JP2020056661A - 電波時計 - Google Patents

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加藤 明
Akira Kato
加藤  明
明日美 木戸口
Asumi Kidoguchi
明日美 木戸口
彬允 関根
Akimasa Sekine
彬允 関根
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Abstract

【課題】サマータイムの施行によるオフセット時差が1時間等の固定時間でない場合にも正確な時刻を表示できる電波時計を提供する。【解決手段】電波時計1は、送信元の電波塔が配置される第1地域の標準時刻である第1時刻を少なくとも含む第1時刻情報を搬送する標準電波を受信する受信部12と、第1時刻と協定世界時との時差である第1時差、第1時刻情報におけるサマータイムの施行による第1オフセット時差、第2地域の標準時刻である第2時刻と協定世界時との時差である第2時差、第2地域におけるサマータイムの施行による第2オフセット時差、を取得する取得部25と、第1時刻、第1時差、及び、第1オフセット時差に基づいて協定世界時を演算し、且つ、演算された協定世界時、第2時差、及び、第2オフセット時差に基づいて第2時刻を演算する演算部22と、演算された第2時刻を表示する表示部14とを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、電波時計に関する。
電子時計において、タイマー機能及びアラーム機能等の各種機能で使用されるパラメータを、指針を利用して設定する技術が知られている。例えば、特許文献1には、秒針等の指針を第1の停止位置に停止させてサマータイムの施行による時差時間を設定し、該指針を第1の停止位置と異なる第2の停止位置に停止させて時差時間の設定を完了する電子時計が記載されている。特許文献1に記載される電子時計は、指針を第2の停止位置に停止させることによって、時差時間を設定が完了したことをユーザが認識することができる。
また、送信局から送信される標準電波に含まれる種々の基準時刻情報を利用して時差を修正する電波時計が知られている。例えば、特許文献2には、標準電波を送信した送信元の送信局が配置される領域、及び電波時計が標準電波を受信した領域のそれぞれの基準時刻との間の時差及びサマータイムによる時差を記憶する電波時計が記載されている。特許文献2に記載される電波時計は、記憶された情報に基づいて送信局が配置される領域と電波時計が受信した領域との時差を演算することで、タイムゾーンが異なる領域間の時差の修正とサマータイムによる時差の修正を一回の操作によって完了できる。
特開2006-258740号公報 国際公開第2004/023223号
しかしながら、特許文献2に記載される電波時計は、サマータイム期間による標準時刻のオフセット時差を1時間に固定してサマータイムの施行の前後での時差を修正するため、サマータイムの施行によるオフセット時差が1時間でない場合に正確な時刻が表示されない。また、表示時刻を正確な時刻に合わせるためにタイムゾーンの時差を本来と異なる値に設定するような変更をしてしまうと、受信した時刻からUTC時刻を正しく算出できず、都市切替機能やデュアルタイム機能として第二時間帯を表示するような時計では、時刻がずれてしまう。
そこで、本発明では、サマータイムの施行によるオフセット時差が1時間等の固定時間でない場合にも正確な時刻を表示できる電波時計を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、実施形態に係る電波時計は、送信元の電波塔が配置される第1地域の標準時刻である第1時刻を少なくとも含む第1時刻情報を搬送する標準電波を受信する受信部と、第1時刻と協定世界時(UTC:Coordinated Universal Time)との時差である第1時差、第1時刻情報におけるサマータイムの施行による第1オフセット時差、第2地域の標準時刻である第2時刻と協定世界時との時差である第2時差、第2地域におけるサマータイムの施行による第2オフセット時差、を取得する取得部と、第1時刻、第1時差、及び、第1オフセット時差に基づいて協定世界時を演算し、且つ、演算された協定世界時、第2時差、及び、第2オフセット時差に基づいて第2時刻を演算する演算部と、演算された第2時刻を表示する表示部とを有する。
さらに、実施形態に係る電波時計では、取得部は、更に、第1時刻情報においてサマータイムが施行中であるか否かを示す第1サマータイム施行情報、及び、第2地域においてサマータイムが施行中であるか否かを示す第2サマータイム施行情報を取得し、演算部は、第1サマータイム施行情報、第1時刻、第1時差、及び、第1オフセット時差に基づいて協定世界時を演算し、且つ、演算された協定世界時、第2サマータイム施行情報、第2時差、及び、第2オフセット時差に基づいて第2時刻を演算することが好ましい。
さらに、実施形態に係る電波時計では、第1時刻情報は第1サマータイム施行情報を含み、取得部は、受信部から第1サマータイム施行情報を取得することが好ましい。
さらに、実施形態に係る電波時計は、入力操作部を更に有し、取得部は、入力操作部から第1オフセット時差を取得することが好ましい。
さらに、実施形態に係る電波時計は、記憶部を更に有し、取得部は、記憶部から第1オフセット時差及び第2オフセット時差を取得することが好ましい。
実施形態に係る電波時計は、サマータイムの施行によるオフセット時差が1時間等の固定時間でない場合にも正確な時刻を表示できる。
実施形態に係る電波塔からの標準電波を受信する電波時計を示す図である。 実施形態に係る電波時計の平面図である。 図2に示すサブダイアルの部分拡大図である。 図1に示す電波時計の機能ブロック図である。 日本の電波塔から放射される標準電波(JJY)によって搬送される第1時刻情報のデータフォーマットを示す図である。 (a)はドイツの電波塔から放射される標準電波(DCF)によって搬送される第1時刻情報のデータフォーマットを示す図であり、(b)は米国の電波塔から放射される標準電波(WWVB)によって搬送される第1時刻情報のデータフォーマットを示す図である。 (a)は第1オフセット時差を設定する第1オフセット時差設定処理のフローチャートであり、(b)は第2オフセット時差を設定する第2オフセット時差設定処理のフローチャートである。 (a)は第1オフセット時差設定処理におけるサブダイアルの第1表示状態を示す図であり、(b)は第1オフセット時差設定処理におけるサブダイアルの第2表示状態を示す図であり、(c)は第1オフセット時差設定処理におけるサブダイアルの第3表示状態を示す図であり、(d)は第2オフセット時差設定処理におけるサブダイアルの第1表示状態を示す図であり、(e)は第2オフセット時差設定処理におけるサブダイアルの第2表示状態を示す図である。 (a)は電波時計により指定される第2地域の時刻である第2時刻を演算する第2時刻演算処理のフローチャートであり、(b)は第2時刻を演算する際のより詳細な処理を示すフローチャートである。 送信元の電波塔がDCFであり、電波時計により指定される第2地域がアテネである場合を例に第2時刻演算処理を説明するための図(その1)であり、電波塔(DCF)及びアテネの双方でサマータイムが施行されていない場合を示す。 送信元の電波塔がDCFであり、電波時計により指定される第2地域がアテネである場合を例に第2時刻演算処理を説明するための図(その2)であり、電波塔(DCF)及びアテネの双方でサマータイムが施行され、電波塔(DCF)のサマータイムによるオフセット時差が1時間である場合を示す。)を示す。 送信元の電波塔がDCFであり、電波時計により指定される第2地域がアテネである場合を例に第2時刻演算処理を説明するための図(その3)であり、電波塔(DCF)及びアテネの双方でサマータイムが施行され、電波塔(DCF)のサマータイムによるオフセット時差が2時間である場合を示す。 送信元の電波塔がDCFであり、電波時計により指定される第2地域がアテネである場合を例に第2時刻演算処理を説明するための図(その4)であり、図12の比較例として電子時計1における第1オフセット時差が従来の構成通り1時間に固定されている場合を示す。 第1変形例に係る電波時計の機能ブロック図である。 第2変形例に係る電波時計の平面図である。
