JP2020057263A - 計算機、計算方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリ機能を利用して税計算結果をより有効に利用できる計算機を提供する。【解決手段】電卓10は、税計算の実行指示の入力に応じて、第1数値を用いた税計算を実行して、複数の前記税計算の結果とする数値を合計した第1合計値を第1メモリ(税率1合計メモリエリア22b、税率2合計メモリエリア22c)に記憶させる。電卓10は、メモリキー([M+]キー、[M−]キー)の操作による第1合計値の記憶を指示する入力に応じて、第1合計値により更新される第2数値を第2メモリ(独立税率1メモリエリア22f、独立税率2メモリエリア22g)に記憶させる。電卓10は、メモリキー([MR]キー)の操作による第2数値の読み出しを指示する入力に応じて、第2数値を表示部12に表示させる。【選択図】図2

Description

本発明は、税計算をする計算機、計算方法、及びプログラムに関する。
近年の計算装置(電卓)には、複数の税率を用いて税計算をする機能を設けたものがある。例えば、特許文献1に記載された電卓は、税計算の実行を指示するための税込み計算キー及び税抜き計算キーが設けられている。電卓は、税計算の対象とする数値が表示された状態において、税込み計算キーあるいは税抜き計算キーが操作されることにより、操作されたキーに応じて、表示された数値に対して税込み計算あるいは税抜き計算を実行して、税計算結果とする数値を表示させる。また、特許文献1に記載された電卓では、税計算を実行することにより、税計算結果とする数値を表示させるだけでなく、ユーザによるキー操作に応じて、税込額、税抜額、税額を表示させることもできる。
ところで、多くの電卓には、表示された数値や計算結果を一時的に記憶させておくメモリ機能が設けられている。メモリ機能では、例えば四則計算により得られた数値、税計算により得られた数値を、加算あるいは減算して一時記憶させておくことができる。
特開2017−174225号公報
このように従来技術による電卓では、税計算によって得られた数値についても、四則計算する場合と同様にして、メモリ機能を利用することで、加算あるいは減算して一時記憶させておくことができる。
しかしながら、従来の電卓では、メモリ機能を利用することで、税計算結果として表示された数値を加算あるいは減算して一時記憶させておくだけで、税計算を実行することにより得られる他の数値、例えば税込額、税抜額、税額などを利用することができなかった。
本発明は、前記のような課題に考慮してなされたもので、メモリ機能を利用して税計算結果をより有効に利用できる計算機、計算方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の計算機は、税計算の実行指示の入力に応じて、第1数値を用いた税計算を実行する税計算手段と、複数の前記税計算の結果とする数値を合計した第1合計値を第1メモリに記憶させる第1記憶手段と、前記第1合計値の記憶を指示する入力に応じて、前記第1合計値により更新される第2数値を第2メモリに記憶させる第2記憶手段と、前記第2数値の読み出しを指示する入力に応じて、前記第2メモリに記憶された前記第2数値を表示部に表示させる第1表示手段とを有する。
本発明によれば、メモリ機能を利用して税計算結果をより有効に利用できる。
本実施形態における税計算機の外観構成を示す正面図。 本実施形態における電卓の電子回路の構成を示すブロック図。 本実施形態における電卓の税計算機能の動作を説明するためのフローチャート。 本実施形態における電卓の税計算機能の動作を説明するためのフローチャート。 本実施形態における電卓のメモリ機能処理の動作を説明するためのフローチャート。 本実施形態における電卓の税計算機能を説明するための入力操作と表示の具体例を示す図。 本実施形態における電卓の税計算機能を説明するための入力操作と表示の具体例を示す図。 本実施形態における税計算用メモリと独立税メモリに記憶される数値の具体例を示す図。 本実施形態における電卓のメモリ機能の動作を説明するためのフローチャート。 本実施形態における電卓のメモリ機能の動作を説明するためのフローチャート。
以下、図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る税計算機の外観構成を示す正面図である。本実施形態では、税計算機を計算専用の電卓10として実現している。
なお、税計算機は、電卓10として構成する他、計算機能を有する(計算処理プログラムが実装された)パーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、携帯電話機、タッチパネル式PDA(personal digital assistants)、電子ブック、携帯ゲーム機等として構成することができる。なお、電卓10のような物理的なキー(ボタン)が実装されていない税計算機は、電卓10のキーと同様なソフトウェアキーボードを表示し、このソフトウェアキーボードに対するキー操作に応じて計算処理を実行する。
図1に示す電卓10について説明する。本実施形態における電卓10は、複数の税率(以下では税率1(例えば「10%」)と税率2(例えば「8%」)の2つの税率)に基づいた税計算をする税計算機能が設けられている。
電卓10の筐体正面には、複数のキーを含むキー入力部11および表示部12が設けられる。キー入力部11には、数値キー、演算キー、税計算機能キー、機能キー、が設けられる。数値キーには、例えば[00][0]〜[9]のそれぞれに対応する複数のキーを含む。演算キーには、例えば[+](加算)キー、[−](減算)キー、[×](乗算)キー、[÷](除算)キー11h、[=](演算実行)キーのそれぞれに対応する複数のキーを含む。税計算機能キーには、税計算キー(税込1計算キー11b、税込2計算キー11c、税抜1計算キー11d、税抜2計算キー11e)、税計算合計キー11fが設けられる。機能キーには、例えばオールクリアキー([AC]キー11a)、クリアキー([C]キー)、複数のメモリキー([M+]キー11m1、[M−]キー11m2、[MR]キー11m3、[MC]キー11m4)、グランドトータルキー([GT]キー)、ルートキー([√]キー)、[%]キー11gなどが含まれる。
税込1計算キー11bは、税率1を用いた税込み計算の実行指示を入力するために操作される。同様にして、税込2計算キー11cは、税率2を用いた税込み計算の実行指示を入力するために操作される。税抜1計算キー11dは、税率1を用いた税抜き計算の実行指示を入力するために操作される。同様にして、税抜2計算キー11eは、税率2を用いた税抜き計算の実行指示を入力するために操作される。
税計算合計キー11fは、税計算の計算結果について総合計を表示させる指示を入力するために操作される。税計算合計キー11fが操作された場合、税合計後モード(後述する)がオンに設定され、税計算の計算結果とする総合計について、税込額、税抜額、税額を切り替えて表示させることができる。
メモリキーは、メモリ機能を利用するために操作されるキーである。メモリ機能では、表示された数値や計算結果のデータを不揮発性の独立メモリエリア(後述する独立メモリエリア22h、独立税率1メモリエリア22f、独立税率2メモリエリア22g)に一時的に記憶させておくことができ、[AC]キー11aあるいは[C]キーの操作、及び電源がオフされてもデータが保持される。本実施形態における電卓10は、通常計算(四則計算など)及び税計算における計算対象とする数値に対して処理を実行するメモリ機能(以下、通常メモリ機能と称する)と、税計算の結果とする数値を合計した合計値に対して処理を実行するメモリ機能(以下、税計算メモリ機能と称する)を実行可能である。税計算メモリ機能は、税合計後モードがオンに設定された場合に有効となる。
通常メモリ機能では、1回のメモリキーの操作に対して1つの数値を処理対象とし、税計算メモリ機能では、1回のメモリキーの操作に対して例えば税計算の計算結果として記憶される複数の数値を処理対象とする。税計算メモリ機能が処理対象とする複数の数値は、例えば、複数の税率(税率1(「10%」)、税率2(「8%」)のそれぞれに基づく税計算の結果とする税率別の合計値、及び複数の各税率で計算した合計値の総合計値を対象とする。さらに、税率別の合計値について、税込合計額、税抜合計額、税額合計額をそれぞれ示す数値を対象とする。さらに、総合計値について、各税率で計算した税込合計額、税抜合計額、税額合計額をそれぞれ総合計した、税込総合計額、税抜総合計額、税額総合計額をそれぞれ示す数値を対象とする。
複数のメモリキーは、通常メモリ機能と税計算メモリ機能の両方で兼用される。通常メモリ機能の実行時には、メモリキーの操作に応じて独立メモリ(後述するメモリ22の独立メモリエリア22h)を処理対象とし、税計算メモリ機能の実行時には、メモリキーの操作に応じて税計算独立メモリ(後述するメモリ22の独立税率1メモリエリア22f、独立税率2メモリエリア22g)を処理対象とする。
