JP2020056703A - リレー溶着検出装置 - Google Patents
リレー溶着検出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020056703A JP2020056703A JP2018187865A JP2018187865A JP2020056703A JP 2020056703 A JP2020056703 A JP 2020056703A JP 2018187865 A JP2018187865 A JP 2018187865A JP 2018187865 A JP2018187865 A JP 2018187865A JP 2020056703 A JP2020056703 A JP 2020056703A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- relay
- charging
- capacitor
- voltage
- power line
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
- Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
- Protection Of Static Devices (AREA)
- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
Abstract
【課題】充電インレットに接続された外部電源から充電用リレーを介して蓄電装置に電力を供給して充電可能な車両において、簡易な構成により充電用リレーの溶着を検出する。【解決手段】リレー溶着検出装置は、充電インレットに接続された外部電源から充電用リレーおよびシステムメインリレーを介して電力を供給して蓄電装置を充電可能な車両において、漏電検出回路を用いて充電用リレーの溶着を検出する。漏電検出回路は、充電用電力ラインにおける充電用リレーおよび充電インレットの間の正極側ラインと負極側ラインとに接続されたコンデンサを有し、コンデンサへの電荷の蓄積に基づいて充電系の漏電を検出する。リレー溶着検出装置は、充電用リレーをオフ制御した状態でシステムメインリレーをオン制御したときに、漏電検出回路によりコンデンサに電荷が蓄積されていることが検出されると、充電用リレーが溶着していると判定する。【選択図】図3
Description
本発明は、リレー溶着検出装置に関する。
従来、この種のリレー溶着検出装置としては、漏電検出装置を用いて直流電源と高電圧ユニットとを接続するコンタクタ(リレー)の溶着の有無を判定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。漏電検出装置は、一端が直流電源の一方の極に接続されるカップリングコンデンサと、カップリングコンデンサの他端にパルスを供給するパルス発生器と、カップリングコンデンサの電圧を検出する電圧検出部と、電圧検出部により検出される電圧に基づいて直流電源の漏電の有無を判定する漏電判定部と、を備える。更に、漏電検出装置は、トランジスタおよび抵抗からなり、直流電源の一方の極または他方の極にコンタクタを介して接続されて直流電源を擬似的に漏電状態にする擬似漏電回路を備える。漏電検出装置に接続されるECUは、コンタクタを開状態(オフ状態)にする指令信号を出力している状態で、トランジスタをオンして直流電源を擬似的に漏電状態にした場合に、漏電判定部が漏電ありと判定したときには、コンタクタに溶着が発生したと判定する。
ところで、外部電源に接続される充電インレットを有し、充電インレットから充電用リレーを介して蓄電装置(バッテリ)に電力を供給して充電する充電装置を備えるシステムにおいては、通常、充電系の漏電を検出する漏電検出装置が設けられる。このとき、充電用リレーの溶着を検出するために、上述した擬似漏電回路といった専用の回路を漏電検出装置に設けるものとすると、装置の複雑化やコスト増を招いてしまう。
本発明のリレー溶着検出装置は、充電インレットに接続された外部電源から充電用リレーおよびシステムメインリレーを介して電力を供給して蓄電装置を充電可能な車両において、簡易な構成により充電用リレーの溶着を検出することを主目的とする。
本発明のリレー溶着検出装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のリレー溶着検出装置は、
蓄電装置と、
前記蓄電装置と電力消費機器とを接続する第1電力ラインに設けられたシステムメインリレーと、
外部電源に接続される充電インレットと、
前記第1電力ラインにおける前記電力消費機器および前記システムメインリレーの間と前記充電インレットとを接続する第2電力ラインに設けられた充電用リレーと、