以下、図面を参照しつつ、電波時計について説明する。ただし、実施形態は図面又は以下に記載される実施形態には限定されないことを理解されたい。
(実施形態に係る電波時計の概要)
実施形態に係る電波時計は、入力部を介して入力されたサマータイムの施行によるオフセット時差を使用して第2地域の時刻である第2時刻を演算するので、オフセット時差が固定時間でない場合にも第2時刻を正確に演算できる。
(実施形態に係る電波時計の構造及び機能)
図1は実施形態に係る電波塔からの標準電波を受信する電波時計を示す図であり、図2は実施形態に係る電波時計の平面図であり、図3は図2に示すサブダイアルの部分拡大図である。図4は、図1に示す電波時計の機能ブロック図である。
電波時計システム100は、電波塔101からの標準電波を受信する電波時計1を有する。電波塔101は、原子時計110と、送信アンテナ111とを有し、電波塔101が配置される第1地域の標準時刻である第1時刻を少なくとも含む第1時刻情報を搬送する標準電波を送信する。
電波塔101は、第1地域である日本、米国、ドイツ及び中国等の各国内に配置されている。降の説明において、各国の電波塔101について、日本の電波塔を電波塔(JJY)、米国の電波塔を電波塔(WWVB)、ドイツの電波塔を電波塔(DCF)、及び中国の電波塔を電波塔(BPC)と表記する。原子時計110は、電波塔101が配置される第1地域の標準時刻である第1時刻を高精度で計時し、計時した第1時刻を示す第1時刻情報を送信アンテナ111に送信する。送信アンテナ111は、原子時計110から受信した第1時刻情報を搬送する標準電波115を放射する。日本では、電波塔(JJY)は福島県と佐賀県に配置されており、福島県から放射されている40kHzの標準電波(JJY40)と、佐賀県から放射されている60kHzの標準電波(JJY60)の2つの標準電波が放射されている。また、米国では、電波塔(WWVB)はコロラド州に配置されて標準電波(WWVB)が放射され、ドイツでは、電波塔(DCF)はフランクフルトに配置され、標準電波(DCF)が放射され、中国では、電波塔(BPC)は河南省に配置され、標準電波(BPC)が放射される。なお、米国の電波塔(WWVB)については、標準時刻(地域の時刻)ではなく、協定世界時(UTC)が送信されている。
標準電波115の波長は数十kHzの長波であり、標準電波115は半径3000km程度の範囲に配置される電波時計1によって受信可能である。標準電波115の送信波長及び第1時刻情報のフォーマットは、WWVB、JJY、BPC及びDCFのそれぞれで別個に設定されている。
図5は、日本の電波塔(JJY)から放射される標準電波(JJY)によって搬送される第1時刻情報のデータフォーマットを示す図である。図6(a)は、ドイツの電波塔(DCF)から放射される標準電波(DCF)によって搬送される第1時刻情報のデータフォーマットを示す図である。図6(b)は、米国の電波塔(WWVB)から放射される標準電波(WWVB)によって搬送される第1時刻情報のデータフォーマットを示す図である。
それぞれの第1地域から放射される標準電波は、60ビットのビット長を有し、1ビット当たり1秒ずつ放射され、60ビットの全てを放射するために60秒に亘って放射される。それぞれの第1地域から放射される標準電波のデータフォーマットは、地域により相違するものの、カレンダー情報、時、分の時刻情報、並びにサマータイムが施行中であるか否かを示すサマータイム施行情報等は、共通に含まれている。
電波時計1は、外装11と、受信部12と、入力部13と、表示部14と、電源部15と、記憶部16と、基準信号発生部17と、処理部20とを有し、時刻表示を行いたい第2地域が指定されている。電波時計1が指定している第2地域は、送信元の電波塔101が配置される第1地域が属するタイムゾーンと同一のタイムゾーンに属する地域であってもよく、第1地域が属するタイムゾーンと異なるダイムゾーンに属する地域であってもよい。外装11は、金属等によって成る筐体であり、受信部12、電源部15、記憶部16、基準信号発生部17及び処理部20等を収容する。
受信部12は、受信アンテナ120と、同調回路121と、受信回路122とを有する。受信アンテナ120は、バーアンテナ等の超小型の受信アンテナであり、外装11の内部の9時方向に配置される。受信アンテナ120の配置位置は、9時方向に限定されるものではなく、例えば12時方向に配置されてもよく、電波時計1の内部の何れの場所に配置してもよい。同調回路121は、受信アンテナ120と共に同調回路を形成し、選択された周波数の標準電波を受信して同調信号P10を出力する。受信回路122は、半導体回路であり、同調信号P10が入力され、同調信号P10をデジタル化した復調信号P11を処理部20に出力する。
入力部13は、第1操作ボタン131と、第2操作ボタン132と、リューズ133と、入力操作部134とを有する。入力部13は、ユーザによって、電波塔101が配置される第1地域におけるサマータイムの施行による第1オフセット時差等の情報、及び電波時計1により指定される第2地域におけるサマータイムの施行による第2オフセット時差等の情報が入力される。
第1操作ボタン131及び第2操作ボタン132は、押ボタンである。第1操作ボタン131が押下されたとき、第1スイッチS1がオンする。第1スイッチS1は、オンするときに信号レベルがVddである第1スイッチ信号P1を処理部20に出力する。第2操作ボタン132が押下されたとき、第2スイッチS2がオンする。第2スイッチS2は、オンするときに信号レベルがVddである第2スイッチ信号P2を処理部20に出力する。
リューズ133は、2段引きが可能であると共に、12時方向及び6時方向に回転可能である。リューズ133が1段引きされたとき、第3スイッチS3がオンする。第3スイッチS3は、オンするときに信号レベルがVddである第3スイッチ信号P3を処理部20に出力する。リューズ133が2段引きされたとき、第4スイッチS4がオンする。第4スイッチS4は、オンするときに信号レベルがVddである第4スイッチ信号P4を処理部20に出力する。
リューズ133が12時方向に回転されたとき、第5スイッチS5がオンする。第5スイッチS5は、オンするときに信号レベルがVddである第5スイッチ信号P5を処理部20に出力する。リューズ133が6時方向に回転されたとき、第6スイッチS6がオンする。第6スイッチS6は、オンするときに信号レベルがVddである第6スイッチ信号P6を処理部20に出力する。
入力操作部134は、第1操作ボタン131、第2操作ボタン132及びリューズ133のそれぞれの操作に応じた信号を処理部20に出力する第1スイッチS1〜第6スイッチS6を有する。
表示部14は、秒針141と、分針142と、時針143と、日付を表示する日付表示部144と、サブダイアル145とを有する。秒針141、分針142、時針143、日付表示部144及びサブダイアル145は、メイン表示140に配置される。サブダイアル145は、短針146と、長針147とを有し、電池の残量及び電波の受信状況等を表示する。また、サブダイアル145は、第1オフセット時差及び第2オフセット時差等を設定するときに設定情報が表示される。
