報は、前記所定の設備に関連する写真データを合わせて記憶しており、
前記表示手段は、前記トランザクション情報を検索し、同一の前記設備を特定する情報を持つ前記写真データを取得し、同一の前記設備に関連する写真データを時系列で複数表示する
ことを特徴とする管理サーバ。 - 請求項7に記載の管理サーバであって、
前記表示手段は、現場調査と関連付けて記憶された前記所定の設備に関する写真データと、現場調査後に実施された工事と関連付けて記憶された前記所定の設備に関する写真データと、を比較可能な状態で表示する
ことを特徴とする管理サーバ。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載の管理サーバであって、
前記表示手段は、
前記工事案件の前記複数の作業それぞれに要する期間に関する情報を、前記トランザクション情報から取得し、
取得された前記期間に関する情報に基づいて、前記複数の作業を線表の上に表示する
ことを特徴とする管理サーバ。 - 建築物に関する情報を管理する管理サーバにおける情報管理方法であって、
前記管理サーバは、
建築物または建築物が有する設備に関する情報であるモノ関連情報と、
人に関する情報であるヒト関連情報と、
工事内容に関する情報であるコト関連情報と、
を対応付けたトランザクション情報を記憶する記憶手段と、
を有しており、
所定の建築物に対する工事案件において生じた複数の事象に関する情報を、当該所定の建築物に関する前記モノ関連情報と当該工事案件に関する前記ヒト関連情報と当該工事案件に関する前記コト関連情報として対応付けて、前記複数の事象が生じた時系列に基づいて前記記憶手段の前記トランザクション情報に記憶する
ことを特徴とする情報管理方法。 - 請求項10に記載の情報管理方法であって、
前記トランザクション情報は、前記工事案件が有する複数の作業それぞれについて、各作業の状況に関する情報を前記モノ関連情報と前記ヒト関連情報と前記コト関連情報と対応付けて記憶しており、
前記複数の作業の前記状況に関する情報に基づいて、前記複数の作業を含む前記工事案件の進捗度合を特定する
ことを特徴とする情報管理方法。 - 請求項11に記載の情報管理方法であって、
前記進捗度合は複数のフェーズからなり、前記記憶手段はそれぞれのフェーズの開始条件と終了条件とを記憶したフェーズ開始終了条件情報を有しており、
前記複数の作業が、現在のフェーズの終了条件を満たしている場合または次のフェーズの開始条件を満たしている場合のいずれかを満たす場合に、前記進捗度合を次のフェーズに更新する
ことを特徴とする情報管理方法。 - 請求項12に記載の情報管理方法であって、
前記記憶手段は現在のフェーズから次のフェーズへ進行してよい場合を定めるフェーズ進行可否判定情報を有しており、
前記フェーズ進行可否判定情報に基づいて次のフェーズに進行してよい場合に、前記進捗度合を次のフェーズに更新する
ことを特徴とする情報管理方法。 - 請求項12または13に記載の情報管理方法であって、
前記複数のフェーズは、前記工事案件についての、依頼・調査・手配・現場作業・完了報告・請求・完了の少なくともいずれかを含む
ことを特徴とする情報管理方法。 - 請求項10〜14のいずれか1項に記載の情報管理方法であって、
前記トランザクション情報の前記モノ関連情報は、前記工事案件の対象である前記所定の建築物に対して、前記建築物を特定する情報と前記建築物の中の区画を特定する情報と前記区画の中の設備を特定する情報とを合わせて記憶しており、
前記建築物を特定する情報、前記区画を特定する情報または前記設備を特定する情報の少なくとも一つの情報をキーとして、前記トランザクション情報を検索し、同一のキーを持つ工事内容に関する情報を取得し、表示する
ことを特徴とする情報管理方法。 - 請求項15に記載の情報管理方法であって、
前記トランザクション情報の前記コト関連情報は、前記所定の設備に関連する写真データを合わせて記憶しており、
前記トランザクション情報を検索し、同一の前記設備を特定する情報を持つ前記写真データを取得し、同一の前記設備に関連する写真データを時系列で複数表示する
ことを特徴とする情報管理方法。 - 請求項16に記載の情報管理方法であって、
現場調査と関連付けて記憶された前記所定の設備に関する写真データと、現場調査後に実施された工事と関連付けて記憶された前記所定の設備に関する写真データと、を比較可能な状態で表示する
ことを特徴とする情報管理方法。 - 請求項10〜17のいずれか1項に記載の情報管理方法であって、
前記工事案件の前記複数の作業それぞれに要する期間に関する情報を、前記トランザクション情報から取得し、
取得された前記期間に関する情報に基づいて、前記複数の作業を線表の上に表示する
ことを特徴とする情報管理方法。 - 建築物に関する情報を管理する管理サーバを実現させるためのプログラムであって、
前記管理サーバに請求項10〜18のいずれか1項に記載の情報管理方法の各ステップを実行させるためのプログラム。
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