JP2008257501A - 日報作成支援システムおよび日報作成支援プログラム - Google Patents

日報作成支援システムおよび日報作成支援プログラム Download PDF

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真 宮田
Toshiyuki Ono
俊之 小野
Yutaka Yoshikawa
吉川  裕
Shigeyuki Tani
繁幸 谷
Junji Ito
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Abstract

【課題】作業が属している案件やプロジェクトといった作業テーマを自動的に判定し、記録することにより、作業者の日報作成の負担を軽減し、業務の生産性を向上することができる日報作成支援システムを提供する。
【解決手段】日報作成支援システムであって、作業者が使用するコンピュータ160の入力装置171で検知した作業内容およびコンピュータ160の作業場所検知装置177で検知した作業場所の情報が入力される作業情報検知部121と、作業情報検知部121に入力された作業内容および作業場所の情報に基づいて作業分類を判定する作業分類判定部122と、作業内容および作業場所の情報と作業分類によって決まる重み付けウェイトに基づいて、複数の作業テーマに対する作業テーマ値を算出し、その算出した作業テーマ値に基づいて、作業者のある一定時間の作業に関する作業テーマを判定する作業テーマ判定部123とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、日報作成支援システムおよび日報作成支援プログラムに関し、特に、作業者による日報作成時の作業負担の低減に適用して有効な技術に関する。
企業競争の激化に伴い、業務の生産性の向上が企業にとっての重要な課題となっている。すなわち、付加価値の低い業務を可能な限り効率化、自動化し、付加価値の高い業務にシフトすることが求められている。例えば、その日の作業を記録する日報を作成する業務は、外出の多い外勤者などでは必須になっていることが多く、毎日行う業務であるため負担が大きい。この日報作成の負担を軽減することができれば、業務の生産性の向上に効果が大きい。
そのような状況において、日報作成の支援に関する技術が提案されている。例えば、特開2004−126953号公報(特許文献1)には、正確なコスト計算ができるように、作業用電子機器から作業内容や量などを自動的に抽出するという目的の下、作業者用の電子機器から作業者を特定可能とするデータ(A)を得る手段、作業者用の電子機器から作業内容の量または質が評価可能とするデータ(D)を得る手段、作業用の電子機器から日時を特定可能とするデータ(C)を得る手段、上記作業内容の量または質が評価可能とするデータ(D)に応じて、作業者へ作業状況を確認する手段、および、上記手段から得られたデータを互いに関連付けて逐次、管理者用の記憶装置へ記録することにより、任意に日時における作業内容情報(n1)を収集した、作業内容の経緯を収集するシステムが提案されている。
また、特開2003−296527号公報(特許文献2)には、外勤者などによる実施業務の内容報告の作業負担を軽減するという目的の下、移動端末の現在位置を示す位置情報と共に、前記移動端末において指定された所定の業務内容を表す状態情報を取得する位置情報管理手段と、前記位置情報管理手段によって取得された位置情報と状態情報をもとに、予め決められた所定形式による業務内容報告用の情報を作成する情報作成手段と、前記情報作成手段によって作成された業務内容報告用の情報を、予め決められた宛先に送信する情報送信手段とを具備したことを特徴とする業務内容通知サービスシステムが提案されている。
特開2004−126953号公報 特開2003−296527号公報
しかしながら、特許文献1では、作業の日時や作業者や作業に用いたアプリケーション等の基本的な情報は自動的に記録するものの、作業者が行っている作業がどのような案件やプロジェクトに属するのかといった作業テーマは記録されず、日報作成の負担を軽減するという目的の達成には不十分であった。すなわち、アプリケーションの使用やファックスなどの事務機器の使用といった具体的な作業は記録するものの、その作業がどの案件やプロジェクトのために行われているか(=作業の背景的な意味)を推定するために必要な手段については何も示されなかった。
また、特許文献2においても、外出先の作業場所や日時などの基本的な情報は自動的に記録するものの、作業テーマ、すなわち、その外出がどの案件やプロジェクトのためになされているのか(=作業の背景的な意味)を推定する方法については何も示されなかった。