サブダイアル145は、オフセット時差、及び電波塔101の種類(電波塔101が配置される地域)がアワーマークに対応して表示される。1時のアワーマークと2時のアワーマークとの間にはオフセット時差が1時間であることを示す「DST1.0」が表示され、2時のアワーマークの近傍にはオフセット時差が30分であることを示す「DST0.5」が表示される。また、3時のアワーマークの近傍にはオフセット時差が0分であることを示す「DST0.0」が表示され、3時のアワーマークと4時のアワーマークとの間にはサマータイムが施行されていないことを示す「OFF」が表示される。また、10時のアワーマークの近傍にはオフセット時差が2時間であることを示す「DST2.0」が表示され、10時のアワーマークと11時のアワーマークとの間にはオフセット時差が1時間30分であることを示す「DST1.5」が表示される。ここで、DSTは、daylight saving timeの略称であり、夏時間すなわちサマータイムを意味する。上述したオフセット時差はすべてプラスの時差として説明をしたが、マイナスの時差を含んでいてもよい。また、オフセット時差を最大で24時間分まで設定できるように構成してもよく、オフセット時差は例えば0.25(15分)刻みに設定できる構成としてもよい。
4時のアワーマークの近傍にはドイツの電波塔101(DCF)を示す「DCF」が表示され、5時のアワーマークの近傍には中国の電波塔101(BPC)を示す「BPC」が表示される。また、6時のアワーマークの近傍には日本の電波塔101(JJY)を示す「JJY」が表示され、7時のアワーマークの近傍には米国の電波塔101(WWVB)を示す「WWVB」が表示される。すなわち、「DCF」を指示した場合は電子時計1により指定されて受信する標準電波が標準電波(DCF)であることを示し、「BPC」を指示した場合は電子時計1により指定されて受信する標準電波が標準電波(BPC)であることを示し、「JJY」を指示した場合は電子時計1により指定されて受信する標準電波が標準電波(JJY)であることを示し、「WWVB」を指示した場合は電子時計1により指定されて受信する標準電波が標準電波(WWVB)をであることを示していることになる。本実施形態における電波時計1では、オフセット時差の設定に使用されるオフセット時差の表示は、サブライアル145の上半分に配置され、オフセット時差の設定に使用される第1地域(各電波塔101)の表示は、サブダイアル145の下半分に配置される。言い換えると、サブダイアル145の指針軸を通り、サブダイアル145を二分した際の一方にオフセット時差の表示が配置され、他方に第1地域(電波塔)の表示が配置されている。
電源部15は、一次電池又は太陽電池により充電される二次電池等の電池を有し、不図示の電源線を介して受信部12、入力部13、表示部14、記憶部16、基準信号発生部17及び処理部20に電源電圧を供給する。
記憶部16は、半導体記憶装置であり、第1時差テーブル160と、第1オフセット時差テーブル161と、第2時差情報162と、第2オフセット時差情報163と、サマータイム情報テーブル164とを記憶する。
第1時差テーブル160は、電波塔101が配置される第1地域のそれぞれの地域の名称、及びそれぞれの地域の標準時刻と協定世界時(UTC)との間の時差である第1時差を示す第1時差情報を、第1地域のそれぞれの地域を識別する地域識別子と関連付けて記憶する。日本の電波塔(JJY)に対応する第1時差は+9であり、米国の電波塔(WWVB)に対応する第1時差は−7であり、ドイツの電波塔(DCF)に対応する第1時差は+1であり、中国の電波塔(BPC)に対応する第1時差は+8である。
第1オフセット時差テーブル161は、電波塔が配置される第1地域のそれぞれの地域の名称、及びそれぞれの地域においてサマータイムが施行されるときに生じるオフセット時差である第1オフセット時差を、それぞれの地域を識別する地域識別子と関連付けて記憶する。
また、第1オフセット時差テーブル161は、サブダイアル145のアワーマークを、第1地域のそれぞれの地域を識別する地域識別子と関連付けて記憶する。電波塔(JJY)は6時のアワーマークに関連付けられ、電波塔(WWVB)は7時のアワーマークに関連付けられ、電波塔(DCF)は4時のアワーマークに関連付けられ、電波塔(BPC)は5時のアワーマークに関連付けられる。
また、第1オフセット時差テーブル161は、現在設定されている電波塔101を示す使用中識別子をそれぞれの地域を識別する地域識別子と関連付けて記憶する。第1オフセット時差テーブル161は、例えば不揮発性メモリに記憶される。この場合、電子時計1の電源が落ちても(電子時計1の電池電圧が駆動下限電圧を下回っても)設定した情報が変化しないため、再駆動時に再び設定する必要がない。不揮発性メモリに記憶するタイミングは手動修正がされたときであってもよいし、毎日所定の時刻に記憶するように構成してもよい。
第2時差情報162は、電波時計1によって指定される第2地域の標準時刻と協定世界時との間の時差である第2時差を示す情報である。第2時差情報162は、ユーザによって入力部13を介して入力される。第2地域は電波時計1が配置される又は位置する地域(現在位置)であってもよいし、現在位置とは異なる地域であってもよい。第2時差情報162は、第2地域の標準時刻と協定世界時との間の時差である第2時差である時間であってもよく、第2地域の標準時刻と協定世界時との間の時差である第2時差と関連付けられた国名又は都市名であってもよい。例えば、第2時差情報162は、時差+9であってもよく、時差+9に関連付けられた都市名東京であってもよい。また、第2時差情報162は、都市名東京の略称TYOであってもよい。
第2オフセット時差情報163は、電波時計1により指定される第2地域においてサマータイムが施行されるときに生じるオフセット時差である第2オフセット時差を示す情報である。第2オフセット時差情報163は、ユーザ又は外部装置等によって入力部13や入力操作部134、図示しない外部通信インターフェースを介して入力される。
サマータイム情報テーブル164は、それぞれの地域の名称、及びそれぞれの地域がサマータイムを施行中であるか否かを示す情報、それぞれの地域を識別する地域識別子と関連付けて記憶する。サマータイム情報テーブル164は、第1地域においてサマータイムが施行中であるか否かを示す第1サマータイム施行情報、及び第2地域においてサマータイムが施行中であるか否かを示す第2サマータイム施行情報を含む。
基準信号発生部17は、発振回路171と、分周回路172とを有する。発振回路171は、水晶振動子と水晶振動子に電流を供給する発振制御回路とを有し、水晶振動子の振動に基づいて所定の発振周波数を有する発振周波数信号を生成し、生成した発振周波数信号を分周回路172に出力する。分周回路172は、発振周波数信号を分周して所定の基準周波数を有する7を生成し、生成した基準周波数信号P12を処理部20に出力する。
処理部20は、例えばCPUであり、電波時計1の全体の動作を制御すると共に、第1時刻と協定世界時(UTC)との時差、第1時刻情報のサマータイム施行による第1オフセット時差、第2時刻と協定世界時(UTC)との時差、第2地域のサマータイム施行による第2オフセット時差、第1サマータイム施行情報、及び第2サマータイム施行情報に基づいて第2地域の時刻を演算する。
処理部20は、第1時刻抽出部21と、演算部22と、計時部23と、オフセット時差変更部24と、制御部25とを有する。これらの各部は、処理部20が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとして電波時計1に実装されてもよい。