[M+]キー11m1と[M−]キー11m2は、独立メモリあるいは税計算独立メモリに記憶された数値を、処理対象とする数値によって更新する指示を入力するためのキーである。[M+]キー11m1は、処理対象とする数値を加算する指示を入力し、[M−]キー11m2は、処理対象とする数値を減算する指示を入力するために操作される。
[MR]キー11m3は、独立メモリあるいは税計算独立メモリに記憶された数値を読み出して、表示させる指示を入力するためのキーである。
[MC]キー11m4は、独立メモリあるいは税計算独立メモリに記憶された数値の消去を指示するためのキーである。
[%]キーは、パーセント計算のために使用される他、税計算キーの操作に応じて実行する税計算で用いられる税率をユーザ操作によって設定するための税率設定処理を起動するために使用される。税率設定処理では、例えば、税込1計算キー11bと税抜1計算キー11dのキー操作に応じて実行される税計算に用いられる税率1と、税込2計算キー11cと税抜2計算キー11eのキー操作に応じて実行される税計算に用いられる税率2を設定することができる。
ラウンドセレクタ11yは、端数処理の計算方法を設定する。例えば、「F」設定は、表示部12に小数点以下を含む表示可能な最大桁の表示を指定する。「CUT」設定は、小数点セレクタ11zで指定された桁の切り捨てを指定する。「5/4」設定は、小数点セレクタ11zで指定した桁の四捨五入を指定する。小数点セレクタ11zは、小数点以下を何桁まで表示部12に表示させるかを設定する。なお、「ADD」設定は、入力された数値に対して所定の桁数への小数点設定を指定する。
表示部12は、ドットマトリクス型の液晶表示ユニットからなる。表示部12には、キー入力部11のキーに対する操作により入力された数値が表示される。表示部12には、限られた行数分(例えば1行)の数値が表示される。また、表示部12の辺に沿って設けられた状態表示エリアには、設定中の計算モードや各種設定状態を示す文字や記号(シンボル)が表示される。状態表示エリアに表示されるシンボルには、例えば、税計算キーシンボル、総合計表示シンボル、メモリシンボルなどが表示される。
図2は、本実施形態における電卓10の電子回路の構成を示すブロック図である。電卓10の電子回路は、CPU21を含む、コンピュータを構成する複数のユニットを備えている。
CPU21は、メモリ22に記憶された計算処理プログラム22aを実行することにより、回路各部の動作を制御する。入力操作が行われると、CPU21は、キー入力部11からのキー入力信号により入力操作がされたキーを検出し、検出された各キーに応じた各種の演算処理を実行する。電卓10は、CPU21が計算処理プログラム22aに記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウェアとハードウェアとが協働して動作することにより、以下の動作説明で述べる計算機能による処理を含む計算処理を実現する。
計算処理プログラム22aは、予めメモリ22に記憶されていても良いし、記録媒体読取部24を介してメモリカード等の外部記録媒体23から読み込まれても良いし、あるいは通信部25を介して通信ネットワークN(インターネット等を含む)上のサーバ30からダウンロードされても良い。
メモリ22には、計算処理プログラム22aが記憶される他に、税率1合計メモリエリア22b、税率2合計メモリエリア22c、税合計メモリエリア22d、税合計後モードデータ22e、独立税率1メモリエリア22f、独立税率2メモリエリア22g、独立メモリエリア22h、税率記憶エリア22kなど各データを記憶するエリアが設けられる。税率1合計メモリエリア22b、税率2合計メモリエリア22c及び税合計メモリエリア22dは、税計算処理において使用される税計算用メモリとして使用されるエリアである。
税率1合計メモリエリア22bは、税率1に基づいた税計算により算出されるデータを記憶するためのエリアである。税率1合計メモリエリア22bには、キー入力部11の入力操作により入力された税抜額(第1税抜額)を示す数値に対して、税率1を用いて計算された税込額(第1税込額)、税額(第1税額)、及び税抜額(第1税抜額)が、少なくとも1つの数値について記憶される。また、税率1合計メモリエリア22bは、少なくとも1つの数値に対応する第1税込額の合計を示す第1税込合計額、第1税込合計額に対応する第1税抜合計額、第1税込合計額に対応する第1税合計額が記憶される。
税率2合計メモリエリア22cは、税率2に基づいた税計算により算出されるデータを記憶するためのエリアである。税率2合計メモリエリア22cには、キー入力部11の入力操作により入力された税抜額(第2税抜額)を示す数値に対して、税率2を用いて計算された税込額(第2税込額)及び税額(第2税額)と、税抜額(第2税抜額)が、少なくとも1つの数値について記憶される。また、税率2合計メモリエリア22cは、少なくとも1つの数値に対応する第2税込額の合計を示す第2税込合計額、第2税込合計額に対応する第2税抜合計額、第2税込合計額に対応する第2税合計額が記憶される。
税合計メモリエリア22dは、税率1に基づいた税計算により算出される数値と、税率2に基づいた税計算により算出される数値の合計を示すデータを記憶するためのエリアである。税合計メモリエリア22dには、税計算合計キー11fの入力操作に応じて、第1税込合計額と第2税込合計額とを合計した税込総合計額、税込総合計額に対応する税抜総合計額、税込総合計額に対応する税総合計額が記憶される。
税合計後モードデータ22eは、税計算合計キー11fの入力操作に応じて税込総合計額が算出された後の状態にあるか否か(税合計後モードオン/オフ)を示すデータである。税合計後モードは、税込総合計額が算出された時にオンされ、税込1計算キー11b及び税込2計算キー11c以外のキー、例えば[AC]キー11aが操作された場合や数値キーが操作されることにより新たな数値入力が行われた場合にオフされる。税合計後モードがオン状態(税込総合計額の算出後の状態)の場合には、税込1計算キー11bあるいは税込2計算キー11cに対する操作が行われると、(第1/第2)税込合計額が表示される。そして同じキー(税込1計算キー11bあるいは税込2計算キー11c)が操作される毎に、(第1/第2)税込合計額に対応する税抜合計額、(第1/第2)税込合計額に対応する税合計額を切替て順次表示させる。また、税合計後モードがオフ状態の場合(つまり税込総合計額の算出後でない状態)に、税込1計算キー11bあるいは税込2計算キー11cに対する操作が行われると、表示数値を税抜額とした場合の(第1/第2)税込額が表示される。そして同じキー(税込1計算キー11bあるいは税込2計算キー11c)が操作されると、(第1/第2)税額が表示される。
独立税率1メモリエリア22fと独立税率2メモリエリア22gは、税計算メモリ機能により使用される独立税メモリとして使用されるエリアである。独立税率1メモリエリア22fは、税率1合計メモリエリア22bと対応するもので、税率1合計メモリエリア22bに記憶される税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値が記憶される。同様にして、独立税率2メモリエリア22gは、税率2合計メモリエリア22cと対応するもので、税率2合計メモリエリア22cに記憶される税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値が記憶される。
独立税率1メモリエリア22fは、[M+]キー11m1及び[M−]キー11m2に対する操作に応じて、税率1合計メモリエリア22bに記憶されたデータをもとに更新(加算、減算)される。独立税率2メモリエリア22gは、[M+]キー11m1及び[M−]キー11m2に対する操作に応じて、税率2合計メモリエリア22cに記憶されたデータをもとに更新(加算、減算)される。
独立メモリエリア22hは、通常メモリ機能により使用されるエリアである。独立メモリエリア22hは、[M+]キー11m1及び[M−]キー11m2に対する操作に応じて、四則計算により得られた数値あるいは税計算により得られた数値により更新(加算、減算)される。
独立税率1メモリエリア22f、独立税率2メモリエリア22g、独立メモリエリア22hは、[AC]キー11aあるいは[C]キーの操作、及び電源がオフされてもデータが保持される、不揮発性の記憶エリアである。
税率記憶エリア22kは、税計算キーに設定された税率1,2を示す数値が記憶される。
次に、本実施形態における電卓10の動作について説明する。図3及び図4は、本実施形態における電卓10の税計算機能の動作を説明するためのフローチャートである。図5は、本実施形態における電卓10のメモリ機能処理の動作を説明するためのフローチャートである。図6及び図7は、本実施形態における電卓10の税計算機能を説明するための入力操作と表示の具体例を示す図である。図8は、本実施形態における税計算用メモリと独立税メモリに記憶される数値の具体例を示す図である。