前記第2電力ラインにおける前記充電用リレーおよび前記充電インレットの間の正極側ラインと負極側ラインとに接続されたコンデンサを有し、該コンデンサへの電荷の蓄積に基づいて充電系の漏電を検出する漏電検出回路と、
前記システムメインリレーと前記充電用リレーとをオンオフ制御する制御装置と、
を備える車両における前記充電用リレーの溶着の有無を検出するリレー溶着検出装置であって、
前記制御装置は、前記充電用リレーをオフ制御した状態で前記システムメインリレーをオン制御したときに前記漏電検出回路により前記コンデンサに電荷が蓄積されていることが検出されると、前記充電用リレーが溶着していると判定する、
ことを要旨とする。
蓄電装置と、
前記蓄電装置と電力消費機器とを接続する第1電力ラインに設けられたシステムメインリレーと、
外部電源に接続される充電インレットと、
前記第1電力ラインにおける前記電力消費機器および前記システムメインリレーの間と前記充電インレットとを接続する第2電力ラインに設けられた充電用リレーと、
前記第2電力ラインにおける前記充電用リレーおよび前記充電インレットの間の正極側ラインと負極側ラインとに接続されたコンデンサを有し、該コンデンサへの電荷の蓄積に基づいて充電系の漏電を検出する漏電検出回路と、
前記システムメインリレーと前記充電用リレーとをオンオフ制御する制御装置と、
を備える車両における前記充電用リレーの溶着の有無を検出するリレー溶着検出装置であって、
前記制御装置は、前記充電用リレーをオフ制御した状態で前記システムメインリレーをオン制御したときに前記漏電検出回路により前記コンデンサに電荷が蓄積されていることが検出されると、前記充電用リレーが溶着していると判定する、
ことを要旨とする。
この本発明のリレー溶着検出装置は、充電インレットに接続された外部電源から充電用リレーおよびシステムメインリレーを介して電力を供給して蓄電装置を充電可能な車両において、充電系の漏電を検出するための漏電検出回路を用いて充電用リレーの溶着を検出するものである。充電用リレーは、蓄電装置に接続される第1電力ラインに設けられた電力消費機器およびシステムメインリレーの間と充電インレットとを接続する第2電力ラインに設けられる。漏電検出回路は、第2電力ラインにおける充電用リレーおよび充電インレットの間の正極側ラインと負極側ラインとに接続されたコンデンサを有し、コンデンサへの電荷の蓄積に基づいて充電系の漏電を検出する。リレー溶着検出装置は、充電用リレーをオフ制御した状態でシステムメインリレーをオン制御したときに、漏電検出回路によりコンデンサに電荷が蓄積されていることが検出されると、充電用リレーが溶着していると判定する。これにより、簡易な構成により充電用リレーの溶着を検出することができる。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのリレー溶着検出装置を含む電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、図示するように、モータ32と、インバータ34と、バッテリ36と、昇圧コンバータ40と、高電圧側電力ライン42と、低電圧側電力ライン44と、システムメインリレー38と、充電用電力ライン50と、充電用リレー52と、漏電検出回路60と、電子制御ユニット70と、を備える。
モータ32は、同期発電電動機として構成されており、永久磁石が埋め込まれた回転子と、三相コイルが巻回された固定子と、を備える。このモータ32の回転子は、駆動輪22a,22bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸26に接続されている。
インバータ34は、モータ32に接続されると共に高電圧側電力ライン42に接続されている。このインバータ34は、6つのトランジスタと、6つのダイオードと、を有する周知のインバータ回路として構成されている。
バッテリ36は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、低電圧側電力ライン44に接続されている。
昇圧コンバータ40は、高電圧側電力ライン42と低電圧側電力ライン44とに接続されており、2つのトランジスタと、2つのダイオードと、リアクトルと、を有する周知の昇降圧コンバータ回路として構成されている。
高電圧側電力ライン42の正極母線と負極母線とには高電圧側コンデンサ46が接続されており、低電圧側電力ライン44の正極母線と負極母線とには低電圧側コンデンサ48が取り付けられている。低電圧側電力ライン44には、システムメインリレー38が取り付けられている。このシステムメインリレー38は、低電圧側電力ライン44の正極母線に設けられた正極側リレーSMRBと、低電圧側電力ライン44の負極母線に設けられた負極側リレーSMRGと、負極側リレーSMRGをバイパスするようにプリチャージ用抵抗Rとプリチャージ用リレーSMRPとが直列接続されたプリチャージ回路と、を有する。
