JP2020056230A - 平板状建築部材 - Google Patents

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Kenichi Okubo
謙一 大久保
元仁 黒瀧
Genjin Kurotaki
元仁 黒瀧
杉田 修一
Shuichi Sugita
修一 杉田
彰啓 安藤
Akihiro Ando
彰啓 安藤
吉田 秀紀
Hidenori Yoshida
秀紀 吉田
祐吾 太田
Yugo Ota
祐吾 太田
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Abstract

【課題】平板状建築部材の裏面が膨れ上がることにより平板状建築部材が浮き上がる虞を低減できる平板状建築部材を提供する。【解決手段】本発明による平板状建築部材1は、金属板を素材とする表基材と、表基材の裏側に配置された裏基材3と、表基材と裏基材との間に充填された芯材とを備え、裏基材3は、金属箔により構成されており、裏基材3には、複数の孔30が穿たれている。一実施の形態に係る平板状建築部材1では、複数の孔30が裏基材3の全領域に設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、金属板を素材とする表基材と、表基材の裏側に配置された裏基材と、表基材と裏基材との間に充填された芯材とを有する平板状建築部材に関する。
従来用いられていたこの種の平板状建築部材としては、例えば下記の特許文献1等に示されている構成を挙げることができる。すなわち、平板状建築部材は、金属板を素材とする表基材と、表基材の裏側に配置された裏基材と、表基材と裏基材との間に充填された芯材とを有している。
特許第5864015号公報
上記のような従来の平板状建築部材において、裏基材を金属箔により構成した場合、以下のような課題が生じることが分かった。すなわち、裏基材が金属箔により構成されている平板状建築部材を屋外暴露試験に供したところ、平板状建築部材の裏面が膨れ上がることにより、平板状建築部材を緊結した緊結面から平板状建築部材が浮き上がった。平板状建築部材の浮き上がりは、特に平板状建築部材を屋根材として使用する場合に平板状建築部材の耐風圧性能を悪化させる。また、平板状建築部材の浮き上がりは、平板状建築部材を屋根材以外の用途に使用する場合でも平板状建築部材を含む施工物の意匠を悪化させる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、平板状建築部材の裏面が膨れ上がることにより平板状建築部材が浮き上がる虞を低減できる平板状建築部材を提供することである。
本発明に係る平板状建築部材は、金属板を素材とする表基材と、表基材の裏側に配置された裏基材と、表基材と裏基材との間に充填された芯材とを備え、裏基材は、金属箔により構成されており、裏基材には、複数の孔が穿たれている。
本発明の平板状建築部材によれば、金属箔により構成された裏基材に複数の孔が穿たれているので、平板状建築部材の裏面が膨れ上がることにより平板状建築部材が浮き上がる虞を低減できる。
本発明の実施の形態1による平板状建築部材を示す正面図である。 図1の平板状建築部材を示す背面図である。 図1の線III−IIIに沿う平板状建築部材の断面図である。 図1の平板状建築部材1を用いた屋根葺き構造を示す平面図である。 図4において互いに重なる2つの平板状建築部材を示す側面図である。 本発明の実施の形態2による平板状建築部材を示す背面図である。 本発明の実施の形態3による平板状建築部材を示す背面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。本発明は各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1による平板状建築部材1を示す正面図であり、図2は図1の平板状建築部材1を示す背面図であり、図3は図1の線III−IIIに沿う平板状建築部材1の断面図である。
図1〜図3に示す平板状建築部材1は、他の平板状建築部材1とともに屋根下地の上に配置される屋根材、又は他の平板状建築部材1とともに壁下地の上に配置される壁面材として使用できる部材である。屋根下地は、家屋等の建物の上部において鉛直方向に対して傾斜して延在された下地材である。壁下地は、家屋等の建物の側面において鉛直方向に延在された下地材である。平板状建築部材1は、屋根材及び壁面材以外の用途に使用してもよい。