まず、ユーザは、計算を開始前に表示をクリアするため、[AC]キー11aを操作(押下)する。CPU21は、[AC]キー11aが操作されると(ステップA1、Yes)、税計算に使用するメモリ22の各エリア、すなわち税率1合計メモリエリア22b、税率2合計メモリエリア22c、及び税合計メモリエリア22dを全てクリアする(ステップA2)。また、CPU21は、税合計後モードデータ22eに記憶された税合計後モードをオフする(ステップA3)。図6(A1)は、[AC]キー11aが操作された場合の表示例を示している。また、先の四則計算や税計算により算出された数値が表示された状態で[AC]キー11aが操作された場合には、CPU21は、先に表示された数値をクリアして「0」を表示する。
[AC]キー11aの入力操作の直後に、税込1計算キー11bに対する入力操作を検出した場合(ステップA8、A9、Yes)、CPU21は、税率記憶エリア22kに記憶された税率1を示す数値を参照して、税込1計算キー11bに対して設定された税率1を表示部12において表示させる(ステップA10)。本実施形態では、初期設定において、税率1として「10%」が設定されている。同様にして、[AC]キー11aの入力操作の直後に、税込2計算キー11cに対する入力操作を検出した場合(ステップA26、A27、Yes)、CPU21は、税率記憶エリア22kに記憶された税率2を示す数値を参照して、税込2計算キー11cに対して設定された税率2を表示部12において表示させる(ステップA28)。本実施形態では、初期設定において、税率2として「8%」が設定されている。
次に、計算の対象とする数値を入力するためにユーザにより数値キーが操作されると(ステップA4、Yes)、CPU21は、入力操作された数値キーに応じた数値(数値コード)を入力し、入力された数値を表示部12において表示させる(ステップA5)。また、CPU21は、税合計後モードデータ22eに記憶された税合計後モードをオフする(ステップA3)。
続いて、演算キーが操作されると(ステップA6、Yes)、CPU21は、入力操作された演算キーに応じた演算(演算コード)を入力して、入力された演算の演算(記号)シンボルを表示部12の状態表示エリアにおいて表示させる(ステップA7)。また、CPU21は、税合計後モードデータ22eに記憶された税合計後モードをオフする(ステップA3)。
また、CPU21は、入力された演算コードと入力済みの数値コードをもとに演算を実行し、演算途中の結果を表示部12に表示させる。以下、同様にして、数値コードと演算コードの入力が繰り返されることにより、CPU21は、入力された数値コードと演算コードとを順次記憶していく。そして、ユーザ操作により演算実行キー「=」(イコール)キーが操作されると、CPU21は、入力操作された演算実行キー(「=」キー)に応じた演算コードを入力し、それまでに入力された数値コードと演算コード(「=」コード)に応じた計算を実行し、計算結果を表示部12に表示させる(ステップA4〜A7)。
こうして、表示部12に数値が表示された状態において、税込1計算キー11bあるいは税込2計算キー11cの入力操作を検出した場合、CPU21は、表示部12に表示された税抜額を示す数値に対して、入力操作がされた税計算キーに応じた税率をもとに税計算を実行する。なお、前述した説明では、表示部12に表示された数値は、演算によって入力(表示)されているが、単に数値キーの入力操作により入力された数値を税計算の対象とすることができる。
例えば、CPU21は、税込1計算キー11bの入力操作を検出した場合(ステップA8、Yes)、税合計後モードがオフ状態にあるため(ステップA11、Yes)、税計算の対象とする表示中の数値について、税率1(例えば「10%」)をもとに税込額及び税額を計算して、表示中の数値が示す税抜額と共に税率1合計メモリエリア22bに記憶させる(ステップA12)。また、CPU21は、税率1をもとに計算した税込額を表示部12に表示させる(ステップA13)。
同様にして、数値キーの操作により入力された数値(あるいは演算により算出された数値)を表示部12に表示させた状態で(ステップA4〜A7)、税込1計算キー11bの入力操作を検出した場合(ステップA8、Yes)、CPU21は、表示部12に表示中の数値について税率1をもとに税計算をして、計算結果を税率1合計メモリエリア22bに記憶させると共に税込額を表示部12に表示させる(ステップA8〜A13)。すなわち、複数の数値に対する税計算を続けて指示することができる。
また、CPU21は、税込2計算キー11cの入力操作を検出した場合(ステップA26、Yes)、税合計後モードがオフ状態にあるため(ステップA29、Yes)、税計算の対象とする表示中の数値について、税率2(例えば「8%」)をもとに税込額及び税額を計算して、表示中の数値が示す税抜額と共に税率2合計メモリエリア22cに記憶させる(ステップA30)。また、CPU21は、税率2をもとに計算した税込額を表示部12に表示させる(ステップA31)。
同様にして、数値キーの操作により入力された数値(あるいは演算により算出された数値)を表示部12に表示させた状態で(ステップA4〜A7)、税込2計算キー11cの入力操作を検出した場合(ステップA26、Yes)、CPU21は、表示部12に表示中の数値について税率2をもとに税計算をして、計算結果を税率2合計メモリエリア22cに記憶させると共に税込額を表示部12に表示させる(ステップA26〜A30)。
以下、具体的な数値の入力と税計算の例について説明する。図6(B1)〜(B7)には、複数の数値(税抜額)が入力され、それぞれに対する税計算の実行が税込1計算キー11bまたは税込2計算キー11cにより指定されたことを示している。
例えば図6(B1)に示すように、数値「1000」が入力された後、税込1計算キー11bが操作されると、CPU21は、税率1をもとに算出した税込額「1100」を表示させる。また、CPU21は、税率1をもとに算出した税込額を表示していることを表すシンボル「税1」を表示させる。同様にして、数値「200」「5000」「1500」が入力され、それぞれに対して税込1計算キー11bが操作されると、CPU21は、図6(B2)〜(B4)に示すように、各数値に対して税率1をもとに算出した税込額を表示させる。各数値に対する税計算の結果は、税率1合計メモリエリア22bに記憶される。
図8(A)には、図6(B1)〜(B4)に示す、税込1計算キー11bの操作に応じて実行された税計算により、税率1合計メモリエリア22bに記憶される数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額)の一例を示している。図8(A)に示すように、税率1合計メモリエリア22bには、複数の数値に対する税率1を用いた税込計算による合計値が、税込額、税抜額、税額のそれぞれについて記憶される(税込合計額、税抜合計額、税合計額)。
また、例えば図6(B5)に示すように、数値「2000」が入力された後、税込2計算キー11cが操作されると、CPU21は、税率2をもとに算出した税込額「2160」を表示させる。また、CPU21は、税率2をもとに算出した税込額を表示していることを表すシンボル「税2」を表示させる。同様にして、数値「3000」「400」が入力され、それぞれに対して税込2計算キー11cが操作されると、CPU21は、図6(B6)(B7)に示すように、各数値に対して税率2をもとに算出した税込額を表示させる。各数値に対する税計算の結果は、税率2合計メモリエリア22cに記憶される。
図8(A)には、図6(B5)〜(B7)に示す、税込2計算キー11cの操作に応じて実行された税計算により、税率2合計メモリエリア22cに記憶される数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額)の一例を示している。図8(A)に示すように、税率2合計メモリエリア22cには、複数の数値に対する税率2を用いた税込計算による合計値が、税込額、税抜額、税額のそれぞれについて記憶される。
こうして、本実施形態における電卓10は、入力された数値に対する税計算に用いる税率を、税込1計算キー11bあるいは税込2計算キー11cの操作によって任意に指定することができる。従って、例えば適用税率が異なる複数の商品の税込総合計額を算出する場合に、適用税率が異なる複数の商品について、個々に税率を指定して税込額を入力することができるため入力作業を容易にすることができる。図6(B1)〜(B7)では、税率1を適用する数値と税率2を適用する数値について、それぞれ連続して税計算を実行しているが、税率1と税率2を混在して指定して税計算を実行することができる。
なお、税込額が表示されている状態において、税計算を指示するために操作したキー(税込1計算キー11bまたは税込2計算キー11c)が続けて操作されると、CPU21は、税込額表示を税額表示に切り替えて表示させる。例えば、税率1をもとに算出された税込額が表示されている時(ステップA13)、税込1計算キー11bが操作された場合(ステップA14、Yes)、CPU21は、税率1をもとに算出した税額を税率1合計メモリエリア22bから読み出して表示させる(ステップA15)。さらに、続けて税込1計算キー11bが操作された場合(ステップA16,Yes)、CPU21は、税率1をもとに算出された税込額を表示させる(ステップA13)。