そこで、本発明の目的は、作業が属している案件やプロジェクトといった作業テーマを自動的に判定し、記録することにより、作業者の日報作成の負担を軽減し、業務の生産性を向上することができる日報作成支援システムおよび日報作成支援プログラムを提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明による日報作成支援システムは、コンピュータにより作業を行う作業者の日報作成を支援する日報作成支援システムであって、ある一定時間の、作業者が使用するコンピュータの入力装置で検知した作業内容およびコンピュータの作業場所検知装置で検知した作業場所の情報が入力される作業情報検知部と、作業情報検知部に入力された作業内容および作業場所の情報に基づいて作業分類を判定する作業分類判定部と、作業情報検知部に入力された作業内容および作業場所の情報と作業分類判定部で判定された作業分類によって決まる重み付けウェイトに基づいて、複数の作業テーマに対する作業テーマ値を算出し、その算出した作業テーマ値に基づいて、作業者のある一定時間の作業に関する作業テーマを判定する作業テーマ判定部とを備えたものである。
本発明による日報作成支援プログラムは、コンピュータにより作業を行う作業者の日報作成を支援するために情報処理装置を、ある一定時間の、作業者が使用するコンピュータの入力装置で検知した作業内容およびコンピュータの作業場所検知装置で検知した作業場所の情報が入力される作業情報検知部、作業情報検知部に入力された作業内容および作業場所の情報に基づいて作業分類を判定する作業分類判定部、作業情報検知部に入力された作業内容および前記作業場所の情報と作業分類判定部で判定された作業分類によって決まる重み付けウェイトに基づいて、複数の作業テーマに対する作業テーマ値を算出し、その算出した作業テーマ値に基づいて、作業者のある一定時間の作業に関する作業テーマを判定し、その判定した作業テーマの情報を作業情報テーブルに記録する作業テーマ判定部、として機能させるものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明によれば、作業テーマの自動判定によって作業者の日報作成の負担を軽減し、業務の生産性を向上することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1により、本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの構成について説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの構成を示す構成図であり、日報作成支援システム100を含むネットワーク構成を示している。
なお、本実施の形態において、日報作成支援システムの基本的な処理機能は、例えば常駐型のアプリケーションとして、それと連携する各種データベースなどとともに、コンピュータ160の中にすべて含まれるスタンドアロン的な形態としてもよい(その場合にはそれぞれの作業者が所持しているコンピュータが相互に情報を交換すればよい)が、以下の説明においては、図1に示すように、コンピュータ160とネットワーク150を介して接続された別個の日報作成支援システム100として存在し、ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)的に機能する構成により説明する。
図1において、日報作成支援システム100は、情報処理装置上で、日報作成支援プログラムを実行するように構成され、コンピュータ160とネットワーク150を介して接続され、あるコンピュータ160を使用している作業者が行った作業を記録し分析することによって、会社等に報告するための日報を自動作成するシステムである。
また、日報作成支援システム100は、キーボードやマウスや各種ボタン類などの入力装置111、ディスプレイやプリンタなどの出力装置112、コンピュータ160などの外部装置との間とのデータ授受を担う無線LANなどの通信装置113、CPU114、メモリ115、HDD116から構成され、HDD116内には、メモリ115上に読み出されてCPU114により実行され、作業情報検知部121、作業分類判定部122、作業テーマ判定部123、作業実績出力部124としての処理を行うための日報作成支援プログラム、および各処理において使用される作業情報テーブル200、作業場所情報300、コンピュータ情報400、作業テーマ判定ウェイト600、作業テーマ情報700の各データベースが格納されている。
また、コンピュータ160は、作業者の入力を受け付ける入力装置171、出力装置172、通信装置173、CPU174、メモリ175、HDD176、作業者の地理的な位置(典型的には緯度と経度)を検知する作業場所検知装置177から構成され、HDD116内には、日報作成支援システム100と連動するための処理機能を備えた常駐型アプリケーション181が格納されている。