本実施の形態1では、平板状建築部材1を屋根材として使用する態様にて各構成を説明する。本実施の形態の平板状建築部材1は、全体として長手方向1L及び短手方向1Sを有する矩形状とされており、長手方向1Lが屋根の軒と平行な方向に延在され、短手方向1Sが屋根の軒棟方向に延在されるように適合されている。本実施の形態1の平板状建築部材1では、長手方向1Lが平板状建築部材1の幅方向を構成し、短手方向1Sが平板状建築部材1の奥行方向を構成する。なお、平板状建築部材1が壁面材として使用される場合、平板状建築部材1は、長手方向1Lが水平方向に延在され、短手方向1Sが鉛直方向に延在されることができる。
図3に特に表れているように、平板状建築部材1は、表基材2、裏基材3及び芯材4を有している。
表基材2は、金属板を素材とするものであり、平板状建築部材1が屋根下地の上に配置された際に屋根の外面に表れる部材である。表基材2には、天板部21及び周壁部22を有する箱形の本体部20が設けられている。
表基材2の素材である金属板としては、例えば0.2mm以上かつ1.0mm以下の厚みの金属板等を使用することができる。また、この金属板としては、溶融Zn系めっき鋼板、溶融Alめっき鋼板、溶融Zn系めっきステンレス鋼板、溶融Alめっきステンレス鋼板、ステンレス鋼板、Al板、Ti板、塗装溶融Zn系めっき鋼板、塗装溶融Alめっき鋼板、塗装溶融Zn系めっきステンレス鋼板、塗装溶融Alめっきステンレス鋼板、塗装ステンレス鋼板、塗装Al板又は塗装Ti板を用いることができる。
裏基材3は、本体部20の開口を塞ぐように表基材2の裏側に配置された部材である。本実施の形態1の裏基材3は、金属箔により構成されている。金属箔は、後述の芯材4の膨張により変形が生じる程度の強度を有する薄い金属シートである。裏基材3を構成する金属箔としては、例えば0.01mm以上かつ0.2mm以下等の厚みの金属シートを使用することができる。また、この金属箔としては、例えばアルミ箔、ステンレス鋼箔、Ti箔、錫箔、ニッケル箔、モリブデン箔又は貴金属箔等を使用することができる。金属箔自体は、通気性を有しない。
芯材4は、例えば発泡樹脂等により構成されるものであり、表基材2の本体部20と裏基材3との間に充填されている。芯材4の素材としては、特に制限が無く、ウレタン、フェノール又はヌレート樹脂等を用いることができる。芯材4は、表基材2の本体部20内に樹脂を注入するとともに本体部20の開口を塞ぐように裏基材3を配置した後に、樹脂を発泡させることにより形成され得る。
図1に特に表れているように、本体部20の天板部21には、複数の打込表示部23、一対の縁表示部24及び複数の軒方向表示部25が設けられている。
打込表示部23は、例えば釘又はビス等の緊結部材を平板状建築部材1に打ち込む位置を表すための構成であり、長手方向1Lに沿って互いに離間して配置されている。本実施の形態の打込表示部23は、平面視円形の凹部により構成されている。しかしながら、打込表示部23は、例えば凸部、開口又は印刷若しくは刻設された記号等、緊結部材の打込み位置を作業者が視覚的又は触覚的に認識できる他の態様を採ることもできる。
縁表示部24は、短手方向1Sに係る天板部21の中間位置で長手方向1Lに係る天板部21の両縁に配置されている。軒方向表示部25は、短手方向1Sに係る天板部21の中間位置で長手方向1Lに延びる直線状で互いに離間して配置されている。これら縁表示部24及び軒方向表示部25は、屋根下地の上に平板状建築部材1を配置する際に平板状建築部材1の位置決めに利用できる。本実施の形態の縁表示部24及び軒方向表示部25は、凸部により構成されている。しかしながら、縁表示部24及び軒方向表示部25は、例えば凹部又は印刷若しくは刻設された記号等、作業者が表示を視覚的又は触覚的に認識できる他の態様を採ることもできる。
図2に特に表れているように、裏基材3には、複数の孔30が穿たれている。本実施の形態の孔30は、裏基材3の全領域に穿たれている。裏基材3の全領域に孔30が穿たれているとは、例えば裏基材3の全体を同じ面積の100個の領域に区分した際に、90個以上の領域に少なくとも1つの孔30が穿たれている等と理解することができる。孔30は、表基材2の本体部20と裏基材3との間に芯材4を充填した後に、裏基材3に穿孔加工を施すことで形成することができる。穿孔加工は、例えばニードルを裏基材3に刺す等により実施することができる。孔30からの芯材4の漏れを防止するための手段又は孔30から漏れた芯材4を除去する手段を採れば、表基材2の本体部20と裏基材3との間に芯材4を充填する前に裏基材3に孔30を設けてもよい。
