JP2020190476A - 電力供給装置および溶着絶縁診断方法 - Google Patents

電力供給装置および溶着絶縁診断方法 Download PDF

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【課題】溶着診断および絶縁診断を効率よく安全に行うことが可能な電力供給装置および溶着絶縁診断方法を提供する。【解決手段】電動車20に電力を供給する電力供給装置10であって、車両接続部12、13と、パワーコンディショナ14と、リレーRL1、RL2を含む突入電流防止回路15と、電圧検出手段16と、制御部18とを備える。制御部18は、パワーコンディショナ14に絶縁診断用電圧を出力させて絶縁診断を行う絶縁診断部18aと、パワーコンディショナ14に絶縁診断用電圧よりも低い溶着診断用電圧を出力させて絶縁診断の前に溶着診断を行う溶着診断部18bと、溶着診断と絶縁診断との間で、かつ電力線L1に溶着診断用電圧が印加されている間に、リレーRL1、RL2をオン状態に切り替えるリレー制御部18cと、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、電力供給装置および溶着絶縁診断方法に関する。
従来の電力供給装置としては、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載の電力供給装置は、電動車の充放電を行う充放電器と、ケーブル付きのコネクタとを備える。充放電器と電動車の間には、コネクタを介して電力線、制御線および通信線が接続される。
特許文献1に記載の電力供給装置は、充放電を開始する際に電動車にコネクタを接続し、コネクタロックした状態で絶縁診断を行う。絶縁診断では、充放電器を構成するパワーコンディショナが所定の絶縁診断用電圧(例えば、450Vの直流電圧)を出力して、コネクタに短絡等の異常がないかを診断する。
特許第5642226号公報
ところで、電力供給装置では、充放電時以外にパワーコンディショナの電力がコネクタ側に漏れないように、パワーコンディショナとコネクタとを接続する電力線にリレーが介装されることがある。リレーが介装された電力供給装置では、リレーが正しく機能しているかを確認するために、リレーの溶着診断を行う必要がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、溶着診断および絶縁診断を効率よく安全に行うことが可能な電力供給装置および溶着絶縁診断方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る電力供給装置は、
電動車に電力を供給する電力供給装置であって、
前記電動車に接続される車両接続部と、
一端が前記車両接続部に接続された電力線と、
前記電力線の他端に接続され、前記電力線を介して前記電動車に電力を供給するパワーコンディショナと、
前記電力線に介装されたリレーを含む突入電流防止回路と、
前記車両接続部と前記突入電流防止回路との間において前記電力線の電圧を検出する電圧検出手段と、
前記パワーコンディショナおよび前記リレーを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記パワーコンディショナに所定の規定電圧範囲に含まれる絶縁診断用電圧を出力させて前記車両接続部の絶縁診断を行う絶縁診断部と、
前記パワーコンディショナに前記絶縁診断用電圧よりも低い溶着診断用電圧を出力させて前記リレーの溶着診断を前記絶縁診断の前に行う溶着診断部と、
前記溶着診断と前記絶縁診断との間で、かつ前記電力線に前記溶着診断用電圧が印加されている間に、前記リレーのオフ状態からオン状態への切替動作を行うリレー制御部と、
を備えることを特徴とする。
この構成によれば、溶着診断部がパワーコンディショナに絶縁診断用電圧よりも低い溶着診断用電圧を出力させて溶着診断を行うので、リレーをターンオンさせたときに発生するサージ電圧を低減することができる。
上記電力供給装置において、
前記溶着診断用電圧は、前記切替動作時に前記電圧検出手段によって検出されるサージ電圧が前記規定電圧範囲の上限を超えないように、設定されていることが好ましい。