充電用電力ライン50は、一端は低電圧側電力ライン44のシステムメインリレー38より昇圧コンバータ40側(モータ32側)に接続され、他端は車両側インレット54に接続されている。充電用電力ライン50には、充電用リレー52が取り付けられている。充電用リレー52は、充電用電力ライン50の正極側ラインに設けられた正極側リレーDCRBと、充電用電力ライン50の負極側ラインに設けられた負極側リレーDCRGと、を有する。充電用電力ライン50は、外部直流電源装置120の外部側コネクタ154を車両側インレット54に接続することにより、外部直流電源装置120からの外部側充電用電力ライン150に接続される。外部直流電源装置120は、図示しないが、外部の商用電源に接続されており、商用電源からの電力を直流電力に変換して外部側充電用電力ライン150から供給する。
漏電検出回路60は、図2に示すように、5つのスイッチSW1〜SW5と、漏電検出用コンデンサC1と、放電用抵抗R4と、差動増幅器62とにより構成される。スイッチSW1の一方の端子は充電用電力ライン50の正極側ラインの正極側リレーDCRBよりも車両側インレット54側に接続されており、他方の端子はスイッチSW3に接続されている。スイッチSW3の他端は差動増幅器62の2つの入力端子のうち一方の入力端子に接続されると共に絶縁抵抗R2を介して接地されている。スイッチSW2の一方の端子は充電用電力ライン50の負極側ラインの負極側リレーDCRGよりも車両側インレット54側に接続されており、他方の端子はスイッチSW4に接続されている。スイッチSW4の他端は差動増幅器62の他方の入力端子に接続されると共に絶縁抵抗R3を介して接地されている。漏電検出用コンデンサC1は、スイッチSW1,SW3の接点とスイッチSW2,SW4の接点に接続されている。また、スイッチSW1,SW3の接点とスイッチSW2,SW4の接点とには、スイッチSW5と放電用抵抗R4とが直列接続された放電回路が接続されている。放電回路は、スイッチSW5をオンとすることにより、漏電検出用コンデンサC1に蓄積されている電荷を放電することができる。差動増幅器62の出力端子は、図示しないA/Dコンバータを介して電子制御ユニット70に接続されている。
電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に、処理プログラムを記憶するROM74やデータを一時的に記憶するRAM76,図示しないフラッシュメモリ,図示しない入出力ポート、図示しない通信ポートなどを備える。
電子制御ユニット70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。電子制御ユニット70に入力される信号としては、例えば、モータ32の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ(例えばレゾルバ)32aからの回転位置θm,バッテリ36の端子間に取り付けられた電圧センサ36aからの電圧VB,バッテリ36の出力端子に取り付けられた電流センサ36bからの電流IBを挙げることができる。また、高電圧側コンデンサ46の端子間に取り付けられた電圧センサ46aからの高電圧側コンデンサ46(高電圧側電力ライン42)の電圧VH,低電圧側コンデンサ48の端子間に取り付けられた電圧センサ48aからの低電圧側コンデンサ48(低電圧側電力ライン44)の電圧VLも挙げることができる。また、充電用電力ライン50に取り付けられた電圧センサ50aからの充電電圧Vchg,車両側インレット54に取り付けられた図示しない充電リッドからの開閉信号も入力されている。なお、電子制御ユニット70は、車両の駆動制御装置としても機能するため、走行制御に必要な情報も入力されている。これらの情報としては、例えば、図示しないが、イグニッションスイッチからのイグニッション信号や,シフトレバーの操作位置を検出するシフトポジションセンサからのシフトポジション,アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサからのアクセル開度,ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサからのブレーキペダルポジション,車速センサからの車速などを挙げることができる。
電子制御ユニット70からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。電子制御ユニット70から出力される信号としては、例えば、インバータ34のトランジスタへのスイッチング制御信号,昇圧コンバータ40のトランジスタへのスイッチング制御信号、システムメインリレー38への駆動制御信号、充電用リレー52への駆動制御信号、漏電検出回路60の各スイッチSW1〜SW5への駆動制御信号などを挙げることができる。
電子制御ユニット70は、通信ポートに接続された通信ラインが車両側インレット54と外部側コネクタ154とを介して外部側通信ラインに接続されることにより、外部直流電源装置120と通信を行なう。