孔30は、1m2あたりの開口面積が0.0000265m2以上かつ0.0568m2以下となるように設けられていることが好ましい。1m2あたりの開口面積が0.0000265m2以上となるように孔30が穿たれていることで、浮き上がる虞を低減することができる。また、1m2あたりの開口面積が0.0568m2以下となるように孔30が穿たれていることで、裏基材3の剛性を担保することができる。より確実に浮き上がる虞を低減できるとともに、裏基材3の剛性を担保できるようにするために、1m2あたりの開口面積が0.0000638m2以上かつ0.0142m2以下となるように孔30が穿たれていることがさらに好ましい。
各孔30の間隔は、10mm以上かつ60mm以下であることが好ましい。各孔30の間隔が10mm以上であることで、裏基材3の剛性を担保できる。また、各孔30の間隔が60mm以下であることで、浮き上がる虞を低減できる。より確実に裏基材3の剛性を担保できるとともに、浮き上がる虞を低減できるようにするために、各孔30の間隔は、20mm以上かつ50mm以下であることがさらに好ましい。
各孔30の直径は、0.5mm以上かつ3mm以下であることが好ましい。各孔30の直径が0.5mm以上であることで、浮き上がる虞を低減できる。また、各孔30の直径が3mm以下であることで、裏基材3の剛性を担保できる。より確実に浮き上がる虞を低減できるとともに、裏基材3の剛性を担保できるようにするために、各孔30の直径が20mm以上かつ50mm以下であることがさらに好ましい。
本実施の形態の裏基材3の全面積は0.376m2(=長手幅908mm×短手幅414mm)であり、直径が1mmの孔30が長手方向1L及び短手方向1Sに関して40mm間隔で穿たれている。1m2あたりの開口面積は0.000173m2である。なお、図2における孔30の記載は説明のため簡略化されている。
次に、図4は図1の平板状建築部材1を用いた屋根葺き構造を示す平面図であり、図5は図4において互いに重なる2つの平板状建築部材1を示す側面図である。図4に示すように、図1の平板状建築部材1は、屋根の軒方向5に関して、互いの側端を突合わせながら屋根下地の上に並べて配置されている。各平板状建築部材1は、長手方向1Lが軒方向5に沿い、短手方向1Sが軒棟方向6に沿うように屋根下地の上に配置される。このとき、各平板状建築部材1の縁表示部24が互いに突き合わされることにより、軒棟方向6に関する平板状建築部材1の位置合わせが行われる。平板状建築部材1を屋根下地の上に配置した後に、例えば釘又はビス等の緊結部材7が打込表示部23(図1参照)を目安に各平板状建築部材1に打ち込まれていることで、各平板状建築部材1が屋根下地に緊結されている。屋根下地は、各平板状建築部材1の緊結面を構成する。
また、軒棟方向6に関して、軒側(図4中下側)の平板状建築部材1(10)の上に棟側(図4中上側)の平板状建築部材1(11)の一部を重ねながら各平板状建築部材1を屋根下地の上に配置する。このとき、棟側の平板状建築部材1の縁表示部24を軒側の平板状建築部材1(10)の棟側端に合わせるとともに、棟側の平板状建築部材1の軒側端部を軒側の平板状建築部材1(10)の軒方向表示部25に合わせることで、軒側の平板状建築部材1(10)に対する棟側の平板状建築部材1(11)の位置合わせが行われる。また、打込表示部23(図1参照)を目安に棟側の平板状建築部材1(11)に緊結部材7が打ち込まれていることで、棟側の平板状建築部材1(11)が屋根下地に緊結されている。棟側の平板状建築部材1(11)に打ち込まれる緊結部材7は、軒側の平板状建築部材1(10)を貫通してもよい。棟側の平板状建築部材1(11)に関しては、軒側の平板状建築部材1(10)及び屋根下地が緊結面を構成する。
次に、複数の孔30が裏基材3に穿たれていることによる作用について説明する。平板状建築部材1は、屋外で日光及び雨水等に曝されるものである。裏基材3が金属箔により構成されている平板状建築部材1を屋外暴露試験に供したところ、平板状建築部材1の裏面が膨れ上がることにより、平板状建築部材1を緊結した緊結面から平板状建築部材1が浮き上がった。換言すると、平板状建築部材1と緊結面との間に隙間が生じた。平板状建築部材1の浮き上がりは、特に平板状建築部材を屋根材として使用する場合に平板状建築部材1の耐風圧性能を悪化させる。これは、この隙間に風が入り込むことにより、平板状建築部材1を浮き上げようとする力が平板状建築部材1に作用し、その力により平板状建築部材1が折り曲げられることがあるためである。また、平板状建築部材1の浮き上がりは、平板状建築部材1を屋根材以外の用途に使用する場合でも平板状建築部材1を含む施工物の意匠を悪化させる。