作業場所検知装置177は、GPS(グローバルポジショニングシステム)や無線LAN(構内通信網)などの技術を用いて実装する。あるいは、作業者がコンピュータ160とは別に、GPSなどを搭載した携帯端末等を所持し、ネットワーク150を介して日報作成支援システム100と連携することとしてもよい。
日報作成支援システム100は、日報に記載する作業テーマ(作業者が関わっているプロジェクトや案件の名称)を推定する際に、作業者が行った作業に関する情報から得られるキーワードと作業テーマとの関連付けを用いる。
ここで、「コンピュータ」とは、例えば、クライアントPC(パーソナルコンピュータ)や、ワークステーション、各種携帯端末などあらゆる種類のコンピュータが含まれる。
更には、例えば、PCやワークステーションなどから通信ネットワークを経由してリモートでログインし、各種処理を行うためのコンピュータシステムや大型計算機なども含む。
なお、本実施の形態の日報作成支援システム100は、企業などの複数の作業者が存在する状況で使われることを想定しており、コンピュータ160と同様の働きを担うコンピュータが複数存在して、それぞれのコンピュータをそれぞれの作業者が所持しているものとする。なお、それぞれのコンピュータには、そのコンピュータを識別するためのコンピュータIDがそれぞれ割り当てられているものとする。
日報作成支援システム100の機能構成としては、記憶装置であるHDD116に、作業情報検知部121、作業分類判定部122、作業テーマ判定部123、作業実績出力部124としての処理を行う日報作成支援プログラムを備えて、これらプログラムをメモリ115に読み出し、演算装置たるCPU114により実行する。
日報作成支援システム100は、通信装置113により、コンピュータ160などの外部装置と例えば公衆回線網、インターネットや無線LANなどの各種ネットワーク150に接続し、データ授受を実行する。
次に、図2〜図8により、本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの各処理について説明する。図2は本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの作業情報テーブルのデータ構造例を示す図、図3は本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの作業場所情報のデータ構造例を示す図、図4は本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムのコンピュータ情報のデータ構造例を示す図、図5は本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの作業分類の判定のためのプログラムロジックを説明するための説明図、図6は本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの作業テーマ判定ウェイトのデータ構造例を示す図、図7は本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの作業テーマ情報のデータ構造例を示す図、図8は本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの計算例を説明するための図、図9は本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの作業実績出力画面の一例を示す図である。
なお、日報作成支援システム100は、作業情報テーブル200などのデータベースを利用可能であるとする。作業情報テーブル200などのデータベースは、本実施の形態のように、日報作成支援システム100のコンピュータ装置が備えるHDD116などの適宜な記憶装置に備わるとしてもよいし、あるいは、これらのデータベースは、日報作成支援システム100とは別にネットワーク150上に存在するとしてもよい。この場合、日報作成支援システム100は、例えば、DBMS(データベースマネージメントシステム)を備え、ネットワーク150を介して前記各データベースにアクセスし、情報登録や情報検索などの処理を実行することとすればよい。
日報作成支援システム100は、予め決められた一定時間(例えば30秒)ごとに、作業者の作業場所、作業内容などを作業情報テーブル200に記録する。図2に、作業情報テーブル200の例を表として示す。横一行がある一定時間の作業者の作業情報に相当する。作業情報テーブル200の列201は作業者の氏名、列202は記録した日時である。
<作業情報検知部121>