上記電力供給装置において、例えば、
前記規定電圧範囲は、450V±5%であり、
前記溶着診断用電圧は、50V〜300Vの範囲に含まれる電圧である。
上記電力供給装置において、
前記突入電流防止回路は、
前記電力線に介装された第1リレーおよび抵抗からなる直列回路と、
前記直列回路に並列接続された第2リレーと、
を含むよう構成できる。
上記課題を解決するために、本発明に係る溶着絶縁診断方法は、
電動車に接続される車両接続部と、一端が前記車両接続部に接続された電力線と、前記電力線の他端に接続され、前記電力線を介して前記電動車に電力を供給するパワーコンディショナと、前記電力線に介装されたリレーを含む突入電流防止回路と、前記車両接続部と前記突入電流防止回路との間において前記電力線の電圧を検出する電圧検出手段と、前記パワーコンディショナおよび前記リレーを制御する制御部と、を備える電力供給装置の溶着絶縁診断方法であって、
前記リレーがオフ状態のときに、前記パワーコンディショナに所定の溶着診断用電圧を出力させて前記リレーの溶着診断を行う溶着診断ステップと、
前記電力線に前記溶着診断用電圧が印加されている間に、前記リレーをオフ状態からオン状態に切り替え、その後、前記パワーコンディショナの出力電圧を前記溶着診断用電圧から所定の規定電圧範囲に含まれる絶縁診断用電圧まで上昇させる切替制御ステップと、
前記パワーコンディショナに前記絶縁診断用電圧を出力させた状態で、前記車両接続部の絶縁診断を行う絶縁診断ステップと、
を含むことを特徴とする。
この構成によれば、溶着診断ステップにおいてパワーコンディショナに絶縁診断用電圧よりも低い溶着診断用電圧を出力させて溶着診断を行うので、切替制御ステップにおいてリレーをターンオンさせたときに発生するサージ電圧を低減することができる。
本発明によれば、溶着診断および絶縁診断を効率よく安全に行うことが可能な電力供給装置および溶着絶縁診断方法を提供することができる。
本発明に係る電力供給装置のブロック図である。 比較例に係る溶着絶縁診断方法を説明するためのタイミングチャートである。 本発明に係る溶着絶縁診断方法を説明するためのタイミングチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る電力供給装置および溶着絶縁診断方法の実施形態について説明する。
[電力供給装置]
図1に、本発明の一実施形態に係る電力供給装置10を示す。電力供給装置10は、電気自動車、プラグインハイブリッド車等の電動車20に対して自動または手動操作により充放電運転を行う。
電動車20は、インレット21と、コンタクタ22と、蓄電池23とを備える。コンタクタ22は、インレット21と蓄電池23とを接続する電力線に介装されている。
電力供給装置10は、本体11と、本発明の「車両接続部」に相当するコネクタ12およびケーブル13と、パワーコンディショナ(パワコン)14と、突入電流防止回路15と、電圧検出手段16と、通信部17と、制御部18とを備える。また、電力供給装置10は、電力線L1と、不図示の通信線および制御線とを備える。
コネクタ12およびケーブル13は、電力線L1、通信線および制御線を電動車20のインレット21に接続するよう構成されている。コネクタ12は、インレット21に接続された状態において、ロックされた状態とロックされていない状態とをとる。本体11には、手動で操作するロックボタンとロック解除ボタンとが設けられている(いずれも図示略)。コネクタ12がインレット21に接続された状態において、ロックボタンが操作されるとコネクタ12はロックされた状態になり、ロック解除ボタンが操作されるとコネクタ12はロックされていない状態(ロック解除された状態)になる。
パワーコンディショナ14は、電力線L1を介し、電動車20に対して充放電動作(充電動作および/または放電動作)を行うよう構成されている。また、パワーコンディショナ14は、後述する溶着診断および絶縁診断を行うために、所定の直流電圧を出力するよう構成されている。パワーコンディショナ14は、出力中の直流電圧の電圧値を制御部18に送信する。