第1時刻抽出部21は、受信部12が受信した標準電波(第1時刻情報)から、送信元の電波塔101が配置される第1地域の時刻である第1時刻を抽出する。第1時刻抽出部21は、受信回路122から入力される復調信号P11から第1時刻を取得し、取得した第1時刻を示す第1時刻データP15を演算部22に出力する。演算部22は、第1時刻データP15に対応する第1時刻と記憶部16に記憶される第1時差テーブル160、第1オフセット時差テーブル161、第2時差情報162、第2オフセット時差情報163、及びサマータイム情報テーブル164に記憶される情報に基づいて、電波時計1により指定される第2地域の時刻である第2時刻を演算する。
演算部22は、演算した第2時刻を示す第2時刻データP16を計時部23に出力する。計時部23は、第2時刻データP16に対応する第2時刻及び基準周波数信号P12に対応する基準周波数に基づいて第2時刻を含む計時情報を生成し、生成した計時情報を示す計時信号P13を表示部14に出力する。表示部14は、計時情報に応じて秒針141、分針142、時針143及び日付表示部144を順次移動する。
オフセット時差変更部24は、ユーザの入力部13の操作に応じて、第1オフセット時差テーブル161に記憶される情報及び第2オフセット時差情報163を一部又は全てを修正することを示すオフセット時差変更信号P17を記憶部16に出力する。制御部25は、ユーザの入力部13の操作に応じて、標準電波の受信開始を指示する受信開始信号P18を、同調回路121及び受信回路122に出力する。また、制御部25は、第1スイッチ信号P1〜第6スイッチ信号P6が入力操作部134から入力されることに応じて、電波時計1の時差設定動作、カレンダー・時刻修正・指針位置修正動作等の各動作モードに切り替える。また、制御部25は、第2時刻の演算用のデータを取得する取得部として機能する。受信開始は手動操作による受信に限定されるものではなく、定刻になった時に自動で実施したり、所定の条件がそろった時に自動で実施する構成としてもよい。
(実施形態に係る電波時計によるオフセット時差設定処理)
図7(a)は第1オフセット時差を設定する第1オフセット時差設定処理のフローチャートであり、図7(b)は第2オフセット時差を設定する第2オフセット時差設定処理のフローチャートである。図8(a)は第1オフセット時差設定処理におけるサブダイアル145の第1表示状態を示す図であり、図8(b)は第1オフセット時差設定処理におけるサブダイアル145の第2表示状態を示す図である。図8(c)は第1オフセット時差設定処理におけるサブダイアル145の第3表示状態を示す図である。図8(d)は第2オフセット時差設定処理におけるサブダイアル145の第1表示状態を示す図であり、図8(e)は第2オフセット時差設定処理におけるサブダイアル145の第2表示状態を示す図である。図7(a)に示す第1オフセット時差設定処理及び図7(b)に示す第2オフセット時差設定処理は、予め記憶部16に記憶されているプログラムに基づいて、主に処理部20により電波時計1の各要素と協働して実行される。ここで、第1オフセット時差設定処理又は第2オフセット時差設定処理が行われる前のサブダイアルの短針146及び長針147の指示状態(表示状態)は、例えば図3に示すように電源部15である電池の残量を指示した状態であるとする。
まず、第1オフセット時差設定処理では、オフセット時差変更部24は、第1オフセット時差を変更することを示す第1オフセット時差変更指示を取得する(S101)。第1オフセット時差変更指示は、例えばユーザが第1操作ボタン131を長押(例えば約10秒以上押し続ける)することにより入力される。第1操作ボタン131が押されることに応じて第1スイッチS1がオンし、さらに第1スイッチ信号P1が所定のしきい値時間以上に亘って制御部25に入力される。制御部25は、第1スイッチ信号P1が所定のしきい値時間(例えば、しきい値時間10秒)以上に亘って入力されたときに、第1オフセット時差変更指示をオフセット時差変更部24に出力する。なお、長押に応じて第1オフセット時差変更指示以外の指示が入力される等、長押が他の操作に対応する場合は、長押の代わりに超長押(例えば約30秒以上押し続ける)することによって第1オフセット時差変更指示が入力されてもよい。
次いで、オフセット時差変更部24は、第1オフセット時差テーブル161を参照して、現在設定されている電波塔101に関する情報である電波塔設定情報を抽出する(S102)。次いで、オフセット時差変更部24は、S102の処理で抽出した電波塔設定情報を表示部14に出力する(S103)。図8(a)に示す例では、第1オフセット時差設定処理が行われる前の図3の表示状態から、S101〜S103の処理により短針146及び長針147が時計回り(正転方向)又は反時計回り(逆転方向)に運針し、現在設定されている電波塔101がドイツの電波塔(DCF)であることを長針147が「DCF」を指示することで表示し、電波塔(DCF)における第1オフセット時差が2時間であることを短針146が「DST2.0」を指示することで表示する。
次いで、オフセット時差変更部24は、変更後の電波塔101が配置される地域に関する情報である電波塔変更情報を取得する(S104)。電波塔変更情報は、例えばユーザが第2操作ボタン132を押下することにより入力される。第2操作ボタン132が押下されることに応じて第2スイッチS2がオンし、電波塔101が配置される地域が時計回り(正転方向)又は反時計回り(逆転方向)に順次選択される。図8(b)に示す例では、図8(a)の状態から第2操作ボタン132の操作に応じて長針147が時計回り(正転方向)又は反時計回り(逆転方向)に運針し、日本の電波塔(JJY)を示す「JJY」が指示され、電波塔(JJY)に対応する第1オフセット時差が0時間(0分)であることを短針146が時計回り(正転方向)又は反時計回り(逆転方向)に運針して「DST0.0」を指示することで表示する。なお、送信元の電波塔101が変更されない場合は、長針147で指示されている電波塔101の情報を取得するようにしてもよいし、S104の処理を省略してもよい。
次いで、オフセット時差変更部24は、第1オフセット時差を示す第1オフセット時差情報を取得する(S105)。第1オフセット時差情報は、例えばユーザがリューズ133を操作することにより入力される。リューズ133が操作されることに応じて第5スイッチS5又は第6スイッチS6がオンし、第1オフセット時差情報が選択される。図8(c)に示す例では、図8(b)の状態からリューズ133の操作に応じて短針146が時計回り(正転方向)又は反時計回り(逆転方向)に運針し、変更後の第1オフセット時差が1時間であることを示す「DST1.0」を指示することで表示する。S105の処理が終了した後、例えばユーザが第2操作ボタン132を短押することで、電波時計1は、第1オフセット時差を決定した後に、第1オフセット時差設定処理が終了し、第1オフセット時差設定処理が開始される前の通常モード(例えば図3の表示状態)に戻る。
また、第2オフセット時差設定処理では、オフセット時差変更部24は、第2地域の第2オフセット時差を変更することを示す第2オフセット時差変更指示を取得する(S201)。第2オフセット時差変更指示は、例えばユーザがリューズ133を1段引きしたとき、第3スイッチS3がオンする。第3スイッチS3がオンすることに応じて、第2オフセット時差変更指示をオフセット時差変更部24に出力する。ここで第2地域は第1操作ボタン131、第2操作ボタン132、リューズ133等の操作によりメイン表示140や外装11に記載された都市又はタイムゾーンを選択し設定できるように構成してもよい。