また、税率2をもとに算出された税込額が表示されている時(ステップA31)、税込2計算キー11cが操作された場合(ステップA32、Yes)、CPU21は、税率2をもとに算出した税額を税率2合計メモリエリア22cから読み出して表示させる(ステップA33)。さらに、続けて税込2計算キー11cが操作された場合(ステップA34,Yes)、CPU21は、税率2をもとに算出された税込額を表示させる(ステップA31)。
すなわち、電卓10は、税込1計算キー11bあるいは税込2計算キー11cの操作に応じて税込額を算出した後、税込1計算キー11bあるいは税込2計算キー11cに対する操作毎に、税込額の表示と税額の表示を交互に切り替えて表示させることができる。よって、税込額と税額とを容易に確認することができる。
次に、税込額あるいは税額が表示された状態において、税計算合計キー11fが操作された場合(ステップA44、Yes)、CPU21は、税合計後モードデータ22eが示す税合計後モードをオンする(ステップA55)。また、CPU21は、税率1合計メモリエリア22bに記憶された税率1をもとに算出された税込額の合計(第1税込合計額)と、税率2合計メモリエリア22cに記憶された税率2をもとに算出された税込額の合計(第2税込合計額)とを合計した税込総合計額を算出して、税合計メモリエリア22dに記憶させると共に表示部12に表示させる(ステップA45)。
また、電卓10は、税込総合計額が表示されている状態において、税計算合計キー11fを続けて操作することで、税込総合計額の表示を、税抜総合計額、税総合計額に順次切り替えて表示させることができる。
すなわち、税込総合計額が表示されている時(ステップA45)、税計算合計キー11fが操作された場合(ステップA46、Yes)、CPU21は、税率1合計メモリエリア22bと税率2合計メモリエリア22cに記憶されたデータをもとに、税込総合計額に対応する税抜総合計額を算出して税合計メモリエリア22dに記憶させる。また、CPU21は、税合計メモリエリア22dから税抜総合計額を読み出して表示させる(ステップA47)。
さらに、税抜総合計額が表示されている時(ステップA47)、税計算合計キー11fが操作された場合(ステップA48,Yes)、CPU21は、税率1合計メモリエリア22bと税率2合計メモリエリア22cに記憶されたデータをもとに、税込総合計額に対応する税総合計額を算出して税合計メモリエリア22dに記憶させる。また、CPU21は、税合計メモリエリア22dから税総合計額を読み出して表示させる(ステップA49)。さらに、税計算合計キー11fが操作された場合(ステップA50,Yes)、CPU21は、前述と同様にして、税込総合計額を表示させる(ステップA45)。
図8(A)には、税計算合計キー11fの操作に応じて税合計メモリエリア22dに記憶される数値(税込総合計額、税抜総合計額、税総合計額)の一例を示している。図8(A)に示すように、税合計メモリエリア22dには、税率1合計メモリエリア22bと税率2合計メモリエリア22cに記憶された数値の合計値が、税込額、税抜額、税額のそれぞれについて記憶される。
さらに、税計算合計キー11fが操作された場合、CPU21は、税込総合計額を表示部12において表示させる。すなわち、電卓10は、税計算合計キー11fの操作に応じて税合計後モードがオン状態に設定した後、税計算合計キー11fに対する操作毎に、税込総合計額、税込総合計額に対応する税抜総合計額、税込総合計額に対応する税総合計額の表示を交互に切り替えることができる。よって、税込総合計額、税抜総合計額、税総合計額を容易に確認することができる。
図6(C)には、税計算合計キー11fが操作された場合の表示例(税計算総合計表示)を示している。図6(B1)〜(B7)に示す複数の数値について税計算がされた後、税計算合計キー11fが操作されると、CPU21は、図6(C1)に示すように、税率1と税率2をそれぞれ適用した税込額の総合計額を示す税込総合計額「14302」を表示させる。ここで、税計算合計キー11fが操作されると、CPU21は、図6(C2)に示すように、税抜総合計額「13100」を表示させる。さらに、税計算合計キー11fが操作されると、CPU21は、図6(C3)に示すように、税総合計額「1202」を表示させる。さらに、税計算合計キー11fが操作されると、CPU21は、図6(C1)に示す表示に戻り、税込総合計額「14302」を表示させる。
次に、税合計後モードがオン状態にされた後(税込総合計額が算出された後)、税込1計算キー11bまたは税込2計算キー11cが操作された場合について説明する。
図6(C1)〜(C3)に示すように、税込総合計額、税抜総合計額、あるいは税総合計額が表示された状態において、税込1計算キー11bが操作された場合(ステップA8、Yes)、CPU21は、税合計後モードがオン状態にあるため(ステップA11、No)、少なくとも1つの数値に対応する第1税込額の合計を示す第1税込合計額を税率1合計メモリエリア22bから読み出して表示部12に表示させる(ステップA17)。さらに、第1税込合計額が表示されている状態において(ステップA17)、税込1計算キー11bが操作された場合(ステップA18,Yes)、CPU21は、税率1合計メモリエリア22bから第1税込合計額に対応する第1税抜合計額を読み出して表示させる(ステップA19)。さらに、第1税抜額が表示された状態において、税込1計算キー11bが操作された場合(ステップA20、Yes)、CPU21は、税率1合計メモリエリア22bから第1税込合計額に対応する第1税合計額を読み出して表示させる(ステップA21)。さらに、税込1計算キー11bが操作された場合(ステップA22、Yes)、CPU21は、税率1合計メモリエリア22bから第1税込合計額を読み出して表示させる(ステップA17)。
すなわち、電卓10は、税込総合計額が算出された後では、税込1計算キー11bに対する操作毎に、税率1をもとに算出された第1税込合計額、第1税抜合計額、第1税合計額の何れかの表示に切り替えることができる。よって、第1税込合計額、第1税抜合計額、第1税合計額を容易に確認することができる。
図6(D)には、税込1計算キー11bが操作された場合の表示例(税率1の合計表示)を示している。図6(C1)〜(C3)に示す表示がされている状態において税込1計算キー11bが操作されると、CPU21は、図6(D1)に示すように、税率1をもとに算出された第1税込合計額「8470」を表示させる。ここで、税込1計算キー11bが操作されると、CPU21は、図6(D2)に示すように、第1税抜合計額「7700」を表示させる。さらに、税込1計算キー11bが操作されると、CPU21は、図6(D3)に示すように、第1税合計額「770」を表示させる。さらに、税込1計算キー11bが操作されると、CPU21は、図6(D1)に示す表示に戻り、第1税込合計額「8470」を表示させる。
なお、図6(D1)〜(D3)に示す表示状態において税込2計算キー11cが操作された場合には(ステップA23、A24、A25、Yes)、CPU21は、以下に説明する図6(E1)〜(E3)に示す第2税込合計額の表示に切り替える(ステップA35)。また、図6(D1)〜(D3)に示す表示状態において税計算合計キー11fが操作された場合には(ステップA56、Yes)、CPU21は、前述した税込総合計額の表示状態に移行する(ステップA45)。
一方、図6(C1)〜(C3)に示すように、税込総合計額、税抜総合計額、あるいは税総合計額が表示された状態において、税込2計算キー11cが操作された場合(ステップA26、Yes)、CPU21は、税合計後モードがオン状態にあるため(ステップA29、No)、少なくとも1つの数値に対応する第2税込額の合計を示す第2税込合計額を税率2合計メモリエリア22cから読み出して表示部12に表示させる(ステップA35)。さらに、第2税込合計額が表示されている状態において(ステップA35)、税込2計算キー11cが操作された場合(ステップA36,Yes)、CPU21は、税率2合計メモリエリア22cから第2税込合計額に対応する第2税抜合計額を読み出して表示させる(ステップA37)。さらに、第2税抜額が表示された状態において、税込2計算キー11cが操作された場合(ステップA38、Yes)、CPU21は、税率2合計メモリエリア22cから第2税込合計額に対応する第2税合計額を読み出して表示させる(ステップA39)。さらに、税込2計算キー11cが操作された場合(ステップA40、Yes)、CPU21は、税率2合計メモリエリア22cから第2税込合計額を読み出して表示させる(ステップA35)。