突入電流防止回路15は、電力線L1に介装されている。突入電流防止回路15は、電力線L1に介装された第1リレーRL1および抵抗Rからなる直列回路と、当該直列回路に並列接続された第2リレーRL2とを含む。
電圧検出手段16は、コネクタ12およびケーブル13と突入電流防止回路15との間において電力線L1の電圧を検出するよう構成されている。電圧検出手段16によって検出された電圧値は、制御部18に送信される。
通信部17は、通信線を介して電動車20と相互に通信(本実施形態では、CAN通信)を行うよう構成されている。通信部17が受信した電動車20に関する情報は、制御部18が共有する。
制御部18は、例えば、マイコンおよび/または専用のICからなり、制御線を介して電動車20と相互に制御信号を送受信するよう構成されている。また、制御部18は、パワーコンディショナ14と、突入電流防止回路15の第1リレーRL1および第2リレーRL2とを制御するよう構成されている。
制御部18は、絶縁診断部18aと、溶着診断部18bと、リレー制御部18cとを含む。制御部18の各機能部は、例えば、マイコンおよび/または専用のICに含まれるCPUが所定のプログラムを実行すること等によって実現される。
絶縁診断部18aは、パワーコンディショナ14に所定の(CHAdeMO規格で定められた)規定電圧範囲に含まれる絶縁診断用電圧を出力させて、コネクタ12およびケーブル13の絶縁診断を行う。本実施形態では、規定電圧範囲は450V±5%であり、絶縁診断用電圧は450Vである。絶縁診断部18aは、電圧検出手段16によって検出された電圧値等に基づいて絶縁診断を行い、絶縁診断において異常ありと診断した場合は、パワーコンディショナ14の出力を停止させる。
溶着診断部18bは、パワーコンディショナ14に絶縁診断用電圧(450V)よりも低い溶着診断用電圧を出力させて、第1リレーRL1および第2リレーRL2の溶着診断を絶縁診断の前に行う。
溶着診断用電圧は、50V〜300Vの範囲に含まれる電圧であることが好ましい。溶着診断用電圧の下限は、電動車20側の電力線にコンデンサ成分が存在することを考慮しつつ、電圧検出手段16によって検出される電圧をできるだけ早く立ち上げるために、50Vとしている。一方、溶着診断用電圧の上限は、第1リレーRL1をターンオンさせたときに発生するサージ電圧が上記規定電圧範囲の上限(450V+5%)を超えないように、300Vとしている。
本実施形態では、溶着診断用電圧を100Vとする。この100Vは、上記のとおり、電圧検出手段16によって検出される電圧をできるだけ早く立ち上げることができ、かつサージ電圧が規定電圧範囲の上限(450V+5%)を超えないという条件を満たすように、予め実験的に求めた好適な値である。溶着診断用電圧を100Vとすることで、溶着診断および絶縁診断を効率よく安全に行うことができる。
溶着診断部18bは、第1リレーRL1および第2リレーRL2がオフ状態のときにパワーコンディショナ14に100Vの溶着診断用電圧を出力させ、そのときに電圧検出手段16によって検出された電圧値とパワーコンディショナ14から送信された電圧値との差分に基づいて溶着診断を行う。溶着診断部18bは、上記差分が所定値(例えば、0V)以下の場合に異常なし(溶着なし)と診断する一方、上記差分が所定値よりも大きい場合に異常あり(溶着あり)と診断する。異常ありと診断した溶着診断部18bは、パワーコンディショナ14の出力を停止させる。
リレー制御部18cは、溶着診断と絶縁診断との間で、かつ電力線L1に溶着診断用電圧(100V)が印加されている間に、第1リレーRL1および第2リレーRL2のオフ状態からオン状態への切替動作を行う。
具体的には、リレー制御部18cは、電力線L1に溶着診断用電圧(100V)が印加されている状態で、第1リレーRL1のみをオフ状態からオン状態に切り替える。第1リレーRL1をオン状態に切り替えたリレー制御部18cは、電圧検出手段16によって検出される電圧が正常値であることを確認する。例えば、電力線L1のP−N間が短絡している場合、電圧検出手段16によって検出される電圧は異常値を示す。電圧検出手段16によって検出される電圧が異常値を示した場合、リレー制御部18cは、パワーコンディショナ14の出力を停止させる。