日報作成支援システム100は、作業情報検知部121の処理により、コンピュータ160の入力装置171で検知した作業者の作業内容、および作業場所検知装置177で検知した作業者の作業場所、および別のコンピュータ160の作業場所検知装置177で検知した作業者の近くにいる作業相手を、作業情報テーブル200の列203から列207に記録している。
ここで「作業内容」とは、コンピュータ160の入力装置171から行われる作業者の作業情報のことで、図2に示す作業情報テーブル200の例においては、列203は作業者が作業している対象を特定するためのファイルの名称、列204は前回作業を記録した日時から今回作業を記録する日時までの一定時間の間に作業者がキーボードを打鍵した回数、列205は前記一定時間の間に作業者がマウスを動かした移動量である。入力装置171で何も検知されなかった場合は、列203から列205は空欄とする。
なお、ここで「ファイル」とは、まとまった情報を記録したコンピュータ上のデータ単位のことであり、例えば文書ファイル、表計算ファイル、受信メール(1通分)、送信メール(1通分)、ブラウザ等のソフトウェアで閲覧可能なインターネット上のホームページなどである。
また、「作業場所」とは、作業者の作業を行っている場所のことで、日報作成支援システム100は、コンピュータ160の作業場所検知装置177によって検知した作業者の位置情報(典型的には緯度と経度)を、作業場所情報300によって作業場所の情報に変換し、作業情報テーブル200の列206に記録する。
図3に位置情報を作業場所に変換するための作業場所情報300の例を示す。また、「作業相手」とは、作業者の近くにいる別の作業者のことで、日報作成支援システム100は、当該コンピュータ160以外のコンピュータの位置情報を調べ、当該コンピュータ160の予め決められた距離(例えば3m)以内にあるコンピュータを探し、見つかったコンピュータのコンピュータIDをコンピュータ情報400によって作業者(すなわち作業相手)に変換し、作業情報テーブル200の列207に記録する。図4に、コンピュータIDを作業者(作業相手)に変換するためのコンピュータ情報400の例を示す。
<作業分類判定部122>
また、日報作成支援システム100は、作業分類判定部122の処理により、作業情報検知部121で検知した作業場所および作業内容から、作業分類をプログラムロジックで判定し、作業情報テーブル200に記録している。
図5は、作業分類判定部122のプログラムロジックの例であり、前回作業を記録した日時と作業場所が同じであるかどうか、作業場所が自席や会議室であるかどうか、作業内容が空欄であるかどうかなどによって、作業分類を判定する。
作業場所が前回作業を記録した日時と変わっていれば作業者が移動していることがわかるし、作業場所が自席や会議室であれば作業分類を特定する手掛かりになる。このように、作業場所および作業内容の特徴を利用して作業分類を特定する。
図5に示す例では5つの作業分類を示したが、例えば、作業内容の打鍵数204に基づき「PC作業」を「ファイル編集」「ファイル参照」に分解するなど、5つより多くの作業分類を設定してもよいし、5つより少ない作業分類を設定してもよい。
また、プログラムロジックもまた、図5に示した例に限定されるものではなく、作業分類に合わせて適宜書き換えるものとする。
<作業テーマ判定部123>
また、日報作成支援システム100は、作業テーマ判定部123の処理により、作業分類判定部122の処理で判定された作業分類に基づき、作業テーマを判定し、作業情報テーブル200に記録している。
作業テーマを判定するために、日報作成支援システム100は、作業テーマを判定するための、作業内容、作業場所、および作業相手の重視するウェイト(重み付け値)を記録した作業テーマ判定ウェイト600と、作業内容、作業場所、および作業相手に含まれるキーワードを作業テーマ別に記録した作業テーマ情報700を使う。図6に作業テーマ判定ウェイト600の例を、図7に作業テーマ情報700の例を示す。
日報作成支援システム100は、作業テーマごとに作業テーマ値を数1の式を用いて計算し、最も作業テーマ値が大きい作業テーマが当該一定時間の作業テーマであると判定する。作業テーマ値は、数1の式に示すように、作業内容値、作業場所値、および作業相手値のそれぞれに、作業内容ウェイト、作業場所ウェイト、および作業相手ウェイトをかけて、3つを足した値である。
ウェイトは、その作業分類の作業を行っているときに、作業内容、作業場所、および作業相手のどれを重視して判断すべきかを示す値であり、作業テーマ判定ウェイト600の値を用いる。作業内容値、作業場所値、および作業相手値は、作業内容、作業場所、および作業相手のそれぞれの観点で、どの作業テーマに関する作業を行っている確率が高いかを示す値であり、作業テーマ情報700と、当該一定時間の作業内容、作業場所、および作業相手とを照合することによって計算する値である。