また、リューズ133の操作に変えて第1操作ボタン131の操作に応じて第2オフセット時差変更指示を行ってもよい。例えばユーザが第1操作ボタン131を短押することにより入力される。第1操作ボタン131が短押されることに応じて第1スイッチS1がオンし、第1スイッチ信号P1が所定のしきい値時間未満に亘って制御部25に入力される。制御部25は、第1スイッチ信号P1が所定のしきい値時間未満に亘って入力されたときに、第2オフセット時差変更指示をオフセット時差変更部24に出力する。所定のしきい値時間は例えば2秒としてもよい。
次いで、オフセット時差変更部24は、第2オフセット時差情報163に対応する第2オフセット時差を取得する(S202)。次いで、オフセット時差変更部24は、S202の処理で取得した第2オフセット時差を表示部14に出力する(S203)。図8(d)に示す例では、第1オフセット時差設定処理が行われる前の図3の表示状態から、S201〜S203の処理により短針146が時計回り(正転方向)又は反時計回り(逆転方向)に運針し、現在設定されている第2オフセット時差が1時間であることを示す「DST1.0」を指示することで表示する。このとき、長針147は運針せずに電池残量を指示する表示を行うように制御してもよい。
次いで、オフセット時差変更部24は、変更後の第2オフセット時差を取得する(S204)。第2オフセット時差は、例えばユーザがリューズ133を操作することにより入力される。リューズ133が操作されることに応じて第5スイッチS5又は第6スイッチS6がオンし、第2オフセット時差情報が選択される。図8(e)に示す例では、図8(d)の状態からリューズ133の操作に応じて短針146が時計回り(正転方向)又は反時計回り(逆転方向)に運針し、変更後の第2オフセット時差が30分であることを示す「DST0.5」を指示する表示をする。S204の処理が終了した後、例えばユーザがリューズ133を0段に押し込んだとき、第3スイッチS3がオフすることで、電波時計1は、第2オフセット時差を決定した後に、第2オフセット時差設定処理が終了し、第2オフセット時差設定処理が開始される前の通常モード(例えば図3の表示状態)に戻る。
第2時差情報162に対応する第2時差、及びサマータイム情報テーブル164に記憶されるサマータイムを施行中であるか否かを示す情報は、第1オフセット時差及び第2オフセット時差と同様に入力部13を介して設定される。入力部13を介して設定されるサマータイムを施行中であるか否かを示す情報は、「DST0.0」〜「DST2.0」のいずれかを指している場合はサマータイムを施行中であることを示し、「OFF」を指しているときはサマータイムを施行していないことを示す。
(実施形態に係る電波時計による第2時刻演算処理)
図9(a)は、電波時計1が配置される第2地域の時刻である第2時刻を演算する第2時刻演算処理のフローチャートである。図9(a)に示す第2地域時刻演算処理は、予め記憶部16に記憶されているプログラムに基づいて、主に処理部20により電波時計1の各要素と協働して実行される。
まず、制御部25は、第2時差情報を取得し(S301)、取得した第2時差情報に関連する、第1時差情報を選択する。次いで、オフセット時差変更部24は、選択された第1時差情報に対応する第1オフセット時差を示す第1オフセット時差情報を取得し(S302)、取得した第1オフセット時差情報を第1オフセット時差テーブル161に格納する。次いで、オフセット時差変更部24は、第2オフセット時差を示す第2オフセット時差情報を取得し(S303)、取得した第2オフセット時差情報を記憶部16に第2オフセット時差情報163として格納する。制御部は、第2時差情報、第1オフセット時差情報及び第2オフセット時差情報のそれぞれを記憶部から取得してもよいし、予めRAM上に展開しておいてもよい。第1時差情報の選択については、標準電波を取得し、取得した標準電波に含まれるデータ列からどの電波塔101からの標準電波であるかを判別し、送信元の電波塔101に対応する第1時差情報を選択するように構成してもよい。
次いで、制御部25は、同調回路121及び受信回路122に受信開始信号P18を出力する(S304)。制御部25は、ユーザによる入力部13の操作に応じて受信開始信号P18を出力してもよく、内部のタイマーによる受信開始命令に応じて受信開始信号P18を出力してもよい。制御部25は、内部のタイマーによる受信開始命令に応じて受信開始信号P18を出力する。例えば午前2時に毎日1回、受信開始信号P18を出力する構成としてもよい。また、制御部25は、毎日1回出力するのではなく、3日に1回など任意の間隔で受信開始信号P18を出力するように構成してもよい。受信回路122は、受信開始信号P18が入力されることに応じて同調信号P10の増幅及び検波を開始し、同調信号P10をデジタル化した復調信号P11を第1時刻抽出部21に出力する。
次いで、第1時刻抽出部21は、受信回路122から入力された復調信号P11を所定の解読アルゴリズムに従って解読し、第1時刻情報を抽出する(S305)。第1時刻情報は、標準電波115の送信元の電波塔101が配置される第1地域の基準時、第1地域においてサマータイムが施行されているか否かを示す第1サマータイム情報を含む。また、第1時刻抽出部21は、第1時刻情報のフォーマットから、電波塔101がどの地域に配置された電波塔101であるかを推定する。第1時刻抽出部21は、推定した電波塔の種類、取得した第1時刻情報を示す第1時刻データP15を演算部22に出力する。
次いで、制御部25は、第2時刻の演算用の情報を取得する(S306)。制御部25は、第1時差テーブル160に記憶される第1時差、第1オフセット時差テーブル161に記憶される第1オフセット時差、第2時差情報162に対応する第2時差、第2オフセット時差情報に対応する第2オフセット時差を記憶部から取得する。また、制御部25は、第1地域においてサマータイムが施行中であるか否かを示す第1サマータイム施行情報、及び第2地域においてサマータイムが施行中であるか否かを示す第2サマータイム施行情報をサマータイム情報テーブル164から取得する。
次いで、演算部22は、第1時刻データP15及び記憶部16に記憶される各情報に基づいて、協定世界時(UTC)を算出し、協定世界時(UTC)から電波時計1が配置される第2地域の時刻を演算する(S307)。演算部22は、演算した第2地域の時刻を示す第2時刻データを計時部23に出力する。
次いで、計時部23は、第2時刻データP16に対応する第2時刻及び基準周波数信号P12に対応する基準周波数に基づいて第2時刻を含む計時情報を生成する(S308)。そして、計時部23は、生成した計時情報を示す計時信号P13を表示部14に出力する(S309)。
図9(b)は、S307の処理のより詳細な処理を示すフローチャートである。
まず、演算部22は、受信した第1時刻情報に含まれる第1サマータイム情報に基づいて第1地域においてサマータイムが施行されているか否かを判定する(S401)。演算部22は、第1時刻情報においてサマータイムが施行されてないと判定する(S401−NO)と、第1オフセット時差を使用せずに、第1時刻情報に含まれる第1時刻から第1時差テーブル160に記憶される第1時差を減算して協定世界時(UTC)を演算する(S402)。
一方、演算部22は、第1時刻情報においてサマータイムが施行されていると判定する(S401−YES)と、第1オフセット時差を使用して、協定世界時(UTC)を演算する(S403)。詳しくは、演算部22は、第1時差テーブル160に記憶される第1時差と第1オフセット時差テーブル161に記憶される第1オフセット時差との合算値を第1時刻から減算して協定世界時(UTC)を演算する(S403)。演算処理としては、合算値を減算するのではなく、第1時差と第1オフセット時差を順に減算してもよいし、減算する順番はどちらかが先でもよい。