平板状建築部材1の裏面が膨れ上がる理由としては、例えば以下の2つの理由が考えられる。
まず、上述のように、表基材2の本体部20と裏基材3との間で樹脂が発泡されることにより芯材4が形成される。本体部20の外周部では、発泡樹脂が粗大となっており、裏基材3と芯材4との間に隙間が生じやすい。日光及び雨水等への暴露により平板状建築部材1の各部が熱拡張及び収縮を繰り返すことで、裏基材3と芯材4との間の隙間が広がり、その隙間に芯材4から漏れ出るガスが溜まることがある。このようにガスが溜まることにより、平板状建築部材1の裏面が膨れ上がると考えられる。
また、平板状建築部材1の外周部には例えば雨水及び結露水等の水分が僅かながら侵入することがある。水分と芯材4が反応することによりガスが発生する。このようにガスが発生することにより、平板状建築部材1の裏面が膨れ上がると考えられる。
これらの理由は排他的関係ではない。すなわち、これらの理由のいずれか1つ又は両方により平板状建築部材1の裏面が膨れ上がると考えられる。また、他の理由により平板状建築部材1の裏面が膨れ上がることも考えられる。
本実施の形態1の平板状建築部材1では、金属箔により構成された裏基材3に複数の孔30が穿たれている。このため、平板状建築部材1の内部でガスが発生したとしても、そのガスを孔30から平板状建築部材1の外部に逃がすことができる。これにより、平板状建築部材1の裏面が膨れ上がることにより平板状建築部材1が浮き上がる虞を低減できる。
また、裏基材3の全領域に複数の孔30が穿たれているので、平板状建築部材1のいずれの位置でガスが発生したとしても、そのガスを孔30から平板状建築部材1の外部に逃がすことができる。これにより、平板状建築部材1の裏面が膨れ上がることにより平板状建築部材1が浮き上がる虞を低減できる。
さらに、複数の孔30は、直径が0.5mm以上かつ3mm以下であり、間隔が10mm以上かつ60mm以下であり、開口面積が0.0000265m2以上かつ0.0568m2以下であるので、浮き上がる虞を低減できるとともに、裏基材3の剛性を担保できる。
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2による平板状建築部材1を示す背面図である。図6に示すように、裏基材3には、中央領域300と外周領域301とが設けられている。
中央領域300は、長手方向1L(幅方向)及び短手方向1S(奥行方向)に係る中央に設けられた領域である。中央領域300は、打込表示部23の裏側の位置を含むように画定することができる。すなわち、中央領域300は、平板状建築部材1への緊結部材7(図4参照)の打ち込み位置を含むように画定することができる。長手方向1Lに係る中央領域300の幅は、長手方向1Lに係る平板状建築部材1の全幅の20%以上かつ95%以下とすることができる。短手方向1Sに係る中央領域300の幅は、短手方向1Sに係る平板状建築部材1の全幅の10%以上かつ40%以下とすることができる。
外周領域301は、中央領域300の周囲に設けられた領域である。本実施の形態2の外周領域301は、長手方向1Lに係る中央領域300の両側及び短手方向1Sに係る中央領域300の両側に設けられている。
本実施の形態2の平板状建築部材1では、外周領域301に複数の孔30が穿たれている。上述のように平板状建築部材1の裏面を膨れ上がらせるガスは外周領域301において溜まりやすいか又は発生しやすいと考えられる。外周領域301に複数の孔30が穿たれていることで、外周領域301で発生したガスを孔30から平板状建築部材1の外部に逃がすことができ、平板状建築部材1の裏面が膨れ上がることにより平板状建築部材1が浮き上がる虞をより確実に低減できる。
また、本実施の形態2の平板状建築部材1では、中央領域300に孔30が穿たれていない。上述のように中央領域300には緊結部材7が打ち込まれることが想定される。中央領域300に孔30が穿たれていないことで、中央領域300における裏基材3の強度を確保でき、平板状建築部材1全体としての強度を向上できる。また、中央領域300に穿たれた孔30から平板状建築部材1の内部に水分が侵入することを防止できる。
その他の構成は、実施の形態1の構成と同様である。
実施の形態3.