すなわち、電卓10は、税込総合計額が算出された後では、税込2計算キー11cに対する操作毎に、税率2をもとに算出された第2税込合計額、第2税抜合計額、第2税合計額の何れかの表示に切り替えることができる。よって、第2税込合計額、第2税抜合計額、第2税合計額を容易に確認することができる。
図6(E)には、税込2計算キー11cが操作された場合の表示例(税率2の合計表示)を示している。図6(C1)〜(C3)に示す表示がされている状態において税込2計算キー11cが操作されると、CPU21は、図6(E1)に示すように、税率2をもとに算出された第2税込合計額「5832」を表示させる。ここで、税込2計算キー11cが操作されると、CPU21は、図6(E2)に示すように、第2税抜合計額「5400」を表示させる。さらに、税込2計算キー11cが操作されると、CPU21は、図6(E3)に示すように、第2税合計額「432」を表示させる。さらに、税込2計算キー11cが操作されると、CPU21は、図6(E1)に示す表示に戻り、第2税込合計額「5832」を表示させる。
なお、図6(E1)〜(E3)に示す表示状態において税込1計算キー11bが操作された場合には(ステップA41、A42、A43、Yes)、CPU21は、図6(D1)〜(D3)に示す第1税込合計額の表示に切り替える(ステップA17)。また、図6(E1)〜(E3)に示す表示状態において税計算合計キー11fが操作された場合には(ステップA57、Yes)、CPU21は、前述した税込総合計額の表示状態に移行する(ステップA45)。
すなわち、電卓10は、税合計後モードがオン状態にある間、税込1計算キー11bと税込2計算キー11cの操作による簡単な操作により、税率1と税率2のそれぞれに対応する合計表示(図6(D1)〜(D3)、図6(E1)〜(E3))を、相互に切り替えて表示させることができる。また、電卓10は、税計算合計キー11fの操作により総合計表示(図6(C1)〜(C3))に切り替えて表示させることができる。
こうして、本実施形態における電卓10では、複数の税率のそれぞれに対応する税込1計算キー11bと税込2計算キー11cを用いた簡単な操作で複数の税率に基づいた税計算をし、税計算の内容を容易に確認することができる。
次に、税込1計算キー11bと税込2計算キー11cに対して税率を設定する税率設定処理について説明する。
例えば、[AC]キー11aの操作の後に(ステップA1)、例えば[%]キー11gを長押しする操作(例えば予め設定された時間以上、押し続ける操作)がされた場合(ステップA51、A52、Yes)、CPU21は、税率設定処理を起動する(ステップA53)。なお、[%]キー11gが通常操作(予め設定された時間よりも短い操作)である場合(ステップA52、No)、CPU21は、表示された数値に対する%計算を実行する(ステップA54)。
税率設定処理を起動すると、CPU21は、税率設定用の画面を表示させる。ここで、税込1計算キー11bが操作されると、CPU21は、税込1計算キー11bに設定された税率1(「10」)と「税1」のシンボルを表示部12に表示させる。次に、新たに設定する税率1を示す数値(例えば「8」)が入力された後、[%]キー11gが操作されると、CPU21は、入力された数値(「8」)を表示させると共に、税込1計算キー11bに適用する税率1として税率記憶エリア22kへ記憶する。
税込2計算キー11cに対応する税率2についても、前述と同様にして、ユーザ操作によって任意に設定することができる。
このようにして、本実施形態における電卓10では、税込1計算キー11b及び税込2計算キー11cに対して任意の税率を設定することができる。CPU21は、前述した図3及び図4に示す処理において、税込1計算キー11bあるいは税込2計算キー11cが操作された場合、新たに設定(登録)された税率1,2を用いて税計算を実行する。
次に、本実施形態における電卓10によるメモリ機能について説明する。図5は、本実施形態におけるメモリ機能処理の動作を説明するためのフローチャートである。まず、通常メモリ機能について説明する。
CPU21は、メモリキーが操作された場合(ステップA55、Yes)、メモリ機能処理を実行する(ステップA56)。CPU21は、税計算後モードがオン状態にあるか税合計後モードデータ22eを参照して判別する。税計算後モードがオン状態にない場合(ステップB1、No)、CPU21は、通常メモリ機能による、操作されたメモリキーに応じた処理を実行する。
すなわち、CPU21は、[M+]キー11m1が操作された場合(ステップB9、Yes)、表示部12に表示された数値を処理対象として、独立メモリエリア22hに記憶された数値に加算する(ステップB10)。なお、独立メモリエリア22hに記憶された数値の初期値は「0」とする。CPU21は、独立メモリエリア22hに数値が記憶されたことを示すメモリシンボル(例えば「M」)を、表示部12の状態表示エリアに表示させる(図示せず)。また、CPU21は、[M−]キー11m2が操作された場合(ステップB11、Yes)、表示部12に表示された数値を処理対象として、この処理対象とする数値により独立メモリエリア22hに記憶された数値を減算する(ステップB12)。
また、CPU21は、[MR]キー11m3が操作された場合(ステップB13、Yes)、独立メモリエリア22hに記憶された数値を読み出し、表示部12に表示される(ステップB14)。
例えば、税計算後モードがオンされる前に、図6(B1)に示すように、税込計算の結果とする数値「1100」が表示されている時に[M+]キー11m1が操作された場合、CPU21は、数値「1100」を独立メモリエリア22hに記憶させる。同様にして、図6(B7)に示すように、税込計算の結果とする数値「432」が表示されている時に[M−]キー11m2が操作された場合、CPU21は、数値「1100」から数値「432」を減算して、独立メモリエリア22hに数値「668」を記憶させる。ここで、[MR]キー11m3が操作された場合、CPU21は、独立メモリエリア22hに記憶された数値「668」を表示部12に表示させる。
また、CPU21は、[MC]キー11m4が操作された場合(ステップB13、MCキー)、独立メモリエリア22hに記憶された数値をクリア(初期化)する(ステップB15)。
次に、税計算メモリ機能について説明する。
前述したように、CPU21は、メモリキーが操作された場合(ステップA55、Yes)、メモリ機能処理を実行し(ステップA56)、税計算後モードがオン状態にあるか税合計後モードデータ22eを参照して判別する。例えば、図6(C)(D)(E)に示す表示状態では、税計算後モードがオン状態にある。従って、図6(C)(D)(E)に示す表示状態において、図6(F)に示すように、メモリキーが操作された場合には税計算メモリ機能が実行される。
CPU21は、税合計後モードデータ22eを参照して、税計算後モードがオン状態にあると判別されると(ステップB1、Yes)、税計算メモリ機能による、操作されたメモリキーに応じた処理を実行する。
すなわち、CPU21は、[M+]キー11m1が操作された場合(ステップB2、Yes)、現在の税率1合計メモリエリア22bに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額)を、独立税率1メモリエリア22fに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値)に加算する。また、CPU21は、税率2合計メモリエリア22cに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額)を、独立税率2メモリエリア22gに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値)に加算する(ステップB3)。なお、独立税率1メモリエリア22fと独立税率2メモリエリア22gには、それぞれ税込合計額、税抜合計額、税合計額に対応する数値が記憶され、各数値の初期値が「0」とする。
また、CPU21は、[M−]キー11m2が操作された場合(ステップB4、Yes)、現在の税率1合計メモリエリア22bに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額)により、独立税率1メモリエリア22fに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値)を減算する。また、CPU21は、税率2合計メモリエリア22cに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額)により、独立税率2メモリエリア22gに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値)を減算する(ステップB5)。
図8(B)は、独立税メモリ(独立税率1メモリエリア22f、独立税率2メモリエリア22g)に記憶される初期状態の値を示している。例えば、図6(D)に示す表示状態では、税率1合計メモリエリア22b及び税率2合計メモリエリア22cには、図8(A)に示す数値が(税込合計額、税抜合計額、税合計額)が記憶されている。