次いで、演算部22は、サマータイム情報テーブル164を参照して、第2地域においてサマータイムが施行されているか否かを判定する(S404)。演算部22は、第2地域においてサマータイムが施行されてないと判定する(S404−NO)と、第2オフセット時差を使用せずに、第2時刻を演算する(S405)。演算部22は、S402又はS403の処理で演算された協定世界時(UTC)に、第2時差情報162に対応する第2時差を加算して第2時刻を演算する。
一方、演算部22は、第2地域においてサマータイムが施行されていると判定する(S404−YES)と、第2オフセット時差を使用して、第2時刻を演算する(S406)。演算部22は、S402又はS403の処理で演算された協定世界時(UTC)に、第2時差情報162に対応する第2時差と第2オフセット時差情報163に対応する第2オフセット時差との合算値を加算して第2時刻を演算する。演算処理としては、合算値を加算するのではなく、第2時差と第2オフセット時差を順に加算してもよいし、加算する順番はどちらかが先でもよい。また、S404の処理を行う前に第2時差を加算して、S404の処理において第2地域においてサマータイムが施行されてないと判定された場合(S404−NO)は、第2オフセット時差が0として演算するか演算処理を行わずに第2時刻として出力(S405)し、第2地域においてサマータイムが施行されていると判定された場合(S404−YES)は、第2オフセット時差の加算処理のみを行って、第2時刻を演算してもよい(S406)。
図10〜13は、送信元の電波塔101が第1地域としてドイツ(DCF)に配置され、電波時計1が第2地域としてアテネの時刻を示す場合を例に第2時刻演算処理を説明するための図である。ここで、電波塔101が配置されるドイツ(DCF)の協定世界時との時差(第1時差)は1時間であり、アテネの協定世界時との時差(第2時差)は2時間である。また、ドイツの電波塔101がウィンタータイム(サマータイムを施行していない期間)における1時00分(つまり協定世界時(UTC)における0時00分)を第1時刻情報として標準電波を放射したときの電子時計1における表示時刻を例にとって説明を行う。また、ドイツの電波塔101(DCF)が放射する時刻情報がサマータイムの施行中であるかどうかの情報は、第1サマータイム施行情報とし、アテネでサマータイムが施行中であるかどうかの情報は、第2サマータイム施行情報とする。
図10は、電波塔(DCF)及びアテネの双方でサマータイムが施行されていない場合を示す。図11は電波塔(DCF)及びアテネの双方でサマータイムが施行され、電波塔(DCF)のサマータイムによるオフセット時差が1時間である場合を示し、図12は電波塔(DCF)及びアテネの双方でサマータイムが施行され、電波塔(DCF)のサマータイムによるオフセット時差が2時間である場合を示し、図13は、図12の比較例として電子時計1における第1オフセット時差が従来の構成通り1時間に固定されている場合を示す。
図11において、ドイツの電波塔101(DCF)におけるサマータイムによるオフセット時差である第1オフセット時差は1時間であり、アテネにおけるサマータイムによるオフセット時差である第2オフセット時差は1時間である。
一方、図12において、アテネにおけるサマータイムによるオフセット時差である第2オフセット時差は1時間と同じであるが、ドイツの電波塔101(DCF)におけるサマータイムによるオフセット時差である第1オフセット時差は変更があり2時間になったものとする。
図10に示すように、ドイツの電波塔101(DCF)及びアテネの双方でサマータイムが施行されていないとき、演算部22は、ドイツの電波塔101(DCF)の標準時刻1時00分(1:00)からドイツの標準時刻と協定世界時(UTC)との間の時差1時間を減算して0時00分(0:00)と演算する。次いで、ドイツの電波塔101(DCF)のサマータイムによるオフセット時差(電波送信時刻のオフセット)の演算を行い協定世界時(UTC)の算出を行うが、第1サマータイム情報から電波塔101(DCF)のサマータイムは施行されていないため、0時間を演算して協定世界時(UTC)を0時00分(0:00)と演算する。次いで、演算部22は、協定世界時(UTC)0時00分(0:00)に、アテネの標準時刻と協定世界時(UTC)との間の時差2時間を加算してアテネの時刻を2時00分(2:00)と演算する。次いで、アテネのサマータイムによるオフセット時差(アテネのサマーオフセット)の演算を行いアテネの表示時刻の算出を行うが、第2サマータイム情報からアテネのサマータイムは施行されていないため、0時間を演算してアテネの表示時刻を2時00分(2:00)と演算する。ここで、ドイツの電波塔101(DCF)は、厳密には1分後の時刻を電波に乗せて送信しているが、本実施形態では1分後の記載を省略している。
図11に示すように、サマータイムを施行しているときは、ドイツの電波塔101(DCF)は、標準時刻1時00分(1:00)にサマータイムのオフセット時差1時間が加算された標準時刻2時00分(2:00)を示す第1時刻情報を標準電波として放射する。そして、ドイツの電波塔101(DCF)のオフセット時差が1時間であり、アテネのサマータイムによるオフセット時差が1時間であるとき、演算部22はまず、ドイツの電波塔101(DCF)のサマータイムによるオフセット時差を使用して協定世界時(UTC)を演算する。具体的には演算部22は、ドイツの電波塔101(DCF)の標準時刻2時00分(2:00)からドイツの標準時刻と協定世界時(UTC)との間の時差(ドイツとUTCの差)1時間を減算して1時00分(1:00)と演算する。次いで、演算部22は、ドイツの電波塔101(DCF)のサマータイムによるオフセット時差(電波送信時刻のオフセット)1時間を減算して協定世界時(UTC)を0時00分(0:00)と演算する。次いで、演算部22は、アテネのサマータイムによるオフセット時差を使用してアテネの時刻を演算する。具体的には、演算部22は、先に演算された協定世界時(UTC)0時00分(0:00)に、アテネのサマータイムを施行していないときの標準時刻と協定世界時(UTC)との間の時差2時間を加算して2時00分(2:00)と演算する。次いで、アテネのサマータイムによるオフセット時差(アテネのサマーオフセット)1時間を加算してアテネの表示時刻を3時00分(3:00)と演算する。
図12に示すように、ドイツの電波塔101(DCF)のサマータイムによるオフセット時差が2時間に変更されたとき、ドイツの電波塔101(DCF)は、標準時刻1時00分(1:00)にサマータイムのオフセット時差2時間が加算された標準時刻3時00分(3:00)を示す第1時刻情報を標準電波として放射する。第1オフセット時差は、上述された第1オフセット時差設定処理によりドイツの電波塔101(DCF)におけるオフセット時差が1時間(DST1.0)から2時間(DST2.0)に変更されている。演算部22は、ドイツの電波塔101(DCF)のサマータイムによるオフセット時差を使用して協定世界時(UTC)を演算する。具体的には、演算部22は、ドイツの電波塔101(DCF)の標準時刻3時00分(3:00)からドイツの電波塔101(DCF)のサマータイムを施行していないときの標準時刻と協定世界時(UTC)との間の第1時差(ドイツとUTCの差)である時差1時間を減算して2時00分(2:00)と演算する。次いで、ドイツの電波塔101(DCF)のサマータイムによるオフセット時差(電波送信時刻のオフセット)2時間を減算して協定世界時(UTC)を0時00分(0:00)と演算する。次いで、演算部22は、アテネのサマータイムによるオフセット時差を使用してアテネの時刻を演算する。演算部22は、協定世界時(UTC)0時00分(0:00)に、アテネのサマータイムを施行していないときの標準時刻と協定世界時(UTC)との間の時差2時間を加算して2時00分(2:00)と演算する。次いで、アテネのサマータイムによるオフセット時差(アテネのサマーオフセット)1時間を加算してアテネの表示時刻を3時00分(3:00)と演算する。