一方、電圧検出手段16によって検出される電圧が正常値であることを確認したリレー制御部18cは、第1リレーRL1をオン状態にしたまま、第2リレーRL2をオフ状態からオン状態に切り替える。その後、絶縁診断部18aがパワーコンディショナ14の出力電圧を100Vの溶着診断用電圧から450Vの絶縁診断用電圧に切り替えて、上記のとおり絶縁診断を行う。
本実施形態に係る電力供給装置10では、溶着診断部18bがパワーコンディショナ14に絶縁診断用電圧(450V)よりも低い溶着診断用電圧(100V)を出力させて溶着診断を行う。したがって、本実施形態に係る電力供給装置10によれば、第1リレーRL1をターンオンさせたときに、CHAdeMO規格で定められた規定電圧範囲の上限(450V+5%)を超えるサージ電圧が発生してしまうのを回避することができる。
また、本実施形態に係る電力供給装置10では、仮にコネクタ12および/またはケーブル13に異常があり、電力線L1のP−N間が短絡していても、第1リレーRL1をターンオンさせたときに抵抗Rに流れる電流を、450Vで溶着診断を行う場合と比較して小さくすることができる。したがって、本実施形態に係る電力供給装置10によれば、抵抗Rを構成する抵抗素子を小型化し、かつ/または抵抗素子の素子数を減らして、コストダウンを図ることができる。
[溶着絶縁診断方法]
本実施形態に係る溶着絶縁診断方法を説明する前に、450Vで溶着診断を行う溶着絶縁診断方法(比較例)について説明する。
図2に示すように、パワーコンディショナ14に450Vの溶着診断用電圧を出力させて溶着診断を行った場合、第1リレーRL1をターンオンさせたときに、CHAdeMO規格で定められた規定電圧範囲の上限(450V+5%)を超えるサージ電圧(図2では、約600Vのサージ電圧)が発生してしまう。
また、仮にコネクタ12および/またはケーブル13に異常があり、電力線L1のP−N間が短絡していた場合、第1リレーRL1をターンオンさせたときに突入電流防止回路15の抵抗Rに大電流が流れる。このため、抵抗Rを構成する抵抗素子の大型化(許容電流の拡大)、かつ/または抵抗素子の素子数を増やす必要があり、コストアップや本体11の大型化を招いてしまう。
これに対して、本実施形態に係る溶着絶縁診断方法は、100Vで溶着診断を行うので上記の問題を解消できる。以下、本実施形態に係る溶着絶縁診断方法について、図3を参照して説明する。本実施形態に係る溶着絶縁診断方法は、電力供給装置10によって実行され、溶着診断ステップ、切替制御ステップ、および絶縁診断ステップを含む。
本実施形態に係る溶着絶縁診断方法では、溶着診断ステップの前に、例えば、通信部17が電動車20とCAN通信を行うステップ、制御部18が電動車20から充放電の準備完了信号を受信するステップ、コネクタ12をインレット21にロックするステップ等が実行される。
通信部17が電動車20とCAN通信を行うステップでは、通信部17は、電動車20にパワーコンディショナ14に関する情報(例えば、最大出力電流、最大出力電圧等)を送信する。
制御部18が電動車20から充放電の準備完了信号を受信するステップでは、制御部18は、電動車20の制御信号(電圧信号)を受信することで、電動車20側の充放電の準備が整ったことを認識する。
溶着診断ステップでは、リレー制御部18cが第1リレーRL1および第2リレーRL2をオフ状態に維持したまま、溶着診断部18bが、パワーコンディショナ14に100Vの溶着診断用電圧を出力させ、そのときに電圧検出手段16によって検出された電圧値とパワーコンディショナ14から送信された電圧値との差分に基づいて溶着診断を行う。
なお、パワーコンディショナ14から送信された電圧値を用いる代わりに、突入電流防止回路15とパワーコンディショナ14との間において電力線L1の電圧を検出するよう構成された第2の電圧検出手段を設置し、当該第2の電圧検出手段によって検出された電圧値を用いてもよい。
溶着診断部18bは、溶着診断において異常あり(溶着あり)と診断した場合に、パワーコンディショナ14の出力を停止させる。一方、溶着診断部18bが異常なし(溶着なし)と診断した場合、切替制御ステップに移行する。