ここで、[M+]キー11m1が操作された場合、CPU21は、図8(C)に示すように、税率1合計メモリエリア22bに記憶された数値を独立税率1メモリエリア22fに加算し、税率2合計メモリエリア22cに記憶された数値を独立税率2メモリエリア22gに加算する。
図7(F)は、図6(D)に示す表示状態において、[M+]キー11m1が操作された場合の表示例を示している。CPU21は、[M+]キー11m1の操作に応じて、表示部12の状態表示エリアに、独立税メモリに記憶された数値を更新したことを示すメモリシンボル「税M」を表示させる。図7(F)に示す税率1の合計表示の状態では、前述と同様にして、税込1計算キー11bに対する操作に応じて、図7(F2)、図7(F3)、図7(F1)に示すように、表示対象とする数値を、税抜合計額、税合計額、税込合計額に、順次切り替えることができる。
ここで、さらに[M+]キー11m1が操作された場合、CPU21は、図8(D)に示すように、税率1合計メモリエリア22bに記憶された数値を独立税率1メモリエリア22fに加算し、税率2合計メモリエリア22cに記憶された数値を独立税率2メモリエリア22gに加算する。この時、表示部12における表示は、図7(F)に示す状態のままである。
次に、CPU21は、[MR]キー11m3が操作された場合(ステップB6、Yes)、現在の独立税率1メモリエリア22fに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値)を読み出し、税率1合計メモリエリア22bに税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれを示す数値として記憶させる。また、CPU21は、現在の独立税率2メモリエリア22gに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値)を読み出し、税率2合計メモリエリア22cに税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれを示す数値として記憶させる(ステップB7)。
また、CPU21は、税率1合計メモリエリア22bと税率2合計メモリエリア22cに記憶された値が変更されるのに伴い、税合計メモリエリア22dに記憶された数値(税込総合計額、税抜総合計額、税額総合計額)を変更する(ステップB8)。そして、CPU21は、税合計メモリエリア22dに記憶された値に基づいて、前述した図6(C)と同様にして、表示部12において税計算総合計表示する(ステップA45)。
図8(E)は、図8(D)に示すように、独立税率1メモリエリア22fと独立税率2メモリエリア22gに値が記憶されている状態において、[MR]キー11m3が操作された場合の税計算用メモリに記憶される数値を示している。
図8(E)に示すように、税率1合計メモリエリア22bには、独立税率1メモリエリア22fに記憶された数値が記憶され、税率2合計メモリエリア22cには、独立税率2メモリエリア22gに記憶された数値が記憶される。そして、税合計メモリエリア22dは、税率1合計メモリエリア22bと税率2合計メモリエリア22cに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税額合計額)の総合計値(税込総合計額、税抜総合計額、税額総合計額)に更新される。
図7(G)は、[MR]キー11m3の操作に応じて、独立税メモリ(独立税率1メモリエリア22f、独立税率2メモリエリア22g)に記憶された数値を読み出して表示される税計算総合計表示の一例を示す図である。CPU21は、[MR]キー11m3の操作に応じて、図7(G1)に示す税込額の総合計額を示す税込総合計額「28604」を表示させる。以下、前述と同様にして、税計算合計キー11fの操作に応じて、CPU21は、図7(G2)に示す税抜総合計額「26200」、図7(G3)に示す税総合計額「2404」を順次表示させる。
税計算総合計表示の状態において税込1計算キー11bを操作することで、前述したように、税率1合計メモリエリア22bに記憶された数値をもとに、図6(D)と同様にして税率1の合計表示することができる。すなわち、独立税率1メモリエリア22fから読み出された数値を表示させることができる。同様にして、税計算総合計表示の状態において税込2計算キー11cを操作することで、前述したように、税率2合計メモリエリア22cに記憶された数値をもとに、図6(E)と同様にして税率2の合計表示することができる。すなわち、独立税率2メモリエリア22gから読み出された数値を表示させることができる。
なお、CPU21は、[MC]キー11m4が操作された場合(ステップB2,B4,B6、No)、独立税率1メモリエリア22fと独立税率2メモリエリア22gに記憶された数値をクリア(初期化)すると共に、表示部12からメモリシンボル「税M」を消す(ステップB16)。
このようにして、本実施形態における電卓10では、独立メモリエリア22hとは別に、税率1合計メモリエリア22b及び税率2合計メモリエリア22cのそれぞれに対応する独立税率1メモリエリア22fと独立税率2メモリエリア22gとを設けて、税計算メモリ機能処理を実行することができる。税計算メモリ機能では、税率1合計メモリエリア22b及び税率2合計メモリエリア22cのそれぞれに記憶された複数の数値(税込合計額、税抜合計額、税額合計額)によって、独立税率1メモリエリア22fと独立税率2メモリエリア22gに記憶された数値を更新(加算あるいは減算)することができる。従って、税計算によって算出された税込額、税抜額、税額などの数値を、税計算メモリ機能によって、より有効に利用することが簡単できるようになる。
次に、本実施形態における税計算メモリ機能の変形例について説明する。図5のフローチャートに示す税計算メモリ機能による処理(ステップB2〜B8,B16)では、メモリキーに対する操作に応じて、税計算用メモリの全体(税率1合計メモリエリア22b、税率2合計メモリエリア22c)と、独立税メモリの全体(独立税率1メモリエリア22f、独立税率2メモリエリア22g)を処理対象としているが、メモリキーが操作された時の状況に応じて、税計算用メモリと独立税メモリの一部を処理対象にしても良い。
図9及び図10は、本実施形態における電卓10のメモリ機能処理の変形例の動作を説明するためのフローチャートである。
メモリキーが操作された場合、CPU21は、税合計後モードデータ22eを参照して、税計算後モードがオン状態にないと判別されると(ステップC1、No)、通常メモリ機能による処理を実行する(ステップC2)。通常メモリ機能による処理は、前述した図5に示すステップB9〜B15と同様に実行されるものとして詳細な説明を省略する。
一方、CPU21は、税合計後モードデータ22eを参照して、税計算後モードがオン状態にあると判別されると(ステップC1、Yes)、操作されたメモリキーと、メモリキーが操作された時に表示されていた税計算結果(総合計表示、税率1の合計表示、税率2の合計表示)応じた処理を実行する。
CPU21は、[M+]キー11m1が操作された場合(ステップC3、Yes)、キー操作時に、税合計メモリエリア22dに記憶された数値を表示する総合計表示中(図6(C))であるか、税率1合計メモリエリア22bに記憶された数値を表示する税率1の合計表示中(図6(D))であるか、税率2合計メモリエリア22cに記憶された数値を表示する税率2の合計表示中(図6(E))であるかを判別する。
ここで、[M+]キー11m1の操作時に総合計表示中である場合(ステップC4、Yes)、CPU21は、税計算用メモリの全体(税率1合計メモリエリア22b、税率2合計メモリエリア22c)を処理対象としてメモリ機能処理を実行する。すなわち、CPU21は、現在の税率1合計メモリエリア22bに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額)を、独立税率1メモリエリア22fに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値)に加算する。また、CPU21は、税率2合計メモリエリア22cに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額)を、独立税率2メモリエリア22gに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値)に加算する(ステップC5)。
また、[M+]キー11m1の操作時に税率1の合計表示中である場合(ステップC6、Yes)、CPU21は、税率1合計メモリエリア22bを処理対象としてメモリ機能処理を実行する。すなわち、CPU21は、現在の税率1合計メモリエリア22bに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額)を、独立税率1メモリエリア22fに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値)に加算する(ステップC7)。