Figure 2008257501
ここで、図8に示す計算例に基づき、作業テーマ値の計算方法について説明する。
まず、それぞれの作業テーマについて、作業テーマ情報700の2列目が「作業内容」である3列目のキーワードが、作業内容であるファイルにどれだけ含まれているかを数える。図8に示す例では、キーワード「セキュリティ」が5、キーワード「内部統制」が10だけファイルに含まれている。
次に、それぞれの作業テーマについて、作業テーマ情報700の2列目が「作業場所」である3列目のキーワードが、当該一定時間の作業場所と一致する数を数える。図8に示す例では、全作業テーマで、当該一定時間の作業場所と一致するキーワードはない。
次に、それぞれの作業テーマについて、作業テーマ情報700の2列目が「作業相手」である3列目のキーワードが、当該一定時間の作業相手と一致する数を数える。図8に示す例では、全作業テーマで、当該一定時間の作業相手と一致するキーワードはない。
次に、それぞれの作業テーマについて、作業内容値、作業場所値、および作業相手値を計算する。図8に示す例では、作業場所値と作業相手値は、キーワードが一致しなかったのでいずれもゼロである。作業内容値は、Xプロジェクトのキーワードである「セキュリティ」と「内部統制」がファイルに含まれていた数は15である。Yプロジェクトのキーワードである「セキュリティ」と「分散化」がファイルに含まれていた数は5である。Zプロジェクトおよび部ミーティングのキーワードはファイルに含まれていないので0である。
したがって、全プロジェクトについてのファイルに含まれるキーワードの数は20であり、Xプロジェクトの作業内容値は0.75、Yプロジェクトの作業内容値は0.25、Zプロジェクトと部ミーティングの作業内容値は0になる。
最後に、それぞれの作業テーマについて、作業内容値、作業場所値、および作業相手値に、作業内容ウェイト、作業場所ウェイト、および作業相手ウェイトをかけて、作業テーマ値を計算する。図8に示す例では、作業分類がPC作業であるので、作業内容ウェイトが100%、作業場所ウェイトが0%、作業相手ウェイトが0%であり、Xプロジェクトの作業テーマ値は0.75、Yプロジェクトの作業テーマ値は0.25、Zプロジェクトと部ミーティングの作業テーマ値は0と計算できる。
あるいは別の例として、最も大きい作業テーマ値が予め決められたしきい値以下の場合は作業テーマの判定根拠が希薄であるとして、作業テーマを「その他」にすることとすれば好適である。
あるいは、最も大きい作業テーマ値の値と2番目に大きい作業テーマ値の差が、予め決められたしきい値以下の場合は作業テーマの判定根拠が希薄であるとして、作業テーマを「その他」にすることとすれば好適である。
あるいは、当該一定時間(すなわち作業情報テーブル200の1行分)の作業内容、作業場所、作業相手だけで作業テーマを判定するのではなく、前後の一定時間の作業内容、作業場所、作業相手を含めて、総合的に作業テーマを判定することとすれば好適である。
例えば、当該一定時間の作業テーマが判定できず「その他」であり、かつ前後の一定時間の作業テーマが「その他」以外の同一の作業テーマである場合、前後の一定時間の間に挟まれた当該一定時間の作業テーマを前後の一定時間の作業テーマに合わせることとすればよい。
あるいは、日報に記載する作業テーマの正確性をより向上させるために、作業者が自動的に判定された作業テーマを修正可能とすることとすれば好適である。
<作業実績出力部124>
また、日報作成支援システム100は、作業実績出力部124の処理により、記録された作業情報テーブル200の内容を日報作成支援システム100の出力装置112に出力する。図9に、作業実績を出力する画面の例を示す。図9の画面エリア801は作業者が携わった作業テーマ別の月間作業時間、画面エリア802は各作業テーマの作業分類の時間内訳、画面エリア803は作業の詳細記録である。
図9に示す例では、作業者は「Xプロジェクト」に携わっている時間が最も長く、しかも「Xプロジェクト」の作業の過半は「打合せ」に使われているという作業実績になっている。このように、作業テーマ別の作業時間によって、作業者がどの案件やプロジェクトにどれだけの時間を割いているかがわかり、作業分類の時間内訳によって、それぞれの案件やプロジェクトでどのような作業を行っているかがわかる。前者は例えば原価計算に有用であり、後者はコスト削減のための分析に有用である。
あるいは、作業者個人の作業実績だけを出力するのではなく、複数の作業者の作業実績を比較するための画面を出力することを可能とすれば好適である。