切替制御ステップでは、リレー制御部18cは、電力線L1に溶着診断用電圧(100V)が印加されている状態で第1リレーRL1をオフ状態からオン状態に切り替えて、電圧検出手段16によって検出される電圧が正常値であることを確認する。第1リレーRL1がオフ状態からオン状態に切り替わったときに、チャタリングによるサージ電圧が発生するが、このサージ電圧は、CHAdeMO規格で定められた規定電圧範囲の上限(450V+5%)よりも小さい値になる。
電圧検出手段16によって検出される電圧が正常値であることを確認したリレー制御部18cは、第1リレーRL1をオン状態に維持したまま、第2リレーRL2をオフ状態からオン状態に切り替える。その後、絶縁診断部18aがパワーコンディショナ14の出力電圧を100Vの溶着診断用電圧から450Vの絶縁診断用電圧に切り替えて、絶縁診断ステップに移行する。
絶縁診断ステップでは、絶縁診断部18aが、パワーコンディショナ14に450Vの絶縁診断用電圧を出力させた状態で、電圧検出手段16によって検出された電圧値等に基づいて絶縁診断を行う。絶縁診断部18aは、絶縁診断において異常ありと診断した場合は、パワーコンディショナ14の出力を停止させる。一方、絶縁診断部18aが異常なしと診断した場合、絶縁診断ステップは終了する。
溶着診断ステップ、切替制御ステップ、絶縁診断ステップに要する時間は、それぞれ、0.5〜1秒、数ミリ秒、1〜2秒程度である。絶縁診断ステップ終了後に、電動車20がコンタクタ22をオンさせると、電力供給装置10のパワーコンディショナ14と電動車20の蓄電池23との間で電力の授受が可能となる。
本実施形態に係る溶着絶縁診断方法では、溶着診断部18bがパワーコンディショナ14に絶縁診断用電圧(450V)よりも低い溶着診断用電圧(100V)を出力させて溶着診断を行う。したがって、本実施形態に係る溶着絶縁診断方法によれば、第1リレーRL1をターンオンさせたときに、CHAdeMO規格で定められた規定電圧範囲の上限(450V+5%)を超えるサージ電圧が発生してしまうのを回避することができる。
また、本実施形態に係る溶着絶縁診断方法では、仮にコネクタ12および/またはケーブル13に異常があり、電力線L1のP−N間が短絡していても、第1リレーRL1をターンオンさせたときに抵抗Rに流れる電流を、450Vで溶着診断を行う場合と比較して小さくすることができる。したがって、本実施形態に係る溶着絶縁診断方法によれば、抵抗Rを構成する抵抗素子を小型化し、かつ/または抵抗素子の素子数を減らして、コストダウンを図ることができる。
以上、本発明に係る電力供給装置および溶着絶縁診断方法の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
本発明に係る電力供給装置は、電動車に接続される車両接続部と、一端が車両接続部に接続された電力線と、電力線の他端に接続され、電力線を介して電動車に電力を供給するパワーコンディショナと、電力線に介装されたリレーを含む突入電流防止回路と、車両接続部と突入電流防止回路との間において電力線の電圧を検出する電圧検出手段と、パワーコンディショナおよびリレーを制御する制御部と、を備えていればよい。
本発明の制御部は、パワーコンディショナに所定の規定電圧範囲に含まれる絶縁診断用電圧を出力させて車両接続部の絶縁診断を行う絶縁診断部と、パワーコンディショナに絶縁診断用電圧よりも低い溶着診断用電圧を出力させてリレーの溶着診断を絶縁診断の前に行う溶着診断部と、溶着診断と絶縁診断との間で、かつ電力線に溶着診断用電圧が印加されている間に、リレーのオフ状態からオン状態への切替動作を行うリレー制御部と、を備えるのであれば適宜構成を変更できる。
溶着診断用電圧は、切替動作時にサージ電圧が規定電圧範囲の上限(450V+5%)を超えないのであれば、100V以外の電圧を使用できるが、50V〜300Vの範囲に含まれる電圧であることが好ましい。