また、[M+]キー11m1の操作時に税率2の合計表示中である場合(ステップC8、Yes)、CPU21は、税率2合計メモリエリア22cを処理対象としてメモリ機能処理を実行する。すなわち、CPU21は、現在の税率2合計メモリエリア22cに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額)を、独立税率2メモリエリア22gに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値)に加算する(ステップC9)。
同様にして、CPU21は、[M−]キー11m2が操作された場合(ステップC10、Yes)、キー操作時に表示されていた税計算結果(総合計表示、税率1の合計表示、税率2の合計表示)を判別し、それぞれに応じた処理対象とする税計算用メモリに記憶された数値により、独立税メモリに記憶された数値から減算する処理を実行する。
すなわち、CPU21は、総合計表示中である場合には(ステップC11、Yes)、現在の税率1合計メモリエリア22bに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額)により、独立税率1メモリエリア22fに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値)を減算する。また、CPU21は、税率2合計メモリエリア22cに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額)により、独立税率2メモリエリア22gに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値)を減算する(ステップC12)。
また、CPU21は、税率1の合計表示中である場合には(ステップC13、Yes)、現在の税率1合計メモリエリア22bに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額)により、独立税率1メモリエリア22fに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値)を減算する(ステップC14)。
また、CPU21は、税率2の合計表示中である場合には(ステップC15、Yes)、現在の税率2合計メモリエリア22cに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額)により、独立税率2メモリエリア22gに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値)を減算する(ステップC16)。
同様にして、CPU21は、[MR]キー11m3が操作された場合(ステップC20、Yes)、キー操作時に表示されていた税計算結果(総合計表示、税率1の合計表示、税率2の合計表示)を判別し、それぞれに応じた処理対象とする税計算用メモリに記憶された数値により、独立税メモリに記憶された数値から減算する処理を実行する。
すなわち、CPU21は、総合計表示中である場合には(ステップC21、Yes)、現在の独立税率1メモリエリア22fに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値)を読み出し、税率1合計メモリエリア22bに税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれを示す数値として記憶させる。また、CPU21は、現在の独立税率2メモリエリア22gに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値)を読み出し、税率2合計メモリエリア22cに税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれを示す数値として記憶させる(ステップC22)。
また、CPU21は、税率1合計メモリエリア22bと税率2合計メモリエリア22cに記憶された値が変更されるのに伴い、税合計メモリエリア22dに記憶された数値(税込総合計額、税抜総合計額、税額総合計額)を変更する(ステップC27)。そして、CPU21は、税合計メモリエリア22dに記憶された値に基づいて、表示部12において税計算総合計表示する(ステップA45)。
また、CPU21は、税率1の合計表示中である場合には(ステップC23、Yes)、現在の独立税率1メモリエリア22fに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値)を読み出し、税率1合計メモリエリア22bに税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれを示す数値として記憶させる(ステップC24)。
また、CPU21は、税率1合計メモリエリア22bに記憶された値が変更されるのに伴い、税合計メモリエリア22dに記憶された数値(税込総合計額、税抜総合計額、税額総合計額)を変更する(ステップC28)。そして、CPU21は、税率1合計メモリエリア22bに記憶された値に基づいて、表示部12において税率1の合計値表示する(ステップA17)。すなわち、CPU21は、税率1の税込額合計を表示部12に表示させる。
同様にして、CPU21は、税率2の合計表示中である場合には(ステップC25、Yes)、現在の独立税率2メモリエリア22gに記憶された数値(税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれに対応する数値)を読み出し、税率2合計メモリエリア22cに税込合計額、税抜合計額、税合計額のそれぞれを示す数値として記憶させる(ステップC26)。
また、CPU21は、税率2合計メモリエリア22cに記憶された値が変更されるのに伴い、税合計メモリエリア22dに記憶された数値(税込総合計額、税抜総合計額、税額総合計額)を変更する(ステップC29)。そして、CPU21は、税率2合計メモリエリア22cに記憶された値に基づいて、表示部12において税率2の合計値表示する(ステップA35)。すなわち、CPU21は、税率2の税込額合計を表示部12に表示させる。
なお、税率1あるいは税率2の合計値表示中では、前述したように、税計算合計キー11fのキー操作に応じて税計算総合計表示に変更される。この時、税計算総合計表示における数値は、独立税率1メモリエリア22fあるいは独立税率2メモリエリア22gから読み出された数値により変更された総合計の数値となる。
なお、CPU21は、[MC]キー11m4が操作された場合(ステップC3,C10,C20、No)、独立税率1メモリエリア22fと独立税率2メモリエリア22gに記憶された数値をクリア(初期化)すると共に、表示部12からメモリシンボル「税M」を消す(ステップC30)。
なお、[MC]キー11m4が操作された場合についても、前述と同様にして、キー操作時に表示されていた税計算結果(総合計表示、税率1の合計表示、税率2の合計表示)応じて、数値をクリア(初期化)する対象を変更するようにしても良い(独立税メモリ全体、独立税率1メモリエリア22f、独立税率2メモリエリア22g)。
このようにして、本実施形態における税計算メモリ機能の変形例では、操作されたメモリキーと、メモリキーが操作された時に表示されていた税計算結果(総合計表示、税率1の合計表示、税率2の合計表示)応じて、税計算メモリ機能の処理対象とする税計算結果を変更できるので、税計算結果を使い分けてより有効に利用することができる。
なお、前述した説明では、税込1計算キー11bと税込2計算キー11cに対する入力操作がある場合を例にしているが、税抜1計算キー11dと税抜2計算キー11eに対する入力操作がある場合についても同様の処理を実行することも可能である。ただし、税抜1計算キー11dあるいは税抜2計算キー11eが操作された場合、CPU21は、税抜額を税込額よりも優先して表示させるものとする。その他は、税込1計算キー11bまたは税込2計算キー11cが操作された場合と同様に処理する。
また、実施形態において記載した手法、すなわち図3〜図5、図9、図10のフローチャートに示す処理等の各手法は、コンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記録媒体に格納して配布することができる。そして、コンピュータは、外部記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されることにより、実施形態において説明した機能と同様の処理を実現することができる。
また、各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態としてネットワーク(インターネット)上を伝送させることができ、このネットワーク(インターネット)に接続されたコンピュータ(サーバ装置等)からプログラムデータを取り込み、前述した実施形態と同様の機能を実現することもできる。