次に、こうして構成された実施例の電気自動車20の動作について説明する。特に、バッテリ36を外部直流電源装置120からの電力を用いて充電しているときに漏電の有無を検出するときの動作と、充電用リレー52の溶着の有無を検出するときの動作とについて説明する。漏電の有無を検出するときには、電子制御ユニット70は、まず、スイッチSW1〜SW5のうちスイッチSW4,SW5をオンとすると共にスイッチSW1〜SW3をオフとして漏電検出用コンデンサC1を放電させる。漏電検出用コンデンサC1を放電させると、スイッチSW5をオフとして、次に、充電用電力ライン50の正極側ライン側の漏電の有無を検出する。正極側ライン側の漏電の有無の検出は、スイッチSW1〜SW4のうちスイッチSW1,SW4をオンとすると共にスイッチSW2,SW3をオフとし、漏電検出時間が経過したときにスイッチSW3,SW4をオンとすると共にスイッチSW1,SW2をオフとして漏電検出用コンデンサC1の電圧を検出することにより行なう。充電用リレー52をオンとしてバッテリ36を充電しているときには、漏電検出用コンデンサC1が充電され、漏電検出用コンデンサC1の電圧が上昇する。このとき、漏電検出用コンデンサC1の電圧は、絶縁抵抗R3が小さいときには大きいときに比して、すなわち漏電しているときには漏電していないときに比して迅速に上昇する。したがって、漏電しているときの漏電検出用コンデンサC1の電圧と漏電していないときの漏電検出用コンデンサC1の電圧との差が大きくなる時間を漏電検出時間として用いることで、漏電検出用コンデンサC1の電圧に基づいて漏電の有無を検出することができる。スイッチSW3,SW4をオンとされると共にスイッチSW1,SW2がオフされると、漏電検出用コンデンサC1の両端子が差動増幅器62の2つの入力端子に接続され、電子制御ユニット70には、漏電検出用コンデンサC1の電圧に比例した信号がADコンバータを介して入力される。これにより、電子制御ユニット70に入力される検出信号に基づいて漏電検出用コンデンサC1の電圧を検出することができる。正極側ライン側の漏電の有無を検出すると、負極側ライン側の漏電の有無を検出する。負極側ライン側の漏電の有無の検出は、スイッチSW2,SW3をオンとすると共にスイッチSW1,SW4をオフとし、同様の漏電検出時間が経過したときにスイッチSW3,SW4をオンとすると共にスイッチSW1,SW2をオフとして漏電検出用コンデンサC1の電圧を検出することにより行なう。
次に、充電用リレー52の溶着の有無を検出するときの動作について説明する。ここで、充電用リレー52の溶着の有無を検出するリレー溶着検出装置は、漏電検出回路60と、電子制御ユニット70とが該当する。図3は、電子制御ユニット70のCPU72により実行される充電用リレー溶着診断処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、イグニッションスイッチがオンされたときに所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。充電用リレー溶着診断処理は、充電用リレー52の正極側リレーDCRBおよび負極側リレーDCRGをオフとしている状態で実行され、正極側リレーDCRBおよび負極側リレーDCRGの両方が溶着(両極溶着)しているか否かを判定する。
充電用リレー溶着診断処理では、電子制御ユニット70のCPU71は、まず、今回のトリップ(イグニッションスイッチがオンされてからオフされるまでの期間)において充電用リレー52の溶着診断が未診断であるか否か(ステップS100)、充電用リッドが閉じているか否か(ステップS110)、をそれぞれ判定する。充電用リレー52の溶着診断が未診断でない、すなわち診断済みであると判定したり、未診断であっても、充電リッドが開いていると判定すると、溶着診断を行なうことなく、充電用リレー溶着診断処理を終了する。なお、充電リッドが開いているときに溶着診断を行なわないのは、充電用リレー52が溶着しているときには車両側インレット54に電圧が作用するため、安全を考慮したものである。充電用リレー52の溶着診断が未診断であり、且つ、充電リッドが閉じていると判定すると、システムメインリレー38(正極側リレーSMRBおよび負極側リレーSMRGの両方)をオンとして(ステップS120)、電圧センサ50aが故障しているか否かを判定する(ステップS130)。