図7は本発明の実施の形態3による平板状建築部材1を示す背面図である。図7に示すように、裏基材3には、中央領域300と外周領域301とが設けられている。外周領域301には、短手方向1S(奥行方向)に係る一端側に位置する奥側領域301aと、短手方向1Sに係る他端側に位置する手前側領域301bとが含まれている。本実施の形態3の平板状建築部材1は、奥側領域301aが屋根の棟側に位置し、手前側領域301bが屋根の軒側に位置するように適合されている。
短手方向1Sに係る手前側領域301bの奥側の境界線は、軒方向表示部25の裏側の位置とすることができる。換言すると、奥側領域301aと手前側領域301bとの境界は、平板状建築部材1が屋根下地の上に配置される際に棟側の平板状建築部材1の軒側端部が位置すると想定される線に沿って設けることができる。奥側領域301aの表側には棟側の平板状建築部材1が重ねられ、手前側領域301bの表側は棟側の平板状建築部材1の軒側端部よりも軒側で外側に露出される。
また、短手方向1Sに係る手前側領域301bの奥側の境界線は、短手方向1Sに係る平板状建築部材1の幅の中央位置としてもよい。このような境界であっても、手前側領域301bの表側の大部分が棟側の平板状建築部材1の軒側端部よりも軒側で外側に暴露されることが想定される。
さらに、短手方向1Sに係る手前側領域301bの奥側の境界線は、平板状建築部材1の軒側端部から、短手方向1Sに係る平板状建築部材1の幅の例えば30%等の50%よりも小さな割合の距離の領域とすることもできる。すなわち、短手方向1Sに係る手前側領域301bの幅が小さくても、手前側領域301bが平板状建築部材1の軒側端部の裏側を含む領域であればよい考えることもできる。
本実施の形態3の平板状建築部材1では、手前側領域301bに複数の孔30が穿たれている。手前側領域301bの裏側の少なくとも1部は棟側の平板状建築部材1の軒側端部よりも軒側で外側に露出されることが想定される。このような位置に孔30が穿たれていることで、このような位置で平板状建築部材1の裏面が膨れ上がることによる平板状建築部材1の浮き上がりを防止できる。これにより、平板状建築部材1の耐風圧性能の低下を抑えることができる。
また、本実施の形態3の平板状建築部材1では、奥側領域301aに孔30が穿たれていない。奥側領域301aに穿たれた孔30から平板状建築部材1の内部に水分が侵入することを防止できる。奥側領域301aの表側には棟側の平板状建築部材1が重ねられるため、仮に奥側領域301aにおいて平板状建築部材1の裏面が膨れ上がっても平板状建築部材1の浮き上がりは生じにくいと考えられる。
その他の構成は、実施の形態1,2と同様である。
1 平板状建築部材
1L 長手方向(幅方向)
1S 短手方向(奥行方向)
2 表基材
30 孔
300 中央領域
301 外周領域
301a 奥側領域
301b 手前側領域
3 裏基材
4 芯材

Claims (7)

  1. 金属板を素材とする表基材と、
    前記表基材の裏側に配置された裏基材と、
    前記表基材と前記裏基材との間に充填された芯材と
    を備え、
    前記裏基材は、金属箔により構成されており、
    前記裏基材には、複数の孔が穿たれている、
    平板状建築部材。
  2. 前記複数の孔は、前記裏基材の全領域に設けられている、
    請求項1記載の平板状建築部材。
  3. 前記裏基材には、幅方向及び奥行方向に係る中央に設けられた中央領域と、前記中央領域の周囲に設けられた外周領域とが設けられており、
    前記複数の孔は、前記外周領域に穿たれている、
    請求項1記載の平板状建築部材。
  4. 前記複数の孔は、前記中央領域には穿たれていない、
    請求項3記載の平板状建築部材。
  5. 前記外周領域には、前記奥行方向に係る一端側に位置する奥側領域と、前記奥行方向に係る他端側に位置する手前側領域とが含まれており、
    前記複数の孔は、前記手前側領域に穿たれている、
    請求項3又は請求項4に記載の平板状建築部材。
  6. 前記複数の孔は、前記奥側領域に穿たれていない、
    請求項5記載の平板状建築部材。
  7. 前記複数の孔は、直径が0.5mm以上かつ3mm以下であり、間隔が10mm以上かつ60mm以下であり、開口面積が0.0000265m2以上かつ0.0568m2以下である、
    請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の平板状建築部材。
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