本発明に係る溶着絶縁診断方法は、リレーがオフ状態のときに、パワーコンディショナに所定の溶着診断用電圧を出力させてリレーの溶着診断を行う溶着診断ステップと、電力線に溶着診断用電圧が印加されている間に、リレーをオフ状態からオン状態に切り替え、その後、パワーコンディショナの出力電圧を溶着診断用電圧から所定の規定電圧範囲に含まれる絶縁診断用電圧まで上昇させる切替制御ステップと、パワーコンディショナに絶縁診断用電圧を出力させた状態で、車両接続部の絶縁診断を行う絶縁診断ステップとを含むのであれば適宜構成を変更できる。
10 電力供給装置
11 本体
12 コネクタ
13 ケーブル
14 パワーコンディショナ
15 突入電流防止回路
16 電圧検出手段
17 通信部
18 制御部
18a 絶縁診断部
18b 溶着診断部
18c リレー制御部
20 電動車
21 インレット
22 コンタクタ
23 蓄電池

Claims (5)

  1. 電動車に電力を供給する電力供給装置であって、
    前記電動車に接続される車両接続部と、
    一端が前記車両接続部に接続された電力線と、
    前記電力線の他端に接続され、前記電力線を介して前記電動車に電力を供給するパワーコンディショナと、
    前記電力線に介装されたリレーを含む突入電流防止回路と、
    前記車両接続部と前記突入電流防止回路との間において前記電力線の電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記パワーコンディショナおよび前記リレーを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記パワーコンディショナに所定の規定電圧範囲に含まれる絶縁診断用電圧を出力させて前記車両接続部の絶縁診断を行う絶縁診断部と、
    前記パワーコンディショナに前記絶縁診断用電圧よりも低い溶着診断用電圧を出力させて前記リレーの溶着診断を前記絶縁診断の前に行う溶着診断部と、
    前記溶着診断と前記絶縁診断との間で、かつ前記電力線に前記溶着診断用電圧が印加されている間に、前記リレーのオフ状態からオン状態への切替動作を行うリレー制御部と、
    を備えることを特徴とする電力供給装置。
  2. 前記溶着診断用電圧は、前記切替動作時に前記電圧検出手段によって検出されるサージ電圧が前記規定電圧範囲の上限を超えないように、設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電力供給装置。
  3. 前記規定電圧範囲は、450V±5%であり、
    前記溶着診断用電圧は、50V〜300Vの範囲に含まれる電圧であることを特徴とする請求項1または2に記載の電力供給装置。
  4. 前記突入電流防止回路は、
    前記電力線に介装された第1リレーおよび抵抗からなる直列回路と、
    前記直列回路に並列接続された第2リレーと、
    を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力供給装置。
  5. 電動車に接続される車両接続部と、一端が前記車両接続部に接続された電力線と、前記電力線の他端に接続され、前記電力線を介して前記電動車に電力を供給するパワーコンディショナと、前記電力線に介装されたリレーを含む突入電流防止回路と、前記車両接続部と前記突入電流防止回路との間において前記電力線の電圧を検出する電圧検出手段と、前記パワーコンディショナおよび前記リレーを制御する制御部と、を備える電力供給装置の溶着絶縁診断方法であって、
    前記リレーがオフ状態のときに、前記パワーコンディショナに所定の溶着診断用電圧を出力させて前記リレーの溶着診断を行う溶着診断ステップと、
    前記電力線に前記溶着診断用電圧が印加されている間に、前記リレーをオフ状態からオン状態に切り替え、その後、前記パワーコンディショナの出力電圧を前記溶着診断用電圧から所定の規定電圧範囲に含まれる絶縁診断用電圧まで上昇させる切替制御ステップと、
    前記パワーコンディショナに前記絶縁診断用電圧を出力させた状態で、前記車両接続部の絶縁診断を行う絶縁診断ステップと、
    を含むことを特徴とする溶着絶縁診断方法。
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