電圧センサ50aが故障していないと判定すると、電圧センサ50aからの充電電圧Vchgを入力し(ステップS140)、入力した充電電圧Vchgが閾値Vref以上であるか否かを判定する(ステップS150)。いま、システムメインリレー38をオンとすると共に充電用リレー52をオフとしている状態を考えているから、低電圧側コンデンサ48はバッテリ36からの電力により充電され、充電用電力ライン50は、充電用リレー52の正極側リレーDCRBおよび負極側リレーDCRGの両方が溶着(両極溶着)していなければ、低電圧側電力ライン44から切り離された状態となっている。このため、電圧センサ50aからの充電電圧Vchgは略値0となる。一方、充電用リレー52が両極溶着していると、充電用電力ライン50は低電圧側電力ライン44と接続されるから、電圧センサ50aはバッテリ36の端子間に接続された状態となる。このため、電圧センサ50aからの充電電圧Vchgはバッテリ36の電圧VB(低電圧側コンデンサ48の電圧)となる。したがって、閾値Vrefとして値0よりも大きく且つバッテリ36の電圧VBよりも小さい値に定めることで、電圧センサ50aからの電圧に基づいて充電用リレー52が両極溶着しているか否かを判定することができる。充電電圧Vchgが閾値Vref以上でないと判定すると、充電用リレー52は両極溶着していないと判定し(ステップS160)、車両のシステム状態をレディオン状態(走行を許可する状態)として(ステップS170)、充電用リレー溶着診断処理を終了する。一方、充電電圧Vchgが閾値Vref以上であると判定すると、充電用リレー52は両極溶着していると判定し(ステップS180)、走行を禁止するようシステムメインリレー38(正極側リレーSMRBおよび負極側リレーSMRG)をオフとして(ステップS190)、充電用リレー溶着診断処理を終了する。
ステップS130で電圧センサ50aが故障していると判定すると、漏電検出回路60の漏電検出用コンデンサC1が充電用電力ライン50に接続されるようスイッチSW1〜SW4のうちスイッチSW1,SW2をオンとすると共にスイッチSW3,SW4をオフとする(ステップS200)。上述したように、充電用リレー52が両極溶着していないときには充電用電力ライン50は低電圧側電力ライン44から切り離されているから、漏電検出用コンデンサC1は充電されないが、充電用リレー52が両極溶着しているときには充電用電力ライン50は低電圧側電力ライン44に接続されるから、漏電検出用コンデンサC1はバッテリ36からの電力により充電される。したがって、漏電検出用コンデンサC1の電圧に基づいて充電用リレー52が両極溶着しているか否かを判定することができる。そして、所定時間T1が経過するのを待って(ステップS210)、スイッチSW1,SW2をオフとする共にスイッチSW3,SW4をオンとする(ステップS220)。これにより、漏電検出回路60の差動増幅器62の2つの入力端子に漏電検出用コンデンサC1の両端子が接続される。そして、差動増幅器62から出力される信号を入力し(ステップS230)、入力した信号に基づいて漏電検出用コンデンサC1に電荷が蓄積されているか否かを判定する(ステップS240)。漏電検出用コンデンサC1に電荷が蓄積されていないと判定すると、充電用リレー52は両極溶着していないと判定し(ステップS160)、システム状態をレディオン状態として(ステップS170)、充電用リレー溶着診断処理を終了する。一方、漏電検出用コンデンサC1に電荷が蓄積されていると判定すると、充電用リレー52は両極溶着していると判定し(ステップS180)、システムメインリレー38をオフとして(ステップS190)、充電用リレー溶着診断処理を終了する。
図4は、充電用リレー52が両極溶着していない場合におけるイグニッション,システムメインリレー38,スイッチSW1〜SW4の各オンオフ状態と漏電検出用コンデンサC1に蓄積される電荷(電圧)の時間変化の様子を示す説明図である。充電用リレー52が両極溶着していない場合、図示するように、イグニッションスイッチがオンされ(時刻t11参照)、システムメインリレー38がオンされると(時刻t12参照)、充電用リレー52の溶着診断が未診断であり且つ電圧センサ50aに故障が生じていれば、漏電検出回路60を用いて充電用リレー52の溶着診断を行なうためにスイッチSW1,SW2をオンする(時刻t13参照)。これにより、漏電検出用コンデンサC1は、充電用電力ライン50に接続される。充電用リレー52が両極溶着していない場合、低電圧側電力ライン44と充電用電力ライン50とが切り離された状態となるから、漏電検出用コンデンサC1に電荷が蓄積されることはない。したがって、スイッチSW1,SW2をオフし(時刻t14参照)、スイッチSW3,SW4をオンしたときに(時刻t15参照)、漏電検出回路60から入力される信号により漏電検出用コンデンサC1に電荷が蓄積されていないことが検出されると、充電用リレー52は両極溶着していないと判定する。