あるいは、作業効率の優れた作業者の作業実績を画面に出力することを可能とし、業務の効率性を更に高めるための判断材料とすることとすれば好適である。
あるいは、複数の作業者の作業実績を統合し、その作業者が属している組織全体の作業を分析可能とすれば、例えば原価計算などに有用であり、好適である。
次に、図10により、本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの日報作成支援に関する全体の処理フローについて説明する。図10は本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの日報作成支援に関する全体の処理フローを示すフローチャートである。
なお、以下で説明する日報作成支援に関する各種動作は、日報作成支援システム100が、適宜なメモリ115に読み出して実行する作業情報検知部121、作業分類判定部122、作業テーマ判定部123、作業実績出力部124としての処理を行うための日報作成支援プログラムによって実現される。
そして、こうした日報作成支援プログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードからそれぞれ構成されている。
図10において、フローチャート全体の流れは、S101からS103のステップである一定時間内の作業を作業情報テーブル200の1行分に記録し、S104で処理を終了するかどうかを判断し、終了しないなら次の一定時間内に行う作業の記録に移り、終了する場合はS105で作業実績を出力するという流れになる。
まず、日報作成支援システム100は、作業者がコンピュータ160を用いて行った作業内容、コンピュータ160の位置情報から得られる作業場所、および当該作業者の近くにあるコンピュータの所持者である作業相手の情報を検知し、作業情報テーブル200に記録する(S101)。
なお、日報作成支援システム100は、位置情報を作業場所に変換するための作業場所情報300、当該作業者の近くにあるコンピュータから作業相手を得るためのコンピュータ情報400を使うものとする。
次に、日報作成支援システム100は、図5の例に示したようなプログラムロジックにより、作業分類を判定し、作業情報テーブル200に記録する(S102)。
次に、日報作成支援システム100は、前述した数1の式に示した計算式により、作業テーマごとに作業テーマ値を計算し、例えば、最も値の大きい作業テーマ値の作業テーマが当該一定時間の作業テーマであると判定し、作業情報テーブル200に記録する(S103)。数1の式の計算に必要なウェイト、およびキーワードは図6および図7の例に示すものである。
次に、日報作成支援システム100は、作業の記録を終了するか否かを判断し(S104)、S104で終了すると判断した場合は作業実績を出力し(S105)、S104で終了しないと判断した場合はS101に戻り次の一定時間に行う作業の記録に移る。
作業の記録を終了するか否かは、例えば、作業を記録している期間が、予め定められた一定期間(例えば一ヶ月)に達したか否かで判断するとすればよい。
以上のように、本実施の形態によれば、作業テーマの自動判定によって作業者の日報作成の負担を軽減し、業務の生産性を向上することが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明の日報作成支援システムおよび日報作成支援プログラムは、作業者による日報作成時の作業負担の低減を行うためのシステムに広く適用可能である。
本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの構成を示す構成図である。 本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの作業情報テーブルのデータ構造例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの作業場所情報のデータ構造例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムのコンピュータ情報のデータ構造例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの作業分類の判定のためのプログラムロジックを説明するための説明図である。 本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの作業テーマ判定ウェイトのデータ構造例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの作業テーマ情報のデータ構造例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの計算例を説明するための図である。 本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの作業実績出力画面の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る日報作成支援システムの日報作成支援に関する全体の処理フローを示すフローチャートである。