本発明の一実施形態である図12との比較例として、電子時計における第1オフセット時差の設定変更ができず、従来の構成通り1時間に固定されている場合について、図13を用いて説明する。電波塔101は、標準時刻1時00分(1:00)にサマータイムのオフセット時差2時間が加算された標準時刻3時00分(3:00)を示す第1時刻情報を標準電波として放射する。しかし、電子時計における電波時計101のサマータイムによるオフセット時差(電波送信時刻のオフセット)は1時間として固定されているため、ドイツの電波塔101(DCF)のサマータイムを施行していないときの標準時刻と協定世界時(UTC)との間の第1時差(ドイツとUTCの差)である時差1時間を減算して2時00分(2:00)と演算し、次いで、ドイツの電波塔101(DCF)のサマータイムによるオフセット時差(電波送信時刻のオフセット)として設定されている1時間を減算するため、協定世界時(UTC)が1時00分(1:00)であると誤って演算される。そして、第2地域の時刻算出は、この誤った協定世界時(UTC)に、アテネのサマータイムを施行していないときの標準時刻と協定世界時(UTC)との間の時差2時間を加算して3時00分(3:00)と演算し、次いで、アテネのサマータイムによるオフセット時差(アテネのサマーオフセット)1時間を加算するため、アテネの表示時刻は4時00分(4:00)と誤った時刻に演算されてしまう。
上述の協定世界時(UTC)の算出について、理解を容易にするために電波塔101(DCF)のサマータイムを施行していないときの標準時刻と協定世界時(UTC)との間の第1時差(ドイツとUTCの差)と、ドイツの電波塔101(DCF)のサマータイムによるオフセット時差(電波送信時刻のオフセット)を順に減算するとして説明を行ったが、演算順は逆でもよいし、両者(第1時差と第1オフセット時差)を合算したものを標準時刻から減算して協定世界時(UTC)を演算するようにしてもよい。
同様に、第2地域であるアテネの表示時刻の算出について、理解を容易にするためにアテネのサマータイムを施行していないときの標準時刻と協定世界時(UTC)との間の第2時差(アテネとUTCの差)と、アテネのサマータイムによるオフセット時差(アテネのサマーオフセット)を順に加算するとして説明を行ったが、演算順は逆でもよいし、両者(第2時差と第2オフセット時差)を合算したものを協定世界時(UTC)から加算して第2地域の表示時刻を演算するようにしてもよい。
(実施形態に係る電波時計の作用効果)
電波時計1は、入力部を介して入力されたサマータイムの施行によるオフセット時差を使用して第2地域の時刻を演算するので、オフセット時差が固定時間でない場合にも第2時刻を正確に演算できる。
電波時計1は、標準電波を送信する電波塔が配置される第1地域においてサマータイムが施行されているときに、第1地域におけるサマータイムの施行による第1オフセット時差に基づいて第2時刻を演算する。電波時計1は、第1地域においてサマータイムが施行されているときに、第1オフセット時差に基づいて第2時刻を演算するので、第1地域におけるサマータイムの施行による第1オフセット時差が固定時間でない場合にも第2時刻を正確に演算できる。
電波時計1は、電波時計1が配置される第2地域においてサマータイムが施行されているときに、第2地域におけるサマータイムの施行による第2オフセット時差に基づいて第2時刻を演算する。電波時計1は、第2地域においてサマータイムが施行されているときに、第2オフセット時差に基づいて第2時刻を演算するので、第2地域におけるサマータイムの施行による第2オフセット時差が固定時間でない場合にも第2時刻を正確に演算できる。
電波時計1は、電波塔が配置される第1地域の第1オフセット時差と、電波時計1が配置される第2地域の第2オフセット時差と別個に設定できるので、第1地域と第2地域との間でオフセット時差が相違する場合でも正確に時刻を設定できる。
例えば、電波塔が配置される第1地域が日本であるとき、第1地域を示すJJYと第2地域を示すTYOを連動させたとき、第2地域を示すTYOは、日本のみを含むのではなく同じタイムゾーンに属した他の国を含む。さらに他の国でJJYの電波が受信可能な場合、時刻が正確に設定できない可能性がある。例えば韓国が挙げられる。日本と韓国との間でサマータイムによるオフセット時差が相違した場合、第1地域を示すJJYと第2地域を示すTYOを連動させた場合、韓国の時刻を正確に設定できないおそれがある。電波時計1は、電波塔が配置される日本のオフセット時差と、電波時計1が配置される韓国のオフセット時差と別個に設定できるので、日本と韓国との間でサマータイムによるオフセット時差が相違した場合でも韓国の時刻を正確に設定できる。
また、電波時計1では、オフセット時差の設定に使用されるオフセット時差の表示は、サブダイアル145の上半分に配置されるので、オフセット時差を設定するときの指針の動作範囲を最小限にすることができる。また、電波時計1では、オフセット時差の設定に使用される第1地域(電波塔)の表示は、サブダイアル145の下半分に配置されるので、第1地域(電波塔)の設定を変更するときの指針の動作範囲を最小限にすることができる。
(実施形態に係る電波時計の変形例)
電波時計1では、第1オフセット時差及び第2オフセット時差は、入力部13を介して入力されるが、実施形態に係る電波時計では、第1オフセット時差及び第2オフセット時差は、専用のインタフェース部を介して入力されてもよい。
図14は、第1変形例に係る電波時計の機能ブロック図である。
電波時計2は、インタフェース部18を有することが電波時計1と相違する。インタフェース部18以外の電波時計2の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された電波時計1の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。
インタフェース部18は、記憶部16に記憶する情報が入力可能な複数の端子を有し、例えば電波時計2を製造する製造工場等において、第1オフセット時差及び第2オフセット時差を含む種々の情報を記憶部16に書き込むことにより一括設定する。
なお、電波時計2では、インタフェース部18は、記憶部16に記憶する情報が入力可能な複数の端子を有するが、実施形態に係る電波時計では、インタフェース部はコンピュータと通信可能な通信インタフェース回路であってもよい。例えば、インタフェース部は、USB等の有線通信が可能なインタフェース回路であってもよく、Bluetooth(登録商標)及びWi−Fi(登録商標)等の無線信が可能なインタフェース回路であってもよい。インタフェース部は電子装置と通信可能な通信インタフェース回路であるとき、ユーザはコンピュータと電波時計との間を通信することで、第1オフセット時差及び第2オフセット時差を含む種々の情報を一括設定できる。
また、電波時計1では、第1オフセット時差及び第2オフセット時差は、サブダイアル145を介して設定されるが、実施形態に係る電波時計では、秒針141、分針142及び時針143が配置されるメイン表示を介して設定されてもよい。
図15は、第2変形例に係る電波時計の平面図である。