図5は、充電用リレー52が両極溶着している場合におけるイグニッション,システムメインリレー38,スイッチSW1〜SW4の各オンオフ状態と漏電検出用コンデンサC1に蓄積される電荷(電圧)の時間変化の様子を示す説明図である。充電用リレー52が両極溶着している場合、図示するように、イグニッションスイッチがオンされ(時刻t21参照)、システムメインリレー38がオンされると(時刻t22参照)、充電用リレー52の溶着診断が未診断であり且つ電圧センサ50aに故障が生じていれば、同様に、スイッチSW1,SW2をオンする(時刻t23参照)。充電用リレー52が両極溶着している場合、低電圧側電力ライン44と充電用電力ライン50とが接続された状態となるから、低電圧側電力ライン44に接続されたバッテリ36からの電力により、漏電検出用コンデンサC1に電荷が蓄積される。したがって、電子制御ユニット70は、スイッチSW1,SW2をオフし(時刻t24参照)、スイッチSW3,SW4をオンしたときに(時刻t25参照)、漏電検出回路60から入力される信号により漏電検出用コンデンサC1に電荷が蓄積されていることが検出されると、充電用リレー52は両極溶着していると判定する。
以上説明した実施例のリレー溶着検出装置は、車両側インレット54に接続された外部直流電源装置120から充電用リレー52およびシステムメインリレー38を介して電力を供給してバッテリ36を充電可能な電気自動車20において、漏電検出回路60を用いて充電用リレー52の溶着を検出する。漏電検出回路60は、充電用電力ライン50に設けられた充電用リレー52および車両側インレット54の間の正極側ラインと負極側ラインとに接続された漏電検出用コンデンサC1を有し、漏電検出用コンデンサC1の電圧に基づいて充電系の漏電を検出する。電子制御ユニット70は、充電用リレー52をオフとした状態でシステムメインリレー38をオンとしたときに、漏電検出回路60により漏電検出用コンデンサC1に電荷が蓄積されていることが検出されると、充電用リレー52が両極溶着していると判定する。これにより、専用の回路を設ける必要がなく簡易な構成により充電用リレー52の両極溶着を検出することができる。
実施例の電気自動車20では、電子制御ユニット70は、単一の電子制御ユニとして構成されるものとした。しかし、例えば、バッテリ36の状態を管理するためのバッテリ用電子制御ユニットや充電を管理するための充電用電子制御ユニット、モータ32を駆動制御するためのモータ用電子制御ユニットなど、機能ごとに別々の電子制御ユニットを設けるものとしてもよい。
実施例の電気自動車20では、蓄電装置として、バッテリ36を用いるものとしたが、蓄電可能な装置であればよく、キャパシタなどを用いるものとしてもよい。
実施例では、モータ32を備える電気自動車20の形態とした。しかし、モータ32に加えてエンジンも備えるハイブリッド自動車の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、バッテリ36が「蓄電装置」に相当し、モータ32が「電力消費機器」に相当し、低電圧側電力ライン44が「第1電力ライン」に相当し、システムメインリレー38(正極側リレーSMRB,負極側リレーSMRG)が「システムメインリレー」に相当し、外部直流電源装置120が「外部電源」に相当し、車両側インレット54が「充電インレット」に相当し、充電用電力ライン50が「第2電力ライン」に相当し、充電用リレー52(正極側リレーDCRB,負極側リレーDCRG)が「充電用リレー」に相当し、漏電検出用コンデンサC1が「コンデンサ」に相当し、漏電検出回路60が「漏電検出回路」に相当し、電子制御ユニット70が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、電動車両の製造産業などに利用可能である。
20 電気自動車、22a,22b 駆動輪、24 デファレンシャルギヤ、26 駆動軸、32 モータ、32a 回転位置検出センサ、32u,32v,36b 電流センサ、34 インバータ、36 バッテリ、36a,46a,48a 電圧センサ、40 昇圧コンバータ、42 高電圧側電力ライン、44 低電圧側電力ライン、46 高電圧側コンデンサ、48 低電圧側コンデンサ、50 充電用電力ライン、52 充電用リレー、54 車両側インレット、60 漏電検出回路、62 差動増幅器、70 電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、120 外部直流電源装置、150 外部側充電用電力ライン、154 外部側コネクタ、DCRB 正極側リレー、DCRG 負極側リレー、R プリチャージ用抵抗、SMRB 正極側リレー、SMRG 負極側リレー、SMRP プリチャージ用リレー、SW1〜SW4 スイッチ、C1 漏電検出用コンデンサ、R2,R3 絶縁抵抗、R4 放電用抵抗。
Claims (1)
- 蓄電装置と、
前記蓄電装置と電力消費機器とを接続する第1電力ラインに設けられたシステムメインリレーと、
外部電源に接続される充電インレットと、
前記第1電力ラインにおける前記電力消費機器および前記システムメインリレーの間と前記充電インレットとを接続する第2電力ラインに設けられた充電用リレーと、