符号の説明
100…日報作成支援システム、111…入力装置、112…出力装置、113…通信装置、114…CPU、115…メモリ、116…HDD、121…作業情報検知部、122…作業分類判定部、123…作業テーマ判定部、124…作業実績出力部、150…ネットワーク、160…コンピュータ、171…入力装置、172…出力装置、173…通信装置、174…CPU、175…メモリ、176…HDD、177…作業場所検知装置、181…常駐型アプリケーション、200…作業情報テーブル、300…作業場所情報、400…コンピュータ情報、600…作業テーマ判定ウェイト、700…作業テーマ情報。

Claims (5)

  1. コンピュータにより作業を行う作業者の日報作成を支援する日報作成支援システムであって、
    ある一定時間の、前記作業者が使用する前記コンピュータの入力装置で検知した作業内容および前記コンピュータの作業場所検知装置で検知した作業場所の情報が入力される作業情報検知部と、
    前記作業情報検知部に入力された前記作業内容および前記作業場所の情報に基づいて作業分類を判定する作業分類判定部と、
    前記作業情報検知部に入力された前記作業内容および前記作業場所の情報と前記作業分類判定部で判定された前記作業分類によって決まる重み付けウェイトに基づいて、複数の作業テーマに対する作業テーマ値を算出し、その算出した作業テーマ値に基づいて、前記作業者の前記ある一定時間の作業に関する作業テーマを判定する作業テーマ判定部とを備えたことを特徴とする日報作成支援システム。
  2. 請求項1記載の日報作成支援システムにおいて、
    前記作業情報検知部は、前記作業者が使用する前記コンピュータの入力装置で検知した作業中のファイルに関するキーワードの情報が入力され、
    前記作業テーマ判定部は、前記作業情報検知部に入力された前記作業内容、前記作業場所および前記キーワードの情報と前記作業分類判定部で判定された前記作業分類によって決まる重み付けウェイトに基づいて、複数の作業テーマに対する作業テーマ値を算出することを特徴とする日報作成支援システム。
  3. 請求項1記載の日報作成支援システムにおいて、
    前記作業情報検知部は、前記作業者の使用する前記コンピュータの近くのコンピュータの作業場所検知装置で検知した作業場所の情報に基づいた作業相手の情報が入力され、
    前記作業分類判定部は、前記作業情報検知部に入力された前記作業内容、前記作業場所および前記作業相手の情報に基づいて作業分類を判定し、
    前記作業テーマ判定部は、前記作業情報検知部に入力された前記作業内容、前記作業場所および前記作業場所の情報と前記作業分類判定部で判定された前記作業分類によって決まる重み付けウェイトに基づいて、複数の作業テーマに対する作業テーマ値を算出することを特徴とする日報作成支援システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の日報作成支援システムにおいて、
    前記作業者が携わった作業テーマに関する情報を、前記作業内容、前記作業分類および前記作業場所の情報と前記作業テーマ判定部により判定された作業テーマに基づいて作業実績として出力する作業実績出力部を備えたことを特徴とする日報作成支援システム。
  5. コンピュータにより作業を行う作業者の日報作成を支援するために情報処理装置を、
    ある一定時間の、前記作業者が使用する前記コンピュータの入力装置で検知した作業内容および前記コンピュータの作業場所検知装置で検知した作業場所の情報が入力される作業情報検知部、
    前記作業情報検知部に入力された前記作業内容および前記作業場所の情報に基づいて作業分類を判定する作業分類判定部、
    前記作業情報検知部に入力された前記作業内容および前記作業場所の情報と前記作業分類判定部で判定された前記作業分類によって決まる重み付けウェイトに基づいて、複数の作業テーマに対する作業テーマ値を算出し、その算出した作業テーマ値に基づいて、前記作業者の前記ある一定時間の作業に関する作業テーマを判定し、その判定した作業テーマの情報を作業情報テーブルに記録する作業テーマ判定部、
    として機能させることを特徴とする日報作成支援プログラム。
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