なお、本願発明は、実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]税計算の実行指示の入力に応じて、第1数値を用いた税計算を実行する税計算手段と、
複数の前記税計算の結果とする数値を合計した第1合計値を第1メモリに記憶させる第1記憶手段と、
前記第1合計値の記憶を指示する入力に応じて、前記第1合計値により更新される第2数値を第2メモリに記憶させる第2記憶手段と、
前記第2数値の読み出しを指示する入力に応じて、前記第2メモリに記憶された前記第2数値を表示部に表示させる第1表示手段とを有する計算機。
[2]前記第1合計値の表示を指示する入力に応じて、前記第1合計値を表示部に表示させる第2表示手段をさらに有し、
前記第2記憶手段は、前記第1合計値が表示部に表示された後、前記第1合計値の記憶を指示する入力があった場合に、前記第1合計値により更新される第2数値を第2メモリに記憶させる[1]記載の計算機。
[3]前記第1記憶手段は、前記第1数値を用いた税計算により得られる税込額、税抜額、税額のそれぞれの合計値を前記第1メモリに記憶させ、
前記第2記憶手段は、前記税込額、前記税抜額、前記税額のそれぞれの合計値により、前記第2数値に含まれる税込額、税抜額、税額のそれぞれを更新する、[1]または[2]記載の計算機。
[4]前記第1表示手段は、前記第2数値の読み出しを指示する入力に応じて、前記第2数値に含まれる税込額、税抜額、税額の何れかを前記表示部に表示させ、表示切り替えの指示の入力に応じて、税込額、税抜額、税額の何れかに表示を切り替える、[3]記載の計算機。
[5]前記税計算手段は、第1税率と第2税率に基づく税計算を実行し、
前記第1記憶手段は、前記第1合計値に含まれる、前記第1税率に基づく前記税計算の結果とする数値を合計した第1税率合計値と、前記第2税率に基づく前記税計算の結果とする数値を合計した第2税率合計値と、前記第1税率合計値と前記第2税率合計値とを合計した税合計値を、前記第1メモリに記憶させ、
前記第2記憶手段は、前記第1税率合計値、前記第2税率合計値、前記税合計値のそれぞれにより更新される数値を前記第2メモリに記憶させる、[1]記載の計算機。
[6]前記税計算手段は、第1税率と第2税率に基づく税計算を実行し、
前記第1記憶手段は、前記第1合計値に含まれる、前記第1税率に基づく前記税計算の結果とする数値を合計した第1税率合計値と、前記第2税率に基づく前記税計算の結果とする数値を合計した第2税率合計値と、前記第1税率合計値と前記第2税率合計値とを合計した税合計値を、前記第1メモリに記憶させ、
前記第2記憶手段は、前記第1税率合計値が表示されている時に前記第1合計値の記憶を指示する入力があった場合に前記第1税率合計値を前記第2メモリに記憶させ、前記第2税率合計値が表示されている時に前記第1合計値の記憶を指示する入力があった場合に前記第2税率合計値を前記第2メモリに記憶させ、前記税合計値が表示されている時に前記第1合計値の記憶を指示する入力があった場合に前記税合計値を前記第2メモリに記憶させる、[2]記載の計算機。
[7]税計算機を制御するための計算方法であって、
税計算の実行指示の入力に応じて、第1数値を用いた税計算を実行する税計算手段と、
複数の前記税計算の結果とする数値を合計した第1合計値を第1メモリに記憶させる第1記憶手段と、
前記第1合計値の記憶を指示する入力に応じて、前記第1合計値により更新される第2数値を第2メモリに記憶させる第2記憶手段と、
前記第2数値の読み出しを指示する入力に応じて、前記第2メモリに記憶された前記第2数値を表示部に表示させる計算方法。
[8]コンピュータを、
税計算の実行指示の入力に応じて、第1数値を用いた税計算を実行する税計算手段と、
複数の前記税計算の結果とする数値を合計した第1合計値を第1メモリに記憶させる第1記憶手段と、
前記第1合計値の記憶を指示する入力に応じて、前記第1合計値により更新される第2数値を第2メモリに記憶させる第2記憶手段と、
前記第2数値の読み出しを指示する入力に応じて、前記第2メモリに記憶された前記第2数値を表示部に表示させる表示手段として機能させるためのプログラム。
10…電卓、11…キー入力部、11b…税込1計算キー、11c…税込2計算キー、11f…税計算合計キー、12…表示出力部、21…CPU、22…メモリ、22a…計算処理プログラム、22b…税率1合計メモリエリア、22c…税率2合計メモリエリア、22d…税合計メモリエリア、22e…税合計後モードデータ、22f…独立税率1合計メモリエリア、22g…独立税率2合計メモリエリア、22h…独立メモリエリア、22k…税率記憶エリア。

Claims (8)

  1. 税計算の実行指示の入力に応じて、第1数値を用いた税計算を実行する税計算手段と、
    複数の前記税計算の結果とする数値を合計した第1合計値を第1メモリに記憶させる第1記憶手段と、
    前記第1合計値の記憶を指示する入力に応じて、前記第1合計値により更新される第2数値を第2メモリに記憶させる第2記憶手段と、
    前記第2数値の読み出しを指示する入力に応じて、前記第2メモリに記憶された前記第2数値を表示部に表示させる第1表示手段とを有する計算機。
  2. 前記第1合計値の表示を指示する入力に応じて、前記第1合計値を表示部に表示させる第2表示手段をさらに有し、
    前記第2記憶手段は、前記第1合計値が表示部に表示された後、前記第1合計値の記憶を指示する入力があった場合に、前記第1合計値により更新される第2数値を第2メモリに記憶させる請求項1記載の計算機。
  3. 前記第1記憶手段は、前記第1数値を用いた税計算により得られる税込額、税抜額、税額のそれぞれの合計値を前記第1メモリに記憶させ、
    前記第2記憶手段は、前記税込額、前記税抜額、前記税額のそれぞれの合計値により、前記第2数値に含まれる税込額、税抜額、税額のそれぞれを更新する、請求項1または請求項2記載の計算機。
  4. 前記第1表示手段は、前記第2数値の読み出しを指示する入力に応じて、前記第2数値に含まれる税込額、税抜額、税額の何れかを前記表示部に表示させ、表示切り替えの指示の入力に応じて、税込額、税抜額、税額の何れかに表示を切り替える、請求項3記載の計算機。
  5. 前記税計算手段は、第1税率と第2税率に基づく税計算を実行し、
    前記第1記憶手段は、前記第1合計値に含まれる、前記第1税率に基づく前記税計算の結果とする数値を合計した第1税率合計値と、前記第2税率に基づく前記税計算の結果とする数値を合計した第2税率合計値と、前記第1税率合計値と前記第2税率合計値とを合計した税合計値を、前記第1メモリに記憶させ、
    前記第2記憶手段は、前記第1税率合計値、前記第2税率合計値、前記税合計値のそれぞれにより更新される数値を前記第2メモリに記憶させる、請求項1記載の計算機。
  6. 前記税計算手段は、第1税率と第2税率に基づく税計算を実行し、
    前記第1記憶手段は、前記第1合計値に含まれる、前記第1税率に基づく前記税計算の結果とする数値を合計した第1税率合計値と、前記第2税率に基づく前記税計算の結果とする数値を合計した第2税率合計値と、前記第1税率合計値と前記第2税率合計値とを合計した税合計値を、前記第1メモリに記憶させ、
    前記第2記憶手段は、前記第1税率合計値が表示されている時に前記第1合計値の記憶を指示する入力があった場合に前記第1税率合計値を前記第2メモリに記憶させ、前記第2税率合計値が表示されている時に前記第1合計値の記憶を指示する入力があった場合に前記第2税率合計値を前記第2メモリに記憶させ、前記税合計値が表示されている時に前記第1合計値の記憶を指示する入力があった場合に前記税合計値を前記第2メモリに記憶させる、請求項2記載の計算機。
  7. 税計算機を制御するための計算方法であって、
    税計算の実行指示の入力に応じて、第1数値を用いた税計算を実行する税計算手段と、
    複数の前記税計算の結果とする数値を合計した第1合計値を第1メモリに記憶させる第1記憶手段と、
    前記第1合計値の記憶を指示する入力に応じて、前記第1合計値により更新される第2数値を第2メモリに記憶させる第2記憶手段と、
    前記第2数値の読み出しを指示する入力に応じて、前記第2メモリに記憶された前記第2数値を表示部に表示させる計算方法。
  8. コンピュータを、
    税計算の実行指示の入力に応じて、第1数値を用いた税計算を実行する税計算手段と、
    複数の前記税計算の結果とする数値を合計した第1合計値を第1メモリに記憶させる第1記憶手段と、
    前記第1合計値の記憶を指示する入力に応じて、前記第1合計値により更新される第2数値を第2メモリに記憶させる第2記憶手段と、
    前記第2数値の読み出しを指示する入力に応じて、前記第2メモリに記憶された前記第2数値を表示部に表示させる表示手段として機能させるためのプログラム。
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