電波時計3は、表示部34を表示部14の代わりに有することが電波時計1と相違する。表示部34以外の電波時計3の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された電波時計1の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。
表示部34は、秒針141と、分針142と、時針143と、日付表示部144と有し、メイン表示340に配置される。
メイン表示340は、サブダイアル145と同様に、オフセット時差、及び電波塔101が配置される国がアワーマークに対応して表示される。電波時計3では、第1オフセット時差及び第2オフセット時差は、メイン表示340に配置される秒針141、分針142及び時針143を使用して設定される。
また、電波時計1では、第1オフセット時差及び第2オフセット時差は、30分から2時間までのプラスの時間として設定されるが、実施形態に係る電波時計では、第1オフセット時差及び第2オフセット時差は、マイナスの時間として設定されてもよい。
また、電波時計1では、第1オフセット時差は、入力部13を介して手動で設定されるが、実施形態に係る電波時計では、第1オフセット時差は、自動的に設定されてもよい。例えば、標準電波115によって搬送される情報に含まれる時刻がサマータイムによるオフセット時差を反映した時刻である場合、サマータイム開始前後に搬送された時刻から、第1オフセット時差を推定してもよい。一例では、サマータイム開始前の時刻を取得してからの経過時間をカウントして、サマータイム開始後の時間が11時であり、カウントされた時刻が9時であったときに受信を開始し、受信したサマー情報がONであり、かつ受信時刻が11時であった場合、受信時刻と計時時刻との時差である2時間を第1オフセット時差として推定する。サマータイム実施期間でのみ第1オフセット時差を自動で設定可能としてもよい。逆に、サマータイムONからサマータイムOFFに変化した時の状況から第1オフセット時差を自動で設定可能としてもよい。
また、電波時計1では、オフセット時差の設定に使用されるオフセット時差の表示は、メイン表示340の上半分に配置されるが、実施形態に係る電波時計では、オフセット時差の表示は、メイン表示340の下半分に表示されてもよい。また、実施形態に係る電波時計では、オフセット時差の表示は、メイン表示340の右半分に表示されてもよく、メイン表示340の左半分に表示されてもよい。なお、電池の残量及び電波の受信状況等の表示は、オフセット時差の表示が配置される領域及びオフセット時差の表示が配置されない領域に亘って配置されてもよい。
また、電波時計1では、オフセット時差の設定に使用される第1地域の表示は、メイン表示340の下半分に配置されるが、実施形態に係る電波時計では、オフセット時差の表示は、メイン表示340の上半分に表示されてもよい。また、実施形態に係る電波時計では、第1地域の表示は、メイン表示340の右半分に表示されてもよく、メイン表示340の左半分に表示されてもよい。
また、電波時計1では、サマータイムを施行中であるか否かを示す情報はサマータイム情報テーブル164に記憶されるが、実施形態に係る電波時計では、サマータイムを施行中であるか否かを示す情報はカレンダー情報として記憶されてもよい。例えば、サマータイムを施行中であるか否かを示す情報は、サマータイムの施行の開始日及び終了日としてそれぞれの地域を識別する地域識別子と関連付けて記憶されてもよい。サマータイムの施行の開始日及び終了日は、入力部13等を介して設定可能であってもよい。サマータイムを施行中であるか否かを示す情報をカレンダー情報として記憶することで、標準電波115によって搬送されるサマータイム施行情報がサマータイムを施行中であるか否かを示すにかかわらず、サマータイムの施行の有無を確実に判定できる。
また、電波時計1では、標準電波115を受信するタイミングは限定されていないが、実施形態に係る電波時計では、標準電波115を受信するタイミングは種々のタイミングに設定可能である。実施形態に係る電波時計では、標準電波115を受信するタイミングは、例えば、協定世界時(UTC)を基準として設定されてもよく、サマータイムが施行される期間とサマータイムが施行されない期間とで異なるタイミングとなるように設定されてもよい。サマータイムが施行される期間とサマータイムが施行されない期間とで異なるタイミングとなるように設定することで、標準電波115を受信の多発及び標準電波115の不受信等の不具合が発生するおそれを低くすることができる。
また、標準電波115によって搬送される情報がサマータイムの開始及び終了の予告を示す情報を含む場合には、実施形態に係る電波時計は、標準電波115を受信する頻度を高くしてもよい。例えば、電波時計が標準電波115を2時に受信するように設定されている場合、実施形態に係る電波時計は、サマータイムの開始及び終了の予告を示す情報を受信した後の一定期間に亘って標準電波115を2時及び4時の2回受信してもよい。ここで、標準電波115を2時及び4時の2回受信する期間は、所定の日数であってもよく、サマータイムの施行の開始及び終了を示す情報を受信するまでの期間であってもよい。
また、標準電波を受信する受信機能の他に、衛星からの電波を受信する機能を有する時計において、第1地域や第2地域を判別するのに測位受信を行うことで判別してもよい。そうすることで自動的に第1地域や第2地域を判別することができる。
時計以外の端末機器との間で通信を実施して第1地域や第2地域を判別するようにしてもよい。その場合、第2地域におけるサマータイムオフセットやサマータイム実施期間を取得するようにしてもよい。
1〜3 電波時計
12 受信部
13 入力部
14 表示部
20 処理部
22 演算部
25 制御部(取得部)
100 電波時計システム
101 電波塔

Claims (5)

  1. 送信元の電波塔が配置される第1地域の標準時刻である第1時刻を少なくとも含む第1時刻情報を搬送する標準電波を受信する受信部と、
    前記第1時刻と協定世界時との時差である第1時差、前記第1時刻情報におけるサマータイムの施行による第1オフセット時差、第2地域の標準時刻である第2時刻と協定世界時との時差である第2時差、前記第2地域におけるサマータイムの施行による第2オフセット時差、を取得する取得部と、
    前記第1時刻、前記第1時差、及び、第1オフセット時差に基づいて前記協定世界時を演算し、且つ、演算された前記協定世界時、前記第2時差、及び、第2オフセット時差に基づいて前記第2時刻を演算する演算部と、
    演算された前記第2時刻を表示する表示部と、
    を有することを特徴とする電波時計。
  2. 前記取得部は、更に、前記第1時刻情報においてサマータイムが施行中であるか否かを示す第1サマータイム施行情報、及び、前記第2地域においてサマータイムが施行中であるか否かを示す第2サマータイム施行情報を取得し、
    前記演算部は、前記第1サマータイム施行情報、前記第1時刻、前記第1時差、及び、第1オフセット時差に基づいて前記協定世界時を演算し、且つ、演算された前記協定世界時、前記第2サマータイム施行情報、前記第2時差、及び、第2オフセット時差に基づいて前記第2時刻を演算する、請求項1に記載の電波時計。
  3. 前記第1時刻情報は前記第1サマータイム施行情報を含み、
    前記取得部は、前記受信部から前記第1サマータイム施行情報を取得する、請求項2に記載の電波時計。
  4. 入力操作部を更に有し、
    前記取得部は、前記入力操作部から前記第1オフセット時差を取得する、請求項1又は2に記載の電波時計。
  5. 記憶部を更に有し、
    前記取得部は、前記記憶部から前記第1オフセット時差及び前記第2オフセット時差を取得する、請求項1又は2に記載の電波時計。
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