前記第2電力ラインにおける前記充電用リレーおよび前記充電インレットの間の正極側ラインと負極側ラインとに接続されたコンデンサを有し、該コンデンサへの電荷の蓄積に基づいて充電系の漏電を検出する漏電検出回路と、
前記システムメインリレーと前記充電用リレーとをオンオフ制御する制御装置と、
を備える車両における前記充電用リレーの溶着の有無を検出するリレー溶着検出装置であって、
前記制御装置は、前記充電用リレーをオフ制御した状態で前記システムメインリレーをオン制御したときに前記漏電検出回路により前記コンデンサに電荷が蓄積されていることが検出されると、前記充電用リレーが溶着していると判定する、
リレー溶着検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018187865A JP2020056703A (ja) | 2018-10-03 | 2018-10-03 | リレー溶着検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018187865A JP2020056703A (ja) | 2018-10-03 | 2018-10-03 | リレー溶着検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020056703A true JP2020056703A (ja) | 2020-04-09 |
Family
ID=70107088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018187865A Pending JP2020056703A (ja) | 2018-10-03 | 2018-10-03 | リレー溶着検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020056703A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020190476A (ja) * | 2019-05-22 | 2020-11-26 | ニチコン株式会社 | 電力供給装置および溶着絶縁診断方法 |
-
2018
- 2018-10-03 JP JP2018187865A patent/JP2020056703A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020190476A (ja) * | 2019-05-22 | 2020-11-26 | ニチコン株式会社 | 電力供給装置および溶着絶縁診断方法 |
JP7178957B2 (ja) | 2019-05-22 | 2022-11-28 | ニチコン株式会社 | 電力供給装置および溶着絶縁診断方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11435388B2 (en) | Electric vehicle and control method for electric vehicle | |
KR100837968B1 (ko) | 자동차용 고전압 릴레이의 고장 진단방법 | |
US20200328478A1 (en) | Power supply system and control method thereof | |
US10974611B2 (en) | Motor-driven vehicle | |
US10926642B2 (en) | Electric vehicle | |
US10804715B2 (en) | Electrically driven vehicle | |
JP6624128B2 (ja) | 自動車 | |
CN111152672A (zh) | 充电装置 | |
JP2020056703A (ja) | リレー溶着検出装置 | |
JP6966320B2 (ja) | 電動車両 | |
CN111152667B (zh) | 电动车辆 | |
JP2022128677A (ja) | 電源装置 | |
JP2021090330A (ja) | 車両用制御装置 | |
JP2020089030A (ja) | 電動車両 | |
US11447019B2 (en) | Vehicle control device | |
JP7567592B2 (ja) | モータ制御システムおよびハイブリッド車両 | |
JP2023122788A (ja) | 電動車 | |
JP7107873B2 (ja) | 車両 | |
JP2020099129A (ja) | 車両用の電源システム | |
JP2024058837A (ja) | 電動車両 | |
JP2023079067A (ja) | 電源装置の制御装置 | |
JP2022090326A (ja) | ハイブリッド車両の制御装置 | |
JP2024125824A (ja) | 電動車 |